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検索結果 2,123 件

  • 長期生存が得られた胆嚢粘液癌の1切除例

    宮﨑 葉月, 浅岡 忠史, 大橋 朋史, 古川 健太, 俊山 礼志, 酒井 健司, 森 清, 濱 直樹, 後藤 邦仁, 宮本 敦史 胆道 38 (1), 108-114, 2024-03-31

    ...症例は78歳,女性.胆嚢結石,胆嚢ポリープの診断で腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.術後病理検査にて粘液湖を有する胆嚢高分化型粘液癌と診断された.漿膜下層への浸潤を認めたため,胆嚢床切除及び肝十二指腸間膜の領域リンパ節郭清を含めた二期的根治術を施行した.術後よりS-1およびGemcitabineを併用した術後補助化学療法を6カ月間施行し,初回手術から5年以上経過した現在無再発生存中である.胆嚢粘液癌は胆嚢癌...

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  • 胆道癌におけるPrecision medicineの現状と課題

    上野 誠, 小林 智 胆道 38 (1), 70-75, 2024-03-31

    ...<p>胆道癌におけるPrecision medicineは,近年のがん遺伝子パネル検査の進歩により急速に進歩している.予後の厳しい胆道癌において,Precision medicineは従来の細胞傷害性抗癌薬,免疫チェックポイント阻害薬に加え,重要な治療手段である.特に,肝内胆管癌,胆嚢癌など亜部位別に,がん遺伝子異常の種類,出現割合が異なり,<i>FGFR2</i>融合遺伝子,<i>HER2</i>...

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  • 胆囊癌による Sister Mary Josephʼs nodule の 2 例

    上井 貴絵, 土橋 人士, 池田 志斈 西日本皮膚科 86 (1), 47-50, 2024-02-01

    ...<p>今回胆囊癌から臍へ転移をきたした 2 例を経験した。症例 1 は 83 歳,女性。初診 3 カ 月前より臍部に結節が出現した。腹部単純 CT で胆囊に不整形の腫瘤があり,肝門部を中心に肝内に進展する腫瘤・多発リンパ節転移・腹膜播種がみられ,胆囊癌の Stage Ⅳと診断した。緩和ケア目的に療養型病院に転院し,発症から 7 カ 月後に永眠した。症例 2 は 69 歳,男性。...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • EUS下穿刺吸引法で診断し有効な化学療法を導入しえた胆嚢神経内分泌癌の1例

    小中 義禎, 古志谷 達也, 三田 正樹, 三宅 敏彦 胆道 37 (5), 880-886, 2023-12-31

    ...<p>症例は65歳,女性.前医にて胆嚢癌,多発リンパ節転移の診断で化学療法中であった.閉塞性黄疸にて当科に紹介された.造影CTにて胆嚢体部に造影効果のある類円形の腫瘤を認め,肝門部から大動脈周囲に連続する著明なリンパ節腫大を認めた.MRIの拡散強調画像では病変部の拡散能の著明な低下を認めた.EUS下胆道ドレナージ後,リンパ節に対するEUS下穿刺吸引法にてneuroendocrine carcinoma...

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  • 原発性硬化性胆管炎の経過中に胆嚢癌を発症した1例

    吉原 絹子, 池田 貴裕, 岡本 辰哉, 北里 周, 三浦 史郎, 伊東 正博, 黒木 保 胆道 37 (4), 820-824, 2023-10-31

    ...<p>症例は44歳男性.原発性硬化性胆管炎(primary sclerosing cholangitis:PSC),潰瘍性大腸炎に対し当院内科で経過観察中に胆嚢癌を疑われ手術目的に当科紹介となった.胆嚢床切除術及びリンパ節郭清術を施行.病理所見では漿膜浸潤を伴う高分化腺癌を認め,背景の粘膜面には胆道上皮腫瘍性病変biliary intraepithelial neoplasia(BilIN)-1~3...

    DOI 医中誌

  • 多発胆嚢癌の3例

    佐藤 駿介, 高橋 誠, 一瀬 諒紀, 船越 薫子, 林 達也, 森田 泰弘, 岡田 晴香, 板垣 信吾, 大塚 将之 胆道 37 (4), 787-795, 2023-10-31

    ...</p><p>多発胆嚢癌,特にNECとの併発は非常に稀であり,文献的考察を加え報告する.</p>...

    DOI 医中誌

  • 悪性胆道狭窄に対する胆管金属ステント留置後の仮性動脈瘤に対し経カテーテル的動脈塞栓術で治療された3例

    濵﨑 樹里亜, 和田 慎司, 岡本 純, 橋本 一樹, 森本 毅, 濱口 真吾, 三村 秀文 日本腹部救急医学会雑誌 43 (6), 963-968, 2023-09-30

    ...胆囊癌術後,胆腸吻合部狭窄に対しSEMSを留置した。留置78日後にSEMS外側の仮性動脈瘤に対し,右肝動脈を塞栓したが,多臓器不全の進行を認め第34病日に永眠された。【症例3】78歳,女性。胆管癌に対しSEMSを留置後,化学療法中。留置42日後にSEMS内の仮性動脈瘤に対し,右肝動脈を塞栓し再出血はなかった。【結論】終末期患者でも肝仮性動脈瘤による失血死を免れるためにTAEが有効であった。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 胆道手術における周術期感染管理

    新川 寛二, 竹村 茂一, 田中 肖吾, 天野 良亮, 木村 健二郎, 大平 豪, 西尾 康平, 木下 正彦, 田内 潤, 白井 大介, 江口 真平, 岡田 拓真, 谷 直樹, 久保 正二 日本外科感染症学会雑誌 20 (2), 117-122, 2023-09-15

    ...<p>胆道疾患に対する手術は胆囊癌や肝門部領域胆管癌などに対する胆道再建を伴う肝切除術や急性胆囊炎,胆石症に対する胆囊摘出術などさまざまである。胆道手術における感染対策には術前・術中・術後の感染管理が必要であり,全身管理とともに至適抗菌薬の投与と感染源のコントロールを行う。胆道感染などによって時に敗血症など重篤な病態に陥ることがあるため感染の早期診断と早期治療が安全な胆道手術に重要と考えられる。...

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  • 胆囊癌孤立性膵転移の1例

    小菅 信哉, 野路 武寛, 郷 雅, 田中 公貴, 松井 あや, 中西 喜嗣, 浅野 賢道, 中村 透, 土川 貴裕, 三橋 智子, 平野 聡 日本消化器外科学会雑誌 56 (9), 487-495, 2023-09-01

    ...の膵転移は極めてまれである.胆囊癌の孤立性膵転移について報告する....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 特徴的な画像所見を示し術前に診断しえた浸潤性胆囊内乳頭状腫瘍の1例

    宮下 遼平, 清水 明, 窪田 晃治, 野竹 剛, 細田 清孝, 梅村 謙太郎, 蒲池 厚志, 後藤 貴宗, 富田 英紀, 福田 浩信, 副島 雄二 日本消化器外科学会雑誌 56 (7), 384-392, 2023-07-01

    <p>症例は79歳の女性で,両側肺野の結節影に対して施行した胸部CTにて,偶然胆囊腫瘍が指摘され当科紹介となった.胆囊底部に漸増性に造影される5 cmを超える腫瘍性病変を認めた.腫瘍の芯に相当する部位に石灰化が認められた.周囲への浸潤傾向は認めず,粘液の産生も疑われた.以上より,胆囊内乳頭状腫瘍(intracholecystic papillary …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • EUS-FNAにて診断し得た胆嚢癌肝転移の1例

    稲田 絢子, 土岐 真朗, 山田 貴大, 川本 翔, 神林 孔明, 野坂 岳志, 落合 一成, 権藤 興一, 渡邉 俊介, 林 玲匡, 下山田 博明, 柴原 純二, 久松 理一 Progress of Digestive Endoscopy 102 (1), 140-142, 2023-06-30

    <p>A 79-year-old man had undergone an extended cholecystectomy (pStage I) for gallbladder cancer three years previously. Contrast-enhanced computed tomography showed a 25-mm hypovascularized hepatic …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 胆道癌における外科切除縁の評価と臨床対応

    樋口 亮太, 古川 徹, 本田 五郎 胆道 37 (2), 162-174, 2023-05-31

    <p>胆道癌の外科切除縁には胆管断端と剥離面が含まれる.</p><p>胆管断端の評価は,胆道ドレナージチューブによる炎症のための上皮の再生・反応性異型,凍結切片での評価の困難性,付属腺/胆管周囲腺や壁内の導管が浸潤癌と類似,等の理由で経験豊富な病理医でも診断が難しい場合がある.胆管断端が浸潤癌陽性の予後は不良だが,追加切除の意義に対する意見は分かれる.上皮内癌陽性では短期的な予後は断端陰性と変わ…

    DOI 医中誌

  • 異時性3胆道癌を発症した胆管非拡張型膵・胆管合流異常の1例

    飛田 浩輔, 深澤 麻希, 大島 由佳, 白井 雄史, 鈴木 理之, 今泉 俊秀, 加藤 優子 胆道 37 (2), 203-211, 2023-05-31

    <p>症例は70代女性.胆管非拡張型膵・胆管合流異常を伴う胆嚢腫瘍を認め,胆嚢摘出術を施行し,高分化管状腺癌であった.5年後,閉塞性黄疸にて再来院,中部胆管腫瘍の診断にて胆管切除術を施行し,高分化管状腺癌であった.さらに6年経過し,膵内胆管内腫瘍を確認EUS-FNAにて高分化型腺癌と診断した.胆管非拡張型膵胆管合流異常において3度にわたり胆嚢胆管3カ所に異時性胆道癌発生を診断した.胆管非拡張型膵…

    DOI 医中誌

  • T2(SS)胆嚢癌に対する二期的追加切除の検討

    森 千浩, 北川 裕久, 武藤 純, 橋田 和樹, 河本 和幸 胆道 37 (2), 155-161, 2023-05-31

    ...<p>初回胆摘後にT2胆嚢癌と診断され,追加切除した12例を検討した.年齢中央値は75歳,術前診断は胆嚢癌疑い2例,他10例は良性胆嚢疾患であった.初回は通常胆摘5例,全層切除6例,亜全摘1例であった.追加切除は初回手術後50日で行われており,肝切除7例,肝外胆管切除7例,領域リンパ節郭清11例,R0切除11例であった.術後はClavien-Dindo分類Ⅲa以上の合併症なく,術後在院日数10.5日...

    DOI 医中誌

  • 転移リンパ節に神経内分泌癌への分化を伴った胆嚢癌肉腫の1切除例

    永田 祐貴, 前村 公成, 山尾 幸平, 飯野 聡, 濵田 信男, 末吉 和宣 胆道 37 (2), 246-251, 2023-05-31

    ...NEC)と診断し亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織検査では,膵頭部近傍の腫瘤は一部リンパ組織が残存しておりリンパ節転移と考えられた.大部分がNEC成分で,腺癌,軟骨肉腫の成分も伴っていた.摘出標本で胆嚢底部に25mm大の結節性病変があり,病理組織学的には腺癌成分と軟骨肉腫成分から成り立っていた.また,12cリンパ節にも転移を認め,NEC成分のみであった.以上より腺癌,軟骨肉腫からなる胆嚢癌肉腫...

