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検索結果 3,120 件

  • 薬害スモンの発症メカニズムの完全解明に向けて

    勝山 真人 日本薬理学雑誌 159 (2), 78-82, 2024-03-01

    ...p53の活性化を引き起こすこと,②キノホルムが転写因子c-Fosの発現誘導を介して,痛み反応に関与する神経ペプチドの前駆体VGFの発現を誘導すること,③キノホルムが転写因子GATA-2およびGATA-3の発現抑制を介して,腸炎,視神経炎,神経因性疼痛への関与が報告されているインターロイキン-8(IL-8)の発現誘導を引き起こすこと,などを見出し報告してきた.さらにキノホルムが細胞内に亜鉛を流入させるとともに...

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  • 敗血症性多臓器不全の分子機構

    松田 直之, 町田 拓自, 服部 裕一 日本薬理学雑誌 159 (2), 101-106, 2024-03-01

    ...molecular patterns(PAMPs)およびdamage-associated molecular patterns(DAMPs)として,広く認識されるようになった.これらPAMPs/DAMPsは,パターン認識受容体であるToll様受容体,RAGE,NOD様受容体,C型レクチン受容体,cGAS,MDA-5,RIG-I様受容体などを介して,細胞内でNF-κB,AP-1,STAT-3などの転写因子...

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  • 食細胞におけるアポトーシス細胞貪食後の遺伝子発現変化の仕組みと意義

    野中 さおり, 白土 明子 組織培養研究 42 (1), 1-7, 2024

    <p>要約 生体内では日々多数の不要細胞が生じ、これらの細胞には生理学的細胞死のアポトーシスが誘導され、マクロファージなどの食細胞によって貪食除去される。この現象は多細胞生物に共通に保存されている。アポトーシス細胞貪食の役割は不要細胞の物理的な除去であると考えられてきたが、近年、アポトーシス細胞を貪食した食細胞が遺伝子発現の変化を通じてその機能を変化させるために必要であることがわかってきた。本総…

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  • ミトコンドリア代謝と赤血球分化

    藤原 亨 臨床血液 65 (3), 183-187, 2024

    ...<p>転写因子GATA-1は赤血球分化に関わる遺伝子の発現制御において重要な役割を担っている。近年,GATA-1の新規標的遺伝子としてミトコンドリア内膜蛋白質をコードする<i>FAM210B</i>を同定した。...

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  • 鏡視下経口的手術により切除した上咽頭乳頭腺癌の1例

    菅谷 翔太, 辻川 敬裕, 椋代 茂之, 杉山 庸一郎, 岡野 博之, 平野 滋 口腔・咽頭科 37 (1), 62-68, 2024

    ...上咽頭乳頭腺癌はきわめて稀な悪性腫瘍であり,甲状腺転写因子-1(Thyroid Transcription Factor-1:以下,TTF-1)発現をはじめ甲状腺乳頭癌との組織形態的類似性がある.今回,我々は上咽頭に限局した乳頭腺癌を早期に診断し,先端可動型硬性内視鏡を経口的に挿入し,良好な視野と作業空間を確保し,経口的に切除し得た症例を経験した.本疾患の病理学的特徴と鑑別,および,本例で取り得た術式...

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  • 小胞体–核の機能連携をつかさどる膜貫通型転写因子OASIS

    齋藤 敦, 今泉 和則 生化学 95 (6), 775-783, 2023-12-25

    ...物理的な負荷やDNA損傷は核膜構成分子の品質劣化や変性を誘導し,核膜構造の崩壊や核輸送破綻を招く.このような核機能の低下を誘発するストレスを“核膜ストレス”と呼ぶ.小胞体に局在する膜貫通型転写因子OASISはDNA損傷などをはじめとする一連の核膜ストレスが発生すると速やかに核膜破綻部に集積し,その修復に寄与する.一方で転写因子として活性化したOASISは細胞周期抑制因子p21の転写を促進する.このOASIS...

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  • 薬剤依存的にプロテアソームにより分解されるタンパク質のための新技術

    澤崎 達也, 山中 聡士 生化学 95 (6), 736-746, 2023-12-25

    ...プロテアソームはユビキチン化されたタンパク質を分解する細胞内の機能構造体である.サリドマイドやその誘導体は,多発性骨髄腫などの血液がんにおけるキラードラッグとして利用されている.2014年,サリドマイドはイカロスやアイオロスといった血球分化を制御する転写因子を特異的に分解誘導する“分子のり”として機能することが報告された.さらに,サリドマイド誘導体のようなE3ユビキチンリガーゼバインダーと標的タンパク...

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  • HDAC8選択的阻害薬の創製とPROTACへの応用

    山下 泰信, 高田 悠里, 伊藤 幸裕, 鈴木 孝禎 MEDCHEM NEWS 33 (4), 181-186, 2023-11-01

    ...HDAC8は触媒機能だけでなく、STAT3やCREBなどの転写因子と相互作用する足場機能を有し、遺伝子発現を高度に制御している。また、HDAC8は、成人T細胞白血病など、種々のがんの増殖に関与しており、抗がん剤の分子標的としても興味深い。...

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  • ウマ胎盤抽出物による皮膚の抗炎症および抗酸化作用

    森脇 翔吾, 高渕 政文, 鶴田 純将, 小澤 俊幸, 平野 栄一, 安藤 秀哉 日本補完代替医療学会誌 20 (1), 19-23, 2023-10-31

    ...ウマ胎盤抽出物(ePE)の表皮角化細胞に対する抗炎症および抗酸化作用を検証した.ePEは紫外線UVB照射後に角化細胞から放出される炎症性サイトカインTNF-αとIL-6のmRNAレベルを減少させた.また,抗酸化酵素群の発現促進と炎症を抑制する転写因子Nrf2を活性化し,抗酸化酵素HO-1のmRNAレベルを増加する作用も認められた.これらの結果より,ePEはNrf2の活性化を介して表皮角化細胞の抗酸化...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 小角X線散乱法による DNA 結合タンパク質の機能構造解析

    稲葉 理美, 関口 博史 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (5), 292-295, 2023-10-31

    ...転写因子 c-Myb DNA 結合ドメイン R2R3 は、生理的条件下に近い 37℃ にて 10% 程度の変性構造を含むこと、また DNA 結合能を保持する中性から弱酸性 pH 領域のうち、酸性 pH 側で α ヘリックス含有率が低下することが知られている。このような構造の柔軟性・多様性を増大する機構は、c-Myb R2R3 が DNA と結合する上で重要だと考えられる。...

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  • カロリー制限による老化制御機構

    下川 功 Functional Food Research 19 (0), 16-21, 2023-10-12

    ...シグナルに拮抗して,DR に伴う過剰な体内脂肪の消失を抑制していることを明らかにした.一方,AL 環境においても,成長ホルモン(GH)-IGF-1 系シグナルを減弱させる遺伝子変異は一貫して,実験動物の寿命を延伸する.DR 動物でも,GH-IGF-1 系は抑制されているので,このシグナル系は進化生物学的に保存された老化と寿命を制御するシグナルと考えられている.IGF1 シグナルの下流にあるFoxO 転写因子...

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  • 大豆たんぱく質による代謝改善効果とFGF21

    清水 誠 Functional Food Research 19 (0), 34-38, 2023-10-12

    ...られており,主に肝臓で合成・分泌される.血中に分泌されたFGF21 は脂肪組織,肝臓,脳などの標的臓器に作用し,抗肥満効果や脂質代謝改善効果を発揮することが知られている.また,FGF21 のトランスジェニックマウスは長寿であり,老化制御の機能も示唆されている.FGF21 欠損マウスにβ-コングリシニンを含む高脂肪食を摂取させた結果,野生型マウスで見られる代謝改善効果が低下した.肝臓の遺伝子発現解析の結果,転写因子...

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  • クロマチンアクセシビリティ解析による歯髄幹細胞分化における機能的転写因子/転写制御因子の探索

    鈴木 茂樹, 長谷川 龍, 佐藤 瞭子, 大道寺 美乃, 長﨑 果林, 根本 英二, 山田 聡 日本歯科保存学雑誌 66 (3), 179-191, 2023-06-30

    ...</p><p> 結果:培養0日目と12日目において有意なオープンクロマチンピークをそれぞれ45,493個と45,370個同定した.これらオープンクロマチンピークにはTEAD,RUNX,bZIPなどの転写因子群とCTCF,Borisというインシュレーター(局所クロマチンの区切り壁を形成する因子)のCDBが共通して集積していた.さらにCTCF-CDB近傍遺伝子のGO解析では,培養12日目においてのみ,TEAD...

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  • 標的リガンドにオリゴヌクレオチドを応用したPROTACの創製

    永沼 美弥子, 大岡 伸通, 出水 庸介 MEDCHEM NEWS 33 (2), 70-74, 2023-05-01

    ...現在までに、低分子化合物を標的リガンドに利用したPROTACを中心に研究開発が進められているが、最適なリガンドが存在しない転写因子等のタンパク質への適用は困難である。そこで本研究では、転写因子を標的とすることが可能な汎用性の高い新規PROTACを開発することを目指した。具体的には、転写因子のDNA結合領域に結合可能なデコイ核酸をリガンドとして利用した核酸型PROTACを開発した。...

    DOI 医中誌

  • 概日時計の温度補償性とCa2+シグナルの役割

    金 尚宏, 榎木 亮介 低温科学 81 109-117, 2023-03-20

    ...概日時計は自律振動性,同調性,温度補償性という三つの重要な性質を持つ.概日時計の分子メカニズムの研究は,リズムに異常を示す時計遺伝子の変異体の発見から進展した.動物において,概日性の遺伝子発現リズムは転写翻訳フィードバックループによって生み出されている.この転写翻訳フィードバックループは概日性のCa2+-CaMKIIシグナルの活性化によって制御されており,CaMKIIは転写因子CLOCKをリン酸化することで...

