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検索結果 3,928 件

  • 名誉会員推戴への謝辞

    土器屋 由紀子, 鶴田 治雄, 前田 泰昭, 野内 勇, 原 宏, 指宿 堯嗣 大気環境学会誌 58 (1), A72-A74, 2023-01-10

    <p>私ども6名は、令和4年9月9日付けで大気環境学会の名誉会員に推戴されまして、身に余る光栄です。学会員の皆様に感謝をこめて、これまでの活動を振り返りながら、年齢順にお礼のご挨拶をさせていただきます。.</p>

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  • 農業環境変動研究センター所蔵日本産タマムシ科(昆虫綱:コウチュウ目) 標本目録(補遺)

    吉武 啓, 瑤寺 裕, 中谷 至伸, 吉松 慎一 農研機構研究報告 農業環境変動研究センター = Bulletin of the NARO, Agro-Environmental Sciences 39 193-207, 2018-03-31

    ...栗原ら(2010)による農業環境技術研究所所蔵日本産タマムシ科(昆虫綱:コウチュウ目)標 本目録以降、(国研)農研機構 農業環境変動研究センター(旧農業環境技術研究所)に追加されたタマムシ科標本 72 種 568 点の目録を作成した。コレクションは主に日本産の標本から構成されているが、一部の種については、外国産(極東ロシア、韓国、台湾、アメリカ合衆国)の標本 を含んでいる。...

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  • 宮城県の畑土壌におけるアブラナ科野菜根こぶ病菌の qPCR による定量法の有効性

    猪苗代 翔太, 瀬尾 直美, 大坂 正明, 板橋 建, 丹羽 理恵子, 松下 裕子, 吉田 重信 土と微生物 72 (2), 94-99, 2018

    qPCR によるアブラナ科野菜根こぶ病菌の土壌からの定量法は,従来までの直接顕鏡法等と比較して検出感度が高く,手法が簡便であるとされているが,qPCR の宮城県内に分布する土壌での適用性は検討されていない。そこで,県内の主要な畑土壌を対象に本定量手法の有効性を検討した。国内土壌に適した抽出プロトコルで得られた土壌DNA を用いてqPCR …

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  • 森林下の埋没腐植土層における有機物続生成作用の特性

    安達 亮太, 保原 達, 金子 命, 平舘 俊太郎, 和穎 朗太, 兵藤 不二夫, 中谷 暢丈 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 240-, 2017

    <p>火山灰土壌の地下部に存在する埋没腐植土層は、植物炭化物を含む黒色土層とされるが、未だ不明点が多い。一般に土壌の黒色は植物炭化物等に含まれる縮合芳香環量と関係しているとされるが、黒色土層である埋没腐植土層の炭素濃度は概ね10%以下であり、埋没腐植土層の形成には炭素以外の元素や微生物体の寄与も考えられる。また、埋没腐植土層は表層と環境が異なり、そこでの生成物も異なる可能性がある。これらを検証す…

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  • 生態学研究と実務の間に存在するギャップを考える

    大澤 剛士, 上野 裕介 日本生態学会誌 67 (2), 257-265, 2017

    研究成果を実際の現場、例えば保全活動や自然再生事業、インフラ整備における環境アセスメント等の実務において活用してもらいたいというのは、応用分野に興味を持つ生態学者の望みである。しかし、現実には研究成果、少なくとも日本生態学会関係者の研究が現場に反映されている例は決して多くない。なぜ、生態学者の思いは片思いになってしまうのだろうか?研究と実務の間にあるギャップは何なのか?本論説は、研究と実務の間に…

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  • 北海道サロベツ湿原泥炭採掘跡地における外来植物の侵入

    江川 知花, 西村 愛子, 小山 明日香, 露崎 史朗 保全生態学研究 22 (1), 187-197, 2017

    北海道サロベツ湿原において、ミズゴケ泥炭採掘後の外来植物の侵入状況を明らかにするため、採掘工場跡地駐車場、採掘用作業道および採掘区域21箇所でフロラ調査を行った。得られた結果を採掘以前および未採掘の高層湿原におけるフロラ調査結果と比較し、採掘によって外来植物の侵入が促進された可能性について考察した。調査区域全体で、外来種22種、環境省および北海道レッドリスト掲載種5種を含む計123種の生育が確認…

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  • 気候変化による作物収量変化を通じたマクロ経済への影響

    藤森 真一郎, 飯泉 仁之直, 長谷川 知子, 高倉 潤也, 高橋 潔, 肱岡 靖明, 増井 利彦 土木学会論文集G(環境) 73 (5), I_397-I_405, 2017

    将来の気候変化による作物収量の変化は,土地利用,農業部門の生産量や価格,さらにマクロ経済へと影響する.これまで,経済モデルを用いた研究では食料価格や食料安全保障については豊富に研究が存在するが,マクロ経済影響についてはあまり研究が蓄積されていない.そこで本研究では,最も先進的な全球収量モデルのひとつであるCYGMAモデルと経済モデルであるAIM/ CGE,土地利用分配モデルであるAIM/ …

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  • わが国の食飼料供給に伴う1992年から2007年までの窒素フローの変遷

