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検索結果 777 件

  • Osler病を背景とした繰り返す胆道出血により肝不全に至り,救命困難であった1例

    平田 祐一, 織田 大介, 孝橋 道敬, 三村 卓也, 西澤 昭彦, 山城 研三, 岡部 純弘, 今井 幸弘 日本消化器病学会雑誌 121 (2), 134-143, 2024-02-10

    ...<p>症例は34歳女性.心窩部痛を主訴に受診され,造影CTで胆道出血と診断された.基礎疾患にOsler病があり,肝内には無数の動静脈シャントを有していた.ERCPによる経乳頭的ドレナージを行ったが,繰り返す出血および肝実質の壊死により膿瘍が多発し,肝不全に至った.DICを併発し,さらに出血が制御困難となり,第224病日に永眠された.きわめてまれな病態であり,肝移植を含めた治療法の再検討が必要と考えられた...

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  • エクソソームの糖鎖修飾による標的細胞選択性の向上

    稲垣 豊, 松木 勇樹, 柳川 享世, 後藤 光昭, 赤池 敏宏 Drug Delivery System 38 (4), 270-276, 2023-09-25

    ...実際に、ラクトース糖鎖によるエクソソームの修飾が、アシアロ糖タンパク質受容体を介して肝実質細胞への選択的な送達を促すことを見出した。...

    DOI Web Site 参考文献21件

  • 造影超音波検査が診断の契機となった肝原発濾胞性悪性リンパ腫の1例

    長山 亜由美, 隈部 力, 黒松 亮子, 中野 聖士, 中村 徹, 水島 靖子, 川野 祐幸, 秋葉 純, 草野 弘宣, 大島 孝一, 中島 収, 川口 巧, 安陪 等思, 内藤 嘉紀 超音波検査技術 48 (4), 398-405, 2023-08-01

    ...これらは肝細胞癌(Hepatocellular carcinoma:以下HCC)として矛盾しない所見であった.Sonazoid<sup>®</sup>造影超音波検査(Contrast enhanced ultrasonography:以下CEUS)では血管相で背景肝とほぼ同等の造影効果を認め,後血管相で欠損像を呈した.CT・MRIの所見からはHCCが疑われたが,20 mm以下の結節型HCCは血管相で肝実質...

    DOI Web Site 医中誌

  • 術前診断困難であった肝門部 reactive lymphoid hyperplasiaの1 例

    大嶋, 智洋, 山口, 唯史, 永田, 徹, 中村, 泰介, 小林, 雄介, 麻生, 真二郎, 三橋, 耕平, 岸田, 直孝, 上出, 浩之, 寺内, 幹, 菊地, 祐太郎, 金田, 幸枝, 関川, 善二郎, Oshima, Tomohiro, Yamaguchi, Tadashi, Nagata, Toru, Nakamura, Taisuke, Kobayashi, Yusuke, Aso, Shinjiro, Mitsuhashi, Kohei, Kishida, Naotaka, Kamide, Hiroyuki, Terauchi, Miki, Kikuchi, Yutaro, Kanada, Sachie, Sekikawa, Zenjiro 横浜医学 74 55-60, 2023-04-30

    ...症例は40代男性.健康診断の腹部超音波検査で肝腫瘤および胆嚢壁肥厚を指摘され,当院消化器内科を受診した.造影CTでは肝実質には異常を認めず,肝門部に境界明瞭で辺縁平滑な約3 cm大の腫瘤を認めた.内部には少数の石灰化があり,腫瘤全体は早期相では濃染され,後期相では肝実質と等吸収~軽度低吸収を示した.MRIでは肝実質と比べT 2 WIで軽度高信号,T 1 WIで低信号であり,拡散制限を呈した.18F-FDG-PET...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 造影超音波検査が有用であった肝原発DLBCLの1例

    手嶋 翔一朗, 西浦 哲哉, 小林 真未, 藤田 寿之, 牧野 謙二, 長岡 進矢, 三浦 史郎, 伊東 正博 医学検査 72 (2), 272-280, 2023-04-25

    ...門脈優位相では周囲肝実質より造影効果が減弱し始め,Kupffer相では明瞭な欠損像を呈した。MRIでは腫瘤はT1強調画像低信号,T2強調画像高信号,拡散強調画像高信号,ADC低値を呈した。Gd-EOB-DTPA造影MRIのdynamic studyでは,腫瘍の造影効果は乏しく,内部には徐々に増強される隔壁様の構造がみられた。肝細胞相では腫瘍は周囲肝実質に比べて低信号を呈した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 肝細胞がんと肝血管腫の鑑別診断におけるdual energy CTから算出した電子密度の有用性

    大谷 昂, 石田 智一, 尾崎 公美, 高橋 昂己, 嶋田 真人, 木戸屋 栄次 日本放射線技術学会雑誌 79 (12), 1337-1343, 2023

    ...【方法】2021年10月から2022年12月までに上腹部DECTを受け,肝細胞がんまたは血管腫と診断された患者46名(男性27名,女性19名,平均年齢65.7±14.0歳)を対象とした.病変部のEDと,背景の肝実質のEDで正規化した相対的ED(rED)を算出した.各群のEDとrEDを統計的に分析した....

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献35件

  • Metforminが肝臓内NK細胞活性を増強する

    別木 智昭, 大平 真裕, 佐藤 沙希, 長ヶ原 一也, 今岡 洸輝, 今岡 祐輝, 中野 亮介, 坂井 寛, 田原 裕之, 井手 健太郎, 田中 友加, 小林 剛, 大段 秀樹 移植 58 (Supplement), s234_1-s234_1, 2023

    ...肝実質で、肝臓内NK細胞のTRAIL発現を増強する因子として報告されているHSP70の遺伝子発現が増加し、qPCRでmRNAの発現が有意に増加していた。【結論】Metformin投与が肝実質のHSP70発現を増強し、肝臓内NK細胞のTRAIL活性や、抗腫瘍効果を高めている可能性が示唆された。</p>...

    DOI 医中誌

  • インドシアニングリーン蛍光法を用いた腹腔鏡下肝嚢胞開窓術の1 例

    杭瀬, 崇, 山野, 寿久, 三又, 雄大, 高橋, 立成, 多田羅, 望, 濱﨑, 友洋, 三原, 大樹, 赤井, 正明, 熊野, 健二郎, 黒田, 雅利, 高木, 章司, 池田, 英二, 劒持, 雅一 岡山赤十字病院医学雑誌 33 (1), 51-55, 2022-11-30

    ...症候性肝嚢胞に対しインドシアニングリーン(indocyanine green;以下,ICG)蛍光法を用いた腹腔鏡下肝嚢胞開窓術を経験したので報告する.症例は72歳,女性.右季肋部の膨隆と痛みを主訴に来院した.有症状の単純性肝嚢胞と診断し,腹腔鏡下肝嚢胞開窓術を施行した.蛍光カメラでは伸展された肝辺縁と嚢胞壁との境界が明瞭に描出され,嚢胞内腔面には胆管の走行を視認可能であった.本法では,嚢胞壁と伸展された肝実質...

    機関リポジトリ 医中誌

  • COVID19ワクチン投与後に自己免疫性肝炎が顕在化した1例

    八木 専, 玉井 淳一郎, 渡辺 崇夫, 吉田 理, 徳本 良雄, 阿部 雅則, 村上 主樹, 佐藤 真, 新居田 一貴, 宮本 裕也, 梅岡 二美, 村上 英広, 沖田 俊司, 宮岡 弘明, 岡田 武志, 日浅 陽一 肝臓 63 (11), 491-499, 2022-11-01

    ...<p>症例は70代女性.COVID19ワクチン2回目を接種2日後に黄疸が出現し,急性肝障害のため入院となった.各種ウイルスマーカーは陰性,抗核抗体陽性,抗平滑筋抗体陽性,IgG高値であった.肝生検組織では,肝実質に広範な壊死・炎症がみられた.門脈域にも炎症細胞浸潤がみられたが,線維化やinterface hepatitisは明らかでなかった.COVID19ワクチンに対するリンパ球刺激試験が陽性であり...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献40件

  • 出血を伴う肝被膜下特発性胆汁腫に対してisolated arteryに注意を払って手術加療を行った1例

    藤原 優太, 林 泰寛, 所 智和, 倉田 徹, 天谷 公司 胆道 36 (4), 553-557, 2022-10-31

    ...腹部造影CTでは胆嚢は腫大緊満しており,頸部に胆嚢結石を示唆する高吸収域を認めた.また,肝被膜下に液体貯留像を認め,背側には高吸収な液体成分が鏡面像を示していた.これらの所見から急性壊疽性胆嚢炎による肝被膜下の特発性胆汁腫に血腫形成を伴ったものと診断し,緊急手術を施行した.胆嚢摘除を行った後に肝被膜を胆汁腫に沿って切開し,内腔洗浄とともに,isolated arteryに対する止血処置として胆汁腫内腔の肝実質表面...

    DOI 医中誌

  • 胃との瘻孔形成が疑われた黄色肉芽腫性胆嚢炎の1切除例

    川島 万平, 吉岡 正人, 松下 晃, 清水 哲也, 神田 知洋, 上田 純志, 入江 利幸, 吉田 寛 胆道 36 (4), 524-530, 2022-10-31

    ...<p>症例は76歳男性で心窩部痛を主訴に近医を受診した.上部消化管内視鏡検査を施行したところ,前庭部大彎に粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた.採血上炎症反応高値であり,CT,MRI上では胆嚢底部に不整な壁肥厚を認め肝実質との境界が不明瞭であり隣接する胃壁の肥厚を認めた.胆嚢癌の可能性を否定できず開腹手術の方針とした.胆嚢周囲は大網,横行結腸,胃が一塊になっていた.瘻孔形成部と思われる部位は強固に癒着していた...

    DOI 医中誌

  • 肝原発リンパ上皮腫様癌の1例

    篠塚 美有, 阪井 満, 平山 泰地, 高島 幹展, 鈴木 亮太, 斎藤 悠文, 鈴木 雄之典, 末岡 智, 村井 俊文, 橋本 昌司, 中島 広聖 日本消化器外科学会雑誌 55 (9), 558-567, 2022-09-01

    ...<p>症例は83歳の女性で,上行結腸癌術後5年目に行った造影CTにて,肝S5とS4にまたがる部位に動脈相で軽度造影され門脈相で肝実質よりも弱い造影効果を呈する14 mm大の腫瘍を認めた.肝原発の悪性腫瘍もしくは転移性腫瘍を否定できず,腹腔鏡下肝S5・S4a区域切除術を施行した.病理組織学的検査ではリンパ上皮腫様癌を認め,全身検索にて原発巣となりうる病変が確認されなかったことから肝原発と診断した.術後...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献37件

  • 腹部造影CT動脈相における肝細胞癌病変の視認性の向上:最適な疑似カラー画像化の利用

    赤嶺 寛地, 杜下 淳次, 倉本 卓, 濱崎 洋志, 寳部 真也, 和田 憲明, 石松 慶祐, 牛島 泰宏, 加藤 豊幸, 石神 康生, 佐々木 雅之 福岡醫學雜誌 113 (1), 7-17, 2022-03-25

    .... / 【方法】医用画像表示用液晶ディスプレイに表示されるgrayscale およびrainbow カラーマップの色度を,色彩輝度計を使用して測定した.2017年4月から2019年12月までに腹部造影CT動脈相を撮影された22症例のHCC病変を対象とした.22症例において,HCC病変と肝実質の間の色度の違い(bE00)を評価した.適切なカラー画像化として,ウィンドウレベル(WL)のみを変更して,HCC...

    DOI HANDLE Web Site ほか1件

  • 胆管狭窄による胆管炎を繰り返したhepatic peribiliary cystsの1切除例

    森 彩, 飯田 拓, 岩﨑 純治, 伊丹 淳, 京極 高久, 橋本 公夫, 石原 美佐 日本消化器外科学会雑誌 55 (3), 174-181, 2022-03-01

    ...<p>症例は71歳の男性で,発熱を主訴に来院した.造影CTで肝内胆管の拡張と動脈相での肝実質の不均一な濃染像を認め,胆管炎の診断となり入院・加療を開始した.ERCPでは左肝管の胆管狭窄を認め,狭窄部の胆管擦過細胞診では疑陽性であった.胆管炎を繰り返すことや肝内胆管癌が否定できないことから,拡大左葉切除術を施行した.病理組織診断では悪性所見は認めず,hepatic peribiliary cysts(...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • 臓器鋳型を用いた再生医療技術と移植医療のクロストーク

    八木 洋, 西 晃太郎, 土田 倫範, 森作 俊紀, 長田 翔伍, 中野 容, 田中 真之, 堀 周太郎, 長谷川 康, 阿部 雄太, 北郷 実, 谷口 英樹, 北川 雄光 移植 57 (Supplement), s347_1-s347_1, 2022

    ...特に肝臓は小葉単位の微細構造の中で整然と配列した肝実質細胞、類洞、グリソン構造などが連続的な役割を果たすことで始めて機能発現が可能である。我々は複雑な立体的構造を保ちながらスケールギャップを打破する技術として脱細胞化技術で得られる臓器鋳型に着目してきた。...

    DOI 医中誌

  • 上行結腸癌の術中に胆嚢壁の結節として発見された副肝の1例

    藤村 知賢, 足立 陽子, 大山 隆史, 有澤 淑人, 掛札 敏裕, 杜 ぶん林 日本臨床外科学会雑誌 83 (2), 390-394, 2022

    ...との連続性は認めず,肝内側区域,胆嚢と脈管で交通しており,副肝と診断し切除した.病理組織検査では肝実質と矛盾しない所見であり,悪性所見などの異常所見は認めなかった.副肝は本邦では約100例程度の報告に留まる稀な疾患である.本邦におけるこれまでの報告例と合わせ,若干の文献的考察を加え報告する....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 高血糖時における肝細胞の細胞接着機能不全の要因解明

    鶴留 優也, 堀口 道子, 牛島 健太郎 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 2-C-P-083-, 2022

    ...</p><p>【結果・考察】</p><p>エバンスブルーの投与後、<i>ob/ob</i>マウスの肝臓では、野生型マウスと比較して肝実質細胞へのエバンスブルーの浸潤が亢進していた。エバンスブルーの浸潤度が高い原因として、細胞接着関連因子の発現量の変化を推察し、マウスの肝臓におけるその発現量を評価した。...

    DOI 医中誌

  • 脳死肝移植18年後に発症した肝細胞癌に対し胸腔鏡下に切除した1例

    武田 大樹, 新田 浩幸, 片桐 弘勝, 菅野 将史, 梅邑 晃, 安藤 太郎, 天野 怜, 佐々木 章 移植 57 (Supplement), s383_2-s383_2, 2022

    ...腫瘍周囲の肝実質はラジオ波前凝固の後にClamp crush法で離断。横隔膜合併肝S4部分切除術を施行した。手術時間265分、出血量137ml。合併症なく10病日に退院。術後約5ヶ月、再発を認めない。病理結果は中分化型肝細胞癌であった。...

