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検索結果 1,288 件

  • オンライン授業における協同的な活動への参加 : ナラティブ分析から見る大学生の試行錯誤

    土田 恵未 研究論集 119 133-149, 2024-03

    本稿は、大学教育の一般教養科目におけるオンライン授業において、学習者がどのように協同活動に参加し、どのような問題を抱えているかについて、学習者の知覚認識を探求したものである。個々人の経験とその解釈を理解するために、インタビュー調査を実施し、グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いてナラティブ分析を行った。調査の結果、学習者はウォームアップ活動の段階で対面授業時に近い相互行為空間の構築に努め、互…

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  • グリーン・アントレプレナーシップの概念的枠組みに関する考察

    崔 麗超 研究論集 119 105-120, 2024-03

    21世紀の経済成長は、環境・社会の持続性とともに実現するであろうと推察する。世界各国が低炭素経済の発展に関心を示している今日、グリーン・アントレプレナーは、こういった新形態の経済へ移行するための重要な推進役となる。グリーン・アントレプレナーシップの基本的なコンセプトは、環境意識・健康意識が高まる消費者に向けて、グリーンな製品・サービスを提供すること、それに従事する従業員のウェルビーイングの実現に…

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  • スペイン語におけるアラビア語起源の定冠詞 al- の有無

    土井 裕文 研究論集 119 33-47, 2024-03

    スペイン語で al- を冠する単語の多くはアラビア語起源だといわれる。al- はアラビア語の定冠詞であるのだが、その al- とアラビア語における語根に関連があるのかを考察する。結論は次の3つである。   1 . 語根に3子音を含んでいる場合(例:algodón)や、アラビア語の意味を保持している(例:adobe)など、アラビア語らしさを継承している場合に、al- がつきやすい。   2 . …

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  • 『ジキル博士とハイド氏』の酒が示唆する上下構造

    淺田 えり佳 研究論集 119 21-31, 2024-03

    ロバート・ルイス・スティーヴンソンの『ジキル博士とハイド氏』(1886)について、象徴的に描かれる酒と変身が上昇・下降のイメージを共有していることを論じている。本作品では随所でワインとジンが対比されているが、変身薬は調合に伴い水蒸気が生じる点と色彩の変化において、ジンと結び付けられていると推定できる。度々言及される霧も蒸気と近縁であってジンおよび変身薬と同類であり、ハイド同様に屋内への侵入者とし…

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  • 「グローバルな視野」の再定義の試み : グローバル教育の視点から

    笠井 正隆 研究論集 119 121-132, 2024-03

    グローバル教育は、グローバル社会に適切に対応できる人材育成を目的に「グローバルな視野」を育む教育手法である。2001年に主要文献等を分析して「グローバルな視野」の中心要素として「見方」の認識、異文化学習と異文化間コミュニケーションスキル、地球的相互依存関係、グローバル史、グローバルな問題、そしてグローバル社会への参加の 6 …

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  • 認可外保育園「GCC Kidsインターナショナルスクール」における道徳性の育成

    吉田 武男 研究論集 119 151-167, 2024-03

    本研究の目的は、幼児期における道徳性の育成に資する研究の一環として、日本のグローバル化された幼児教育施設の実践について調査し、グローバル化社会に適う道徳性の分析枠組みを見出そうとするものである。その第1歩として、日本の就学前教育施設の中から、未来志向的な保育・教育施設を例として1つ選び、その特徴から道徳性を浸透させた「基本的な生活習慣」の形成の斬新な方法を探ることした。そこで、その1つの事例とし…

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  • 旅大回収問題と日本の対応 : 満蒙権益をめぐる論理と外交

    北野 剛 研究論集 119 67-85, 2024-03

    本稿は旅大回収問題をめぐる日本の対応について検討することで、1920年代における日本外交の特質を明らかにしようとするものである。この時期の東アジア国際関係は新外交によって特徴づけられるが、その不安定要因こそが日本の満蒙権益であり、幣原外交に代表される平和外交の限界もここにあったとされる。ところが、1923年に起こった中国による租借地返還を求める動きは、その根幹を揺るがそうとしたものであったにもか…

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  • メディアで使用される言語の特徴 : ニュースの娯楽番組化の影響について

    轟 里香 研究論集 119 49-65, 2024-03

    本稿では、近年の映像メディアにおける言語の特徴、特に、いわゆるニュース番組で使用されている言語に関わる現象について論じる。近年のメディアにおける言語には、従来見られなかったような現象が生じている。本稿で取り上げる言語現象は、ニュースにおいて重要な点が後ろに動かされていること、および、会話が行われていることである。本稿では、このような言語現象を引き起こしているのは、ニュースの娯楽番組化であるという…

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  • 可能性を表す“ 会” の教授法について : 中国語初級学習者を中心に

    安田 真穂, 籠谷 香理, 趙 嵐, 宋 天鴻 研究論集 118 1-17, 2023-09

    ...そこで本稿では、この“ 会” を取り上げ、関西外国語大学英語国際学部の中国語初級学習者約250 名に対して計4 回の小テストを実施し、その誤用パターンを収集、分析、データ化しながら、より効果的な教授法を考究した。 その結果、次のような教授法の提案に至った。一、“ 会” が主に「未来予測」に使われることを強調する。...

