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検索結果 946 件

  • ISO 7029:2017(聴覚閾値の年齢別・男女別統計的分布)と日本人聴力の比較

    倉片 憲治 日本音響学会誌 80 (3), 112-118, 2024-03-01

    <p>ISO 7029:2017は,耳科学的正常者の聴覚閾値を年齢別・男女別に推定した国際規格である。それらの値は,通常の聴力測定周波数については4か国で,拡張高周波数域については2か国で測定されたデータに基づいており,どちらも日本からのデータが含まれている。本研究では,それらの測定データが同規格の基準聴覚閾値にどの程度適合しているかを検証した。その結果,日本人データと基準値との乖離は小さく,全…

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  • 伝音性難聴のある成人による軟骨伝導型振動子の装着位置の検討

    安 啓一, 藤江 匠汰, 中津 智貴, 平賀 瑠美 音声コミュニケーション研究会資料 4 (1), n/a-, 2024-01-19

    ...<p>伝音性難聴のある参加者1名を対象に,軟骨伝導振動子による純音聴力レベルの測定と音素バランス文の主観評価を行った。実験の結果,乳様突起付近の聴力レベルが一番良い結果となり,こめかみ付近,外耳道付近,耳珠付近,下顎角付近の順番で純音聴力の低下が認められた。音素バランス文の評価でも乳様突起付近に振動子を固定した場合で一番聴き取りやすいという内観報告を得た。</p>...

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  • 両側アブミ骨上部構造固着の1例

    武田 浩暉, 鎌倉 武史, 太田 有美, 真貝 佳代子, 佐藤 崇, 大薗 芳之, 今井 貴夫, 猪原 秀典 頭頸部外科 33 (3), 359-364, 2024

    ...純音聴力検査で両側とも低音部でより気骨導差の大きい伝音難聴を呈した。高分解能中内耳CTで両側ともアブミ骨上部構造と錐体隆起との間に骨性構造がみられた。右鼓室形成術を施行し,右耳術後4か月で左鼓室形成術を施行した。左右ともアブミ骨筋と並行して骨架橋構造がアブミ骨上部構造と錐体隆起の間に見られ,この架橋構造を離断するとアブミ骨の可動性は改善した。高分解能CTは固着部位の推定に有用であった。...

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  • 一般地域住民におけるフレイルと聴力の関連

    小川 高生, 内田 育恵, 杉浦 彩子, 鈴木 宏和, 下野 真理子, 藤本 保志 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 126 (12), 1305-1312, 2023-12-20

    ...</p><p> 老化に関する長期縦断疫学研究 (NILS-LSA) 第6次調査と2年後の第7次調査に参加し, フレイル評価および純音聴力検査ほか解析項目に欠損のない903名 (69.8±6.7歳) を対象にフレイルと聴力の関連を検討した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献18件

  • 軽中等度難聴だからこそ気を付けること

    西村 忠己 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 126 (12), 1282-1287, 2023-12-20

    ...</p><p> 難聴の診断で最も重要となる検査は純音聴力検査であるが, 骨導聴力は信頼性のある結果を得ることが必ずしも容易ではない. 一度の結果のみで判断するのではなく, 経過や鼓膜所見, 他の検査結果などを含めて総合的に判断し, 必要に応じて再検査を行い再現性を確認する. 診断は先入観を持たずに行うことが重要である. 原因不明の難聴では, 定期的なフォローアップが必須である....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 次世代型 ASSR の特長と有用性

    伊藤 吏 AUDIOLOGY JAPAN 66 (3), 186-194, 2023-06-30

    ...理想的な他覚的聴力検査とは, 反応閾値が純音聴力閾値を正確に反映していること, 鎮静睡眠下で短時間に検査を完遂できることが重要であるが, これらを満たすために次世代型 ASSR が開発されている。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献26件

  • 次世代型 ASSR 検査機器による聴力評価の Tips & Tricks

    千葉 寛之 AUDIOLOGY JAPAN 66 (3), 195-202, 2023-06-30

    ...日常臨床においては主に聴性定常反応 (auditory steady-state response: ASSR) と聴性脳幹反応 (auditory brainstem response: ABR) を用いて, 遊戯聴力検査や純音聴力検査といった心理学的検査では評価が困難な乳幼児や機能性難聴の聴力評価に用いられている。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献21件

  • 加齢によるカテゴリー知覚の変化と語音聴取能との関係

    山本 弥生, 小渕 千絵, 笹目 友香, 野口 佳裕 AUDIOLOGY JAPAN 66 (3), 212-218, 2023-06-20

    ...本研究では, 純音聴力が正常もしくは年齢相当の後期中年者・高齢者18名 (平均: 73.3歳 年齢範囲: 63~77歳) にカテゴリー知覚課題を実施した。自然音声/pa/の無声閉鎖子音部/p/のVOT長を変化させ, /pa/から/ba/へ聴取が切り替わる識別閾を求めた。若年者15名と範疇化可能例の人数割合および識別閾を比較した。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 蝸牛シナプス障害の評価に向けた paired-click 刺激に対する蝸牛神経応答の計算機シミュレーション

    山岸 慎平, 藤平 晴奈, 古川 茂人, 柏野 牧夫 音声コミュニケーション研究会資料 3 (1), n/a-, 2023-01-21

    ...<p><tt>純音聴力検査で正常でもノイズ下での聞き取りが困難になる“隠れ難聴”の一要因として,内有毛細胞と蝸牛神 経間のシナプス障害(蝸牛シナプス障害)が注目されている.蝸牛シナプス障害は自発発火頻度の低い蝸牛神経を選択的に障害することが知られているが,生きているヒトを対象に低自発発火蝸牛神経の活動を抽出する方法は確立されていない.そこで,本研究ではヒトを対象に蝸牛シナプス障害を客観的に評価する手法...

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  • 補聴器・人工聴覚器による難聴へのアプローチ ―人工内耳―

    白井 杏湖 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 126 (1), 12-15, 2023-01-20

    ...また, CI に求められる効果が高度になるほど, 純音聴力検査や静寂下の語音明瞭度での評価には限界が生じる. 今後日本語における機能的アウトカムを含めた評価方法の確立が求められる. </p><p> 新基準の導入に伴い, 高齢者に対する CI 手術も増加している. 高齢者に対する人工内耳では, 聴取能改善に加え, 認知機能や QOL に効果を及ぼす可能性が示唆されている....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • パーキンソン病患者の内的・外的リズムによる手指の反復動作の計測解析に関する研究開発

    堀之内 継心, 福田 浩士, 國重 雅史 生体医工学 Annual61 (Abstract), 281_2-281_2, 2023

    ...物体操作を伴う手指のリズム運動を対象として,非拘束で運動データを計測し,運動特性を定量評価するためのシステムを開発した.このシステムでは,ペットボトルと蓋を模擬した円柱上のハンドルの内部に光学式エンコーダを取り付け,蓋の回転角度を運動データとして取得する.外的リズムによる運動課題(ER課題)では,ディスプレイ上に蓋の回転に応じて移動するインジケータが表示され,一定の時間間隔で出力される1 kHzの純音...

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  • 頭頸部癌に対するシスプラチン投与後の聴覚障害の長期観察

    川越 直美, 内 龍太郎, 瓜生 英興, 中島 寅彦 頭頸部癌 49 (4), 283-287, 2023

    ...当科で頭頸部癌と診断され化学放射線療法を実施した33例に対して,CDDP初回投与前,CDDP初回投与から3ヶ月後,6ヶ月後,1年後の計4回,純音聴力検査を実施した。結果として1年後に全体の76%で聴覚障害がみられた。また,CDDP総投与量や年齢,性別,喫煙歴と聴覚障害発症の関連を解析したが有意な結果は認められなかった。長期の経過で聴覚障害の発生率は低くない。...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • マイコプラズマ中耳炎に続発した両側混合難聴および両側顔面神経麻痺の 1 例

    吉田 興平, 森 牧子, 荒井 康裕, 和田 昂, 森下 大樹, 折舘 伸彦 耳鼻と臨床 68 (6), 403-410, 2022-11-20

    ...純音聴力検査では、中等度の両側混合難聴を認めた。Day 6 にマイコプラズマ補体結合反応陽性と判明し、AZM に変更した。Day16 に右顔面神経麻痺を認め、再度ステロイド治療を行った。両側の骨導閾値と右顔面神経麻痺は改善したが、左顔面神経麻痺は改善を認めず、day65 に左顔面神経減荷術を施行した。先行症状を伴う顔面神経麻痺や急性感音難聴の症例では、マイコプラズマ感染症が鑑別の一つと考えられる。...

    DOI 医中誌

  • Delayed-X harmonics synthesizerによる音声劣化を抑えた軟骨伝導アクティブノイズコントロール

    下倉 良太, 大谷 潤一朗, 飯國 洋二 日本音響学会誌 78 (11), 628-634, 2022-11-01

    ...本研究は周期性雑音の消音に特化したDelayed-X Harmonics Synthesizerアルゴリズムを使用し軟骨伝導音を二次音源として利用することで,同時に流れる音声の劣化を抑制しつつ,純音のみを12から15 dB消音した。今後はこのシステムを純音以外にも拡張し,外耳道を開放したまま使用できるアクティブノイズコントロールの実現を目指す。</p>...

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  • 高齢難聴者の健康関連 QOL に影響する要因の検討

    中嶋 聡美, 栗岡 隆臣, 古木 省吾, 原 由紀, 井上 理絵, 鈴木 恵子, 梅原 幸恵, 小野 雄一, 佐野 肇 AUDIOLOGY JAPAN 65 (4), 253-261, 2022-08-30

    ...MCS の重回帰分析において, 平均純音聴力レベルの悪化に伴い改善を認め (p<0.05), 補聴器装用が悪化に影響する傾向があり (p=0.072), 通院している高齢中等度難聴者の精神的 QOL の特徴として注意を払うべき結果と思われた。 今後の検討でも各評価法を併用して QOL を検討することが有用と考えられた。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 要支援高齢者の聴力と認知機能の関連に関するコホート研究

    佐々木 八千代, 野田 さおり, 白井 みどり 日本健康医学会雑誌 31 (2), 230-234, 2022-07-25

    ...調査内容は純音聴力検査,認知機能検査,自記式質問紙調査とした。聴力は,良く聞こえる側の聴力(良聴耳聴力)を40 dB以下(健聴・軽度難聴)と41 dB以上(中重度難聴)に分類した。認知機能低下は1年後の認知機能検査の得点がベースラインより1点以上低下とし,MCIは認知機能検査の基準に基づいて判断した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • めまい発作を契機に診断に至ったPendred症候群の1例

    石橋 直樹, 宇田川 友克, 栗原 渉, 茂木 雅臣, 中澤 宝, 櫻井 結華, 小島 博己 耳鼻咽喉科展望 65 (3), 112-116, 2022-06-15

    ...純音聴力検査では両側高度感音難聴,画像検査では著明な両側前庭水管の拡大,および甲状腺腫大を認め,以上より,Pendred症候群と診断した。抗めまい薬等により,めまい症状は軽快しており,現在,紹介病院と連携してPendred症候群の諸症状・所見を経過観察中である。</p>...

