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検索結果 800 件

  • 頻尿に対する脳内アンジオテンシンⅡタイプ1受容体を標的とした薬物療法の可能性

    清水 翔吾 日本薬理学雑誌 158 (5), 379-383, 2023-09-01

    ...することが報告されている.これまで筆者らは,脳内Ang IIが排尿反射を促進する生理作用を有することを動物実験にて報告した.そして,その反応はAng IIタイプ1(AT1)受容体下流シグナル経路(phospholipase C/protein kinase C/NADPH oxidase/superoxide anion)活性化ならびにGABA神経系抑制を介することを提起した.さらに,中枢移行性のある降圧薬...

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 高齢者の降圧治療と認知症

    茂木 正樹 日本老年薬学会雑誌 6 (1), 1-7, 2023-03-31

    ...交感神経系の活性も適切に抑制された高齢者では認知症の進行が抑えられる可能性があるが,血圧の変動が大きいと潜在的な低血圧による脳への血流低下状態が誘導され,認知機能の低下につながると考察する.このように,高齢者の降圧治療については過度の血圧低下がないかに注意する必要があるが,老若男女を問わず,高血圧患者は少なくとも140/90 mmHg以下の標準的治療目標値は達成されなくてはならない.しかし,多くの降圧薬...

    DOI 医中誌

  • 繰り返す誤嚥性肺炎に対するリハビリテーション医療

    岡崎 達馬, 出江 紳一 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 60 (2), 108-113, 2023-02-18

    ...<p>誤嚥は明らかな顕性誤嚥と明らかでない不顕性誤嚥の2種類に分けられ,特に唾液による不顕性誤嚥は肺炎発症に大きく関与する.現在最もエビデンスレベルの高い誤嚥性肺炎の治療,予防方法は降圧薬のangiotensin-converting enzyme inhibitor(ACE阻害薬)内服である.ただし死亡率低下への効果は判然としない.嚥下リハビリテーションは嚥下障害や嚥下能力を改善させる可能性や胸部感染症...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 成人型大動脈縮窄症の1治験例

    日高 秀昭, 堀部 達也, 中田 浩介, 沼口 亮介, 高木 淳, 西川 幸作, 吉永 隆, 岡本 健, 森山 周二, 福井 寿啓 心臓 55 (1), 58-62, 2023-01-15

    ...下行大動脈人工血管置換術を施行した症例を経験した.高血圧症の治療歴があり,胸部大動脈瘤の精査を契機に大動脈縮窄症を指摘され当科に紹介された.自覚症状はなく,高血圧症に対して投薬されているほかは特記すべき既往歴はなかった.大動脈縮窄症以外の心血管系先天異常として左上大静脈遺残を認めた.左開胸,部分体外循環下に縮窄部と大動脈瘤を切除し,下行大動脈人工血管置換術を施行した.術後経過は安定しており,合併症なく退院した.術後は降圧薬...

    DOI 医中誌

  • 内視鏡問診票を見直して

    松本 健太郎, 後藤 絵理, 佐藤 千代子, 阿部 千里, 福原 直美, 久保 公利 道南医学会ジャーナル 6 (1), 54-57, 2023

    ...【結果】患者が正確に記入できていた割合は、問診票Aでは、アレルギーが84.8%、ピロリ菌が38.7%、内服薬が58.2%、抗血栓薬が78.1%、PPIが64.1%、降圧薬が70.6%、糖尿病薬が84.8%、既往歴が51.6%、手術歴が58.7%、その他が83.4%、平均が67.3%(問診Bと共通する7項目の平均は65.6%)であった。...

    DOI 医中誌

  • 医療ビッグデータが創薬研究に与えるインパクト

    金子 周司 日本薬理学会年会要旨集 97 (0), 2-B-SL14-, 2023

    ...</p><p>(2)糖尿病治療DPP4阻害薬によって自己免疫疾患である類天疱瘡の発症リスクが高まるが、欧米で多用される降圧薬リシノプリルの併用はそのリスクを低減させることをRWDから見いだした。薬理学的検討から本作用は免疫細胞への作用ではなく、ACE2-MasR経路の抑制を介して皮膚MMP9の発現抑制によって類天疱瘡の発症を抑制することが示された。...

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  • 大規模医療情報データベースを用いた日本における降圧薬の有害事象発現状況の調査

    細美 友里瑛, 前田 真貴子, 廣部 祥子, 前田 真一郎, 神出 計, 藤尾 慈 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-P-A3-, 2023

    <p>【目的】高血圧治療において、ACEIとARBは第一選択薬として推奨されているが2剤の処方傾向や有害事象(AR)報告の比較は殆どされていない。本研究では、大規模医療情報データベースを用いて日本の両薬剤の処方傾向を基にAR発現状況を調査することとした。【方法】厚生労働省により公開されたNDBオープンデータを用いてACEI、ARB、Ca拮抗薬、利尿薬の2015年から2020年の処方錠数を調査した…

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  • 大腿骨骨折患者の服用薬剤の検討:3年間の推移

    原田 和博, 橋詰 博行 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-O09-1-, 2023

    ...他は消化器系薬68名(便秘40名、胃酸抑制37名など)、降圧薬62名、骨粗鬆症30名、脂質異常症27名、認知症23名、抗血小板薬22名、鎮痛薬21名などであった。【結論】大腿骨骨折には、超高齢、女性、低体重、認知症が大きく関与し、半数で6剤以上のポリファーマシーであることが、前調査と同様に再確認された。...

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  • 慢性冠動脈疾患患者におけるポリファーマシーの実態と心血管イベントの関連

    人見 泰弘, 今井 靖, 桑原 政成, 牧元 久樹, 興梠 貴英, 相澤 健一, 大場 祐輔, 甲谷 友幸, 苅尾 七臣, 的場 哲哉, 藤田 英雄, 永井 良三 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-O09-4-, 2023

    ...そのほかの薬効群の処方率は脂質異常症治療薬83.1%、消化管潰瘍治療薬・胃薬82.2%、降圧薬73.2%(β受容体遮断薬54.9%)、糖尿病治療薬33.2%であった。...

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  • 左室駆出率が低下した心不全(HFrEF)治療におけるサクビトリルバルサルタン(ARNI)の使用実態と増量を妨げている要因の調査

    渡部 美佑, 重成 大介, 渡部 正太, 太田 明秀, 岡野 翔, 長谷 守, 中田 浩雅 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-P-A2-, 2023

    ...したがって、ARNIを開始用量から増量していくためには、他の降圧薬を段階的に減量し、二次性低血圧のリスクを減らすことが有効なアプローチと考えられる。それ以外にも、腎機能を反映する血清クレアチニン値の変動やふらつきのリスクとなる睡眠薬の有無を確認することも重要だと思われる。今後は、医師と連携し患者毎の最大忍容用量へ達するように関与していく必要があると考える。</p>...

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  • 高齢生体腎ドナーの周術期から長期予後に関する検討

    緒方 聖友, 大迫 希代美, 宮内 隆政, 櫻井 裕子, 篠田 和伸, 柴垣 有吾, 谷澤 雅彦 移植 58 (Supplement), s258_1-s258_1, 2023

    ...このドナーは術前に降圧薬2種類、腎提供後eGFRが術前の56%、微量アルブミン尿が出現していた。高齢群4名が腎提供後5-12年で老衰あるいは原因不明で、非高齢群1名が腎提供から2年後に癌で死亡した。</p><p>【結論】腎提供後腎機能は高齢群においても長期間安定し、現行のドナー許可基準を満たせば基本的には安全であると考えられる。...

    DOI 医中誌

  • 利尿薬抵抗性高血圧における高尿酸血症とキサンチンオキシダーゼの関与

    斉田 光彦 痛風と尿酸・核酸 46 (2), 131-140, 2022-12-20

    ...時間自由行動下血圧(ABPM)を測定できた78名(男性53名,年齢31-62歳)につき後向きに検討した.血圧日間変動度は直近4週間の早朝家庭血圧から算出した変動係数(CV)を用い,血圧日内変動はABPMの解析により24時間と昼・夜別の平均血圧を求めて,夜間血圧が昼間血圧に比し10-20%低下した場合をdipper(正常型),下降度10%未満をnon-dipper(夜間降圧不良型)とした.尚,観察期間中降圧薬...

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  • 成人大動脈縮窄症に対し胸部ステントグラフト内挿術を施行した一例

    原 亮太, 小谷 真介 日本血管外科学会雑誌 31 (5), 273-277, 2022-09-14

    ...左0.63であった.手術適応と診断し,早期社会復帰を希望のためステントグラフト内挿術を選択した.左大腿動脈から経皮アプローチでステントグラフトを留置した.上下肢の血圧差は収縮期圧80 mmHg→30 mmHg, 平均圧30 mmHg→7 mmHgに改善した.ABIは右1.03, 左1.01に改善し,術翌日に退院した.造影CTでエンドリークはなく,狭窄部が拡張したことを確認した.術後合併症は認めず,降圧薬...

    DOI 医中誌

  • 高血圧性心不全を合併した高安動脈炎による異型大動脈縮窄症に対して上行大動脈–腹部大動脈バイパス術を施行した1例

    盛島 裕次, 新垣 勝也, 國吉 幸男 日本血管外科学会雑誌 31 (3), 117-121, 2022-05-31

    ...<p>症例は73歳女性.高血圧性心不全のため当院循環器科で精査加療が開始され,精査の結果,異型大動脈縮窄症,両側鎖骨下動脈閉塞症,左総頸動脈閉塞症を認め,高安動脈炎と診断され降圧薬を中心とした薬物治療が行われていた.高血圧性心不全のため頻回の入院を繰り返し,内科的治療困難のため外科的治療の方針となった.手術は胸骨および腹部正中切開アプローチで,人工心肺使用下に径14 mmの人工血管にて上行大動脈–腹部大動脈...

