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検索結果 1,539 件

  • 局所進行結腸癌に対する化学療法中に肺結核を発症した1例

    百留 亮治, 山本 徹, 石飛 一成, 谷浦 隆仁, 象谷 ひとみ, 髙井 清江, 平原 典幸, 田島 義証 日本消化器病学会雑誌 121 (1), 49-54, 2024-01-10

    ...<p>症例は78歳,男性.十二指腸浸潤をともなう横行結腸癌と診断され,当科紹介となった.重度の肺気腫もあり,化学療法を開始した.化学療法開始3カ月後,全身倦怠感と食欲低下で入院.第9病日に肺炎を発症した.抗菌薬の投与でも呼吸状態は悪化し,肺結核と診断.気管内挿管の上,結核治療を開始した.結核は改善するも,癌による衰弱もあり第94病日に死亡退院となった.癌化学療法中では肺結核にも注意が必要と考えて,報告...

    DOI PubMed

  • 気管支動脈塞栓術後に胸腔鏡下気管支動脈結紮術を行った気管支動脈蔓状血管腫の1例

    加藤 俊夫, 岡田 茉莉花, 岡田 浩章, 太田 豊裕, 鈴木 耕次郎, 北川 由香, 矢野 智紀, 伊藤 理 気管支学 45 (3), 199-204, 2023-05-25

    ...</b>56歳男性.喀血を主訴に救急外来を受診した.胸部CTで両側に肺気腫を認め,右上葉に拡張,蛇行した血管が描出された.気管支動脈造影によって右気管支動脈蔓状血管腫と診断した後,吸収性のゼラチンスポンジシートによる気管支動脈塞栓術(bronchial artery embolization:BAE)を施行した.再喀血を来したため,気管支鏡検査を行い,右中間幹の気管支動脈蔓状血管腫に一致する部位に暗赤色...

    DOI 医中誌

  • 高度肺気腫の若年者に発症した続発性気胸の肺囊胞切除標本中に発見された低分化扁平上皮癌の1例

    荒木 恒太, 林 直宏, 鷲尾 一浩 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (1), 15-20, 2023-01-15

    ...<p>肺気腫は通常タバコ煙への暴露に伴って進行するため若年者では稀である.また,肺気腫では肺癌の合併頻度が高いが若年での発癌は稀である.我々は高度肺気腫を有する若年者の気胸手術時の切除標本中に肺癌が発見された1例を経験したため報告する.症例は34歳男性.14歳から17歳までの4年間と20歳から34歳までの15年間に20本/日の喫煙歴があった.造船塗装業に従事し,兄に気胸歴があった.高度肺気腫を背景とした...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • インジウム肺:難溶性インジウム粉塵曝露によるヒト肺障害

    大前 和幸, 中野 真規子, 田中 昭代, 平田 美由紀, 浜口 伝博, 長南 達也 産業医学レビュー 36 (1), 50-, 2023

    ...本例をきっかけに、ITO等難溶性インジウム曝露による肺障害の研究が始まり、複数の症例、疫学研究から、インジウム肺(間質性肺炎・肺気腫)の発生との因果関係が確立した。各企業の自主的な労働衛生の3管理の徹底と国の特化則規制により、我が国での新規重症インジウム肺発生はほとんどなくなったが、過去の曝露による肺気腫の進行と肺癌発生の可能性に注意を要する。...

    DOI 医中誌

  • 福岡大学での肺移植後真菌感染症に対する治療症例の検討

    宮原 聡, 金田 司朗, 森下 麻理奈, 若原 純一, 上田 雄一郎, 徳石 恵太, 中島 裕康, 増田 佳子, 早稲田 龍一, 佐藤 寿彦, 白石 武史 移植 58 (Supplement), s268_2-s268_2, 2023

    ...原疾患は間質性肺炎4例、リンパ脈管筋腫症2例、肺高血圧症1例、肺気腫1例、嚢胞性線維症1例で平均年齢は49.7歳 (27-59)、男性6例であった。真菌感染が判明した時期は平均426日(24-1742)であったが、5例は術後1年以内の発症であった。1年以降(晩期)発症の1例に対しては自己肺全摘により感染コントロールでき術後6年生存しており、3例はいずれも慢性拒絶を伴っていた。...

    DOI 医中誌

  • 気腫性変化を基礎に有する肺炎患者の予後予測 ~A-DROP と Goddard 分類を組み合わせた AG-DROP による評価法~

    大槻 拓矢, 家 研也, 廣瀬 雅宣, 本橋 伊織, 土屋 知也, 相原 茉里, 櫛渕 澪, 八木橋 国博, 奥瀬 千晃, 松田 隆秀, 大平 善之 日本病院総合診療医学会雑誌 18 (5), 332-339, 2022-09-30

    A-DROPによる肺炎重症度と Goddard 分類による気腫性変化の重症度を併用した新たな肺炎重症度分類(AG-DROP)を作成し,その予後予測能を検証した。地域基幹病院において胸部CTで気腫性変化を認めた肺炎患者 181 名の診療録より,患者背景及び A-DROP,Goddard 分類,入院中死亡を調査した。Goddard 分類での 2 名の医師の評価者間一致率を確認の上で平均 8 …

    DOI 医中誌

  • 異なる強度の運動が肺気腫モデルマウスの骨格筋に及ぼす影響

    熊谷 雄基, 丸岡 弘, 善田 督史, 木戸 聡史 理学療法学 49 (3), 195-203, 2022-06-20

    ...<p>【目的】異なる強度の運動が肺気腫マウスの骨格筋機能に及ぼす影響を検証することを目的とした。【方法】10週齢の野生型雄性マウス20匹を使用した。肺気腫群15匹とControl群5匹に分け,肺気腫群はタバコ煙溶液の気管内投与により肺気腫を誘発するモデルを作製した。肺気腫群をさらにトレッドミルで低強度,中強度の運動を行う群,非運動群に5匹ずつ分けモデルの作製と同時期に4週間の運動介入を行った。...

    DOI 医中誌

  • 健康寿命の延伸を目指して:歴史からみた呼吸リハビリテーション

    高橋 仁美, 塩谷 隆信 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 30 (1), 8-12, 2021-12-25

    ...スウェーデンに留学した島尾忠男氏がストックホルム市立結核病院で理学療法に遭遇したことによる.彼は1956年にスウェーデンで発行された“Sjukgymnastik vid lungtuberkulos”を翻訳し,1957年に「肺機能訓練療法」と題して刊行した.これは,日本初の理学療法士・作業療法士養成校の開校(1963年)以前の出来事である.またこの養成校開校の頃には,九州労災病院内科の津田稔氏らにより,慢性肺気腫...

    DOI 医中誌

  • COPDと周術期リハビリテーション:気管支拡張薬への期待

    伊藤 理 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 29 (3), 436-440, 2021-06-20

    <p>COPDに併発する悪性腫瘍には,喫煙関連疾患である肺癌や食道癌など,呼吸器および消化器領域の癌が含まれる.胸部や腹部の手術に際して,COPDの併存は術後の死亡や呼吸器感染症など術後合併症のリスク因子となる.術後離床を促進し,合併症を防止するために,周術期リハビリテーションが重要な役割を果たしている.術後の合併症リスクを予測し,リハビリテーションを効率よく進めるために,術前に身体機能を評価す…

    DOI 医中誌

  • COPD 診療に残された課題:気腫合併肺線維症

    坂本 晋 日本臨床生理学会雑誌 51 (1), 1-6, 2021-02-01

    ...<p> 2005 年にCottin らにより,肺気腫と肺線維症の併存に視点をおいた気腫合併肺線維症(combined pulmonary fibrosis and emphysema; CPFE)という概念が提唱され,その後CPFEという切り口で多数の論文が発表された.しかしながら,その診断において,画像所見における気腫性病変および間質性病変のいずれも,病変の程度,分布,拡がりなどについての基準は定...

    DOI 医中誌

  • 原発性肺癌術後の気漏に対するマネージメント

    天白 宏典, 藤永 一弥 日本呼吸器外科学会雑誌 35 (1), 12-17, 2021-01-15

    ...<p>原発性肺癌術後の気漏に対し治療を施行した46例(喫煙者37例,肺気腫合併28例)の管理方法を検討した.術式は二葉切除3例,肺葉切除38例,区域切除4例,部分切除1例(胸腔鏡下手術31例).5例に術後3.2±2.6日で再手術を施行.43例(再手術後も気漏が残存した2例を含む)に術後5.3±2.5日で癒着療法(OK-432:25例,minocycline:17例,50%ブドウ糖液:1例)を施行し42...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 慢性肺疾患,および腸管虚血に起因した脳空気塞栓症の2例

    清水 大輝, 雄山 博文, 若林 健一, 伊藤 真史, 杉田 竜太郎 脳卒中 43 (6), 546-550, 2021

    ...<p>脳空気塞栓症は,医療行為や外傷,あるいは潜水などによって生じるが,内因性疾患が原因で生じることは稀である.今回,胸部疾患および腹部疾患にそれぞれ続発した脳空気塞栓症を経験したので報告する.症例1は78歳男性.非結核性抗酸菌症と肺気腫を基礎に有し,反復性気胸を呈していた.突然の左半身麻痺・意識障害にて発症し,画像検査にて,両前頭葉に微小な空気像と両側大脳半球に多発性脳梗塞,および右肺に気管支肺炎...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 新生児・乳児の嚢胞性肺疾患

    臼井 規朗 日本周産期・新生児医学会雑誌 57 (3), 409-421, 2021

    ...</p><p> 各論では,新生児や乳児に比較的多く認められる嚢胞性肺疾患として,先天性肺気道奇形(CPAM),気管支閉鎖症,肺分画症,気管支原性嚢胞,肺炎後肺嚢胞,遷延性間質性肺気腫,気腫性嚢胞・胸膜下嚢胞,胸膜肺芽腫を取り上げて概説する.また,嚢胞性肺疾患との鑑別を要する小児のびまん性肺嚢胞についても言及する.</p>...

