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検索結果 327 件

  • Adachi VI型の血管走行異常を伴う外傷性腹腔動脈損傷の1救命例

    内藤 慶, 亀高 尚 日本消化器外科学会雑誌 57 (1), 45-50, 2024-01-01

    ...<p>症例は57歳の女性で,腹部刺創で当院に救急搬送となり,精査の結果,外傷性腹腔動脈損傷,肝損傷,膵損傷の診断で,緊急開腹術の方針とした.術中所見では肝損傷,膵損傷に加え腹腔動脈の完全断裂を認め,腹腔動脈の結紮により止血を得た.総肝動脈が上腸間膜動脈から分岐するAdachi分類VI型の血管走行異常を有していたため,術後も肝血流は温存され,術後34日目に軽快退院した.腹腔動脈が断裂している症例においては...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 内視鏡治療が奏効せず胃静脈瘤からの出血を繰り返し経皮的静脈瘤塞栓術を要した巨大膵漿液性嚢胞腫瘍の1例

    米山 翔一郎, 児玉 亮, 中嶋 太郎, 井田 真之, 横田 有紀子, 三枝 久能, 牛丸 博泰 膵臓 38 (5), 337-347, 2023-10-31

    ...<p>症例は60代男性.14年前より腹部腫瘤を自覚していたが,症状がないため医療機関を受診しなかった.検診で腹部腫瘤を指摘され当院を受診した.画像検査で上腹部に26cm大の巨大な腫瘍を認めた.腫瘍は嚢胞成分と充実成分が混在しており,mixed typeの膵漿液性嚢胞腫瘍(SCN)が疑われた.総肝動脈が腫瘍内を走行していること,腫瘍周囲の静脈瘤が発達していることから手術適応外と判断し経過観察の方針となった...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • 初診時に脾臓に造影不良域を伴っていた腹腔動脈-脾動脈解離の2例

    今村 友典, 小松 祐美, 清川 隆, 山形 梨里子, 金井 尚之 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (3), 278-282, 2023-06-30

    ...心窩部痛を主訴に当院を受診し, 腹腔動脈, 脾動脈, 総肝動脈にかけての解離と脾臓の造影不良域を伴っていた。保存的治療で第4病日には脾臓の造影不良域は消失し, 第5病日に軽快退院した。【症例2】52歳の男性。ゴルフ競技中に左側腹部痛を自覚し, 当院を受診した。腹腔動脈から脾動脈にかけての解離と脾臓の造影不良域を伴っていた。...

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  • 脳死肝移植後肝動脈閉塞症に対する総肝動脈-肝円索吻合

    吉屋 匠平, 伊藤 心二, 戸島 剛男, 泉 琢磨, 伊勢田 憲史, 筒井 由梨子, 利田 賢哉, 中山 湧貴, 石川 琢磨, 二宮 瑞樹, 吉住 朋晴 移植 58 (Supplement), s140_2-s140_2, 2023

    ...</p><p>【まとめ】綿密な術後管理と肝内動脈血確保の姑息的手段として総肝動脈-肝円索吻合により救命し得た症例を経験した。</p>...

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  • conversion surgery後肺転移に対し2度の肺切除を行い,長期生存している局所進行切除不能胆嚢癌の1例

    黒木 直美, 谷口 正次, 後藤 崇, 内山 尚美, 黒木 暢一, 山下 篤, 小板 裕之, 臼間 康博 胆道 36 (4), 544-552, 2022-10-31

    ...<p>症例は70歳,男性.総肝動脈と門脈本幹に浸潤のある局所進行切除不能胆嚢癌に対し,GC療法7コース施行後にconversion surgeryとしてS4a切除を伴う拡大右肝切除・尾状葉切除,肝外胆管切除再建を施行した.その後,2度の肺転移再発がみられ,1度目は胸腔鏡下肺部分切除,2度目は化学療法(GC療法4コース,gemcitabin単剤療法3コース)後に胸腔鏡下肺部分切除を行い,初回治療開始後...

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  • 正中弓状靱帯圧迫症候群による総肝動脈の逆行性血流をドプラエコーで確認し得た1手術例

    中村 雅美, 松本 謙一, 種村 匡弘 超音波検査技術 47 (5), 490-497, 2022-10-01

    ...<p>症例は40代,女性.胃部不快感からの食欲低下を主訴に紹介来院.3年間で体重は13 kg減少,初診時体重は26 kgと著明なるい痩を認めた.血液所見では軽度の肝機能障害と低カリウム血症,腎機能障害を認めた.悪性腫瘍の除外のため実施した超音波検査において吸気時に腹腔動脈起始部の狭窄が生じ,血流シグナルの消失と総肝動脈,胃十二指腸動脈の逆行性血流シグナルを認めた.腹腔動脈起始部には硬化性病変や腫瘍性病変...

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  • 腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行した Adachi VI 型の血管走行異常を示す早期胃癌の 1 例

    木村 友洋, 若林 正和, 小堀 秀一, 吉田 隼人, 田中 花奈, 蓑島 考, 堂本 佳典, 穂坂 美樹, 牛久 秀樹, 船津 健太郎, 相崎 一雄 日大医学雑誌 81 (3), 147-150, 2022-06-01

    ...<p>症例は 65 歳,男性.早期胃癌の診断で Endoscopic Submucosal Dissection (ESD) を施行し,eCuraC-2 となっ たために,腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行した.術中に Adachi VI 型の総肝動脈走行異常を認めたが,術前 CT にて血管構築を確認していたため,術中合併症なく手術 施行可能であった.Adachi VI 型では総肝動脈の腹側に 門脈が存在...

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  • 膵十二指腸動脈瘤に対する外科治療の検討

    前田 達也, 安藤 美月, 喜瀬 勇也, 稲福 斉, 山城 聡, 古川 浩二郎 日本血管外科学会雑誌 31 (2), 73-79, 2022-04-28

    ...バイパスを施行,症例3で瘤切除と総肝動脈バイパスを施行,症例4で瘤切除と同部位での血管再建を行った.症例3・4で小径の動脈瘤が残存したが,力学的ストレスを軽減できた症例3では残存瘤の縮小が得られた一方で,症例4では増大が見られた.力学的ストレスの有無が残存瘤径の変化に影響を与えている可能性が示唆され,患者背景および手術侵襲を考慮し,症例ごとに術式を検討する必要がある....

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  • 膵臓移植における胃十二指腸動脈再建に用いた間置グラフトの意義

    北國 大樹, 富丸 慶人, 小林 省吾, 伊藤 壽記, 佐々木 一樹, 岩上 佳史, 山田 大作, 野田 剛広, 高橋 秀典, 土岐 裕一郎, 江口 英利 移植 57 (Supplement), s295_2-s295_2, 2022

    ...<p>背景:脳死膵臓移植では,摘出手術で肝臓摘出チームが肝臓と共に総肝動脈を採取する場合には,膵グラフトの胃十二指腸動脈(GDA)は総肝動脈より切離される.本邦ではBench Surgeryにて膵頭部の血流維持の目的に間置グラフトを用いたGDA再建が行われる場合があるが,その意義は明らかにされていない....

    DOI 医中誌

  • 腹腔鏡補助下幽門側胃切除を行った血管走行破格を伴う胃癌の1例

    仲吉 朝基, 吉岡 佑一郎, 谷本 芽弘理, 金沢 孝満 日本臨床外科学会雑誌 83 (3), 510-513, 2022

    ...<p>症例は37歳,男性.嘔吐,上腹部痛を自覚し当院を受診.上部消化管内視鏡検査にて胃角部小彎に0-II c病変を認め,生検にて胃癌の診断となった.術前に施行した造影CTにて腹腔動脈の血管走行に破格が認められた.腹腔動脈の分岐様式を分類したAdachi分類では本症例はVI型であり,左胃動脈と脾動脈が共通幹を形成し,総肝動脈が欠損する非常に稀な型であった.血管走行の正確な把握は安全な手術に不可欠である...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 腹腔鏡下幽門側胃切除術を行ったAdachi VI型28群の胃癌の1例

    野々垣 彰, 渡邉 卓哉, 田中 健太, 冨永 奈沙, 赤座 賢, 岩田 尚宏 日本臨床外科学会雑誌 83 (7), 1273-1276, 2022

    ...</p><p>CTで遠隔転移やリンパ節腫大は認めなかったが,総肝動脈が存在せず,腹腔動脈から分岐した左胃動脈から左肝動脈が分岐しており,さらに右肝動脈が上腸間膜動脈から分岐していた.Adachi VI型28群の胃癌cStage Iと診断し,腹腔鏡下幽門側胃切除術,D1+リンパ節郭清を行った....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 当院におけるこれまでの膵臓移植の手術手技の工夫

    富丸 慶人, 小林 省吾, 伊藤 壽記, 佐々木 一樹, 岩上 佳史, 山田 大作, 野田 剛広, 高橋 秀典, 土岐 祐一郎, 江口 英利 移植 57 (Supplement), s207_2-s207_2, 2022

    ...</p><p>②動脈再建:上腸間膜動脈から保存液を流した際に胃十二指腸動脈断端からのバックフローが十分でない場合には,ドナーの腸骨動脈や空腸動脈などを動脈グラフト(Iグラフト)として間置する形で総肝動脈と胃十二指腸動脈を吻合する....

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  • 術前化学療法で病理学的完全奏効が得られた切除可能境界膵体部癌の1例

    伊良部 真一郎, 山本 博崇, 大月 寛郎, 鈴木 一史 日本臨床外科学会雑誌 83 (2), 415-421, 2022

    ...増悪を契機に施行した腹部超音波で膵体部腫瘍が指摘され,当院へ紹介となった.造影CTで脾動脈・腹腔動脈,および脾静脈浸潤を伴う最大径45mmの腫瘍を認め,超音波内視鏡下穿刺吸引法で低-中分化腺癌の診断となった.切除可能境界膵体部癌(BR-A)の診断で術前化学療法として,gemcitabine+nab-paxlitaxel療法2コースとS-1療法2コース施行した.化学療法後の効果判定は部分奏効で,術前に総肝動脈塞栓術施行後...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 外科的治療が奏功した急性膵炎を伴う膵動静脈奇形の1例

    河村 昌寛, 平下 禎二郎, 藤永 淳郎, 多田 和裕, 遠藤 裕一, 太田 正之, 猪股 雅史 膵臓 36 (6), 360-365, 2021-12-28

    ...伴う膵動静脈奇形の診断で当院放射線科に紹介となった.CTで膵体部に拡張した血管の集簇を認め,門脈系血管が早期相で造影された.また膵尾部周囲には脂肪壊死と仮性嚢胞を認めた.血管造影では動静脈奇形の分布が広範囲であり,動脈塞栓術は困難と判断された.その後保存的治療が行われたが,食事再開に伴い膵炎を繰り返した.手術目的に当科紹介となり,尾側膵切除術を行った.膵炎による膵周囲の癒着や線維化が高度で,門脈や総肝動脈...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 胆道癌,膵癌の神経叢浸潤診断に対するEUS-FNAの役割

    関根 匡成, 眞嶋 浩聡 Progress of Digestive Endoscopy 98 (1), 34-38, 2021-06-25

    ...軟部影の診断は重要である.EUSはその優れた空間分解能により,低エコー領域を明瞭に描出でき,EUS-FNAにより検体採取し,良悪性の診断も可能である.そこで今回,神経叢浸潤に対するEUS-FNAの診断の有用性に関して検討した.当院で神経叢浸潤陽性と判定された19症例に対するEUS-FNA21例を対象とした.原発巣は膵癌が16症例,胆管癌が3症例,胆嚢癌が1症例,そして残膵癌が1症例であった.穿刺対象は総肝動脈周囲...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 巨大肝動脈瘤に対してAmplatzer vascular plug IIを用いて塞栓術を施行した1例

    仲澤 順二, 井上 聡巳, 大川 陽史, 保坂 到, 水野 天仁 日本血管外科学会雑誌 30 (2), 85-88, 2021-03-24

    ...報告されているが,稀な疾患であるため,現在でも治療法は定まっていない.今回,巨大肝動脈瘤を,バスキュラープラグとコイルを用いた塞栓術で治療した症例を経験したため報告する.症例は70代女性.CT検査で最大径80 mmの巨大肝動脈瘤を指摘され,当科紹介となった.壊死性胆囊炎と腹壁瘢痕ヘルニアの既往があり,開腹人工血管置換術はハイリスクと判断され,塞栓術の方針となった.塞栓術に際しては,肝動脈瘤へ流入する総肝動脈径...

    DOI 医中誌

  • 腹腔動脈起始部閉塞例に対する側副血行路温存膵頭十二指腸切除術

    服部 陽, 松葉 芳郎, 間宮 俊太, 飯田 義人, 松田 充宏, 山崎 将人 日本消化器外科学会雑誌 54 (2), 125-132, 2021-02-01

    ...略記)起始部閉塞例に対する膵頭十二指腸切除術では,本来CAにより供血される臓器の血流が問題となる.症例は72歳の男性で,黄疸精査の結果十二指腸乳頭部癌の診断となった.造影CTにてCA起始部の造影欠損と“hooked appearance”および発達した膵頭部アーケードを認めたため,正中弓状靭帯圧迫によるCA起始部閉塞合併と診断した.術中血流評価は超音波ドプラー検査で行い,正中弓状靭帯の切開を行ったが総肝動脈...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献9件

  • 膵頭十二指腸切除後に残膵壊死をきたし残膵切除を行った十二指腸癌の1例

    阿部 恭平, 二川 康郎, 堀内 堯, 羽村 凌雅, 後町 武志, 矢永 勝彦 日本臨床外科学会雑誌 82 (9), 1731-1735, 2021

    ...<p>症例は71歳の男性で,十二指腸癌と診断されたが,脾動脈(splenic artery;以下,SpAと略記)が大動脈から単独分岐し,その根部に狭窄所見を認めた.また,膵頭部からの側副血行路が膵体部~脾臓に流入しており,総肝動脈は上腸間膜動脈からのtotal replacementであった.膵頭十二指腸切除(pancreaticoduodenectomy;以下,PDと略記)を施行したが,術後より膵液漏...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • PSE後の門脈圧低下は動脈径から予測できるか:血行動態モデルを用いたPSE前後の門脈圧変化予測

    荒木 拓次, 今泉 瑛, 岡田 大樹, 佐々木 優, 大西 洋 日本門脈圧亢進症学会雑誌 27 (4), 271-278, 2021

    ...【方法】PSE 13例でPSE前後の肝静脈圧と楔入圧の圧較差(HVPG)を算出,PSE後CTで梗塞率を算出,PSE前腹腔(CA),上腸間膜(SMA),脾(SA),総肝動脈(CHA)径を計測した.門脈血流モデルは(1)門脈圧は動脈血流で規定,(2)全血流はCAとSMAから供給,比は半径のx乗に比例,(3)CA血流はSAとCHAの比で分割,(4)SA血流は梗塞率で減少とした.流体力学からx値:4,3,2.33...

