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検索結果 1,601 件

  • 急性脳卒中/TIA発症後自宅退院患者の3か月後の IPAQを過小評価する患者の特徴

    山下 遥, 太田 幸子, 西薗 博章, 横田 千晶 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 331-331, 2024-03-31

    ...</p><p>【方法】</p><p> 2020年4月から2022年12月に急性脳卒中/一過性脳虚血発作 (TIA)にて当院に入院後,理学療法処方があった患者で,病前日常生活が自立し,直接自宅退院となった例のうち,3ヶ月後に身体活動性をIPAQとスズケン社製生活習慣記録機ライフコー ダGS/Me(LC)で評価しえた313例(男性205例,平均68歳)を対象とした.3か月後のLCでの運動量とIPAQの身体総活動量...

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  • 繰り返す一過性脳虚血発作様症状で発症したリウマチ性髄膜炎の1例

    忽那 史也, 荒田 昌彦, 足利 裕哉, 佐藤 和明, 徳田 昌紘, 岩永 洋 脳卒中 advpub (0), 2024

    ...<p>症例は53歳女性.関節リウマチ診断から2カ月後に一過性の右上下肢麻痺,失語を発症した.症状が繰り返すことから一過性脳虚血発作(transient ischemic attack: TIA)が疑われ,精査目的に当科へ入院した.頭部MRIで,左前頭葉および頭頂葉の髄膜に造影効果を伴う拡散強調画像/FLAIR画像高信号を認め,関節リウマチの既往からリウマチ性髄膜炎が疑われた.髄液検査で,抗環状シトルリン...

    DOI Web Site 参考文献17件

  • 急性心筋梗塞合併の脳主幹動脈閉塞症に対し,経皮的冠動脈形成術先行で血栓回収療法を行った1例

    淺野 紘史, 向田 直人, 込山 和毅, 和田 元, 若林 和樹 脳卒中 46 (1), 25-29, 2024

    ...<p>89歳男性,突然の左上下肢麻痺を発症し,約40分で当院へ救急搬送された.来院時,JCS 2, 右共同偏視,左上下肢の重度麻痺を認め,NIHSS 21点であった.CTで右M1にhyperdense MCA signを認めたが,早期脳虚血性変化は認めなかった.心電図ではST上昇を認め,急性心筋梗塞に伴う心原性脳塞栓症と診断した.rt-PA静注療法は見送り,急性心筋梗塞に対する経皮的冠動脈形成術を行...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 失語症で発症した脳梗塞後early seizureの1例

    矢野 鉄人, 秋山 茂雄, 前田 有貴子, 福嶋 直弥, 日野 修嗣 脳卒中 46 (2), 134-140, 2024

    ...,脳梗塞の約10%で生じるとされている.本症例では,失語が繰り返し出現していたことから,抗てんかん薬ラコサミドを導入した.抗てんかん薬導入後は,神経症状の再燃なく経過した.非けいれん症状で発症する脳梗塞後early seizureは,脳虚血発作との鑑別が難しく,脳虚血発作との鑑別を行うためにearly seizureの可能性を考慮し,診療にあたることが大切であると考えられた....

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 反復する脳梗塞に対し茎状突起切断術が有効であったEagle症候群例

    古井 萌子, 的場 拓磨, 佐藤 豊大, 川北 大介, 村嶋 明大, 蓑原 潔, 中井 一之, 岩城 翔, 柘植 博之, 金屋 歳三, 岩﨑 真一 頭頸部外科 33 (3), 375-378, 2024

    ...典型例では,下位脳神経の圧迫や絞扼により咽頭痛・嚥下障害・顔面痛・頸部痛などが生じるが,稀に内頸動脈の圧迫・解離により一過性脳虚血発作や脳梗塞を呈する例もある。今回,われわれは反復する脳梗塞の原因がEagle症候群であった症例を経験した。過長した茎状突起が頸動脈を圧迫することで脳梗塞を発症しており,茎状突起切断術が治療に有効であった。術後1年経った現時点で,再発は認めていない。...

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  • 頭部単純CT画像による脳血液量の可視化

    内沢 隆充 脳卒中 advpub (0), 2024

    ...頭部単純CT画像に反映されている.血液Hb濃度は個人ごとに一定であるので,頭部単純CT画像のCT値はCBVに比例している.しかし,CBVの変化によるCT値の変化はごくわずかであり,雑音と視認限界のため変化を認識することはできない.そこで,CBVの変化を可視化する画像処理法を考案し,様々な病態のCT画像を観察した.超急性期心原性脳塞栓症では,CBVの低下範囲から虚血範囲を確認できる可能性がある.慢性脳虚血症例...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • くも膜下出血の疫学と転帰

    井川 房夫 島根県立中央病院医学雑誌 47 (1), 3-9, 2023-03-10

    ...最近 30年間でくも膜下出血頻度は日本のみが増加しているという報告の反論として,我々は,2003年から2015年までの日本のくも膜下出血頻度は減少し,その原因は,生活習慣(高血圧,喫煙等)の改善のためであることを報告した.しかし,日本人のくも膜下出血の頻度は世界一高いがその原因は解明されていない.一方,日本の脳梗塞に比較してくも膜下出血の治療成績は改善されておらず,くも膜下出血後脳損傷や遅発性脳虚血...

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  • 閉塞部遠位側の感染性動脈瘤における血栓回収療法後の造影剤漏出と考えられた1例

    横地 泰徳, 池田 宏之, 赤池 夏樹, 山下 陽生, 上里 弥波, 紀之定 昌則, 黒﨑 義隆, 沈 正樹 脳卒中 45 (3), 277-283, 2023

    ...CTで閉塞部遠位側の末梢性動脈瘤周囲に高吸収域を認めた.脳梗塞発症時には,敗血症性塞栓が鑑別診断に挙がっており,感染性動脈瘤の破裂を疑いコイル塞栓術を行ったが,最終的に感染性心内膜炎に合併した既存の動脈瘤からの過去の敗血症性塞栓による,動脈瘤と癒着した周囲組織への造影剤漏出と判断した.血栓回収療法後に発生した,末梢性動脈瘤周囲の造影剤漏出には,閉塞部遠位側でのマイクロカテーテルからの造影剤の注入,脳虚血...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 単一施設における心房細動患者の死因の検討—脳梗塞死を中心に—

    中島 一夫, 仲 元司, 西山 修, 高濱 充貴, 西森 栄太 脳卒中 advpub (0), 2023

    ...【結果】Fine and Grayの比例ハザードモデルを用いた検定にて,経時的な全死亡率の増加と脳梗塞死亡率の減少を認めた.脳梗塞死に影響を及ぼす因子の多変量解析にて,年齢,女性,持続性/永続性AF, 脳梗塞/一過性脳虚血発作/全身性塞栓症既往が正の相関性を,抗凝固療法が負の相関性を示した.【結論】AF患者の脳梗塞死は経時的に減少し,抗凝固療法がその一因と考えられた.</p>...

    DOI Web Site 参考文献20件

  • 急性期虚血性脳卒中患者における90日後の重篤な転帰の予測因子

    永金 義成, 田中 瑛次郎, 濱中 正嗣, 山田 丈弘, 藤並 潤, 岸谷 融, 徳田 直輝, 沼 宗一郎, 森田 智視, 山本 康正 脳卒中 45 (3), 229-235, 2023

    ...【方法】5年9カ月間に入院した発症7日以内の脳梗塞,または一過性脳虚血発作連続例の前向き追跡調査データを用い,入院時情報(年齢,性別,発症前mRS, 入院時NIHSS)と90日後の重篤な転帰(mRS 5–6)との関連を調べた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 自験前向きコホートの結果からみた虚血発症成人もやもや病の転帰

    小笠原 邦昭 脳卒中の外科 51 (5), 381-389, 2023

    ...「貧困灌流のない虚血発症成人もやもや病」においては,初期治療はシロスタゾールを含む内科治療が第一選択で,再発してから手術を考慮することで十分である.一方,上記のように内科治療を行った場合,2.4%/年で狭窄性病変の病期が進行し,その半数が脳血流低下による貧困灌流をきたし,脳虚血症状を再発する.また3.2%/年で新たにmicrobleedsが出現し,その出現は神経組織を損傷し,脳循環低下,認知機能低下...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献23件

  • CT Perfusionにおける被ばく低減の検討

    佐藤 文貴, 田邉 頌章, 森下 猛史, 坂口 隆, 増尾 修, 鐵尾 佳章, 高瀬 香奈, 磯崎 潤, 青柳 孝行, 戸田 博幸 脳血管内治療 8 (2), 49-54, 2023

    ...【方法】脳虚血性患者でCTPを施行し,通常のプロトコルのデータ(早期相16スキャン+後期相4スキャン)と,早期相を半分の8スキャンに間引いたデータをそれぞれ解析にかけた.解析のアルゴリズムにはベイズ推定法を用い,視覚評価と定量評価で比較した.視覚評価は,4名の評価者が一対比較法による評価を行った.定量評価は,大脳皮質領域両側にregion of interest(ROI)を設定し,各解析法について対側比...

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  • MRI拡散強調画像で診断し得たpure hand knob infarctionの1例

    山髙 元暉, 牧野 健作, 西岡 和輝, 眞上 俊亮, 中尾 保秋, 山本 拓史 脳卒中 advpub (0), 2023

    ...いて良好な転帰をたどった症例を経験したので報告する.症例は75歳男性,突然の手関節より末梢の筋力低下を主訴に来院した.頭部MRIにて左運動野に限局する急性期脳梗塞を認め,rt-PAによる静注血栓溶解療法を行った.神経症状は急速に改善し.神経脱落所見なくmRS 0で自宅退院した.手指に限局する筋力低下を主訴とする脳梗塞は稀で,末梢性神経障害との鑑別が問題となる.手指機能は日常生活に大きく影響するため,脳虚血...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • ラット一過性脳虚血モデルにおける全身臓器の HMGB1 の発現

    梶原 遼, 大滝 遼, 稲原 裕也, 神谷 光樹, 根岸 弘, 小林 真人, 熊川 貴大, 五十嵐 崇浩, 四條 克倫, 茂呂 修啓, 大島 秀規, 前田 剛, 浅野 正岳, 吉野 篤緒 日大医学雑誌 81 (6), 347-354, 2022-12-01

    ...【結語】軽微な脳虚血であるラット一過性脳虚血モデルでも全身臓器の炎症反応,脳内の細胞傷害及び炎症反応が惹起される事が証明された.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献26件

  • 安全確実な脳保護法の選択とpit fall

    内田 徹郎 日本心臓血管外科学会雑誌 51 (6), lxix-lxxvi, 2022-11-15

    ...自己調節機能が期待できる灌流圧下限の40~60 mmHg,灌流量9~12 ml/kg/min,さらに最近は25~28℃の中等度低体温下のSCPによる弓部置換術を採用する施設が多い.HCAは,超低体温下の酸素消費量減少による脳保護効果を基本とする.特別な体外循環回路や脳循環カニューレを必要としないため,簡便で術野はシンプルだが,適切な脳保護には厳しい時間的制約がある.RCPは,HCAの最大の問題である脳虚血...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献36件

  • 鍼灸治療中に一過性脳虚血発作を認めた一症例

    石山 すみれ, 成島 朋美, 鮎澤 聡 全日本鍼灸学会雑誌 72 (4), 255-260, 2022-11-01

    ...【考察】術者が観察した症状は一過性脳虚血発作による失語症と考えられた。 長時間患者と接している鍼灸師は患者の状態の変化に気がつく場面も多いと考えられ、 医療連携の中での治療において一定の役割をもつと思われた。 また、 良好な医療連携に加えて、 鍼灸師自らが疾患に関する知識を有していることも大切である。 </p>...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 大動脈弁置換後に急性緑内障発作を合併した1例

    栃木 秀一, 建部 祥, 田邉 友暁, 田岡 誠, 山﨑 琢磨, 齋藤 真人, 丁 毅文, 丁 栄市, 加藤 能利子, 曽川 正和 心臓 54 (8), 928-931, 2022-08-15

    ...経過観察とされた.今回心エコーでは大動脈弁最大血流速度4 m/sの大動脈弁狭窄症を認め心電図では左室肥大とV1-3でST上昇,加えて逸脱酵素の上昇を認めた.同日入院,保存的治療を行い病状の改善をみて再度心臓カテーテル検査を行い左室-大動脈間圧較差56 mmHgと大動脈弁狭窄の進行を認め,1カ月後に手術(機械弁による大動脈弁置換)を行った.第3病日に左下肢のしびれ,右手指が動かしにくいという症状出現,脳虚血発作...