    DOI 医中誌

  • デュロキセチン内服中に褐色細胞腫との鑑別を要する高血圧が生じた1症例

    松岡 豊, 天谷 文昌 日本ペインクリニック学会誌 29 (3), 27-30, 2022-03-25

    ...【症例】57歳男性.右上肢CRPSに対し6年前よりデュロキセチンを内服していた.高血圧が指摘され近医で降圧薬が開始された.24時間蓄尿カテコラミン値が高値を示し,CT検査では左副腎に1 cm大の腫瘤が指摘され,褐色細胞腫が疑われた.一方,MIBGシンチグラフィ検査で有意な集積を認めず,MRI検査で非機能性副腎腺腫と診断された.腫瘤サイズが小さく褐色細胞腫の可能性も否定しきれず,経過観察となった.頭痛...

    DOI 医中誌

  • 血圧高値と肥満指標の関係:BMIと腹囲の比較

    石井 広二, 旭 久美子, 吉田 礼子, 荒井 勝己, 増野 弥生, 齋藤 陽子, 勝川 史憲 総合健診 49 (2), 308-316, 2022-03-10

    ...</p><p>【方法】東北地方の隣接する2県の2013年職域健康診査受診者のうち、データ欠損者、降圧薬服用者と不明者、喫煙者、および臨床的にありえない値の者を除く20歳以上60歳未満の15,560名(男性:7,126名、女性:8,434名)を対象とした。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 腹腔鏡下子宮全摘出後に可逆性後頭葉白質脳症(PRES)を発症した例

    太田 裕, 小西 莉奈, 恒遠 啓示, 大道 正英 産婦人科の進歩 74 (1), 136-141, 2022

    ...で経過観察とした.術後13時間の時点で収縮期血圧>200 mmHgが持続し頭痛も出現したため,降圧薬の点滴による持続投与を開始したが軽快せず,術後15時間後にJCSIII-200の意識障害,強直性痙攣を認めた.頭部CTで頭頂葉から後頭葉に低吸収域を認め,MRIで同部位にDWI高信号を認めたためPRESを疑った.降圧療法を継続したが,術後16時間後に再度強直性痙攣を認めたため抗てんかん薬を開始し,その...

    DOI Web Site 医中誌

  • 5-fluorouracilとwarfarinおよび降圧薬併用時の薬物相互作用

    潮平 英郎, Carlos Sandoval Tayag Jose, 石井 岳夫, 國場 訓, 平田 哲夫, 中村 克徳 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 2-C-P-070-, 2022

    ...これらの結果を踏まえ、本研究ではWF以外の薬剤併用時の5-FUによるDDIを検討することを目的とし、WFに加えてCYP2C9及びCYP3A4基質である降圧薬併用時の血圧変動を指標とした検討を行った。</p><p>【方法】琉球大学病院において2009年4月から2019年12月の間に注射用5-FU投与を受けた患者を対象とした後方視的研究を行った。...

    DOI 医中誌

  • ドラッグリポジショニングによるステロイド抵抗性克服とその臨床応用

    黨 康夫 日本薬理学雑誌 157 (5), 286-292, 2022

    ...長時間作用型交感神経β2刺激薬(long-acting beta-2 agonist:LABA)が候補として同定された.DRによって見出された製剤は,その用法用量内であれば(その処方経験の長さから)安全に処方することができる.殊に,従来の用量よりもより低用量で使用する場合はさらなる安全性すら担保される.DRを用いて,抗うつ薬であるノルトリプチリンにPI3K阻害を介した抗炎症作用があることも見出された.また,降圧薬...

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  • 本態性高血圧症の原因遺伝子<i>LPIN1</i>の発見および治療ターゲットとしての可能性

    藤原 亮, 小澤 萌枝, 平和 伸仁 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 2-C-S20-1-, 2022

    ...さらにfldマウスでは尿中アドレナリンやノルアドレナリンの排泄量が増加しており、クロニジン(中枢性交感神経抑制薬)に対する降圧反応がその他の降圧薬に比べ増強されていた。以上より、<i>LPIN1</i>遺伝子のノックアウトマウスは高血圧を呈しそのメカニズムとして交感神経系の活性亢進の関与が推測された。...

    DOI 医中誌

  • 特異な視覚異常発作を繰り返した一過性黒内障の1例

    寺師 綾子, 高田 達郎, 安喰 稔 臨床神経学 62 (9), 722-725, 2022

    ...<p>症例は73歳男性.降圧薬,糖尿病薬開始後,右眼の視野全体が白くなり,視野中心がギザギザと明るくなる視覚異常発作を繰り返した.その後一過性構音障害と同時に左第4指・第5指,左口唇のしびれを認め,発症2日後に当院を受診した.MRIで右大脳半球亜急性散在性脳梗塞,MRAでは血流遅延を伴う右頸動脈高度狭窄を認めた.抗血栓療法開始後も一過性黒内障が頻発し,経皮的頸動脈ステント留置術を実施,術後より眼動脈...

    DOI Web Site PubMed 参考文献6件

  • 地域の病院におけるポリファーマシーの現状と課題

    原田 和博 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 1-C-S13-4-, 2022

    ...降圧薬は84.9%に処方され、以下胃腸系薬53.0%、尿酸低下薬50.0%、利尿薬48.2%などであり、糖尿病患者は非糖尿病より処方薬剤数は有意に多かった(9.6±3.3 vs 6.9±3.4)が、年齢における有意差はなかった。腎機能障害時に注意すべき薬剤は多く、本調査では特に問題となる処方はみられなかったものの、医師・薬剤師間のチーム医療の構築などの対策が重要である。...

    DOI 医中誌

  • 臓器移植後の妊娠および授乳中の薬剤使用に関する最新情報と今後の課題

    肥沼 幸, 村島 温子, 笠原 群生 移植 57 (Supplement), s152_1-s152_1, 2022

    ...今回のガイドラインでは、免疫抑制薬だけではなく、降圧薬、抗菌薬のような合併症治療薬についても、妊娠中使用における注意点や安全性情報について解説した。また、近年、多くの薬剤で母乳移行量を測定して非常に少なかったとする報告や母乳哺育中の乳児に有害事象は見られなかったとする研究報告がなされている。...

    DOI

  • ダプロデュスタット投与後に血栓性微小血管症(TMA)を発症し、移植腎機能不全に至った1例

    春口 和樹, 近藤 晃, 蜂須賀 健, 川瀬 友則, 三宮 彰仁, 小山 一郎, 中島 一朗 移植 57 (Supplement), s289_2-s289_2, 2022

    ...X-1年10月より腎性貧血に対しダプロデュスタットの内服を開始したところ、同時期より急激な血圧上昇と、血清Cre値上昇を認め、同薬を中止し降圧薬を投与するも、コントロール不良であった。X年2月に急激な腎機能低下に加え悪性高血圧、貧血、LDH上昇、血小板減少、破砕赤血球像を認め入院となった。加速型-悪性高血圧による二次性TMAを疑い、血圧コントロールに加え血漿交換を施行した。...

    DOI 医中誌

  • 全国特定健診受診者の血清尿酸値1年変化と総死亡・心血管死亡リスクの関連について:J-SHC研究

    今田 恒夫, 大瀧 陽一郎, 守山 敏樹, 柴垣 有吾, 笠原 正登, 成田 一衛, 藤元 昭一, 井関 邦敏, 山縣 邦弘, 鶴屋 和彦, 近藤 正英, 旭 浩一, 渡辺 毅 痛風と尿酸・核酸 45 (2), 123-129, 2021-12-20

    ...健診受診者の血清尿酸値1年変化と総死亡,心血管死亡リスクの関連について検討した.対象は,特定健診を2008年と2009年に受診し連続した血清尿酸値データをもつ144,142人(男性58,148人,女性85,994人,平均年齢65.3歳).血清尿酸値の1年変化と総死亡,心血管死亡のリスクの関連を背景因子(年齢,性,喫煙,飲酒,BMI,eGFR,収縮期血圧,HbA1c,中性脂肪,LDL-C,HDL-C,服薬(降圧薬...

    DOI 医中誌

  • 企業健康診断における心電図左室肥大の併存割合と臨床的意義についての検討

    関塚 宏光, 三宅 仁 心臓 53 (10), 1061-1069, 2021-10-15

    ...のない対象者では,Control群と比較してECG-LVH群で収縮期血圧(p<0.001),拡張期血圧(p<0.001),高血圧の割合(p<0.001)が有意に高かった.降圧薬内服中の対象者では,Control群と比較してECG-LVH群で平均収縮期血圧が有意に高かった(p=0.007).企業健診で降圧薬内服のないECG-LVHを有する対象者はCVDs発症リスクを下げるために特に血圧管理が重要である...