    DOI 医中誌

  • 日常生活の安全・安心を支えるサイン音の特性に関する研究

    片桐 真子 AUDIOLOGY JAPAN 65 (1), 35-43, 2022-02-28

    ...<p>要旨: 日常生活に欠かせないサイン音に必要な物理特性を把握することを目的とし, 20~70代の聴覚に関して正常で健康な成人被験者に対し, 純音聴力検査を行い得られたデータから2種類の平均聴力レベル値を比較した。次に, 1kHzの正弦波を基準に, 低音域と高音域に重みづけをしたテスト音に対する印象を「聞こえやすさ」と「音質」の評価語を用いて主観評価を行った。...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 要支援高齢者の聞こえの自己評価と生活機能との関連

    佐々木 八千代, 野田 さおり, 白井 みどり 日本健康医学会雑誌 30 (4), 419-427, 2022-01-31

    ...自記式質問紙で属性,健康状態,老研式活動能力指標,会話とテレビの聞こえなどを調査し,標準純音聴力検査と認知機能検査を実施した。生活機能は老研式活動能力指標で評価し,平均値(10.2)を超える対象者を高群,下回る対象者を低群に分類した。...

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  • 片頭痛は機能性難聴の原因か?

    千葉 恭久 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 43 (1), 87-96, 2022

    ...<p>【はじめに】機能性難聴は,純音聴力閾値と他の聴覚検査結果や通常の音声弁別との間に不一致が生じる難聴である。今回は,機能性難聴と考えられる病態を示した6名の片頭痛または前庭性片頭痛の子供達の経過を報告する。</p><p>【経過】2019年3月から2020年7月までに子供達は受診した。...

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  • 突発性難聴に対する治療戦略

    井畑 真太朗, 村橋 昌樹, 山口 智 日本東洋医学系物理療法学会誌 47 (2), 43-46, 2022

    ...2015 年に厚生労働省「難治性聴覚障害に関する調査研究班」によって改訂された診断基準によると、「純音聴力検査での隣り合う3 周波数で各30dB 以上の難聴が 72 時間以内に生じた」と定義されている。2012 年度の疫学調査の結果、人口10 万人あたり年間 60.9 人発症すると推定され、年代別発症率は、50 歳から 70 歳に多い。...

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  • 内リンパ圧上昇時の基底板振動変化:ヒト蝸牛有限要素モデルを用いた数値解析

    李 信英, 小池 卓二 Otology Japan 32 (2), 201-208, 2022

    ...<p>内リンパ水腫による難聴の発症機序の仮説の一つである内リンパ圧の上昇説をコンピュータシミュレーションに基づいて検証することを試みた.内リンパ圧の上昇は正常蝸牛モデルの基底板表面に準静的に圧力を加えることにより表現した.正常蝸牛モデルでは純音入力時に基底板上に生じる進行波の包絡線は紡錘形を示し,基底板の特定部位で明確なピークを示す.一方,基底板に静圧を加えると基底板の頂部側にたわみが生じ,進行波の...

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  • 伝音難聴をきたした側頭骨巨細胞腫例

    村尾 拓哉, 大脇 成広, 大江 祐一郎, 清水 猛史 Otology Japan 32 (1), 121-128, 2022

    ...四肢長菅骨に好発するが,側頭骨に発生することは稀である.治療は,完全な外科摘出である.切除不能例,不完全切除例,再発例に対して放射線治療が行われるが,放射線感受性や悪性転化の観点から依然議論の余地がある.骨巨細胞腫は再発率が高く,肺転移を起こすことがあるため,長期的な経過観察が必要である.我々は伝音難聴をきたした側頭骨巨細胞腫を発症した45歳男性の症例を経験した.耳鏡検査で腫瘍により右外耳道は閉塞し,純音聴力検査...

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  • 霊長類の無侵襲脳波記録で探るヒト脳機能の進化

    伊藤 浩介 生体医工学 Annual60 (Abstract), 94_1-94_1, 2022

    ...この方法により、アカゲザルやコモンマーモセットなど非ヒト霊長類おいて聴覚誘発電位を記録し、純音のような単純な音刺激の大脳聴覚野の応答をヒトと比較したところ、聴覚処理の特に時間的な側面につき、様々な種差があることがわかってきた。例えば、聴覚誘発電位の大脳成分の潜時は、脳が大きくなると延長し、ヒトで特に遅延していた(Itoh et al., 2022)。...

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  • パターン化人工膜への膜タンパク質の再構成

    永井 るりか, 杉町 純音, 谷本 泰士, 鈴木 健一, 林 文夫, 笠井 倫志, 森垣 憲一 電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) 141 (12), 1340-1343, 2021-12-01

    <p>Model biological membranes are a useful tool to study the molecular properties and functions of membrane proteins. We develop a strategy to directly reconstitute mammalian membrane proteins from …

    DOI Web Site Web Site 参考文献20件

  • 正常聴力成人における聴覚情報処理検査 (APT) 基準値

    石川 一葉, 松本 希, 東野 好恵, 田泓 朋子, 中川 尚志 AUDIOLOGY JAPAN 64 (4), 328-335, 2021-08-30

    ...標準純音聴力検査, Fisherの聴覚的問題に関する質問紙日本語版, 小渕の聞こえにくさのチェックシートの全てで異常なしと判定された20名の APT 結果を集計した。平均 ± 2 × 標準偏差を基準範囲とし, 低成績側の限界を基準値とした。各項目の設問数と基準値を元に, 基準を満たす最低の正答数の百分率を各項目のカットオフ値とした。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献9件

  • 他覚的聴覚検査

    川瀬 哲明 AUDIOLOGY JAPAN 64 (3), 217-227, 2021-06-30

    ...<p>要旨: 難聴の診断では, 純音聴力検査や語音聴力検査などの心理音響学的検査に加え, さまざまな他覚的聴覚検査を上手く選択して診断をすすめることが重要となる。特に, 心理音響学的な評価が難しい乳幼児や機能性難聴診断などにおける他覚的な聴力 (閾値) 評価や, 聴覚系の各パーツの機能, 病態評価のためには, さまざまな他覚的聴覚検査が有用になることが少なくない。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献39件

  • 聴神経腫瘍患者における聴覚と前庭機能の検討

    中西 啓, 喜夛 淳哉, 峯田 周幸 AUDIOLOGY JAPAN 64 (3), 270-276, 2021-06-30

    <p>要旨: 当院の脳神経外科から術前評価のため受診した聴神経腫瘍患者38人を対象として, 聴覚と前庭機能について検討をおこなった。聴力型は, 高音障害型が10人, 谷型が7人と高音障害型と谷型が多かった。平均聴力と最高語音明瞭度を比較したところ, 平均聴力閾値が80dB 以下の症例では平均聴力に対する最高語音明瞭度は内耳性難聴患者とほぼ同じであった。また, 平均聴力と DPOAE …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 難聴・耳鳴の診断と対応―診断―

    神崎 晶 日本耳鼻咽喉科学会会報 124 (3), 192-196, 2021-03-20

    ...まず原因疾患の診断を行う上で, 問診 (発症時期, 経過, 一側か両側か, 進行の速さ, めまいの有無), 耳鏡検査 (鼓膜所見など), 純音聴力検査を行うことになる.</p><p> 難聴の診断では, 純音聴力検査では伝音, 感音, 混合性難聴を分類する. 伝音難聴があればインピーダンス検査, 感音難聴があれば語音聴力検査を実施する. 混合性難聴であれば上記2つの検査を実施する....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • ハイパースキャニングに用いる2台の脳磁計で推定した脳活動位置の比較

    渡辺 隼人, 下條 暁司, 高野 一義, 大西 祥貴, 白石 秀明, 横澤 宏一 生体医工学 Annual59 (Proc), 647-649, 2021

    ...2名の被験者に2k Hzの純音両耳刺激、チェッカーボード左下視野刺激、正中神経電気刺激を与えた際に生じる脳磁場を2台の脳磁計で記録した。得られた脳磁場データに基づいて各々の刺激に対する一次感覚野の活動部位を推定した。【結果と考察】活動部位の推定位置は、聴覚刺激では上側頭回(聴覚野)、視覚刺激では右半球鳥距溝付近(視覚野)、正中神経刺激では頭頂葉(体性感覚野)に正しく推定された。...

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  • 平板スピーカのユニット数がアクティブ遮音制御による静音域の容積に与える影響について

    宍戸 花織, 西垣 勉 関西支部講演会講演論文集 2021.96 (0), 3406-, 2021

    ...に対して最大40dB程度の大幅なアクティブ遮音効果が期待できることを示し,また,500Hzの純音について静音域を検討し,測定の範囲内では騒音増大点が生じないことを示した.そこで,静音域を遮音効果(音圧レベル差)の基準値[dB]を満たすような円柱領域で近似することでその容積を評価し,アレイ化の影響を検証することを試みた....

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  • ハイパースキャニングに用いる2台の脳磁計で推定した脳活動位置の比較

    渡辺 隼人, 下條 暁司, 高野 一義, 大西 祥貴, 白石 秀明, 横澤 宏一 生体医工学 Annual59 (Abstract), 339-339, 2021

    ...2名の被験者に2k Hzの純音両耳刺激、チェッカーボード左下視野刺激、正中神経電気刺激を与えた際に生じる脳磁場を2台の脳磁計で記録した。得られた脳磁場データに基づいて各々の刺激に対する一次感覚野の活動部位を推定した。【結果と考察】活動部位の推定位置は、聴覚刺激では上側頭回(聴覚野)、視覚刺激では右半球鳥距溝付近(視覚野)、正中神経刺激では頭頂葉(体性感覚野)に正しく推定された。...