    DOI 医中誌

  • 無症候で発見された頸動脈プラーク潰瘍形成と以後の神経学的症状出現との関連

    湯浅 麻美, 西尾 進, 平田 有紀奈, 大櫛 祐一郎, 荒瀬 美晴, 楠瀬 賢也, 山田 博胤, 佐田 政隆 医学検査 71 (3), 404-411, 2022-07-25

    ...成績:検査後の経過観察中に神経学的症状の出現を認めたのは,潰瘍形成群87例中2例(ともに一過性脳虚血発作)であり,非潰瘍形成群では神経学的症状の出現を認めなかった。2群間の神経学的症状出現の有無について統計学的有意差を認めなかった。結論:無症候で発見された潰瘍形成を伴うプラークは,経過観察中の神経学的症状出現と有意な関連を認めなかった。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 低酸素低血糖刺激後のミクログリア・末梢血単核球による脳梗塞機能回復促進療法

    金澤, 雅人 新潟医学会雑誌 136 (2), 33-37, 2022-02

    脳梗塞は重度の後遺症を呈する疾患であり,脳梗塞後の機能回復療法の開発が望まれている.近年,脳梗塞に対する細胞療法の研究が盛んに行われている.しかし,既存の細胞療法は,投与細胞の採取や調整に複雑な手技を要し,一般臨床への普及が難しい.我々は,炎症に作用すると考えられていたミクログリアや末梢血単核球に,低酸素低糖という簡便な刺激を加えることにより,脳梗塞に対して治療効果のある細胞を調整できることを証…

    機関リポジトリ HANDLE Web Site ほか1件

  • 失語を伴う脳梗塞を発症した左鎖骨下動脈盗血症候群に対し腋窩-腋窩動脈バイパス術を施行した1例

    野村 颯, 早津 幸弘, 羽場 文哉, 山谷 一広, 畑 正樹 日本心臓血管外科学会雑誌 51 (1), 57-60, 2022-01-15

    ...完全閉塞を認め,頸動脈エコーでは鎖骨下動脈盗血現象を認めた.神経学的症状を認めなかったため経過観察となったが,術後11カ月目に一過性の意識消失と失語症を発症し,当院へ搬送となった.前医のMRIでは中大脳動脈と後大脳動脈の分水嶺域にあたる側頭葉皮質後半部を中心とした脳梗塞を認め,当院搬送後の拡散強調画像では同部位の高信号域拡大を認めた.失語を伴う脳梗塞を発症した鎖骨下動脈盗血症候群と診断し,さらなる脳虚血...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 潜因性脳梗塞に対する経皮的卵円孔開存閉鎖術後の植込み型心電図記録計による二次性心房細動検出:症例報告

    江頭 柊平, 土井尻 遼介, 遠藤 秀晃, 木村 尚人, 中島 祥文, 森野 禎浩, 菊池 貴彦 臨床神経学 62 (10), 787-792, 2022

    ...<p>61歳男性.一過性の構音障害と左上肢しびれで受診した.頭部MRIで左側頭葉の急性期梗塞と両側皮質の陳旧性梗塞があり,経食道心エコーでシャント量の大きな卵円孔開存を認めた.深部静脈血栓症はなかった.抗血小板薬投与下で脳梗塞再発があり41病日に植込み型心電図記録計(insertable cardiac monitor,以下ICMと略記)を留置しワルファリンに変更した.57病日に一過性脳虚血発作が再発...

    DOI Web Site PubMed 参考文献12件

  • 術前経口飲水量が鏡視下腱板修復術中の循環動態に及ぼす影響

    新宮 恵, 村 成幸, 大石 隆太, 櫻田 香 肩関節 46 (2), 440-445, 2022

    ...ビーチチェア位時は一過性に血圧が低下し,脳虚血に陥る危険性がある.今回,術前経口飲水量がARCR中の循環動態に及ぼす影響について前向きに検討した.平均年齢63.7歳(43∼81歳)の91例を対象に,自己記入式調査で飲水量を調査し,術中は観血的動脈圧にて血圧を測定した.術当日の飲水量500mlを基準として比較すると,飲水量の違いにより術中血圧の変化に有意差がみられた(反復測定分散分析p = .0420...

    DOI 医中誌

  • 初期診断において一過性脳虚血発作と診断され抗血小板療法が行われた頚髄硬膜外血腫の1例

    吉本 祐介, 藤原 賢次郎 脳卒中 44 (6), 642-646, 2022

    ...<p>症例は74歳男性.突然の左片麻痺にて発症し,発症から1時間後の当院救急外来搬入時には麻痺は消失していた.麻痺出現の3日前より軽微な左後頚部痛を認めた.頭部CT, MRIで異常なく,一過性脳虚血発作(TIA)の診断のもと抗血小板剤投与が開始された.発症翌日に退院し,外来経過観察となったが,その後,頚部痛の存在から頚椎頚髄疾患の可能性が再考されるに至り,患者に再受診してもらい,頚椎MRIを施行した...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 高安動脈炎による左総頸動脈閉塞に合併した前交通動脈囊状動脈瘤破裂の1剖検例

    吉村 基, 西村 中, 有村 公一, 下川 能史, 鈴木 諭, 溝口 昌弘, 岩城 徹 脳卒中 44 (1), 46-52, 2022

    ...腎性高血圧の指摘があり,降圧剤が処方された.今回,突然の頭痛を主訴に前交通動脈瘤破裂によるくも膜下出血を発症した.各種治療を施すも,再破裂や脳血管攣縮,脳梗塞を合併し死亡した.剖検にて前交通動脈に複数の囊状動脈瘤を認めたが,組織学的に血管炎や粥状硬化および壁の解離を認めなかった.高安動脈炎により左総頸動脈は外頸動脈分岐部直前まで閉塞していたが,内頸動脈は開存していた.高安動脈炎では,脳梗塞,一過性脳虚血発作...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 内膜確認と縫合を意識した確実なSTA-MCAバイパス術 ─Intimal check,needle tail check,intimal fittingを用いて─

    杉山 達也, 水谷 徹, 鷲見 賢司, 中條 敬人, 佐藤 洋輔, 松本 政輝, 新井 晋太郎, 廣瀬 瑛介, 清水 克悦 脳卒中の外科 50 (3), 222-225, 2022

    ...<p>superficial temporal artery-middle cerebral artery(STA-MCA)バイパス術は,脳虚血や治療困難な脳動脈瘤,もやもや病などに対する手技として,脳卒中の外科医に必要な手技である.バイパス術の練習方法や手技についての報告はあるが,本稿で主張している縫合部の内膜確認方法や縫合の手技が述べられた文献は渉猟し得なかった.われわれは2012年5月から2018...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • バセドウ病,IgG4関連眼疾患を有しCOVID-19回復後に一過性脳虚血発作を呈した脳静脈洞血栓症:症例報告

    江頭 柊平, 吉本 武史, 田中 寛大, 鴨川 徳彦, 塩澤 真之, 髙下 純平, 豊田 一則, 古賀 政利 臨床神経学 62 (12), 928-934, 2022

    <p>57歳男性.バセドウ病,IgG4関連眼疾患がありプレドニゾロンを内服していた.coronavirus disease 2019(COVID-19)回復1ヶ月後に頭痛,右上肢脱力としびれで受診した.脱力としびれは一過性で受診時はなかった.頭部造影CT,MRIで上矢状静脈洞,右横静脈洞,右S状静脈洞と右内頸静脈の血栓を認め,脳血管造影で同部位の閉塞と左前頭頭頂葉に軽度灌流遅延を認めた.脳静脈洞…

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献24件

  • 最重症くも膜下出血(WFNS Grade V)に対する神経集中治療

    小畑 仁司 脳卒中の外科 50 (6), 474-481, 2022

    ...p><p>SAHの転帰不良の最大要因は,発症72時間以内の早期脳損傷(early brain injury:EBI)である.当施設では,WFNS Grade Vであっても瞳孔が散大固定していない75歳以下の患者に対して,EBIの軽減を目的としてただちに低体温療法を導入し,根治術を施行している.体表冷却により深部温33.5℃を3日間維持後,1℃/日以下で復温し,36℃に到達後のDay 7以降,遅発性脳虚血発症...

    DOI Web Site 参考文献40件

  • シャントを使用した頚動脈内膜剝離術の手術手技と治療成績

    石川 達也, 岡田 芳和, 山口 浩司, 船津 尭之, 江口 盛一郎, 石川 友美, 丹羽 章浩, 野中 拓, 町田 亘, 川俣 貴一 脳卒中の外科 50 (6), 454-460, 2022

    ...</p><p>2013年4月から2020年3月の間に当院でCEAを施行した連続186例を対象とし,全例にシャントの使用を試みた.クロスクランピングによる脳虚血を,術中SEPの50%以上の低下と術後の症候性脳梗塞の発症で評価した....

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 慢性的脳虚血誘発認知障害に対するmizagliflozinの効果

    石田 菜々絵, 斉藤 麻希, 佐藤 幸子, 手塚 優, 三部 篤, 平 英一, 弘瀬 雅教 日本薬理学会年会要旨集 95 (0), 3-P-195-, 2022

    <p><b>Introduction:</b> Sodium/glucose cotransporter 1 (SGLT1) participates in ischemia-reperfusion-induced neural injury and the development of vascular cognitive impairment. However, whether …

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  • 脳血管周囲へのアミロイドβ蓄積が脳血管機能に及ぼす影響

    渡辺 信博, 飯村 佳織, 堀田 晴美 自律神経 59 (1), 151-156, 2022

    ...<p>アルツハイマー病(AD)は,脳実質内(神経細胞周囲)にアミロイドβ(Aβ)が異常蓄積することが引き金となって生じると考えられている.近年ではまた,一過性脳虚血などの脳血管障害もADの危険因子のひとつに挙げられている.脳の神経細胞は虚血に脆弱であるが,血管拡張神経を刺激し脳虚血の程度を軽減させると,傷害されるニューロンの数が減少する.すなわち,虚血時の脳血管反応はADの病態に影響を及ぼすと推測される...

    DOI 医中誌

  • くも膜下出血の治療

    鈴木 秀謙, 川北 文博, 浅田 玲緒尚, 山本 篤志, 宮崎 敬大, 山中 拓也, 佐藤 丈典, 辻 正範, 西川 拓文, 藤本 昌志, 三浦 洋一, 安田 竜太, 当麻 直樹 Japanese Journal of Neurosurgery 31 (8), 513-520, 2022

    ...しかし, くも膜下出血の転帰のさらなる改善のためには, 手術成績の改善のみでは不十分で, 早期脳損傷や遅発性脳虚血に対する新たな治療法の開発が必要である. 現在, 続発性脳損傷の抑制を目的とした複数の第3相試験が行われており, その結果が待たれる.</p>...