    DOI 医中誌

  • 高血圧性心不全を契機に診断した高度石灰化を伴う異型大動脈縮窄症に対して血管内治療を施行した1例

    林 啓太, 秋好 沢林 日本心臓血管外科学会雑誌 50 (5), 322-327, 2021-09-15

    ...上腸間膜動脈分岐部直上の腹部大動脈に石灰化を伴う高度狭窄を認め,異型大動脈縮窄症と診断した.入院後,降圧管理を含む薬物治療で心不全は改善したものの,急性腎機能障害を認めた.大動脈縮窄と降圧による腎血流低下が原因と判断し,大動脈狭窄部に対する血管内治療を施行した.血管内治療では大腿動脈よりアプローチし,大動脈狭窄部に自己拡張型ステントを留置した.術後経過良好にて術後3日目に退院となった.その後外来にて降圧薬...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • 小児腎血管性高血圧における経皮的腎動脈形成術による患側腎のリバースリモデリング

    山岡 大志郎, 藤井 隆成, 長岡 孝太, 清水 武, 大山 伸雄, 喜瀬 広亮, 阿部 祥英, 櫻井 俊輔, 宮原 義典, 富田 英 Journal of JPIC 6 (1), 5-11, 2021-08-31

    ...1年2ヶ月後に降圧薬も中止でき,加えて患側腎の萎縮・機能とも改善した.小児の腎血管性高血圧症は成人と比較して経皮的腎動脈形成術の効果が乏しいとされる.本症例は,患側腎萎縮を伴った高度腎動脈狭窄であったが,経皮的腎動脈形成術により,腎血管性高血圧のみならず,患側腎の形態的,機能的なリバースリモデリングが観察しえた点で,非常に貴重な報告である....

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  • 非外科的歯周治療により改善が見られた薬物性歯肉増殖症を伴う慢性歯周炎の一症例

    江部 由佳梨, 迫田 賢二, 川上 克子, 下田平 貴子, 鉛山 光世, 野口 和行 日本歯周病学会会誌 63 (2), 85-95, 2021-06-30

    ...<p>高血圧患者への降圧薬として用いられるカルシウム拮抗薬は,歯肉増殖症を発症させることが知られている。歯肉増殖症は著しい歯肉の増殖に加え,歯列不正など,審美的な問題を生じることがある。その発症機序については不明な点も多いが,プラークは歯肉増殖症発症の病因に関係している。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 治療抵抗性高血圧症として加療中に,Mid-aortic syndromeによる脈管性高血圧症の診断に至った1例

    平井 俊浩, 小川 裕二, 秋田 滉一, 中川 敬太, 柴山 佳一郎, 浅野目 晃, 鈴木 孝英, 八巻 多, 貴田岡 享, 酒井 博司, 佐藤 伸之, 長谷部 直幸 心臓 53 (5), 460-466, 2021-05-15

    ...<p> 症例は78歳女性.72歳時に近医にてParkinson病,高血圧症の診断となり加療が開始された.74歳時に治療抵抗性高血圧症として紹介となり,降圧薬を複数内服するも十分な降圧が得られないまま経過していた.78歳時,一過性脳虚血発作を契機に,全身の動脈硬化の再評価を行った.Ankle brachial pressure index(以下ABI)右0.59,左0.57と両側で低下を認め,背部・心窩部...

    DOI 医中誌

  • 糖尿病患者の術前評価

    門井 雄司 日本臨床麻酔学会誌 41 (3), 261-267, 2021-05-15

    ...microangiopathy:腎症,網膜症,末梢神経障害,macroangiopathy:閉塞性動脈硬化症,脳血管障害,虚血性心疾患)の存在の有無を評価・判断する.糖尿病では心血管系障害合併率が高いのが知られており,とりわけ術前に虚血性心疾患の有無の問診には注意を払う必要がある.また術前にdiabetic retinopathyを有するというのは脳血管障害の存在を表している.自律神経系や血管内皮の障害などにより昇圧薬や降圧薬...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • 糖尿病治療が降圧薬治療より十数年先行しインスリン低分泌を呈した褐色細胞腫/パラガングリオーマの2例

    小野寺 謙, 高橋 義彦, 千田 愛, 橋本 朋子, 長澤 幹, 冨樫 弘文, 川島 智美, 千葉 拓, 瀬川 利恵, 梅邑 晃, 佐藤 綾香, 石田 和之, 菅井 有, 佐々木 章, 石垣 泰 糖尿病 64 (4), 284-290, 2021-04-30

    <p>褐色細胞腫はしばしば耐糖能障害を合併し,病態にはインスリン抵抗性と分泌抑制の関与が指摘されているが,糖尿病ケトアシドーシス(DKA)を発症する例はまれである.我々は糖尿病の診断と薬物治療が高血圧治療に十数年先行し,経過中に診断されたパラガングリオーマ1例と褐色細胞腫1例を経験した.前者はケトーシスの既往はないがインスリン依存レベルのCペプチド低値を認め,後者は典型的な褐色細胞腫クリーゼを伴…

    DOI 医中誌

  • 臨床での薬剤性腎障害防止における関心の重要性

    古久保 拓 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), S18-2-, 2021

    ...</p><p> 一方で,腎障害への関与が直接的に想定しにくい場合には,症例選択時や治療中の対策が取りにくく,腎障害が発生してから関与が浮かび上がることが多い.総合感冒薬による尿閉,炭酸脱水酵素阻害薬による尿路結石の生成,抗ウイルス薬による尿細管閉塞,活性型ビタミンD,降圧薬,利尿薬,NSAIDsなどによる腎前性急性腎障害などである....

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  • リファンピシン投与を契機に重症高血圧が生じ,リファブチンへの変更にて軽快した腹膜透析患者の1例

    近藤 治朗, 氏家 はる代, 山﨑 康司, 明石 好弘 日本透析医学会雑誌 54 (10), 529-533, 2021

    ...の静注などで意識障害,呼吸状態も改善したが,重症高血圧が持続した.RFPによる降圧薬との相互作用と考えRFPからリファブチン(RBT)に変更後,速やかに血圧低下し退院となった.RFPはCYP系酵素を強力に誘導するためCYP代謝を受ける種々の降圧薬の効果減弱が血圧上昇の原因と考えられCYP誘導の少ないRBTへの切り替えが有効であった.腹膜透析患者への抗結核薬投与は蓄積や薬物相互作用があり注意を要すると...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 冷え・痛みの治療に伴う八味地黄丸の緩やかな降圧薬減量効果

    小野 孝彦, 鈴木 大輔, 山崎 玄蔵, 大瀬 綾子, 横山 健 日本東洋医学雑誌 72 (4), 368-376, 2021

    ...9ヵ月以上の八味地黄丸服用を希望した9症例のうち,8症例で降圧薬治療がされていた。うち4症例で9ヵ月までにアンジオテンシン受容体拮抗薬3例と Ca 拮抗薬1例で降圧薬の減量があった。八味地黄丸治療前の収縮期血圧は平均で127mmHg であり,降圧薬の減量にもかかわらず,9ヵ月後の収縮期血圧は平均で128mmHg と安定していた。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • 大腿骨骨折患者の服用薬剤の検討

    原田 和博, 橋詰 博行 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 42 (0), 3-P-R-1-, 2021

    ...<p>【目的】</p><p>高齢化が進む現在、転倒による骨折は重大な問題であり、ポリファーマシーや転倒の誘因となる薬物[とくにベンゾおよび非ベンゾジアゼピン系睡眠薬(ベンゾ系睡眠薬)などの中枢神経作動薬や降圧薬など]には注意を払うように指摘されている。実臨床現場において、大腿骨骨折を発症した患者の服用薬剤および背景要因を調査し、これらの関連などについて検討した。...

    DOI 医中誌

  • オルメサルタン関連スプルー様腸疾患3例の報告

    井上 聡子, 田中 晃輔, 森久 芳樹, 安藤 徳晃, 竜野 稜子, 上田 智也, 唐渡 修一郎, 長尾 宗一郎, 秋山 慎介, 細谷 和也, 丹家 元祥, 薮内 洋平, 和田 将弥, 森田 周子, 鄭 浩柄, 山下 大祐, 原 重雄, 猪熊 哲朗 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 5 (0), 34-34, 2021

    ...<p>【背景】オルメサルタン関連スプルー様腸疾患は、降圧薬オルメサルタンによる薬剤性スプルーで、数年間の服薬を経て発症するため、下痢の原因薬剤として認識されにくく、診断に時間を要する場合が多い。当院で経験した同疾患3例について報告する。【症例】症例は69〜79歳で、3例とも女性であった。全例で1日10行程度の水様下痢が持続し、診断までに5〜20kgの体重減少を認めた。...

    DOI

  • 血栓性微小血管障害症 (TMA) と可逆性後部白質脳症 (PRES) をきたした悪性高血圧症の1例

    森内 麻美, 北野 夕佳, 岩井 俊介, 栗栖 美由希, 堤 健, 若竹 春明, 吉田 徹, 桝井 良裕, 小竹 徹, 村澤 昌, 白井 小百合, 平 泰彦, 藤谷 茂樹 日本救急医学会関東地方会雑誌 41 (4), 470-474, 2020-12-28

    ...来院1カ月前に高血圧を指摘されたが降圧薬服用せず。頭痛主訴に来院し, 意識障害, 腎機能障害, 血小板減少, 高度な高血圧があり, 高血圧緊急症として点滴持続静注で降圧を開始した。眼底所見を伴い, 高血圧緊急症の中でも予後不良の悪性高血圧症であった。...

