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検索結果 936 件

  • 滋賀県におけるコルリとクロジの繁殖期の分布状況

    濵田 知宏 Bird Research 20 (0), A1-A9, 2024

    ...で囀りを確認した.コルリは2000年代の記録と比較すると,山系でみた場合に繁殖期の分布に変化はないが,2つの山系で生息地の減少が示唆された.クロジは1990年代より前には繁殖期の記録が無いことから,近年繁殖期の分布は拡大していると考えられる....

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  • 北海道西部低標高林におけるウソの繁殖可能性

    川路 則友, 松井 晋, 石倉 日菜子, 市原 晨太郎 Bird Research 20 (0), S25-S34, 2024

    ...<p>北海道札幌市南東部に位置する低標高林(標高200m)で定期的に行なっている繁殖期の鳥類標識調査の際,2023年6月20日に,第一回冬羽に換羽する前の全身に幼羽の残るウソ幼鳥2羽を捕獲した.これらは同時に同じ網で捕まったことから,巣立って独立する前の家族群か幼鳥群の一部と思われた.これまで北海道北部および東部では繁殖期にウソの低標高域での観察記録は知られているが,札幌市を含む北海道西部以南では,...

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  • 北海道の山間部天然林においてヒメネズミApodemus argenteus が巣材に利用する植物種の選好性

    伊藤 茉美, 佐藤 雅俊, 押田 龍夫 帯広畜産大学学術研究報告 44 (1), 105-116, 2023-11

    ...繁殖期には樹洞や巣箱を繁殖場所として利用し、その際に、主に広葉樹の葉を巣材として使用する。巣箱を用いた先行研究より、本州のヒメネズミは特定樹種の葉を選好せず、巣箱付近に生育する様々な葉を利用することが観察されている。しかし、本州の植生とは異なる北海道において、本種がどの様な巣材利用性を示すかについては明らかにされていない。...

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  • フィリピン・ルソン島での野鳥生息地を守る森林コーヒー栽培 ―特定非営利活動法人バードリサーチ―

    神山 和夫 自然保護助成基金助成成果報告書 32 (0), 202-210, 2023-10-31

    ...<p>フィリピンのルソン島ベンゲット州において,焼き畑で作られたハヤトウリ畑に植林を行って営まれているコーヒー農園がある.その場所を野鳥の生息地として適した環境に整備するため,野鳥の調査を行い,農園で野鳥を増やすための植生管理のあり方について検討した.新型コロナウイルス感染症の影響で越冬期調査ができなかったため日本から渡って越冬する野鳥の調査は不十分だったが,繁殖期調査ではコーヒー農園では4~20種...

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  • 高知市種崎における海岸クロマツ林とその周辺の鳥類群集

    楠瀬 雄三, 福井 亘 日本緑化工学会誌 49 (1), 115-118, 2023-08-31

    ...結果,繁殖期でのクロマツ林の優占種は周辺環境の利用形態が異なること,越冬期の種組成に調査地の孤立化が影響を与えている可能性があること,全体の種多様性に海浜の種組成が寄与する程度が高い可能性があることなどが明らかになった。</p>...

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  • 繁殖期に魚類を利用するイヌワシ

    前田 琢 山階鳥類学雑誌 55 (1), 1-12, 2023-06-30

    <p>Video monitoring on breeding nests of a pair of Golden Eagles <i>Aquila chrysaetos japonica</i> in the Kitakami Mountains, Iwate, Northern Honshu, Japan, revealed that fish were supplied as food …

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  • 徳之島の鳥類の繁殖分布と森林環境との関係

    八木橋 勉, 関 伸一, 平城 達哉, 木元 侑菜, 寛山 一郎, 小高 信彦 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 601-, 2023-05-30

    ...本研究では島内89箇所にプロットを設定し、環境指標として優れている鳥類の分布調査を繁殖期に2回実施した。環境省レッドリストで絶滅危惧II類(VU)のアカヒゲと情報不足(DD)のリュウキュウキビタキについてはプレイバック法による調査を、他の鳥種に関しては在・不在を記録した。...

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  • 気候変動がペンギンに与える影響

    高橋 晃周 日本鳥学会誌 72 (1), 3-15, 2023-04-25

    ...があった.ペンギンの個体数変化の将来予測について,南極および亜南極域のペンギンで温暖化の進行の程度に合わせた精緻なシミュレーションが行われ,温暖化対策の重要性を示す結果が得られているものの,結果を解釈する上ではシミュレーションの不確実性についても考慮する必要があることを指摘した.また,気候変動がペンギンに影響を与えるプロセスをより正確に把握するために,採食行動の研究,とくにこれまでデータの少ない非繁殖期...

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  • 長野県中部および南部における オオコノハズクOtus semitorques の分布

    松宮 裕秋, 原 星一, 菊池 隼人, 秋山 礼 伊那谷自然史論集 24 (0), 55-60, 2023-03-31

    ...オオコノハズクは長野県のレッドリストで情報不足として記載されており,特に県中部および南部 での生息情報に乏しい.そこで,これらの地域での分布を把握するため,本種の繁殖期である2022 年4月から8月にかけて,生息確認調査を行った.また,2016 ~ 2021年の観察例についても整理した....

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  • 日本の各種鳥類の越冬期の分布位置を示す指標値

    植田 睦之, 奴賀 俊光, 山﨑 優佑 Bird Research 19 (0), R5-R8, 2023

    ...<p>鳥類への気候変動等の影響を明らかにするために,鳥類種の分布域の平均気温「種の気温指数」が計算され,鳥類の分布の気候変動に対する反応が評価されている.日本でも全国鳥類繁殖分布調査の結果をもとに,繁殖期の種の気温指数が示されている.気候変動の影響は越冬期により顕著に表れるので,越冬期の同様の値を示すことは重要である.2016年1月から2022年2月までのあいだの越冬期の鳥類の分布を明らかにした全国鳥類越冬分布調査...

    DOI 研究データあり 参考文献1件

  • 近接して営巣する海鳥の干渉によるケイマフリの繁殖阻害

    矢萩 樹, 猿舘 聡太郎, 松井 晋 Bird Research 19 (0), A1-A9, 2023

    ...<p>北海道積丹半島の窓岩におけるケイマフリ<i>Cepphus carbo</i>,ウミウ<i>Phalacrocorax capillatus</i>,オオセグロカモメ<i>Larus schistisagus</i>の3種の海鳥類の繁殖状況を2019年から2021年に調査した.ケイマフリは,繁殖期に窓岩および周辺海域に生息する各年の最大個体数は36-38個体でほぼ一定であったが,親鳥が餌を海崖...

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  • 北海道におけるシマアオジの繁殖期の分布

    藤巻 裕蔵 山階鳥類学雑誌 54 (2), 263-273, 2022-12-15

    <p>In Hokkaido, until the 1980’s the Yellow-breasted Bunting <i>Emberiza auleora</i> was a common species in various habitats in the plains, such as moorland, grassland, agricultural land and young …

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 北海道における鳥類の繁殖期の分布

    藤巻 裕蔵 日本鳥学会誌 71 (2), 121-135, 2022-10-24

    ...<p>北海道では繁殖期に多くの鳥類は全域に生息する全域型の分布をする.一部の種は南部,南西部,東部,北東部,または北部に分布する型である.また地理的に東西南北の偏りはないが,海岸沿いと河川の下流沿い,中流沿いに分布する種がいる.このほか,広く分布する種でも,草原性鳥類は森林に入ることはほとんどないので,おもに平野部と盆地に分布する.森林性鳥類は,農耕地など森林外の環境にも生息する種を除くと,おもに森林...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • GPSロガーを用いたカンムリワシの生息域および利用環境の解明 ―八重山諸島カンムリワシ生態研究グループ―

    水谷 晃, 山本 誉士, 河野 裕美 自然保護助成基金助成成果報告書 31 (0), 40-47, 2022-10-14

    ...<p>カンムリワシ<i>Spilornis cheela perplexus</i>は,八重山諸島の西表島と石垣島に生息する固有亜種で,食物連鎖の頂点捕食者である.本研究ではGPSロガーを用いて,カンムリワシの繁殖期の行動圏や利用環境を明らかにした.2021年6月に雄2羽にGPSロガーを装着し,それぞれ14日間(5604地点)と12日間(4189地点)の位置データを取得した.最外郭法による行動圏はそれぞれ...

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  • 利根川水系の小河川に形成された河道内氾濫原における在来および外来水生動物の生息状況

    田和 康太, 槐 ちがや, 中村 圭吾 伊豆沼・内沼研究報告 16 (0), 1-9, 2022-07-31

    ...小規模な河道内湿地(たまり)に着目し,そこに生息する水生動物群集を8 月に調査した.調査の結果,たまりではホソセスジゲンゴロウ成虫やヒメガムシ成虫,ニホンアマガエル,トウキョウダルマガエルなどの在来の止水性水生動物が採集された一方で,採集個体数の大半は環境省により生態系被害防止外来種に指定されているカラドジョウとアメリカザリガニで占められた.大半のカラドジョウについては,その体長分布から2020 年の繁殖期...

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  • キボシアシナガバチ(<i>Polistes nipponensis</i>)の営巣に関する活動記録

    大塚 和子, 内野 恵郎 International Journal of Wild Silkmoth and Silk 23 (0), 39-53, 2022-07-15

    ...また,創設期の卵と幼 虫を合わせた生育期間(卵/幼虫)はワーカー期や繁殖期のものよりも2倍以上長くなり,この時期の生育速度は気温とは別の要因が関係していた。また,造房や産卵は蛹化(繭化)や羽化のタイミングと関係があった。...

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  • セイタカシギ,特に若い個体による代用物に対する性行動

    北川 珠樹 山階鳥類学雑誌 54 (1), 193-200, 2022-07-02

    ...<p>セイタカシギ<i>Himantopus himantopus himantopus</i>の繁殖地ならびに非繁殖地において,44例の代用物に対する性行動(SBTSOs)が観察された.これらの行動は1年を通して見られたが,大部分は繁殖期の初期に観察された.行動の対象は土塊,水中から突き出たアシの茎片,ビニール片,水中から突き出た棒片,ジュースのアルミ缶,テニスボールであった.成鳥雄による1例,親離...

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  • 中型猛禽類の営巣木選択-樹木をどのように計測するかー

    工藤 琢磨 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 195-, 2022-05-30

    ...2013年から2016年の間、冬季に1回、繁殖期に1回、調査区内の森林で巣の探索を行った。営巣木と対照木の計測は2016年に行われた。その結果、単変量解析では、営巣木は対照木よりも、巣を支持する枝の数が有意に多く、巣の土台の枝からその上の枝までの垂直距離が有意に長いことが明らかになった。しかし、他の5つの計測値で有意差は認められなかった。...

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  • 山陰地方の広葉樹二次林と針葉樹人工林における鳥類群集種構成の過去と現在

    外山 祐紀, 高橋 絵里奈, 尾﨑 嘉信, 山下 多聞 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 600-, 2022-05-30

    ...落葉広葉樹二次林と針葉樹人工林を対象とし,2021年の1月から12月にかけて,ラインセンサス法を用いた鳥類相の調査を行った.これにより7目21科34属42種の鳥類が確認された.渡りの区分によって分類すると,留鳥21種,夏鳥12種,冬鳥6種,旅鳥2種,外来種1種となった.この結果を仁宮(2001)の記録と比較した結果,ホオジロなどの草原性鳥類は姿を消す一方で,アトリやツグミなどの冬鳥が新たに記録され,繁殖期...

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  • 針葉樹人工林の複層林化が鳥類の種多様性に与える影響

    西 鈴音, 平田 令子, 伊藤 哲 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 660-, 2022-05-30

    ...調査は2021年(~2022年)の鳥類の繁殖期と越冬期に宮崎大学田野演習林で行った。ヒノキ複層林とヒノキ単層林、および常緑広葉樹林においてプロットセンサス法で鳥類の種数と個体数を記録し、種多様度と林分間の類似度を求めた。その結果、繁殖期では複層林の種多様度は単層林より高いとは言えず、常緑広葉樹林との類似度も複層林より単層林で高かった。...

