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検索結果 6,309 件

  • Na<sub>2</sub>WO<sub>4</sub>/SiO<sub>2</sub>触媒を用いた高圧条件下におけるメタン酸化カップリング

    和知 慶樹, 矢部 智宏, 中野 遼, 山下 誠, 山口 和也 Journal of the Japan Petroleum Institute 67 (2), 71-79, 2024-03-01

    <p>メタンから有用化合物への直接転換は従来の合成ガス法に代わるプロセスとして注目されている。高圧メタン酸化系では均一系ラジカル反応によって高い転化率でメタン酸化が進行することが報告されているが,触媒を用いて生成物選択率を制御することが困難であった。本研究では,Na<sub>2</sub>WO<sub>4</sub>/SiO<sub>2</sub>を開始剤兼触媒として用いて410 ℃,6.0 …

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  • 北見工業大学広報誌 オホーツクスカイ 2023 Vol.36

    北見工業大学 広報誌編集委員会 北見工業大学広報誌 オホーツクスカイ (36) 1-24, 2023-03

    ...空と大地と海 ◆科研費研究紹介・12…15 ◆研究室ルポ・4…16 高分子化学研究室 核科学情報工学研究室 ◆新しいカリキュラム・8…18 先端光通信工学 ◆サークル紹介・9…19 カーリング部/アカペラサークル ◆学生の活躍・2…20 ピア・サポートの紹介...

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  • マイクロ波を選んだ化学者

    杉山 順一 日本電磁波エネルギー応用学会機関誌 8 (2), 7-8, 2023

    ...図書館でケミアブやバイルスタインを紙で繰って欲しい化合物の合成方法を探していたし、何しろ高分子化学をやったことがなかったから物珍しかった。学会原稿はタイプライターを打ち、ステッドラーで線を引き、透明のシートにコピーした白黒のOHPを投影して発表していた。だから他の人がどんな原稿を書いているのか気になった。そして発表が終わって静かだと耐えられない性分だったから、やたらに質問した気がする。今も同じだ。...

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  • 高分子太陽電池の光電変換素過程の解明と今後の展望

    大北 英生 応用物理 91 (11), 668-674, 2022-11-01

    <p>高分子太陽電池の素子特性パラメータである短絡電流密度(<i>J</i><sub>SC</sub>),開放電圧(<i>V</i><sub>OC</sub>),曲線因子(FF)について,光電変換素過程の観点から,高効率化を実現するには何が必要なのかについて解説する.光電変換素過程を直接観測するには時間分解分光測定が有効であるので,本稿ではその測定事例を主に取り上げて,最新の研究成果を紹介すると…

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  • 光干渉を利用した増感作用による有機薄膜太陽電池の高効率化

    斎藤 慎彦, 玉井 康成, 吉田 弘幸, 横山 大輔, 大北 英生, 尾坂 格 日本画像学会誌 61 (3), 210-218, 2022-06-10

    <p>有機薄膜太陽電池 (organic photovoltaics, OPV) は,低温で安価な塗布プロセスによって製造可能な次世代太陽電池として注目されている.OPVの発電層には一般的に二種類の有機半導体材料の混合膜を用いるが,これに吸収帯の異なる有機半導体材料を第三成分として加えることで,光吸収領域が拡大しエネルギー変換効率を向上させることができる.本稿では,p型材料として高結晶性ポリマー…

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  • 冷保存臓器の2次温阻血防止に関する製品開発の動向

    虎井 真司, 小林 英司 Organ Biology 29 (1), 39-45, 2022

    ...著者らは, 高分子化学と熱力学を応用した断熱材料を用いることで冷保存された腎臓の二次温虚血を抑制する臓器保護具の開発に成功した. 本稿では, 医工連携の実現により世界で初めて開発に成功した腎臓移植用の臓器保護具である「オーガンポケット」の開発経緯と最終製品としての機能について紹介した.</p>...

    DOI 医中誌

  • 冷保存腎臓の移植時に生じる2次温阻血を抑制する「オーガンポケット」の開発

    虎井 真司, 小林 英司 移植 57 (Supplement), s371_1-s371_1, 2022

    ...</p><p>演者らは,高分子化学と熱力学を応用することで冷保存された腎臓を冷温に維持し、二次的温虚血を抑制する臓器保護具の開発に成功した。本発表では、医工連携の実現により世界で初めて開発に成功した腎臓移植用の保護具である「オーガンポケット」の開発経緯と機能についてブタモデルでの非臨床試験結果を紹介する。...

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  • 角度依存性のない構造発色性材料

    竹岡 敬和 日本画像学会誌 60 (5), 520-527, 2021-10-10

    <p>生物多様性保全の観点から,21世紀は,SDGsの達成に向け,環境に配慮したものづくりが求められている.我々の生活を彩り鮮やかで豊かにしてくれる染料や顔料などの色材においても,人の健康や環境に有害になるものは,安全な材料から成る代替品に転換しなければならない.自然界では,毒性が懸念される重金属や化合物を使用せずに,様々な色合いを示す安全で退色性の低い構造発色性材料を既に活用している.本稿では…

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  • 自動車をより軽くするプラスチック複合材料

    井沢 省吾 化学と教育 69 (9), 364-369, 2021-09-20

    ...本稿では自動車に採用されている代表的なプラスチックの高分子化学的な特徴と自動車部品の応用事例を具体的に解説する。また軽量化の切り札と称されている,炭素繊維強化プラスチックCFRPの特徴とその成形法について,さらには電気自動車(EV)駆動モータが,プラスチック材料に求めている材料機能の事例を紹介する。</p>...