    DOI Web Site 参考文献19件

  • くも膜下出血後の脳血管攣縮と遅発性脳虚血

    櫻谷 正明 日本集中治療医学会雑誌 28 (6), 509-519, 2021-11-01

    ...脳血管攣縮が遅発性脳虚血(delayed cerebral ischemia, DCI)を引き起こすと考えられてきたが,脳血管攣縮だけではなく様々な要因で起こることがわかってきている。SAH後にDCIを起こし,脳梗塞に至ってしまうと身体機能は低下する可能性が高く,適切な予防や介入が求められる。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献100件

  • 治療抵抗性高血圧症として加療中に,Mid-aortic syndromeによる脈管性高血圧症の診断に至った1例

    平井 俊浩, 小川 裕二, 秋田 滉一, 中川 敬太, 柴山 佳一郎, 浅野目 晃, 鈴木 孝英, 八巻 多, 貴田岡 享, 酒井 博司, 佐藤 伸之, 長谷部 直幸 心臓 53 (5), 460-466, 2021-05-15

    ...<p> 症例は78歳女性.72歳時に近医にてParkinson病,高血圧症の診断となり加療が開始された.74歳時に治療抵抗性高血圧症として紹介となり,降圧薬を複数内服するも十分な降圧が得られないまま経過していた.78歳時,一過性脳虚血発作を契機に,全身の動脈硬化の再評価を行った.Ankle brachial pressure index(以下ABI)右0.59,左0.57と両側で低下を認め,背部・心窩部...

    DOI 医中誌

  • 突然発症の右片麻痺に対して発症初期に脳血管障害として加療された特発性脊髄硬膜外血腫の一例

    髙木 寛, 武藤 和彦, 宮崎 眞一, 大山 哲寛, 土田 徹, 川添 泰弘, 二山 勝也, 坂本 佳菜子, 池田 天史 整形外科と災害外科 70 (1), 166-171, 2021-03-25

    ...【症例】83歳女性,突然発症の右片麻痺と右肩違和感で当院救急搬送された.頭部単純MRIで明確な新規脳梗塞病変は認めなかったが,一過性脳虚血発作また心源性脳塞栓症疑いで入院となった.入院後も麻痺症状の改善はなく入院3日目に当科紹介され画像検査にて第3から第5頚椎上縁レベルに脊柱管内の血腫を認め脊髄硬膜外血腫の診断となり緊急で第3,4頚椎片側椎弓切除並びに血腫除去を行った.以後緩徐に麻痺は改善し術後15...

    DOI Web Site 医中誌

  • 海馬における脳虚血再灌流後の神経傷害に対するEAAC1の役割

    東 洋一郎, 新武 享朗, 清水 翔吾, 清水 孝洋, 齊藤 源顕 日本薬理学雑誌 156 (1), 21-25, 2021

    ...の異なる一過性脳虚血モデルマウスを用いた検討により,脳虚血再灌流後の海馬の神経傷害に対するEAAC1のGSH合成促進を介した神経保護機能が明らかになってきた.そこで,本稿では,虚血性神経細胞死に対するGSHの神経保護作用をEAAC1に着目しながら概説する....

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献13件

  • 頚部頚動脈狭窄からのartery-to-artery embolismの病態

    小笠原 邦昭, 久保 慶高 Japanese Journal of Neurosurgery 30 (5), 395-401, 2021

    ...Emboliが脳虚血巣を作るメカニズムとしては, 塞栓子が飛んだときに血流速度が速いと虚血巣は作らないが, 血流速度が遅いと虚血巣が形成されるwash-out仮説と, 側副血行路の有無であることが示唆された. Emboliが頚動脈狭窄部から末梢に飛ぶメカニズムとしては, 頚動脈プラークの性状に加え狭窄部の壁せん断応力が関連していることが示唆された.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 微小粒子状物質(PM2.5)曝露による虚血性炎症の亢進と脳梗塞予後の増悪

    田中 美樹, 大黒 亜美, 鍋谷 悠, 奥田 知明, 伊藤 康一, 石原 康宏 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), P-36E-, 2021

    ...本研究では,実験的脳虚血モデルマウスを用いてPM2.5曝露による脳梗塞予後への影響を調べた。</p><p>【方法】PM2.5としてNIES CRM No.28(CRM)を用いた。8-12週齢の雄性ICRマウスにCRM(100 μg/mouse/day, diluted in saline)を7日間鼻腔内投与し,Photothrombosisにより脳虚血を誘導した。...

    DOI

  • 大腸内視鏡的減圧術により緊急手術を回避し得たS状結腸嵌頓鼠径ヘルニアの1例

    柳生 利彦, 八上 佳和, 坂東 具樹 日本消化器内視鏡学会雑誌 63 (2), 195-199, 2021

    ...<p>75歳男性,一過性脳虚血発作で入院経過観察中にS状結腸による左鼠径ヘルニア嵌頓を併発.大腸内視鏡施行しヘルニア嚢内のS状結腸内容を可及的に吸引減圧しヘルニア嚢は著明に縮小,用手的にS状結腸還納可能となり緊急手術を回避し後日待機的に根治術を施行し得た.鼠径ヘルニアの嵌頓は比較的実臨床で遭遇し得る疾患であり緊急手術の適応であるが,高齢者では様々な併存疾患による手術リスクが問題となり待機手術が望ましく...

    DOI 医中誌

  • 炎症病態をターゲットとしたトランスレーショナルリサーチと創薬

    西堀 正洋 日本薬理学会年会要旨集 94 (0), 2-SL8-, 2021

    ...演者は、HMGB1に対する特異的単クローン抗体を作製し、抗体を用いて脳虚血、脳出血、脳外傷、てんかん等の中枢疾患におけるターゲットバリデーションと治療効果の評価を行ってきた。その結果、抗体治療は、これらの傷害モデルで共通して観察されるBBB破綻を強く抑制し、随伴する脳内炎症を軽減することで難治性脳疾患に治療効果を発揮することを明らかにした。...

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  • 一過性脳虚血発作様症状で発症し遺伝的要因が疑われた可逆性脳梁膨大部病変を有する軽症脳炎/脳症の1例

    忽那 史也, 上野 未貴, 徳田 昌紘, 岩永 洋, 堤 圭介 臨床神経学 62 (3), 224-230, 2021

    ...<p>一過性脳虚血発作様症状で発症し,家族歴から遺伝的要因が考えられる1例を経験した.症例は26歳男性.8歳時にも類似の病歴がある.突然の構音障害,嚥下障害を発症したが数時間で軽快した.翌日,同様の症状が再発し当科へ入院した.症状は2時間で軽快したが,MRIで両側深部白質にDWI高信号域を認めた.後日画像所見の消失を確認し可逆性脳梁膨大部病変を有する軽症脳炎/脳症(mild encephalitis...

    DOI Web Site PubMed 参考文献15件

  • 脳虚血における細胞外ATP動態の生体内蛍光イメージング

    北島 奈美, 瀧川 健司, 関谷 敬, 浅沼 大祐, 坂本 寛和, 並木 繁行, 飯野 正光, 廣瀬 謙造 日本薬理学会年会要旨集 94 (0), 3-Y-F3-4-, 2021

    <p>Adenosine 5’ triphosphate (ATP) works as an extracellular signaling molecule in the brain, and is involved in regulation of neuronal activity and blood flow. However, the spatiotemporal dynamics …

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  • 新生児慢性肺疾患・脳虚血疾患に対するStem cell therapy

    大西 聡 日本周産期・新生児医学会雑誌 56 (4), 590-594, 2021

    <p> はじめに</p><p> 昨今の新生児医療の発展により超未熟児の生存率は向上したが,合併症である慢性肺疾患(Chronic lung disease:CLD)は減少していない.詳細な病態は解明されておらず,有効な治療法がない.CLDは長期呼吸機能だけでなく脳性麻痺や発達遅延等の神経学的問題をきたすため,治療法の開発は重要命題である.CLDの要因としては出生前因子として絨毛膜羊膜炎,胎児発育…

    DOI 医中誌

  • 脳虚血症状で発症した急性大動脈解離の2症例

    高橋 祐一, 越阪部 学, 東田 哲博, 内田 貴範, 金澤 隆三郎 脳卒中 43 (3), 235-239, 2021

    ...<p><b>要旨</b>:脳卒中診療において脳虚血症状で発症した急性大動脈解離を鑑別することは,単に致死的疾患である大動脈解離を正しく診断することだけでなく,不適切なrt-PA静注療法を避けるといった点で非常に重要である.脳虚血症状を伴う急性大動脈解離は,頻度は低いが,意識障害や失語症といった神経症状を伴い,脳卒中疑いで搬送される可能性がある.大動脈解離は解離部位に応じて非特異的で多彩な症状を呈しうる...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 重症くも膜下出血

    小畑 仁司 脳死・脳蘇生 33 (0), 8-14, 2021

    ...EBI をもたらす要因として,全脳虚血,出血による機械的応力,微小循環障害,脳血液関門の破綻,皮質拡延性抑制,エンドセリン-1,炎症等の関与が想定されている。EBI に対する特異的な治療法は現在のところ確立されていないため,その進行を可及的に抑制し,二次的脳損傷を軽減するとともに遅発性脳虚血を予防し, 早期発見と治療を行うことが転帰改善のためにきわめて重要である。...

    DOI 医中誌

  • 整容に配慮した小児もやもや病に対する複合血行再建術の工夫

    吉金 努, 林 健太郎, 山本 和博, 内村 昌裕, 藤原 勇太, 中川 史生, 神原 瑞樹, 永井 秀政, 秋山 恭彦 小児の脳神経 46 (4), 284-289, 2021

    ...の菲薄化や骨膜の欠損による骨癒合の遅延,また癒合遅延に伴う吸収性プレートの敬遠など整容面で問題となることがある.我々は熱凝固止血を避けた浅側頭動脈の採取,皮膚の血流を考慮した縫合処置,側頭筋を二層に分割した間接血行再建,骨弁の落ち込みを防止した骨形成,吸収性材料のみを使用することで整容面を重視した血行再建術を施行した.小児例4例6側に対して同法を採用し,術後に縫合不全や側頭筋の萎縮などはみられず,脳虚血...

    DOI 医中誌

  • 心房細動に対するリスク管理と運動療法の内容に工夫した脳出血の一症例

    下川 善行 九州理学療法士学術大会誌 2021 (0), 24-24, 2021

    ...問題点として, 心不全・脳虚血・心原性脳梗塞があり, 理学療法では,ROM,促通反復療法, 低周波治療, 電動サイクルマシンをベッド上や車いす乗車にて実施. バイタルサインが安定している時は, 長下肢装具(以下KAFO)を使用し高座位, 立位保持, 少量の歩行訓練を実施. 頻脈を伴うaf や, 血圧低下時は,休憩や臥床し観察した....

    DOI

  • 頚動脈内膜剥離術後29日目に発症した遅発性過灌流症候群の1例

    小島 丈夫, 神徳 亮介, 大谷 敏幸, 好本 裕平 北関東医学 70 (4), 367-373, 2020-11-01

    ...,術後29日全身性痙攣および著明な高血圧をきたした.遅発性過灌流症候群と診断し,厳重な降圧療法を再開した.数日で症状は軽快したが厳重な降圧療法は退院まで緩めず,後遺症なく術後44日自宅退院した.慢性的な血行力学的脳虚血にさらされていたことが想定される症例は,CEA後降圧療法により過灌流現象が一旦改善しても術後4週間以上にわたり過灌流症候群を発症するリスクがあり充分な注意が必要である....

