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検索結果 1,956 件

  • 髄膜脳炎を合併した日本紅斑熱の1例

    中山 美里, 尾崎 諒吏, 具嶋 泰弘, 前原 潤一 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 108-111, 2024-04-30

    ...血液検査で炎症反応上昇と肝腎機能障害,DICを認め,リケッチア感染症を疑いミノサイクリン投与を開始した。入院後に意識障害が増悪し,髄液検査では単核球優位の細胞数増加と軽度の糖低下を認めた。痂皮PCR検査でRickettsia japonicaが陽性と判明したため髄膜脳炎を合併した日本紅斑熱と診断し,ミノサイクリン投与を継続し意識障害は改善した。これまで日本紅斑熱の髄膜脳炎合併はまれとされてきた。...

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  • 85歳以上の超高齢骨盤臓器脱の治療成績についての検討

    遠藤 拓, 野村 由紀子, 黒川 一平, 中川 智絵, 岡田 義之, 重田 美和, 鈴木 直, 嘉村 康邦 日本女性骨盤底医学会誌 20 (1), 1-5, 2024-04-08

    ...手術症例の併存症は、高血圧、糖尿病、心疾患、腎機能障害、深部静脈血栓症、精神疾患であった。術後入院期間の中央値は4 日(1 〜8 日)で、重篤な術中術後合併症は認めなかった。術後再発例はなく、P-QOL スコア値は術前後で有意差を認めた。当院における超高齢POP 患者はstage3 以上の重症例が多く、保存的管理が困難な場合には手術療法が選択され良好な治療成績であった。...

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  • 活性型ビタミン D3 外用薬により高カルシウム血症を生じた尋常性乾癬の 1 例

    荒巻 ちひろ, 山口 和記, 今福 信一 西日本皮膚科 86 (2), 136-142, 2024-04-01

    ...精査の結果,乾癬に対して外用していたマキサカルシトールが原因と考えられ,内科的治療に加え,外用薬の種類を変更し使用頻度と量を減らすことにより高 Ca 血症と腎機能障害は改善した。活性型ビタミン D3 (VD3)は表皮細胞の分化と増殖を制御する作用を持ち皮膚科では主に角化異常症の治療に用いられるが,Ca 代謝や免疫の調節にも重要な役割を担っている。...

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  • 糖尿病透析予防指導における高度腎機能障害患者への運動指導効果

    近藤 源, 光宗 雅人, 梅岡 二美, 宮岡 弘明 日本糖尿病理学療法学雑誌 3 (1), 68-78, 2024-03-21

    ...【方法】高度腎機能障害患者指導として理学療法士が運動指導に介入した糖尿病性腎症患者39名を対象に,腎臓リハビリテーションガイドラインに準拠して,自重レジスタンス運動とウォーキングによる有酸素運動を指導した.29名の運動が継続できた群と,10名の運動が継続できなかった群に対して,推算糸球体濾過量(estimated glomerular filtration rate:eGFR)の変化量(ΔeGFR)...

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  • 妊娠関連非典型溶血性尿毒症症候群を疑いエクリズマブを投与した1症例

    木村 康宏, 西澤 英雄, 藤本 潤一, 七尾 大観, 大和田 玄, 金子 尚樹 日本集中治療医学会雑誌 31 (2), 137-140, 2024-03-01

    ...帝王切開後に血小板減少,溶血性貧血,腎機能障害をきたし,当院に転院となった。血栓性血小板減少性紫斑病(thrombotic thrombocytopenic purpura, TTP)あるいはP-aHUSを疑い,入院2日目から血漿交換療法を2日間,連日施行した。...

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  • ネコの腎機能バイオマーカー:慢性腎臓病の現状

    Kongtasai Thirawut 日本獣医腎泌尿器学会誌 15 (1), 41-62, 2024-02-29

    ...これらのバイオマーカーの血清または尿中濃度の変化は、従来のバイオマーカーの変化が検出可能になる前の早期腎障害の指標となったり、腎機能障害の進行を予測したりする可能性がある。本稿では、過去5年間に大きく進歩した分野であるネコCKDの腎機能バイオマーカーについて現在の知見を述べる。...

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  • <i>ARHGDIA</i>遺伝子変異による先天性ネフローゼ症候群の男児例

    郷田 聡, 大田 敏之, 大野 令央義, 谷 博雄, 壷井 史奈, 小野 浩明, 神野 和彦, 榊原 菜々, 野津 寛大 日本小児腎臓病学会雑誌 37 (0), 9-14, 2024

    ...<p> <i>ARHGDIA</i>遺伝子変異による先天性ネフローゼ症候群(CNS)は稀であり,報告症例もいまだ少ない.生後1か月でCNSを発症した男児が,急速に進行する腎機能障害を呈したため,当院転院後に血液透析を経て維持腹膜透析となった.ネフローゼ症候群(NS),腎機能障害以外に,小頭症や小顎症,斜視なども認めた.転院後てんかんも発症した.遺伝子検査にて <i...

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  • Prednisolone単独治療により組織線維化の改善を認めたTAFRO症候群

    柏木 貴雄, 柏木 祐希, 鈴木 知秀, 新宮 愛美, 柏木 明香, 平田 珠希, 堀 順子, 宮田 恵吉, 武地 美保, 来住 稔, 大西 隆仁, 片山 義雄, 岩井 正秀, 松井 利充 臨床血液 65 (4), 237-242, 2024

    ...【現病歴】2022年9月から倦怠感,体重減少が出現し,近医にて高ALP血症,貧血,血小板減少,腎機能障害を指摘され,発熱も認め同年11月当院へ紹介。CTにて肝脾腫,胸腹水と左腋窩リンパ節腫大を認め,骨髄は過形成で巨核球の増加,骨髄細網線維化を認めた。腋窩リンパ節生検ではCastleman病様所見を認め,肝生検では細網線維の増生を認めた。...

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  • 同種造血幹細胞移植後に真菌性脳動脈瘤破裂を認めた成人T細胞白血病・リンパ腫

    厚井 聡志, 清水 啓明, 貞賀 泰孝, 近藤 花織, 加藤 千賀, 酒井 知史, 神原 康弘, 小沼 亮介, 熱田 雄也, 島袋 将志, 神宮寺 敦史, 細田 譲, 尾内 大志, 濱村 貴史, 新谷 直樹, 遠矢 嵩, 名島 悠峰, 小林 武, 松澤 祐一, 新井 秀雄, 関谷 紀貴, 原口 京子, 奥山 美樹, 土岐 典子 臨床血液 65 (2), 84-89, 2024

    ...腎機能障害が進行し,52日目より抗真菌薬はvoriconazoleに変更した。61日目に意識障害と左上下肢麻痺が出現した。頭部CTで右頭頂葉から後頭葉に皮質下出血を認め,脳浮腫が急速に進行し62日目に死亡した。病理解剖では,アスペルギルスを疑う糸状菌による肺病変と,播種性病変と考えられる真菌性脳動脈瘤破裂の所見を認めた。...

    DOI PubMed

  • 急性骨髄性白血病に対するFLT3阻害薬治療中に発症した劇症型<i>Clostridioides difficile</i>感染症

    山本 丈太郎, 渡部 音哉, 酒匂 崇史, 髙木 伸介, 梶 大介, 田矢 祐規, 西田 彩, 山本 久史, 森 有紀, 山本 豪, 荒岡 秀樹, 内田 直之 臨床血液 65 (3), 153-157, 2024

    ...Metronidazole点滴製剤による治療を開始したが,腎機能障害,血圧低下,低酸素血症が出現した。CT検査で胸腹水貯留,著明な腸管壁の浮腫および腸管拡張を認めた。集中治療室で全身管理を行いながらfidaxomicinを開始し奏効を得たため発症後18日目に集中治療室を退室した。...

    DOI PubMed

  • 透析導入期,ANCA関連血管炎による肺胞出血に対するステロイド治療中に肺ノカルジア症を発症した1例

    落合 彰子, 岩切 太幹志, 菊池 正雄, 海北 幸一, 藤元 昭一 日本透析医学会雑誌 57 (1), 29-35, 2024

    ...<p>71歳男性.2012年に肺胞出血,検尿異常,腎機能障害のため入院し,MPO-ANCA陽性が判明.ANCA関連血管炎と診断し,ステロイド療法と各種免疫抑制薬で肺胞出血は消失した.2016年頃よりCre値は徐々に上昇し保存的加療の方針となったが,2017年3月には肺胞出血が再燃しステロイドパルス療法を要した.2017年10月に血液透析導入となった.導入時にも肺胞出血を認めステロイドパルス療法を行い...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • TAFRO症候群に対する免疫抑制療法中に腸骨筋出血をきたして動脈塞栓術を施行した1症例

    山口 和将, 富田 静香, 早川 桂, 石井 健 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (4), 317-320, 2023-12-28

    ...<p>TAFRO症候群は体液貯留, 血小板減少, 進行性腎機能障害を呈する全身性炎症性疾患である。TAFRO症候群に対する免疫抑制療法中に腸骨筋出血をきたして動脈塞栓術を施行した症例を経験した。症例は84歳の男性。呼吸困難を主訴に前医受診。両側胸水貯留, 腎機能障害, 血小板減少, 高度炎症反応上昇がみられた。抗菌薬不応性で, 血小板減少と腎機能障害が増悪し入院17日目に当院に転院した。...

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  • 高尿酸血症による腎機能障害:腎CT検査に基づいた新たな考察

    清水 徹, 嶋津 秀紀, 清水 健太郎 痛風と尿酸・核酸 47 (2), 119-131, 2023-12-20

    ...</p><p>しかしながら,CTを用いた研究によると,pHが変動する尿細管や集合管で発生する腎結石やuric acid nephropathyなど,尿酸排泄に関連する腎障害が存在することが判明した.高尿酸血症が関与する腎機能障害は,pH 7.4の環境で発生する腎障害と,CT検査で報告されたpHの変動する尿細管,集合管で惹起される腎障害の2系統の病態が複合している可能性が高く,本稿ではこれらが研究された...

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  • Chronic Contained Ruptureを来した傍腎動脈腹部大動脈瘤に対してSurgeon-modifiedステントグラフト内挿術を行った一例

    水落 理絵, 浅見 冬樹, 岡本 竹司, 高橋 聡, 山本 和男, 吉井 新平 日本血管外科学会雑誌 32 (6), 437-441, 2023-11-30

    ...背側に拡大する径90 mm大の仮性動脈瘤を認め,腰椎への侵食が確認された.血行動態は安定しておりchronic contained rupture(CCR)と診断した.開腹既往があり,腹部大動脈瘤に感染がなく,ステントグラフト内挿術(EVAR)の方針とした.傍腎動脈腹部大動脈瘤のため,左腎動脈にはChimney法を,右腎動脈には開窓作成およびbranch挿入を用いた腎動脈への血行再建を行った.術後に腎機能障害...