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  • About the Legal Nature of the Confirmation Letter in China

    中曽根 淑芳 研究論集 118 171-182, 2023-09

    确认书,常指买卖双方通过洽谈协商达成交易后,由一方向对方发出的确认按商定条件售出或购进货物的书面通知。所以,它一般作为书面确认在贸易实践中被广泛运用。本文在考察了中国外贸公司成交确认书示范文本的基础上,着重探讨了《中国民法典》里颇具中国特色的确认书制度。通过研究发现,中国的确认书偏向于作为合同正式成立依据的法律性质;作为书面确认的确认书制度缺失;因带有附加条件而变更之前合同的确认书被视作反要约;…

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  • 国際航空貨物運送事業における絶対的賠償限度額の合理性

    小林 貴之 研究論集 118 73-89, 2023-09

    1975 年モントリオール第四議定書は、運送人が故意または故意に相当する過失によって貨物を滅失・毀損させても条約上の賠償限度額を援用できるという絶対的賠償限度額を採用した。この絶対的賠償限度額は我が国を含む大陸法系の国にとっては国内法秩序に反することから批准が困難であったが、その後多くの国々に支持され、現行の1999 年モントリオール条約にも採用された。 …

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  • コロナ危機とイスラエル経済 : 危機の影響とその特徴

    佐藤 千景 研究論集 118 91-107, 2023-09

    本稿は、コロナ危機下におけるイスラエル経済の特徴を明らかにすることを目的としたものである。他の多くの国々と同様に、イスラエルでも行動制限にともなう民間消費の大幅な縮小と雇用への影響が見られたが、輸入の大幅減に加えハイテク部門を中心とした輸出の下げ幅が小さかったことから貿易黒字が拡大し、経済全体への影響は比較的小さなものに留まっている。この時期に政府・中央銀行によって実施された経済政策も、コロナ危…

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  • 大学生の正課外活動経験の諸側面が汎用的技能に与える影響

    石本 雄真, 原田 新, 山根 隆宏, 日潟 淳子, 王 松, 田仲 由佳 日本教育工学会論文誌 47 (2), 185-195, 2023-06-20

    <p>日本の大学生は多くの時間を正課外活動に費やしており,正課外活動での経験が大学生のさまざまな発達に寄与していることが予想されるが,これまでの研究では正課外活動経験が大学生の発達にどのように影響しているのかは明確でなかった.本研究は,大学生を対象としたアンケート調査を用い,正課外活動経験を多面的に捉え,その経験が大学生の発達にどのような影響を与えるのかについて検討したものである.その結果,正課…

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  • 離島航空の経済価値に関する分析―沖縄県内の離島在住者を対象として

    小熊 仁, 西藤 真一, 引頭 雄一, 福田 晴仁 交通学研究 66 (0), 71-78, 2023-03-31

    本論文では沖縄県内離島のうち、サービスの条件が異なる3つの離島(多良間島・波照間島・伊平屋島)を対象にCVMを利用し航空サービスが住民に及ぼす経済価値とその価値構成を定量的に計測した。分析の結果、これらの島の住民には少なくとも月間約3~7万円、年間約40~80万円程度の経済価値がもたらされる可能性があることがわかった。また、これらの島の住民は航空サービスの存在から及ぼされる便益の程度こそ異なるも…

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  • 教育課程の基準(学習指導要領)を教科教育学としていかに分析・評価するか ―「カリキュラム経験」研究の視角―

    笹野 恵理子 教科教育学コンソーシアムジャーナル 1 (1), 1-14, 2023-03-31

    本稿は,教育課程の基準(学習指導要領)を教科教育学としていかに分析・評価するか,という主題について,音楽科教育を事例に,「カリキュラム経験」研究の視角を提案するものである。「カリキュラム 経験」研究は,カリキュラムを「生きた姿」で,「生きられた」カリキュ ラムを把握しようとする。それゆえ学校成員が「経験」を編み上げる教育過程の動態に注目する。本稿では,「カリキュラム経験」研究の立場から,当事者の…

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  • トルコの教育制度の成立過程及び発展に関する研究 : 義務教育制度を中心に

    チャクル ムラット 研究論集 117 299-316, 2023-03

    トルコでは、2012年−2013年に義務教育の修業年限を12年とする改革が行われた。また、フィンランド、フランスやアメリカ等の国々において義務教育期間の見直しによる延長や弾力化が行われている。世界のこのような動きに対して日本でも高校の授業料不徴収等といった義務化を見据えた議論がなされている。「Society5.0」や「持続可能な社会の実現」等、新たな時代が到来する中で高校の義務教育化に対して近年…