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  • 紫外線硬化樹脂の性質を利用した,高分子化学実験教材の開発

    植田 幹男 理科教育学研究 62 (1), 211-220, 2021-07-30

    ...<p>本研究では,紫外線硬化樹脂の反応機構であるラジカル重合反応を利用し,高等学校高分子化学分野における新規実験材料および外部実験講座に適した教材の開発を行った。これまでに,種々のラジカル開始剤と多官能モノマーを用いた紫外線硬化樹脂が,市村(2010)により多数報告され,工業的材料として幅広く活用されている。...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • セル画に関する現象学的・高分子化学的研究を目指して:視覚経験とその物質的リアリティー

    キム ジュニアン, 三俣 哲 アニメーション研究 21 (2), 13-23, 2021-03-31

    <p>本研究は、アニメ業界で1970年代から1990年代まで、演出・原画などの仕事に携わり活動した渡部英雄氏が、現役時代から保管していた絵コンテなど膨大な中間素材(以下、渡部コレクション)を本研究者らの所属大学に一任したことから始まる。我々は、アーカイブ化された渡部コレクションのなかで、損傷の危機に瀕しているセル画に注目し領域横断的研究に着手した。それぞれ材料化学とアニメーション研究を専門にする…

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  • 熱脱着・熱分解 — Direct Analysis in Real Time-MSによるポリフェニレンスルフィドの末端構造解析

    中村 清香, 山根 祥吾, 佐藤 貴弥, 木下 一真, 佐藤 浩昭 分析化学 70 (1.2), 45-51, 2021-01-05

    <p>ポリフェニレンスルフィド(PPS)は,耐熱・耐薬品性及び導電性に優れたエンジニアリングプラスチックである.PPSには複数の合成法があり,その違いが末端構造にあらわれるため,末端構造解析が非常に重要である.しかしPPSは常温で汎用溶媒に不溶であり,その解析は困難であった.最近開発された,熱脱着・熱分解─Direct Analysis in Real …

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  • 触媒的ペプチド合成の最前線

    石原 一彰 ファルマシア 57 (9), 804-809, 2021

    ペプチド合成法の歴史は一世紀以上にわたるものであり,その膨大な年月が縮合剤の開発に費やされてきた.しかし,縮合剤の使用は大量の廃棄物を産む致命的な欠点があり,研究のゴールにはなり得ない.近年、カルボン酸とアミンの触媒的脱水縮合法やエステルとアミンの触媒的交換法などの研究が進展し,ペプチド合成法へと展開しつつある.本稿ではペプチド合成を指向した触媒的アミド縮合・交換法の最近の進歩について概説する.

    DOI 医中誌

  • 高分子系における化学ポテンシャルの chain-increment 法による全原子計算

    山田 一雄, 松林 伸幸 アンサンブル 22 (4), 294-303, 2020-10-31

    ...<p>高分子化学ポテンシャルを全原子モデルで計算するための chain increment 法を開発した.この手法は周囲 の分子と着目した高分子の間の相互作用をモノマー毎に順次導入していくという特色を持ち,「高分子は同じ 構造を持つ repeated monomer の連なりでできている」という構造的特徴に立脚している.chain increment 法で 自由エネルギーを効率よく数値計算...

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  • 高分子らしさを体感する実験

    平山 美樹 化学と教育 68 (9), 376-379, 2020-09-20

    ...生徒たちが実験体験を通して高分子化学に触れ,高分子らしさを体感しながら,プラスチックの処理や廃棄問題にも目を向けられるよう,教材紹介する。</p>...

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  • 酢酸菌におけるセルロースの合成

    田島 健次, 今井 友也, 姚 閔 化学と生物 58 (8), 453-460, 2020-08-01

    <p>ある種の酢酸菌は,グルコースなどの糖を基質としてセルロースを合成する.セルロースは,ターミナルコンプレックス(TC)と呼ばれる細胞膜に局在する酵素複合体によって合成される.酢酸菌によって合成されるセルロースは,太さが50~100 nmであり,TCはナノファイバーを紡ぎ出す超精密なナノマシンであるといえる.酢酸菌のTCには少なくとも4つのサブユニット(CeSABCD)が含まれており,糖転移反…

    DOI Web Site Web Site 参考文献30件

  • 新形式の芳香族化合物の合成を目指して

    忍久保 洋 化学と教育 68 (6), 268-269, 2020-06-20

    <p>反芳香族化合物は不安定な化合物であるが,それを上下に接近させて重ねると芳香族化合物になり,安定化することが分かってきた。これまで,芳香族性の起源は二次元的なπ電子の広がりであると考えられてきた。しかし最新の研究により,2つの分子の間の三次元的なπ電子の広がりによっても芳香族性が生じることが示された。また,反芳香族化合物が芳香族化合物よりも互いに接近しやすいことも分かってきた。分子が近づいて…

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  • 煌めき ―北見工業大学、研究者たちから― Vol.3

    北見工業大学 広報誌編集委員会 煌めき ―北見工業大学、研究者たちから― (3) 1-62, 2020-03

    ...01 環境が導き、育てる土木技術 社会的ニーズから生まれる三位一体 09 住環境 快適な暮らし省エネルギー<br/>17 クリーンな社会へ エネルギー・水素 25 地域資源 オホーツクの魅力から地域振興 32 水 私たちの水環境(循環、処理、浄水) 38 オホーツク地域の産業・食と北見工業大学 45 ロボット工学 技術とその可能性 50 有機化学・高分子化学 私たちの最も身近に在る化学 57 [番外編...

