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検索結果 260 件

  • DASH型クリプトクロムのDNA修復機能発現に関する理論的考察

    佐藤 竜馬, 森 義治, 松井 理紗, 沖本 憲明, 山元 淳平, 泰地 真弘人 生物物理 62 (2), 116-118, 2022

    ...<p>DASH型クリプトクロムは発見当初,紫外線損傷DNAを光回復できると推定された.しかし,現実にはその機能を発現せず,その明確な理由は明らかではない.本稿では,紫外線損傷DNAの光回復に欠くことのできない電子移動反応および基質の認識・結合の観点から機能の非発現の理由について調べた研究について紹介する.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 多次元自由エネルギー計算による液液界面電子移動の反応機構解析

    平野 智倫 アンサンブル 23 (2), 96-102, 2021-04-30

    ...移動,プロトン移動や電子移動のような電荷移動は最も基礎的な素反応であり,幅広い応用可能性を持つ.しかしながら,液液界面における分子のふるまいを実験によって直接・選択的に観測することは極めて挑戦的であり,これらの輸送現象についての分子論的な理解は未だに十分ではない.本稿では,分子動力学(MD)シミュレーションを用いた自由エネルギー計算により反応機構が明らかになった界面反応の例として,液液界面における電子移動反応...

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  • サイクリックボルタンメトリー

    家田 直弥 ファルマシア 57 (1), 48_2-48_2, 2021

    ...基本的に化合物は,電位を変化させていくとある特定の電位で電子の授受が起き,電流が大きく流れる.この大きく応答電流が流れる際の電位を酸化還元電位と言い,この値を調べることによって,電子移動反応の反応メカニズムを調べることができる.サイクリックボルタンメトリーは電気化学測定の基本的な測定方法の1つで,電位を一定の値まで掃引させた後,反対方向に電位をまた掃引させていく.このように,同じ電位を「サイクル」させながら...

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  • 液々界面での電子移動反応の研究

    平野, 智倫 京都大学化学研究所スーパーコンピュータシステム研究成果報告書 2019 84-84, 2020-03

    令和元年度 京都大学化学研究所 スーパーコンピュータシステム 利用報告書

    HANDLE

  • 水溶液の時間分解硬X線光電子分光の開拓と光化学反応への応用

    倉橋 直也, Thuermer Stephan, 唐島 秀太郎, 山本 遙一, 小原 祐樹, 片山 哲夫, 犬伏 雄一, 三沢 和彦, 鈴木 俊法 SPring-8/SACLA利用研究成果集 7 (2), 328-331, 2019-08-29

    ...水溶液中におけるヨウ化物イオンから水への電子移動反応による水和電子の生成と、電子−ヨウ素原子間の再結合過程を解明する目的で、深紫外レーザーと自由電子レーザーを同期したヨウ化ナトリウム水溶液の時間分解光電子分光を行った。装置のエネルギー分解能は概ね計算通りであることが確認された。...

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  • 発光性材料の電子状態に基づく電気化学発光の解析

    石松 亮一 分析化学 67 (11), 661-672, 2018-11-05

    ...<p>電気化学発光は,電極反応で生成した発光材料の酸化体と還元体の間で電子移動が起こり,励起状態が形成され,その後,放射失活する際に観測される.材料の電気化学特性,光物性,均一系での電子移動反応など多くの要因が電気化学発光に関与している.電気化学発光の解析は,主に発光スペクトルと発光効率(強度)について行われるが,発光材料のフォトルミネッセンススペクトル等の光物性,電気化学特性,電子状態等を考慮することによって...

    DOI Web Site Web Site 参考文献38件

  • 奨励賞受賞 王 超氏の業績

    内山 真伸 ファルマシア 54 (6), 583-583, 2018

    ...<br>3. 14 族元素アニオン種の高速/簡便/定量的発生法<br>「電子移動反応の高速化」に着目し,<sup>14</sup>E(Si,Ge,Sn)–Li 発生反応の超高速化・簡便化・定量化を実現した....

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  • Marcusの交差関係

    人見 穣 ファルマシア 53 (9), 898_2-898_2, 2017

    ...Marcusは,電子移動反応の活性化自由エネルギーが,それぞれの化学種の自己交換反応の活性化自由エネルギーによって表現できると仮定した.すなわち,酸化還元対の電位差から計算される自由エネルギー変化と,それぞれの自己交換反応の活性化自由エネルギーを用いて,公差反応の活性化自由エネルギーが求まるとした.この時,公差反応速度/<i>k</i>/_<sub>12</sub>は,2つの自己交換電子移動速度/<...

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  • 蛍光消光作用

    山田 健一 ファルマシア 53 (9), 898_3-898_3, 2017

    ...とは,励起状態にある分子が光としてエネルギーを放出する緩和過程(輻射遷移)にてみられる現象である.そのため,励起分子を蛍光発光とは異なる過程(無輻射遷移)を経て基底状態へと緩和させることで,これらの現象を抑えることが可能となる.こうした蛍光消光現象を引き起こす機構としては,光誘起電子移動やエネルギー移動,項間交差など様々な報告がある.例えば,有機スピン化合物であるニトロキシドは蛍光原子団との光誘起電子移動反応...

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  • 光合成系IIにおけるエキシトン及び電子移動の解析

    坂本 想一, 谷村 吉隆 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 3143-3143, 2017

    <p>光合成系IIにおける励起エネルギー移動が電子移動へと変換される現象をモデル化した。このモデルを階層型運動方程式を用いて数値的に解くことで光励起した電子がどのように電子移動へと変化していくのかを検証した。また、エネルギー移動が電子移動へと転換するうえでコヒーレンスはどのようになるのか、またどのようなパラメータが重要なのかを明らかにし、そのメカニズムを議論した。</p>

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  • 高電位・高速酸素還元を可能にするバイオ分子修飾ナノカーボン電極の開発

    冨永 昌人 ホソカワ粉体工学振興財団年報 25 (0), 79-83, 2017

    ...系生体由来界面活性剤修飾炭素電極上にラッカーゼを固定化することで,溶液中でのラッカーゼの反応と遜色ない速度ならびに電位で酸素を還元できることを明らかにした.本研究では,各種の生体由来界面活性剤を用いて高電位かつ高速な酸素還元極の開発を行った.その結果,コール酸で界面機能化を施したナノカーボン電極が最もよい性能を示した.他の生体由来界面活性剤を用いたナノカーボン電極の結果と合わせて検討したところ,ラッカーゼの電子移動反応...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 化学構造制御された炭素系触媒の酸素還元電極過程解析