    DOI 医中誌

  • 交感神経ベータ受容体遮断薬:周術期使用を巡る学術的根拠の変遷

    東 俊晴 日本臨床麻酔学会誌 40 (7), 622-629, 2020-11-15

    ...<p>交感神経ベータ受容体遮断薬(β遮断薬)は心不全や頻脈,狭心症,心筋梗塞後の患者には積極的適応のある主要降圧薬である.すなわちβ遮断薬は心保護を目的とした降圧薬であり,その心拍数抑制効果が生命予後を改善するという仮説検証がいくつか計画されてきた薬でもある.非心臓手術患者に対するβ遮断薬の周術期使用は一時期強く推奨されたが,その後周術期β遮断薬は慎重を期して使用するように学術的根拠に基づく推奨が後退...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • VIII.臨床像:血栓・老年内科・高血圧治療の立場から

    岸 拓弥, 野出 孝一 日本内科学会雑誌 109 (11), 2297-2300, 2020-11-10

    ...<p>新型コロナウイルス感染症パンデミックにおいて,高血圧症あるいは降圧薬であるレニン・アンジオテンシン系阻害薬が感染及び重症化のリスクかどうかが懸念されたが,結果的には問題ないことが明らかとなった.血栓症のリスクは否定できず,抗凝固療法の推奨が注目されている.さらには年齢との関連があり,高齢者医療における問題点は重要な医学的問題として注目されている.</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献10件

  • サイアザイド系利尿薬と皮膚癌

    石光, 俊彦 Dokkyo Journal of Medical Sciences 47 (3), 157-164, 2020-10-25

    ...降圧薬として長い歴史があるサイアザイド系利尿薬は,高血圧患者における脳心血管病抑制による長期予後改善効果のエビデンスが確立されており,現在のガイドラインにおいても第一選択薬の1 つとして推奨されている.近年,サイアザイド系利尿薬の長期服用により皮膚癌の発症リスクが増加する可能性が報告されている.サイアザイド系利尿薬が紫外線を受けると,活性酸素が生じてDNA が損傷されたり,光アレルギー反応により慢性炎症...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 高齢者が日常的に体験する眩暈の関連要因の検討―メタアナリシスを用いて―

    荒木 章裕, 松田 ひとみ, 岡本 紀子, 高尾 敏文, 巻 直樹, Fingerhut Georg von, 王 暁辰 日本プライマリ・ケア連合学会誌 43 (3), 82-89, 2020-09-20

    ...</p><p><b>結果:</b>最終的に10編が抽出され,有意な関連要因として不安,疲労感,硝酸薬の使用,抗不安薬の使用,主観的健康感低値,記憶障害,抑うつ,睡眠障害,認知症,悪性新生物,バランス機能低下,歩行機能低下,身体機能低下,利尿薬の使用,独居,心疾患,転倒歴,関節リウマチ,脳卒中,睡眠薬の使用,複数の薬剤使用,視覚障害,女性,ADL低下,骨粗鬆症,降圧薬の服用,高血圧,就学歴(短)の28...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献29件

  • 電気けいれん療法による誘発痙攣の有効性評価としての瞳孔径変化

    白水 和宏 日本臨床麻酔学会誌 40 (4), 404-407, 2020-07-15

    ...<p>電気けいれん療法(ECT)の治療効果の判定項目の一つである交感神経の興奮の程度は,麻酔薬や降圧薬などの影響により,判定が難しい.瞳孔反応が交感神経の指標になることから電気刺激直後の瞳孔反応が電気けいれん療法による誘発痙攣の有効性の評価の一因になる可能性を検討した.自動赤外線瞳孔計を用いて電気刺激直後の対光反射の程度と脳派上の痙攣の発現との関連を検討したところ,電気刺激直後の光刺激による瞳孔収縮率...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • IV.高カリウム血症を伴う内分泌疾患

    栗原 勲 日本内科学会雑誌 109 (4), 727-732, 2020-04-10

    ...<p>高K血症はさまざまな病態で生じるが,尿中K排泄の低下がみられ,且つ腎機能が正常の場合は,アルドステロン作用不全が主因の高K血症と考える.高レニンか低レニンか,また,高アルドステロンか低アルドステロンかで,考えるべき疾患が異なる.多くの病態では,Na喪失による低血圧を伴うが,偽性低アルドステロン症II型は,Na吸収の亢進により高血圧となる.それぞれの病態は,K変化を来たす薬剤(主として降圧薬)の...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • pial arteriovenous fistulae(pial AVF)に伴い高心拍出性心不全をきたした1例

    小出 伸, 萱森 裕美, 柏村 健, 安藤 和弘, 長谷川 仁, 大久保 健志, 保屋野 真, 栁川 貴央, 小澤 拓也, 尾崎 和幸, 藤井 幸彦, 南野 徹 心臓 52 (3), 321-326, 2020-03-15

    ...<p> 症例は27歳女性.頭痛,嘔吐,意識障害のため入院し,pial arteriovenous fistulae(pial AVF;脳軟膜動静脈瘻)に伴うくも膜下出血が認められた.降圧薬使用下に経動脈的塞栓術を施行した後に肺水腫をきたし,利尿薬に加え人工呼吸管理を要した.神経原性肺水腫も考えられたが,心臓カテーテル検査を行うと心拍出量は熱希釈法で14.55 L/分,平均肺動脈楔入圧は17 mmHg...

    DOI 医中誌

  • 在宅で生活する活動的な高齢者の内服に関する実態調査

    三好, 麻紀, 青木, 久恵, 窪田, 惠子, 庄山, 茂子, Shoyama, Shigeko 看護と口腔医療 3 (1), 65-75, 2020-02

    ...意識的に内服しなかった薬剤は降圧薬が最も多かったことから、高血圧により、心疾患や脳疾患等の重大な疾患につながる危険性が推察された。薬を飲み間違った高齢者は7.6%で、飲み間違った理由に、似たような形や色、似たような大きさがあげられた。...

    機関リポジトリ Web Site 医中誌

  • 左腎動脈が大動脈から3本分岐している重複腎動脈狭窄に対して経皮的腎動脈形成術を施行した1例

    桃井 瑞生, 坂田 新悟, 岩澤 佑治, 新屋 貴章, 北島 龍太, 樫村 晋, 酒井 正憲, 山川 裕之, 新村 大輔, 福本 耕太郎, 小浦 貴裕, 根岸 耕二 心臓 52 (1), 47-53, 2020-01-15

    ...の適応と判断した.腎動脈造影では,3本の左腎動脈いずれも有意な狭窄を認め,3本の左腎動脈それぞれにステントの留置を行った.術後,外来での血圧コントロールが良好となり,降圧薬を2剤に減らした.大動脈から3本分岐している重複腎動脈狭窄に対して経皮的腎動脈形成術を施行した貴重な症例を経験したので報告する....

    DOI 医中誌

  • 心拍数で補正した血圧を用いた評価の検討

    伊藤 昭人, 長尾 友子, 山本 真史, 池田 博信, 飯高 健, 左近上 博司 日本毒性学会学術年会 47.1 (0), P-155-, 2020

    ...降圧薬の評価において、心拍数で補正した血圧を用いた評価は、投与時の一過性の血圧上昇や明暗期のサーカディアンリズムの影響を排除できるため、投与前値との比較で優れた方法であることを示した。</p><p>【考察】心拍数で補正した血圧を使用した評価は、より正しい結果を得るために有意義な手段に成り得ると考えられた。</p>...

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  • 実効的脈波反射伝搬距離の包括的な解析

    上村 和紀, 西川 拓也, 川田 徹, 杉町 勝 生体医工学 Annual58 (Abstract), 302-302, 2020

    ...結論として、ERDは循環作動薬により容易に変化しうるため、大動脈反射・ERDの解析では降圧薬などの服用状況に注意を払うべきであり、脈波分離法および簡易血圧法ERDは、生理学的に最も妥当と考えられる拡張ウィンドケッセルモデルERDの代用指標にはなりえないと考えられた。</p>...

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  • Imidapril hydrochlorideにより嚥下機能が改善した脊髄小脳失調症6型の1例

    磯野 千春, 平野 牧人, 上野 周一, 阪本 光, 楠 進, 中村 雄作 神経治療学 37 (5), 763-768, 2020

    ...hydrochlorideの内服を開始した結果,誤嚥が消失し,嚥下機能が改善したことを示した.内服後,約1年間は誤嚥性肺炎を発症しなかった.ACE阻害薬では誤嚥性肺炎の予防が報告されているが,VFを用いた評価は脳梗塞を対象にした少数例での報告に留まる.薬理作用は,咽喉頭粘膜のサブスタンスPが増加したことによる嚥下反射促進や脳微小循環の改善が考えられた.嚥下障害を有する高血圧合併神経変性疾患患者において,ACE阻害薬は降圧薬...

    DOI 医中誌

  • 妊娠後期に腎後性急性腎障害となり緊急帝王切開となった腎移植患者の一例

    井上 勉, 岡田 克也, 梅木 恵理, 田丸 俊輔, 岡田 浩一, 小山 勇 移植 55 (Supplement), 366_2-366_2, 2020

    ...29歳時に結婚、挙児希望があり、CKD G2TA1、降圧薬単剤使用下で血圧 120 mmHg前後と安定しており可能と判断した。タクロリムス(グラセプター)4 mg/日は継続、ミコフェノール酸モフェチルはアザチオプリン 50 mg/日に変更、9か月後に一度の自然妊娠と流産を経たが再度自然妊娠し、その後の妊娠経過は順調であった。...