    DOI 医中誌

  • O-10-04 重症心身障害児(者)入所施設の職員におけるPfizer-BioNTech COVID-19 vaccine接種後の副反応

    江尻 勇樹, 米川 敦子, 河野 千佳, 杉森 光子, 中村 由紀子, 久保田 雅也 日本重症心身障害学会誌 46 (2), 265-265, 2021

    ...基礎疾患は1例目が食物アレルギーと気管支喘息、2例目が肺気腫で、いずれも吸入ステロイドで治療中であった。1例目は消化器症状もあり、アナフィラキシーに該当した。遅発反応は多い順に、接種部位の疼痛(1回目85%、2回目82%)、全身倦怠感(1回目43%、2回目70%)、頭痛(1回目29%、2回目48%)、発熱(1回目7%、2回目29%)であった。...

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  • 入院中にCOVID-19 発症し化学療法の継続及び自宅退院が困難となった症例

    竹田 廉 九州理学療法士学術大会誌 2021 (0), 94-94, 2021

    ...既往歴は高血圧、肺気腫があった。入院前ADL は自立、妻と2 人暮らしであった。</p><p>【経過】</p><p>化学療法(GC 療法)9 日目、COVID - 19 発症となる。徐々に呼吸状態悪化し、発症10 日目に酸素化不良のため人工呼吸器管理となった。全身管理目的に他院転院となり発症21 日目に抜管、発症25 日目にリハビリ目的に当院転院となった。...

    DOI

  • 空洞内の菌球を確認し得た肺アスペルギローマの2例

    谷村 航太, 米田 太郎, 加瀬 一政, 上田 宰, 木場 隼人, 笠原 寿郎 気管支学 42 (5), 448-455, 2020-09-25

    <p><b>背景.</b>肺アスペルギローマは既存の肺病変が存在する患者に発症することが多い.肺機能低下で手術治療が困難な例もある.喀痰培養での診断率は高くなく,肺癌合併例も散見されることから,気管支鏡検査による病理学的診断が必要な場合がある.<b>症例1.</b>68歳,女性.非結核性抗酸菌症の治療中,胸部単純CTを再検したところ,既知の左下葉空洞内の病変の増大を認めた.肺アスペルギローマが疑…

    DOI 医中誌

  • 糖鎖関連医薬

    深瀬 浩一 Drug Delivery System 35 (3), 240-253, 2020-07-25

    ...2型糖尿病、肺気腫、がん転移など細胞表層の糖鎖の異常による疾患など多数の疾患関連糖鎖が知られており、発症機構についても解析が進み、診断と治療への応用も検討されている。がんバイオマーカーやタミフルやリレンザ等の糖加水分解酵素阻害剤が診断薬や治療薬として開発された。タンパク質バイオ医薬の多くは糖鎖が結合しており、糖鎖による活性や動態の制御が明らかにされつつある。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献32件

  • 黒毛和種繁殖牛で発生した傷害サツマイモ中毒

    中村 誠, 日髙 遼太郎, 北原 尚英, 岩尾 俊, 平島 宜昌, 古川 雅浩, 千歳 健一, 山中 典子 日本獣医師会雑誌 73 (5), 253-258, 2020-06-20

    ...<p>黒毛和種牛繁殖農場で,妊娠牛約25頭の群にサツマイモを3カ月給与したところ,3頭が急死し,他の6頭が呼吸器症状と皮下気腫を呈して死亡した.発症牛では,死亡前に血清AST及びγ-GTPの上昇が認められ,軽度の肝障害が示唆された.死亡牛では,肉眼的に肺の退縮不全,気腫及び水腫,肝臓表面の出血斑が認められた.組織学的に肺胞腔内へのマクロファージ及び好中球の著しい浸潤,Ⅱ型肺胞上皮細胞の増殖,間質性肺気腫及...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献10件

  • 創傷治癒遅延が予想された術後開放創にオルニチン含有食品と持続陰圧閉鎖療法を併用した1例

    西脇 亮, 佐竹 美和子, 濱口 哲也, 井上 靖浩, 竹内 謙二, 伊藤 佳之, 加藤 俊夫 日本外科感染症学会雑誌 17 (1), 42-45, 2020-02-29

    ...肺気腫,胃癌による幽門側胃切除術の既往もあり,基礎疾患・低栄養状態から創傷治癒遅延が予想された。創傷治癒対策として,術後9日目より窒素負荷の少ないオルニチン含有食品の投与を開始した。さらに術後23日目より,圧を適宜調整した局所陰圧閉鎖療法negative pressure wound therapy(NPWT)を行った所,安全かつ早期に創傷治癒が図れたため,文献的考察を含め報告する。</p>...

    DOI 医中誌

  • EBUS-GS-TBBの診断率に影響を与える因子

    戸塚 猛大, 清家 正博, 田中 徹, 菅野 哲平, 渥美 健一郎, 林 宏紀, 齋藤 好信, 久保田 馨, 弦間 昭彦 気管支学 42 (1), 14-20, 2020-01-25

    ...</b>EBUS-GS-TBBでは,エコー所見がbroadly adjacent toの場合でも診断率は高く,withinが得られない症例でもよりよいエコー描出を目指すべきである.肺気腫合併例は診断率が低い可能性があり,検査前の背景肺の評価も重要である.</p>...

    DOI 医中誌

  • 左肺炎から無気肺を呈し、換気改善に難渋した一症例

    熊本 舞 関東甲信越ブロック理学療法士学会 38 (0), F-051-, 2020

    ...肺気腫に肺炎を合併したことで気道クリアランスは著しく低下した。そのため呼吸介助や深呼吸により生じる圧力ではcritical opening pressureを作り出すことが出来ず、痰の移動が不十分となった。これらの要因により換気改善に難渋したが、栄養投与とともに長期間リハビリを行ったことにより、換気改善に至った。</p>...

    DOI

  • 呼吸器疾患患者の健康寿命を如何に延伸するか

    関川 清一 理学療法学Supplement 47S1 (0), G-9-G-9, 2020

    ...</p><p> 一方,運動器の機能向上マニュアル(介護予防マニュアル(改訂版:平成24年3月))では,「慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫など)で息切れ・呼吸困難があるもの」は実施の可否等について主治医への相談が必要と考えられる主な場合としてあげられ,息切れ・呼吸困難を呈しているが安定している呼吸器疾患患者は,運動機能向上プログラム参加に制約を生じる可能性がある。...

    DOI

  • 胸腔鏡下肺区域または葉切除術後の胸腔ドレーン非留置の安全性と有用性

    村上 順一 山口医学 68 (4), 119-126, 2019-12-11

    ...,気管内挿管チューブを抜去した後に空気漏れがない症例に対して手術室でドレーンを抜去した.仮閉胸試験時または気管内挿管チューブの抜去に際して空気漏れを認めた症例にはドレーンを留置した.162症例中,102例(63%)において手術室でドレーンを抜去し(ドレーン非留置),60例でドレーンを留置したままとした.ドレーン非留置例では女性,喫煙歴のない症例,非COPD症例,CT画像上で肺低吸収領域が少ない(非肺気腫...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献16件

  • 奇静脈食道陥凹に発生したブラに対する胸腔鏡手術症例の検討

    三和 健, 宮本 竜弥, 高木 雄三, 春木 朋広, 谷口 雄司, 中村 廣繁 日本呼吸器外科学会雑誌 33 (7), 701-705, 2019-11-15

    ...<p>食道奇静脈陥凹(azygoesophageal recess:AER)に発生するブラは,アプローチが困難である.2005年から2018年までの14年間に当科で経験した気胸手術症例342例中,AER発生のブラ14例(4.1%)を解析した.全例男性で肺気腫合併の高齢者が多かった.術前CTでブラを責任病変と認識できたのは8例のみで,手術では責任病変の同定は4例で難渋,術式はブラ切除12例,ブラ結紮1...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • COPD合併肺癌の成因

    柴田 陽光, 梅田 隆志, 平井 健一郎, 峯村 浩之, 斎藤 純平, 金沢 賢也, 谷野 功典 肺癌 59 (5), 447-452, 2019-10-20

    <p>喫煙生活習慣病である慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者における肺癌年間発生率は1%であると報告されている.気管支内視鏡検査によって観察される細胞異形成の程度は,呼吸機能が低下するにつれて増加する.さらに,マイクロサテライト不安定性は,本患者の痰において頻繁に観察されることが報告された.すなわち遺伝子変異は患者の気道で発生する可能性が高い.DNA修復能力の喪失は,本患者における肺癌の発生率の増…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献30件

  • 右肺上葉切除後の中葉“不完全”捻転症に対し捻転解除術を行った一例

    前田 光喜, 酒瀬川 浩一, 西島 浩雄, 今村 信宏, 森園 翔一郎, 佐藤 雅美 日本呼吸器外科学会雑誌 33 (6), 619-623, 2019-09-15

    ...(症例)63歳男性.既往歴に肺気腫があり,1秒量1.32 L,%DLCO 30.9%と低肺機能であった.右上葉肺癌T2aN0M0 c-stage IBの術前診断で右上葉切除ND2a-1を行った.術後2日目に右肺中葉の捻転症が疑われ緊急手術を行った.手術所見では肺壊死の所見は無く,低肺機能を考慮し捻転解除術を行った.術後経過は良好で自宅退院となった....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 繋ぎ方式の1酪農場における <i>Mannheimia haemolytica</i> と牛RSウイルスによる成牛の呼吸器病多発事例

