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検索結果 42,214 件

  • パワー・ダイナミクスと組織ルーチンの遂行的側面

    菊地 宏樹 赤門マネジメント・レビュー 23 (2), 57-68, 2024-04-25

    <p>本稿はルーチンハンドブックの第7章の解説である。第7章においては、ルーチンの遂行において組織内のアクターのパワーがどのような作用をもたらすかを明らかにすることが目的とされている。これにあたり上司が部下の1年の働きぶりを評価する業績評価面談が事例として用いられている。三つの業績評価面談を事例として、その録画を行い、それに基づいて会話分析が実施されている。分析の結果、ルーチンの遂行にあたり、上…

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  • プロフェッショナル・ルーチンに見る人工物の役割

    會澤 綾子 赤門マネジメント・レビュー 23 (2), 41-56, 2024-04-25

    <p>本稿は、Howard-Grenville et al. (2016) の第6章「プロフェッショナル・ルーチンにおける接続性への人工物の役割を紹介したものである。第6章は、プロフェッショナル・ルーチンに焦点を当て、アクターと人工物は、それぞれ単独ではなく不可分な関係のなかでルーチンが構成されることを提言する。アクターと人工物が絡み合うなかで、プロフェッショナル・ルーチンにおける「個人」「専門…

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  • 人との関わりから生み出され、変化する組織ルーチン―プロセス哲学の視点から

    會澤 綾子 赤門マネジメント・レビュー advpub (0), 2024-04-10

    <p>本稿は、Howard-Grenville et al. (2016) の第10章「関係的なパワー、人格および組織」を紹介したものである。第10章は、これまでの章とは異なり、組織ルーチン論から離れ、プロセス哲学の視点から、関係的なパワーのもたらす創造性について提言している。本稿では、第10章の概要を紹介したうえで、プロセス哲学の視点と組織ルーチンのプロセス学派の共通点や、プロセス学派の描く世…

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  • 複雑なイノベーション・プロジェクトにおけるチーミング・ルーチン

    阿部 真美 赤門マネジメント・レビュー advpub (0), 2024-04-04

    <p>本稿は、Howard-Grenville et al. (2016) の第8章「複雑なイノベーション・プロジェクトにおけるチーミング・ルーチン」を紹介したものである。第8章は、複数のエキスパートが前例のないプロジェクトの成功に向けてともに活動し、革新的な成果を得ることを目指す「複雑なイノベーション」に注目し、その成功要因を検討している。著者らは、アメリカのフロリダ州で行われたノナ湖プロジェ…

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  • 奈良宣言(ALT over 30)のMASLD(metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease)における臨床的意義の検証

    川中 美和, 藤井 英樹, 岩城 慶大, 林 秀樹, 豊田 秀徳, 大枝 敏, 兵庫 秀幸, 森下 朝洋, 宗景 玄祐, 川田 一仁, 堤 翼, 澤田 康司, 前城 達次, 飛田 博史, 吉田 雄一, 内藤 雅文, 荒木 亜寿香, 新垣 伸吾, 川口 巧, 則武 秀尚, 小野 正文, 正木 勉, 安田 諭, 冨田 栄一, 米田 正人, 徳重 明央, 鎌田 佳宏, 高橋 宏和, 植田 真一郎, 相島 慎一, 角田 圭雄, 岡上 武, 中島 淳, Japan Study Group of Nonalcoholic Fatty Liver Disease(JSG-NAFLD) 肝臓 65 (4), 186-191, 2024-04-01

    <p>The Nara Declaration 2023 recommends that patients with ALT levels of >30 U/L and those who have steatosis, diabetes, hypertension, and/or dyslipidemia should be referred to a hepatologist, …

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  • 新幹線駅の新設が市区町村の人口に与えた影響―Synthetic Control Methodを用いて―

    竹林 幹人, 瀬谷 創, 村田 祥之 応用地域学研究 2023 (27), 1-16, 2024-03-31

    <p>本研究では、戦後の新幹線駅の新設が市区町村人口に与えた個別の処置効果をSynthetic Control Methodにより分析し、以下のことが示された。第一に、新幹線開業の効果は正負が混在する。第二に、処置効果は開業時の人口と正の相関を持つ。第三に、処置効果は経年的に、特に1980年代以降弱まっている。第四に、処置効果は現在の政令指定都市からの距離の増加に対して急激に弱まる傾向にあるが、…