    DOI 医中誌

  • BExSAMに基づく健診データからの非アルコール性脂肪性肝疾患の発症要因解明

    大内 康平, 藤原 幸一, 西大路 賢一, 加納 学 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2020 (0), 4Rin158-4Rin158, 2020

    ...われなかった離散尺度である要因を対象とする.対象の健診データでは,離散尺度である検査項目の大半が二値であるため,本研究では少数の二値変数間の因果関係の推定を行うBExSAMを拡張し,多数の二値変数間の因果関係を推定できる手法を提案する.人工データを用いた検証では,変数の数が多くなった場合でも既存手法と同等の推定精度であることを示した.さらに,提案手法を健診データに適用した結果,男女ともにいびきの有無や降圧薬...

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  • 副腎アルドステロン合成酵素(CYP11B2)を標的とした新規創薬

    菅原 明 日本薬理学雑誌 155 (5), 319-322, 2020

    ...<p>本邦における高血圧患者数は約4,000万人と概算されているが,未治療の患者を含めると約3,000万人で血圧コントロールが不十分であると考えられている.さらに,3種類以上の降圧薬を内服しても降圧目標に達しない治療抵抗性高血圧は,全高血圧患者の約2割にも上ると推定されている.従って,既に多くの降圧薬が上市されている現在でも,新規降圧薬の開発は必要であると考えられる.レニン-アンジオテンシン-アルドステロン...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献3件

  • 1.薬剤障害:polypharmacyや抗凝固薬,睡眠薬,first dose effect,降圧薬による徐脈や失神

    牛越 博昭 日本内科学会雑誌 108 (12), 2435-2442, 2019-12-10

    ...<p>救急医療の現場において,受診患者の高齢化に伴い,内科系基礎疾患の存在が重要である.現在,polypharmacy(ポリファーマシー)の問題もあり,病歴において,その薬剤歴を確認することは必須である.外傷であっても,その受傷機転に内因性内科系疾患や薬剤が関与していることも多い.なかでも,抗凝固薬,睡眠薬ならびに降圧薬は,長期予後やQOL(quality of life)を改善させる目的で処方されていることが...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 咳嗽を契機に発症した非外傷性腹直筋血腫の1例

    上村 翔, 伊藤 康博, 田中 優衣, 岸田 憲弘, 瀬尾 雄樹, 戸倉 英之, 高橋 孝行 日本腹部救急医学会雑誌 39 (7), 1297-1301, 2019-11-30

    ...腹壁瘢痕ヘルニア手術歴があり,降圧薬のみ内服していた。左側腹部に可動性不良な圧痛を伴う弾性硬の腫瘤を認め,血液検査所見ではCRP 0.58mg/dLと軽度上昇,Hb 11.5g/dLと軽度低下するも凝固系の異常は認めなかった。腹部造影CT検査では左側腹壁に約4cm大の血腫を認め,内部に血管外漏出を伴う所見を認めた。以上から非外傷性の腹直筋血腫と診断した。...

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  • 大腿骨近位部骨折患者のポリファーマシーに関する検討

    岡口 芽衣, 中村 哲郎, 大角 崇史, 有隅 晋吉, 大野 瑛明, 中川 剛, 伊藤田 慶, 岩﨑 賢優, 進 悟史, 土屋 邦喜, 折口 秀樹, 阿部 名月 整形外科と災害外科 68 (4), 781-783, 2019-09-25

    ...大腿骨近位部骨折患者の薬剤内服状況と問題点について検討した.また,当科における多職種連携下での薬剤調整の取り組みについても報告する.大腿骨近位部骨折60例を対象とし,受傷機転,転倒受傷時間,定期内服数および内容を検討した.受傷機転は転倒転落54例,歩行中1例,誘因なし5例であり,受傷時間は夜間13例,日中31例,不明10例であった.平均薬剤内服数は6.1剤(0-13剤)であった.転倒リスクを高めると報告のある降圧薬...

    DOI Web Site 医中誌

  • 急性腎障害を併発し血圧管理に苦慮した多発性嚢胞腎を有する若年発症の急性大動脈解離の1例

    佐藤 雅史, 滝 瑞里, 髙橋 政夫, 小森 孝洋, 河野 健, 星出 聡, 苅尾 七臣 心臓 51 (5), 493-500, 2019-05-15

    ...<p> 症例は34歳男性.2年前から高血圧症,脂質異常症を指摘され,母親は多発性嚢胞腎で維持透析中であった.入浴中の突然の背部痛を主訴に救急搬送され,造影CTで大動脈弓直下から上腸間膜動脈直上までの解離を認めたため,急性大動脈解離Stanford B偽腔開存型と診断した.降圧薬静注で血圧管理良好であったが,尿量維持に難渋し,入院翌日に心不全を発症したため人工呼吸器管理を要した.解離拡大・再解離予防に...

    DOI 医中誌

  • 重複腎動脈を認めた腎血管性高血圧に対して経皮的腎動脈形成術を施行した1例

    新村 大輔, 桃井 瑞生, 新屋 貴章, 伊倉 秀彦, 北島 龍太, 樫村 晋, 酒井 正憲, 山川 裕之, 福本 耕太郎, 小浦 貴裕, 根岸 耕二 心臓 51 (3), 339-345, 2019-03-15

    ...<p></p><p> 症例は71歳男性.冠動脈バイパス術後,高血圧,軽度腎機能障害で通院中であった.降圧薬増量にもかかわらず徐々に血圧上昇を認め,治療抵抗性高血圧を認めていた.腎動脈エコーおよび腹部MRアンギオグラフィー(MRA)を施行したところ,両側腎動脈起始部に狭窄を認めた.難治性高血圧を有する腎血管性高血圧に対して,経皮的腎動脈形成術を施行する方針とした.大動脈造影を施行したところ,左腎動脈が...

    DOI 医中誌

  • 同一開業内科医が10年以上継続観察した罹病歴20年以上の糖尿病患者における治療中断の網膜症への影響

    伊藤 眞一 糖尿病 62 (2), 108-111, 2019-02-28

    ...<p>20年以上の罹病歴のある糖尿病患者治療中断による重症網膜症への影響を,(1)20年間治療中断なく伊藤クリニックに通院した群,(2)治療中断はなく最近の10年間は伊藤クリニックに通院した群,(3)治療中断はあるが最近10年間は伊藤クリニックに通院した群,この3群で検討した.3群間では,最近10年の血糖コントロール,腎機能,脂質いずれも同程度の病態であり,降圧薬使用の割合も同頻度であった.重症網膜症...

    DOI 医中誌

  • 健診受診者におけるBMI低値例の臨床的背景

    石川 和克, 庵原 立子, 角掛 篤子, 吉田 由貴, 金田一 万里子, 藤舘 道代, 狩野 敦 人間ドック(Ningen Dock) 34 (1), 27-34, 2019

    ...12.4%であった.TGは女性でA群がB,C,D群に比し有意に高値,かつD群はC群に比し有意に低値であった.クレアチニンは男性でA群がC群に比し有意に高値であった.HDL-C,LDL-Cは男女ともそれぞれA群が,B,C,D群に比し有意に低値,および高値であった.血清アルブミンは女性でA群に比しC群が有意に高値であった.男性のC,D群は喫煙が高率の傾向で,血圧値との関連が示唆された.女性のBMI平均値例は降圧薬...

    DOI Web Site 医中誌

  • ミネブロ<sup>®</sup>錠1.25mg,2.5mg,5mg

    杉本 光太郎 ファルマシア 55 (10), 970-971, 2019

    ...降圧薬1剤のみならず、作用機序が異なる降圧薬を併用しても降圧目標に到達しない管理不良の高血圧症患者は一定数存在するなど、我が国における現状の高血圧症の薬物治療にはアンメットメディカルニーズが存在する。このような背景から、当社は2006年より米国Exelixis社と共同研究を開始し、非ステロイド骨格を有する選択的ミネラルコルチコイド受容体ブロッカーであるミネブロ<sup>®</sup>錠を見出した。...

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  • 医療用医薬品の納入価格と流通チャネル形態

    櫻井 秀彦, 丹野 忠晋, 増原 宏明, 林 行成, 山田 玲良 JSMDレビュー 3 (1), 11-18, 2019

    ...降圧薬の薬価とその卸価格の差の薬価に対する割引率を分析対象とした。薬局に対する,ある医薬品メーカーの薬剤の割引率は,その薬局がメイン卸(最も高いシェアの卸企業)としている卸企業がその医薬品メーカーとどのような資本関係(系列関係)にあるかによって大きく影響を受けていた。...

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  • リフィル制度の取組みに向けたわが国の課題

    赤羽 優燿, 能城 裕希, 櫻井 浩子, 益山 光一 レギュラトリーサイエンス学会誌 9 (2), 69-78, 2019

    ...保険薬局チェーン店において2017年5月の6日間に来局した患者のうち, 有している疾患が高血圧症のみで, コントロール良好な降圧薬を1~2剤服用する患者を対象 (n=172) に, 現在の通院頻度と患者の希望する通院頻度や血圧の自己管理についての基礎データを収集した. 調査の結果, 79.7% (n=137) が1カ月に1回通院していることがわかった....