    秋吉 珠早, 久保田 高慶, 佐藤 綾乃, 村田 亮, 松田 一哉, 加藤 敏英 Japanese Journal of Large Animal Clinics 10 (2), 60-67, 2019-08-31

    ...められなかった.その後の鼻汁等の細菌学的検査により<i>Mannheimia haemolytica</i> 血清型1型が分離され,薬剤感受性を示したカナマイシンやマルボフロキサシンを投与したところ,症状は徐々に改善した.発症期の血清学的検査では牛RS ウイルスの抗体価が著しく上昇していた.死亡牛の主要な肉眼的病理所見は線維素性胸膜肺炎であり,左右肺のすべての肺葉で胸膜との癒着,後葉を中心とした間質性肺気腫...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献20件

  • Isoflavone Aglycones Attenuate Cigarette Smoke-Induced Emphysema via Suppression of Neutrophilic Inflammation in a COPD Murine Model

    Kojima, Kazuya, Asai, Kazuhisa, Kubo, Hiroaki, Sugitani, Arata, Kyomoto, Yohkoh, Okamoto, Atsuko, Yamada, Kazuhiro, Ijiri, Naoki, Watanabe, Tetsuya, Hirata, Kazuto, Kawaguchi, Tomoya Nutrients 11 (9), 2023-, 2019-08-29

    ...COPDによる死亡者数は年々増加しており、WHO(世界保健機関)の報告ではCOPDは世界の死因第3位の疾患で、COPD患者の肺では、マクロファージや好中球などの炎症細胞の増加、肺胞壁の破壊による肺気腫が見られます。現時点では破壊された肺を元に戻す有効な治療法はなく、予防が肝要とされています。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site 被引用文献4件 参考文献42件

  • COPD の診断:病歴・身体所見から

    長坂 行雄, 土谷 美知子 日本臨床生理学会雑誌 49 (3), 107-111, 2019-08-01

    ...<p> COPD は肺気腫と慢性気管支に分類され,肺気腫は痩せてチアノーゼのないpink puffer,慢性気管支炎は肥って咳,痰が多く浮腫,チアノーゼのあるblue bloater という特徴があった.抗菌薬が普及しblue bloater は激減した.ガイドラインでは気腫型と非気腫型に分けられる.最近では非気腫型でも咳,痰は少なく,痩せておらず浮腫,チアノーゼも認めない.禁煙後 10 年以上で発症...

    DOI 医中誌

  • 開窓術を回避して治癒せしめた右下葉切除後気管支断端瘻+MRSA膿胸の1例

    横田 圭右, 深井 一郎, 設楽 将之 気管支学 41 (4), 381-386, 2019-07-25

    ...</b>80歳男性.糖尿病と肺気腫を合併していた.右下葉肺癌に対して,右肺下葉切除+ND2a-1郭清を施行.術後10日目に軽快退院したが,術後16日目に右肺炎を来して入院.喀痰検査よりMRSA肺炎と診断された.術後23日目に気管支断端瘻と診断し開窓術を考慮したが,膿胸腔の局在から肺損傷なしに膿胸腔へ到達することは困難と判断し,同日CTガイド下に胸腔ドレーンを留置した.膿胸腔は徐々に狭小化したが,膿性排液...

    DOI 医中誌

  • 架橋型アクリル酸系水溶性ポリマーの肺毒性

    菅野 純, 梅田 ゆみ, 鈴木 正明, 武田 知起, 後藤 裕子, 山野 荘太郎, 平井 繁行, 竹内 哲也, 高橋 祐次 日本毒性学会学術年会 46.1 (0), S6-4-, 2019

    ...<p> 架橋型アクリル酸系水溶性高分子化合物(以下、ポリマー)の包装作業に従事した労働者6名が肺繊維化、間質性肺炎、肺気腫、気胸等を発症した事から、2017年4月に、同種事案の防止のため、厚生労働省労働基準局安全衛生部からプレスリリース(1,2)があった。6名は曝露開始から2年前後の短期間に発症し、年齢は20代~40代であった。...

    DOI

  • 胎児診断からみた嚢胞性肺疾患の治療と周産期予後

    杉林 里佳 周産期学シンポジウム抄録集 37 (0), 47-51, 2019

    ...<p> 背景</p><p> 嚢胞性肺疾患(Cystic lung disease: CLD)には,肺気道奇形(Congenital pulmonary airway malformation: CPAM),気管支閉鎖(Bronchial atresia: BA),大葉性肺気腫(Congenital lung emphysema: CLE),肺分画症(Bronchopulmonary sequestration...

    DOI

  • 縦隔ヘルニアを伴う気腫性肺嚢胞による右自然気胸の1例

    寺田 百合子, 古畑 善章 日本臨床外科学会雑誌 79 (8), 1640-1643, 2018

    ...救急搬送された.来院時,右肺の呼吸音が減弱し,胸部単純X線写真で右気胸と診断された.胸腔ドレーンを挿入し,ドレナージを開始した.胸部CTで,前縦隔部の縦隔ヘルニアを伴う肺嚢胞を認めた.ドレナージ後5日経過するも肺瘻が遷延するため胸腔鏡下手術を施行した.胸部CTで認めた肺嚢胞が責任病変であり,自動縫合器で切除し,ポリグルコール酸シートで被覆した.術後7日目に退院し,術後6カ月現在,無再発生存中である.肺気腫患者...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • O-1-Z09 慢性的な誤嚥により慢性閉塞性肺疾患様の変化を呈した重症心身障害児(者)2例

    豊野 美幸, 坂本 知子, 沢石 由記夫 日本重症心身障害学会誌 43 (2), 259-259, 2018

    ...13歳時の胸部CTで両肺の肺気腫と下肺野背側のびまん性浸潤影を認めた。経過から唾液の慢性誤嚥によるCOPD様変化が考えられた。 考察 COPDはタバコ煙などの有害物質を長期間吸入暴露することにより生じる肺の炎症性疾患である。重症児(者)において唾液を誤嚥することがCOPD類似の肺病変を引き起こすと推測された。COPDと誤嚥、GERDの関連も報告されており胸部CT評価が重要である。...

    DOI 医中誌

  • 大腸stentを挿入して弁治療を先行した大動脈弁狭窄症併存閉塞性大腸癌の2例

    坂本 あすな, 末澤 孝徳, 林田 智博, 矢野 匡亮, 大谷 弘樹, 大橋 龍一郎 日本臨床外科学会雑誌 79 (10), 2108-2113, 2018

    ...(症例2)79歳,男性.肺気腫の通院治療中に偶然,内腔狭窄を伴うS状結腸癌と多発肝転移,高度ASと冠動脈病変を指摘された.入院4日目に大腸ステントを留置し,8日目にPCI,13日目にTAVIを施行し,50日目に腹腔鏡下S状結腸切除術を施行した.<BR>大腸ステントを使用することで,心疾患を合併した閉塞性大腸癌症例にも根治を目指し得ることが示唆された....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 産業保健におけるカドミウム中毒

    堀口 兵剛 産業医学レビュー 30 (1), 1-17, 2017-05-01

    ...慢性吸入曝露の健康影響には、肺への局所傷害としては肺気腫、全身影響としては腎臓近位尿細管障害、骨軟化症、溶血性・鉄欠乏性貧血、歯牙の黄色環等がある。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 術中にタルクを用いた胸膜癒着術後にARDSを発症した1例

    東山 将大, 川崎 成章, 石黒 太志, 重光 希公生 日本呼吸器外科学会雑誌 31 (2), 187-192, 2017

    ...であったが,術後第5病日から呼吸状態の悪化と胸部CTで両側スリガラス影の出現を認めた.ARDSと診断し,酸素,抗生剤投与,ステロイドパルス療法を施行したが,呼吸状態は徐々に増悪し第15病日に死亡した.タルクの投与に加え肺アスペルギルス症,肺気腫の合併,全身麻酔,手術侵襲など様々な要因がARDSの発症に関与した可能性がある.基礎疾患を伴う場合や全身状態不良の症例に対しタルクを用いた胸膜癒着術を施行する...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 環境整備による生活動線の確保が転倒,介護負担軽減に繋がった1症例

    宇都宮 稜, 井上 達貴 理学療法学Supplement 2016 (0), 1344-, 2017

    ...既往歴に慢性心不全,肺気腫,難聴を呈する。主介護者の1番の悩みとして,ポータブルトイレへ移動する際の歩行介助であった。近くに娘は居るが,多忙である事から十分な支援はできていない状態である。そのため,週2回の通所リハビリテーション,訪問リハビリテーション,週3回の訪問ヘルパーが導入された。屋内は物が多く散乱しており,生活動線が確保されていなかった。...

    DOI

  • COPD患者における肺高血圧症と気腫病変の関係性

    大場 健一郎, 田中 雄也, 山本 振一郎, 金田 瑠美, 津田 徹 理学療法学Supplement 2016 (0), 0771-, 2017

    ...COPDの肺動脈圧の上昇は肺気腫だけでなく低酸素血症や肺血管リモデリングの要因や増悪を契機に肺動脈圧が上昇することも知られている。気腫化が30%以上のCOPD患者に対しては心肺機能を総合的に評価し低酸素血症を起こさないためのADL指導や適切な酸素療法に加え,増悪予防の知識や禁煙等の患者教育を含めた包括的なリハプログラムが必要である。</p>...