    松本 成夫, 織田 健次郎, 三輪 睿太郎 日本土壌肥料学雑誌 88 (1), 1-11, 2017

    <p>1)わが国の食飼料供給の動向に基づき,窒素フローの算定手法を改良し,1992年,1997年,2002年,2007年の窒素フローを明らかにし,既報の1982年と1987年の窒素フローを合わせて,その変遷を解析した.</p><p>2)わが国に供給される食飼料の窒素フロー総量(国内生産+輸入)は1982年から1992年に増加し,その後,低下し続けた.その国産率は1982年の43%から1997年に…

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  • 除染後水田における玄米への放射性セシウムの移行係数

    藤村 恵人, 江口 哲也, 松波 寿弥, 太田 健, 村上 敏文, 石川 哲也, 牧野 知之, 赤羽 幾子, 神谷 隆, 青野 克己, 中 達雄, 奥島 修二 日本作物学会紀事 85 (2), 211-217, 2016

    東京電力福島第一原子力発電所の事故により放出された放射性物質を除去するための除染作業が進められている福島県内において,異なる方法の除染が実施された農家圃場で水稲を栽培し,生育や収量への影響と,半減期が長く,放出量が多かった放射性セシウムの吸収抑制効果を調査した.あわせて,吸収抑制対策として指導されているカリ肥料の上乗せ施用やゼオライト施用などの効果も検証した.除染した区画の試験区は反復込みで合計…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献4件 参考文献2件

  • 状態空間モデルによる昆虫個体数変動の解析における諸問題

    山村 光司 日本生態学会誌 66 (2), 339-350, 2016

    状態空間モデルの枠組みでは、モデル内の変数を「観測される変数」と「観測されない変数」の2種類に明示的に分けてモデル化が進められる。この枠組みによって観測値に付随する観測誤差を適切に処理することが可能となり、モデル内のパラメーターを偏りなく推定することが可能になる。さらに、状態空間モデルの枠組みは、観測値の動態を、その「主流部分」と「派生部分」に分ける効果も持っている。本稿では、2種類の水田害虫(…

    DOI 日本農学文献記事索引

  • AsiaFluxとの緩い日々

    宮田 明 水文・水資源学会誌 29 (3), 163-165, 2016

     アジア陸域のフラックス観測ネットワークであるAsiaFluxは,自発的な参加を原則とする緩い組織で,アジア各国の研究者の協力を得ながら,18年間,活動を継続してきた.そのAsiaFluxの流儀と,最近の活動について紹介する.

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  • 那珂川水系における特定外来生物カワヒバリガイの侵入状況

    伊藤 健二 保全生態学研究 21 (1), 67-76, 2016

    2005年以降、利根川水系の霞ヶ浦では特定外来生物カワヒバリガイの生息が確認されているが、霞ヶ浦から管水路を経由した導水が行われている那珂川水系では2013年までの調査でカワヒバリガイの生息は確認されていなかった。しかし2014年11月、那珂川水系内の貯水池である笠間池(36°20'17''N 140°10'52''E)においてカワヒバリガイの生息が確認された。笠間池は霞ヶ浦からの導水を受けてお…

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  • 種の感受性分布を用いた68種の水稲用農薬の生態影響評価

    永井 孝志 日本農薬学会誌(Journal of Pesticide Science) 41 (1), 6-14, 2016

    日本で主に使用されている水稲用農薬68種を対象に,高次の生態影響評価として,文献から得られた毒性データに基づいて種の感受性分布 (SSD) の解析を行った.SSDは,予測無影響濃度を推定したり,農薬による生態リスクを定量化したりするために有効である.SSDの5パーセンタイル値 (HC<sub>5</sub>) …

    DOI Web Site Web Site 被引用文献14件 参考文献22件

  • 市民参加による広域を対象とした生物調査の可能性

    大澤 剛士, 和田 岳 Bird Research 12 (0), R1-R8, 2016

    市民参加型の生物調査は広域,多点を対象とした調査が可能である反面,誤同定が混入しやすいという問題がある.同時に,調査場所がアクセスしやすい場所に偏る,調査労力が一定にならないといったサンプリングバイアスの問題も発生しやすい.身近な普通種であるツバメを対象とした,鉄道駅における営巣調査は,これらの問題を解決できる理想的な調査である.なぜなら,1) …

    DOI 被引用文献1件

  • 北陸および中部地方における縮尺20万分の1土壌図の作成

    神田 隆志, 高田 裕介, 若林 正吉, 神山 和則, 小原 洋 ペドロジスト 60 (1), 14-31, 2016

    <p> わが国では,土地利用に左右されない新しい土壌分類法が提案されてきたが,これらの土壌分類法による国土全域を対象とした土壌図の作成は進んでいない。北陸および中部地方北部の3県(富山県,石川県および岐阜県)では新たな知見の蓄積により,既存の国土調査土壌図と比べて,黒ボク土の分布域が広がることが予想される。本研究では,包括的土壌分類第1次試案(包括1次試案)および日本の統一的土壌分類体系-第二次…

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  • 植物共生細菌群集を利用した持続的農業

    大久保 卓, 池田 成志, 南澤 究 土と微生物 70 (1), 10-16, 2016

    農業生産は,多量の施肥により生産力を向上させてきた。しかし,多量の施肥のため,農業生産は最も環境負荷の大きい人間活動のひとつとなっている。環境汚染は既に限界点にあり,低環境負荷農業への移行が急務である。本稿では,生産量の維持と低環境負荷を実現する方法として植物共生細菌群集の利用を提案する。生態系での物質循環を担う細菌群集を制御することで,生態系外への栄養源の流出を抑え,肥料の利用効率を高めること…

