検索結果を絞り込む
YOO Kate Inyoug 観光マネジメント・レビュー 4 (0), 57-62, 2024-03-31
This practical report examines academia-industry collaborations’ (AICs) importance in the field of hospitality and tourism (H&T) education. Experiential learning via AICs offers substantial benefits …
DOI
張 富丞, 金 孝淑 研究論集 119 87-104, 2024-03
本稿の目的は、インド太平洋地域における米国主導のミニラテラリズムが台頭する中、それに対する韓国の対応を明らかにすることである。そのために、文在寅政権と尹錫悦政権のインド太平洋地域における外交戦略を検討し、同地域におけるミニラテラル枠組みの中でもクアッドへの対応が政権交代とともに変化したのかを分析した。その結果、第 1 …
DOI 機関リポジトリ
土田 恵未 研究論集 119 133-149, 2024-03
本稿は、大学教育の一般教養科目におけるオンライン授業において、学習者がどのように協同活動に参加し、どのような問題を抱えているかについて、学習者の知覚認識を探求したものである。個々人の経験とその解釈を理解するために、インタビュー調査を実施し、グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いてナラティブ分析を行った。調査の結果、学習者はウォームアップ活動の段階で対面授業時に近い相互行為空間の構築に努め、互…
山本 祐子 研究論集 119 1-19, 2024-03
本論は、Mark Twain の出世作である “Jim Smiley and His Jumping Frog” を文学研究においては始めて、folklore という観点から作品解釈し、アメリカ文学史の初期を支えた American humor の一端を分析するものである。これにより、現代人あるいは日本人には読み取れなかった“His Jumping Frog” …
崔 麗超 研究論集 119 105-120, 2024-03
21世紀の経済成長は、環境・社会の持続性とともに実現するであろうと推察する。世界各国が低炭素経済の発展に関心を示している今日、グリーン・アントレプレナーは、こういった新形態の経済へ移行するための重要な推進役となる。グリーン・アントレプレナーシップの基本的なコンセプトは、環境意識・健康意識が高まる消費者に向けて、グリーンな製品・サービスを提供すること、それに従事する従業員のウェルビーイングの実現に…
Metzler Marc 研究論集 119 179-195, 2024-03
In the contemporary ELT community, one of the most critical topics is the approach to learner error correction. Many academics have perpetuated the theory that errors should be treated as part of …
Yoo Kate Inyoung 研究論集 119 169-178, 2024-03
This quantitative study investigated the career perceptions of Japanese undergraduate students, specifically contrasting views on general careers versus those in the hospitality and tourism sector. …
山本 泰明 研究論集 119 197-207, 2024-03
2013年に本学特別強化指定クラブとして女子駅伝部が創部され、10年が経過した。競技活動では、二大全国駅伝(杜の都、富士山)に毎年出場できるレベルにはなったが、まだ8位入賞は至っていない。今後さらなるチーム強化のためにスカウトも育成も重要だが、現実的には特にスカウトの強化に一層注力する必要がある。社会貢献活動では、学生たちが自ら企画し、実践する形の様々な活動を試行錯誤してきた。そのひとつの成果と…
土井 裕文 研究論集 119 33-47, 2024-03
スペイン語で al- を冠する単語の多くはアラビア語起源だといわれる。al- はアラビア語の定冠詞であるのだが、その al- とアラビア語における語根に関連があるのかを考察する。結論は次の3つである。 1 . 語根に3子音を含んでいる場合(例:algodón)や、アラビア語の意味を保持している(例:adobe)など、アラビア語らしさを継承している場合に、al- がつきやすい。 2 . …
淺田 えり佳 研究論集 119 21-31, 2024-03
ロバート・ルイス・スティーヴンソンの『ジキル博士とハイド氏』(1886)について、象徴的に描かれる酒と変身が上昇・下降のイメージを共有していることを論じている。本作品では随所でワインとジンが対比されているが、変身薬は調合に伴い水蒸気が生じる点と色彩の変化において、ジンと結び付けられていると推定できる。度々言及される霧も蒸気と近縁であってジンおよび変身薬と同類であり、ハイド同様に屋内への侵入者とし…
笠井 正隆 研究論集 119 121-132, 2024-03
グローバル教育は、グローバル社会に適切に対応できる人材育成を目的に「グローバルな視野」を育む教育手法である。2001年に主要文献等を分析して「グローバルな視野」の中心要素として「見方」の認識、異文化学習と異文化間コミュニケーションスキル、地球的相互依存関係、グローバル史、グローバルな問題、そしてグローバル社会への参加の 6 …
吉田 武男 研究論集 119 151-167, 2024-03
本研究の目的は、幼児期における道徳性の育成に資する研究の一環として、日本のグローバル化された幼児教育施設の実践について調査し、グローバル化社会に適う道徳性の分析枠組みを見出そうとするものである。その第1歩として、日本の就学前教育施設の中から、未来志向的な保育・教育施設を例として1つ選び、その特徴から道徳性を浸透させた「基本的な生活習慣」の形成の斬新な方法を探ることした。そこで、その1つの事例とし…
北野 剛 研究論集 119 67-85, 2024-03
本稿は旅大回収問題をめぐる日本の対応について検討することで、1920年代における日本外交の特質を明らかにしようとするものである。この時期の東アジア国際関係は新外交によって特徴づけられるが、その不安定要因こそが日本の満蒙権益であり、幣原外交に代表される平和外交の限界もここにあったとされる。ところが、1923年に起こった中国による租借地返還を求める動きは、その根幹を揺るがそうとしたものであったにもか…
轟 里香 研究論集 119 49-65, 2024-03
本稿では、近年の映像メディアにおける言語の特徴、特に、いわゆるニュース番組で使用されている言語に関わる現象について論じる。近年のメディアにおける言語には、従来見られなかったような現象が生じている。本稿で取り上げる言語現象は、ニュースにおいて重要な点が後ろに動かされていること、および、会話が行われていることである。本稿では、このような言語現象を引き起こしているのは、ニュースの娯楽番組化であるという…
小坂 健太, 辻 菜々実 認知科学 30 (4), 573-574, 2023-12-01
塚田 泰彦 全国大学国語教育学会国語科教育研究:大会研究発表要旨集 145 (0), 193-196, 2023-11-04
吉川 雅也 キャリア教育研究 42 (1), 3-13, 2023-09-30
<p>Happenstance Learning Theory is a modified version of social learning theory, in which people take action based on curiosity and continue to learn and act from happenstances that occur at a …
束 倩霏 研究論集 118 55-72, 2023-09
Fruitful studies have discussed the relationship between Special Economic Zone (SEZ) and firm performance. However, the relationship between SEZ and firm innovation performance in the context of the …
DOI 機関リポジトリ Web Site
Shultz John A. 研究論集 118 37-53, 2023-09
El Capitan in Yosemite National Park is arguably the most sacred and inspiring cliff for climbers around the world. Elite individuals test their mettle and skills on the so-called big walls of El …
金 樹延 研究論集 118 123-139, 2023-09
Certain countries receive more international news coverage than others, and African countries fall in the latter group. Additionally, people’s direct experience with Africa compared to other …
篠原 衣美 研究論集 118 183-187, 2023-09
書評
安田 真穂, 籠谷 香理, 趙 嵐, 宋 天鴻 研究論集 118 1-17, 2023-09
...そこで本稿では、この“ 会” を取り上げ、関西外国語大学英語国際学部の中国語初級学習者約250 名に対して計4 回の小テストを実施し、その誤用パターンを収集、分析、データ化しながら、より効果的な教授法を考究した。 その結果、次のような教授法の提案に至った。一、“ 会” が主に「未来予測」に使われることを強調する。...