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  • メディアの言語における強調的表現

    轟 里香 研究論集 117 95-108, 2023-03

    本稿では、映像メディア、特にニュースの言語における分裂文の出現という現象を取り上げ、近年映像メディアにおいて分裂文が多用されていることを指摘し、その使用の目的及び背景にある要因について考察する。分裂文は、学校文法等で強調構文と呼ばれることが多く、ある要素を強調するために用いられる構文である。一方、日本語においては、日本語の言語的特性上、この構文を使うことによって、重要な要素が後に回される(「要点…

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  • 性の多様性に関するテーマを取り扱う意義と効果について

    熊谷 映子 研究論集 117 379-396, 2023-03

    平成15年に性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律が議員立法により制定され、文部科学省による具体的な取組みが実施されて以降、小・中・高等学校において、「LGBT」と表現されるような性の多様性について学ぶ機会を設ける学校が増加している。その一方で、知識にはばらつきがあり正しく理解されていないケースも多い。そのような現状において、大学の講義で「性の多様性」について学ぶ意義と効果があるか、また…

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  • 『ペドロ・パラモ』におけるロマン的世界の隆盛 : エロス論を中心に

    砂原 由美 研究論集 117 79-94, 2023-03

    メキシコ人作家フアン・ルルフォ Juan Rulfo の『ペドロ・パラモ』Pedro Páramo (1955)において、「願望/絶望」ilusión/desilusión という二項対立の元で認識論的に考察するのではなく、主要登場人物の「願望」ilusiónがどのように膨らみ、そして萎んでいくのかを、竹田青嗣のエロス論を参照しながら考察していく。その結果、それぞれの登場人物が各自のロマン的世界…

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  • 绍兴方言的句末助词"哉"

    宋 天鴻 研究論集 117 145-161, 2023-03

    绍兴方言的句末助词‟哉”大体相当于普通话的‟了₂”。前人的研究指出,‟哉”表示‟某种新情况的已然出现”或‟即将出现”。本文先根据动词的情状类型重新分析了‟V(P)哉”单独使用时的语义特征,继而又考察了‟V(P)哉”与‟快”‟要”‟就”等副词共现的例子,最后得出以下结论。‟哉”只表示‟新情况的已然出现”,具体有‟变化的实现”、‟变化倾向的出现(趋势)”、‟计划行为启动时刻的到来(宣告、命令)”等用…

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  • 叙述性主語文の成立条件 : 連接詞を伴わない条件文を中心に

    吉田 泰謙 研究論集 117 163-177, 2023-03

    本稿では、中国語の〈条件/仮定—結果〉関係を表す条件文から‟如果~就…”[もし~ならば…]などの連接詞(‟关联词语”、主に接続詞と副詞)を削除するテストを行い、その結果を基に、もともと複文構造をとっていた条件文が「叙述性主語文」になり得る(またはなり得ない)条件を記述する。本研究の主たる目的は、複文構造の条件文から叙述性主語文が成立するための必要条件を網羅的に記述することではなく、接続詞や副詞な…

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  • キャラクター言語としての行為要求表現について : ジブリ作品の英語翻訳との比較を例に

    安井 寿枝 研究論集 117 109-126, 2023-03

    本稿は、『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『もののけ姫』にみられる日本語の行為要求表現を整理し、その後、それらが英語翻訳でどのような英語表現になっているかを確認した。日本語としては、まず、命令形・命令形(文語文)・オクレ形が作品を特徴づける行為要求表現として使われていることが示された。次に、キャラクター言語としては、命令・依頼表現において、女性が使用する命令形に強さが、テ形に弱さが表現されて…

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  • 教材研究の手法 : 中学校・高等学校の検定教科書を分析する

    小栗 裕子 研究論集 117 357-364, 2023-03

    「教材」は「学習者」、「教師」と共に授業を構成する三大要素の一つだと言われている。教材と学習者、教材と教師はそれぞれ密接な関係にあり、教材の内容が学ぶ側にとって理解しやすく、興味・関心があり自主学習にも適していれば、自ずと学習意欲は高くなる。また教師が主に使用する教科書(教材)は指導法に大きく影響を与えている。しかしながら、中学校・高等学校の教員になるために必要な「英語科教育法」の主要なテキスト…

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  • 連体動詞句の機能と被修飾名詞のタイプ : 実例分析による制限的用法/非制限的用法の再検討

    光信 仁美 研究論集 117 365-377, 2023-03

    日本語の連体修飾節の意味的機能については、これまで制限的用法/非制限的用法という区別のもとで議論されてきた。こうした先行研究を前提としながら、本稿では、収集した用例をもとに、修飾句の機能と被修飾名詞のタイプについて、これまで無視されてきたと思われる類型の存在を指摘する。 先行研究では、非制限的用法において被修飾名詞となりうるのは、固有名詞や人称代名詞などに限定されるという共通了解が見られるが、本…

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  • 道化役者 Robert Armin と宮廷道化師 William Sommers

    スミザース 理恵 研究論集 117 17-30, 2023-03

    Shakespeare 時代の道化役者 Robert Armin が舞台で演じた宮廷道化師に、実在した宮廷道化師の影響を読み取る。役者兼作家であった Armin が残した道化研究書 Foole upon Foole(1600)から、実在した道化師たちに関する Armin の知識と理解を明らかにし、彼がそれを役作りにいかに反映させ、舞台で宮廷道化師たちを演じていたのかについて論考する。特に、Foo…