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  • 豊岡市の水田ビオトープにおける水生昆虫とカエル類の季節消長と群集の特徴

    田和 康太, 佐川 志朗 応用生態工学 24 (2), 289-311, 2022-03-23

    ...における水生動物群集の特徴を整理した.水田ビオトープには,ため池に生息するトンボ目や年多化性のトンボ目,コミズムシ属,早春期に繁殖するニホンアカガエル等の繁殖場所となることが示唆された.また,水生コウチュウ目成虫の個体数が 8 月以降に急増し,さらに深場では,ミズカマキリやハイイロゲンゴロウの個体数が秋期に急増した.このことから,水田ビオトープは多種の水生昆虫にとって,周辺水田の落水時避難場所や非繁殖期...

    DOI Web Site Web Site 参考文献24件

  • オガサワラカワラヒワの存続可能性分析

    南波, 興之 小笠原研究 48 47-65, 2022-03

    ...感度分析の結果、本種の個体数減少に関わっている可能性のある要因として、繁殖する属島のドブネズミによる卵等の捕食、母島のノネコによる捕食、気候変動による繁殖期の餌不足が考えられ、現状15年程度で絶滅することが予測された。本種の保全策としてドブネズミの駆除、ノネコの管理強化、生息域外保全で人工繁殖させた幼鳥を生息域内に戻す方法を検討した。...

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  • ホンドギツネ<i>Vulpes vulpes japonica </i>の 繁殖期における性ホルモン動態および偽妊娠について

    野田 亜矢子, 畑瀬 淳, 屋野丸 勢津子, 楠田 哲士 日本野生動物医学会誌 27 (1), 1-8, 2022-03-01

    ...<p>動物園で飼育している成獣の雌ホンドギツネ<i>Vulpes vulpes japonica</i> 2頭の糞中および血中の性ステロイドホルモン濃度の測定を行い,繁殖期の外貌変化や行動の変化を観察した。その結果,血中エストラジオール-17β(E<sub>2</sub>)濃度については1月中に1回のみピークが認められ,その後急減した。...

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 2 種類の全国調査にもとづく繁殖期の森林性鳥類の分布と年平均気温

    植田 睦之, 山浦 悠一, 大澤 剛士, 葉山 政治 Bird Research 18 (0), A51-A61, 2022

    ...<p>全国的な鳥類調査「全国鳥類繁殖分布調査」および「モニタリングサイト1000」のデータをもちい,繁殖期の森林性鳥類の生息分布の指標となる気温(気温指数)を明らかにした.両調査から計算された各種鳥類の気温指数はよく一致しており,信頼性の高い値が得られているものと考えられた.ただし全国鳥類繁殖分布調査の平均気温はやや低い値を示す傾向があった.これはモニタリングサイト1000の北海道の調査地数が少ないことが...

    DOI 研究データあり 参考文献1件

  • 山形県山形市蔵王温泉におけるジョウビタキの繁殖

    深瀬 徹, 簗川 堅治, 高橋 ゆう, 吉村 晶子 Bird Research 18 (0), S5-S8, 2022

    ...<p> 山形県蔵王温泉で,2022年6月5日から7月2日にかけてジョウビタキの巣とそこから巣立った3羽のヒナを観察した.当地では2015年夏まで日本野鳥の会山形県支部の探鳥会が実施されていたが,繁殖期のジョウビタキの観察記録はなく,近年になってから,ジョウビタキが繁殖するようになったものと考えられた.</p>...

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  • イイダコの個別飼育下における成長と産卵

    山本 昌幸, 安部 昌明 水産増殖 70 (3), 291-296, 2022

    ...<p>イイダコの成長と繁殖期を明らかにするために,9 月から7月にかけて 3 <i>l</i> 容器を使用して13個体(体重:15 ~ 57 g)を個別飼育した。体重は,試験開始から2月にかけて徐々に増加し,その後,死亡するまで大幅に減少した。成長率は日齢に伴い減少し,3月下旬からはマイナスとなった。雌は2月から4月に卵を産み付け,卵は2 ~ 4か月後にふ化した。...

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  • 横浜市のクモ相撲「ホンチ遊び」にみる⼈間と⾃然との関係

    岩月 健吾 日本地理学会発表要旨集 2022s (0), 219-, 2022

    ...</p><p></p><p>2.調査の対象および方法</p><p> 本研究では,神奈川県横浜市の登録地域無形民俗文化財「ホンチ遊び」を事例として取り上げる.ホンチ遊びとは,ネコハエトリというクモのオスが,繁殖期にメスを取り合って争う習性を利用した動物闘技である(図1)....

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  • ヒメネズミApodemus argenteusの繁殖準備行動:営巣用巣材の搬入と繁殖活動との関係

    佐々木 乃梨, 田辺 結葉, 本馬 維子, 矢野 呼春, 村上 菫, 照内 歩, 菊池 隼人, 押田 龍夫 帯広畜産大学学術研究報告 43 8-21, 2022

    ...北海道に生息するヒメネズミ個体群は、4月から10月にかけて年1山型の繁殖パターンを示し、繁殖期には樹上での活動が活発となる。巣箱を用いた観察結果から、繁殖時のメスは巣箱内に巣材を短期間に多く運び込むことが示されており、巣箱内の巣材量が急増する時期は、繁殖期と同様に年1山型を示すことが予測される。...

    DOI 機関リポジトリ

  • コウノトリのなわばりと行動圏-ペアの雌雄差に着目して-

    伊﨑 実那, 出口 智広, 江崎 保男 日本鳥学会誌 70 (2), 161-174, 2021-10-25

    ...重複する行動圏」と「他個体との対戦位置」を関連付けて,最も妥当な範囲を検討した.その結果,雌雄で重複する行動圏の密度40%,面積65.82 haの範囲が調査対象ペアのなわばりであると結論付けられた.また,直接対戦(つつき合い,追い払い)はオスが主体的に行っていることが明らかになったが,非直接対戦(クラッタリングによる威嚇)は雌雄ともに同程度行っていた.行動圏の面積については,“2017–2018非繁殖期...

    DOI Web Site Web Site 参考文献19件

  • 農業活動にともなう撹乱を回避して繁殖するケリ<i>Vanellus cinereus</i>

    脇坂 英弥, 江崎 保男 日本鳥学会誌 70 (2), 131-137, 2021-10-25

    ...<p>水田で営巣するケリ<i>Vanellus cinereus</i>の繁殖期は農繁期と重複し,農業活動にともなう人為撹乱が本種の繁殖に影響を与える可能性がある.本研究では圃場整備済み水田の農事暦とケリの産卵のタイミングの関係を調査し,人為撹乱がケリの繁殖成功に及ぼす影響を検討した.調査は2008年から2015年の8年間,京都府の巨椋池干拓地(710 ha)で行ない,計176巣を確認した.ケリの産卵...

    DOI Web Site Web Site 参考文献6件

  • 北海道の人工林の鳥類群集:気候と季節によって異なる林齢と混交率の影響

    河村 和洋, 山浦 悠一, 中村 太士 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 576-, 2021-05-24

    ...本研究では、北海道各地のトドマツ・カラマツ人工林(89林分)、天然林(28林分)で繁殖期と越冬期に鳥類群集を調査し、気候差を考慮しながら人工林の林齢や広葉樹混交率の影響を季節ごとに調べた。</p><p> 若齢人工林には繁殖期の遷移初期種が生息したが、冷涼な地域ほど生息する期間が短かった。...

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  • NEWS 技術:鳴き声とドローン画像でシカの頭数推定

    日経コンストラクション = Nikkei construction (758) 26-, 2021-04-26

    ...湿原に3個以上のマイクを設置し、繁殖期の雄ジカの「フィーヨフィーヨ」という特徴的な鳴き声を録音する。鳴き声がマイクに届くタイミングのずれから、複数の雄ジカの鳴いた場所を即時に特定する。 沖特任教授は「シカがいつ、どこにいるかを鳴き声から評…...

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  • クマゲラの生態と本州における研究小史

    藤井 忠志 日本鳥学会誌 70 (1), 1-18, 2021-04-23

    ...林伐採により,生息地を奪われ,北東北のブナの自然林が残存した地を拠点とし,種を維持してきたが,研究者も少ないことから未解明な生態が多い.本論文では,本州におけるクマゲラの生態と研究小史に焦点をあて,これまで何が既に解明されており,何が未だ解明されていないかを整理し,次に解決すべき課題が何かを明白にすることを目的とした.クマゲラはムネアカオオアリを主とするアリ類を捕食し,営巣地の最終決定は雌が行う.繁殖期...

    DOI Web Site Web Site 参考文献8件

  • クロツグミの雛の食物とその摂食量

    宮沢, 和人 19 1-17, 2021-03-31

    ...クロツグミTurdus cardisの雛の食物について1970年の繁殖期に信州大学農学部構内(標高760m~780m)で調査した結果について報告する。9巣延べ雛数159羽から合計111回頸輪法によって食物採取を行い、採取された餌の合計520個体の内、動物質98.7%、植物質(サクランボほか)1.3%の結果を得た。採取個体数ではミミズが最も多く42.3 %、昆虫類が42.1%であった。...

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  • 環境 DNA 分析によるゲンジボタル幼虫の検出と定量可能性

    渡邉 崚, 中尾 航平, 平石 優美子, 釣 健司, 山中 裕樹, 遊磨 正秀, 丸山 敦 応用生態工学 23 (2), 279-293, 2021-02-28

    ...定量性は,両種を模した人工合成 DNA の希釈系列に対する定量 PCR によって確認された.プライマー・プローブセットⅡが野外にも適用可能かを確認すべく,2018 年 11 月に野外で採取された環境水に由来する環境 DNA 試料に対して定量 PCR を行った.その結果,環境 DNA 濃度と同時期に捕獲された幼虫個体数との間には正の関係が示された.最後に,幼虫捕獲数および環境 DNA 濃度,その前後の繁殖期...

    DOI Web Site Web Site 参考文献11件

  • アカゲザル(<i>Macaca mulatta</i>)季節性精子形成における精巣内のメカニズム

    杉山 宗太郎, 今村 公紀, 糸井川 壮大, 吉村 崇, 今井 啓雄 霊長類研究 Supplement 37 (0), 28-29, 2021

    ...これまでの組織学的、内分泌学的な比較解析によって、マカク類では精巣サイズや精子形成の状態が 繁殖期と非繁殖期で 異なっていることがわかっている。しかし、サンプル取得の困難性もあり、年間を通した精子形成の連続的な動態は未解明である。また、季節性精子形成を制御する分子メカニズムは、霊長類では殆ど解明されていない。...

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  • 青森県津軽地域における繁殖期のチゴハヤブサの採食内容

    立石 淑恵, 高橋 雅雄, 東 信行 Bird Research 17 (0), A1-A9, 2021

    <p>青森県津軽地域で繁殖したチゴハヤブサについて,2018年の5巣と2019年の7巣を対象に,食痕とペリットの内容分析から採食内容を推定した.また,2019年には1巣について,巣内育雛期と巣立期の動画撮影から給餌内容を推定した.食痕から推定された食物は,鳥類21科32種,哺乳類1科3種,昆虫類14科24種で,鳥類と昆虫類が大部分を占めた.鳥類ではカワラヒワ(鳥類中18.3%),ツバメ(同17…

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  • 東京都鳥類繁殖分布調査で収集された5kmメッシュの鳥類の繁殖分布のデータ

    植田 睦之, 佐藤 望, 葉山 政治 Bird Research 17 (0), R11-R14, 2021

    ...この調査期間中,繁殖期の早朝に2回の現地調査を実施した。また,現地調査に加えて,文献情報や鳥類観察記録を収集・集計し,メッシュ内の鳥類の状況を把握した。このデータセットは,この時期の日本の鳥類の分布を評価しようとする研究者や保護のために役立つと考えられる。そこで,希少種の保護のために5kmメッシュに情報を集約して公開した。</p>...