    DOI

  • 世界の死亡原因第3 位のCOPD(慢性閉塞性肺疾患)とは

    金子, 猛, Kaneko, Takeshi 横浜医学 67 (1), 45-52, 2016-01-31

    COPDは,タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで気道や肺に炎症が惹起され,末梢気道病変と気腫性病変をきたし閉塞性換気障害が生じた疾患である.慢性の咳や痰,労作時の呼吸困難を特徴とする.COPDはcommon disease でありながら,あまり認知されておらず,多くの未診断,未治療患者が存在している.COPDの診断には,気管支拡張薬吸入後のスパイロメトリー(呼吸機能検査)で一秒率…

    機関リポジトリ Web Site 医中誌

  • 高齢で重篤な併存疾患を有する進行食道癌に対して集学的治療により長期在宅生活が維持できた1例

    白井 雄史, 工藤 健司, 成宮 孝佑, 太田 正穂, 山本 雅一 日本外科系連合学会誌 41 (2), 172-178, 2016

    ...症例は87歳の男性で肺気腫,気管支喘息にて当院呼吸器内科通院中であった.2007年11月より嚥下障害,嘔吐が出現し,内視鏡検査にて胸部中部食道扁平上皮癌と指摘された.高齢,PS2,高度の肺気腫,気管支喘息があるため化学放射線治療を行った.その治療効果はCRであったが,食道狭窄のため経口摂取困難となりPEG造設を行い退院した.外来で内視鏡的拡張術を数回施行したところ通過障害が改善し,9カ月後にPEGを...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 単一左冠動脈症例の左冠動脈主幹部病変に対して灌流型バルーンを用いて経皮的血行再建術を施行し得た1症例

    杉原 隆太, 松尾 浩志, 平田 明生, 柏瀬 一路, 樋口 義治, 安村 良男, 上田 恭敬 Journal of the Japanese Coronary Association 23 (1), 26-30, 2016

    ...症例は74歳男性.2013年11月上旬に近医で腹部大動脈瘤を指摘されて当院へ紹介された.術前の冠動脈CTでは,左冠動脈から右冠動脈が分岐する単一左冠動脈症と,左冠動脈主幹部と前下行枝の石灰化を伴う高度狭窄が認められた.腹部大動脈瘤は瘤径の拡大傾向と胸背部痛が認められたため切迫破裂状態と考え,まず腹部大動脈瘤に対して開腹手術を行った.術後狭心症症状が増悪したため,陳旧性脳梗塞による右半身麻痺や肺気腫などの...

    DOI Web Site Web Site 参考文献6件

  • 体幹回旋柔軟性測定法の開発

    竹内 誠貴, 石川 良太, 宇井 秀斗, 遠藤 沙紀, 工藤 卓人, 小山 千賀穂, 佐藤 榛花, 鈴木 里沙子, 藤田 拓, 森岡 奏子, 渡辺 麻美, 久保 晃, 石坂 正大 理学療法学Supplement 2015 (0), 0791-, 2016

    ...【はじめに,目的】肺気腫では肺の弾性が失われるとともに機能的残気量(以下FRC)が増大する。臨床では胸郭にとどまらず頚部から骨盤や股関節まで著しく柔軟性が低下している肺気腫症例を経験するが,的確に評価できる測定法が見当たらない。そこで本研究の目的は,FRC増加による肺気腫モデルを設定して体幹回旋柔軟性の低下に及ぼす影響を2種類の測定方法より検討することである。...

    DOI

  • 極低出生体重児の肺切除術中に事故抜管が発生した1症例

    安達 真梨子, 長崎 剛, 木村 哲, 中島 麻衣子, 西川 俊昭 蘇生 35 (1), 10-13, 2016

    ...先天性大葉性肺気腫の診断により左上葉切除術を施行中,急激に経皮的動脈血酸素飽和度が低下した。事故抜管を疑い,気管チューブを抜去しマスク換気を行った。低酸素血症は改善し,再挿管して手術は終了した。事故抜管の原因は,頭部後屈による気管チューブの頭側移動,気管チューブのわずかな牽引,手術操作による気管の尾側移動が複合的に重なり発生したと考えられた。...

    DOI 医中誌

  • 気管支異物による気瘤を認めた1例

    片山 伸幸, 中村 暁子, 新谷 博元, 笠原 寿郎 気管支学 38 (1), 32-36, 2016

    <b>背景.</b>気瘤は,主として幼児期や小児期に気道感染によって起きる肺内の薄壁含気腔である.気道異物による気瘤の症例報告は稀である.<b>症例.</b>70歳,男性.慢性閉塞性肺疾患,気管支喘息にて通院加療中で,気管支喘息発作にて入院し,治療を受けた.退院となったが,翌朝より血痰がみられるようになった.胸部X線写真を撮影したところ左下肺に嚢胞性病変がみられた.胸部CT画像にて,左肺舌区に液…

    DOI 医中誌

  • 術中ICG蛍光観察を活用した腹腔鏡下肝切除後肝細胞癌腹膜再発の1例

    古橋 暁, 坂口 孝宣, 木内 亮太, 柴崎 泰, 菊池 寛利, 今野 弘之 日本臨床外科学会雑誌 77 (11), 2753-2759, 2016

    ...肝細胞癌に対する腹腔鏡下肝切除後の腹膜再発切除に際し,indocyanine green(ICG)蛍光観察が有用であった1例を報告する.患者は74歳の男性.肺気腫経過観察中のCTおよび気管支洗浄細胞診で右肺下葉原発性肺癌が診断された.同時発見された肝S6腫瘤は生検で高分化型肝細胞癌と診断され,胸腔鏡下右肺下葉切除2カ月後に腹腔鏡下肝部分切除術を施行した.肝切除14カ月後にPIVKA-IIが上昇,CT...

    DOI Web Site Web Site 参考文献15件

  • 慢性閉塞性肺疾患患者における作業療法の役割

    三谷 真由美, 田中 真紀, 北条 達郎, 奥條 朝子, 井上 卓哉, 中村 洋之, 岡田 節雄 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 26 (2), 277-280, 2016

    ...<p>2008年度の診療報酬改定により,呼吸器疾患患者に作業療法が実施できるようになり,当院でも2012年より呼吸不全患者に対し理学療法(Physical Therapy; PT)に追加し作業療法 (Occupational Therapy; OT)介入を開始した.在宅肺気腫用ADL評価用紙(pulmonary emphysema-ADL; P-ADL)の平均スコアは,入院時から退院時にかけて改善し...

    DOI Web Site 医中誌

  • ラットにおける低負荷・高負荷のトレッドミル運動が肺組織に及ぼす影響

    亀田 光宏, 村田 健児, 森 雅幸, 森下 佑里, 松本 純一, 国分 貴徳, 金村 尚彦 理学療法学Supplement 2015 (0), 0668-, 2016

    ...【はじめに,目的】加齢に伴い呼吸機能の低下は肺炎や肺気腫を引き起こし,日常生活活動量を低下させる。そのため,運動は肺機能に良い効果をもたらすことが明らかになっているが,肺実質に生化学的影響を及ぼすか否かの報告はない。...

    DOI

  • P7-040 EUVAS重症型MPO-ANCA関連血管炎(MPO-AAV)に対するリツキシマブ(RTX)の有効性と安全性

    山村 裕理子, 野村 祥久, 松浦 郁子, 藤田 計行, 西村 晋輔, 桃木 律也, 上野 明子, 丸山 啓輔, 平松 信, 山村 昌弘 日本臨床免疫学会会誌 38 (4), 367b-367b, 2015

    ...【患者】EUVAS重症型の顕微鏡的多発血管炎(MPA)と多発血管炎性肉芽腫症(GPA).平均年齢:69.8歳,CRP:15.9±8.2mg/dL,Cr:> 5.66mg/dL,MPO-ANCA:124±93U/mL,BVAS 23.5±9.1.症例1:MPA,71歳男,臨床重症度2群RPGN,肺気腫/UIP.症例2:MPA,74歳男,4群RPGN,肺胞出血.症例3:MPA,67歳女,4群RPGN,器質化肺炎...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 奇静脈食道陥凹部の肺嚢胞破裂が原因と思われる自然血気胸の1例

    川島 光明, 佐野 厚 日本臨床外科学会雑誌 76 (5), 981-984, 2015

    ...こしたため当院に救急搬送された.一過性意識レベル低下の原因になるような他疾患は除外され,肺の気腫性病変に伴う右自然血気胸と出血性ショックの診断で緊急手術となった.出血源は胸膜頂に存在した索状物の切断端であり,自然気胸の原因は奇静脈食道陥凹部の肺嚢胞と思われた.出血点は電気凝固して止血し,肺嚢胞は自動縫合器で切除し,ポリグリコール酸シートで被覆した.術後,胸腔内への再出血は無く,退院に至った.近年,肺気腫等...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 間質性肺炎合併肺癌術後にCritical Illness Polyneuropathyを発症した1例

    杉浦 八十生, 児玉 三彦, 橋詰 寿律, 加勢田 靜, 根本 悦夫 日本呼吸器外科学会雑誌 29 (4), 495-500, 2015

    ...背景:集中治療の際に,廃用症候群とは異なり軸索障害による弛緩性麻痺を生じる病態をcritical illness polyneuropathy(CIP)という.今回,間質性肺炎合併肺癌術後,集中治療を要しCIPを発症した症例を経験した.症例:症例は70歳,男性.既往歴は間質性肺炎,肺気腫,関節リウマチ,糖尿病,高血圧があった.腫瘍径7 cm,扁平上皮癌,cT2bN0M0, cStage II Aに対...