    DOI 医中誌

  • 高カルシウム血症による意識障害の回復後に手術を行ったPTHrP産生肺癌の1例

    松井 雄介, 鈴木 潤, 渡辺 光, 捧 貴幸, 佐藤 開仁, 塩野 知志 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (4), 224-228, 2023-05-15

    ...<p>症例は73歳男性.肺扁平上皮癌に対する治療目的で入院したが,入院時に意識障害があり脱水と腎機能障害も認めていた.精査を行ったところPTHrP(Parathyroid hormone related protein),血清カルシウムが高値であった.このため意識障害はPTHrP産生肺癌による高カルシウム血症が原因と診断した.全身状態が不良で肺癌の治療は困難と判断し,高カルシウム血症に対する治療を開始...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • DOHaD学説からみたネフロン数と高血圧・慢性腎臓病の進展

    野林 大幹, 神崎 剛, 坪井 伸夫, 横尾 隆, 平野 大志 DOHaD研究 11 (2), 37-45, 2023-03-31

    ...出生時体重と総ネフロン数の間に正の相関が認められることから, ネフロンの形成には母胎環境が大きく影響することが示唆され, その要因として母親の栄養状態, 微量栄養素, 喫煙・アルコール, 薬剤の使用, 母親の腎機能障害や耐糖能異常が挙げられる....

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  • 高齢者の降圧治療と認知症

    茂木 正樹 日本老年薬学会雑誌 6 (1), 1-7, 2023-03-31

    ...高齢期での高血圧が認知症に与える影響についてはよくわかっていない.SPRINT試験は標準的な降圧治療よりも,より厳格な降圧治療群において,心血管合併症や生命予後が改善されることを証明したが,認知症との関連も解析され,75歳以上の高齢者においても厳格な降圧により軽度認知機能障害(MCI)の発症が有意に抑制されることがわかった.また脳や海馬の容量は減少するものの脳血流が増加すること,こうした脳への影響は腎機能障害...

    DOI 医中誌

  • 閉塞性尿路感染症に伴う高アンモニア血症を呈した1例

    若松 真央, 岩田 史歩子, 高橋 雄介, 佐野 正彦, 鈴木 義夫, 長谷川 修 日本病院総合診療医学会雑誌 19 (2), 110-114, 2023-03-31

    ...脱水や腎機能障害に加え血清アンモニアが119 μg/dLと高値であり, 意識障害の原因と考えられた。高アンモニア血症をきたすような肝疾患の既往や肝障害,薬剤の使用はなく,尿検査でアルカリ尿や尿中リン酸マグネシウムアンモニウム結晶を認めたことから,ウレアーゼ産生菌による高アンモニア血症が疑われた。尿道カテーテルの留置と抗菌薬による治療を開始したところ意識レベルや血清アンモニアは速やかに改善した。...

    DOI 医中誌

  • COVID-19肺炎患者の腹臥位療法の苦痛をペインクリニックとのチーム医療で改善した1症例

    安達 厚子, 袖山 直也, 筆田 廣登, 亀山 良亘, 山内 正憲 日本ペインクリニック学会誌 30 (3), 52-55, 2023-03-25

    ...オピオイド静注による鎮痛が多く行われてきたことから,体位療法やリハビリテーションの妨げとなる覚醒下の筋・骨格疼痛に対する鎮痛法の知識や経験が少ない.今回,それらにペインクリニックの関与が有効であった症例を集中治療の立場から紹介する.重度低心機能COVID-19重症肺炎の51歳男性に対し非侵襲的陽圧換気を施行した.腹臥位以外で酸素化維持が困難であったが首や肩,腰の苦痛が強く腹臥位の継続が困難となった.肝腎機能障害...

    DOI 医中誌

  • 腎障害患者のがん薬物療法を支える臨床薬理学的アプローチ

    山本 和宏 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-S14-3-, 2023

    ...腎機能障害を有するがん患者のがん薬物療法は、抗がん薬による腎障害や腎排泄型薬物の用量調節による過少・過量投与のリスクと生存期間延長のベネフィットを慎重に検討する必要があり、がん薬物療法に関わる医療者を悩ませることが多い。...

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  • 腎移植におけるリキッドバイオプシーの可能性

    岩本 整, 今野 理, 沖原 正章, 赤司 勲, 木原 優, 杉本 昌弘 移植 58 (Supplement), s187_1-s187_1, 2023

    ...われわれはコントロール群を腎移植ドナー、移植腎機能安定群とし、対象群を移植腎機能障害群とした、血液、尿、唾液を用いたメタボローム解析よる研究で3-indoxyl sulfateなどが急性拒絶反応のポテンシャルbiomarkerとなる可能性を報告した。...

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  • ミトコンドリア腎病による末期腎不全患者に対する生体腎移植の1例

    貝沼 駿介, 丸山 通広, 遠藤 悟史, 木下 和也, 佐々木 拓馬, 森下 弘基, 牧山 展士, 木下 麻優子, 松原 久裕 移植 58 (Supplement), s249_2-s249_2, 2023

    ...【考察】ミトコンドリア病による腎機能障害は様々な病態が報告されており、発症から診断に至るまで時間がかかることや未診断経過している可能性も指摘されている。本邦でミトコンドリア腎症に対する生体腎移植術の報告はわずかであり、本症例含めて5例のみである。若干の文献的考察を加え報告する。</p>...

    DOI 医中誌

  • 大気汚染と慢性腎臓病

    永井 恵 日本農村医学会雑誌 72 (2), 47-57, 2023

    ...慢性腎臓病は,3か月以上持続する腎機能障害あるいは蛋白尿を呈する疾患であり,世界的にその患者数は増加している。近年,慢性糸球体腎炎,糖尿病や高血圧といった既知の慢性腎臓病の原因の他,これまでの日本の疫学研究では触れられてこなかった地球環境の変化による慢性腎臓病の発症リスクも海外の報告から指摘されている。...

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  • 高度下痢で腎前性腎不全をきたしCSによるランダム生検で診断し得たLymphocytic colitisの1例

    重久 友理子, 安原 ひさ恵, 吉田 泰成, 馬場 雄己, 關 博之, 遠藤 日登美, 永原 照也, 神野 秀基, 中津 守人, 宮谷 克也 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (9), 1434-1440, 2023

    ...<p>56歳,男性.1週間前から頻回な水様性下痢と,腎機能障害を認めており,高度下痢による腎前性腎不全と診断した.感染性腸炎を疑い,絶食下に大量補液を施行したが下痢,腎機能の改善は乏しく,糞便培養検査からは有意菌の検出は認めず原因は不明であった.CSを行い,S状結腸から直腸にかけて血管透見低下とひび割れ様の粘膜所見を認め,ランダム生検を施行した.病理組織学的所見で上皮間リンパ球の増加を認めLymphocytic...

    DOI 医中誌

  • 臨床薬理専門医の立場から~大学における臨床薬理専門医~

    大谷 直由 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-S15-1-, 2023

    ...臨床の現場では種々の疾患を持つ患者を対象としているため、腎機能障害や肝機能障害、心不全を有する症例がほとんどであり、添付文書に記載されている半減期と実際のクリアランスの値が異なっていることが散見され、現在症例を集積している。この薬物動態から得られる患者へのアプローチは、臨床薬理学専門医としての新たな患者へのアプローチであると感じている。...

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  • 心房細動に対する抗凝固薬の進歩~ワルファリンから直接経口抗凝固薬の時代へ~

    小谷 英太郎 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-S38-5-, 2023

    ...</p><p>しかし、薬事承認の根拠となった第III相試験では、実臨床では高頻度に遭遇する出血や死亡リスクが高い例(抗血小板薬2剤併用、管理不良高血圧、高度肝・腎機能障害、貧血など)は除外されているため、これらの試験結果を超高齢社会であるわが国の心房細動患者にそのまま外挿すことは危険である。...

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  • 心臓移植待機期間中の補助人工心臓装着チャレンジングケースの検討

    平 将生, 木戸 高志, 渡邊 卓次, 久呉 洋介, 長谷川 然, 永島 利章, 成田 淳, 石田 秀和, 石井 良, 吉岡 大輔, 島村 和男, 上野 高義, 宮川 繁 移植 58 (Supplement), s195_1-s195_1, 2023

    ...全例で移植前の軽度肝腎機能障害を認め、移植後、高度の腎機能不全を1例で認めた。CHD患者はFontan術後体心室不全に対してEXCOR装着。肺動脈低形成のため移植時に肺動脈形成を要した。【まとめ】RCMやCHDに対するVAD治療に対する知見は少なくchallengingである。...

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  • 慢性播種性血管内凝固症候群の経過中に発症した自己免疫性凝固第V/5因子欠乏症

    石森 紀子, 若林 睦, 桜井 健二, 須田 明, 惣宇利 正善, 尾崎 司, 一瀬 白帝 臨床血液 64 (2), 113-118, 2023

    ...動脈瘤は広範囲であり年齢・合併症から外科的治療適応外で,腎機能障害を考慮しwarfarin投与を開始したところ,凝固検査所見は徐々に改善した。今回,種々の併存症を有する高齢男性が稀な後天性凝固因子異常症を発症し,経過中に悪化した併存症に対する抗凝固治療の選択に苦慮した症例を経験した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 上部尿路上皮癌に対する上部尿路注入療法の現状と今後の展望

    多武保 光宏, 福原 浩 Japanese Journal of Endourology and Robotics 36 (1), 22-27, 2023

    ...さらに, 単腎や腎機能障害の患者においても腎温存治療を検討するように推奨している. 腎温存治療には尿管鏡治療や経皮的治療, 尿管部分切除術, 上部尿路注入療法があり, 上部尿路注入療法は主として上部尿路上皮内癌の患者に対する治療や筋層非浸潤性上部尿路上皮癌患者に対する術後アジュバント治療として行われてきた....

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  • 頚部頚動脈狭窄症に対する年代別の内頚動脈内膜剝離術の治療成績と臨床的特徴

    丸谷 明子, 山田 與徳 脳卒中の外科 51 (4), 286-291, 2023

    ...</p><p>69歳以下の若年発症群で糖尿病や高血圧の割合が高く,70-79歳と80歳以上の高齢者で心・腎機能障害の割合が高かった.発症から手術までの期間を7日以内の急性期,8-30日以内の亜急性期,31日以上の晩期で分類した.70-79歳,80歳以上の高齢者で高度な血行力学的不全による症候性の脳梗塞を発症し急性期に治療を受けた割合が多く,そのうち,急性期と亜急性期において退院時のmRSスコアが改善...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • アミノグリコシド系抗菌薬の吸入療法では血中濃度モニタリングが必要か?

    片田 佳希 ファルマシア 59 (12), 1127-1127, 2023

    ...アミノグリコシド系抗菌薬の吸入療法は,嚢胞性線維症,非結核性抗酸菌症,院内肺炎等の治療に用いられる.吸入療法の利点として,標的部位で高い薬物濃度を実現できるほか,血中への移行がわずかであるため腎機能障害や聴覚障害などの副作用がほとんど生じないと考えられている.しかし,アミノグリコシド系抗菌薬の吸入療法を施行した患者においてその薬物の血中濃度が検出され,副作用が生じたという報告もあるが,どのような患者集団...

