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検索結果 111 件

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  • SIMSを用いた硫化鉱物の局所硫黄2~4同位体比分析高精度化への取り組み

    牛久保 孝行, 清水 健二, 野崎 達生, 鳥本 淳司, 長瀬 敏郎, 久保田 勇祐, 中川 麻悠子, 上野 雄一郎 日本地球化学会年会要旨集 69 (0), 14-, 2022

    <p>硫化鉱物にCs<sup>+</sup>イオンビームを照射した場合に生成されるS<sup>−</sup>二次イオンの生成効率は比較的高く、マルチ検出器を搭載した二次イオン質量分析計(SIMS)であれば、20μmから数μm程度の局所領域の高精度硫黄同位体比分析を行うことが出来る(Ushikubo et al., 2014 Chem. Geol.; Nozaki et al., 2021 …

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  • 最上町材木遺跡の緑色石英の顕微鏡観察

    大友 幸子, 三澤 裕之 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 042-, 2021

    ...<p>1.はじめに  </p><p> 三澤(2020)は,山形県最上町の縄文時代晩期の材木遺跡で表面採集された緑色の玉類やその石材が緑色の石英からなる岩石であることを報告し,緑色石英を手がかりにして,縄文時代終末期の東北地方中南部地域の物流について考察している.この緑色の岩石は,東北大学の辻森樹氏,長瀬敏郎氏,台湾中央研究院地球科学研究所の飯塚義之氏によって,ほぼ石英からなり,Crを含む微少な鉱物(...

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  • 山形県最上町の材木遺跡から採集される緑色の石英について

    三澤 裕之 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 041-, 2021

    ...その後、東北大学総合学術博物館の長瀬敏郎准教授にも別の資料を分析していただいたが、同じ結果であった。</p><p>  お二人からは、この石材について、次のようなことをご教示いただいた。</p><p>(1)緑色であるのは、石英の中にクロム入りの緑泥石が微量に含まれてい るためである。</p><p>(2)クロム入りの緑泥石を含む石英主体の岩石は、これまで日本では確認されていない。...

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  • 深海人工熱水孔を用いた現場鉱物沈殿実験

    野崎 達生, 長瀬 敏郎, 鳥本 淳司, 高谷 雄太郎, 石橋 純一郎, 島田 和彦, 渡邊 正之, 正木 裕香, 北田 数也, 斎藤 誠史, 酒井 早苗, 横山 貴大, 秋山 敬太, 櫻井 紀旭, 猿橋 具和, 許 正憲, 熊谷 英憲, 前田 怜奈, 高井 研 日本地質学会学術大会講演要旨 2019 (0), 327-, 2019

    <p></p>

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  • 岩手県玉山産水晶の晶相・晶癖変化の解析

    吉見 桃子, 長瀬 敏郎, 栗林 貴弘 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2018 (0), 66-, 2018

    岩手県玉山産水晶を試料として、水晶の成長履歴と晶相・晶癖の要因を調べるため表面組織観察とカソードルミネッセンス(CL)法による内部組織観察を行った。表面組織観察は微分干渉顕微鏡と走査型電子顕微鏡(JEOL製JSM-6510)を用いて行った。内部組織観察は走査型電子顕微鏡に付随したCL装置(GATAN社製Mini-CL)を用いて行った。<i>m</i>面の表面組織は<i>r</i>面に接する<i>…

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  • <b>CK16-05</b><b>航海</b><b> (Exp. 909) </b><b>伊是名海穴掘削コア試料の岩相ユニット区分および地震波探査との照合</b>

    野崎 達生, 熊谷 英憲, 石橋 純一郎, 池原 研, 山田 泰広, 北田 数也, 真田 佳典, 正木 裕香, 小森 省吾, 高谷 雄太郎, 山崎 徹, 長瀬 敏郎, 前田 玲奈, CK航海 乗船者一同 日本地質学会学術大会講演要旨 2018 (0), 355-, 2018

    【災害のためプログラム中止】 平成30年北海道胆振東部地震により学術大会のプログラムが大幅に中止となりました.中止となったプログラムの講演要旨については,著者のプライオリティ保護の見地からJ-STAGEに公開し,引用可能とします.ただし,学術大会においては専門家による議論には供されていませんので「災害のためプログラム中止」との文言を付記します.(日本地質学会行事委員会)

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  • EBSD法によるトリディマイト強化磁器中のトリディマイトと石英の判別

    武内 浩一, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2018 (0), 67-, 2018

    天草陶石を原料として磁器を製造するときに、トリディマイトを添加すると強度が増加する。強度増加はトリディマイトの熱膨張に因る現象であるが、焼成過程の素地中での反応関係はわかっていない。その理由は一般的なSEM/EDSを用いた観察では、トリディマイトと石英との判別ができないためである。SEM観察下で粒子の結晶構造を知る方法としてEBSD法が用いられており、本法を強化磁器に適用した結果、両者を明瞭に判…

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  • トラピッチェ・パターンの形成過程

    川崎 雅之, 長瀬 敏郎 宝石学会(日本)講演会要旨 40 (0), 18-18, 2018

    <p>結晶中に見られる砂糖きび絞り機の歯車(trapicho)に似た模様はトラピッチェ・パターンと呼ばれ、エメラルド、コランダム(ルビー、サファイア)、ガーネット、トルマリン、スピネルで報告されている。また、同様の組織は水晶、紅柱石(空晶石)にも見られる。</p><p>トラピッチェ・パターンは概ね 2 つのタイプ、 (a)セクター境界に沿って、異種鉱物が樹枝状に配列しているもの、 …

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  • 富山県水晶岳産低対称ガーネットの{530}成長分域における陽イオンの秩序配列

    中村 友梨江, 長瀬 敏郎, 栗林 貴弘, 今井 裕之 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2018 (0), 63-, 2018

    富山県水晶岳産低対称ガーネットの{530}成長分域における陽イオンの秩序配列を調べ、先行研究のマリ産低対称ガーネットの{110}および{211}成長分域における陽イオンの秩序配列と比較するため,単結晶X線回折実験を高エネ研Photon Factory (BL-10A)にて行った. 格子定数および消滅側に反する反射は水晶岳産低対称ガーネットにおける{530}分域の結晶構造が単斜晶系の対称性を有する…