    DOI Web Site 医中誌

  • ニボルマブで完全奏効をみた高度リンパ節転移を伴う進行胃癌の1例

    佐井 佳世, 久保 尚士, 櫻井 克宣, 玉森 豊, 前田 清 日本臨床外科学会雑誌 82 (7), 1339-1343, 2021

    ...<p>症例は86歳の男性.心窩部不快感を主訴に近医を受診し,内視鏡検査で胃角部小彎に3型進行胃癌を指摘され,当院を受診した.諸検査で,cT3N2M0 Stage IIIと診断し,手術の方針とした.術中所見では肝門部リンパ節,総肝動脈リンパ節,左胃動脈リンパ節が累々と腫大しており,根治的切除を断念し,胃切除のみを行った.術後にTS-1を開始するも,術後10カ月目のCTで転移リンパ節の増大を認め,ラムシルマブ...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 脳死肝移植と生体肝移植:適応・アプローチの違いと成績

    奥村 晋也, 伊藤 孝司, 小木曾 聡, 穴澤 貴行, 小川 絵里, 岡本 竜弥, 内田 洋一朗, 福光 剣, 加茂 直子, 秦 浩一郎, 田浦 康二朗, 波多野 悦朗 移植 56 (Supplement), s497-s497, 2021

    ...下大静脈・門脈本幹・総肝動脈といった中枢の太い血管での吻合となり、複雑な血行再建を要する症例においても血管グラフトを使用することで対応可能である。</p><p></p><p>成績</p><p>当科での脳死肝移植と生体肝移植の比較では、脳死肝移植で再肝移植症例が多くみられた。...

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  • 動脈破格により血行再建なしで腹腔動脈合併膵全摘術を施行した局所進行膵癌の1例

    鈴木 雄之典, 末永 雅也, 杉谷 麻未, 宮﨑 麻衣, 伊藤 将一朗, 田嶋 久子, 宇田 裕聡, 加藤 公一, 片岡 政人, 市原 周, 竹田 伸 日本消化器外科学会雑誌 54 (1), 32-40, 2021-01-01

    ...<p>症例は68歳の女性で,腹痛を主訴に当院紹介となった.腹部造影CTで膵体部から膵頭部にかけて40 mmの乏血性腫瘤を認め,門脈および脾静脈の浸潤と腹腔動脈,総肝動脈,脾動脈への広範な接触を伴うことから切除不能膵癌と診断した.化学療法を導入し,6サイクル施行後の画像評価でpartial responseが得られ,腫瘍マーカーも正常化していたことからconversion surgeryを検討した.根治切除...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 総肝動脈瘤に対して腹部大動脈-固有肝動脈バイパス術を併施してコイル塞栓術を施行した1手術例

    鷹合 真太郎, 加藤 寛城, 齋藤 直毅, 上田 秀保, 飯野 賢治, 木村 圭一, 竹村 博文 日本心臓血管外科学会雑誌 49 (6), 390-394, 2020-11-15

    ...<p>症例は52歳,男性.健康診断で施行した腹部CTにて最大短径25 mmの総肝動脈瘤を指摘された.総肝動脈瘤の一部は膵臓を圧排し,胃十二指腸動脈は総肝動脈瘤に合流していた.総肝動脈瘤に対するコイル塞栓術の方針としたが,固有肝動脈の血行再建術が必要であったため,腹部大動脈-固有肝動脈バイパス術を併施した.術後経過は良好であった.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 後腹膜原発異所性肝細胞癌の1例

    林下 晃士, 打田(小林) 佐和子, 吉田 香奈子, 小田桐 直志, 小谷 晃平, 元山 宏行, 藤井 英樹, 萩原 淳司, 宮崎 徹, 西岡 孝芳, 新川 寛二, 田中 肖吾, 榎本 大, 田守 昭博, 久保 正二, 河田 則文 肝臓 61 (11), 597-606, 2020-11-01

    ...<p>症例は59歳,女性.腹腔内腫瘤の精査・加療目的で入院となった.腹部ダイナミックCT像上にて肝外側区域背側から膵上縁におよぶ,動脈相で辺縁が不均一に濃染し,門脈相でwash outを呈する90 mm大の腫瘤を認めた.AFPおよびPIVKA-IIの上昇もあり,尾状葉原発肝外突出型肝細胞癌と診断し開腹したところ,腫瘤は肝と線維性癒合のみであったが,総肝動脈が腫瘤を貫いており,同部位を遺残する摘出術を...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献32件

  • 正中弓状靭帯圧迫症候群による腹腔動脈狭窄に対しステント留置を行った1例

    村田 宇謙, 荻野 秀光, 数納 祐馬, 磯貝 尚子, 河内 順 日本腹部救急医学会雑誌 40 (5), 681-684, 2020-07-31

    ...また,総肝動脈は逆行性に造影された。以上より,正中弓状靭帯圧迫症候群(median arcuate ligament syndrome:以下,MALS)による膵十二指腸動脈アーケードの破裂と診断し,腹腔動脈起始部に6×18mmのバルーン拡張型ステントを留置した。最終造影で総肝動脈は順行性に造影された。術後経過は良好で,半年後の造影CT検査でステントの開存と後腹膜血腫の縮小を認めた。...

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  • ソラフェニブ休薬後も長期間完全寛解を維持している進行肝細胞癌の1例

    國府島 健, 遠藤 芳克, 山本 岳玄, 多田 俊史, 森井 和彦, 中村 進一郎, 甲斐 恭平 肝臓 61 (5), 255-261, 2020-05-01

    ...<p>症例は77歳,女性.C型慢性肝炎による肝細胞癌で,経皮的ラジオ波焼灼療法(S3)を施行した.1年後に総肝動脈幹リンパ節の孤立性転移再発を認め,外科的切除を施行し,病理学的にも肝細胞癌リンパ節転移と診断された.しかし術後7カ月で肝門部リンパ節再発,脾門部リンパ節再発が認められたためソラフェニブ導入となった.投与開始後8カ月で完全寛解(CR)となった.段階的減量を経ても明らかな再発が認められなかったため...

    DOI Web Site Web Site 参考文献29件

  • 総肝動脈瘤切迫破裂に対して緊急コイル塞栓術を施行し治療し得た1例

    川谷 洋平 日本腹部救急医学会雑誌 40 (1), 89-93, 2020-01-31

    ...造影CTで総肝動脈に16mmの造影効果を有する囊状瘤を認めた。その他,症状の原因となる異常所見を認めなかった。肝動脈瘤切迫破裂として,緊急でコイル塞栓術を施行した。動脈瘤末梢側の総肝動脈,動脈瘤内,動脈瘤中枢側の総肝動脈にコイルを留置した。術中造影で動脈瘤内に血流が消失したことを確認した。側副血行路を維持するために,胃十二指腸動脈と腹腔動脈本幹から脾動脈の血流を温存するように留意した。...

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  • 腹腔鏡下胃切除術を行ったAdachi III型動脈異常併存胃癌の1例

    上田 翔, 前田 賢人, 高柳 智保, 川守田 啓介, 小林 敏樹, 橋本 洋右 日本臨床外科学会雑誌 81 (8), 1519-1522, 2020

    ...<p>Adachi分類は腹腔動脈の分岐様式の分類で,VI型28群に分類される.Adachi III型は左胃動脈が大動脈から直接分岐し,総肝動脈と脾動脈が上腸間膜動脈と共通幹を形成している型で,頻度は1.2%と報告されている.症例は70歳の女性,乳癌術後で経過観察中に軽度貧血を認め精査したところ,早期胃癌を発見した.術前multidetector-row computed tomography(MDCT...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 総肝動脈攣縮を契機に発生した膵頭部動脈瘤の1例

    中村 由香里, 田嶋 強, 野口 智幸, 志多 由孝, 岡藤 孝史, 堀田 昌利, 内山 史也, 須崎 真悟, 牧瀬 智 日本インターベンショナルラジオロジー学会雑誌 34 (3), 193-197, 2020

    A man in his 60s was admitted to our hospital for the treatment for post-operative intrahepatic recurrence of hepatocellular carcinoma with transcatheter arterial chemoembolization (TACE). During …

    DOI 医中誌

  • 膵頭十二指腸切除術を行った稀な動脈走行変異を伴う膵頭部癌の1例

    浅川 愛里, 小林 敦夫, 高田 厚, 河原 正樹 日本臨床外科学会雑誌 81 (5), 978-983, 2020

    ...<p>症例は72歳,男性.肝機能障害を主訴に当院へ紹介受診となった.造影CTにて膵頭部に主膵管,総胆管の拡張を伴う15×10mm大の不整形,乏血性の腫瘤を認め,膵頭部癌と診断した.術前の画像評価において,上腸間膜動脈から総肝動脈と置換右肝動脈が別個に分岐し,さらに置換右肝動脈から第一空腸動脈と下膵十二指腸動脈の共通幹が分岐していることが確認された.非常に特異な動脈変異を伴う膵頭部癌と考えて,置換右肝動脈...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 膵頭部を貫通するhepatomesenteric type総肝動脈に対して膵頭十二指腸切除を施行した2例

    小林 智輝, 水野 伸一, 松葉 秀基, 金森 明, 玉内 登志雄 日本消化器外科学会雑誌 52 (11), 654-664, 2019-11-01

    ...<p>肝腸間膜動脈幹型かつ膵頭部実質内を肝動脈が貫通する膵頭部領域癌に対して血管を温存した膵頭十二指腸切除術を施行した2例を経験したので報告する.症例1は66歳の男性で,黄疸を主訴に来院し,精査で膵頭部癌の診断となった.肝腸間膜動脈幹から分岐する総肝動脈(common hepatic artery;以下,CHAと略記)が,膵頭部実質内を貫通していたが,腫瘍は離れていたため肝動脈を温存した根治術が可能...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • 外科的瘤切除,バイパス術を施行した孤立性腹腔動脈解離の1例

    盛島 裕次, 新垣 勝也 日本血管外科学会雑誌 28 (4), 297-301, 2019-08-14

    ...<p>孤立性腹腔動脈解離の1手術例を経験したので報告する.症例は48歳男性.突然の上腹部痛で発症し,造影CTで腹腔動脈解離を診断し保存的治療で経過観察を行っていたが,発症後3カ月目のフォローアップCTで,腹腔動脈瘤の囊状化と拡大のため,侵襲的治療適応と判断した.手術は腹部正中切開で開腹アプローチし,腎動脈下腹部大動脈より脾動脈と総肝動脈へ大伏在静脈でバイパスを行い,動脈瘤は切除した.術後経過は良好で...

    DOI 医中誌

  • 総肝動脈再建を要した膵十二指腸動脈瘤の一手術例

    栃窪 藍, 菊地 信介, 竜川 貴光, 三宅 啓介, 内田 大貴, 東 信良 日本血管外科学会雑誌 28 (3), 199-203, 2019-06-04

    ...,開腹血行再建が妥当と考えた.CAは全周性に萎縮していたため再建は困難で,PDAのクランプテストで総肝動脈の拍動減弱を確認したため,腹部大動脈–総肝動脈バイパスを行い,PDAAの切除を実施した.PDAAやSMA瘤は腹腔動脈狭窄に伴う側副血行路の発達に起因することが多く,CAの開存,瘤の発生部位と分枝や本幹との解剖学的制約を考慮し,適切な治療方針の検討が重要である....

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • 上腸間膜動脈から起始した脾動脈瘤に対する1手術例

    市川 洋平, 渋谷 慎太郎 日本血管外科学会雑誌 28 (3), 187-192, 2019-05-17

    ...<p>上腸間膜動脈から脾動脈が分岐する血管分岐異常を有する極めて稀な脾動脈瘤に対し,瘤切除および血行再建術を施行した1例を経験した.症例は66歳,女性.食思不振の精査で行った腹部造影CT検査で,最大短径32 mmの脾動脈瘤を指摘された.瘤は上腸間膜動脈から分岐直後の脾動脈に生じた囊状瘤でneckを有さないため,腸管血流を温存しながらの血管内治療は困難と判断した.瘤切除および血行再建術(総肝動脈–脾動脈吻合...

    DOI 医中誌

  • 動脈起始異常を伴う広頸性の総肝動脈瘤に対してballoon neck plastyを用いてコイル塞栓を施行した1例

    石田 圭一, 高橋 昌一, 片田 芳明 日本血管外科学会雑誌 28 (2), 107-110, 2019-03-01

    ...<p>腹部内臓動脈瘤は稀な疾患である.破裂した際に致死的なため適切な治療介入が必要である.主に瘤の局在により治療法が選択されるが,近年,血管内治療が増加している.今回,われわれは動脈起始異常を伴った広頸性の総肝動脈瘤に対してballoon neck plastyを用いたコイル塞栓を行い有用であったので報告する.症例は55歳女性.造影CTで上腸間膜動脈より分岐する総肝動脈近位に最大径20 mmの広頸性...