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  • タクロリムスによる腎機能障害の発現を患者個別に予測する機械学習モデルの構築

    野田 円, 水野 正太郎, 茂櫛 薫, 長谷 武志, 飯田 頼嗣, 竹内 勝之, 石渡 泰芳, 永田 将司 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-O01-6-, 2023

    ...<p>【目的】タクロリムスを使用する際、血中トラフ濃度が高値になると腎機能障害などの副作用が現れる可能性があるため、その投与量は通常血中濃度モニタリングを行い調整される。しかしながら、推奨血中濃度以下でも腎機能障害が発現する患者も存在するため、血中薬物濃度以外の患者情報も考慮しながら、患者個別に目標血中濃度を設定する必要があると考えられる。...

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  • 抗不整脈薬のTDMによる薬物療法最適化

    島本 裕子 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-S05-2-, 2023

    ...</p><p>また腎排泄型薬物であるシベンゾリン、ピルシカイニドは添付文書に記載される標準投与量では高齢者や腎機能障害患者には過剰投与となる可能性が非常に高い。血中濃度が高濃度となり、中毒を発症する症例も散見されているが、添付文書上での明確な減量基準がないため、TDMによる用量調節が必須である。しかしながら抗菌薬や免疫抑制薬と比較し、抗不整脈薬のTDMの実施率は低いことが課題として挙げられる。...

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  • 心臓移植後の心機能低下に対して、β遮断薬が有効であった一例

    瀬口 理, 米山 将太郎, 望月 宏樹, 渡邉 琢也, 田所 直樹, 甲斐沼 尚, 福嶌 五月, 塚本 泰正 移植 58 (Supplement), s302_2-s302_2, 2023

    ...タクロリムス(Tac)、ステロイド、ミコフェノール酸を開始し、腎機能障害のため移植5か月目よりエベロリムス+少量Tac+ステロイドに切り替え、ステロイドは移植15か月目に終了した。移植5年目の心臓超音波検査では左室径 (Dd) 48 mm、左室駆出率(EF)50%、軽度僧帽弁閉鎖不全(MR)を認めたが移植7.5年目にはDd 61 mm、EF 35%、中等度のMRとなった。...

    DOI 医中誌

  • 免疫抑制剤の併用により再発なく経過した小児腎限局性サルコイドーシスの1例

    石丸 愛, 内村 暢, 只木 弘美, 白井 綾乃, 加藤 愛美, 神山 裕二, 伊波 勇輝, 髙橋 英里佳, 矢内 貴憲, 本井 宏尚, 塩谷 裕美, 原 良紀, 福山 綾子, 出来 沙織, 稲葉 彩, 大谷 方子, 鏑木 陽一, 伊藤 秀一 日本小児腎臓病学会雑誌 36 (0), 1-7, 2023

    ...寛解を維持した.本症例のように,腎サルコイドーシスにより腎機能障害を認める場合には,線維化による腎機能障害が不可逆的となる前に早期に治療介入することが重要である.また,MMFが小児の腎サルコイドーシスにおいてもステロイド漸減中の再発予防に有用な可能性がある....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • Collagenous colitisの軽快に伴い高度な炎症および貧血が著明に改善した末期腎不全の1例

    木村 祐太, 宮岡 良卓, 辻川 祐香, 永井 麻梨恵, 荒井 誠大, 家村 文香, 知名 理絵子, 長井 美穂, 長岡 由女, 平井 秀明, 長尾 俊孝, 菅野 義彦 日本透析医学会雑誌 56 (2), 63-68, 2023

    ...骨髄生検を施行し,末梢性T細胞リンパ腫の診断となったが,経過観察の方針となり輸血,ESA製剤による治療を継続した.下痢の精査目的で施行した下部消化管内視鏡検査で膠原線維性大腸炎(collagenous colitis:CC)と診断し,被疑薬のプロトンポンプインヒビター(PPI)を中止したところ,症状の改善を認めた.本症例では,経過からCCによる慢性炎症が貧血の主な原因と考えられた.血液透析患者では腎機能障害...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • Carfilzomib投与中に消化管出血を伴う血栓性微小血管症を発症した多発性骨髄腫

    松本 周平, 髙橋 宏通, 濱田 高志, 三浦 勝浩, 中川 優, 栗原 一也, 遠藤 聖英, 小池 隆, 飯塚 和秀, 入山 規良, 中山 智祥, 八田 善弘, 中村 英樹 臨床血液 64 (4), 255-259, 2023

    ...既報ではcarfilzomibによるTMAの初発症状は,発熱や消化器症状(嘔気・嘔吐,下痢),腎機能障害(下腿浮腫,尿量減少)である。本症例は既報にない出血症状を主訴としたTMAであり,carfilzomib治療中に出血症状を呈した場合はTMAを考慮する必要があると考えられた。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • ポドサイトNlrp3インフラマソーム活性化は糖尿病性腎臓病を促進する

    合田 光寛 ファルマシア 59 (7), 683-683, 2023

    ...国際糖尿病連合(IDF)が発表した「IDF糖尿病アトラス」第10版によると,糖尿病の有病率は10.5%に達し,成人の10人に1人が罹患している.それに伴い,糖尿病の主要な合併症である糖尿病性腎臓病(diabetic kidney disease: DKD)の罹患率も増加している.DKDは,糖尿病患者の約40%が罹患し,腎不全の主な原因となっているため,現在の標準的な治療法である厳格な血糖コントロールによる腎機能障害...

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  • 気膀胱下Politano-Leadbetter法による気膀胱手術の長期成績

    宋 成浩, 中山 哲成, 岩端 威之, 福田 悠一, 中野 裕美, 斎藤 一隆 Japanese Journal of Endourology and Robotics 36 (1), 44-48, 2023

    ...長期的な腎機能障害は4症例に認めたが, 術前からhigh gradeの症例であり, 気膀胱手術が影響したのではないと考えられた.</p><p>【結語】気膀胱手術は, 長期成績についても開放手術や他の低侵襲手術と遜色がないことが確認された.</p>...

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  • 血清クレアチニン値は超低出生体重児における慢性腎臓病の早期発見の指標となるか?

    瀬戸上 貴資, 太田 栄治, 伊東 和俊, 小寺 達朗, 音田 泰裕, 川野 裕康, 新居見 俊和, 永光 信一郎 日本周産期・新生児医学会雑誌 59 (2), 219-226, 2023

    ...<p> 超低出生体重児(ELBWI)に合併する慢性腎臓病(CKD)の早期発見に小児CKDステージアルゴリズムを活用した血清クレアチニン値(sCr)が有用であるかを後方視的に検討した.生存退院した132例のELBWIを対象とし,3歳,6歳,9歳健診でsCrおよびsCrに基づく推定糸球体濾過量(eGFR)を評価し,腎機能障害をsCr,eGFRそれぞれで評価した.全例においてsCrよりもeGFRで腎機能障害...

    DOI 医中誌

  • フクジュソウ中毒における心電図の経時変化

    杉本 貴史, 大野 雄康, 安藤 維洋, 関 恒慶, 山田 勇, 小谷 穣治 日本救命医療学会雑誌 37 (0), 59-65, 2023

    ...腎機能障害のない54歳の邦人女性が, ホームセンターで購入したフクジュソウ全草2株を風乾させ, 煎液を自殺目的に摂取した. 摂取8時間後, 嘔気嘔吐を主訴に当院に救急搬送された. 来院時心拍数40回/分の徐脈を認め, 興奮し多弁であった. 12誘導心電図でMobitz II型の2度房室ブロック, およびⅡ, Ⅲ, aVf, V2–4誘導にジギタリス効果様のST盆状低下を認めた....

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  • 腎機能障害のため造影CT検査施行の判断が難しかった上腸間膜動脈解離の一例

    濱口 満英, 北岸 英樹, 末岐 浩一朗, 田中 敬祐, 坂田 育弘 日本救命医療学会雑誌 37 (0), 54-58, 2023

    ...詳細は不明であるが腎機能障害を指摘されているとの報告があり, 生理食塩水で静脈路確保を行い採血にて腎機能評価を行いながら診療を行った. 胸部X線写真, 心電図, 腹部超音波検査で異常所見を認めなかったが, ソセゴン (ペンタゾシン) 15mg投与でも症状軽減を認めなかった. 大動脈解離などの血管病変を疑ったが, 造影剤腎症の発症を懸念し造影CT検査施行の判断に難渋した....

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  • ポリペプチド系抗菌薬による腎機能障害発症の新たなメカニズムの解明

    鈴木 若奈, 鍵 智裕, 平田 祐介, 野口 拓也, 松沢 厚 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P1-089S-, 2023

    ...また、NLRP3インフラマソームの過剰活性化は、腎機能障害を含む様々な炎症性疾患の発症に関与することが知られている。そこで我々は、コリスチン誘導性腎機能障害におけるNLRP3インフラマソームの関与について検討した。</p><p> マクロファージにコリスチンを処置すると、NLRP3インフラマソームを介したIL-1βの著しい分泌が認められた。...

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  • 当科における小児肝移植例の長期治療成績とcarry-over期の諸問題

    梅村 謙太郎, 三田 篤義, 大野 康成, 増田 雄一, 吉澤 一貴, 窪田 晃治, 野竹 剛, 細田 清孝, 安川 紘矢, 蒲池 厚志, 後藤 貴宗, 富田 英紀, 山崎 史織, 清水 明, 副島 雄二 移植 58 (Supplement), s175_1-s175_1, 2023

    ...また, 適正な成人身長の獲得や晩期の腎機能障害などを考慮した多角的継続的なフォローが必要と考えられた. </p>...

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  • 移植腎に著明な好酸球浸潤を伴った慢性活動性T細胞性拒絶反応の一例

    橋本 淳也, 濱崎 祐子, 小口 英世, 簀田 志帆, 青木 裕次郎, 河村 毅, 金綱 友木子, 三上 哲夫, 酒井 謙 移植 58 (Supplement), s248_1-s248_1, 2023

    ...移植腎拒絶反応及び腎前性腎機能障害による尿毒症を疑い、緊急入院の上、ステロイドパルス療法と補液、血液透析を実施した。上記主訴及び好酸球増多症、電解質異常は速やかに改善したが、十分な腎機能の回復が得られず、維持血液透析に移行した。入院後の移植腎生検では、慢性活動性T細胞性拒絶反応の診断となったが、著明な好酸球浸潤が特徴的であった。【考察】副腎不全の一症状として好酸球増多が知られている。...