    DOI 医中誌

  • 胆道癌診断up to date

    窪田 賢輔, 長谷川 翔, 栗田 裕介 日本消化器病学会雑誌 120 (4), 297-308, 2023-04-10

    ...<p>胆道癌は肝内胆管癌,胆管癌,胆囊癌,乳頭部癌に分類され,胆管癌がさらに肝門部領域胆管癌と遠位胆管癌に分類され,それぞれの癌占拠部位・生物学的特性から悪性度・進展様式が異なる.正確な画像診断において,MDCT(multi detector CT)所見は,内科・外科・放射線診断科医が共通認識可能であるため,artifactのない状態で撮像することで最強の診断ツールとなる.腫瘍の肝門側・十二指腸乳頭側...

    DOI PubMed

  • 右側肝円索を伴った胆嚢癌の1例

    山﨑 信人, 岡田 嶺, 塩川 洋之, 神宮 和彦, 植松 武史, 田中 亨 胆道 37 (1), 100-107, 2023-03-31

    ...<p>症例は82歳男性.便線狭小化のスクリーニング目的で行った腹部CT検査で胆嚢体部に隆起性病変を指摘され当科紹介となる.造影CT検査で胆嚢の隆起性病変は径25mmあり広基性で不均一に造影された.また,肝円索が中肝静脈の右側に位置し,門脈臍部近傍から前区域背側枝が分岐していたことから右側肝円索を認め,肝内胆管にも解剖学的変異を認めた.精査の結果,胆嚢癌T2(SS)N0M0 cStageIIの診断で,...

    DOI 医中誌

  • 穿孔をきたした胆囊癌胃転移の1例

    荒巻 政憲, 佐藤 博, 長澤 由依子, 蔀 由貴, 渡邉 公紀 日本腹部救急医学会雑誌 43 (1), 59-62, 2023-01-31

    ...3年前,胆囊癌に対して拡大胆囊摘出術を施行し術後2年4ヵ月目に胃転移を認めS-1内服中であった。単純CTで胃前庭部に穿孔があり同部に連続してfree airを認め穿孔性腹膜炎と診断し緊急開腹術を行った。胃前庭部前壁に大きな穿孔があったため幽門側胃切除,B-Ⅱ再建を行った。術後は合併症なく経過し17病日に退院した。穿孔性腹膜炎を発症した胆囊癌胃転移の1例を経験したので報告する。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 根治切除後早期に肝転移再発したintracholecystic papillary neoplasmの1例

    富永 孝亮, 梶原 正俊, 佐々木 貴英, 中島 亮, 内藤 滋俊, 濱田 義浩, 長谷川 傑 日本臨床外科学会雑誌 84 (3), 448-453, 2023

    ...<p>症例は61歳,女性.貧血精査の上部内視鏡検査にて胃前庭部に圧排性病変を指摘された.造影CTにて胆嚢内を占拠する血流豊富な充実性病変を認めたが,明らかな漿膜および肝浸潤は認めなかった.胆嚢癌を疑い手術予定であったが,外来待機中に胆嚢炎を発症し,準緊急にて開腹拡大胆嚢摘出術および肝門部リンパ節郭清術を施行した.病理は広範な出血・壊死を伴う高異型度intracholecystic papillary...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 胆嚢疾患に対する高周波プローブを用いた腹部超音波検査に関する検討―単施設による後ろ向き研究―

    三好 広尚, 片野 義明, 小林 隆, 山本 智支, 舘 佳彦, 乾 和郎 日本消化器がん検診学会雑誌 61 (5), 518-527, 2023

    <p>【目的】腹部超音波検査で良悪性の判定困難な胆嚢疾患に対して, 周波数3.5MHzと7MHz(高周波数)の超音波プローブを用いて両者の診断能を比較した。</p><p>【対象と方法】腹部超音波検診で良悪性の判定が困難なため要精検となった胆嚢疾患58例に, 3.5MHzと7MHzの超音波プローブを用いた超音波検査を行い, 腹部超音波検診判定マニュアル改訂版(2021年)のカテゴリー(C), …

    DOI 医中誌

  • 胆嚢肝様腺癌の1例

    橋本 聖史, 加藤 洋介, 大島 正寛, 小竹 優範, 尾山 佳永子, 原 拓央 日本臨床外科学会雑誌 84 (6), 928-934, 2023

    ...<p>症例は85歳,女性.他疾患で近医に通院中.健診目的の腹部超音波検査で胆嚢腫瘍を指摘され,当院へ紹介となった.腫瘍マーカーはAFP 1,960ng/ml,CEA 7.5ng/mlと高値を認めた.腹部超音波検査・腹部CT・腹部MRIの結果,胆嚢癌,cT2N0M0,cStage IIの診断となり,開腹胆嚢床合併胆嚢摘出術を施行した.病理検査では胆嚢腫瘍は中分化乳頭腺癌の成分と肝細胞癌に類似した成分の...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 胆囊出血を契機に診断した重複胆管および膵胆管合流異常を伴う胆囊癌の1例

    新垣 滉大, 大内田 次郎, 木村 隆一郎, 井手野 昇, 丸塚 浩助, 大友 直樹 日本臨床外科学会雑誌 84 (9), 1498-1503, 2023

    ...重複胆管と非拡張型の膵胆管合流異常の合併を認めた.本症例は胆囊床切除術と領域リンパ節郭清を施行し,術後24カ月無再発経過中である.重複胆管は極めて稀な胆道の先天性奇形異常であり,「2本の開存性の保たれた胆管が別々に消化管に開口している先天奇形」と定義されており,過去に数十例の報告がなされているのみである.今回われわれは,胆囊出血を契機に診断しえた重複胆管および膵胆管合流異常を伴った胆囊癌の1例を経験...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 先天性胆道拡張症と膵・胆管合流異常の病態と治療

    森 泰寿, 柴尾 和徳, 厚井 志郎, 大場 拓哉, 田村 利尚, 佐藤 典宏, 平田 敬治 胆道 36 (5), 599-609, 2022-12-31

    <p>膵・胆管合流異常は,解剖学的に膵管と胆管が十二指腸壁外で合流する先天性の形成異常で,胆管拡張型(先天性胆道拡張症)と胆管非拡張型に分類される.胆汁と膵液の流出障害や相互逆流を惹き起こし,胆道癌の危険因子であるため,外科的切除の適応となる.術式は先天性胆道拡張症では胆管切除と胆嚢摘出,および胆道再建であり,胆管非拡張型では予防的胆嚢摘出術である.本邦では2016年4月に腹腔鏡下先天性胆道拡張…

    DOI 医中誌

  • 胃との瘻孔形成が疑われた黄色肉芽腫性胆嚢炎の1切除例

    川島 万平, 吉岡 正人, 松下 晃, 清水 哲也, 神田 知洋, 上田 純志, 入江 利幸, 吉田 寛 胆道 36 (4), 524-530, 2022-10-31

    ...<p>症例は76歳男性で心窩部痛を主訴に近医を受診した.上部消化管内視鏡検査を施行したところ,前庭部大彎に粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた.採血上炎症反応高値であり,CT,MRI上では胆嚢底部に不整な壁肥厚を認め肝実質との境界が不明瞭であり隣接する胃壁の肥厚を認めた.胆嚢癌の可能性を否定できず開腹手術の方針とした.胆嚢周囲は大網,横行結腸,胃が一塊になっていた.瘻孔形成部と思われる部位は強固に癒着していた...

    DOI 医中誌

  • conversion surgery後肺転移に対し2度の肺切除を行い,長期生存している局所進行切除不能胆嚢癌の1例

    黒木 直美, 谷口 正次, 後藤 崇, 内山 尚美, 黒木 暢一, 山下 篤, 小板 裕之, 臼間 康博 胆道 36 (4), 544-552, 2022-10-31

    ...6年現在,無再発生存中である.局所進行切除不能胆嚢癌の中には,化学療法により切除可能になるものが少なからず存在する.また胆嚢癌肺転移症例に対しては,無病期間が2~3年以上であること,原発巣がpN0であることなどの一定の条件を満たし,かつThomfordらの基準を順守して肺切除を行えば,長期生存を得られる可能性がある....

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  • 胆汁細胞診所見から神経内分泌癌を疑ったstage IV胆嚢癌の1例

    戒能 美雪, 戒能 聖治, 近藤 智子 胆道 36 (4), 531-536, 2022-10-31

    ...<p>症例は56歳男性.黄疸のため当科へ入院した.画像診断で胆囊壁の高度肥厚,多発肝転移,多発リンパ節転移を認め,進行胆囊癌が疑われた.ERCPでは膵管合流型の膵・胆管合流異常を認め,胆嚢は造影されず,肝門部胆管から遠位胆管に高度狭窄を認めた.胆汁細胞診および胆管ブラシ細胞診でN/C比の高い異型細胞の「木目込み細工様」,「Indian file状」の集塊を認め,神経内分泌細胞癌(Neuroendocrine...

    DOI 医中誌

  • 経過中に高カリウム血症をきたした膵胆管合流異常合併胆囊癌の1例

    山田 拓弥, 中川 拓, 足尾 慶次, 伊藤 裕紀, 奥村 彰太, 淺野 由子, 後藤 千慶, 井口 大旗, 須原 寛樹, 小島 博 日本内科学会雑誌 111 (7), 1414-1421, 2022-07-10

    <p>74歳,女性.腹痛にて受診し,胆囊腫瘍による閉塞性黄疸疑いで入院となった.内視鏡的胆管造影で膵胆管合流異常を認め,肝門部胆管の狭窄に対して内視鏡的経鼻胆管ドレナージ(endoscopic nasobiliary drainage:ENBD)を開始した.その後から膵液のドレナージに伴う代謝性アシドーシス,そして高カリウム血症が出現した.そのコントロールに難渋したが,ENBDを金属ステントに変…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 肝門部領域胆管癌に対する外科治療 Up to date

    杉浦 禎一, 蘆田 良, 大木 克久, 山田 美保子, 大塚 新平, 上坂 克彦 胆道 36 (2), 151-157, 2022-05-31

    ...<p>胆道癌において根治を目指せる治療は外科的切除である.胆道癌は肝門部領域胆管癌,遠位胆管癌,十二指腸乳頭部癌,胆嚢癌などに分類されるが,特に肝門部領域胆管癌は手術難易度が高い.血管(肝動脈・門脈)合併切除再建,肝膵十二指腸切除など,技術依存性,高侵襲性の手術が多いが,近年その成績は向上している.胆道癌に対する薬物療法の進歩も目覚ましく,切除可能胆道癌に対する術前化学療法などの開発も期待される.本稿...