    坂牛 健, 魚崎 浩平 表面科学学術講演会要旨集 36 (0), 77-, 2016

    本講演では、化学構造を制御しながら清浄な窒素含有炭素(以下N-doped carbon; NC)を合成する手法を基盤に、より実用触媒に近い粉末非白金触媒のORR電極過程を解析し、その結果の発表を行う。我々の得た結果から、グラフェン構造に窒素を導入することによってORR活性を得る原理は、これまでの理論より複雑であると考えられる。講演では、現状で理解している範囲でNCにおけるORR電極過程を説明する。

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  • 時間依存くりこみ操作による励起子緩和理論 II

    木村 明洋 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 3056-3056, 2016

    <p>前回の講演に引き続き、modified Redfield 理論に時間依存くりこみ操作を適用した励起子緩和理論について考察する。特に、非局在励起子緩和速度と局在励起移動速度に関するエネルギーギャップ依存性に焦点を当て、modified Redfield理論との比較した結果について報告する予定である。</p>

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  • 光化学系IIにおけるMnクラスターと第一キノン電子受容体Q<sub>A</sub>の長距離相互作用の解析

    加藤 祐樹, 石井 里奈, 野口 巧 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 3055-3055, 2016

    <p>光合成の光化学系IIにおいて、水分解を担うMnクラスターを損傷させると第一キノン電子受容体Q_A_の酸化還元電位が約+150 mVシフトすることが知られている。これは電子伝達経路を変えることによる保護機能として考えられているが、MnクラスターとQ_A_は40Å程度離れており、その分子機構は不明である。本研究ではこの機構解明を目的に、Mn除去がQ_A_の周辺構造に及ぼす影響をFTIR分光法を…

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  • 光合成による水分解 : 生命の巧みな光エネルギー変換のしくみ(<シリーズ>国際光年IYL2015に寄せて,交流)

    野口 巧 日本物理学会誌 70 (10), 742-751, 2015-10-05

    ...され,それが水分解の触媒部位であるマンガンクラスターから電子を引き抜く.マンガンクラスターはMn_4CaO_5で表される「歪んだ椅子」型構造を持つことが,最近報告されたX線結晶解析により明らかにされている.そこでは,5つの中間状態の光駆動サイクルとして水分解が行われる.1回の光反応により1個の電子が引き抜かれると次の中間状態へと遷移し,計4回の電子移動により,2分子の水が酸素とプロトンとに分解する.電子移動反応...

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  • 促進酸化法

    堀 久男 ファルマシア 50 (1), 59_3-59_3, 2014

    ...促進酸化法とは,過酸化水素やオゾンを酸化剤として直接利用するわけではなく,それらを組み合わせたり,それらに紫外線や超音波等を照射することでヒドロキシラジカル(OHラジカル)を生成させて,水中の難分解性有機化合物を分解する方法である.OHラジカルは,pH等の反応条件が整えば過酸化水素やオゾンをそのまま用いた場合よりも高い酸化力を示し,有機化合物に対して電子移動反応,水素引き抜き反応,不飽和結合への付加反応等...

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  • 局在光電場による多電子移動反応誘起

    鈴木 健太郎, 保田 諭, 村越 敬 表面科学学術講演会要旨集 34 (0), 67-, 2014

    ...これにより金属構造近傍には局在電場が形成され、通常の光照射では為し得ない物質の光励起状態が誘起され、効率的な多電子移動反応が進行するようになる。これらの現象の機構解明と高効率化のための指針をラマン分光光電気化学計測によって明らかにした。...

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  • <b>分子スケールの外場で測る誘電率 -<b>溶質分子周囲の水が作り出す静電ポテンシャル揺らぎ-</b></b>

    久保田 陽二, 秋山 良 アンサンブル 15 (1), 33-41, 2013

    ...<tt>溶液内電子移動反応は溶媒分子の作り出す静電ポテンシャルゆらぎによって駆動される.生体内においても媒質,即ち蛋白質等の生体分子と水溶液が作り出す静電ポテンシャルゆらぎが電子移動を駆動している.これらのゆらぎを見積もる為に,しばしば連続誘電体モデルが採用される.例えば,媒質については電場に対する線形応答が仮定され,バルクの誘電率を用いた計算が行われる.しかし,電子移動反応を考える場合にこれらの前提...

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  • 第一原理MD法による自己組織化膜中のフェロセンの局所構造に応じた酸化還元挙動

    兼田 有希央, 横田 泰之, 森川 良忠, 福井 賢一 表面科学学術講演会要旨集 32 (0), 254-, 2012

    ...Redox活性種近傍の局所構造と電極での電子移動反応の起こり易さ(酸化還元電位の値)との関係を詳細に検討するため、フェロセンが埋め込まれたいくつかの自己組織化単分子膜修飾電極が水と接する系に対して、第一原理分子動力学計算により電子移動による垂直エネルギー等を算出し、酸化還元挙動の違いを調べた。...

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  • 1,4-ジアリールブタン-1,4-ジイルラジカルカチオンの分子構造と空間経由および結合経由相互作用

    池田 浩, 梅本 直希, 兼井 貴弘, 水野 一彦 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 2011 (0), 357-357, 2011

    ...1,4-ジアリールブタン-1,4-ジイルラジカルカチオン(<B>3</B><SUP>•+</SUP>)は<I>cis</I>-および<I>trans</I>-1,2-ジアリールシクロブタンまたはスチレン誘導体の電子移動反応から生じる中間体であるが,その分子構造は特定されていなかった.我々はレーザーフラッシュフォトリシスおよびTD-DFT計算による解析から,アニシル体である<I>cis</I>-<B>...

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  • 電子移動反応により発生する一電子σ結合を有したラジカルカチオンの観測

    池田 浩, 浅田 直哉, 大島 光博, 水野 一彦 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 2010 (0), 3P76-3P76, 2011

    9,10-ジアリールテトラシクロ[6.2.0.04,10.05,9]デカンの光誘起電子移動 (PET) 反応は一電子 σ 結合を有する非分離型ラジカルカチオンを与えることが期待される.本研究では,時間分解過渡吸収スペクトルや熱ルミネッセンスの解析により一電子σ結合を有する非分離型ラジカルカチオンの存在を実証し,密度汎関数理論 (DFT) 計算の結果からその電子構造や分子構造について考察した.