    DOI 医中誌 参考文献11件

  • 集学的治療によって軽快した慢性肺アスペルギルス症の1例

    小貫 琢哉, 倉持 雅己, 稲垣 雅春 日本呼吸器外科学会雑誌 29 (5), 650-656, 2015

    ...症例は54歳男性,陳旧性心筋梗塞,肺気腫,肝障害の既往がある.前医で左肺化膿症と診断され,約1ヵ月間に渡り多種の抗生剤投与を受けた.転院時には左肺上葉が荒蕪化していた.慢性肺アスペルギルス症が疑われたが,確定診断には至らなかった.術前に気管支動脈と胸壁からの異常動脈を塞栓し,後側方切開第5肋間開胸にて左上葉切除術を行った.胸壁と左上葉との間に強固な癒着が存在したが,その切離での出血はごく少量であった...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献3件

  • 弾性線維形成分⼦の関与する多臓器病変

    中邨 智之 The Japanese Journal of Sarcoidosis and Other Granulomatous Disorders 35 (Suppl1), 26-26, 2015

    ...興味深いことに、弾性線維形成分子ごとに遺伝子欠損患者の症状、遺伝子欠損マウスの表現型に特徴があり、例えば2のステップに必須と考えられる Fibulin-5 または LTBP-4の遺伝子欠損は肺気腫、動脈中膜硬化、皮膚のたるみを来し、3のステップに関わる Fibulin-4 の遺伝子欠損は肺気腫に加えて動脈瘤を来し、1のステップに関わると考えられる LTBP-2 の遺伝子欠損は水晶体脱臼と高眼圧緑内障...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • Annular elastolytic giant cell granuloma の1例

    三井田 博 The Japanese Journal of Sarcoidosis and Other Granulomatous Disorders 35 (Suppl1), 67-2-67-2, 2015

    ...近医で肺気腫と診断 されているが無症状で服用中の薬剤なし。当科初診の半年前に胸 部 CT で右上肺尖部に小結節 1 個を指摘されているが、その後の CT でも著変はなく、肺門縦隔リンパ節腫脹や肺野の多発粒状影 も認めない。検診で年 1 回心電図検査をしているが異常を指摘さ れたことなし。...

    DOI Web Site

  • 背臥位での骨盤挙上位が安静呼吸時の横隔膜位置,横隔膜移動距離および呼吸パターンに及ぼす影響

    石塚 達也, 西田 直弥, 本間 友貴, 石田 行知, 柿崎 藤泰 理学療法学Supplement 2014 (0), 1175-, 2015

    ...【はじめに,目的】肺気腫をはじめとする呼吸器疾患患者では病態や姿勢の悪化により横隔膜機能が低下し,換気能の低下に陥り,低酸素血症を助長する。その結果,呼吸パターンとしては呼吸数を多くする必要性が高まり,呼吸補助筋においては過負荷になり,呼吸困難を増悪させる一要因となる。その悪循環の改善には横隔膜の機能再建が最重要事項となる。...

    DOI

  • 労作時低酸素血症が呼吸リハの制限となったCOPD,塵肺に肺炎を併発した症例

    安部 諒, 宮村 大治郎, 門手 和義, 永井 勝信, 大黒 篤 理学療法学Supplement 2014 (0), 1251-, 2015

    ...室内気でSpO<sub>2</sub>76%,胸部CTにて全体的な気腫性変化に加えて右肺野を中心に浸潤影を認めたため,肺気腫,塵肺を背景とした市中肺炎として酸素投与,抗菌薬投与を開始。第3病日CO<sub>2</sub>ナルコーシスのため意識レベル低下し,気管挿管,人工呼吸器管理。第10病日理学療法開始。...

    DOI

  • O-2-G11 大学病院からの訪問診療システムの立ち上げ

    田中 総一郎 日本重症心身障害学会誌 40 (2), 240-240, 2015

    ...結果と効果 2015年度より開始し、9歳女児(ネマリン・ミオパチー、在宅人工呼吸器装着)と3歳女児(非特異的肺気腫、気管気管支軟化症、気管切開、在宅酸素療法)に対して、訪問診療を行った。...

    DOI 医中誌

  • 肺気腫合併石綿肺を有する高度低肺機能患者に発生した両側気胸の1手術例

    栗原 健, 川野 大悟, 岡本 龍郎, 藤下 卓才, 鈴木 雄三, 北原 大和, 島松 晋一郎, 河野 幹寛, 諸富 洋介, 前原 喜彦 福岡醫學雜誌 105 (1), 28-31, 2014-01-25

    ...高度の低肺機能患者における両側気胸は,全身麻酔,片肺換気での手術が困難な場合がある.今回我々は,石綿肺に肺気腫を合併した高度低肺機能患者の両側気胸に対し,自発呼吸を残した両肺換気による手術を行った症例を経験したので報告する....

    DOI HANDLE Web Site ほか2件

  • 本邦と諸外国のCOPD診断と治療のためのガイドライン

    永井 厚志 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 24 (1), 26-31, 2014

    ...本邦では2013年に日本呼吸器学会と日本呼吸ケア・リハビリテーション学会から相次いでCOPD診療のガイドラインが上梓された.COPDの治療・管理にあたっては,多面的な病態像を示すCOPDを捕捉する視点によって提言する診療手順や内容が異なる.国際ガイドラインGOLDは,症状の程度と疾患進展のリスクを指標とし薬剤選択のあり方を示した.一方,スペインのガイドラインではCOPD病型を肺気腫型,慢性気管支炎型...

    DOI Web Site 医中誌

  • 根治切除術後に孤立性の肋骨転移をきたした尿膜管癌の1例

    稲田 一雄, 岩崎 昭憲, 吉田 尊久 日本臨床外科学会雑誌 75 (3), 821-825, 2014

    ...比較的まれな尿膜管癌術後の孤立性骨転移の1切除例を経験した.症例は77歳,男性.既往歴として,肺気腫・不整脈がある.2004年4月,尿膜癌に対して根治手術(膀胱全摘および回腸導管造設)を受けた.病理学的所見は高分化型腺癌(pT3b,n0,m0)であった.術後化学療法(CDDP+5-Fu)を2クール施行し,定期観察されていたが,2008年2月頃より右側胸部痛が出現.精査の結果,右第7肋骨に腫瘍を認めたが...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 過去の喫煙習慣が急性冠症候群発症後の運動耐容能へ及ぼす影響

    後藤 強, 西川 幸治, 石井 亜由美, 伊勢 孝之, 八木 秀介, 岩瀬 俊, 赤池 雅史, 佐田 政隆, 加藤 真介 理学療法学Supplement 2013 (0), 0743-, 2014

    ...指数が700を超えると慢性気管支炎・肺気腫のみではなく,肺癌もしくは心疾患などの発症率にも影響を及ぼすとされている。これまでに狭心症(AP)および急性心筋梗塞(AMI)などの急性冠症候群(ACS)後の患者に対して心臓リハビリテーションを実施することで,血糖,血清脂質,血管内皮機能および運動耐容能に良好な影響を与えることは多数報告されている。...

    DOI 医中誌

  • 外傷性気胸に対し自己血パッチ肺瘻閉鎖術を施行した2例

    相坂 和貴子, 栗本 義彦, 水野 浩利, 沢本 圭悟, 前川 邦彦, 森 和久, 浅井 康文 日本外傷学会雑誌 27 (1), 33-36, 2013-01-20

    ...高度肺気腫を認めていたが治療直後よりエアリークの消失が得られた. 症例2は22歳, 男性. 交通事故にて受傷し左気胸の診断で保存治療を開始した. 第8病日に持続するエアリークに対し自己血パッチ閉鎖術を施行し, 治療直後よりエアリークの消失が得られた. 自己血パッチ閉鎖術は肺手術後の難治性気漏に対する治療法として有用性が報告されてきたが, 外傷性気胸に対しても有効な可能性が示唆された.</p>...

    DOI 医中誌 参考文献6件

  • 50%ブドウ糖液を使用した胸膜癒着術の有効性

    藤野 孝介, 久保田 伊知郎, 本岡 大和, 池田 公英, 森 毅, 鈴木 実 日本呼吸器外科学会雑誌 27 (6), 670-674, 2013

    ...肺切除後の気漏や手術を避けたい気胸患者に対して50%ブドウ糖液を使用した胸膜癒着術を施行し良好な成績を得ているので報告する.方法は,50%ブドウ糖液200 mlと1%キシロカイン10 mlを胸腔内に注入する.2012年4月から7月までに11例に施行し9例で成功し,2例は不成功でありOK-432による胸膜癒着術に変更し気漏の消失に至った.この2例は高度の肺気腫を伴い気漏の量が多い症例であった.本法はOK...

    DOI 医中誌 参考文献15件

  • 喀血で発症した肺癌手術直後の残存肺肺気瘤の1例

    大内 政嗣, 井上 修平, 尾崎 良智, 藤田 琢也, 上田 桂子, 花岡 淳 日本呼吸器外科学会雑誌 27 (6), 759-765, 2013

    ...症例は72歳,男性.右肺扁平上皮癌の診断で胸腔鏡下右肺上葉切除術を施行した.高度肺気腫と分葉不全のため肺動静脈と気管支を切離した後に葉間を作成した.術後2時間後,多量の喀血が認められ,人工呼吸器管理を開始した.胸部CTと局所麻酔下胸腔鏡検査で術後S<sup>7</sup>に発生した肺気瘤が原因と考えられ,術後8日目に右肺S<sup>7+8</sup>区域切除術を施行した.術後,肺炎と膿胸を併発し,二期的胸郭成形術...