    DOI 医中誌

  • 生体腎移植後に進行性の腎機能障害を認め、原発性高シュウ酸尿症が明らかとなった1例

    森 剛, 添野 真嗣, 有吉 勇一, 岡 大祐, 小林 肇, 久保 隆史, 安藤 哲郎, 渕之上 昌平, 森 崇寧, 蘇原 映誠, 内田 信一 移植 58 (Supplement), s337_3-s337_3, 2023

    ...<p>症例は64歳男性.X-5年7月に近医にて熱中症を契機に腎機能障害を指摘され、X-4年11月に腎機能の低下で当院腎臓内科へ紹介.腹部CTで多発の腎結石を認めていた.その後も腎不全は進行し、X-3年6月より腹膜透析を導入.腹膜機能の不良により尿毒症出現し、血液透析の併用療法を経て、X-3年12月より維持血液透析へ移行した.X年1月に妻をドナーとする生体腎移植の希望で当科を受診し、同年5月に生体腎移植術...

    DOI 医中誌

  • 築地市場で感染した重症レプトスピラ症の1例

    磯川 修太郎, 志波 大輝, 赤穂 良晃, 白崎 加純, 岩崎 任, 一二三 亨, 大谷 典生 日本救急医学会関東地方会雑誌 43 (4), 132-136, 2022-12-28

    ...結膜充血や関節痛, 肝腎機能障害, 炎症反応やCK上昇, 血小板減少に加え, 築地市場内でネズミとの曝露歴があったことからレプトスピラ症が疑われ入院した。入院時に採取した血清および尿検体を使用したPCR検査でレプトスピラ鞭毛遺伝子flaBが検出され, レプトスピラ症と診断した。入院後は呼吸循環障害のため集中治療室に入室したが, 人工呼吸器や腎代替療法は要さず, 入院第14病日に自宅退院とした。...

    DOI 医中誌

  • 尿所見が軽微であったが重症ループス腎炎(ⅢA+Ⅴ型)を有した全身性エリテマトーデスの9歳女児

    藤田, 雄治, 加納, 優治, 鷹木, 雄飛, 林, 周次郎, 吉原, 重美, Yuji, Fujita, Yuji, Kano, Yuhi, Takagi, Shujiro, Hayashi, Shigemi, Yoshihara Dokkyo Journal of Medical Sciences 49 (2), 102-106, 2022-12-25

    ...小児全身性エリテマトーデス(SLE)と診断した.入院時の尿所見は軽度蛋白尿(尿蛋白/クレアチニン比0.41g/gCr)のみで血尿や細胞性円柱はみられなかった.腎生検の結果はISN/RPS分類でclassⅢA+Ⅴであり,重症ループス腎炎(LN)を有する高リスク群であった.ステロイドパルス2コースにミコフェノール酸モフェチルの併用で寛解導入を行い,治療経過は良好である.SLEでは尿検査異常がなし〜軽微で腎機能障害...

    機関リポジトリ

  • 術後6年後に意識障害を伴う低血糖が再発の契機となったIGF-II産生胸膜由来孤立線維性腫瘍の1例

    城山 枝里, 久保田 益亘, 吉井 陽子, 齊藤 彰久, 倉岡 和矢, 長野 学, 米田 真康 糖尿病 65 (11), 603-610, 2022-11-30

    ...<p>症例は76歳女性.70歳時に左胸膜腫瘍切除術を施行され,術後3年間は再発なかったがその後通院を自己中断していた.76歳時,低血糖で救急搬送され,低血糖時の内因性インスリン分泌や血中insulin-like growth factor(IGF)-Iは低値だった.肝・腎機能障害やコルチゾールの低下は認めず,単純CTで左胸腔に粗大な腫瘤を認めた.患者血清のWestern blottingによる解析で...

    DOI 医中誌

  • Antifungal stewardshipの実践とカンジダ血症の予後に関与する要因

    中嶋 一彦, 植田 貴史, 一木 薫, 石川 かおり, 山田 久美子, 竹末 芳生 日本医真菌学会雑誌 63 (4), 93-98, 2022-10-31

    ...マネジメントを行い,カンジダ血症における予後に関与する要因の検討を行った.血液培養の陰性化後2週間の抗真菌薬投与は予後の改善の要因となった.一方,肝硬変を含む肝機能障害,低い予後栄養指数,高Acute Physiology and Chronic Health EvaluationⅡスコアは予後の不良の要因であった.適切な抗真菌薬の選択と用法用量,治療期間は予後の改善する重要な項目である.一方,高齢,腎機能障害...

    DOI 医中誌

  • 正中弓状靱帯圧迫症候群による総肝動脈の逆行性血流をドプラエコーで確認し得た1手術例

    中村 雅美, 松本 謙一, 種村 匡弘 超音波検査技術 47 (5), 490-497, 2022-10-01

    ...<p>症例は40代,女性.胃部不快感からの食欲低下を主訴に紹介来院.3年間で体重は13 kg減少,初診時体重は26 kgと著明なるい痩を認めた.血液所見では軽度の肝機能障害と低カリウム血症,腎機能障害を認めた.悪性腫瘍の除外のため実施した超音波検査において吸気時に腹腔動脈起始部の狭窄が生じ,血流シグナルの消失と総肝動脈,胃十二指腸動脈の逆行性血流シグナルを認めた.腹腔動脈起始部には硬化性病変や腫瘍性病変...

    DOI Web Site 医中誌

  • VI.Fabry病

    後藤 順 日本内科学会雑誌 111 (8), 1541-1547, 2022-08-10

    ...<p>Fabry病はX連鎖遺伝の先天性代謝異常症で,α-galactosidase Aの欠損によりグロボトリアシルセラミドが蓄積するスフィンゴ脂質症のひとつである.ヘミ接合体男性の古典型症例では,小児期に四肢などの疼痛,発汗障害,被角血管腫がみられ,成人期には腎機能障害・腎不全,心筋症などの心合併症,脳梗塞などの脳血管障害を発症する.2001年,臨床治験により酵素補充療法が可能であることが示され,Fabry...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 蕁麻疹,皮膚疾患に伴うそう痒に対するルパタジンフマル酸塩の使用成績調査報告

    秀 道広, 籠田 成靖, 平田 和也, 寺西 達貴, 須々田 寛, 堀川 靖, 久一 真一, 古川 由美子 西日本皮膚科 84 (4), 351-360, 2022-08-01

    ...肝機能障害または腎機能障害の有無別の副作用発現割合もカテゴリ間で有意差を認めなかった。蕁麻疹,そう痒を伴う皮膚疾患患者 1199 例における有効率(著効+有効の割合)は 89.8%であった。そう痒スコアは投与 1 週間後から改善された。</p><p><b>結論</b>:ルパタジンの使用実態下における安全性および有効性について,承認時の臨床試験から新たに懸念される事項は認められなかった。</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • VII.多発性骨髄腫の初期診断と外来治療/マネジメント

    堺田 惠美子 日本内科学会雑誌 111 (7), 1384-1391, 2022-07-10

    ...<p>多発性骨髄腫は高齢者に多い造血器腫瘍であるが,近年の治療の進歩は目覚ましく,生命予後の改善により罹患者数は増加の傾向にある.腰痛,貧血,腎機能障害などの多彩な臨床症状を呈するものの,いずれも高齢者に高頻度に認める徴候であり,かつ症状も緩徐に進行することから,深刻な病気と認識されぬままに早期診断のタイミングを逃してしまう事例も多い.本稿では,多発性骨髄腫の初期診断のポイント,治療指針,外来通院中...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 高齢者の慢性痛(腰痛を含む)に対する薬物療法のピットフォール

    北原 雅樹 Journal of Spine Research 13 (6), 829-837, 2022-06-20

    ...<p>慢性痛の治療目標は患者のADL/QOLの向上であり,鎮痛は副次的な目的になる.また,急性痛には著効する薬物療法は慢性痛にはあまり効果がない.慢性痛では,運動療法や心理社会的介入が治療の中心となり,薬物療法は補助的方法に位置づけられる.健康な非高齢者と比べて,高齢者の慢性痛を治療する場合には,身体諸機能の低下(腎機能障害,肝機能障害,消化管機能障害,脳機能低下など),様々な合併疾患とその治療薬,...

    DOI

  • 穿孔性腹膜炎にて緊急手術施行後イマチニブ療法が奏功したStage Ⅳ胃GISTの一例

    檀原 哲也, 岩崎 茂, 橋本 直樹, 堤 裕史, 沼賀 有紀, 調 憲 北関東医学 72 (2), 207-212, 2022-05-01

    ...<p> 症例は72歳の男性.食思不振,腹痛,体重減少を主訴に受診した.理学的所見にて,左上腹部に手拳大の無痛性腫瘤を触知した.血液検査にて腎機能障害と軽度の肝機能障害を認め,腹部CTにて胃体部大彎側に壁外発育する長径20 cm程度の内部均一な腫瘤性病変と同様の吸収値を呈する軟部陰影を多数認めた.また肝S6に径30 mm大の低吸収腫瘤も認めた.上部消化管内視鏡では胃体中部大彎後壁寄りにUL Ⅲ以深の潰瘍性病変...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • アセトアミノフェンによる尿細管間質性腎炎の一例

    竹崎, めぐみ, 辻, 和也, 安田, 早佑理, 小松, 俊哉, 坂本, 敬, 有井, 薫 高知赤十字病院医学雑誌 25 (1), 67-70, 2022-04-15

    ...特記すべき既往のない若年女性が,アセトアミノフェン(以下,APAP)による急性尿細管間 質性腎炎を来した一例を経験した.症例は 25 歳女性.感冒症状に対し,使用歴のある市販の総合感 冒薬を服用したところ症状は改善した.2 週間後に気分不良を認め,市販の胃腸薬を服用したが改善 なく近医を受診した.BUN 51.8mg/dl,血清 Cr 7.23mg/dl と腎機能障害を認め当院紹介となり,第 4 病日...

    機関リポジトリ

  • 大腸穿孔手術例の予後因子とスコアによる評価の検討

    上野 修平, 沢井 博純, 栗本 昌明, 小出 修司, 葛谷 宙正 日本腹部救急医学会雑誌 42 (3), 349-354, 2022-03-31

    ...また腎機能障害を有する症例で有意に死亡率が高かった。PMX-DHP 施行群と非施行群では,施行群で死亡率が高く,各スコアの点数も有意に高値であった。【結論】大腸穿孔症例にはAPACHE Ⅱ score,SOFA score,腹腔内汚染度,腎機能が予後予測に有用であると考えられた。重症患者やPMX-DHP を施行する症例の絞り込みに,各スコアが寄与する可能性が示唆された。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • エゼチミブによる急性尿細管間質性腎炎を呈した1例

    加藤 里絵, 近藤 美佳, 岩本 早紀, 岩本 昂樹, 平島 佑太郎, 岡 英明, 上村 太朗 日本内科学会雑誌 111 (3), 594-598, 2022-03-10

    ...<p>74歳,女性.心窩部痛を契機に治療を受けたが,改善なく腎機能障害が出現.増悪したため当科を紹介受診した.腎生検を施行し,尿細管間質領域に著明な細胞浸潤を認め,急性尿細管間質性腎炎(acute tubulointerstitial nephritis:ATIN)と診断した.薬剤リンパ球刺激試験(drug-induced lymphocyte stimulation test:DLST)を行い,唯一内服...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 高齢者のポリファーマシーにより症候性高Ca血症および高Mg血症をきたした1例

    千葉 智貴, 山本 多恵, 今田 悠介, 古田 恭平, 宮内 健一郎, 佐藤 浩司, 古川 暁子, 菊地 達也 日本内科学会雑誌 111 (2), 290-295, 2022-02-10

    ...<p>78歳,女性.横行結腸癌術前の注腸造影検査前処置でMg製剤を摂取後,意識障害,血圧低下を認めた.血液検査にて血清Mg高値,血清Ca高値を指摘され,大量補液及びエルカトニン投与を行い,意識障害と電解質異常の改善が得られた.背景として,慢性便秘,腸管病変,腎機能障害に伴う,薬剤の吸収率増加と排泄障害を来たしたことに加え,最大量の酸化MgやVit....

