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検索結果 425 件

  • 神奈川県におけるサラワクイルカ座礁の初記録

    西村 双葉, 白形 知佳, 崎山 直夫, 鷲見 みゆき, 大津 大, 鈴木 美和 神奈川県立博物館研究報告(自然科学) 2024 (53), 103-112, 2024-03-22

    ...2022年8月13日に神奈川県藤沢市鵠沼海岸(北緯35度18分55秒、東経139度27分57秒)に座礁し、その後死亡した鯨類について形態調査、解剖調査、血液検査および遺伝解析、を実施した。当該個体は、体長241.2 cm、体重130.2 kgのメスで、体長に対して小さい胸鰭、短い吻、体表の模様などの形態的特徴がサラワクイルカと一致した。...

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  • 鹿児島県の薩摩半島西岸に漂着した4個体のコビレゴンドウ <i>Globicephala macrorhynchus</i>

    中村 潤平, 柏木 伸幸, 伊藤 大介, 大竹 郁花, 能登 文香, 西田 伸, 田島 木綿子, 山田 格 日本セトロジー研究 34 (0), 9-13, 2024

    ...2023年1月31日から2月9日にかけて鹿児島県薩摩半島西岸に4個体の鯨類が漂着し,コビレゴンドウ <i>Globicephala macrorhynchus</i> と同定された.コビレゴンドウはこれまで鹿児島県内においてはトカラ列島以南の島嶼域からのみ記録されていたため,本研究で確認された4個体は鹿児島県本土における本種の初記録となった....

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  • 相模湾沿岸に漂着したスジイルカ<i>Stenella coeruleoalba</i>の胃内容物

    鷲見 みゆき, 大泉 宏, 三井 翔太, 崎山 直夫, 鈴木 聡, 樽 創 日本セトロジー研究 33 (0), 1-7, 2023-11-20

    ...スジイルカ<i>Stenella coeruleoalba</i>は,世界中の熱帯から温帯の海域にかけて広く分布するハクジラ亜目に属する小型鯨類である.本研究では,本種の食性解明のための基礎的知見を得ることを目的として,2019年1月から2021年5月までに相模湾の神奈川県沿岸に漂着した10個体の胃内容物を調査した.その結果,6個体の胃から頭足類(カギイカ,ホタルイカモドキなど5科3種)の顎板,魚類...

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  • ホエールウォッチング船の観察記録から見た北海道オホーツク海沿岸および根室海峡における鯨類の出現パターン

    小林 駿, 前田 光彦, 大木 絵里香, 高野 延道, 生田 駿, 小林 万里 日本セトロジー研究 33 (0), 25-35, 2023-11-20

    ...北海道のオホーツク海沿岸および根室海峡には一年を通して多様な鯨類が出現することが知られている.両海域では2006年からホエールウォッチング船が運航しており,鯨類の生態研究の重要なプラットフォームとなっている.本研究では,ホエールウォッチング船の観察記録をもとに,両海域の鯨類の季節的な出現パターンと経年変動を明らかにすることを目的とした.オホーツク海の網走沖と根室海峡の羅臼沖で運航するホエールウォッチング...

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  • Foreword

    Ohsumi Seiji 鯨類資源研究 4 (0), 3-3, 2023-10-11

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  • PREFACE

    Kato Hidehiro 鯨類資源研究 4 (0), 1-1, 2023-10-11

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  • 鯨類追込網漁業により得られた発見記録からみた秋季および冬季の熊野灘南部海域における鯨類の来遊状況

    橋田 佳央梨, 船坂 徳子, 前田 ひかり, 貝 良文, 吉岡 基 日本水産学会誌 89 (2), 102-114, 2023-03-15

    ...<p> 和歌山県太地町における,鯨類追込網漁業により得られた鯨類発見記録を用いて,熊野灘南部海域における鯨類の来遊状況を調べた。秋季から冬季の操業で得られた計31漁期の記録から22種(ヒゲクジラ類5種,ハクジラ類17種)の鯨類が確認された。発見数が多かった13種は,来遊時季のピークによって4つのグループ(9–10月,11–12月,1–2月,ピークなし)に大別された。...

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  • 日本近代捕鯨史・序説 : 油脂間競争における鯨油の興亡

    Jun Akamine, 赤嶺 淳 国立民族学博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Ethnology 47 (3), 393-461, 2023-03-03

    ...しかし,1960 年代に鯨類の管理 が強化され,世界の鯨油市場が縮小すると,鯨肉生産の比重が高まっていっ た。本稿は,こうした歴史をあとづけたのち,今後の捕鯨史研究の課題とし て,①近代捕鯨の導入過程でロシアが果たした役割,②輸出産業としての捕鯨 業の社会経済史的役割,③鯨油とほかの油脂間競争という 3 点を提示する。...