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  • シスプラチン初回投与で両側重度難聴をきたし人工内耳手術を行なった1例

    木下 慎吾, 原 睦子, 三ツ村 一浩, 大崎 政海, 徳永 英吉, 畑中 章生, 西嶌 渡 頭頸部癌 47 (1), 78-82, 2021

    ...シスプラチン投与7日目で難聴を自覚し,投与9日目の純音聴力検査は両側聾であった。同時に腎障害を発症したが改善した。両側重度難聴の治療としては,補聴器の装用効果がないため人工内耳埋め込み術を行ない,音入れ直後から聴取能は良好であった。本例を通してシスプラチン難聴は,投与量が累積された後のみでなく,一回投与で両側重度難聴をきたすことが示唆された。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 内部モデルの操作による時間知覚の変容に自閉症傾向が与える影響

    浦口 真喜, 大平 英樹 日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PH-023-PH-023, 2020-09-08

    ...大学生60名に,500 Hz純音の聴覚基準刺激600ミリ秒と比較刺激425,476,535,600,673,755,847ミリ秒の異同を報告させる時間汎化課題を実施した。課題前半は,847ミリ秒(長時間群)あるいは425ミリ秒(短時間群)の比較刺激の提示頻度を他の刺激の6倍とし,後半はすべての比較刺激の提示頻度を均等とした。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 補聴器フィッティングソフトでの NAL-NL, DSL 法の初期設定値の妥当性

    古木 省吾, 佐野 肇, 栗岡 隆臣, 井上 理絵, 梅原 幸恵, 原 由紀, 鈴木 恵子, 山下 拓 AUDIOLOGY JAPAN 63 (4), 256-262, 2020-08-30

    ...そこで我々は, 純音聴力検査の結果をフィッティングソフトに入力し選択した処方式から算出された設定値と, 実耳測定を用いてターゲット値に近似するように調整した後の設定値との差を比較し, フィッティングソフトにより算出される設定値の妥当性を評価した。...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • アブミ骨上部構造と底板の離断を合併した耳硬化症の1例

    大戸 弘人, 森野 常太郎, 小森 学, 近澤 仁志, 小島 博己 耳鼻咽喉科展望 63 (4), 152-157, 2020-08-15

    ...鼓膜は正常, 純音聴力検査で左伝音難聴を認めた。 側頭骨 CT 画像検査では, 両側の前庭部から蝸牛周囲を取り囲むように脱灰像を認めた。 耳硬化症の診断に対しアブミ骨手術を施行したところ, 術中所見でアブミ骨上部構造と底板との間に離断を認め, 耳小骨離断を伴う耳硬化症の症例であった。 摘出アブミ骨の病理学的所見では破骨細胞の浸潤および骨内の空隙が多く確認された。...

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  • 薄切軟骨を用いた鼓膜形成にて良好な術後成績が得られた Medial meatal fibrosis の1例

    木下 慎吾, 大崎 政海 耳鼻咽喉科展望 63 (4), 177-181, 2020-08-15

    ...術後は良好な上皮化を認め, 純音聴力検査の気導骨導差は改善した。 薄切軟骨は鼓膜固有層上に固定され前方では折り返すことがないため, 浅在化を起こしにくく Medial meatal fibrosis の手術に有用な移植片であると考えられた。 また再発をきたしやすい疾患であるため長期間の経過観察が必要である。</p>...

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  • 他覚的聴覚検査の革新

    伊藤 吏 AUDIOLOGY JAPAN 63 (3), 163-173, 2020-06-30

    ...理想的な他覚的聴力検査とは, 反応閾値が純音聴力閾値を正確に反映していること, 鎮静睡眠下で短時間に検査を完遂できることが重要であるが, これらを満たすために新しい刺激音である chirp による ABR, ASSR の有用性が期待されている。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献27件

  • 介護施設に入所中の高齢者における難聴スクリーニング法の検討

    小出 由美, 山田 紀代美 日本看護研究学会雑誌 43 (1), 1_77-1_85, 2020-04-20

    ...<p>目的:平均純音聴力と各聴取検査の聞こえの有無との関係に着目して,難聴スクリーニング法を検討する。<br>方法:介護施設に入所中の58名の高齢者を対象に,純音聴力を測定し,TV音量,ささやき音,指こすり音,電子体温計の終了音を用いた聴取検査を実施した。平均純音聴力と各聴取検査の聞こえの有無とを照合させ,感度・特異度を算出した。...

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  • 聴覚N100 成分における外因性の諸問題

    福盛 貴弘 実験音声学・言語学研究 12 (0), 1-14, 2020-03-24

    ...</p><p>実験1では、言語音と純音におけるN100成分への影響の違いを検証した。また、純音については、トリガ直後と直後から遅延させた音を聞かせることによって、遅延が影響を与えるかも検証した。実験2では、無声無気破裂音[p]、無声有気破裂音[pʰ]、有声破裂音[b]における有気/無気、VOTと-VOTによる影響を検証した。...

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  • 脳磁図を用いた音声提示時の脳活動解析について

    山下, 正人, 中沢, 実 第82回全国大会講演論文集 2020 (1), 41-42, 2020-02-20

    ...過去の研究では、純音や単音節を対象にした脳活動の解析が行われているが、連続した読み上げ音声を対象にした脳活動に対して、あまり研究は行われていない。本研究では、連続した読み上げ音声を対象にして、読み上げ音声から単音節ごと分類分けの可能性を検証する。...

    情報処理学会

  • きこえの困り感が生じている成人症例における聴覚情報処理の特徴

    八田 徳高, 福島 邦博 耳鼻と臨床 66 (1), 1-9, 2020-01-20

    ...対象と方法 : 標準純音聴力検査は正常で、日常生活で聞こえの困難さを訴える成人 12 例を対象とした。聴覚情報処理に関する検査を実施し、聞こえの困難さの原因について分析を行うとともに、注意や記憶など聞こえの困難さの背景要因についても検討するために神経心理学的検査および発達面、精神的問題との評価を実施した。結果 : 全症例中 11 例に何らかの聴覚情報処理に関する問題が生じていた。...

    DOI 医中誌

  • アスピリン大量摂取による可逆性薬剤性難聴の1例

    村山 正和, 田中 義人, 宮澤 昌行, 寺崎 雅子 昭和学士会雑誌 80 (2), 188-194, 2020

    ...では,4分法で右が45.0dB,左が43.8dBと水平型で両側中等度の感音難聴を認め,歪成分耳音響放射(DPOAE)で両側ともに反応不良であった.急性感音難聴と考え,アデノシン三リン酸二ナトリウム,ビタミンB<sub>12</sub>の内服で経過観察とした.4日後には症状は改善しており,純音聴力検査は右が15.0dB,左が13.8dBで,DPOAEは一部を除き反応良好であり,両側とも明らかに改善していた...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • コミュニケーションの学習評価と教育実践について

    雲井 未歓 日本重症心身障害学会誌 45 (1), 65-69, 2020

    ...片桐(1995)2)は、健常乳児の事例を対象に、純音を含む非音声刺激と母親をはじめとする家族の音声とに対する一過性心拍反応を、半年間にわたって縦断的に検討した。その結果、実験的に呈示された純音に対しては、生後0.5か月時点で加速反応が多く生起するが、1から4か月にかけて減速反応の生起率が増加し、優勢となることを確かめた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 経外耳道的内視鏡下耳科手術にて聴力改善を認めたMalleus Barの一例

    松田 信作, 柿木 章伸 Otology Japan 30 (3), 171-175, 2020

    ...<p>Malleus barは骨性鼓膜輪とツチ骨を繋ぐbony barを指す.野村らが1988年に初めて報告し,船坂の分類に含まれない耳小骨奇形である.本症例は9歳女児で,アデノイド増殖症と睡眠時無呼吸症候群の疑いにて当院へ紹介受診した.外来初診時の所見と問診から難聴を疑い,純音聴力検査及びティンパノメトリーを施行した.患側である右側の平均聴力は3分法で51.7 dBHL,左15.0 dBHLで,患側...

    DOI 医中誌

  • 漢方治療と補聴器によりコミュニケーションが改善した1例

    金子 達, 濱口 眞輔, 木村 廣三, 木村 いはね, 小宮山 櫻子 日本東洋医学雑誌 71 (4), 326-332, 2020

    ...患者の訴えは純音聴力検査にも現れるが,語音聴力検査,特に最高語音明瞭度の増減で,より訴えに即した変化を見ることができた。今後,語音聴力検査(最高語音明瞭度)も漢方治療の効果判定に応用できると考えた。</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 音声想起時脳波からの音節情報の抽出

    深井 健大郎, 大村 英史, 桂田 浩一, 平田 里佳, 入部 百合絵, 新田 恒雄 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2020 (0), 4L3OS1503-4L3OS1503, 2020

    ...を聴いて直ちに音声想起するため,短時間に多量の脳波データを収録できるが,純音に対するERP信号が重畳するため,定常雑音と共にERP信号を除去する.発表では,電極空間情報特徴量を抽出し,2DCNNを応用して日本語17短音節の認識を行った結果を報告する....

    DOI

  • バルサルバ法により聴力改善を認めた外傷性耳小骨連鎖離断の1例

    本田 圭司, 川島 慶之, 伊藤 卓, 藤川 太郎, 竹田 貴策, 渡邊 浩基, 堤 剛 Otology Japan 30 (2), 127-131, 2020

    ...<p>症例は32歳女性.耳かき中に子供と接触し受傷.左鼓膜の後上象限に穿孔を認め,穿孔よりキヌタ・アブミ関節が観察された.純音聴力検査にて3分法平均聴力レベル38.3 dBの左伝音難聴を認めた.穿孔は自然閉鎖し聴力は一時改善したがその後再増悪した.経過中にバルサルバ法で聴力が改善すると訴えており,実際にバルサルバ法前後で35.0 dBから23.3 dBに改善を認めた.経外耳道的内視鏡下鼓室形成術を施行...