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  • 麴菌の遺伝子高発現における転写および転写後発現制御機構

    田中 瑞己, 五味 勝也 化学と生物 61 (3), 132-138, 2023-03-01

    <p>麴菌は長年の食品製造への利用の歴史から安全性が認められており,アミラーゼをはじめとする酵素タンパク質を大量に分泌生産する能力を有していることから,異種タンパク質の宿主としても利用されている.近年の研究により,麴菌によるアミラーゼ遺伝子や異種遺伝子の発現が,転写過程ならびに転写後の過程において複雑に制御されていることが明らかになってきた.本稿では,その概要について,筆者らのこれまでの研究を中…

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  • 膵管内乳頭粘液性腫瘍の解明

    加藤 裕之, 立石 敬介, 藤城 光弘 膵臓 38 (1), 10-18, 2023-02-28

    ...</p><p>我々は患者由来の培養モデルであるオルガノイド技術を用いて,近年目覚ましい進歩を遂げるゲノム・エピゲノム解析技術を活用し,生物学的プロファイリングと併せることでIPMNの病態解明に取り組んでいる.その過程でIPMN系譜には転写因子MNX1とHNF1Bが協調して形成する特徴的なエピゲノム機構が存在し,これら分子の阻害はIPMN系譜に顕著な抗腫瘍効果を及ぼす可能性を見出したのでこれを報告する...

    DOI Web Site 参考文献38件

  • タンパク質の翻訳後修飾を応用した骨再生療法の開発

    星川 聖良 小児歯科学雑誌 61 (1), 1-9, 2023-02-25

    ...その中で,骨芽細胞分化に必須の転写因子で歯の発生にも重要なOsterix(Osx/Sp7)に焦点を当て,その調節機構と細胞分化への関与を解折し以下の知見を得た。</p><p>1. 低濃度BMP(Bone morphogenetic protein)とプロテアソーム阻害剤同時処理時に相乗的な骨芽細胞分化亢進と翻訳後修飾依存的Osxタンパク質安定化が生じる。...

    DOI 医中誌

  • 転写因子AP2はヒメツリガネゴケの重力変化に対する光合成・成長応答に関与する

    半場, 祐子, 竹村, 香里, 北島, 佐紀人, 山下, 祐輝, 横井, 真希, 篠澤, 章久, 前田, 彩友子, 安井, 祐太郎, 坂田, 洋一, 蒲池, 浩之, 小野田, 雄介, 唐原, 一郎, 久米, 篤, 笠原, 春夫, 鎌田, 源司, 嶋津, 徹, 鈴木, 智美, 矢野, 幸子, 藤田, 知道, HANBA, Yuko T., TAKEMURA, Kaori, KITAJIMA, Sakihito, YAMASHITA, Yuki, YOKOI, Maki, SHINOZAWA, Akihisa, MAEDA, Ayuko, YASUI, Yutaro, SAKATA, Yoichi, KAMACHI, Hiroyuki, ONODA, Yusuke, KARAHARA, Ichiro, KUME, Atsushi, KASAHARA, Haruo, KAMADA, Motoshi, SHIMAZU, Toru, SUZUKI, Tomomi, YANO, Sachiko, FUJITA, Tomomichi 宇宙環境利用シンポジウム 第37回: 令和四年度 = Space Utilization Research, Vol. 37 2022: Proceedings of The Thirty-seventh Space Utilization Symposium 2023-01

    第37回宇宙環境利用シンポジウム (2023年1月17日-18日. オンライン開催)

    機関リポジトリ

  • ChIP-Atlas 〜転写制御ランドスケープの歩き方〜

    鄒 兆南, 沖 真弥 JSBi Bioinformatics Review 4 (1), 1-9, 2023

    ...<p>真核生物の遺伝子発現は、ゲノムに対する転写因子やヒストンの結合パターンによって時空間的に精密に制御されている。この発現制御機構を理解するため、筆者らはゲノム上のタンパク結合を調べるChIP-seqデータを網羅的に解析し、転写因子の結合とヒストン修飾をゲノムワイドに閲覧できるChIP-Atlas(https://chip-atlas.org)を開発している。...

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  • 血小板創製技術に基づく再生医療等製品の開発:間葉系幹細胞株から血小板産生の基礎・医療応用への取り組み

    松原 由美子 日本血栓止血学会誌 34 (4), 430-435, 2023

    ...<p>血小板の有効性を活かした治療である血小板輸血,組織修復それぞれの課題の箇所の解決に向けて,他家(同種)再生医療等製品としての開発を進めている.皮下脂肪組織に含まれる間葉系幹細胞から血小板が産生される事象のメカニズム解明を行ったところ,間葉系幹細胞は巨核球・血小板の分化決定因子である転写因子p45NF-E2,血小板分化に重要なサイトカインであるトロンボポエチンを内在し,血小板分化誘導刺激(トランスフェリン...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 骨髄球系造血の制御機構と疾患

    平位 秀世 臨床血液 64 (9), 853-860, 2023

    ...このような骨髄球系造血の制御にはC/EBPαやC/EBPβなどC/EBPファミリーに属する転写因子が中心的な役割を果たしており,骨髄球系造血の破綻には,必然的にこれらの制御機構の変調が伴う。近年,炎症刺激が長期にわたるエピジェネティックな記憶を造血幹細胞や前駆細胞にもたらすことや,遺伝子異常を持つクローン性造血が,炎症を介して拡大し,宿主の健康状態に大きな影響を及ぼすことが明らかとなってきた。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 17;19転座型ALL:留意すべき極めて治療抵抗性のcommon ALL

    稲葉 俊哉 日本小児血液・がん学会雑誌 60 (3), 199-206, 2023

    ...<p>17;19転座型急性リンパ性白血病(t(17;19)-ALL)は,予後の極端な悪さ故に,特に留意すべきcommon ALLの一病型である.10歳以上が目立つ(約70%)ことを除けば,約70%が初発時白血球数2万/μL以下であるなど,特段の予後不良因子を持たないことが多い.ところが,17;19転座より産生されるTCF3::HLF (E2A-HLF)キメラ転写因子が,強力なアポトーシス抑制機能を持...

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  • 温経湯による閉経後骨粗鬆症治療のための新たな展望:エストロゲン様作用と破骨細胞分化の調節

    方 軻, 村上 由希, 神田 靖士, 下埜 敬紀, Dang Tuan Anh, 大野 充昭, 西山 利正 関西医科大学雑誌 74 (0), 1-5, 2023

    ...では示されているが,その作用機序については明らかにされていない.本研究では,閉経後の更年期障害の治療で汎用される漢方製剤の中で,温経湯(UKT)に着目し,破骨細胞分化誘導因子であるRANKL刺激による破骨細胞分化への影響を調べ,UKTの作用メカニズムについて明らかにした.我々がスクリーニングした様々な漢方製剤の中で,UKTが最も強い破骨細胞分化阻害効果を示した.UKTは破骨細胞の初期分化に不可欠な転写因子...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 海馬における抗うつ効果に関わる転写因子CREBの役割

    油井 清子, 神田 豊, 沓澤 美緒, 鈴木 敢三, 瀬木-西田 恵里 日本薬理学会年会要旨集 97 (0), 2-B-SS09-7-, 2023

    <p>Among antidepressant treatments, electroconvulsive therapy (ECT) is the most efficacious treatment for depression, but the cellular mechanisms underlying the actions of ECT are unknown. …

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  • 線維化疾患に対する遺伝子治療法の確立に向けた線維芽細胞の血管内皮細胞への高効率転換技術の開発

    前田 星, 神原 知明, 井澤 洸栄, 土井 健史, 藤尾 慈, 岡田 欣晃 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-P-J4-, 2023

    ...これまでに転写因子ETV2が線維芽細胞を血管内皮細胞に転換する活性を持つこと、またETV2がDNA脱メチル化酵素TET2と相互作用し機能することが示されている。そこで今回の研究では、ETV2とTET2を活用し、線維芽細胞を高効率に内皮細胞に転換する技術の開発を行った。【方法】TET2の脱メチル化触媒領域にDNA結合能を付与した融合体を作製した。...

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  • 抗体医薬品によるサイトカイン放出症候群(CRS)に関する研究

    岩田 良香 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), AWL4-, 2023

    ...CD3発現に変化は無く、CD3からのリン酸化シグナルカスケードも作動しており、転写因子の誘導も認められた。それにもかかわらずサイトカインのmRNA産生が低下していたことから、エピジェネティック変化を疑い、ATAC-seqを用いてクロマチン状態を測定した。その結果、TE初回刺激によりT細胞のIL2転写調節領域のオープンクロマチン領域が閉じ、転写因子のアクセシビリティが低下することが明らかとなった。...

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  • 時計遺伝子による予想外の細胞老化制御機構

    梶谷 直人 ファルマシア 59 (1), 70-70, 2023

    ...概日リズムは,ほ乳類の睡眠覚醒周期,代謝,免疫機能などを制御している.また,概日リズムの機能不全は老化の特徴の1つとなっている.このリズムは,時計遺伝子と呼ばれる複数の転写因子による転写・翻訳から成るフィードバック機構によって形成されている.主要な時計遺伝子の1つであるbrain and muscle ARNT-like protein-1(BMAL1)のノックアウトマウスは,概日リズムが消失して寿命...

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  • 新生児医療とエピジェネティクス 〜早産児・低出生体重児におけるエピゲノム異常とその長期遺残〜

    鹿嶋 晃平 日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (4), 623-626, 2023

    ...</p><p>エピジェネティクスの中で最も研究されているのが,DNAメチル化である.典型的には,遺伝子の上流にあるプロモーター領域のCpGサイトのシトシンがメチル化されると,メチル基により転写因子の結合が阻害され,遺伝子発現が抑制される.DNAメチル化は安定した性質のため,マイクロアレイなどによる分子疫学評価に利用されることが多い.</p>...

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  • サル赤血球上のABO式血液型抗原発現がABO遺伝子第1イントロンの分子進化により規定される

    佐野 利恵, 福田 治紀, 窪理 英子, 小湊 慶彦, 大石 高生, 宮部 貴子, 兼子 明久 霊長類研究 Supplement 39 (0), 38-39, 2023

    ...ゲノム解析では、チンパンジーおよびアジルテナガザルにおいては+5.8-kb siteの主要なシスエレメントである転写因子認識配列が保存されているが、ニホンザルにおいては保存されていなかった。レポーターアッセイではチンパンジーおよびアジルテナガザルの配列はABOプロモーターの転写を活性化したが、ニホンザルは転写を活性化しなかった。...