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 高血圧患者における腎機能低下と尿中バイオマーカーとの関連

    細畑 圭子, 松岡 裕之, 熊谷 悦子 日本臨床生理学会雑誌 52 (1), 19-23, 2022-02-01

    ...<p> 超高齢社会の到来とともに,今後ますます高血圧患者およびその合併症を有する患者が増加すると考えられる.高血圧は心血管疾患の主要な危険因子であるとともに腎機能障害をも引き起こし,慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease, CKD)さらには末期腎不全(End Stage Renal Disease, ESRD)のリスクを上昇させる.高血圧およびそれに伴う腎臓病の発症・進展には酸化ストレス...

    DOI 医中誌

  • 腎移植後6年で発症した転移性膀胱癌の治療経験

    田邉 起, 大澤 崇宏, 堀田 記世彦, 岩見 大基, 菊地 央, 松本 隆児, 安部 崇重, 篠原 信雄 日本泌尿器科学会雑誌 113 (1), 37-41, 2022-01-20

    ...</p><p>腎移植後であっても膀胱全摘および尿路変向手術は可能で,免疫抑制剤の調整により化学療法も完遂できた.腎移植後の進行性膀胱癌にエビデンスのある治療方針はなく,腎機能障害を有し免疫抑制状態であることを認識し,個々の症例で適切な薬物治療や外科的治療の選択をする必要がある.</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献11件

  • 同側腎にフマル酸ヒドラターゼ遺伝⼦⽋損腎細胞癌と低悪性度多房囊胞性腎腫瘍の同時発⽣を認めた1例

    ⼟肥 光希, 奥⽊ 宏延, 岡崎 浩, 伊古⽥ 勇⼈, 中村 敏之 日本泌尿器科学会雑誌 113 (1), 42-45, 2022-01-20

    ...<p>症例は75歳男性.高血圧,慢性腎不全(CKDステージ5)のため近医通院中.腹部超音波検査で左腎腫瘍を指摘され,当科紹介受診.単純CTで,左腎上極に約50mmの複雑性腎囊胞を認めた.単純MRIでは多数の隔壁を伴う囊胞性腫瘤を認めた.隔壁の⼀部に肥厚が疑われ,Bosniak IIFまたはIIIに相当した.腎機能障害があり,腫瘍に対する定期画像検査を⾏いつつ手術時期を検討する⽅針とした.翌年の単純CT...

    DOI Web Site PubMed 参考文献9件

  • 局所麻酔下経皮法による低侵襲EVARの実践

    亀田 柚妃花, 根本 尚彦, 井上 凡, 高江洲 悟, 武中 宏樹, 長島 義宜, 安斎 均 脈管学 62 (1), 1-5, 2022-01-10

    ...導入前後での患者背景・手術成績を比較したところ,局所麻酔下経皮的EVARの方が有意に高齢で腎機能障害を持つ患者が多く,手術時間および術後入院期間が短かった。局所麻酔下経皮的EVARの導入により更なる低侵襲EVARが可能となり,ハイリスクな患者に対しても安全に施行できた。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • mFOLFOX6療法施行中に高アンモニア血症による意識障害をきたした再発胃癌の1例

    桒原 尚太, 村川 力彦, 熊谷 健太郎, 武内 優太, 和田 秀之, 市之川 正臣, 松本 譲, 大野 耕一, 平野 聡 日本消化器病学会雑誌 119 (1), 72-78, 2022-01-10

    ...<p>症例は64歳,女性.胃癌術後腹膜播種再発に対してmFOLFOX6療法を施行した.投与開始29時間後,意識障害と肝機能障害を発症した.分岐鎖アミノ酸製剤,ラクツロース,新鮮凍結血漿,持続的血液濾過透析を行い意識障害,肝機能障害は速やかに改善し,5-FUに起因する高アンモニア血症と診断した.脱水や腎機能障害の改善が発症リスク回避に重要である.後治療は速やかに後方レジメンへ移行することが望ましい....

    DOI PubMed

  • 急速にMGUSから多発性骨髄腫に進行し多臓器不全を呈した原発性アミロイドーシス

    田添 久実代, 髙桑 輝人, 幕内 陽介, 久野 雅智, 原田 尚憲, 岡村 浩史, 西本 光孝, 康 秀男, 中嶋 康博, 中前 博久, 日野 雅之 臨床血液 63 (1), 31-36, 2022

    ...病勢進行の判断が一般的な検査では困難な場合もあり,今回長期間無症状で,突然の腎機能障害を契機に多発性骨髄腫への病勢進行が判明したMGUSの症例を報告する。症例は66歳女性。IgA-κ型のMGUSの診断に至ってから8年後,急激な腎機能障害を認めて持続的血液濾過透析を要した。精査の結果IgA-κ型の多発性骨髄腫の診断に至り,化学療法が奏効せず,敗血症を合併して第19病日に死亡した。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • <一般演題抄録> 十二指腸狭窄で発症した後腹膜線維症の一例

    秋田谷 一輝, 津谷 亮佑, 牧村 志穂, 鈴木 一広, 斎藤 聡 弘前医学 72 (1-4), 103-, 2022

    ...【経過】入院時現症は特記所見なく,入院時血液検査では炎症反応・膵酵素の上昇のほか,腎機能障害を認めた.胸部骨盤単純CT では十二指腸水平部の狭窄,胃拡張を認めた.腎前性腎不全として補液開始し経鼻胃管を留置した.狭窄の原因検索に上部消化管内視鏡 (EGD) を施行したが狭窄部に腫瘍性病変は認めなかった.腹部単純MRI では,膵頭部に 20mm 大の嚢胞性腫瘤を認めるものの,水平部の悪性狭窄を示唆する所見...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE

  • 感染を契機に発見されたmulticentric carpotarsal osteolysisの1例

    平田 優, 南 裕佳, 大竹 結衣, 篠塚 俊介, 秋草 文四郎, 森貞 直哉, 野津 寛大, 飯島 一誠, 平本 龍吾 日本小児腎臓病学会雑誌 35 (2), 109-115, 2022

    ...気管支喘息発作で入院した際,ネフローゼ症候群の診断基準を満たし,ステロイド治療を開始したが抵抗性であった.腎臓超音波検査でネフロン癆を疑い腎生検を行った.腎病理ではネフロン癆と2次性の巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)を疑う所見だったが,遺伝子解析で<i>MAFB</i>に既報のヘテロ接合性変異を認め,MCTOと診断した.X線検査ではMCTOに特徴的な骨溶解があり,整形外科的管理も開始した.外来管理中に急激に腎機能障害...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 当科における肝小腸移植の3例について

    岡本 竜弥, 岡島 英明, 山本 美紀, 上林 エレーナ幸江, 小川 絵里, 波多野 悦朗 移植 57 (Supplement), s217_1-s217_1, 2022

    ...術後CMV腸炎及びアスペルギルス肺炎、FKによる腎機能障害を併発。栄養吸収不良による脂肪性肝炎/肝繊維化の進行あり、小腸移植後21カ月目に脳死肝再移植術を施行。その後も脂肪性肝炎が継続し、小腸移植後5年8カ月後に肝腎不全にて死亡。[症例3]1歳女児。生後7ヶ月時に肝移植を施行し、1歳4か月時に脳死小腸移植を施行。術後3ヶ月時にグラフト小腸に腫瘤形成ありPTLD(DLBCL)と診断。...

    DOI

  • 病態評価に役立つ移植腎生検診断法

    武田 朝美 移植 57 (Supplement), s227_2-s227_2, 2022

    ...</p><p>移植腎機能障害の背景に拒絶反応が存在するのかどうか、拒絶反応が存在するとすれば抗体関連型かT細胞関連型か、どのように治療するべきなのか、graft予後にどの程度の影響を与えるものなのか、詳細な移植腎機能障害の病態を正しく把握して診断することが移植腎生検診断には求められる。拒絶反応診断においては臨床病態予後を比較評価してBanff分類の精度を高め進化させてきた。...

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  • 肺癌術後 3ヶ月にて施行した生体腎移植の1例

    赤司 勲, 沖原 正章, 木原 優, 今野 理, 岩本 整 移植 57 (Supplement), s370_1-s370_1, 2022

    ...</p><p><症例> 48歳 女性</p><p><経過></p><p>6歳時に蛋白尿を指摘され、27歳時 第2子出産後に腎機能障害が進行。妊娠中毒症による慢性糸球体腎炎と診断され血液透析導入となった。48歳時 生体腎移植を希望され、術前検査として撮影した胸部CTにて左肺上葉に直径約5mmのすりガラス様陰影を認めた。...

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  • 生体肝移植術後bacterial translocation関連敗血症に関する検討

    冨野 高広, 原田 昇, 小斉 侑希子, 栗原 健, 森田 和豊, 森永 哲成, 冨山 貴央, 伊藤 心二, 吉住 朋晴 移植 57 (Supplement), s385_3-s385_3, 2022

    ...生体肝移植後BT関連敗血症を予測するものに関して単変量解析を行い、有意差のあったMELDスコア25点以上、術前入院加療歴、術前腎機能障害、移植後15時間未満に経腸栄養が開始されなかった、過小グラフト症候群の5因子で多変量解析を行ったところ、術前腎機能障害(HR:5.38、95%CT:1.27-22.77、p=0.02)と移植後15時間未満に経腸栄養が開始されなかった(HR:5.36、95%CT:1.33...

    DOI 医中誌

  • 生体腎移植後膀胱尿管逆流に対して経尿道的前立腺切除(TUR-P)を施行し改善した一例

    藤原 裕也, 平野 一, 中森 啓太, 岡部 知太, 谷口 俊理, 前之園 良一, 上原 博史, 南 幸一郎, 小村 和正, 稲元 輝生, 能見 勇人, 東 治人 移植 57 (Supplement), s393_2-s393_2, 2022

    ...以後、腎盂腎炎、腎後性腎機能障害の再発なく経過している。生体腎移植後、膀胱尿管逆流はしばしば見られる合併症である。また、前立腺肥大症は高齢男性がレシピエントの場合、高頻度で併発する。しかしながら、移植前の末期CKD、もしくは透析施行中で、尿量が低下している段階では、自覚症状がマスクされており、生体腎移植後の尿量増加に伴い顕在化し、影響を及ぼす可能性が示唆される。...