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  • ビシクロ[2.2.2]オクタンで架橋したフェノチアジントリマーとアントラキノンの合成と光電子移動反応

    狩俣 歩, 川内 秀仁, 鈴木 修一, 小嵜 正敏, 槻 和俊, 木本 健嗣, 野崎 浩一, 岡田 惠次 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 2010 (0), 1P68-1P68, 2011

    ...光電子移動反応は光照射により発生したラジカルカチオン種が準安定構造を持つ場合,構造変化を追跡する良い手段である.今回,フェノチアジントリマーラジカルカチオン種の動的構造変化を解明するため,アントラキノンを剛直なビシクロ[2.2.2]オクタンで連結した化合物を合成した.合成,性質,ラジカルカチオン種の構造変化について発表する。...

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  • 時間分解蛍光分光法による藍藻<I>Arthrospira platensis</I>の光環境適応の観測

    秋本 誠志, 横野 牧生, 濱田 文哉, 勅使河原 彩香, 藍川 晋平, 近藤 昭彦 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0311-0311, 2011

    ...光合成生物には集光性アンテナ色素タンパク質複合体が存在し、生育環境に存在する様々な波長の光を吸収して、光誘起電子移動反応の起こる反応中心へと励起エネルギーを伝達する。酸素発生型光合成生物の中で最も始原的な藍藻は、光捕集アンテナ複合体としてフィコビリゾームを持つ。フィコビリゾームは、クロロフィルでは吸収できない可視領域の光を吸収し、クロロフィルにエネルギーを伝達する機能を持つ。...

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  • 高配位型ケイ素反応剤の配位子による安定性および光反応への影響

    松岡 大介, 西垣内 寛 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 2010 (0), 1P08-1P08, 2011

    ...高配位化の際に配位子としてカテコールやアルカンジオールなどを用い、配位子による効果を検討した結果、配位子が高配位型ケイ素反応剤の安定性に寄与し、光誘起一電子移動反応の効果的な進行に影響を及ぼしていると考えられる。...

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  • 電子ドナー・アクセプター連結ジアセチリド白金錯体を用いる長寿命光電荷分離状態の高効率生成

    杉村 亮治, 鈴木 修一, 小嵜 正敏, 槻 和俊, 野崎 浩一, 池田 憲昭, 秋山 公男, 岡田 惠次 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 2010 (0), C25-C25, 2011

    ...近年、光電子移動の分野において、電子ドナー・アクセプター連結型化合物を用いた光電子移動反応によって生成する電荷分離状態の寿命の長短が注目されている。今回我々は、常温燐光発光化合物であるビピリジン・ジアセチリド白金錯体を三重項光増感部として着目し、これに様々な電子ドナー・アクセプターを連結した分子を各種合成した。...

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  • メチレンシクロブタノンラジカルカチオンの開裂反応における位置選択性のDFT法による評価

    狩野 佑介, 池田 浩, 田中 太, 水野 一彦 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 2010 (0), 2P05-2P05, 2011

    ...メチレンシクロブタノン(MCB)ラジカルカチオン誘導体のスキャン計算を,DFT法(UB3LYP/3-21G(d))を用いて行った.その結果,2,2-ジアニシル-3,3-ジメチル誘導体のみC2-C3結合の開裂が熱力学的に有利であり,他の誘導体はC1-C2結合の開裂が熱力学的に有利であった.このことは,以前我々が報告したMCB誘導体の光誘起電子移動反応の実験結果とよく対応した....

    DOI

  • メチルビオロゲンを電子移動触媒とした芳香蔟ニトロ化合物の光還元反応

    荒木 あずさ, 佐々木 邦宏, 遠藤 政宏, 臼井 聡 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 2010 (0), 2P02-2P02, 2011

    ...光誘起電子移動反応を用いたニトロベンゼン誘導体の還元反応をルテニウムトリスビピリジン錯体を増感剤、EDTAを還元剤、メチルビオロゲンを電子移動触媒として用いてアセトニトリル-水中で行った。...

    DOI

  • 一電子σ結合を有する有機ラジカルカチオンの観測

    浅田 直哉, 大島 光博, 水野 一彦, 池田 浩 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 2011 (0), 48-48, 2011

    9,10-ジアリールテトラシクロ[6.2.0.0<SUP>4,10</SUP>.0<SUP>5,9</SUP>]デカンの光誘起電子移動 (PET) 反応は一電子σ結合を有する非分離型ラジカルカチオンを与えることが期待される.本研究では,時間分解過渡吸収スペクトルの観測や熱ルミネッセンスの解析により一電子σ結合を有する非分離型ラジカルカチオンの存在を実証し,密度汎関数理論 (DFT) …

    DOI

  • 電位逆転に基づく1段階多電子移動反応有機分子

    西海 豊彦 Review of Polarography 56 (2), 81-88, 2010

    In rare case, molecules which have more than two redox-active sites with moderate interaction may show a single reversible redox couple which includes the one-step successive two-electron transfer …

    DOI 参考文献26件

  • はたらくタンパク質:エネルギー,電子,プロトン,リガンド移動の計算生体高分子科学

    倭 剛久 高分子論文集 67 (3), 179-186, 2010

    ...筆者らは,コンピューターをもちいてタンパク質の運動や電子状態をしらべ,タンパク質が機能を果たすしくみを研究している.たとえば,特定の部位に外部から刺激がくわわったとき,その刺激(情報)はどのような経路を伝わって分子を伝わっていくのか,どのようなメカニズムで構造変化を起こすのか,電子移動反応にかかわるタンパク質では,電子供与体から電子受容体へ,どのアミノ酸残基を伝わってどのように電子が流れるのか,タンパク...

    DOI Web Site 参考文献141件

  • 1-ナフチルおよび2-ナフチルメチレンシクロプロパン誘導体の熱発光特性

    池田 浩, 瀬良 俊樹, 生井 準人, 水野 一彦 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 2009 (0), 275-275, 2009

    ...この様に異性体でありながら発光波長が大きく変化する原因についての知見を得るべく, レーザーフラッシュフォトリシス等を用いてこれらの光誘起電子移動反応を検討した....

    DOI

  • 1,4-ジアリールブタン-1,4-ジイルラジカルカチオンの分子構造と軌道相互作用

    池田 浩, 梅本 直希, 兼井 貴弘, 水野 一彦 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 2009 (0), 190-190, 2009

    ...1,4-ジアリールブタン-1,4-ジイルラジカルカチオンは, 電子移動反応によるcis-およびtrans-1,2-ジアリールシクロブタンの開環およびスチレンの環化二量化において生ずる重要な中間体である. この中間体はラジカル部とカチオン部に軌道相互作用が指摘されながらも, その分子構造が明らかでないために, 最終的な結論には至っていない....