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  • オンプレート分解前処理と高分解能MALDI-TOF-MS測定を組み合わせた高分子量ポリカーボネートの分子構造解析

    中村 清香, FOUQUET Thierry, 佐藤 浩昭 分析化学 68 (8), 615-622, 2019-08-05

    <p>ポリカーボネート(PC)は,末端基の制御や共重合化により諸物性の向上が図られており,その化学構造解析は品質管理において非常に重要である.高分子量PCの化学構造をMALDI-TOF-MSで解析することは容易ではないため,著者らが高分子量ポリエステルの構造解析法として提案した「オンプレート分解法」を,PCの化学構造解析へと拡大することを試みた.水酸化ナトリウムのメタノール溶液を用いて高分子量P…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件

  • 糖鎖高分子ベシクルの設計とDDSナノファクトリーとしての機能

    西村 智貴, 秋吉 一成 Drug Delivery System 34 (3), 154-162, 2019-07-25

    さまざまなナノ粒子を用いたドラッグデリバリーシステム(DDS)の発展により、薬効の向上や副作用の低減を実現させてきた。近年、薬剤を送達するという従来型のDDSではなく、酵素などにより物質を変換する機能を有するナノデバイスを患部に送達し、疾患部位で薬剤をつくり出したり、不要な分子を除去して治療を行う概念(DDSナノファクトリー)が注目されつつある。本稿では、このDDSナノファクトリーの特徴と設計指…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献24件

  • 北見工業大学広報誌 オホーツクスカイ 2019 Vol.29

    北見工業大学 広報誌編集委員会 北見工業大学広報誌 オホーツクスカイ (29) 1-23, 2019-07

    ...◆3大学法人統合 2 北見工業大学は2022年4月小樽商科大学、帯広畜産大学との経営統合を目指します ◆【特集】地域に生きる北見工業大学の多様な教育活動 4 ◆研究広報シリーズ〈22〉 8 有機化学・高分子化学~私たちの最も身近に在る化学~ ◆新しいカリキュラム・1 14 ◆サークル紹介・2 山岳部/吹奏楽部 16 ◆女性研究者紹介・2 17 ◆科研費研究紹介・5 19 ◆諸報 20 ・父母懇談会(...

    DOI 機関リポジトリ

  • カーボン系高分子のボトムアップ合成

    成田, 明光, Akimitsu, Narita 高分子 = POLYMERS 68 (6), 294-296, 2019-06

    ...有機・高分子化学の手法を用いたボトムアップ合成により、 構造の明確な擬一次元カーボン系高分子、グラフェンナノリ ボンが得られる。さまざまな構造のグラフェンナノリボンが 報告され、その多彩な性質や機能が明らかとなってきた。本 項では、グラフェンナノリボンのボトムアップ合成研究とそ の機能や応用可能性について概説する。...

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  • イソプレンのアニオン重合末端ハロゲン化を鍵としたブロック共重合体の合成

    佐藤 浩太郎, 森 優也, 上垣外 正己 高分子論文集 76 (3), 234-240, 2019-05-25

    <p>本報では,イソプレンのリビングアニオン重合の生長末端を直接ハロゲン化することを検討し,さまざまなブロック共重合体の合成へと展開した.まず,適切な条件下,四塩化炭素により,イソプレンの生長リビングアニオンが定量的に塩素原子でキャップできることを明らかにした.次に,導入された炭素–ハロゲン結合が遷移金属触媒によるリビングラジカル重合の開始点として利用可能なことに着目し,ルテニウム錯体を用いてラ…

    DOI Web Site Web Site 参考文献9件

  • 粘度・光透過率同時測定装置の開発とその測定例

    柴田 基樹, 西田 幸次, 古賀 毅 Journal of Fiber Science and Technology 75 (5), 58-62, 2019-05-10

    <p>We have developed a device for the simultaneous measurements of viscosity and light transmittance. In general, aqueous solutions of associative polymers often show gelation and/or phase …

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 高分子太陽電池の新展開

    大北, 英生, Kim, Hyung Do, 玉井, 康成 高分子 68 (4), 174-178, 2019-04-01

    Polymer solar cells have attracted increasing attention recently because they are lightweight, flexible, and colorful, and in addition, are suitable for high-throughput production by printing …

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  • 柔軟なホウ素元素ブロックを基盤とした刺激応答性発光材料の設計

    田中 一生, 権 正行, 中條 善樹 日本画像学会誌 58 (1), 81-92, 2019-02-10

    <p>ヘテロ元素を含む機能性ユニットを元素ブロックと呼ぶ.従来のホウ素錯体は高い剛直性と平面性に由来して,効率の良い発光特性を示すことから,発光性元素ブロックとして有用性が高い.ここで,一般的な有機色素が発光する希薄条件下において光らない柔軟性の高いホウ素錯体が見出されてきた.そして,これらの錯体の励起状態での挙動を制御すると,特異な刺激応答性の発光特性が得られることを筆者らは見出した.本稿では…

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  • ブロックコポリマーのネットワーク構造の制御

    竹中 幹人, 長谷川 博一, 王 怡今, 金 明任 高分子論文集 76 (1), 33-43, 2019-01-25

    <p>本報は,ブロックコポリマーが自己組織化により発現する周期長10~100 nmのネットワーク構造が,組成の制御,ホモポリマーの添加,一次構造の制御,二段階相分離法にどのように依存するかを詳細に検討し,構造の発現機構と制御方法とについてまとめたものである.ジブロックコポリマーにおいては,組成の精密な制御およびホモポリマーの添加による<i>Fddd</i>構造の創製,ジブロックコポリマーの一成分…

    DOI Web Site Web Site 参考文献24件

  • 今,バイオプラスチックに求められること!