    DOI 医中誌

  • 黄色肉芽腫性胆嚢炎の臨床像と治療上の問題点

    上田 順彦, 三浦 聖子, 甲斐田 大資, 宮田 隆司, 宮下 知治, 藤田 秀人, 山田 壮亮, 向井 強 胆道 36 (2), 136-144, 2022-05-31

    ...の胆嚢炎発作の既往歴がある,②造影CTで肥厚した胆嚢壁内に低吸収域を認める,③内腔面が均一に造影される,④短期間の経過で画像が変化する,などが挙げられた.胆嚢癌とXGCの判別が困難な症例では,術前にこれらXGCを示唆する項目がないかを検討し,術中は可能な限り病理診断を駆使しながら過大侵襲の手術にならないように細心の注意を払う必要がある....

    DOI 医中誌

  • 胆道における炎症と発癌

    古川 徹 胆道 36 (2), 145-150, 2022-05-31

    ...<p>胆道において炎症と発癌は極めて深い関係がある.胆管に慢性炎症を来す肝内結石あるいは総胆管結石の肝内胆管癌に対する相対危険率は17.64と報告されている.膵液の胆管内逆流を来し胆管に慢性炎症を惹起して胆管癌発生リスクを高める膵胆管合流異常症における胆管・胆嚢癌の合併頻度は成人例拡張型で20%程度,成人例非拡張型で40%程度とされている.原発性硬化性胆管炎では7%程度に胆管癌を認める.肝吸虫は胆管...

    DOI 医中誌

  • Incidental胆嚢癌の治療と成績

    北川 裕久, 武藤 純 胆道 36 (2), 130-135, 2022-05-31

    ...<p>偶発胆嚢癌は腹腔鏡下胆嚢摘出術の進歩とともに増加しているが,T1b(MP)以上,特にT2(SS)以上であった場合には追加切除が推奨される.T2(SS)胆嚢癌では胆摘+胆嚢床切除+肝外胆管切除+D2郭清からなる拡大根治的胆嚢摘出術,いわゆるGlenn手術が基本的な根治術式とされるが,偶発胆嚢癌の追加切除もこの術式を基本に行われる.当科で最近良性胆嚢疾患の診断で手術を行った3,061例中偶発胆嚢癌...

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  • Doubling timeが111日であった胆嚢腺扁平上皮癌の1例

    高 賢樹, 西田 保則, 小豆畑 尚典 胆道 36 (2), 158-165, 2022-05-31

    ...<p>胆嚢腺扁平上皮癌を発生から切除まで,経時的に観察し得た症例を経験した.症例は79歳の女性.胆嚢ポリープの発生を認め,経過観察されていた.2年のあいだに3.9mmから24mmまで増大傾向を認めたため,胆嚢癌の診断で手術を施行し,病理で腺扁平上皮癌と診断された.本例では経時的な観察により,腫瘍倍増時間(DT;Doubling Time)が111日と算出できた.胆嚢癌のなかでも腺扁平上皮癌は増殖速度...

    DOI 医中誌

  • 胆嚢腫瘍を形成したBリンパ芽球性白血病の1例

    坂口 達馬, 里井 壯平, 廣岡 智, 橋本 大輔, 山本 智久, 山木 壮, 宮坂 知佳, 石田 光明, 石井 侑佳, 藤田 真也, 関本 貢嗣 胆道 36 (1), 47-54, 2022-03-31

    ...<p>70歳,男性.造影CTで胆嚢体部から底部に均一に造影される腫瘍が認められた.胆嚢癌を念頭に置き,胆嚢床肝切除および領域リンパ節郭清を施行した.病理組織検査では胆嚢壁全体に異型リンパ細胞がびまん性に増殖し,胆嚢上皮に異型細胞は認められなかった.免疫染色ではTdT(+),CD10(+),CD79a(+),Bcl-2(+)を示した.骨髄生検では組織の60%に異型細胞の増殖があり,胆嚢標本と同様の免疫染色...

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  • 経皮経肝胆囊ドレナージ経路での胆囊鏡検査により診断しえた急性胆囊炎を伴う胆囊癌の1例

    森 康介, 吉岡 伊作, 長田 巧平, 田中 真一, 渋谷 和人, 小檜山 亮介, 橋本 伊佐也, 井村 穣二, 安田 一朗, 藤井 努 日本消化器外科学会雑誌 55 (3), 182-190, 2022-03-01

    ...<p>症例は67歳の男性で,2018年8月に腹部CTにおいて胆囊壁肥厚とリンパ節腫脹,同部位へのFDG-PETの異常集積像,血液検査での腫瘍マーカーの上昇の所見より胆囊癌が疑われた.同年9月に腹痛が出現し,急性胆囊炎の診断で入院,胃全摘術後であり内視鏡的胆囊ドレナージは困難と判断し,経皮経肝胆囊ドレナージを施行した.その後,穿刺経路での胆囊生検や胆汁細胞診を繰り返したが,悪性病理所見は得られなかった...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 当科で経験したintracholecystic papillary neoplasmの1例

    水上 藍 他 青森市民病院医誌 25 (1), 14-, 2022-02-01

    ...の前癌病変として比較的新しい病変概念であり、術前診断は難しく胆嚢癌との鑑別が問題となることもあり、今後IPCNの臨床像や病理像、画像等を検討していく必要があると思われる.今回胆嚢頸部に発生したIPCNの1例を経験したので文献的考察を加えて報告する....

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  • 急性胆嚢炎の診断と治療

    京極 高久, 岩﨑 純治, 長田 圭司 神戸市立病院紀要 60 (0), 1-8, 2022

    急性胆嚢炎は急性腹症の中でも比較的よく経験される疾患であり、原因の90%は胆嚢結石である。急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン第3版(Tokyo Guidelines 2018)は急性胆嚢炎の診療において世界的な基準となっている。診断は臨床徴候(Murphy's sign、右上腹部の腫瘤蝕知・自発痛・圧痛)、血液検査、画像所見によって行う。画像診断は腹部超音波検査、ダイナミックCT …

    DOI 医中誌

  • 胆嚢癌、心尖部血栓のため保存的治療となった無症候性心筋梗塞の1 症例

    野中 正大 九州理学療法士学術大会誌 2022 (0), 136-136, 2022

    ...しかし、今回、胆嚢癌・心尖部血栓のため保存的治療となった無症候性心筋梗塞の症例を経験したので報告する。</p><p>【症例】</p><p>70 歳代男性。身長167.6㎝、体重66.7㎏、BMI23.6。入院前ADL は自立。既往歴:1 型糖尿病。X 年1 月に胆嚢癌(T4bN1M1)、肝臓転移、肝門部リンパ節転移と診断されERBDtube 挿入し化学療法中であった。...

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  • 胆囊疾患に対する造影EUS

    石川 卓哉, 大野 栄三郎, 川嶋 啓揮 日本消化器内視鏡学会雑誌 64 (6), 1211-1220, 2022

    <p>EUSはCTやMRIと比較して空間・時間分解能に優れており,胆囊疾患の診断において有用な検査である.胆囊疾患では,大きさや形態に基づいて良悪性の鑑別を行うのが一般的であるが,形態学的診断には限界がある.超音波造影剤を用いた造影EUSは,EUS観察下にリアルタイムな血行動態の評価を可能にした.特に第二世代超音波造影剤を用いた造影ハーモニックEUSの登場によって,造影効果をより詳細かつ長時間に…

    DOI 医中誌

  • 抗凝固薬内服開始後に胆嚢出血をきたした胆嚢癌の1例

    船越 薫子, 高橋 誠, 周 達仁, 東原 琢, 林 達也, 下地 耕平, 岡田 晴香, 森田 泰弘 日本臨床外科学会雑誌 83 (2), 402-408, 2022

    ...</p><p>抗凝固薬に関連する胆嚢出血の報告は散見されるが,胆嚢癌の併発の報告は少ない.抗凝固薬内服開始後に胆嚢出血をきたした胆嚢癌の1切除例を,若干の文献的考察を加え報告する.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献23件

  • 胆嚢癌の診断・術式選択のupdate

    力山 敏樹 日本臨床外科学会雑誌 83 (6), 997-1004, 2022

    ...<p>胆嚢癌の病態は様々であり,進行度や存在部位による診断や術式に関し,いまだ議論の余地がある部分を中心に考察する.</p><p>1.CTは,早期の胆嚢癌病変では,感度33%,特異度94%と報告されており,感度が低いことには注意が必要である.</p><p>2.EUSは隆起性病変の診断能に優れており,感度,特異度は91.7%,87.7%だが,壁進達度診断の正診率は55.5%とされている....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 胆囊皮膚瘻を認めた黄色肉芽腫性胆囊炎の1例

    坂本 明優, 船水 尚武, 倉田 美恵, 新恵 幹也, 浦岡 未央, 永岡 智之, 田村 圭, 坂元 克考, 小川 晃平, 高田 泰次 日本外科系連合学会誌 47 (4), 571-577, 2022

    ...<p>症例は73歳,男性.右側腹部痛を主訴に近医を受診したところ,胆囊炎が疑われ当科へ紹介となった.腹部造影CT検査で胆囊壁の肥厚と胆囊結石,および胆囊に接する腹壁の筋層内に膿瘍を認めた.胆囊癌の併存も否定できず経皮的胆囊生検を施行したが,悪性所見は認めなかった.胆石性胆囊炎,胆囊皮膚瘻の診断により,開腹胆囊摘出術,瘻孔切除術を施行した.病理組織学的検査で黄色肉芽腫性胆囊炎と診断した.術後2カ月現在...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 胆嚢ポリープの病理分類

    能登原 憲司 胆道 35 (4), 602-614, 2021-10-31

    ...形態によっては過形成ポリープ,化生性ポリープ,線維性ポリープと呼ばれる可能性がある.腫瘍性ポリープの中には幽門腺腺腫,intracystic papillary neoplasm(ICPN)が含まれる.幽門腺腺腫はユニークな形態を示す腫瘍で,胆道系では胆嚢に好発する.ICPNは膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の胆嚢カウンターパートとして報告されたが,その組織像はIPMNと異なる点が多く,ポリープ型胆嚢癌...

    DOI 医中誌

  • 長期生存を得ている胃癌術後異時性胆嚢転移の1例

    加藤 真司, 山口 直哉, 日比野 貴文, 佐竹 立成, 加藤 祐一郎 胆道 35 (4), 678-684, 2021-10-31

    ...<p>症例は70歳男性.67歳時に胃癌のため幽門側胃切除術を施行された.組織型は低分化腺癌であり,pT3N0M0,stage IIIAであった.S-1内服による術後補助化学療法を施行中に副作用の下痢症とヘモグロビン低下を認め,入院し精査加療行ったところ胆嚢腫瘍を認めた.全身検索を行い,胆嚢以外の病変は認めず,PET-CTでも同部位のFDGの著明な取り込みを認めた.術前診断では胆嚢癌と診断し,リンパ節郭清...