    DOI

  • DNAフォトリアーゼの構造―機能相関~電子移動反応の解析~

    倭 剛久, 西岡 宏任, 由良 敬 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), S0026-S0026, 2009

    ...<br>従来、FADH<SUP>-</SUP>からDNAへの電子移動反応はPhr中のアミノ酸を経由せずに起ると考えられていた. 我々はラン藻<I>A. nidulans</I>由来のPhrとDNAの複合体構造をもとに, 動力学シミュレーションと電子状態計算を実行し, FADH<SUP>-</SUP>からDNAへの電子移動経路を解析した....

    DOI

  • 抗酸化剤エダラボンのフリーラジカル捕捉機構に関する研究

    端 邦樹, 勝村 庸介, 林 銘章, 室屋 裕佐, 付 海英, 山下 真一, 工藤 久明, 中川 恵一, 中川 秀彦 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2009 (0), 87-87, 2009

    ...従来、エダラボンの酸化性ラジカルとの反応性のメカニズムは電子移動反応や水素引き抜き反応であると考えられていたが、OHラジカルとの反応についてはフェニル基への付加反応が主たる反応であると考えられた。...

    DOI 医中誌

  • 光誘起電子移動反応によるテトラメチレンエタン型ラジカルカチオンおよびそのビラジカルの選択的発生

    狩野 佑介, 池田 浩, 落合 鋼志郎, 高橋 康丈, 水野 一彦 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 2009 (0), 6-6, 2009

    本研究では,光誘起電子移動(PET)反応を用いて5,5-ジメチル-2,3-ビス(アルファ-スチリル)シクロペンタジエンから生ずるテトラメチレンエタン(TME)型ラジカルカチオンとそのビラジカルを観測した.選択的にTME型ラジカルカチオンとそのビラジカルをそれぞれ観測するために,二種類の増感条件(カチオン性増感剤–補増感剤,中性増感剤)を用いた. …

    DOI

  • 光電子移動により発生させたアルデヒドラジカルカチオンの競争的反応過程-結合開裂と異性化反応-

    赤羽 良一, 茂木 一貞, 川瀬 孝治, 住谷 剛, 井上 和文, 鎌田 正喜 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 2008 (0), 333-333, 2008

    ...ジフェニルアセトアルデヒドおよびそのフェニル置換体のラジカルカチオンを 電子受容性増感剤を用いた光電子移動反応により発生させ、主に分子状酸素 存在下での生成物を調べた。検討した化合物はいずれも、CーC結合開裂により得られる置換ベンゾフェノンを主生成物として与えた。また、レーザーフラッシュホトリシス(LFP)により、電子移動を経て、アルデヒドのラジカルカチオンが生じていることがわかった。...

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  • Face-to-Face型亜鉛フタロシアニン二量体とフラーレンからなるドナー・アクセプター連結系の光電子移動反応

    大久保 敬, D'Souza Francis, 福住 俊一 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 2008 (0), 262-262, 2008

    クラウンエーテルで4箇所修飾された亜鉛フタロシアニンにカリウムイオンを添加すると、亜鉛フタロシアニンのFace-to-Face型 二量体が得られた。さらにアンモニウム部位とイミダゾール基を有するフラーレン誘導体を添加すると、フラーレン/亜鉛フタロシアニン二量体の超分子錯体が生成した。ベンゾニトリル中、ナノ秒レーザーフラッシュを行うと、3重項励起状態フタロシアニンからフラーレンへの分子内電子移動が…

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  • 緑色硫黄細菌<I>Chlorobium tepidum</I>のホモダイマー型光化学反応中心への変異導入法の検討

    浅井 智広, 原田 二朗, 大岡 宏造 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2008 (0), 0578-0578, 2008

    ...我々はこれまで様々な生化学的・分光学的手法を用いて、緑色硫黄細菌RCの電子移動反応機構の解析を行ってきた。しかしながら電子移動経路には未だに不明な点が多く残されており、特にその存在が期待されるキノン分子の同定には至っていない。...

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  • ヒンダードアミン光安定剤のニトロキシドとフェノールの相互作用

    大勝 靖一, 藤原 貴文 Journal of the Japan Petroleum Institute 50 (2), 87-93, 2007

    ...HALS NOは2分子間の電子移動反応によってHALSニトロソニウムとなる。このニトロソニウムは強い酸化力を持ち,フェノール,たとえばBHTをキノンメチド,そして最終的にスチルベンキノンに酸化し,無益に消費する。一方,HALS NOはHALSアミンおよびHALSヒドロキシルアミンへ還元される。<br>...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献4件 参考文献9件

  • 3,4-ビス(α-スチリル)フランの光誘起電子移動反応によるフラン縮環テトラメチレンエタン型中間体の観測

    池田 明代, 池田 浩, 山田 将文, 高橋 康丈, 山内 清語, 手老 省三, 水野 一彦 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 57 (0), 46-46, 2007

    ...3,4-ビス(α-スチリル)フランは,光誘起電子移動によって発生したラジカルカチオンが分子内で環化し,テトラメチレンエタン(TME)型ラジカルカチオンとなる.さらに逆電子移動反応によってTME型ビラジカルとなる.これらフラン縮環新規TME型中間体をレーザーフラッシュフォトリシスを用いて過渡吸収分光法により直接観測した.また,量子化学計算を用いて観測されたビラジカルの多重度について知見を得た....

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  • 白金コロイド触媒へのプロトン共役電子移動反応における逆同位体効果

    小谷 弘明, 小野 俊哉, 大久保 敬, 福住 俊一 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 57 (0), 47-47, 2007

    9-メシチル-10-メチルアクリジニウムイオン(Acr<SUP>+</SUP>-Mes)の一電子還元体であるアクリジニルラジカル(Acr<SUP>・</SUP>-Mes)から水素発生触媒(白金コロイド)への電子移動過程はプロトン共役電子移動によって進行することがわかった。さらに速度論的同位体効果を検討した結果、重水素置換した方の電子移動が加速される逆同位体効果が観測された。このことから白金コロイ…

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  • 光化学系IIにおけるチロシンY<SUB>D</SUB>の水素結合構造

    高橋 亮太, 鈴木 博行, 杉浦 美羽, Boussac Alain, 野口 巧 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2007 (0), 234-234, 2007

    ...光化学系IIのX線結晶解析によると、Y<SUB>D</SUB>はD2-His189及びD2-Gln164と隣接しており、これらのアミノ酸側鎖を含む水素結合ネットワークが、Y<SUB>D</SUB>のプロトン共役した電子移動反応に重要な役割を果たしていると考えられている。しかし、この水素結合ネットワークの構造、及びY<SUB>D</SUB>の酸化反応の分子機構の詳細は、未だ明らかにされていない。...