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか3件 参考文献13件

  • 血管内治療の適応と限界:SVSガイドラインから  頸動脈病変

    宿澤 孝太, 大木 隆生 日本血管外科学会雑誌 29 (4), 259-264, 2020-08-26

    ...<p>頸動脈狭窄症の治療目的は,脳梗塞や一過性脳虚血発作の予防であり,その治療法は動脈硬化抑制を目指した生活習慣改善を含めた内科治療と,外科治療である頸動脈内膜剝離術(carotid endarterectomy; CEA),血管内治療である頸動脈ステント留置術(carotid artery stenting; CAS)とに分類される.CEAはあらゆる外科手術の中で,最も科学的根拠を有する外科手術であるが...

    DOI 医中誌

  • 不整な粥腫を有する腕頭動脈狭窄に対し腕頭動脈結紮術,腋窩–腋窩動脈交叉バイパス術を行った1例

    小川 達也, 林田 智博, 加藤 源太郎, 山本 修, 七条 健 日本血管外科学会雑誌 29 (4), 193-196, 2020-07-10

    ...の右大脳半球の脳梗塞を発症した.CTにて,不整な粥腫により内腔が狭窄し,径が17 mm大に拡大した腕頭動脈を認めた.遊離粥腫による塞栓が脳梗塞の原因と考えられた.血管径が拡大し,脳保護が難しいことから血管内治療は不適と判断した.手術は直視下で腕頭動脈を結紮し,腋窩–腋窩動脈交叉バイパス術で血行再建を実施した.術後経過は良好で,脳合併症は認められず,第6病日に退院した.腕頭動脈病変が原因と診断された脳虚血疾患...

    DOI 医中誌

  • 80歳以上の高齢者による自宅浴槽内での熱傷受傷に関する4年間の後ろ向き調査

    山倉 凌太, 大谷津 恭之, 窪 昭佳, 上原 理恵, 岡田 邦彦 熱傷 46 (2), 45-50, 2020-06-17

    ...受傷要因としては, 入浴による血圧等の変化から起こる一過性脳虚血に起因する判断力低下や, 筋力低下等の身体的要因で浴槽からの脱出が困難となることのほか, 2ハンドル混合水栓そのものの危険性が考えられた. このうち, 熱湯注入による熱傷は浴室給湯システムの変更で予防が可能であり, 自宅の危険要因調査や予防対策を地域保健のネットワークなどと協力して行う必要がある....

    DOI

  • クリスタルエンジニアリングに基づく超微粉体の開発

    長井 紀章 ホソカワ粉体工学振興財団年報 27 (0), 63-69, 2020-05-25

    ...薬物結晶多形の探索とナノテクノロジーによる粒子制御を組み合わせることにより,これら課題の改善を試みた.その結果,医薬品シロスタゾール(CLZ)の結晶多形を製造することに成功し,これら結晶多形の違いがナノ結晶製剤製造時の粒度分布・安定性に関与することを見出した.また,粒子径48 nmのCLZナノ結晶粒子を主とする口腔内崩壊(OD)錠を作成し,本製剤が粉末粒子からなるOD錠に比べBAが約2倍高値であり,脳虚血治療...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 神経麻酔とモニタリング:その進歩

    吉谷 健司, 大西 佳彦 日本臨床麻酔学会誌 40 (2), 157-161, 2020-03-15

    ...<p>神経麻酔のモニタリングは,脳虚血をいかに検知できるかが重要である.局所脳酸素飽和度(rSO<sub>2</sub>)モニターの出現により簡便なモニタリングが可能になった.また,画像診断の進歩により脳循環予備能も評価できるようになり,rSO<sub>2</sub>モニターと組み合わせることで,より精度の高いモニタリングが可能になっている.一方で,モニタリングには常に限界があることも理解する必要がある...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 高血糖および全脳虚血モデルマウスにおける河内晩柑果皮とオーラプテンの神経保護作用

    奥山 聡, 澤本 篤志, 中島 光業, 古川 美子 日本薬理学雑誌 155 (4), 214-219, 2020

    ...は,脳内において炎症や酸化ストレスを誘発し,脳に大きな損傷を引き起こすことが知られていることから,ストレプトゾトシン誘発高血糖モデルマウスと一過性全脳虚血モデルマウスに対してオーラプテンを与える検討を行った.高血糖モデルマウスの海馬におけるアストログリアの活性化とニューロンのタウタンパク質の過剰リン酸化は,オーラプテンの投与によって改善され,海馬歯状回でおこる神経新生の抑制も軽減した.また全脳虚血モデルマウス...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献12件

  • 被殻出血を契機に診断に至った先端巨大症の1例

    長島 良, 大井田 知彌, 有屋田 健一, 堤 恭介, 田中 健太郎, 柳橋 万隆, 中村 安伸, 花川 一郎, 村尾 昌彦, 井手 隆文 脳卒中 42 (5), 423-428, 2020

    ...<p><b>要旨</b>:症例は67 歳の男性.10 年来の高血圧と糖尿病で近医内科に通院していたが,血圧や血糖のコントロールは不良であった.右片麻痺,失語で発症した左被殻出血で入院し,身体所見から先端巨大症を疑い確定診断に至った.リハビリテーションを優先してから下垂体腫瘍の手術を行った.その後も脳梗塞やTIA を反復し,加療とリハビリテーションを要した.当患者の脳出血や脳虚血の背景には,GH 過剰分泌...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 頭蓋内動脈狭窄症の脳循環評価

    田中 洋次, 成相 直, 稲次 基希, 原 祥子, 前原 健寿 Japanese Journal of Neurosurgery 29 (10), 690-696, 2020

    ...慢性脳虚血における脳循環代謝計測法はPETやSPECTが中心となる. 酸素代謝や血管反応性の指標が, 脳虚血時にどのように変化するかを正しく理解することで, 適切な病態評価, 治療法選択, 治療後評価が可能となる. 脳梗塞急性期では, 近年行われた臨床試験の結果から, 解析方法を統一したMRI灌流画像が, 血栓回収療法の適応判断に有用であることが示された....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 妊婦の脳卒中における特徴と治療方法についての検討

    青山 二郎, 稲次 基希, 石川 茉莉子, 山本 信二, 荒井 雪花, 早川 隆宣, 荻島 隆浩, 玉置 正史, 山村 俊弘, 新井 俊成, 澤田 佳奈, 三枝 邦康, 田中 洋次, 成相 直, 前原 健寿 NEUROSURGICAL EMERGENCY 25 (2), 217-223, 2020

    ...<p> 妊婦の脳卒中に対する治療方針の決定・治療は困難を伴う.妊婦の脳卒中における背景,治療,転帰の現状を検討した.当院および関連施設で治療を行った妊婦の脳卒中全15症例(脳出血(ICH)7例,くも膜下出血(SAH)6例,脳梗塞(CI)1例,一過性脳虚血発作(TIA)1例)について後向きに検討した.妊娠初期(14週未満)に3例(ICH1例,SAH2例),妊娠中期(14週~28週未満)に8例(ICH4...

    DOI Web Site 医中誌

  • Parkinson病の自律神経障害と認知機能障害

    岡 尚省, 梅原 淳 自律神経 57 (1), 2-6, 2020

    ...<p>Parkinson病(PD)では多彩な非運動症状を認め,進行例では起立性低血圧(OH)を約50%,認知機能障害を約80%の症例で認めるとされている.OHと認知機能障害はPD患者のADL・QOLに大きな影響を及ぼす.食事性低血圧(PPH)でも脳虚血病変が増悪し,臥位性高血圧(SH),夜間高血圧(NH)も認知機能障害と関連している.PPH,SHなどの血圧循環障害が引き起こす血圧日内変動はPDの認知機能障害...

    DOI

  • 急性期脳梗塞診療における画像診断:適切な再灌流療法を行うために

    古賀 政利, 井上 学, 園田 和隆, 田中 寛大, 塩澤 真之, 岡田 敬史, 池之内 初, 福田 哲也, 佐藤 徹, 猪原 匡史, 板橋 亮, 工藤 與亮, 山上 宏, 豊田 一則 脳卒中 42 (6), 495-501, 2020

    ...することが重要である.2018年に改訂された米国のガイドラインでは,来院から20分以内に画像診断を行うことが推奨されたが,わが国のガイドラインには画像診断までの時間の推奨はない.わが国では普及率が高いMRIで急性期脳梗塞を評価している施設が多い.機械的血栓回収療法の適応判定には脳実質の評価に引き続き速やかな頭頸部血管評価が必要である.米国では発症6時間超の脳梗塞に対してCTもしくはMRIを使用した脳虚血...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献39件

  • 短期間に虚血と出血を来したaplastic or twig-like middle cerebral arteryの1例

    山田 大輔, 石橋 良太, 紀之定 昌則, 黒﨑 義隆, 半田 明, 沈 正樹, 山形 専 脳卒中 42 (3), 190-195, 2020

    ...する点からaplastic or twig-like MCA(Ap/T-MCA)と診断した.MCA 領域で脳循環予備能低下を認めバイパス術を予定したが,手術待機中に右視床出血を発症した.初回入院時の脳血管撮影で側副血行路内に微小動脈瘤を認め,微小動脈瘤破裂もしくは側副血行路の破綻が原因と考えられた.また,脳梗塞後に導入した抗血小板剤も影響を及ぼしたと考えられた.本症例では,再出血予防には血行力学的脳虚血...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 一過性脳虚血発作様の経過を呈した脳静脈洞血栓症の1例

    竹内 陽介, 村端 秀映, 原 靖幸 臨床神経学 60 (7), 479-484, 2020

    ...<sup>123</sup>I-IMP脳血流single photon emission computed tomography(SPECT)で両側前頭葉(左優位),右後頭側頭葉に軽度血流低下を認めた.脳波異常はなかった.抗凝固療法後,血栓縮小と脳血流の改善を認めた.頭痛を伴う一過性脳虚血発作では本症を考慮する必要がある.また,その発症機序に関しては,未だ検討の余地がある.</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 被引用文献1件 参考文献18件

  • 重症くも膜下出血に対する治療

    鈴木 秀謙, 川北 文博, 金丸 英樹, 浅田 玲緒尚, 藤本 昌志, 三浦 洋一, 芝 真人, 当麻 直樹 Japanese Journal of Neurosurgery 29 (2), 109-115, 2020

    ...転帰不良の主な原因は早期脳損傷や続発する遅発性脳虚血であるが, 重症SAHでより問題となる脳血管攣縮を伴わない遅発性脳虚血に対する治療法やモニタリング法は確立されていない. 微小循環障害やその原因病態を標的とした早期脳損傷や遅発性脳虚血に対する新たな治療法の開発が待たれる.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献30件

  • ナルコレプシー様過眠症を来したもやもや病の1 例

    西本 祥大, 福田 仁, 福井 直樹, 上羽 佑亮, 濱田 史泰, 樋口 眞也, 帆足 裕, 細川 雄慎, 古谷 博和, 上羽 哲也 脳卒中 42 (2), 94-99, 2020

    ...もやもや病の保存的加療中に過眠症発作を来した.過眠発作の形式と脳波所見はナルコレプシーに類似していたが,診断基準からはナルコレプシーの診断に至らず,中枢性過眠症と診断した.右大脳半球に血行再建術を行ったところ,過眠発作が消失したため,本症例はもやもや病による症候性過眠症と診断した.脳血管障害による過眠症は稀ではあるが,もやもや病と中枢性過眠症とでは血行動態に類似する点もあり,もやもや病による血行力学的脳虚血...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 高安動脈炎に可逆性脳血管攣縮症候群を合併した一例

    山口 聡子, 中尾 寛宙, 本庄 智香, 廣瀬 正和, 八木田 薫, 山中 治郎, 小畑 馨, 新出 明代, 末長 敏彦 Tenri Medical Bulletin 22 (1), 50-53, 2019-12-25

    ...血管攣縮を認め,RCVSの診断に至った.同様の発作が連日起こり,血管攣縮部位および梗塞巣が拡大したため,第17病日よりプロポフォールによる鎮静を開始した.第19病日より頭痛は消失し,MRIで血管攣縮の改善を認めた.軽度の高次脳機能障害が残り,第49病日にリハビリ病院へ転院した.本症例では,高安動脈炎に対しステロイド投与を開始したことがRCVS発症に関与した可能性がある.また,高安動脈炎による頸動脈狭窄が脳虚血...