    DOI 医中誌

  • 胆囊癌肝転移,肝細胞癌との鑑別診断に苦慮した胆囊原発神経内分泌癌(NEC)肝転移の1例

    遠藤 沙織, 石川 達, 安住 基, 今井 径卓, 野澤 優次郎, 岩永 明人, 佐野 知江, 本間 照, 小川 洋, 坪野 俊弘, 根本 健夫, 武田 敬子, 西倉 健, 吉田 俊明 肝臓 62 (10), 639-646, 2021-10-01

    ...<p>症例は81歳,女性.201X年Y月に急性肝障害にて入院.CTにて胆囊底部壁肥厚を認め,TJLBにてAIH/PBC overlap症候群と診断され,prednisoloneを導入された.201X+2年4月の造影CTにて胆囊壁肥厚部は3 cmの不整腫瘤となり,さらに肝S5に不明瞭な肝腫瘤を認めた.AFP,AFP-L3上昇より胆囊癌肝転移または肝細胞癌合併を疑い,腹部血管造影,CTAP,CTAを施行...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献20件

  • 胆道癌,膵癌の神経叢浸潤診断に対するEUS-FNAの役割

    関根 匡成, 眞嶋 浩聡 Progress of Digestive Endoscopy 98 (1), 34-38, 2021-06-25

    ...神経叢浸潤を来たすことがあり,治療適応において血管周囲の軟部影の診断は重要である.EUSはその優れた空間分解能により,低エコー領域を明瞭に描出でき,EUS-FNAにより検体採取し,良悪性の診断も可能である.そこで今回,神経叢浸潤に対するEUS-FNAの診断の有用性に関して検討した.当院で神経叢浸潤陽性と判定された19症例に対するEUS-FNA21例を対象とした.原発巣は膵癌が16症例,胆管癌が3症例,胆嚢癌...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 胆道癌に対するEUS・IDUS診断

    伊藤 啓, 越田 真介, 菅野 良秀, 小川 貴央, 楠瀬 寛顕, 酒井 利隆 胆道 35 (2), 143-150, 2021-05-31

    ...<p>胆道癌に対するEUSと腔内超音波検査(IDUS)の主たる目的は進展度診断で,腫瘍エコーと膵や十二指腸,血管などの周囲臓器との関係から癌の広がりを判定する.胆管癌や胆嚢癌では,EUSやIDUSで壁の外側高エコー層に腫瘍浸潤による不整や断裂がみられる場合にはT2以上(SS深部以深)と判断する.胆管癌では水平方向進展診断が術式決定に重要で,CTやMRI,EUS,IDUS,ERCに加え症例により経口胆道鏡下...

    DOI 医中誌

  • 胆嚢癌を合併した胆嚢捻転症の1例

    仁科 勇佑, 赤堀 浩也, 寺田 好孝, 太田 裕之, 森谷 鈴子 胆道 35 (2), 175-181, 2021-05-31

    ...と診断された.術後合併症を認めず術後15日目に前医に転院となった.今回我々は胆嚢癌を合併した胆嚢捻転症の1例を経験したので文献的考察を加えて報告する....

    DOI 医中誌

  • 胆囊管,総胆管に発生した同時性多発癌の1例

    山路 葉子, 川嶌 洋平, 小玉 敏生, 川西 彩, 加川 建弘, 益子 太郎, 増岡 義人, 中郡 聡夫, 冨田 さくら, 平林 健一 日本消化器病学会雑誌 118 (4), 366-373, 2021-04-10

    <p>68歳男性.急性胆囊炎で胆囊摘出術を施行し,胆囊管癌の診断で当院紹介となった.CTで中部から下部胆管の壁肥厚を認めたが,腫瘍性病変は認めなかった.ERCPで下部胆管の不整な壁肥厚と胆囊管腫瘍の胆管浸潤を疑う所見があり,手術を施行した.胆囊管に乳頭腺癌と管状腺癌の2病変と遠位胆管にBilIN-3病変を認め,多発癌の診断となった.今回,胆道同時性多発癌の1例を経験したので報告する.</p>

    DOI PubMed 医中誌

  • 胆嚢癌を原因とした胆嚢結腸瘻による膿瘍に対して大腸ステント留置が奏功した1例

    浦田 矩代, 谷川 朋弘, 矢杉 賢吾, 石井 克憲, 西野 謙, 末廣 満彦, 笹井 貴子, 春間 賢, 河本 博文 胆道 35 (1), 100-105, 2021-03-31

    ...<p>症例は70歳代男性.胆嚢癌で化学療法中に胆道ステント閉塞による胆管炎で入院となった.CT上,胆嚢結腸瘻の合併があり,腫瘍と一塊となった膿瘍を形成し,内容はガスを伴う便汁様のものであったため胆管炎および膿瘍形成と診断した.横行結腸に胆嚢癌が浸潤し口側の内圧が上昇したことにより胆嚢結腸瘻を形成したと考え,胆道ドレナージを先行させその後に横行結腸に大腸ステントを留置し減圧を行った.膿瘍は消失し第20...

    DOI 医中誌

  • 潜在性胆嚢癌の臨床病理学的特徴に関する検討

    谷川 雅彦, 内藤 嘉紀, 塩賀 太郎, 中山 正道, 矢野 博久 胆道 35 (1), 46-53, 2021-03-31

    ...<p>潜在性胆嚢癌(incidental gallbladder cancer;IGBC)の病理組織学的特徴について比較検討を行った.対象はIGBC 15例(早期群6例,進行群9例)で,発生頻度は2.7%であった.通常型胆嚢癌(conventional Gallbladder cancer;CGBC)19例との比較では,IGBC進行群ではCGBCと比較し胆石合併が高い傾向にあり,壁肥厚が軽度であった...

    DOI 医中誌

  • Rokitansky-Aschoff洞より発生および進展したと推測されるintracholecystic papillary neoplasm with an associated invasive carcinomaの1例

    楠原 達樹, 伊藤 卓資, 松岡 宏樹, 大西 隆仁 日本消化器外科学会雑誌 54 (2), 118-124, 2021-02-01

    ...<p>症例は69歳の女性で,腹部USで胆囊底部に18 mm大の腫瘤像と造影CTで同部位に早期濃染される隆起性病変を指摘され,胆囊癌の疑いで開腹胆囊摘出術が施行された.摘出胆囊の割面に充実成分と囊胞成分からなる腫瘤を認め,術中迅速診断で腺癌と診断された.肝床切除術・2群リンパ節郭清を施行した.腫瘍の大部分は拡張した囊胞内にあり,囊胞上皮を乳頭状に内反性に進展し,充実成分の基部で漿膜下層への浸潤を認めた...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 術後8年無再発生存中の大動脈周囲リンパ節転移陽性胆嚢癌の1例

    安 昌起, 木村 健二郎, 田内 潤, 西尾 康平, 天野 良亮, 久保 正二 日本臨床外科学会雑誌 82 (8), 1569-1574, 2021

    ...<p>患者は63歳,女性,心窩部不快感のため近医を受診したところ,超音波検査において膵頭部付近に腫瘍性病変を指摘されたため当院を受診した.諸検査で胆嚢底部の充実性腫瘍と腫大したNo.12pリンパ節が認められ,リンパ節生検で腺癌と診断された.所属リンパ節転移を伴う胆嚢癌と診断し,拡大胆嚢摘出術,所属リンパ節郭清および傍大動脈リンパ節サンプリング術を施行した.病理組織診断は,充実腺癌,pT2(SS),N1...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 膵・胆管合流異常症に合併した異時性胆嚢・膵重複癌の1例

    岩田 力, 山口 竜三, 古田 美保, 渡邊 真哉, 會津 恵司, 小林 真一郎 日本臨床外科学会雑誌 82 (5), 955-959, 2021

    ...<p>症例は65歳の女性で,61歳時に胆道出血を契機に発見された膵・胆管合流異常症に合併した胆嚢癌に対して肝S4a+5切除,肝外胆管切除術(pT2N0M0 stage II)を施行した.術後補助化学療法は行わなかった.術後3年目の定期検査で腫瘍マーカーの上昇と,腹部CTおよびMRIで膵尾部に20mm大の腫瘤性病変を認めた.異時性の膵尾部癌と診断し,手術を行った.腹腔内を検索すると,膵尾部に漿膜に露出...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 皮膚悪性黒色腫胆囊転移の1例

    山岸 豊, 中沼 安二, 寺田 卓郎, 三井 毅, 美並 輝也, 島田 雅也, 斎藤 健一郎, 天谷 奨, 高嶋 吉浩, 宗本 義則 日本消化器病学会雑誌 118 (10), 967-974, 2021

    ...<p>症例は73歳男性.2年前に背部皮膚悪性黒色腫,両側腋窩リンパ節転移に対して,広範囲切除および腋窩リンパ節郭清が施行された.経過観察の造影CTで胆囊に造影効果をともなう腫瘍を認め,当科へ紹介となった.悪性黒色腫胆囊転移,もしくは胆囊癌と考え,胆囊全層切除を施行した.最終病理診断は悪性黒色腫胆囊転移であった.胆囊摘出から2年現在,多発皮膚転移を認めPembrolizumabによる治療を継続中である...

    DOI 医中誌

  • 全身化学療法後,コンバージョン手術を施行した胆嚢癌肝転移長期生存例

    長島 周平, 上野 誠, 小林 智, 佐野 裕亮, 福島 泰人, 浅間 宏之, 山本 直人, 森永 聡一郎, 吉岡 恵美, 横瀬 智之, 森本 学 胆道 34 (5), 848-853, 2020-12-31

    ...されたS4肝転移巣の両者に腫瘍残存があったがR0切除が可能であった.S-1術後補助化学療法を導入したが,術後6カ月から腫瘍マーカー上昇を認めた.術後19カ月目,肝S1に再発を認め,初回診断時から39カ月後,術後27カ月,原病進行により永眠された.本症例は胆嚢癌,肝転移に対しコンバージョン手術を施行し,長期生存が得られた稀な1例であり報告する....

    DOI 医中誌

  • 3年3カ月無再発生存した胆嚢癌同時性肝転移の1切除例

    原田 正晴, 深見 保之, 大澤 高陽, 松村 卓樹, 齊藤 卓也, 小松 俊一郎, 都築 豊徳, 佐野 力 胆道 34 (4), 733-740, 2020-10-31

    ...<p>症例は71歳,男性.38℃の発熱があり,CT検査で胆嚢癌が疑われ当院紹介となった.造影CT検査では,胆嚢体部から頚部にかけて造影効果を伴う腫瘤を認め,肝浸潤も疑われた.明らかな胆管浸潤は認めないが胆嚢管までの進展を伴っていた.明らかな遠隔転移は認めなかった.胆嚢癌の診断で肝S4a+5切除・肝外胆管切除・リンパ節郭清を施行した.切除側の肝臓内に5mm大の同時性単発肝転移を認めたため,最終病理組織学的診断...