    DOI 医中誌

  • 大動脈閉塞バルーンを用い手術した閉塞性黄疸を伴う13cm大肝動脈瘤の1例

    塚本 忠司, 高台 真太郎, 金沢 景繁, 坂田 親治, 山本 隆嗣, 徳原 太豪 日本臨床外科学会雑誌 80 (2), 293-297, 2019

    ...<p>症例は53歳,男性.心窩部痛を主訴に近医を受診.閉塞性黄疸を伴う総肝動脈瘤の切迫破裂の診断のもと当院へ紹介入院.肝動脈瘤は直径13cmで,解離は腹腔動脈分枝直後から認められ,脾動脈,左胃動脈の分枝直後から総肝動脈が瘤を形成しており,左右肝動脈起始部まで嚢状を呈していた.動脈瘤によって腹腔動脈起始部や腹部大動脈の露出が困難であったため,大動脈閉塞バルーンカテーテル(intra-aortic balloon...

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  • 腹腔鏡手術を行ったAdachi V型血管破格を伴う胃癌の1例

    宇都宮 大地, 佐藤 公一, 大畠 将義, 八木 草彦, 原田 雅光, 河﨑 秀樹 日本臨床外科学会雑誌 80 (6), 1137-1140, 2019

    ...<p>症例は60歳,女性.早期胃癌cT1b N0 M0 cStage I A(胃癌取扱い規約第14版)の診断で手術予定であった.術前MDCTおよび3D-CT angiography検査にて左胃動脈と脾動脈,上腸間膜動脈と総肝動脈がそれぞれ共通幹を形成するAdachi V型の動脈破格を認めた.手術は腹腔鏡下幽門側胃切除を施行した.膵上縁郭清時に総肝動脈と腹腔動脈から分岐する脾動脈に連続性がないことを把握...

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  • 総肝動脈神経叢に発生した神経鞘腫の1例

    柿本 忠俊, 三浦 修, 松岡 功治, 竹尾 幸子 日本外科系連合学会誌 44 (4), 837-843, 2019

    ...から発生した神経鞘腫であり,総胆管・右肝動脈を圧排していた.総肝動脈神経叢に発生した神経鞘腫の報告例はわずかであり,若干の文献的考察を加え報告する....

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  • 巨大総肝動脈瘤に対して血管内治療を併用して外科的治療を施行した1手術例

    児玉 渉, 西村 謙吾, 浜崎 尚文, 山本 修一, 河合 剛, 吹野 俊介 日本血管外科学会雑誌 27 (6), 503-506, 2018-12-27

    ...<p>肝動脈瘤は稀であり,近年血管内治療が積極的に行われているが,外科治療と併用して行われた例は少ない.われわれは巨大総肝動脈瘤に対して,血管内治療を併用して外科的治療を施行した.症例は79歳女性.食欲低下があり,上部内視鏡検査にて胃体部後壁の腫瘤を指摘され,腹部造影CT検査で最大径10 cmの腹部内臓動脈瘤を認めた.腹腔動脈造影検査では脾動脈分岐部の腹腔動脈末梢に巨大動脈瘤を認め,瘤から右肝動脈と...

    DOI 医中誌

  • 腹腔動脈解離および脾動脈解離を合併した胃癌の1切除例

    石山 廣志朗, 野村 尚, 福島 紀雅, 飯澤 肇 日本消化器外科学会雑誌 51 (10), 607-612, 2018-10-01

    ...<p>孤立性腹部内臓動脈解離は比較的まれな疾患で,同疾患に胃癌を合併し胃切除術を行った報告は過去にはなかった.今回,我々は術前CTにて無症状で発見された腹腔動脈解離と脾動脈解離を伴う58歳男性の早期胃癌に対して,D1郭清を伴う腹腔鏡下幽門側胃切除術を安全に施行した.術後合併症なく退院し,術後7か月経過観察中である.腹部内臓動脈解離を伴う胃癌手術では,腹腔動脈・総肝動脈・脾動脈周囲リンパ節を郭清する際...

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  • 術前診断に苦慮した肝原発mucosa-associated lymphoid tissueリンパ腫の1切除例

    和田 敬, 旭吉 雅秀, 土持 有貴, 濵田 剛臣, 矢野 公一, 今村 直哉, 藤井 義郎, 田中 弘之, 七島 篤志 日本消化器外科学会雑誌 51 (10), 613-621, 2018-10-01

    ...<p>症例は79歳の男性で,人間ドックの腹部超音波検査で肝S2に2.5 cm大の腫瘤性病変を指摘された.同病変は腹部造影CTでの動脈相で造影され,門脈相でwash outを呈し,腫瘍内には脈管の貫通像を認めた.また,総肝動脈周囲には腫大したリンパ節を認めた.PET-CTでは肝腫瘤と総肝動脈周囲のリンパ節に一致してFDGの集積が亢進していた.術前診断として細胆管細胞癌,悪性リンパ腫を考え,前者を疑って...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献20件

  • Multi-detector row CTによる胃切除郭清術に関連する静脈系の客観的かつ網羅的評価

    山田 達也, 江原 一尚, 川島 吉之, 野津 聡, 森 至弘, 影山 優美子, 新井 修, 坂本 裕彦 日本消化器外科学会雑誌 51 (7), 453-462, 2018-07-01

    ...),総肝動脈腹側から門脈へが15例(19.2%)で,この3型で85.6%を占めた.11p領域で,膵臓と脾静脈の位置関係は,膵上縁側1/3から中央1/3に位置する例が50例(50%)であった.11d領域では,40例(40%)で脾静脈が脾動脈より頭側に位置した.下腸間膜静脈を90例(90%)で同定し,合流する部位は,脾静脈48例(53.3%)が多かった....

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  • 血管内治療と外科治療で救命できた固有肝動脈瘤破裂の1例

    山田 翔, 加藤 洋介, 林 憲吾, 澤田 幸一郎, 大島 正寛, 羽田 匡宏, 小竹 優範, 尾山 佳永子, 原 拓央 日本消化器外科学会雑誌 51 (6), 445-452, 2018-06-01

    ...<p>症例は69歳の女性で,吐血のため救急受診した.上部消化管内視鏡検査中に出血性ショックとなり,内視鏡的止血は困難であったため,緊急interventional radiologyを施行した.腹腔動脈造影にて固有肝動脈瘤が描出され,TAEを試みたが固有肝動脈内腔が狭小化しており,選択的カニュレーションは極めて困難であった.一方で上腸間膜動脈から膵周囲を経て右肝動脈への血流が確認されたため,総肝動脈...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献23件

  • 腸骨動脈破裂術後,一時的腹壁形成術を要した血管型エーラスダンロス症候群の1例

    松崎 賢司, 瀧上 剛, 松浦 弘司 日本心臓血管外科学会雑誌 47 (3), 153-156, 2018-05-15

    ...<p>症例は39歳男性.左腸骨動脈解離,破裂にて緊急で開腹人工血管置換を施行した.術後閉腹不能であり,術後8日目に一時的腹壁形成術(TAC)をComposix Mesh<sup>®</sup> と持続陰圧閉鎖(NPWT)を用いて施行した.初回術後19日目に術前にはなかった総肝動脈瘤破裂をきたし,緊急再開腹手術を施行した.その後再度Composix Meshをあてなおし再TACを施行した.腸管浮腫軽減...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 膵頭十二指腸切除後の仮性動脈瘤破裂に対し肝動脈塞栓術にて救命し得た1例

    久保 秀文, 関矢 まり, 樽本 浩司, 河岡 徹, 為佐 卓夫, 植木谷 俊之, 近藤 哲, 山下 武則, 片山 節 山口医学 67 (2), 103-110, 2018-04-09

    ...をマイクロコイルにて塞栓したところ血圧は安定し,塞栓後20病日目に軽快退院した.本症例では上腸間膜動脈から右肝動脈が起始していたため,総肝動脈塞栓後も肝膿瘍や肝梗塞を来すことはなかった.本症例では予兆出血は認められなかったが,未破裂の動脈瘤を早期診断・早期治療するためには術後の比較的早期にCTを行う必要がある.またPD術後の急性腹症では腹腔動脈域での仮性動脈瘤の発生を念頭に置き,瘤破裂に対しては外科...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献12件

  • ステントグラフトで止血した膵頭十二指腸切除後仮性動脈瘤出血の1例

    酒徳 弥生, 森岡 淳, 加藤 健宏, 堀 明洋, 鈴木 耕次郎, 石口 恒男 日本臨床外科学会雑誌 79 (10), 2171-2174, 2018

    ...症例は59歳,男性.2017年3月に膵頭部膵管内乳頭粘液性腫瘍の診断で全胃幽門輪温存膵頭十二指腸切除を施行した.術後8日目に膵腸吻合部縫合不全を発症した.15日目にドレーンよりセンチネル出血を認め,血管造影で胃十二指腸動脈断端に仮性動脈瘤を確認したが,明らかな出血はみられなかった.翌16日目に血管内治療を行い,総肝動脈に7mm径-2.5cm長の自己拡張型末梢血管用ステントグラフト(Goa Viabahn...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 腹腔鏡手術を施行した総肝動脈門脈背側走行を伴う胃癌の1例

    岡本 三智夫, 小山 幸法, 森岡 三智奈, 桃原 侑利, 平良 済, 金澤 旭宣 日本臨床外科学会雑誌 79 (8), 1673-1677, 2018

    ...腹腔動脈分枝には様々な破格があり,胃切除術における郭清操作において注意を必要とする.患者は76歳の女性で,胃角部小彎側の中分化型管状腺癌と診断され,腹部造影CTにおいて総肝動脈が門脈の背側を走行していることが確認された.腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行.術中,総肝動脈の前面に門脈の走行およびそれに直接流入する左胃静脈を認めたが,総肝動脈周囲および門脈周囲郭清組織を牽引することにより良好な視野が得られ,安全...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 肝十二指腸間膜内に発生した神経鞘腫の1例

    所 智和, 牧野 勇, 宮下 知治, 田島 秀浩, 高村 博之, 太田 哲生 日本臨床外科学会雑誌 79 (4), 885-892, 2018

    ...症例は44歳,女性.検診の腹部超音波検査にて肝門部に腫瘤を指摘され来院した.CTでは,肝十二指腸間膜内に長径82mm大の境界明瞭平滑な腫瘤を認めた.腫瘍は総肝動脈を腹側,門脈を背側,右肝動脈と胆管を右方,左肝動脈を左方に圧排し,尾側は膵頭部と密着していた.内部は低吸収,辺縁は淡い高吸収域や微小石灰化を伴い,造影では辺縁が漸増性に濃染し,中心部の造影効果は乏しかった.肝十二指腸間膜内に発生した腫瘍で,...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • 膵頭十二指腸切除術後総肝・脾動脈仮性瘤への塞栓術による虚血性胃穿孔の1例

    板本 孝太, 松崎 裕幸, 加賀谷 英生, 川崎 普司, 吉見 富洋, 児山 健 日本臨床外科学会雑誌 79 (11), 2258-2264, 2018

    ...症例は63歳,男性.膵頭部癌に対して亜全胃温存膵頭十二指腸切除,門脈合併切除再建術を行った.術後12日目に総肝動脈仮性瘤破裂をきたし,総肝動脈コイル塞栓術を施行,さらに術後17日目に脾動脈仮性瘤破裂をきたし,腹腔・脾動脈コイル塞栓術を行った.この際,肝動脈血流温存のため,アンスロン<SUP>®</SUP>P-Uカテーテル(ヘパリン使用体内植込用カテーテル)を用いた....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献9件

  • 手術治療が奏効した胃癌術後の遅発性難治性乳糜腹水の1例

    藤田 啓, 本山 悟, 佐々木 智彦, 佐藤 雄亮, 川北 雄太, 中村 征勝 日本臨床外科学会雑誌 79 (12), 2408-2412, 2018

    ...D1+に加えてNo.14vリンパ節郭清 ,Roux-en Y再建術を施行した.術後補助化学療法を開始して2週間経過した頃から腹部膨満感が出現した.術後3カ月のCT検査で腹水を確認し,腹水穿刺を行ったところ,腹水は乳白色を呈し,腹水中のトリグリセリドの著明な上昇を認め,乳糜腹水と診断した.保存的治療は奏効せず,治療目的で術後7カ月目に当院へ転院,リンパ管造影検査を行い,直後の単純CT検査で腹腔動脈-総肝動脈周囲...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • FOLFIRINOX療法後に根治切除が可能となった局所進行切除不能膵癌の1例

    福田 純己, 鈴木 善法, 奥芝 俊一, 佐藤 大介, 山本 和幸, 平野 聡 日本消化器外科学会雑誌 50 (6), 454-460, 2017

    ...<p> 症例は52歳の男性で,健診にて糖尿病とCA19-9の高値を指摘され当院受診した.CTで膵体部に33 mm大の不整形腫瘍を認め,総肝動脈・脾動脈根部および腹腔動脈周囲神経叢に浸潤しており,局所進行切除不能膵癌と診断した.化学療法の適応となり,FOLFIRINOX療法(オキサリプラチン:L-OHP,イリノテカン:CPT-11,フルオロウラシル:5-FU,レボホリナート:l-LV併用)を開始した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 経カテーテル的動脈塞栓術を施行した胃十二指腸動脈および固有肝動脈分岐部に発生した未破裂肝動脈瘤の1例

    今井 祐輔, 廣岡 昌史, 小泉 洋平, 中村 由子, 渡辺 崇夫, 吉田 理, 徳本 良雄, 竹下 英次, 阿部 雅則, 日浅 陽一 日本消化器病学会雑誌 114 (1), 99-103, 2017

    ...<p>今回われわれは,固有肝動脈(PHA)と胃十二指腸動脈分岐部(GDA)の総肝動脈に存在する肝動脈瘤の症例を経験したため報告する.症例は72歳,男性.血管造影で,病変はGDA,PHAの分岐部に25mmの紡錘状動脈瘤として描出された.予防的治療の適応と判断し,動脈瘤辺縁のGDAからPHAへの経路を閉塞しないようframingした後コイルで塞栓した.塞栓後の造影では上腸間膜動脈経由で肝への血流が保たれていた...