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  • ゴーチエの「芸術至上主義」思想における芸術鑑賞の教育的意義

    川上 若奈 教育学研究 90 (1), 89-101, 2023

    <p> 本稿では、19世紀フランスの作家、批評家テオフィル・ゴーチエが「芸術至上主義」思想を形成していく過程を、胎動、誕生、展開に区分して探った。彼は、道徳的教訓を示すという芸術の直接的な有用性を否定しながら、美しさに触れることにより人間の本性を向上させるという有用性を認め、そのための趣味を惹起し育むという芸術教育論を展開した。この意味で、彼を自律的な芸術のもつ教育的意義を主張した人物として再評…

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  • 学力とは何か

    藤村 宣之, 高橋 雄介, 鹿毛 雅治, 工藤 与志文, 楠見 孝, 篠原 郁子 日本教育心理学会総会発表論文集 65 (0), 38-39, 2023

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  • 認知と非認知のあいだ

    武藤 世良, 篠原 郁子, 針生 悦子, 仲 真紀子, 三宮 真智子 日本教育心理学会総会発表論文集 65 (0), 60-61, 2023

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  • 初級中国語学習者に対する❝了❞の教授法に関する試み

    趙 嵐, 籠谷 香理 研究論集 116 105-120, 2022-09

    中国語の助詞❝了❞は、ピンイン習得などを含めた基礎文法を中心とした入門段階を経た後の初級段階で導入されることが多い。学習者にとっては、習得困難な文法項目であり、中国語をマスターするための難関の一つと言える。しかし、現在のところ、日本人の中国語学習者が❝了❞を学習する際抱えうる問題点をまとめ、さらに❝了❞の誤用を防ぐような教授法ついての研究はまだ不十分と言える。 …

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  • 汎心論の可能性 : ホワイトヘッドのコスモロジーの現代的意義

    平田 一郎 研究論集 116 121-139, 2022-09

    心が世界に遍在する、あるいはあらゆる事物が心を有するという汎心論は、特にこの科学の時代においては常識と衝突する考え方である。しかし興味深いことに近年分析哲学の心の哲学において汎心論が主要な論題となっている。それはG.ストローソンの議論が端緒となったものである。ただそこでの議論は、汎心論に基づく世界や自然像がどのようなものとなるのかということを論ずるよりも、物理主義を貫徹しようとしながらも、消去で…

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  • 高等教育機関におけるオンライングローバル教育の実践

    笠井 正隆 研究論集 116 199-212, 2022-09

    2020年度に実践したオンラインでのグローバル教育実践の効果と課題を報告する。本コース(履修者数20名)の全授業数の内15レッスンで「グローバルな視野」を育成するためのオンライングローバル教育を反転授業形式で実施し、履修者のグローバルな学びに対する効果、効率、魅力を検証した。プリテスト・ポストテスト、振り返りノート、アンケート、そしてMoodleの統計データを分析した。結果、本コース全体で「グロ…

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  • AIによる個別化推薦サービスの受容メカニズムに関する探索的研究

    姜 京守 研究論集 116 213-233, 2022-09

    本研究では、個別化された商品情報を提供するECサイト/アプリの利用者を対象に、消費者の利用意思決定の過程を明らかにした。推薦サービスの有益性は、商品情報の個別化によって高められていると推測できるが、消費者が個別化推薦サービス(PRS)を利用するメカニズムを解明する実証研究は少ない。本研究では、PRSに対する知覚がサービスの認識と態度を媒介して行動意向に及ぼす影響を検討した。併せて、個人的革新性に…

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  • 高浜虚子の三作品からみる方言意識 : 京都・奈良・大阪の差異について

    安井 寿枝 研究論集 116 87-104, 2022-09

    本稿は、高浜虚子の三作品「風流懺法」「斑鳩物語」「大内旅宿」にみられる京都府方言・奈良県方言・大阪府方言の特徴を確認し、虛子の各方言に対する意識を考察するものである。それぞれの方言が特徴的に用いられているのは、尊敬語表現・文末表現・接尾辞であった。尊敬語表現の助動詞では、京都府方言は「お~やす」が、大阪府方言は「やはる」が特徴であり、奈良県方言は両方言の特徴を併せ持っていた。また、「なはる」は京…

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  • アンソニー・トロロープの『ジョン・カルディゲイト』における移住と帰国

    橋本 史帆 研究論集 116 51-69, 2022-09

    『ジョン・カルディゲイト』では、ジョンとユーフェミアがイングランドからオーストラリアへ移住する。その後、二人はそれぞれ帰国するが、この二人の移住と帰国には、トロロープのオーストラリアに対する否定的な考えが表出されている。一方、作家は登場人物の人生を介して、オーストラリアの可能性を指摘し、植民地の力を取り込むイングランドの伝統的社会も描いている。小説では、ジョンを含めた中流階級以上の人々の暮らしは…