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  • 低対称を示すトラピッチェ・エメラルドの単結晶X線構造解析

    海野 智洋, 栗林 貴弘, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2018 (0), 69-, 2018

    <i>c</i>軸に垂直な薄片の偏光顕微鏡観察から低対称化が示唆されたトラピッチェ・エメラルドの単結晶X線構造解析を行った。BSE像からarm部とcore部には組成差はみられない。空間群<i>P</i>6/<i>mcc</i>と空間群<i>Cccm</i>で解析を行い、解析に成功した。解析結果から、前者の解析には<i>R</i><sub>int</sub>値と<i>R</i>値に有意な不一致がみ…

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  • 合成ローソン石の単純直方格子への圧力誘起相転移

    岡本 啓太郎, 柿澤 翔, 井上 徹, 栗林 貴弘, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2018 (0), 55-, 2018

    ローソン石CaAl<sub>2</sub>[Si<sub>2</sub>O<sub>7</sub>](OH)<sub>2</sub>・H<sub>2</sub>Oは常温常圧で空間群<i>Cmcm</i>を示し、4 GPa付近で単純直方格子への相転移を生じる。この圧力誘起相転移と273 Kの低温相転移を比較するために、単結晶の合成ローソン石を対象として放射光線源を用いたその場観察X線回折実験を行な…

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  • シリカ鉱物の仮像組織

    長瀬 敏郎, 門馬 綱一, 石橋 隆, 浜根 大輔, 栗林 貴弘 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2018 (0), 38-, 2018

    シリカ鉱物では,比較的温度の低い熱水からはさまざまなシリカ鉱物の準安定相が晶出することが知られている。このような,準安定相は安定相へと変化する。この際,多くの準安定相はその外形を保ちながら,石英に変化していることが多く,準安定相の仮像(仮晶)を呈する。このような仮像の内部には,様々な組織が認められる。準安定相として晶出したシリカ多形から石英への相転移過程を明らかにするため,仮像組織について結晶学…

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  • トラピッチェ・パターンの形成過程(その2)

    川崎 雅之, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2017 (0), 49-, 2017

    トラピッチェ・パターンは稜や表面に析出した異種鉱物の連続的な取り込みとそれに起因する界面の不安定性により形成される。

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  • 奈良県天川村産レインボーガーネットにみられるラメラ組織の特徴

    中村 友梨江, 長瀬 敏郎, 栗林 貴弘, 今井 裕之 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2017 (0), 41-, 2017

    昨年の年会にて結晶構造を報告した奈良県天川村産のレインボーガーネットについて,詳細な内部組織の観察からラメラ組織の成因を議論することを目的とし,薄片及び研磨片を電解放出型走査電子顕微鏡で観察した.Fine lamellaeはほぼアンドラダイト端成分の層とAlに富む層からなり,先行研究と同様に各層の幅には周期的な変化がみられた.幅が変化する場所はwavy …

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  • サハリン南部におけるシリカクラスレート鉱物の産状

    門馬 綱一, 谷 健一郎, 宮脇 律郎, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2017 (0), 55-, 2017

    サハリン南部の複数箇所から、シリカクラスレート鉱物であるメラノフロジャイトと千葉石の仮晶、および未変質のメラノフロジャイトを見いだした。Nevelskでは、中新世の頁岩中にパイプ状~脈状の石灰コンクリーションが点在し、その中の化学合成群集化石に伴ってメラノフロジャイトの100 μmほどの微細結晶集合体が産出する。Nevelskの南方約50 …

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  • 茨城県日立鉱山産tetradymite様未知鉱物の結晶構造

    栗林 貴弘, 長瀬 敏郎, 野崎 達生, 石橋 純一郎, 島田 和彦, 門馬 綱一 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2017 (0), 47-, 2017

    茨城県日立鉱山不動滝鉱床から産した銅鉱石中にPb-Bi-Te-S系の未知鉱物を見出し,その鉱物科学的特徴を精査したので、その結果について報告する。本報告では、特に,結晶構造に着眼して報告する。化学組成分析結果と結晶構造解析の結果は、本未知鉱物がtetradymiteグループに属する鉱物であることを示唆している。

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  • 瑪瑙組織のラマン分光解析

    長瀬 敏郎, 栗林 貴弘, 門馬 綱一 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2017 (0), 35-, 2017

    モガン石の形成要因ならびに瑪瑙の形成過程との関係を調べるために,瑪瑙の組織の違いによるモガン石の含有量の変化をラマン分光法により測定した.

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  • 4 GPa付近におけるローソン石の高圧相転移

    岡本 啓太郎, 栗林 貴弘, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2017 (0), 72-, 2017

    ローソン石は約11.5 wt.%もの水を含む含水鉱物で、4 GPa付近と10 GPa付近で圧力誘起相転移を示し、さらに低温では二段階の秩序ー無秩序型相転移を示す。4 GPa付近の高圧相転移では、C底心直方格子が単純直方格子に変化することが分かっているが、高圧側の相の空間群は決まっていない。低温相と高圧相を比較するためには、4~10 …

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  • マダガスカル産低対称化電気石の鉱物学的特徴

    吉見 桃子, 栗林 貴弘, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2017 (0), 83-, 2017

    Akizuki <i>et al.</i> (2001)のマダガスカル産電気石試料について、<i>c</i>{0001}セクター及び<i>o</i>{02-21}セクターの単結晶X線回折実験と結晶構造解析を行った。<i>o</i>セクターでは、六方格子において等価な3本の<i>a</i>軸のうち1本が他の2本と比べて短い。一方、<i>c</i>セクターでは3本の長さに有意な差はなかった。構造解析…

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  • X線異常分散法による、らせん対称性をもつ鉱物のキラリティの決定

    鴛海 太郎, 奥部 真樹, 有馬 寛, 長瀬 敏郎, 杉山 和正 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2017 (0), 86-, 2017

    水晶(low quartz: SiO<sub>2</sub>)は、らせんの回転方向が鏡像関係にある2種類の結晶構造をもつ。通常のX線構造解析では、らせんの右巻き左巻き共にX線回折斑点像が非常に似ており、その区別は難しい。特に、天然の水晶は多くの場合双晶しており、<i>c</i>軸に平行に180°回転しているドフィーネ式双晶と、右および左水晶の双晶であるブラジル式双晶が複雑に混在しており、試料の選…