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  • 腱に紡がれる運動機能とメカノ遺伝子ネットワーク

    淺原 弘嗣 生体医工学 Annual61 (Abstract), 87_2-87_2, 2023

    ...<p>私たちは、従来、活性がないと思われていた結合組織である腱が、メカノレセプターPiezo1から腱のマスター転写因子Mkxに至るAxisによって、運動器の機能そのものを大きく変容せる機能あることを明らかにしてきた。...

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  • 鉛毒性学の50年と今後への期待

    藤田 博美, 杉本 智恵, 若尾 宏 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), S3-5-, 2023

    ...これらの調節に関わると考えられる、終末代謝産物が制御する転写因子が発見され、環境ストレス応答および細胞分化に関与することが明らかにされている。このような国内外の研究成果に基づき、終末代謝産物を利用した遺伝疾患の発症予防が2011年国内でも認可された。</p><p>③ 細胞レベルの話;前世紀末から、既に暴露は終わり、長期の潜伏の後、悪性腫瘍発症を待つばかりの職業病が問題となっている。...

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  • ボルボックス系列緑藻アストレフォメネに着目した多細胞形質の平行進化の研究

    山下 翔大 PLANT MORPHOLOGY 35 (1), 69-75, 2023

    ...系列緑藻のより祖先的な平面状群体を形成するゴニウム,テトラバエナの胚発生との比較から,ボルボックス科とアストレフォメネの球状群体形成メカニズムはそれぞれの系統で新たに獲得されたことも示唆された.また,アストレフォメネの全ゲノム解読,細胞別RNA-seq解析より,ボルボックスにおける非生殖細胞分化の鍵遺伝子<i>regA</i>はアストレフォメネのゲノムには存在しないが,非生殖細胞特異的に発現する別の転写因子...

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  • ストレスによるミクログリアの転写・エピゲノム応答とその役割

    谷口 将之 次世代薬理学セミナー要旨集 2023.1 (0), AG-4-, 2023

    ...さらに、これらの転写制御のメカニズムに迫るため、スーパーエンハンサーのnucleosome-free領域に濃縮する転写因子結合モチーフを解析したところ、広域的変化と局所的変化には異なる転写因子が関与し、広域的変化のうち急性ストレスとストレス感受性に対応して慢性ストレスに応答する遺伝子発現変化にはグルココルチコイド受容体が関与することを見出した。...

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  • 核内受容体の新規調節機構の発見と病理学への展開

    杉本 幸太郎, 千葉 英樹 福島医学雑誌 73 (3), 65-71, 2023

    ...<p>要旨:核内受容体は様々な脂質を天然リガンドとする転写因子で,ヒトではレチノイン酸受容体,ビタミンD受容体,性ホルモン受容体,副腎皮質ホルモン受容体,および甲状腺ホルモン受容体など48種類が同定されている。核内受容体の転写活性は,基本的には特異リガンドとの結合によって調節されているが,実際にはリン酸化などの翻訳後修飾も影響する。...

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  • 脊椎動物の分節性を規定するシグナル系の制御機構

    相賀 裕美子 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), S23-1-, 2023

    ...我々はその時計の停止に関与する転写因子MESP2の機能解析を続けてきた。多くの変異マウスを駆使した遺伝学的解析により、MESP2は時計を停止し分節を開始させる鍵となる遺伝子であることが明らかになっている。...

    DOI

  • 鉄ヘム代謝による遺伝子発現制御機構

    加藤 浩貴, 五十嵐 和彦 臨床血液 64 (5), 406-410, 2023

    ...例えば,ヘムは転写因子BACH1に結合して,これを不活性化することで,BACH1が抑制するグロビン遺伝子群の発現を誘導する。またヘムは,転写因子GATA1の標的の一つであるオートファジー関連遺伝子群の発現を誘導し,ミトコンドリアの除去を促進することで赤血球成熟を促す可能性が明らかとなった。さらに,ヘムはゲノム上のグアニン四量体領域に直接結合し,周辺遺伝子の発現を調節する可能性がある。...

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  • スプライシング異常と血液悪性腫瘍

    臧 維嘉, 雜賀 渉, 青山 有美, 井上 大地 臨床血液 64 (9), 875-883, 2023

    ...その中にはクロマチン制御や転写因子,増殖シグナル,炎症シグナルに関わるものの存在が知られており,それらの機能喪失や変容を来す現象が捉えられている一方で,未解明な点も多い。本稿ではスプライシング関連遺伝子変異がもたらす発がん機構を中心に,メカニズムに基づいた治療応用の可能性まで含めて概説する。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 心筋梗塞後炎症反応を治療標的とした脂質メディエーターの探索

    森 翔太, 田中 翔大, 岡田 欣晃, 尾花 理徳, 藤尾 慈 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-O16-2-, 2023

    ...その結果、12-HETE添加により炎症性サイトカインであるinterleukin-6(IL-6)の発現増加と、炎症性サイトカインの発現を制御する転写因子cAMP response element binding protein(CREB)のリン酸化が促進された。...

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  • NRF2活性化がん:古き実験動物モデルから診断と治療に向けて

    田口 恵子 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), EL2-, 2023

    ...GSTPは転写因子であるNRF2の標的遺伝子のひとつであり、gain-of-functionとなる<i>NRF2</i>変異はがん細胞が恒常的なNRF2活性化を獲得する原因となる。ヒトがん細胞の解析でも、<i>NRF2</i>や、NRF2活性を制御する<i>KEAP1</i>に多くの体細胞変異が存在することが2006年以降に次々と発表された。...

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  • スルフォラファンによるNrf2非依存的なセレノプロテインP発現抑制機構

    叶 心瑩, 外山 喬士, 斎藤 芳郎 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P1-047S-, 2023

    ...SFNは転写因子Nrf2の活性化剤として知られている。実際SFNは上記条件でNrf2を活性化したが、リソソームの酸性化やSePの減少に対してNrf2 siRNAは効果を示さなかった。このことから、SFNによるSePの減少はNrf2非依存的な作用であると考えられた。また、マウスにSFNを投与すると、血漿中のSeP量が減少したことから、その作用は個体レベルでも認められた。...

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  • 亜ヒ酸による血管内皮細胞の活性硫黄分子産生酵素CSEの発現誘導機構

    丸山 祐輝, 宮川 直也, 高橋 勉, 篠田 陽, 藤江 智也, 山本 千夏, 鍛冶 利幸, 藤原 泰之 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P1-056S-, 2023

    ...これまでにCSEの発現調節に関与する転写因子としてNrf2、NF-κB、HIF-1およびATF4が報告されている。そこで、これらの転写因子の活性を阻害剤またはsiRNAによって抑制し、亜ヒ酸によるCSE発現誘導への影響を検討した。その結果、Nrf2のノックダウンはCSEの発現誘導に影響を与えず、NF-κB阻害剤(SC-514)は逆にCSEの発現誘導を促進した。...

    DOI

  • グアニン四重鎖構造の安定化を介したCYP3A4発現調節メカニズムの解明

    竹本 誠也, 中野 正隆, 深見 達基, 中島 美紀 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P1-095S-, 2023

    ...ゲノム上のG4はクロマチン構造や転写因子のDNAへの結合を制御することで、遺伝子発現を調節する。本研究では、ヒトにおける主な薬物代謝酵素である<i>CYP3A4</i>遺伝子の上流領域に潜在的なG4形成配列が存在していることに注目し、これらによるG4の形成がCYP3A4の発現に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。...

    DOI

  • 1.腎臓オルガノイドを用いた腎毒性評価モデル

    須佐 紘一郎, 森實 隆司 谷本学校 毒性質問箱 2022 (24), 38-45, 2022-09-17

    ...近年、直接的な分化誘導または転写因子によるリプログラミングによって腎臓の細胞を作製する <i>in vitro</i>の方法が確立された<sup> 8-10)</sup>。これらの技術の進歩により、ES細胞やiPS細胞を含むヒト多能性幹細胞からネフロン前駆細胞や腎臓オルガノイドを作製することが可能となっている。...

    DOI

  • 液–液相分離を介した転写制御

    川崎 洸司, 深谷 雄志 生化学 94 (4), 494-505, 2022-08-25

    ...近年,多様な生命現象がタンパク質の液–液相分離とそれに伴う局在変化を介して動的に制御されることが報告されている.配列特異的な転写因子やコアクティベーターなどのエンハンサー結合因子に加えて,転写伸長因子,スプライシング因子,核内RNA結合タンパク質,RNA polymerase IIなど多くのタンパク質が天然変性領域を介して相分離を誘導し,生化学的な反応を促進する液滴を形成することが明らかとなってきた...

    DOI Web Site

  • 小細胞肺がん・肺神経内分泌がんにおける分子サブタイプの検討

    佐藤 崇, 猶木 克彦 肺癌 62 (4), 286-291, 2022-08-20

    ...<p>近年,小細胞肺がんの分子サブタイプがASCL1,NEUROD1,POU2F3,YAP1といった細胞系統転写因子によって規定されることが報告されている.また,これら神経内分泌細胞系統因子の検討と併行して,MYCファミリー転写因子MYC,MYCL,MYCNの小細胞肺がんにおける役割も探索され,それぞれが単なるがん遺伝子ではなく神経内分泌分化のサブタイプを規定する転写プログラムをコントロールしていることが...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献39件

  • カンキツ果実におけるカロテノイドの調節機構

    加藤 雅也, 馬 剛, 張 嵐翠 化学と生物 60 (8), 402-409, 2022-08-01

    ...重要な指標である<sup>(</sup><sup>1)</sup>.化学構造に酸素原子を含むカロテノイドのキサントフィルは,ほとんどのカンキツ品種の果実に蓄積されている<sup>(</sup><sup>2)</sup>.ウンシュウミカンに多く含まれる機能性成分のβ-クリプトキサンチンもキサントフィルの一種である.カンキツ果実の成熟過程におけるカロテノイドの蓄積は,生合成遺伝子,代謝分解遺伝子および転写因子...