    DOI PubMed 被引用文献1件

  • 孤立性リンパ節転移切除30か月後に原発巣が判明した十二指腸neuroendocrine tumorの1切除例

    前澤 幸男, 山内 美帆子, 佐藤 勉, 林 勉, 山本 直人, 大島 貴, 湯川 寛夫, 山中 正二, 吉川 貴己, 利野 靖, 益田 宗孝 日本消化器外科学会雑誌 50 (6), 429-436, 2017

    ...<p> 症例は60歳の男性で,早期胃癌と診断し腹腔鏡補助下幽門保存胃切除術を施行(D1郭清)した.術後6年5か月のCTで総肝動脈周囲(No. 8a)リンパ節に孤立性の腫大を認め胃癌再発が疑われた.遠隔転移を認めず開腹No. 8aリンパ節郭清を施行した.病理組織学的検査でカルチノイドと診断,PETや上下部消化管・小腸内視鏡検査を行ったが原発巣は不明であった.半年毎に画像検索し,リンパ節郭清後2年6か月...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 膵頭十二指腸切除術後合併症に対し門脈部分動脈化とLongmire法を施行した1症例

    友松 宗史, 飯田 洋也, 相原 司, 竹中 雄也, 吉江 秀範, 生田 真一, 木村 文彦, 柳 秀憲, 山中 若樹 日本消化器外科学会雑誌 50 (1), 52-58, 2017

    ...を疑い,PD術を施行した.術後膵液漏と腹腔内感染を生じ,第17病日に腹腔内出血による出血性ショックで緊急手術となった.胆管空腸吻合部を切り離して術野を確保し,出血源であった総肝動脈を縫合止血した.肝動脈の血行再建が不可能であったため,回結腸動静脈シャント術を施行しAPSを行った.胆管の再吻合は行わず,胆管内にドレナージチューブを留置し,完全外瘻化した.後日,Longmire法による胆道再建を行った....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 腹腔鏡下に切除した腹腔動脈幹欠損を伴う後腹膜傍神経節腫の1例

    武田 圭佐, 川村 秀樹, 今 裕史, 小池 雅彦 日本臨床外科学会雑誌 78 (11), 2540-2545, 2017

    ...患者は48歳,男性.健診の腹部超音波検査で異常を指摘され,当院を受診した.腹部CTでは膵体部・総肝動脈背側に,径3cm大で内部不均一に造影され,辺縁整,境界明瞭な腫瘍を認めた.腹腔動脈幹は欠損し,脾動脈・肝動脈・左胃動脈は上腸間膜動脈経由で造影された.MRIではT1WIで低信号,T2WIで高信号であり,遷延性に造影された.カテコラミン3分画は正常範囲で,非機能性の傍神経節腫paraganglioma...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 総肝動脈走行変異を伴う胆管癌の1例

    坂部 龍太郎, 山口 拓朗, 長谷 諭, 田原 浩, 布袋 裕士, 前田 佳之 日本臨床外科学会雑誌 77 (4), 949-954, 2016

    ....総肝動脈走行変異を伴う胆管癌と診断し,変異総肝動脈を温存した亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的検索では管状腺癌と神経内分泌腫瘍が混在し,それぞれの成分が30%以上を占めていたため,mixed adenoneuroendocrine carcinomaと診断した.術後補助化学療法としてS-1を開始し,術後10カ月経過した現在,再発徴候なく外来通院中である....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献7件

  • 膵体部癌切除後に残膵再発との鑑別が困難であった自己免疫性膵炎の1切除例

    園原 史訓, 藤井 努, 山田 豪, 髙見 秀樹, 小寺 泰弘 日本消化器外科学会雑誌 49 (6), 524-532, 2016

    ...症例は55歳の男性で,健診にてエラスターゼ高値を指摘された.腹部CTにて膵体部に1.5 cm大の腫瘍を認め,脾静脈浸潤および総肝動脈周囲浸潤を伴う膵体部癌と診断された.S-1併用化学放射線療法を施行した後,亜全胃温存膵頭十二指腸切除,Child変法再建を行った.初回手術から2年11か月後のCTにて,膵空腸吻合部付近に局所再発を疑う所見を認めた.IgG4の上昇を認めず,超音波内視鏡検査所見,PET/CT...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献9件

  • 局所進行胆囊癌に対して全身化学療法を施行した後にR0切除を達成しえた1例

    小田切 理, 石戸 圭之輔, 豊木 嘉一, 工藤 大輔, 木村 憲央, 脇屋 太一, 堤 伸二, 若狭 悠介, 津谷 亮佑, 袴田 健一 日本消化器外科学会雑誌 49 (12), 1214-1221, 2016

    ...<p> 症例は65歳の女性で,2014年6月に前医で肝外胆管,総肝動脈,および膵頭部への浸潤を有する切除不能局所進行胆囊癌の診断となり,gemcitabine+S-1併用療法が開始された.8コース施行後の腹部CTで上記浸潤所見が消失したため,2015年1月手術目的に当科紹介となった.拡大肝右葉切除術,肝外胆管切除術,総肝動脈合併切除術を施行し,病理組織学的診断は胆囊体部を主座とする中~高分化型管状線癌...

    DOI Web Site 参考文献25件

  • 門脈腫瘍塞栓による著明な側副血行路を有する高度進行肝細胞癌への新しい手術アプローチ

    楊 知明, 波多野 悦朗, 藤本 康弘, 上本 伸二 日本門脈圧亢進症学会雑誌 22 (1), 40-45, 2016

    ...<p>肝十二指腸靭帯周囲の著明な側副血行路を認めた高度進行肝細胞癌に対する新しい手術アプローチを報告する.症例は50歳代男性.他院で,右枝から左枝におよぶ門脈腫瘍栓を伴う肝細胞癌と診断され,肝動脈注入化学療法が施行された.3クール施行後,総肝動脈の閉塞により血管内治療は不能となり,同時に出現した右副腎転移に対して放射線治療を施行した.さらにソラフェニブが導入され,セカンドオピニオン目的で当科を受診した...

    DOI 医中誌

  • 十二指腸と瘻孔を形成した腹部結核性リンパ節炎の1例─本邦報告例の検討─

    中山 剛一, 谷川 雅彦, 杉山 元, 山口 倫, 内田 政史, 赤木 由人, 緒方 裕 日本外科系連合学会誌 41 (4), 585-592, 2016

    ...80×30mm大の多房性腫瘤が認められ当院で精査を行った.内視鏡的および超音波ガイド下経皮的生検では,肉芽腫やリンパ節の炎症性腫大などが疑われ,悪性所見を認めず,一旦経過観察とした.1カ月後の再検査では,腫瘤は十二指腸球部と瘻孔を形成したため無治療で50mm大に縮小した.しかしPET検査では異常集積を認めており,悪性疾患を完全には否定できず,心窩部痛も有していたため,診断治療目的に開腹した.摘出した総肝動脈周囲...

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  • 遠位胆管癌に対する上腸間膜動脈周囲リンパ節郭清

    江畑 智希, 横山 幸浩, 菅原 元, 伊神 剛, 水野 隆史, 梛野 正人 胆道 30 (1), 31-36, 2016

    ...リンパ節を検索する必要がある.これ以下の個数ではstage migrationが生じ,pN1症例をpN0と扱う可能性が生じる.リンパ節の総検索個数は郭清強度や標本からのリンパ節採取の努力などに規定される.部位別の評価と総検索個数の関係をみると,胃周囲や大動脈周囲リンパ節をサンプリングした場合は検索個数が増加する.しかし,これらのリンパ節は遠隔リンパ節であり,転移頻度も比較的低い.領域リンパ節の中では総肝動脈周囲...

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  • 腹腔動脈および上腸間膜動脈狭窄を伴った総肝動脈瘤に対して二期的ハイブリッド治療を行った1 例

    山浦 一宏, 福井 大祐, 樋口 佳代子, 恒元 秀夫 日本血管外科学会雑誌 25 (0), 255-259, 2016

    ...は,術前の超音波検査においてそれぞれ最大血流速度が上昇し,有意な血流低下を認めた.治療は,まず腹腔動脈および上腸間膜動脈に対しステントを留置による血行再建を行った後,二期的に開腹下総肝動脈瘤切除術および総肝動脈-固有肝動脈再建術を行った.術後経過は良好で,現在2 年以上経過しているが,とくに問題を認めていない.計画的にハイブリッド治療を行うことにより,低侵襲化と合併症リスクの低下が得られたと考えられた...

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  • 肝動脈走行変異を伴う膵頭部癌に対し術前に血管塞栓術を行い安全に亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した1例

    松林 潤, 平良 薫, 阿部 由督, 伊藤 孝, 中村 直人, 余語 覚匡, 鬼頭 祥悟, 浦 克明, 豊田 英治, 大江 秀明, 川島 和彦, 廣瀬 哲朗, 石上 俊一, 小林 久人, 土井 隆一郎 膵臓 31 (4), 679-687, 2016

    ...<p>症例は53歳男性.腹部造影CTで膵頭部に造影効果のない低濃度腫瘤を認め,膵頭部癌と診断した.腹腔動脈幹からは総肝動脈分岐はみられず,膵頭部膵内を上腸間膜動脈から分岐した膵アーケードを介し,右肝動脈へと続く脈管を認めた.血管造影を行い,まず上腸間膜動脈から膵頭部領域までカテーテルを選択的に誘導し,バルーンにて閉塞した.しばらく時間をおき腹腔動脈から造影を行うと,左胃動脈経由の左肝動脈から右肝動脈領域...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献12件

  • 総肝動脈瘤の総胆管穿破に対して瘤切除,右肝動脈血行再建術および胆道再建術を行った1 例

    中村 政宏, 工藤 敏文, 落合 高徳, 児玉 真, 明石 巧, 井上 芳徳 日本血管外科学会雑誌 24 (6), 899-903, 2015

    ...要旨:肝動脈瘤は比較的まれであり,後腹膜や胆道への出血を契機に見つかることが多い.近年,仮性動脈瘤からの胆道出血や肝内肝内肝動脈からの出血に関する報告が散見される.しかし総肝動脈の真性瘤が総胆管へ直接穿破した症例の報告は乏しく,本邦での治療報告はみられない.今回われわれは,吐下血を主訴とした59 歳,男性で固有肝動脈まで進展した総肝動脈瘤が総胆管に穿破した症例を経験した.総肝動脈から固有肝動脈にかけて...

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • Hepatomesenteric typeの総肝動脈分岐変異と上腸間膜動脈起始部閉塞を伴う膵頭部癌の1切除例

    北口 和彦, 高橋 進一郎, 小林 達伺, 相澤 栄俊, 工藤 雅史, 大久保 悟志, 高橋 大五郎, 中山 雄介, 西田 保則, 加藤 祐一郎, 後藤田 直人, 小西 大 膵臓 30 (6), 796-804, 2015

    ...を施行した.肝血流および上腸間膜動脈末梢領域の血流確保のため,可能な限り側副血行路を温存することで血行再建の必要なく安全に手術可能であった.上腸間膜動脈の狭窄や閉塞を伴った膵頭部腫瘍の切除例は散見されるが,本症例ではhepatomesenteric typeの総肝動脈分岐変異を伴っていたことから,切除に際して肝血流確保も考慮した十分な血行動態の把握と慎重な手術操作が必要と考えられた....

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  • 腸管逆回転症に発症した胃癌の1例

    下田 陽太, 関川 浩司, 山崎 将人, 太田 竜, 成田 和広, 小根山 正貴 日本臨床外科学会雑誌 76 (10), 2438-2444, 2015

    ...症例は74歳,男性.上腹部痛を主訴に近医を受診し,胃癌を認めたため当科紹介受診となった.腹部CT検査所見上,上腸間膜動脈が十二指腸水平部の背側を走行し,多脾症と膵低形成を認めた.CT colonography所見上,大腸は腹腔内の右側に位置し,上行結腸と下行結腸の位置が逆転していた.血管構築では下腸間膜動脈と胃十二指腸動脈が欠損し,総肝動脈が上腸間膜動脈より分岐していた.以上の所見より,腸管逆回転症...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献3件

  • Hepatomesenteric type肝動脈の合併切除再建を要した膵頭部癌の1例

    竜口 崇明, 高橋 秀典, 大東 弘明, 秋田 裕史, 矢野 雅彦, 石川 治 日本臨床外科学会雑誌 76 (8), 2041-2046, 2015

    ...症例は72歳,男性.閉塞性黄疸にて発症した膵頭部癌症例.画像診断にて総肝動脈が上腸間膜動脈から分岐するhepatomesenteric typeの血管亜型を認め,膵内を走行する変異総肝動脈への腫瘍浸潤が疑われた.術前化学療法の後,膵頭十二指腸切除・総肝動脈合併切除再建を施行した.肝動脈再建として,腹腔動脈分岐部から約3cm授動した脾動脈と,固有肝動脈とを端端吻合した.病理組織学的検査にて組織学的動脈浸潤...