    DOI Web Site 医中誌

  • 障害児者の睡眠について

    福水 道郎 日本重症心身障害学会誌 44 (1), 75-80, 2019

    ...悪夢では就寝前2〜3時間のテレビ等視聴、閉塞性無呼吸、むずむず脚症候群、抗うつ薬、降圧薬、ドパミン受容体作動薬、入眠補助薬(スボレキサント)などが誘因となるので、これらを避けたり、加療する。その上で薄暗い夜間照明をつけたり、毎晩寝る前に悪夢に楽しい結末をつけるようなお話を10〜15分したり、心が落ち着くような場面の絵を描いて、恐怖を軽減させるイメージリハーサル法も試みられることがある10)。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 可逆性脳血管攣縮症候群を合併し,くも膜下出血と脳梗塞を同時発症した左前大脳動脈解離の1例

    碓井 遼, 阿久津 二夫, 井島 大輔, 北村 英二, 金子 淳太郎, 中村 幹昭, 栁田 敦子, 金子 厚, 近藤 裕子, 須賀 裕樹, 髙橋 和沙, 永井 俊行, 山本 大輔, 西山 和利 脳卒中 41 (2), 120-123, 2019

    ...<p>症例は 48歳女性.突然発症の運動性失語と下肢優位の右片麻痺のため緊急入院した.頭部 CTAで左前大脳動脈(anterior cerebral artery: ACA)の描出が不良で,両側主幹動脈の多発狭窄を認めた.MRIで左前頭葉内側面の新規梗塞巣とその外側の脳溝に限局する皮質性くも膜下出血を認めた.来院時に著明な高血圧と軽度の嘔気嘔吐を認め,左 ACA解離を疑って降圧薬と脳保護薬の投与を開始...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 糖尿病患者におけるポリファーマシーの発生に影響する因子の検討

    堀井 剛史, 壁谷 悠介, 清水 淳一, 富田 益臣 くすりと糖尿病 7 (2), 122-131, 2018-12-20

    <p>本邦における糖尿病患者数は増加の一途をたどり,糖尿病による合併症や諸症状に対する薬物療法による,ポリファーマシーに陥った患者は少なくない.本研究では,糖尿病患者におけるポリファーマシーの発生に影響する患者背景や使用薬剤などの因子の検討を行った.対象患者は2,648人で,入院時に内服していた薬剤が6剤以上と定義したポリファーマシーの割合は64.6%だった.ポリファーマシー発生のオッズ比(以下…

    DOI Web Site 医中誌

  • 副腎褐色細胞腫に対する腹腔鏡下副腎摘除術にて気腹開始後,血圧の急激な変動に続き一時心停止となった1例

    南村 和宏, 渡部 貴彦, 宇田川 幸一, 小林 一樹 日本泌尿器科学会雑誌 109 (4), 220-224, 2018-10-20

    ...両側副腎褐色細胞腫と診断された.まずは腹腔鏡下右副腎摘除術を開始した.気腹を開始後,腫瘍には触れなかったが,数分で収縮期血圧が急上昇した.気腹を中止し血圧が安定したところで,気腹を再開した.しかし血圧の低下に続き心停止を来したため,手術を中止し心肺蘇生を開始した.血圧が安定したところで,挿管したままICUへ退室した.その後は血圧は140mmHg程度で推移した.大きな合併症なく経過し術後11日目に退院した.降圧薬...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献7件

  • 治療抵抗性高血圧に対して釣藤散が有効であったくも膜下出血の1例

    後藤 雄大, 中原 功策, 谷川 成佑, 武内 勇人, 南都 昌孝, 橋本 直哉 脳神経外科と漢方 4 (1), 49-53, 2018-09-15

    ...術後より複数の降圧薬の点滴と内服を併用したが,血圧のコントロールは不良であった。しかし,釣藤散の投与により著明な降圧を認め,降圧薬の内服のみで血圧のコントロールが可能となった。降圧薬による降圧効果が不十分である場合には,釣藤散の併用も考慮してもよいと考える。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • <b>腎症合併高血圧においてシルニジピンが血清尿酸値を減少させる要件</b>

    斉田 光彦 痛風と核酸代謝 42 (1), 41-50, 2018-07-25

    ...<p><i>背景</i>:高血圧や慢性腎臓病(CKD)ではレニン・アンジオテンシン(RA)系及び交感神経系の活性化によりナトリウム(Na)と尿酸の尿中排泄が減少することから,高尿酸血症を合併していることが多い.降圧薬として用いられるシルニジピン(CIL)は他のカルシウム拮抗薬(CCB)と異なり,交感神経系に抑制的に働く事や尿酸生成を阻害する事などが報告されているが,これまで高血圧性腎症を対象にCIL...

    DOI Web Site 医中誌

  • 心窩部痛が皮疹に先行し腹腔動脈病変を認めた汎発性帯状疱疹の1例

    瀬名波 徹, 冨田 崇仁, 前川 道隆, 大野 修, 成瀬 賢伸, 佐藤 文明, 島津 修三, 澤﨑 貴子 心臓 50 (7), 732-739, 2018-07-15

    ...心窩部痛が出現し,第5病日に腹痛の精査のため入院となり第7病日に発熱と全身に皮疹を認め汎発性帯状疱疹と診断されアシクロビルの投与が開始された.入院後に撮影された腹部CTでは単純で腹腔動脈周囲の脂肪組織の濃度上昇を認め,造影では腹腔動脈起始部に造影不良域,内腔の狭窄,壁肥厚を認めた.血管炎,腹腔動脈解離,血栓症などが鑑別に挙がったがVZV感染の増悪も懸念されたため副腎皮質ステロイドは使用せずヘパリン,降圧薬...

    DOI 医中誌

  • 薬剤の転倒・転落への影響~睡眠薬を中心に~

    石郷 友之 日本転倒予防学会誌 5 (1), 27-31, 2018-06-10

    ...影響する薬剤にも降圧薬などの循環器系薬剤や,抗精神病薬や睡眠薬,抗不安薬などさまざまなものがあり,今回はその中でも睡眠薬の使用について考察する。</p><p> まず,睡眠薬は患者の希望などで安易に処方されやすい薬剤であるが,転倒・骨折に影響するということを患者を含め理解する必要がある。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件

  • 1.多発性囊胞腎の降圧薬治療・バソプレシン受容体拮抗薬治療

    土谷 健, 眞壁 志帆 日本内科学会雑誌 107 (5), 834-840, 2018-05-10

    <p> 多発性囊胞腎は最も頻度が高い遺伝性腎疾患であり,1990年代の2つの原因遺伝子の発見を端緒に,発症の機序,増悪に関わる因子等の解明が進んできた.特に,環状アデノシン一リン酸(cyclic adenosine monophosphate:cAMP)が細胞内の重要なシグナルで,産生・代謝にバソプレシン受容体を介するため,その阻害薬トルバプタンが臨床レベルで治療薬として実用化された.今後,本症…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • V.先端巨大症・甲状腺機能異常症における降圧治療の意義

    小林 佐紀子 日本内科学会雑誌 107 (4), 688-695, 2018-04-10

    ...<p>先端巨大症には高頻度に拡張期優位の高血圧や心肥大,糖尿病,脂質異常,睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome:SAS),大腸がん・ポリープ等を合併する.甲状腺中毒症では収縮期高血圧を生じ,脈圧は増大する.甲状腺機能低下症では拡張期優位の高血圧を呈し,脈圧は減弱する.いずれも現病の治療により高血圧は改善するが,先端巨大症では併存する合併症に応じて降圧薬を選択し,甲状腺中毒症では...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 有症状の成人大動脈縮窄症に対するステントグラフト内挿術の使用経験

    東 理人, 橋本 亘, 八巻 文貴, 當山 眞人, 蜂谷 貴 日本血管外科学会雑誌 27 (2), 141-144, 2018

    ...<p>有症状の成人大動脈縮窄症患者に対して,ステントグラフト内挿術を施行し著効した.症例は70歳女性,数日前からの胸部圧迫感があり,造影CTで未治療の大動脈縮窄症を認めた.降圧薬を追加したところ,下肢冷感および全身倦怠感が出現したため中止し治療を検討した.高齢でありステントグラフト内挿術を選択した.手術は大動脈縮窄部位にステントグラフトを挿入した.縮窄部位の通過は問題なかったが,回収時にトップキャップ...

    DOI 医中誌

  • 伸展刺激に対する血管平滑筋細胞応答と大動脈解離予防の治療標的

    吉栖 正典, 趙 晶, 京谷 陽司 日本薬理学雑誌 151 (4), 155-159, 2018

    ...<p>急性大動脈解離は,突然の激痛で発症する致死率の高い疾患でありその対策は急務である.大動脈解離の発症には,血圧の急上昇が誘因になっている可能性がある.しかし,その詳細な分子機構はいまだ明らかにされておらず,降圧薬以外の有効な予防薬・治療薬は開発されていない.動脈解離の発症機構として,我々は「大動脈壁の中膜を構成する血管平滑筋細胞に対する急激な伸展負荷が,細胞死を招いて大動脈解離を引き起こすのではないか...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献12件

  • 3.高齢者の心房細動に対する抗凝固療法

    江頭 正人 日本老年医学会雑誌 55 (1), 41-45, 2018

    ...<p>超高齢社会の到達にともない,今後ますます,脳心血管イベント予防,血栓症予防を目的に抗凝固薬をはじめとする抗血栓薬を服用している高齢者が増えてくることが予測される.同様の目的で使用される降圧薬や脂質異常症治療薬と異なり,抗凝固薬は出血リスクを高めるという大きなリスクが存在する.したがって,高齢者に抗凝固薬を投与する際には,有効性のみならず安全性への配慮が重要となる.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献17件

  • 人間ドック受診者の随時尿から推定した塩分摂取量と血圧値との関係

    青木 由香里, 後藤 敏和, 尾形 千春, 丹野 寛之, 工藤 久美子, 福島 紀雅 人間ドック(Ningen Dock) 32 (5), 726-732, 2018

    ...<br><b>方法:</b>平成27年4月~平成28年3月までの当院人間ドック受診者のうち,利尿薬内服中の39名を除く1,380名(男性1,034名,女性346名,年齢56±11歳)を対象とした.受診時の随時尿から塩分摂取量を推定式に基づき計算し,塩分摂取量と血圧値との関係について,降圧薬を内服していない群(無群),降圧薬内服中の群(有群)に分けて検討した.また,塩分摂取量と肥満の有無・体重・年齢との...