    DOI 医中誌

  • 超音波を利用した肝組織性状診断法の研究とその応用技術開発

    神山 直久 超音波医学 49 (4), 303-312, 2022

    ...<p>超音波診断装置の受信信号には生体内の様々な物理情報が含まれており,これを利用して新たな診断情報を提供するための研究が古くからなされている.本稿では,肝臓の組織性状診断に対して筆者がこれまでに行ってきた研究開発内容について,その歴史を振り返りながら概説を行う.肝実質のテクスチャ解析では,当初は肝線維化の特徴量抽出を目的に検討を行ってきたが,肝脂肪化の定量にも好適(むしろ有利)であることの知見が得...

    DOI Web Site 参考文献37件

  • メダカの発がん性

    古川 賢, 町田 雄一朗 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), S35-3-, 2022

    ...肝細胞は速やかに壊死/消失した後、再生/増殖し、肝実質は再生性過形成結節によって置換され、曝露後60日には結節内に腫瘍が散見された。メダカの肝臓ではDNA修復酵素活性の低いことが知られており、これに加え、急速に肝細胞が増殖したことにより短期間で肝発がんに至ったものと推察された。...

    DOI

  • 肝内胆管にびまん性に胆管狭細像を認めた早期梅毒性肝炎の1例

    小野 隆裕, 橋本 章, 田中 隆光, 福家 洋之, 清水 敦哉, 欠田 成人, 中野 洋 肝臓 62 (11), 734-741, 2021-11-01

    ...<p>症例は40歳代女性.風俗店勤務.外陰部腫瘤,潰瘍,体幹部丘疹,手掌足底に紅斑を認め梅毒を疑った.梅毒反応陽性,胆道系優位の肝胆道系酵素上昇を認めた.腹部超音波検査で門脈域に高エコー像を認めた.造影CTでは動脈相で肝内胆管の一部拡張と壁肥厚,肝実質に不均一な造影所見を認め,以上より胆管炎も疑われた.MRIではT1強調画像opposed-phaseで門脈域周囲低信号域を認め,MRCPで胆管の枯れ枝状変化...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献10件

  • 多臓器不全を呈し治療に難渋した軽鎖沈着症の1例

    岩田 恵輔, 原田 靖彦, 吉岡 知輝, 倉田 久嗣, 平賀 潤二, 鏡味 良豊 日本内科学会雑誌 110 (8), 1633-1640, 2021-08-10

    ...<p>64歳,女性.急性肝・腎不全の精査目的で入院した後,心室細動を繰り返した.尿中M蛋白を認め,骨髄穿刺にて多発性骨髄腫を確認し,組織生検にて糸球体,肝実質,心筋にκ鎖型軽鎖沈着を認め,軽鎖沈着症(light chain deposition disease:LCDD)と診断した.血液透析,除細動器植込み,ボルテゾミブを含む化学療法を実施したが,原疾患増悪のため死亡した.LCDDはALアミロイドーシス...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 中肝静脈閉塞を来した外傷性横隔膜ヘルニアの1例

    長井 一樹, 山下 竜也, 玉井 利克, 寺島 健志, 堀井 里和, 北原 征明, 飯田 宗穂, 島上 哲朗, 川口 和紀, 荒井 邦明, 山下 太郎, 酒井 佳夫, 水腰 英四郎, 本多 政夫, 金子 周一 肝臓 62 (7), 413-419, 2021-07-01

    ...<p>症例は68歳男性,2014年に交通外傷のため手術を含む集学的治療を受けた.2018年の健康診断において血清γ-GTP高値を指摘された.前医で施行された腹部CT検査で中肝静脈閉塞が疑われたため当科を紹介され2019年5月に入院した.腹部CT検査では右横隔膜ヘルニアを認め,ヘルニア門により中肝静脈が閉塞し還流領域の肝実質が高度に萎縮していた.右肝静脈にも軽度の圧排が疑われた.過去の画像を検討し,受傷直後...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 有症状の多発性肝囊胞症に対して開窓術を伴う肝外側区域切除術が奏効した1例

    青木 光, 山中 健也, 泉 愛, 山下 徳之, 栗本 信, 田村 淳 日本消化器外科学会雑誌 54 (7), 464-470, 2021-07-01

    ...常染色体優性多発性囊胞腎がある49歳の女性で,主訴は腹部膨満感,食思不振で,CTで多発肝囊胞による肝腫大で胃が圧排されている所見を認め,有症状の多発肝囊胞と診断した.肝機能,腎機能は正常であり,肝囊胞は外側区域と後区域を中心に存在し,外側区域はほぼ全て囊胞に置換されていた.そのため治療法として開窓術を伴う外側区域切除術を選択した.術後2年経過し,症状の改善は得られており,CTで術前と比べ54%の肝容積の減少と20%の肝実質...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 集学的治療を施行した多発肝mucosa-associated lymphoid tissueリンパ腫の1例

    野口 彩, 吉田 寛, 川口 信哉, 橋本 明彦, 白相 悟, 藤川 奈々子, 土師 陽一, 志村 充広, 遠山 慎吾, 浅野 重之, 新谷 史明 日本消化器外科学会雑誌 54 (2), 98-106, 2021-02-01

    ...<p>症例は62歳の女性で,糖尿病教育入院中の腹部超音波検査で,肝S4に24 mmと22 mm大の低エコー腫瘤を認めた.同病変は造影CTの動脈相で淡く造影され,平衡相では周囲の肝実質よりやや低吸収域を呈した.経動脈的門脈造影下CT,MRIでは肝S1にも8 mm大の病変を認めた.多発肝細胞癌と診断し,肝切除の方針とした.術中に肝S1病変は同定できず,肝内側区域切除術を施行した.病理結果からmucosa-associated...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 類洞内皮細胞のGATA4欠損により肝臓は線維化へとスイッチされる

    山口 桃生 ファルマシア 57 (6), 546-546, 2021

    ...「血管形成をつかさどる生理活性物質」をアンジオクラインと呼ぶが,最近,種々の臓器において疾患に関わる組織特異的アンジオクラインの存在が報告されている.肝傷害時,治癒反応として肝星細胞(HSC)が活性化して肝臓は線維化するが,過剰な線維化は肝実質細胞の再生を阻害し,肝障害を悪化させる.急性肝傷害時には,肝類洞内皮細胞(LSEC)での肝再生関連アンジオクライン分泌により肝再生が促進されるのに対し,慢性肝傷害時...

    DOI 医中誌

  • Budd-Chiari症候群に対する直達手術71例の検討

    稲福 斉, 國吉 幸男 日本門脈圧亢進症学会雑誌 27 (1), 28-33, 2021

    ...Budd-Chiari症候群は,肝静脈流出路の部分的または完全閉塞による血流障害により,肝うっ血から門脈圧亢進症に至る.我々はこれまで71例のBudd-Chiari症候群に対して独自に開発した手術術式を用いて治療を行った.手術は右第6肋間開胸・上腹部正中開腹にて横隔膜を外側1/3部分で弧状に切開し,後方より肝部下大静脈を露出する.大腿動静脈による部分体外循環下に肝部下大静脈を上下で遮断し縦切開する.静脈壁および肝実質...

    DOI Web Site 医中誌

  • HIF及びNrf2による薬物代謝酵素の誘導の検討

    唐津 祐希, 佐久間 理香, 今岡 進 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), O-1-, 2021

    ...<p>肝臓内の代謝系は肝小葉の肝実質細胞が均等に担わず、小葉中心域では豊富に薬物代謝酵素が存在して薬物代謝が行われている。肝臓内の酸素濃度は門脈付近で13%程度あるが中心静脈付近では1-5%程度まで低下すると報告されている。低酸素応答系においてはHIFが、酸化ストレスではNrf2のそれぞれ転写因子の発現量が上昇することが明らかになっている。...

    DOI

  • 吸入麻酔薬、イソフルランによる肝細胞移植グラフト生着促進効果に関する検討

    西牧 宏泰, 齋藤 純健, 稲垣 明子, 中村 保宏, 山名 浩樹, 猪村 武弘, 大橋 一夫, 宮城 重人, 亀井 尚, 海野 倫明, 後藤 昌史 移植 56 (Supplement), s118-s118, 2021

    ...一方でレシピエント肝臓の壊死領域は、ISO群においてAW群よりも限局される傾向が確認されたが、肝実質における移植肝細胞の分布には、両群間で差を認めなかった。【結論】イソフルランの使用が、肝細胞移植における動物モデルと臨床移植成績の解離の一因である可能性が示唆された。</p>...

    DOI 医中誌

  • 生体ドナー肝切除の術後胆汁漏をゼロにするために:Gissonean approach + liver hanging maneuver法の有用性

    蛭川 和也, 嶋田 圭太, 門久 政司, 磯野 香織, 平尾 洸樹, 奥村 祐生, 菅原 寧彦, 日比 泰造 移植 56 (Supplement), s286-s286, 2021

    ...GA+LHM法:1)右葉グラフトは右一次グリソン+G1r,左葉系グラフトは左一次グリソン+G1lを一括確保.2)胆管造影により切離予定位置をマーキング.3)右葉,左葉+尾状葉グラフトは尾状葉峡部背側~IVC前面~右,中肝静脈間をテーピング,左葉,外側区域グラフトは門脈臍部のArantius管起始部末梢側(*)で左一次グリソンを一括確保し,右,中肝静脈間から*へテープを誘導.4)テープをガイドとして肝実質...

    DOI

  • 肝細胞癌との鑑別が困難だった肝芽腫の一例

    大久保 龍二, 福澤 太一, 新妻 秀剛, 和田 基, 仁尾 正記 日本小児血液・がん学会雑誌 58 (1), 50-54, 2021

    ...<p>症例は11歳女児.貧血と高脂血症の指摘を受け近医を受診した際に腹部腫瘤を触知し,画像検査で肝腫瘍が認められ当院紹介となった.造影CT検査で腫瘍は右葉からS4に位置し,画像診断はPRETEXT IIIであった.腫瘍は早期相で肝実質より濃染し,平衡相でwash outされた.AFP値は1394 ng/mLだった.年齢,画像所見,AFP値から肝芽腫より肝細胞癌を強く疑い,生検に伴う腫瘍播種を懸念し一期的...

    DOI 医中誌

  • アルコール性肝障害を合併し遺伝子変異と異なる病態を呈したFerroportin病の1例

    松岡 直紀, 林 学, 高橋 裕太, 持丸 友昭, 熊川 宏美, 渡邉 一男, 巽 康彰, 加藤 宏一, 生田 克哉, 右田 清志, 大平 弘正 日本消化器病学会雑誌 117 (12), 1100-1108, 2020-12-10

    ...<i>SLC40A1</i>遺伝子解析でG490D変異を認め,Ferroportin病A型と診断した.しかし,本症例ではTSAT高値であり,肝組織所見では肝実質細胞に明らかな鉄沈着を認め,アルコール性肝障害の合併により臓器障害をきたすB型に類似した病態を呈していたと考えられた.</p>...

    DOI PubMed 医中誌

  • L- アスパラギナーゼ投与後に黄疸を伴う一過性の脂肪性肝炎を 呈した急性リンパ性白血病の一例

    松本, 洋典, 松本, 祥生, 西川, 理菜, 村松, 彩子, 長田, 浩明, 大城, 宗生, 杉谷, 未央, 平川, 佳子, 栗山, 幸大, 岩井, 俊樹, 藤井, 秀樹, 木村, 浩之, 浦田, 洋二, 内山, 人二 京都第一赤十字病院医学雑誌 3 (1), 7-13, 2020-12-01

    ...L-ASP 投与後から肝障害と血清アルブミン値の低下が始まり,浮腫性紅斑を合併した.Day 38にビリルビンは最高値に達し(9.7mg/dL),以後肝障害と皮疹は徐々に改善した.高アンモニア血症は認めなかった.肝実質は超音波検査で高エコー,単純 CT で低濃度を示し,肝生検ではmacrovesicular および microvesicular steatosis を認めたことから,急性の経過で脂肪性肝炎...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 肝蛭症の1例

    山中 裕貴, 竹内 真実子 肝臓 61 (11), 607-612, 2020-11-01

    ...<p>症例は24歳,ベトナム人女性.来日から2カ月経過した頃,発熱・右季肋部痛を自覚し,当院受診となった.血液検査にて,肝胆道系酵素の軽度上昇と白血球増多を認め,そのうち好酸球が67.4%と著明な増多を認めた.腹部造影CT検査では,肝外側区の表面から肝実質内に連続する管状,多結節状の囊胞性病変の多発を認めた.好酸球優位の白血球増多より,何らかの寄生虫感染症が考えられ,虫卵検査を行ったが,糞便からは虫卵...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件

  • 肝実質内に腫瘤を形成せず胆管上皮へ転移し胆管内発育した大腸癌胆管転移の1例

    田内 潤, 清水 貞利, 村田 哲洋, 高台 真太郎, 金沢 景繁 胆道 34 (4), 694-701, 2020-10-31

    ...pStageIIIAであった.術後5年目のCT検査にて肝S8ドーム直下に1cm大の腫瘤を認め,B8背側枝の拡張と内腔に腫瘍性病変を認めた.胆管内腫瘍栓を伴う大腸癌肝転移と診断し,肝S8部分切除術を施行した.病理組織所見上異型細胞に置換された胆管上皮から胆管内への腫瘍の発育を認めたが,胆管外への腫瘤形成は認めなかった.免疫組織染色ではCK7(-),CK20(-),CDX-2(+)であり,大腸癌胆管転移と診断した.肝実質内...

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  • 当科における過去20年の小児外傷性膵損傷の経験と治療戦略

    仲谷 健吾, 野村 明芳, 牧野 晃大, 金井 理紗, 山田 進, 関岡 明憲, 三宅 啓, 福本 弘二, 漆原 直人 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 56 (6), 932-938, 2020-10-20

    ...としてそれぞれ1例に行われた.IIIb型のうち2例では,合併した肝実質損傷に対する開腹止血術およびドレナージ術,代償性ショックと大量腹水に対する膵尾部切除術およびドレナージ術が初期治療としてそれぞれ1例で行われた.IIIb型の別の2例では,膵液瘻に対するLetton-Wilson手術,膵仮性囊胞増大に対する囊胞胃吻合術が経過中にそれぞれ1例で行われた.内視鏡的逆行性膵管造影(ERP)は3例で施行されたが...

    DOI Web Site 医中誌

  • 1.薬物性肝障害評価への<i>in vitro</i>細胞アッセイ活用に向けた取り組み

    石田 誠一 谷本学校 毒性質問箱 2020 (22), 16-21, 2020-09-26

    ...なお、肝臓を構成する主要な細胞である肝実質細胞については、樹立細胞株やヒトiPS細胞から分化誘導したもの、ヒト肝キメラマウスから単離した肝細胞など供給資源が広がってきているが、その点については過去の総説を参照していただきたい<sup>3)</sup>。...