柿木 重宜 研究論集 118 19-35, 2023-09
本稿では、日本における近代言語学史の観点から、言語学会の機関誌『言語学雑誌』の資料的価値について考察した。本雑誌の考察については、これまで、様々な言語学的観点から検討を試みたが、未だ全貌を解明するには至っていない。 上記の考察の結果、当時の『言語学雑誌』は、比較言語学、音声学等のような現代言語学の研究対象を包含すると同時に、国語国文学、梵語学等の他分野の研究も対象にしていたことが判明した。また、…
中曽根 淑芳 研究論集 118 171-182, 2023-09
确认书,常指买卖双方通过洽谈协商达成交易后,由一方向对方发出的确认按商定条件售出或购进货物的书面通知。所以,它一般作为书面确认在贸易实践中被广泛运用。本文在考察了中国外贸公司成交确认书示范文本的基础上,着重探讨了《中国民法典》里颇具中国特色的确认书制度。通过研究发现,中国的确认书偏向于作为合同正式成立依据的法律性质;作为书面确认的确认书制度缺失;因带有附加条件而变更之前合同的确认书被视作反要约;…
小林 貴之 研究論集 118 73-89, 2023-09
1975 年モントリオール第四議定書は、運送人が故意または故意に相当する過失によって貨物を滅失・毀損させても条約上の賠償限度額を援用できるという絶対的賠償限度額を採用した。この絶対的賠償限度額は我が国を含む大陸法系の国にとっては国内法秩序に反することから批准が困難であったが、その後多くの国々に支持され、現行の1999 年モントリオール条約にも採用された。 …
佐藤 千景 研究論集 118 91-107, 2023-09
本稿は、コロナ危機下におけるイスラエル経済の特徴を明らかにすることを目的としたものである。他の多くの国々と同様に、イスラエルでも行動制限にともなう民間消費の大幅な縮小と雇用への影響が見られたが、輸入の大幅減に加えハイテク部門を中心とした輸出の下げ幅が小さかったことから貿易黒字が拡大し、経済全体への影響は比較的小さなものに留まっている。この時期に政府・中央銀行によって実施された経済政策も、コロナ危…
森田 健宏, 笠井 正隆 研究論集 118 141-154, 2023-09
本研究では、教職課程の学生を対象にグローバルな問題やグローバル教育に対する意識調査を行い、 これからの時代に学校教育でグローバル教育を導入する可能性や条件について検討した。調査内容及 び項目は、グローバルな問題に対する意識については、Parker ら(1997)が行った調査項目 12 問を 用い、グローバル教育に対する意識については、重要性及び授業実践に関する項目 8 問を関連法令等 …
Lagones Jakeline, 柳田 玲奈 研究論集 118 155-169, 2023-09
Learning vocabulary is important in acquiring a second language (L2) or a foreign language (FL). Many scholars have focused on different methods of teaching and learning vocabulary. Recently the …
崔 麗超 研究論集 118 109-121, 2023-09
The most significant deficiency in the international business negotiation literature is cross- border mergers and acquisitions (M&A) negotiation process research. This study aims to clarify the …
Yonezawa Akiyoshi, Nanami Kageyama, Yanagida Kazuya, Keigo Nakai, Kawakami Wakana, Harada Akiko, Asakura Takamichi, Nagae Yuki, Dulamjav Norjin, Onuma Masaki, Cao Lei, Kitamura Yuto, Takayama Keita 日本教育学会大會研究発表要項 82 (0), 305-309, 2023-08-24
Kawakami Wakana 日本教育学会大會研究発表要項 82 (0), 314-315, 2023-08-24
白崎 護 メディア研究 103 (0), 21-44, 2023-07-31
<p> Amid the sharp depreciation of the yen, soaring prices of energy, food, and other necessities brought about by the Ukraine crisis and sanctions against Russia, and an increase in the national …
石本 雄真, 原田 新, 山根 隆宏, 日潟 淳子, 王 松, 田仲 由佳 日本教育工学会論文誌 47 (2), 185-195, 2023-06-20
<p>日本の大学生は多くの時間を正課外活動に費やしており,正課外活動での経験が大学生のさまざまな発達に寄与していることが予想されるが,これまでの研究では正課外活動経験が大学生の発達にどのように影響しているのかは明確でなかった.本研究は,大学生を対象としたアンケート調査を用い,正課外活動経験を多面的に捉え,その経験が大学生の発達にどのような影響を与えるのかについて検討したものである.その結果,正課…
近藤, 英俊 アジア・アフリカ地域研究 22 (2), 286-289, 2023-03-31
HANDLE
小熊 仁, 西藤 真一, 引頭 雄一, 福田 晴仁 交通学研究 66 (0), 71-78, 2023-03-31
本論文では沖縄県内離島のうち、サービスの条件が異なる3つの離島(多良間島・波照間島・伊平屋島)を対象にCVMを利用し航空サービスが住民に及ぼす経済価値とその価値構成を定量的に計測した。分析の結果、これらの島の住民には少なくとも月間約3~7万円、年間約40~80万円程度の経済価値がもたらされる可能性があることがわかった。また、これらの島の住民は航空サービスの存在から及ぼされる便益の程度こそ異なるも…
DOI Web Site
笹野 恵理子 教科教育学コンソーシアムジャーナル 1 (1), 1-14, 2023-03-31
本稿は,教育課程の基準(学習指導要領)を教科教育学としていかに分析・評価するか,という主題について,音楽科教育を事例に,「カリキュラム経験」研究の視角を提案するものである。「カリキュラム 経験」研究は,カリキュラムを「生きた姿」で,「生きられた」カリキュ ラムを把握しようとする。それゆえ学校成員が「経験」を編み上げる教育過程の動態に注目する。本稿では,「カリキュラム経験」研究の立場から,当事者の…
渡辺 弥生, 西山 久子, 田中 淳子, 原田 恵理子, 杉本 希映, 押尾 恵吾, 篠原 郁子, 小泉 令三 教育心理学年報 62 (0), 228-237, 2023-03-30
DOI Web Site 参考文献5件
朴, 育美 人権を考える 26 61-66, 2023-03
エッセイ
機関リポジトリ Web Site
堅田, 利明 人権を考える 26 19-34, 2023-03
論文
魚住, 真司 人権を考える 26 1-18, 2023-03
相良, 博昭, 白井, 徹 人権を考える 26 35-46, 2023-03
明石, 一朗 人権を考える 26 47-59, 2023-03
研究ノート
阿部 奈南 研究論集 117 127-144, 2023-03
椋鳩十は、戦時下で多くの動物文学を発表し、戦争とは一線を画した作家として認識されてきた。その一方、動物文学以外のジャンルで戦争協力につながる二作品を執筆していた。その一つが『幼年倶樂部』昭和19(1944)年 1 月号掲載のルポルタージュ、「軍神につづく 横山少年團」である。 少年たちがお国に命を捧げることを称揚する内容であり、戦争協力の作品であることは間違いない。しかし、戦後に自身の作家として…
藤田 弘之 研究論集 117 317-335, 2023-03
本稿は1846年にイングランドで設立された教師協会が主となり取り組まれた、教師の地位向上のための登録制度化に向けた活動の推移を明らかにする。19世紀中期まで教師の地位は低かったが、特に中産階級の子弟に教育を行う教師は特別な資格を要せず、優劣様々な者がおりこれが顕著であった。これに政府が介入し規制することもなく、提供される教育は玉石混交の状態であった。こうした背景から中産階級のための私立学校教師が…
岸野 浩一 研究論集 117 237-254, 2023-03
グローバル化と経済的相互依存が深化した21世紀初頭の現代世界において、経済的手段による国益実現の外交術である「エコノミック・ステイトクラフト(economic statecraft)」の効果が増幅し、国益および国家の独立と存続が脅かされかねない事態が生じつつある。日本では、2020年頃より産業の自律性などを保つ「経済安全保障」の重要性が強調されるようになり、経済問題を安全保障問題として取り扱う動…
チャクル ムラット 研究論集 117 299-316, 2023-03
トルコでは、2012年−2013年に義務教育の修業年限を12年とする改革が行われた。また、フィンランド、フランスやアメリカ等の国々において義務教育期間の見直しによる延長や弾力化が行われている。世界のこのような動きに対して日本でも高校の授業料不徴収等といった義務化を見据えた議論がなされている。「Society5.0」や「持続可能な社会の実現」等、新たな時代が到来する中で高校の義務教育化に対して近年…
吉川 雅也 研究論集 117 269-287, 2023-03
ハプンスタンス学習理論とは、キャリア形成では計画は必ずしも必要ではなく、様々なことに関心を持って行動を起こすことで偶然のチャンスからスキルや知識が身につき、結果的にキャリアが広がるとする理論である。目標や計画を重視するキャリア理論が多い中、偶然を重視するユニークさに惹かれるキャリア支援者も多い。しかしそのメカニズムが明確に示されていない点、偶然性を重視する点などから不確かな印象が拭えず、キャリア…
伊東 治己 研究論集 117 337-355, 2023-03
CLIL とは、Content and Language Integrated Learning の略語で、日本語では「内容言語統合型学習」と呼ばれている。1990年代半ばにヨーロッパで生まれた新しい教育的試みである。現在では我が国も含めて世界の多くの国々で導入され、様々な形態で実践されている。本稿では、フィンランドにおける CLIL …
轟 里香 研究論集 117 95-108, 2023-03
本稿では、映像メディア、特にニュースの言語における分裂文の出現という現象を取り上げ、近年映像メディアにおいて分裂文が多用されていることを指摘し、その使用の目的及び背景にある要因について考察する。分裂文は、学校文法等で強調構文と呼ばれることが多く、ある要素を強調するために用いられる構文である。一方、日本語においては、日本語の言語的特性上、この構文を使うことによって、重要な要素が後に回される(「要点…
宮原 駿 研究論集 117 1-16, 2023-03