    DOI Web Site 医中誌

  • lenvatinibを使用した放射性ヨウ素療法抵抗性甲状腺分化癌 4症例の臨床検討

    白倉 聡, 杉本 太郎, 江口 紘太郎, 向井 昌功, 山崎 あやめ, 田邉 愛弓, 朝蔭 孝宏 頭頸部癌 44 (1), 51-56, 2018

    ...1症例においては有害事象によって中止となったが,その他3例は高血圧,蛋白尿,血小板減少,疲労などの有害事象を降圧薬や休薬期間などで制御し現在まで継続し,1例はPR,2例はSDという治療効果であった。<br>悪性度が高い症例は良い適応であると思われるが,有害事象への対応や患者本人の社会的環境も十分考慮したうえでの開始が求められる。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 原因薬物変更後に全顎的に著明な歯肉腫脹を呈した薬物性歯肉増殖症の1例

    谷脇, 裕人, 小林, 國彦, 黒嶋, 雄志, 北村, 哲也, 原田, 祥二, 山崎, 裕 北海道歯学雑誌 37 (2), 162-167, 2017-03

    ...患者は82歳,女性で十数年前より歯肉腫脹を自覚し,年に数回近医歯科で歯周基本治療を受けていた.3年前,近医内科にて降圧薬をCa拮抗薬(アムロジピン)からアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(オルメサルタン)へ変更したが症状の改善は認められなかった.その約3年後,全顎的に著明な歯肉腫脹が出現し,摂食困難となったため当科を受診した.初診時の口腔内所見では,全顎の歯槽部頬舌側に結節状で分葉状の著明な歯肉腫脹が認...

    HANDLE 医中誌

  • 心臓再生(心筋ダイレクトリプログラミング)

    刑部 里奈, 鈴木 岳之, 家田 真樹 日本薬理学雑誌 150 (6), 276-281, 2017

    ...死亡者数は年々増加傾向にある.平成26年の人口動態統計では心疾患の死因別死亡率は15.5%を占め,悪性新生物に続き2位である.さらに心疾患死亡率のうち急性心筋梗塞による死亡率は19.8%を占めている.急性期を脱しても,心筋梗塞発症により虚血状態が続いた心筋細胞は不可逆的な障害を受け,収縮能を持たない線維芽細胞に置き換わる.すると心臓のポンプ機能は失われ,病態は慢性心不全へと移行する.現在,心不全治療には降圧薬...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献2件

  • 薬剤性腎障害

    稲垣 徹史 日本小児腎臓病学会雑誌 30 (2), 119-125, 2017

    ...</p><p>腎障害を起こす薬剤には様々なものがあるが,小児科で遭遇することが多い抗菌剤,抗けいれん薬,抗腫瘍薬,降圧薬について症例を挙げながら解説する。また,当科で経験した薬物性腎障害を疑った症例の診断過程を提示する。薬剤性腎障害が疑われた患者においては,特に病歴の聴取が重要である。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • クリプトコッカス尿症を呈し血液透析導入後にクリプトコッカス髄膜炎を発症した1例

    渡邉 健太郎, 中井 健太郎, 藤井 秀毅, 清水 真央, 中野 淳子, 石田 理紗, 渡邉 周平, 粟田 梨愛, 吉川 美喜子, 河野 圭志, 後藤 俊介, 瀧口 純司, 岩崎 徹, 西 慎一 日本透析医学会雑誌 50 (2), 157-161, 2017

    ...<p>症例は72歳男性. 65歳より糖尿病の加療を開始, 69歳より降圧薬を開始されていた. 71歳時に特発性間質性腎炎の診断でステロイドによる治療を開始されたが, 腎機能障害は進行し, 治療開始7か月後に血液透析導入となった....

    DOI HANDLE Web Site ほか1件 参考文献14件

  • 病院レセプトデータを用いた降圧薬の処方動向に関する調査

    佐藤 倫広, 黒澤 桂子, 小原 拓, 松浦 正樹, 井上 隆輔, 高橋 信行, 佐藤 博, 村井 ユリ子, 眞野 成康 医療薬学 43 (1), 9-17, 2017

    <p>Details regarding trends in the prescription rates of antihypertensive drugs after 2011 are unclear. Therefore, we compared the prescription rates of antihypertensive drugs in 2009 with those in …

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 1.病院における光線過敏症患者への対応

    正木 太朗 日本皮膚科学会雑誌 127 (13), 2785-2789, 2017

    ...<p>顔面や手背などの日光曝露部に限局した皮疹を認めた場合,まず光線過敏症が疑われる.降圧薬などの薬剤を内服していないか,発症時期や家族歴などを問診することにより種々の疾患が鑑別される.病院における検査で非常に大切なのが,UVA,UVBや可視光による光線テストであり,遺伝子検査を含めた血液検査を参考にしながら診断につなげていく.治療としては遮光が大切であるが,皮膚科医が積極的に病態の作用波長を探していくことが...

    DOI Web Site 医中誌

  • 1.降圧薬

    星出 聡 日本内科学会雑誌 106 (2), 202-207, 2017

    ...<p>心疾患の二次予防において,血圧のコントロールは他の心血管リスクのコントロールと同様に極めて重要である.心疾患を合併する高血圧患者における降圧目標は,診察室血圧にて140/90 mmHgであり,ハイリスクの場合には130/80 mmHg未満を目指す.Jカーブ現象は,現状,心疾患における降圧療法に伴うものは認められていない.心疾患の種類によって,積極的適応となる降圧薬はそれぞれ異なる.</p>...

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  • 軽度介護認定者の塩分摂取量と活動量と降圧薬処方の調査

    田村 由馬, 工藤 玲佳, 田宮 創, 寺島 雅人, 鶴見 知己, 須藤 誠, 関谷 直樹, 小林 孝次, 福田 瑞恵, 矢嶋 俊一, 中口 和彦, 安 隆則 理学療法とちぎ 7 (1), 13-17, 2017

    ...[考察]塩分摂取過多者や不活動者は降圧薬の多剤使用により血圧をコントロールされており,心臓リハの介入意義は高い.[結語]軽度介護認定者において,塩分摂取過多症例や座位時間の延長者は降圧薬を多剤併用している者が多い.</p>...

    DOI Web Site

  • 栄養食事指導結果からみた糖尿病腎症第2期における栄養指導のあり方の検討

    志田, 衣里, 岩間, 克氏, 織田, 直久 名古屋学芸大学健康・栄養研究所年報 8 7-12, 2016-12

    ...降圧薬を服用している患者では、尿中アルブミン量の悪化はみられなかったが、降圧薬を服薬していない患者では尿中アルブミン量の有意な悪化を認めた。指導回数が2回以下の群と3回以上の群との間で尿中アルブミン量について比較してみると、指導回数が3回以上の群で尿中アルブミン量の悪化が抑制されていた。 ...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 日米欧の高血圧診療ガイドラインにおける医療経済評価の活用状況について

    伊藤, かおる, 池田, 俊也 国際医療福祉大学学会誌 = Journal of the International University of Health and Welfare 21 (1), 101-109, 2016-03-31

    ...日米欧の主要な診療ガイドラインにおける推奨降圧薬とその決定過程において,医療経済的視点がどの程度反映されているかを検討した.その結果,欧州高血圧学会/ 欧州心臓病学会(ESH/ESC)2013 はすべての降圧薬が対象にされており,患者の臨床的・社会的背景に応じて個別に薬物治療を行うよう記載されていた.日本高血圧学会(JSH)2014,米国合同委員会(JNC8),英国保健医療研究所/ 英国高血圧学会(...

    機関リポジトリ Web Site 医中誌

  • 小児特発性ネフローゼ症候群の初発患者における入院期間短縮化の検討

    布山 正貴, 亀井 宏一, 木内 善太郎, 高橋 匡輝, 佐藤 舞, 小椋 雅夫, 伊藤 秀一, 石倉 健司 日本小児腎臓病学会雑誌 29 (2), 161-165, 2016

    ...入院中に高血圧症で1 名に降圧薬を投与した。高眼圧症を認めた11 名中3 名は退院後に眼圧上昇したが,いずれも通院で対応できた。合併症で再入院した症例はなかった。体重は治療8 週間後に病前より1 割程度増加した。初期治療でも高血圧症,高眼圧症など合併症なく,退院後体重増加や感染症のリスク,服薬管理などの十分な教育と綿密な外来フォローが可能な場合にかぎり4 週間未満で退院可能と考える。</p>...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 320列冠動脈CTによる無症候性糖尿病患者の冠動脈疾患のスクリーニング

    横田 美紀, 竹内 淳, 永井 聡, 安藤 康博, 川嶋 望, 宮本 憲行, 甲谷 哲郎, 𠮷岡 成人 糖尿病 59 (2), 105-113, 2016

    ...自覚症状が乏しく,診断時に高度に進行した病変を示す患者も少なくない.今回,我々は,合併症の精査目的に入院をした159例の無症候性糖尿病患者に対して320列冠動脈CTによる冠動脈疾患のスクリーニングを実施した.その結果,67例(42 %)に有意狭窄を認め,循環器内科医による追加検査によって20例(13 %)が虚血を有する冠動脈疾患と診断された.虚血を有する冠動脈疾患と診断された患者では,腎症の合併,降圧薬...