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  • 探索型プロジェクトにおけるチームビルディングとコミュニケーション

    森本 千佳子 プロジェクトマネジメント研究報告 4 (1), 80-85, 2024-03-31

    <p>近年のプロジェクトマネジメントにおいては,価値創造が重要視されている.だが,価値を定義する要求開発・要求定義やデザイン思考を行うプロジェクトは,探索的であり,プロジェクトメンバー間の価値観の相違を起因として価値定義が困難になりやすい.チームビルディングの観点ではタックマンのチーム形成モデルが有名であるが,探索的プロジェクトではリニアにチームが成長することは稀であり,行きつ戻りつの試行錯誤と…

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  • 日本企業におけるDXの促進要因

    今川 智美, 中川 功一 イノベーション・マネジメント 21 (0), 71-85, 2024-03-31

    <p>日本企業において、DXを推進するための組織要件は何か。本研究では、サイモンの人工物論を用い、組織のインフォーマルな側面がその鍵ではないかと試論し、検証する。いわゆる日本的経営では組織のフォーマルな構造からは抜け落ちる、インフォーマルな側面が濃く存在していることが知られている。マニュアル・ルールにはない、ジョブ・ディスクリプションに書かれていない仕事や部門間でのヨコの調整である。そうしたもの…

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  • 【報告】若者の投票率向上をめぐる検証と対話 青森大学における「ヤングフォーラム2023」の実践から

    櫛引 素夫, 池田 修真, 大野 愛梨, 加藤 未宙, 木村 拓海, 髙橋 優誠, 藤田 奏, 三浦 紗綾, 山田 青空 青森大学付属総合研究所紀要 25 (2), 43-52, 2024-03-31

    青森大学の科目「キャリア特別実習」で2023年11月,青森県選挙管理委員会の主催により,若者の低投票率をどう理解してどんな対策を講じるかを考える「ヤングフォーラム2023」が開催された.約2カ月にわたる授業での対話および学生たちの調査活動の成果が報告された.青森県議会議員らへのインタビューの結果として,議員たちも低投票率を問題視していること,体験型主権者教育の拡大やネット活用に希望を見いだしてい…

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  • フランス・アルザス地方のガストロノミーウォーキング調査報告

    西村 典芳, 高根沢 均, 傍嶋 則之 観光マネジメント・レビュー 4 (0), 63-69, 2024-03-31

    ガストロノミーツーリズムは、食べることだけでなく食材生産の場も対象とする幅広い観光であり、農山漁村の活性化に有効な手段となりうる。またフランスでは、食の現場を健康的な運動と結びつけた観光が地方で展開されている。筆者らは、ウエルネスの視点からガストロノミーウォーキングと地域活性化に注目し、フランスのアルザス地方にあるバール村のガストロノミーウォーキングイベントについて調査を行った。その結果、運営団…

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  • フード・バリューチェーンにおける第二レイヤーアクターの役割

    木村 純子, 二階堂 行宣, 佐野 嘉秀, 藤本 真 イノベーション・マネジメント 21 (0), 127-147, 2024-03-31

    <p>本稿は、農水産物をもとに食品の価値を生み出す流通プロセスをフード・バリューチェーンとして捉え、農水産物の生産を起点とする地域発展のモデルを導出する。フード・バリューチェーンの中で重要な役割をはたすアクター(当事者)として、地域の複数の農水産物生産者から直接、農水産物を仕入れ、加工等を行い、国内外の市場に向けた流通に乗せる事業者・組織に焦点を当てる。彼らは、農水産物の生産者である第一レイヤー…

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  • 旅館の提供サービスにおける経営者とスタッフとの認識のギャップ