James Joyce’s Finnegans Wake presents many images of flow; one of the most well-known images is the river in Dublin, Liffey, which literally flows from the opening word of the novel,‟riverrun” …
土田 恵未, Patton Elliot 研究論集 117 289-298, 2023-03
In 2020, Zoom became a central part of many university faculty members’ lives, and the Breakout Room became common central to many online courses. To date, very little research has been conducted on …
熊谷 映子 研究論集 117 379-396, 2023-03
平成15年に性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律が議員立法により制定され、文部科学省による具体的な取組みが実施されて以降、小・中・高等学校において、「LGBT」と表現されるような性の多様性について学ぶ機会を設ける学校が増加している。その一方で、知識にはばらつきがあり正しく理解されていないケースも多い。そのような現状において、大学の講義で「性の多様性」について学ぶ意義と効果があるか、また…
金 樹延 研究論集 117 197-216, 2023-03
This study focuses on the coverage of Africa by the Chinese, Japanese, and South Korean media, examining articles from the People’s Daily, the Yomiuri Shimbun, and the Chosun Ilbo, respectively, …
砂原 由美 研究論集 117 79-94, 2023-03
メキシコ人作家フアン・ルルフォ Juan Rulfo の『ペドロ・パラモ』Pedro Páramo (1955)において、「願望/絶望」ilusión/desilusión という二項対立の元で認識論的に考察するのではなく、主要登場人物の「願望」ilusiónがどのように膨らみ、そして萎んでいくのかを、竹田青嗣のエロス論を参照しながら考察していく。その結果、それぞれの登場人物が各自のロマン的世界…
宋 天鴻 研究論集 117 145-161, 2023-03
绍兴方言的句末助词‟哉”大体相当于普通话的‟了₂”。前人的研究指出,‟哉”表示‟某种新情况的已然出现”或‟即将出现”。本文先根据动词的情状类型重新分析了‟V(P)哉”单独使用时的语义特征,继而又考察了‟V(P)哉”与‟快”‟要”‟就”等副词共现的例子,最后得出以下结论。‟哉”只表示‟新情况的已然出现”,具体有‟变化的实现”、‟变化倾向的出现(趋势)”、‟计划行为启动时刻的到来(宣告、命令)”等用…
吉田 泰謙 研究論集 117 163-177, 2023-03
本稿では、中国語の〈条件/仮定—結果〉関係を表す条件文から‟如果~就…”[もし~ならば…]などの連接詞(‟关联词语”、主に接続詞と副詞)を削除するテストを行い、その結果を基に、もともと複文構造をとっていた条件文が「叙述性主語文」になり得る(またはなり得ない)条件を記述する。本研究の主たる目的は、複文構造の条件文から叙述性主語文が成立するための必要条件を網羅的に記述することではなく、接続詞や副詞な…
Metzler Marc 研究論集 117 49-61, 2023-03
During the recent pandemic and in the immediate aftermath there has been a lot of speculation about the effects on the study abroad attitudes of students. Significant questions have arisen about …
安井 寿枝 研究論集 117 109-126, 2023-03
本稿は、『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『もののけ姫』にみられる日本語の行為要求表現を整理し、その後、それらが英語翻訳でどのような英語表現になっているかを確認した。日本語としては、まず、命令形・命令形(文語文)・オクレ形が作品を特徴づける行為要求表現として使われていることが示された。次に、キャラクター言語としては、命令・依頼表現において、女性が使用する命令形に強さが、テ形に弱さが表現されて…
土井 裕文 研究論集 117 63-78, 2023-03
...本研究は関西外国語大学スペイン語学科1年次のスペイン語の文法用・会話用教科書に現れるアラビア語起源の語を調査し、出現するアラビア語のアラビア文字による情報やアラビア語における頻度を紹介し、1年次で学ぶスペイン語の単語の知識がアラビア語学習にどのぐらい助けになるかを考察する。 初級の教科書では、だいたい8ページに1単語程度がアラビア語起源であった。...
小栗 裕子 研究論集 117 357-364, 2023-03
「教材」は「学習者」、「教師」と共に授業を構成する三大要素の一つだと言われている。教材と学習者、教材と教師はそれぞれ密接な関係にあり、教材の内容が学ぶ側にとって理解しやすく、興味・関心があり自主学習にも適していれば、自ずと学習意欲は高くなる。また教師が主に使用する教科書(教材)は指導法に大きく影響を与えている。しかしながら、中学校・高等学校の教員になるために必要な「英語科教育法」の主要なテキスト…
Gonzalez Basurto Grace 研究論集 117 255-268, 2023-03
The article examines the public economics of mega-events in the Japanese host cities of Tokyo (2020 summer Olympics), Osaka (Expo 2025), and Sapporo (2030 winter Olympics). The hosting of a …
光信 仁美 研究論集 117 365-377, 2023-03
日本語の連体修飾節の意味的機能については、これまで制限的用法/非制限的用法という区別のもとで議論されてきた。こうした先行研究を前提としながら、本稿では、収集した用例をもとに、修飾句の機能と被修飾名詞のタイプについて、これまで無視されてきたと思われる類型の存在を指摘する。 先行研究では、非制限的用法において被修飾名詞となりうるのは、固有名詞や人称代名詞などに限定されるという共通了解が見られるが、本…
スミザース 理恵 研究論集 117 17-30, 2023-03
Shakespeare 時代の道化役者 Robert Armin が舞台で演じた宮廷道化師に、実在した宮廷道化師の影響を読み取る。役者兼作家であった Armin が残した道化研究書 Foole upon Foole(1600)から、実在した道化師たちに関する Armin の知識と理解を明らかにし、彼がそれを役作りにいかに反映させ、舞台で宮廷道化師たちを演じていたのかについて論考する。特に、Foo…
山本 祐子 研究論集 117 31-48, 2023-03
Adventures of Huckleberry Finn は20世紀後半の黒人公民権運動の高まりを受けて、南北戦争と奴隷解放に偏重した作品解釈が続いてきた。しかし Huckleberry Finn は、これまで一切触れられてこなかったが、米墨戦争の真っただ中にあった。米墨戦争は、アメリカによるメキシコへの侵略戦争であり、米兵による戦争犯罪も多く記録されていることから、歴史および文学研究では黙…
髙木 綾 研究論集 117 217-235, 2023-03
Economic relations among allied countries have long been examined in international relations, but research usually focuses on trade. In this paper, I apply and extend this argument to inward foreign …
柿木 重宜 研究論集 117 179-196, 2023-03
本稿では、稀代の言語学者藤岡勝二の音声中心主義思想とその淵源を、彼のアルタイ諸語研究とローマ字化国語国字運動を通して考察した。藤岡が逝去した後、膨大な資料のアルタイ諸語文献の翻訳が残されたが、藤岡は、その資料を、ローマ字転写(transcription)をした後、翻訳をしていた。類まれな語学の才を有した藤岡でさえも、縦文字のアルタイ諸語文献を、ローマ字化しなければ理解できなかった。また、藤岡は、…
袖川 裕美 研究論集 117 397-404, 2023-03
森田, 健宏, 田爪, 宏二 教職研究・実践集録 16 1-10, 2023
機関リポジトリ
Sooyeon Kim Ritsumeikan Journal of Asia Pacific Studies 41 (1), 22-, 2023
Issues associated with the African continent have been rising on the foreign policy agendas of China, Japan, and South Korea in recent decades. Considering that a policy agenda may influence the …
川上 若奈 教育学研究 90 (1), 89-101, 2023
<p> 本稿では、19世紀フランスの作家、批評家テオフィル・ゴーチエが「芸術至上主義」思想を形成していく過程を、胎動、誕生、展開に区分して探った。彼は、道徳的教訓を示すという芸術の直接的な有用性を否定しながら、美しさに触れることにより人間の本性を向上させるという有用性を認め、そのための趣味を惹起し育むという芸術教育論を展開した。この意味で、彼を自律的な芸術のもつ教育的意義を主張した人物として再評…
戸谷 洋志 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (12), 691-691, 2023
安井 寿枝 日本方言研究会研究発表会発表原稿集 116 (0), 25-32, 2023
藤村 宣之, 高橋 雄介, 鹿毛 雅治, 工藤 与志文, 楠見 孝, 篠原 郁子 日本教育心理学会総会発表論文集 65 (0), 38-39, 2023
武藤 世良, 篠原 郁子, 針生 悦子, 仲 真紀子, 三宮 真智子 日本教育心理学会総会発表論文集 65 (0), 60-61, 2023
岡田 広一 近畿の産業遺産 16 (0), 31-50, 2022-09-15
近畿地方, 特に神戸市や阪神間を舞台にした小説などの文学作品に書かれている鉄道や都市景観の誕生・変遷と現状についての解説である.