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  • 肝炎症性偽腫瘍を合併したと考えられたIgG4関連自己免疫性肝炎の1例

    安達 靖代, 岩田 徳和, 足立 靖, 中村 浩子, 菊地 剛史, 中村 正弘, 見田 裕章, 吉田 幸成, 木下 一郎, 石井 良文, 遠藤 高夫 日本消化器病学会雑誌 117 (6), 532-541, 2020-06-20

    ...<p>IgG4関連自己免疫性肝炎と肝炎症性偽腫瘍の合併例を経験した.症例は80歳代女性.肝障害,IgG高値を認め自己免疫性肝炎を疑い肝生検施行,IgG4関連自己免疫性肝炎と診断された.その後肝腫瘤が出現,肝炎症性偽腫瘍と考えられた.IgG4関連自己免疫性肝炎はIgG4関連疾患の肝実質病変とされ,一方,炎症性偽腫瘍の一部もIgG4関連疾患と考えられている.両疾患の合併の報告はなく,貴重な症例と考えた....

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  • 当施設における肝性脳症に対するリファキシミン使用の現状

    岩本 拓也, 坂井田 功 山口医学 69 (2), 75-80, 2020-05-01

    ...<p>【背景】肝性脳症の原因は主に肝実質機能障害に伴う代謝能低下と門脈圧亢進に伴う門脈?大循環シャントによる.治療の基本となるのはアンモニアを中心とした中毒物質の除去と,アミノ酸などの代謝の是正である.近年,難吸収性抗菌薬であるリファキシミンが使用可能となった.今回我々は,リファキシミンの使用状況,およびその治療効果を検討することとした....

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献7件

  • 肝臓外科におけるシミュレーション・ナビゲーション

    小林 剛, 黒田 慎太郎, 大段 秀樹 日本小児血液・がん学会雑誌 57 (5), 349-353, 2020

    ...となりつつある.肝臓外科領域におけるシミュレーション・ナビゲーションの進歩と,われわれの取り組みを紹介する.肝臓外科で用いられている主な術前シミュレーションには,造影CT画像を画面上で立体化して表示する方法と,実際の3D模型として造形する方法がある.また,術中ナビゲーションの目的は,切除領域の正確な特定や,切除を目的とする腫瘍・脈管の位置の同定である.肝内脈管の走行は症例によって大きく異なり,また分厚い肝実質...

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  • 車輻状の血管構築を呈した転移性肝神経内分泌腫瘍の1例

    板垣 有紀, 西田 睦, 常田 慧徳, 佐藤 恵美, 工藤 悠輔, 表原 里実, 渋谷 斉, 岡田 宏美, 松野 吉宏, 蒲池 浩文 超音波医学 47 (2), 93-99, 2020

    ...CTにて肝S6に低吸収域を指摘された.超音波検査では,肝S6に境界明瞭輪郭不整な低エコー結節でカラードプラでは中心部から辺縁に向かって車輻状に走行する血流信号を認めた.造影超音波検査(Contrast enhanced ultrasonography: CEUS)では,動脈優位相血管像にて背面から内部に流入する蛇行した線状の造影効果を認め,還流像にて結節全体にびまん性の造影効果を呈し,造影効果は周辺肝実質...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 粘液癌の像を呈した胆嚢原発印環細胞癌の1例

    月本 優美, 住谷 隆輔, 小野 英哉斗, 永井 健, 熊澤 慶吾, 河田 悠介, 大出 貴士, 青柳 信嘉 日本臨床外科学会雑誌 81 (11), 2325-2330, 2020

    ...<p>症例は54歳,女性.乳癌術後のフォローCTで胆嚢腫瘤を指摘された.病変は1cmを超え短期間での増大を認めたことから,胆嚢癌を疑い手術を施行した.術中所見では,病変周囲に播種や肝実質への浸潤を疑う病変はみられず,胆嚢床付近に硬結を触れたが漿膜の引きつれはなかった.術中迅速病理診断では胆嚢管切除断端陰性で,拡大胆嚢摘出術およびリンパ節郭清を施行した.病理組織診断は,粘液癌の像を示す印環細胞癌で,局所進展度...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 胆嚢癌との鑑別が困難な画像所見を呈した胆嚢線維性ポリープの1例

    芦原 典宏, 渡邉 貴之, 倉石 康弘, 小澤 真希子, 中村 晃, 金井 圭太, 大月 聡明, 浜野 英明, 田中 榮司 胆道 33 (5), 854-861, 2019-12-31

    ...う隆起性病変を認めた.腹部USでは胆嚢底部に17mm大・低エコーの隆起性病変を認め,EUSでは病変の表面は高エコーで覆われ,胆嚢壁外側高エコーの一部は途絶していた.造影CTで漸増性の造影効果を呈し,肝床面で胆嚢壁の引き攣れを認めた.以上の所見から肝床浸潤を伴う胆嚢癌と診断し胆嚢摘出及び肝床部分切除術を施行した.病理組織所見では,病変の表面は正常な胆嚢上皮で被われ,内部には筋・血管・神経組織の増生と肝実質...

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  • MRIのR2*値とR2*mappingが診断の一助となった輸血後鉄過剰・肝ヘモクロマトーシスの一例

    江藤 宏幸, 川辺 晃一, 葛西 豊高, 荻野 太郎, 村松 誠司, 中原 守康, 宮原 庸介, 伊藤 博 肝臓 60 (12), 453-458, 2019-12-01

    ...<p>症例は50歳代男性.再生不良性貧血と診断され,輸血依存状態であった.輸血療法開始2カ月後より肝機能障害が出現し,肝ヘモクロマトーシスが疑われた.血小板減少もあり,肝生検は出血リスクが高いと判断したため,MRI検査にて肝鉄沈着を評価した.R2*mappingで,肝実質はびまん性に高信号を呈し,平均R2*値が高値であったことから輸血後鉄過剰に伴う肝ヘモクロマトーシスと診断した.鉄キレート薬として経口...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 被膜破裂により軽快した肝コンパートメント症候群の2例

    高岡 諒, 多河 慶泰, 田口 裕司, 谷口 智哉, 南 和伸 日本外傷学会雑誌 33 (4), 403-408, 2019-10-20

    ...肝機能は数日後に著しく悪化し, 血管造影における右門脈の逆流所見, 肝実質CT値の低下, および血中LDH高値はHCSを示唆した. 肝動脈塞栓術 (transcatheter arterial embolization, 以下TAE) を施行後, 腹腔内出血の増量に続いて肝機能は改善し, 血腫の自然破裂と判断した. TAEは血腫増大の抑制と破裂後の再出血予防に有効と考えられた....

    DOI 医中誌

  • 転移性肝癌を治す

    佐野 圭二 日本消化器病学会雑誌 116 (9), 691-696, 2019-09-10

    ...<p>転移性肝癌の治療は遠隔転移であるがために,治癒させることが困難であることは間違いないが,切除療法により治癒する症例もある.転移性肝癌に対する切除療法は,治癒を目的とする以外にも予後延長効果や症状緩和効果を企図するものもある.治癒を目指す肝切除においても安全性が最優先され,さらには再発に対する再肝切除の可能性を高めるべくできるだけ肝実質を残す部分切除が選択される.その切除成績の全国統計は切除治療...

    DOI PubMed 医中誌

  • 肝膿瘍の無症状期から消褪期までの経時的画像変化

    石川 詩織, 高橋 雄介, 真壁 武一, 長谷川 修 日本病院総合診療医学会雑誌 15 (4), 380-384, 2019-07-31

    ...一般に肝膿瘍は,単純CTでは肝実質より低濃度を示し,辺縁部がやや高濃度に描出される。しかし,肝膿瘍のごく初期や治療後などでは充実性腫瘤像を呈することがある。本例でも当初この形をとり,診断遅延につながった。肝膿瘍が考慮される場合には,臨床 症状,画像・血液検査所見を含めて,注意深い経過追跡が重要であろう。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 肝囊胞が認められた遺伝性多発性囊胞腎の猫に対する臨床病理学的検討

    小林 沙織, 佐々木 淳, 御領 政信, 内田 直宏, 井口 愛子, 山﨑 真大, 佐藤 れえ子 日本獣医師会雑誌 72 (4), 215-221, 2019-04-20

    ...polycystic kidney disease:fADPKD)は,人ADPKDと類似した病態をとる.肝囊胞を有するfADPKDの猫3例の臨床病理学的検討を行った.肝臓の病理組織学的検査及び肝囊胞液の分析を実施した.3例は,すべてペルシャ種の雄であった.2例の肝臓に限局性で多房状の肝囊胞を認め,1例に大きな単胞性肝囊胞を認めた.大部分の肝囊胞は肝葉辺縁部に位置していたが,組織学的に,微小な肝囊胞が肝実質内...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献10件

  • 胆道結石および胆管炎のCT・MRI診断

    蒲田 敏文 胆道 33 (1), 60-68, 2019-03-25

    ...に一過性の不均一濃染が出現するのが特徴的である.その他胆管壁肥厚濃染,MRIのT2強調像での門脈周囲高信号,拡散強調像での不均一な肝実質の高信号域などの所見も認められる....

    DOI 医中誌

  • ルミパルスプレストPIVKAII-Nエーザイにおける基本性能の評価

    古谷 桃子, 山田 浩司, 菅原 清美, 淺沼 康一, 田中 信悟, 永原 大五, 柳原 希美, 髙橋 聡 医学検査 68 (1), 56-60, 2019-01-25

    ...<p>PIVKA-IIは,ビタミンK欠乏,ビタミンK拮抗薬投与,肝実質障害などで産生され,特に,肝細胞癌を有する患者血清中に高率に出現することから,腫瘍マーカーとして使用されている。...

    DOI 医中誌

  • 尾状葉全切除を行った門脈左右分岐部の欠如を伴う尾状葉単発肝細胞癌の1例

    武井 英之, 弓削 拓也, 岡本 篤之, 野田 直哉, 伊藤 史人, 櫻井 洋至 日本臨床外科学会雑誌 80 (1), 122-127, 2019

    ...血液検査所見では,AFP:1,636.3ng/ml,PIVKA-II:1,927.0mAU/mlと腫瘍マーカーの上昇を認めた.造影CT検査では,尾状葉の腫瘤は約4×4cm大で,造影早期に濃染し造影後期にwash outする腫瘤として描出され,肝細胞癌と考えられた.画像上,門脈本幹は肝門で2本に分岐し,それぞれ右葉前区域・後区域に流入し,左門脈は欠損していた.肝左葉への門脈血流は,門脈前区域枝末梢から肝実質内...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 造影超音波検査の後血管相で不整形高エコー像を認めたPD-1抗体薬に起因する肝機能障害の1例

    小坂 正成, 岩堂 昭太, 詫間 義隆, 植松 周二, 岡本 良一, 皆木 正人, 山崎 理恵, 市村 浩一, 荒木 康之 超音波医学 46 (4), 353-362, 2019

    ...に不整形な高エコー像が不規則に分布していた.発症日よりプレドニゾロン,第8病日よりミコフェノール酸モフェチルの投与を開始しASTとALTの改善を認めたが,徐々にビリルビンの上昇を認めた.第10病日に超音波ガイド下肝生検を施行し,肝実質に一様にCD3陽性細胞やCD68陽性細胞の軽度増生を認めた.第42病日に造影超音波を再検したが,前回と変化なく,第43病日に超音波ガイド下肝生検を再検し,前病理所見に加...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献9件

  • 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の病態進展に関わる鉄過剰の役割

    新 真智, 井澤 武史, 桑村 充, 山手 丈至 日本薬理学雑誌 154 (2), 61-65, 2019

    ...所見でNAFLD患者の約1/3に肝臓の鉄蓄積が認められる.非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)患者においても,肝臓の鉄蓄積と組織学的重症度の増加に正の相関があることが報告され,鉄過剰はNASHの病態進展に寄与している可能性がある.ラットの高脂肪・鉄過剰食長期給餌実験モデルにおいて,高脂肪食の単独給餌によってヒトNASHに類似したアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)優位な肝逸脱酵素の上昇を伴う肝実質...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献34件

  • 胆嚢頸部癌に対し肝床部を含む左肝切除・右肝動脈切除再建術を施行した1例

    駒屋 憲一, 大澤 高陽, 有川 卓, 倉橋 真太郎, 松村 卓樹, 小松 俊一郎, 小出 龍郎, 佐野 力 胆道 32 (4), 755-762, 2018-10-31

    ...<p>症例は66歳男性.前医腹部超音波検査で胆嚢腫瘍を指摘され,当院へ精査目的に紹介.腹部造影CTでは胆嚢頸部に腫瘍が存在し,右肝動脈および肝実質との境界は一部不明瞭であり,浸潤を疑う所見であった.胆嚢頸部癌の術前診断で右肝切除・尾状葉切除術を企画したが,残肝予備能不足が強く懸念された.門脈塞栓術による十分な残肝量の増大は不確実と判断し,肝床部を含む左肝切除・尾状葉切除・右肝動脈切除再建術を施行した...

    DOI

  • 捻転にて発症した副肝葉の1小児例

    川口 雄之亮, 光永 哲也, 齋藤 武, 照井 慶太, 中田 光政, 吉田 英生 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 54 (5), 1134-1139, 2018-08-20

    ...<p>症例は6歳女児.心窩部痛と嘔吐にて発症し,第2病日に卵巣囊腫茎捻転の診断で腹腔鏡下に手術を行ったが,右卵巣に囊腫はあるも捻転所見はなかった.術後に微熱と軽度な心窩部痛があったため腹部超音波検査と造影CT検査の再検討を行ったところ,肝門部に腫瘤を認め,消化管重複症や腸間膜リンパ管腫を疑って第37病日に再手術を行った.術中所見では,肝管左右分岐の頭側に肝実質にもぐり込むような径15 mmの腫瘤を認...

    DOI Web Site 医中誌

  • 経皮経肝逆行性胆道ドレナージ(PTRBD)が有用であった肝切除後胆汁瘻を伴う胆管狭窄の1例

    吉富 宗宏, 川原 隆一, 安永 昌史, 北里 雄平, 佐藤 寿洋, 赤須 玄, 御鍵 和弘, 酒井 久宗, 石川 博人, 岡部 義信, 奥田 康司 胆道 32 (2), 290-294, 2018-05-31

    ...症例)71歳,男性.肝細胞癌に対して肝拡大左葉切除を施行.膿瘍形成を伴う術後胆汁瘻を認め,後区域胆管の左枝合流部の狭窄による離断型胆汁漏が診断された.ステント留置を試みたが胃全摘術後で内視鏡ルートからの挿入は困難で,胆管拡張もないためPTBDも不成功であった.膿瘍腔より右後区域胆管末梢(B6a)へカテーテルを挿入し,さらにガイドワイヤーの反対側(硬い方)を利用してガイドワイヤーを末梢胆管壁ならびに肝実質...