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  • 日本における生物多様性情報概況 ―生物多様性情報概況GBIO の和訳公開と国内動向―

    大澤 剛士, 細矢 剛, 伊藤 元己, 神保 宇嗣, 山野 博哉 日本生態学会誌 66 (1), 215-220, 2016

    2013 年、生物多様性情報学の世界的な現状と課題をまとめた地球規模生物多様性情報概況(Global Biodiversity Informatics Outlook: GBIO)が公開された。これは地球規模生物多様性概況(Global Biodiversity Outlook: GBO)の生物多様性情報分野版に相当するもので、生物多様性情報学という分野の趨勢を確認し、今後を見据える重要文書であ…

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  • 傾斜畑における降雨に伴う表面流出の画像計測法

    綽 宏二郎, 芝山 道郎, 神田 英司, 板橋 直, 坂西 研二, 阿部 薫, 木村 昭彦 システム農学 32 (2), 81-89, 2016

    <p>近年わが国では、突発的な豪雨が多発しており、傾斜畑における表面流出の発生頻度が高まっている。傾斜畑で発生する表面流出は、土壌中に含まれる肥料成分や重金属等を流域排水系へ流入させるため、自然生態系に悪影響を及ぼすことが懸念されている。表面流出量の計測は、水位計などの計測機器を傾斜畑下端に設置して、直接的に流出量を計測する方法が一般的である。ところが、表面流出に伴い流出する作物残渣や土壌粒子な…

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  • F<sub>1</sub>雑種ツツヤナギモ(ヒルムシロ科)の形態学的・分子遺伝学的研究

    福岡 豪, 早川 宗志 分類 16 (2), 115-129, 2016

    ツツヤナギモは1935年に記載されたツツイトモとヤナギモの推定雑種である.本雑種は原記載以降の記録が乏しく,消滅の可能性が危惧されていた.ツツヤナギモを含めた狭葉性ヒルムシロ属植物の雑種は親種間の識別形質が少ないため同定が難しい.そこで,愛媛県から80年ぶりに再発見したツツヤナギモの形態的特徴と遺伝的特性を明らかにすることを目的に研究を行った.分子遺伝解析から,全4産地の推定ツツヤナギモはヤナギ…

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  • “市民科学”が持つ意義を多様な視点から再考する

    佐々木 宏展, 大西 亘, 大澤 剛士 保全生態学研究 21 (2), 243-248, 2016

    近年の保全生態学において、研究者が非専門家である一般市民と共同で調査等を行う「市民科学」(Citizen Science)は、有効な研究アプローチとして受け入れられつつある。しかし、市民科学は本来、市民が主体の活動であり、成果を研究者らが論文としてまとめることを目的とした活動は、市民科学が持つ意味のごく一部にすぎない。市民科学という言葉が定着しつつある今日、これを短期的な流行で終わらせないために…

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  • 水田からの畦畔浸透に伴う農薬流出プロセスを考慮した河川流域における農薬挙動予測モデル(PADDY-Large)の改良

    稲生 圭哉, 岩崎 亘典, 北山 育子, 堀尾 剛 日本農薬学会誌(Journal of Pesticide Science) 41 (2), 59-63, 2016

    これまでに開発した河川流域における農薬挙動予測モデル(PADDY-Large)について,既存の水田モデルでは取り扱っていなかった,水田からの畦畔浸透に伴う農薬の流出を考慮した河川水中濃度予測ができるようにモデルの改良を行った.一般的な水田の構造を基に,畦畔浸透に関与する畦土壌を孔隙水と土壌粒子コンパートメントで表現し,畦畔浸透に伴う農薬の輸送過程をモデル化することにより,畦畔浸透よる農薬流出濃度…

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  • PC12細胞に対する水酸化PCBsの影響比較

    村田 里美, 藤田 克英, 中野 武 日本毒性学会学術年会 43.1 (0), O-18-, 2016

    【目的】PCBsの代謝産物である水酸化(OH-)PCBsは甲状腺ホルモンに構造が類似していることから、脳神経への影響が懸念されている。これまで高塩素OH-PCBsが小脳プルキンエ細胞の樹状突起伸長に影響を及ぼすことが報告(Kimura-Kurodaら、2007)されているが、低塩素OH-PCBsが神経細胞に及ぼす影響は未だ明らかにされていない。本研究は20種類の1~6塩素OH-PCBsを神経細胞…

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  • 農業技術の普及と再発明

    山口 哲由, Luu Minh Tuan, 南川 和則, 横山 繁樹 日本地理学会発表要旨集 2016s (0), 100077-, 2016

    <u>はじめに<br></u>近年,環境保全型の農業技術がアジア諸国でも導入されているが,普及が順調に進まない事例が多く報告されている。本研究では,Alternative Wetting and Drying (AWD)と呼ばれる節水型の水田灌漑技術に着目し,その普及状況から地域と農業技術の結びつきを検討し,普及への課題を明らかにした。AWDは,イネの播種後の活着期と開花期を除いて間断灌漑をおこ…