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  • 秋田県男鹿半島鵜ノ崎における中新世巨大コンクリーション中の鯨類化石とコンクリーションの成因

    長澤 一雄, 渡部 晟, 澤木 博之, 渡部 均, 川辺 孝幸 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 242-, 2023

    ...計64点.5)化石は同一産出層準と形態の類似性に注目すると26個体程度にまとめられる.6)鯨類タクサではヒゲ鯨類が多く,部位形態よりセミクジラ科(下顎骨)5個体,ナガスクジラ科3個体(頭蓋,下顎骨)などを識別.7)形態の特異性から未知のタクサの可能性のある化石(下顎骨)も含む.8)化石部位を現生鯨類と比較すると,体長10m以上が15個体(最大16~22m)で,中期中新世鯨類では大きさが際立つ.  ...

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  • 苦味感覚と解毒の進化:チンパンジー、コアラ、カモノハシ

    早川 卓志 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), S25-2-, 2023

    ...多くの哺乳類は20個未満しかTAS2R遺伝子を持っておらず、鯨類に至ってはゼロ個だ。一方で、チンパンジーとコアラはそれぞれ28個と24個のTAS2R遺伝子を持ち、これは樹上生活における葉食に依存しているためである。ヒトが26個のTAS2R遺伝子を持つのも霊長類の祖先として樹上で進化した結果である。霊長類とコアラはCYPのような解毒因子の数も多い。哺乳類における苦味感覚の起源は何なのだろうか。...

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  • 富山湾における海棲哺乳類の記録(2021年)

    南部, 久男, 清水, 海渡, 西尾, 正輝, 田島, 木綿子, 山田, 格 富山市科学博物館研究報告 = Bulletin of the Toyama Science Museum 46 75-78, 2022-07-01

    ...2021年は富山湾で鰭脚類1種(トド)、鯨類2種(カマイルカ、ハナゴンドウ)とマイルカ科1種の漂着を確認した。トドは10月2日に高岡市伏木国分沖男岩周辺で岩の上にいた1個体が発見されている。カマイルカは5月15日に高岡市松太枝浜でメス1個体、ハナゴンドウは4月9日に氷見市中田の海岸でオス1個体の漂着があった。マイルカ科の一種は6月5日に黒部市立野の海岸で1個体確認された。...

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  • 三重県志摩沖におけるアカハタ <i>Epinephelus fasciatus</i> の成熟と性転換

    川瀬 大輔, 淀 太我, 小川 清宏, 船坂 徳子, 吉岡 基 水産増殖 70 (2), 149-156, 2022

    <p>三重県志摩沖の熊野灘で釣獲したアカハタ264個体について生殖腺の組織学的観察を行った結果,雌が230個体,雄が21個体,間性が13個体であった。雌は6~9月,特に6~8月に成熟期の個体が多く出現し,GSI も高かった。雄は周年排精状態であったが,組織像と GSI から7月が精子形成のピークと考えられた。これらから,繁殖盛期は6~8月と推測された。標準体長と GSI …

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  • カマイルカにおける泌乳期の乳成分推移

    勝俣 浩, 信時 優子, 勝俣 悦子, 浦島 匡, 福田 健二 ミルクサイエンス 71 (3), 92-102, 2022

    ...この現象は他の鯨類においてもいくつか報告されており,鯨類の特徴の一つである可能性が示唆された。</p><p> 本研究で得られた情報は1個体に基づくもので,今後他個体によるデータも集める必要はあるが,カマイルカの生態への理解や飼育下での人工哺乳の基礎データとして重要な意義を有する。</p>...

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  • Foreword

    Ohsumi Seiji 鯨類資源研究 3 (0), 3-3, 2021-12-28

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  • BIBLIOGRAPHY OF THE PUBLISHED WORKS OF DR. SEIJI OHSUMI

    Kuba Tomoko, Gomez Diaz Gabriel 鯨類資源研究 3 (0), 52-82, 2021-12-28

    <p>The published works of the late Dr. Seiji Ohsumi (Gunma, 1930–Tokyo 2019) are presented here as a modest contribution to the perpetuation of his memory. This bibliography was compiled so as to …

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  • PREFACE

    Kato Hidehiro 鯨類資源研究 3 (0), 1-1, 2021-12-28

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  • FETAL DEVELOPMENT IN TAIL FLUKES OF THE ANTARCTIC MINKE WHALE

    Kim Yujin, Nishimura Futaba, Bando Takeharu, Fujise Yoshihiro, Nakamura Gen, Murase Hiroto, Kato Hidehiro 鯨類資源研究 3 (0), 231-238, 2021-12-28