    小林 純也 観光マネジメント・レビュー 4 (0), 21-38, 2024-03-31

    日本の宿泊客数は増加しているが、旅館の宿泊客数は減少しており旅館離れが進んでいる。旅館離れの理由のひ とつに、旅館が従来から提供しているサービスが宿泊客に求められなくなったにもかかわらず、改善されないままサービス提供が続けられていることが指摘されている。本研究では、旅館の組織内でサービス改善等の必要性の認識や取り組みができない要因があると考え、Parasuraman et al.( …

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  • Adventure Travel World Summit 2023 Hokkaido参加報告

    笠原 綾 観光マネジメント・レビュー 4 (0), 70-75, 2024-03-31

    2023年9月11〜24日まで北海道札幌市で、Adventure Travel World Summit(ATWS)が開催された。筆者は日本のアドベンチャーツーリズム(AT)黎明期の2018〜2020年に日本政府観光局(JNTO)に勤務し、アジア初のATWS 北海道大会開催誘致及びAT プロモーションを担当した経緯から、運営支援ボランティアを兼ねて参加した。大会開催決定を契機に観光施策や訪日プロ…

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  • 歯車市場におけるビジネスシステムの形成メカニズム

    千葉 敦 イノベーション・マネジメント 21 (0), 87-106, 2024-03-31

    <p>歯車市場において、顧客は多品種少量生産を求める。短納期の多品種の製品提供を低コストにて実現するという本来矛盾する課題にあえて挑み、その課題解決をはかる企業を捉えた。本稿では、内部資源、組織外部のコンテクストや時間軸を考慮しつつ、企業がどのような戦略的な意思決定のもと、ビジネスシステムを変革することで、オリジナルのビジネスシステムをいかにつくったかを明らかにしようと試みた。過程追跡法の視点か…

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  • 高等学校商業科における「観光ビジネス」教育

    重谷 陽一, 髙林 直人, 岩下 大祐, 中澤 秀紀 観光マネジメント・レビュー 4 (0), 2-20, 2024-03-31

    2022年度から、高等学校商業科において観光ビジネス科目が導入された。この科目の導入の背景には、2007年に制定された「観光立国推進基本法」に基づく観光人材の育成の必要性やコロナ禍前のインバウンドブームにより観光業界の人材不足が深刻化し、観光の専門家を育成する必要性が一層高まっていることがある。 …

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  • スウェーデンの起業家大学から生まれるハイテク・スタートアップ

    田路 則子, 五十嵐 伸吾 マーケティングジャーナル 43 (4), 31-42, 2024-03-29

    <p>スウェーデンの産業都市ヨーテボリ市のチャルマース工科大学は,起業家大学として知られる。大学を核に地域の技術シーズを活用し,地方都市ながら生存率が高く卓越したスピンオフを数多く輩出してきた。本稿では,「サロゲート型」と「非サロゲート型」の起業類型に沿い,事例を交えつつ,シリコンバレーとは異なる,独自の起業エコシステムを紹介する。「サロゲート型」では,内外の技術シーズを発掘し新たな製品サービス…

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 個人投資家の株式投資の売買損益に関する要因分析

    池端 卓也 行動経済学 16 (Special_issue), S9-S12, 2024-03-29

    <p>本稿では,日本証券業協会の「個人投資家の証券投資に関する意識調査」を用いて個人投資家の株式投資の売買損益に影響を及ぼす要因について分析した.その結果,女性が男性よりも株式投資の売買損益がプラスになる可能性が高まることが日本の個人投資家について示された.年齢については,若年層が高齢層よりも株式投資の売買損益がプラスになる可能性が高まることが示された.近年注目が集まっている金融リテラシーについ…

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  • 大企業の新規事業開発におけるエフェクチュエーションの活用

    柳 淳也, 吉田 満梨, 並木 州太朗, 竹林 一, 今庄 啓二 マーケティングジャーナル 43 (4), 18-30, 2024-03-29

    <p>大手電気機器メーカーの事例から,大企業におけるビジネスモデル革新(BMI)という文脈において,コーゼーションとエフェクチュエーションという異なる意思決定のロジックが,「なぜ」,「どのように」組み合わせられるのかについて,本研究では新たなパターンを提示した。具体的には,エフェクチュエーションの実践を短期的にはコーゼーションの評価基準から独立させる重要性と共に,長期的には2つのロジックを組み合…