    DOI 医中誌

  • MRI IDEAL IQによる肝内鉄沈着の評価が有用であった肝ヘモクロマトーシスの1例

    鈴木 康秋, 伊藤 啓太, 上原 聡人, 上原 恭子, 久野木 健仁, 藤林 周吾, 芹川 真哉 日本内科学会雑誌 107 (5), 923-930, 2018-05-10

    ...フェリチンが高値のため,鉄過剰症が疑われた.肝MRI(magnetic resonance imaging)IDEAL(Iterative Decomposition of water and fat with Echo Asymmetry and Least-squares estimation)IQのR2*MapによるR2*値が著明に高く,高度の肝内鉄沈着所見を呈した.肝組織生検の鉄染色では,肝実質細胞内...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献6件

  • 異なる中国製ダイエット用健康食品のそれぞれで薬物性肝障害を来した1例

    道免 和文, 田中 博文, 下田 慎治, 相島 慎一 肝臓 59 (3), 171-179, 2018

    ...<p>症例は37歳女性.約1カ月前より中国製ダイエット用健康食品((新)曲美<sup>Ⓡ</sup>)の内服を開始し,食思不振,全身倦怠感の症状と共に総ビリルビン1.98 mg/dL,AST 1847 IU/L,ALT 991 IU/L,PT 62.8%と肝機能障害を認めた.CTでは肝実質の不均一な増強効果を示した.薬剤の中止で肝機能は改善した.発症9日後の肝組織像は門脈域の軽度のリンパ球浸潤,中心静脈周囲...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献7件

  • 肝外胆管より発生し腺癌との混在を認めた大細胞神経内分泌癌の1例

    湯田 匡美, 薄葉 輝之, 萩原 慎, 大熊 誠尚, 浅野 久敏, 佐久田 斉, 片木 宏昭, 古川 良幸 日本消化器外科学会雑誌 51 (3), 187-195, 2018

    ...<p>症例は76歳の女性で,心窩部の違和感を主訴に近医を受診し,肝腫瘍の疑いで当科紹介となった.腹部エコー,腹部CT,PET-CTにて肝内腫瘍と肝左葉および尾状葉の肝内胆管の拡張を認めた.肝内胆管癌の診断で拡大左肝切除術を行った.腫瘍は肝外胆管から肝実質内に進展するように存在していた.腫瘍の総胆管側には中~低分化型管状腺癌の像を認めたが,充実性成分のほとんどに大型の卵円形核を有するシート状に増生した...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献36件

  • 細胞アッセイのための三次元組織構築と物質交換

    酒井 康行 日本毒性学会学術年会 45.1 (0), S18-3-, 2018

    ...また,肝実質細胞・星細胞・血管内皮細胞の三層の階層構造の再現も同様に可能であった.興味深いことに,このような階層的共培養肝組織では,炎症刺激に対して一種の頑強性を示すことを確かめており,インビボの平常時に相当する低炎症状態を再現できたと考えている.このように,肝細胞単独ではなく,共培養を行い生体に近い構造の組織を形成することで,細胞同士・液性因子やマトリックス経由の相互作用がインビボのように最大化され...

    DOI

  • 尾状葉原発肝細胞癌に対して経肝アプローチによる腹腔鏡下肝尾状葉切除術を行った1例

    三浦 晋, 有本 明, 持田 郁己, 中島 研郎, 森 章 日本消化器外科学会雑誌 51 (3), 179-186, 2018

    ...を授動した後,下大静脈前面で右,中・左肝静脈以外の静脈枝を全て切離した.Cantlie線で肝切離を開始した.中肝静脈の右縁から背側をまわって,Arantius管まで肝切離を行った.次に右肝静脈の左縁から背側を露出するように頭側から肝切離を行った.肝門部で尾状葉に分岐するGlisson枝を全て処理した.尾状葉突起部右縁の変色域に沿って尾側から肝切離を行った.最後に残った尾状葉下大静脈部と後区域の間の肝実質...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 急性期より経時的な肝血行動態と病態変化をとらえた門脈血栓症の3例

    重福 隆太, 松永 光太郎, 渡邊 綱正, 中野 弘康, 服部 伸洋, 池田 裕喜, 松本 伸行, 高橋 秀明, 奥瀬 千晃, 伊東 文生, 鈴木 通博 日本門脈圧亢進症学会雑誌 24 (2), 161-168, 2018

    ...63歳,男性.背景肝正常で原因不明の動静脈血栓,門脈血栓症を発症した.血栓溶解療法で門脈本幹血栓は消失せず側副血行路が形成され,経時的にPA ratioの改善を認めた.症例3は64歳,男性.急性胆管炎で門脈左枝血栓を認め血栓溶解療法を試みたが消失せず経時的に外側区は委縮した.急性期ではいずれの症例も動脈肝であったが,側副血行路が形成された症例のPA ratioは改善した.一方で側副路形成がない症例の肝実質...

    DOI Web Site 医中誌

  • 術中PTGBDカテーテル抜去に際し肝損傷をきたした1例

    中本 裕紀, 石川 隆壽, 横山 良司, 西川 眞, 武冨 紹信 日本外科系連合学会誌 43 (5), 900-904, 2018

    ...<p>症例は75歳女性.持続する上腹部痛を主訴に当院受診.精査の結果急性胆囊炎と診断され,同日に経皮経肝胆囊ドレナージ(PTGBD)としてpigtail catheterを挿入した.その後症状および炎症反応の改善を認め,待機的に腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した.術中にpigtail catheterを抜去した際,抜去部の肝実質が損傷し,動脈性出血を認めた.腹腔鏡下での対処は難しく,開腹手術に移行し止血を...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 腹腔鏡下肝部分切除術を施行した可動性に富む有茎性FNHの1例

    丸尾 啓敏, 東 幸宏, 山崎 將典 日本外科系連合学会誌 42 (2), 234-238, 2017

    ...右側に存在した腫瘍は左側に移動していた.改めて腹部を触診すると,背臥位で左上腹部に触知する腫瘤は右側臥位にすると右季肋部に移動し,可動性に富む病変であることが確認された.画像所見と肝生検からFNHと診断した.容易に移動する有茎性の大型腫瘍であり,捻転などの合併症を起こす危険性が高いと考え手術適応と判断した.手術は腹腔鏡下肝部分切除術を施行した.腫瘍茎部は薄く,主に脈管と結合組織で構成されていたため,肝実質...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 肝硬変を伴わないWilson病に発症した肝細胞癌の一例

    福富 啓祐, 阪森 亮太郞, 古田 訓丸, 重川 稔, 山田 涼子, 小玉 尚宏, 疋田 隼人, 藥師神 崇行, 巽 智秀, 本間 圭一郎, 森井 英一, 竹原 徹郎 肝臓 58 (9), 519-527, 2017

    ...<p>症例は58歳男性.12歳時にWilson病と診断された.19歳時に当科紹介となり,以後40年以上にわたりペニシラミンの投与を継続しながら経過観察していた.腹部造影CTならびにMRIで肝S4ならびにS8に結節を認め,肝腫瘍生検を施行した.S8結節からの生検で中分化型肝細胞癌と診断した.背景肝組織には軽度の線維化を認めたが,肝硬変には至っていないと考えられた.また,肝実質に銅ならびに鉄の蓄積を認めた...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献30件

  • 完全腹腔鏡下肝部分切除術を施行した肝芽腫の1乳児例

    天野 日出, 川嶋 寛, 田中 裕次郎, 出家 亨一, 藤雄木 亨真, 鈴木 啓介, 森田 香織, 岩中 督, 内田 広夫 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 53 (5), 1073-1078, 2017

    ...めた.肝芽腫PRETEXT Iの診断で,シスプラチン単独療法4コースを行った.腫瘍縮小後,6か月時に腹腔鏡下肝部分切除術を施行した.臍を逆Y字型の皮膚切開で開腹しマルチチャンネルポートを挿入し,左右側腹部には5 mmポートを挿入し3ポートで手術した.肝十二指腸間膜をテーピング後,腹腔鏡用超音波探触子を用いて切離線を決定した.太い脈管はクリップで処理しながらvessel sealing systemで肝実質...

    DOI Web Site 医中誌

  • Dorsal sectorにおける門脈胆管枝の走行形態をもとにした尾状葉右側境界の検討

    青木 修一, 水間 正道, 坂田 直昭, 大塚 英郎, 林 洋毅, 中川 圭, 森川 孝則, 元井 冬彦, 内藤 剛, 海野 倫明 日本消化器外科学会雑誌 50 (1), 1-8, 2017

    ...<b>結語:</b>尾状葉の右側境界はc領域とd領域の境界にほぼ一致するが,5~10%において,cもしくはd領域側に偏移する.左側肝切除に伴う尾状葉切除の際には,c領域の肝実質切除とともに,前後分岐部の胆管を完全に切除することが必須であり,右側境界がd領域側へ偏移する症例は,d領域までの切除を考慮する必要がある.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 術前シミュレーションが有用であった右肝円索を伴う転移性肝癌に対する肝切除の1例

    田中 智子, 岩﨑 武, 武部 敦志, 平田 建郎, 松田 武, 光辻 理顕, 前川 陽子, 島田 悦司 日本消化器外科学会雑誌 50 (1), 18-25, 2017

    ...と診断しておらず,肝病変切除には中央2区域切除が必要と判断した.同時切除は侵襲が大きいと考え結腸左半切除を先行した.術後,化学療法を6コース施行し,初回手術後5か月に肝切除の方針とした.肝切除前の3D-CTによる解析でRex-Cantlie線の右側に肝円索を認め右肝円索と診断した.肝切除ではCTシミュレーションにより術前に同定したグリソン枝をテーピング,阻血領域を確認した後,右傍正中領域背側のみの肝実質温存切除...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 他科に学ぶ自己免疫疾患

    坪内 博仁, 堀 剛, 宇都 浩文 日本耳鼻咽喉科学会会報 120 (6), 805-810, 2017

    ...肝組織では interface hepatitis と呼ばれる, 肝実質と門脈域の境界部にリンパ球および形質細胞が浸潤している所見がみられる. 治療は副腎皮質ホルモンが奏功し, 病初期に肝炎を抑制できれば, 予後は良好である. 病初期に発見されず, 副腎皮質ホルモン療法が行われなかった場合, 肝硬変に進展する. 肝硬変では, 肝不全, 食道静脈瘤, 肝がんの合併症がある....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • メタボリックシンドロームとNAFLD/NASH

    小川 佳宏, 伊藤 美智子 日本消化器病学会雑誌 114 (5), 834-838, 2017

    ...<p>NAFLDはメタボリックシンドロームの肝臓における表現型と考えられるが,このうち進行性の病変としてNASHの発症機構が注目されている.われわれは最近,新しいNASHモデルマウスの開発に成功し,メタボリックシンドロームを背景として,どのようにしてNAFLD/NASHを発症するのかに関する手掛かりを得てきた.過剰な脂肪蓄積により細胞死に陥った実質細胞(脂肪細胞・肝実質細胞)とマクロファージや線維芽細胞...

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  • 肝細胞癌を合併したフェロポルチン病B型の1例

    日比野 千尋, 内藤 雅文, 川崎 洋輔, 徳田 貴昭, 佐藤 悠, 松下 萌未, 日下部 瑛, 酒井 彩子, 巽 康彰, 加藤 宏一, 加藤 文子, 春日井 務, 伊藤 敏文 肝臓 58 (8), 441-447, 2017

    ...<p>症例は50歳代男性.肝機能障害と肝腫瘤の精査目的で入院となった.血液検査では,血清肝酵素の軽度上昇,高度の高フェリチン血症,トランスフェリン飽和度高値を認めた.腹部CT・MRIで,びまん性鉄沈着が疑われる肝実質内に径15 mmの単発の腫瘤を認め,肝細胞癌を疑い施行した腫瘍生検でdysplastic noduleと診断された.また,非腫瘤部の肝細胞およびKupffer細胞には強い鉄沈着を認め,線維化...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献22件

  • 大腸癌肝転移に対する外科治療update

    長谷川 潔 日本臨床外科学会雑誌 78 (1), 1-10, 2017

    ...大腸がん肝転移に対する標準治療は肝切除である.安全な肝切除には術前の正確な肝機能と残肝容量の評価が必須である.再発に対する繰り返し切除を意識し,肝実質をできるだけ温存する部分切除を基本に切除計画を立てる.残肝容量が不足でも門脈塞栓術,二期的切除,ALPPS手術,肝静脈再建などを駆使し,安全かつ治癒的な肝切除が可能である.術後の高再発率は依然問題だが,再発抑制には補助化学療法が有用で,再発すれば再肝切除...

    DOI Web Site Web Site 参考文献32件

  • 肝内胆管癌との鑑別が困難であった良性肝内胆管狭窄の1例

    山本 隆嗣, 宮崎 徹, 金田 和久, 大河 昌人, 田中 肖吾, 上西 崇弘, 久保 正二, 大野 耕一 日本消化器外科学会雑誌 50 (10), 803-811, 2017

    ...肝左葉の萎縮と肝内胆管の拡張を認め,紹介受診となった.腹痛や黄疸,発熱はなく,血液データ上WBC,CRP,DUPAN-2以外異常なく,IgG4,pANCA,抗ミトコンドリア抗体は正常であった.画像上,左肝内胆管は拡張していたが,腫瘤影は認めなかった.PET-CTで狭窄部にSUV 4.3の集積を認めた.誘因不明の良性肝内胆管狭窄を最も疑ったが,肝内胆管癌と鑑別がつかず,肝左葉切除を施行した.病理組織で肝実質...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • 顕著な肝腫大と多クローン性高γグロブリン血症で発症したALアミロイドーシスの1例

    大野 仁嗣, 戸田 有亮, 鴨田 吉正, 岡部 誠, 本庄 原 Tenri Medical Bulletin 20 (1), 63-72, 2017

    ... 症例は65歳女性.顕著な肝腫大と多クローン性高γグロブリン血症のため紹介受診した.総蛋白8.9 g/dL,アルブミン35.6%,グロブリン40.2% (35.8 mg/mL),アルカリフォスファターゼ730 IU/L.CT上で計測した頭尾側方向の肝の長さは24.2 cm であった.肝生検では,肝実質は好酸性の無構造の物質に置換され,それはコンゴーレッド染色陽性,偏光顕微鏡下でapple green...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献24件

  • 腹部超音波検診を契機に発見されたintracaval liverの1例

    田邉 基子, 松本 俊郎, 亀井 律孝, 山田 康成, 森 宣, 前田 徹, 岡本 啓太郎, 竹林 聡, 宮本 伸二 日本消化器がん検診学会雑誌 55 (6), 1089-1094, 2017

    ...MRI上, 同腫瘤像はT1・T2強調像とも肝実質と等信号を呈した。以上の所見より, 正常肝実質の下大静脈への突出を疑い, 精査目的でCT angioportography(CTAP)が施行された。CTAPでは同腫瘤像は肝実質と同等の造影効果を呈し, 内部を正常な肝内門脈枝が走行することから, intracaval liverの診断が得られた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • ラット肝類洞内皮細胞およびヘパトサイト特異的microRNAの細胞障害識別バイオマーカーとしての利用

    織田 進吾, 竹内 理貴, 赤井 翔, 白井 勇司, 常山 幸一, 横井 毅 日本毒性学会学術年会 44.1 (0), P-5-, 2017

    ...なかでも、肝実質細胞に豊富に発現するmiR-122の血清/血漿における上昇が、肝細胞障害を反映することは周知の事実である。一方で、類洞内皮細胞は抗癌剤の毒性標的になり得るが、この評価にはmiR-122では不十分と考えられる。本研究では、LSECおよびヘパトサイト特異的なmiRNAを同定し、細胞特異的な障害バイオマーカーとして利用可能か検討した。...