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  • 墓場のジョン・ダン : 「別れ、窓に彫られた私の名前」におけるスペクタクル化された復活

    友田 奈津子 研究論集 116 33-50, 2022-09

    ジョン・ダンは自分の死を熟考し、その思索によって編み出されたイメージを聖俗の壁を超え、展開した詩人として知られている。中世以来の「死を想え」という語に縮約された感性は、ルネサンス期においても見られ、当時、こうした死への省察は、肉体と魂を二元論的に捉える新プラトン主義の浸透などにより強調され、高慢を抑制する方策として肉体への蔑視を生んだ。執拗に肉体を「塵・土塊」と呼ばせ、さらには魂にとっての「牢獄…

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  • 国際民間航空補償基金の制度設計上の問題

    小林 貴之 研究論集 116 159-177, 2022-09

    不法妨害行為により航空機が地上第三者に損害を与えた場合、2009年不法妨害損害条約は運航者に責任制限を認める一方、地上第三者への追加的補償を行うために国際民間航空補償基金を創設することとした。この基金の制度設計に関して、1971年グァテマラ議定書における国内補助補償措置および1992年国際油濁補償基金条約における国際油濁補償基金との比較検討を行なうことにより、その問題点を明らかにしようとするもの…

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  • ビデオクリップを使ったクローズディクテーション

    仲川 浩世, フリン マイケル メディア・英語・コミュニケーション 3 (1), 133-151, 2022-07-01

    <p>本研究は、ビデオを利⽤した指導が語彙知識習得に効果的かを調査するためのものである。タスクとして、クローズディクテーションを⽤いて社会問題などのテーマに対するコンテンツ知識と語彙知識の習得の測定を試みた。対象は日本人短期大学生であり、素材にはアメリカ政府機関より配信された地球温暖化のビデオ映像を⽤いた。そして、3 …

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  • 「時間軸」の視点によるM&Aに関するレビュー

    崔 麗超 研究論集 115 189-198, 2022-03

    近年、技術革新、顧客の嗜好の多様化、製品ライフサイクルの短縮化など市場の不確実性が高まっている。これらの変化に速やかに対応するため、M&A(企業合併・買収/Merger &Acquisition)戦略をとる企業が増えてきた。本稿の目的は、散発的に議論されてきたM&Aの課題を、その研究史に鑑みてレビューし、個々の関係性を整理することにある。 …

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  • 航空コードシェアにおける実行運送人の責任制限

    小林 貴之 研究論集 115 169-187, 2022-03

    現在、世界の主要航空会社は自主運航路線の数倍にも及ぶコードシェア路線によって、営業上の国際ネットワークを構築している。このコードシェアにおいて、契約運送人と運送契約を締結した旅客が、実行運送人に対して不法行為責任に基づく損害賠償請求を行った場合に、実行運送人に条約上または運送約款上の責任制限をどのように認めるかが、国際航空運送法上の大きな課題となっていた。本稿は、1929年ワルソー条約、1955…

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  • Othello における Robert Armin の役柄

    スミザース 理恵 研究論集 115 51-65, 2022-03

    1604年の Othello 初演当時、道化役者 Robert Armin が演じていた役柄は Iago と Clown のどちらかであるとして、これまで議論が交わされながらも確定には至っていない。両役は、ほぼ同時に舞台に登場するため、Armin がこれら二役を同時に演じていたと考えることは不可能である。1599年に宮内大臣一座に入団した Armin …

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  • 政治意識へおよぼす対人環境とメディアの影響の関係

    白崎 護 研究論集 115 199-217, 2022-03

    政治意識へ影響する情報源は対人環境とメディアに大別される。調査や実験を設定する難度、および論点を限定する事情に基づき、政治意識へ影響する情報源を考察する場合はいずれか一方のみ扱う研究が一般的である。他方、政治意識へ影響する情報源を最初に実証したコロンビア学派は、両情報源の関係を考察していた。だが、同学派以降の研究は有権者の心理から直接に投票行動を説明するモデルが主流となるため、両情報源に対する注…

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  • 大学女子バスケットボール競技におけるチーム特徴の分析について

    白井 徹, 木内 誠 研究論集 115 275-286, 2022-03

    バスケットボール競技における重要な要素として対戦チームの特徴を把握することがあげられる.そこで本研究は,女子学生バスケットボールリーグ戦を対象としてチームの特徴を明らかにすることを目的とした.調査方法として,Z 地区大学女子学生リーグ戦におけるスタッツを収集し,チームの特徴を明らかにするために主成分分析を用いた.分析の結果,チーム特徴として13分析項目から 4 …

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  • 文系・理系融合教育 : J.S.ミルの大学教育論に基づいて

    滝川 好夫 研究論集 115 239-251, 2022-03

    日本固有の文化の1つと言われているのが「文系(文科系)」と「理系(理科系)」の区別である。J.S.ミル『大学教育について』(1867年)は学生が大学で本来学ぶべきことは古典言語(文系)と現代科学・技術(理系)の両方であると論じ、J.S.ミル『自由論』(1869年)は、人間が発達するためには、「自由」と「多様性」の 2 …