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  • X型日本式双晶に見る接合面ごとの成長速度異方性

    門馬 綱一, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2016 (0), 99-, 2016

    水晶のx型日本式双晶の成長履歴をカソードルミネッセンスおよびEBSDにより観察した。試料には宮崎県オシガハエおよび群馬県三岩岳産のx型日本式双晶を用いた。その結果、いずれの試料も、中心部はほぼ1点から成長した単一の貫入双晶であり、1本の水晶に対して2つの双晶が偶然同時に生じた3連双晶ではないことが判明した。形態が2本の直線的な水晶の交差にならない理由は、接合面の種類による成長速度の異方性のためで…

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  • アウインの高温その場回折実験:変調構造の原因に関する考察

    栗林 貴弘, 青木 聡志, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2016 (0), 72-, 2016

    アウインに対して,高温その場単結晶X線回折実験を行い,高温下におけるアウインの構造変化を調べた.常温で変調構造を示す衛星反射が観測されたが,700度ではそれらの衛星反射が消滅し,変調構造を示さなかった.また,常温で変調構造を示さない試料の結晶構造と高温下において変調構造を示さなくなった構造を比較し,変調構造の主要因について考察を行った.

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  • 大分県尾平鉱山産水晶にみられる櫻構造について

    岡田 敏朗, 今井 裕之, 上原 誠一郎, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2016 (0), 53-, 2016

    2011年に大分県尾平鉱山から、水晶の断面に桜の花のような模様が現れる水晶を見出した。この水晶をCL、EBSD、OPMで観察した結果、次の①~③のような共通点を見出した。①OPMでの観察により、白濁している部分にはブラジル式双晶ラメラが多く見られ、菱面体方向に行くにしたがって内部よりブラジル式双晶ラメラが減少していく。このブラジルラメラはr面分域に発達しz面分域には認められない。ラメラの方向はm…

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  • ウルツ鉱の組織と形成過程

    長瀬 敏郎, 野崎 達生, 石橋 純一郎, 山田 亮一, 高井 研, 川口 慎介, 栗林 貴弘 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2016 (0), 40-, 2016

    IODP Exp. 331の掘削により沖縄トラフ伊平屋北海丘には複数の人工熱水孔が形成され,ここではチムニー (Zero-age chimney) が急速に成長している様子が観察されている.これまでの研究により,この試料中にはウルツ鉱が普遍的に見いだされている.形成時期がはっきりとし再結晶作用を受けていないチムニー中のウルツ鉱を観察することは,準安定条件下でのウルツ鉱の形成過程を知る上で非常に重…

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  • 奈良県天川村産イリデッセンスガーネットの結晶構造における陽イオン秩序配列

    中村 友梨江, 栗林 貴弘, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2016 (0), 83-, 2016

    奈良県天川村産のイリデッセンスガーネットの結晶構造における陽イオン秩序配列を明らかにしラメラ組織と陽イオン秩序配列の成因を考察することを目的として、 光学顕微鏡及び走査型電子顕微鏡による組織観察ならびに単結晶X線回折実験を行った.アンドラダイト成分に富む層とグロッシュラー成分に富む層が結晶表面と平行に約300nm周期のラメラ組織をなし,それぞれの化学組成は(Ca<sub>2.90</sub>Fe…

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  • 奈良県五代松鉱山産先細り水晶のカイネティクラフニングとトラピッチェ・クオーツの形成

    川崎 雅之, 加藤 睦美, 廣井 美邦, 宮脇 律郎, 鍵 裕之, 今井 裕之, 長瀬 敏郎 宝石学会(日本)講演会要旨 37 (0), 4-, 2015

    奈良県天川村五代松鉱山は石灰岩と花崗岩体の境界にできた接触交代鉱床であり、形態的に特色のある水晶が多数産出している。我々はトラピッチェ・クオーツの産出を報告しているが、近年、その鉱体の延長に当たる場所から黄色不透明の先細り水晶(径数mm、長さ数cm)が採取された。その形態とトラピッチェ・クオーツとの関連について述べる。<br> …

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  • 低温熱水における準安定相の鉱物の形成過程

    長瀬 敏郎, 門馬 綱一, 栗林 貴弘, 宮本 毅 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2015 (0), 37-, 2015

    準安定条件下で生成した鉱物の微細組織の観察結果ならびに野外での産状をもとに,低温熱水溶液からの準安定相の核形成プロセスについて考察する。準安定相の出現は鉱物種の多様性の一つの要因となっている。これまで準安定相の形成過程については不純物効果や表面自由エネルギー効果など様々な要因が考えられてきた。今回,準安定相の結晶内部の組織ならびに構造をもとに,新たな準安定相の核形成モデルを提案する。

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  • カルシウム角閃石系列の結晶構造中での陽イオン席占有について

    小澤 優, 栗林 貴弘, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2015 (0), 89-, 2015

    角閃石は一般化学式A<sub>0-1</sub>B<sub>2</sub>C<sub>5</sub>T<sub>8</sub>O<sub>22</sub>(OH)<sub>2</sub>で表され、C席はさらにM1-M3席に区別され、またT席はT1-T2席に区別される。各席の酸素との平均結合距離を比較したところ、合成のpargasiteと天然のpargasiteとではM2席とM3席に占有する2価と…

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  • 鹿児島県咲花平および隼人の大隅石と共生する鉄菫青石

    門馬 綱一, 宮脇 律郎, 松原 聰, 徳本 明子, 重岡 昌子, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2015 (0), 57-, 2015

    大隅石(osumilite)は鹿児島県垂水市咲花平の流紋岩空隙中から発見された鉱物で、かつては菫青石と思われていたが、都城秋穂によって新鉱物として記載された(Miyashiro, 1956)。一方、著者らは咲花平および隼人の大隅石に伴って、鉄菫青石(sekaninite)が普遍的に産出することを確認したので報告する。大隅石の結晶形態は柱面{110}と底面{001}以外に多数の微小な結晶面が認めら…

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  • 沖縄トラフ伊平屋北海丘の人工熱水孔を利用した黒鉱養殖プロジェクト

    野崎 達生, 石橋 純一郎, 島田 和彦, 長瀬 敏郎, 髙谷 雄太郎, 加藤 泰浩, 川口 慎介, 和辻 智郎, 澁谷 岳造, 山田 亮一, 猿橋 具和, 許 正憲, 高井 研 日本地球化学会年会要旨集 62 (0), 5-, 2015