    DOI 研究データあり 参考文献1件

  • 鳥類は電柱および電線にどのように止まるのか

    三上 修, 三上 かつら, 森本 元, 上野 裕介 Bird Research 17 (0), A11-A19, 2021

    ...<p>都市に生息する鳥類は,大量にある電柱電線を足場として利用している.その止まり方にパターンがあるかどうかを国内7都市で調査した.その結果,次のことが明らかになった.(1)止まる場所全体に対する電柱および電線を利用する割合は,種によって違っていた.(2)鳥類は,越冬期よりも繁殖期に,電柱および電線に頻繁に止まっていた.(3)体重が重い鳥種ほど,電線よりも電柱に止まる傾向があり,また,電線に止まる場合...

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  • 北海道網走市で飼養されるエミュー(<i>Dromaius novaehollandiae</i>)の造精能力解析と凍結精液作製の試み

    目黒 国光, 輿石 雄一, 山沢 文也, 鈴木 美玲, 藤井 貴志, 大久保 倫子, 相馬 幸作, 和田 健太, 平山 博樹 日本繁殖生物学会 講演要旨集 114 (0), P-90-P-90, 2021

    ...<p>【目的】網走市では,良質のオイルと赤身肉の生産を目的に1,400羽以上のエミューを飼育しており,その繁殖期は11月から翌年4月とされる。本研究では,エミューにおける人工繁殖技術の確立を目指し,造精能力の季節変化を調査し凍結精液の作製を試みた。【方法】雄エミュー80羽は9月から1月にと畜して精巣と精管を回収し,精管灌流による回収精子数を調査した。...

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  • 季節繁殖性の野生アカネズミにおける精原幹細胞の動態

    時田 駿, 米倉 詩菜, 岩崎 亜美, 村田 康輔, 中田 章史, 三浦 富智, 山城 秀昭 日本繁殖生物学会 講演要旨集 114 (0), P-26-P-26, 2021

    ...【結果】PLZF陽性細胞数およびGFRa1陽性細胞数は,繁殖期に比較して移行期および非繁殖期で有意に増加していた。精細管あたりの総生殖細胞数に占めるPLZF陽性細胞率およびGFRa1陽性細胞率も繁殖期に比較して,移行期および非繁殖期で有意に高い値が認められた。さらに,PLZFおよびGFRα1の発現量も繁殖期に比較して,移行期および非繁殖期で有意に増加していた。...

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  • 宮崎県枇榔島におけるカンムリウミスズメ<i>Synthliboramphus wumizusume</i>の孵化成功率と捕食

    Whitworth Darrell L., Carter Harry R., 中村 豊, 大槻 都子, 武石 全慈, Otsuki Kuniko 山階鳥類学雑誌 52 (2), 63-82, 2020-12-15

    ...,枇榔島や他のコロニーの数少ないデータと比較すると高めであった.本種のような脆弱な種をよりよく保護していくためには,繁殖の成功と捕食に影響を及ぼす要因についてより多くの情報が必要である.したがって,枇榔島や他の重要なコロニーにおいて長期間にわたる標準的なモニタリングプログラムを決定することが先決である.枇榔島での個体群動態,孵化成功,繁殖のタイミングをモニタリングする基本的なプロトコルには,(1)繁殖期...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献24件

  • スギ・ヒノキ人工林を利用する確率の高い鳥類種の推定

    遠藤 幸子, 成瀬 真理生, 近藤 博史, 田村 淳 日本森林学会誌 102 (3), 147-156, 2020-06-01

    ...調査は2014年から2018年の鳥類の繁殖期にあたる5月から6月にかけて神奈川県西部の3山域57地点において実施した。観察調査から8目26科45種がスギ・ヒノキ林を利用していることが明らかとなった。確認された種数およびその種組成は,スギ林とヒノキ林との間で有意な違いはみられなかった。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献18件

  • 鹿児島県桜島袴腰海岸おけるカヤノミカニモリの生活史

    吉本, 健, 冨山, 清升 Nature of Kagoshima 46 311-316, 2020-05-31

    ...雌雄の比率を調査するための生殖腺観察は2011 年5 月から2011 年12 月の期間で行い,各月の採取した固体の中から,20 個体の生殖腺を光学顕微鏡で調査した.この調査の結果,2011年6 月から2011 年9 月の間で精子を観察できた.また,精子が見られない時期では卵子が多く見られた.また,繁殖期におけるメスとオスの殻長平均値の差を調査するために,独立変数を雌雄,従属変数を殻長とし,t 検定を...

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  • 鹿児島県喜入干潟における巻貝相の生態学的研究

    吉住, 嘉崇, 冨山, 清升 Nature of Kagoshima 46 291-305, 2020-05-31

    ...Adams,1855) は,東京湾以南,西太平洋各地に分布し,潮間帯や内湾の干潟などの汽水域に生息する雌雄異体の巻貝である.殻幅は35–40 mm ほどで外観は太く大きく,一般的に灰色や黒褐色をしている.また,成貝になると殻頂部が失われるのが特徴である.本研究では,フトヘナタリの個体群構造,サイズ頻度分布と個体数の季節変化,繁殖期および内部成長線を調査し,本個体の基本生活史を明らかにすることを目的とした...

    HANDLE Web Site Web Site

  • トンボ相修復に向けたビオトープ池に繁茂したスイレンの除去効果

    大澤 啓志, 横堀 耕季, 島村 雅英 日本緑化工学会誌 45 (4), 453-456, 2020-05-31

    ...それぞれ飛来数の多くなる繁殖期間で比較すると,シオカラトンボ(開放水面区:平均1.5~4回,繁茂水面区:平均0.3~0.7回)とギンヤンマ(同:平均2~3.3回,同:平均0.7~1回)が開放水面区に有意に多く飛来していた。確認数は多くはなかったが,クロスジギンヤンマは非確認であった繁茂水面区に対し,開放水面区に飛来する傾向が認められた。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 沖縄島北部におけるヤンバルクイナの繁殖分布に影響する要因

    八木橋 勉, 小高 信彦, 久高 将洋, 久高 奈津子, 大城 勝吉, 中田 勝士, 高嶋 敦史, 東 竜一郎, 城間 篤, 渡久山 尚子, 石原 鈴也, 宮本 麻子, 関 伸一, 齋藤 和彦, 中谷 友樹 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 845-, 2020-05-25

    ...森林面積や外来種とヤンバルクイナの繁殖分布の関係を明らかにするため、沖縄島北部でプレイバック法による調査を2007年から2016年の繁殖期に3年ごとに4回実施し、確認個体数を応答変数とするGAMMによる統計解析を行った。...

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  • 長野県塩尻市東山におけるシカの生息状況に応じた捕獲実証

    柳澤 賢一 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 841-, 2020-05-25

    ...自動撮影カメラ27台を用いてシカの生息状況調査を行った結果、日撮影頭数は繁殖期では夜間の牧草地や畑などの開放地で多く、冬から春は捕獲圧の小さい林道から離れた広葉樹林内や牧草地に多いことが確認された。このうちシカの繁殖期に日撮影頭数の多かった畑に向かう6地点の獣道において、笠松式くくりわな2基ずつと自動撮影カメラ1台ずつを設置し捕獲を実施したので、その結果と改善点について報告する。</p>...

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  • 小笠原諸島南島におけるオガサワラノスリ<i>Buteo buteo toyoshimai</i>の海鳥捕食

    千葉 夕佳 日本鳥学会誌 69 (1), 75-90, 2020-04-23

    ....オガサワラノスリは,海鳥の営巣地上を飛翔もしくは歩いて探餌し,発見したアナドリを岩陰から脚で引き出した.オガサワラノスリは,オナガミズナギドリを自身の巣から遠い場所で捕えても巣までの運搬が困難であるかもしれず,アナドリは営巣開始時期が遅いために巣内雛の餌資源になりにくいかもしれない.海鳥類がネズミ駆除後の代替餌として十分機能するには,オナガミズナギドリとアナドリの営巣地の拡大と,両種の不在を補う繁殖期...

    DOI Web Site Web Site 参考文献12件

  • 2019年における西之島の鳥類相

    KAWAKAMI, Kazuto, OYAMADA, Yusuke, 川上, 和人, 小山田, 佑輔 小笠原研究 = Ogasawara research (46) 79-94, 2020-03

    ...カツオドリの繁殖期が小笠原の他地域に比べて長期化していたが、これは高密度化が原因かもしれない。海鳥は栄養塩供給や種子散布など多くの生態系機能を持つため、新たな陸地に繁殖地を拡大することで生態系の成立を促進する可能性がある。...

    機関リポジトリ HANDLE

  • 繁殖期のチュウヒが風力発電施設の建設により受ける影響とその行動 ―日本野鳥の会サロベツ湿原チュウヒ研究グループ―

    浦 達也, 長谷部 真, 平井 千晶, 北村 亘, 葉山 政治 自然保護助成基金助成成果報告書 28 (0), 50-57, 2020-01-10

    <p>近年,個体数が減少している,絶滅危惧種で国内希少種であるチュウヒの国内最大級の繁殖地であるサロベツ湿原とその周辺の地域において,複数にわたる大規模風力発電施設の建設計画が存在する.風車の建設による影響は猛禽類で多くみられることから,本研究ではサロベツ湿原エリアでの風車の建設がチュウヒにどのような影響を与える可能性があるか,6・7・8月ののべ62時間の行動観察の結果から推測した.その結果,時…

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  • 印旛沼における外来種コウライギギの生態と漁業被害の現状

    石田 奈那, 長谷川 雅美, 尾崎 真澄 伊豆沼・内沼研究報告 14 (0), 91-102, 2020

    ...Tachysurus fulvidraco </i>は2008 年に日本で初めて発見され, 2016 年に特定外来生物に指定された.本種による生態系や社会経済への影響が懸念されているが,その実態はいまだ明らかではない.そこで,本種の侵入が確認された印旛沼を対象に,その生息状況と水産業への影響について調査した.本研究では2018 年5 月から12 月に採捕された試料の生殖腺指数や体サイズの変動から,繁殖期...

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  • アカゲザル(<i>Macaca mulatta</i>) 精巣の精子形成における組織学的な季節変動

    杉山 宗太郎, 今村 公紀, 糸井川 壮大, 吉村 崇, 今井 啓雄 霊長類研究 Supplement 36 (0), 19-19, 2020

    ...こうしたマカク類では繁殖期に精巣の肥大化と精巣内での活発な精子形成が見られるのに対し、非繁殖期では精巣が小さくなり、大部分の精細管で精子形成が停止する。しかしながら、年間を通した精細管の組織学的解析は行われていない。そこで、本研究では屋外飼育のアカゲザルから2ヶ月おきに計6個体の精巣を採材し、精細管における精子形成の季節変動について組織形態学的に検討した。...

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  • コケゴカイ(環形動物門:ゴカイ科)の性成熟過程

    上野 綾子, 山本 智子 水産増殖 68 (1), 65-73, 2020

    ...F1 は3月から8月に,F2 は雄が精母細胞を持つ7月から8月に発生し,特に7月は出現率が高かったことから,繁殖期のピークは7月であることが示唆された。また,性的に成熟した雌と雄は筋肉層の大部分を消失していた(生殖変態)ことから,本種は1回繁殖でエネルギーの大部分を費やすと考えられる。さらに,成熟した雌は生殖変態した疣足を有していなかった為,本種は生殖群泳をしないであろうと示唆される。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 実験室条件下におけるシベリアシマリス<i>Tamias sibiricus</i>の雌の発情特性

    鎌田 泰斗, 坂元 愛, 山田 新太郎, 関島 恒夫 哺乳類科学 60 (1), 3-13, 2020

    ...の長さや,この期間に特異的に観察される鳴き声(発情鳴き)に差異があるかどうかを比較した.次に,発情鳴きが認められた期間において交配実験を実施したところ交尾行動が観察されたことから,発情鳴き状況に応じた膣スメア細胞診をすることにより,発情鳴きの発情周期上の意義を明らかにした.結果として,雌のシマリスは,実験室条件下において年1回の繁殖期を有しており,発情鳴きは約11日周期で繁殖期間中に4から5回ほど認...