    DOI Web Site 参考文献27件

  • グルタチオンによるジスルフィド結合の還元反応に対する微量金属の関与

    根木 滋, 羽森 真美, 橋本 梨奈, 中川(河原) 由佳, 北岸 宏亮, 杉浦 幸雄 同志社大学ハリス理化学研究報告 63 (1), 45-49, 2022-04-30

    ...ショウジョウバエの転写因子に由来するGAGAジンクフィンガーの酸化体を作製し、還元反応の経時変化と補酵素金属イオンの影響を調べた。その結果、金属イオンが反応中間体であるGSHモノ付加体に配位結合することにより、ジスルフィド還元反応の反応性に大きく関与していることが明らかとなった。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 古細菌由来基本転写因子 TFE のX線結晶構造解析

    帯田 孝之, 三輪 康平, 水口 峰之 SPring-8/SACLA利用研究成果集 10 (2), 143-146, 2022-04-28

    ...基本転写因子は遺伝子発現を制御し、幅広い種で保存されている。本研究では、古細菌の基本転写因子の一つである TFE の結晶構造を、1.42 オングストロームの分解能で決定した。古細菌 TFE とそのヒトオルソログを比較した結果、ウイングドヘリックスドメイン、ジンクフィンガードメインの立体構造が高く保存されているが、両者をつなぐコイルドコイルドメインの構造が大きく異なることが明らかとなった。...

    DOI

  • マンガリッツァ新生仔における精巣および精巣上体の組織学的評価と遺伝子発現解析

    山根 慧悟, 佐々木 真彩, 金 翔宇, 小出 明里, 米田 英里奈, 近藤 大輔, 渡部 浩之, 佐々木 基樹, 村西 由紀 北海道畜産草地学会報 10 (1), 25-37, 2022-03-25

    ...また、遺伝子発現解析から、マンガリッツァはケンボローと比較して、精巣発達に重要な転写因子である<i>SOX9</i>の発現が高い傾向がみられた。本研究の結果から、マンガリッツァの春機発動期や精巣発達が商業品種とは異なることが明らかとなり、マンガリッツァの特性に適した繁殖管理が必要であると考察した。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 転写因子EVI1とGATA2の発現異常による白血病発症機構の解析

    片山 紗乙莉, 鈴木 未来子 日本小児血液・がん学会雑誌 59 (2), 118-123, 2022

    <p>inv(3)(q21.3q26.2)またはt(3;3)(q21.3;q26.2)を伴う急性骨髄性白血病(AML)はAMLの1–2%を占める予後不良な一群である.<i>EVI1</i>遺伝子の高発現が認められることが特徴として知られていたが,その異常発現のメカニズムについては長い間わかっていなかった.我々のグループは,大腸菌人工染色体(BAC)クローンを結合する技術を応用して,3q21と3q…

    DOI

  • 核内受容体PXRを介した肝がん進行抑制作用の機序解析

    佐藤 拓海, 志津 怜太, 馬場 遼之介, 石村 麻衣, 保坂 卓臣, 佐々木 崇光, 菅野 裕一朗, 吉成 浩一 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-38S-, 2022

    ...<p>核内受容体PXRは肝臓に高発現し、異物曝露によって活性化して異物の代謝や排泄に関与する遺伝子の発現を制御する転写因子である。近年、PXRは各種がんに対して亢進あるいは抑制作用を有することが報告されている。...

    DOI

  • HaCaTを用いたジャパニーズスタンダードアレルゲンの皮膚感作性評価

    渡辺 慎太郎, 佐藤 秀亮, 安藤 天湧, 寺田 智哉, 関本 征史 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-89S-, 2022

    ...そこで、別に樹立したHaCaT由来細胞を用いて炎症関連転写因子であるNuclear factor-kappa B(NF-kB)とActivator protein 1(AP-1)の活性化についても評価したところ、NF-kB活性化は5化合物(23%)、AP-1活性化は8化合物(36%)のみに認められ、8化合物(36%)はどの転写因子も活性化しなかった。...

    DOI

  • 高圧刺激下での細胞動態の可視化

    森松 賢順, 西山 雅祥, 成瀬 恵治 生体医工学 Annual60 (Abstract), 134_1-134_1, 2022

    ...その結果、20MPa以上の圧力刺激下で、細胞核の変形が観察された上に、転写因子の一つであるfork head box protein(FOXO)の核移行が観察された。これは、圧力刺激下において、細胞が細胞外マトリクスタンパク質の発現量を増加させ、機能維持に努めることを示唆する。本研究で得られた知見は、圧力刺激下での生体組織の恒常性の維持メカニズムの解明に繋がると考える。</p>...

    DOI

  • 心臓リモデリングにおける低酸素シグナル

    武田 憲彦 自律神経 59 (4), 346-348, 2022

    ...<p>心臓はポンプとして全身に血液を駆出しており,その機能低下は致死的病態である心不全を引き起こす.心不全病態では炎症プロセスが活性化し,心筋組織にマクロファージが浸潤するが,その病態プロセスは未だ不明である.我々は低酸素環境で活性化する転写因子であるHypoxia inducible factor(HIF)に着目し,炎症プロセスおよび心臓リモデリングにおける役割を検証してきた.その結果HIFシグナル...

    DOI 医中誌

  • ANAC転写因子を介した植物切断組織の再生

    朝比奈 雅志, 松岡 啓太, 佐藤 忍 植物の生長調節 57 (1), 50-56, 2022

    <p>ANAC071 and its homolog ANAC096 are plant-specific transcription factors required to initiate cell division during tissue reunion of incised flowering stems and hypocotyl grafting in …

    DOI Web Site

  • EL-2: 脂質の量と質に視点をおいた栄養臓器メタボダイナミズム と治療戦略

    島野 仁 外科と代謝・栄養 56 (3), 42-, 2022

    ...<br> 我々は脂質の合成を支配する転写因子SREBP による臓器脂質 : コレステロール とトリグリセリドの量的制御がも たらす様々な臓器や疾患のメタボ病態を解析してきた (Nat Rev Endocrinol 2017). 特にコレステロールによる Sterol Regulation とは対照的な, 多価不飽和脂肪酸によるSREBP-1c の制御機構の新知見を紹介する....

    DOI Web Site

  • 異物応答性核内受容体による肝細胞増殖制御機構に関する研究

    志津 怜太 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), AWL3-, 2022

    ...<p> 異物応答性核内受容体であるCAR及びPXRは、肝に高発現し、多種多様な化学物質によって活性化されてシトクロムP450をはじめとする種々の薬物代謝酵素の転写を介して肝における異物除去に働く受容体型転写因子である。両受容体は化学物質からの生体防御において中心的な役割を担っており、化学物質の毒性発現機序の理解や安全性評価のため、両受容体の活性化機序や機能発現機序の解明が求められている。...

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  • メチル水銀によるオンコスタチンM発現誘導へのROCK1の寄与

    守谷 啓, 藤原 大希, 千葉 冠太郎, 進藤 佐和子, 黄 基旭 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-115-, 2022

    ...また、メチル水銀は転写因子STAT3およびcJun(AP-1)を活性化させることでOSMを発現誘導することや、両因子の活性化にJAK1およびASK1/JNK経路が関与することを報告した。そこで本研究では、メチル水銀によるOSMの発現誘導の詳細について検討した。</p><p>JAK1およびASK1は細胞外リガンドの細胞膜受容体との結合によって活性化される。...

    DOI

  • サリドマイド代謝によるセレブロンのネオ基質選択性の変化

    宮川 拓也 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), S14-4-, 2022

    ...C2H2 zinc finger(ZF)型転写因子はこれまで知られているネオ基質の中で最も大きなタンパク質ファミリーであり、このうちIKZF1/IKZF3とSALL4がサリドマイドの免疫調節作用と催奇形性にそれぞれ関与する。これら転写因子は、N末端から2番目のZFドメイン(ZF2)でサリドマイド依存的にCRBNに結合し、ユビキチン-プロテアソーム系での分解に導かれる。...

    DOI

  • 血液凝固・線溶系に対する亜ヒ酸の毒性発現機構

    藤原 泰之 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), S18-1-, 2022

    ...この亜ヒ酸によるt-PAの合成阻害には、転写因子Nrf2の活性化が関与することを明らかにした。また、亜ヒ酸は、血管平滑筋細胞およびマクロファージ様細胞が産生する凝固開始因子である組織因子(tissue factor, TF)の発現量をNrf2経路の活性化を介して増加させることも明らかとなった。...

    DOI

  • 高血糖時における肝細胞の細胞接着機能不全の要因解明

    鶴留 優也, 堀口 道子, 牛島 健太郎 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 2-C-P-083-, 2022

    ...<i>Tjp1</i> mRNAの発現量が<i>ob/ob</i>マウスで低下した原因を探索するために、そのプロモーター領域から想定される転写因子の発現量を解析した結果、heat shock transcription factor (HSF)1および 2の発現量が低下していた。...

    DOI 医中誌

  • 加齢が骨格筋再生に与える影響

    西田 亮一, 後藤 淳, 嘉摩尻 伸, 藤田 匠, 寺山 奨悟, 白波瀬 未萌, 岡田 圭祐, 今北 英高 理学療法科学 37 (4), 383-386, 2022

    ...〔結果〕損傷骨格筋断面積は全群ともに経時的に増大したが,若齢であるほど早期に観察された.筋衛星細胞陽性細胞を示す転写因子であるPax7は,カルディオトキシン投与後4日目において10週齢群および24週齢群はピークを迎えたが,95週齢群は遅延した.〔結語〕本研究において,加齢により骨格筋肥大と筋衛星細胞発現数は低下することが示唆された.</p>...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • ドコサヘキサエン酸(DHA)及びその代謝物によるメチル水銀毒性軽減作用の解明

    大黒 亜美, 石原 康宏, 山﨑 岳 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-113-, 2022

    ...神経細胞において19,20-DHDPは転写因子Nrf2の安定化を介して抗酸化因子を誘導することが示され、母体のDHA摂取は仔の脳内酸化ストレスを抑制した。本研究により、DHAのみならずDHA代謝物も母体から仔へ積極的に移行しており、その抗酸化作用により仔のメチル水銀毒性を軽減していることが示唆された。</p>...

    DOI

  • 化学物質曝露による核内受容体CAR活性化が乳幼児の発達に及ぼす影響

    田代 紗莉依, 志津 怜太, 保坂 卓臣, 菅野 裕一朗, 吉成 浩一 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-53S-, 2022

    ...肝に高発現する核内受容体CARは多種多様な化学物質により活性化する転写因子であり、異物や内因性物質の代謝を担う酵素の発現を調節する。従って、乳幼児期における化学物質曝露によるCARの活性化が個体の発達に影響を及ぼす可能性がある。そこで本研究では、この可能性を検証することを目的とし、CAR活性化が乳幼児期マウスの発達に及ぼす影響を解析した。...