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  • 台湾におけるコロナ危機と雇用問題への対応に関する一考察

    廖 修雅 研究論集 115 151-168, 2022-03

    新型コロナウイルス感染症は台湾の雇用にも大きな影響を与えている。台湾政府は、SARS 危機や世界金融危機の際に構築した枠組みを活用し、労働者に対して種々の支援を行っている。一時給付金、職業訓練支援策、休業制度がそれであるが、課題がないわけではない。 一時給付金は労働者の生活を支えるための短期的な支援としての意味合いを有するものであるが、感染症が終息するまでには時間がかかることが予想される。一時給…

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  • アメリカのテレビドラマにおける「説得場面」の特徴について

    近藤 富英 研究論集 115 301-312, 2022-03

    英語での効果的でストレスの少ないコミュニケーション活動のためには、発音や文法の他に英語におけるコミュニケーション・スタイルの違いや英語独特の会話の展開の仕方も同時に知ることが必要になってくる。すなわち「英語での装い方」、「英語らしい話し方」とは何かということである。アメリカのテレビドラマの一部分を使って、とくに「説得場面」を取り上げてその特徴や日本語との違いに言及している。英語圏の価値観はその人…

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  • 学校教育における方言の扱いについて : アンケートからみえた特徴

    安井 寿枝 研究論集 115 287-299, 2022-03

    本稿は、学校教育における方言の扱いについて、アンケート結果を用いて生徒側の視点から確認したものである。アンケート結果からは、小学校で何かしらの方言教育を行った記憶が多いことが明らかとなった。一方、高等学校では授業で方言を扱うことが減るものの、他地域の人と接する機会が増えることで方言に対する意識が芽生え始め、そのような意識が方言についての学習の動機づけになっていると考えられる。方言教育の内容に注目…

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  • 統計からみる中小企業診断士における資格休止者の実態

    川村 悟 日本経営診断学会論集 22 (0), 34-40, 2022

    <p>中小企業診断士における資格休止者を取り上げる。休止者は増加傾向にあり,さらに進行すれば中小企業支援の停滞につながりかねない。研究目的は資格者が活躍しやすい環境づくりに貢献することである。実態を洗い出すため,リサーチ・クエスチョンを「資格休止者の典型例とはどのようなものか」と設定する。文献・資料を用いて,年代は40~50代,職業は民間企業の属性が多数を占める,自己啓発志向が強い者が休止に陥る…

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  • IMCの一貫性が購買後の消費者行動に及ぼす影響 : ブランド知識の媒介効果に着目して

    姜 京守 研究論集 114 359-379, 2021-09

    近年、コンビニ業界を取り巻く環境が厳しさを増す中、コンビニ各社においては顧客との関係を一時的な購買関係で終わらせず、継続的な関係を維持することが極めて重要となっている。その一つの施策として、IMC によるブランド価値の向上が挙げられる。本研究では、IMC の一貫性に対する顧客の知覚がブランド知識を介して購買後の消費者行動に与える影響について検討した。大学生のコンビニ利用者から得られたデータを用い…

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  • 『ペドロ・パラモ』にみられる一人称の語りの限界 : 自己物語論を中心に

    砂原 由美 研究論集 114 139-155, 2021-09

    メキシコ人作家フアン・ルルフォ Juan Rulfo の小説『ペドロ・パラモ』Pedro Páramo には複数の語り手が存在する。その語り手の 1 人であるフアン・プレシアドの物語言説は、自分自身の経験について物語る自己物語言説である。自己物語は常に「語り得ないもの」を前提とすることを主張する浅野智彦の自己物語論を援用することで、語り手フアン・プレシアドの寡黙な態度は、自己物語の限界点を超えて…

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  • 死を目前にした作家の心象風景 : ジョン・アップダイクの Endpoint

    柏原 和子 研究論集 114 121-138, 2021-09

    本論はジョン・アップダイクの最後の作品となった詩 Endpoint を創作過程における作家の病状と重ねて分析することにより、死を目前にした作家の心象風景を明らかにしたものである。アップダイクは若い頃より苛まれてきた死の恐怖を芸術と宗教に慰めを得ながら自己の存在意義を確立することで緩和してきた。特に自分の遺伝子が子や孫に受け継がれ自分が生命のリンクとして自然の営みに関わっているという認識は死の恐怖…

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  • 現代アメリカにおける選択的接触の過程と影響 : インターネットを中心として

    白崎 護 研究論集 114 267-284, 2021-09

    フェアネスドクトリンが廃止された後、インターネットが普及した今世紀以降のアメリカのメディアに対する市民の党派的な選択的接触の過程、および党派性におよぼす選択的接触の影響を考察する。多様な分析手法に基づく近年の実証研究を検討した結果、その知見の多くは政治情報に対する選択的接触の傾向を示しつつも、党派的な分極化に対する過度の懸念を否定する。その理由として、インターネット閲覧全体に占める政治情報の閲覧…