    DOI Web Site Web Site

  • 虚血性脳卒中入院患者の発症後3 年間の 脳卒中再発および死亡に関する検討: DOAC とDAPT 普及後の実態

    永金, 義成, 田中, 瑛次郎, 山田, 丈弘, 芦田, 真士, 小椋, 史織, 前園, 恵子, 小島, 雄太, 中島, 大輔, 北大路, 隆正, 山本, 康正 京都第二赤十字病院医学雑誌 40 36-44, 2019-12

    ...直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)と抗血小板薬2 剤併用療法(DAPT)普及後の脳梗塞患者の脳卒中再発および死亡の実態を調査するため,2014 年4 月から2015 年3 月に脳梗塞または一過性脳虚血発作で当科に入院した連続371 例(男性209 例,平均74 歳)を3 年間追跡した(追跡率93%,平均追跡期間905 日).追跡期間中に78 例が死亡し(カプラン・マイヤー法による累積死亡率:3 ヶ月...

    機関リポジトリ 医中誌

  • Neuroprotective effects of fasudil, a Rho-kinase inhibitor, in a rat transient forebrain ischemia-reperfusion model

    小玉 早穂子, 木村 哲, 西川 俊昭, 堀口 剛 蘇生 38 (2), 44-, 2019-09-25

    ...<p>ファスジル(Rhoキナーゼ阻害薬)が,ラット一過性前脳虚血モデルで神経・組織学的予後を改善するか調べた。雄SDラットに虚血2日前と前日に生食又はファスジル3,10,30 mg/kgを腹腔内投与した(C,F3,F10,F30)。両頸動脈閉塞+低血圧で前脳虚血とし,10分後再灌流した。3日後の神経スコアはF10がCより有意に良好であった。海馬CA1正常細胞はF3,F10がCにより有意に多かった。...

    DOI 医中誌

  • 内頚動脈低形成と異所性右鎖骨下動脈に合併した未破裂内頚動脈瘤に対してコイル塞栓術を施行した1例

    山田 匠, 大谷 敏幸, 鹿児島 海衛, 和田 裕千代, 山口 玲, 好本 裕平 北関東医学 69 (2), 135-138, 2019-05-01

    ...を認めた.左内頚動脈瘤の大きさは7.5×5.8 mm,neckは3.6 mmであり,ブレブを伴っていた.破裂予防目的に左内頚動脈瘤に対してバルーン併用下コイル塞栓術を施行した.術中,左内頚動脈の血流遮断を数回要した.左内頚動脈瘤は完全に塞栓され,周術期に有害事象は認めなかった.内頚動脈低形成と異所性右鎖骨下動脈の合併は稀であり,これらの破格を有する症例では血管内手術を行う際,アクセスルートの制限や脳虚血耐性...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか3件 参考文献5件

  • 排気ダクト内の陰圧環境に起因した低酸素血症を認めた1例

    津田 雅庸, 富野 敦稔, 大石 大, 阿曽 広昂, 丸地 佑樹, 後長 孝佳, 森 久剛, 寺島 嗣明, 加納 秀紀, 武山 直志 日本外傷学会雑誌 33 (1), 5-9, 2019-01-20

    ...気管挿管の後, 脳虚血に対して体温管理と鎮静加療を行った. 第3病日に従命動作が可能となり抜管され, 第12病日に転院となった. 事故での低酸素血症の多くは, 水中, 胸部圧迫, 有毒ガス, 低酸素環境で発生しているが, 大気中において陰圧による換気不全で低酸素血症に至った報告はない. 大人の男性でも脱出できず死に至る可能性もあり, 十分な注意喚起が必要である.</p>...

    DOI 医中誌

  • 亜鉛による神経細胞死と老年性認知症

    川原 正博, 田中 健一郎 日本毒性学会学術年会 46.1 (0), S28-1-, 2019

    ...脳血管性認知症は老年性認知症の約3分の1を占め、脳虚血状態の後の神経細胞死が原因と考えられている。虚血状態では、酸素や栄養成分の枯渇に伴い神経細胞の異常興奮の結果、グルタミン酸の過剰放出が細胞内Caホメオスタシスの異常を引き起こし、神経細胞死を生じると考えられているが、Znもグルタミン酸とともにシナプス間隙に放出され、神経細胞死を引き起こす。...

    DOI

  • 小児理学療法

    日浦 伸祐 理学療法学Supplement 46S1 (0), J-17-J-17, 2019

    ...</p><p> 小児理学療法対象としては,かつては,「ペルテス病」,「ポリオ」といった疾患から,「脳性まひ」へと障害像が変遷し,1990年代頃より,脳性まひでも「早期産未熟児」に伴う「低出生体重児」,そして,満期産であったとしても何らかの原因による「低酸素性脳虚血症」と,障害像の重症化が起こり,支援していく領域も多岐多様にわたってきています。...

    DOI

  • 脳虚血後のArcadlin発現の解析

    井上 耀介, 山口 菜摘, 西川 善貴, 澤野 俊憲, 中谷 仁, 田中 秀和 日本薬理学会年会要旨集 92 (0), 1-P-035-, 2019

    <p>Previous studies suggest that the brain is capable of adapting to the brain injury due to ischemia, and that synaptic remodeling is important in this process. However, its biological mechanisms …

    DOI Web Site

  • 脳内亜鉛恒常性破綻と神経細胞傷害

    原 宏和 日本毒性学会学術年会 46.1 (0), S28-2-, 2019

    ...脳虚血時にグルタミン酸作動神経の神経終末に多量に放出される亜鉛(Zn)が神経細胞死を誘導することから、Znは本疾患の増悪因子の一つに挙げられている。一方、脳虚血時に産生される活性酸素種(ROS)や一酸化窒素(NO)などの活性分子種により神経細胞内ストアから放出される内在性遊離Znの増加も神経細胞死と密接に関連している。...

    DOI

  • 中大脳動脈狭窄症に対する浅側頭動脈-中大脳動脈吻合術後に可逆性の片側バリズムを来した1例

    柴田 英明, 林 祐一, 吉倉 延亮, 山田 恵, 木村 暁夫, 下畑 享良 臨床神経学 59 (12), 829-833, 2019

    ...<p>症例は32歳女性.顔面を含む左半身のしびれを繰り返し,右中大脳動脈狭窄症による一過性脳虚血発作(TIA)と診断された.右浅側頭動脈-中大脳動脈吻合術(superficial temporal artery-middle cerebral artery(STA-MCA)吻合術)の2週後より左側の片側バリズムが出現した.出現から3ヶ月後に極期を迎えたのち,全経過1年半で自然に消失した.STA-MCA...

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  • 脳虚血耐性におけるP2X7受容体の役割

    平山 友里 日本薬理学会年会要旨集 92 (0), 2-S18-1-, 2019

    <p>Brain ischemic tolerance is an endogenous neuroprotective mechanism, whereby an experience of non-lethal ischemic episode (preconditioning; PC) produces resilience to subsequent lethal ischemia. …

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  • 脳虚血・再灌流後の脳内Zn<sup>2+</sup>の動態変化とグリア細胞

    東 洋一郎, 新武 享朗, 清水 翔吾, 清水 孝洋, 齊藤 源顕 日本薬理学雑誌 154 (3), 138-142, 2019

    ...から過剰放出されたZn<sup>2+</sup>を取り込むことによりプライミングされ,その後のM1型極性誘導による炎症性サイトカイン産生が促進されることを見出している.本稿では,脳虚血・再灌流後の脳内Zn<sup>2+</sup>の動態変化が引き起こすグリア細胞への影響に着目しながら一過性脳虚血の病態への関与について概説する....

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献13件

  • 肺がんに対する左肺上葉切除後に発症した急性中大脳動脈閉塞症の1例

    坪木 辰平, 橋口 昭人, 諸木 浩一, 河野 隆幸, 武笠 晃丈, 徳田 元 Japanese Journal of Neurosurgery 28 (10), 646-651, 2019

    ...左側の広範な早期脳虚血性変化および左中大脳動脈閉塞を認めた. 胸部造影CTにて左上肺静脈断端の血栓を認め, 同病変による脳塞栓症と診断し抗凝固療法を行った. 左上葉切除術では肺静脈血栓が生じやすく, 脳塞栓症につながり得る. 胸部外科領域では既知の事項であるようだが, 脳神経外科には経験が少なく, われわれもこうした脳梗塞の機序を認知する必要がある.</p>...

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  • VEGF―t-PA治療後の脳出血合併を抑える治療標的―

    金澤 雅人, 高橋 哲哉, 川村 邦雄, 下畑 享良 臨床神経学 59 (11), 699-706, 2019

    <p>脳梗塞に対する組織プラスミノゲン・アクチベーター(tissue plasminogen activator; t-PA)投与は,予後を改善させるが,症候性頭蓋内出血はt-PA療法後の転帰不良に関連する要因である.我々は,出血合併を抑制し,予後を改善させるt-PAに併用する血管保護薬の開発を行っている.治療標的分子として血管内皮増殖因子(vascular endothelial …

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献39件

  • 構音障害で発症し,一過性脳虚血発作との鑑別を要した血管性浮腫の1例

    田中 里佳, 後藤 聖司, 安田 光宏, 高松 学文 臨床神経学 59 (6), 356-359, 2019

    <p>患者は85歳女性である.突然,呂律の回り難さが出現し当院へ救急搬送された.診察上,構音障害を認め,口腔内を観察すると舌の腫脹が示唆され症状に影響している可能性を疑ったが,開口が不十分で評価が困難であった.急性発症であり脳血管障害の可能性は否定できず,緊急で頭部MRIを施行した.画像上,脳実質内に異常は認めなかったが,T<sub>2</sub>強調画像矢状断で舌,軟口蓋の浮腫を認めた.入院翌…

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献9件

  • 両側開頭術から1 年後に発症した症候性総頸動脈閉塞に対して経皮的頸動脈ステント留置術を行った1 例

    壽美田 一貴, 唐鎌 淳, 三木 一徳, 石川 茉莉子, 高谷 英克, 飯田 正彦, 前原 健寿, 根本 繁 脳卒中 41 (4), 304-310, 2019

    ...ネッククリッピングを行い,同年9 月に左内頸動脈未破裂脳動脈瘤に対してネッククリッピングを行った.2017 年6 月に構音障害が出現し右側放線冠の脳梗塞と右総頸動脈から内頸動脈にかけての閉塞を診断された.保存的加療を行ったが繰り返し左上下肢の脱力と構音障害が出現したため,右総頸動脈から内頸動脈にかけて経皮的頸動脈ステント留置術を施行した.術後増悪した神経学的異常所見はなく,繰り返し出現していた一過性脳虚血発作...

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  • 脳梗塞後痙縮を発症した骨格筋の神経筋接合部における変化

    杉浦 健司, 山下 雄大, 能城 裕哉, 李 佐知子 理学療法学Supplement 46S1 (0), I-153_1-I-153_1, 2019

    ...</p><p>【方法】雄性C57BL/6J(Thy-YFP)および8-10週齢マウスを用いて吻側および尾側前肢運動領域に脳虚血を作成し、痙縮発症脳梗塞モデルを作成し、痙縮評価にはHoffmann反射のRate Dependent Depressionを用いた。脳梗塞後1,2,4,8週脳梗塞群およびコントロール群で比較した。形態変化の観察では、麻痺側小指外転筋を用いた。...