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  • IVR治療8カ月後に再発した膵頭十二指腸切除術後仮性動脈瘤の1例

    富丸 慶人, 江口 英利, 丸橋 繁, 森 正樹, 土岐 祐一郎, 永野 浩昭 日本臨床外科学会雑誌 76 (6), 1489-1493, 2015

    ...57歳,男性.膵管内乳頭粘液性腫瘍に対して膵頭十二指腸切除術を施行した.術後膵瘻に対して保存的加療中,術後37日目に腹腔内ドレーンより血性排液を認めた.血管造影検査にて胃十二指腸動脈切離断端に仮性動脈瘤を認め,同部位からの出血と診断した.IVR治療を行う方針とし,肝動脈血流遮断下の状態で肝動脈血流が保たれていることを確認した後,総肝動脈から固有肝動脈にかけてコイル塞栓術を行った.その後,外来経過観察...

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  • 腹腔鏡補助下幽門側胃切除後の腹腔内膿瘍に対して内視鏡的経残胃ドレナージが有効であった1例

    久保田 哲史, 香川 俊輔, 菊地 覚次, 黒田 新士, 西崎 正彦, 母里 淑子, 岸本 浩行, 永坂 岳司, 加藤 博也, 藤原 俊義 日本消化器外科学会雑誌 48 (3), 208-214, 2015

    ...胃切除後の合併症としてまれながら腹腔内膿瘍があり,治療にはドレナージが必要であることが多い.CT・US下の経皮ドレナージが低侵襲で第一選択となるが,腹腔内臓器に囲まれた深部の膿瘍は穿刺がしばしば困難である.今回,我々は腹腔鏡補助下幽門側胃切除術後,腹腔内膿瘍を合併した症例を経験した.膿瘍は残胃の背側にありCT・US下の経皮ドレナージが困難であったが,超音波内視鏡により膿瘍ならびに近接する総肝動脈も明瞭...

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  • 右胃大網動脈を用いた冠動脈バイパス術後の進行胃癌に対し幽門側胃切除術,同時血行再建を施行した1例

    佐藤 雄介, 川瀬 義久, 高橋 卓嗣, 大河内 治, 坪井 賢治 日本消化器外科学会雑誌 48 (11), 912-920, 2015

    ...bypass graft;以下,CABGと略記)後の胃癌に対し,幽門側胃切除術,同時血行再建を行った1例を経験した.症例は64歳の男性で,RGEAを用いたCABGの既往があり,No. 6リンパ節転移を伴う胃癌を指摘された.冠動脈造影では右冠動脈に閉塞を認め,RGEAグラフトは開存していた.手術では大腿動脈とRGEAグラフト末梢にカテーテルを留置して灌流したうえでRGEAを切離し胃切除術を行った.総肝動脈...

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  • 右肝動脈分岐異常を伴った膵頭部領域癌に対する膵頭十二指腸切除術症例の検討

    青木 丈明, 森本 芳和, 水野 均, 赤丸 祐介, 安政 啓吾, 野呂 浩史, 河野 恵美子, 山崎 芳郎 日本消化器外科学会雑誌 48 (11), 952-960, 2015

    ...分岐異常を伴った右肝動脈(aberrant right hepatic artery;以下,ARHAと略記)が併存する膵頭部領域癌12例に対し,膵頭十二指腸切除術(pancreaticoduodenectomy;以下,PDと略記)を施行した.膵癌8,遠位胆管癌3,乳頭部癌1であった.ARHAの分類は,上腸間膜動脈より右肝動脈が分岐するA型,上腸間膜動脈より総肝動脈が分岐するB型,腹腔動脈より右および...

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  • 上腸間膜動脈解離にて発症しコイル塞栓術を施行したsegmental arterial mediolysisの1例

    桑原 政成, 西 裕太郎, 浅野 拓, 水野 篤, 迫田 邦裕, 増田 慶太, 新沼 廣幸, 西原 崇創, 高尾 信廣, 丹羽 公一郎, 川副 浩平, 久留 一郎 心臓 46 (7), 901-906, 2014

    ...腹部造影CT検査で, 総肝動脈, 胃十二指腸動脈, 上腸間膜動脈などに血栓閉鎖型動脈解離, 瘤状拡張所見を認め, 上腸間膜静脈, 下腸間膜静脈, 門脈周囲に血腫成分が認められsegmental arterial mediolysis (SAM) が疑われた. 臓器虚血所見は明らかでなく, 降圧と絶食による保存的加療を行った....

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  • 肝腸間膜動脈幹起源の総肝動脈が膵頭部実質を貫通していた中下部胆管癌に対し膵頭十二指腸切除を施行した1例

    酒井 久宗, 緒方 俊郎, 高木 克明, 安永 昌史, 奥田 康司, 木下 壽文, 田中 啓之 胆道 28 (2), 242-248, 2014

    ...症例は70歳,男性.高血圧にて前医経過観察中,肝胆道系酵素高値を指摘,精査にて中下部胆管癌と診断され手術目的に当科入院となった.術前画像診断では,中下部胆管に腫瘤影を認め,肝腸間膜動脈幹から分岐する総肝動脈が上腸間膜静脈の背側から膵鈎部に至り,膵頭部膵実質を貫通していた.手術では,膵実質を剥離,総肝動脈を温存し膵頭十二指腸切除施行した.膵頭部の手術においては,術前の画像診断で肝動脈分岐変異のみならず...

    DOI 医中誌 被引用文献2件

  • 大伏在静脈グラフトによる順行性バイパス術を施行した腹部アンギーナの2 例

    尾藤 康行, 平居 秀和, 佐々木 康之, 細野 光治, 末廣 茂文 日本血管外科学会雑誌 23 (3), 738-742, 2014

    ...要旨:腹部アンギーナに対するバイパス術においては,用いるグラフト,バイパス経路,再建動脈の選択が問題となる.自家静脈を用いて腹腔動脈頭側の腹部大動脈から順行性バイパスを行った2 例を経験した.症例1 は61 歳,男性で,食後腹痛,羸痩の精査にて腹腔・上腸間膜動脈の閉塞を認めた.大伏在静脈のcomposite graft により,頭側大動脈から総肝動脈,上腸間膜動脈へバイパスした.膵液のため術後3 カ...

    DOI 医中誌

  • 人工透析患者に肺炎治療後, 結核性リンパ節炎と肝結核腫を発症したと思われる1例

    張 杰, 大山 聡子, 菅野 勝寛, 冨田 公夫 日本透析医学会雑誌 47 (7), 467-472, 2014

    ...造影CTで1か月前に認めなかった総肝動脈周囲リンパ節の腫脹と肝臓に結節性病変を数個認めた. 6か月間の抗結核薬内服により治癒した. 発熱, 炎症反応高値などの症状を透析患者に認めた際, 一般細菌による肺炎が発症・治癒しても背景に結核が潜在している可能性を考慮しておくことが重要であると思われる....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献10件

  • 脳死肝移植後に発症した胃癌の1例

    村上 剛平, 高橋 剛, 瀧口 修司, 永野 浩昭, 森 正樹, 土岐 祐一郎 日本臨床外科学会雑誌 75 (4), 968-972, 2014

    ...症例は68歳,男性.慢性C型肝硬変・肝細胞癌に対して,2009年に米国で脳死肝移植を施行し,その後,本邦で免疫抑制剤を投与されていた.2011年にスクリーニングの腹部CTで胃壁肥厚を指摘され,上部内視鏡検査を施行したところ,胃角部小弯に2型進行胃癌を認めた.術前画像診断から移植肝血管は総肝動脈レベルでの吻合と考え,グラフト血管損傷に留意しながら幽門側胃切除(D1+)を施行した.術中に肝外側域に強固な...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • Hepatomesenteric typeの分岐異常総肝動脈の合併切除再建を併施した膵頭部癌の1切除例

    木原 康宏, 水野 隆史, 岡村 行泰, 杉浦 禎一, 金本 秀行, 佐々木 恵子, 絹笠 祐介, 坂東 悦郎, 寺島 雅典, 上坂 克彦 日本消化器外科学会雑誌 47 (2), 139-146, 2014

    ...症例は57歳の男性で,2007年9月,閉塞性黄疸で当院紹介,MDCTで膵頭部に境界不明瞭な腫瘍を認めた.ERCPで下部胆管の狭窄を認め,生検で腺癌と診断した.MDCT動脈相早期のvolume rendering再構築画像では,総肝動脈(common hepatic artery;以下,CHAと略記)が上腸間膜動脈と共通幹を形成するhepatomesenteric typeの分岐異常が存在し,膵頭部背側...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献10件

  • 切除不能局所進行膵癌に対し長期化学療法を行い,初診時より3年9か月後に根治手術を施行した1例

    神谷 潤一郎, 杉浦 謙典, 登内 昭彦, 藤田 昌久, 中川 宏治 日本消化器外科学会雑誌 47 (11), 704-710, 2014

    ...症例は73歳女性で,検診にて膵腫瘍を指摘され当院受診となった.CTでは膵頭部に径25 mm大の不整形腫瘍を認め,総肝動脈,腹腔動脈に浸潤していたため,切除不能局所進行膵癌として化学療法(GEM+S-1)を行った.化学療法にて腫瘍は著明に縮小し,初診時より3年9か月後に手術目的に当科紹介となった.膵頭部は線維化により腫瘍の局在ははっきりせず,迅速病理組織学的診断にて剥離断端が陰性であることを確認し,膵頭十二指腸切除術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 孤立性腹腔動脈瘤の1手術例

    野村 拓生, 松浦 誠, 浅野 満, 山下 輝夫, 林 友美, 藤田 博文, 荻野 和功 日本血管外科学会雑誌 22 (4), 725-727, 2013

    ...瘤閉鎖術に加えて大伏在静脈を用いた脾動脈-総肝動脈バイパス術を同時に施行した.病理組織学的検討では,感染などの所見はなく真性瘤であり,動脈硬化性変化のみであった.術後経過は問題なく,術後24日目に軽快退院となった.動脈硬化に起因する孤立性腹腔動脈瘤は比較的稀であり,文献的考察を加えて報告する....

    DOI 医中誌

  • Adachi VI型総肝動脈破格を伴うgroove領域膵癌の1切除例

    花岡 まりえ, 佐々木 一成, 松田 正道, 藤井 丈士, 橋本 雅司 日本臨床外科学会雑誌 74 (6), 1689-1693, 2013

    ...Adachi VI型の総肝動脈破格は総肝動脈が門脈腹側に認められない血管破格で約2%の頻度とされる.今回われわれはAdachi VI型の総肝動脈破格を伴うgroove領域膵癌に対し膵頭十二指腸切除術を施行したので報告する.患者は66歳女性,腹部膨満感を主訴に精査しgroove領域膵癌の診断となった.CT-angiographyにて総肝動脈は上腸間膜動脈より分岐するAdachi VI型血管破格を認めた...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 膵頭部上縁の後腹膜に発生したCastleman病の1例

    野中 隆, 永田 康浩, 釘山 統太, 渡邊 健人, 朝長 哲生, 徳永 隆幸, 蒲原 行雄, 伊東 正博, 藤岡 ひかる 日本消化器外科学会雑誌 46 (7), 509-514, 2013

    ...症例は42歳の男性で,健診による腹部CTで肝門部腫瘤を指摘され当院に紹介入院となった.腫瘤は境界明瞭で均一に造影され,膵頭部上縁に存在し,総肝動脈・固有肝動脈に接していた.その他,血液生化学検査,上部消化管内視鏡検査では異常を認めなかった.悪性リンパ腫などの悪性疾患の可能性も否定できず,治療方針決定のため腹腔鏡下腫瘍摘出術を行った.病理組織学的検査所見では,腫瘍は異型性を認めず,リンパ球主体の濾胞増生...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • リンパ節転移陽性胃粘膜内癌(内視鏡的切除適応拡大病変)の1例

    島崎 朝子, 勝部 隆男, 今野 宗一, 臼田 敦子, 村山 実, 山口 健太郎, 吉松 和彦, 塩澤 俊一, 島川 武, 成高 義彦 日本外科系連合学会誌 38 (4), 801-805, 2013

    ...<br>症例は71歳,女性,検診で胃癌を指摘された.上部消化管内視鏡検査で,胃前庭部小彎に約15mm大の発赤調の不整な陥凹性病変を認め,生検診断はGroup5,adenocarcinomaであった.腹部CT検査で幽門近傍に15mm大,総肝動脈周囲に30mm大の造影効果を伴うリンパ節腫大を認め,転移と診断した.D2郭清を伴う幽門側胃切除を施行したところ,病理組織学的にはL,Less,Type 0-Ⅱc...

    DOI 医中誌 参考文献17件

  • 急性大動脈解離に腹腔動脈閉塞をきたした症例の診断に経食道エコーが有効であった1例

    中村 裕昌, 山口 裕己, 中尾 達也, 大島 祐, 德永 宜之, 浅見 冬樹 日本血管外科学会雑誌 22 (4), 737-740, 2013

    ...要  旨:71歳女性.胸痛を主訴に受診した.CTで急性大動脈解離の診断の下,上行弓部大動脈人工血管置換術を施行した.術直後より急激な肝酵素およびCPKの上昇を認め内臓血管の閉塞が疑われた.このため経食道エコーを使用して腹腔動脈の閉塞を確認し,緊急で右外腸骨動脈-総肝動脈バイパス術を施行した.その後肝酵素およびCPKは順調に低下し,重篤な合併症なく軽快退院した.急性大動脈解離における内臓動脈の血流確認...

    DOI 医中誌

  • 膵癌に対する術後補助化学療法の効果と動脈浸潤の疑われたBorderline resectable膵癌の治療成績

    中郡 聡夫, 古川 大輔, 矢澤 直樹, 加野 将之 膵臓 28 (1), 21-24, 2013

    ...<br> 同期間に,動脈に180度以下接触したBorderline resectable膵癌46例の中で切除可能であったのは16例(35%)で,R0切除となったのは6例であった.切除不能の原因は,腹膜転移3例,肝転移2例,上腸間膜動脈浸潤16例,総肝動脈浸潤6例,腹腔動脈浸潤3例,上腸間膜動脈浸潤および総肝動脈浸潤が2例であった.切除16例の1,3,5年生存率は74%,43%,16%であった....