    DOI

  • AhRの細胞質における作用とダイオキシン毒性の関係

    吉岡 亘, 遠山 千春 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), S24-3-, 2022

    ...従って、AhR-nls変異マウスでダイオキシン毒性が生じない理由は、AhRの転写因子機能に原因があるのか、AhRのノンジェノミック作用に原因があるのかは、現時点では不明である。Tanos Rらは、核移行能を保持し転写活性化能は喪失する変異体AhR(A78D)を肝臓で発現するマウスを作出した。...

    DOI

  • 芳香族炭化水素受容体とアトピー性皮膚炎

    枝光 智大, 田口 恵子, 山本 雅之 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), S24-2-, 2022

    ...芳香族炭化水素受容体(AhR)は、環境汚染物質に反応するセンサーとなる転写因子である。環境汚染物質の慢性的な皮膚曝露を模倣するモデルとして、恒常活性化型AhR(AhR-CA)を表皮特異的に発現するAhR-CAマウスを作出したところ、アトピー性皮膚炎病態によく似た激しい痒みを伴う皮膚炎を発症した。...

    DOI

  • 造血不全と<i>TP53</i>活性化変異

    伊藤 悦朗 臨床血液 63 (9), 1115-1125, 2022

    ...がん抑制因子p53は転写因子であり,様々なストレスで活性化され,アポトーシス,細胞回転停止,DNA修復に関わる遺伝子を誘導する。多くの研究から,p53活性化がIBMFSの病因の中心である可能性が示唆されてきた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • I.大腸がんにおける分子標的療法の適応となるゲノム異常(総論)

    三森 功士 日本大腸肛門病学会雑誌 75 (10), 449-452, 2022

    ...する直腸がん12例に対してPD1阻害剤を投与したところComplete Responseが100%という衝撃的な報告がなされたことをまず紹介する.一般に大腸がんはAPC/βcateninなどWNTシグナル経路,KRASを擁するEGFR/PI3Kシグナル経路,Notchシグナル経路そしてTGFβシグナル経路におけるゲノム変異が重要であり,これらを標的とした創薬において世界中で鎬が削られている.また核内転写因子...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 食品因子の薬物代謝系を介した生体防御機能に関する研究

    北風 智也 日本栄養・食糧学会誌 75 (6), 291-296, 2022

    ...ダイオキシン類の毒性の緩和は転写因子nuclear factor-erythroid 2-related factor 2 (Nrf2) を介した薬物代謝第Ⅱ相酵素の誘導も有効である。Nrf2の活性化はダイオキシン類の暴露以外の環境ストレスに対する生体防御機能も高める。そのため, AhRを抑制しNrf2を活性化する食品因子の探索を行ってきた。...

    DOI Web Site 参考文献22件

  • 気孔の生態進化発生生物学: 気孔発生の多様性とその進化

    ドル 有生, 古賀 皓之, 塚谷 裕一 PLANT MORPHOLOGY 34 (1), 53-62, 2022

    ...<p>植物のガス交換を担う気孔は,陸上植物誕生以来,その暮らしに非常に重要な役割を果たしてきた.気孔を構成する孔辺細胞は,気孔幹細胞メリステモイドの非対称分裂とそれに続く分化からなる,シンプルな発生過程によって形成される.2000 年代以降,この過程はモデル植物のシロイヌナズナにおいて詳しく研究され,SPEECHLESS,MUTE,FAMA といった鍵転写因子のはたらきを筆頭にして,その分子基盤が細部...

    DOI Web Site 参考文献57件

  • CDK8阻害薬による免疫抑制

    三上 統久 ファルマシア 58 (5), 473-473, 2022

    ...制御性T細胞(Regulatory T cell: Treg)は免疫抑制機能に特化したT細胞集団である.Tregのマスター転写因子であるFoxP3はTregの分化や機能において重要な役割を担い,FoxP3を誘導する化合物は抗原特異的免疫抑制薬として,あらゆる炎症性疾患への応用が期待できる.最新の研究により,cyclin-dependent kinase(CDK)8/19阻害薬が活性化T細胞に作用して...

    DOI

  • 敗血症性急性呼吸窮迫症候群(ARDS)における肺水腫形成に寄与する血管透過性増大因子

    服部 貢士, 松田 直之, 服部 裕一 日本薬理学雑誌 157 (4), 226-231, 2022

    ...により,多くの分子の産生が転写段階で多彩に変化して病態形成に関与すると考えられていることから,敗血症病態修飾分子の発現を誘発するいくつかの転写因子を分子標的とした治療法に関して,新たな敗血症性ARDS発症予防の開発を模索していくうえで今後の研究の展開が待たれる.本稿では,敗血症性非心原性肺水腫に関わると考えられる血管透過性を増大させる因子について紹介し,敗血症性ARDSに対する新たな治療戦略における...

    DOI Web Site PubMed 参考文献33件

  • 水晶体における大規模オルガネラ分解の分子機構と生理的意義の解明

    森下 英晃 日本白内障学会誌 34 (1), 11-14, 2022

    ...,その分子機構や生理的意義は長らく不明であった.最近筆者らは,この大規模オルガネラ分解は,リン脂質の分解を担うphospholipase A and acyltransferase(PLAAT)ホスホリパーゼによること,その作用はマウス,ゼブラフィッシュのいずれにおいても水晶体の透明化に必須であることを見いだした.PLAATホスホリパーゼはオルガネラ分解前にはサイトゾルに存在しているが,熱ショック転写因子...

    DOI 医中誌

  • 亜ヒ酸による血管内皮細胞の活性イオウ分子産生酵素cystathionine γ-lyaseの発現誘導

    高橋 勉, 宮川 直也, 藤 純礼, 恒岡 弥生, 篠田 陽, 藤江 智也, 山本 千夏, 鍜冶 利幸, 藤原 泰之 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-121-, 2022

    ...また,CSEの発現調節に関与する転写因子HIF-1を阻害することによって, 亜ヒ酸によるCSEの発現誘導が一部抑制されたことから,本発現誘導にHIF-1経路の活性化が一部関与している可能性が考えられる。現在, 亜ヒ酸によるCSE発現誘導機構の詳細ならびにCSE発現誘導と亜ヒ酸毒性との関係について検討中である。</p>...

    DOI

  • 培養ラット小脳由来アストロサイトにおけるジフェニルアルシン酸によるカルパインの活性化

    根岸 隆之, 宇野 愛里, 佐々木 翔斗, 都築 孝允, 湯川 和典 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-132-, 2022

    ...これまでの研究から、DPAAの脳内標的細胞はアストロサイトであり、培養ラット小脳由来アストロサイトにおいて濃度・時間依存的に細胞増殖亢進とそれに続く細胞死を引き起こし、酸化ストレス応答因子(Nrf2、HO-1、Hsp70)の発現誘導、MAPキナーゼ(p38MAPK、SAPK/JNK、ERK1/2)の活性化、および転写因子(CREB、c-Jun、c-Fos)の活性化といった異常活性化を明らかにしてきた...

    DOI

  • 異物応答性核内受容体PXRによるタンパク質間相互作用を介した炎症・免疫調節

    志津 怜太, 吉成 浩一 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), S39-2-, 2022

    ...これらのPXRの機能は、DNAへの結合を介した標的遺伝子の転写によらず、他の転写因子との相互作用により起こると考えられている。中でもPXRは炎症関連の転写因子であるNF-κBやAP-1との相互作用を介して、それらによる炎症性サイトカインの転写を抑制することが我々や他のグループにより報告されている。...

    DOI

  • 骨格筋の新たな分化制御機構-高齢化社会における運動器障害の克服を目指して-

    本田 健 山口医学 70 (4), 149-156, 2021-12-02

    ...ネットワークが分化時系列に従って階層的に制御している.近年,それら転写因子の働きが,単にゲノムの塩基配列に規定されるだけではなく,クロマチンの立体構造に大きく影響を受けることが分かってきた.それに伴い,クロマチン構造制御に関わるエピジェネティック調節機構をはじめ,その機構を始動させる特殊な転写因子の存在,一過性の限定的DNA鎖切断や様々なnon-coding RNA種によるクロマチン再構成の調節機構...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献64件

  • NRF2によるストレス応答と硫黄代謝制御

    本橋 ほづみ 生化学 93 (5), 674-683, 2021-10-25

    ...転写因子NRF2は,活性酸素種や親電子性物質に応答して活性化し,生体防御に関わる遺伝子を統括的に誘導して,抗酸化・解毒機能を発揮する.それに加えて,NRF2は強力な抗炎症作用を有することから,その活性化は加齢に伴うさまざまな病態を改善し,老化による臓器の機能低下を抑制する.一方,がん細胞でNRF2が恒常的に活性化した状態では,細胞内の代謝が大きく変化して,がん細胞の悪性化を支えていることが明らかになっている...

    DOI Web Site

  • タンパク質のシステインリン酸化によるシグナル伝達

    三木 裕明 生化学 93 (5), 684-690, 2021-10-25

    ...リン酸化はタンパク質の翻訳後修飾としてよく知られ解析されてきたが,システインの硫黄原子がリン酸化されることが見つかった.悪性化したがん組織で高発現しているPRL分子内の特定システインが細胞外Mg2+濃度依存的にダイナミックにリン酸化・脱リン酸化され,その機能阻害標的分子のMg2+トランスポーターCNNMとの結合が調節されていることが明らかになった.細菌でも病原性を規定する転写因子がシステインリン酸化...

    DOI Web Site

  • トマトの成熟転写因子RINの再評価

    伊藤 康博 化学と生物 59 (10), 512-519, 2021-10-01

    ...<p>果実の発達過程において,成熟の開始は果実生理の大きな転換期であり,多岐にわたる遺伝子群の同調的な,そして劇的な発現パターン変化により引き起こされる.トマトでは,ある転写因子の変異により成熟過程全般が全く進まなくなるため,その転写因子が成熟のマスターレギュレーターの役割をもつと信じられてきた.ところがこの転写因子遺伝子に,ゲノム編集により従来の自然変異とは異なる新規変異を与えると,この転写因子の...