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  • 脳虚血後 Zn<sup>2+ </sup>毒性の日内変動における EAAC1 の関与

    新武 享朗, 東 洋一郎, 上羽 佑亮, 濱田 朋弥, 清水 孝洋, 清水 翔吾, Zou Suo, 山本 雅樹, 長尾 佳樹, 齊藤 源顕 日本薬理学会年会要旨集 92 (0), 1-P-034-, 2019

    <p>[Aim] It was reported that temporal changes in severity of ischemic brain injury, but the mechanism is mostly unknown. In ischemic hippocampus, extracellular Zn<sup>2+ </sup>accumulates in …

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  • 非定型的縊頸による両側椎骨動脈領域梗塞の1例

    横室 浩樹, 田巻 一義, 一林 亮, 豊田 幸樹年, 吉原 克則, 本多 満 日本臨床救急医学会雑誌 21 (6), 740-743, 2018-12-31

    ...<p>非定型的縊頸による頸部血管損傷の剖検例は散見されるが,血管損傷がなくても圧迫による血流障害から脳虚血に陥ることが指摘されている。症例は59歳男性。2階ベランダ手すりから後頸部に索状物が掛かり,両足が地上から離れた状態で発見された。搬送中の心肺停止から蘇生し,MRIでは頸椎の骨折・脱臼,脊髄損傷は認めなかった。...

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  • 血栓溶解を促進する化合物

    蓮見 惠司 化学と生物 56 (3), 190-196, 2018-02-20

    ...虚血性心疾患(動脈硬化とそれに起因する血栓による動脈閉塞が原因)の予防と治療の新たな扉を開いた.筆者らは,血栓溶解を促進する生理活性物質の探索の過程で多くの化合物を同定し,糸状菌<i>Stachybotrys</i> <i>microspora</i>が生産するtriprenyl phenol化合物群SMTPの医薬開発を進めている.SMTPは血栓溶解促進作用と抗炎症作用を併せ持ち,脳梗塞(血栓による脳虚血...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献22件

  • 4D-CTにおける脳虚血領域の自動検出

    李 鎔範, 飯島 祐希, 大村 知巳, 長谷川 晃, 高橋 規之 Medical Imaging Technology 36 (1), 32-35, 2018

    ...4D-CT画像をもとに得られる灌流画像(CT perfusion; CTP)は,脳虚血性疾患の診断に広く利用されている.しかし,CTPはソフトウェアによって解析方法が異なるため,診断結果がばらつく可能性が指摘されている.そこで,本研究で頭部4D-CTの原画像から脳虚血領域を自動検出するアルゴリズムを提案する.対象画像より基底核を含むスライスを決定した後,エッジ保存型平滑化フィルター(adaptive...

    DOI 医中誌

  • もやもや病の術後過灌流現象と脳循環代謝

    賀来 泰之 脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌) 30 (1), 47-51, 2018

    ...<p>もやもや病は,原因不明の慢性進行性の脳血管障害であり,両側内頸動脈終末部に狭窄を生じ,側副血行路として脳底部に異常血管網(もやもや血管)が形成され,脳虚血症状や出血が起きる.もやもや病に対する直接血行再建術後の急性期に一過性の神経症候の悪化を伴う過灌流現象がみられることがあるが,その病態については不明な点が多い.われわれは,術後急性期に<sup>15</sup>O-gasPET を用いて過灌流...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献21件

  • 脳梗塞後における軸索再生と機能回復

    上野 祐司, 田中 亮太, 卜部 貴夫, 服部 信孝 脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌) 30 (1), 65-69, 2018

    ...vitro では,虚血後軸索の再生にはphosphatase tensin homolog deleted on chromosome 10/Akt/Glycogen synthase kinase 3β シグナルが関わることを報告した.ラット慢性脳低灌流モデルでは,L-carnitine 経口投与により脳白質において軸索再生とoligodendrocyte の再生によるミエリンの増強が生じ,慢性脳虚血...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献22件

  • 4D-CTA が開く急性脳虚血病態解析の新たな地平

    柴田 益成 脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌) 30 (1), 89-94, 2018

    ...である.当施設では, 64 列の MDCT と shuttle mode を用い ELVO に対する再開通療法の成否に関する以下の決定的情報を得ている.(1)血管閉塞部位,(2)collateral の様式と程度,(3)ペナンブラとコアの推定,(4)血栓の位置,範囲,性状.本稿では, 2015 年 2 月~2017 年 5 月,当施設で施行した 432 件の緊急 4D-CTA 施行例をもとに,急性期脳虚血病態評価...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 当院でのTrousseau 症候群40 例の臨床的特徴

    赤塚 和寛, 服部 直樹, 伊藤 瑞規, 冨田 稔, 小野 玉美, 森 悠 脳卒中 40 (6), 421-426, 2018

    ...【方法】2009 年4月~2016 年3 月の間,当院に入院した2273 例の脳梗塞(一過性脳虚血発作は除く)患者のうちTrousseau症候群40 例を対象に悪性腫瘍の種類,組織型,病期などについて検討した.悪性腫瘍に関連する血液凝固能異常を誘因として複数の動脈灌流領域に急性期脳梗塞所見を呈する多発脳梗塞をTrousseau 症候群と定義した....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献4件 参考文献13件

  • スパズムの概念および治療の変遷と現状の課題

    鈴木 秀謙, 西川 拓文, 中塚 慶徳, 中野 芙美, 岡田 健, 芝 真人 Japanese Journal of Neurosurgery 27 (3), 216-221, 2018

    ...<p> くも膜下出血 (SAH) 後に遅発性脳虚血症状 (DCI) が出現した場合, 本邦では症候性脳血管攣縮, いわゆるスパズムと呼称することが多い. しかし, 脳血管攣縮単独では必ずしも症状を伴わないことや, DCIが脳血管攣縮以外の病態でも生じることがよく知られるようになり, 米国脳卒中協会のガイドラインでは症候性脳血管攣縮という用語はすでに使用されなくなった....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • BS-2 エビデンスに基づいたアルブミン製剤の適正使用について

    安村 敏 外科と代謝・栄養 52 (3), 62-62, 2018

    ...出血性ショック、重症敗血症、重症熱傷ではアルブミンを用いても入院期間や死亡率などを改善せず、特に脳虚血(頭部外傷)ではアルブミン使用で死亡率が有意に増加する。一方、肝硬変に伴う腹水やそれに伴う合併症、凝固因子の補充を必要としない治療的血漿交換療法では、エビデンスレベルの高い臨床効果が示されている。また、他の輸液製剤での代替が困難な場合には、アルブミンを使用すべきである。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 一過性脳虚血発作を契機に診断し得た 先天性プロテインC 欠損症の1 例

    榊 佑介, 石束 光司, 上床 武史, 森下 英理子, 杉森 宏 脳卒中 40 (5), 377-381, 2018

    ...<p>症例は心筋梗塞の既往がある61 歳男性.突然の言語障害,右上肢麻痺を主訴に搬送された.来院時は右中枢性顔面神経麻痺を認めたが,頭部CT,MRI で明らかな異常所見を指摘できず, 神経症状が24 時間以内に消失したため一過性脳虚血発作(transient ischemic attack: TIA)と診断した.入院時より感染徴候があり,造影CT を施行したところ左室内心尖部,上腸間膜静脈内に血栓を...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • ペリサイトの起源と脳組織再生への関与

    松山 知弘, 中込 隆之 脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌) 30 (1), 71-75, 2018

    ...<p>我々は,マウス脳梗塞モデルを用いて脳虚血傷害時に特異的に産生される血管壁細胞由来多能性幹細胞の存在を見出し,虚血ペリサイト(ischemic pericyte: iPC)・虚血傷害誘導性多能性幹細胞(ischemic injury-induced multipotent stem cell: iSC)と命名した.この幹細胞は,すでにヒトでも同定されており,神経機能単位であるneurovascular...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 3検出器型ガンマカメラを用いた QSPECT Dual-Table ARG 法の検査時間短縮の検討

    矢田 俊介, 吉岡 隆二, 曽田 卓実, 井上 聖也 島根県立中央病院医学雑誌 42 (0), 9-14, 2018

    ...脳血流シンチグラフィ検査の一つであるDual Table Autoradiography(以下DTARG)法脳 血流定量検査は、同日の1回の検査で安静時と負荷時の脳血流定量画像および脳循環予備能を評価 できる手法であり、脳虚血の病態診断に有用な検査である。しかし、安静時28分、負荷時28分、合 計約1時間と長時間の検査であるため、患者にかかる負担も大きい。...

    DOI 医中誌

  • 関門医療センターにおける頸部内頸動脈狭窄症に対するステント留置術の現況

    泉原 昭文, 山下 勝弘 山口医学 66 (2), 123-128, 2017-05-01

    ...が4回認められたが,転帰に影響はなかった.一方,CEAによる脳虚血性合併症が6回認められ,このうち2回で転帰が悪化した.急性腎不全による術後死亡が1回認められた.以上より,施行例はまだかなり少ないものの脳血管内治療実施医が非常勤である脳神経外科施設の当院でもCASの有効性と安全性が示唆され,今後,CEAに対するCASの施行比率はさらに高くなることが予想される.特にその簡便性からマンパワー不足の脳神経外科施設...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献8件

  • 頚動脈狭窄症に対する血管内治療

    秋山 恭彦, 宮嵜 健史, 萩原 伸哉, 中右 博也, 神原 瑞樹, 吉金 努, 辻 将大, 藤原 勇太, 内村 昌裕, 永井 秀政 Japanese Journal of Neurosurgery 26 (10), 728-737, 2017

    ...しかし, 治療本来の目的は脳梗塞予防であるため, 現行の治療は, 周術期の脳虚血イベントを十分に制御できているとはいえない. 本稿では, これまでの頚動脈ステント留置術と頚動脈内膜剝離術のランダム化比較試験および, そのサブ解析の結果を概説し, 本治療法の現状と課題を周術期脳虚血合併症に焦点をあて整理し, 次世代への治療の進歩を探る.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献30件

  • 高度脳虚血症状を伴った血管ベーチェット病に対する二期的血管内治療が奏功した1例

    原 正幸, 前田 剛志, 金岡 祐司, 大木 隆生 日本血管外科学会雑誌 26 (2), 95-101, 2017

    ...<p>今回われわれは血管ベーチェット病による両側内頸動脈閉塞,左鎖骨下動脈閉塞のため高度の脳虚血症状の患者に二期的血管内治療が奏功した症例を経験したので報告する.症例は18歳,女性,12カ月におよび薬物治療を行ったが両側総頸動脈閉塞と左鎖骨下動脈閉塞に伴う脳虚血症状を呈し脳虚血が進行し脳梗塞を発症し高次脳機能障害,易疲労感や意欲低下が持続していた.来院時造影CTでは両側総頸動脈と左鎖骨下動脈の閉塞を...

    DOI 医中誌

  • ファーマコゲノミクス検査は抗血小板薬の治療効果予測に有用か?

    平 大樹 ファルマシア 53 (5), 473-473, 2017

    ...一方で,実臨床におけるPGx検査の有用性に関する報告はいくつか見られるものの,一定の見解は得られておらず,結論についてはまだ議論の余地がある.Wangらは,<i>CYP2C19</i>遺伝子多型がクロピドグレルの治療効果に及ぼす影響について,軽微な脳卒中または一過性脳虚血発作(transient ischemic attack:TIA)の既往を有する患者を対象とした大規模臨床研究を実施しているので紹介...