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  • Peritumoral fat-spared areaの診断に造影超音波検査が有用であった肝血管腫の1例

    藤井 麻衣, 隈部 力, 川野 祐幸, 黒松 亮子, 相園 多美子, 福島 奈央, 森下 麻子, 橋本 好司, 鳥村 拓司, 中島 収 超音波検査技術 41 (6), 659-665, 2016

    ...が楔状に不均一に造影された.後血管相では中心部は欠損像を呈し,辺縁部と肝被膜側の肝実質の楔状の領域は周囲肝実質と同エコーレベルであった.ダイナミックCTとEOB造影MRIでは,造影早期相で腫瘤の中心部に濃染を認め,後期相では遷延性に造影され,EOB造影MRI肝細胞相は低信号であった.T2強調像は強高信号,ADC-mapは視覚的に等~高値域を呈した.辺縁部はMRIの位相差法で脂肪肝の取り残し域であることが...

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  • ラット肝臓における細胞特異的マイクロRNAの探索

    織田 進吾, 赤井 翔, 中島 晶, 横井 毅 日本毒性学会学術年会 43.1 (0), P-44-, 2016

    ...薬剤性肝障害においては肝実質細胞が主に傷害されるが、肝実質細胞特異的に発現するmiR-122の血清における上昇が肝細胞障害を反映することが示されている。一方で類洞内皮細胞、星細胞、クッパー細胞等の非実質細胞を起点とする傷害も知られるが、この評価にはmiR-122では不十分と考えられる。...

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  • 肝内胆管癌と肝門部胆管癌の差異―臨床病理学的検討から―

    遠藤 格, 松山 隆生, 森 隆太郎 日本消化器病学会雑誌 113 (9), 1541-1549, 2016

    ...<p>肝内胆管癌は,肝内小型胆管から発生するいわゆる末梢型肝内胆管癌と,肝内大型胆管から発生してしばしば胆管周囲浸潤によって肝門部に浸潤する肝門浸潤型肝内胆管癌に分けられる.肝門部胆管癌は肝外胆管から発生した腫瘍であるがときに肝実質浸潤をきたすため,鑑別に苦慮することも多い.肝門部胆管癌と肝門浸潤型肝内胆管癌および末梢型肝内胆管癌には,臨床病理学的にも生物学的悪性度にも差異を認め,予後規定因子も異なる...

    DOI PubMed 医中誌

  • 肝血流からみたC型慢性肝疾患に合併する脾腫についての検討

    和久井 紀貴, 荻野 悠, 小林 康次郎, 向津 隆規, 松清 靖, 松井 哲平, 中野 茂, 永井 英成, 五十嵐 良典, 住野 泰清 日本門脈圧亢進症学会雑誌 22 (4), 240-244, 2016

    ...</p><p>【対象と方法】対象は約6年間でSonazoid造影USを施行したCHC 159例.Sonazoid静注後40秒間,右肋間走査で肝S5-6領域と右腎の染影動態を記録した.記録した動画から,染影開始5秒までを赤色,5秒以降を黄色に色分けするような設定で肝実質血流のArrival time Parametric Imagingを作成し赤色面積の割合(ROR)を算出した.その後,各症例から得られた...

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  • ビギナーズセミナー7 慢性炎症からみたメタボリックシンドローム

    小川 佳宏 日本臨床免疫学会会誌 39 (4), 338-338, 2016

    ...糖脂質代謝障害や血圧上昇が並行して進展し,動脈硬化症を中心に糖尿病,高血圧症,非アルコール性脂肪肝炎(NASH)などの生活習慣病を発症するという流れを指摘したものである.一方,炎症は内外の有害なストレスに対する生体防御反応であり,生体の恒常性維持機構として不可欠なものであるが,様々な理由により炎症が慢性化すると臓器の機能障害がもたらされる.近年,脂肪組織や肝臓などの臓器局所において実質細胞(脂肪細胞や肝実質細胞...

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  • 術前診断に苦慮した腫瘍内出血を伴う高分化型肝細胞癌の一例

    金藤 美帆, 平岡 淳, 相引 利彦, 奥平 知成, 川村 智恵, 山子 泰加, 須賀 義文, 畔元 信明, 森 健一郎, 二宮 朋之, 河崎 秀樹, 徳本 良雄, 日浅 陽一, 道堯 浩二郎 肝臓 57 (2), 89-96, 2016

    ...症例は54歳男性.毎年受診していた職場健診エコーで初めて肝内腫瘍性病変を指摘された.血液生化学検査に異常はなく,肝炎ウイルスは陰性.肝S6に周囲に薄い低エコー帯を有する4 cm大の高エコー腫瘤がみられた.造影CTのplainで境界不明瞭な低吸収,動脈相で辺縁が肝実質と同程度に造影されるが内部には造影効果がなく,門脈相で辺縁は周囲と同程度に造影されるが内部に造影効果のない腫瘍として描出された.EOB-MRI...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 嘔吐と腹部膨満をきたす新生児の腹部超音波検査

    藤井 喜充, 神田 枝理子, 金子 一成 超音波医学 43 (1), 3-13, 2016

    ...で診断するが,内容物の通過方向に矛盾のないことを確認する必要がある.3)十二指腸閉鎖では拡張した十二指腸下行脚を,胆嚢の左側で確認する.小腸閉鎖は閉鎖部位より口側の腸管が嚢胞状に拡張している像と,肛門側の虚脱した腸管が隣接している像がみられる.4)壊死性腸炎は腸管壁の浮腫状肥厚の中に,腸管壁内ガスの点状から顆粒状の高エコー像が確認される.求肝性の門脈内ガスの気泡はBモードで直接確認が可能で,腹側の肝実質...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献29件

  • 肝内胆管癌と肝門部胆管癌の差異―診断と胆道ドレナージの観点から―

    真口 宏介, 潟沼 朗生, 高橋 邦幸 日本消化器病学会雑誌 113 (9), 1533-1540, 2016

    ...<p>鑑別が問題となるのは肝門に浸潤した肝内胆管癌と肝門部胆管癌であり,両者の比較では性別,症状などに差がみられるほか,肝内胆管癌ではリンパ節転移が多く,胆管内腫瘍栓を形成する例があるなど,臨床病理学的に差がある可能性がある.しかし,肝内胆管癌の診断に重視していた肝内腫瘤が肝実質かグリソン内かの判定が難しい例,病理学的にも区別困難な例が存在する.規約改訂により肝門部領域胆管が定義され,肝内腫瘤の有無...

    DOI PubMed 医中誌

  • アンディローバ(Carapa guianensis)含有リモノイド成分の脂肪性肝炎抑制作用

    森川 敏生, 二宮 清文, 二宮 与, 丸本 真輔, 酒井 千恵, 宮澤 聖也, 尾関 快天, 松尾 菜都子, 村岡 修, 菊地 崇, 山田 剛司, 田中 麗子 天然有機化合物討論会講演要旨集 58 (0), Poster36-, 2016

    ...<p>1.はじめに</p><p> 食生活をはじめとした生活習慣の変化に伴う内臓脂肪蓄積型の肥満人口の増加とともに,肝臓(とくに肝細胞)に中性脂肪が蓄積する病態である脂肪肝に,肝実質の炎症・壊死,繊維化をともなう病態である脂肪性肝炎が注目されている.その組織像はアルコールの常習的な摂取過多によって引き起こされるアルコール性肝障害 (ALD) に類似しているが,肥満や2型糖尿病,脂質異常症などの生活習慣病...

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  • 肝ダイナミックCT における除脂肪体重での至適ヨード量の検討

    中村 浩人, 生田 浩司, 小林 直紘, 岩坂 徹, 田代 真人, 南京 貴広, 石原 修二 松江市立病院医学雑誌 20 (1), 1-4, 2016

    ...肝臓の精査に非イオン性ヨード造影剤を用いたダイナミックCT が行われている.今回,除脂肪体重での至適ヨード量の検討を行うため当院で行われた116 例を対象に肝実質濃染の評価を行った.総体重に規定される体重あたりのヨード量では,高体重症例はヨード過負荷になる可能性が示唆された.そこで除脂肪体重でのヨード量で評価を行うと,肥満症例ではヨード量の低減が可能であると考えられた....

    DOI 医中誌

  • Vascular closure deviceを用いた肝穿刺経路塞栓の試み

    矢田 晋作, 大内 泰文, 小谷 美香, 神納 敏夫 日本門脈圧亢進症学会雑誌 22 (2), 172-175, 2016

    ...<p>経皮経肝的門脈アプローチを要する手技終了後には肝穿刺経路塞栓が必要となる.通常,ゼラチンスポンジや金属コイルを使用して塞栓するが,X線透視上,門脈,肝実質,肝外の境界が分かりづらく,塞栓物質の門脈内誤注入・誤留置の危険性がある.今回,我々はvascular closure deviceを用いた肝穿刺経路塞栓を試みた.経皮経肝的静脈瘤塞栓術後の3例,経皮経肝的門脈塞栓術後の2例,経皮経肝的門脈ステント...

    DOI Web Site 医中誌

  • 胆道疾患肝切除時における漢方製剤を用いた周術期管理の有用性

    海保 隆, 新村 兼康, 西村 真樹, 藤本 竜也 胆道 29 (2), 206-213, 2015

    ...腫瘍容積に比し肝切除量が大きいため,術後高ビリルビン血症をはじめとする肝不全兆候を来たし易い.今回胆道疾患肝切除における周術期の大建中湯と茵ちん蒿湯の効果を,残肝血流の面より検討した.周術期に漢方製剤を使用しなかったA群16例,大建中湯を使用したB群9例,大建中湯と茵ちん蒿湯の2剤を併用したC群17例の3群に分け検討した.術前KICGはC群がA群に比し有意に低値であったが,その他年齢,性別,術前肝機能,肝実質切除率...

    DOI 医中誌

  • 経時的な画像変化を観察できた黄色肉芽腫性胆嚢炎の1例

    大西 敏雄, 上田 順彦, 甲斐田 大資, 藤田 秀人, 木南 伸一, 小坂 健夫 胆道 29 (4), 815-823, 2015

    ...経時的な画像変化を観察できた黄色肉芽腫性胆嚢炎(XGC)の1例を報告した.症例は60歳代,男性.胆石胆嚢炎の保存的治療後の手術を目的に当科に紹介となった.発症時の腹部CTでは,胆嚢は腫大し胆嚢頚部に結石を認めた.胆嚢壁は肥厚し壁内の広い範囲に低吸収域を認めた.粘膜面はほぼ均一に造影された.その後経時的に胆嚢は縮小し,壁内の低吸収域も縮小した.しかし胆嚢壁は不整に肥厚し,一部肝実質との境界も不明瞭となった...

    DOI 医中誌 被引用文献2件

  • 生化学自動分析装置を用いた簡便な <I>in vitro</I> 肝毒性評価法の検討

    小林 翔平, 武藤 信一, 有坂 宣彦, 相馬 晋司, 田村 啓 日本毒性学会学術年会 42.1 (0), P-34-, 2015

    ...③胆管障害と肝実質障害を区別できた。④48時間連続曝露により明確に変化を捉えられた。なお,miR-122は他マーカー以上の感度を示さず,in vitro評価における有用性は見出されなかった。...

    DOI

  • タウリンの体内動態とその動態にトランスポーターが果たす役割

    赤沼 伸乙, 久保 義行, 細谷 健一 タウリンリサーチ 1 (1), 44-46, 2015

    ...我々は網膜細胞や肝実質細胞においてタウリンの輸送を担う分子実体解明を目的に研究を推進してきた。これまでに、タウリンの消化管吸収や腎再吸収過程にはsolute carrier family (SLC) 6A に属するtaurine transporter (TauT/SLC6A6) が少なくとも一部関与することが報告されている。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 11 臨床例―適応疾患と治療成績 3)肝臓

    渋谷 圭, 小山 佳成 RADIOISOTOPES 64 (6), 422-426, 2015

    ...粒子線治療はその優れた線量分布特性により肝実質の障害を最小限に抑えつつ病巣周囲に限局して高線量を投与することが可能であり,高い根治性と低侵襲性を兼ね備えた新たな治療手段として期待されている。本稿では肝細胞癌を中心に現時点での粒子線治療の治療成績に関する知見を整理し,適応対象と今後の展望について概説する。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 右側肝円索を伴う肝門部胆管癌の1例

    進藤 潤一, 福井 雄大, 橋本 雅司 日本臨床外科学会雑誌 76 (2), 374-381, 2015

    ...%で十分と考えられたため,門脈塞栓術は行わずに切除に臨んだが,開腹所見で右側肝円索症例であることが判明した.予定残肝の一部をドレナージする胆管枝が右肝管の腫瘍浸潤部に合流しており,同分枝の合併切除が不可避と考えられたが,当該領域を完全に切除すると予測残肝容積35%となり,ICG15分値10%台の肝予備能では過剰切除と考えられた.そこで,同胆管枝は腫瘍に近い中枢側を切除し末梢側を犠牲にする方針とし,肝実質...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献8件

  • 経皮経肝胆道内瘻化術を施行した肝切除後離断型胆汁瘻の1例

    加藤 厚, 清水 宏明, 大塚 将之, 高屋敷 吏, 久保木 知, 宮崎 勝 日本臨床外科学会雑誌 76 (10), 2499-2504, 2015

    ...診断となった.離断胆管領域の肝容積が大きく再手術による吻合は,侵襲が高度で炎症や癒着により困難であることから,経皮経肝胆道ドレナージを施行後,このルートから透視下に挙上空腸を穿刺貫通させて離断された胆管と挙上空腸の内瘻化に成功した.離断胆管による胆汁瘻に対しては,胆管空腸吻合などの外科手術や無水エタノールによるbiliary ablationなどによる治療が報告されているが,低侵襲で離断胆管領域の肝実質機能...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 肝に発生したchronic expanding hematomaの1例