趙 嵐, 籠谷 香理 研究論集 116 105-120, 2022-09
中国語の助詞❝了❞は、ピンイン習得などを含めた基礎文法を中心とした入門段階を経た後の初級段階で導入されることが多い。学習者にとっては、習得困難な文法項目であり、中国語をマスターするための難関の一つと言える。しかし、現在のところ、日本人の中国語学習者が❝了❞を学習する際抱えうる問題点をまとめ、さらに❝了❞の誤用を防ぐような教授法ついての研究はまだ不十分と言える。 …
平田 一郎 研究論集 116 121-139, 2022-09
心が世界に遍在する、あるいはあらゆる事物が心を有するという汎心論は、特にこの科学の時代においては常識と衝突する考え方である。しかし興味深いことに近年分析哲学の心の哲学において汎心論が主要な論題となっている。それはG.ストローソンの議論が端緒となったものである。ただそこでの議論は、汎心論に基づく世界や自然像がどのようなものとなるのかということを論ずるよりも、物理主義を貫徹しようとしながらも、消去で…
Letelier Paula 研究論集 116 71-86, 2022-09
El objetivo de este artículo es mostrar una serie de actividades pedagógicas que se realizaron en el aula de ELE para desarrollar las competencias interculturales a través de tres microrrelatos …
笠井 正隆 研究論集 116 199-212, 2022-09
2020年度に実践したオンラインでのグローバル教育実践の効果と課題を報告する。本コース(履修者数20名)の全授業数の内15レッスンで「グローバルな視野」を育成するためのオンライングローバル教育を反転授業形式で実施し、履修者のグローバルな学びに対する効果、効率、魅力を検証した。プリテスト・ポストテスト、振り返りノート、アンケート、そしてMoodleの統計データを分析した。結果、本コース全体で「グロ…
津田 太郎 研究論集 116 141-157, 2022-09
The dominant political party in Italy for most of the postwar period, the Christian Democratic Party (Democrazia Cristiana, or DC) defined Italian government from the end of World War II until the …
柳田 玲奈, Lagones Jakeline 研究論集 116 17-31, 2022-09
The teaching-learning process of Spanish as a foreign language (ELE) is limited due to some factors. This study presents a methodological proposal, that is, Edpuzzle for ELE, through a mixed …
姜 京守 研究論集 116 213-233, 2022-09
本研究では、個別化された商品情報を提供するECサイト/アプリの利用者を対象に、消費者の利用意思決定の過程を明らかにした。推薦サービスの有益性は、商品情報の個別化によって高められていると推測できるが、消費者が個別化推薦サービス(PRS)を利用するメカニズムを解明する実証研究は少ない。本研究では、PRSに対する知覚がサービスの認識と態度を媒介して行動意向に及ぼす影響を検討した。併せて、個人的革新性に…
安井 寿枝 研究論集 116 87-104, 2022-09
本稿は、高浜虚子の三作品「風流懺法」「斑鳩物語」「大内旅宿」にみられる京都府方言・奈良県方言・大阪府方言の特徴を確認し、虛子の各方言に対する意識を考察するものである。それぞれの方言が特徴的に用いられているのは、尊敬語表現・文末表現・接尾辞であった。尊敬語表現の助動詞では、京都府方言は「お~やす」が、大阪府方言は「やはる」が特徴であり、奈良県方言は両方言の特徴を併せ持っていた。また、「なはる」は京…
豊田 順子 研究論集 116 1-16, 2022-09
Over the past three decades, applying L1 WTC studies, second language acquisition (SLA) research has attempted to probe into why some L2 learners are willing to speak L2 while others are not, and …
山本 涼平, 角田 侑史 研究論集 116 235-249, 2022-09
Metropolitan areas often have multiple airports. We investigate potential policies to elicit their complementary functions in emergencies. An economic model is constructed for a metropolis that is …
橋本 史帆 研究論集 116 51-69, 2022-09
『ジョン・カルディゲイト』では、ジョンとユーフェミアがイングランドからオーストラリアへ移住する。その後、二人はそれぞれ帰国するが、この二人の移住と帰国には、トロロープのオーストラリアに対する否定的な考えが表出されている。一方、作家は登場人物の人生を介して、オーストラリアの可能性を指摘し、植民地の力を取り込むイングランドの伝統的社会も描いている。小説では、ジョンを含めた中流階級以上の人々の暮らしは…
友田 奈津子 研究論集 116 33-50, 2022-09
ジョン・ダンは自分の死を熟考し、その思索によって編み出されたイメージを聖俗の壁を超え、展開した詩人として知られている。中世以来の「死を想え」という語に縮約された感性は、ルネサンス期においても見られ、当時、こうした死への省察は、肉体と魂を二元論的に捉える新プラトン主義の浸透などにより強調され、高慢を抑制する方策として肉体への蔑視を生んだ。執拗に肉体を「塵・土塊」と呼ばせ、さらには魂にとっての「牢獄…
藤田 弘之 研究論集 116 179-197, 2022-09
本論文は世界初の全国規模の教師の団体として1847年に設立されたスコットランド教育協会が、如何なる経過で設立され、教師の地位向上のため如何なる活動を展開してきたかを明らかにすることを目的とする。国により、また学校の種別段階によって異なるが、歴史的に教師の地位は低かった。この状況を改善すべく既成専門職の事例に触発されて設立されたのがEISであった。EISは設置後、資質能力の確保向上、教育改革方策に…
小林 貴之 研究論集 116 159-177, 2022-09
不法妨害行為により航空機が地上第三者に損害を与えた場合、2009年不法妨害損害条約は運航者に責任制限を認める一方、地上第三者への追加的補償を行うために国際民間航空補償基金を創設することとした。この基金の制度設計に関して、1971年グァテマラ議定書における国内補助補償措置および1992年国際油濁補償基金条約における国際油濁補償基金との比較検討を行なうことにより、その問題点を明らかにしようとするもの…
鶴見 直人 研究論集 116 269-275, 2022-09
柊元 弘文 研究論集 116 251-268, 2022-09
本稿では、まず、洋楽を用いた英語授業の歴史及び第二言語習得における洋楽使用の意義・位置づけについて考察し、授業実践報告を先行研究として取り上げ、洋楽が英語学習者の動機づけ・その維持・向上・情意フィルターを下げる上で極めて重要な役割を果たすことを明らかにする。次に、筆者が2020年度・2021年度の秋学期に本学短期大学部において実践した、洋楽を用いてTOEICスコアアップを目指す授業の狙い・具体的…
仲川 浩世, フリン マイケル メディア・英語・コミュニケーション 3 (1), 133-151, 2022-07-01
<p>本研究は、ビデオを利⽤した指導が語彙知識習得に効果的かを調査するためのものである。タスクとして、クローズディクテーションを⽤いて社会問題などのテーマに対するコンテンツ知識と語彙知識の習得の測定を試みた。対象は日本人短期大学生であり、素材にはアメリカ政府機関より配信された地球温暖化のビデオ映像を⽤いた。そして、3 …
柿木 重宜 全国大学国語教育学会国語科教育研究:大会研究発表要旨集 142 (0), 269-272, 2022-05-28
片山 慶隆 京都メディア史研究年報 8 129-148, 2022-04
DOI HANDLE
安井 寿枝 日本語の研究 18 (1), 118-125, 2022-04-01
淺田, えり佳 九大英文学 64 21-34, 2022-03-31
I.序 / II.母の不在 / III.「父の家」への逃避 / IV.結び
堀江 康𤋮 經濟學研究 88 (5/6), 47-78, 2022-03-30
1.はじめに / 2.分析の前提と主要指標の動向 / 3.コロナ禍の影響 / 4.信用金庫経営とコロナ禍 / 5.合併効果の検証 / 6.信用金庫の存在意義と課題 /