    2010年9~10月に伊平屋北海丘で行われたIODP Exp. 331において,複数の人工熱水孔が形成された.その後,掘削孔の経過観察を目的とした潜航調査が複数回実施され,Hole C0016Aでは25ヶ月で高さ15 mにチムニーが急成長しており,熱水・生物・チムニーが採取されている.本研究では,これらのチムニーの記載・化学分析を行い,その生成機構や地球化学的特徴を明らかにする.また,JAMST…

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  • トラピッチェ・パターンの形成過程

    川崎 雅之, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2015 (0), 50-, 2015

    トラピッチェ・パターンは結晶の稜に析出した異種鉱物の継続的な取り込みとそれらに起因した界面のinstabilityによって形成される。

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  • 奈良県五代松鉱山産先細り水晶のカイネティクラフニングとトラピッチェ・クオーツの形成

    川崎 雅之, 加藤 睦実, 廣井 美邦, 宮脇 律郎, 鍵 裕之, 今井 裕之, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2015 (0), 35-, 2015

    奈良県五代松鉱山産の先細り水晶とトラピッチェ・クオーツのモルフォロジーを観察した。先細り水晶の表面はカイネティクラフニングにより、荒れた形状を示すが、これはトラピッチェ・クオーツのコア結晶と調和的である。両者の対応から明らかになった、トラピチェ・クオーツの成長履歴は次の通りである。コア結晶の成長 → 付着成長(微結晶状の集積・セル成長) → 層成長(ファセット成長)。

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  • カナダ・ジェフリー鉱山産グロッシュラーガーネットの{211}分域における陽イオンの秩序配列

    中村 友梨江, 栗林 貴弘, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2015 (0), 88-, 2015

    カナダ・ジェフリー鉱山産グロッシュラーガーネットの{211}分域における陽イオンの秩序配列を調べ,昨年の年会にて報告したマリ産ガーネットと比較した.試料のグロッシュラーガーネットの化学組成はGrs<sub>92.3</sub>Adr<sub>5.7</sub>Sps<sub>2.0</sub>である.単斜晶系,空間群<i>I</i>2/<i>a</i>の構造モデルで精密化し,陽イオン秩序配列の傾…

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  • Al-bearing phase Dの単結晶放射光X線構造解析

    栗林 貴弘, 井上 徹, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2015 (0), 82-, 2015

    Alを含有するphase Dの単結晶放射光X線回折実験を行い,結晶構造の精密化を行った.先行研究によるMg-Si端成分の格子定数と比較した結果,a軸長が大きくなり,c軸長が小さくなる傾向が観察された.一方,ごく最近報告されたMg-freeのAl-phase Dとは,格子定数の変化の傾向が異なることが明らかとなり,組成変化に伴う構造相転移と関係すると考えられる.

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  • 櫻井鉱の結晶化学的再検討

    門馬 綱一, 宮脇 律郎, 松原 聰, 重岡 昌子, 加藤 昭, 清水 正明, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2015 (0), 42-, 2015

    単結晶X線構造解析による櫻井鉱(sakuraiite)タイプ標本の再検討を行った。櫻井鉱の原記載(加藤, 1965)では、正方晶系(<i>c</i> = 2<i>a</i>の擬立方晶系)、理想化学組成(Cu,Zn,Fe)<sub>3</sub>(In,Sn)S<sub>4</sub>とされ、黄錫鉱(stannite, …

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  • AlとHに富むMg-bridgmaniteの合成とキャラクタリゼーション

    井上 徹, 矢吹 智美, 柿澤 翔, 藤野 清志, 圦本 尚義, 栗林 貴弘, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2014 (0), 112-, 2014

    Mg-silicate perovskiteは下部マントルの主要構成鉱物であり、最近鉱物名としてbridgmaniteと命名された。このbridgmaniteには従来、あまり水が含まれないと考えられてきたが、我々はAl<sup>3+</sup>はH<sup>+</sup>とのカップリングに注目し、ここ数年研究を行ってきた。その中で、bridgmanite中にも、Al<sup>3+</sup>とH…

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  • 紀伊半島南部海岸に見られる銅・亜鉛・鉛の二次鉱物 (I)

    石橋 隆, 下林 典正, 松原 聰, 門馬 綱一, 宮脇 律郎, 重岡 昌子, 徳本 明子, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2014 (0), 39-, 2014

    和歌山県串本町の海岸にみられる銅,亜鉛,鉛の硫化鉱物を含む熱水性鉱脈の周辺に,本邦初産のダイアボレオ石(diaboleite),キュマンジュ石(cumengeite),ラウリオン石(laurionite),フォスゲン石(phosgenite)をはじめ,多種の二次鉱物の産出が確認された.これらの鉱物の産状等について報告する.

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  • 三斜晶系ガーネットの構造分域間での陽イオン秩序配列

    中村 友梨江, 栗林 貴弘, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2014 (0), 72-, 2014

     天然に産するウグランダイト系列のガーネットは斜方晶系または三斜晶系の対称性を示すことがあり,結晶成長のカイネティクスによる陽イオンの秩序配列が議論されている.分域間で陽イオンの分配に違いがあるかを調べるため,本研究ではマリ産の低対称ガーネットを試料とし,{110}と{211}成長分域の結晶構造をそれぞれ調べて比較した.結晶X線回折実験の結果, …

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  • 紀伊半島南部海岸に見られる銅・亜鉛・鉛の二次鉱物(II)

    松原 聰, 宮脇 律郎, 門馬 綱一, 重岡 昌子, 徳本 明子, 石橋 隆, 下林 典正, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2014 (0), 40-, 2014

    紀伊半島南部の海岸に露出する銅・亜鉛・鉛の硫化物を含む鉱脈の酸化帯から、日本初産の二次鉱物を少なくとも4種類を発見した。そのうち、キュマンジュ石とダイアボレオ石について、化学組成や他の二次鉱物との共生関係を報告する。

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  • クリソベリルの結晶構造と双晶の形成

    高谷 舞, 長瀬 敏郎, 栗林 貴弘 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2014 (0), 85-, 2014