    DOI 医中誌

  • Gemcitabine+Cisplatin併用化学療法後にConversion Surgeryを施行し,R0切除を達成した切除不能進行胆嚢癌の1例

    松井 聡, 伊藤 貴明, 杉浦 禎一, 岡村 行泰, 山本 有祐, 蘆田 良, 大木 克久, 松林 宏行, 石渡 裕俊, 佐々木 恵子, 上坂 克彦 胆道 34 (4), 764-771, 2020-10-31

    ...<p>症例は69歳女性.右季肋部痛を主訴に近医を受診し,胆嚢癌の疑いで当科へ紹介された.精査の結果,右肝動脈と門脈本幹,十二指腸・結腸へ浸潤を伴う胆嚢癌と診断した.拡大右肝・尾状葉切除・肝外胆管切除・門脈合併切除,十二指腸・結腸部分切除を企図すると残肝体積が不足するため切除不能と判断し,Gemcitabine+Cisplatin併用化学療法(GC療法)を開始した.GC療法を9コース施行後,腫瘍の著明...

    DOI 医中誌

  • 下咽頭癌術後胆嚢転移の1例

    吉住 有人, 加藤 厚, 板野 理, 羽鳥 隆, 今井 俊一, 冨澤 聡史, 相田 真介, 宮崎 勝 胆道 34 (4), 680-686, 2020-10-31

    ...<p>症例は68歳,男性.2年前に下咽頭癌に対して咽喉頭食道摘出,両側リンパ節郭清,甲状腺全摘を施行し,病理診断は扁平上皮癌,pT3N2bM0 StageIVAであった.経過観察のPET検査で胆嚢にFDGの異常集積を認め,CTでは胆嚢底部から頸部にかけて腫瘤を認め,胆嚢癌と診断した.肝中央下区域切除術,肝外胆管切除術を施行した.胆嚢は全体的に白色調で,底部から頸部にかけて硬く腫瘤状になっていた.病理組織所見...

    DOI 医中誌

  • 胆管非拡張型膵・胆管合流異常に合併した若年性胆管癌の1例

    大塚 英郎, 青木 泰孝, 畠 達夫, 益田 邦洋, 水間 正道, 中川 圭, 森川 孝則, 菅野 敦, 正宗 淳, 大森 優子, 古川 徹, 海野 倫明 胆道 34 (4), 772-780, 2020-10-31

    ...認めた.腫瘍より乳頭側の胆管に拡張を認めず,非拡張型膵・胆管合流異常に合併した肝門部胆管癌(BismuthII)と診断し,肝拡大左葉切除・尾状葉切除・肝外胆管切除術を施行した.切除標本で肝門部に結節浸潤型の病変を認め,病理組織学的検討より浸潤癌部に連続する乳頭側の胆管上皮にbiliary intraepithelial neoplasia(BilIN)病変を認めた.非拡張型の膵・胆管合流異常では,胆嚢癌...

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • 十二指腸潰瘍,狭窄を呈し胆囊癌との鑑別が困難であった黄色肉芽腫性胆囊炎の1例

    河野 秀俊, 寺崎 正起, 鈴村 潔 日本腹部救急医学会雑誌 40 (6), 719-723, 2020-09-30

    ...腹部CTでは胆囊壁が全周性に肥厚し十二指腸球部との境界が不明瞭であり,胆囊癌の十二指腸浸潤を疑った。術前に根治切除の可能性は低いと考え,胃空腸吻合術を施行した。術中胆囊針生検の病理検査では黄色肉芽腫性胆囊炎と診断された。術前には胆囊癌を疑っていたが,結果的には臨床経過からすると良性である黄色肉芽腫性胆囊炎の波及による十二指腸狭窄,潰瘍からの出血と診断した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 山形大学第一外科20年の手術治療成績

    木村 理, 渡邊 利広, 蜂谷 修, 神尾 幸則, 矢野 充泰, 柴田 健一, 菅原 秀一郎, 岡﨑 慎史, 川村 一郎, 鈴木 武文, 蘆野 光樹, 小野寺 雄二, 高橋 良輔, 安次富 裕哉, 中野 亮, 野津 新太郎, 岩本 尚太朗, 田中 喬之, 赤羽根 綾香, 武井 沙樹 山形大学紀要. 医学 : 山形医学 38 (2), 87-98, 2020-08-15

    論文(Article)

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 術後早期に肝転移再発し急速に増大したG-CSF産生胆囊腺扁平上皮癌の1例

    松平 慎一, 鎗田 哲暢, 福元 剛, 濱田 浄司, 久田 将之, 福村 由紀, 福島 純一, 川原林 伸昭 日本消化器病学会雑誌 117 (7), 626-634, 2020-07-10

    ...<p>症例は82歳,男性.胆囊底部に2.5cm大の腫瘤を認め,胆囊癌の診断で,胆囊摘出術,胆囊床切除術,リンパ節郭清術を施行した.病理結果は胆囊腺扁平上皮癌であり,後日施行した抗G-CSF抗体を用いた免疫染色検査で陽性となった.術後25日目に多発する肝腫瘤を認め,多発肝転移再発の診断となり,術後97日目に死亡した.術後早期に肝転移再発し急速に増大したG-CSF産生胆囊腺扁平上皮癌を経験したので,報告...

    DOI PubMed 医中誌

  • 胆嚢腺筋腫症の疫学と診断

    有坂 好史, 荻巣 恭平, 花本 浩一 胆道 34 (2), 163-174, 2020-05-31

    ...い例は,造影CTやEUSで表面粘膜や層構造の詳細な検討を行い,胆嚢癌除外困難例,分節型の胆石合併や砂時計様変形例,有症状例,結石充満例は胆嚢摘出術を考慮する.経過観察は,初回は3~6月後とし,変化がなければ以後は6~12月毎が推奨される....

    DOI 医中誌

  • 胆嚢隆起性病変の評価における経腹壁3Dエコーの有用性に関する検討

    石川 卓哉, 川嶋 啓揮, 大野 栄三郎, 飯田 忠, 西尾 亮, 鈴木 博貴, 植月 康太, 八鹿 潤, 山田 健太, 芳川 昌功, 宜保 憲明, 藤城 光弘 胆道 34 (2), 145-152, 2020-05-31

    ...<p>経腹壁超音波検査は簡便であり胆嚢病変の検査における第一選択となる.近年,腹部領域での3Dエコー技術が進歩し注目されている.当院で5mm以上の胆嚢隆起性病変に対して経腹壁3Dエコーを行った21例を対象として,通常観察所見に加えて3D画像を評価し,診断に寄与する所見を検討した.最終診断は胆嚢癌2例,良性ポリープ19例であった.通常観察所見では胆嚢癌は有意に大きく(21.5mm vs. 8mm,<i...

    DOI 医中誌

  • 胆嚢腺筋腫症の病理像

    福村 由紀, 仲程 純, 高瀬 優, 齋浦 明夫, 石井 重登, 伊佐山 浩通 胆道 34 (1), 89-95, 2020-03-31

    <p>胆嚢腺筋腫症(以下ADM)はRokitansky-Aschoff sinus(RAS)が増殖し,筋層肥大・壁肥厚を伴う後天性病変で,上皮過形成を伴うことが多い.本稿では,病理学的側面を中心にADMの現在の知見と自験例をまとめた.ADMは病変の広がりによりびまん型,分節型,底部型,混成型に分類されるが,組織形態は基本的に同じである.ADMでは筋層肥大を見るが,RASの底辺に至る筋層増殖は見ら…

    DOI 医中誌

  • 胆道学と私~今日までそして明日から~

    堀口 明彦 胆道 34 (1), 7-13, 2020-03-31

    ...のS4a+5切除術と胆嚢床切除術を比較検討し,予後など有意差は認めなかった.また,全国胆道癌登録とUICC stagingの検討で,胆嚢癌は13aリンパ節は領域リンパ節に入れるべきとの結果であった.胆道癌取扱い規約改定(第7版)とともに胆道癌登録はNCDに移行する予定であり,さらに多くの症例を集積できるよう準備を進めている....

    DOI 医中誌

  • 胆道癌のEUS/IDUS診断

    三好 広尚, 乾 和郎, 片野 義明, 小林 隆, 山本 智支 胆道 34 (1), 21-32, 2020-03-31

    ...<p>EUS,IDUSは胆道癌診療ガイドライン(改訂第3版)において,Third stepに位置付けられている.胆管癌,胆嚢癌,乳頭部癌ではEUS,ERCP,生検,細胞診断,PETを行う.それらに加えて,胆管癌ではPOCSおよびIDUS,胆嚢癌ではPOCS,乳頭部癌ではIDUSを行う.胆管癌では,EUSは質的診断,壁内進展度診断に,IDUSは深達度診断,血管浸潤(門脈,右肝動脈),壁内進展に有用である...

    DOI 医中誌

  • 集学的治療が奏効し長期生存中の胆囊癌術後腹壁再発の1例

    三浦 文彦, 佐野 圭二, 和田 慶太, 渋谷 誠, 貝沼 雅彦, 川村 幸代, 峯﨑 俊亮, 笹島 ゆう子, 近藤 福雄, 海宝 雄人 日本消化器外科学会雑誌 53 (3), 221-229, 2020-03-01

    ...<p>症例は78歳の男性で,近医で胆囊総胆管結石と急性胆囊炎に対して内視鏡的胆管結石除去術後に開腹胆囊摘出術を施行した.術後の病理検査でpT2胆囊癌の診断となり根治手術目的で当科紹介となった.胆囊摘出術から3週後に胆囊床切除術+肝外胆管切除術を施行した.切除標本では病理組織学的癌遺残およびリンパ節転移は認めなかった.術後S-1による補助化学療法を15か月施行した.胆囊摘出術から2年10か月後に右肋骨弓下斜切開部...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献25件

  • 一期的に切除したパラガングリオーマ併存胆嚢癌の1例

    原 修, 露久保 辰夫, 土屋 隆 日本臨床外科学会雑誌 81 (3), 564-569, 2020

    ...<p>症例は79歳,女性.高血圧症にて通院中,心窩部痛にて受診.腹部造影CTにて胆嚢腫瘍と後腹膜腫瘍を指摘され,精査加療目的に入院した.後腹膜腫瘍はリンパ節転移などの可能性もあったが,MRI画像と合わせて胆嚢癌とパラガングリオーマの合併例と考えられた.さらに,機能診断として,血液検査・尿検査などにてカテコールアミンの高値を認めたため,確診を得て一期的に手術を施行した.胆嚢癌根治手術に引き続き,パラガングリオーマ...

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  • 胆嚢炎による胃壁膿瘍併存胃癌の1例

    森田 隆介, 俵藤 正信, 佐藤 寛丈, 塚原 宗俊, 岡田 真樹, 安田 是和 日本臨床外科学会雑誌 81 (4), 693-697, 2020

    ...<p>症例は74歳,男性.上部消化管内視鏡で胃体下部大彎に2型病変を認め,病変周囲は粘膜下が隆起し生検でtub1であった.CTでは胆嚢が壁肥厚を伴って腫大し連続して肝臍部から胃前庭部に低吸収域を認め,「胆嚢癌の胃浸潤」,「胃癌の周囲浸潤」,「胆嚢炎による胃壁膿瘍と胃癌の併存」との鑑別に迷った.抗菌薬治療を先行するとCTで胃の低吸収域は縮小,胃癌も粘膜下隆起が軽減し0-II c型となっていた.胆嚢炎による...