    DOI Web Site 参考文献29件

  • Expression dynamics of HAND1/2 in invitro human cardiomyocyte differentiation

    大久保, 周子, 成田, 恵, 稲垣, 梓, 西川, 美里, 堀田, 秋津, 山中, 伸弥, 吉田, 善紀 Stem Cell Reports 16 (8), 1906-1922, 2021-08

    Hand1 and Hand2 are transcriptional factors, and knockout mice of these genes show left and right ventricular hypoplasia, respectively. However, their function and expression in human cardiogenesis …

    HANDLE

  • 広島女学院大学総合研究所年報 Vol.25

    柚木, 靖史, Higginbotham, George, David, Felix, Peck, Marshall Wayne, Dormer, Robert, Hougham, Daniel, 植西, 浩一, 楢﨑, 久美子, 中田, 美喜子, 塚野, 路哉, 真木, 利江, 土谷, 佳弘, 青山, 翔, 熊田, 亜矢子, 渡部, 佳美, Yunoki, Yasushi, Felix, David, Uenishi, Koichi, Narazaki, Kumiko, Nakata, Mikiko, Tsukano, Michiya, Maki, Rie, Tsuchiya, Yoshihiro, Aoyama, Sho, Kumada, Ayako, Watanabe, Yoshimi 広島女学院大学総合研究所年報 25 1-72, 2021-07-31

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    機関リポジトリ

  • ブタの脂肪細胞分化におけるV型コラーゲンの重要性

    中島 郁世, 中村 富美男, 千国 幸一 日本養豚学会誌 58 (2), 53-64, 2021-06-21

    ...その結果,I,III,IV,VおよびVI型コラーゲンのうちV型コラーゲンでのみ脂肪蓄積量が63.8%ほど回復し,転写因子PPARγ2やアディポネクチン遺伝子の発現量も増加した。 以上のことから,ブタの脂肪細胞分化には細胞外からのV型コラーゲンのシグナルが重要な役割を担っている可能性が高いことが示唆された。</p>...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献37件

  • ブナとシロイヌナズナにおける<i>FT</i>プロモーターの比較解析

    赤田 辰治, 鳥丸 猛, 大宮 泰徳 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 419-, 2021-05-24

    ...また、COの働きを介助する転写因子であるnuclear factor Y(NF-Y)は<i>AtFT</i>の上流約2〜6 kbに散在するCCAAT配列を認識してCOをCOREに導くと報告され、このステップが花成誘導に重要な役割を持つ可能性がある。...

    DOI

  • GATA transcription factors, SOX17 and TFAP2C, drive the human germ-cell specification program

    Kojima, Yoji, Yamashiro, Chika, Murase, Yusuke, Yabuta, Yukihiro, Okamoto, Ikuhiro, Iwatani, Chizuru, Tsuchiya, Hideaki, Nakaya, Masataka, Tsukiyama, Tomoyuki, Nakamura, Tomonori, Yamamoto, Takuya, Saitou, Mitinori Life Science Alliance 4 (5), e202000974-, 2021-05

    The in vitro reconstitution of human germ-cell development provides a robust framework for clarifying key underlying mechanisms. Here, we explored transcription factors (TFs) that engender the …

    DOI HANDLE Web Site 被引用文献6件 参考文献83件

  • 肺腫瘍の細胞分化に関わる転写因子と転写制御因子;その生物学的意義と病理診断における役割

    松原 大祐 肺癌 61 (2), 77-87, 2021-04-20

    ...<p>肺癌の病理診断においてある種の転写因子の発現は,分化マーカーとして,そして,背景にある分子異常を類推するうえで重要である.肺の形成に重要な転写因子TTF-1を発現する肺腺癌は,<i>EGFR</i>,<i>ALK</i>など治療標的となる相互排他的なドライバー変異を高頻度に有し,また,TTF-1そのものが癌の生存にとって重要であるとする報告もある.消化管上皮の分化に重要な転写因子HNF4αは,...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献43件

  • 当科外来患者における骨髄球系/リンパ球系細胞の増減に影響を与える因子についての検討

    海道, 陽介, 小杉, 大輔, 伊藤, 沙耶, 廣畠, 知直, 稲葉, 秀文, 井上, 元 日本赤十字社和歌山医療センター医学雑誌 38 71-76, 2021-03-31

    ...その制御に転写因子Bach2が関与しているという報告はあるが、 分化に影響する因子に関してはまだ不明な点が多い。今回は好中球・単球を骨髄球系細胞、リンパ球をリンパ球系細胞として、当科外来患者計3034人における2018年の1年間の検査データを後ろ向きに検討することで、それぞれの増減に影響を与える因子について考察した。...

    機関リポジトリ 医中誌

  • Down症候群由来歯肉線維芽細胞に対する<i>Porphyromonas gingivalis</i>産生酵素PepDの影響

    田中 陽子, 矢口 学, 野村 宇稔, 市川 一國, 根岸 浩二, 小野 晃弘, 桒原 紀子, 野本 たかと 日本障害者歯科学会雑誌 42 (1), 43-52, 2021-02-28

    ...</p><p>リコンビナントPepD(rPepD)を添加したNGFとDGFにおいてタンパク産生量,遺伝子発現,転写因子のリン酸化の検出ならびにスクラッチアッセイによる細胞増殖能の確認をした.rPepD添加群のNGF,DGFともに非添加群に比べてIL-6,IL-8の発現が有意に上昇した.転写因子のnuclear factor kappa B(NF-κB)p65のリン酸化がrPepD非添加群より添加群で...

    DOI 医中誌

  • Down症候群由来歯肉線維芽細胞にみられるIL-4の炎症抑制反応阻害と転写因子の関係性

    根岸 浩二, 田中 陽子 日本障害者歯科学会雑誌 42 (1), 33-42, 2021-02-28

    ...</p><p>NGFではrIL-1β/IL-4群でrIL-1β群よりIL-6とIL-8の発現は減少したがDGFでは増大した.転写因子のリン酸化反応はNF-κB p65とSTAT6ではDGFのほうが低く,STAT3ではDGFのほうが高かった.以上のことからDGFではIL-1βで発現誘導されたIL-6およびIL-8に対するIL-4による抑制効果は認められず,NGFとは異なるSTAT6およびSTAT3のリン...

    DOI 医中誌

  • Thyroid-like low grade nasopharyngeal papillary adenocarcinoma を経鼻的内視鏡下に切除し得た1例

    原山 幸久, 飯田 誠, 西谷 友樹雄, 結束 寿, 志村 英二 耳鼻咽喉科展望 64 (1), 43-49, 2021-02-15

    ...病理組織学的には甲状腺転写因子の異常発現と, 甲状腺乳頭癌様の形態学的類似性を特徴とし, 扁平上皮化生に類似する腺癌である。 過去に国内で1件, 国外では24件と報告は少ない。 主に病理組織学的検討や症例の提示と経過のまとめについての報告であり, 治療方針に関するものは少ない。...

    DOI 医中誌

  • B<sub>m</sub>型およびAB<sub>m</sub>型における<i>ABO</i>遺伝子解析の意義

    前島 理恵子, 藤原 孝記, 大曽根 和子, 難波 宏美, 永友 ひとみ, 成田 圭吾, 田代 晴子, 白藤 尚毅 医学検査 70 (1), 1-8, 2021-01-25

    ...近年,B<sub>m</sub>型にはイントロン1内のエンハンサー領域を含む5.8 kb,3.0 kbの欠失や転写因子結合モチーフの変異があることが解明され,この変異によりB抗原の発現量が減少することが報告されている。...

    DOI Web Site 医中誌

  • Enterohepatic Transcription Factor CREB3L3 Protects Atherosclerosis via SREBP Competitive Inhibition

    中川, 嘉, 王, 雨農, 韓, 松伊, 奥田, 佳菜子, 大石, 麻代, 柳下, 友花, 熊谷, 佳絵, 大野, 博, 大崎, 芳典, 水之江, 雄平, 荒木, 雅弥, 村山, 友樹, 岩崎, 仁, 小西, 守周, 伊藤, 信行, 松坂, 賢, 曽根, 博仁, 山田, 信博, 島野, 仁 Cellular and Molecular Gastroenterology and Hepatology 11 (4), 949-971, 2021

    Background and Aims: cAMP responsive element-binding protein 3 like 3 (CREB3L3) is a membrane-bound transcription factor involved in the maintenance of lipid metabolism in the liver and small …

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか3件 被引用文献3件 参考文献49件

  • 多発性骨髄腫の病勢進行における制御性T細胞の果たす役割

    河野 和 臨床血液 62 (4), 299-304, 2021

    ...<p>制御性T細胞(Treg)は転写因子FOXP3の発現が特徴的であるエフェクターT細胞や抗原提示細胞の機能を抑制するCD4+T細胞である。近年,多発性骨髄腫患者において骨髄中のTregが骨髄腫の病勢に関与していることを示唆する報告がなされている。しかしながら,骨髄腫の病勢におけるTregの関与については不明な点が多い。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 類洞内皮細胞のGATA4欠損により肝臓は線維化へとスイッチされる

    山口 桃生 ファルマシア 57 (6), 546-546, 2021

    ...には,肝類洞内皮細胞(LSEC)での肝再生関連アンジオクライン分泌により肝再生が促進されるのに対し,慢性肝傷害時には,LSECでの肝線維化促進性のアンジオクライン分泌により線維化へと向かう.すなわち,肝再生と肝線維化のどちらに向かうかは,LSEC由来アンジオクラインによって決定される.肝線維化時に,LSECは毛細血管化し,肝臓への栄養供給能が乏しい内皮細胞へと分化するが,この分化は,LSEC特異的に転写因子...

    DOI 医中誌

  • DNA損傷様式によって異なるトランス脂肪酸の細胞死シグナル促進機構

    山田 侑杜, 井上 綾, 蘆田 諒, 平田 祐介, 野口 拓也, 松沢 厚 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), P-121S-, 2021

    ...我々は最近、TFA関連疾患の発症・進展に深く関わるDNA損傷に着目し、DNA二本鎖切断誘導剤であるドキソルビシンを処置した細胞で、TFAが、DNA損傷応答制御に重要な転写因子p53非依存的に、ミトコンドリア由来の活性酸素(ROS)産生上昇に伴うストレス応答性MAPキナーゼp38/JNKの活性化増強を介して、アポトーシスを促進することを明らかにした(Scientific Reports, 10(1),...