    DOI 医中誌

  • ダビガトランからアピキサバンへの変更で,食道炎が速やかに改善した非弁膜症性心房細動患者の1 例

    永石 友公子, 藥師寺 祐介, 下田 良, 増田 正憲, 原 英夫 脳卒中 39 (4), 304-308, 2017

    ...<p>症例は84 歳の男性.一過性脳虚血発作後に非弁膜症性心房細動を指摘され,ワルファリン内服を開始,後にダビガトランへ変更した.ダビガトラン内服開始6 カ月後より心窩部痛,嗄声,嚥下困難感が出現し,内視鏡検査で食道粘膜障害を,生検病理所見でびらんを認めた.ダビガトランからアピキサバンへ変更直後に症状と内視鏡所見が改善し,ダビガトラン関連食道炎と診断した.ダビガトラン関連食道炎が疑われる患者に対して...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • ダビガトランとアスピリン内服で内頸動脈可動性血栓が消失した非弁膜症性心房細動合併アテローム血栓性脳梗塞の1 例

    上床 希久, 藥師寺 祐介, 井手 俊宏, 田畑 絵美, 吉川 正章, 原 英夫 脳卒中 39 (4), 277-281, 2017

    ...症例は83 歳,男性.一過性脳虚血発作を契機に両側内頸動脈狭窄症を指摘されており,非弁膜症性心房細動に対しワルファリン内服中であった.構音障害,左顔面麻痺,左上肢の脱力を主訴に来院し,拡散強調画像で右中大脳動脈に散在性の多発脳梗塞を認めた.入院後の頸動脈超音波検査で右内頸動脈に付着する可動性構造物が確認された.脳梗塞再発予防としてダビガトランとアスピリン内服による外来通院加療を継続し,可動性構造物は...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

  • 救急外来におけるめまい患者の頭蓋内疾患予測因子の検討

    宮下 文織, 森 恵莉, 柳 清 耳鼻咽喉科展望 60 (2), 76-82, 2017

    ...23例の CVD の内訳は, 大脳梗塞が7名 (30%), 小脳梗塞は6名 (26%), 一過性脳虚血発作 (Transient ischemic attacks: TIA) は3名 (13%), 脳幹梗塞は3名 (13%), 脳幹及び小脳梗塞は2名 (8%), 脳幹, 小脳, 後頭葉梗塞は1名 (4%), 椎骨脳底動脈狭窄は1名 (4%)であった。...

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  • 有熱時けいれん重積後に不可逆性の脳虚血性変化を認めたSturge-Weber症候群typeⅢの1例

    坂口 友理, 後藤 知英, 三山 佐保子 脳と発達 49 (2), 126-129, 2017

    ...有熱時けいれん予防としてvalproic acidを, また, 脳虚血予防としてaspirinを開始した. 乳児期に複雑部分発作を初発した後, 2歳時以降, 同発作は抗てんかん薬により良好にコントロールされていたが, 1回の有熱時けいれん重積により不可逆的な脳障害を後遺した. SWSでは, 機能予後向上のために生涯にわたってけいれんのコントロールが重要である.</p>...

    DOI 医中誌

  • 脳梗塞後の機能回復を目指したミクログリアによる細胞療法

    金澤 雅人, 高橋 哲哉, 小野寺 理, 下畑 享良 脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌) 28 (2), 315-320, 2017

    ...(MMP)-9活性を測定したところ,18時間のOGD後,M2極性となっていることがわかった.さらに,ラット一過性局所脳虚血モデルに対し,虚血7日後,M2-likeミクログリアを投与したところ,虚血中心の辺縁部におけるVEGF,TGF-β,MMP-9の発現は増加し,さらに同部位の血管新生,ペナンブラにおける軸索伸展は,非投与群と比べて促進され,虚血4週間後の機能を回復させた.OGDによりM2化したミクログリア...

    DOI Web Site 医中誌

  • 気管切開後に発症した気管腕頭動脈瘻の1救命例

    秋月 光, 堀江 弘夢, 石黒 眞吾 日本血管外科学会雑誌 26 (3), 179-183, 2017

    ...し当院に救急搬送となった.気管チューブのカフを膨張させている間は止血が可能であったため造影CTを施行した.気管腕頭動脈瘻と診斷し緊急で腕頭動脈離断術を施行した.術後,局所での感染を併発したが開創ドレナージにて治癒した.術前後での意識レベルや神経学的所見に変化はなく救命できた.気管腕頭動脈瘻は適切な対応による一次止血と外科的治療が重要である.腕頭動脈離断術は術中での総頸動脈断端圧を測定することにより脳虚血...

    DOI 医中誌

  • 血栓を防ぐ(前編):脳梗塞の抗血小板療法

    永金 義成 日本血栓止血学会誌 28 (3), 326-334, 2017

    ...<p><b>要約:</b>抗血小板薬は,抗凝固薬とともに脳梗塞再発予防の主役となる薬剤であるが,単独投与による脳梗塞再発抑制効果は十分ではない.近年,抗血小板薬2 剤併用療法(DAPT)が,脳梗塞または一過性脳虚血発作患者においても有効であることが示され,投与期間や抗血小板薬の組合わせに関してさまざまな研究が行われている.一方,DAPT はより強力な抗血小板作用を有する反面,出血リスクの増加は免れない...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献42件

  • 血栓を識る(前編):脳梗塞と一過性脳虚血発作の病型分類

    星野 岳郎 日本血栓止血学会誌 28 (3), 267-277, 2017

    <p><b>要約:</b>今日最も汎用されているTOAST 分類では,脳梗塞はアテローム血栓性,心原性,ラクナ,その他,原因不明の5 病型に分類される.TOAST は各病型に明確な診断基準があり簡便であることが最大の利点である一方,inter-observer reliability やvalidity …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献32件

  • 潜在性脳虚血病変による認知機能障害(vascular cognitive impairment): 健常高齢者における検討

    八尾 博史 脳卒中 39 (6), 460-464, 2017

    ...<p>健常高齢者の潜在性脳虚血病変によって引き起こされる認知機能障害について概説した.潜在性脳梗塞と慢性腎臓病は遂行機能障害と関連があり,これは血管性認知障害(vascular cognitive impairment)としてとらえることができる.さらに,深部白質病変と短い教育歴がアパシーと相関し,アパシーは余暇の身体活動度と相関があった.低い身体活動度は認知症の危険因子であることが報告されており,...

    DOI Web Site 医中誌

  • 動脈解離により血管腔が間歇的に閉鎖し,一過性脳虚血症状を繰り返したと考えられた頸部内頸動脈解離の1 例

    辻 将大, 秋山 恭彦, 杉本 圭司, 上村 岳士, 内村 昌裕, 藤原 勇太, 宮嵜 健史, 永井 秀政 脳卒中 39 (5), 375-380, 2017

    ...,脳虚血発作の発症機序を特定できなかった.血管内視鏡による病変部観察の結果,解離した血管壁が可動性を有するフラップ形状を呈しており,偽腔内へ流入する血流により解離フラップが血管腔を閉塞するように上昇運動する状態が観察されたことから,解離血管壁が間歇的に血管腔を閉鎖することが本症例の病態生理と推測された.頸動脈ステント留置術により解離血管壁を固定した結果,脳虚血症状は消失した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • 神経麻酔と神経集中治療における脳保護戦略

    内野 博之, 長島 史明, 小林 賢礼, 長倉 知輝, 藤田 陽介, 荻原 幸彦 日本臨床麻酔学会誌 37 (4), 457-474, 2017

    ...<p>脳保護の主な目的は,術中・術後に脳の機能を保護することである.日々の臨床では,心肺バイパス手術,頚動脈内膜切除術(CEA),くも膜下出血の脳動脈瘤に対するクリッピング,脳卒中,外傷性脳損傷,心停止後症候群(PCAS)等々の管理に対しての注意を要する.われわれの管理が適切でない場合,患者の予後に悪影響を及ぼすことになる.これらの一次的な病態生理の類似性は,一過性の脳虚血を示すことである.神経集中治療...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献66件

  • 診断に経食道心エコーが有用であった心臓内乳頭状線維弾性腫からの脳塞栓症の1例

    大屋 祐一郎, 藤本 茂, 金沢 信, 田川 直樹, 大﨑 正登, 北園 孝成 臨床神経学 57 (1), 9-13, 2017

    ...<p>症例は62歳女性である.1年前に構音障害と左手の異常感覚で発症し,MRIで右側頭葉に脳梗塞を認めた.塞栓源不明の脳塞栓症と診断されワルファリンカリウムを開始されたが,一過性脳虚血発作を再発し入院となった.発作性心房細動や主幹動脈病変は認めなかったが,経食道心エコーで大動脈弁に高輝度の可動性付着物を認め,乳頭状線維弾性腫が疑われた.塞栓源である可能性が高いと判断し,外科的切除術が行われた.病理検査...

    DOI Web Site PubMed 被引用文献1件 参考文献17件

  • 日本総合健診医学会 第45回大会・特別講演1<br>人間ドックと脳ドック

    篠原 幸人 総合健診 44 (6), 832-837, 2017

    ...<br> 本講演では脳ドックの標準検査項目を紹介するとともに、演者が関係する山中湖ハイメディックの初期のデータ(対象3,780例、平均年齢55歳、男性2,417例)から、一見健常にみえる受診者に高頻度にみられるMRI・MRAの異常、特に最も多く発見される無症候性脳虚血性病変(いわゆる隠れ脳梗塞と白質病変)に対する各種人間ドック健診の検査成績の関係、また予後調査などについて概説した。...

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  • 人間ドックで発見された完全房室ブロックの1例

    宇賀神 卓広, 渡辺 美穂, 津戸 直樹, 藤沼 澄夫 人間ドック(Ningen Dock) 31 (5), 718-722, 2017

    ...完全房室ブロックは,房室伝導が途絶し,心室は房室接合部以下の自動能により心拍が維持される病態である.自動能が下位に移るほどQRS幅は広く徐脈となり,失神等の脳虚血症状や息切れ等の自覚症状を来しやすく,医療機関を受診しやすい.一方,自動能が上位の場合はQRS幅が狭く,自覚症状も乏しいことがあり,まれに健診の心電図で発見される.しかし,両者とも,不可逆性で症候性の場合にはペースメーカー植込みの適応である...

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  • Branch Atheromatous Diseaseの早期離床の安全性についての検討

    菊谷 明弘, 皆方 伸, 中瀬 泰然 理学療法学Supplement 2016 (0), 0950-, 2017

    ...脳の虚血部位周辺には虚血後も生存している部分が存在するが,脳虚血に起因するフリーラジカル産生に伴う神経細胞や血管内皮細胞の酸化障害によって,一部は遅発性神経細胞死に至るとされている。そのため,梗塞巣の拡大を伴わずに神経症状の増悪を認めた人数も半数みられたものと考えられた。また,入院早期から離床を開始することが梗塞巣の拡大や神経症状の変動に関与するとは言い難かった。...

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  • 精神疾患を合併した急性期脳卒中患者の身体的,社会的特徴について

    嶋 悠也, 玉田 良樹, 戸田 渚, 吾妻 導人, 庄子 拓良, 大久保 裕史, 水田 康彦, 大野 博康 理学療法学Supplement 2016 (0), 1145-, 2017

    ...なお,一過性脳虚血発作とくも膜下出血は除外とした。統合失調症またはうつ病にて当院精神科に通院歴のある18例を精神疾患群とした。精神疾患の既往歴のない脳卒中患者721例より,ランダムに抽出した49例をコントロール群とした。...

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  • 一過性脳虚血/再灌流傷害によるペリサイト由来神経幹細胞の誘導

    百田 義弘 脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌) 28 (2), 347-351, 2017

    ...において神経産生能をもつiNSCSが誘導されることが明らかとなり,15分間の非致死的虚血傷害下においても細胞数は少ないもののiNSCsの誘導を認め,その起源は虚血負荷にて刺激を受けた脳ペリサイトであると考えられた.以上の所見は,iNSCsが一過性脳虚血病態下においても神経再生機転のターゲットとなり得ることを示しており,本稿では一過性脳虚血病態下におけるiNSCsに焦点をあてて概説する....