    DOI 医中誌

  • 急性胆嚢炎の診断と治療

    京極 高久, 岩﨑 純治, 長田 圭司 神戸市立病院紀要 60 (0), 1-8, 2022

    ...重症例については、致死性臓器障害がなく循環障害・腎機能障害が治療により早期に回復する場合は手術リスクが低ければ、早期Lap-Cが適応となる。...

    DOI 医中誌

  • 肺移植後免疫抑制薬による腎機能障害とその治療戦略

    松田 安史, 金咲 芳郎, 石沢 久遠, 河合 宏, 鈴木 寛利, 樋田 泰浩, 岡田 克典, 星川 康 移植 57 (Supplement), s174_2-s174_2, 2022

    ...腎機能障害は高率に発症する副作用であり腎機能障害をコントロールすることが重要となる。<b>目的)</b>肺移植後Calcineurin阻害薬による腎機能障害の治療方法について検討する。...

    DOI

  • 腎移植後血栓性微小血管症の危険因子についての検討

    神澤 太一, 八木澤 隆史, 海上 耕平, 平井 敏仁, 尾本 和也, 北島 久視子, 田邉 一成, 石田 英樹, 高木 敏男 移植 57 (Supplement), s405_3-s405_3, 2022

    ...<p>目的</p><p>腎移植後に発症する血栓性微小血管症(thrombotic microangiopathy, TMA)は移植直後から発症し、移植腎機能障害あるいは移植腎喪失に至る可能性がある。腎移植後のTMA発症に関する危険因子について解析し報告する。</p><p>対象と方法</p><p>2020年1月から2022年5月までに施行した生体腎移植症例299例を対象、小児症例は除外した。...

    DOI 医中誌

  • 透析困難症の原因として心アミロイドーシス合併が考えられた1例

    李 恵怜, 福岡 利仁, 國友 理恵, 下田 佐知子, 兵動 智夏, 久木元 光, 小林 知志, 佐藤 由利子, 竹森 愛, 宮本 彩子, 小澤 祐子, 磯村 杏耶, 川上 貴久, 駒形 嘉紀, 要 伸也 日本透析医学会雑誌 55 (3), 193-200, 2022

    ...<p>20年来の1型糖尿病の既往のある75歳男性.患者は抗GAD抗体陽性を示し,高血圧,糖尿病性網膜症,蛋白尿と末梢神経障害を認め,糖尿病性腎症として加療されていた.その後,腎機能障害が進行し血液透析導入となった.透析導入時の入院で体幹の発疹と血中IgA‒λを認め,全身性アミロイドーシスの可能性も考えられたが,胃内視鏡生検ではアミロイドの沈着を認めず,心エコー上も機能は正常であったため否定的と考えた...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 摂食障害における「こころ」と「身体」と「行動」

    水原 祐起 心身医学 62 (3), 230-234, 2022

    ...項目が含まれており,発症から回復まで,心身相関の中で病態が変化していく.その病型を越えて,完全主義,自己評価の低さ,感情不耐性といった「こころ」の病理が認められる.また,拒食によって引き起こされる低体重では,るい痩,浮腫,ホルモン異常,代謝障害などの「身体」症状を呈し,生命危機に陥ることも少なくない.過食・嘔吐や下剤乱用により,逆流性食道炎や電解質異常といった身体合併症を伴い,遷延化すると慢性的な腎機能障害...

    DOI

  • 私 (当施設) の注入療法, このように行っている. その工夫.

    西 盛宏, 郷原 絢子, 下木原 航太, 山崎 雄一郎 Japanese Journal of Endourology and Robotics 35 (1), 19-22, 2022

    ...既知の報告ではデフラックス治療後の尿管狭窄は術直後から術後5年程度まで生じる可能性があり, さらに狭窄症状に乏しく発見時にはすでに腎機能障害を呈している症例が多いとされる. このことからデフラックス治療後はこまめな腎形態精査を長期にわたり継続する必要があると考えられる.</p>...

    DOI

  • 常用量アセトアミノフェンによる昏睡型急性肝不全の一例

    鈴木 健悟, 木暮 敦子, 持丸 友昭, 佐藤 俊, 大島 康嘉, 坂 充, 近藤 祐一郎 福島医学雑誌 72 (3), 121-125, 2022

    ...<p>要旨:アセトアミノフェン(acetaminophen:AAP)は,一般に非ステロイド性抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drugs:NSAIDs)と比較して副作用が少ない解熱鎮痛薬として,高齢者や肝腎機能障害を有する患者にも頻用されている。一方で肝障害の副作用が知られ,肝疾患のある患者では1,500 mg/日以下とすべきであると記載されている。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件 参考文献3件

  • チームによるirAEマネジメントの概論

    河田 健司 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 4-C-S45-1-, 2022

    ...注意すべき副作用として、間質性肺疾患、大腸炎・小腸炎・重度の下痢、重度の皮膚障害、神経障害、肝機能障害・肝炎・硬化性胆管炎、甲状腺機能異常、副腎機能不全、下垂体機能不全、1型糖尿病、腎機能障害、膵炎、筋炎・横紋筋融解症、重症筋無力症、心筋炎、脳炎・髄膜炎、重篤な血液障害、血球貪食症候群、結核、点滴時の過敏症反応、ぶどう膜炎などがある。これらの副作用の治療は専門性が高い。...

    DOI

  • 当院で経験した腎移植後のCOVID-19感染の4例

    中西 裕美, 倉田 博基, 光成 健輔, 松尾 朋博, 大庭 康司郎, 望月 保志, 川浪 幸子, 宮田 康好, 西野 友哉 移植 57 (Supplement), s263_1-s263_1, 2022

    ...長期入院となった1例は、経過中に慢性移植腎機能障害の進行を認めた。</p><p>免疫抑制療法下にある移植患者の COVID-19 ワクチンに対する抗体反応は健常人と比較して低く、罹患した場合、死亡率は一般健康人よりやや高く、急性腎障害からグラフトロスに至る症例も報告されている。...

    DOI 医中誌

  • 肺移植後にタクロリムスが原因と考えられる痙攣を起こした一例

    朝重 耕一, 土谷 智史, 松本 桂太郎, 土肥 良一郎, 町野 隆介, 溝口 聡, 市川 宏美, 永安 武 移植 57 (Supplement), s341_1-s341_1, 2022

    ...副作用としては易感染性や腎機能障害、手指の振戦、高血糖、高血圧などがあるが、加えて中枢神経障害を生じることが知られている。今回、肺移植後にタクロリムスが原因と考えられる痙攣を発症した症例を経験したため報告する。【症例】57歳男性、特発性肺線維症に対して脳死左片肺移植を施行した。術後3日目から全身性の痙攣を複数回認めた。...

    DOI 医中誌

  • 脳血管造影3Dイメージのfusionにより造影剤を使用せずに頸動脈ステント留置術を行った1例

    山田 美穂, 津川 潤, 新居 浩平, 井上 律郎, 坪井 義夫, 東 登志夫 臨床神経学 62 (10), 801-804, 2022

    ...<p>症例は79歳男性.一過性の右片麻痺を繰り返すため当科に紹介入院した.神経学的に異常はなく,血液検査で腎機能障害を認めた.少量の造影剤で左内頸動脈撮影のみを行い,左内頸動脈分岐部にNASCET 86%の狭窄を認めた.血管内治療を行う方針となったが,造影剤による腎機能悪化が危惧されたため,診断脳血管撮影時に取得した3Dイメージのfusion画像を使用し,B-modeエコーなどを併用しcarotid...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献8件

  • 産褥期の非典型溶血性尿毒症症候群の1例

    大谷 麻由, 小西 晴久, 平井 雄一郎, 平野 章世, 藤本 英夫 日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (3), 550-554, 2022

    ...,入院後32分で経腟分娩した.分娩後に高血圧が持続し,心窩部痛出現,血液検査にて肝逸脱酵素およびLDHの著明な上昇,血小板減少を認めHELLP症候群と診断した.産後2日目より腎機能障害の増悪を認めた.臨床的にaHUSと診断し産後7・8日目に血漿交換療法,産後10日目に血液透析療法を施行した.その後は順調に腎機能改善し,それに伴い全身状態も改善し産後17日目に退院した.産後12カ月現在,腎機能障害の再発...

    DOI 医中誌

  • 地域の病院におけるポリファーマシーの現状と課題

    原田 和博 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 1-C-S13-4-, 2022

    ...腎機能障害時に注意すべき薬剤は多く、本調査では特に問題となる処方はみられなかったものの、医師・薬剤師間のチーム医療の構築などの対策が重要である。</p><p>【透析症例】血液透析患者203名[年齢68.8±11.6歳、男/女:118/75名]で、処方薬剤数は9.1±2.9剤(種類)[6剤以上は181名(89.2%)]で、総薬剤数は16.9±7.1剤であった。...

    DOI 医中誌

  • 肝移植後の腎機能障害に腹部大動脈石灰化が及ぼす影響について

    井出 隆太, 大平 真裕, 今岡 祐輝, 中野 亮介, 坂井 寛, 谷峰 直樹, 黒田 慎太郎, 田原 裕之, 井手 健太郎, 小林 剛, 大段 秀樹 移植 57 (Supplement), s388_2-s388_2, 2022

    ...<p>【背景】肝移植後の長期合併症である腎機能障害に及ぼす影響について、全身動脈硬化の指標となりうる腹部大動脈石灰化(AAC)に着目し、術前AACと術後腎機能障害との関連について評価した。...