    DOI Web Site

  • 北海道旭川の春の渡り期におけるオオムシクイの通過時期

    高山 裕子 Bird Research 16 (0), S7-S9, 2020

    ...オオムシクイは渡りの時期が遅いため,繁殖期にオオムシクイが観察されてもその場所が繁殖地なのか中継地なのかの判断が難しかったが,6月下旬以降にオオムシクイが繁殖環境である森林で記録された場合には,その場所での繁殖の可能性が考えられ,注意深い観察が望まれる。</p>...

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  • ロシア・レナデルタにおけるシギ・チドリ類の標識記録

    澤 祐介, 佐藤 達夫, 池内 俊雄, Vladimir Pozdnyakov The Bulletin of the Japanese Bird Banding Association 31 (1_2), 53-64, 2019-12-31

    ...<p>2016年6月下旬から7月上旬の繁殖期にかけて,ロシア・レナデルタにおいてシギ・チドリ類の標識調査を実施した.調査期間中,合計35種の鳥類が観察され,そのうち18種が繁殖していることが確認された.そのうち6種32羽のシギ・チドリ類を捕獲,標識した.本論文では,シギ・チドリ類の営巣環境と標識した個体の外部計測値について報告する.</p>...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件

  • 行徳野鳥観察舎に保護されている幼鳥アオバトのタイマー録音による鳴き声調査

    こまたん, 吉村 理子 BINOS 26 (0), 1-12, 2019-12-01

    ...調査はIC レコーダーのタイマー録音機能を利用して録音し、アオバトが初めての繁殖期を迎えた個体(前年生まれ)の鳴き声の回数や鳴き方の変化を解析した。</p><p>1)アオバトの生まれた翌年の鳴き始め頃の鳴き声は、鳴き始め頃の中でもごく初期は各句最高周波数が低く、それ以降は周波数は標準的な高さになるものの、安定しない未完成なものであると考えられる。...

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  • 多摩動物公園におけるアオバトのタイマー録音による鳴き声調査

    こまたん BINOS 26 (0), 13-29, 2019-12-01

    ...<p>多摩動物公園野生生物保全センターで飼育されているオス1羽、メス2羽の計3羽の飼育下のアオバトの繁殖期における鳴き声をICレコーダーのタイマー録音機能を利用し録音した記録から分かったことを報告する。</p><p>1)繁殖の欲求が高まっていく2 週間ほどは頻繁に鳴くが、その欲求も徐々に薄れてピーク後56日間(8週間)程度でほとんど鳴かなくなったと考えられる。...

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  • 新設ゴルフ場におけるコガネムシ類の発生動態

    山本 久仁夫 芝草研究 48 (1), 40-48, 2019-10-31

    ...全体の最多捕獲年は1999年で2002年には91.5%が減少し, 新設草地における異常繁殖期の終息を示唆した。<br>4. 月次の捕獲期間は, 全体が4月1半旬〜10月5半旬までの41半旬で, 種別では10半旬〜39半旬であった。最多捕獲期は高温期に少ない傾向を示した。<br>5....

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  • 河道内氾濫原と水田域におけるカエル類の生息状況の比較

    田和 康太, 永山 滋也, 萱場 祐一, 中村 圭吾 応用生態工学 22 (1), 19-33, 2019-07-28

    ...過去の河川水辺の国勢調査における調査結果も活 用し,河道内氾濫原水域のカエル類生息状況を整理した.揖斐川の初夏期の調査では,ニホンアマガエル,ヌマガエル,トノサマガエル,ナゴヤダルマガエル,ツチガエルおよび外来種であるウシガエルの計 6 種が記録された.ニホンアマガエル,ヌマガエル,トノサマガエルおよびナゴヤダルマガエルの 4 種は,明らかに水田において,出現地点や個体数が多かった.さらに,オスの繁殖期広告音...

    DOI Web Site Web Site 参考文献47件

  • 鹿児島県桜島袴腰海岸におけるゴマフニナの生活史 : 精子と卵子の形成季節と性比の検討

    山角, 公彦, 冨山, 清升, 吉本, 健 Nature of Kagoshima 45 183-188, 2019-05-31

    ...月~ 2011 年12 月まで,毎月大潮時に鹿児島県桜島袴腰海岸の潮間帯で50 cm × 50 cmのコドラートを用いて,3 か所でサンプルを採取し,ノギスを用いて殻長を測った.持ち帰ったサンプルは,冷凍保存しておき,2011 年5 月~ 2011 年12 月の各サンプルの中から,ランダムに20 個体を選び,光学顕微鏡を用いて雌雄の性比を調査した.2011 年6 月~ 2011 年8 月において,繁殖期...

    HANDLE Web Site Web Site

  • 長野県塩尻市東山における自動撮影カメラを用いたニホンジカの生息状況調査

    柳澤 賢一, 八代田 千鶴 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 674-, 2019-05-27

    ...一方、秋季は捕獲実施の有無に関わらず高標高の牧草地と山麓の畑地において日撮影頭数が特に多く、繁殖期は開放地に群れで局在する傾向があった。このように当該地域のシカは季節ごとに利用場所が変化することから、生息状況に応じて重点的に捕獲する箇所を選定することが重要と考えられた。</p>...

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  • 薬剤を樹幹注入したブナ林の樹冠昆虫と鳥類の生息状況

    谷脇 徹 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 180-, 2019-05-27

    <p>ブナハバチの葉食被害からブナを保全するために実施する薬剤樹幹注入では、その生態系への影響を回避・軽減する適切な施用方法の検討が求められている。本研究ではこれら影響に関する情報を蓄積するため、ブナハバチによるブナ林衰退が著しい神奈川県西丹沢の檜洞丸において、注入木と非注入木で昆虫類、注入林分と対照林分で鳥類の生息状況を調査した。昆虫類について2016~2018年に樹冠スウィーピング調査を行っ…

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  • 気候変動がヤマガラ,シジュウカラの初卵日に及ぼす影響

    水谷 瑞希, 梁瀬 桐子, 佐藤 貴紀 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 680-, 2019-05-27

    ...気温に対する初卵日の応答が種間で異なることから,気温の変化は両種の繁殖時期だけでなく,繁殖期における種間関係にも影響を及ぼす可能性が考えられる。</p>...

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  • 奄美大島におけるリュウキュウコノハズク<i>Otus elegans</i>の繁殖成功の空間パターンと森林景観要因

    井上 遠, 松本 麻依, 吉田 丈人, 鷲谷 いづみ 日本鳥学会誌 68 (1), 19-28, 2019-04-23

    ...<p>本研究では,二次林を含めた森林面積が島の約80%を占める奄美大島において,準絶滅危惧種に指定されているリュウキュウコノハズクの巣立ちビナのルートセンサスを,繁殖期(2017年6月27日–7月25日)に行なった.奄美大島のほぼ全域の合計58地点において98羽の巣立ちビナが確認され,うち13地点では複数回巣立ちビナが確認された.巣立ちビナ確認地点(53地点)と,確認地点と同頻度になるように各センサスルート...

    DOI Web Site Web Site 参考文献17件

  • モリアオガエルの産卵場所の水質と幼生の成長

    佐々木 隆馬, 森 貴久 帝京科学大学紀要 = Bulletin of Teikyo University of Science 15 33-39, 2019-03-31

    ...本研究では産卵場所の水質条件がモリアオガエルの繁殖(産卵場所選択と幼生の成長)にどのような影響を与えるかを明らかにすることを目的として、繁殖期にいくつかの水場における卵塊数密度を調査し、その場所の水質などを測定した。加えて野外での幼生の飼育実験も行い、上陸までの成長を記録した。結果として、モリアオガエルの卵塊数密度は水温が高い場所で高く、なかでもリンや窒素の濃度が高く富栄養化した場所で高かった。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 千葉県船橋市におけるチョウゲンボウの代替巣の利用について

    立林 泰典, 河村 真悟, 末廣 富士代, 石井 重久 応用生態工学 21 (2), 203-208, 2019-01-28

    ...焼却施設の解体及び,隣接地への新設事業における環境影響評価の結果を受けて,旧施設に営巣する小型猛禽類チョウゲンボウへの配慮事項として新施設へ代替巣を設置した.設置した代替巣の大きさは,高さ 32 cm × 幅 42 cm × 奥行 50 cm,設置位置は地上 38 m の建築物の壁面とした.また,代替巣の周辺に見張り,餌の解体ができるとまり場所を設置した.代替巣設置 1 ヶ月後に利用が確認され,翌年の繁殖期...

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  • 段階式水位低下によるダム湖のオオクチバスの繁殖抑制

    松崎 厚史, 沖津 二朗, 浅見 和弘, 樋口 貴哉, 鎌田 健太郎, 大杉 奉功, 中井 克樹, 松田 裕之, 小山 幸男 応用生態工学 21 (2), 145-158, 2019-01-28

    ...福島県阿武隈川水系三春ダムでは,制限水位方式のダム運用を行っており,通常,洪水期の開始直前に貯水位を低下させる.ちょうどこの時期は,外来魚の繁殖期と重複し,オオクチバスの産卵開始の目安とされる 15~16℃に表面水温が達する時期が含まれる.このため,ダム湖に特有の計画的な水位操作パターンに工夫を施し,外来魚の繁殖抑制を試みた.通常のダム操作は,貯水位を一定の割合で低下させていくが,三春ダムでは,途中...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献3件 参考文献1件

  • オスニホンザルへのニューロキニンB受容体拮抗剤皮下インプラントによる繁殖抑制効果の検証

    迫野 貴大, 陳 晶, 真方 文絵, 佐々木 拓弥, 山本 昂輝, 大石 真也, 井上 直子, 上野山 賀久, 束村 博子, 鈴木 樹理, 松田 二子 日本繁殖生物学会 講演要旨集 112 (0), P-8-P-8, 2019

    ...【方法】実験1:SB223412を飽和させたDMSO溶液をシリコンチューブに充填し,繁殖期のオスニホンザル3頭の皮下にインプラントした(約29 mg/kg BW)。1日に1回8日間採血し,うち1頭から投与46日後に精巣と精嚢腺を採取した。実験2:薬剤を粉末の状態でチューブに充填し,繁殖期のオス2頭の皮下にインプラントした(約376 mg/kg BW)。...

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  • 小規模半自然草地におけるカヤネズミの冬季の営巣環境

    澤邊 久美子, 夏原 由博 保全生態学研究 24 (1), 31-38, 2019

    ...これは繁殖期の巣高より低く、越冬巣は草高にかかわらず一定の高さであった。草地における越冬巣の有無は過去2年間の繁殖期の営巣の有無とほぼ対応していた。冬季の茎葉層植被率、全植被率またはススキとチガヤの植被率が高いと越冬巣が有意に多く、冬期の全面刈取りがあると越冬巣が有意に少なかった。カヤネズミの移動を想定した森林・水田の隣接については関連が見られなかった。...

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  • 有機スズ化合物による雌性性周期かく乱作用とその分子メカニズム

    中西 剛 日本毒性学会学術年会 46.1 (0), S18-1-, 2019

    ...またTBTおよびTPTは、げっ歯類に対しても発生毒性や精子細胞形成の阻害など生殖毒性を有することが報告されていたが、最近TBTについては、繁殖期の雌性ラットに対して性周期異常や繊維化を伴った子宮の炎症を誘発し、妊娠率の低下を招くことが報告された。...