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  • <i>H. pylori</i>陰性胃MALTリンパ腫に合併した胆嚢MALTリンパ腫の1例

    竹谷 洋, 出石 邦彦, 竹内 聖, 因藤 春秋, 前場 隆志, 三木 洋, 村木 志信 日本臨床外科学会雑誌 81 (12), 2513-2518, 2020

    ...を希望せず経過観察となった.1年後に右上腹部痛と食欲不振で再び当院内科へ受診,CT画像所見で胆嚢炎を伴う胆嚢腫瘍が疑われ,精査加療目的で外科紹介となった.CTでは胆嚢体部に37×25mmの造影効果を伴う腫瘤を認めた.腫瘍は1年前の画像所見の比較からslow growthであり,明らかな肝浸潤やリンパ節転移を疑う所見も認められなかった.FDG-PET検査では同部位にSUVmax11の異常集積を認め,胆嚢癌...

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  • 腺扁平上皮癌と乳頭腺癌の血管構築像の違いを造影超音波で描出し得た胆嚢癌の1例

    田井 由実, 丸上 永晃, 丸上 亜希, 平井 都始子, 野見 武男, 庄 雅之, 高野 将人, 大林 千穂, 吉川 公彦 超音波医学 47 (4), 149-157, 2020

    ...で認めた不整隆起性病変は乳頭腺癌,壁肥厚性病変は腺扁平上皮癌に相当していた.特に腺扁平上皮癌部分には,乳頭腺癌と比較して豊富な線維性間質の増生と毛細血管数減少がみられ,造影超音波所見の違いに寄与したものと考えられた.異なる組織の胆嚢癌における血管構築像の違いを造影超音波で描出し得た貴重な症例であった....

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  • 粘液癌の像を呈した胆嚢原発印環細胞癌の1例

    月本 優美, 住谷 隆輔, 小野 英哉斗, 永井 健, 熊澤 慶吾, 河田 悠介, 大出 貴士, 青柳 信嘉 日本臨床外科学会雑誌 81 (11), 2325-2330, 2020

    ...はpT2(SS)であった.術後化学療法としてS-1を導入し,術後3カ月で無再発である.原発性胆嚢癌のうち,印環細胞癌は約1%と比較的稀な組織型であり,粘液癌の像を示す印環細胞癌は極めて稀で,本邦では本症例が9例目である.印環細胞癌はリンパ節転移の頻度が高く予後不良とされており,本症例でもリンパ節に転移がみられた.胆嚢印環細胞癌の臨床病理学的特徴は十分解明されておらず,今後も症例の蓄積が必要と考える....

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  • 胆嚢腺筋腫症に併存し多中心性発癌をきたした胆嚢癌の1例

    長野 菜月, 前田 孝, 河合 清貴, 高木 健司, 川井 覚, 神谷 里明 日本臨床外科学会雑誌 81 (11), 2331-2335, 2020

    ...<p>症例は80歳,女性.近医で施行された定期健診の腹部超音波検査で胆嚢内に隆起性病変を認め,紹介となった.精査目的に造影CTを施行すると,胆嚢底部は腫大緊満し,内腔に複数の広基性隆起性病変を認めた.MRCPでは胆嚢体部に限局性のくびれと嚢胞構造を認め,分節型の胆嚢腺筋腫症が併存していた.また,隆起性病変はその底部側にのみ認められた.分節型胆嚢腺筋腫症とそれに併存した胆嚢癌と診断し,手術を施行した....

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  • 胆嚢扁平上皮癌の1例

    近藤 翔平, 永川 裕一, 赤司 昌謙, 瀧下 智恵, 勝又 健次, 土田 明彦 日本臨床外科学会雑誌 81 (7), 1391-1396, 2020

    ...+肝S4・S5部分切除術+右半結腸切除術+D2リンパ節郭清を施行した.病理組織診断は胆嚢扁平上皮癌であり,腺癌成分は認めなかった.術後補助化学療法は行わず,再発無く経過観察中である.胆嚢癌の組織型は大半が腺癌であり,純粋な扁平上皮癌は稀である.今回われわれは,胆嚢扁平上皮癌の1例を経験したので報告する....

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  • 悪性黒色腫胆嚢転移の1例

    塚田 暁, 小松 優香, 津田 晋, 坪井 香保里, 八木 健, 北村 龍彦 日本臨床外科学会雑誌 81 (6), 1161-1165, 2020

    ...>症例は87歳,男性.2016年3月に皮膚悪性黒色腫に対し切除術が行われた.以降,右鼠径部リンパ節,大動脈周囲リンパ節,右腋窩リンパ節転移,脳転移を認めた.脳転移に対してガンマナイフ療法を行い,その後ペムブロリズマブによる治療が行われた.リンパ節転移,脳転移は集学的治療により制御できていたが,2018年8月のCTで胆嚢に隆起性病変を指摘された.10月のCTで胆嚢腫瘍は増大しており,胆嚢転移もしくは胆嚢癌...

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  • 急性出血性胆嚢炎の診断で手術を行った真の胆嚢癌肉腫の1例

    鴇沢 一徳, 岡本 信彦, 尾島 英知, 中太 淳平, 山藤 和夫 日本臨床外科学会雑誌 81 (4), 748-754, 2020

    ...<p>胆嚢癌肉腫は,胆嚢癌以上に悪性度が高い一方で特異的な症状に乏しく,急性胆嚢炎に類似した症状を呈することもある.今回,急性出血性胆嚢炎の診断で手術を行い,術後の病理検査で胆嚢癌肉腫と診断された1例を経験したので,文献的考察と共に報告する....

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  • 胆嚢癌との鑑別が困難な画像所見を呈した胆嚢線維性ポリープの1例

    芦原 典宏, 渡邉 貴之, 倉石 康弘, 小澤 真希子, 中村 晃, 金井 圭太, 大月 聡明, 浜野 英明, 田中 榮司 胆道 33 (5), 854-861, 2019-12-31

    ...と診断し胆嚢摘出及び肝床部分切除術を施行した.病理組織所見では,病変の表面は正常な胆嚢上皮で被われ,内部には筋・血管・神経組織の増生と肝実質に及ぶ線維化を認め,胆嚢線維性ポリープと診断した.胆嚢線維性ポリープは術後に診断されることが多いが,術前に胆嚢癌との鑑別が可能であった報告もある.本例の画像所見を後方視的に検討し,若干の考察を加えて報告する....

    DOI 医中誌

  • 化学放射線療法により病理学的完全奏効が得られた胆囊癌術後リンパ節転移再発の1例

    福田 皓佑, 蔵原 弘, 前村 公成, 又木 雄弘, 迫田 雅彦, 飯野 聡, 川崎 洋太, 橋口 真征, 新地 洋之, 夏越 祥次 日本消化器外科学会雑誌 52 (11), 646-653, 2019-11-01

    ...+cisplatin療法,gemcitabine+S-1療法を施行したが,転移リンパ節が増大したためS-1併用の化学放射線療法(50.4 Gy)を施行した.著明な縮小効果が得られ,新規病変の出現を認めなかったため転移リンパ節の摘出術を施行した.最終病理診断は病理学的完全奏効であった.胆囊癌術後再発の予後は極めて不良であるが,化学放射線療法が著効し完全奏効を得られた症例を経験したので報告する....

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  • 胆嚢原発肝様腺癌の1例

    佐野 貴紀, 菅野 敦, 田中 裕, 松本 諒太郎, 鍋島 立秀, 滝川 哲也, 三浦 晋, 森川 孝則, 海野 倫明, 藤島 史喜, 古川 徹, 正宗 淳 胆道 33 (4), 744-751, 2019-10-31

    ...<p>症例は71歳女性.20XX年Y月上腹部痛を主訴に近医を受診,腹部CT検査にて胆嚢内に腫瘍を認め,当院紹介となった.血液検査ではγ-GTの軽度上昇,腫瘍マーカーではAFP,AFP-L3%の上昇を認めた.腹部超音波検査では胆嚢内腔を充満する腫瘤を認め,造影CT,MRIでは造影早期から濃染された.画像診断から胆嚢癌を強く疑い,胆嚢胆管切除及び肝S4a+S5切除術を施行した.切除標本で胆嚢内腔を占拠する...

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  • 胆囊穿孔の9例

    宇高 徹総, 香西 純, 浅野 博昭, 久保 雅俊, 黒川 浩典 日本腹部救急医学会雑誌 39 (6), 1167-1170, 2019-09-30

    ...病理組織学的所見では7例が壊疽性胆囊炎による穿孔,2例が胆囊癌の穿孔であった。術後経過は良好であった。とくに,重症度分類Grade Ⅲの胆囊穿孔では緊急手術が重要と思われた。</p>...

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  • 胆嚢癌の疫学とリスクファクター

    遠藤 格, 松山 隆生, 熊本 宜文, 本間 祐樹, 土屋 伸広, 藤井 義郎 胆道 33 (2), 234-243, 2019-05-31

    ...<p>胆嚢癌の発生頻度は世界的に減少傾向であるが,未だに不幸な転帰をとる症例は後を絶たない.胆嚢癌の危険因子には民族性,地域性,性別,胆嚢結石,感染,肥満,膵・胆管合流異常,胆嚢腺筋腫症,喫煙,化学物質,赤唐辛子,重金属,などが報告されてきた.顕著な地域差は民族性や食生活,生活環境などの複合した結果かもしれない.胆嚢結石が最も強い危険因子であるが,胆嚢結石の大きさや病歴持続時間だけでなく胆汁中コレステロール...

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  • 胆嚢病変の良悪性診断におけるEUSおよびEUS-FNAの役割

    肱岡 範, 清水 泰博, 原 和生, 島田 和明, 奥坂 拓志 胆道 33 (2), 224-233, 2019-05-31

    ...に有用である.しかし,胆汁漏出という偶発症を防ぐことが最も重要である.次世代シークエンサーの普及により,胆嚢癌を含む胆道癌においてもドライバー遺伝子が報告され,これらを標的とした分子標的治療薬の治験も行われている.次世代シークエンサーを用いた遺伝子パネル検査は,EUS-FNAによる検体でも可能であり今後ますますEUS-FNAの必要性は高まるものと考えられる....

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  • 膵・胆管合流異常に合併した胆囊癌術後に膵管内乳頭粘液性腺癌(IPMC)を発生した1例

    池田 愛璃, 松本 和幸, 加藤 博也, 田中 顕之, 赤穂 宗一郎, 室 信一郎, 内田 大輔, 友田 健, 堀口 繁, 岡田 裕之 日本消化器病学会雑誌 116 (3), 241-248, 2019-03-10

    ...<p>症例は71歳,女性.胆管非拡張型の膵・胆管合流異常(PBM)および胆囊隆起性病変に対して5年前に腹腔鏡下胆囊摘出術を施行し,病理結果は胆囊癌であった.術後,緩徐に主膵管が拡張し,頭部の主膵管内に腫瘤が出現したため膵頭十二指腸切除術を施行した.病理では主膵管内に乳頭状に発育する腫瘍であり,免疫染色で膵胆道型の膵管内乳頭粘液性腺癌と診断した.PBMでは膵臓の悪性腫瘍にも注意が必要である.</p>...