    DOI 医中誌

  • 持続性アンギオテンシンIIタイプI受容体拮抗薬の投与に伴い慢性リチウム中毒を呈した高齢者の1例

    林 祐一, 西田 承平, 竹腰 顕, 村上 宗玄, 山田 恵, 木村 暁夫, 鈴木 昭夫, 犬塚 貴 日本老年医学会雑誌 53 (3), 244-249, 2016

    ...のアジルサルタンの投与を契機として,慢性的な神経症状が出現し,次第に増悪,下痢,脱水を契機にさらに中毒となったものと推定した.リチウム製剤はさまざまな薬剤との相互作用がある薬剤で,治療域が狭いという特徴がある.双極性障害は比較的若年期に発症し,リチウム製剤を長期内服している患者も多い.このような患者が高齢となり高血圧を合併することも十分考えられる.リチウム製剤投与者に対して,降圧薬を新たに開始する場合...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 被引用文献2件 参考文献7件

  • 妊娠中に発見された褐色細胞腫の2症例

    安井 将人, 服部 裕介, 植村 公一, 石田 寛明, 寺西 淳一, 湯村 寧, 三好 康秀, 近藤 慶一, 上村 博司 日本泌尿器科学会雑誌 107 (4), 245-250, 2016

    ...</p><p> (症例2) 31歳女性.妊娠初期より動悸・頭痛を認め,妊娠29週で症状増悪し,血中・尿中カテコラミン高値とMRIで下大静脈背側に腫瘍を認め,異所性褐色細胞腫と診断された.ドキサゾシン4m/日,ラベタロール塩酸塩200mg/日にて血圧管理を行い,妊娠35週で帝王切開にて分娩した.出産1カ月後に開腹後腹膜腫瘍切除術を施行した.術後は降圧薬内服せず血圧は安定して経過していたが,術後7年後に...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献9件

  • 特集 降圧薬 その処方、どうして?:降圧薬 その処方、どうして?

    野村 和博 日経ドラッグインフォメーションpremium (210) 21-35, 2015-04

    ...降圧薬の処方箋を応需したとき、ふと疑問を感じたことはないだろうか。「アムロジピンでもニフェジピンでもなく、なぜシルニジピン?」「降圧目的でループ利尿薬を使うのはどうして?」「わざわざロサルタンを使う理由は?」種類が非常に多い降圧薬だけに、疑問は尽きない。"一風変わった処方"の狙いを、降圧薬に詳しい医師に聞いた。...

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  • 降圧効果を持つ機能性食品の薬理作用~血圧コントロールが期待される食品~

    稗田 蛍火舞, 砂川 陽一, 刀坂 泰史, 長谷川 浩二, 森本 達也 日本薬理学雑誌 146 (1), 33-39, 2015

    ...高血圧は心血管疾患,脳卒中などの疾患の発症につながる動脈硬化の主要危険因子の一つである.多くの臨床研究から血圧を管理することは,これらの罹患率,死亡率の減少につながることが明らかになっている.しかしこれらの合併症に対する予防効果は降圧薬を用いた治療をもってしても50%未満である.近年,健康的な食事が生活習慣病を予防するだけでなく,治療につながるのではと考え,食品の持つ効果について注目が集まっている....

    DOI Web Site Web Site ほか2件 被引用文献1件 参考文献59件

  • 高血圧併用療法とCOPE Trial

    梅本 誠治 山口医学 64 (1), 17-23, 2015

    ...高血圧患者における心血管イベントの発症予防には降圧目標値を達成することが最も重要であり,そのためには数種類の降圧薬を併用することが多い.われわれは,日本高血圧学会後援のもと,山口大学と協和発酵キリン株式会社の共同研究として,L/T型ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬ベニジピン4mg/日内服にて降圧目標値を達成できなかった40-85歳の本態性高血圧患者3,293名を対象に,ベニジピンを基礎薬として,アンジオテンシン...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献38件

  • 起立負荷時の自律神経反応における糖尿病患者と健常者の比較

    塩見 耕平, 鈴木 康裕, 上野 友之, 石川 公久 理学療法学Supplement 2014 (0), 0402-, 2015

    ...糖尿病群10名におけるインスリン使用者数は7名,内服者数は降圧薬が4名,βブロッカーが1名,脂質改善薬が3名であった。収縮時血圧は123.4±12.6mmHg vs 119.4±11.7mmHg(p=0.15),拡張期血圧は79.1±7.5mmHg vs 74.3±7.4mmHg(p=0.09)であった。...

    DOI

  • アルテプラーゼ投与後の心破裂

    橋本 憲一郎, 松田 信二, 赤荻 悠一, 小島 一歩, 本間 甲一, 藤川 厚, 石毛 聡, 町田 利生, 小野 純一 脳卒中 37 (1), 26-30, 2015

    ...要旨:88 歳の女性.日常生活動作は自立しており降圧薬内服中.ショートステイ中に倒れているところを発見され当院に救急搬送された.来院時,右共同偏視と左片麻痺を認めNIHSS スコア12点.心電図で心房細動を,頭部CT およびMRI で右中大脳動脈領域の新鮮梗塞像を認めた.超急性期心原性脳塞栓症と診断し,最終未発症確認時刻から3 時間58 分でアルテプラーゼ静注療法を開始しエダラボンを併用した.アルテプラーゼ...

    DOI 医中誌 参考文献5件

  • 空腹時血糖正常者における血糖と血圧の関係

    下平 雅規, 岡庭 信司, 羽生 憲直 人間ドック(Ningen Dock) 29 (5), 716-722, 2015

    ...<br><b>方法:</b>降圧薬,脂質改善薬,高尿酸血症治療薬を内服していない人間ドック受診者のうちFPG < 100mg/dLかつHbA1c < 5.6%であった1,114名を対象に,収縮期血圧(SBP)および拡張期血圧(DBP)とFPGを含めた各因子[年齢,性別,BMI,ウエスト周囲長,総コレステロール(TC),中性脂肪(TG),HDLコレステロール(HDL-C),LDLコレステロール(LDL-C...

    DOI Web Site 医中誌

  • 当院SCUにおける早期離床阻害因子と病型・重症度の関係

    藤原 直, 岡和田 愛実, 小林 雅之, 澤田 三津子 理学療法学Supplement 2014 (0), 0582-, 2015

    ...このことから今回の脳出血の離床の可否には,厳重な血圧設定値と降圧薬の使用状況が影響したと考えられる。【理学療法研究としての意義】急性期脳卒中の早期離床は我々理学療法士の普遍的課題である。今回本研究において,病型や重症度,急性期の血圧管理が離床の可否に関与する事が示唆された。今後,さらに病型や重症度に応じたカットオフ値の検討を行う事により,早期離床プロトコールの立案の一助となりうる。...

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  • III.治療のポイント―生活習慣の修正と降圧薬治療

    石光 俊彦, 石川 弥生, 本多 勇晴 日本内科学会雑誌 104 (2), 218-231, 2015

    ...converting enzyme)阻害薬,アンジオテンシンII受容体拮抗薬(angiotensin II receptor blocker:ARB)である.β遮断薬も主要降圧薬であるが,脳卒中の抑制や高齢者の予後改善効果が劣る.1日1回投与の降圧薬を優先し,利尿薬は低用量から開始する.降圧効果がなく忍容性が悪い場合は作用機序の異なる他の降圧薬に変更する.降圧薬の併用に際しては,作用機序や副作用の...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献36件

  • VII.高齢者の高血圧治療のポイント

    楽木 宏実 日本内科学会雑誌 104 (2), 253-259, 2015

    ...高血圧治療ガイドライン2014(JSH2014)での高齢者高血圧に関する大きな改訂点は,降圧薬治療対象について個別判断の必要な例を具体的に挙げたこと,後期高齢者に対する降圧目標について前回のガイドラインで中間目標としていた150/90 mmHg未満を最終目標にしたことである.これに加えて,超高齢者の合併症や老年症候群も考慮した診断と治療における注意点を記載した.高血圧を窓にした高齢者診療の充実につなげたい...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • メチルドパにより亜急性型劇症肝炎を発症した1例

    小泉 忠史, 古家 乾, 馬場 英, 定岡 邦昌, 関谷 千尋, 服部 淳夫, 後藤 了一, 青柳 武史, 山下 健一郎, 嶋村 剛 日本内科学会雑誌 104 (3), 586-589, 2015

    ...メチルドパは妊娠中や授乳中の安全性が確立されている降圧薬であるが,発売後早くから肝機能障害の副作用が報告されている.患者は40歳,女性で妊娠判明後,降圧薬をメチルドパに変更された.分娩3カ月後,重篤な薬物性肝障害にて当院に入院となった.入院後劇症化を認め,血液浄化療法,脳死肝移植にて救命できた.メチルドパ内服中は定期的な肝機能のモニタリング,並びに肝機能障害出現時には速やかな中止が重要と考えられた....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

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