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  • 神奈川県東丹沢地域における中大型哺乳類のヌタ場利用

    佐野 千尋, 大川 智也, 鹿島 惇平, 米地 梨紗子, 糟屋 奈津実, 黒澤 亮, 松林 尚志 哺乳類科学 59 (1), 37-48, 2019

    ...された.撮影頻度による上位4種はニホンジカ(<i>Cervus nippon</i>),ニホンイノシシ(<i>Sus scrofa leucomystax</i>),タヌキ(<i>Nyctereutes procyonoides</i>),アナグマ(<i>Meles anakuma</i>)であり,これらが全体の88.2%を占めた.ヌタ場における主な行動は,ニホンジカにおいては雌雄で異なり,オスは繁殖期...

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  • 繁殖期におけるサンコウチョウの羽広げ行動

    藤井 忠志, 渡邊 治 Bird Research 15 (0), S7-S10, 2019

    <p>サンコウチョウの羽を広げる行動が2013年から2019年あいだに12つがいの観察で15回観察された.この行動は,巣立ち前後に観察者がヒナに近づいた際に観察され,巣立ちビナを守るための威嚇行動などの可能性が考えられた.</p>

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  • ケリ<i>Vanellus cinereus</i>のつがい関係の継続年数および離婚再婚の例

    河地 辰彦 The Bulletin of the Japanese Bird Banding Association 30 (2), 71-79, 2018-12-31

    ...</p><p>つがい関係は,1繁殖期間中は一夫一妻のみで,複数年にわたって継続していた.しかし,長期にわたって継続するものは少なく,雌は数年で替わっていた.つがい関係の継続は最長5年間であった.また,元つがい相手が生存しているにも関わらずそれぞれが別個体と再婚した例もあった.</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • 針葉樹林ギャップ地を落葉広葉樹林に再生する過程における鳥相の変化:録音によるデータの収集

    白井 聰一 日本鳥学会誌 67 (2), 227-235, 2018-10-25

    ...東京都の高尾小下沢国有林のスギ,ヒノキ人工林で,自然災害で生じたギャップ地に落葉広葉樹の苗木を植え,広葉樹林パッチを再生する活動を2001年から行っている.この施業が鳥類に与える影響を調べるため,留鳥10種を対象とし2006年から10年間の繁殖期に,音声録音によって出現頻度を記録した.その結果,ギャップ再生地でヒヨドリやウグイスの増加傾向が認められたが,草地を好むホオジロや他の種では一定の傾向が認められなかった...

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  • 横須賀市におけるフン害発生地点のサギ類の飛来パターン

    白井 正樹, 杉本 敏文, 伊藤 憲彦, 門 裕之, 中島 慶人, 竹内 亨 ペストロジー 33 (2), 45-48, 2018-09-25

    ...<p>2015年6~9月に神奈川県横須賀市の電力中央研究所大電力試験所でフン害をもたらすサギ類の飛来数を観測した.その結果,繁殖期に相当する6月の飛来が最も多く,7月以降飛来数は減少した.また,1日の中で4~5時の飛来が最も多く,全体の68%が観測された.この結果から,大電力試験所におけるフン害リスクは繁殖期の早朝に最も高くなることが示唆された.</p>...

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  • 厦門市における都市緑化空間と越冬期の鳥相との関係について

    福井 亘 日本緑化工学会誌 44 (1), 143-146, 2018-08-31

    ...その結果,越冬期においては,鳥種が繁殖期よりも大幅に増加し,特に水辺空間と植栽の豊かな場所では鳥相も豊かになることが示され,市が推進する水辺空間が生態系に役割を示したことから,今後の中国での緑化の方向性について知見を得ることができた。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献5件

  • 南硫黄島のオガサワラオオコウモリ

    Suzuki, Hajime, Horikoshi, Kazuo, Horikoshi, Sora, Ameda, Yosuke, Murata, Yusuke, 鈴木, 創, 堀越, 和夫, 堀越, 宙, 飴田, 洋祐, 村田, 悠介 小笠原研究 = Ogasawara research (44) 167-208, 2018-07

    南硫黄島のオオコウモリの生息状況を明らかにするとともに、生態晴報、遺伝時報を得る目的で、2017年6月13日~28日の期間に現地で調査を行った。その結果、過去に生息分布が確認されていたオガサワラオオコウモリ Pteropus pselaphon が確認され、個体数においても特に大きな変動はないものと考えられた。1982年調査では「昼行性」、2007年調査では「昼間及び夜間にも活発に活動する」とさ…

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  • 日本大学水上演習林における林相と鳥類の出現種数の関連性

    園原 和夏, 織田 歩, 杉浦 克明, 増谷 利博 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 505-, 2018-05-28

    ...鳥類調査はスポットセンサス法により、越冬期(12月)・繁殖期前期(5月)・繁殖期後期(7月)の計3回行った。この他、林分調査と下層植生調査を行った。その結果、カラマツ人工林と枝打ちをされたスギ人工林で鳥類の出現種数が多い傾向が見られた。一方で、枝打ちをしていないスギ人工林の鳥類出現種数は少なかった。越冬期の12月は、全林分を通じてもっとも鳥類種数が多かった。...

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  • 中大型哺乳類のヌタ場利用に関する研究

    佐野 千尋, 糟屋 奈津実, 大川 智也, 松林 尚志 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 436-, 2018-05-28

    ...ヌタ場を構成している湧水のナトリウム濃度がシカの飲水行動と、シカの繁殖期がシカのヌタ浴びと、餌資源となる水生生物量が中型食肉類の探餌行動とそれぞれ関係していることが判明した。以上ヌタ場を構成する様々な環境要因が各動物種の利用目的に影響しているということが示唆された。</p>...

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  • 鳥類分布の季節性:繁殖期と越冬期で対照的な気候と土地利用の種数への影響

    河村 和洋, 山浦 悠一, 先崎 理之, 植田 睦之, 中村 太士 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 671-, 2018-05-28

    ...<p>本研究では、全国の鳥類データを用いて、年平均気温、積雪深、標高、周囲の生息地量が鳥類の種数に及ぼす影響を、繁殖期と越冬期を分けて調べた。森林性、草原性それぞれの全種、留鳥、漂鳥、夏鳥・冬鳥の種数を個別に解析した。繁殖期には、年平均気温が低いほど森林性と草原性の留鳥を除く全グループの種数が多く、周囲の生息地面積が広いほど多くのグループの種数は多かった。...

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  • 北海道におけるカワガラスの繁殖期の分布

    藤巻 裕蔵 森林野生動物研究会誌 43 (0), 13-18, 2018-03-30

    <p>1976~2017年の4月下旬~7月下旬に北海道の1,008区画(4.5km×5.0km)内の調査路1,137か所でカワガラス<i>Cinclus pallasii</i>の分布を調べた.分布図の作成ではこの他にスポットセンサス,既存の論文,各種報告,日本野鳥の会北海道内の支部報の記録も用い,総計1,608区画の分布データが得られた.カワガラスが記録された区画は山間部で,これらの区画の割合…

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  • 船生演習林におけるヒノキ人工林の発達段階と鳥類群集の多様性の関係

    池田, 一穂, 福沢, 朋子, 逢沢, 峰昭, 大久保, 達弘 宇都宮大学農学部演習林報告 = Bulletin of the Utsunomiya University Forests (54) 15-24, 2018-03

    ...宇都宮大学船生演習林のヒノキ人工林11林分を発達段階によって幼齢林、若齢林、壮齢林、老齢林の4つに区分し、各林分において、鳥類の繁殖期(5月中旬~6月下旬)にスポットセンサス法を用いて鳥類群集を調べた。また、環境条件として、各林分のヒノキ樹高、樹冠長、立木密度、開空度を調査した。調査の結果、14種136羽の鳥類が確認された。...

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  • ライチョウの群れ構成と標高移動の季節変化

    小林 篤, 中村 浩志 日本鳥学会誌 67 (1), 69-86, 2018

    ...の「なわばり確立・つがい形成期」,「抱卵期」,「育雛期」の区分に加え,非繁殖期は「秋群れ期」と「越冬期」に分けるのが適当であることが指摘された.ニホンライチョウは,行動的にも生理的にも日本の高山環境に対し高度に適応しているが,日本では高山の頂上付近にしか生息できる環境が残っていないため,この種の中で最も温暖化の影響をうける可能性の高い個体群であることが指摘された....

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献16件

  • 自然哺乳黒毛和種において初回排卵が遅延する個体の超音波による診断基準

    竹之内 直樹, 法上 拓生, 阪谷 美樹, 伊賀 浩輔 日本繁殖生物学会 講演要旨集 111 (0), OR2-5-OR2-5, 2018

    ...<p>【目的】ウシの生涯生産性向上のためには,繁殖期の空胎期間短縮に加え分娩後の繁殖機能の回復促進が重要である。肉用牛の分娩間隔短縮が家畜改良増殖目標に掲げられている一方で,黒毛和種では妊娠期間が延長していることが知られており,分娩間隔短縮はより重要となっている。...

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  • 渡良瀬遊水地における繁殖期のサンカノゴイ雄の減少

    平野 敏明 Bird Research 14 (0), A13-A22, 2018

    <p> サンカノゴイ<i>Botaurus stellaris</i>の雄の確認個体数の変動を明らかにするために,栃木県南部の渡良瀬遊水地で2008年から2017年の3月下旬から6月に,声に基づいた生息調査を実施した.遊水地の3つの調節池を通る全長15kmのコースを設定し,おもに日の出前2時間から日の出後1時間の間に声の有無を記録した.サンカノゴイの雄は毎年1-5羽が記録されたが,年とともに有意…

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  • B6マウス精巣における精子形成の加齢変化

    加茂 祐樹, 叶内 史記, 金森 瑞歩, 種村 健太郎, 原 健士朗 日本繁殖生物学会 講演要旨集 111 (0), P-14-P-14, 2018

    ...<p>【目的】ほ乳類精巣は,繁殖期間を通じて,大量の精子を生産し続ける。精子は,幹細胞の分化を起点とし,体細胞分裂と減数分裂を経て形成される。生産される精子の数は,繁殖期間を通じてほぼ一定を保ち,その後徐々に減少すると考えられているが,幹細胞から精子細胞までの各分化過程のどこにいつ異常が生じるのかは明らかでない。...

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  • 録音による森林性鳥類モニタリングの有効性評価: 奄美大島の鳥類保全に向けて

    井上 遠, 井上 奈津美, 吉田 丈人, 鷲谷 いづみ 保全生態学研究 23 (1), 87-98, 2018

    ...繁殖期(2015 年4 月22 日~ 5 月6 日)に5 か所の森林域において、早朝および夜間に音声録音(録音法)とポイントカウント法を同時に実施した。オオトラツグミやルリカケスなど奄美大島の森林域に生息する保全上重要な鳥類種を含めて、録音法でもポイントカウント法とほぼ同様の鳥類相を記録できた。...

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  • 兵庫県における高密度下でのニホンジカの繁殖特性

    松金(辻) 知香, 横山 真弓 哺乳類科学 58 (1), 13-21, 2018

    ...年を除いて80%以上を維持していた.一方,1歳の妊娠率は15.6%であり,本地域における過去の報告の76.3~76.6%と比較すると著しく減少した.また1歳の体重においては,非妊娠個体は妊娠個体よりも約10 kg少なかった.調査期間中のシカ生息密度は20~30頭/km2であり,シカの採食による深刻な森林下層植生の衰退が続くほどの高密度状態であった.1歳については,高密度状態の長期化の影響を受けて,繁殖期...

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  • 北海道産ハシブトガラ<i>Poecile palustris</i>とコガラ<i>P. montanus</i>の識別点の検証

    今野 怜 The Bulletin of the Japanese Bird Banding Association 30 (1), 1-13, 2018

    ...北海道産のハシブトガラ33個体<i>Poecile palustris</i>とコガラ<i>P. montanus</i> 24個体を用い,両種の識別点の有効性を検証した.会合線付近の色の違いは幼羽期以外には北海道でも有効であった.秋期から冬期には,ハシブトガラの耳羽と側頸の境界が淡褐色である点も識別に有効だったが,喉の黒色部の広さは有効でなかった.繁殖期と幼羽期には,羽毛の色や長さを基準としたすべての...