    中尾 圭介, 伴 大輔, 落合 高徳, 工藤 篤, 田中 真二, 大西 威一郎, 小林 大輔, 田邉 稔 日本臨床外科学会雑誌 76 (1), 90-95, 2015

    ...症例は68歳,男性.10年前から6cm大の肝腫瘤を健康診断で指摘され血管腫の疑いとして経過観察されていた.2011年7月,腹部超音波検査で腫瘤に増大傾向を認めたことから腹部CT検査施行し,肝S6に充実成分を有する7.4 cm大の嚢胞性腫瘍を認めた.当科に紹介され,胆管内乳頭状腫瘍などの悪性疾患を否定できないため,同年10月に肝S6部分切除術を施行した.切除標本は肝実質から隆起した腫瘤で,割面は充実性部分...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献4件 参考文献7件

  • 腹腔鏡下肝生検で診断した肝紫斑病の1例

    網崎 正孝, 木原 恭一, 鈴木 一則, 中村 誠一, 澤田 隆, 清水 哲 日本臨床外科学会雑誌 76 (6), 1456-1462, 2015

    ...肝紫斑病は,肝実質にびまん性に拡張した血液貯留腔が出現する良性疾患である.ときに進行し,命に関わることがある.また,非典型的所見を呈することがあり画像診断が時に困難となる.症例は74歳の男性.検診で多発肝腫瘤を指摘された.術前検査では肝血管肉腫を疑い,確定診断目的に腹腔鏡下肝生検を行った.術中所見では肝に暗紫色の病変が多発していたが腫瘤は形成していなかった.切除したS5の病変の病理所見で肝紫斑病と診断...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • Acoustic structure quantificationによるびまん性肝疾患の定量評価

    玉城 信治, 土谷 薫, 安井 豊, 泉 並木 超音波医学 42 (4), 517-524, 2015

    ...肝実質のスペックルシグナルは内部が均一であると仮定した場合には,エコー信号の確率密度分布(probability density function: PDF)はレイリー分布に近似されることが知られている.肝病態の進展によって線維や脂肪などの構造物が増加するとPDFはレイリー分布から逸脱することとなる.Acoustic structure quantification(ASQ)はこのレイリー分布からの...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献12件

  • 造影超音波検査が有用であった肝原発神経内分泌腫瘍の1例

    坂江 遥, 玉井 努, 宇都 浩文, 室町 香織, 大西 容雅, 門野 潤, 東 美智代, 井本 浩, 梛野 正人, 井戸 章雄 超音波医学 42 (5), 637-645, 2015

    ...,鑑別として皮膚筋炎が考えられ,悪性疾患の精査目的に施行した腹部造影CT検査にて,肝S4/8に動脈相で辺縁部から濃染し,平衡相で軽度wash outされる径32 mmの腫瘤を認めた.腹部超音波検査Bモードでは,腫瘤のほとんどは境界明瞭な高エコーを呈し,内部の一部に嚢胞状の低エコー域を認めた.腹部造影超音波検査では,腫瘍は14秒後から染影されはじめ,38秒後に全体が均一に濃染された.門脈相では均一で肝実質...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献6件

  • HepaRG細胞および免疫・炎症関連遺伝子マーカーを用いた薬剤性肝障害リスク評価系の構築

    織田 進吾, 松尾 研太朗, 深見 達基, 中島 美紀, 横井 毅 日本毒性学会学術年会 42.1 (0), P-43-, 2015

    ...【背景・目的】薬剤性肝障害 (DILI) を非臨床で予測するために、肝実質細胞におけるパラメーター (細胞死、共有結合量、ミトコンドリア障害) を指標とした試験系が発案されてきたが、十分な予測性を得られておらず、新たな角度からのDILI評価系の構築が求められている。反応性代謝物と免疫反応の活性化はDILIの発症に重要であることが示唆されている。...

    DOI

  • インドシアニングリーン修飾リポソームを用いたがん治療:基礎と臨床

    岡本 芳晴, 菅波 晃子, 田村 裕 ファルマシア 51 (11), 1042-1046, 2015

    ...<br>一方ICGを血管内に投与した場合,血漿タンパク質と速やかに結合し,肝実質細胞に取り込まれて胆汁に排泄される.そのため,センチネルリンパ節や腫瘍組織を特異的かつ長時間にわたって同定することが困難であり,深部のがんに対しては有効な診断・治療法には至らなかった....

    DOI 医中誌

  • 画像診断の役割とTG13の特徴

    蒲田 敏文, 高田 忠敬 日本腹部救急医学会雑誌 34 (3), 637-643, 2014

    ...急性胆囊炎の画像診断においてもダイナミックCTは有用であり,特にダイナミックCTの動脈相で認められる胆囊周囲肝実質の一過性濃染は急性胆囊炎の診断に役立つ所見である。...

    DOI 医中誌

  • 膵頭十二指腸切除後に発生した感染性肝嚢胞の1例

    門脇 晋, 井上 昭彦, 尾形 敏郎, 五十嵐 清美, 野田 大地, 池田 憲政 日本臨床外科学会雑誌 75 (2), 506-509, 2014

    ...症例は70歳,男性.膵頭部の分枝型IPMNによる繰り返す膵炎のため膵頭十二指腸切除術を施行.術後66日目に発熱のため当科受診.胆管炎が疑われ再入院した.術前より指摘されていたS2の肝嚢胞径が直径33mmから36mmに増大しており,腹部超音波では内部echoの軽度増強,dynamic CTの動脈相で嚢胞周囲の肝実質が区域性に濃染していた.繰り返す胆管炎による肝嚢胞への感染を考え,超音波ガイド下に嚢胞を...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 左肝三角間膜に孤立する限局性結節性過形成の1例

    矢部 信成, 村井 信二, 尾戸 一平, 吉川 貴久, 北里 憲司郎, 清水 裕智 日本臨床外科学会雑誌 75 (7), 1955-1960, 2014

    ...症例は35歳,女性.健診の上部消化管造影検査と上部消化管内視鏡検査にて径15 mmの胃粘膜下腫瘍と診断された.精査加療目的で当院を紹介受診となった.腹部超音波検査で肝外側区域と胃底部の間に肝実質と同エコーの類円性腫瘤を認めた.腹部造影CT検査で腫瘤内部は均一に造影され遅延期には造影効果がなく辺縁は明瞭整であり,肝臓との連続性も疑われた.MRI検査はT2強調像で淡い低信号を呈し肝悪性疾患を否定できなかった...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 肝動脈塞栓術後に遅発性胆汁性腹膜炎を合併した鈍的肝外傷の1例

    河内 雅年, 福田 三郎, 石崎 康代, 先本 秀人, 江藤 高陽 日本臨床外科学会雑誌 75 (5), 1381-1385, 2014

    ...症例は43歳,男性,交通事故で腹部を強打し当院救急外来に搬送された.造影CTで肝実質への造影剤漏出像を認め,活動性の出血を確認した.その他の腹腔内臓器に損傷や,胸腔内に異常所見は認めなかった.外傷性肝損傷(IIIb型)と診断し,輸液でバイタルサインが安定していたことから,肝動脈塞栓術を施行.これより,出血はコントロールされ状態は安定していた.しかし,経口摂取開始後より,腹水の増加による腹部膨満,炎症反応...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 臍静脈板内炎症性腫瘤の1例

    山本 雅樹, 上田 和光, 高橋 遍, 吉岡 佑一郎, 酒向 晃弘, 杉田 真太朗, 丸山 常彦 日本臨床外科学会雑誌 75 (5), 1437-1442, 2014

    ....CT・MRCPにて,肝内側区域に30mm大の辺縁に淡い造影効果があり,中心部に石灰化を伴う腫瘤を認めた.また,肝左葉内の胆管拡張と内側区域の門脈枝の狭窄と同部位の肝委縮がみられた.術前診断は石灰化を伴うことが非典型的ではあるが腫瘤形成型肝内胆管癌を疑い,拡大肝左葉切除,肝外胆管切除,リンパ節郭清術を施行した.病理診断は,悪性所見なく,石灰化と線維化を伴う炎症性腫瘤であった.しかも病変の発生部位は肝実質...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 体部,頸部が欠損し隔絶した胆囊の1例

    中島 隆善, 塚本 忠司, 若原 智之, 豊川 晃弘, 寺村 一裕 日本消化器外科学会雑誌 47 (9), 516-523, 2014

    ...症例は76歳の男性で,主訴は発熱および右季肋部痛であった.総胆管結石症,急性胆囊炎,胆管炎の診断にて入院のうえドレナージ治療を行い,一旦軽快退院し,発症3か月後に開腹胆囊摘出術を施行した.開腹術中所見では胆囊底部は肝実質内に8割程度埋没し,胆囊管は存在するものの体部,頸部は消失し,両者間が分離隔絶していた.胆囊管は総胆管合流部手前で処理して摘出し,肝床側の胆囊底部は同部から肝内胆管後枝に流入する胆管枝...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 緊急手術を施行した進行胃癌の肝被膜直接浸潤による肝膿瘍の1例

    中谷 充宏, 柴地 隆宗, 久永 倫聖, 瀬川 雅数 日本外科系連合学会誌 39 (1), 119-124, 2014

    ...精査加療目的に当院紹介受診となった.受診時の腹部CT検査で,肝外側区域に胃病変と連続した低濃度腫瘤陰影を認めた.同病変を胃癌肝浸潤に伴う肝膿瘍と考え,同日緊急手術を施行した.術中所見では胃と肝外側との強固な癒着を認め,一塊として胃全摘,肝外側区域切除術を施行した.切除標本では胃漿膜と肝被膜との癒着の一部が断裂し,胃癌壊死部と肝組織壊死部との交通を認めた.病理組織学的には肝被膜への直接浸潤を認めたが,肝実質...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献10件

  • 細胞老化と慢性炎症

    大谷 直子 日本臨床免疫学会会誌 37 (5), 390-397, 2014

    ...とはもともと,細胞に強いDNA損傷が生じた際に発動される生体防御機構(不可逆的細胞増殖停止)である.しかし最近,細胞老化をおこすと細胞が死滅せず長期間生存し,細胞老化関連分泌因子(SASP因子)と呼ばれる様々な炎症性サイトカインやプロテアーゼ等を分泌することが培養細胞で示されていた.実際著者らの系でも,細胞老化を起こした肝星細胞は発がん促進作用のある炎症性サイトカイン等のSASP因子を分泌することで,周囲の肝実質細胞...

    DOI PubMed 医中誌 参考文献11件

  • 原発病巣の同定が困難であった胆管腫瘍栓を伴った肝細胞癌の1例

    遠藤 裕一, 松本 敏文, 内田 博喜, 吉河 康二, 北野 正剛 日本臨床外科学会雑誌 75 (9), 2531-2536, 2014

    ...症例は78歳,男性.黄疸を主訴に当院受診した.腹部CTとERCPにて左肝管起始部から総肝管にかけて約3cmの陰影欠損・腫瘤像を認め,肝門部胆管癌と診断し,肝左葉+尾状葉切除,肝外胆管切除・再建術を行った.切除標本では左肝内胆管起始部から総肝管にかけて32×7mmの境界明瞭で柔らかい腫瘍病変を認め,病理組織結果は中分化型肝細胞癌であった.腫瘍は胆管壁と2箇所において交通し,その周辺肝実質内に術前同定できなかった...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • ヒト肝細胞キメラマウスの肝遺伝子発現に対する肝毒性薬物の影響

    二宮 真一, 長塚 伸一郎, 井手野 晃, 大原 利成, 島田 卓 日本毒性学会学術年会 41.1 (0), P-97-, 2014

    ...【目的】重度の肝機能不全、および免疫不全を有するuPA/SCIDマウスにヒト肝実質細胞を移植することにより、肝臓の一部がヒト肝細胞によって置換されたヒト肝細胞キメラマウスが得られる。...

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  • HIV/HCV重複感染患者の肝障害病期診断におけるacoustic radiation force impulse(ARFI)elastographyの有用性

    夏田 孔史, 曽山 明彦, 高槻 光寿, 山口 東平, 虎島 泰洋, 北里 周, 足立 智彦, 黒木 保, 市川 辰樹, 中尾 一彦, 江口 晋 日本消化器病学会雑誌 111 (4), 737-742, 2014

    ...【方法】肝実質硬度をせん断弾性波の速度(Vs)として定量化し,他の肝機能評価項目との相関を検討.【結果】Vs値は血小板数,脾容積,ヒアルロン酸,IV型コラーゲン,アシアロシンチLHL15値と有意な相関あり.【考察】ARFIは肝線維化・予備能評価に有用であり,HIV/HCV重複感染者に対する非侵襲的で正確な肝疾患進行度評価に応用可能と考えられた....

    DOI PubMed 医中誌

  • 肝内胆汁うっ滞が遷延し急速な線維化の進行をともなうFCH様の病理所見を呈したC型急性肝炎の1例

    赤木 秀子, 水城 啓, 冨永 友也, 関 由喜, 中嶋 緑郎, 松本 由華, 中下 学, 岡沢 啓, 里 悌子, 永田 博司 日本消化器病学会雑誌 111 (6), 1141-1148, 2014

    ...症例は71歳女性.全身倦怠感にて発症,C型急性肝炎と診断.倦怠感などの自覚症状が強く黄疸が遷延.肝生検で肝内胆汁うっ滞に加え線維化の進行など,胆汁うっ滞性線維性肝炎(FCH)様の所見を認めた.C型急性肝炎は症状に乏しく肝実質の障害を主とするが,このような病態は移植肝などの免疫抑制状態に類似例があるのみである.背景因子に乏しいC型急性肝炎がFCHの形態で発症した報告はなく,特異な症例と考え報告した....

    DOI PubMed 医中誌

  • 包丁による下大静脈損傷に対して,自己心拍を温存した体外循環下に下大静脈修復術を施行した1症例

    小寺 厚志, 宮崎 直樹, 瀧 賢一郎, 江崎 公明, 岡本 実, 尾崎 宣之, 宮成 信友, 北田 真己, 原田 正公, 高橋 毅 日本臨床救急医学会雑誌 16 (2), 120-125, 2013-04-30

    ...精査にて,包丁は肝実質と下大静脈を貫き,先端は胸椎内に達していたため,緊急開腹術を施行した。開腹所見から,包丁抜去に伴う下大静脈損傷部からの出血をコントロールできないと考え,大腿動脈より送血し右心房と大腿静脈から脱血する自己心拍動下の体外循環を導入後に,包丁を抜去し下大静脈修復術を施行した。術中経過は良好で,術後60日目に退院した。...