    岩田 忠久 紙パ技協誌 73 (11), 1070-1075, 2019

    <p>近年,エネルギー使用量の増大に伴う化石資源の枯渇,二酸化炭素排出削減などの社会的要請から,再生可能なバイオマスを出発原料として生産されるバイオマスプラスチックの重要性が高まっている。一方で,海洋マイクロプラスチック問題に代表されるように非分解性プラスチックの廃棄物による環境汚染が地球規模の大問題となっている。これらの諸問題を解決する手段として,現在,世界各国で研究および開発が進められている…

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • バイオイノベーションからの創出

    植田 充美 日本毒性学会学術年会 46.1 (0), S24-3-, 2019

    <p> ゲノム研究と細胞生物学研究を結びつけて、タンパク質のもつアドレス情報のなかから、タンパク質の細胞表層への輸送機構の情報の集積解析を行った。すると、全生物に普遍的に存在する「細胞表層輸送システムのゲノム情報」が見つかり、「細胞表層工学(Cell surface engineering)」を提唱し実践してきた。多くの機器分析に進化をもたらしてきたモノリスなどの新材料を用いた高性能ナノ分離・質…

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  • 微小な力を可視化するためのロタキサン型超分子メカノルミノフォア

    相良 剛光 生体医工学 Annual57 (Abstract), S14_2-S14_2, 2019

    ...高分子化学の分野では、力により分子骨格を形成する共有結合を切断することで、吸収色や発光色が変化するメカノフォアと呼ばれる分子骨格が盛んに研究されている。しかし、共有結合を切断するためには、ある程度大きな力が必要となってしまい、生体応用には不向きである。そこで我々は、超分子化学の分野で長年研究されてきたインターロック分子の一つであるロタキサンの構造に着目し、超分子メカノルミノフォアを開発した。...

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  • 高分解能MALDI-TOF-MSを用いる工業用ポリマー材料の構造解析

    佐藤 浩昭 分析化学 67 (10), 589-597, 2018-10-05

    <p>マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析法(MALDI-TOF-MS)の発展は目覚ましく,最近では質量数千であれば精密質量から元素組成を明らかにすることも可能になった.著者らは,この高分解能質量分析技術を用いて,ポリマー工業材料の化学構造や組成を解析する技術の開発を行ってきた.まず,ラジカル重合で合成した共重合ポリマーであるポリ(メタクリル酸メチル-<i>co</i>-メタク…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献9件

  • ”いろいろ”な材料を混ぜてつくる高分子太陽電池

    大北, 英生, キム, ヒョンド, 王, 艶賓 現代化学 571 60-64, 2018-10-01

    共役高分子材料は可視光領域に吸収帯をもつため, いろいろな色をしている. 裏を返せば, 吸収帯域が狭いことを意味し, 太陽光をより多く捕集するという観点からはマイナスに働く. しかし, さまざまな色の材料を混ぜ合わせることでこの欠点は簡便に克服することができ, 三元ブレンド高分子太陽電池として活発に研究されている.

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  • MALDI-TOF-MS測定のオンプレート前処理法の開発と有機工業製品分析への応用

    佐藤 浩昭, 中村 清香 分析化学 67 (5), 281-291, 2018-05-05

    <p>MALDI-TOF-MSは高分子材料の化学構造解析に有力な手法であるが,ポリエチレンオキシド(PEO)系界面活性剤などのイオン化効率が高い成分が共存していると目的成分のピークが観測されにくくなるという課題があった.そこで水に難溶のトリヒドロキシアセトフェノンをマトリックスに用いて試料/マトリックス混合結晶を調製し,その上に水/メタノール混合液を滴下して速やかに吸引することにより,PEO系成…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献10件

  • 接着の科学

    竹村 彰夫 化学と教育 66 (3), 144-147, 2018-03-20

    ...その科学とは界面化学,高分子化学,力学等である。接着のメカニズムを説明するために幾つかの理論(説)があるが,それらの一説が接着現象すべてに普遍的に適用できるわけではない。本稿では接着のメカニズムについて説明し,将来の接着剤について展望したい。</p>...

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  • 構造用接着剤と接着接合部

    佐藤 千明 ネットワークポリマー論文集 39 (2), 91-96, 2018-03-20

    ...高分子化学の進歩により,優れた特性を有する接着剤が登場し,溶接などの従来からある接合手段に置き換りつつある。しかし,接着接合の弱点を考慮した接合部の設計が重要で,これを無視した使用は問題を引き起こしかねない。本稿ではこれらの点についても言及する。</p>...

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  • 柔らかいナノサイズのブラシで機械の摩擦を低減

    国立研究開発法人科学技術振興機構 JSTnews 2017 (6), 8-11, 2017-06-08

    ...そのトライボロジーの視点で、高分子化学の分野から機械製品の低摩擦化に挑戦し、柔らかいナノサイズのブラシ「濃厚ポリマーブラシ」という新素材を開発している京都大学化学研究所の辻井敬亘教授の研究を紹介する。...

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  • シリカ配合ゴムの時分割小角X線散乱および粘弾性同時測定による内部構造観察

    三原 諭, 網野 直也, 菅原 優輝, 西辻 祥太郎, 竹中 幹人 SPring-8/SACLA利用研究成果集 5 (1), 92-96, 2017-01-31

    LAOS (Large Amplitude Oscillatory Shear)下における時分割超小角X線散乱/小角X線散乱測定および粘弾性の同時測定を行い、シリカ充填量の異なるゴムの内部構造変化を観察した。LAOS下では、周期ひずみに同期して散乱強度が変化した。また、シリカ体積分率の増加やシランカップリング剤未配合により、せん断ひずみ印加による散乱強度の変化に異方性が観測された。

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  • 白と黒の微粒子で多彩な色を生み出す構造色顔料

    竹岡 敬和 色材協会誌 90 (11), 393-397, 2017

    <p>環境や人への安全性が重んじられる中,安全で安価な非退色性の色素が求められている。本総説では,光の波長サイズの微細構造と黒色物質の利用によって,鮮やかな構造色を示す材料の調製方法について解説する。</p>