    クリソベリルはフォルステライトやファヤライトと同形の鉱物であり、しばしば双晶面{130}の双晶が形成される。フォルステライトにも双晶が存在するという報告はあるが、ごく稀である。クリソベリルとフォルステライトの結晶構造は酸素原子の六方最密充填構造を基本とするが、両者でその歪みの度合いに違いが見られる。本研究では、クリソベリルとフォルステライトの結晶構造の比較を行い、歪みと双晶の形成頻度との関係につ…

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  • 国内産玉髄・瑪瑙の形成過程

    長瀬 敏郎, 門馬 綱一, 栗林 貴弘, 宮本 毅, 山田 亮一 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2014 (0), 33-, 2014

    玉髄ならびに瑪瑙の微細組織の観察結果ならびに野外での産状をもとに,国内での玉髄ならびに瑪瑙の形成プロセスについて考察する。玉髄・瑪瑙の組織は4つのタイプに区分される。このような組織の違いの一つの要因は,玉髄・瑪瑙が交代した前駆物質の違いによる。玉髄・瑪瑙は非晶質シリカ(オパールA)もしくはオパールCTを交代しており,直接溶液から形成した痕跡は今のところ認められていない。すなわち,シリカ過飽和溶液…

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  • 新鉱物 房総石(bosoite)

    門馬 綱一, 池田 卓史, 長瀬 敏郎, 栗林 貴弘, 本間 千舟, 西久保 勝己, 高橋 直樹, 高田 雅介, 松下 能孝, 宮脇 律郎, 松原 聰 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2014 (0), 36-, 2014

    千葉県南房総市荒川から、千葉石と共生して産出した未命名シリカ鉱物について、新鉱物bosoite「房総石」として国際鉱物学連合新鉱物命名分類委員会の承認を受けた。房総石はケージ状骨格構造中にメタンやエタンなどのガス分子を含み、構造H型のガスハイドレートと同形構造である。

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  • AlとHに富むMg-bridgmaniteの放射光X線単結晶構造解析

    栗林 貴弘, 井上 徹, 藤野 清志, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2014 (0), 76-, 2014

    これまでの報告よりも多量にAlとHを含むBridgmaniteが合成された.この試料に対して,構造中のAlとH位置に関して詳細な情報を得るために放射光単結晶X線回折実験を行ったので,その結果について報告する. 

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  • 脈状ならびに晶洞型花崗岩質ペグマタイト中の 長石・石英の内部組織観察

    瀬川 有香, 栗林 貴弘, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2013 (0), 70-, 2013

    脈状ならびに晶洞型の花崗岩質ペグマタイトを比較するため、3つの産地の長石および石英の内部組織を観察し、長石の組成を測定した。晶洞型である田上と苗木産の長石に見られるパーサイトの幅は脈状である石川産に比べて狭く、母相のOr成分が少ない。これは、晶洞型は脈状より小規模で、急速に冷却するためと考えられる。また、晶洞型に産する長石の端成分に近いOr相やAb相の存在、著しい汚濁から、晶洞型は花崗岩体の天井…

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  • 玉髄・瑪瑙の微細組織のFE-SEM観察

    長瀬 敏郎, 門馬 綱一, 栗林 貴弘, 山田 亮一 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2013 (0), 50-, 2013

    玉髄や瑪瑙は非常に微細な石英粒子の集合体であるが,多量のブラジル双晶ラメラを含むことや,モガン石(moganite)との共晶,a軸伸長の結晶形態など,バルクの石英結晶とは異なる様々な特徴を有している。瑪瑙や玉髄についての光学的顕微鏡によるマクロな組織解析,ならびにTEMを用いたナノレベルでの結晶学的な解析は多くの研究が行われているが,これらの両者の結果を結びつける1µm-10nmの間の観察データ…

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  • 閃亜鉛鉱・黄銅鉱樹枝状共晶組織への EBSD法による結晶方位解析の試み

    高橋 大地, 長瀬 敏郎, 栗林 貴弘, 山田 亮一 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2013 (0), 109-, 2013

    閃亜鉛鉱・黄銅鉱樹枝状共晶組織の生成プロセスを明らかにするため、組織の観察と結晶方位解析を行った。観察には秋田県水沢鉱山産黒鉱試料を用いた。 反射顕微鏡下では、樹枝状の閃亜鉛鉱が認められ、その伸びの方向に沿って黄銅鉱が断続的に配列している。結晶方位解析の結果、この組織は結晶方位の異なるいくつかの結晶から構成される。また、両鉱物の結晶学的関係は閃亜鉛鉱の<111>と黄銅鉱の<221>が平行である。…

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  • 北部フォッサマグナ地域から産出した千葉石

    門馬 綱一, 宮島 宏, 下林 典正, 石橋 隆, 高山 信之, 長瀬 敏郎, 宮脇 律郎, 松原 聰 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2013 (0), 61-, 2013

    千葉石は千葉県南房総市荒川から産出し、2011年に記載されたシリカクラスレート鉱物で、結晶構造中にメタンやエタンなどの炭化水素ガス分子を含むことが特徴である。今回、長野県の北部フォッサマグナ地域において、世界で2番目となる千葉石の産出が確認された。産出地点は、後期中新世から鮮新世の堆積岩、火山岩の分布域である。母岩は単斜輝石斜方輝石安山岩に相当し、母岩の裂罅を充填する方解石・石英脈中に産出した。…

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  • カソードルミネッセンス像による水晶の成長履歴の解析

    長瀬 敏郎, 栗林 貴弘, 山田 亮一, 門馬 綱一 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2012 (0), 85-, 2012

    水晶には産地ごとに、晶相・晶癖の違いが認められ、多くの結晶外形が観察・報告されてきた。このような外形はさまざまな成長段階を経た後の産物であり、成長の環境変化に伴って結晶形態は変化する。このため、形態的特徴を捉えるには、外形だけではなく、各成長段階での形、すなわち、成長縞を観察する必要がある。本研究では、様々な産地・産状の違いによる形態の特徴を捉えることを目的として、水晶の成長縞ならびに内部組織を…

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  • マリ産低対称化ガーネットの鉱物学的特徴

    中村 友梨江, 栗林 貴弘, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2012 (0), 91-, 2012