    DOI

  • <i>SLC2A4</i>遺伝子によって修飾されるカドミウム毒性発現機構

    李 辰竜, 徳本 真紀, 佐藤 雅彦 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), O-6-, 2021

    ...しかしながら、遺伝子発現を調節しているCdの標的転写因子はほとんど明らかにされていない。我々は、ヒト由来の腎近位尿細管細胞(HK-2細胞)において、CdがMEF2A(myocyte enhancer factor 2A)転写因子の活性抑制を介して細胞毒性を引き起こすことを見いだしている。...

    DOI

  • エピジェネティクス今昔:新しい解像度へ

    小田 真由美 JSBi Bioinformatics Review 2 (1), 7-14, 2021

    ...当然ながらゲノム機能発現には転写因子などのトランス因子が大きな役割を持つが、予測された結合配列の配置のみでは結合箇所の予測が不十分であることはよく知られている。配列以外のゲノムへのアクセス状況の違いを司るエピジェネティック分子機構の可変と不変の仕組を理解するために、これまでの知識と情報のリソースに併せ、さらなる解像度を持つ解析手法を用いることによって情報の連係を見出すことが今後の課題とみている。...

    DOI

  • 骨髄異形成症候群患者由来細胞における硫化ヒ素の分化誘導作用に関する検討

    田中 祥子, 正木 寛, 小池 紗綾, 田中 るな, 平野 俊彦 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 42 (0), 2-P-H-1-, 2021

    ...AML細胞株F-36P細胞にAs<sub>2</sub>S<sub>2</sub>もしくはアザシチジン(5-aza)で処理し,24,48あるいは72時間培養した.造血幹細胞分化マーカーであるCD34,CD38および赤芽球系分化マーカーであるCD235発現をフローサイトメトリー法で測定した.PML,網膜芽細胞腫タンパク質(Rb),DNAメチルトランスフェラーゼ1(DNMT1)および赤血球の分化を誘導する転写因子...

    DOI 医中誌

  • タウリンが腸管上皮モデルCaco-2細胞における 遺伝子発現に及ぼす影響

    薩 秀夫, 権藤 祐輔, 和多利 研二, 清水 誠 タウリンリサーチ 7 (1), 14-, 2021

    ...その結果、タウリンによってストレス応答に関連するメタロチオネインファミリーの一種であるMT1HのmRNA発現が増加すること、またシスチン/グルタミン酸交換輸送体であるxCT、転写因子ATF4、グルコーストランスポーターであるGLUT1とGLUT3がそれぞれ減少することを見出した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 腎性貧血治療薬 ロキサデュスタット(エベレンゾ<sup>®</sup>錠)の薬理学的特徴および国内臨床試験成績

    鵜川 徹, 芦崎 瑞恵, 村田 麻実, 交川 佳克 日本薬理学雑誌 156 (3), 187-197, 2021

    ...<p>ロキサデュスタット(エベレンゾ<sup>®</sup>錠)は,経口投与可能な低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬であり,日本では透析施行中の腎性貧血に対する治療薬として2019年9月に製造販売承認され,同年11月に販売開始された.ロキサデュスタットは,HIF-PHを阻害することにより,転写因子HIFのサブユニットであるHIF-αの分解を抑制して蓄積を促し,HIF経路を活性化...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献15件

  • HIF及びNrf2による薬物代謝酵素の誘導の検討

    唐津 祐希, 佐久間 理香, 今岡 進 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), O-1-, 2021

    ...低酸素応答系においてはHIFが、酸化ストレスではNrf2のそれぞれ転写因子の発現量が上昇することが明らかになっている。そこで本研究では、HIF-1alpha, Nrf2を発現誘導して薬物代謝酵素のmRNA量への影響を検討した。HIFは通常酸素状態で酸素を基質として働くPHDにより水酸化され、pVHLを介してプロテアソーム系で分解される。...

    DOI

  • 舌下免疫療法の効果発現における制御性T細胞の役割

    松田 将也, 寺田 哲也, 北谷 和之, 河田 了, 奈邉 健 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会誌 1 (1), 21-26, 2021

    ...Treg細胞には,マスター転写因子としてforkhead box P3(Foxp3)を発現するCD25<sup>+</sup> CD4<sup>+</sup> T細胞(Foxp3<sup>+</sup> Treg細胞),ならびに抗炎症性サイトカインであるIL-10を高産生するFoxp3<sup>–</sup> CD4<sup>+</sup> T細胞(Tr1細胞)が存在する。...

    DOI 医中誌

  • 神経幹細胞様の特性を持つウシiPS 細胞の作出

    西村 優花, 喜多 悠斗, 藤井 美里, 小林 正之 日本繁殖生物学会 講演要旨集 114 (0), P-80-P-80, 2021

    ...本研究室では,山中4因子とトムソン4因子からなるウシ6転写因子(<i>OCT4</i>,<i>SOX2</i>,<i>KLF4</i>,<i>c-MYC</i>,<i>NANOG</i>,<i>LIN28</i>)を組込み,ウシiPS細胞誘導ベクターを開発した。...

    DOI

  • 食道扁平上皮癌におけるKLF4発現に関する臨床病理学的検討

    北島 徹也, 楯 玄秀, 南雲 佑, 三浦 咲子, 本間 まゆみ, 塩沢 英輔, 村上 雅彦, 瀧本 雅文, 矢持 淑子 昭和学士会雑誌 81 (4), 355-362, 2021

    ...Kruppel-like factor 4(KLF4)は腸管や皮膚をはじめとする生体内のさまざまな組織で発現する転写因子であり,癌においては,細胞周期の抑制という点から癌抑制遺伝子として,アポトーシスの抑制という点から癌遺伝子として働く二面性が知られている.今回,食道扁平上皮癌の病理組織検体を用いて,KLF4の発現とその組織学的悪性度との関係性について検討した.昭和大学病院において食道扁平上皮癌と診断...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 腎性貧血とHIF-PH阻害薬

    丸野 紗也子, 田中 哲洋, 南学 正臣 臨床血液 62 (5), 371-377, 2021

    ...低酸素誘導因子(hypoxia-inducible factor, HIF)は組織低酸素応答の主要な転写因子であり,HIFの主要な機能として内因性のEPO産生誘導が挙げられ,低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素(hypoxia-inducible factor-prolyl hydroxylase, HIF-PH)阻害薬は腎性貧血の新しい治療薬として期待されている。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 肺小細胞癌の皮膚転移の 1 例

    津田 真里, 谷村 裕嗣, 四十万谷 貴子, 長野 奈央子, 中丸 聖, 槇村 馨, 清水 俊樹, 清原 隆宏 皮膚の科学 20 (1), 24-29, 2021

    ...近年,各種転写因子がさまざまな内臓癌の特異的マーカーとして注目されてきており,自験例でも <b>TTF-1 </b>陽性により肺小細胞癌の診断が可能となった。皮膚生検により原発不明癌における原発臓器同定が可能となり,治療方針の決定にも有用であると考えられる。 (皮膚の科学,<i><b>20 : 24</b></i>-<i><b>29, 2021</b></i>)</p>...

    DOI 医中誌

  • 甲状腺乳頭癌の皮膚転移の 1 例

    津田 真里, 谷村 裕嗣, 四十万谷 貴子, 長野 奈央子, 中丸 聖, 槇村 馨, 鈴木 健介, 清原 隆宏 皮膚の科学 20 (1), 35-40, 2021

    ...近年,各種転写因子がさまざまな内臓癌の特異的マーカーとして注目されてきており,自験例でも <b>TTF-1 </b>および <b>PAX8 </b>陽性により甲状腺乳頭癌の診断が可能となった。 皮膚生検により原発不明癌における原発臓器同定が可能となり,治療方針の決定にも有用であると考えられる。...

    DOI 医中誌

  • 非遺伝毒性肝がんを誘発する化学物質の核内受容体活性化作用

    三浦 佳恵, 志津 怜太, 佐藤 拓海, 保坂 卓臣, 菅野 裕一朗, 吉成 浩一 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), P-101S-, 2021

    ...<p>発がん物質の曝露による肝発がんプロモーション作用の多くが、異物応答性の転写因子であるAHR、PPARα又はCARの活性化を介することが知られているが、その詳しい分子機序はいまだ明らかになっていない。非遺伝毒性肝発がん物質のこれら転写因子に対する作用の評価は、機序解明に有用であると思われる。...

    DOI

  • 核内受容体を介した肝化学発がん:リスク評価に向けた機序と種差の理解

    志津 怜太, 吉成 浩一 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), S4-4-, 2021

    ...当研究室において、ラットに非遺伝毒性の肝がんを誘発する数十種の農薬のこれら転写因子への作用を解析した結果から、これら転写因子のうちCARの寄与が非常に大きいと考えられた。核内受容体CARは肝に高発現し、肝発がんプロモーターであるフェノバルビタールをはじめとする多種多様な化学物質により活性化される。...

    DOI

  • メチル水銀はJak1/STAT3およびASK1/JNK/cJun経路を介してオンコスタチンM発現を誘導する

    千葉 冠太郎, 進藤 佐和子, 星 尚志, 小松 龍, 永沼 章, 黄 基旭 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), P-9-, 2021

    ...また、BV2細胞(マウスミクログリア細胞株)において、メチル水銀は転写因子STAT3およびcJunの活性化を介してOSM発現を誘導することも見出した。本研究では、メチル水銀によるOSM発現誘導に関わる両転写因子の活性化機構について検討した。...

    DOI

  • カドミウム腎毒性に及ぼすレチノイン酸経路の影響

    森 稚景, 李 辰竜, 徳本 真紀, 佐藤 雅彦 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), P-4S-, 2021

    ...我々は、Cd曝露マウスの腎臓およびラット由来腎細胞において転写因子RAR並びに PPARDの転写活性が阻害されることを見いだしている。RARおよびPPARDは、レチノイン酸 (RA) を共通リガンドとして下流遺伝子の発現を調節する。本研究では、ヒト由来の腎近位尿細管細胞(HK-2細胞)を用いて、Cd腎毒性とRA経路との関係を検討した。...