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  • 新規歩留向上剤の開発と紙質評価

    吉岡 芳美, 林田 豪一, 久保田 由美, 鈴木 裕之, 境 健自 紙パ技協誌 71 (6), 639-643, 2017

    <p>近年の良質古紙の輸出傾向,国内の紙の消費低迷により,古紙の品質が低下傾向にある。また,紙の低坪量化とコスト削減の一環としての高灰分化も進められている。このような抄造環境の変化に伴う歩留低下が課題となっており,対応できる新規な歩留向上剤を設計するために,既存ポリマーが有する分布に着目した。</p><p>本報告ではポリマー分布制御技術”セレクション”の概念とその技術の適用により高性能な歩留向上…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献4件

  • 高分子薄膜太陽電池における励起子および電荷ダイナミクス

    玉井 康成 高分子論文集 74 (5), 430-451, 2017

    共役高分子を電子ドナー材料に用いた高分子太陽電池は軽量,フレキシブルかつ低コストな次世代技術として注目を集めている.共役高分子が太陽光を吸収すると正孔と電子がCoulomb引力により強く束縛された励起子を形成するため,このままでは光電流を発生しない.励起子はフラーレン誘導体に代表される電子アクセプターとの相分離界面において電荷分離することで自由電荷を生成し,それらが電極まで輸送されてはじめて光電…

    DOI HANDLE Web Site ほか1件 参考文献56件

  • アニオン-π触媒

    荒巻 吉孝 有機合成化学協会誌 75 (9), 965-966, 2017

    <p>Organocatalyst realizes high yield and high selectivity by using non-covalent bond interactions. In these interactions, anion-π interaction which works between π-acidic surfaces and anions has …

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 両親媒性ランダムコポリマーの自己組織化─<br/>一次構造制御による精密ナノ会合体の創出

    寺島 崇矢, 澤本 光男 高分子論文集 74 (4), 265-277, 2017

    近年筆者らは,親水性ポリエチレングリコール鎖と疎水性基を側鎖にもつ両親媒性ランダムコポリマーが水や有機溶媒中で精密な自己組織化を実現する機能性高分子として有効であることを見いだした.このランダムコポリマーは,一次構造と側鎖機能基を設計・制御すると,一分子鎖で折りたたまれたユニマーミセルや多分子鎖で集合したナノ会合体を自在に構築できる.とくに,(1)比較的高濃度でもユニマーミセルを形成し,(2)組…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件

  • GI-SAXS法によるブロックコポリマー/ホモポリマー混合系薄膜の構造解析

    竹中 幹人, 王 怡今, 引間 孝明 高分子論文集 74 (1), 49-53, 2017

    ポリスチレンポリメタクリル酸メチルジブロックコポリマー(PS-<i>b</i>-PMMA)薄膜中でのモルフォロジーに対する少量のホモポリマー添加効果をgrazing-incidence small angle X-ray scatteringにより調べた.作成した混合系はブロックコポリマー単体と同様に基板に垂直に配向したラメラ構造を自己組織化したが,混合系の長距離秩序が悪化していることが散乱関数…

    DOI Web Site Web Site 参考文献7件

  • かご型シルセスキオキサン(POSS)元素ブロックを基盤としたデザイナブルハイブリッドの創出と応用

    田中 一生, 中條 善樹 高分子論文集 74 (3), 145-161, 2017

    無機元素を含む機能の最小ユニットを「元素ブロック」と呼ぶ.これらを連結,集積することで「元素ブロック材料」と呼べる無機成分の特性を活かした高機能性材料の創出が期待できる.新奇の元素ブロックとそれらの連結・集積・複合化から,さまざまな高機能性材料が得られてくると期待できる.とくに,それらの新素材から従来の高分子では達成できない機能や,一般的な無機材料では乏しいとされる製膜性や機能設計の適用性などを…

    DOI Web Site Web Site 参考文献62件

  • シリコーン樹脂の構造制御と物性発現

    上原 宏樹, 山延 健, 秋山 映一 日本ゴム協会誌 90 (7), 338-345, 2017

    <p>Typical silicones, including poly(dimethyl siloxane)(PDMS), are amorphous, but poly(tetramethyl-<i>p</i>-silphenylene-siloxane)(PTMPS) containing phenyl rings in the main chain is crystalline. A …

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献17件

  • 有機導電性ポリマー-シリカ複合体の合成,分析,応用

    杉浦 泰斗, 小松 功, 前田 秀一 紙パ技協誌 70 (5), 536-541, 2016

    プリンテッドエレクトロニクスの分野において,導電性のあるインクを使ったインクジェットプリントに関する関心が高まってきている。一般に,導電性のあるインクは銀や銅のような金属のナノ粒子を使ったものが主流である。生物学的分野で導電性インクの応用を考えた場合,金属性インクよりも有機性インクのほうが好まれる。なぜなら一般に有機性インクの方が生体適合性が高いからである。<br>無害な導電性ポリマーであるポリ…

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  • 会合性グラフト高分子の自己組織化によるナノゲル形成と機能

    甲田 優太, 佐々木 善浩, 秋吉 一成 高分子論文集 73 (2), 166-174, 2016

    疎水基を側鎖に部分的に置換した親水性高分子は,水中において高分子鎖が会合し,三次元ネットワークのナノゲル構造を形成する.このような会合性グラフト高分子の会合により得られる自己組織化ナノゲルは,ポリマーミセルと比較して含水率が非常に高いという特徴を有している.とくに,天然高分子の多糖に会合基を導入して得られる多糖ナノゲルは,生体適合性と生分解性を示すのみならず,タンパク質や核酸などの生体分子を安定…