    DOI 医中誌 参考文献15件

  • 血管内手術で治療し得た膵頭十二指腸切除術後の総肝動脈瘤の1例

    神賀 貴大 日本腹部救急医学会雑誌 33 (3), 597-600, 2013

    ...術後第14病日に行った造影腹部CT検査にて,総肝動脈に仮性動脈瘤を認めた。造影剤の血管外への漏出はなく,血行動態も安定していたため未破裂の仮性動脈瘤と判断して,待機的に治療を行った。総肝動脈の塞栓による合併症を回避するため肝動脈の血流温存を第一に考えて治療法を選択し,冠動脈用ステントグラフトを総肝動脈に留置して仮性動脈瘤を閉塞した。...

    DOI 医中誌 参考文献16件

  • 肝動脈瘤に対し外科的治療および血管内治療を施行した3例

    衛藤 英一, 伊藤 康博, 三原 康紀, 江川 智久, 林 忍, 長島 敦 日本臨床外科学会雑誌 74 (7), 1973-1978, 2013

    ...肝動脈瘤は内臓動脈瘤の約20%を占め,比較的稀な疾患である.今回われわれは異なる治療を行った3例の肝動脈瘤を経験したため,文献的考察を加えて報告する.1例目は腹腔動脈起始部狭窄あり,腹腔動脈から総肝動脈,脾動脈まで紡錘状に瘤化していた.腹腔動脈,左胃動脈を結紮し,瘤切除ののち,総肝動脈と脾動脈を吻合した.2例目は左肝動脈瘤破裂に対し,経カテーテル的コイル塞栓術(transcatheter arterial...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献27件

  • 総肝動脈閉塞のため胃動脈経由側副路温存膵頭十二指腸切除を行った1例

    長谷川 傑, 佐藤 勤, 齊藤 絵梨子, 若林 俊樹, 太田 栄, 伊藤 誠司 日本臨床外科学会雑誌 74 (9), 2593-2597, 2013

    ...総肝動脈血流が何らかの原因で閉塞している場合,種々の経路の側副血行路から肝動脈血流が維持されている場合が多い.このようなケースで膵頭十二指腸切除(PD)を行う場合,側副血行路からの肝動脈血流をいかに維持するかが重要である.血流の経路として,上腸間膜動脈(SMA)から膵周囲のアーケードを介する胃十二指腸動脈からの経路に依存することが多いが,左胃→胃壁→右胃動脈を介した経路が発達している場合がある.今回...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 孤立性特発性腹腔動脈解離の1例

    田中 晴祥, 三輪 高也, 福岡 伴樹, 大島 健司, 木村 保則, 中尾 昭公 日本臨床外科学会雑誌 74 (9), 2406-2411, 2013

    ...腹膜刺激徴候を認めず,白血球増多以外の血液検査異常所見を認めなかった.緊急で腹部ダイナミックCTを行うと,腹腔動脈の起始部が解離し固有肝動脈が途絶していることが分かり,孤立性特発性腹腔動脈解離(以下,本疾患)と診断した.治療は肝機能障害が伴わず全身状態が落ち着いていたため,保存的経過観察として降圧療法を開始した.その後数日で腹痛は改善し,第17病日に無症状で退院した.6カ月後の腹部ダイナミックCTで総肝動脈...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献3件 参考文献23件

  • 緊急膵頭十二指腸切除術で救命した胃十二指腸動脈瘤十二指腸穿破の1例

    基 俊介, 菰方 輝夫, 島元 裕一, 北薗 巌, 吉川 弘太, 井本 浩 日本臨床外科学会雑誌 74 (1), 212-216, 2013

    ...<BR>症例は61歳,男性.吐血で前医を受診し,腹部造影CT検査で胃十二指腸動脈瘤を指摘された.その後,出血性ショックに至り,胃十二指腸動脈瘤十二指腸穿破の診断で当科へ緊急搬送となった.来院時,Hb 6.1g/dlと高度貧血を認め,腹部造影CT検査では総肝動脈から分岐直後より55×45mm大の紡錘状の胃十二指腸動脈瘤を認めた.経カテーテル的血管塞栓術(Transcatheter arterial embolization...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献20件

  • 巨大な胃壁内転移と4群リンパ節転移を伴った表層拡大型食道表在癌の1例

    辺木 文平, 奥村 浩, 尾本 至, 松本 正隆, 内門 泰斗, 瀬戸山 徹郎, 佐々木 健, 大脇 哲洋, 石神 純也, 夏越 祥次 日本消化器外科学会雑誌 45 (10), 1005-1011, 2012

    ...症例は51歳の女性で,上腹部違和感を主訴に近医受診された.内視鏡検査で,胸部食道に長径12 cmの不染帯を指摘され,生検で扁平上皮癌と診断後当院へ紹介となった.精査の結果,胃壁浸潤を伴う右噴門リンパ節(No. 1)転移および総肝動脈幹前上部リンパ節(No. 8a)転移を有する表層拡大型食道癌と診断され,3領域郭清を伴う右開胸開腹食道亜全摘術を施行した.術前に右噴門リンパ節への転移と診断した病変は長径...

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  • TAE後に手術を施行した巨大肝動脈瘤合併胃癌の1例

    池野 嘉信, 桑原 史郎, 須藤 翔, 堅田 朋大, 前田 知世, 岩谷 昭, 横山 直行, 山崎 俊幸, 大谷 哲也, 片柳 憲雄 日本消化器外科学会雑誌 45 (4), 379-386, 2012

    ... 症例は77歳の男性で,スクリーニング目的にて上部消化管内視鏡検査を施行し,胃角部に全周性のType 0-IIc胃癌と診断した.手術適応にて術前検査を行ったところ,腹部造影CTにて径50mmの肝動脈瘤を認めた.腹部血管造影では動脈瘤は総肝動脈に生じており,胃癌手術に先立ちTAEにて巨大瘤を塞栓した.TAE後の肝機能は問題なく,後日待機的に幽門側胃切除術および動脈瘤切除を行った.術後病理組織検査ではpType...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献8件

  • 腹部内臓動脈解離の5例

    佐藤 修司, 上野 耕嗣, 市川 晋也, 千葉 圭二郎, 小山田 和弘, 永見 圭一 心臓 44 (11), 1419-1425, 2012

    ...<br> <b>症例1:</b>49歳,男性.背部痛のため救急外来を受診した.腹部造影CTで腹腔動脈起始部から総肝動脈,脾動脈に及ぶ解離を認めた.禁食,血圧と疼痛コントロールで症状は改善を認め,解離も増悪なく経過した....

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  • 膵体尾部癌の手術成績からみた体尾部境界再考の必要性

    田島 秀浩, 北川 裕久, 中沼 伸一, 牧野 勇, 林 泰寛, 中川原 寿俊, 宮下 知治, 高村 博之, 太田 哲生 膵臓 27 (6), 742-746, 2012

    Twenty-eight cases with pancreatic body and tail cancer were classified into pancreatic tail (group T: 9 patients) and body (group B: 19 patients) cancer divided at the left edge of the aorta as …

    DOI 医中誌 参考文献10件

  • 肝腸間膜動脈幹由来の総肝動脈が膵内を走行した胆管腺内分泌細胞癌の1例

    荒川 和久, 小川 哲史, 安東 立正, 富澤 直樹, 須納瀬 豊, 竹吉 泉 日本臨床外科学会雑誌 73 (3), 673-676, 2012

    ...症例は85歳,男性.閉塞性黄疸を契機に下部胆管癌と診断され,手術目的に当院に紹介となった.術前の腹部CT検査所見では総肝動脈が上腸間膜動脈から分岐する肝腸間膜動脈幹の変異があり,総肝動脈は膵頭部実質内を走行していた.腫瘍と総肝動脈とは離れており,総肝動脈を温存しても根治性は保たれると判断し,膵実質から動脈を剥離,温存しながら膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的には腺内分泌細胞癌であった.肝動脈...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献3件 参考文献12件

  • 早期胃癌に併存したサルコイドーシスの1例

    村井 俊文, 山村 義孝, 稲岡 健一, 福岡 伴樹, 三輪 高也, 佐野 正明 日本臨床外科学会雑誌 73 (2), 340-345, 2012

    ...症例は78歳,女性.検診目的ため胃内視鏡検査を受けたところ,前庭部大彎の早期胃癌と診断され,精査加療目的で紹介受診した.術前CTで,縦隔から両側肺門部にかけての最大2cmに及ぶリンパ節腫大と,総肝動脈,大動脈周囲リンパ節の腫大を認めた.早期胃癌に併存した全身性リンパ性疾患を疑い,胃癌治療と腹腔内リンパ節生検の目的で手術を行った....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 術後5年目にリンパ節再発を認めた早期胃癌の1例

    横尾 貴史, 箕畑 順也, 大浦 康宏, 眞鍋 信也, 吉田 彰, 石川 靖二, 湧谷 純 日本消化器外科学会雑誌 45 (9), 936-943, 2012

    ...早期胃癌術後5年目にリンパ節再発を来した症例を経験した.症例は55歳の女性で,50歳時に腫瘍径1 cmの分化型粘膜内癌に対し幽門側胃切除術を施行した.術後5年目の検査として撮影したCTでリンパ節腫大が指摘された.胃癌のリンパ節再発と考えられたが,他のリンパ節転移・遠隔転移はみられなかったため摘出術を施行した.開腹所見では,総肝動脈上から肝門部にかけて径3 cm大の表面平滑なリンパ節腫大を認めた.周囲...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献10件

  • 総肝動脈神経叢に発生した後腹膜神経鞘腫の1例

    鈴木, 晋, 青野, 高志, 佐藤, 友威, 岡田, 貴幸, 武藤, 一朗, 長谷川, 正樹 新潟医学会雑誌 125 (1), 41-46, 2011-01

    ...総肝動脈との間に強い癒着を認め, 総肝動脈沿いの神経叢を切離しながら腫瘍を摘出した. 病理結果は良性の神経鞘腫であり, 手術所見とあわせて, 総肝動脈神経叢由来の神経鞘腫と診断した. 総肝動脈または腹腔動脈神経叢より発生した神経鞘腫は非常にまれであり, これまで11例報告されているのみである....

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  • 15年健存したStageIVb胆嚢癌の1例

    飯塚 一郎, 青柳 信嘉 日本臨床外科学会雑誌 72 (9), 2370-2374, 2011

    ...症例は50歳,女性.胆嚢頸部原発の胆嚢癌で,総胆管周囲に浸潤,総肝動脈沿線,上腸間膜動脈起始部,大動脈周囲(#16a2)のリンパ節が一塊となって膵頭部に浸潤固着していたため,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を行った.肝左葉の1個の転移を切除した.3年10月後大動脈周囲リンパ節(#16b1)の単独の再発を切除した.2回の手術の術後それぞれ,5Fuとシスプラチンによる化学療法を実施した.初回手術後15年健存中...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • CT,MRIによる立体構築画像が有用であった膵管内乳頭粘液性腫瘍の1例

    柴崎 泰, 坂口 孝宣, 稲葉 圭介, 福本 和彦, 鈴木 昌八, 今野 弘之 日本臨床外科学会雑誌 72 (10), 2632-2638, 2011

    ...68歳,女性.2010年4月近医で膵管拡張と膵嚢胞性病変を指摘され当院紹介受診となった.検査の結果,膵体部混合型膵管内乳頭粘液性腫瘍(intraductal papillary mucinous neoplasm,以下IPMN)と診断した.最大径2cmで嚢胞内に明らかな結節隆起を認めず,膵液細胞診は陰性であったが,増大傾向がある混合型のため,切除の方針とした.当初は膵頭十二指腸切除術を考慮したが,総肝動脈...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献23件

  • 外科的血行再建を施行した慢性腸間膜動脈閉塞症の1例

    斧田 尚樹, 野並 有紗, 宮川 和也, 近藤 史明, 矢部 敏和, 土居 義典, 池淵 正彦, 入江 博之 心臓 43 (1), 64-68, 2011

    ...造影CT検査および血管撮影検査所見にて, 腹腔動脈および上・下腸間膜動脈の3本の起始部完全閉塞が確認され慢性腸間膜動脈閉塞症による腸管虚血が原因と考えられ, 大動脈—総肝動脈バイパス術および大動脈—上腸間膜動脈直接吻合を施行した. その後, 腹痛および軟便は消失し食欲も回復した....

    DOI 医中誌

  • 腹腔動脈瘤が併存した巨大脾動脈瘤に対し瘤切除術,血行再建術を施行した1例

    佐藤 雄哉, 地引 政利, 工藤 敏文, 菅野 範英, 井上 芳徳 日本血管外科学会雑誌 20 (5), 777-782, 2011

    ...症例は61歳,男性.心窩部痛を主訴に来院し,造影CTおよび血管造影にて腹腔動脈から脾動脈にかけて巨大な動脈瘤を認めた.脾動脈瘤,脾臓摘出術,腹腔動脈および脾動脈根部結紮術,腎動脈下腹部大動脈-総肝動脈バイパス術,大網充填術を施行した.術後に膵液漏を合併したが人工血管との交通はなく,洗浄ドレナージにより吻合部仮性動脈瘤やグラフト感染を併発せずに軽快し退院した....