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  • 近代欧州における同盟の変容と勢力均衡

    小田桐 確 研究論集 114 207-226, 2021-09

    同盟は、勢力均衡を実現する手段として規定される。確かに、ユトレヒト条約(1713年)で「勢力均衡」が欧州国際社会の原則として明文化されて以降、19世紀のウィーン体制までに形成された大国間の同盟は、欧州の勢力均衡の回復という同一の目的を掲げていた。その一方で、大国の行動様式や同盟の機能には差異が見られた。18世紀には、国益を一方的に追求する側面が強かったのに対して、19世紀前半には、欧州全体の安定…

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  • コロナ禍と「自然利子率 vs. 市場利子率」

    滝川 好夫 研究論集 114 285-300, 2021-09

    第2節でWicksell『金利と物価』に基づいて「自然利子率 vs. 市場利子率」と物価水準変動のモデルを展開し、第3節で「自然利子率 vs. 市場利子率」の視点からウィクセルとケインズ『貨幣論』の対応関係、第4節でウィクセルとケインズ『一般理論』の対応関係を論じ、第5節でウィクセルの「自然利子率 vs. …

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  • 新型インフルエンザ等対策特別措置法と要請

    小嶌 典明 研究論集 114 339-358, 2021-09

    新型コロナウイルス感染症に対する対策は、新型インフルエンザ等対策特別措置法(特措法)のもとで講じられ、事業者等に対してこの特措法に基づく要請が行われている。しかし、新聞等で報じられたデパート等への休業要請やプロ野球の無観客開催要請は、特措法に定める緊急事態措置に関する規定を根拠とするものではなかった。特措法に基づく要請は、これが行政手続法にいう行政指導の性格を有する場合であっても、要請に応じるか…

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  • インド系移民と20世紀前半のアメリカ社会 : ダリップ・シン・サウンドの前半生とその時代

    溝口 聡 研究論集 114 177-194, 2021-09

    本稿は、アジア系初の下院議員となったダリップ・シン・サウンドの前半生に焦点をあてながら、アメリカにおけるインド移民史の第一期にあたる20世紀前半までのインド系アメリカ人の歴史を考察するものである。先行研究では、アメリカにおけるアジア系政治家の先駆者であるサウンドについて、モデル・マイノリティ論や米ソ冷戦下の人種政治との関係性の中で評価される傾向が強かった。対する本稿は、20世紀前半のアメリカのイ…

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  • もう一つの「八〇後」 : 「 詩界80后」

    楊 冠穹 研究論集 114 111-120, 2021-09

    作品のジャンルが異なるとはいえ、同様にポスト鄧小平時代に青春を過ごした世代として、「詩界80后」と「新概念作家群」には多くの相違が見られる。例えば、今もインターネットを重要な根拠地とした「80后」詩人たちは、民間活動として詩の創作や自主出版を経て、ようやく体制内の文芸誌にデビューし、商業出版とはあまりかかわらないような姿勢を取ってきた。一方、「新概念作家群」は、中国作家協会直属の青少年文芸誌であ…

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  • 日中の表現スタイルの相違に基づく中国語作文指導の試み

    相原 里美 研究論集 114 73-90, 2021-09

    高等教育機関において、第二外国語または副専攻として中国語を学ぶ学習者に対する中国語作文指導は、カリキュラムや時間的制約により、教員の裁量に委ねられているのが現状である。そこで、筆者は学習者に限られた時間のなかで効率よく中国語作文に取り組ませるため、機械翻訳を活用した中国語作文指導を試みた。その結果、日本語母語話者の学習者が作成した中国語作文(日本語付き)とそれを添削した中国人チューターの中国語を…

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  • 2009年不法妨害損害条約の責任原則に関する一考察

    小林 貴之 研究論集 114 227-244, 2021-09

    航空機による地上第三者損害を規律する不法行為責任条約として現在発効しているものは1952年ローマ条約および1978年ローマ条約改正議定書であるが、現代の補償水準からは、あまりにも運航者の責任制限額が低いものとなってしまっている。国際民間航空機関は、このローマ条約の現代化を目指し、2009年通常損害条約と2009年不法妨害損害条約を採択したが、未だに発効の目途は立っていない。本稿は、契約責任条約と…

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  • ホワイトヘッドにおける観念論と物理主義

    平田 一郎 研究論集 114 157-176, 2021-09

    現在の心の哲学において主流となっているのは、世界の全ての物事は物理的であり、全ての現象は物理的な性質に還元されるという物理主義である。 一方ホワイトヘッドのコスモロジーは無機的なものも含めたすべての生起が何らかの経験をしている経験の主体であるという汎経験論であるため、バークリー的な主観的観念論であるという印象さえ与えている。 …

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  • 国際社会における制度の存在論的分析へ向けて : 言語行為と制度としての勢力均衡をめぐって

    岸野 浩一 研究論集 114 195-206, 2021-09

    諸国家からなる世界を共通の規則と制度が存在する国際社会として理解する国際関係論の英国学派は、多元的なグローバル国際社会の秩序を支える外交や勢力均衡といった国際制度の存在を説き、それらの分析を展開してきた。しかし、制度が「存在する」とはいったいいかなる事態なのか。哲学の観点を重視するとされてきた英国学派において、国際社会の哲学的基礎(存在論)についての思索は充分に深められてきたとは言い難い。国際社…