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  • 鹿児島湾桜島袴腰の転石海岸におけるムラサキクルマナマコの生活史

    原井, 美波, 冨山, 清升 Nature of Kagoshima 43 451-456, 2017-05-29

    ...された.また,季節変動も無かったことから性別と体の大きさには相関関係がないと言える.性比については,4月から8月にかけて生殖巣が発達し,4 月から5 月にかけて成熟した雄が増加していることから,この雄の一部が性転換することで6 月に雌が出現したと考えることが可能である.6 月に雌が出現し,9 月にはほとんどの個体が放卵・放精を終えたと考えられるため,6 月から8 月の間が桜島袴腰海岸における本種の繁殖期...

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  • 北海道におけるキクイタダキの繁殖期の分布

    藤巻 裕蔵 森林野生動物研究会誌 42 (0), 1-7, 2017-03-30

    <p>1976~2016年の4月下旬~7月下旬に北海道の993区画(4.5km×5.0km)内の調査路1,118か所でキクイタダキ<i>Regulus regulus</i>の分布を調べた.分布図の作成ではこの他に既存の文献・各種報告と個人の記録も用いた.キクイタダキが出現した区画の割合は18.9%で,主な分布域は中央部から東部にかけてであった.生息環境別の出現率はハイマツ林で7.7%,常緑針葉…

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  • 標識再観察法によるトキ<i>Nipponia nippon</i> の個体数推定

    岡久 雄二, 永田 尚志, 尾崎 清明 山階鳥類学雑誌 48 (2), 51-63, 2017-03-20

    ...初めて野生下で繁殖が成功し,8羽の雛の巣立ちが確認された2012年の繁殖期以降,8.48個体(95%CI: 5.89–12.21)の未標識個体が生息していたと推定された。未標識トキの推定個体数は2014年の繁殖期後には30.23羽(95%CI: 19.1–48.0)まで増加したが,徐々に減少し,現在は20.30羽(95%CI: 15.5–26.7)である。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献17件

  • 愛知県内におけるスズメ(passer montanus)の生息状況の変化

    清水, 美登里 愛知県環境調査センター所報 = Bulletin of Aichi Environmental Research Center (44) 27-34, 2017-03

    ...また,2000年度までの15年間と2001年度からの15年間について,スズメの繁殖期の平均確認数を比較したところ,有意に減少した地点が3地点あり,そのうち2地点では住宅等の建物が周辺に存在する地点であった。このことから,ここ約15年間に起こった営巣環境の変化がスズメの減少の原因の1つであることが示唆された。...

    日本農学文献記事索引

  • 河川が都市の鳥類多様性に与える影響:函館市亀田川の事例

    中川 優奈, 三上 かつら, 三上 修 日本鳥学会誌 66 (2), 133-143, 2017

    ...,上流下流のどこで種数が多いのか,それらが季節によって異なるのかを検証した.調査の結果,河川沿いと住宅地では,繁殖期,越冬期ともに,河川沿いの方が有意に種数が多かった.このことは亀田川のような河川の存在が都市の鳥類の種の多様性を高めていることを示している.河川沿いにおける種数は,繁殖期には上流ほど種数が多いのに対し,越冬期では逆に下流の方で種数が多かった.これは繁殖期にはカッコウをはじめとした山に近...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献4件 参考文献7件

  • 沖縄島やんばる地域におけるケナガネズミの食性と生息環境

    久高 奈津子, 久高 將和 哺乳類科学 57 (2), 195-202, 2017

    ...>Diplothrix legata</i>(齧歯目ネズミ科)の食性を直接観察と食痕調査により明らかにした.餌品目には植物31種と動物10種が含まれた.摂食した植物の部位は種子22種,果実8種,葉3種,樹皮3種とさまざまであったが,ケナガネズミの食性は主に種子や果実に偏った雑食性であることが示された.また植物の生物季節(フェノロジー)の進行とともに摂食する樹種に変化も認められた.なおケナガネズミの繁殖期...

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  • 厦門市における都市緑化空間と繁殖期の鳥相との関係について

    福井 亘 日本緑化工学会誌 43 (1), 227-230, 2017

    発展著しい中国南部の経済特区の厦門市では,都市部での緑化が推進されている。特に,湿地を含んだ水辺環境をもつ緑化は,市内で推進されている。既存と新規の緑化について,現状が都市生態系の中の鳥相と,どの様に関わっているのかを調査した。調査は,緑化の現状を GIS化し,鳥類調査の結果から緑化空間との関わりを探った。その結果,緑化の植栽階層性があり,水辺空間の豊かな場所では鳥相も豊かになることが示され,市…

    DOI Web Site Web Site 参考文献6件

  • 日本家畜管理学会・応用動物行動学会 2017年度春季研究発表会

    日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌 53 (1), 15-62, 2017

    ...放牧と舎飼飼育における多指標を用いたウェルフェアの比較</p><p>○中嶋紀覚・土井和也・田宮早恵・八代田真人(岐阜大院連農・岐阜大応生)</p><p>イヌにおけるヒト・イヌ・ネコに対する視覚注視の比較</p><p>○小倉匡俊・中村早奈惠・永田早紀・槇みづき(北里大獣医)</p><p>シカ副産物を用いたイヌ口腔内衛生効果の検討</p><p>○若山遥・中島彩香・福澤めぐみ(日大生物資源)</p><p>繁殖期...

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  • 秋季に和歌山県で観察されたヒクイナ<i>Porzana fusca</i>の風切の換羽状態

    上出 貴士 The Bulletin of the Japanese Bird Banding Association 29 (1), 52-57, 2017

    ...和歌山県日高郡日高町で確認されたヒクイナの風切の換羽状態について,2つの事例を報告した.2015年9月に観察した幼鳥は風切を伸長中であったが,完全換羽ではなく,繁殖期の終盤に生まれた個体が幼羽の風切を一斉に伸長している段階であったと考えられた.幼羽の風切は成鳥よりも黒みの強い色であった.同年10月に観察した成鳥は,初列風切の換羽を終了しており,羽色は幼鳥より赤みが強かった.今回の観察結果から,ヒクイナ...

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  • 筑後川水系川原川におけるアカザの年齢と成長

    竹下 直彦, 阪田 和弘, 近藤 卓哉, 永田 新悟, 荒木 晶, 星野 和夫 水産増殖 65 (4), 409-415, 2017

    ...また,繁殖期は5-7月で,6月がその盛期と考えられた。本河川のアカザにおいては,体長の雌雄差が認められなかったことから,雌雄とりまとめて,年齢と体長をvon Bertalanffyの成長式にあてはめたところ,以下の式が得られた。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 岡山県南部の農業水路における希少タナゴ類の人工産卵床利用

    中田 和義, 小林 蒼茉, 川本 逸平, 宮武 優太, 青江 洋 応用生態工学 20 (1), 33-41, 2017

    ...本実験では,タナゴ類の繁殖期である 2014 年 3 月から 8 月に,二枚貝類 3 種(イシガイ,マツカサガイ,トンガリササノハガイ)を収容した長さ 50 cm × 幅 36 cm × 高さ 8 cm の長方形型トレーを人工産卵床として農業水路の実験地点に設置した.実験は第 1 ~7 期の実験期間を設けて実施し,1 期当たりの期間は 3 週間とした.各実験期間の終了後,人工産卵床の二枚貝類は実験室...

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • 東アジアにおけるアマサギ2個体を対象とした長距離移動の衛星追跡

    藤田 剛, 土方 直哉, 内田 聖, 平岡 恵美子, 徳永 幸彦, 植田 睦之, 高木 憲太郎, 時田 賢一, 樋口 広芳 日本鳥学会誌 66 (2), 163-168, 2017

    ...アマサギは人に運ばれることなく急速に分布拡大した例とされるが,分散や渡りなど長距離移動には不明な点が多い.筆者らは,茨城県で捕獲されたアマサギ2羽の長距離移動を,太陽電池式の人工衛星用送信器を使って追跡した.2羽とも,捕獲した2006年の秋にフィリピン中部へ移動して越冬したが,その内1羽が翌春に中国揚子江河口周辺へ移動し,繁殖期のあいだそこに滞在した.そこは,前年繁殖地とした可能性の高い茨城県から1,900...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか2件 参考文献16件

  • 青森県下北地方におけるイスカの営巣環境と繁殖行動の季節性

    蛯名 純一, 三上 かつら Bird Research 13 (0), S11-S17, 2017

    ...していることを再確認した.ただし,球果が不作だった2012/2013シーズンには巣および繁殖行動は発見されなかったことから,海外のイスカ同様,日和見的繁殖を行なっていると考えられる.2010/2011から2015/2016のあいだの6シーズンに発見した20巣はいずれもクロマツ <i>Pinus thunbergii</i> の林の林縁部にあり,巣はいずれも8-21.5mの高いところに架けられていた.主な繁殖期...

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  • 針葉樹人工林におけるシジュウカラ科鳥類3種の営巣密度と営巣位置

    近藤 崇, 肘井 直樹 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 294-, 2017

    ...2011年に20個,2012–2016年に約60個の巣箱を設置し,繁殖期である4–7月の間,週に1回以上の頻度で,営巣した巣箱の位置と繁殖状況を調査した。その結果、ヒガラ、シジュウカラ、ヤマガラの3種が巣箱を利用して営巣した。人工林では,主要な育雛餌である鱗翅目・膜翅目幼虫が広葉樹パッチに偏在しているため,巣箱周辺の広葉樹パッチの分布が営巣の有無に影響を与えることが考えられる。...

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  • イカルチドリの繁殖期における形態および羽色の性差の検討

    内田 博 The Bulletin of the Japanese Bird Banding Association 29 (1), 16-24, 2017

    ...埼玉県中央部の都幾川における,繁殖期のイカルチドリの雌雄の計測値の比較から,雌は雄よりも体重が重く,自然翼長が長い傾向が見られた.頭部の額黒色帯羽部の幅は雌よりも雄で広かった.ただし,雌雄における測定値の重複は大きく,単独の測定値だけでは性別の判断は難しいと考えられた.色彩の比較では,雄は雌に比べ眼下羽部から耳羽までの羽色が黒い傾向があり,雌は体羽色であるOlive-Brownに近い羽色をもつ個体が...

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • オオコノハズク<i>Otus lempiji</i>の齢の識別について

    深井 宣男 The Bulletin of the Japanese Bird Banding Association 29 (1), 25-31, 2017

    ...比較した結果,風切や尾羽,初列大雨覆の色彩と長さなどで齢を識別できる可能性が高いことがわかった.すなわち,風切や尾羽は,幼鳥では幅が狭く先細りする形状であるのに対し,成鳥では幅が広く先端は丸い形状であった.また,第一回冬羽の幼鳥では初列大雨覆が淡色で,次列大雨覆の先端より短いのに対し,成鳥では暗色で,次列大雨覆の先端と同程度までの長さがあった.幼鳥は,秋にこれらの羽を換羽しないため,生まれた翌年の繁殖期...

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  • 北海道中部・南東部におけるジュウイチとツツドリの繁殖期の生息状況

    藤巻 裕蔵 森林野生動物研究会誌 41 (0), 11-17, 2016-03-30

    <p>1976~2015年の4月下旬~7月上旬(高標高地では~7月下旬)に北海道中部・南東部の917区画(4.5km×5km)内の調査路1,029か所でジュウイチ<i>Hierococcys hyperythrus</i>とツツドリ<i>Cuculus optatus</i>の生息状況を調べた.これらが出現した区画数と調査路数は,ジュウイチで48区画(5%),66か所(6%),ツツドリで634区…

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  • 奈良市におけるカラス類の出現数とゴミの食い荒らしの関係

    西田, 宗太郎, 辻野, 亮 奈良教育大学自然環境教育センター紀要 17 59-67, 2016-03-20

    ...10月~12月の非繁殖期の燃やせるゴミの日に400分間、燃やせないゴミの日に400分間の観察によって、燃やせるゴミの日にのべ82羽、燃やせないゴミの日にのべ92羽のカラス類を記録した。また、2015年12月の非繁殖期の燃やせるゴミの日に200か所、燃やせないゴミの日に200か所のゴミ回収場所を観察した結果、燃やせるゴミの日に2か所、燃やせないゴミの日に3か所の食い荒らしを記録した。...