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  • 正常胆嚢におけるリンパ管の壁在分布

    峠, 弘治 新潟医学会雑誌 133 (3), 119-125, 2019-03

    ...【目的】主病巣が漿膜下層または胆襄床部筋層周囲の結合組織への浸潤に留まる胆嚢癌(pT2胆襄癌)に関して,肝臓側に主病巣の少なくとも一部が存在する胆嚢癌(pT2b胆襄癌)は,腹腔側にのみ主病巣が存在する胆嚢癌(pT2a胆襄癌)よりもリンパ節転移頻度が高いことが知られている.われわれは,このpT2胆襄癌の腫瘍局在によるリンパ節転移頻度の差は,正常胆襄壁において肝臓側の方が腹腔側よりもリンパ管の密度が高いことに...

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  • 3度の手術を含む集学的治療によりR0切除しえたStage IVB偶発胆囊癌の1例

    瀬尾 信吾, 首藤 毅, 井上 雅史, 田代 裕尊 日本消化器外科学会雑誌 52 (3), 166-175, 2019-03-01

    ...<p>症例は73歳の女性で,腹腔鏡下胆囊摘出術後のpT2(SS)偶発胆囊癌のため肝床部切除術が追加された.しかし,術中肝切離面には多数の微少結節を認め,術後病理検査にてそれらは全て転移巣と判明し,胆囊癌pT3a(肝臓),pN1,M1(肝臓),pStage IVBと診断された.術後gemcitabine+S-1療法(以下,GS療法と略記)を開始したが,開始時より6か月間一貫して肝転移病変を認めなかった...

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  • 手術7年後の胆嚢癌腎転移再発の1例

    佐藤 拓, 中村 典明, 桑原 博, 五関 謹秀, 一柳 暢孝 日本臨床外科学会雑誌 80 (3), 564-568, 2019

    ...に占拠性病変を認めたため,膵内胆管再発と診断して亜全胃温存膵頭十二指腸切除を施行.腫瘍は2.5×2.0×1.8cm大で,前回と類似した組織型であった.2年後,右腎に2.5cm大の乏血性,辺縁不整な腫瘤性病変が出現した.DUPAN2高値のため転移再発を疑い,経腰的右腎摘を施行して病理組織学的に胆嚢癌腎転移と診断した.胆嚢癌の腎転移再発は稀であるため,文献的考察を加えて報告する....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した黄色肉芽腫性胆囊炎

    入江 宇大, 大野 玲, 木村 宗貴, 樋口 京子, 吉野内 聡, 吉田 剛, 小畑 満, 佐藤 英彦, 斎藤 道顕 日本外科系連合学会誌 44 (1), 103-107, 2019

    ...<p>黄色肉芽腫性胆囊炎は慢性胆囊炎の亜型で胆囊炎が繰り返されることにより,泡沫組織球など種々の炎症細胞浸潤を生じ胆囊壁構造が破綻する炎症性病変である.炎症が胆囊周囲臓器に及び経過とともに繊維化を生じることもある.黄色肉芽腫性胆囊炎の画像所見は,炎症の程度や波及範囲により多彩な所見を呈することから,胆囊癌との鑑別は極めて困難とされている....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • Gemcitabine+S1による術後補助化学療法を施行し長期生存を得た胆囊癌肉腫の1例

    中堤 啓太, 上田 倫夫, 酒井 淳, 山岸 茂, 仲野 明 日本外科系連合学会誌 44 (4), 798-803, 2019

    ...<p>症例は75歳,女性.右側腹部痛を主訴に来院した.造影CT検査を含む精査にて横行結腸,十二指腸浸潤を伴う胆囊癌と診断し,胆囊全層切除および横行結腸,十二指腸合併切除を施行した.術後病理検査では大部分に肉腫成分を,辺縁部に腺癌成分を認めた.非上皮系マーカーが全て陰性であることから,いわゆる癌肉腫の診断に至った.胆囊癌肉腫は予後不良の疾患と報告されており,化学療法の効果も不確定である.本症例は,術後補助化学療法...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献5件

  • 外側高エコー層の吊り上げ肥厚を示したT1b(MP)胆嚢癌の1切除例

    藤本 武利, 廣橋 伸治, 加藤 洋 胆道 32 (5), 876-883, 2018-12-31

    ...<p>早期胆嚢癌は,リンパ節転移を殆ど認めず腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)の適応となりうる.このため,厳密な深達度診断を含めて胆嚢腫瘤の良悪性診断が重要である.症例は無症状の64歳男性であり,定期検診で胆嚢腫瘤の増大を指摘されて受診した.CEA・CA19-9は正常であり,USで胆嚢底部に径3cmの高エコー腫瘤を認め,小嚢胞とコメット様エコーを伴い,内部が不均一であった.外側高エコー層の吊り上げ肥厚を認め...

    DOI 医中誌

  • 腎細胞癌の胆嚢転移の1例―転移性胆嚢腫瘍の形態学的考察を併せて―

    鍋島 立秀, 菅野 敦, 正宗 淳, 益田 邦洋, 三浦 晋, 滝川 哲也, 森川 孝則, 藤島 史喜, 海野 倫明, 古川 徹, 下瀬川 徹 胆道 32 (5), 868-875, 2018-12-31

    ...<p>症例は60歳代男性.1年前に左腎細胞癌のため左腎摘出術が施行された.同時期に認められていた胆嚢ポリープが徐々に増大傾向を示したため,精査目的に当科を紹介された.造影CTでは胆嚢底部に長径12mmの多血性の隆起性病変を認めた.EUSでは腫瘤は亜有茎性で,強い造影効果を認めた.臨床経過と画像所見より胆嚢癌または腎細胞癌の胆嚢転移を疑い胆嚢摘出術を施行した.最終病理診断は腎細胞癌の胆嚢転移であった....

    DOI 医中誌

  • 潜在性胆嚢癌における外科的治療と長期予後の検討

    中村 直彦, 波多野 悦朗, 井口 公太, 瀬尾 智, 田浦 康二朗, 上本 伸二 胆道 32 (5), 842-848, 2018-12-31

    ...<p>本検討では胆嚢摘出術にて偶発的に発見される潜在性胆嚢癌の臨床病理学的特徴,外科治療,術後予後を明らかにすることを目的とし,根治的手術を施行した潜在性胆嚢癌11症例,非潜在性胆嚢癌26症例について後ろ向き観察研究を行った.潜在性胆嚢癌は胆嚢頚部に存在し肉眼的形態では平坦浸潤型を示すことが有意に多かった.潜在性胆嚢癌では胆管合併切除を行った症例が非潜在性胆嚢癌と比較し有意に多く,胆管合併切除を行った...

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • EUS-FNAにて診断した胆嚢原発印環細胞癌の1例

    増田 作栄, 小泉 一也, 賀古 眞, 武田 宏太郎, 手島 伸一 胆道 32 (5), 884-890, 2018-12-31

    <p>70代男性.腹痛を主訴に受診し,急性膵炎の診断にて入院となった.その際の腹部造影CTにて,胆嚢から肝床部にかけて腫瘤性病変を偶発的に認め,同時に肝十二指腸間膜内から傍大動脈にかけて多発するリンパ節腫大も認めた.膵炎の治癒後に,胆嚢病変ならびに肝十二指腸間膜内リンパ節に対して超音波内視鏡下穿刺吸引法による組織検査を施行したところ,いずれも印環細胞癌を大部分に認め,胆嚢印環細胞癌と診断した.切…

    DOI 医中誌

  • 右肝管に合流する胆嚢管を経て胆管内腔へ発育した胆嚢癌の1例

    根東 順子 胆道 32 (4), 794-800, 2018-10-31

    ...<p>69歳,女性.健診で肝機能異常を指摘された.画像検査で胆嚢および右肝管から遠位胆管にかけて腫瘍が認められた.十二指腸側腫瘍縁は胆管内で可動性が示唆されたが確定するには至らなかった.胆管内腔へ腫瘍が脱出した胆嚢癌,または遠位胆管癌と胆嚢癌の衝突癌と術前診断し,肝切除を伴う亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を予定した.術中所見からも遠位胆管内病変は腫瘍栓と考えられ,総胆管を切開して胆管内腫瘍を分割摘出した...

    DOI

  • 胆嚢頸部癌に対し肝床部を含む左肝切除・右肝動脈切除再建術を施行した1例

    駒屋 憲一, 大澤 高陽, 有川 卓, 倉橋 真太郎, 松村 卓樹, 小松 俊一郎, 小出 龍郎, 佐野 力 胆道 32 (4), 755-762, 2018-10-31

    ...,高分化型腺癌,pT3aN1M0 Stage IIIBであった.術後2年6カ月現在,無再発で外来通院中である.胆嚢癌に対する本術式の報告は稀少であり,残肝量不足が懸念される場合の選択肢の一つとして考慮しうる....

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  • 胆嚢癌に対する胆嚢床切除後の再発に対して門脈塞栓術後に肝右葉・肝外胆管切除・門脈合併切除術を行った1例

    井上 雅史, 首藤 毅, 伊禮 俊充, 高砂 健, 山口 厚, 高野 弘嗣, 倉岡 和矢 胆道 32 (4), 788-793, 2018-10-31

    ...は49.8%に増大し肝右葉・肝外胆管切除・門脈合併切除術を行った.術後病理組織検査で胆嚢癌の局所再発と診断し神経叢を介した再発が疑われた.GS療法による術後補助化学療法を1年間行い,術後2年現在無再発生存中である.胆嚢癌の局所再発巣切除の意義は明らかになっていないが,本症例のように根治切除が安全に施行可能であれば胆道狭窄も解除され有効な治療法であると考えられた....

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  • 興味深い造影ハーモニックEUS像を呈した胆囊癌の1例

    吉川 智恵, 鎌田 研, 竹中 完, 大本 俊介, 三長 孝輔, 山雄 健太郎, 今井 元, 榎木 英介, 木村 雅友, 松本 逸平, 竹山 宜典, 工藤 正俊 胆道 32 (4), 775-781, 2018-10-31

    ....造影ハーモニックEUSでは,腫瘤は造影早期より腫瘍血管構造が描出された後,均一かつ強く濃染される領域と少し遅れて内部に太く蛇行する異常血管が緩徐に造影され,その後不均一に造影される領域に2分された.本症例の胆囊癌は,異なる組織成分の存在を示唆する興味深い造影ハーモニックEUS画像を呈した....