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  • Sulfur K-edge XANES解析で見る土壌生成年代21~1400年の火山灰土に含まれるイオウ化合物の形態バリエーション

    谷川 東子, 橋本 洋平, 山口 紀子, 高橋 正通, 吉永 秀一郎 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 651-, 2016

    イオウは生物の必須元素であるが、森林生態系における挙動には不明な点が多い。クロノシーケンスによる土壌炭素の貯留速度の研究が進む中、イオウの蓄積速度を推定した研究は海外に1例だけである。今回、テフロクロノロジーに基づく火山灰土におけるイオウ蓄積速度の推定を行い、S K-edge XANESによりイオウの形態遷移を調べた。 …

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  • リンゴ園および果実における放射性セシウム濃度に及ぼす地表面管理の影響

    草塲 新之助, 松岡 かおり, 阿部 和博, 味戸 裕幸, 安部 充, 佐久間 宣昭, 斎藤 祐一, 志村 浩雄, 木方 展治, 平岡 潔志 The Horticulture Journal 85 (1), 30-36, 2016

    東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所事故により放出され樹園地に降下した放射性セシウムについて,リンゴ園における地表面管理の違いが土壌および果実における放射性セシウムの蓄積に与える影響を,福島県において 2011 年から 4 年間にわたり調査した.地表面管理は,清耕区,中耕区,中耕+堆肥施用区,草生区,ゼオライト散布区とした.土壌の放射性セシウム濃度は上層ほど高く,表層土(0~5 cm)…

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  • カボチャ(<i>Cucurbita pepo</i> L.)におけるヘプタクロル類吸収の遺伝モデル

    杉山 慶太, 嘉見 大助, 室 崇人, 大谷 卓, 清家 伸康, 並木 小百合 The Horticulture Journal 85 (4), 315-321, 2016

    <p>本研究では,カボチャ(<i>Cucurbita pepo</i> L.)を用いてヘプタクロル類の吸収性の遺伝様式を明らかにすることを目的とした.ヘプタクロル類に対して極低吸収を示す‘Patty Green’と高吸収を示す‘豊平 2 号’を用いた.F<sub>1</sub> のヘプタクロル類吸収量は正逆交雑とも高吸収側に部分優性遺伝することが示された.また,F<sub>2</sub> …

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  • 専門家アンケートをもとにした一対比較による在来植物の脅威となる外来生物の重要度評価(保全情報)

    小池 文人, 小出 可能, 西田 智子, 川道 美枝子 保全生態学研究 20 (1), 87-100, 2015-05-30

    絶滅危惧植物や保全すべき重要な植物群集の中には、外来生物(植物や動物、寄生生物)による被害が大きなものもある。種の生物学的な特性にもとづく外来種のリスク評価は研究途上であるが、社会においては研究の進展を待たず、今すぐ評価することも必要である。ここではこのような要求にこたえるため、専門家によるアンケートをもとに、在来植物のハビタットにおける対策の重要性と、外来生物種の脅威の大きさの評価を試みた。絶…

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  • 福島第一原発事故直後の福島県周辺の農地土壌における放射性物質濃度

    木方 展治, 大瀬 健嗣, 谷山 一郎 農業環境技術研究所報告 = Bulletin of National Institute for Agro-Environmental Sciences 34 23-28, 2015-03

    著者らは農林水産省や県からの要請を受け、宮城県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県および神奈川県において、福島第一原発事故直後の3月25日から4月2日にかけて採取された農地土壌試料の131I、134Csおよび137Cs放射能濃度を測定した。今回、これまで公表されていなかった131I放射能濃度を含めて、農環研で分析した結果を公開する。福島県周辺7県における131I濃度は18.1~2600Bq …

    DOI 機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 ほか1件

  • 農業環境技術研究所畑圃場における農作業に伴い巻き上がる土壌粒子に含まれる放射性物質

    山口 紀子, 江口 定夫, 林 健太郎, 藤原 英司, 塚田 祥文 農業環境技術研究所報告 = Bulletin of National Institute for Agro-Environmental Sciences 34 33-41, 2015-03

    東京電力福島第一原子力発電所の事故から3週間後、農環研内の圃場において、農作業による土壌攪乱によって巻き上げられた土壌粒子をフィルターに捕捉し、放射性セシウム、放射性ヨウ素濃度を測定した。ハンマーナイフモアによる幼麦の地上部刈取り及びロータリー耕耘機による鋤込み作業中、粒子径10μm以下の土壌粒子の再浮遊係数は、バックグラウンド値と比較して放射性セシウムで16倍、放射性ヨウ素で5倍に増加した。農…

    DOI 機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 ほか1件

  • 農業環境技術研究所所蔵の井上寛博士のメイガ上科 (昆虫綱:チョウ目) コレクション目録

    吉松 慎一, 中谷 至伸, 吉武 啓 農業環境技術研究所報告 = Bulletin of National Institute for Agro-Environmental Sciences 34 101-142, 2015-03

    ...農業環境技術研究所に保管されている井上寛博士により寄贈されたパラタイプ標本を含む日本産メイガ上科463点(216属433種)の標本目録を作成した。和名、学名に加えて標本ラベルに記載されている採集場所・採集日・採集者の情報を報告するとともに一部の種については標本情報や分類学的扱い等に関するコメントを付した。また、特筆するべき種として7種をあげ、種の解説と全形写真を掲載した。...