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  • 合同シンポジウム3-3  肥満により増加する腸内細菌の代謝産物が肝がんを促進する

    大谷 直子 日本臨床免疫学会会誌 36 (5), 316-316, 2013

    ...とはもともと,細胞に強いDNA損傷が生じた際に発動される生体防御機構(不可逆的細胞増殖停止)である.しかし最近,細胞老化をおこすと細胞が死滅せず長期間生存し,細胞老化関連分泌因子(SASP因子)と呼ばれる様々な炎症性サイトカインやプロテアーゼ等を分泌することが培養細胞で示された.実際我々の系でも,細胞老化を起こした肝星細胞は発がん促進作用のある炎症性サイトカイン等のSASP因子を分泌することで,周囲の肝実質細胞...

    DOI Web Site 医中誌

  • 胆管炎と膵炎を合併した肝円索膿瘍の1例

    伊藤 雅典, 朴 泰範, 河本 和幸, 伊藤 雅 日本臨床外科学会雑誌 74 (12), 3440-3443, 2013

    ...症例は82歳,女性.持続する上腹部痛にて救急外来を受診した.血液検査でCRP・WBC高値と肝胆道系酵素ならびに膵酵素上昇を認めた.CTにて肝実質の不均一な早期濃染と膵頭部周囲脂肪織濃度上昇を伴い膵炎・胆管炎を示唆する所見であった.また,肝円索腫大と周囲脂肪織濃度上昇も認めた.胆管炎・膵炎を合併した肝円索膿瘍・壊疽を疑い同日緊急開腹術を施行した.術中所見では肝円索は40mm大に腫大しており一部膿瘍形成...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献2件

  • 脂肪成分を認めず被膜様構造を呈した肝血管筋脂肪腫の1例

    草間 啓, 中田 伸司, 袖山 治嗣, 町田 泰一, 西尾 秋人, 渡辺 正秀 日本臨床外科学会雑誌 74 (9), 2562-2566, 2013

    ...症例は37歳の女性で上腹部痛を主訴に平成21年12月に当院受診.腹部超音波検査で肝腫瘍を指摘され,外科紹介となった.腹部造影CTで肝S1に7.0cmの造影早期相で不均一に強く造影され,平衡相で周囲肝実質より低吸収となる境界明瞭な腫瘤を認めた.腹部MRI検査では,腫瘍は境界明瞭,T1強調像で低信号,T2強調像で不均一な高信号を示し,CT検査と同様に造影早期から腫瘍内部は不均一に濃染した.T1強調位相コントラスト...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献36件

  • 創薬安全性評価においてiPS細胞由来肝細胞に望まれる特性とは?

    石田 誠一 日本毒性学会学術年会 40.1 (0), 1085-, 2013

    ...肝臓は糖,脂質,アミノ酸代謝や胆汁酸合成,外来異物の解毒代謝など多岐にわたる機能を有しているが,その多くは肝臓の70%を占める肝実質細胞が担っている。肝臓における薬物の吸収,代謝,排泄は種差が大きく,現在ではヒト初代培養肝細胞が比較的容易に入手できるようになったこともあり,新薬安全性評価において多用されるようになってきた。...

    DOI

  • B型肝炎ウイルスgenotype D感染または再活性化を契機に急性肝不全で死亡した1例

    林 倫留, 山子 泰加, 白石 明子, 平岡 淳, 池本 純, 大久保 啓二, 今井 祐輔, 達川 はるか, 中原 弘雅, 清水 祐宏, 谷平 哲哉, 宮田 英樹, 二宮 朋之, 古谷 敬三, 道堯 浩二郎 肝臓 54 (11), 748-754, 2013

    ...症例は関節リウマチでメトトレキサートとステロイド投与中の85歳男性.倦怠感,黄疸を主訴に受診.受診1年前にHBs抗原陰性,肝機能検査値も正常であったが,今回受診時はHBs抗原陽性で,IgM型HBc抗体も陽性であった.高度の肝機能障害がみられ,非昏睡型急性肝不全として治療したが,入院14日目に肝不全で死亡した.剖検では線維化を認める肝臓(初期の肝硬変)に高度の肝実質障害を併発した所見であった.入院時B...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献24件

  • 診断に苦慮した単発性肝類上皮血管内皮腫の1例

    中村 啓之, 近藤 典子, 山内 淳一郎, 石山 秀一 日本臨床外科学会雑誌 74 (4), 1003-1009, 2013

    ...中心部石灰化および周囲肝内胆管拡張を伴った腫瘍を指摘された.EOB-MRI・DSA所見もふまえ,肝内胆管癌と診断した.多発性骨腫瘍も認めたが,骨硬化性にて前立腺癌の転移と診断,予後規定因子と考えられる肝がん治療の方針となり肝後区域切除術を施行.切除標本上腫瘍は50×40mm,白色で周囲弾性硬・中心部石様硬であり,被膜を認めず.病理組織学的には中央に硝子様線維化を認め,辺縁に短紡錘形細胞の増生を認めた.周囲肝実質...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献25件

  • 肝原発mucosa-assosiated lymphoid tissueリンパ腫の1切除例

    橋口 真征, 上野 真一, 迫田 雅彦, 飯野 聡, 南 幸次, 又木 雄弘, 前村 公成, 新地 洋之, 平木 翼, 夏越 祥次 日本消化器外科学会雑誌 46 (1), 50-57, 2013

    We report a case of a 71-year-old man with a 4-cm nodular lesion in S4 and S9 of the liver. The tumor was seen as a hypoechoic irregular mass by US and was slightly enhanced by …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献14件

  • 肝実質切離における凝固機器のランダム化比較試験

    海堀 昌樹, 松井 康輔, 石崎 守彦, 坂口 達馬, 松島 英之, 菱川 秀彦, 中竹 利知, 津田 匠, 松井 陽一, 權 雅憲 Journal of Microwave Surgery 31 (2), 21-25, 2013

    <b>   Background:</b> Excessive intraoperative blood loss and the possible requirement for blood transfusion are major problems in hepatic resection for liver tumors. Reduction of blood loss is a …

    DOI 医中誌 参考文献8件

  • 草取り作業により再現性をもって敗血症を発症する多発性肝嚢胞の1例

    関 彰吾, 舛形 尚, 森 俊博, 中原 麻衣, 犬飼 道雄, 樋本 尚志, 合田 文則, 岡田 宏基, 横田 恭子, 千田 彰一 日本病院総合診療医学会雑誌 3 (2), 71-75, 2012-12-31

    ...入院時CTでは多発性肝嚢胞と肝実質の感染巣が描出された。 Drip Infusion Cholecystocholangiography(DIG)-CTでは多発性肝嚢胞による肝内胆管の圧排が認められたため,多発性肝嚢胞に起因する胆汁うっ滞による胆道感染が考えられた。...

    DOI 医中誌

  • Necropsyで鉄過剰症と診断された自己免疫性肝炎の1例

    綾田 穣, 堀田 直樹, 黒川 剛 日本門脈圧亢進症学会雑誌 18 (4), 200-207, 2012

    ...返し,同年5月13日,門脈圧亢進症の増悪による,胸水,腹水の増加に伴う呼吸不全により死亡した.Necropsy所見ではCH(F1/A1)相当である他に,小葉全体に褐色色素の肝細胞内への沈着が目立ち,褐色色素はKupffer cellにも貪食されており,hemosiderinの色素沈着と考えられた.褐色色素がBerlinblue染色陽性であったことより,本症例は鉄過剰症と診断された.網内系のみならず肝実質細胞内...

    DOI 医中誌

  • 臨床放射線診断からみた胆道炎ガイドラインの課題と対策

    蒲田 敏文 日本腹部救急医学会雑誌 32 (3), 603-606, 2012

    ...すなわち,胆管炎ではダイナミックCTの動脈相で肝実質に一過性の不均一濃染が高率に認められる。この濃染は門脈相~平衡相では消失する。この不均一濃染の成因は,胆管炎に伴う炎症の肝内グリソン鞘への波及により末梢門脈血流が低下し,代償性に末梢肝動脈血流が増加するためと考えられている。胆管炎の治療により炎症が改善すれば,この不均一濃染も改善ないし消失する。...

    DOI 医中誌 参考文献6件

  • 消化管を介して肝に迷入したと思われる小金属片を腹腔鏡下に摘出した1例

    田中 秀明, 山田 耕嗣, 石濱 秀雄, 高橋 正貴, 山田 和歌, 武田 憲子, 渡邉 稔彦, 藤野 明浩, 金森 豊, 堤 義之 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 48 (5), 877-881, 2012

    ...近接しているのが描出された.異物誤飲を疑わせる病歴は聴取されなかった.緊急に腹腔鏡下に腹腔内を検索,長さ約2.5cmの針金様異物が肝内側区域表面にわずかに刺入しているのが見つかり,腹腔鏡下に摘出した.腸管穿孔や癒着などの異常所見は認められなかった.術後は順調に経過し6日目に退院した.本症例では誤飲した異物が上部消化管を穿通し肝に刺入,消化管穿通部は腹膜炎をきたさずにすぐに自然閉鎖したと考えられた.肝実質...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 肝転移を伴わない下行結腸癌門脈腫瘍栓の1例

    神谷 忠宏, 長谷川 洋, 坂本 英至, 小松 俊一郎, 久留宮 康浩, 法水 信治 日本臨床外科学会雑誌 73 (6), 1508-1512, 2012

    The case involved a 51-year-old woman undergone left colectomy for cancer of the descending colon. The histopathological diagnosis was moderately differentiated adenocarcinoma, pSS, ly0, v3, pNO, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献13件

  • 肝細胞癌切除後,胆管内腫瘍栓単独再発に対して再肝切除を施行した1例

    武部 敦志, 豊川 晃弘, 高瀬 至郎, 高橋 毅, 若原 智之, 荻巣 恭平, 阿南 隆洋, 稲垣 恭和, 菅原 淳, 向井 秀一, 寺村 一裕, 岩崎 武 肝臓 53 (5), 278-283, 2012

    ...症例は73歳男性,S4,S8の径4 cm,1.2 cmの肝細胞癌に対して肝S4部分切除術,S8ラジオ波焼灼術を施行した(高~中分化型肝細胞癌,vp1,vv0,va0,b1,sm-).術後1年で閉塞性黄疸を発症,逆行性胆道造影検査にて総胆管内に凝血塊を伴う腫瘍栓の脱落を認めたが,腹部CT,MRIでは肝実質内に腫瘍性病変を認めなかった.再発胆管内腫瘍栓および胆道出血による胆管閉塞と術前診断し再肝切除を行...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献23件

  • 〈原著〉高速多相性CT撮像を用いた多血性肝細胞癌の最適な撮像時間の検討

    香川, 祐毅, 岡田, 真広, 柳生, 行伸, 熊野, 正士, 石井, 一成, 村上, 卓道 近畿大学医学雑誌 36 (1), 19-24, 2011-03-01

    ...,肝細胞癌にviewer画面上で関心領域を置き,time density curve(TDC)を作成した.造影剤到達から多血性肝細胞癌と肝実質のコントラストが最も高くなるタイミング,すなわち腫瘍/肝実質コントラスト(tumor-liver contrast;TLC)が最大となる時間とその最大値を計測した.結果であるが,TLCの最大値は35.6Hounsfield unit(HU)で大動脈への造影剤到達...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 生体肝移植における門脈血行異常

    高槻 光寿, 江口 晋, 兼松 隆之 日本門脈圧亢進症学会雑誌 17 (1), 6-10, 2011

    ...生体肝移植における門脈血行異常に関してその原因,治療,予後を検討した.術前,様々な血行異常のみられた症例が93例中11例(12%)存在したが,全例門脈端端吻合による再建が可能であった.術後血行異常は11例(12%)にみられ,吻合部狭窄などの機械的要因によるものはそれを是正することで良好な結果を得られたが,拒絶反応による肝実質障害に伴うものの予後は不良であった.生体肝移植における門脈血行異常は,適切な...

    DOI 医中誌

  • 肝損傷の解剖学的特性からみた鈍的重症型肝損傷における非手術的治療

    関根 和彦, 山崎 元靖, 船曵 知弘, 葉 季久雄, 栗原 智宏, 清水 正幸, 松本 松圭, 安倍 晋也, 吉井 宏, 北野 光秀 日本腹部救急医学会雑誌 31 (4), 637-641, 2011

    ...【肝実質損傷】損傷範囲が4亜区域以上では,感染期手術のリスクが高く,感染合併症に対する管理が重要である。【門脈系損傷】非手術的治療における門脈系損傷の臨床的意義は十分に評価されていない。【胆道損傷と関連合併症】胆道系損傷の合併は多いが,胆汁性腹膜炎は内視鏡的治療や穿刺ドレナージ術による保存的治療が有効である。感染期の胆道系感染合併症に注意が必要である。...

    DOI

  • 術前の画像で肝細胞癌と診断した肝原発MALTリンパ腫の1例

    三輪 高也, 山村 義孝, 福岡 伴樹, 間下 直樹, 稲岡 健一, 澤木 康一, 佐野 正明, 武内 有城, 福原 理恵子, 西尾 知子 肝臓 52 (8), 517-523, 2011

    ...症例は,77才男性で慢性C型肝炎経過中に肝の腫瘤を指摘され当院紹介となった.肝ダイナミックCTで,肝S3に早期に淡く造影され,後期に肝実質より低吸収となる2 cm大の腫瘤を認めた.MRIのT1強調画像で,肝実質より軽度低信号を示し,Gd-EOB-DTPA造影の動脈相で腫瘤は全体が淡く造影され,門脈相から平衡相にかけて肝実質に比べ低信号を示した.腹部超音波検査で腫瘍は低エコーで描出された.鑑別に造影効果...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献3件 参考文献21件

  • 秋田県南部人間ドック受診者の脂肪肝の現状と生活習慣病因子との関連

    佐々木 司郎, 高橋 俊明, 大久保 俊治, 平山 克 日本農村医学会学術総会抄録集 60 (0), 289-289, 2011

    ...飲酒率が全国平均より高い当地域での健診の事後指導に生かすべく、脂肪肝実態を調査し、併せて生活習慣病因子との関連を分析した。 【対象と方法】対象は平成20年~22年度の人間ドック受診者でウイルス性肝炎の既往、現病者を除き、さらに飲酒習慣・飲酒量が把握された30才から79才の男性1880名、女性1307名の計3187名で、複数年受診者は初年度の成績のみを採用した。...

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  • 循環動態と損傷形態からみたNon responderの重症肝損傷に対する初期治療の選択と治療成績

    川元 俊二, 稲田 一雄, 永尾 修二, 保坂 征司, 大久保 正一, 落合 亮二, 山下 兼史, 高橋 宏幸, 内田 清久 日本腹部救急医学会雑誌 31 (4), 619-628, 2011

    ...しかし肝実質外を走行する肝動脈,門脈,肝下部下大静脈等の損傷に対してearly AEは無効であり,開腹手術を適応すべきと思われた。緊急開腹手術は開腹法の工夫や損傷形態からみた適応を考慮することができる。...