    DOI

  • 変異シグネチャーから見た発がん

    石川 俊平 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), S20-2-, 2021

    ...我々は胃粘膜特異的にcdh1とtp53をノックアウトしたマウスモデルのスキルス胃癌の全ゲノムシーケンスにより、その胃がん特異性の高いシグネチャーの存在やLineage特異的な転写因子の増幅など、がんゲノムのプロファイルがヒトの胃癌と極めて類似していることを見いだし、胃癌のモデルとしての有用性を示すことが可能であった。</p>...

    DOI

  • プラスチック添加剤・ベンゾトリアゾール系UV吸収剤によるAhR活性化を介した免疫毒性作用

    小島 弘幸, 窪田 篤人, 寺崎 将, 室本 竜太, 高田 秀重 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), S4-2-, 2021

    ...今回我々は、13種類のBUVSsについて受容体型転写因子であるアリルハイドロカーボン受容体(AhR)に対する作用を明らかにし、それらの免疫系に及ぼす影響を調べたので報告する。</p><p> 高感度レポーター細胞株DR-EcoScreenを用いたルシフェラーゼアッセイの結果、UV-P、UV-PS、UV-9及びUV-090の4物質に用量依存的なAhRアゴニスト活性を見出した。...

    DOI

  • 排卵刺激後のINSIG消失に伴うSREBPの転写活性亢進は排卵に必須である

    中西 寛弥, 藤内 慎梧, 山岡 愛実, 岡本 麻子, 川合 智子, 島田 昌之, 山下 泰尚 日本繁殖生物学会 講演要旨集 114 (0), AW-1-AW-1, 2021

    ...我々はマウスGCにCho新規生合成酵素の転写因子SREBPが卵胞発育刺激により発現すること,SREBPが排卵期にCho新規合成とP4を産生することを報告した。しかし,卵胞発育期に発現するSREBPがなぜ排卵刺激後に機能するかは不明である。本研究ではSREBPの正の制御因子SCAPと負の制御因子INSIGに着目し,排卵刺激後にSREBPが活性化する機構を追究した。...

    DOI

  • 乳牛下垂体に存在するSOX2陽性細胞は下垂体幹・前駆細胞の候補である

    樋口 雅司, 小口 藍 日本繁殖生物学会 講演要旨集 114 (0), OR-19-OR-19, 2021

    ...<p>【目的】成長,繁殖および泌乳などのプロセスに深く関わる下垂体前葉ホルモンを合成・分泌する細胞(ホルモン産生細胞)は,下垂体に存在する転写因子Sex determining region Y-box 2(SOX2)陽性の幹・前駆細胞が分化して供給されると考えられている。...

    DOI

  • 転写因子Wilms tumor 1 (WT1)は子宮内膜間質細胞脱落膜化における脂質蓄積を制御する

    田村 功, 藤村 大志, 田中 結美子, 白蓋 雄一郎, 三原 由実子, 前川 亮, 竹谷 俊明, 佐藤 俊, 田村 博史, 杉野 法広 日本繁殖生物学会 講演要旨集 114 (0), P-55-P-55, 2021

    ...<p>【目的】WT1は泌尿生殖系の発生において重要な転写因子である。 我々はこれまでWT1は子宮内膜間質細胞(ECS)の脱落膜化を制御していることを見出している。本研究ではWT1の脱落膜化における詳細な役割を探ることを目的とした。【方法】(1) 採取したヒトESCをWT1 knockdown(KD)下,非KD下で脱落膜化刺激(cAMP)を加え,マイクロアレイ解析を行った。...

    DOI

  • マウス精子形成期における減数分裂の移行・進行を制御するクロマチン動態

    多田羅 麻由, 船越 万結花, 杉山 僚, 中田 一歩, 荒木 啓伍, 井口 智弘, 正井 久雄, 小林 久人, 行川 賢, 前澤 創 日本繁殖生物学会 講演要旨集 114 (0), P-29-P-29, 2021

    ...クロマチン開閉状態が変化する領域を標的に転写因子の結合予測解析を実施したところ,減数分裂移行期の性染色体にヒストンメチルトランスフェラーゼPRDM9の結合モチーフが有意に検出された。またChIP-seq解析から,PRDM9の性染色体への結合が確認され,PRDM9結合領域周辺のH3K4およびK36がトリメチル化されていた。...

    DOI

  • コヒーシンSTAG2および転写因子RUNX1変異を有する骨髄異形成症候群の分子病態

    越智 陽太郎 臨床血液 62 (5), 352-359, 2021

    ...両遺伝子KOでは,単独遺伝子KOと比べ,より広範な遺伝子発現や転写因子活性の異常を呈し,さらに,エンハンサー・プロモーター間の染色体三次元ループ形成が顕著に減弱していた。このように,コヒーシンは転写因子RUNX1と協調して染色体三次元構造や遺伝子発現を制御しているが,変異による機能不全がこうした制御を破綻させ,MDSなどの病型を形成するものと考えられる。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 遺伝子編集ミジンコを用いた環境水中のホルモン様活性のバイオモニタリング

    Li-Chi HSIEH, 野田 彩乃, Nikko ADHITAMA, 加藤 泰彦, 渡邉 肇 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), S4-1-, 2021

    ...</p><p> そこで我々は受容体型転写因子である脱皮ホルモン受容体のレポーター遺伝子、幼若ホルモン受容体のレポーター遺伝子をそれぞれゲノムに組み込んだミジンコを作製し、ホルモンの存在を蛍光により検出する系を確立した。...

    DOI

  • マウス精巣網を介したセルトリバルブの形成および精子発生制御機構の解明

    内田 あや, 鈴木 穂香, 高瀬 比菜子, 平手 良和, 平松 竜司, 宮東 昭彦, 秋元 義弘, 金井 正美, 金井 克晃 日本繁殖生物学会 講演要旨集 114 (0), OR-40-OR-40, 2021

    ...今回,我々は網羅的遺伝子発現解析によりマウス精巣網上皮で転写因子<i>Sox17</i>が恒常的に発現する事を明らかにし,精巣網上皮特異的な<i>Sox17</i>欠損雄マウスが不妊となる事を見出した。本研究では,精巣網におけるSOX17の機能解析を主軸として,精巣網を介したセルトリバルブ・精子発生制御機構の解明を目的とする。...

    DOI

  • R-loop因子SETXは転写因子MYBL1(A-MYB)のリクルートを介して減数分裂前期パキテン期の転写を促進する

    藤原 靖浩, 山口 幸佑, 齋藤 康平, 福田 裕子, 井上 絵里奈, ハンデル メアリーアン, 岡田 由紀 日本繁殖生物学会 講演要旨集 114 (0), P-30-P-30, 2021

    ...さらに,遺伝子領域にSETXピークを持つ複数の転写因子群によってSETX-DEGは制御されていることが示唆された。興味深いことに,これらの転写因子の中には,減数分裂前期において重要なパイオニア転写因子であるMYBL1(A-MYB)が含まれていた。さらに,レポーターアッセイの結果,SETXは<i>Mybl1</i>遺伝子の転写を促進することが明らかとなった。...

    DOI

  • 生殖巣特異的GATA4欠損マウスの作製とその胚盤胞補完法受容胚としての適性検索

    岩崎 亜美, 村田 康輔, 川村 名子, 中務 胞, 阿部 学, 夏目 里恵, 杉村 智史, 﨑村 建司, 山城 秀昭 日本繁殖生物学会 講演要旨集 114 (0), P-76-P-76, 2021

    ...<p>【目的】GATA4は,性腺の分化に関与する転写因子で,生殖巣の発達において重要な役割を担っている。一方,胚発生および胎生期の心筋の分化に関与するため,ホモ欠失では胎生致死となり,成体生殖腺への影響は未知な点が多い。我々は,胚盤胞補完法による配偶子生産を計画し,コンディショナルノックアウト(cKO)法で生殖巣特異的にGATA4を欠損するマウスを作り,その適性を検討してきた。...

    DOI

  • マウス体外成長卵母細胞の発生能に影響しうる因子の探査

    高島 友弥, 藤丸 翼, 尾畑 やよい 日本繁殖生物学会 講演要旨集 114 (0), AW-2-AW-2, 2021

    ...また<i>in vivo</i>群に特に近い遺伝子発現動態を示す7%群の3検体では,IVG群で発現低下する転写因子の発現が回復し,これに成長期移行に必須な<i>Nobox</i>が含まれた。卵母細胞成長過程での<i>Nobox</i>の機能は不明だが,発現動態の相関性から87遺伝子が下流遺伝子候補として抽出された。...

    DOI

  • 非トリソミー8骨髄異形成症候群を合併した炎症性腸疾患の1例

    出島 彰宏, 北村 和哉, 林 智之, 稲垣 聡子, 山田 真也, 鷹取 元, 水腰 英四郎, 金子 周一 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 5 (0), 5_67_2-5_67_2, 2021

    ...同遺伝子がコードするRunx1は転写因子として制御性T細胞機能に関与すると報告されており、本例の病態にも関わっている可能性が考えられた。</p><p>【結論】炎症性腸疾患の病態を考えるうえで貴重な症例と考え報告した。</p>...

    DOI 医中誌

  • パーキンソン病での神経保護標的としてのアストロサイトの抗酸化分子

    浅沼 幹人, 宮崎 育子 日本薬理学雑誌 156 (1), 14-20, 2021

    ...酸化二量体シスチンになる.神経細胞はシスチンの輸送システムをもたないため,神経細胞のGSH合成は,周囲にあるアストロサイトでのシスチン/グルタミン酸交換トランスポーター(xCT)を介したシスチンの取り込み,GSH合成および放出に依存している.また,強力な抗酸化分子で亜鉛結合タンパク質のメタロチオネイン(MT)の発現・放出がドパミン神経障害時にアストロサイトにおいて亢進し,神経保護にはたらく.そして転写因子...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献67件

  • 転写因子NFATファミリーにおけるアイソフォーム選択的制御の意義と可能性

    北村 紀子, 神沼 修 生化学 92 (6), 783-790, 2020-12-25

    ...シクロスポリンおよびタクロリムスの薬効標的となる転写因子nuclear factor of activated T cells(NFAT)は,その命名の起源となったT細胞(免疫系)から活躍の場を大きく拡げ,実に多くの生体イベントや疾患において,重要な役割を果たしていることが明らかになってきた.その多彩な機能は,5種類の遺伝子からなる分子ファミリーを形成し,各アイソフォームが発現臓器や標的遺伝子に対する...

    DOI Web Site 医中誌

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