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  • 超高磁場MRIにて計測可能な脳温から推定される一酸化炭素中毒患者の脳循環代謝

    藤原 俊朗 脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌) 28 (2), 333-336, 2017

    ...<p>脳循環代謝測定は,主に急性および慢性脳虚血における病態を把握するうえで重要な役割を果たしており,多くの研究が報告されている.一酸化炭素(carbon monoxide: CO)中毒においても慢性脳虚血でみられる貧困灌流と同様の状態であることが<sup>15</sup>O-PETを用いた研究で明らかにされていることから,これまで慢性脳虚血の病態解明および臨床応用に向けて開発されてきたMRIの撮像法...

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  • Tomita-Seylaz法による慢性頭窓作製後のマウス大脳皮質ミクログリアの長期反復<i>in vivo</i>リアルタイム解析

    結城 浩弥, 正本 和人, 畝川 美悠紀, 冨田 裕, 菅野 巖, 鈴木 則宏 脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌) 28 (2), 249-256, 2017

    <p>ミクログリアは中枢神経系に存在する免疫担当の細胞であり,生体脳において非常に動的に活動する細胞である.本研究では,ミクログリアを<i>in vivo</i>のマウス脳内において長期間反復評価するための顕微鏡イメージングと細胞形状の解析手法について検討することを目的とした.実験にはミクログリアのケモカイン受容体に緑色蛍光タンパク質を発現させた遺伝子改変マウスを用いた.マウス大脳を長期反復観察…

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  • 神経疾患におけるアストロサイトの変化と細胞死

    古田 晶子 日本生物学的精神医学会誌 28 (4), 159-163, 2017

    ...脳虚血等病的状態になると反応性アストロサイトになり,さまざまな膜タンパク質や酸化ストレス関連分子を発現して病巣修復に寄与する。神経疾患では急性脳症のクラスマトデンドローシス,肝脳疾患のアルツハイマーII型グリア,タウオパチーのアストロサイト斑や房状アストロサイト,アレキサンダー病のローゼンタール線維など疾患特異的な一次的変化が認められる。...

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  • 脳梗塞治療におけるリポソームDDS製剤の有用性

    福田 達也, 浅井 知浩, 奥 直人 Oleoscience 17 (8), 359-366, 2017

    ...我々はこれまでに,脳梗塞により生じたBBBの間隙に着目し,ナノサイズのリポソームが脳虚血時,および再灌流後の早期から病巣部位へ移行することを見出してきた。また,再灌流後早期からのリポソームDDSによる脳保護薬デリバリーが,脳虚血/再灌流障害の治療に有用であることを,ラット脳梗塞モデルにおける検討から明らかとしてきた。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献18件

  • P-078 理学療法中に急変した体外設置型左室補助人工心臓装着症例

    江渕 貴裕, 小山 照幸, 金丸 晶子, 石井 正晃, 太田 隆 関東甲信越ブロック理学療法士学会 36 (0), 178-178, 2017

    ...</p><p>【考察】</p><p>LVAD 患者のリハで重要な点は循環動態やポンプ駆動状況の把握,ポンプ内可動性血栓動の有無,PT-INR を把握することで</p><p>ある.本症例では可動性はないもののポンプ内に黒色血栓があり,血栓症に注意が必要であった.今回,リハ中に一過性脳虚血発作が出現したが,スムーズに対応できた.その要因としては医師,看護師がリハ室に常駐していること,緊急時対応練習を定期的...

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  • 脳卒中ケアセンターにおける入院後24時間以内死亡例の検討

    佐々木 正弘 富山救急医療学会 34 (0), 14-, 2016-08-28

    ...<br> <br> 対象/方法: 2007年1月1日から2012年12月31日までに一過性脳虚血発作を除く発症24時間以内に入院した2335例で、死亡は139例であった。このうちの入院24時間以内に死亡した48例について、病型、性別、平均年齢、入院時意識レベルと神経重症度(NIHSS)、血圧、死亡原因(原疾患か否か)の臨床的特徴と治療内容の妥当性を後ろ向きに検討した。...

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  • 脳における新規細胞内カルシウム放出機構 一酸化窒素依存的カルシウム放出:神経細胞死への関与

    山澤 德志子, 柿澤 昌 日本薬理学雑誌 147 (4), 200-205, 2016

    ...チャネルで,細胞内カルシウムシグナル形成の鍵となる分子の1つである.今回,NOがリアノジン受容体の特定のシステイン残基をS-ニトロシル化して活性化し,細胞内カルシウムストアからカルシウム放出を起こす事を明らかにした.加えて,この新しいカルシウムシグナルであるNO依存的カルシウム放出(NO-induced Ca<sup>2+</sup> release:NICR)の病態生理学的な意義も明らかになった.脳虚血...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献23件

  • 脳梗塞に伴う糖代謝異常と中枢-末梢臓器間連関機序の関与

    原田 慎一, 徳山 尚吾 日本薬理学雑誌 148 (1), 34-38, 2016

    ...プラスミノーゲンアクチベータの保険適用が拡大され,発症後3時間以内から4.5時間以内にまで治療可能時間が延長されたものの,充分とは言い難い.すなわち,効率の良い治療戦略の確立が求められている.糖尿病または高血糖状態は,脳卒中に対する重要な危険因子の一つであるが,糖尿病の既往歴のない人でも,脳卒中発症後に高血糖を呈し,それをインスリンで制御することによって死亡率が抑制されるとの臨床報告がなされている.我々は,脳虚血...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献27件

  • もやもや病の治療戦略

    藤村 幹, 冨永 悌二 Japanese Journal of Neurosurgery 25 (10), 844-850, 2016

    ...周術期においては脳虚血や過灌流症候群などの合併症回避が重要である.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献23件

  • 出血発症もやもや病の治療戦略

    藤村 幹, 遠藤 英徳, 新妻 邦泰, 冨永 悌二 Japanese Journal of Neurosurgery 26 (2), 112-116, 2016

    ...周術期においては脳虚血, 過灌流症候群の回避が重要である.</p>...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 頭蓋形成術直後に脳浮腫を認めた1例

    加藤 晶人, 森嶋 啓之, 長島 梧郎 Japanese Journal of Neurosurgery 26 (2), 143-148, 2016

    ...術中は問題なく手術が終了したが, 術直後の頭部CTにて脳幹浮腫を認め, その後大脳, 小脳と浮腫は拡大し, 全脳虚血となった. 術前に骨欠損部の陥凹, 正中偏位を認め無症候性のsinking skin flap syndrome (SSFS) であったと考えられた. 脳浮腫が生じた原因は自動調節能の低下, reperfusion, 皮下ドレーンによる陰圧, 静脈うっ滞, SSFSと考えられる....

    DOI Web Site 参考文献18件

  • グリア細胞におけるTLR3の活性化を介した脳梗塞の治療

    益子 崇 ファルマシア 52 (7), 697-697, 2016

    ...はToll様受容体(Toll-like receptor:TLR)の発見で改められた.TLRは自然免疫においてウイルス・細菌の構成成分を認識し,I型インターフェロン(IFN)や炎症性サイトカン産生の誘導,樹状細胞の成熟化を介してリンパ球に感染防御のシグナルを伝えるパターン認識受容体として知られている.13種類のTLRのうち,TLR3はヒトの脳,特にグリア細胞に多く発現している.最近,このTLR3と脳虚血誘発性...

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  • 一過性脳虚血発作で入院中に発症した虚血性脳卒中に対しrt-PA 静注療法を施行した症例の検討

    田中 弘二, 上原 敏志, 小林 潤平, 尾原 知行, 長束 一行, 峰松 一夫, 豊田 一則 脳卒中 38 (4), 226-232, 2016

    ...一過性脳虚血発作(transient ischemic attack; TIA)で入院中に発症した虚血性脳卒中に対しrt-PA 静注療法を施行した,既報の1 例を除く4 例を分析した.男性2 例,年齢74 から89 歳,先行したTIA のABCD<sup>2</sup> スコアは4 から6,1 例に入院時拡散強調画像で左視床内側に高信号病変を認めた.4 例中3 例が心房細動を有し,入院時ないし発症時...

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  • 対側閉塞を伴う高度石灰化内頸動脈狭窄症に対して段階的血行再建術が有効だった1 例

    伊藤 英道, 高砂 浩史, 内田 将司, 佐瀬 泰玄, 池田 哲也, 川口 公悠樹, 大塩 恒太郎, 榊原 陽太郎, 田中 雄一郎 脳卒中 38 (2), 86-91, 2016

    ...無形成のため術中脳虚血を生じる可能性,さらに術後過灌流を生じやすいハイリスク症例と考えられた.そこで内膜剝離術前に浅側頭動脈-中大脳動脈吻合術を先行させた.結果,内膜剝離術中に脳虚血を生じることなく,また段階的な血行再建により術後の過灌流症候群を併発せずに周術期管理が容易であった.本例のような血行動態を有する例は,浅側頭動脈-中大脳動脈吻合術を内膜剝離術に先行させることも考慮すべきである....

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  • 神経科学を越えた光遺伝学の応用可能性

    松井 広 日本レーザー医学会誌 36 (4), 473-477, 2016

    <p>光遺伝学は,開発当初から,主に脳神経細胞に適用されてきた.しかし,光遺伝学のアイディア自体は,どんな細胞の光制御にも応用可能であると考えられる.多種の細胞が形作るネットワーク間を,何らかの信号が行き交うことで,多細胞生物である我々は,ひとつの個体として,整合性のある活動を行っている.本稿では,脳内グリア細胞に光遺伝学を適用した例を紹介し,神経科学に限らず,システム生物学への光遺伝学の応用可…

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  • 頭頂葉皮質病変で発症し,当初に脳梗塞との鑑別を要した単純ヘルペス脳炎の1例

    原 善根, 石井 信之, 酒井 克也, 望月 仁志, 塩見 一剛, 中里 雅光 臨床神経学 56 (2), 104-107, 2016

    ...症例は73歳女性.2014年9月某日に右下肢に一過性の痺れを自覚した.近医MRIでは右頭頂葉皮質に病変を認めるのみで,一過性脳虚血発作として加療された.5日後に突然の左不全麻痺のため近医入院し脳梗塞として加療された.翌日に高熱も出現したため当科転院となった.右側頭葉病変も新規出現し,髄液中の単純ヘルペスDNAが陽性であったことから単純ヘルペス脳炎と診断した.単純ヘルペス脳炎は側頭葉以外の病変のみを呈...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献9件

  • リハビリテーションにおける脳卒中再発予防に対する取り組み

    瀧口 裕斗, 石丸 智之, 後藤 早弥華, 野田 喜寛, 相間 知子 九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 2016 (0), 50-50, 2016

    ...平均年齢は69.1±14.5歳、疾患の内訳は脳梗塞66名、脳出血12名、くも膜下出血6名、一過性脳虚血発作5名であった。退院時のBarthel Indexの平均値は95点であった。尚、今回の取り組みについて、個人情報の保護など倫理的な配慮について全ての患者に説明を行い、同意を得た。...

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  • 自然免疫を標的とした脳梗塞治療

    大星 博明 脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌) 27 (2), 259-263, 2016

    ...<p>近年脳虚血後に生じる炎症反応・免疫応答が,虚血性脳損傷を修飾する重要な因子として注目されている.損傷脳組織から放出されるHMGB-1 やヌクレオチドなどのダメージ関連分子パターン(DAMPs)は,Toll 様受容体(TLR)等を介して炎症応答細胞を活性化し,炎症性シグナルカスケードによる脳浮腫の増悪やペナンブラ領域の細胞死をもたらし,二次的な脳梗塞巣の拡大へとつながる.我々は最近脳虚血における...

    DOI Web Site 参考文献16件

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