    DOI Web Site 参考文献29件

  • フレーミング効果に着目したEVの購入促進策について:認知力の差の分析

    魯 素云, 藤澤 美恵子 行動経済学 16 (Special_issue), S25-S30, 2024-03-29

    <p>運輸部門によるCO<sub>2</sub>排出量は全体の約25%を占めていることから,脱炭素化に向けて電気自動車(EV)に注目が集まっている.本研究は,EV普及に効果的な情報の示し方(フレーミング)を探るため,ランダム化対照試験(RCT)に基づくアンケート調査を行った.調査は,就職先が決定した学生を対象に,RCTによりフレーミング開示無の対照群と開示有の処理群(3タイプ)に分けて実施した.…

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  • コンヴァンシオン理論におけるサービス研究

    北川 亘太 季刊経済研究 42 (4), 16-46, 2024-03-29

    ...こうした特徴は, 経営学や組織学のサービス研究に見られる理論的視点の限界を克服すること, 例えば, 複数のコンヴァンシオンの共存を把握したり, 正当化の秩序から外れた非計算的価値を捉えたりすることができる点で有用である. 第2に, コンヴァンシオン理論は, サービス・プロセスを通じて行為者の「社会的構築」を分析できる....

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  • 企業家マーケティング

    栗木 契 マーケティングジャーナル 43 (4), 3-5, 2024-03-29

    <p>The role of entrepreneurs is becoming increasingly important in Japanese industry and society. This role involves realization of innovations that broadly bring about more advanced lifestyles and …

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  • 産業振興・ベンチャー支援から「起業の民主化」へ

    二宮 麻里, 大田 康博, 三井 雄一 マーケティングジャーナル 43 (4), 43-55, 2024-03-29

    <p>本研究では,地方中核都市における起業コミュニティ形成の先端事例として福岡市をとりあげる。1980年代から現在までの文献資料を収集し,福岡市における起業支援で重要な組織や個人を特定して半構造化インタビューを行い,データを時系列で整理した結果,以下の事実が分かった。同市の起業活動は,福岡市の行政支援だけではなく,1980年代以降に福岡県が整備した産業振興・ベンチャー支援インフラも活用して展開さ…

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  • 親子間事業承継に管理会計システムが及ぼす影響―アメーバ経営の導入企業を例として―

    浅石 梨沙, 近藤 大輔, 黒木 淳 管理会計学 : ⽇本管理会計学会誌 : 経営管理のための総合雑誌 32 (1), 185-200, 2024-03-28

    <p>本論文では,日本企業において重要な課題である事業承継のうち,親子間での事業承継に焦点を当てて,管理会計が事業承継に及ぼす影響を考察した.本論文で取り上げた企業のケースでは,管理会計システムの導入を通じて後継者の考え方が変化するとともに,管理会計システムを通じたコミュニケーションによって従業員からの受容が促進されたことが明らかになった.さらに,フィロソフィの影響によってこれらの働きが強化され…

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  • 危機時におけるマネジメント・コントロール―新型コロナウイルス感染症禍におけるオムロン株式会社へのインタビュー調査をもとに―

    吉田 政之, 打田 昌輝, 佐々木 郁子, 三矢 裕 管理会計学 : ⽇本管理会計学会誌 : 経営管理のための総合雑誌 32 (1), 53-65, 2024-03-28

    <p>本研究は,危機時のマネジメント・コントロールを明らかにすることを研究課題とする.そのために,オムロン株式会社に対してインタビュー調査を行い,新型コロナウイルス感染症禍において結果コントロールと文化コントロールが目的整合性を確保するためにどのように運用されたのかについての事例を議論した.新型コロナウイルス感染症禍という不確実性の急激に高まった環境では,結果コントロールは平時と運用が変わること…