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  • 水を用いた土壌撹拌-吸引排水法による水田からの放射性セシウム除去技術の開発

    牧野 知之, 赤羽 幾子, 山口 紀子, 荒 貴裕, 山口 弘, 木方 展治, 藤原 英司, 太田 健, 石川 哲也, 村上 敏文, 江口 哲也, 神谷 隆, 青野 克己, 齋藤 隆 農業環境技術研究所報告 = Bulletin of National Institute for Agro-Environmental Sciences 34 75-80, 2015-03

    土壌撹拌法による放射性セシウム汚染水田の浄化方法を開発した。本法は、1) 水田に水と分散剤を加えて撹拌、2) 土壌懸濁液中に分散した放射性セシウムを多く含む細かい土壌粒子を排水、3) 可搬型の処理装置による排水処理で構成される。除染により、土壌と玄米中の放射性セシウム低減率はそれぞれ62%と58%となった。

    DOI 機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 ほか1件

  • 東日本の農地表層土壌中の放射性セシウム濃度分布図の作成

    高田 裕介, 神山 和則, 小原 洋, 前島 勇治, 石塚 直樹, 齋藤 隆, 谷山 一郎 農業環境技術研究所報告 = Bulletin of National Institute for Agro-Environmental Sciences 34 53-61, 2015-03

    東京電力福島第一原子力発電所(福島第1原発)の事故により、放射性セシウムが周辺環境中に放出された。このため、セシウムによる農地土壌の汚染状況を明らかにし、農地除染計画の作成に資するため、3,461点において調査を実施することで東日本における農地表層土壌中のセシウム濃度分布図の作成を行った。土壌中のセシウム濃度は調査地点で測定した空間線量率と正の相関関係が認められた(R2=0.89,n=2,199…

    DOI 機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 ほか1件

  • 衛星データを使用した2011年の福島県における農地の土地被覆状況把握

    石塚 直樹 農業環境技術研究所報告 = Bulletin of National Institute for Agro-Environmental Sciences 34 81-100, 2015-03

    本研究では、衛星リモートセンシング技術を用い、2011年3月11日の東日本大震災にともない発生した福島第一原発の事故による農地の放射性物質汚染の評価に資するため、2011年の福島県および隣接県における農地の環境状態の把握を試みた。光学高分解能衛星画像を用いることで、事故後約1ヶ月を経た農地の地表面状態を判読した。また、2011年度産の湛水圃場を衛星画像から検出し、分布状態を把握した。ここでは、天…

    DOI 機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 ほか1件

  • 農地表層土壌中の放射性セシウム濃度分布図作成のための緊急調査

    高田 裕介, 神山 和則, 小原 洋, 前島 勇治, 平舘 俊太郎, 木方 展治, 齋藤 隆, 谷山 一郎 農業環境技術研究所報告 = Bulletin of National Institute for Agro-Environmental Sciences 34 43-51, 2015-03

    2011年3月11日に発生した東京電力福島第一原子力発電所(福島第一原発)の事故に伴い、放射性物質による高度の汚染が発生したと考えられる宮城県、福島県、栃木県、群馬県、茨城県および千葉県の農地において、土壌を採取し放射性物質の濃度を測定することにより、汚染状況を明らかにした。土壌中の放射性セシウム濃度と1m高さの空間線量率には正の相関関係(R2=0.84、サンプル数325)が認められ、土壌中の放…

    DOI 機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 ほか1件

  • 遺伝子組換え作物の栽培国および輸入国における雑草問題

    松尾 和人, 吉村 泰幸 日本作物学会紀事 84 (1), 1-8, 2015

    遺伝子組換え作物は,米国を筆頭に,全世界の27か国,約1.75億haで栽培されている.中でも除草剤に耐性を有する遺伝子組換え作物は,その有用性から,1996年の大規模栽培の開始後急速に普及したが,その結果,新たな懸念が発生した.一つは除草剤に抵抗性を持つ雑草の出現であり,もう一つは搬送中の種子のこぼれ落ちによる遺伝子組換え作物の野生化である.除草剤耐性作物には,グリホサートとグルホシネートに耐性…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献18件

  • 日本国内に分布するC<sub>4</sub>植物のフロラの再検討

    吉村 泰幸 日本作物学会紀事 84 (4), 386-407, 2015

    近年,環境への負荷軽減に配慮した持続的な農業の推進が求められている中,高い乾物生産能力を持ち,水や窒素を効率的に利用するC<sub>4</sub>植物は,食用だけでなくエネルギー作物としても利用が期待される植物資源である.しかしながら,その特性を活用した研究は少なく,基礎的な知見も数種の作物を除いて十分でない.本研究では,雑草を含む多様なC<sub>4</sub>植物を有効に活用するための第一歩…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献131件

  • 日本における送粉サービスの価値評価

    小沼 明弘, 大久保 悟 日本生態学会誌 65 (3), 217-226, 2015

    多くの植物は繁殖のための花粉の授受粉を動物による送粉に依存しており、農作物もまた例外では無い。近年、世界的なハナバチ類の減少による農業生産への悪影響が懸念される中で、送粉サービスが農業に対して提供する経済的価値への関心が高まっている。しかしながら、我が国においては、これまでセイヨウミツバチやマルハナバチのような飼養された送粉昆虫による送粉サービスの経済性評価のみで、野生送粉者による貢献は評価され…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 水田からの窒素,リン,COD流出負荷量の実態と課題