DOI HANDLE Web Site
小田桐, 確 人権を考える 25 85-93, 2022-03
明石, 一朗 人権を考える 25 45-55, 2022-03
西川, 学 人権を考える 25 95-106, 2022-03
久礼, 義一 人権を考える 25 57-84, 2022-03
朴, 育美 人権を考える 25 17-31, 2022-03
堅田, 利明 人権を考える 25 1-15, 2022-03
渡邉, 登至明 人権を考える 25 33-43, 2022-03
崔 麗超 研究論集 115 189-198, 2022-03
近年、技術革新、顧客の嗜好の多様化、製品ライフサイクルの短縮化など市場の不確実性が高まっている。これらの変化に速やかに対応するため、M&A(企業合併・買収/Merger &Acquisition)戦略をとる企業が増えてきた。本稿の目的は、散発的に議論されてきたM&Aの課題を、その研究史に鑑みてレビューし、個々の関係性を整理することにある。 …
小林 貴之 研究論集 115 169-187, 2022-03
現在、世界の主要航空会社は自主運航路線の数倍にも及ぶコードシェア路線によって、営業上の国際ネットワークを構築している。このコードシェアにおいて、契約運送人と運送契約を締結した旅客が、実行運送人に対して不法行為責任に基づく損害賠償請求を行った場合に、実行運送人に条約上または運送約款上の責任制限をどのように認めるかが、国際航空運送法上の大きな課題となっていた。本稿は、1929年ワルソー条約、1955…
白 煜 研究論集 115 137-150, 2022-03
近年、21世紀型の人材育成として、キーコンピテンシーを核とした発信型の人材が求められるようになり、教師中心の授業(teacher-centered)から学習者中心の授業(students-centered)への変化が注目されるようになった。これは同時に、教師が一方的に学習者に知識を詰め込む知識伝達型の授業モデルから、学習者の自主性を育てる学生参加型、情報発信型、そして自己発見型の授業モデルへの変…
蔦田 和美 研究論集 115 103-118, 2022-03
The ability to communicate one’s ideas and opinions clearly is of vital importance in today’s age of unpredictability and complexity. From a perspective of English writing pedagogy, university …
スミザース 理恵 研究論集 115 51-65, 2022-03
1604年の Othello 初演当時、道化役者 Robert Armin が演じていた役柄は Iago と Clown のどちらかであるとして、これまで議論が交わされながらも確定には至っていない。両役は、ほぼ同時に舞台に登場するため、Armin がこれら二役を同時に演じていたと考えることは不可能である。1599年に宮内大臣一座に入団した Armin …
姜 京守 研究論集 115 253-274, 2022-03
近年、コロナ禍の影響により、多くの消費者が EC 市場の利便性を認知、あるいは再認識したことで、その市場規模はますます拡大している。本稿では、今までの IMC 研究であまり対象とされてこなかった EC 業界に着目し、EC ブランドの IMC 活動(一貫性、相互作用性)がブランド信頼とコミットメントを媒介して購買後の消費者行動に及ぼす影響のメカニズムを検討した。その結果、1)一貫性は信頼のみに直接…
中村 不二夫 研究論集 115 13-32, 2022-03
In Present-day English, the number twenty-one is expressed cardinally as twenty-one. In the past, one and twenty and twenty and one were also available. This paper attempts to expound on the ways in …
Knowles Lawrence 研究論集 115 67-83, 2022-03
This study examines student opinions on, and preferences for, three modes of online language learning: asynchronous, synchronous and hybrid. The study took place at a Japanese university in Spring …
白崎 護 研究論集 115 199-217, 2022-03
政治意識へ影響する情報源は対人環境とメディアに大別される。調査や実験を設定する難度、および論点を限定する事情に基づき、政治意識へ影響する情報源を考察する場合はいずれか一方のみ扱う研究が一般的である。他方、政治意識へ影響する情報源を最初に実証したコロンビア学派は、両情報源の関係を考察していた。だが、同学派以降の研究は有権者の心理から直接に投票行動を説明するモデルが主流となるため、両情報源に対する注…
柿木 重宜 研究論集 115 33-50, 2022-03
柿木(2019)では、言語学者藤岡勝二(1872‐1935)の言語思想を軸にして、ローマ字化国語国字運動の実態を考察した。藤岡は、東京帝国大学文科大学言語学科教授を25年余り務め、生涯ヘボン式ローマ字の正当性を唱え、ローマ字化国語国字運動に尽瘁した。しかしながら、彼が牽引した「ローマ字ひろめ会」の実態については、未だ十分に考察できたとはいえない。この点を考慮して、本稿では、「ローマ字ひろめ会」を…
白井 徹, 木内 誠 研究論集 115 275-286, 2022-03
バスケットボール競技における重要な要素として対戦チームの特徴を把握することがあげられる.そこで本研究は,女子学生バスケットボールリーグ戦を対象としてチームの特徴を明らかにすることを目的とした.調査方法として,Z 地区大学女子学生リーグ戦におけるスタッツを収集し,チームの特徴を明らかにするために主成分分析を用いた.分析の結果,チーム特徴として13分析項目から 4 …
滝川 好夫 研究論集 115 239-251, 2022-03
日本固有の文化の1つと言われているのが「文系(文科系)」と「理系(理科系)」の区別である。J.S.ミル『大学教育について』(1867年)は学生が大学で本来学ぶべきことは古典言語(文系)と現代科学・技術(理系)の両方であると論じ、J.S.ミル『自由論』(1869年)は、人間が発達するためには、「自由」と「多様性」の 2 …
廖 修雅 研究論集 115 151-168, 2022-03
新型コロナウイルス感染症は台湾の雇用にも大きな影響を与えている。台湾政府は、SARS 危機や世界金融危機の際に構築した枠組みを活用し、労働者に対して種々の支援を行っている。一時給付金、職業訓練支援策、休業制度がそれであるが、課題がないわけではない。 一時給付金は労働者の生活を支えるための短期的な支援としての意味合いを有するものであるが、感染症が終息するまでには時間がかかることが予想される。一時給…
藤田 弘之 研究論集 115 219-237, 2022-03
本稿は教育関係者の専門職団体であるスコットランド総合教職評議会の下で2020年に決定され、2021年8月より実施された教師の改訂専門職基準につき、それが2012年の策定以後如何なる経緯で改訂されたか、それはどのような内容で2012年版の専門職基準とどう相違し、如何なる特徴を持っているかについて明らかにすることを目的とする。専門職団体にとってその構成員の専門職としての資質能力を維持向上させ、また倫…
近藤 富英 研究論集 115 301-312, 2022-03
英語での効果的でストレスの少ないコミュニケーション活動のためには、発音や文法の他に英語におけるコミュニケーション・スタイルの違いや英語独特の会話の展開の仕方も同時に知ることが必要になってくる。すなわち「英語での装い方」、「英語らしい話し方」とは何かということである。アメリカのテレビドラマの一部分を使って、とくに「説得場面」を取り上げてその特徴や日本語との違いに言及している。英語圏の価値観はその人…
伊東 治己 研究論集 115 119-136, 2022-03
現在、日本のみならず世界的な規模で CLIL への関心が高まっている。1990年代半ばにヨーロッパで生まれた新しい教育的試みであり、正式には Content and Language Integrated Learning、日本語では「内容言語統合型学習」と呼ばれている。現在、CLIL には多様な形態が認められているが、本来は学校で習う教科を通常の教授言語(通常学習者の母語)ではなく、外国語で学…
安井 寿枝 研究論集 115 287-299, 2022-03
本稿は、学校教育における方言の扱いについて、アンケート結果を用いて生徒側の視点から確認したものである。アンケート結果からは、小学校で何かしらの方言教育を行った記憶が多いことが明らかとなった。一方、高等学校では授業で方言を扱うことが減るものの、他地域の人と接する機会が増えることで方言に対する意識が芽生え始め、そのような意識が方言についての学習の動機づけになっていると考えられる。方言教育の内容に注目…