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  • 刺激応答性リキッドマーブル

    藤井 秀司, 遊佐 真一, 中村 𠮷伸 色材協会誌 89 (3), 75-80, 2016

    気液界面に固体粒子が吸着することにより大気中で安定化した液滴は,リキッドマーブルと呼ばれる。pH,温度,光,磁力等の外部刺激に応答する固体微粒子を安定化剤として利用することで,安定性,構造のコントロールが可能なリキッドマーブルを創出できる。このような外部刺激による内部物質の取り出し,液体のカプセル化が可能なリキッドマーブルは,新しい化学プロセス,機能性材料創出の可能性を拡げるソフトマテリアルにな…

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  • ミトコンドリアの融合と分裂

    伴 匡人, 後藤 雅史, 石原 直忠 化学と生物 53 (1), 27-33, 2015

    ミトコンドリアは細胞内のエネルギー生産のみならずさまざまな細胞機能に関与する多機能なオルガネラである.ミトコンドリアは細長く枝分かれ構造をもつが,同時に活発な融合と分裂サイクルによりその形態を変化させており,このダイナミクスの制御には種を超えて保存されたGTPase群が機能している.近年,哺乳類においてこれらの関連遺伝子の欠損マウスが構築されたことで,初期発生や組織形成への効果など個体における機…

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  • ミクロゲル星型ポリマーと両親媒性ランダムコポリマーによるフルオラスナノ空間の構築と機能

    甲田 優太, 寺島 崇矢, 澤本 光男 高分子論文集 72 (12), 691-706, 2015

    近年筆者らは,一般的な親水性や疎水性とは異なる「フルオラス性」に着目して,リビングラジカル重合によりパーフルオロアルキルモノマーで機能化したミクロゲル星型ポリマーと両親媒性ランダムコポリマーを合成し,これらを用いて有機溶媒あるいは水に可溶なフルオラス性ナノ機能空間を創出した.フルオラスミクロゲル星型ポリマーは,有機溶媒や水中にてフルオラス性のフッ素多置換化合物を選択的に捕捉し,溶媒や温度の変化に…

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  • ビニルエーテルの環拡大リビングカチオン重合

    上宮田 源, 大内 誠, 澤本 光男 高分子論文集 72 (7), 468-479, 2015

    ヘミアセタールエステル結合が導入された環状分子を開始剤,SnBr<sub>4</sub>をルイス酸触媒として組合せることで,環拡大リビングカチオン重合を実現した.生成ポリマーは多峰性のSEC曲線を与えたが,重合の進行とともに高分子側にシフトし,成長種が不可逆に失活することなく重合が進行していることが示唆された.生成したポリマーを酸で加水分解すると,ピークトップ分子量が明確に増加したこと,また …

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  • 非線状半屈曲性高分子の稀薄溶液物性—剛直鎖からランダムコイルへのクロスオーバー

    井田 大地 高分子論文集 72 (9), 529-538, 2015

    非線状高分子,とくに,星型および環状高分子の稀薄溶液物性に対する鎖の固さの影響をKratky–Porodのみみず鎖(KP鎖)モデルを用いて理論的あるいは計算化学的に検討した.3本腕星型KP鎖について,剛直性パラメータλ<sup>-1</sup>を単位に測った還元鎖長λ<i>L</i>の関数として,星型鎖と対応する線状鎖の固有粘度[η],並進拡散係数(有効流体力学的半径),および良溶媒条件下の第二…

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  • Well-definedなパラジウム錯体触媒を用いる置換アセチレンの重合

    RODRIGUEZ CASTAÑON Jesus, 宮城 雄, 大滝 善永, 三田 文雄 高分子論文集 72 (5), 208-217, 2015

    パラジウム錯体触媒を用いる置換アセチレンの重合に関する,筆者らの最近の研究をまとめた.[(dppf)PdBr(R)]/AgOTf触媒を用いることにより,従来のメタセシス触媒では不可能であった,極性/非極性置換基を有する二置換アセチレンの配位–挿入機構による重合に成功した.MALDI-TOFマススペクトル分析より,ポリマーの末端に触媒由来の置換基Rが導入されていることを確認した.

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  • 生体高分子薄膜を用いた細胞表面の修飾による三次元組織体の構築(ヘッドライン:高分子化学とバイオ)

    松崎 典弥, 明石 満 化学と教育 62 (2), 64-67, 2014

    私達のからだの臓器や組織は,細胞とその周囲に存在する細胞外マトリックス(ECM)と呼ばれるタンパク質や糖タンパク質で構成されている。ECMは,単純に細胞と細胞の間のスペースを埋めているわけではなく,細胞と細胞をつなぐ役割や,力学的強度や弾性を付与する役割,性質の異なる細胞同士を隔てる役割,さらには,増殖因子やサイトカインの貯蔵庫の役割を果たすことが知られている。我々は,このECMの働きに着目し,…

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  • 走査型透過X線顕微鏡(STXM)を用いた環境化学の推進

    高橋 嘉夫, 武市 泰男, 菅 大暉, 井波 暢人, 宮本 千尋, 坂田 昂平, 光延 聖, 朱 鳴, 櫻井 岳暁, 守友 浩, 上岡 隼人, 和穎 朗太, 浅野 眞希, 山口 紀子, 間瀬 一彦, 雨宮 健太, 小野 寛太 日本地球化学会年会要旨集 61 (0), 28-, 2014

    ...走査型透過X線顕微鏡(Scanning Transmission X-ray Microscopy: STXM)は、主に軟X線領域(おおよそ4 keV以下)において、フレネルゾーンプレートで集光した30 nm程度のサイズのX線を用い、透過配置で試料を走査あるいはエネルギーをスキャンして、元素あるいは化学種の分布や吸収スペクトルを測定する手法で、環境科学、微生物学、地球惑星科学、高分子化学、磁性材料などへの...