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  • 人口減少下の日本経済と財政の長期展望

    楡井誠, 宇南山卓, 片桐満, 小枝淳子 NIRAオピニオンペーパー 76 (0), 1-10, 2024-03-28

    日本では経済の低成長が続く一方で高齢化により社会保障給付額は拡大し、政府債務の累増は日本経済の未来に不安を投げ掛けている。現実的な経済の見通しを置いた本稿の推計によれば、政府・日銀の政策が現状のまま維持される仮定した「ベースライン推計」では、基礎的財政収支(プライマリーバランス)の赤字が継続するため、国・地方の純債務残高は発散する。このような状況に、世論は悲観に傾きがちであるが、本稿では、穏やか…

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  • わが国オンラインゲーム運営における管理会計の役割

    関 洋平 管理会計学 : ⽇本管理会計学会誌 : 経営管理のための総合雑誌 32 (1), 107-124, 2024-03-28

    <p>近年の管理会計研究はコンテンツ業界もその研究対象としている.本稿では,コンテンツ業界の中でもオンラインゲームに着目し,わが国オンラインゲーム運営における管理会計の役割について検討を行う.オンラインゲームは,F2Pという基本料金無料でアイテム課金によって収益を獲得する特徴的なビジネスモデルであることが多い.そして,オンラインゲーム運営のために,DAU・課金率・ARPU・ARPPUなどの固有の…

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  • 外部報告における財務・非財務データと表示形式の多様性―東証一部上場企業を対象とした表とグラフの選択―

    槙下 伸一郎 管理会計学 : ⽇本管理会計学会誌 : 経営管理のための総合雑誌 32 (1), 161-184, 2024-03-28

    <p>本論文では,東証一部上場企業の発行する統合報告書等を調査し,どのような財務データ及び非財務データが記載されているのか,またそれらのデータは表とグラフとではどちらの表示形式により表示されているかについて記述統計により明らかにする.分析の結果,財務数値としては売上高や営業利益等が,財務指標としてはROEや一株当たり配当金等が重視されており,非財務データとしては温室効果ガス排出量や従業員数等が重…

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  • 日本の高度人材の誘致政策とドイツの事例の紹介

    ティ キャン グェット カオ 京都先端科学大学経済経営学部論集 2024 (7), 39-46, 2024-03-27

    <p>人口減少による人手不足への解決策として、労働者の量的な確保のため、日本は外国人労働者の受入れを行っている。それに加えて、日本政府は生産性、国際競争力を向上するために、世界から高度人材の受入れを拡大する方針を示し、「高度外国人材ポイント制」などの優遇制度を次々に導入した。例えば、2012年5月には「高度外国人材ポイント制」、2017年4月の「日本版高度外国人材グリーンカード」、2023年4月…

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  • 近代日本の七夕祭:国民の夢の道のり

    川田 耕 京都先端科学大学経済経営学部論集 2024 (7), 61-75, 2024-03-27

    <p>近世の日本列島における七夕祭は、地域ないし家族という小共同体を母体とし、それゆえに場所によって変移する子どもたちの祭りであったが、近代化が始まると都市部から急速に衰えはじめた。しかし明治時代の終わり頃から、モダンな知識人たちが、童心の理想化という大正時代の文化的・精神的な流れとも共振して、七夕祭をノスタルジックに回顧するようになる。そのような流れのなかで、多くの大人たちが、「集合的記憶」と…

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  • 戦う女性マネタリスト、 アンナ・ジェイコブソン・シュウォーツ

    宮川 重義 京都先端科学大学経済経営学部論集 2024 (7), 1-37, 2024-03-27

    <p>あのクルーグマンをして、「世界で最も偉大な貨幣経済学者の一人」と言わしめ、女性経済学者のパイオニアとして大きな足跡を残した、アンナ・ジェイコブソン・シュウォーツの生涯とその研究について論じる。ユダヤ移民の子供として生を受けたシュウォーツは貧しいながらも両親の寵愛を受けバーナード大学に進学し、ゲイヤー教授との出会いから経済学者を志すことになるが、その道は決して平坦なものではなかった。</p…

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  • 協同学習に対する自律的な動機づけに働きかける教師の信念及びそれに規定された指導行動に関する事例研究