    治多 伸介, 須戸 幹, 江口 定夫, 大久保 卓也, 黒田 久雄, 武田 育郎, 藤原 拓, 山本 忠男, 人見 忠良, 白谷 栄作, 横田 久里子, 井上 隆信 水環境学会誌 38 (4), 81-91, 2015

    水田からの窒素,リン,CODの流出負荷量は,閉鎖性水域の環境改善計画や環境研究に活用される重要な基礎数値であり,より多くの信頼性の高いデータが求められている。本総説では,1980年以降の文献から作成した「日本の水田からの流出負荷量データベース(72文献,467データ)」の内容を解説し,日本の水田からの汚濁物排出原単位に関する現状と課題をまとめた。例えば,調査研究面では,灌漑期の調査と,改善農法の…

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  • 植生保護柵を利用したシカによる林床植生変化の早期検出

    大澤 剛士, 井下原 元, 伊藤 千陽, 道又 静香, 杉山 大樹 保全生態学研究 20 (2), 167-179, 2015

    近年急速に個体数を増加させ、分布域を拡大しているニホンジカ<i>Cervus nippon</i> Temminckの食害による植生破壊は、全国各地の自然公園等において報告されている。この状況に対し、既に強い食害を受けた地域における研究は多数行われているものの、未侵入や、被害が顕著でない地域における研究はほとんど行われていない。シカによる食害の予防や早期対応を実現するためには、影響の早期検出が欠…

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  • シナリオ分析に基づいた竹林の管理計画立案

    宮崎 祐子, 三橋 弘宗, 大澤 剛士 保全生態学研究 20 (1), 3-14, 2015

    近年、管理を放棄した竹林が隣接地に拡大し、景観や生態系を乱す現象が問題になっている。集落等の小規模な単位で局所的な整備事業は進められているが、広域的な管理計画に基づく整備はほとんど行われていない。効率的に竹林整備を行うためには、広域を対象に適切な手法によって構築したモデルを用いて拡大の可能性が高い場所を予測し、管理労力を集中するといった計画を立案しなければならない。しかし、タケ類のように人為的に…

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  • 豊後水道沿岸地域におけるアオギリの分布と民具利用の記録

    徳岡 良則, 早川 宗志, 木村 健一郎, 高嶋 賢二, 藤田 儲三, 橋越 清一 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 201-, 2015

    足摺宇和海国立公園内の愛媛県愛南町鹿島にはアオギリの樹林が約6 haあり、貴重な群落としてその重要性が指摘されてきた。アオギリは豊後水道沿岸域に点在するが、遷移系列上の位置づけや過去の資源利用に関する知見は限られている。対象地域におけるアオギリの分布を調査した結果、本種は撹乱地に早期に分布を拡大する先駆樹種的性質が示された。地域住民の証言では第二次大戦前後には主にアオギリの繊維から綱を作り農具や…

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  • 高CO2・気候変動下の大気-水田間の窒素交換

    林 健太郎, 常田 岳志, 長谷川 利拡 日本地球化学会年会要旨集 62 (0), 17-, 2015

    大気-陸面境界は窒素循環の重要なインターフェースであり,多様な化学種が多様な過程を通じて大気と陸域を行き来する.二酸化炭素濃度の増加(高CO<SUB>2</SUB>)や気候変動などの環境変動は窒素,炭素,水などの循環に影響を及ぼす.これらの影響の相互作用はさらなる撹乱をもたらし,その未知は将来予測に大きな不確実性を与える.我々の研究は,イネ生育や水田の炭素・窒素循環の環境変動応答の解明および持続…

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  • 土壌eDNA診断技術の現状と展望

    對馬 誠也 土と微生物 69 (2), 75-79, 2015

    我が国では,2000年以降土壌DNA解析が飛躍的に進んだ。中でも,畑地の46.5%を占める黒ボク土(Bao et al.,2012)からの土壌DNA抽出技術の開発や,農林水産省委託プロジェクト(通称,eDNAプロジェクト)で開発されたPCR-DGGE標準化手法の開発は大きな役割を果たしたと考える。こうした成果により,土壌病害では土壌DNA解析を診断項目として活用する研究が進められ,たとえばPCR…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 関東地方における飼料用米向け水稲品種の収量と窒素吸収量の関係

    箭田 佐衣子, 石川 哲也, 草 佳那子 日本作物学会紀事 84 (3), 303-308, 2015

    家畜ふん堆肥の施用を前提とした肥培管理技術を開発するため,茨城県つくばみらい市において,牛ふん堆肥施用量ならびに窒素施肥量を異にする条件で飼料用米向け有望品種を栽培し,収量と窒素吸収量との関係を調査した.2010年は日本晴と北陸193号,モミロマン,ミズホチカラを,2011年は北陸193号とタカナリ,おどろきもち,もちだわらを供試した.いずれの年次も,成熟期の粗玄米重と地際刈り乾物重は,全供試品…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 水田の有機農法がサギ類の採食効率および個体数に与える影響