    DOI

  • アミノ基修飾カーボン電極を用いる次亜塩素酸センサー

    渡邉 浩昭, 内山 俊一 分析化学 56 (6), 433-437, 2007

    ...Ag/AgCl付近から得られることが分かった.還元波が貴に大きくシフトする理由は導入された窒素原子を含む触媒活性点の働きにより,電子移動反応の活性化エネルギーが大幅に低下したからであると考えられる.また,アミノ基導入した多孔性のフロースルーカーボンフェルト電極を検出器として用いたフローインジェクション分析を行ったところ,酸素の妨害を受けずに水道水中の残留塩素が測定できることが明らかとなった.本研究は...

    DOI NDLデジタルコレクション Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献27件

  • ナノ構造と光特性に及ぼす強磁場効果(ヘッドライン:いま,強磁場が面白い!-強磁場で反応・構造を操る-)

    米村 弘明 化学と教育 54 (1), 20-23, 2006

    ...ナノテクノロジー分野で次世代の素材として注目されているフラーレンや力ーボンナノチューブを用いて,光機能分子の電子移動反応に及ぼす強磁場の影響や,ナノメーターサイズのフラーレンクラスター電極の光電変換に及ぽす磁場の影響,力ーボンナノチューブのナノ構造の形成過程に及ぼす強磁場の影響について解説し,ナノテクノロジー分野の材料プロセスにおける強磁場の手段としての可能性について紹介する。...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • スクアリリウム色素を分光増感剤とする赤色感光性光重合型フォトポリマー

    小関 健一 Journal of the Japan Society of Colour Material 79 (10), 433-437, 2006

    ...その増感反応機構は, 電子移動にともなう自由エネルギー変化量の評価から, 励起スクアリリウム色素からラジカル発生剤への光電子移動反応であることを明らかにした。赤色光による記録システムへの応用として, He-Neレーザーによるリップマンホログラムの記録を行ったところ, 耐湿性の良好な高回折効率を示すホログラムを記録することが可能であった。...

    DOI Web Site 参考文献26件

  • 新規ポルフィリン‐フラーレン化合物の合成と分子内電子移動反応

    高橋 哲郎, 山田 容子, Atula Sandanayaka, 伊藤 攻, 大久保 敬, 福住 俊一, 宇野 英満, 小野  昇 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 18 (0), 107-107, 2006

    近年、様々な電子ドナー‐アクセプター化合物の合成が行われており、その光誘起電子移動に関する研究が盛んに行われている。今回、我々はモノアンスラポルフィリンとフラーレンとのDiels-Alder反応により、新規ドナー‐アクセプター化合物の合成に成功した。この分子は、SUP1/SUPH-NMR、UVスペクトルによりアントラセン部位の真ん中のジエンとフラーレンが反応することが分かった。また、蛍光スペクト…

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  • 3,4-ビス(α-スチリル)フランの光誘起電子移動反応;テトラメチレンエタン型中間体の分光学的観測とDFT評価

    池田 明代, 池田 浩, 高橋 康丈, 山田 将文, 水野 一彦, 手老 省三 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 18 (0), 148-148, 2006

    ...2,3-ビス(α-スチリル)フラン(<B>1</B>)の光誘起電子移動反応によって発生する<B>1</B>のラジカルカチオンは分子内環化を起こし,テトラメチレンエタン(TME)型ラジカルカチオン(<B>2</B><SUP>•+</SUP>)を発生する.続いて,増感剤(Sens.)ラジカルアニオンからの逆電子移動(BET)反応によって対応するビラジカル(<B>2</B><SUP>••</SUP>)となる...

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  • アシロインアニオンの分子内ヒドリド反応:溶媒和構造のダイナミクス解析

    佐藤 真, 山高 博 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 18 (0), 158-158, 2006

    ...溶液中の反応において、反応基質の化学変化と溶媒和_-_脱溶媒和の現象がどのようなタイミングで起こるのかという問題は、電子移動反応に限らず一般の有機反応においても重要な問題である。このような問題に対する化学的アプローチの第一歩として、アシロインアニオンの分子内ヒドリド移動反応を取り上げ、量子化学的計算を行った。...

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  • 分子内に酸素官能基をもつアリルシランによる光カルボニル-アリル化反応

    浅井 正人, 西垣内 寛, 岩本 秀俊, 宅和 暁男 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 18 (0), 234-234, 2006

    ...分子内にヘテロ官能基としてヒドロキシメチル基(<B>2</B>)、メトキシメチル基(<B>3</B>)、アセトキシメチル基(<B>4</B>)をそれぞれ持つアリルケイ素試剤(<B>1</B>)と光励起フェナントレンキノン間の光電子移動反応はCH<SUB>3</SUB>CN中では進行しなかったが、CH<SUB>3</SUB>CN-H<SUB>2</SUB>O溶液中では電子移動が効率良く進行し、アリル化生成物...

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  • 電極集積型マイクロ化学チップを用いた原子価調整法に関する研究

    佛坂 裕泰, 原田 雅幸, 渡慶次 学, 北森 武彦, 池田 泰久 日本原子力学会 年会・大会予稿集 2006f (0), 664-664, 2006

    ...その結果、マイクロチャネル内における鉄-ビピリジン錯体の電気化学的酸化還元反応は、基本的にはバルク系におけるそれと同様の1電子移動反応であることが明らかになった。したがって、適切に電位を設定することにより、マイクロチャネル内で鉄の原子価を調整しうると考えられる。...

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  • 9-シアノフェナントレンを触媒とする2,5-ジメチル-2,4-ヘキサジエンの酸化的光二量化反応

    大橋 万紀, 前多 肇, 水野 一彦 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 18 (0), 57-57, 2006

    ...2,5-ジメチル-2,4-ヘキサジエンに9-シアノフェナントレン(9-CP)および求核剤の共存下、極性溶媒中で光照射すると電子移動反応が進行し、求核剤が導入されたジエンの二量体が生じる。本研究では、この酸化的光二量化反応の機構の解明および有機合成反応への応用を目的とし、種々の反応条件における収率、副生成物、反応中間体、添加物の効果、9-CPの触媒作用および反応の一般性について検討を行った。...