    機関リポジトリ Web Site

  • マイクロホンアレイを利用した野鳥の歌行動理解の試み

    鈴木, 麗璽, 松林, 志保, 奥乃, 博 第78回全国大会講演論文集 2016 (1), 17-18, 2016-03-10

    ...野鳥(鳴禽類)は,繁殖期において異性に対するアピールや縄張りの主張のために,比較的長い鳴き声である歌を歌う.このとき,個体間・種間において様々な相互作用があることが知られている.近年,マイクロホンアレイを用いた音源定位や分離の技術が急速に発展しているが,野鳥の音声に基づく行動の理解への活用は限定的な状況にあるといえる.我々は,ロボット聴覚オープンソースソフトウェアであるHARKと,市販のマイクロホンアレイ...

    情報処理学会

  • 小佐渡丘陵キセン城地区における繁殖期の鳥類相

    中津, 弘, 長嶋, 直幸, 本間, 航介, 永田, 尚志 新潟大学農学部研究報告 = Bulletin of the Faculty of Agriculture, Niigata University 68 11-15, 2016-02

    ...新潟県佐渡島東部の丘陵地の中で、森林内の放棄棚田を復元しているキセン城地区の鳥類について繁殖期の調査を行った。3回の調査で計30種の鳥類を確認し、ヒヨドリが最も優占していることが明らかになった。他方、島内の山麓谷戸に多いカワラヒワやスズメは観察されなかったが、森林内に点在する農地的なパッチ状生息地であることや、人家集落が近傍に存在しないことがその要因であろう。...

    機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 HANDLE ほか1件

  • オオタカ<i>Accipiter gentilis</i>の雄幼鳥の繁殖なわばり確立過程

    内田 博, 大堀 聰, 黒江 美紗子 日本鳥学会誌 65 (2), 129-142, 2016

    ...であった.繁殖未経験の個体の行動圏面積は成鳥に比べ大きく,最外郭法で4.2倍(95%カーネル法で11.5倍)の広さがあった.調査中にこれらの新規加入個体が遠くに移動することは無く,捕獲場所である大久保山周辺に定住していたことから,調査対象地に定着していたと考えられる.独身期の個体の行動圏は互いに重複が多く,繁殖なわばりを獲得してからは,重複部は減少した.幼鳥と成鳥との争いでは,成鳥が常に優位であり,繁殖期...

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • 秩父山地におけるヨタカのさえずり頻度の季節変化

    才木 道雄 日本鳥学会誌 65 (1), 31-35, 2016

    ...2014年の繁殖期に秩父地方の森林でヨタカ<i>Caprimulgus indicus</i>のさえずり頻度の季節変化を記録した.ヨタカのさえずり頻度は日没直後と日出直前で差がみられず,5月中旬から6月中旬と7月中旬から8月上旬が高く,2山型になる傾向にあり,ヨタカのさえずり頻度はつがい形成期と抱卵期から育雛初期にかけて高いと考えられた.直接観察が難しいヨタカの抱卵や育雛の時期を知るのは困難なので,...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献3件

  • 齢構成から見た横浜市街におけるドブネズミの繁殖期

    矢部 辰男, 大友 忠男, 原島 利光, 重岡 弘, 山口 健次郎 衛生動物 67 (3), 199-202, 2016

    <p>横浜市街で2014~2016年の2月または3月に捕獲したドブネズミの齢構成(水晶体重量から月齢を推定)から,個体群への加入数の季節的変動を調べた.捕獲された12カ月齢までの27頭(2014年),43頭(2015年)および27頭(2016年)を見ると,加入数の山は8~10月の高温期にある場合,1月の寒冷期にある場合,および春・秋の二峰性を示す場合があった.山が年によって異なることは,気温以外…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件

  • 小規模水槽におけるイタセンパラの成長および生残に影響を及ぼす環境要因

    馬場 幸大, 西尾 正輝, 山崎 裕治 保全生態学研究 21 (1), 61-66, 2016

    ...さらに、本種の繁殖期とされる9月および10月における計測については、性成熟の判定を行った。飼育実験の結果、豊富な餌量の供給および低密度における飼育によって、良好な成長が期待できることが示唆された。一方で、残餌や高水温に起因する水質悪化が、摂餌活性および生残率の低下をもたらす可能性が示された。また、すべての実験群において性成熟する個体が出現した。...

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  • 都心と郊外のトラップで捕獲されたハシブトガラスの体格・栄養状態の比較

    吉原 正人, 鈴木 馨, 梶 光一 日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌 52 (3), 134-144, 2016

    ...捕獲季節を繁殖期(3〜7月)と非繁殖期(8〜2月)に分けても栄養状態を比較したが、繁殖期・非繁殖期とも上野がこどもの国より悪く(<i>P</i> <0.01)、上記の地域差に及ぼす捕獲季節の影響は認められなかった。以上から、生ゴミを餌資源として高密度分布する都心では体格が小型化して栄養状態が悪くなること、特に成長過程の幼鳥や体格でオスより劣るメスでは、栄養不良が顕著になることが示唆された。</p>...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • ニホンザルにおける隣接群との行動圏の重複が発声頻度や活動に及ぼす影響

    鈴木 真理子 霊長類研究 Supplement 32 (0), 51-51, 2016

    ...調査は2007年5月から9月の非繁殖期に、屋久島西部海岸域に隣接して行動域をもつKwA群とKwZ群を対象におこなった。この二群は構成個体数が異なり、接触時には大きい集団であるKwZ群のほうが強いことがわかっている。オトナメス11個体(KwA群5個体、KwZ群6個体)を対象に個体追跡を行い、発声の有無、活動(採食・移動・休息)、周辺個体数の記録を行った。...

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  • 針葉樹人工林におけるシジュウカラ科鳥類3種の繁殖生態と広葉樹パッチとの関係

    近藤 崇, 早瀬 晴菜, 肘井 直樹 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 348-, 2016

    ...2012–2015年に約60個の巣箱を設置し,繁殖期である4–7月の間,週に1回以上の頻度で,営巣した巣箱の位置と繁殖特性(一腹卵数,巣立ち雛数,14日齢雛の体重)を記録した。広葉樹パッチの分布の評価には,営巣場所から最も近い広葉樹パッチまでの距離と,巣箱から一定距離ごとの内側にある広葉樹パッチの面積を用いた。...

    DOI

  • ワカサギにおける放射性セシウムの生物学的半減期の推定

    鈴木 究真, 小野関(湯浅) 由美, 田中 英樹, 松岡 栄一, 久下 敏宏, 角田 欣一, 相澤 省一, 森 勝伸, 野原 精一, 藥袋 佳孝, 岡田 往子, 長尾 誠也 日本水産学会誌 82 (5), 774-776, 2016

    ...また,2012年3-4月に繁殖行動が確認されたことから繁殖期前後で<i>T</i><sub>bio</sub>を算出したところ,繁殖期前で181-195日,繁殖期後で389-440日となり,明らかな差異が認められた。このことは,繁殖期前後で放射性セシウムの代謝速度が変化していることを示唆した。</p>...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献5件

  • 河川水辺の国勢調査とショッカー船調査による北上川水系 3 ダムにおけるオオクチバス生息状況の比較

    冨岡 繁則, 北方 真理子, 長岐 孝司, 沖津 二朗, 浅見 和弘, 西條 一彦 応用生態工学 19 (1), 37-46, 2016

    ...</p><p>3 ダムでオオクチバスの生息状況を比較すると,四十四田ダムで最も多く,次いで御所ダムであり,田瀬ダムでは少なかった.これは,繁殖期における貯水位の安定性と関係があり,四十四田ダムでは繁殖期に貯水位が安定しているが,御所ダムではドローダウンによる貯水位低下が早期に起こるため産卵床の干上がりが起こり,田瀬ダムでは年による貯水位変動のばらつきが大きいため継続的な再生産が難しいためと考えられた...

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  • 北海道稚内市抜海港および焼尻島の2003年から2009年におけるゴマフアザラシの個体数変動

    加藤 美緒, 小林 万里, 伊東 幸, 河野 康雄 哺乳類科学 56 (2), 179-188, 2016

    ...に海氷域へ移動し滞在していると推察されることから,焼尻島は春期の未成熟個体の上陸場として利用されていることが予想される.これらのことから,両上陸場は主に繁殖期前の冬期の上陸場として利用されていること,焼尻島においては未成熟個体によって春期の上陸場としても利用されていることが示唆された....

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  • マキノセンニュウ<i>Locustella lanceolata</i>の長野県初標識記録

    西 教生 The Bulletin of the Japanese Bird Banding Association 28 (1), 29-35, 2016

    ...にかけてと肩羽に黒色の太い縦斑があった.風切羽,雨覆および小翼羽はオリーブ色がかった褐色で黒色の太い縦斑があり,三列風切の先端に白斑はみられなかった.最外初列風切(P10)は初列雨覆とほぼ同等の長さで,胸,脇および下腹には黒褐色の縦斑があった.これらの特徴は,マキノセンニュウの特徴と一致した.虹彩が灰褐色であったこと,頭骨の骨化の状態が中間的な段階(5段階スコアのC段階)であったことなどから,その年の繁殖期生...

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  • 農耕地孤立林におけるアオジの繁殖期の生息状況

    藤巻 裕蔵 The Bulletin of the Japanese Bird Banding Association 28 (1), 1-8, 2016

    ...北海道帯広市にある帯広畜産大学付属農場内の孤立林2か所で,1979~1984年の繁殖期にアオジの生息状況と標識後の生残率について調べた.雄の生息数は林Aで9~14羽,林Bで8~10羽で,生息密度はそれぞれ3.9~6.1羽/ha,5.0~6.3羽/haと高かった.一部の雄は2~6年にわたって同じ林に生息し,ほぼ同じ位置を占める例も見られた.アオジは林内に巣を造ったが,林外にも行動圏を広げていた.繁殖期...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献1件

  • 室内個別ケージ飼育下における雌ニホンザル(<i>Macaca fuscata</i>)の尿中性ステロイドホルモン濃度について

    佐藤 容, 印藤 頼子, 木下 こづえ, 柳川 洋二郎, 外丸 祐介, 岡本 宗裕 霊長類研究 Supplement 32 (0), 62-62, 2016

    ...本研究では、室内個別飼育下の雌ニホンザルを対象に、非侵襲的に採取可能である尿サンプルを用いて、尿中発情ホルモン代謝産物(E1G)および黄体ホルモン代謝産物(PdG)濃度動態をみるために、酵素免疫測定法による測定を非繁殖期から繁殖期まで長期間実施し、室内個別飼育下の雌ニホンザル(N=16)における性周期の特徴と傾向を詳細に調べた。...

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  • 神奈川県の低山帯における森林環境と鳥類の関係

    成瀬 真理生, 赤嶺 真由美, 指村 奈穂子, 田村 淳 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 597-, 2016

    ...鳥類調査は、5~6月の繁殖期に1日5時間を2回調査した。地域や林相の違いによる鳥類の種数や個体数を比較した結果、両者ともに明確な差が見られず、各調査区における林分構造および植生環境との相関関係も有意な結果は得られなかった。地上採餌性鳥類の個体数と林床被覆率の関係も有意な相関がなく、先行研究と同様の結果は得られなかった。...