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  • 悪性胆道狭窄に対し胆管メタリックステント留置後,肝動脈胆管穿破をきたした1例

    大久保 義徳, 鈴木 智浩, 橋本 陽, 高橋 伸太郎, 喜田 栄作, 松橋 暢生, 市井 統, 田井 真弓, 江尻 豊, 大平 弘正 日本消化器病学会雑誌 115 (10), 891-897, 2018-10-10

    ...<p>症例は78歳,女性.胆囊癌肝門部浸潤にともなう悪性胆道狭窄に対し,内視鏡的に胆管メタリックステントを左右肝管に留置し化学療法を施行した.ステント留置3カ月後に胆道出血から大量吐血をきたしショックとなった.緊急腹部血管造影で,仮性動脈瘤破裂による肝動脈胆管穿破と診断し,金属コイルによる肝動脈閉塞術を施行し良好な止血が得られた.約3カ月後に永眠するまで,再出血を認めなかった.</p>...

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献1件

  • 直腸転移をともなう進行胆囊癌に対して化学療法が奏効し拡大胆囊摘出術を施行し得た1例

    井上 博之, 當麻 敦史, 渡邉 信之, 伊藤 博士, 落合 登志哉, 大辻 英吾 日本消化器病学会雑誌 115 (10), 905-913, 2018-10-10

    ...<p>症例は42歳男性.直腸転移をともなう切除不能進行胆囊癌(T3aN1M1,Stage IVB)と診断され,人工肛門造設術の後,Gemcitabine,Cisplatin併用化学療法(GC療法)を開始した.画像上PRおよび腫瘍マーカー減少を認め,9クール施行後に拡大胆囊摘出術,胆道再建術,直腸切除術を施行した.術後再発を認めたが化学療法で再発病変は消失,術後3年6カ月の現在再々発なく経過している....

    DOI PubMed 医中誌

  • 胆囊癌術後の残存胆管に同時多発性に発生した胆管癌の1例

    蛭川 和也, 鈴木 慶一, 浅沼 史樹, 石井 良幸, 森永 正二郎 日本消化器外科学会雑誌 51 (10), 622-630, 2018-10-01

    ...<p>症例は85歳の女性で,冠動脈精査目的に行ったCTで発見された胆囊癌に対して肝S4aS5区域切除術(D2郭清)を施行し,乳頭腺癌 pT2 N1 M0 stage IIと診断された.術後1.5年のfollow up CTで総胆管内に乳頭状の隆起性病変を指摘され,生検で前回手術検体の組織像に類似した異型細胞の乳頭状増殖を認めたため,胆囊癌の再発疑いとして幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(D2郭清)を施行...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 胆囊癌を合併した胆囊軸捻転症の1例

    齋藤 元伸, 小池 伸定, 尾崎 雄飛, 森下 慶一, 梶 理史, 原田 信比古 日本腹部救急医学会雑誌 38 (5), 845-848, 2018-07-31

    ...また,30mm大の乳頭状に発育する腫瘍性病変も認め病理組織学的検査結果は胆囊癌(p-Stage Ⅰ)であった。今回,われわれは胆囊癌を合併した胆囊軸捻転症の1例を経験した。胆囊癌の合併を疑う胆囊軸捻転症では,胆囊壊死や穿孔による胆汁性,癌性腹膜炎の合併の可能性を念頭に置いて診断と治療を行う必要がある。</p>...

    DOI 医中誌

  • 診断に難渋した胆囊癌の1例

    永島 一憲, 伊島 正志, 栗原 英心, 川上 知孝, 平石 秀幸, 今井 康雄, 大竹 陽介 Progress of Digestive Endoscopy 92 (1), 156-157, 2018-06-15

    <p> A 70-year-old male was admitted to our hospital due to high level of serum CA19-9 and the presence of major papilla swelling by CT examination. We could not confirm the presence of malignant …

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  • 胆道癌化学療法―術前・術後・非切除―

    植木 敏晴, 伊原 諒, 土居 雅宗, 丸尾 達, 永山 林太郎, 畑山 勝子, 平塚 裕晃, 田中 利幸, 野間 栄次郎, 光安 智子 胆道 32 (2), 209-215, 2018-05-31

    <p>胆道癌は外科切除が唯一の根治治療であるが,切除可能であっても早期ではなく進行癌の状態,あるいは遠隔転移や高度浸潤のため切除不能進行癌の状態で発見されることが多く,切除後や切除不能例に対して化学療法が施行されている.本邦では,切除不能胆道癌に対する標準的1次治療はゲムシタビン+シスプラチン併用療法である.2次治療としてエスワンが多く使用されているが,胆道癌術後補助化学療法を含めてそれらのエビ…

    DOI 医中誌

  • 胆道癌の治療戦略(広範囲胆管癌も含めて)

    中郡 聡夫, 矢澤 直樹, 山田 美鈴, 増岡 義人, 益子 太郎 胆道 32 (2), 193-200, 2018-05-31

    ...<p>2000年1月から2016年12月の間に東海大学消化器外科で切除した乳頭部癌(n=85),胆嚢癌(n=95),遠位胆管癌(n=94),肝門部領域胆管癌(n=54),および肝内胆管癌(n=47)の外科治療成績からその治療戦略を検討した.左右肝管合流部から膵内胆管にまで及ぶ肝外胆管癌を広範囲胆管癌(n=17)としてその治療成績も検討した....

    DOI 医中誌

  • 胆囊癌の画像診断と外科治療

    若井 俊文, 坂田 純, 堅田 朋大, 滝沢 一泰, 三浦 宏平, 廣瀬 雄己 胆道 32 (1), 44-50, 2018

    ...胆囊癌の主要な肝内進展様式は直接浸潤とグリソン鞘浸潤であり,グリソン鞘浸潤の主体はリンパ管浸潤である.胆囊癌に対する根治切除の際には,主病巣とその近傍の肝内に潜在する顕微鏡的なグリソン鞘浸潤巣とを除去することに主眼をおいて肝切離マージンを設定する必要がある.#13aリンパ節を含む本邦の胆道癌取扱い規約第6版の定める領域リンパ節が,胆囊癌における至適なリンパ節郭清範囲である....

    DOI 医中誌

  • 胆囊原発印環細胞癌の1例

    鈴木 和臣, 丸山 常彦, 鈴木 修司 日本外科系連合学会誌 43 (5), 919-925, 2018

    ...<p>症例は49歳,女性.主訴は腹部膨満感と頻回の嘔吐で,当院消化器内科を受診した.上部消化管内視鏡検査にて十二指腸下行脚の狭窄が指摘され緊急入院となった.血液検査ではCA19-9 285U/ml,SPan-1 82U/mlと上昇を認めた.腹部造影CTでは胆囊壁のび漫性肥厚と肝浸潤を疑う所見を認め,腫瘍による圧排で十二指腸下行脚の狭窄を認めた.胆囊癌十二指腸浸潤の診断にて手術を施行した.術中所見では...

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  • 出血性胆嚢炎により発症した平坦浸潤型胆嚢癌の1例

    落合 洋介, 京兼 隆典, 河合 徹, 浅井 悠一, 久世 真悟, 馬場 聡 日本臨床外科学会雑誌 79 (8), 1764-1771, 2018

    ...の可能性も否定できなかったため,肝床切除を伴う胆嚢摘出術を施行した.術中迅速病理検査で漿膜下層までの浸潤を認める胆嚢癌と診断されたため,領域リンパ節郭清を追加した.病理組織学的診断では,平坦型の低分化腺癌であり,リンパ節転移は認められなかった.出血性胆嚢炎により発症した胆嚢癌症例はまれであり,文献的考察を加え報告する....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 胆囊癌に対する外科治療のup-to-date

    坂田 純, 廣瀬 雄己, 三浦 宏平, 滝沢 一泰, 小林 隆, 若井 俊文 胆道 32 (1), 105-113, 2018

    ...,近年では,その適応と限界が明らかになりつつある.pT2胆囊癌に対する切除術式に関しては,肝切除範囲,リンパ節郭清範囲,肝外胆管切除の併施の有無のいずれも明確なコンセンサスが得られていない.また,最近では,潜在性胆囊癌に関する知見も新たに報告されつつある.本稿では胆囊癌の外科治療の現状を明らかにするとともに,胆囊癌の病巣所見に応じた至適切除範囲について考察したい....

    DOI 医中誌

  • 「肝胆膵を貫く胆道」を考える

    木村 理 胆道 32 (1), 33-43, 2018

    ...同時発生した剖検例の報告から「腫瘍・疾患の発生はその臓器全体の上皮において考えるべきではないか」という理念は十分現実的である.すなわち胆道疾患の患者については「肝胆膵を貫く胆道」を考えていくべきである.中部胆管癌の主腫瘍だけ切除し,胆管空腸吻合する手術適応はあってもよい.胆嚢IPNBの頻度,胆道IPNBのNomenclature(分類学的な命名法)について述べた.また肝十二指腸間膜の解剖の重要性,胆嚢癌...

    DOI 医中誌

  • 胆嚢仮性動脈瘤の1例

    佐々木 貴英, 岩永 真一, 松本 芳子, 谷 博樹, 渕野 泰秀, 城崎 洋, 大谷 博, 豊島 宏 日本臨床外科学会雑誌 79 (2), 399-404, 2018

    ...症例は83歳の女性で,呼吸苦と胸腹部痛を主訴に救急車で来院された.理学所見,血液生化学検査,腹部CT,MRIより当初胆嚢癌に伴う出血を疑った.出血は自然止血し,高齢で認知症であることを考え,経過観察の方針とした....

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  • 造影ハーモニックEUSによる孤立性胆嚢病変の鑑別診断

    鎌田 研, 竹中 完, 北野 雅之, 大本 俊介, 宮田 剛, 三長 孝輔, 山雄 健太郎, 今井 元, 櫻井 俊治, 西田 直生志, 樫田 博史, 筑後 孝章, 千葉 康敬, 中居 卓也, 竹山 宜典, Andrea Lisotti, Pietro Fusaroli, 工藤 正俊 日本消化器内視鏡学会雑誌 60 (9), 1611-1620, 2018

    <p>【背景と目的】孤立性胆嚢病変の鑑別診断は課題が残されている.本研究の目的は,胆嚢孤立性病変に対する造影ハーモニックEUS(CH-EUS)の有用性を評価すること.</p><p>【方法】2007年3月から2014年2月までの間に,孤立性胆嚢病変を有する125人の患者に対してCH-EUSを施行し,レトロスペクティブにCH-EUSの有用性を検討した.はじめに,胆嚢病変と胆泥の鑑別診断能に関して,通…

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  • 頸部嵌頓により急性胆嚢炎を呈した早期胆嚢癌の1例

    宇野 雅紀, 神谷 里明, 川井 覚, 高木 健司, 前田 孝, 小倉 淳司, 松浦 晃洋 日本臨床外科学会雑誌 79 (11), 2346-2349, 2018

    ...と診断され,胆嚢剥離面や胆嚢管断端に癌の進展を認めなかった.胆嚢癌は自覚症状に乏しく,早期癌は胆石症の手術で偶然見つかることも多い.胆嚢頸部への嵌頓により生じた胆嚢炎を契機として発見された早期胆嚢癌はまれであり,報告をする....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

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