    DOI 医中誌 参考文献29件

  • 気管支・肺動脈管状切除を伴う左肺上葉切除の術中に発生した空気塞栓の1例:重篤合併症からの警鐘

    川口 晃司, 宇佐美 範恭, 谷口 哲郎, 石川 義登, 福井 高幸, 横井 香平 日本呼吸器外科学会雑誌 27 (4), 472-476, 2013

    ...肺門部肺癌に対する気管支・肺動脈管状切除(ダブルスリーブ切除)を伴う左上葉切除の術中に大量の空気が左心系に流入し空気塞栓を発生した症例を報告する.症例は72歳の男性で高度の肺気腫を合併していた.肺腺癌(cT2aN1M0)に対し左肺上葉ダブルスリーブ切除術を行い,まず気管支を吻合後に空気漏れ試験(リークテスト)を施行した.気管支吻合部より空気漏れのないことを確認し,肺動脈を吻合後再度リークテストを行った...

    DOI 医中誌 参考文献11件

  • 内視鏡的粘膜下層剥離術後に再発し急速に進行した食道癌術後胃管癌の1例

    椎名 裕樹, 永田 松夫, 鍋谷 圭宏, 滝口 伸浩, 趙 明浩, 山本 宏 日本臨床外科学会雑誌 74 (6), 1511-1515, 2013

    ...54歳,男性.食道癌と胃癌にて同時切除術を行ってから5年後に定期的上部消化管内視鏡検査(GS)により早期胃管癌が発見され,内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行した.切除標本の病理所見は,tub1~tub2,pSM1以深,LM0,VM1であった.高度肺気腫が存在したため,追加の胃管全摘術は行わず,無治療経過観察した.ESD後2年2カ月後に,GSにより胃管癌の局所再発が認められた(生検でpor).呼吸機能低下...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献18件

  • 肺葉切除術における術後呼吸器合併症に影響を及ぼす要因

    吉永 龍史, 荒井 慎一, 山本 さおり, 峰松 俊介, 臼間 康博, 大田尾 浩, 竜田 庸平 理学療法学Supplement 2012 (0), 48100396-48100396, 2013

    ...持続的なエアリークなどの合併症が出現したものの,無気肺や肺炎は発生しなかったとしている(Joaoら, 2009).本研究結果から,術後呼吸器合併症の発生までの日数が最も多かったのは,術後当日の無気肺であった.このことから,術後当日から体位ドレナージを施行するとともに,より早期から歩行を開始することは,肺炎や無気肺を予防できるかもしれない.次に,術後の回復に影響を与えるリスク要因は,65歳以上,息切れ,肺気腫...

    DOI 医中誌

  • 肺移植患者の術後経過と身体機能の回復について

    萩山 明和, 築山 尚司, 太田 晴之, 福田 智美, 三宅 裕高, 淺野 香理, 尾崎 藍, 岩井 賢司, 吉田 由江, 吉岡 美穂, 山根 秀平, 千田 益生 理学療法学Supplement 2012 (0), 48101597-48101597, 2013

    ...患者の原疾患は間質性肺炎7名、びまん性汎細気管支炎4名、閉塞性細気管支炎3名、原発性肺高血圧症3名、肺気腫2名、気管支拡張症1名、肺リンパ脈管筋腫症1名であった。術後の身体機能回復を示す項目として人工呼吸器離脱、立位・歩行開始、ICU退室、退院に要した日数を調査し、さらに退院時の呼吸機能(%VC、FEV<sub>1</sub>%)、6分間歩行試験(以下6MWD)についても調査した。...

    DOI

  • 高齢COPD患者に対する呼息時低周波電気刺激の効果

    伊藤 健一, 野中 紘士, 濃添 建男, 奥田 みゆき, 川村 博文 理学療法学Supplement 2012 (0), 48102070-48102070, 2013

    ...この理学療法におけるコンディショニングでは肺気腫でみられる閉塞性障害と動的肺過膨張の特性を考慮し「呼気延長呼吸」と「口すぼめ呼吸」の指導が息切れの軽減に有用とされているが,我々は「呼気延長呼吸」においては高齢者の在宅での実施率が低い印象をもっている。 ...

    DOI

  • 重症心身障害児者における気道病変

    長谷川 久弥 日本重症心身障害学会誌 38 (1), 27-32, 2013

    ...全周性に狭窄を来す場合と半球状に突出した肉芽を形成する場合とがあり、特に後者では入ってきた空気が出られずにcheck valve状態となる大葉性肺気腫などを起こしやすいため注意が必要である。気管・気管支肉芽の治療は肉芽形成の原因となる刺激を減らすことを第一に考える。具体的には気管切開チューブの種類を変更し、先端位置をずらしたり、長さを変更できる特殊チューブ(図11)を用いたりする。...

    DOI

  • 中高年の続発性自然気胸に対するシリコンドレーン(BLAKEドレーン)による胸腔ドレナージ

    塚田 博, 齋藤 紀子, 手塚 康裕, 光田 清佳, 遠藤 俊輔 日本呼吸器外科学会雑誌 27 (4), 428-434, 2013

    ...例で,6例に気管支充填術,胸膜癒着術,手術などの追加治療を行った.内套針のないシリコンドレーンの挿入には胸腔に達するまでの観血的手技が必要であり,これに伴い皮下気腫の合併が認められた.近年,術後ドレーンとして使用される縦溝型シリコンドレーンは,柔軟性に富み,長い吸引域を持つため,肺気腫等を基礎疾患とする続発性気胸の初期ドレーンとしても有効であったが,挿入方法については改良が望まれる....

    DOI 医中誌 参考文献24件

  • 難治性帯状疱疹後神経痛に対して抗凝固療法中断下に高周波熱凝固を行った1症例

    池田 衣里, 大谷 良江, 大畑 めぐみ, 舛田 昭夫, 槇田 浩史 日本ペインクリニック学会誌 20 (2), 98-101, 2013

    ...抗凝固療法中の帯状疱疹後神経痛(post herpetic neuralgia:PHN)に対する高周波熱凝固によって良好な除痛を得られた症例を報告する.症例は75歳女性で,既往に間質性肺炎,肺気腫と肺塞栓症があり,肺塞栓症に対してヘパリンとワルファリンによる抗凝固療法中(prothorombin time-international normalized ratio:PT-INR;1.2前後,activated...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • Down 症候群に合併する肺高血圧の意義

    佐地 勉 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 29 (1), 3-10, 2013

    Childrens with Down syndrome (DS) has a greater risk of pulmonary arterial hypertension (PAH) than the general pediatric patients. The reasons of PAH are mainly due to probably genetic backgrounds, …

    DOI 医中誌 参考文献126件

  • 右B^1転位気管支領域に限局した肺気腫の1切除例

    星野 英久, 石川 亜紀, 門山 周文 気管支学 35 (4), 424-429, 2013

    ...と遠位細葉性肺気腫が混在しており,喫煙による変化が強く疑われた.結論.異常気管支領域に特異な画像所見を呈し,その病理像が捉えられた症例であり,異常気管支領域の免疫防御機構の低下が示唆された....

    DOI 医中誌 参考文献14件

  • 右肺中下葉切除・術後補助化学療法後に発症した遅発性肺胞瘻の治療経験

    遠藤 克彦, 深井 一郎, 幸 大輔, 川野 理, 水野 幸太郎, 田中 宏紀 気管支学 35 (1), 45-48, 2013

    ...背景.肺気腫合併肺癌術後の遅発性肺胞瘻は,すでに強固な胸膜癒着が完成した時期に発症するため,その外科的修復は容易ではない.症例. 69歳,男性.肺気腫合併肺癌に対する中下葉切除術後4か月目に肺胞瘻を遅発発症した.画像所見から,残存上葉は中下葉切除後のフリースペースに面する葉間胸膜面以外はほとんど全て胸壁と強固に癒着し,肺胞瘻はその葉間面に生じているため,胸腔ドレナージと血液凝固第XIII因子製剤の投与...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献8件

  • 気管支内視鏡的嚢胞内ピッグテールカテーテル留置が保存的治療に有用であった巨大肺嚢胞症の1例

    原永 修作, 比嘉 太, 平井 潤, 田里 大輔, 宮城 一也, 古堅 誠, 藤田 次郎 気管支学 35 (6), 626-631, 2013

    ...背景.巨大嚢胞の治療法としては一般的に手術療法が選択される.しかしながら残存肺機能が低かったり全身状態が悪かったりして手術が行えない症例も多い.近年,手術困難な重症肺気腫症例に対して気管支内視鏡を用いた気管支鏡的容量減少術が試みられているが,用いる器具や技術が特殊であり,種々の合併症の報告も見られ一般的には用いられていない.症例.症例は61歳男性.重症インフルエンザ肺炎後のARDSを背景に急速に増大...

    DOI 医中誌

  • 発症2日後に急性膿胸を発症した自然気胸の1例

    佐野 厚, 土屋 武弘 日本臨床外科学会雑誌 74 (8), 2116-2118, 2013

    ...81歳,男性.左肺癌および術後の左肺アスペルギルス感染に対して左肺手術の既往あり.肺気腫の既往あり.突然の意識障害で当院救急外来に救急車で搬送された.右肺の呼吸音が減弱しており,胸部単純X線写真で右緊張性気胸と診断された.緊急に胸腔ドレーンを挿入し,ドレナージを開始したところ意識は改善した.気胸発症2日後より38度の発熱と胸水の混濁が出現した.細菌検査でメチシリン耐性黄色ブドウ球菌が検出され,膿胸と...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • Lung Volume Reduction Surgeryにおける短期呼吸リハビリテーションの実現可能性と有用性

    入江 将考, 濱田 和美, 古垣 浩一, 山下 智弘, 中西 良一 理学療法学Supplement 2011 (0), Da0988-Da0988, 2012

    ...【はじめに、目的】 肺気腫に対する肺容量減少術(Lung Volume Reduction Surgery:LVRS)において,呼吸リハビリテーション(呼吸リハ)は必須項目とされているが,最適な方法論は未だ明確にされていない.一般的には術前呼吸リハの期間は6~12週間の報告が多いが,当院では術前から術後までを一貫して入院中に短期集中的に行っている.今回,我々の呼吸リハプログラムの実現可能性と有用性について...