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  • 琵琶湖固有種ホンモロコ(Gnathopogon caerulescens)における雌雄生殖細胞低温保存の試み

    檜垣 彰吾, 藤東 貴昭, 手島 黎子, 島田 愛美, 高田 達之 日本繁殖生物学会 講演要旨集 109 (0), P-98-P-98, 2016

    ...【方法】非繁殖期の雌雄成魚(>1歳)を安楽殺後,精巣および卵巣を摘出し,毒性試験および低温保存実験に供試した。毒性試験では,細切・酵素処理により単離した精巣細胞を用い,様々な濃度の凍害防止剤(エチレングリコールEG,グリセリンGC,ジメチルスルフォキシドDMSO,プロピレングリコールPG,ブチレングリコールBG)を含む溶液へ4℃,10分間浸漬後,トリパンブルー染色による細胞生存率の評価を行った。...

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  • 性成熟から繁殖期を通じたマウス精子DNAメチル化様式の加齢性変化

    小林 記緒, 岡江 寛明, 樋浦 仁, 千葉 初音, 白形 芳樹, 原 健士朗, 有馬 隆博, 種村 健太郎 日本繁殖生物学会 講演要旨集 109 (0), AW-3-AW-3, 2016

    ...<p>【背景と目的】一般に精子産生の開始を以て性成熟と見なす(性成熟直後を性成熟早期とする)が,経験的に繁殖に供する最適な時期は,性成熟直後よりも多少の時間を経た時期であると考えられている(繁殖期とする)。比較的長い繁殖期を経て,さらに加齢が進むと,精子数は減少傾向を示し,やがて個体としての繁殖期を終える(繁殖晩期とする)。...

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  • タイリクモモンガの妊娠状態の推定における糞中プロジェステロン測定の有効性

    嶌本 樹, 鈴木 圭, 古川 竜司, 濱田 瑞穂, 手塚 雅文, 柳川 久 日本野生動物医学会誌 20 (4), 63-70, 2015-12-22

    ...また,繁殖状態の推定が可能かを明らかにするために,P<sub>4</sub>濃度が高いであろう妊娠期のメスとP<sub>4</sub>濃度が低いであろう非繁殖期のメス,幼獣および成獣オスの間でP<sub>4</sub>濃度を一般化線形混合モデルにより比較した。測定結果では,妊娠期のメスのP<sub>4</sub>濃度は非繁殖期のメスや幼獣メス,成獣オスよりも有意に高かった。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献35件

  • 都市‐耕作地‐森林景観傾度に沿った繁殖期における鳥類のハビタット選好性

    大植, 恵理香, 辻野, 亮 奈良教育大学自然環境教育センター紀要 16 25-36, 2015-03-20

    ...本研究では、都市‐耕作地‐森林景観傾度に沿った繁殖期における鳥類の棲息地選好性を明らかにすることを目的として、奈良市の市街地と耕作地、森林を含む50 定点においてスポットセンサスを行い、定点周辺の植生率と鳥類の出現有無の関係を解析した。2014年5~7月の繁殖期における合計1,500 分間の観察によって、51 種4,641 羽の鳥類を記録した。...

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  • 北海道中部・南東部におけるコゲラとコアカゲラの繁殖期の生息状況

    藤巻 裕蔵 森林野生動物研究会誌 40 (0), 1-6, 2015

    <p>1976~2014年の4月下旬~7月上旬(高標高地では~7月下旬)に北海道中部・南東部の900区画(4.5km×5km),調査路1009か所でコゲラ<i>Dendrocopos kizuki</i>とコアカゲラ<i>D. minor</i>の生息状況を調べた.出現した区画数と調査路数は,コゲラで239区画(30%),285か所(28%),コアカゲラで26区画(3%),27か所(3%)で,前…

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  • 冬期におけるスズメの住宅地利用と営巣場所への執着

    三上 かつら, 三上 修 日本鳥学会誌 64 (2), 227-236, 2015

    ...都市環境でそういった小さいスケールで特定の鳥類の環境利用を調べた研究例はほとんどない.そこで本研究では,岩手県内の住宅地において,冬期のスズメを対象に,住宅地にどのくらいいて,どのような場所を利用しているのかを調査した.特にスズメがなぜその環境を選んだか,に関わる要因として,季節性と営巣場所に着目した.群れの観察は2012年10月から2013年4月にかけて,営巣場所の探索は2012年と2013年の繁殖期...

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  • 福島第一原発事故後の放射線環境におけるカラ類の蘚類を用いた巣の放射性セシウム濃度

    松井 晋, STERNALSKI Audrey, ADAM-GUILLERMIN Christelle, 笠原 里恵, 五十嵐 悟, 横田 清美, 渡辺 守, 上田 恵介 日本鳥学会誌 64 (2), 169-174, 2015

    ...コケ類を用いて作られた巣材の放射性セシウム[Cs-134+Cs-137]濃度は6.6-6,128.9(Bq/g dry weight, <i>n</i>=14)となり,空間線量率が高い場所で採集した巣材ほど,巣材の放射性セシウム濃度が高くなる傾向があった.これらの結果は,地上1 mの空間線量率は相対的な巣材の汚染レベルの指標になりうることを示唆し,空間線量率の高い地域ほど巣材に含まれる放射性物質から繁殖期...

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  • 渡良瀬遊水地における繁殖期のオオセッカの生息状況の変化と生息環境

    平野 敏明 Bird Research 11 (0), A1-A9, 2015

    ...近年,オオセッカが新たに繁殖期に生息するようになった渡良瀬遊水地で,繁殖期の個体数の変化と生息環境について2007年から2014年の繁殖期に調査を実施した.調査地のオオセッカは,2007年から2009年は1-2羽が生息していただけだったが,2010年に8羽,2012年には15羽と,2010年以降急激に増加した.増加の要因は,日本の主要な繁殖地での個体数の増加と調査地における春先の良好なヨシ原の存在が...

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  • メスアカミドリシジミChrysozephyrus smaragdinusの縄張り制における先住効果

    竹内 剛 蝶と蛾 66 (3-4), 114-119, 2015

    ...の初めからメスアカミドリシジミの配偶縄張りを1時間ごとに観察し,雄が現れたら直ちに個体識別した.最初の雄が現れてから6日後に,個体識別された雄が11頭に達した.この時点でどの個体が縄張りを保持していたかを調べたところ,過去の研究と同じく,繁殖期の初めに配偶縄張りに現れた雄ほど,その後も縄張りを保持している確率が高かった.本研究で再現性が確認されたことから,この現象は安定して見られると考えられる.即ち...

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  • スギ人工林におけるヤマガラの繁殖生態-異なる繁殖時期における食物利用-

    近藤 崇, 早瀬 晴菜, 肘井 直樹 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 341-, 2015

    ...森林性鳥類にとって、針葉樹人工林は一般に、繁殖期の主要食物資源である鱗翅目幼虫が広葉樹林に比べて少ないこと等から、繁殖には不適な環境であると考えられている。これまで演者らは、スギ人工林での研究において、日本の森林に広く分布するヤマガラが、5~6月に、林内に点在する広葉樹斑(パッチ)を食物供給源として利用して繁殖することを明らかにしてきた。...

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  • イソヒヨドリの内陸部での繁殖

    田淵 俊人 BINOS 22 (0), 37-43, 2015

    ...繁殖期の給餌に用いる餌は、ムカデ類や青虫類などの比較的大型の種類が多かった。内陸部に繁殖地域が広がっている点につき、海岸地域の方々と連携して、繁殖行動の比較調査が必要である。</p>...

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  • 横浜自然観察の森での21年にわたる鳥相多様性の変化

    藤田 剛, 柴田 英美, 古南 幸弘, 藤田 薫 BINOS 22 (0), 1-11, 2015

    ...解析の結果、約20年のあいだに、とくに繁殖期の種数が増加していたことが分かった。また、調査コースの巡回方向が坂を登る場合に、記録種数が大幅に増加することがわかった。これらの結果から、以下の2つの結論が導かれた。1)観察の森での保全活動によって、とくに繁殖期の鳥の多様性が高まっている可能性がある。...

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  • 北海道中部・南東部におけるキセキレイとハクセキレイの繁殖期の生息状況

    藤巻 裕蔵 Strix 31 (0), 87-96, 2015

    1976 ~ 2014 年の4 月下旬–7 月下旬に北海道中部・南東部の900 区画(4.5 km × 5 km)内の調査路1009 か所でキセキレイMotacilla cinerea とハクセキレイM. alba の生息状況を調べた.これらが出現した区画数と調査路数は,キセキレイ300 区画,321 か所,ハクセキレイ440 区画,468 か所であった.生息環境別の出現率は,キセキレイでは5 …

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  • 森林下層部食痕によるノグチゲラSapheopipo noguchii の生息状況確認

    代島 慶一, 伊澤 雅子, 石田 健 Strix 31 (0), 97-111, 2015

    ノグチゲラの冬期分布も効率的に把握することを想定し、食痕による生息確認の可能性を探った.15–55年生の照葉樹天然林4方形と壮齢林2地点の10 個の円プロットで,2002 年3 月–11 月の8 ヶ月間,地上高2m までのノグチゲラの食痕を記録した.食痕は主に枯れ木にあり,出現数は40 年生林が最多,20 と55 年生林ではその約半分,15 年生林ではほぼなかった.食痕は3–5 月と9–11 …

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  • 中山間部の湿田におけるアカハライモリCynops pyrrhogasterの生息環境選択とその季節的変化

    田和 康太, 中西 康介, 村上 大介, 金井 亮介, 沢田 裕一 保全生態学研究 20 (2), 119-130, 2015

    ...その結果、アカハライモリの繁殖期である5月から6月には、土側溝でアカハライモリ成体が雌雄ともに多く出現し、水田ではほとんどみられなかったが、7月以降には、成体の個体数が雌雄ともに土側溝で減少し、水田で増加した。幼生は7月中旬から土側溝に出現し、9月までその生息が確認された。...

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  • 琵琶湖北西部の沿岸域におけるスジシマドジョウ種群の繁殖期と繁殖場所

    中野 光議, 上原 和男, 浦部 美佐子 保全生態学研究 20 (1), 49-58, 2015

    ...スジシマドジョウ種群の繁殖期と繁殖場所を明らかにすることを目的に、琵琶湖北西部の沿岸域に位置するビオトープ池「水すまし水田」と湖岸の水生植物帯、および農業用水路において、2011年と2012年、2014年に調査を行った。「水すまし水田」では4〜7月に標準体長42〜107mmの成魚の侵入が見られた。成魚が最も多く侵入したのは、各調査年度で最大の降雨があった日の当日、もしくは翌日であった。...

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  • エゾセンニュウ<i>Locustella fasciolata amnicola</i>の兵庫県標識初記録と過去の渡りに関する記録について

    山根 みどり The Bulletin of the Japanese Bird Banding Association 27 (1), 23-34, 2015

    ...<br> また,未知の部分が多い本種の渡り生態について,山階鳥類研究所より提供された過去30年間のエゾセンニュウの放鳥データと,過去の文献を分析して推測を試みた.本種は,北海道で繁殖し繁殖期に多数標識放鳥されているものの,春と秋の渡りのデータは少ない.別の文献による,灯台に衝突死した個体数の記録と照らし合わせながら場所と個体数を地図に落として,本種の春と秋の渡りについて,それぞれの開始と終了の時期,...

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  • 同居個体の導入による沈鬱状態からの回復:飼育下アカエリマキキツネザルの事例

    井上 紗奈, 新藤 いづみ 霊長類研究 Supplement 31 (0), 47-48, 2015

    ...また、繁殖期は終了していたが、繁殖期に頻繁におこなわれるマーキング行動が観察された。1週間後の同室開始では、オスの食欲はさらに亢進し、メスが食べなかったときは2個体分の摂食があった。オスメスともにマーキングを繰り返し、お互いがマーキングした場所のにおいを嗅ぐ行動が見られた。初日のうちに求愛から交尾までが観察され、縄張りを主張する合唱を頻繁に繰り返した。...

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