    寺岡 幸作, 赤坂 真二 日本学級経営学会誌 6 (0), 47-57, 2024-03-21

    本研究は,協同学習に対する児童の自律的な動機づけに働きかける教師の信念及びそれに規定された指導行動を明らかにすることを目的とした。教師へのインタビューや授業での教師の発話を分析した結果,協同学習に対する児童の自律的な動機づけに働きかける教師は,「受容的態度・児童同士をつなげる」「児童の声を聴き,つなげる」「児童の意見を中心に据える」等の信念を中心にもち,児童の意見を授業の中心に据え,その意見をつ…

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  • 教科等横断的な対人技能指導が,児童の自己有用感にもたらす影響について

    佐藤 百華, 水流 卓哉, 寺岡 幸作, 永井 寿樹, 金澤 美友菜, 小野 絵美, 赤坂 真二 日本学級経営学会誌 6 (0), 21-30, 2024-03-21

    本研究は,SSTを核とした教科等横断的な対人技能指導が,児童の自己有用感にどのような影響をもたらすかについて明らかにすることを目的とした。具体的には,学級活動の時間にSSTを実施することによって,社会的スキルや対人技能を体得できるようにし,培ったスキルを,協同学習の場面においても一貫・継続して活用できるようにした。その結果,児童が認知する自己有用感に有意な正の変容が認められた。また,その要因を詳…

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  • クラス会議の手法を取り入れた教員による話合いに関する研究

    服部 純平, 赤坂 真二 日本学級経営学会誌 6 (0), 59-69, 2024-03-21

    本研究では心理的安全性の視点をもとに,クラス会議の手法を取り入れた教員による話合いの影響について明らかにすることを目的とした。教員11名を対象に半構造化面接を行い,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(以下,M-GTA)を用い分析を行った。その結果,7個のカテゴリーと8個のサブカテゴリー,13個の概念が生成され,それらは一連のプロセスとして結果図にまとめられた。クラス会議の手法を取り入れた…

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  • 熟練教師の授業認知過程に関する事例研究

    改発 智也, 浅田 匡 日本学級経営学会誌 6 (0), 1-12, 2024-03-21

    学級経営の充実を図るにあたって,児童や学級集団,指導状況を的確に理解することが重要である。本研究の目的は,小学校教師が学級経営を中心とした多様な観点から授業をどのように認知しているのか明らかにすることである。3年生を担任する初任教師の算数の授業が360度カメラによって記録され,授業映像を視聴した退職校長2名によって学級経営の観点を中心とした自由な語りが得られた。分析の対象となる語りは,語られた場…

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  • 自治的集団に関する研究動向と今後の展望に関する一考察

    水流 卓哉, 赤坂 真二 日本学級経営学会誌 6 (0), 31-45, 2024-03-21

    本研究は,自治的集団研究の動向と課題について考察し,今後の自治的集団における研究の進展に向けて示唆を与えることを目的とした。その結果,自治的集団研究の実証研究は,小学校中・高学年を対象としたものがほとんどを占めており,分析には,学級満足度尺度を活用したものが多く見られた。また,自治的集団を育成するためには,学級活動を核とした自発的・自治的な活動や話合い活動を行うことが有効であり,これらの継続的な…

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  • 知的障害特別支援学級に在籍する子どもに「5つのお願い」を試みた事例検討

    小西 一博 日本学級経営学会誌 6 (0), 13-20, 2024-03-21

    本研究では,知的障害特別支援学級に在籍する子どもに「5つのお願い(以下,FWと略記)」を適用することによって,どのような心理的変容が見られるかを分析し,その効果について検討した。箱イメージ書き込み法チェックリストを参考とした質問紙による結果から,「解放感」・「安定感」・「満足感」のすべての因子項目において得点の上昇が認められた。このことから,FWは知的障害特別支援学級に在籍する子どもの心理を肯定…

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  • 第6回日本学級経営学会研究大会の記録

    日本学級経営学 日本学級経営学会誌 6 (0), 71-73, 2024-03-21

    ...2024年3月9日(土)9:50〜17:00に上越教育大学で開催された「第6回日本学級経営学会研究大会の記録」である。 研究大会のプログラムを載せている。 具体的には,基調講演,鼎談,そして研究発表の題目と発表者一覧である。...