    DOI

  • 3.間質性肺炎(気腫合併肺線維症)

    久保 惠嗣, 藤本 圭作 日本内科学会雑誌 101 (6), 1578-1585, 2012

    ...肺気腫と肺線維症が併存する病態は1990年に報告され,2005年にcombined pulmonary fibrosis and emphysema(CPFE:気腫合併肺線維症)と命名された.殆どが男性で重喫煙者.気腫は上肺野,肺線維症は下肺野にみられる.呼吸機能では気流制限や肺過膨張所見が軽度ながら肺拡散能が著明に低下し労作時の低酸素化が著しい.KL-6は上昇する.肺癌の合併が多い.特発性肺線維症...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献30件

  • 巨大気腫性肺嚢胞と十二指腸潰瘍穿孔による汎発性腹膜炎を同時に手術した1例

    松谷 毅, 吉田 寛, 野村 務, 萩原 信敏, 内田 英二 日本腹部救急医学会雑誌 32 (5), 935-938, 2012

    ...3年前に慢性肺気腫,右肺気腫性嚢胞と診断されていた。胸部CTにて右巨大肺嚢胞の圧排による縦隔偏位を認めた。また胸部X線撮影ならびに腹部CTで消化管穿孔を示すfree airを,腹部所見で筋性防御を認めたため消化管穿孔による腹膜炎と診断した。右肺気腫性嚢胞の膨張によると思われる呼吸状態の増悪を認め,右肺気腫性嚢胞と腹膜炎に対し同時に緊急手術を施行した。...

    DOI 医中誌 参考文献17件

  • 超低出生体重児にWilson-Mikity症候群とBeckwith-Wiedemann症候群を伴った肝芽腫の1例

    吉澤 信輔, 杉藤 公信, 蘇我 晶子, 植草 省太, 金田 英秀, 古屋 武史, 大橋 研介, 井上 幹也, 池田 太郎, 越永 従道 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 48 (6), 956-960, 2012

    ...超低出生体重児にWilson-Mikity症候群とBeckwith-Wiedemann症候群(BWS)を伴った肝芽腫の1例を報告する.症例は,8か月の女児.BWSに伴う腫瘍のスクリーニング検査で,肝腫瘤と血清alpha-fetoprotein (AFP)高値を指摘され紹介となった.Wilson-Mikity症候群による肺気腫と肺高血圧症により呼吸循環動態が不安定であり,開腹腫瘍生検は行わずに化学療法...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 特発性間質性肺炎の運動誘発性酸素飽和度低下と呼吸困難に関する考察

    高山 絵里, 篠崎 かおり, 佐々木 良江, 小峰 美仁, 江島 通安, 日野 靖亮, 前野 敏孝, 間嶋 満 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 22 (3), 410-414, 2012

    ...が有意に高かった.運動誘発性SpO<sub>2</sub>低下を認めない症例では,呼吸困難の有無に関与する因子は%VC低下であった.IIPsの運動療法の観点からは,運動誘発性SpO<sub>2</sub>低下を認める肺気腫合併例では,中止基準として呼吸困難は有効ではなく,SpO<sub>2</sub>・脈拍などを中心に運動中止を判断することが重要である....

    DOI Web Site 医中誌

  • 肺気腫型および非肺気腫型慢性閉塞性肺疾患における長時間作用型気管支拡張薬の効果の比較

    北口 良晃, 藤本 圭作, 小松 佳道, 神田 慎太郎, 漆畑 一寿, 花岡 正幸, 久保 惠嗣 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 22 (3), 398-404, 2012

    ...George’s Respiratory Questionnaire(SGRQ)を評価し,胸部CTにて肺気腫型と非肺気腫型のフェノタイプに分類し効果を解析した.<br>チオトロピウムは両フェノタイプにおいて気流制限,酸素化,呼吸インピーダンスを,肺気腫型において動的肺過膨張,6分間歩行距離,SGRQを改善させた.サルメテロールは肺気腫型においてSGRQを改善させたのみであった....

    DOI Web Site 医中誌

  • 肺気腫ラットモデルの作製

    河田 真之介, 山崎 文香, 吉田 安奈, 高位 篤史, 山上 拓, 宮田 浩文, 今北 英高 理学療法学Supplement 2011 (0), Ab1105-Ab1105, 2012

    ...これまでのCOPDモデルの作製は、タバコ煙をモルモットやラットなどに長期間曝露させる方法が一般的であったが、COPDの症状である肺気腫を発現するまでに、3ヶ月以上必要であり、さらにその症状も弱いものであると報告されている。そこで今回、タバコ煙を溶液とし、ラットの気管内へ噴霧投与することで、短期間での肺気腫モデルの作製を行うことを目的とした。...

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  • 2.画像診断

    平井 豊博 日本内科学会雑誌 101 (6), 1549-1554, 2012

    ...Chronic Obstructive Pulmonary Disease(COPD:慢性閉塞性肺疾患)の診療において,診断,合併症の鑑別など画像診断の役割は大きい.CT,MRIなど画像診断機器や画像解析技術の進歩によって日常臨床や学術研究での画像を用いた検討が数多くなされてきた.画像診断は,COPDの形態学的変化(肺気腫,気道病変)を定量的に評価できるだけでなく,近年では,機能を反映した画像も提供...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 5.重症肺気腫に対する外科治療

    平塚 昌文, 岩崎 昭憲 日本内科学会雑誌 101 (6), 1624-1630, 2012

    ...内科的治療が限界に達した肺気腫に対する外科治療として,Lung Volume Reduction Surgery(LVRS)と肺移植が挙げられる.LVRSは米国での多施設共同試験NETT studyを中心とした報告から,ある程度呼吸機能が温存された上葉優位型の肺気腫がよい適応と考えられている.しかしLVRS後の機能改善は一時的であり,最重症例では術後死亡率も高くなり慎重な適応決定が必要となる.一方,...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献26件

  • 重症心身障害児(者)における気道病変と喘鳴

    長谷川 久弥 日本重症心身障害学会誌 37 (1), 35-39, 2012

    ...全周性に狭窄を来す場合と半球状に突出した肉芽を形成する場合とがあり,特に後者では入ってきた空気が出られずにcheck valve状態となる大葉性肺気腫などをおこしやすいため注意が必要である。気管・気管支肉芽の治療は肉芽形成の原因となる刺激を減らすことを第一に考える。具体的には気管切開チューブの種類を変更し、先端位置をずらしたり、長さを変更できる特殊チューブ(図5)を用いたりする。...

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  • 両側気胸に対し経皮的心肺補助下に肺瘻閉鎖術を施行した1例

    橋本 雅之, 鈴村 雄治, 寺本 晃治 日本臨床外科学会雑誌 72 (8), 1988-1992, 2011

    ...重症肺気腫合併低肺機能患者に発症した同時性両側気胸に対し,経皮的心肺補助(PCPS)下に肺瘻閉鎖術を施行した1例を経験した.症例は65歳,男性.2009年6月突然の呼吸困難で救急搬送となった.胸部X線,CTで両側気胸認め,両側胸腔ドレナージを施行した.多量の気瘻が持続,軽快しないため発症10日目にPCPS下に手術を施行した.左側は縦隔側に癒着したブラから気瘻を確認,結紮処理した.右側はリークテストを...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献8件

  • 慢性呼吸器疾患公害認定患者への呼吸リハビリテーション教育入院の取り組み

    本田 進, 太田 歩, 原 雅人, 中山 友紀, 角 健二, 小森 ルミ子, 甲斐 光洋, 永友 英之, 橋口 俊則 理学療法学Supplement 2010 (0), DbPI2331-DbPI2331, 2011

    ...公害認定患者は、昭和40年以降に診断した診断名で慢性気管支炎や肺気腫などに気管支喘息を含み、又はそれぞれを併せもつものとされている。そのため従来の慢性呼吸器疾患患者に比べ複数疾患を罹患されている方も多く、症状もより重症化しやすいことが推測される。...

    DOI 医中誌

  • COPD患者における運動療法と栄養療法の併用効果について

    杉谷 竜司, 本田 憲胤, 前田 一成, 白石 匡, 岡島 聡, 東本 有司, 山縣 俊之, 福田 寛二 近畿理学療法学術大会 2011 (0), 96-96, 2011

    ...【目的】<BR>  慢性閉塞性肺疾患(以下COPD)とは、慢性気管支炎、肺気腫または両者の併発により惹起される閉塞性換気障害を特徴とする疾患である。呼吸仕事量の増加、心理的な影響など種々の因子によって低体重が生じ、Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease(以下GOLD)においても栄養療法の重要性が述べられている。...