    DOI 医中誌

  • 雑音下聴取困難スクリーニング検査の開発

    芦谷 道子, 土井 直, 原島 恒夫, 小渕 千絵, 岩井 大 AUDIOLOGY JAPAN 62 (6), 615-621, 2019-12-28

    ...LINDS は短時間で学校における集団実施も可能であり, 純音聴力検査では捉えることのできない雑音下聴取困難をスクリーニングする検査として有用であると考えられた。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • テナガザルの発声メカニズムに関する実験的研究

    西村 剛, 後藤 遼佑, ヘルブスト クリスチャン, 中野 良彦 霊長類研究 Supplement 35 (0), 44-44, 2019-07-01

    ...<p>テナガザル類は,高いピッチで,純音的な大きな音声で朗々と歌う「ソング」とよばれる音声行動で有名である。ヘリウム音声の音響学的分析と数理モデルによる検証により,その音声は,ヒトのソプラノ歌唱と同様に,声帯振動の基本周波数を声道共鳴の第一共鳴周波数に合わせる歌唱法に近い方法でつくられることが示された。...

    DOI

  • 通所リハビリテーション利用高齢者の聴覚評価

    鈴木 恵子, 梅原 幸恵, 井上 理絵, 秦 若菜, 清水 宗平, 佐野 肇, 中川 貴仁, 山下 拓 AUDIOLOGY JAPAN 62 (3), 240-247, 2019-06-30

    ...純音聴力検査を行い, ⅲ. 聞こえにくさの質問紙に本人, 家族が別個に回答した。</p><p>結果: i. 耳垢栓塞を22例30%に認め, うち 7例は施設内で除去困難であった。 ⅱ. 58例78%に難聴があり (軽度31中等度27), 聴力と年齢に中程度の正の相関を認めた。検査では標準法に加え机上ボタン法, 玉おとし法を用い再現性ある反応を得た。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 音叉を用いた音色に関する実験教材の開発

    大村 優華, 猪本 修 日本科学教育学会研究会研究報告 33 (7), 17-20, 2019-06-01

    ...要素である音の大きさ,高さ,音色があることを学習する.音の3要素のうち大きさと,高さについては実験活動を通して理解ができるような授業が展開されることが多いが,音色に着目した授業はあまりなされていない.音色を波形から読み取ることが難しいなどの理由から音色に関する実験活動が乏しいのが現状である.そこで,音色について分かりやすく効果的に授業で扱えるような,複数の音叉を用いた実験教材の開発をすることにした.純音...

    DOI

  • 耳閉感の診断と治療

    坂田 俊文 日本耳鼻咽喉科学会会報 122 (5), 732-737, 2019-05-20

    ...また, 急性低音障害型感音難聴は自覚症状があってもオージオグラムが正常な時期があるので, 純音聴力検査で低音障害を捕らえるまで一定期間観察する. また, 低音障害がある場合はグリセロールテストも有用である. ちなみに低音障害の気骨導差は伝音障害と感音障害の鑑別に必ずしも有用でない....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 先天性外耳道閉鎖症に対する浅側頭動脈皮弁を用いた外耳道造設術

    森部 一穂, 竹市 夢二, 黒田 陽, 村上 信五 耳鼻と臨床 65 (3), 73-79, 2019-05-20

    ...術後平均純音聴力( 3 分法)は側頭骨皮質骨使用例で 56.4 dB、PORP<sup>®</sup>使用例で 38.8 dB と PORP<sup>®</sup>使用例で良好な結果となった。 術後の聴力はまだ十分に満足できるものではない。今後は聴力改善不良例の原因を模索し、外耳道の狭窄や浅在化についても、より長期的に観察する必要があると考えている。</p>...

    DOI 医中誌

  • 国民学校期における上田友亀の器楽教育思想と実践の特質

    藤井 康之 教育方法学研究 44 (0), 85-95, 2019-03-31

    ...<p>本論は,上田友亀の国民学校期における器楽教育思想と実践の特質を,彼特有の概念「純音楽生活の指導」に着目して明らかにすることを目的としている。</p><p>上田のリズムを中心とする器楽教育思想の形成には,コールマンの「創造的音楽」と近代西洋音楽美学の重要な概念である「自律的な音楽」の二つの思想の影響があった。...

    DOI

  • 耳硬化症の側頭骨CTにおける内耳道前壁憩室様所見の陽性率と臨床像の検討

    倉田 奈都子, 川島 慶之, 伊藤 卓, 藤川 太郎, 竹田 貴策, 大岡 知樹, 野口 佳裕, 喜多村 健, 堤 剛 Otology Japan 29 (2), 168-173, 2019

    <p>耳硬化症の側頭骨CTにおいて,しばしば内耳道前壁の陥凹が見られるが,その頻度や臨床所見との関連は不明である.今回我々は2002年1月から2016年12月までの15年間に当科で手術を行い診断が確定した耳硬化症79例91耳のうち側頭骨CT所見が確認できた56例66耳(耳硬化症群),および同期間に当科で手術治療を行った慢性中耳炎および外耳道癌の健側248耳(対照群)を対象に内耳道前壁の陥凹の頻度…

    DOI 医中誌

  • 西東京市における認知症予防のための聴覚検診

    中澤 宏, 岸保 鉄也, 佐藤 むつみ, 小路 剛, 斉藤 美和子, 山縣 然太朗 Otology Japan 29 (3), 228-233, 2019

    ...:29.8 ± 14.7 dB,MMSEの平均は28 ± 2.6点,認知症疑いの23点以下は6.2%であった.加齢と伴に純音聴力は有意に低下し,純音及び語音聴力検査に関して,認知症群と認知機能正常群及び認知症群とMCI群の2群間に統計学的有意差を認めた.一方,MCI群と認知機能正常群の2群間には有意差は認められなかった.この研究結果は,認知症の発症リスクのある日本人の高齢者に対する聴覚の検討であるため...

    DOI 医中誌

  • 言語習得後失聴成人患者にたいする非良聴耳への人工内耳の聴取成績の検討

    荒井 康裕, 森下 大樹, 磯野 泰大, 和田 昂, 佐久間 直子, 高橋 優宏, 宇佐美 真一, 折舘 伸彦 Otology Japan 29 (2), 185-192, 2019

    ....各群間で病因,性別,難聴期間,術前平均聴力,使用人工内耳,メーカーで有意差を認めなかった.非良聴耳群の人口内耳の術後成績は,人工内耳装用下音場語音明瞭度(70.0%),CI-2004単語検査(80%),CI-2004日常会話文検査(74%)3項目すべてにおいて,良聴耳群・同等耳群と比較し統計学的有意差のない成績であった.本報告は症例数も限られるが,術後成績に影響する他の因子(年齢・病因・良聴耳の純音聴力...

    DOI 医中誌

  • 常翔ホールにおけるイヤーピースの集音特性

    白髪 誠一, 吉本 陸 日本デザイン学会研究発表大会概要集 66 (0), 320-, 2019

    ...音の方向に対する投影面積,形状および開口率を実験変数とし125Hz〜4000Hzの純音と合成音に対する集音特性を測定した。実験の結果,いずれのイヤーピースも高音域において集音効果が高く低音域では集音効果が低いこと,投影面積が大きく面積要素が耳に近いほど集音効果が高いこと,側方からの到達音に対して中音域から高音域では集音効果があることが明らかになった。</p>...

    DOI

  • 小児聴覚失認の臨床

    加我 牧子 認知神経科学 21 (3+4), 172-178, 2019

    ...純音聴力は正常あるいはほぼ正常であり、聴性脳幹反応は正常で、内言語の障害は伴わないことが原則である。小児では代謝性変性疾患である小児大脳型副腎白質ジストロフィー症や、器質的脳病変が認められないLandau-Kleffner症候群といった小児に特有な疾患が原因疾患となるなど、聴覚失認を生じる原因が成人とは異なる場合がある。...

    DOI 医中誌

  • アセチルサリチル酸中毒による内耳障害の1例

    秋定, 直樹, 石原, 久司, 藤澤, 郁, 河内, 大, 赤木, 成子, 井上, 雅文, 竹内, 彩子 岡山赤十字病院医学雑誌 29 73-76, 2018-11

    ...標準純音聴力検査にて両側性20〜50dBの感音難聴を認めASA中毒による内耳障害と判断した。その後、高音域より徐々に改善し56日目に終診とした。ASAは外有毛細胞の電気運動性を低下させることで蝸牛感受性を抑制し蝸牛の神経出力を低下させる。外有毛細胞の機能低下は1〜2日後に回復するとされている。...

    機関リポジトリ 機関リポジトリ 医中誌

  • スマートフォンアプリを用いた周波数除去音楽療法による耳鳴治療及び耳鳴評価の試み

    西村 信一 AUDIOLOGY JAPAN 61 (4), 287-292, 2018-08-30

    ...純音聴力検査では治療前後で 5dB 以上の変化を全周波数・全被験者で認めなかった。VAS を4週間毎に検査したが結果は一貫性がなかった。開始時 THI が20以上だった6名の参加者では12週間後の THI が改善したが, 統計学的な有意差には至らなかった。開始時 THI が20未満の参加者の中には THI が悪化した者もいた。本試験は試験的なものでありコントロールスタディーも置いていない。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 加齢性難聴と聴覚認知障害

    能登谷 晶子 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 38 (2), 216-221, 2018-06-30

    ...皮質聾例では, 純音聴力は無反応, 語音・環境音ともに聴取困難であった。いずれも聴性脳幹反応 (ABR) は正常範囲にあった。皮質聾例では, 患者自身の声が大声になる例とならない例に分類された。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • ABR の振幅変動および cochlear synaptopathy 検出についての検討

    泰地 秀信, 岡本 康秀, 神崎 仁 AUDIOLOGY JAPAN 61 (2), 145-153, 2018-04-28

    ...<p>要旨: 難聴・耳鳴で来院され, 純音聴力が正常で, 語音弁別能の低下および ABRⅠ波の振幅低下があり cochlear synaptopathy と推定される例があった。 ABR 振幅の個体内変動について正常聴力者と中等度感音難聴者を対象に検討した。 ABR の振幅のばらつきは背景雑音ではなく反応本体に起因すると考えられた。 ABRⅠ波振幅は正規分布をとるとみなせた。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献22件

  • 室内音響測定による耳周辺におけるイヤーピースの集音特性

    平舘 勇馬, 白髪 誠一 日本デザイン学会研究発表大会概要集 65 (0), 22-23, 2018

    ...音の方向に対する投影面積,形状および開口率を実験変数とし125Hz~4000Hzの純音と合成音に対する集音特性を測定した。実験の結果,投影面積が大きく面積要素が耳に近いほど集音効果が高いこと,面積要素の上下の位置については集音効果に影響がないこと,開口率12%程度では集音効果に影響がないことが明らかになった。...