    マリ産の黒色ガーネットを試料とし,薄片観察,化学組成分析,赤外分光,および単結晶X線回折実験を行った.薄片観察の結果,{110}成長分域と{211}成長分域が観察され,どちらの分域も複屈折を示す.化学組成分析の結果,Fe,Al,Tiの組成比が異なる3つの領域がみられた.{211}成長分域は{110}成長分域に比べてFe,Ti含有量がわずかに多く,Al含有量は少ない.赤外吸収スペクトルは構造中のO…

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  • 島崎石(shimazakiite)のポリタイプの結晶構造

    門馬 綱一, 草地 功, 小林 祥一, 武智 泰史, 中牟田 義博, 長瀬 敏郎, 横山 一己, 宮脇 律郎, 重岡 昌子, 松原 聰 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2012 (0), 107-, 2012

    島崎石は岡山県備中町布賀鉱山から産出したカルシウムホウ酸塩鉱物で、2011年に新鉱物として承認された。島崎石の単結晶X線構造解析を行ったところ、単斜晶系(島崎石-4<i>M</i>)と斜方晶系(島崎石-4<i>O</i>)の2種類のポリタイプが存在することが明らかになった。島崎石-4<i>M</i>は、空間群<i>P</i>2<sub>1</sub>/<i>c</i>, <i>a</i> = …

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  • 単結晶X線法による10 GPa付近における<i>δ</i>-AlOOHの結晶構造精密化

    栗林 貴弘, 佐野古川 亜沙美, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2012 (0), 78-, 2012

    本報告では,昨年度報告した相転移の挙動が観察された圧力付近で改めて単結晶X線回折実験を行い,相転移の確認と<i>δ</i>相の高圧下における結晶構造の精密化を試みたので,その結果について報告する.

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  • 石英結晶からメノウへの結晶粒の細粒化のTEM観察

    長瀬 敏郎, 栗林 貴弘 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2011 (0), 130-130, 2011

    石英のファセット結晶からメノウ(カルセドニー)に変化する過程を光学顕微鏡ならびに透過型電子顕微鏡を用いて観察した.観察に用いた試料はAguascalientres Mexico産のメノウである.光学顕微鏡下では細かい成長縞が観察され,ファセット結晶からカルセドニーへと組織が変化するに伴い,この成長縞がより直線からジグザグへと変化する.また,TEM下では,この移行部分に多量のブラジル双晶ラメラやナ…

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  • 岡山県高梁市布賀鉱山産の新種、島崎石(shimazakiite), Ca<SUB>2</SUB>B<SUB>2-x</SUB>O<SUB>5-3x</SUB>(OH)<SUB>3x</SUB> (x = 0 - 0.06)

    草地 功, 小林 祥一, 武智 泰史, 中牟田 義博, 長瀬 敏郎, 横山 一己, 宮脇 律郎, 重岡 昌子, 松原 聰 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2011 (0), 142-142, 2011

    岡山県備中町布賀鉱山のゲーレン石・スパー石スカルンに近接した結晶質石灰岩を貫く,武田石など種々のカルシウムホウ酸塩鉱物からなる不規則な脈中の含水カルシウムホウ酸塩鉱物(草地ら,2004)について,新たな分析を行い,このたび国際鉱物学連合,新鉱物命名分類委員会より,新種「島崎石」として承認された。命名は、スカルンの鉱物学、鉱床学に多大な貢献をした島崎英彦東京大学名誉教授に因む。

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  • 天然スピネル(MgAl<sub>2</sub>O<sub>4</sub>)のT-O, M-O結合距離と平衡温度との関係

    長田 直, 栗林 貴弘, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2011 (0), 205-205, 2011

    スピネル(MgAl2O4)の構造には4配位席(Tサイト)と6配位席(Mサイト)が存在しており,各サイトの結合距離と平衡温度の間には直線的な関係が報告されている。本研究ではその関係を利用してマダガスカル産天然スピネルのT-O距離とM-O距離から平衡温度を推定することを試みた。EPMAによる化学組成分析の結果,試料の組成式はMg0.93Fe0.06Al2.01O4であった。さらに結晶構造を精密化する…

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  • 千葉石後の石英仮晶の内部組織

    門馬 綱一, 長瀬 敏郎, 栗林 貴弘, 重岡 昌子 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2011 (0), 143-143, 2011

    千葉石は千葉県南房総市荒川から発見された新鉱物であり、自形結晶は八面体、または双晶により六角厚板状を呈す。未変質の結晶は無色透明であるが、多くの個体は外形を残したまま、白濁した石英の仮晶へと変化している。偏光顕微鏡下では、結晶外形と平行に幅数十μm~数百μm程度の縞模様が残っており、特徴的な組織を示す。白濁した千葉石の仮晶と共生して、もう一種類、半透明立方体を呈する石英の結晶が産出する。こちらは…

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  • 火星隕石より発見されたオリビンの高圧分解組織

    宮原 正明, 大谷 栄治, 小澤 信, 木村 眞, El Goresy Ahmed, 境 毅, 長瀬 敏郎, 平賀 賢二, 平尾 直久, 大石 泰生 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2011 (0), 257-257, 2011

    火星上での衝突イベントで引き起こされた高温・高圧状態でのオリビンの分解メカニズムを明らかにするために,火星隕石中のオリビンを調べた.TEM観察の結果,同じ圧力条件では,高温部ではオリビンが粒状,低温部ではラメラ状のシリケイトペロブスカイトとマグネシオブスタイトに分解していた.これは,高温・高圧合成実験から回収された試料の観察結果とも一致する.