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  • DNA担持コロイド粒子を用いる遺伝子診断(ヘッドライン:高分子化学とバイオ)

    宝田 徹, 前田 瑞夫 化学と教育 62 (2), 68-71, 2014

    側鎖に一本鎖DNAを結合した熱応答性高分子の水溶液を相転移温度以上に加熱すると,不溶化した高分子が形成した疎水性粒子の表面から,親水性であるDNAが多数突き出た高分子コロイドが自発的に形成する。このコロイド分散液に相補鎖を加えて,粒子表面上で二重鎖を形成させると,塩に対する分散安定性が著しく低下する。本稿では,この現象の概要と遺伝子-塩基変異の目視検出法への応用を紹介する。

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  • 新規歩留用ポリマーの設計

    林田 豪一, 村田 奈穂, 吉岡 芳美, 峰岸 由希子 紙パ技協誌 68 (4), 389-393, 2014

    近年,古紙配合率の拡大や用水のクローズド化によって抄紙原料中には微細繊維,灰分,アニオン夾雑物といったものがますます増加傾向にある。この状況下において,既存の歩留向上剤は効果不十分である場合が多い。複雑多様化していく抄紙原料に対応する新規な歩留向上剤を設計するためには,これまでの分子量やイオン性の議論にポリマーの構造や絡み合いの観点を加えていく必要がある。本報告ではこれらの制御により紙料性状に対…

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  • 一軸伸長変形下におけるポリエチレンの不均一密度ゆらぎに関する研究

    三田 一樹, 藤井 澄明, 西辻 祥太郎, 竹中 幹人 高分子論文集 71 (11), 573-579, 2014

    一軸伸長変形下におけるポリエチレンのサブミクロンスケールの不均一密度ゆらぎの変化を超小角X線散乱(USAXS)法により調べた.また,0.1 nm~1000 nmに渡る幅広い空間スケールの情報を基にこの不均一密度ゆらぎの変化について考察するため,小角X線散乱(SAXS)と広角X線散乱(WAXS)法も併用した.USAXSの結果より,ひずみの増加とともに不均一密度ゆらぎが増大し,伸長方向に平行方向の方…

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  • リビングラジカル重合による機能性星型ポリマー—ナノ機能空間の構築

    寺島 崇矢 高分子論文集 70 (8), 432-448, 2013

    高選択的な分子認識や触媒機能を実現するには,機能基周りの環境を精密に制御したナノ空間を構築することが鍵となる.筆者らは,リビングラジカル重合により核を機能化した星型ポリマーを各種設計し,この星型ポリマーを「ナノ機能空間」として用い,触媒反応や分子認識を検討してきた.核に金属錯体を担持した星型ポリマー触媒は,低分子酸化還元反応やリビングラジカル重合において,従来型の高分子触媒や均一触媒と比べ,高い…

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  • テトラカルボン酸無水物とビス環状イミノ化合物の重付加によるポリアミドイミド,ポリエステルイミドの合成

    堀田 寛史 高分子論文集 70 (11), 655-667, 2013

    環状イミノ化合物をイミド基形成の窒素原子源として利用することにより重付加でポリイミド類を得る新規な合成法を開発した.テトラカルボン酸二無水物とビス(2-イミダゾリン)との反応ではポリアミドイミド(PAI)ができ,ビス(2-オキサゾリン)との反応ではポリエステルイミド(PEI)が生成する.低分子のモデル反応を用いたメカニズムの解析の結果,重合反応の経路には二種類あることがわかった.2,2′-(1,…

    DOI 参考文献12件

  • ヘリカルグラファイト

    松下 哲士, 京谷 陸征, 赤木 和夫 炭素 2013 (258), 201-209, 2013

    One-handed helical graphite films with a structure controlled by that of the original iodine-doped helical polyacetylene (H-PA) films were prepared using the recently developed morphology-retaining …

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  • 重縮合ポリウレタンの合成と性質

    秋山 映一, 手塚 基文, 前浜 誠司, 蒲原 隆夫 高分子論文集 70 (10), 550-558, 2013

    ポリウレタンの製造プロセスにおける環境負荷をより小さくするために,また分子設計の自由度を高くするために重縮合によるポリウレタンの合成を検討した.モデル反応での条件検討の結果,150°Cで減圧下,二マレイン酸チタンを触媒に用いることで,エトキシ基を脱離基とするカルバメート交換反応が効率よく進行することがわかった.この反応条件下,AB型モノマーのエチル …

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  • 高機能な複合型カチオンポリマーの製紙用薬剤への展開

    村田 奈穂, 境 健自, 古塩 弘行, 三井 翔平, 吉岡 芳美 紙パ技協誌 66 (5), 471-476, 2012

    古紙利用率の増加に伴う原料品質の悪化,中性抄紙化,抄紙系内のクローズド化等,抄紙環境が厳しさを増す中で,古紙由来のピッチ等による欠点やマシン汚れへの対策は重要である。<BR>ピッチトラブルの対策として,カチオン系凝結剤を用いてマイクロピッチ(ピッチ発生の原因物質となるミクロン単位の物質)を粗大化させることなくパルプに定着させ,抄紙系外に排出させる方法は有効である。<BR>今回,ピッチコントロール…

    DOI 被引用文献2件 参考文献2件

  • 新規PAM系内添紙力剤

    鈴木 洋, 茨木 英夫 紙パ技協誌 66 (5), 477-480, 2012

    乾燥紙力剤は紙・板紙の紙力を向上させる効果を有するのみならず,濾水性や歩留りも向上させる等の副次的な効果を持っており,製紙産業にとっては欠くことのできない機能性薬品である。特に,ポリアクリルアミド系乾燥紙力剤(以下PAM)は紙力向上効果に最も優れ,取り扱いが容易である。また,抄物や抄紙条件に応じてPAM組成を最適化できるなどの利点により,多種多様な紙種で使用されている。<BR>近年,製紙会社にお…