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • 腹腔動脈合併尾側膵切除術後2年間良好なQOLを維持できた局所進行膵体部癌の1例

    那須 裕也, 宮坂 祐司, 近藤 哲, 市之川 一臣, 中久保 善敬, 敷島 裕之, 金子 敏文 膵臓 25 (4), 537-541, 2010

    ...症例は49歳の男性.平成18年10月に心窩部痛を主訴に当院消化器内科を受診した.精査の結果,腹腔動脈・門脈浸潤を伴う膵体部癌と診断した.11月に手術に先行して総肝動脈塞栓術を施行し,その1週間後に腹腔動脈合併尾側膵切除術・門脈合併切除・横行結腸部分切除術(DP-CAR:distal pancreatectomy with en bloc celiac axis resection)を施行した.病理結果...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献16件

  • 膵頭十二指腸切除術を施行した肝動脈走行変異のある高齢者胆管癌の1例

    阪田 和哉, 高瀬 功三, 佐溝 政広, 山本 正博, 小島 芳夫 日本臨床外科学会雑誌 71 (4), 1013-1016, 2010

    ...症例は82歳,男性.平成21年7月胆管癌にて膵頭十二指腸切除施行した.術前検査にてhepatomesenteric typeの肝動脈走行変異が認められた.上腸間膜動脈より総肝動脈,肝右葉後区域枝が分枝,総肝動脈は膵鉤部より膵腹側を走行し,肝右葉後区域枝が膵背側を走行していた.侵襲が大きい手術であり高齢であることも考慮し,術中,総肝動脈,肝右葉後区域枝を温存した.まれな変異と考えられ若干の文献的考察を...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献10件

  • 慢性上腸間膜動脈閉塞に対し脾動脈・上腸間膜動脈バイパス術を施行した1例

    金城 洋介, 吉冨 摩美, 韓 秀〓, 山本 秀和 日本消化器外科学会雑誌 43 (12), 1288-1292, 2010

    ...症例は62歳の男性で,食後の腹痛を主訴に来院した.腹部造影CTにてsuperior mesenteric artery(以下,SMA)根部から2 cmに及ぶ閉塞を認めた.腹部血管造影にてSMAの根部は閉塞し,末梢側は総肝動脈・胃十二指腸動脈・背側膵動脈からの発達した側副血行路が血流を供給しており慢性SMA閉塞と診断した.絶飲食で症状は改善したが食事を再開すると腹痛を繰り返すため治療の適応があると判断...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献32件

  • 胆嚢癌卵巣転移の1例

    松本 拓, 味木 徹夫, 松本 逸平, 美田 良保, 藤田 恒憲, 森本 大樹, 岡崎 太郎, 具 英成 日本消化器外科学会雑誌 43 (4), 411-416, 2010

    ...症例は49歳の女性で,近医で肝機能異常とCA19-9の高値を認め腹部CT施行,胆嚢腫瘍と左卵巣腫瘍を指摘され精査加療目的に当科紹介された.腹部CT, MRIで胆嚢に不整な壁肥厚と乳頭状隆起を認め,骨盤腔内に14 cm大の多房性嚢胞を認めた.胆嚢と卵巣の重複癌の診断にて開腹手術を施行したが,胆嚢癌は腹膜転移を伴っており総肝動脈幹リンパ節のサンプリングと両側附属器切除のみを施行した.手術時に採取したリンパ...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献31件

  • 胃十二指腸動脈瘤を外科的治療により治癒させた 1 症例

    佐藤 俊充, 宮内 正之 日本血管外科学会雑誌 18 (5), 563-566, 2009

    ...【結果】全身麻酔下に開腹し,総肝動脈,左右肝動脈,胃十二指腸動脈(末梢側)をテーピング,遮断可能とした.瘤壁を切開し,1 カ所の胃十二指腸動脈の開口部を瘤の内腔から縫合閉鎖した.肝への血流は総肝動脈と固有肝動脈の端端吻合にて施行した.術後肝への血流は問題なく維持されていた.【結論】稀な未破裂の胃十二指腸動脈瘤に対して手術的治療を行い,経過良好であったので報告する....

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献7件

  • 肝腸間膜動脈幹起源の総肝動脈が膵頭部実質を貫通していた乳頭部癌に対し膵頭十二指腸切除を行った1症例

    水本 雅己, 西村 理, 本庄 原, 松末 智 日本消化器外科学会雑誌 42 (11), 1670-1675, 2009

    ...症例は60歳の男性で,乳頭部癌に対し,膵頭十二指腸切除術を施行した.肝腸間膜動脈幹から分岐する総肝動脈が上腸間膜静脈の背側から膵鈎部頭側にいたり,膵頭部膵実質を貫通していたが,膵実質を剥離して総肝動脈を温存した.腹側膵,背側膵は総肝動脈の走行部に連続する疎性結合織で隔たれており,発生に伴う肝動脈走向異常の形成が想定された.病理組織学的に中分化管状腺癌で,進行度はpT1,pN0,P0,M−,fStageI...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献17件

  • 胃癌を合併した腹腔動脈瘤の1手術例

    木村 豊, 星野 宏光, 矢野 浩司, 岩澤 卓, 團野 克樹, 加納 寿之, 大西 直, 中村 隆, 門田 卓士, 今岡 真義 日本消化器外科学会雑誌 42 (9), 1545-1549, 2009

    ...症例は63歳の男性で,スクリーニングのための上部消化管内視鏡検査で胃角部小彎のType 0 IIcの早期胃癌と診断された.腹部造影CTで2 cm大の腹腔動脈瘤を認めた.腹部血管造影検査では腹腔動脈に2 cm大の嚢状の動脈瘤を認め,動脈瘤から総肝動脈,左胃動脈,脾動脈が分枝していた.胃癌を合併した腹腔動脈瘤の診断で幽門側胃切除術,動脈瘤切除,総肝動脈—脾動脈吻合による血行再建を行った.腹腔動脈瘤は内弾性板...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 縦隔および総肝動脈リンパ節に同時性かつ孤立性に転移再発をきたした肝細胞癌の1切除例

    打波 宇, 阿部 ゆき, 菊地 功, 吉岡 政人, 久米 真, 佐藤 勤, 山本 雄造 日本消化器病学会雑誌 106 (7), 1049-1055, 2009

    ...症例は52歳男性で肝細胞癌に対する外側区域切除術施行3カ月後に総肝動脈周囲と縦隔のリンパ節に転移が疑われた.各々が孤立性であったため外科的切除を行った.病理所見で肝細胞癌の転移と診断された.術後1年8カ月の現在,無再発生存中である.原発巣がコントロールされ,他臓器転移を認めなければ,転移性リンパ節が腹腔と縦隔に存在しても各々が孤立性である場合には摘除により良好な予後が得られる可能性が示唆された....

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献23件

  • 膵頭十二指腸切除術後仮性総肝動脈瘤の1例

    小出 泰平, 冲永 功太, 稲葉 毅, 古井 滋, 福島 亮治, 高見 博 日本外科系連合学会誌 34 (2), 253-258, 2009

    ...した.緊急上部消化管内視鏡検査を施行したが出血点を同定できず,内視鏡的止血は困難であった.腹部造影CT検査と腹部血管造影検査で総肝動脈に動脈瘤を認め,仮性総肝動脈瘤の消化管穿破と診断した.総肝動脈を動脈瘤の近位と遠位でコイルを用いて塞栓化した.塞栓後血圧は回復し,全身状態も安定して退院した.膵頭十二指腸切除術後の消化管出血では,腹腔動脈領域の仮性動脈瘤破裂も念頭において対処すべきと考えられた....

    DOI 医中誌 参考文献44件

  • 門脈内腫瘍栓と胆管内腫瘍栓を伴った大腸癌肝転移に傍胆管リンパ節転移を認めた1切除例

    齊藤 卓也, 佐野 力, 清水 泰博, 安藤 公隆, 千田 嘉毅, 佐々木 英一, 谷田部 恭, 二村 雄次 日本消化器外科学会雑誌 42 (3), 293-298, 2009

    ...け,深達度smであった.84歳時,下行結腸癌で下行結腸切除術を受けた.85歳時,直腸傍リンパ節の再発巣が膣へ浸潤し穿孔したため,後方骨盤内臓全摘術を受けた.2007年4月(86歳),大腸癌の異時性多発肝転移(左外側区域,右後下区域(S6),右前上区域(S8))と診断した.左外側区域の腫瘍には門脈内腫瘍栓を認めた.同年6月(87歳),肝左葉切除,左尾状葉切除,肝S6,S8部分切除,肝外胆管を温存した総肝動脈周囲...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献22件

  • 総肝動脈神経叢由来神経鞘腫の2切除例

    播本 憲史, 調 憲, 安部 智之, 梶山 潔, 長家 尚 日本臨床外科学会雑誌 69 (11), 2946-2951, 2008

    ...<BR>いずれの症例も良性神経鞘腫の診断であった.発生部位として総肝動脈神経叢由来と考えられるが,非常に稀であり,術前診断はエコー,CT,MRI,FDG-PET等の画像検査のみでは困難であり診断的治療である外科的治療が推奨される....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献6件 参考文献31件

  • 狭鼻猿3種の膵臓の動脈分布

    阿力木江沙吾提, 宮木 孝昌, 齋藤 敏之, 伊藤 正裕 霊長類研究 Supplement 24 (0), 13-13, 2008

    ...<br>4.ミドリザルでは、1)上腸間膜動脈と胃十二指腸動脈の各枝が膵頭に分布し、脾動脈の枝が膵体と膵尾部に分布していたものが7例、2)上腸間膜動脈、総肝動脈および胃十二指腸動脈の各枝が膵頭に分布し、脾動脈の枝が膵体と膵尾部に分布していたものが1例、3)上腸間膜動脈、総肝動脈、胃十二指腸動脈および右胃動脈の各枝が膵頭に分布し、脾動脈の枝が膵体と膵尾部に分布していたものが1例、4)胃十二指腸動脈と固有肝動脈...

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  • 異時性に2回破裂し,いずれも救命しえたsegmental arterial mediolysisと思われる1例

    瀬上 航平, 渡邉 泰治, 佐々木 貴浩, 陣内 祐二, 櫻井 丈, 小泉 哲, 四万村 司, 朝倉 武士, 中野 浩, 大坪 毅人 日本外科系連合学会誌 33 (1), 88-92, 2008

    ...さらに,腹腔動脈の瘤状変化や総肝動脈から左肝動脈にかけての解離がみられたため,腹腔動脈根部,総肝動脈根部,脾動脈根部と破裂部より末梢側の結紮術を施行した。<BR> 異所性に多発する動脈瘤で,遺伝的背景がないことからSAMによる動脈瘤の可能性が高いと判断した。本症の病因はいまだ不明な点が多く症例の集積が急務であるが,迅速な検査と適切な治療で救命しうる疾患である。...

    DOI 医中誌 被引用文献6件 参考文献19件

  • 外科解剖・病理学的視点からみた漿膜下層浸潤pT2 (ss) 胆嚢癌診療の問題点

    木村 理, 平井 一郎, 渡邊 利広 胆道 22 (2), 217-225, 2008

    ...漿膜下層浸潤pT2 (ss) 胆嚢癌に対しては肝臓を部分切除し, 肝十二指腸間膜, 総肝動脈周囲, 膵後面までのリンパ節郭清が必要と考えられている. しかし肝切除範囲は肝床部だけでいいか, あるいはS4a, S5切除が必要か, 予防的胆管切除は必要かなどについては議論のあるところである....

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  • ベーチェット病に合併した腹腔動脈瘤切迫破裂の 1 手術症例

    服部 努, 前田 英明, 梅澤 久輝, 五島 雅和, 中村 哲哉, 根岸 七雄 日本血管外科学会雑誌 17 (4), 515-519, 2008

    ...46歳,男性.平成11年よりベーチェット病で加療,平成16年 6 月より腹痛発作を認め,精査にて腹腔動脈瘤の診断.激烈な腹痛を伴い準緊急に平成16年 9 月中旬,ePTFEを用いて大動脈-総肝動脈バイパス術施行,術後ステロイド剤併用し術後 2 年順調に経過している....

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献16件

  • 解離性腹腔動脈瘤に対して瘤切除,バイパス手術を行った 1 症例

    浦山 博 日本血管外科学会雑誌 17 (4), 501-504, 2008

    ...スキャンにて動脈瘤に一致して集積を認めた.手術は開腹にて腹腔動脈根部で結紮し,瘤を切除した.大伏在静脈を用いて腎動脈分枝より末梢の大動脈から脾動脈に端側,総肝動脈に端端に吻合し,バイパスを施行した.摘出された腹腔動脈瘤は最大横径23mmであり,解離性と診断された.腹腔動脈瘤は症例ごとの的確な診断,治療方法の選択,手術適応,術式の選択が重要と思われた...

    DOI 医中誌

  • 腹腔動脈の高度狭窄を伴った下膵十二指腸動脈瘤切除の 1 例

    坂田 雅宏, 安宅 啓二, 谷村 信宏 日本血管外科学会雑誌 17 (3), 467-470, 2008

    ...バイパス術を行ったうえで,下膵十二指腸動脈瘤と拡張した後枝の切除を行った.術後経過は順調で,術後の血管造影検査では,上・下膵十二指腸動脈の拡張は消失していた.腹腔動脈の高度狭窄を伴った下膵十二指腸動脈瘤に対し,動脈瘤切除と腹部大動脈総肝動脈バイパス術と下膵十二指腸動脈瘤切除とを行う方法は,周術期の臓器虚血を回避し,下膵十二指腸動脈瘤の再発を防止する有用な方法と考える...