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  • 油水界面の電気分析化学における最近の進歩

    大堺 利行, 片野 肇 分析化学 54 (4), 251-266, 2005

    ...2002~2003年の文献を引用しながら概説した.イオン移動反応に関しては,油相溶媒として新しい有機溶媒や常温溶融塩の検討,水相|固体電極|油相から成る三相系を用いたイオンの標準ギブズエネルギーの測定法,クーロメトリー用セルの開発など重要な方法論の進展が見られる.これらの新しい方法と従来法を用いて,カチオン及びアニオンの促進イオン移動,薬剤の分配,イオン性高分子の移動などの研究が精力的に行われている.電子移動反応...

    DOI NDLデジタルコレクション Web Site ほか1件 被引用文献6件 参考文献269件

  • キノン類およびセミキノンラジカルアニオンの金属イオン錯体の結合様式の違いと電子移動反応への影響

    湯浅  順平, 末延 知義, 福住 俊一 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 55 (0), 11-11, 2005

    ...この場合、電子移動前後の金属錯体の結合様式の違いが電子移動反応の活性化に大きく影響を与えることが予想されるが、電子移動前後の金属イオンとの結合様式と電子移動反応の活性化の程度との関係は、明らかになっていない。本研究ではキノン類とその一電子還元体であるセミキノンラジカルアニオンの金属錯体の結合様式について、電子移動前後の結合様式の違いが電子移動反応に与える影響について調べた。...

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  • アリルシラン類を用いる立体選択的光アリル化反応

    西辻 七菜, 飯田 将行, 前多 肇, 水野 一彦 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 55 (0), 13-13, 2005

    ...本反応はフェナントレンを光増感剤とする光誘起電子移動反応によって進行し、カルボン酸を添加することによって促進された。1,1-ジシアノ-2-メチル-3-フェニル-1-ブテンの光反応におけるジアステレオ選択性は1当量の乳酸を添加した場合に最も高く、72%<I>de</I>で還元体が得られた。...

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  • セミキノンラジカルアニオンー金属錯体のサーモクロミズム

    湯浅  順平, 末延 知義, 福住 俊一 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 55 (0), 43-43, 2005

    ...本研究ではフェロセン類等の電子供与体から、<I>o</I>-や<I>p</I>-キノン類への電子移動反応において、生成するセミキノンラジカルアニオン種と金属イオンの作る錯体は電子移動平衡や不均化平衡状態になることを見いだした。これらの平衡を利用した常磁性!)反磁性状態の制御及びそれに伴うサーモクロミズム現象について報告する。...

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  • 9-シアノフェナントレンを触媒とする共役ジエンの酸化的光二量化反応

    大橋 万紀, 前多 肇, 水野 一彦 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 55 (0), 35-35, 2005

    ...電子豊富な共役ジエンに9-シアノフェナントレンの共存下、メタノール中で光照射すると電子移動反応が進行し、メトキシ基が導入されたジエンの二量体を与えることが知られている。本研究では、この酸化的光二量化反応の機構の解明、効率の向上および有機合成反応への応用を目的とし、種々の反応条件における収率、および反応の一般性について検討した。...

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  • 1,2-ビス(α-スチリル)ベンゼンの光誘起電子移動反応: オルトキノジメタンの生成と速度論的解析

    池田 明代, 高橋 康丈, 赤木 愛, 鎌田 正喜, 手老 省三, 宮仕 勉, 上田 実, 池田 浩 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 55 (0), 36-36, 2005

    ...1,2-ビス(α-スチリル)ベンゼン(<B>1</B>)の光誘起電子移動反応により生成するオルトキノジメタン(<B>2</B>)とそのラジカルカチオン(RC)の過渡吸収スペクトルを観測し,それらの挙動から逆電子移動(BET)過程を速度論的に解析した.その結果,化学反応に介在するRC中間体のBETによる中性種への変換を実証できた.また,<B>2</B>に対する酸素やフマロニトリルの付加反応において速度論的解析...

    DOI

  • アシロインアニオンの分子内ヒドリド移動反応:ヒドリド移動とプロトン移動の協同性

    佐藤 真, 山高 博 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 55 (0), 78-78, 2005

    ...溶液中で反応が起こる際に、反応基質の化学変化と溶媒和-脱溶媒和の現象がどのようなタイミングで起こるのかという問題は、電子移動反応に限らず一般の有機反応においても重要な問題である。このような問題に対する計算化学的アプローチの第一歩として、アシロインアニオンの分子内ヒドリド移動反応を取り上げ、量子化学的計算を行った。...

    DOI

  • 電子移動ストップトフロー法による有機カチオンラジカルの分光検出と反応解析

    小山 宗孝 分析化学 53 (10), 1105-1118, 2004

    ...溶液中での電子移動によって生成する短寿命活性種の反応ダイナミクスを明確にとらえるためには,生成する活性種の検出や解析を,濃度勾配がない均一溶液内で行うことが非常に重要である.著者らのグループでは,このような解析を可能にするために,ストップトフロー法の二液混合時に拡散律速で進行する溶液内電子移動反応をトリガーとして短寿命活性種の生成に利用する「電子移動ストップトフロー法」という測定・解析法を創案して研究...

    DOI NDLデジタルコレクション Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献86件

  • 有機カチオンラジカルの化学‐ベンジル位から芳香環へのプロトン移動により生成するカチオンラジカルについて‐

    赤羽 良一, 遠田 大輔, 萩原 啓介, 須賀 良浩, 鎌田 正喜, 伊藤 廣記 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 17 (0), 35-35, 2004

    ...ベンジル水素を持つアルデヒドカチオンラジカルであるジアニシルエタナールを光増感電子移動反応で生成させると、その挙動は、用いる増感剤の種類により異なる。2、4、6ートリフェニルピリリウム塩(TPP)を用いるとCーC結合が切断されるが(CHO脱離)、9、10ージシアノアントラセン(DCA)を用いた場合には別の活性種が生成する。...

    DOI

  • 1,2-ビス(α-スチリル)ベンゼンの光誘起電子移動反応におけるオルトキノジメタンの生成 : 逆電子移動過程の速度論的解析

    池田 浩, 高橋 康丈, 池田 明代, 赤木 愛, 鎌田 正喜, 上田 実, 宮仕 勉 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 17 (0), 351-351, 2004

    ...1,2-ビス(アルファ-スチリル)ベンゼン(1)の光誘起電子移動反応は,対応する環化生成物,すなわちオルトキノジメタン誘導体(2)を与える.反応機構に対する知見を得るためにレーザーフラッシュフォトリシスを用いて過渡吸収スペクトルを観測し速度論的な解析を行った.その結果2のラジカルカチオンが中間体として介在することが示された.即ち,増感剤ラジカルアニオンから2のラジカルカチオンへの逆電子移動(BET)...