Patton Elliot, Paul Tuke 研究論集 115 85-102, 2022-03
This study, conducted during the second of two semesters that were managed primarily online in 2020, sought to examine the means by which instructors can reduce the potentially harmful effects of …
豊田 順子 研究論集 115 1-12, 2022-03
Around the world, many studies have investigated Willingness to Communicate (WTC) in language learning. However, few studies have explored adolescent EFL learners’ WTC. This study attempted to …
福池, 秋水, 倉沢, 郁子 関西外国語大学留学生別科日本語教育論集 32 21-42, 2022
宮内, 俊慈 関西外国語大学留学生別科日本語教育論集 32 87-103, 2022
実践報告
西郷, 英樹, 清水, 崇文 関西外国語大学留学生別科日本語教育論集 32 43-72, 2022
友宗, 朋美 関西外国語大学留学生別科日本語教育論集 32 163-177, 2022
本橋, 美樹, 石澤, 徹 関西外国語大学留学生別科日本語教育論集 32 73-86, 2022
高屋敷, 真人 関西外国語大学留学生別科日本語教育論集 32 105-122, 2022
調査報告
鹿浦, 佳子 関西外国語大学留学生別科日本語教育論集 32 149-161, 2022
宮内, 俊慈 関西外国語大学留学生別科日本語教育論集 32 123-148, 2022
福池, 秋水 関西外国語大学留学生別科日本語教育論集 32 1-19, 2022
渡辺 弥生, 西山 久子, 田中 淳子, 原田 恵理子, 杉本 希映, 押尾 恵吾, 篠原 郁子, 小泉 令三 日本教育心理学会総会発表論文集 64 (0), 36-37, 2022
川村 悟 日本経営診断学会論集 22 (0), 34-40, 2022
<p>中小企業診断士における資格休止者を取り上げる。休止者は増加傾向にあり,さらに進行すれば中小企業支援の停滞につながりかねない。研究目的は資格者が活躍しやすい環境づくりに貢献することである。実態を洗い出すため,リサーチ・クエスチョンを「資格休止者の典型例とはどのようなものか」と設定する。文献・資料を用いて,年代は40~50代,職業は民間企業の属性が多数を占める,自己啓発志向が強い者が休止に陥る…
篠原 郁子, 石橋 美香子, 金重 利典, 平田 悠里 日本心理学会大会発表論文集 86 (0), 2EV-055-PO-2EV-055-PO, 2022
原田 新, 山根 隆宏, 石本 雄真, 日潟 淳子, 田仲 由佳, 王 松, 野上 慶子 日本心理学会大会発表論文集 86 (0), 4AM-008-PC-4AM-008-PC, 2022
奧 忍, 菅 道子, 笹野 恵理子, 杉江 淑子, 村尾 忠廣, 河村 晴久, 相模 浩史 音楽教育学 51 (2), 56-63, 2022
柿木 重宜 全国大学国語教育学会国語科教育研究:大会研究発表要旨集 141 (0), 259-262, 2021-10-16
塚田 泰彦 全国大学国語教育学会国語科教育研究:大会研究発表要旨集 141 (0), 267-270, 2021-10-16
吉見 毅彦, 小谷 克則 教育システム情報学会誌 38 (4), 353-357, 2021-10-01
宮本 舞 環境経済・政策研究 14 (2), 64-67, 2021-09-26
姜 京守 研究論集 114 359-379, 2021-09
近年、コンビニ業界を取り巻く環境が厳しさを増す中、コンビニ各社においては顧客との関係を一時的な購買関係で終わらせず、継続的な関係を維持することが極めて重要となっている。その一つの施策として、IMC によるブランド価値の向上が挙げられる。本研究では、IMC の一貫性に対する顧客の知覚がブランド知識を介して購買後の消費者行動に与える影響について検討した。大学生のコンビニ利用者から得られたデータを用い…
砂原 由美 研究論集 114 139-155, 2021-09
メキシコ人作家フアン・ルルフォ Juan Rulfo の小説『ペドロ・パラモ』Pedro Páramo には複数の語り手が存在する。その語り手の 1 人であるフアン・プレシアドの物語言説は、自分自身の経験について物語る自己物語言説である。自己物語は常に「語り得ないもの」を前提とすることを主張する浅野智彦の自己物語論を援用することで、語り手フアン・プレシアドの寡黙な態度は、自己物語の限界点を超えて…
柏原 和子 研究論集 114 121-138, 2021-09
本論はジョン・アップダイクの最後の作品となった詩 Endpoint を創作過程における作家の病状と重ねて分析することにより、死を目前にした作家の心象風景を明らかにしたものである。アップダイクは若い頃より苛まれてきた死の恐怖を芸術と宗教に慰めを得ながら自己の存在意義を確立することで緩和してきた。特に自分の遺伝子が子や孫に受け継がれ自分が生命のリンクとして自然の営みに関わっているという認識は死の恐怖…
藤田 弘之 研究論集 114 301-318, 2021-09
本稿は教育関係者の専門職団体であるスコットランド総合教職評議会(General Teaching Council for Scotland、以下GTCS)を参考に設立されたブリティッシュ・コロンビア教師協会(British Columbia College of Teachers、以下BCCT)が、如何なる経緯で設立され、どんな活動を展開したか、またその過程で如何なる問題が生じたか、その挫折要因…
安井 寿枝 研究論集 114 39-58, 2021-09
本稿は、『千と千尋の神隠し』にみられるキャラクター言語の表現を示したのち、どのように英語翻訳されているかを確認したものである。日本語では自称詞や対称詞の語形の違いによって、人間界に属するものと油屋の世界に属するものというキャラクターを表現していたが、英語ではキャラクター言語としての一人称や二人称が日本語ほど機能していないことが示された。また、要求表現に注目すると、日本語の台詞では、湯婆婆が命令形…
白崎 護 研究論集 114 267-284, 2021-09
フェアネスドクトリンが廃止された後、インターネットが普及した今世紀以降のアメリカのメディアに対する市民の党派的な選択的接触の過程、および党派性におよぼす選択的接触の影響を考察する。多様な分析手法に基づく近年の実証研究を検討した結果、その知見の多くは政治情報に対する選択的接触の傾向を示しつつも、党派的な分極化に対する過度の懸念を否定する。その理由として、インターネット閲覧全体に占める政治情報の閲覧…
Fedorowicz Steven C. 研究論集 114 319-337, 2021-09
A new city hospital in Hirakata, Osaka opened in 2014. In 2011, a small group of deaf citizens requested a much-needed service at the new hospital: on-site, full-time medical interpretation in …
小田桐 確 研究論集 114 207-226, 2021-09
同盟は、勢力均衡を実現する手段として規定される。確かに、ユトレヒト条約(1713年)で「勢力均衡」が欧州国際社会の原則として明文化されて以降、19世紀のウィーン体制までに形成された大国間の同盟は、欧州の勢力均衡の回復という同一の目的を掲げていた。その一方で、大国の行動様式や同盟の機能には差異が見られた。18世紀には、国益を一方的に追求する側面が強かったのに対して、19世紀前半には、欧州全体の安定…
滝川 好夫 研究論集 114 285-300, 2021-09
第2節でWicksell『金利と物価』に基づいて「自然利子率 vs. 市場利子率」と物価水準変動のモデルを展開し、第3節で「自然利子率 vs. 市場利子率」の視点からウィクセルとケインズ『貨幣論』の対応関係、第4節でウィクセルとケインズ『一般理論』の対応関係を論じ、第5節でウィクセルの「自然利子率 vs. …
小嶌 典明 研究論集 114 339-358, 2021-09
新型コロナウイルス感染症に対する対策は、新型インフルエンザ等対策特別措置法(特措法)のもとで講じられ、事業者等に対してこの特措法に基づく要請が行われている。しかし、新聞等で報じられたデパート等への休業要請やプロ野球の無観客開催要請は、特措法に定める緊急事態措置に関する規定を根拠とするものではなかった。特措法に基づく要請は、これが行政手続法にいう行政指導の性格を有する場合であっても、要請に応じるか…