    DOI

  • IGF1による人工内耳挿入時蝸牛障害の保護

    山本 典生, 山原 康平, 西村 幸司, 扇田 秀章, 中川 隆之, 伊藤 壽一, 大森 孝一 Otology Japan 28 (3), 127-131, 2018

    ...<p>残存聴力活用型人工内耳手術では、低音の閾値上昇を起こさないように、経正円窓アプローチ、細くて柔らかい電極の使用、ステロイドホルモン剤投与などが行われているが、純音閾値上昇は避けられない。...

    DOI 医中誌

  • TINテストによる機能性難聴の聴覚閾値推定の試み―高校生の1症例から―

    富澤 晃文, 岡野 由実, 角田 玲子, 伏木 宏彰 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 39 (3), 364-370, 2018

    ...本症例において,(1)純音の見かけの閾値(静寂下)と同レベル(実効マスキングレベル)の狭帯域ノイズを負荷したところ,全測定周波数において10~20 dBの異常な閾値シフトが生じた。(2)ノイズレベルを下降させると,閾値シフト値も一定の比率で下降した。(3)ノイズ検知レベルの下限値は,機能性難聴発症前の純音聴覚閾値に近似した。...

    DOI 医中誌

  • 高齢糖尿病通院患者における指こすり音聴取法を用いた中等度以上の難聴スクリーニングに関する検討

    サブレ森田 さゆり, 杉浦 彩子, 原沢 優子, 山田 紀代美 老年看護学 22 (2), 40-46, 2018

    ...</p><p> 本研究の目的は,高齢糖尿病患者において,問診,指こすり法,純音聴力検査よる聴力評価を行い,高齢糖尿病患者における難聴の割合を調査すると同時に,指こすり音聴取法を用いた中等度以上の難聴スクリーニング法の有用性について検討することを目的とした.対象者は,高齢糖尿病患者150人.平均年齢は75.1±5.8歳であり,中等度以上の難聴の該当は49人(32.7%)で難聴がある群では有意に高齢で配偶者...

    DOI Web Site 医中誌

  • Auditory Neuropathy Spectrum Disorder 1症例の言語発達経過について

    木場 由紀子, 山本 美樹 音声言語医学 59 (2), 178-187, 2018

    ...<br>本症例は,早期に発見され,療育を受けていたにもかかわらず,5歳10ヵ月でわれわれが出会った時点で大幅に言語の遅れを呈していた.純音聴力検査結果は,正常域~軽度で,語音聴力検査の結果も聴力レベルの程度に比して大きくは乖離していないにもかかわらず,聴覚情報の入力に障害があった.就学にあたり指文字等の視覚的コミュニケーション手段を導入し,聴覚特別支援学校での教育を受けることで言語発達は大きく促進された...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 陳旧性側頭骨骨折に迷路気腫を伴う外リンパ瘻を生じた1例

    打田 義則, 上野 哲子, 妻鳥 敬一郎, 中川 尚志 耳鼻と臨床 63 (4), 111-117, 2017-07-20

    ...標準純音聴力検査で左に 53dB の混合難聴と右向き水平回旋混合性眼振がみられ、側頭骨 CT にて左側頭骨骨折と卵形嚢に low density area を認めた。 発症 13 日目に内耳窓閉鎖術を施行した。外側半規管隆起から前半規管のやや外側を横断し顔面神経水平部近傍までの連続する骨折線が認められ、内耳窓閉鎖術を行った。術後、前庭症状は消失したが、一時的な聴力の悪化を認めた。...

    DOI 医中誌

  • ニホンジカの超音波周波数域を含む純音刺激に対する行動

    堂山 宗一郎, 江口 祐輔, 上田 弘則 農研機構研究報告 西日本農業研究センター = Bulletin of the NARO, Agricultural Research for Western Region 17 1-11, 2017-03-31

    ...す個体はおらず,農林地において音によるニホンジカの防除は困難であると考えられた.また,市販の防除用超音波発生装置などの純音を用いた防除技術にも効果がほとんど無いと考えられた....

    DOI 機関リポジトリ

  • 聴覚障害乳児における VRA の条件付け形成月齢について

    富澤 晃文, 力武 正浩, 伏木 宏彰, 坂田 英明, 加我 君孝 AUDIOLOGY JAPAN 60 (1), 43-52, 2017

    ...中等度~重度難聴の20名を対象に, インサートイヤホン装着下の気導 VRA (および骨導 VRA) による純音聴力測定を実施した結果, 月齢 6 ~ 11ヵ月の期間に19名 (95%) の条件付けが形成された。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献4件

  • 補聴器装用児の聴覚補償と WISC-IV の関係

    佐々木 美奈, 間 三千夫, 中原 啓, 宝上 竜也, 硲田 猛真, 河野 淳, 榎本 雅夫 AUDIOLOGY JAPAN 60 (6), 509-514, 2017

    ...聴取成績は標準純音聴力検査,補聴器装用閾値, 語音検査, 雑音負荷時の聴取能検査で評価した。 VCI と PRI の指標得点と聴取状態との間に関連はみられなかった。 WISC-IV 検査において PRI に比べて VCI の指標得点が有意に低い児が5例認められた。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 日本家畜管理学会・応用動物行動学会 2017年度春季研究発表会

    日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌 53 (1), 15-62, 2017

    ...濃度と個体の気質および飼育管理との関係</p><p>○若宮あかね・林英明・松浦晶央(北里大獣・酪農大獣医)</p><p>ネコ被毛中コルチゾール含有量の変動要因</p><p>○藤井利衣・紙未千花・林英明(酪農大獣医)</p><p>生体信号用ゴム電極を用いたイヌ心拍数測定の試み</p><p>○福澤めぐみ・二嶋諒・岡本隆廣・宮島慶一・甲斐藏(日大生物資源・NOK株式会社)</p><p>超音波周波数域を含む純音刺激...

    DOI

  • 空間的注意に基づく左右音源弁別時の標的音源方向の違いによる左右頭頂部における電極間のP300電位について

    神野 将梧, 船瀬 新王, 内匠 逸 生体医工学 55Annual (4AM-Abstract), 315-315, 2017

    ...用いる.左右どちらかを標的方向とし,被験者に標的方向から刺激が呈示された回数をカウントさせる.刺激は,標的方向から50回,非標的方向から200回,計250回呈示される.単純オドボール課題では,用いる音源方向を左右音源弁別課題で用いた方向のうち1つとする.標的刺激に1kHzの純音,非標的刺激に500Hzの純音を用いる.標的刺激と非標的刺激を無作為な順番でスピーカから呈示する.被験者に標的刺激が呈示された...

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  • 虚偽心拍フィードバックが感情体験に及ぼす影響

    小林 亮太, 笹岡 貴史, 水落 亮平, 難波 修史, 宮谷 真人, 中尾 敬, 山脇 成人 日本認知心理学会発表論文集 2017 (0), 112-, 2017

    ...そこで,本研究では22名の大学生を対象に,実際の心拍と同じ,速い,あるいは遅いフィードバックを純音により行いながら,表情刺激提示時の自身の感情価と覚醒度について,それらを一度に評定可能なAffect Grid(Russell et al., 1989)を用いて回答させた。その結果,実際と同じ心拍の時と比較して,異なる心拍フィードバック時に覚醒度の低下が認められた。...

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  • 両耳聴音に対する聴覚注意に関する事象関連電位

    中村 伊吹, 福田 浩士, 樋脇 治 生体医工学 55Annual (4AM-Abstract), 314-314, 2017

    ...空間的な聴覚注意を用いたP300成分から推定する研究や,異なる種類の音刺激のうち,注意を向けていた刺激をP300成分から推定する研究があるが,前者はBMIの携帯性に劣る一方で,後者は刺激と機能の対応を記憶する必要がある.そこで,本研究では携帯性に優れ,単一の刺激を用いた聴覚BMIの開発を目指し,両耳聴音に対する聴覚注意に関するERPについて検証することを目的とした.実験ではイヤホンを用いて2 kHzの純音...

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  • 衝動性眼球運動におけるGo-Cue提示後の陽性の脳波変動と運動の意思決定との関連

    福島 裕介, 船瀬 新王, 内匠 逸 生体医工学 55Annual (4PM-Abstract), 350-350, 2017

    ...を呈示する.2)矢印刺激消失から2.5~3[s]後に音刺激のGo-Cueを呈示する.3)Go-Cue呈示後,被験者に矢印刺激が示す方向の固視点を注視させる.4)Go-Cue呈示1[s]後,音刺激のReturn-Cueを呈示する.5)Return-Cue呈示後,被験者には中央の固視点を注視させる.実験全体で矢印刺激を左右50回の計100回を無作為に表示する.MGSTで用いる音刺激は1000[Hz]の純音...

    DOI

  • 高齢難聴患者が看護師に期待するコミュニケーション

    森田 恵子, 長田 久雄 老年看護学 22 (1), 41-50, 2017

    ...<p> 65歳以上の入院患者に対し,純音聴力検査と半構造化面接を行った.正常聴力者(30dB未満)7人と高齢難聴患者(40~69dB)8人の2群にKJ法を用い構造化・図解化を行い,正常聴力者と対比し高齢難聴患者が看護師に期待するコミュニケーションの特性について考察した....

    DOI Web Site 医中誌

  • 成人期に初発発作が認められた MELAS −脳卒中様発作前日を含めた発作前後の検討−

    吉川 智子, 松岡 理奈, 日比谷 怜美, 池田 勝久 耳鼻と臨床 62 (6), 225-233, 2016-11-20

    ...発作発症前日では純音聴力閾値に比し、語音聴力レベルが顕著に低下を示した。発作後、聴力は発作前に比し、純音聴力閾値は若干低下した状態で経過し、語音聴力レベルは発作直前より改善した。考察: 1)脳卒中様発作発症前日、純音聴力閾値に比し語音聴力レベルが顕著に低下した。低下は、その後の脳卒中様発作発症により認められた異常所見側で顕著であった。...

    DOI

  • 限定進行音の解決感のメカニズム

    川村, 大地, 横山, 真男 第78回全国大会講演論文集 2016 (1), 463-464, 2016-03-10

    ...本研究ではCメジャーコードを聴かせた後、C〜Bの7種類の単音を聴かせ、続けて半音含めたC〜Bの12種類の単音をピアノのMIDI音源と純音を聴き比べてもらい、アンケートをとった(1オクターブ内に収めた、7×12の84通り)。今回は楽器の演奏経験や楽典の知識の有無でどの様な知覚的な差があるのかという点に着目した。...