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  • ソフト界面の分子膜の精密構造解析Ⅱ:X 線反射率法

    松岡 秀樹 Oleoscience 12 (1), 17-23, 2012

    X線反射率法は,表面・界面のナノ構造を非破壊かつ高精度で解析できる非常に有用な手法である。その原理を簡単に解説した後,イオン性両親媒性高分子が水面上で形成する単分子膜のナノ構造,とくに水面下に形成される高分子電解質ブラシのナノ構造とその転移に応用した例を紹介する。強酸性ブラシと弱酸性ブラシでは,その形成機構が異なり,添加塩に対する応答性も異なる様子などを定量的に知ることができる。

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  • 後周期遷移金属触媒による置換アセチレンの精密重合

    塩月 雅士, 尾西 尚弥, CASTAÑON Jesus RODRIGUEZ, 増田 俊夫, 三田 文雄 高分子論文集 68 (5), 210-222, 2011

    置換アセチレン化合物の精密重合を達成する新規後周期遷移金属触媒についてまとめた.筆者らは,これまで置換アセチレン重合に用いられるロジウム触媒について,電子求引性ジエン配位子である tfb(テトラフルオロベンゾバレレン)を配位子として錯体に導入することでその触媒活性が著しく向上することを報告している.今回,新たにこの tfb …

    DOI Web Site 参考文献65件

  • ピロール縮環アザコロネン類の構造物性相関

    成田 智幸, 高瀬 雅祥, 西長 亨, 野村 琴広, ミューレン クラウス 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 2011 (0), 23-23, 2011

    HBCに代表される巨大なπ平面を有する化合物は、機能性分子としての応用研究が盛んに行われている。一方、分子内に窒素原子を複数有する巨大π平面化合物は、基本骨格を変えることなく高酸化状態が安定化される等のアドバンテージを有し、高機能性が期待されている。そこで本研究では、π系内部の窒素原子による酸化状態の安定化に対する寄与の解明や、機能性の付与を目的として含窒素巨大π系分子群の合成、及び性質の検討を…

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  • X線結晶構造解析による有機スズ化合物とヒトPPARγの結合様式の解明

    廣森 洋平, 原田 秀作, 中村 昇太, 吉田 卓也, 西川 淳一, 中西 剛, 永瀬 久光 日本トキシコロジー学会学術年会 38 (0), 20038-20038, 2011

    【目的】これまでに我々は、内分泌撹乱作用が疑われている化学物質であるトリブチルスズ(TBT)やトリフェニルスズ(TPT)がperoxisome proliferator-activated receptor (PPAR) γの強力なアゴニストとして機能し、ヒト絨毛性ゴナドトロピン産生促進作用や脂肪細胞の分化誘導作用を示すことを明らかにしてきた。しかしながらその分子構造は、PPARγリガンドとして…

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  • 高活性触媒を用いたリビングラジカル重合―錯体の動的変換による触媒サイクルの促進

    大内 誠, 澤本 光男 高分子論文集 68 (5), 289-306, 2011

    金属錯体を触媒とするリビングラジカル重合において,触媒サイクルを促進させて触媒活性を向上させることは,用いる金属錯体量および生成ポリマー中の金属残渣量の低減につながるために重要である.筆者らは,触媒サイクルの促進には,炭素-ハロゲン結合の可逆的活性化に伴って起こる「配位子脱離による真の活性錯体への動的変換」と,「高酸化錯体から低酸化錯体への動的変換」の制御が重要であると考え,これらに着目した触媒…

    DOI 被引用文献2件 参考文献40件

  • ドラッグデリバリーシステム

    藤原 正浩 日本食品科学工学会誌 57 (9), 400-400, 2010-09-15

    ...となる.脂肪酸,界面活性剤等の低分子化合物はもちろん,デンプン・ゼラチン等の天然高分子化合物,近年注目されている高分子ミセルやマイクロエマルジョン,マイクロカプセル等の素材をDDSに応用する際は,医学・薬学と材料工学とが連携・融合しなくてはならない.また,体内での薬剤のセンサリング,あるいは光,電場,磁場,超音波等をトリガーとした薬剤の放出制御では,物理学・電気工学等との協力が必要である.例えば,高分子化学...

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  • [003]九州大学グローバルCOEプログラム新炭素資源学ニューズレター

    九州大学グローバルCOEプログラム新炭素資源学ニューズレター 3 1-, 2010-04

    ...4回国際シンポジウム[寺岡靖剛] / 九州大学G-COE「新炭素資源学」・JCOAL公開講座:私たちの未来を支えるエネルギーと生活を考えよう / 第一回生活環境系国際シンポジウム室内環境と健康・快適性予測に関する最新動向[伊藤一秀] / 「元素相乗系化合物の化学」第4回若手国際シンポジウム[永島英夫] / 第13回ケイ素化学協会シンポジウム[永島英夫] / ユビキタス情報化社会を支える光利用有機・高分子化学第...

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  • ポリスチレン-シリカポリマーハイブリッドの内部環境を利用した熱化学反応

    岩村 武, 後藤 修一, 坂口 眞人, 中條 善樹 高分子論文集 67 (9), 516-520, 2010

    新しい高分子反応の構築,新規材料の創製を目的とし,有機-無機ポリマーハイブリッド内部を反応場として利用した熱化学反応について検討を行った.スチレンとテトラメトキシシランから合成した PSt-SiO<sub>2</sub> ポリマーハイブリッド,ポリスチレンとフェニルトリメトキシシランから合成した PSt-PhSiO<sub>1.5</sub> …

    DOI Web Site 参考文献27件

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