    DOI 医中誌 参考文献7件

  • 肝動脈瘤に対して外科的治療および血管内治療を行った 2 例

    竹本 圭宏, 善甫 宣哉, 宮本 俊吾, 金田 好和, 須藤 隆一郎, 倉田 悟 日本血管外科学会雑誌 17 (1), 25-28, 2008

    ...今回われわれは異なる治療を行った 2 例の肝動脈瘤を経験したため,文献的考察を加えて報告する.1 例は総肝動脈から固有肝動脈に達する紡錘形肝動脈瘤を認め,瘤切除および大伏在静脈置換術を施行した.もう 1 例は右肝動脈に嚢状に生じた肝動脈瘤に対して経カテーテル的コイル塞栓術を行った.2 例とも,術後経過は良好で瘤内の血流が消失し,軽快退院した.肝動脈瘤は腹部内臓動脈瘤内では脾動脈瘤に次いで多いといわれているが...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献11件

  • 総肝動脈神経叢由来の後腹膜神経鞘腫の1例

    山川 俊紀, 泉 貞言, 徳毛 誠樹, 岡 智, 大橋 龍一郎, 塩田 邦彦 日本臨床外科学会雑誌 69 (10), 2702-2707, 2008

    ...として認め,FDG-PETではFDGの軽度集積を有する腫瘤であった.以上より,後腹膜神経鞘腫を念頭に開腹手術を施行した.術中迅速病理で神経鞘腫と診断されたが,腫瘤は下部胆管と強固に癒着,剥離困難で下部胆管合併腫瘤摘出術を行った.手術所見より総肝動脈神経叢由来の神経鞘腫と考えられた.病理組織学的所見は良性神経鞘腫,Antoni A,B混合型であった.術後6カ月経過したが,再発徴候は認めていない....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献7件 参考文献21件

  • 膵頭十二指腸切除後総肝動脈破綻出血に対し肝動脈結紮と門脈部分動脈化が有効と考えられた1例

    渡邉 健次, 加藤 岳人, 柴田 佳久, 鈴木 正臣, 吉原 基, 安藤 晴光 日本臨床外科学会雑誌 68 (2), 410-414, 2007

    ...縫合修復は不可能で, 総肝動脈を結紮し止血した. 肝動脈血の欠如を補うため, 回結腸動静脈吻合を行った. 術後は黄疸・肝機能障害, 膵胃吻合部の縫合不全を認め, 集中治療を必要としたが, 徐々に軽快し, 第60病日に軽快退院した. 膵頭十二指腸切除術後の総肝動脈出血は致命的な合併症で, 再手術により救命できたことは外科治療上意義があると考え報告した....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献8件

  • 上腸間膜動脈解離,総肝動脈瘤を併存した早期胃癌の1例

    上田 祐華, 呑村 孝之, 寺岡 義布史, 有田 道典, 岡本 有三, 吉岡 伸吉郎 日本臨床外科学会雑誌 68 (1), 81-85, 2007

    ...また, 近年, 画像診断の進歩により総肝動脈瘤の発見は増えつつあるものの症状に乏しいため診断されにくく, 破裂時には救命率が低いと報告されている. われわれは, 孤立性上腸間膜動脈解離や, 総肝動脈瘤といったその一つのみを有していても稀な疾患を重複併存した胃癌手術症例を経験したので報告する....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献12件

  • 所属リンパ節にサルコイド反応を伴った肝細胞癌の1例

    康 純明, 村田 哲洋, 渋谷 雅常, 鄭 聖華, 山田 忍, 金村 洙行, 竹内 一浩, 新田 敦範, 田中 肇 日本消化器外科学会雑誌 40 (3), 271-276, 2007

    We report an extremely rare case of hepatocellular carcinoma accompanied by sarcoid reaction in regional lymph nodes. A 67-year-old man with chronic hepatitis C admitted for back pain had serum …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献26件

  • ゴリラとチンパンジーとシロテテナガザルの肝臓の動脈分布

    宮木孝昌, アリムジャン サウット, 斎藤 敏之, 熊倉 博雄, 伊藤 正裕 霊長類研究 Supplement 23 (0), 37-37, 2007

    ...肝動脈は総肝動脈から分かれており、総肝動脈は腹腔動脈あるいは腹腔腸間膜動脈から分岐していた。<br> 考察:ヒトでは肝臓が起始の異なる3本の肝動脈および2本の肝動脈から動脈供給を受けているものは、27%(378例中102例)にみられている。...

    DOI

  • 総肝動脈神経叢に発生した後腹膜神経鞘腫の1例

    須浪 毅, 澤田 隆吾, 雪本 清隆, 阪本 一次, 山下 隆史 日本臨床外科学会雑誌 68 (7), 1835-1839, 2007

    ...腫瘤は総肝動脈との癒着が強く剥離, 摘出に難渋した. 術中迅速病理検査にて神経鞘腫の診断であり, 総肝動脈神経叢から発生したものと考えられた. 病理組織学的所見では, 良性神経鞘腫, AntoniA型とB型の混合型であった. 術後3年経過したが, 再発兆候は認めていない....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献9件 参考文献26件

  • 肝切除後に総肝動脈リンパ節転移を来した肝細胞癌の1例

    高台 真太郎, 上西 崇弘, 市川 剛, 山崎 修, 松山 光春, 堀井 勝彦, 清水 貞利, 玉森 豊, 東野 正幸, 久保 正二 日本消化器外科学会雑誌 40 (1), 50-55, 2007

    The presence of lymph node metastasis is rarely shown in surgical patients with hepatocellular carcinoma. A 58-year-old man who has undergone hepatic resection twice for hepatocellular carcinoma …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献6件 参考文献25件

  • ゴリラとチンパンジーとシロテテナガザルの膵臓の動脈分布

    アリムジャン サウット, 宮木孝昌, 斎藤 敏之, 熊倉 博雄, 伊藤 正裕 霊長類研究 Supplement 23 (0), 121-121, 2007

    ...3.チンパンジーでは、上腸間膜動脈の枝と総肝動脈の枝が膵頭に分布し、脾動脈の枝が残りの部分に分布していたもの(1例)、総肝動脈の枝が膵頭の一部に分布し、脾動脈の枝が膵尾の一部に分布して、上腸間膜動脈の枝が残りの部分に分布していたもの(1例)、および総肝動脈の枝が膵頭の一部に分布し、上腸間膜動脈の枝が残りの領域に分布していたもの(1例)がみられた。...

    DOI

  • 長期間経過観察できた腹腔動脈解離の2例

    木村 真五, 櫻井 直樹, 山内 淳一郎, 渋間 久, 池田 栄一 日本臨床外科学会雑誌 67 (9), 2191-2195, 2006

    Spontaneous visceral arterial dissection, in particular, isolated dissection of the celiac artery is quite rare. We reported here two cases of isolated dissection of the celiac artery treated …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献4件 参考文献7件

  • 肝動脈瘤破裂により腹腔内出血をきたした結節性多発動脈炎の1例

    寺岡 均, 竹内 一浩, 櫻井 克宣, 新田 敦範 日本消化器病学会雑誌 103 (6), 650-654, 2006

    ...症例は39歳,女性.腹痛を主訴に当院救急搬送,同日腹腔内出血の診断で試験開腹術施行した.術中腹腔内には大量の血液貯留および総肝動脈には部分的に発赤をともなう動脈瘤がみられ全身性の血管炎が疑われた.後日腹部血管造影を施行,肝·腎·腰動脈等の中小動脈に多数の小動脈瘤を認め結節性多発動脈炎(PN)と診断した.PNは全身の中小動脈に発生する血管炎であるが,腹腔内出血を来す例はまれであり示唆に富む症例と考えられた...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献13件

  • 全大動脈置換術後遠隔期に腹部分枝閉塞による腸管虚血を来した1手術症例

    山城 聡, 國吉 幸男, 宮城 和史, 上江洲 徹, 新垣 勝也, 古謝 景春 日本血管外科学会雑誌 15 (1), 29-33, 2006

    ...さらに大伏在静脈を用い, 右総腸骨動脈から上腸間膜動脈, 総肝動脈へ2本のバイパス術を施行した. 術後造影検査にて, 腹腔動脈, 上腸間膜動脈ともバイパスグラフトからのみ造影されており, 腹部大動脈人工血管分枝再建の吻合部は閉塞していた. 患者は術後2年経過した現在, 元気に社会復帰している....

    DOI 医中誌 参考文献10件

  • 門脈・肝動脈再建をともなう拡大手術を施行し1年8カ月無再発生存中の残胃の進行癌の1例

    堀 智英, 田端 正己, 飯田 拓, 谷口 健太郎, 八木 真太郎, 水野 修吾, 横井 一, 伊佐地 秀司, 上本 伸二, 加藤 裕也 日本消化器病学会雑誌 102 (2), 190-195, 2005

    ...門脈,肝動脈浸潤をともなう残胃癌に対し,血管合併切除し血行再建した報告例は少ない.症例は67歳,男性.早期胃癌にて幽門側胃切除を受け,術後2年11カ月目に残胃の癌と診断された.CTで腫瘍は肝外側区域,膵との境界が不明瞭で,門脈,脾静脈および肝動脈を巻き込んでいた.残胃全摘,膵頭十二指腸切除,肝外側区域切除,脾摘,門脈・総肝動脈合併切除,D3郭清を施行した.門脈,肝動脈は端々吻合にて再建した.術後合併症...

    DOI PubMed 医中誌 参考文献22件

  • すい体部腫よう手術中に肝静脈血酸素飽和度モニターにより肝動脈血流途絶が判明した1症例

    辻本 芳孝, 福田 功, 吉良 麻利茂, 松岡 信広, 内橋 慶隆, 風間 富栄 日本臨床麻酔学会誌 24 (9), 412-415, 2004

    ...術中, 突然, 肝静脈血酸素飽和度(ShvO<sub>2</sub>)の低下を認めたため, 術野を再検索したところ, 総肝動脈と思われて切離した動脈は固有肝動脈であったことが判明した. 急遽固有肝動脈再建術を行い, 肝血流が回復した. 本症例では門脈にも腫瘍が浸潤しており門脈血流が減少していたため, 肝動脈遮断により酸素供給が急激に減少しShvO<sub>2</sub>が低下したと考えられた....

    DOI 被引用文献2件 参考文献2件

  • 総肝動脈神経叢から発生した後腹膜神経鞘腫の1例

    横田 良一, 岡田 邦明, 近藤 征文, 石津 寛之, 益子 博幸, 秦 庸壮 日本臨床外科学会雑誌 65 (4), 1102-1106, 2004

    A 48-year-old woman was admitted to the hospital because of early gastric cancer (on the lesser curvature of the gastric body, 0-IIc) found at a medical checkup. Preoperative examination also …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献8件 参考文献17件

  • 腹腔動脈起始部圧迫症候群を合併した中部胆管癌の1例

    山元 俊行, 堀口 明彦, 花井 恒一, 水野 謙司, 石原 慎, 伊東 昌広, 岩瀬 祐司, 佐藤 禎, 永田 英生, 清水 朋宏, 古澤 浩一, 宮川 秀一 Tando 18 (2), 234-239, 2004

    A 75-year-old man was admitted to the hospital because of obstructive jundice. Abdominal ultrasonography and CT scan revealed a stenosis of middle bile duct. In addition, angiography showed a …

    DOI 医中誌 被引用文献3件 参考文献20件

  • アカゲザルの肝臓の動脈供給パターン

    宮木 孝昌, 林 省吾, SICHEN Buhe, 伊藤 正裕 霊長類研究 Supplement 20 (0), 29-29, 2004

    ...<BR>(結果と考察)以下の5項目で20例を観察すると、1)腹腔腸間膜動脈(腹腔動脈と上腸間膜動脈の共通幹)を形成していたもの2例と形成していないもの(腹腔動脈と上腸間膜動脈が共存)18例、2)肝臓の動脈が腹腔腸間膜動脈(の腹腔動脈)から起こるもの(2例)、腹腔動脈の総肝動脈から起こるもの(16例)、前腸間膜動脈から起こるもの(3例)、3)肝臓の動脈が2本存在するもの(1例)、1本だけのもの(19例...

    DOI

  • Appleby手術の麻酔における肝静脈血酸素飽和度モニタリングの決定的役割

    貝沼 関志 日本臨床麻酔学会誌 24 (9), 424-431, 2004

    ...Appleby手術では, 膵体尾部切除と平行して腹腔動脈, 総肝動脈の切除が行われるため, 術後肝臓虚血および肝不全の危険がある. これを防止するために, われわれはAppleby手術の全例において麻酔科医が右肝静脈に肝静脈カテーテルを挿入し肝静脈血酸素飽和度モニタリングを行っている....

    DOI 参考文献6件

  • 門脈が流出静脈であると考えられた肝血管筋脂肪腫の1例

    石渡 裕俊, 高橋 稔, 高田 弘一, 宮西 浩嗣, 由崎 直人, 堀田 美紀, 黒岩 巌志, 川西 奈々恵, 高橋 祥, 高梨 訓博, 加藤 淳二, 佐藤 康史, 佐藤 康裕, 平田 健一郎, 新津 洋司郎 肝臓 45 (1), 14-20, 2004

    ...総肝動脈造影では造影早期から腫瘤は造影され, 実質相で門脈枝が描出され流出血管と考えた. 腫瘤の血流動態を評価する目的に Dynamic CTAを施行した. 造影4秒後より腫瘍は造影されはじめ, 7秒後に腫瘍全体が造影された. さらに腫瘍周囲に門脈枝が描出されはじめ腫瘍辺縁が濃染し, その後肝静脈が描出され, 造影剤は除々に wash out された....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • すい炎を契機に発見された偽性総肝動脈りゅうの1例

    前村 公成, 高尾 尊身, 内門 泰斗, 有上 貴明, 尾本 至, 武藤 充, 坂田 隆造, 愛甲 孝 日本消化器外科学会雑誌 37 (3), 307-312, 2004

    We report a case of pseudoaneurysm of the common hepatic artery due to alcohol-related pancreatits. A 36-year old man was admitted to the hospital with upper abdominal and back pain after drinking. …

    DOI Web Site 被引用文献1件

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