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  • 応援されるブランドの考察

    水越, 康介, 岡田, 庄生, 宮澤, 正憲 経済経営研究 6 1-15, 2024-03-20

    In recent years, an increasing number of people have engaged in consumption behavior to support someone or something, as seen in Oen consumption. These consumption phenomena present new value to …

    機関リポジトリ HANDLE

  • 20世紀初頭米国における先住民女性の政治力

    地村 みゆき 北方民族文化シンポジウム網走報告書 37 (0), 001-006, 2024-03-19

    It is said that Western colonialism and a series of federal policies that attempted to “civilize” Native Americans since the 19th century weakened social and political status of Native women within …

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  • 博士論文概要 / 令和4年度修士論文概要

    原北, 祥悟, 鄭, 修娟, 殷, 爽, 張, 芸穎 教育経営学研究紀要 23 77-96, 2024-03-18

    公立小・中学校における非正規教員の任用制度に関する研究 : 教員の身分保障と専門性を手掛かりに[原北祥悟] / 教師の労働基本権保障に関する教育法社会学的研究 : 韓国における「教員労組法」の成立と展開を事例に[鄭修娟] / 現代中国における学校管理職研修の制度化に関する研究[殷爽] / 日本の校則改廃プロセスに関する一考察[張芸穎]

    HANDLE

  • 「日本経営学」論に関する一考察--1970年代の日本経営学会を中心に

    山下 剛 北九州市立大学商経論集 58 (3・4合併号), 1-18, 2024-03

    ...「世界標準の経営理論」が話題となったが、かつて日本の経営学界においては、異なる方向性で経営学の発展を期する議論として「日本経営学」という考え方があった。それは、積極的・肯定的な立場で「日本経営学」を捉えようとするものであり、本稿では、「日本経営学」論と呼んでこの議論を整理する。...

    機関リポジトリ

  • 新興国における小売業の発展の特徴に関する一考察:サービスイノベーションの観点から

    TRAN Thi Tuyet Nhung 経済論叢 198 (S), S19-S30, 2024-02-28

    <p>本稿は新興国における小売発展の特徴をサービスイノベーションの観点から考察・理論化する試みである。新興国における小売業の発展は近年顕著であり,小売業態の革新,流通チャネルの構築,歴史的変遷,小売企業の国際化等という多くの観点からは議論されてきたが,サービスイノベーションという観点では十分議論されていない。また,研究対象の主流が先進国であるため,新興国を対象にした研究が不足している。新興国は独…

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  • 宿泊産業を取り巻く働く環境に関する考察

    姜 聖淑 経済論叢 198 (S), S31-S39, 2024-02-28

    <p>ホスピタリティ産業のビジネス現場は慢性的に量・質とも人材不足に直面している。近年,人とロボットの役割や効果を考えたサービス労働力へ期待が高まる。そこで,本研究では,宿泊産業を取り巻く働く環境に関する調査を実施した。まず,「職務不満足の発生要因」に関して,“ホテル内部でコントロール可能な領域”として,「組織問題」「人手不足」「接遇問題」「システム問題」が全体の67.8%を占め高く現れた。“ホ…

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  • Visualisation of Syndicate Networks Using Block Modelling

    NAKAJIMA Takuro Journal of Management Science 13 (0), 17-25, 2024-02-28

    Intercompany alliances formed through investment syndicates are an effective risk aversion strategy. In Japan, where the direct financing market is still in its infancy, a high percentage of …

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  • ビジネスデータの統計モデリングとデータサイエンス

    照井 伸彦 日本統計学会誌 53 (2), 247-273, 2024-02-27

    <p>本稿では大規模情報を背景とした超スマート社会で求められる人間および社会現象の統計分析について,ビジネス/マーケティングの問題と統計モデリングの観点から概観し,今後の展望について論じたい.具体的には,Society 5.0が描く現代社会で求められるビジネス分野の統計モデリングについて,トピックを (1) 個別化対応,(2) 高次元スパース性,(3) …

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