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  • メチレンシクロプロパン類の光増感剤とゼオライトによる対照的な電子移動反応

    池田 浩, 野村 剛志, 秋山 公男, 大島 光博, Roth Heinz D., 手老 省三, 上田 実, 宮仕 勉 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 17 (0), 93-93, 2004

    ...ジフェニルメチレンシクロプロパン(1)は,溶液中の光増感電子移動反応ではトリメチレンメタン型カチオンラジカル中間体を経由し,メチレンシクロプロパン転位を起こす.一方, 1はゼオライトとの反応で酸触媒による異性化と続く電子移動により1,4-ジフェニルブタジエンカチオンラジカルに異性化した.発表ではESR等の結果をもとに,反応機構を議論する....

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  • 光誘起電子移動反応により生ずるアルキリデン-1-ピラゾリンイオンラジカル中間体の観測

    北村 彰英, 宮崎 由徳, 矢貝 史樹, 唐津 孝 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 17 (0), 94-94, 2004

    ...アゾアルカン類の光誘起電子移動反応では脱窒素したカチオンラジカル種が観測されているが、今回、3-アルキリデン-1-ピラゾリン類の光誘起電子移動反応において、電子受容型または電子供与型増感剤を用い、レーザーフラッシュフォトリシスによりピラゾリンカチオンラジカルまたはアニオンラジカルの直接観測に成功した。...

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  • 外部磁場による光誘起電子移動反応の制御

    中村 博 Oleoscience 4 (11), 449-455,448, 2004

    化学反応に対する外部磁場効果について最近の報告をまとめてみた。電気化学において電極反応の磁場効果も報告されているが, ここでは電子スピンが関与する化学反応, 特に光化学反応について述べる。光化学反応で生じたラジカル対においても, 3重項及び1重項という電子スピン問の相互作用が残る。これに外部磁場が作用してスピンーパリティ則により, …

    DOI Web Site Web Site 参考文献65件

  • アルキリデン-1-ピラゾリン類の光誘起電子移動反応により生ずるトリメチレンメタン型カチオンラジカル種の挙動

    渥美 雅崇, 矢貝 史樹, 唐津 孝, 北村 彰英 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 17 (0), 299-299, 2004

    ...アゾ化合物の光反応は広く行なわれているが、今回、電子受容型増感剤を用いた4-アルキリデン-1-ピラゾリン類の光誘起電子移動反応を行った。反応機構を明らかにするために生成物を追ったところ、脱窒素し2種類のシクロプロピリデン誘導体が得られ、ピラゾリンの置換基や増感剤によってその生成物分布が大きく変化することがわかった。...

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  • 1,4-ジアリールビシクロ[2.2.0]ヘキサン誘導体の光誘起電子移動反応:ラジカルカチオン中間体の直接観測

    池田 浩, 大島 光博, 高崎 俊彦, 上田 実, 宮仕 勉 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 17 (0), 260-260, 2004

    ...2,3-ジメチル-1,4-ジアリールビシクロ[2.2.0]ヘキサン誘導体の光誘起電子移動反応で生ずるラジカルカチオンは、2,3位のメチル基の立体化学がエンド,シス及びトランスの場合は、六員環状1,4-ラジカルカチオンである。これとは対照的に、エキソ,シスの立体化学をとる場合は、ビシクロヘキサン型ラジカルカチオンを生ずる。...

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  • 水素結合により促進される分子内電子移動反応での同位体効果の観測

    岡本 健, 福住 俊一 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 53 (0), 63-63, 2003

    ...これまでに堅固なアミドスペーサーを有するフェロセンーキノン連結系に金属イオンを添加すると電子移動反応が熱的に進行することを我々は明らかにしている。また、その際、アミドプロトンがキノンのラジカルアニオンの酸素分子に結合し、水素結合の働きによって電子移動反応がより促進される。...

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  • 2-メチレンシクロブタノン類の光誘起電子移動により生成する初めてのテトラメチレンエタンラジカルカチオン酸素類縁体

    池田 浩, 田中 太, 宮仕 勉, 秋山 公男, 手老 省三 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 53 (0), 20-20, 2003

    ...2,2-ビス(4-メトキシフェニル)-3,3-ジメチル-4-メチレンシクロブタノン(1)は,光増感電子移動反応により,2,2-ビス(4-メトキシフェニル)-4-イソプロピリデンシクロブタノン(2)へと異性化した.その過程で発生する中間体は,テトラメチレンエタン(非ケクレ分子中間体,TME)ラジカルカチオンの酸素類縁体(OTME)であった.また2は,光増感電子移動反応では1を与えず,C1-C2結合の開裂...

    DOI

  • 光誘起電子移動による9-置換アクリジニウムイオンの高エネルギー超長寿命電荷分離状態の生成

    大久保 敬, 小谷 弘明, Tkachenko Nikolai V., Lemmetyinen Helge, 福住 俊一 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 53 (0), 16-16, 2003

    ...アセトニトリル中で10-メチルアクリジニウム誘導体の9位にメシチレンを結合させた連結系分子にレーザー光照射を行うと、分子内電子移動反応が10ピコ秒の寿命で進行しアクリジニルラジカル及びメシチレンラジカルカチオンの過渡吸収スペクトルが観測された。電荷分離状態の分子内電荷再結合過程は非常に遅いために溶液中では分子間で起こっていることがわかった。...