    DOI 医中誌

  • 腎移植後サイトメガロウイルス腸炎による下痢にて腎機能障害をきたした1例

    森田 伸也, 北岡 壮太郎, 松本 一宏, 篠田 和伸, 吉田 理, 浅沼 宏, 中川 健, 大家 基嗣 移植 57 (Supplement), s400_2-s400_2, 2022

    <p>症例は、50歳男性。既往歴は、糖尿病、食道アカラシアであった。X-3年5月、原疾患糖尿病性腎症による慢性腎不全に対して母をドナーとしたABO血液型適合生体腎移植を施行した。サイトメガロウイルスIgGは、ドナー、レシピエントともに陽性であった。導入免疫抑制剤は、CyA、MMF、MP、BAXであり、その後、EVRを追加しMPを中止していた。ドナーの体格は非常に小柄であり、レシピエントの腎機能は…

    DOI 医中誌

  • 待機的手術を行った腸管気腫・門脈気腫を伴う傍上行結腸窩ヘルニアの1例

    高須 香吏, 後藤 貴宗, 林 征洋, 橋本 晋一 日本臨床外科学会雑誌 83 (8), 1496-1500, 2022

    ...<p>症例は59歳,男性.5日間継続する腹痛,嘔吐のため受診した.前日に普通排便があった.バイタルサインに問題はなく,腹部全体の膨満と軽度圧痛を認めたが,腹膜刺激症状は認めなかった.血液検査では腎機能障害と炎症反応の上昇を認めた.CTでは小腸イレウスが認められ,右上腹部に閉塞機転が疑われた.腸管気腫と肝内外門脈気腫を認めたが,腹水は認めなかった.イレウス管での減圧と補液で腎機能,炎症反応は改善し排便排...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • TAFRO症候群に合併した急性心不全の1例

    飯塚 敦士, 髙畑 葵, 石垣 大輔, 和根崎 真大, 有本 貴範, 渡邉 哲, 山田 茜, 石澤 賢一, 渡辺 昌文 日本内科学会雑誌 110 (11), 2420-2425, 2021-11-10

    ...<p>TAFRO症候群は,血小板減少(thrombocytopenia),腔水症(anasarca),発熱(fever),骨髄線維症(reticulin myelofibrosis)または腎機能障害(renal insufficiency),臓器腫大(organomegaly)を呈する疾患である.症例は71歳女性,ステロイド漸減中に急性心不全を発症した.標準的な急性心不全の治療で軽快したが,原病に伴...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 糖尿病のリハビリテーションの進歩

    細井 雅之, 薬師寺 洋介, 元山 宏華 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 58 (10), 1128-1136, 2021-10-18

    ...<p>糖尿病運動療法としては,まず「身体不活動」を減らし.次に,レジスタンス運動が勧められる.週2~3回,運動負荷としては,10~15回繰り返すことができる程度の負荷を開始する.有酸素運動も週150分以上が目標となる.腎臓リハビリテーションの勧め:進行した腎機能障害患者を除いては,有酸素運動を中心とした中等度までの運動が推奨される.高度腎機能障害(eGFR45 mL/分1.73 m<sup>2</sup...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 地域間医療情報ネットワークの更なる連携が 必要と考えられた肝細胞癌破裂の 1 例

    太田 依璃子, 白幡 康弘, 鈴木 聡 日本病院総合診療医学会雑誌 17 (5), 511-514, 2021-09-30

    ...腎機能障害あり,単純CT施行され,肝細胞癌破裂の診断となった。ショック状態で緊急IVRが試みられたが,腹腔動脈は,Y型人工血管の末梢から吻合されていることが判明し,IVRの適応外と判断された。肝臓外科医らが,救急外来から主治医となり,すぐに緊急開腹手術に移行し,肝切除行い,救命し得た。同じネットワーク圏内では,緊急のカルテ閲覧は可能であるが,他医療圏間では,休日,夜間の対応は困難な状況である。...

    DOI 医中誌

  • 高血圧性心不全を契機に診断した高度石灰化を伴う異型大動脈縮窄症に対して血管内治療を施行した1例

    林 啓太, 秋好 沢林 日本心臓血管外科学会雑誌 50 (5), 322-327, 2021-09-15

    ...<p>症例は52歳男性.呼吸困難を主訴に救急搬送された.精査の結果,高血圧性心不全の診断で緊急入院となった.入院時のCTで上腸間膜動脈分岐部直上の腹部大動脈に石灰化を伴う高度狭窄を認め,異型大動脈縮窄症と診断した.入院後,降圧管理を含む薬物治療で心不全は改善したものの,急性腎機能障害を認めた.大動脈縮窄と降圧による腎血流低下が原因と判断し,大動脈狭窄部に対する血管内治療を施行した.血管内治療では大腿動脈...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • 薬物動態シミュレータを利用して術中ロクロニウム投与管理を行ったが術後病棟で再クラーレ化をきたした1例

    内田 賢太郎, 北村 晶, 辻田 美紀, 中川 秀之, 中山 英人 日本臨床麻酔学会誌 41 (5), 475-479, 2021-09-15

    <p>術後再クラーレ化が原因と思われる呼吸停止を経験した.69歳男性,左腎盂結石に対し全身麻酔下で経皮的腎破砕術を行った.既往に糖尿病,腎機能低下,S状結腸癌に対し骨盤内臓全摘術および転移性肝癌に対し肝臓切除術の手術歴があった.麻酔中は薬物動態モデルを参考にしてロクロニウムを使用したが,筋弛緩モニターは使用しなかった.手術終了後スガマデクスを投与し自発呼吸を認めたため抜管し,バイタルサインに異常…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 全身麻酔下手術後に悪性症候群を発症した多量飲酒習慣を有する腰部脊柱管狭窄症の1例

    江畑 美生, 木村 利恵, 甲田 賢一郎, 木村 悠香, 鵜澤 將, 北村 享之 日本臨床麻酔学会誌 41 (5), 485-491, 2021-09-15

    ...<p>重症化するまで診断を確定できず治療開始が遅延した悪性症候群を経験した.多量飲酒習慣を有する60歳男性.脊椎後方固定術の術後第1病日(1-POD)に不穏となり,術後せん妄やアルコール離脱せん妄と考えハロペリドールを投与したが,意識障害は増悪し,発熱・発汗・筋硬直・CK高値を認めた.2-PODに心肺停止し,心肺蘇生を行った.CK異常上昇と肝・腎機能障害から悪性症候群と診断し,ダントロレン投与と人工透析...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 発作性徐脈症候群の関与を疑った抗glutamic acid decarboxylase(GAD)抗体関連の難治性てんかんの一例

    宮本 将太, 陣上 直人, 柚木 知之, 髙谷 悠大, 樽野 陽亮, 松本 理器, 髙橋 良輔, 大鶴 繁 日本集中治療医学会雑誌 28 (5), 445-449, 2021-09-01

    ...【症例】抗GAD抗体関連の左側頭葉てんかんの30歳女性が,腎盂腎炎による敗血症に付随した急性腎機能障害のため入院した。治療中に徐脈性不整脈を3回発症し,ICU管理を要した。カテコラミンに不応で最終的に徐脈が原因で死亡した。再発時には電解質異常を呈しており,てんかん閾値が下がった可能性があった。 てんかんのコントロールが不良であったため,発作性徐脈症候群が関与した突然死の可能性が示唆された。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • フェノフィブラートによる腎機能障害の後方視的検討

    大山 博司, 大山 恵子, 諸見里 仁, 田淵 大貴, 藤森 新 痛風と尿酸・核酸 45 (1), 49-59, 2021-07-25

    ...</p><p>FENによる腎機能障害は市販後調査等で報告されているSCR上昇(0.99-3.03%)に比べてかなり高頻度であることが判明したが,FENは脂質異常症や高尿酸血症の改善に加えて,糖尿病性腎症や網膜症の進展抑制,血管内皮機能改善,心血管イベント抑制など種々の臨床的有用性が示されている薬物であり,FEN投与に当たっては益と害のバランスを考慮し,投与中は定期的に腎機能検査を行うことが重要と考えられた...

    DOI 医中誌

  • 片側腎無形成が強く疑われた先天性片側精管欠損症の1例

    原田 淳樹, 木原 敏晴, 河田 賢, 郷野 すずな, 左川 遼, 近藤 翼, 湯野 努, 志田 洋平, 計屋 知彰, 小坂 太一郎, 伊達木 澄人, 宮田 康好, 酒井 英樹 日本泌尿器科学会雑誌 112 (3), 154-158, 2021-07-20

    ...された.矮小陰茎と両側非触知精巣を認め,矮小陰茎に対するテストステロン補充療法を行った後に経過観察を実施した.1歳2カ月時点で両側精巣は非触知のままであったため,腹腔内停留精巣の精査を目的とした腹腔鏡検査を施行し偶発的に右の先天性片側精管欠損症の診断に至った.加えて,術後に施行した腎臓超音波検査では右腎を確認できず,右腎無形成の合併が強く疑われた.先天性精管欠損症では腎形態異常を伴う可能性が高く,腎機能障害...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • DVTの診断,症候・下肢静脈超音波・造影CT・D-dimer

    杉原 勝宣, 永澤 一恵, 櫛谷 聡美, 池田 順子, 加世田 ゆみ子 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 58 (7), 765-770, 2021-07-18

    ...,側副血行路の発達である.しかし,急性例のおよそ50%では,症状や所見が認められないともされる.臨床症状からDVTが疑われれば,Wellsスコアで評価し,低・中確率であればD-dimer検査を実施,高確率であればD-dimer検査をスキップし,次に全下肢静脈超音波検査をBモードで実施,さらに血流描出ができる方法(カラードプラ法など)を適宜併用する.超音波検査で診断がつかない場合,造影剤アレルギーや腎機能障害...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • モービルcardiac care unitによるECPELLA使用例の搬送

    山田 めぐみ, 樋口 亮介, 小林 敦, 井口 信雄, 高山 守正, 大竹 俊良, 波多江 遵, 山形 泰士, 三浦 真由子, 池亀 俊美, 磯部 光章 心臓 53 (6), 615-621, 2021-06-15

    ...<p> 補助循環装置を装着した患者の搬送は一つのトラブルが生命の危機に直結しうるため容易ではない.症例は21歳男性,拡張型心筋症による急性心不全のために前医に入院した.内服治療が開始となったが効果が不十分であり当院に転院となった.入院時点で肝腎機能障害を伴う心原性ショックであったため,強心薬の持続投与を開始した.その後もショックから離脱することはできず,Impellaおよび経皮的心肺補助装置(venoarterial-extracorporeal...

    DOI 医中誌

  • 昏睡型急性肝不全および呼吸不全の病態を呈した脾原発悪性リンパ腫の1剖検例

    厚東 由里佳, 石川 剛, 佐々木 嶺, 大野 高嗣, 松田 崇史, 佐伯 一成, 日高 勲, 高見 太郎, 伊藤 浩史, 坂井田 功 肝臓 62 (6), 349-356, 2021-06-01

    ...<p>症例は70歳代後半,女性.傾眠傾向・体動困難を主訴に近医を受診し,意識障害を伴う肝障害が認められたため前医に紹介された.同院での入院精査を経て肝腎機能障害・播種性血管内凝固に対する精査加療目的で当院へ転院となった.超音波およびCT検査で肝腫大はなく,肝内に腫瘤性病変も認められなかった.一方,脾腫は著明で(529.5 cm<sup>3</sup>),脾内に13 mm大の低吸収域が認められた.入院同日...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 再発転移下咽頭癌に対しニボルマブ投与後に発症した横紋筋融解症の 1 例

    稲毛 まな, 波多野 孝, 高橋 秀聡, 佐野 大佑, 徳久 元彦, 西村 剛志, 折舘 伸彦 耳鼻と臨床 67 (3), 193-199, 2021-05-20

    ...二次治療の化学療法施行中に意識障害を発症し、救急搬送となり、入院後 CK の上昇と腎機能障害を認めた。人工呼吸器管理、持続的血液濾過透析を施行しステロイド投与等の治療を行ったが奏功せずに死亡された。病理解剖では横紋筋の融解および変性の所見を認め、横紋筋融解症の診断に至った。...