    情報処理学会

  • 純音を表現する擬音語の世代と性別とによる差異

    龍田 建次, 大石 弥幸 電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) 136 (3), 409-414, 2016

    Onomatopoeia is a powerful means to convey characteristics of sounds and also important for designing sounds. We conducted an experiment wherein 493 people, aged 7-81 years, and 376 kindergarteners, …

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献1件

  • 進行性の語聾とforeign accent syndromeを呈した1例

    太田 祥子, 松田 実, 馬場 徹, 遠藤 佳子, 飯塚 統, 森 悦朗 神経心理学 32 (4), 361-369, 2016

    ...<p>語聾とforeign accent syndromeを呈した神経変性疾患1例を報告した.症例は70歳の右利き女性.主訴は「ことばが聞き取りにくい」「呂律が回らない」であった.純音聴力は保たれていたが,語音聴力の低下が認められた.自発話は,時に音の誤りや助詞の省略・誤用が認められ,また外国人のような話し方に聞こえた.知的機能は保たれ,明らかな失語症は認められなかった.発話分析の結果,プロソディの...

    DOI 被引用文献2件

  • 聴覚検査の再学習

    伊藤 健 日本耳鼻咽喉科学会会報 119 (7), 929-936, 2016

    ...検査としては基本となるもののみ (インピーダンス・オージオメトリ, 耳音響放射, 脳電図, 音叉による検査, 純音聴力検査, 聴性定常反応) に限った. 実際の検査結果を評価するに当たっては, どのような音響生理学的現象を観察しているのかを常に考えるようにすると学習効果が高まる.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 地域在住高齢者における聞こえの自己評価と純音聴力閾値の左右差および語音了解閾値との関係

    山田 紀代美, 西田 公昭 日本看護研究学会雑誌 39 (1), 1_43-1_51, 2016

    ...目的:本研究は,地域在住高齢者の聞こえの自己評価と純音聴力閾値の左右差および語音了解閾値の関係を検討することである。<br>方法:介護予防事業参加高齢者35人に,アンケート調査,純音聴力閾値検査と語音了解閾値検査を実施した。<br>結果:以下のとおりであった。<br>1.純音聴力閾値の平均値は,良聴耳28.3±13.9dB,不良聴耳37.4±21.2dBであった。...

    DOI 医中誌

  • 音の物理特性と擬音語表記 : 純音を表す擬音語

    大石 弥幸, 龍田 建次 日本音響学会誌 72 (3), 105-114, 2016

    ...初めに複雑な音として「鉄腕アトムの足音」を使って回答の多様性と共通性を示し,次に単純な音として62.5Hz,500Hz,4kHzの純音を提示し,擬音語で表記させる調査を行った。純音に対しても,回答は非常に多様ではあったが,使う子音,母音,語尾の文字などに注目すればどれも半数を超える表記が存在し,周波数ごとに代表的な擬音語を選ぶことが可能であることを示した。...

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  • 両側アブミ骨奇形を認めたKlippel-Feil症候群の一例

    竹内 万彦, 北野 雅子, 坂井田 寛, 増田 佐和子 Otology Japan 26 (5), 650-656, 2016

    ...初診時、標準純音聴力検査では、気導閾値右76.7dB、左70.0dB(3分法)の両側混合性難聴であった。非良聴耳の右耳について試験的鼓室開放術を行った。キヌタ骨長脚短縮、アブミ骨欠損、卵円窓閉鎖、顔面神経走行異常を認め、stapedotomy-Mを行い、聴力改善が得られた。術後一過性の顔面神経麻痺がみられた。...

    DOI

  • BPPVに対する手術update

    北原 糺, 山中 敏彰 Otology Japan 26 (1), 20-24, 2016

    ...最近のトピックスでは、半規管遮断術直後に純音聴力検査で低周波数領域の気骨導差が見られる。これは第三の内耳窓効果によると考えられ、術後経過観察の中で、遮断部位の安定とともに気骨導差も消失していく。</p>...

    DOI 医中誌

  • 10歳時に初めて高度難聴を指摘できた人工内耳手術症例

    杉本 賢文, 曾根 三千彦, 大竹 宏直, 寺西 正明, 杉浦 淳子, 吉田 忠雄 AUDIOLOGY JAPAN 59 (4), 218-223, 2016

    ...5歳時より難聴を疑わせる症状を呈していたが, 耳鼻咽喉科診療所や総合病院耳鼻咽喉科にて複数回純音聴力検査を受けても難聴は指摘されなかった。 当院初診時の純音聴力検査による聴力レベル (4分法) は右 98.8dB, 左 92.5dB と 500Hz 以上の中高音域にて高度な難聴を認めたが, 右耳の 125, 250Hz では 30~40dB の残存聴力を有していた。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 難聴を主訴とした受診患者における年齢別聴力像の検討

    市島 龍, 佐々木 優子, 枝松 秀雄 AUDIOLOGY JAPAN 59 (2), 119-123, 2016

    ...<br> 聴覚機能の加齢変化には, 純音聴力検査と語音明瞭度の2つを併用して行うことが必要と考えられた。高齢者の難聴の振興には様々な因子が報告されているが, 今回の検討では有意な関連因子はみとめられなかった。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

  • 耳硬化症を疑ったキヌタ骨複合奇形の1例

    山本 沙織, 奥野 妙子, 畑 裕子, 栗田 宣彦, 一瀬 和美, 堤内 亮博 頭頸部外科 26 (1), 119-123, 2016

    ...鼓膜は正常,純音聴力検査にてstiffnes curveを呈する左50.0dBの伝音難聴とCarhart’s notchをみとめ,左アブミ骨筋反射消失,ティンパノグラムはAs型であった。側頭骨CTで明らかな異常は認められなかった。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • テナガザル類における声門の形態比較とその機能適応について

    西村 剛, 今井 宏彦, 松田 哲也 霊長類研究 Supplement 32 (0), 47-47, 2016

    ...この4属に共通して、高いピッチの純音的で大きな音声で朗々と歌う「ソング」とよばれる音声行動で有名である。その音声は、ヒトのソプラノ歌唱と同様に、声道共鳴の第一フォルマントに声帯振動のピッチを合わせる発声・構音方法でつくられる。音声のピッチや大きさは、主として、喉頭にある声帯の振動によって決まり、その声帯振動は、声帯自身の弾性の高さと呼気流の勢いによって決まる。...

    DOI

  • 外科的治療により消失したアブミ骨筋性耳鳴の一例

    木村 百合香, 大野 慶子, 本庄 需, 奥野 秀次, 小林 一女 Otology Japan 26 (5), 664-667, 2016

    ...純音聴力検査上、閉眼時に左低音部の閾値上昇を認めた。両鼓室形成術、左アブミ骨筋切断術の施行により、閉眼時の閾値上昇は消失し、さらに耳鳴も完全に消失し、非常に高い満足度を得ることができた。病的共同運動としてのアブミ骨筋性耳鳴は、外科的治療により治療が可能な病態であることに留意を要する。</p>...

    DOI

  • 神経線維腫症2型の自然聴力経過

    大石 直樹, 井上 泰宏, 鈴木 隆史, 神崎 晶, 渡部 高久, 稲垣 洋三, 若林 聡子, 山田 浩之, 小島 敬史, 平賀 良彦, 細谷 誠, 神崎 仁, 小川 郁 Otology Japan 25 (1), 58-64, 2015

    1985年から2014年までの30年間に慶應義塾大学病院耳鼻咽喉科外来を受診した神経線維腫症2型 (Neurofibromatosis type 2、以下NF2) 患者25例のうち、1年以上無治療で聴力の経過を追えた19例30耳を対象に、聴力の長期自然予後について検討を行った。平均経過観察期間は約7年で、平均約5dB/年の速度で聴力が悪化していた。有効聴力を維持している割合は、初診時27耳 …

    DOI 医中誌

  • モスキート音聴取能とDPOAE記録に及ぼす加齢の影響

    市島 龍, 水上 真美子, 枝松 秀雄 AUDIOLOGY JAPAN 58 (4), 233-238, 2015

    ...要旨: 高周波数領域での加齢による変化を検討するため, 8kHz 以上の聴取能測定と DPOAE 記録を20歳から41歳の純音聴力正常者14名 (男性12, 女性2) で検討し, 検査音にはモスキート音と呼ばれる主要周波数12.5kHz (A音), 16kHz (B音), 20kHz (C音) の3種類の高周波数音を使用した。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 聴覚情報処理障害(auditory processing disorders, APD)の評価と支援

    小渕 千絵 音声言語医学 56 (4), 301-307, 2015

    ...聴覚情報処理障害(auditory processing disorders, APD)は,標準純音聴力検査では正常であるにもかかわらず,聞き取りにくさを訴える症状である.本論文では,APDの歴史的背景,背景要因やその評価,支援方法について,最近の知見を基に概説した.これまでの成人例,小児例を対象にした評価により,背景要因の半数以上は自閉症スペクトラム(ASD)や注意欠陥多動性障害(ADHD/ADD...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献5件 参考文献15件

  • 当院で手術を行った小児先天性真珠腫16症例の報告

    岡 愛子, 佐藤 進一, 大野 恒久, 吉田 充裕, 脇坂 仁美 Otology Japan 25 (1), 13-18, 2015

    ...聴力は術後気骨導差で評価し、観察期間1年以内の2耳と、術後に純音聴力検査を行っていない1耳を除く13耳のうち12耳で術後気骨導差20dB以内、1耳で21~30dBとほぼ満足できる結果であり、後天性と比較して良好であった。...

    DOI 医中誌

  • ステロイド抵抗性内耳自己免疫病71症例の5年治療成績

    富山 俊一, 斉藤 明彦 Otology Japan 25 (3), 284-291, 2015

    ...純音検査治療成績は正常回復4耳、著明回復19耳、回復14耳、安定62耳、悪化11耳で、難聴耳改善率は34%であった。本症例は以前2年間CPM治療効果を報告した95症例のなかの71症例で、その2年間治療成績の難聴耳改善率は40%であった。71症例中48症例 (76難聴耳) で語音明瞭度を検討した。治療5年後語音明瞭度において純音聴力改善例は安定群、悪化群に比較して有意に高率であった。...