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  • 地域銀行の経営再編とその効果

    堀江 康𤋮 經濟學研究 87 (5/6), 1-33, 2021-03-30

    1.はじめに / 2.地域銀行に関する先行研究の特徴 / 3.地域経済と地域金融機関の現状 / 4.経営形態変革と店舗調整 / 5.収益力の検証 / 6.2018年以降の合併 / 7.地域銀行の経営再編と課題

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  • トマス・ハーディの『日陰者ジュード』における登場人物たちの移住と帰国の意味

    橋本 史帆 研究論集 113 37-51, 2021-03

    本稿では、ヴィクトリア朝時代の移住と帰国にまつわる問題が、トマス・ハーディの『日陰者ジュード』においていかにアラベラとファーザー・タイムに表出されているか検証した。アラベラのオーストラリア移住には、国内の不要者を追い出そうとする排他的移住政策と、イギリスに見切りをつけた人々によって行われた移住が描きこまれていた。しかし、アラベラの移住は家族との関係悪化とイギリスへの帰国という形で終わる。これは、…

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  • 搭乗拒否補償の制度設計 : 欧米の現状と日本への提言

    小林 貴之 研究論集 113 213-230, 2021-03

    今日の航空運送事業においてオーバー・ブッキングは不可避であるが、そのために搭乗拒否となった旅客に対する保護法制として代表的なものは、米国運輸省の定める連邦規則第14編第250条と欧州連合の定める EC 規則第261/2004号である。本稿においては、これらの旅客保護法制における自主協力旅客、搭乗拒否旅客、優先搭乗基準および補償金額などを比較検討することにより、旅客と航空会社の利益を均衡させる制度…

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  • 白樺派・里見弴の一人称小説の地の文における人称代名詞 : 志賀直哉との比較から見える特徴

    安井 寿枝 研究論集 113 119-134, 2021-03

    本稿は、『白樺』創刊メンバーである里見弴に注目して、一人称小説の地の文において、どのような人称代名詞が使われているかを分析したものである。白樺派の一人称小説については、「自分小説」といわれるように「自分」を使うのが特徴だが、里見は「自分」をいっさい使っていないのが特徴である。里見が使っている人称代名詞は、「私」「俺」「予」「僕」「わたし」「あたし」であり、「私」の使用がもっとも多い。「私」が使用…

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  • 企業のCSV活動は顧客ロイヤルティにいかなる影響を与えるのか?

    姜 京守 研究論集 113 265-284, 2021-03

    本研究は、コンビニ業界の CSV 活動に対する消費者の認識と効果について検討したものである。同業界の経済的価値活動と社会的価値活動が企業イメージと信頼、そして顧客ロイヤルティにいかなる影響を与えているのかを解明することである。そのために、本研究ではコンビニを利用する20代の大学生を対象にアンケート調査を実施し、そこから得られたデータを用いて重回帰分析を行った。その結果、経済的価値活動は企業イメー…

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  • 紹興方言の存在表現❛❛V带❜❜❛❛V咚❜❜❛❛V亨❜❜

    宋 天鴻 研究論集 113 135-150, 2021-03

    中国紹興方言において、動作の結果として具体物が特定の空間領域に存在することを表す文法形式は“V带”“V咚”“V亨”の三体系に分かれている。本稿ではその三者の使い分けに関して、新たに「具体物へのアクセスに対する制御権」という基準を提唱する。その基準から見ると、話し手が制御権を持つ領域での存在に“带”、聞き手が制御権を持つ領域での存在に“咚”、話し手も聞き手も制御権を持たない領域での存在に“亨”が用…

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  • トレーニング前と後における英語スピーチの音響分析比較研究

    伊藤 喜久代 研究論集 113 21-35, 2021-03

    全国英語スピーチコンテストへ出場するため、約 2 か月の英語スピーチの集中指導(週 3 回~ 4 回、 1 回 2 時間程度)を受けた日本人英語学習者のトレーニング前とトレーニング後のスピーチ音声を音響分析し、英語母語話者の音声データとともに比較を行った。トレーニング後の発話音声は 3 名の英語母語話者によってトレーニング前よりも高く評価された。スピーチ内のターゲットフレーズ traffic …

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  • EUの国際ロジスティクス競争力はなぜ強いのか?

    宮下 國生 IATSS Review(国際交通安全学会誌) 45 (3), 232-241, 2021-02-28

    <p>世界のロジスティクス先進国・地域のいずれが最も強い競争力を持っているのか。これについて、グローバル規模のアンケート結果に基づく世界銀行の調査報告書をはじめ、世界の主要国・地域のロジスティクス競争力を比較計測した拙稿もまた、EUの圧倒的な競争優位の存在を実証している。そこで本稿では、EUを輸出拠点として展開される主要国の海空運の代替行動を、期待運賃に基づく延期型ビジネスモデルとその形成の引き…

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