中野 研一郎 研究論集 114 91-109, 2021-09
「認知言語学における言語習得原理を応用した小学校英語教材の開発・使用・検証研究」は、英語学習プログラム「(通称) ふくろう先生」として実装され、2021年 3 月より Version 1 β版として下記 URL (https://omni-system-fukurou.web.app/) にて無償公開された。これには、認知言語学と脳科学の知見を反映する学習プロセスが組み込まれており、目標言語をダ…
山口 真史 研究論集 114 1-19, 2021-09
This paper provides a possible solution to the issue of whether functional projections are necessary for secondary predicates. Focusing on manner adverbs and resultative predicates in Japanese …
溝口 聡 研究論集 114 177-194, 2021-09
本稿は、アジア系初の下院議員となったダリップ・シン・サウンドの前半生に焦点をあてながら、アメリカにおけるインド移民史の第一期にあたる20世紀前半までのインド系アメリカ人の歴史を考察するものである。先行研究では、アメリカにおけるアジア系政治家の先駆者であるサウンドについて、モデル・マイノリティ論や米ソ冷戦下の人種政治との関係性の中で評価される傾向が強かった。対する本稿は、20世紀前半のアメリカのイ…
楊 冠穹 研究論集 114 111-120, 2021-09
作品のジャンルが異なるとはいえ、同様にポスト鄧小平時代に青春を過ごした世代として、「詩界80后」と「新概念作家群」には多くの相違が見られる。例えば、今もインターネットを重要な根拠地とした「80后」詩人たちは、民間活動として詩の創作や自主出版を経て、ようやく体制内の文芸誌にデビューし、商業出版とはあまりかかわらないような姿勢を取ってきた。一方、「新概念作家群」は、中国作家協会直属の青少年文芸誌であ…
趙 嵐, 籠谷 香理 研究論集 114 59-72, 2021-09
本稿では、中国語初級学習者がよく間違える‟是……的”構文を主とした 3 回分のテストを分析・考察した。結果、学習者の間違いは‟是……的”構文は話し手・聞き手の共通認識があってからの発話だとの理解不足、「V了」構文との混同、動作自体の取り立て、‟是”の位置の間違え、などから生じていることが判明した。 …
中村 不二夫 研究論集 114 21-38, 2021-09
In Present-day English, the number twenty-one is expressed ordinally as twenty-first. In the past, however, English had a different numerical system. The OED², for example, refers to …
長瀬 由美 研究論集 114 245-265, 2021-09
En el presente, ofrecemos un análisis interpretativo del aspecto diplomático de las actividades misioneras y pastorales del Monseñor Miguel Ángel Olano y Urteaga, capuchino misionero vasco y obispo …
相原 里美 研究論集 114 73-90, 2021-09
高等教育機関において、第二外国語または副専攻として中国語を学ぶ学習者に対する中国語作文指導は、カリキュラムや時間的制約により、教員の裁量に委ねられているのが現状である。そこで、筆者は学習者に限られた時間のなかで効率よく中国語作文に取り組ませるため、機械翻訳を活用した中国語作文指導を試みた。その結果、日本語母語話者の学習者が作成した中国語作文(日本語付き)とそれを添削した中国人チューターの中国語を…
小林 貴之 研究論集 114 227-244, 2021-09
航空機による地上第三者損害を規律する不法行為責任条約として現在発効しているものは1952年ローマ条約および1978年ローマ条約改正議定書であるが、現代の補償水準からは、あまりにも運航者の責任制限額が低いものとなってしまっている。国際民間航空機関は、このローマ条約の現代化を目指し、2009年通常損害条約と2009年不法妨害損害条約を採択したが、未だに発効の目途は立っていない。本稿は、契約責任条約と…
平田 一郎 研究論集 114 157-176, 2021-09
現在の心の哲学において主流となっているのは、世界の全ての物事は物理的であり、全ての現象は物理的な性質に還元されるという物理主義である。 一方ホワイトヘッドのコスモロジーは無機的なものも含めたすべての生起が何らかの経験をしている経験の主体であるという汎経験論であるため、バークリー的な主観的観念論であるという印象さえ与えている。 …
岸野 浩一 研究論集 114 195-206, 2021-09
諸国家からなる世界を共通の規則と制度が存在する国際社会として理解する国際関係論の英国学派は、多元的なグローバル国際社会の秩序を支える外交や勢力均衡といった国際制度の存在を説き、それらの分析を展開してきた。しかし、制度が「存在する」とはいったいいかなる事態なのか。哲学の観点を重視するとされてきた英国学派において、国際社会の哲学的基礎(存在論)についての思索は充分に深められてきたとは言い難い。国際社…
塚田 泰彦 全国大学国語教育学会国語科教育研究:大会研究発表要旨集 140 (0), 245-248, 2021-05-29
柿木 重宜 全国大学国語教育学会国語科教育研究:大会研究発表要旨集 140 (0), 241-224, 2021-05-29
京都メディア史研究年報 7 9-89, 2021-04
『テレビ的教養 --一億総博知化への系譜』を読みながら. 本田毅彦(京都女子大学教授) [10]
宮津 多美子 女性学 28 (0), 140-148, 2021-03-31
堀江 康𤋮 經濟學研究 87 (5/6), 1-33, 2021-03-30
1.はじめに / 2.地域銀行に関する先行研究の特徴 / 3.地域経済と地域金融機関の現状 / 4.経営形態変革と店舗調整 / 5.収益力の検証 / 6.2018年以降の合併 / 7.地域銀行の経営再編と課題
魚住, 真司 人権を考える 24 59-74, 2021-03
岡田, 広一 人権を考える 24 75-103, 2021-03
西川, 学 人権を考える 24 125-133, 2021-03
渡邉, 登至明 人権を考える 24 27-46, 2021-03
久礼, 義一 人権を考える 24 105-123, 2021-03
堅田, 利明 人権を考える 24 1-11, 2021-03
朴, 育美 人権を考える 24 13-26, 2021-03
明石, 一朗 人権を考える 24 47-58, 2021-03
Yoo Kate Inyoung 研究論集 113 231-244, 2021-03
The issue of labor shortage has become a significant challenge, especially for the hospitality sector, which heavily relies on human interaction to satisfy its customers in Australia. Recruitment of …
橋本 史帆 研究論集 113 37-51, 2021-03
本稿では、ヴィクトリア朝時代の移住と帰国にまつわる問題が、トマス・ハーディの『日陰者ジュード』においていかにアラベラとファーザー・タイムに表出されているか検証した。アラベラのオーストラリア移住には、国内の不要者を追い出そうとする排他的移住政策と、イギリスに見切りをつけた人々によって行われた移住が描きこまれていた。しかし、アラベラの移住は家族との関係悪化とイギリスへの帰国という形で終わる。これは、…
チャクル ムラット 研究論集 113 319-336, 2021-03
本研究の課題は、教育における漫画の可能性に着目して、トルコにおける漫画の歴史的な変遷を検討し、今日的な動向からその位置づけと意義を明らかにすることである。トルコでは漫画が100年以上の歴史を持っている。その間、第1次世界大戦、独立戦争そして共和国宣言を経て、新しい国づくりと国民の西欧的な新生活に慣れていく過程で漫画は啓発機能や情報提供機能により国民の教育に重要な役割を果たしてきた。1980年代以…
林 美智代 研究論集 113 151-167, 2021-03
戦闘を回避してスペインに征服されたタラスコ王国は破壊されなかったために、かえって社会を構成していた様々なエスニック集団を温存することになった。征服から植民地初期の激動期において、君主が処刑されると、先スペイン期に王国に統合されていたはずの先住民貴族や彼らが帰属するエスニック集団が、権力の奪取や特権・権利の温存のために、王国成立以前にまで遡る各集団の歴史に依拠して、抗争や訴訟を展開した。スペイン支…