    片山 直樹, 村山 恒也, 益子 美由希 日本鳥学会誌 64 (2), 183-193, 2015

    水田の有機農法がサギ類(ダイサギ<i>Ardea alba</i>,チュウサギ<i>Egretta intermedia</i>,アオサギ<i>A. cinerea</i>)にもたらす効果を検証するため,2013-2014年の5-7月に茨城県と栃木県の有機および慣行水田で野外調査を行った.採食行動調査の結果,ドジョウなどの魚類とカエル類が主食だったが,その割合は種ごとに異なっていた;ダイサギ,チ…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献4件 参考文献22件

  • 石垣島産テングノハナ(ハスノハギリ科)の花期と系統的背景

    早川 宗志, 楠本 良延, 西田 智子, 前津 栄信 分類 15 (2), 147-157, 2015

    日本では沖縄県石垣島にのみ分布する絶滅危惧IA類テングノハナIlligera luzonensis (C.Presl) Merr.の開花調査,標本調査,系統解析を行った.石垣島産テングノハナは午前中にのみ開花した.石垣島産テングノハナの花期は既報の夏開花(7-8月)ではなく,春(3-5月)と秋(10-12月)の2回開花であったため,夏開花の台湾産テングノハナとは異なった.さらに,石垣島産テングノ…

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  • メラミン分解菌によるシロマジン分解

    畠山 誉史, 髙木 和広, 伊藤 虹児 日本農薬学会誌(Journal of Pesticide Science) 41 (1), 20-24, 2015

    メラミン分解菌である<i>Arthrobacter</i> sp. MCO, <i>Arthrobacter</i> sp. CSP 及び <i>Nocardioides</i> sp. ATD6を用いて,殺虫剤シロマジンの好気的分解試験を行った.分解試験にはグルコースを炭素源,シロマジンを唯一の窒素源とした無機塩液体培地を用いた.その結果,すべての供試菌株はシロマジン分解能を有しており,特に<…

    DOI Web Site Web Site 参考文献12件

  • 植物による農薬の取り込みと土壌から水抽出される農薬との関係

    元木 裕, 岩船 敬, 清家 伸康, 大谷 卓, 秋山 嘉大 日本農薬学会誌(Journal of Pesticide Science) 40 (4), 175-183, 2015

    コマツナ茎葉部の農薬濃度と逐次抽出法で求めた土壌中の農薬濃度との関係を,8種類の農薬および4種類の土壌について調査した.コマツナ茎葉部の農薬濃度は,土壌から抽出された全農薬濃度よりも,水抽出された農薬濃度との間でより高い正の相関を示した.また,農薬の処理日から播種日までの期間(Soil-aging periods, …

    DOI Web Site Web Site 被引用文献9件 参考文献19件

  • 下層植生が針葉樹人工林の窒素循環に及ぼす影響

    稲垣 善之, 野口 享太郎, 三浦 覚, 中西 麻美, 舘野 隆之輔, 福島 慶太郎, 大浦 典子, 市川 貴大, 戸田 浩人 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 584-, 2015

    スギやヒノキの人工林においては下層植生を維持することが表土侵食防止、生物多様性保全、森林生産力保全にとって重要である。下層植生の葉の窒素濃度は高く、その存在は生態系全体の窒素循環を促進する働きが期待されている。本研究では、スギ21林分とヒノキ25林分におけるリターフォールのデータを取りまとめ、下層植生の存在量が植栽木や生態系全体の窒素動態に及ぼす影響を明らかにした。植栽木の落葉量と落葉窒素量の関…

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  • <i>Eucalyptus camaldulensis</i>のアルミニウム無毒化タンニンの特性解析

    田原 恒, 橋田 光, 平舘 俊太郎, 篠原 健司 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 92-, 2015

    <i>Eucalyptus camaldulensis</i>は、酸性土壌で問題となるアルミニウム(Al)毒性に強い耐性を示す。演者らは、これまでユーカリの根から新規のAl無毒化物質を分離し、加水分解性タンニンのOenothein B(OB)と同定している。本研究では、OBのAl耐性における役割を明らかにするために、OBの特性を解析した。試験管内でOBと種々の金属との結合を調べたところ、OBはA…

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  • 土壌およびイネ根圏土壌の酸化還元特性とカドミウムの化学種

    橋本 洋平, 古屋 光啓, 山口 紀子 日本地球化学会年会要旨集 62 (0), 264-, 2015

    土壌からイネへのCdの移行には,土壌の還元に伴う硫化カドミウム(CdS)の生成によってイネへの吸収が抑制される.既往の研究では,土壌溶液中のCdの化学種を熱力学平衡計算によって推定することによって,Cdの溶解性ならびにイネへの潜在的な移行特性が検討されていた.しかし,土壌の酸化還元電位が理論的にCdSを生成し得る条件であっても,実際の土壌中にCdSが存在しない場合があることが,放射光を光源とする…

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  • 2013年に福島県浜通り地域に沈着した放射性セシウム含有粒子の特徴

    山口 紀子, 藤原 英司, 井倉 将人, 浅野 眞希, 足立 光司, 小暮 敏博 日本地球化学会年会要旨集 62 (0), 172-, 2015

    福島県南相馬市の南部において、2013年産玄米から基準値を超える放射性Csが検出された。もみやイネの葉にスポット状に高放射能領域が存在することから、土壌中の放射性Csがイネに経根吸収されたのではなく、大気経由で輸送された放射性Csを含む粒子がイネ沈着したことが汚染の要因であると考えられた。そこで本研究では、基準超過のあった地点のイネ、双葉町および福島第一原子力発電所敷地内で採取した大気フィルター…