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  • 月隕石のα-PbO<sub>2</sub>型シリカ及びスティショバイトのTEM観察

    宮原 正明, 金子 詳平, 大谷 栄治, 境 毅, 長瀬 敏郎, 平尾 直久 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2011 (0), 218-218, 2011

    衝撃を受けた月隕石中のザイファルタイトとスティショバイトをFIB-TEM法で調べた.月隕石中の元のシリカ相は双晶構造をもつクリストバライトである.ツイード組織を示すクリストバライトには菱形或いは紡錘形のザイファルタイトが含まれている.ラメラ組織を示すクリストバライトには多数の薄い板状スティショバイトが積層している.クリストバライトとスティショバイトの間には特定の結晶方位関係がある.ザイファルタイ…

    DOI 参考文献2件

  • 単結晶X線回折実験によるδ-AlOOH相の高圧相転移の観察

    栗林 貴弘, 佐野 亜沙美, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2011 (0), 203-203, 2011

    相の安定性と構造中の水素に関連して,第一原理計算機シミュレーションにより28GPa付近での水素結合の対称化に伴う高圧相転移を予測されたり,粉末X線回折実験により20 GPaまでの高圧下において圧縮曲線により高圧相転移らしき挙動が観察されているが,相転移や転移点圧力に関しては推測の域を出ていない. …

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  • 低温熱水から晶出した黄鉄鉱の内部組織の観察

    長瀬 敏郎, 山田 亮一, 掛川 武 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2010 (0), 120-120, 2010

    準安定相として晶出する鉱物には不規則型積層欠陥を伴うドメインがしばしば観察され、このようなドメインは準安定相の形成に大きな役割を果たしていると考えられる。準安定相である白鉄鉱にも同様にこのドメインが認められている。このドメインが白鉄鉱の特有な組織かどうかを確かめるために、同様の条件下で晶出した黄鉄鉱の組織について、TEMを用いて観察した。観察試料は、堆積岩中や黒鉱鉱床から産出したものである。観察…

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  • 水晶の日本式双晶の成長組織と接合面の構造について

    門馬 綱一, 長瀬 敏郎, 栗林 貴弘, 工藤 康弘 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2008 (0), 152-152, 2008

    水晶の日本式双晶の成長組織と接合面の構造について、エッチング像やカソードルミネッセンス像の観察、分子動力学計算による構造シミュレーションを行ったので、報告する。 試料には長崎県奈留島産の日本式双晶を用いた。全ての試料において、接合面付近にブラジル双晶の濃集した砂時計型の領域が観察された。この構造が発達するのは、接合面が平滑な{11-22}面で接している領域とほぼ対応し、{10-11}ないし{01…

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  • 千葉県南房総市荒川から産出した包摂化合物結晶について

    門馬 綱一, 西久保 勝己, 高田 雅介, 高橋 直樹, 本間 千舟, 長瀬 敏郎, 工藤 康弘, 池田 卓史 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2008 (0), 107-107, 2008

    千葉県南房総市荒川から、メラノフロジャイトとは異なる骨格構造を持つシリカ包摂化合物を見出したので報告する。包摂化合物を産出したのは、新第三期前期中新世の保田層群中の砂岩・泥岩である。岩石の裂罅を一部、方解石脈や玉髄質の石英脈が充填しており、包摂化合物の結晶は石英脈中やその空隙中に見られる。結晶の大半は既に石英の仮晶に変化しているが、一部に新鮮な結晶が見られた。気体分子を除く組成は、主成分SiO2…

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  • メノウ組織中におけるAl含有量とモガナイト量の変動

    門馬 綱一, 長瀬 敏郎, 工藤 康弘, 栗林 貴弘 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2007 (0), 121-121, 2007

    ラマン分光法とEPMAにより、メノウ組織中のモガナイト量とAl含有量の変動とを調べた。モガナイト含有量の変動は、数μm間隔でメノウのラマン測定を行い、石英のピーク(465cm<sup>-1</sup>)とモガナイトのピーク(501cm<sup>-1</sup>)の積分強度比から調べた。また、試料を希フッ酸によりエッチングし、縞ごとのエッチング速度の差をSEMや反射顕微鏡を用いて観察した。 …

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  • MDシミュレーションによるシリカ鉱物の積層欠陥の研究

    門馬 綱一, 長瀬 敏郎, 工藤 康弘, 栗林 貴弘 日本鉱物学会年会講演要旨集 2005 (0), 61-61, 2005

    ブラジル双晶の接合面の構造と双晶頻度の違いによる石英の構造変化、及びモガナイト中に積層欠陥として部分的に石英の積層が入った場合の構造変化を分子動力学計算によりシミュレーションした。約20Åごとにブラジル双晶界面を作り計算した結果、双晶面に平行な(101)面間隔が増大し、面内では縮むことが分かった。天然のモガナイトの構造解析ではI2/aの空間群が得られているが(Miehe et al., …

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  • 奈良県天川産イリデッセンスgrandite ザクロ石の成長内部組織の成因

    秋月 瑞彦, 伊藤 嘉紀, 堀 秀道, 栗林 貴弘, 長瀬 敏郎 日本鉱物学会年会講演要旨集 2005 (0), 68-68, 2005

    奈良県天川村に産するIridescent grandite garnet を光学顕微鏡、走査型電子顕微鏡(SEM)およびEPMAにより観察した。薄片の顕微鏡観察から,等軸晶系の板状組織(厚さ約10ミクロン)と単斜晶系の板状組織(0.5ミクロン)が交互に成長のステップに沿って重なっている様子が観察された。化学組成は、両者で少し異なる。単斜晶系の組織がIridescenceを示す。光の干渉には、板状…

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  • 低温熱水溶液から生成した石英微結晶の結晶学的特徴

    門馬 綱一, 長瀬 敏郎, 工藤 康弘, 栗林 貴弘, 田中 雅彦 日本鉱物学会年会講演要旨集 2004 (0), 57-57, 2004

    合成の石英微結晶及び天然のメノウ試料のリートベルト解析により、石英の格子欠陥の量や方向、格子定数などと、粒径や生成環境等との関連を調べた。また、ラマン分光法によりX線では捉えることの出来ない短周期の構造も含めたモガナイト量を測定し、石英の格子定数との相関を調べた。その結果、石英の異方的格子歪の方向は粒径に関係なく常に{101}面に垂直な方向であることが明らかになった。また、結晶度の良い単結晶と比…

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  • 天然水晶における底面の出現

    川崎 雅之, 長瀬 敏郎, 小沼 一雄, 勝亦 徹, 砂川 一郎 宝石学会(日本)講演会要旨 26 (0), 11-11, 2004

    天然水晶のモルフォロジ-は主にr、z、mの三面で構成されており、底面の出現は極めて希である。しかしながら、産地によっては底面を持つ水晶が多く産出する例がある。本報告ではFour Peaks(Arizona, USA)産アメシストを中心に底面出現の原因を解析し、また中国産両錐水晶の形成機構についても述べる。<BR>  Four …

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  • 岡山県布賀鉱山産未知含水カルシウムホウ酸塩鉱物

    草地  功, 小林  祥一, 武智  泰史, 中牟田  義博, 長瀬  敏郎 日本鉱物学会年会講演要旨集 2004 (0), 117-117, 2004

    岡山県備中町布賀鉱山のゲーレン石・スパー石スカルンに近接した結晶質石灰岩を貫く不規則な脈中には,新鉱物takedaiteをはじめ日本新産のnifontoviteなど種々のカルシウムホウ酸塩鉱物が産することはすでに報告してきている.今回,これらのカルシウムホウ酸塩鉱物からなる不規則な脈中に未知の含水カルシウムホウ酸塩鉱物を見いだしたので,その鉱物学的性質について報告する.