長瀬 由美 研究論集 113 189-211, 2021-03
En este trabajo abordamos el análisis interpretativo de la fuente referida al Obispo de Guam, Miguel Ángel Olano y Urteaga, conservada en el Archivo Histórico de los capuchinos en Pamplona, España. …
白崎 護 研究論集 113 169-187, 2021-03
2019年参議院議員選挙の公示期間前後におけるパネル世論調査に基づき、インターネットの利用が政治意識の分極化を導く過程と程度を解明する。自民党の党派性に偏るインターネット環境と、自民党以外の党派性(中立も含む)を含むインターネット環境を比較した場合、前者の環境に置かれる効果は以下の通りである。 政党に対する感情温度では、立憲民主党に対する世間の注目に隠れる形となった立憲国民党、そして地域政党の性…
小林 貴之 研究論集 113 213-230, 2021-03
今日の航空運送事業においてオーバー・ブッキングは不可避であるが、そのために搭乗拒否となった旅客に対する保護法制として代表的なものは、米国運輸省の定める連邦規則第14編第250条と欧州連合の定める EC 規則第261/2004号である。本稿においては、これらの旅客保護法制における自主協力旅客、搭乗拒否旅客、優先搭乗基準および補償金額などを比較検討することにより、旅客と航空会社の利益を均衡させる制度…
Patton Elliot 研究論集 113 65-79, 2021-03
Group work is a common feature of university English courses, and the way that instructors create student groups is the focus of this research project. This study focused on three techniques for …
津田 太郎 研究論集 113 305-318, 2021-03
In this Research Memo, I survey the state of the field in my area of specialization, postwar Japanese political history, comparing the academic landscape in the three countries where I have …
Knowles Lawrence 研究論集 113 53-64, 2021-03
This paper discusses the advantages of humor in the ESL classroom. Research indicates that humor eases the stress of being a second language learner, brings attention to grammatical structure, aids …
安井 寿枝 研究論集 113 119-134, 2021-03
本稿は、『白樺』創刊メンバーである里見弴に注目して、一人称小説の地の文において、どのような人称代名詞が使われているかを分析したものである。白樺派の一人称小説については、「自分小説」といわれるように「自分」を使うのが特徴だが、里見は「自分」をいっさい使っていないのが特徴である。里見が使っている人称代名詞は、「私」「俺」「予」「僕」「わたし」「あたし」であり、「私」の使用がもっとも多い。「私」が使用…
姜 京守 研究論集 113 265-284, 2021-03
本研究は、コンビニ業界の CSV 活動に対する消費者の認識と効果について検討したものである。同業界の経済的価値活動と社会的価値活動が企業イメージと信頼、そして顧客ロイヤルティにいかなる影響を与えているのかを解明することである。そのために、本研究ではコンビニを利用する20代の大学生を対象にアンケート調査を実施し、そこから得られたデータを用いて重回帰分析を行った。その結果、経済的価値活動は企業イメー…
宋 天鴻 研究論集 113 135-150, 2021-03
中国紹興方言において、動作の結果として具体物が特定の空間領域に存在することを表す文法形式は“V带”“V咚”“V亨”の三体系に分かれている。本稿ではその三者の使い分けに関して、新たに「具体物へのアクセスに対する制御権」という基準を提唱する。その基準から見ると、話し手が制御権を持つ領域での存在に“带”、聞き手が制御権を持つ領域での存在に“咚”、話し手も聞き手も制御権を持たない領域での存在に“亨”が用…
中野 研一郎 研究論集 113 99-117, 2021-03
標記「認知言語学における言語習得原理を応用した小学校英語教材の開発・使用・検証研究」を母体とする「AI アシスト・オムニ外国語学習システム」なる学際研究プロジェクトが、現在のコロナウィルスの感染拡大以前に、学校教育現場に DX (Digital Transformation)を齎す為に始められた。 この学際研究プロジェクトによる学校教育現場の DX …
蔦田 和美 研究論集 113 81-98, 2021-03
In Japan, the focus of English education in both junior high and high schools has generally been grammar instruction. It seems meaningful, given the significant linguistic distance between English …
伊藤 喜久代 研究論集 113 21-35, 2021-03
全国英語スピーチコンテストへ出場するため、約 2 か月の英語スピーチの集中指導(週 3 回~ 4 回、 1 回 2 時間程度)を受けた日本人英語学習者のトレーニング前とトレーニング後のスピーチ音声を音響分析し、英語母語話者の音声データとともに比較を行った。トレーニング後の発話音声は 3 名の英語母語話者によってトレーニング前よりも高く評価された。スピーチ内のターゲットフレーズ traffic …
四宮 康恵 研究論集 113 337-347, 2021-03
In the COVID crisis that started in early 2020, teachers throughout Japan suffered from another crisis besides worrying about getting sick. We needed to shift our 1st semester (April, 2020)classes …
谷本 由紀子, 谷本 義高 研究論集 113 285-303, 2021-03
本稿は、2019年 3 月に行ったイタリア・ヴェネツィアにおける現地調査と取材をもとに、オーバーツーリズムの現状と対応、政策について考察を加え、訪日外国人旅行者の急増により同問題が顕在化しつつある日本と京都における示唆を得ることを目的とする。本稿(2)は、本研究論集112号に掲載した本稿(1)の後編である。 …
山崎 のぞみ 研究論集 113 1-19, 2021-03
会話の語りで見られる初出の要素を導入する this は、それが後続談話の中心となる重要な要素であることを示し、聞き手の注意を引きつける役割を持つ。本研究は、導入的 this の談話的特徴を、生起環境や談話構造との関連で説明することを試みる。調査では Spoken BNC2014を使い、新情報導入構造である there was this+NP(名詞句) …
藤田 弘之 研究論集 113 245-263, 2021-03
本稿は教育関係者の専門職団体であるスコットランド総合教職評議会が、教師の専門的資質能力及び専門職倫理を確保するために、その基礎となる専門職基準及び専門職行為基準について、どのような経過でどのような基準を策定したか、またそれはどのような内容でどう作用しているか等について明らかにすることを目的としている。専門職基準は、専門職団体にとって不可欠なものであるが、1990年代終わりまで評議会にはそうした基…
宮下 國生 IATSS Review(国際交通安全学会誌) 45 (3), 232-241, 2021-02-28
<p>世界のロジスティクス先進国・地域のいずれが最も強い競争力を持っているのか。これについて、グローバル規模のアンケート結果に基づく世界銀行の調査報告書をはじめ、世界の主要国・地域のロジスティクス競争力を比較計測した拙稿もまた、EUの圧倒的な競争優位の存在を実証している。そこで本稿では、EUを輸出拠点として展開される主要国の海空運の代替行動を、期待運賃に基づく延期型ビジネスモデルとその形成の引き…
土田, 恵未 関西外国語大学留学生別科日本語教育論集 31 1-20, 2021
福池, 秋水 関西外国語大学留学生別科日本語教育論集 31 103-116, 2021
宮内, 俊慈 関西外国語大学留学生別科日本語教育論集 31 21-34, 2021
高屋敷, 真人 関西外国語大学留学生別科日本語教育論集 31 71-82, 2021