    DOI 医中誌

  • 認知機能障害のある難聴高齢者に対する補聴器適合

    杉浦 彩子, 内田 育恵, 安江 穂, 伊藤 恵里奈, 中島 務 AUDIOLOGY JAPAN 58 (1), 81-87, 2015

    要旨: 国立長寿医療研究センター耳鼻咽喉科の補聴器外来初診患者184名において, 認知機能障害の合併の有無によって聴力等の特性に違いがあるかを検討した。 認知機能障害の合併が確認できたのは59名で, 年齢等を調整しても語音弁別能が有意に悪かった (p<.0001)。 また認知機能障害のある難聴高齢者で補聴器購入にいたった群と見合わせた群はほぼ同数であり, 年齢や同居家族人数, 本人の意思, …

    DOI 医中誌 参考文献11件

  • めまい難聴を来たし、第8脳神経血管圧迫症候群が疑われた1例

    宮崎, かつし, 中川, 英幸, 太原, 一彦, 鈴江, 淳彦, 中谷, 貴美子, 松田, 和徳, 金村, 亮 高知赤十字病院医学雑誌 18 (1), 11-14, 2014-03

    症例は53歳女性で、増悪する左難聴、回転性めまいを主訴に当科を受診した。初診時、右向き水平回旋混合性眼振を認め、眼振は短時間で消失、出現を繰り返した。聴力は左高度感音難聴を認めた。MRI・側頭骨CT・脳血管造影の結果、第8脳神経血管圧迫症候群による難聴、めまいと診断した。めまい症状は軽快傾向にあり、現在は高血圧に対する薬物療法、めまいに対する前庭代償をうながす理学療法を行い、経過観察中である。

    機関リポジトリ 医中誌

  • 心因性難聴に心因性構音障害を併発した 1 例

    村上 健, 深浦 順一, 永田 里恵, 末田 尚之, 中川 尚志 耳鼻と臨床 60 (1), 35-41, 2014-01-20

    ...鼓膜所見は正常、純音聴力検査にて両側重度難聴を示したが、聴性脳幹反応も 30 dB で反応がみられた。発声発語器官の器質的異常と中枢性神経疾患の所見はなかった。構音の誤り方は浮動的だが、主に硬口蓋破裂音が歯茎破裂音に置換していた。短文、自由会話において誤り頻度は下がり、正常構音も認められた。以上より機能性の構音障害と考えられた。...

    DOI 医中誌

  • 耳小骨奇形手術症例の検討

    高野 賢一, 實川 純人, 小笠原 徳子, 氷見 徹夫 Otology Japan 24 (5), 729-734, 2014

    ...試験的鼓室開放術のみの3例、および純音聴力検査が施行できなかった1例を除く24耳中、成功耳は22耳(92%)であった。再手術を要したのは3例3耳、両側手術を施行したのは4例であった。...

    DOI 医中誌

  • 補聴器外来受診者の語音明瞭度

    内田 育恵, 杉浦 彩子, 安江 穂, 植田 広海, 中島 務 AUDIOLOGY JAPAN 57 (3), 195-201, 2014

    ...要旨: 国立長寿医療研究センターの補聴器外来初回受診者を対象に, 純音聴力レベル, 語音弁別能, 年齢の関係を解析し, 80歳以上の超高齢者の特徴を特に左右の語音弁別能に注目して検討した。両耳とも語音弁別能70%未満である割合は, 男性で80歳未満群25.0%, 80歳以上群で67.7%と有意に80歳以上群で高く (p<0.001), 女性でも同様であった。...

    DOI 医中誌 参考文献7件

  • 青年・成人期をむかえた脳性麻痺症例の聴力像の検討

    力武 正浩, 加我 君孝 耳鼻咽喉科展望 57 (3), 133-137, 2014

    ...脳性麻痺症例における青年・成人期の聴力像の報告は少なく, 今回我々は青年・成人期を迎えた脳性麻痺症例を対象として, 標準純音聴力検査を行い, 難聴を認めた症例の聴力像を報告する。 難聴は軽度から高度の感音難聴まで様々であった。 中等度以上の難聴にもかかわらず放置され, 成人期になって初めて補聴器を装用し聞こえがよくなり大変喜ばれた症例も認められた。...

    DOI 医中誌

  • 耳管機能検査の実際

    大田 重人 Otology Japan 24 (5), 835-841, 2014

    ...耳科手術の術前検査としても、耳管機能検査は他の術前検査 (純音聴力検査、ティンパノグラム、味覚検査など) と比較すると、大学病院でさえ十分浸透しているわけではない。現在、日本耳科学会耳管委員会にて耳管機能検査マニュアルや耳管診療ガイドラインの作成を進めているところであるが、耳管機能検査の基準値も確定されてはいない現状がある。...

    DOI 医中誌

  • 外耳道母斑細胞母斑の1例

    丸山 絢子, 野口 佳裕, 高橋 正時, 喜多村 健 Otology Japan 24 (5), 785-791, 2014

    ...純音聴力検査では、中等度の左伝音難聴を呈した。生検にて母斑細胞母斑と診断された。全身麻酔下に外耳道腫瘍摘出術を施行し、術中に明らかになった鼓膜穿孔に対し鼓室形成術I型を行った。腫瘍は15×12×8mmの大きさで、最終病理診断も母斑細胞母斑であった。術後11カ月の時点で外耳道腫瘍の再発や外耳道狭窄はなく、聴力は改善した。...

    DOI 医中誌

  • 地域の虚弱高齢者における純音聴力ときこえの自己評価の関係

    鍋島 純世, 山田 紀代美 日本看護研究学会雑誌 37 (1), 1_115-1_122, 2014

    ...本研究の目的は,地域の虚弱高齢者において純音聴力ときこえの自己評価の関係を明らかにし,純音聴力ときこえの自己評価がずれている高齢者の実態とその特徴を明らかにすることである。介護予防事業に参加する高齢者に集団自己記入式アンケートと純音聴力検査を実施し,139人が研究対象者となった。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 純音聴力検査閾値に比して著しく語音弁別能が悪い感音難聴症例についての検討

    中原 はるか, 室伏 利久 耳鼻と臨床 59 (6), 275-281, 2013-11-20

    ...聴神経腫瘍症例を除外し、純音聴力検査と語音聴力検査を施行した感音難聴 349 耳において、語音弁別能(y)は平均純音閾値(x)に対してよい相関関係を示した(y=-1.1102x + 136.15、R<sup>2</sup>=0.4876)。これから大きく外れた語音弁別能の著しく悪い症例の検討を行ったところ、17 耳(平均 79 歳)が該当した。...

    DOI 医中誌

  • 聴覚刺激が味覚機能に及ぼす影響 -甘味と塩味について-

    草野 寿之, 奥津 史子, 松川 高明, 豊田 有美子, 根来 理沙, 頼近 繁, 濵坂 弘毅, 眞木 信太郎, 遠藤 舞, 松井 藍有美, 大川 周治 日本顎口腔機能学会雑誌 19 (2), 145-156, 2013

    ...本研究の目的は,純音ないし音楽による聴覚刺激が味覚機能,特に甘味と塩味に対する味覚の感受性に及ぼす影響を明らかにすることである....

    DOI DOI Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献21件

  • 外耳道閉鎖術による難治性耳炎症性疾患の治療

    原田 博之, 藤原 敬三, 内藤 泰, 篠原 尚吾, 菊地 正弘, 山崎 博司, 金沢 佑治, 十名 理紗, 岸本 逸平 Otology Japan 23 (5), 827-833, 2013

    ...患側耳の術前聴力は70~90dBが2耳、90dB以上が8耳で、精神発達遅滞のため純音聴力検査を施行できなかったものが1耳であった。術後は11耳すべて乾燥耳となり、手術による術側耳聴力の悪化の自覚あるいは、それによる不自由の訴えはなかった。...

    DOI 医中誌

  • 地域耳鼻咽喉科診療所における小児難聴者への支援

    荒尾 はるみ, 權田 綾子, 片栁 友里恵, 河村 舞乃 AUDIOLOGY JAPAN 56 (2), 186-192, 2013

    ...聴覚管理と書類作成を行っている対象児の大半が純音聴力検査で評価可能な学童であった。各難聴児が受けるべき個別化医療の中で, 地域の耳鼻咽喉科診療所が担うべき医療は数多く存在し, 難聴児保護者が身近に相談できる情報提供の場として果たす役割は大きい。さらに, 見逃されている難聴児を拾い上げる重要な検診の場となるべきと考える。その責務を果たすために, 難聴児医療への情報収集に努めなければならない。...

    DOI 医中誌 参考文献12件

  • 聴覚に関わる社会医学的諸問題<br>「超高齢社会と聴覚補償」

    岡本 牧人 AUDIOLOGY JAPAN 56 (1), 50-58, 2013

    ...<br>超高齢社会では, 高齢者は生活の質の維持とともに社会人として役割を分担する必要があるが, 会話域純音聴力は60歳代までは若年者と同様に保たれていると考えられる。加齢による難聴に対して補聴器による聴覚補償は有効である。さらに難聴が高度になると人工内耳による聴覚補償も有効である。...

    DOI 医中誌 参考文献26件

  • 耳小骨奇形の病態と連鎖再建術

    山本 裕 日本耳鼻咽喉科学会会報 116 (2), 69-76, 2013

    ...<br>純音聴力検査の気導聴力閾値のうち, 250Hzと4,000Hzに着目し, それぞれの閾値が40dBを超えるか否かで症例を分類すると, 耳小骨離断を有する症例か, 固着を伴う症例かを8割以上の的中率で予想することが可能であった. 一方, ティンパノグラムや耳小骨筋反射での奇形の型の予測率は高くなかった. CT画像による術前診断はキヌタ・アブミ関節付近の欠損症例での診断率は向上していた....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献20件

  • 注意の発達とその障害

    渕上 達夫 認知神経科学 15 (2), 108-108, 2013

    ...正常小児を対象に1000Hz と2000Hz の純音を用いた事象関連電位P300 のP3a 成分とP3b 成分を測定し、注意の関する発達的変化を検討したところ、P300(P3b)潜時は、4 歳で約450msec、年齢とともに潜時が短縮し約16 歳で成人レベルに達した。受動的注意に関連するP3a 成分測定には特別な課題を必要としないため、P3b より低年齢から可能となる。...