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  • 岩手県田野畑鉱山産Li-Mn Pectolite Type Mineral

    堀 秀道, 長瀬 敏郎, 北峯  瑞也 日本鉱物学会年会講演要旨集 2004 (0), 113-113, 2004

    The sample has been collected in the old dump of Tanohata (Mn) Mine. This mineral is present as fibrous aggregates mixed in quartz and other manganese minerals. Our investigation shows the mineral …

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  • Moganite (lutecite)の六角板状晶の双晶組織

    長瀬 敏郎, 門馬 綱一, 田中 雅彦 日本鉱物学会年会講演要旨集 2004 (0), 112-112, 2004

    石英のポリモルフであるモガナイトの六角板状晶の内部組織について,偏光顕微鏡ならびに透過型電子顕微鏡を用いて観察を行った.その結果この六角板状晶は薄板状結晶の集合体からなり,これら薄板状結晶が石英でのエステレル双晶に相当する結晶学的関係をもって接合することにより六角板状の形態を形作っていることが明らかとなった.

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  • 三次元周期構造を有するスメクタイト

    中沢 弘基, 長瀬 敏郎, 山田 裕久 粘土科学討論会講演要旨集 CSSJ3 (0), 34-34, 2003

    超高圧・高温で合成されたスメクタイト”結晶”の積層断面の試料を作成し、電子線回折で明瞭なhkl反射の存在を確認した。HRTEMでは積層不整を確認した。従って、スメクタイトは本来、三次元周期構造を有する普通の「結晶」であり、これまでスメクタイトは二次元結晶の集合体であるとしてきた英国学派の概念は修正され、二次元巨大分子は水中だけに生ずる現象であると理解された。

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  • マントル鉱物の分解相転移カイネティクスと沈み込む海洋プレートの密度

    久保 友明, 大谷 栄治, 細矢 智史, 長瀬 敏郎, 亀卦川 卓美 日本鉱物学会年会講演要旨集 2003 (0), 7-7, 2003

    地球深部に沈み込んだ冷たい海洋プレート内での高圧相転移にともなう密度変化を知ることは、マントル対流の冷たい下降流のダイナミクスを理解するうえで非常に重要である。特にプレート内部の低温条件下では未反応の低圧相が存在する可能性が指摘されており、それは沈み込むプレートの密度に大きな影響を与える。本研究では最近行っている天然ガーネットとダイオプサイドの高圧分解相転移カイネティクス実験の結果を報告し、これ…

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  • 両錐水晶の成因について

    橋本 綾子, 長瀬 敏郎, 栗林 貴弘, 工藤 康弘 日本鉱物学会年会講演要旨集 2003 (0), 75-75, 2003

    はじめに<br>  c軸の両方向にr{101}およびz{011}成長面からなる錐面をもつ両錐水晶は、特定の産地で産出する。両錐水晶の成因の一つは、一方向に成長した水晶が途中で折れ、その破断面が成長し新たに錐面が形成するというものである。破断面上にいくつもの錐面が現れ成長を始めるが、成長するにつれてこれらは統合し、一組のr面とz面からなる錐面となる。破断面上に現れた錐面はrもしくはz成長面とは一致…

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  • 赤外吸収スペクトル観察によるマントルゼノリスオリビン構造中のHについての研究

    加賀 篤史, 栗林 貴弘, 長瀬 敏郎, 工藤 康弘 日本鉱物学会年会講演要旨集 2003 (0), 44-44, 2003

    はじめに<br>  近年マントルを構成する無水ケイ酸塩の結晶構造中に無視できない量の水が存在していることが、高温高圧実験や天然試料のスペクトル観察から明らかになってきた(例えばBai and Kohlstedt, 1992)。上部マントルを構成するオリビン(α相)とその高圧鉱物のウォズレアイト(β)とリングウッダイト(γ)は、それぞれ最大0.7wt%、3.3wt%、2.8wt%までの水が結晶中…

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  • 豊羽鉱山産樹枝状閃亜鉛鉱の微細構造について

    長瀬 敏郎 日本鉱物学会年会講演要旨集 2003 (0), 135-135, 2003

    【はじめに】<br>  北海道豊羽鉱山からは光学的異方性を示す“閃亜鉛鉱”が多く産出する。このような光学的異方性をもつ閃亜鉛鉱は著しい積層不整を有する構造をもつ。今回,光学顕微鏡下で樹枝状の形態を持つ閃亜鉛鉱を見いだし,透過型電子顕微鏡による微細組織の観察ならびに化学組成分析を行ったので報告する。<br> 【試料並びに観察方法】<br> …

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  • 仙台市太白山産クリストバライト

    大山 次男, 伊藤 嘉紀, 北風 嵐, 長瀬 敏郎, 秋月 瑞彦 岩鉱 93 (9), 344-346, 1998

    Minute hexagonal platy crystals in druse of pyroxene andesite from Taihakusan, Sendai were examined by polarized optical microscope, SEM, EPMA and X ray studies. Although the mineral looks like …

    DOI 参考文献1件

  • フォーラム

    末野 重穂, 長瀬 敏郎, 栗林 貴弘, 田崎 和江, 奥田 浩, 矢野 祥子, 玉田 攻 鉱物学雜誌 27 (4), 237-242, 1998

    DOI

  • 宮城県白石産球状岩

    鈴木 五百紀, 秋月 瑞彦, 長瀬 敏郎, 藤巻 宏和 岩鉱 90 (4), 124-131, 1995

    Orbicular rock from Inusotoba, Shiroishi, Miyagi Prefecture was studied by optical and chemical methods. The orbicules, which are 5∼20 cm in diameter, are divided into two parts, — core and shell. …

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献51件

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