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  • 圃場におけるハクサイ黄化病発生程度とPCR-DGGE法に基づく土壌微生物相の関係

    長瀬 陽香, 丹羽 理恵子, 松下 裕子, 池田 健太郎, 山岸 菜穂, 串田 篤彦, 岡田 浩明, 吉田 重信, 對馬 誠也 日本植物病理学会報 81 (1), 9-21, 2015

    ハクサイ黄化病の発病程度と土壌の生物性との関連性を明らかにするため,群馬県内の発病程度の異なる圃場の非根圏土壌を経時的に採取し,変性剤濃度勾配ゲル電気泳動(PCR-DGGE)を用いて土壌の細菌相,糸状菌相および一般線虫相のShannon-Wienerの多様性指数(<i>H'</i>)ならびに黄化病菌(<i>Verticillium dahliae</i>および<i>V. …

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site 被引用文献1件 参考文献12件

  • 農地流出水のイベントベース画像キャプチャリングの試み

    坂西 研二, 芝山 道郎, 中村 乾, 綽 宏二郎, 板橋 直, 阿部 薫, 木村 昭彦 農業農村工学会誌 83 (2), 101-104,a1, 2015

    <p>近年の集中豪雨の頻発により,傾斜地の露地野菜畑などにおける土壌粒子・栄養塩などを含んだ表面流出の発生頻度とその強度が増大する傾向にある。表面流出は突発現象であり,現場で発生状況を直接観察できないことが多く,観測機器の保守やデータの精度に問題が生じやすい。そこで,表面流出や土壌侵食の発生状況を自動的にコマ撮り撮影する装置を開発し,屋外の人工傾斜枠圃場および群馬県北部の傾斜畑に設置した。複数作…

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  • 群馬県のハクサイ黄化病発生圃場におけるキタネグサレセンチュウの確認と黄化病発病助長

    池田 健太郎, 串田 篤彦, 桑原 克也, 藤村 真, 吉田 重信, 對馬 誠也 関東東山病害虫研究会報 2014 (61), 145-148, 2014-12-01

    群馬県長野原町の2か所のハクサイ黄化病自然発生圃場の病原菌およびネグサレセンチュウの種を同定し,後者によるハクサイ黄化病の助長現象を検討した。病原菌は2圃場の分離株とも<i>Verticillium longisporum</i>と同定でき,ネグサレセンチュウ種は,キタネグサレセンチュウと同定された。このことから,これらの黄化病自然発生圃場にキタネグサレセンチュウが生息していることが判明した。2…

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  • 茨城県小貝川沖積低地の水分系列上の水田土壌断面の特徴と分類(ペドン・ペーパー)

    小原 洋, 前島 勇治, 高田 裕介, 大倉 利明, レオン 愛, 池羽 正晴 ペドロジスト 58 (1), 17-29, 2014-06-30

    茨城県つくばみらい市の水田土壌3断面について,断面形態,理化学的性質,土壌分類を検討した。3土壌断面は関東平野中部における沖積低地の代表的な地形系列上に位置し,自然堤防近くのA断面では集積層の発達しつつある褐色低地土が認められ,中間部のB断面では水田化作用が進みつつある灰色低地土,台地縁近くのC断面は地下水の影響を受けたグライ化灰色低地土が認められた。A,B両断面とも灌漑水湿性の特徴である鉄集積…

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  • 南房総嶺岡山系における蛇紋岩および玄武岩に由来する土壌の生成・分類学的考察

    前島 勇治, 大倉 利明, 楠本 良延, 高田 裕介 ペドロジスト 58 (1), 2-16, 2014-06-30

    南房総嶺岡山系において蛇紋岩および玄武岩に由来する4地点の土壌について,土壌断面形態の記載,一般理化学性,遊離酸化鉄の形態および粘土鉱物組成の分析を行い,その生成過程および分類学的位置づけを考察し,暗赤色土およびその類縁土壌に関して現行土壌分類体系の問題点とその改善案を検討した。その結果,蛇紋岩上のKa-1とKa-2は,それぞれ未熟土または岩屑土として分類され,現行の分類体系間に大きな相違は認め…

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  • 野菜に残留する殺菌剤クロロタロニルを測定するための直接競合ELISAの開発

    岡崎 史子, 平川 由紀, 山口(村上) 友貴絵, 原田 亜矢子, 渡辺 栄喜, 岩佐 精二, 成田 宏史, 三宅 司郎 食品衛生学雑誌 55 (2), 65-72, 2014-04-25

    野菜中に残留するクロロタロニルを迅速・簡便に測定する直接競合ELISAの開発を試みた.まず,ペンタクロロフェノールのカルボン酸誘導体を用いて,モノクローナル抗体(MoAb)を作製した.その中でもMoAb TPN9Aは,クロロタロニルの測定に適していた.野菜中のクロロタロニルは,磨砕均一化後に作物由来の酵素によって速やかに分解することが知られている.その防止には,一般的にリン酸が添加(野菜–10%…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか3件 被引用文献5件 参考文献19件

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