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  • 時間と高分子  高分子とコヒーレント光化学反応

    山崎 巌 高分子 51 (12), 940-943, 2002

    ...分子配列系における励起エネルギー移動,電子移動反応などの光化学反応は,相互作用が大きく,溶液などの均一分散系とは異なって,量子コヒーレンスが保存された状態で進行する。光合成反応中心とともに人工分子配列系において検証されつつある。量子位相を制御することによって反応を制御することができ量子演算分子素子への応用が可能となる。...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 位置選択的水素結合による電子移動反応の活性化

    北口 博紀, 末延 知義, 小江 誠司, 福住 俊一 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 16 (0), 1042-1042, 2002

    The electron transfer reduction of <I>p</I>-benzoquinone derivatives by a one-electron reductant (CoTPP) is activated by regiospecific intermolecular hydrogen bond formation between the radical …

    DOI

  • 脂質二分子膜を反応場とする光誘起電子移動反応

    吉田 麻子, 水島 直, 村田 滋 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 16 (0), 1024-1024, 2002

    In the vesicle system, a photoinduced electron transfer from sodium ascorbate (AscNa) in the inner phase to methyl viologen (MV<SUP>2+</SUP>) in the outer phase was carried out by using pyrene …

    DOI

  • フラーレン類の分子間電子移動反応におけるマーカス逆転領域

    大久保 敬, 今堀 博, Dirk M. Guldi, 福住 俊一 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 16 (0), 243-243, 2002

    A series of arene radical cations were generated upon radiolysis and probed in intermolecular electron transfer reactions with different fullerenes (C<sub>76</sub> and C<sub>78</sub>) in …

    DOI

  • 金属イオン触媒電子移動反応における対イオン効果

    湯浅 順平, 末延 知義, 福住 俊一 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 16 (0), 2086-2086, 2002

    Scandium salt with a weakly coordinating counter anion, i.e., tetrakis(pentafluorophenyl)borate: [B(C<SUB>6</SUB>F<SUB>5</SUB>)<SUB>4</SUB>]<SUP>-</SUP> was used as a new catalyst for various kinds …

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  • 機能化の鍵を握る高分子合成  生物機能をベースにした機能材料の開発

    木村 俊作 高分子 50 (11), 778-782, 2001

    ...生物機能に学ぶポイントとして,「自己複製」:複数の自己触媒系の共役によるハイパーサイクルやオートコレクションの観測,「機械的運動」:等温過程でエントロピー変化に基づいた自由エネルギーの獲得,「エネルギー変換」:逆転領域による逆電子移動反応の抑制,「感覚」:時間を変数とする非線形応答を観測,があげられ,これらに基づいた材料の開発が行われている....

    DOI Web Site 参考文献39件

  • 化学反応制御因子としての溶媒とその揺らぎ

    平田 文男 ケモインフォマティクス討論会予稿集 toyoha (0), J14-J14, 2001

    ...また、この理論を使って、酸塩基平衡、SN2反応、異性化反応、電子移動反応を含む種々の溶液内化学反応における溶媒効果を分子レベルで明らかにしてきた。本講演ではRISM-SCF 理論について簡単に説明し、いくつかの化学反応に対する適用例を紹介する。...

    DOI

  • 色素増感型太陽電池における電子移動反応

    Osamu Kitao Journal of Computer Aided Chemistry 1 63-67, 2000

    色素増感型太陽電池では半導体表面に化学的に吸着された色素分子の励起状態から半導体の伝導帯への電子移動が高効率で生じ、その機構には色素分子と半導体を繋げている共有結合が重要であるとされている。我々はその反応機構を電荷平衡法(QEq)とそれを電荷分離系へ一般化した手法(QEq-CS)を用いて研究している。その計算結果から、注入された電子は色素分子と結合している金属原子周囲ではなく、色素分子のドナー領…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献5件

  • 非共有結合型光誘超電子移動研究の新展開

    須賀 康裕, 有村 隆志 日本油化学会誌 49 (9), 893-904,972, 2000

    Electron-transfer (ET) reactions in metalloproteins play an important role in both photosynthesis and respiratory oxidative phosphorylation. In spite of this importance, the exact nature of specific …

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献62件

  • 電子移動反応と高圧化学

    高木 秀夫 高圧力の科学と技術 8 (3), 193-208, 1998

    The theory of outer-sphere electron tranfer processes has been developed by many scientists since the first publication by Libby in 1952 referring to the role of the solvent. After the establishment …

    DOI Web Site 参考文献62件

  • 外因光キャリヤー発生型の有機感光体における感度向上とその機構

    梅田 実 日本化学会誌(化学と工業化学) 1997 (11), 799-805, 1997-11-10

    ...近赤外域に感度を有するトリフェニルアミン骨格を有するトリスアゾ顔料を電荷発生層(CGL)に用いた積層感光体の高感度化について検討した.電荷発生材(CGM)と電荷輸送材(CTM)間で外因型の光キャリヤー発生を生ずる電子移動反応サイトの数の向上に着目して研究した.CGM粒子上のCGM数を増加させる目的から,トリスアゾ顔料粒子の分散に関する検討を行った結果,40℃ で258時間分散したCGL塗工液を用いた...

    DOI Web Site Web Site 参考文献21件

  • アゾ化合物の光誘起電子移動反応

    北村 彰英, 宮川 信一, 唐津 孝 有機合成化学協会誌 55 (8), 678-685, 1997

    Recently, photoinduced electron transfer (PET) reactions have been focused on the behavior of radical-ion species. Here, we review the PET reactions of azo compounds, especially azoalkanes. Ground …

    DOI Web Site 参考文献41件

  • 超分子システムにおける光誘起電子移動反応

    有村 隆志 有機合成化学協会誌 55 (6), 557-565, 1997

    Electron transfer (ET) reactions play a central role in both photosynthesis and respiratory oxidative phosphorylation. They occur in nature with remarkably high efficiency, but attempts to duplicate …

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献47件

  • 積層有機感光体における電荷発生層/電荷輸送層界面の構造

    梅田 実, 新美 達也 電子写真学会誌 35 (2), 110-115, 1996

    ...べた.積層感光体のCGLの断面電子顕微鏡写真から,キャリア発生サイトはCTLの塗工時に電荷輸送材料(CTM)がCGLにしみ込んで形成されることが明らかになった.この現象は,フィックの法則に基づく拡散現象として説明できた.CTMによる電荷発生材料(CGM)のフォトルミネッセンス消光実験より,CGM粒子に最接近したCTM分子だけが光キャリア発生に関与することが分かった.また,キャリア発生に関与する光誘起電子移動反応...

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  • 非水系酸化還元過程のエネルギー論およびその生成活性種の分子間相互作用

    宇野 文二, 加納 健司, 奥村 典子, 窪田 種一 日本化学会誌(化学と工業化学) 1995 (12), 939-947, 1995-12-10

    ...相互関係を表す式を導いた.そして,この式に基づき,溶媒中での分子のイオン化エネルギーおよび電子親和力を評価し,分子軌道の対称性から分子の共役系変化に伴う電位シフトの挙動を明らかにした.また,この式と電子スペクトルの理論とから電位と電子スペクトルの関係式を導き,多くの系で実験的に証明した.さらに,この取り扱いを光励起状態に拡張することにより励起状態の酸化還元電位の物理化学的意味を明らかにし,励起状態での電子移動反応...

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