    DOI 医中誌

  • 肺腎症候群の臨床像を呈したダビガトランによる抗凝固薬関連腎症の1例

    江口 忠志, 竹之内 盛志, 樋口 直史, 鈴木 智, 長岡 可楠子, 砂川 恵伸, 八重樫 牧人 日本内科学会雑誌 110 (5), 981-988, 2021-05-10

    ...<p>62歳,男性.アルコール性肝硬変,門脈血栓症に対してダビガトランを約5年間内服していた.来院2週前より肉眼的血尿,1週前より間欠熱・労作時の息切れが出現し,採血で著明な腎機能障害と胸部CT(computed tomography)でびまん性のすりガラス影を認めた.膠原病・血管炎や感染症と鑑別を要したが,腎生検にて抗凝固薬関連腎症(anticoagulant-related nephropathy...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • I.AKIの疫学

    堀野 太郎, 寺田 典生 日本内科学会雑誌 110 (5), 894-904, 2021-05-10

    ...<p>急性腎障害(acute kidney injury:AKI)は,急性腎不全(acute renal failure:ARF)に代わる新たな疾患概念として提唱された.ARFは長期的な生命予後,腎予後には影響しないと考えられていたが,近年,急性の軽微な腎機能障害が長期予後に大きく影響することが広く認識されるようになり,AKIの疾患概念が提唱され,多くの疫学研究が報告されてきた.AKIの疫学に関して...

    DOI Web Site 参考文献34件

  • III 度熱中症に急性肝不全を合併した1例

    井上 元, 宮本 和幸, 柿 佑樹, 鈴木 恵輔, 高安 弘美, 樫村 洋次郎, 大野 孝則, 前田 敦雄, 佐々木 純, 土肥 謙二, 林 宗貴 日本救急医学会関東地方会雑誌 42 (2), 48-50, 2021-03-31

    ...高体温, 中枢神経障害, 肝・腎機能障害, 凝固異常があり III 度熱中症と診断した。第3病日に肝不全となり, 同日から血漿交換, 血液濾過透析, メチルプレドニゾロン1,000 mg/dayを3日間施行した。肝障害は第3~4病日にかけて徐々に軽快した。 III 度熱中症に伴う肝不全は2~3病日前後から顕在化することが多い。...

    DOI 医中誌

  • 傍腎動脈腹部大動脈瘤に Reverse VIABAHN Sandwich technique を用いて EVAR を施行した1例

    眞野 翔, 本橋 宜和, 森田 雅文, 東 修平 日本心臓血管外科学会雑誌 50 (2), 96-100, 2021-03-15

    ...EVARなど,その良好な初期成績が報告されている.症例は85歳男性.CTで右腎動脈直下に最大径47 mmのAAAを認め,左腎動脈は瘤から分岐していた.拡大傾向を認めたため手術の方針となった.今回,われわれはreverse VIABAHN sandwich technique(REVIASAN:左腎動脈に尾側方向へのchimney technique)を用いたEVARをPRAAAに対して施行した.術後は腎機能障害...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 超高齢者上行結腸軸捻転症に対し結腸右半切除術を施行した1例

    長尾 美奈, 佐野 貴範, 前田 典克, 森 誠治, 岡田 節雄 Japanese Journal of Acute Care Surgery 10 (1), 64-68, 2021-02-27

    <p>〔要旨〕症例は99歳,男性。3日前からの腹痛・嘔吐を主訴に近医を受診し腸閉塞の診断で坂出市立病院へ紹介となった。 CT検査では右腹部にwhirl signを,左腹部に拡張した腸管を認めた。画像上捻転部位の同定は困難であったが絞扼性腸閉塞の診断で緊急手術を施行した。うっ血して著明に拡張した腸管の捻れを解除すると,捻転していたのは回腸末端から上行結腸であり,後腹膜への固定不良を認めた。血流障害…

    DOI 医中誌

  • ラムシルマブ投与後に高度な腫瘍崩壊を来した肝細胞癌の1例

    坂本 雄飛, 加藤 慶三, 安部 宏, 米澤 健, 伊藤 禎浩, 井家 麻紀子, 與座 喜一郎, 大原 まみか, 逆井 章吾, 清水 晶平, 遠藤 慎治 肝臓 62 (3), 129-135, 2021-02-26

    ...より門脈腫瘍栓を有する肝細胞癌に対して肝動注化学療法を繰り返し施行し制御していたが,AFP,PIVKA-IIの再上昇,肝内腫瘤の増大を認め,ソラフェニブの内服を開始した.以降,進行の判定でソラフェニブからレゴラフェニブ,更にレンバチニブに変更するも,副作用にて再度ソラフェニブに変更した.その後も肝内腫瘤が増大し,ラムシルマブを導入した.導入後4日目に心窩部痛が出現,5日目以降の血液検査で肝機能障害と腎機能障害...

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  • イピリムマブ投与後に急性腎不全を生じた直腸原発悪性黒色腫の1例

    金子 ゆき, 塚田 鏡寿, 鈴木 利宏, 濱﨑 洋一郎, 小野田 翔, 井川 健 日本皮膚科学会雑誌 131 (2), 323-328, 2021-02-20

    ...<p>69歳,男性.直腸原発悪性黒色腫鼠経リンパ節転移・肺転移を有しstageIV.ニボルマブ計22回施行するも病勢進行あり2nd lineとしてイピリムマブへ変更.2回投与後より腎機能障害が出現した.腎生検では過去のイピリムマブによる腎機能障害の報告と一致した尿細管間質性腎炎を認め,ステロイドパルス療法と血液透析により改善を認めた.イピリムマブによる腎機能障害は他の免疫関連有害事象と比べ頻度は低く...

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  • オフポンプ vs. オンポンプ CABG : Up-Date

    田畑 美弥子 日本心臓血管外科学会雑誌 50 (1), 1-xxvi-1-xxix, 2021-01-15

    ...<p>わが国におけるCABGはこれまでの国内での比較研究に基づきオフポンプ(OPCAB)が約60%と高い割合を示してきた.しかしながら最近の大規模試験によりONCABの優位性が報告され,OPCABの有益性に疑問が生じた.それでもなお,大動脈高度石灰化,腎機能障害,超高齢者などのハイリスク群ではOPCABによって手術直後の合併症を軽減させる効果が期待される.高齢化社会において,外科医はオフポンプでより...

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  • 右中大脳動脈領域脳梗塞に左片側舞踏運動を呈した1例

    加藤 弘之, 村上 丈伸, 田尻 佑喜, 山口 徳也, 宇川 義一, 花島 律子 臨床神経学 61 (5), 325-328, 2021

    ...<p>86歳,女性.左半身脱力で救急要請し,搬送中に片側舞踏運動が出現した.意識障害と左半側空間無視,感覚障害を認めた.血液検査で腎機能障害を認め,頭部MRIで右中心後回および島皮質後部に急性期脳梗塞を認めた.経静脈的血栓溶解療法を施行して片側舞踏運動は徐々に消退し,左不全片麻痺と感覚障害も改善した.本例は体性感覚野の脳梗塞による運動制御機構の機能障害に加え,腎機能障害を併発したことで,片側舞踏運動...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献5件

  • 腎機能障害を併発した末期心不全患者の呼吸困難に対するフェンタニル注射剤の使用

    大森 崇史, 稲永 慶太, 柏木 秀行 Palliative Care Research 16 (3), 225-229, 2021

    <p>【緒言】腎不全を合併した不応性の末期心不全患者の呼吸困難に対し,フェンタニル注射剤を用いて良好にコントロールできた症例を経験したので報告する.【症例】76歳,男性,拡張型心筋症のため以前より入退院を繰り返していた.慢性心不全の急性増悪で入院し,実施可能なすべての心不全治療が行われていたが,呼吸困難は改善困難であった.緩和ケアチームが介入し,腎機能低下のためにモルヒネの代替薬としてフェンタニ…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 骨髄炎に合併したIgA優位沈着性感染関連糸球体腎炎(IgA-IRGN)において血液透析を離脱し得た1例

    星野 賢人, 福永 継実, 植木 彩衣, 小林 洋太, 津川 舜, 内藤 亜莉沙, 西村 良人, 桒田 彩子, 星 貴文, 梅谷 淳, 三宅 由桂, 今給黎 敏彦, 大島 直紀 日本透析医学会雑誌 54 (7), 353-359, 2021

    ...<p>54歳男性.2019年8月に腰痛で近医を受診した際,左足趾切断部に壊疽を認め,骨髄炎の診断で入院となった.左下腿部まで壊疽が悪化したため,第10病日に当院に転院し,形成外科で左下腿部を切断した.創部から<i>Serratia marcescens</i>が分離培養された.経過中に腎機能障害,血尿を伴うネフローゼ症候群を呈し,補体低値,ASO高値を認めた.第26病日に施行した腎生検において,組織像...

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  • 少量のヒドロモルフォン投与中に神経毒性を呈した腎機能障害を有する2例

    鷹津 英, 八木 佑加子, 大前 隆仁, 山口 崇 Palliative Care Research 16 (3), 267-270, 2021

    ...<p>本邦では腎不全患者に対してヒドロモルフォンを使用し,神経毒性を呈した報告は多くはない.この度,腎機能障害患者に対してヒドロモルフォンを開始または増量したところ,せん妄を呈した症例を2例経験した.症例1ではがん性疼痛に対してヒドロモルフォン持続注射を2.4 mg/日から3.6 mg/日に増量する過程でせん妄が出現した.減量後,せん妄は改善した.症例2では咳嗽・呼吸困難に対してヒドロモルフォン2...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 直接経口抗凝固薬の臨床薬物動態に影響を与える因子の解析と臓器機能障害時の変化に関する考察

    内田 仁樹, 佐村 優, 小町 和樹, 腰岡 桜, 稲垣 和幸, 廣瀬 直樹, 関根 寿一, 谷川 浩司, 緒方 宏泰 アプライド・セラピューティクス 16 (0), 53-70, 2021

    ...臓器機能障害時の評価において、ダビガトランでは中等度腎機能障害時にAUCが健康成人に比し3.1倍となるため、添付文書において規定されている用量では過量となる可能性があった。一方で、リバーロキサバンは中等度腎機能障害時でAUCpofが1.19倍、アピキサバンは重度腎機能障害でもAUCpofが1.42倍であり、添付文書において規定されている用量では過少投与となる可能性が示唆された。...

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  • Carbamazepineからlacosamideに切り替え後に低Na血症が改善した重症心身障害者6例

    藤井 朋洋, 桐野 友子, 神内 済, 土肥 由美, 永井 盛博 脳と発達 53 (6), 448-451, 2021

    ...【方法】当院の重症心身障害者病棟に入所中で, CBZを内服しており, NaCl換算で1日6g以上のNa負荷をしており, 肝・腎機能障害がない症例を対象とした. 血清Na値を含む各種検査を施行後, CBZを半量にすると同時にLCM 100mgを追加し, その14日後にCBZを中止し, LCM 200mgに切り替え, さらに約1か月後に血清Na値を評価した....

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