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  • 巨大な肝内血腫を形成した肝細胞癌破裂の1例

    松井 茂, 関根 忠一, 高杉 秀明, 平田 嘉幸, 目時 亮, 小林 久里子, 井上 勝徳, 濱田 清誠, 小柳 佳成, 原澤 茂 肝臓 52 (6), 368-375, 2011

    ...症例は84歳男性.主訴は心窩部~右胸部痛と呼吸困難.腹部造影CTで肝右葉に3.5 cmの多血性腫瘍とそこから連続する不整形の低吸収域を認め,肝細胞癌破裂による腫瘍内出血と肝実質内出血,それに伴う肝内血腫形成と診断した.HCVとHBVはいずれも陰性で,画像上は軽度の慢性肝疾患変化を認めた.経カテーテル肝動脈塞栓術(TAE)を患者が拒否したため,安静と止血剤投与で経過観察をした.肝内血腫は徐々に小さくなり...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献26件

  • 診断に苦慮した肝細胞腺腫の一例

    内藤 健夫, 中込 悠, 岡本 裕正 日本農村医学会学術総会抄録集 60 (0), 57-57, 2011

    ...ソナゾイド造影エコーでは血管相早期で腫瘍周辺から造影され、クッパー相では肝実質より低エコーであった。腫瘍生検では正常肝組織のみで明らかな腫瘍細胞は認めなかった。以上の検査より、肝細胞癌の可能性を否定することができず、患者と相談の上、手術する方針となった。2011年3月肝S5切除術+胆嚢摘出術施行。切除標本の病理診断は肝細胞腺腫で腺腫細胞の細胞質には胆汁成分を認めた。...

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  • Vater乳頭部領域の超音波診断

    カラガン 徳代, 寺島 茂, 岩本 洋, 黒石 正子, 関戸 康友, 高畑  武司 日本農村医学会学術総会抄録集 60 (0), 89-89, 2011

    ...腫瘤内部エコーは肝実質とほぼ同等でやや不均質に観察された。肝内胆管は軽度拡張し膵管は数珠状の拡張がみられたが、膵臓に腫瘤性病変は認められず、胆嚢の明らかな腫大はみられなかった。[切除組織病理所見] Vater乳頭部に27x25mmの腫瘤を形成する腫瘍で、組織学的には乳頭状または不規則な腺管構造を呈する高分化型腺癌であった。...

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  • 肝実質に穿破した肝細胞癌破裂の1切除例

    岩上 佳史, 森本 芳和, 弓場 健義, 赤丸 祐介, 高橋 佑典, 山崎 芳郎 日本外科系連合学会誌 35 (2), 210-215, 2010

    症例は62歳,男性.主訴は右季肋部痛.腹部CTにて肝右葉に広汎な実質内出血を伴う8cm大の腫瘍病変を認め,肝細胞癌破裂と診断した.血管造影検査の結果,腫瘍病変は肝動脈後区域枝ならびに側副血行路として胃十二指腸動脈経由の大網動脈および右第10~12肋間動脈より栄養されており,右肝動脈と側副血行路より塞栓術(TAE)を施行した.TAE後の全身状態は良好であり,31日後に待機手術を施行した.手術は肝右…

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献28件

  • シナカルセト投与後に著しい肝逸脱酵素の上昇をきたした維持透析患者の1例

    花房 雄治, 西川 公詞, 奥瀬 紀晃, 塩田 邦朗, 原 威史, 大房 馨, 伊藤 悦行, 山口 とく子, 古屋 良恵, 土屋 和仁, 櫻田 和也, 和田 晋太郎, 進士 たまみ, 田中 宏良信, 儘 田 文子, 湯浅 光利, 横山 良望 日本透析医学会雑誌 43 (2), 201-207, 2010

    ...dLと上昇し,活性型ビタミンD<SUB>3</SUB>製剤の経口投与を行っているにもかかわらず,intact-PTHが高値で推移していたため,シナカルセト25 mg/日の投与を開始した.投与開始4日目にはAST 1,709 IU/L,ALT 561 IU/L,LDH 1,602 IU/Lと逸脱酵素が著しく高値となった.腹部CTでは,肝腫大および胆石を認めたが,それ以外に肝内胆管あるいは総胆管の拡張や肝実質...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献22件

  • 下部胆管癌のPTBD穿刺ルート再発をgemcitabine療法施行後に切除した1例

    村上 昌裕, 小林 省吾, 永野 浩昭, 武田 裕, 土岐 祐一郎, 森 正樹 日本臨床外科学会雑誌 71 (3), 807-812, 2010

    ...後,4月下部胆管癌の診断で膵頭十二指腸切除術を施行した.2008年1月(術後32カ月目)腹部造影CT検査で前回のPTBD穿刺ルートに一致して,肝表面(S3)に再発が疑われたため,2008年2月より全身化学療法(gemcitabine)を6クール施行した.その後,他部位への転移・再発を認めず孤立性の局所再発と判断し,10月に再発腫瘍切除(肝S3亜区域切除術および腹壁合併切除)を施行した.切除標本では肝実質内...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献6件

  • 肝ダイナミックMRI検査における動脈優位相の至適造影タイミングについて

    川上 典孝, 松木 秀一, 吉田 友彦, 斎須 貴明, 菅家 大誉 日本農村医学会学術総会抄録集 59 (0), 220-220, 2010

    ...到達時間の測定は腹部大動脈(腹腔動脈分岐レベル)、門脈(肝門部レベル)、肝実質(脈管が被らない部位)に複数ROIを設定し、1)腹部大動脈到達時間、2)腹部大動脈ピーク時間、3)腹部大動脈立ち下がり時間、4)門脈到達時間、5)門脈ピーク時間、6)肝実質ピーク時間を測定した。...

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  • 肝臓ダイナミックCTにおける造影効果

    磯貝 征寛, 松原 利幸, 本多 正樹, 堀尾 亮介, 高橋 佳嗣, 井澤 晋也, 藤田 恭明, 宮良 幸子 日本農村医学会学術総会抄録集 59 (0), 40-40, 2010

    ...肝実質の濃染強度は肝実質相でのみ投与ヨード量に比例し、630mgI/kgでは450mgI/kgの約130%の造影効果となり、動脈相および平衡相では投与ヨード量による差が少なかった。<BR>一方、視覚評価は動脈相および肝実質相では540mgI/kgで最も評価が高く、450mgI/kgで最も評価が低くなった。平衡相では540mgI/kgで最も評価が高く、630mgI/kgで最も評価が低くなった。...

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  • 肝毒性薬物によるキメラマウス肝遺伝子発現変動におけるロット差の検討

    長塚 伸一郎, ハインズ ダリナ, 二宮 真一, 加国 雅和, 向谷 知世, 島田 卓, 山添 康 日本トキシコロジー学会学術年会 37 (0), 227-227, 2010

    ...【目的】重度の肝機能不全,および免疫不全を有するuPA/SCIDマウスにヒト肝実質細胞を移植することにより,肝臓の一部がヒト肝細 胞によって置換されたキメラマウスが得られる。ヒト肝細胞による置換率が70%を超える高置換ヒト肝細胞キメラマウス(PXBマウス) においてはヒト薬物代謝酵素が高いレベルで発現しており,薬物投与後の代謝,排泄のパターンがげっ歯類型ではなくヒト型を示すこ とが知られている。...

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  • 超音波ドプラ法にて末梢肝動脈血流の灌流低下が観察され,急激な転帰を辿った急性骨髄性白血病に伴う急性肝不全の1例

    杤尾 人司, 今井 幸弘, 木本 直哉, 杉之下 与志樹, 和田 将弥, 岡田 明彦, 高橋 隆幸, 猪熊 哲朗 肝臓 51 (11), 628-636, 2010

    ...病日に骨髄穿刺にてAML(FAB分類:M5b)と診断された.第4病日より肝不全による脳症が発現し,血漿交換,血液濾過透析を第9病日まで実施したが第11病日に死亡された.超音波ドプラ法では,入院当日,肝動脈と門脈の血流動態に顕著な異常を認めなかった.しかし,第4病日より門脈血流の明瞭な高速化と共に肝動脈の末梢血管抵抗の高値化が確認され,その後,さらにその程度は著明となった.第3病日に実施した肝生検では肝実質...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献35件

  • 心肺蘇生術による産婦の肝損傷の1例

    松川 啓義, 塩崎 滋弘, 高倉 範尚, 藤原 康宏, 大野 聡, 二宮 基樹 日本臨床外科学会雑誌 71 (9), 2402-2405, 2010

    ...状態となり心肺蘇生術を施行され救急搬送された.蘇生術にて意識・呼吸は回復した.精査にて羊水塞栓症と診断され,著明な凝固障害を認め産科的DICを合併していた.羊水塞栓症の治療が行われていたところ,腹腔内出血が出現増強し,腹部CTで肝外側区域表面から造影剤の腹腔内漏出があり,肝損傷に対して緊急手術を施行した.広汎な肝被膜下血腫の形成あり,被膜の破裂部位から腹腔内に出血をきたしていた.肝鎌状間膜付着部に肝実質...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献21件

  • 乏血性腫瘍像を呈した中分化型肝細胞癌破裂の1例

    林 直美, 石榑 清, 加藤 公一, 山村 和生, 二宮 豪, 黒田 博文 日本臨床外科学会雑誌 71 (12), 3197-3201, 2010

    ...症例は59歳,男性.肝嚢胞出血の診断で内科通院中であった.出血を繰り返したため精査したところ,肝細胞癌が疑われ当科紹介となった.腹部ダイナミックCTでは,動脈相・門脈相ともに肝実質より低吸収域を示し,S5,6には造影剤の漏出を認めた.腹部MRIでは,T1強調で不均一低信号,T2強調で不均一高信号を示した.腹部血管造影検査では,腫瘍濃染像はなく,動脈・門脈圧排像もみられなかった.腫瘍マーカーは,PIVKA-EC...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 腹部超音波検査を契機に発見された十二指腸GISTの一例

    中津川 克子, 真庭 淳子, 鈴木 寿美子, 榎本 秀樹, 五島 知郎, 市村 茂, 浅尾 高行 人間ドック(Ningen Dock) 25 (1), 60-64, 2010

    ...<br><b>症例:</b>46歳男性.USにて胆嚢体部背側,膵頭部近傍に3cm大の類円形で境界明瞭な十二指腸由来の腫瘤を認めた.腫瘤の内部は斑状の高エコー域を伴う肝実質と等エコーの腫瘤で,カラードプラでは辺縁にわずかな血流を認めた.CT,MRIで腫瘤は十二指腸下行脚に存在し,造影CTで腫瘤は不均一に造影され,MRI T1強調画像で軽度の低信号,Dynamic studyの早期相で不均一に濃染された...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献3件

  • 高体重患者(メタボリック体型)の腹部CTにおける造影効果の検討

    高橋 政司, 末本 博康, 虎尾 政美, 竹沢 博人, 大西 正, 岩崎 俊子 新田塚医療福祉センター雑誌 6 13-17, 2009-08-30

    ...方法は、腹部大動脈の動脈相のCT値(以下腹部大動脈CT値)、及び肝実質の造影前(以下単純)から造影後(以下平衝相)の上昇CT値(以下肝実質上昇CT値)を計測し、身長、体重、腹囲、内臓脂肪面積、循環血液量との相関を調べた。腹部大動脈CT値と身長、肝実質上昇CT値と体重、循環血液量、腹囲にそれぞれ負の相関が認められた。...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 広範囲の肝実質の脱落により奇異な肝形態を呈し自己免疫性肝炎が疑われた1例

    城下 智, 一條 哲也, 吉澤 要, 福島 万奈, 小松 通治, 新井 薫, 田中 直樹, 梅村 武司, 松本 晶博, 田中 榮司 日本消化器内視鏡学会雑誌 51 (1), 48-54, 2009

    症例は62歳女性.γ-GTP上昇,肝の変形を認め受診.26,33歳時急性肝炎にてステロイド加療歴あり.画像検査では,左葉はS3,右葉はS7以外が高度に萎縮.腹腔鏡検査では,左葉外側区は馬鈴薯肝で,肝被膜は白色で厚く,肝小葉紋理はほとんど観察しえなかった.肝生検組織は非活動性慢性肝炎所見であった.広範囲肝脱落壊死とS3,S7の代償性肥大が推察され,非活動期の自己免疫性肝炎が強く考えられた.診断には…

    DOI 医中誌 参考文献18件

  • 上部胆管癌 -US,EUS-

    玉田 喜一, 大橋 明, 冨山 剛 胆道 23 (2), 229-234, 2009

    ...上部胆管癌はUSによる描出が容易であり,Doppler法の併用で門脈浸潤,右肝動脈浸潤の診断が可能である.一方,EUSによる深達度診断は下部胆管癌より困難である.経乳頭的に細径超音波プローブを胆管内に挿入するIDUSは,上部胆管癌の壁深達度,肝実質浸潤,門脈浸潤,右肝動脈浸潤の診断に有用であるが,リンパ節転移の診断には限界がある.水平方向進展診断はIDUSに最も期待されている領域の1つである.癌による...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献28件

  • ウイルス性肝炎におけるLECT2と各種炎症性サイトカインの発現について

    今高 博美, 斉藤 光次, 佐藤 雅, 久行 友和, 和田 幸寛, 佐藤 俊, 山崎 貴博, 吉田 智彦, 有馬 秀英, 森智 昭, 榎澤 哲司, 浜谷 茂治, 国村 利明, 諸星 利男 昭和医学会雑誌 69 (4), 348-355, 2009

    ...肝組織76例(B型肝炎11例,C型肝炎65例)を材料とした.Modefied HAI Scoreに従って病理組織学的にその活動性(Grading)と線維化(Staging)について,また免疫組織化学的に抗LECT2抗体,抗IL-8抗体および抗IL-18抗体を利用し,その発現性について検討を加えた.免疫組織化学的に,IL-8およびIL-18はKupffer細胞や内皮細胞など間葉系細胞に,LECT2は肝実質細胞...

    DOI Web Site 医中誌

  • 腹腔鏡下切除で診断された肝毛細血管性血管腫の1例

    村岡 篤, 桒田 和也, 小林 正彦, 國土 泰孝, 立本 昭彦, 津村 眞, 溝渕 光一 日本臨床外科学会雑誌 70 (8), 2442-2446, 2009

    ...小腫瘤を指摘され,経過観察となっていたが,術後1年目の検査で肝腫瘤の増大が指摘され精査となる.臨床症状はなく,腫瘍マーカーを含む血液検査も異常を認めず,乳癌の再発兆候もみられなかった.腫瘤は超音波では辺縁が比較的明瞭で内部が低エコー,CTでは単純で低濃度,造影で早期に均一にかつ高度に濃染され,平衡相でやや淡く染められた.MRIではT1WIで低,T2WIで高信号,リゾビストを用いた造影T2WIで正常肝実質...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献11件

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