    DOI

  • 右気管気管支により肺葉性肺気腫をきたした1例

    今治 玲助, 向井 亘, 秋山 卓士 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 47 (2), 242-245, 2011

    ...をきたしていると考えられ1歳1か月時に右上葉切除術を施行した.切除気管支断端には明らかな異常所見を認めなかった.術後は特に問題なく経過し7日目に退院となった.術後1年経過し良好に経過している.乳児肺葉性肺気腫,無気肺を認めたときは本症も念頭において精査を行うことが必要でありmultidetector computed tomography(MDCT)は非常に有用であると考えられた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 急速な呼吸不全にて発症した先天性嚢胞性腺腫様肺奇形の1例

    今治 玲助, 高田 佳輝, 向井 亘, 秋山 卓士 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 47 (5), 852-856, 2011

    症例は2か月女児.胎児超音波を含め周産期に特に異常を認めなかった.日齢62より嘔吐を反復し,近医でチアノーゼを指摘され当院救急外来紹介となった.胸部X線検査で右肺過膨張,縦隔の左側偏位を認め,経皮的酸素飽和度が72%まで低下したため直ちに気管内挿管を施行した.胸部CTで,右胸腔は嚢胞性成分で占められ,右下葉,左肺は無気肺をきたしていた.先天性嚢胞性腺腫様肺奇形の急性増悪と考え,緊急手術を施行した…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • ライフコーダを用いた運動療法により運動耐用能が向上した高齢慢性気管支炎の一症例

    戸田 博之, 里見 和彦, 佐藤 雅昭, 千住 秀明 理学療法学Supplement 2010 (0), DbPI1370-DbPI1370, 2011

    ...なお、公害認定患者は昭和40年代に認定した診断名のため慢性気管支炎、気管支喘息、肺気腫の3つで診断されるが、本症例の病態は今日で言う慢性閉塞性肺疾患(COPD)に相当する。<BR> 呼吸リハは入院1ヶ月、外来3ヶ月の計4ヶ月間継続した。運動療法は歩行と筋力トレーニングを中心とした。...

    DOI

  • 後腹膜病変を呈し,口唇生検が診断に有用であったIgG4関連疾患の1例

    土江 健太郎, 寶達 桂, 李 鍾碩, 野澤 和久, 天野 浩文, 田村 直人, 高崎 芳成 日本内科学会雑誌 100 (6), 1645-1647, 2011

    ...IgG4関連疾患は,血清IgG4の上昇と病変組織へのIgG4陽性形質細胞の浸潤を特徴とする慢性疾患である.症例は77歳,男性.後腹膜線維症と水腎症を呈していた.高齢・肺気腫などのリスクより病変部からの生検は困難と判断し,口唇生検を行った.身体所見,画像所見上,涙腺・唾液腺に病変は認められなかったものの,口唇生検ではIgG4染色陽性形質細胞浸潤が認められ,高IgG4血症(398mg/dl)とあわせIgG4...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献6件

  • 慢性閉塞性肺疾患の急性増悪期における早期リハビリテーション

    久保川 温加, 黒澤 保壽, 遠藤 慎一 高知リハビリテーション学院紀要 11 (0), 35-39, 2010-03-31

    ...慢性閉塞性肺疾患患者の急性増悪例に対して廃用の悪循環を断ち切るため人工呼吸器管理下からの早期リハビリテーションを実施したので,その経過と効果について検討した.症例は,86歳男性,診断名は肺気腫.肺感染症による急性増悪によって,気管切開,人工呼吸器管理が開始された.入院後,3日目より人工呼吸器装着下でのリハビリテーションを開始.入院10日目には人工呼吸器からの離脱に成功した.早期離床訓練によって座位保持能力...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件

  • 手関節部に発症したExophiala jeanselmeiによる黒色菌糸症の1例

    栗原 雄一, 辻 学, 高原 正和, 松田 哲男, 古江 増隆, 国場 尚志, 本房 昭三, 松本 忠彦, 河崎 昌子 西日本皮膚科 72 (6), 604-607, 2010

    ...肺気腫のため, 20年間のステロイド内服歴があり, また農作業のため, 手指の外傷が絶えない状態であった。2007年夏より右手関節部に紅色局面が出現したため, 同年9月, 皮膚生検を施行, 真皮内に肉芽腫様構造と褐色の菌糸形菌要素が認められた。黒色菌糸症と診断し, 切除および植皮を施行, さらにイトラコナゾール内服による後療法を行い, 臨床的に治癒に至った。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 多発性気管支囊胞の犬の1例

    田中 誠悟, 秋吉 秀保, 中込 拓郎, 青木 美香, 白石 佳子, 桑村 充, 山手 丈至, 大橋 文人 日本獣医師会雑誌 63 (12), 950-953, 2010

    ...一般身体検査およびX線検査では肺気腫を疑った. CT検査では,胸腔内の大部分を占める囊胞性病変と,一部に正常な肺の存在を確認したため,外科的切除を考慮し試験的開胸術を実施した. 開胸下にて切除可能部位を切除後,残存した囊胞に対して縫縮術を施した. 切除組織は病理組織学的に気管支囊胞と診断された. 術後8日目には呼吸状態もやや改善し,歩行可能となるなど,良好に回復した....

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献9件

  • 急速な嚢胞容積縮小とともに大量喀血を繰り返した多発感染性肺嚢胞症の1例

    中尾 彰宏, 住田 敦, 日比 美智子, 長谷 哲成, 小林 都仁夫, 安江 由貴, 霜出 真帆, 大宮 裕子, 鈴木 啓史 気管支学 32 (3), 246-252, 2010

    ...背景.肺嚢胞が感染を契機に縮小することは時に経験するが,その際に大量の喀血を合併することは稀である.今回我々は,感染性肺嚢胞の治癒過程で嚢胞の急速な縮小とともに大量喀血を繰り返した症例を経験したので報告する.症例.62歳の男性.基礎疾患として,高度の肺気腫及び両側広範囲の多発肺嚢胞がある.肺炎及び多発感染性肺嚢胞のため入院.抗生物質治療による感染症状の改善に伴い嚢胞は急速に縮小.しかしその頃に,複数回...

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献12件

  • 続発性消化管アミロイドーシスによる汎発性腹膜炎の1例

    梅邑 晃, 郷右近 祐司, 遠藤 義洋, 鈴木 雄, 梅邑 明子, 北村 道彦 日本臨床外科学会雑誌 71 (6), 1628-1633, 2010

    ...症例は76歳,男性.肝細胞癌と慢性肺気腫にて通院中であったところ,腹痛と嘔吐が出現したため受診した.腹部の膨満と左上腹部に筋性防御を認め,腹部造影CTで左側結腸の壁肥厚と浮腫,腹水を認めたため,汎発性腹膜炎と診断して緊急手術を施行した.壊死した左側結腸を切除し,口側結腸にて人工肛門造設術を行った.術後,人工呼吸器管理を要したが,第39病日に退院した.病理組織学的検査で,粘膜下層の小血管にCongo-red...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献32件

  • 呼吸器合併症のある肺癌の治療と管理

    弦間 昭彦 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 20 (3), 119-201, 2010

    ...肺癌は,発癌において,間質性肺炎,膠原病,小葉中心性肺気腫,慢性気管支炎,嚢胞性肺疾患などの先行病変と関連し,6価クロム,イベリット,ウラニウム,アスベストなどの職業性因子とも密接な関係をもつことも報告されている.これら因子により発癌し病変が合併した場合,いろいろな問題点が生まれる.診断において間質性肺疾患が先行した場合,肺腫瘍関連陰影を認識しにくいという問題点がある.また,治療において慢性閉塞性肺疾患...

    DOI Web Site 医中誌

  • 肺癌右中下葉切除術後残存肺に発症した複雑菌球型アスペルギローマに対し空洞切開菌球除去術を施行した1例

    高尾 茉希, 稲垣 雅春, 加藤 昭紀, 小貫 琢哉, 尾形 朋之, 山下 高明, 斉藤 和人, 若井 陽子, 高部 和彦, 篠原 陽子 日本農村医学会学術総会抄録集 59 (0), 58-58, 2010

    ...外科的治療の根治性は高いが、肺結核後の空洞や肺気腫の嚢胞に発生することが多く、患者の呼吸機能や栄養状態など全身状態が不良であることもある。また胸壁、葉間、肺門への浸潤傾向が強いため、術中出血や術後肺炎、呼吸不全などの合併症のリスクが高く、周囲にも随伴病変を伴う複雑菌球型はさらにハイリスクである。術式は根治性の面では肺葉切除や区域・部分切除が優れるが、耐術能がしばしば問題になり、適応決定に難渋する。...

    DOI

  • 原発性肺癌患者に対する定位放射線治療後の局所再発危険因子となる治療前CT所見の検討

    澤田 栄一, 南部 敦史, 大西 洋, 青木 真一, 栗山 健吾, 荒屋 正幸, 齋藤 亮, 前畠 良康, 荒木 力, 小宮山 貴史, 萬利乃 寛 山梨肺癌研究会会誌 = 山梨肺癌研究会会誌 23 19-24, 2010

    ...検討したCT所見は、治療前の腫瘍最大径・発育形式・すりガラス影・収縮性変化・背景肺の肺気腫・背景肺の間質性肺炎とし、2名の放射線診断専門医で評価した。検討項目・統計処理(解析方法)は、次の二つとした。再発群・非再発群間で各CT所見がある場合の再発の割合をFisher直接確率法で比較し、再発の危険因子となるCT所見をステップワイズロジスティック回帰分析にて検討した。...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • タバコ煙溶液およびリポポリサッカライドによる肺気腫モデルの作製

    水谷 暢明, 渕上 淳一, 高橋 真樹, 奈邉 健, 吉野 伸, 河野 茂勝 日本薬理学雑誌 135 (1), 25-29, 2010

    ...慢性閉塞性肺疾患(COPD)は,吸入されたタバコ煙などの有害粒子やガスにより,肺胞壁の破壊による肺気腫,さらには慢性気管支炎を示す病態である.しかしながら,本病態の発症メカニズムの詳細については明らかではない.COPDの発症メカニズムの解析ならびに新規治療薬の開発には,ヒトに類似した症状を示す動物モデルが必要である.一般的に,肺気腫を示す実験的COPDモデルは,タバコ煙を3ヵ月以上曝露することにより...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献31件

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