    DOI 医中誌

  • 喫煙習慣が聴力障害に及ぼす影響について

    木田 さとみ, 滝川 典子, 國分 正恵, 菅野 孝子, 高橋 充彦, 柳沼 康之 人間ドック(Ningen Dock) 27 (5), 851-855, 2013

    ...<br><b>方法:</b>2010年4月から2011年9月の間に当クリニックで聴力検査を含む健診を受けた8,943名(男性4,647名,女性4,296名)を対象とした.標準純音聴力検査を1,000Hz,4,000Hzについて行った.1,000Hzでは30dB HL以下を,4,000Hzでは40dB HL以下をそれぞれ正常とした.喫煙状況は特定健診の質問票により得,喫煙群,禁煙群および非喫煙群の3群...

    DOI Web Site 医中誌

  • 迷路気腫を伴った外傷性外リンパ瘻の1例

    高橋 一広, 樫尾 明憲, 柿木 章伸, 坂本 幸士, 岩崎 真一, 山岨 達也 頭頸部外科 23 (2), 129-133, 2013

    ...標準純音聴力検査では3分法で36.7dBのA-B gapを伴う96.7dBの混合難聴であった。側頭骨CTでは前庭,外側半規管,蝸牛内にlow density areaを認め,気泡の混入が疑われた。以上から迷路気腫を伴う外傷性外リンパ瘻を疑い,緊急手術を施行した。治療によりめまい症状は消失し,術後4か月後の標準純音聴力検査では3分法でA-B gap20.0dB,聴力レベル75.0dBであった。...

    DOI 医中誌 参考文献7件

  • 電気自動車車室内における音環境に関する実験的検討

    横山 栄, 坂本 慎一, 小林 知尋, 橘 秀樹 生産研究 65 (2), 97-100, 2013

    ...さらに,EV車・車室内におけるインバータ音の純音成分を信号処理によって低減させた条件についても試聴を行い,より快適で,安全なEV車・車室内の音環境を創造するために有用な方策を探った....

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  • 聴覚過敏に対する不快閾値検査の有用性

    坂田 俊文, 上野 哲子, 市川 大輔, 大庭 哲, 久保田 由紀子, 中川 尚志 AUDIOLOGY JAPAN 56 (3), 218-225, 2013

    ...そこで検査精度を向上させるための先行調査として, 対象を一側性急性低音障害型感音難聴に限定し, 純音の提示条件を変更して, 結果の違いを検討した。連続的に音量増加させた従来の不快閾値検査を検査C (conventional), 音量増加の前に無音状態を挿入したものを検査M (modified) とした。33例を初診時における聴覚過敏の有無で2群に分け, 初診時検査Cと検査Mを比較した。...

    DOI 医中誌 参考文献64件

  • 純音に対する主観評価と生体信号の関連性:音圧変化における検討

    長添 悠記, 伊賀崎 伴彦, 村山 伸樹 電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2013 (0), 531-531, 2013

    ...単一周波数に大きなピークを持つ騒音は純音性騒音という.大きな純音成分を含む音は不快感が大きいという見解があるが,純音に対する心理的・生理的反応についての研究は少ない.本研究では,心理学的主観評価と生体信号計測を用い,純音の音圧を変化させた時の純音に対する主観評価と生体信号の関連性を調べた.心理的主観評価では相対的マグニチュード推定法を用い,基準音提示時から比較音提示時への音の大きさと印象の変化を数値化...

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  • 高齢者を対象とした聴力の主観評価尺度の作成

    石岡 良子, 権藤 恭之, 黒川 育代, 蓮花 のぞみ 老年社会科学 34 (3), 317-324, 2012-10-20

    ...<p> 本研究の目的は,健聴から軽度,中等度の難聴の高齢者を主な対象者と想定した聴力の主観評価尺度を作成することである,加齢に伴って聞こえの困難さを自覚しやすい日常場面を用いた7項目からなる尺度を作成した.本尺度の特徴を把握するため,純音聴力検査を実施し,本尺度とともに基本属性,補聴器装用の有無,病気,性格特性,感情状態,精神的健康について回答を求めた.60歳以上の高齢者186人を分析した結果,本尺度...

    DOI Web Site 医中誌

  • 心拍数を指標としたカワウに効果的な心理的ストレスの評価

    山本 麻希, 桑山 大実, 鈴木 誠治, 高橋 晃周, 加藤 明子 日本鳥学会誌 61 (1), 29-37, 2012

    ...高い忌避効果を持つかを調べるため,心拍数をストレスの指標として,カワウに効果的な忌避刺激の評価を行った.忌避刺激を与えない時のカワウの安静時の1分間の心拍数は77 bpmであった.花火による刺激を与えた後には,257-310 bpmという高い心拍数が見られたが,連続して複数回刺激を与えると心拍数の上昇幅は低下し,カワウが刺激に対して馴化することが示唆された.250-10,000 Hzまでの周波数の純音...

    DOI Web Site Web Site 参考文献27件

  • 中耳内に限局した髄膜腫の一例

    竹田 将一郎, 羽藤 直人, 岡田 昌浩, 暁 清文 Otology Japan 22 (3), 238-243, 2012

    ...標準純音聴力検査では、聴力に左右差なく正常範囲内であった。MRIにて左上鼓室~乳突洞口にT2強調像でやや高信号、造影効果のあるMassを認めた。また、CTでも同部位に軟部組織陰影を認めるも、頭蓋内には髄膜腫を疑う所見はなかった。平成22年2月16日経乳突洞的に腫瘍生検を施行。Meningioma; WHO grade Iと診断された。平成22年4月16日、左中耳腫瘍摘出術を施行した。...

    DOI 医中誌 参考文献31件

  • 内耳開窓術にて良好な術後聴力を得た先天性卵円窓欠損例

    中西 啓, 水田 邦博, 大和谷 崇, 峯田 周幸 Otology Japan 22 (2), 153-158, 2012

    ...純音聴力検査にて両側伝音難聴を認め、側頭骨高分解能CT検査にて、キヌタ骨長脚の変位、アブミ骨の欠損が疑われたため、試験的鼓室開放術を施行した。キヌタ骨長脚は後方に変位し顔面神経管の垂直部に癒着していた。アブミ骨の上部構造は存在せず、アブミ骨底板も同定することはできなかった。...

    DOI 医中誌 参考文献18件

  • 難聴遺伝子の保因者診断を行った一例

    竹内 万彦, 石永 一, 坂井田 寛, 宇佐美 真一 AUDIOLOGY JAPAN 55 (4), 236-241, 2012

    We report a case in which we diagnosed a carrier of a hearing loss gene. A 35-year-old man with hearing loss presented to us seeking to undergo genetic analysis for his sensory hearing loss. There …

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献22件

  • Usher症候群の臨床的タイプ分類の問題点

    岩崎 聡, 吉村 豪兼, 武市 紀人, 佐藤 宏昭, 石川 浩太郎, 加我 君孝, 熊川 孝三, 長井 今日子, 古屋 信彦, 池園 哲郎, 中西 啓, 内藤 泰, 福島 邦博, 東野 哲也, 君付 隆, 西尾 信哉, 工 穣, 宇佐美 真一 日本耳鼻咽喉科学会会報 115 (10), 894-901, 2012

    Usher syndrome is an autosomal-recessive disorder that causes bilateral sensorineural hearing loss, retinitis pigmentosa (RP), and occasionally vestibular dysfunction. Usher syndrome types 1, 2, and …

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献13件

  • 小児突発難聴の臨床像についての検討

    泰地 秀信, 守本 倫子 日本耳鼻咽喉科学会会報 115 (7), 676-681, 2012

    ...純音聴力検査とDPOAEの結果に乖離がみられる場合は心因性難聴が強く疑われるが, 確定診断のためにはABR検査が必要である. ムンプスでは不顕性感染が30~40%にみられるため, 耳下腺腫脹のないムンプス難聴例がある. 小児の急性感音難聴ではムンプスの罹患歴・予防接種歴を問診するべきである....

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献9件

  • 習慣的な剣道の実践が聴力に及ぼす影響に関する検討

    中村 充, 藤本 由紀子, 伊藤 伸 順天堂医学 58 (6), 512-517, 2012

    ...対象および方法: 男子大学生237名 (一般学生120名, 剣道実践学生117名) を対象とし, 純音聴力検査を行った. また剣道実践学生13名を対象に, 純音聴力検査と耳音響放射検査を用いて2年間にわたり追跡調査を行った. 結果: 聴力障害が出現したのは, 一般学生は120名のうち4名, 剣道実践学生は117名のうち32名であった....

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 複合カフェにおけるヘッドホンオーディオ聴取時の火災警報音の聞こえについて

    佐藤 香織, 管 美冬, 桐生 昭吾, 蘆原 郁 日本音響学会誌 68 (4), 180-187, 2012

    ...本研究では,複合カフェ店舗内において,ヘッドホンオーディオ使用時に火災警報音がどの程度聞こえるのかについて調べるため,実際の店舗内における火災警報音の音響測定と純音や火災警報ベル音に対する閾値の測定を行った。消防法の基準を満たす条件でも,場所によっては火災警報ベル音の音圧レベルが約40dBであり,ヘッドホンオーディオ聴取時では,聞こえない可能性があることが確認された。...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 予告の適否が飲料の嚥下運動に及ぼす影響

    中村 文, 今泉 敏 日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌 15 (3), 264-273, 2011-12-31

    ...</p><p>音声情報を提示した1 秒後に,対象者の口腔に飲料をシリンジで注入した.対象者は5 ~ 7 秒間口腔内に飲料を保持した後,純音を合図に,一気に飲み込んだ.その間の嚥下運動を,嚥下音と表面筋電図(舌骨上筋群および舌骨下筋群の筋活動を測定)を介して計測した.従属変数を各嚥下運動パラメーターとした2 種類の分散分析を行った.分析1 では,音声情報無条件および音声情報有条件の結果を分析対象とし,...

    DOI 医中誌

  • 語音明瞭度と純音聴力検査閾値の比較

    君付 隆, 松本 希, 柴田 修明, 玉江 昭裕, 大橋 充, 野口 敦子, 堀切 一葉, 小宗 静男 耳鼻と臨床 57 (4), 158-163, 2011

    ...今回、604 耳において純音聴力検査閾値と最高明瞭度の相関関係を解析した。明らかな相関関係を認め([最高明瞭度]= - 0.92 ×[聴力レベル] + 117.04、R = - 0.83)、閾値の上昇に伴い最高明瞭度は低下した。伝音難聴では聴力レベルと比較して最高明瞭度値が良好であった。聴神経腫瘍では、中等度以上の難聴症例で純音聴力検査の悪化以上に最高明瞭度が低下していた。...

    DOI 医中誌

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