    <p>Tail flukes of the Antarctic minke whale fetuses were studied to expand the available knowledge on fetal development, which is relatively understudied, as previous studies are qualitative in …

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  • 富山湾における海棲哺乳類の記録(2020年)

    南部, 久男, 西尾, 正輝, 川上, 僚介, 田島, 木綿子, 山田, 格 富山市科学博物館研究報告 = Bulletin of the Toyama Science Museum 45 69-71, 2021-07-01

    ...筆者らは1999年以来富山湾(主に富山県側)の海棲哺乳類の調査を行っているが、2020年は富山湾(富山県側)で鯨類1種(カマイルカ)の漂着を確認した。4月14日に氷見市の海岸でオス1個体、5月20日に高岡市の海岸でオス1個体の漂着があった。また、石川県能登町沖では、3月下旬にカマイルカの大きな群れが目撃されている(北陸朝日放送公式ページ、2020。4。10。)。...

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  • 海洋生態系における鉄安定同位体比分布とその制御要因

    長谷川 菜々子, 板井 啓明, 高橋 嘉夫 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 21-, 2021

    ...δ<sup>56</sup>Feは、動物プランクトン> 魚類筋肉> 小型鯨類筋肉となった。変動幅は種差が大きく、同位体分別機構として、(1) 腸管における鉄吸収効率の差、(2) 臓器間でのδ<sup>56</sup>Fe分配、の精査が必要と考えた。肝臓中の鉄の主要な形態はFe(III)、筋肉中はFe(II)と推察され、XANESによる分析もこの予測と整合的であった。...

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  • ニタリクジラの脂肪酸組成

    岩田 在博, 小川 友樹, 岸本 充弘, 吉田 幸治, 吉田 治重 日本セトロジー研究 31 (0), 1-4, 2021

    ...<p>2019 年に再開された大型鯨類の商業捕鯨再開により、捕獲されたニタリクジラの皮から搾油、精製して脂肪酸組成の組成を分析し、過去の文献値と比較した。文献値よりも高度不飽和脂肪酸の含有率が高いことが分かった。また、他の鯨類と高度不飽和脂肪酸の含有率を比較したところ、中程度であることが分かった。高度不飽和脂肪酸を活用したサプリメントの開発が期待される。</p>...

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  • 秋田県男鹿半島鵜ノ崎の巨大鯨骨コンクリーション群

    西本 昌司, 吉田 英一, 隈 隆成, 渡部 晟, 澤木 博之 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 001-, 2021

    ...</p><p>長澤一雄・渡部晟・澤木博之・渡部均 (2018) 秋田県男鹿半島鵜ノ崎海岸の中新統コンクリーションより多数の鯨類化石を発見. 日本古生物学会2018年年会. </p><p>鹿野和彦 (1979) 女川層珪質岩の堆積作用と続成作用. 東北大学博士論文 291p.松田博貴 (2006) ドロマイトの形成過程とドロマイト化作用. Jour. Soc. Inorg. Mater....

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  • 次世代シークエンサを用いた海棲哺乳類の飼育水中細菌叢の基礎的群集解析

    若松 小百合, 中村 美里, 松代 真琳, 角川 雅俊, 嶋本 良則, 遠藤 大二, 郡山 尚紀 日本野生動物医学会誌 25 (2), 71-80, 2020-06-23

    ...各動物の飼育水細菌叢は鯨類や鰭脚類においてそれぞれ特徴的であったが,鰭脚類においてワモンアザラシは他との類似性が低かった。飼育水には環境中に存在する日和見菌がわずかに見つかったが,伝染性細菌やその他公衆衛生上特に注意すべき細菌は認められなかった。今後,他の水族館の飼育水についても調べることで,より理想的な海棲哺乳類の飼育環境づくりに繋がることが期待される。</p>...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか3件 参考文献9件

  • 微量元素濃度と鉄安定同位体isoscapeを用いた沿岸性・外洋性海棲哺乳類の生態解析

    長谷川 菜々子, 板井 啓明, 高橋 嘉夫, 栗栖 美菜子, 名取 幸花, 国末 達也, 田辺 信介 日本地球化学会年会要旨集 67 (0), 33-, 2020

    ...本研究では、愛媛大es-Bankに保管された沿岸性・外洋性鯨類試料を用いて、微量元素分布パターンと鉄安定同位体比から、これら指標の環境-生物間の対応関係を精査し、トレーサーとしての有効性を評価することを目的とした。</p>...

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  • 1992年から2002年における北海道松前町の鯨類漂着記録(短報)

    松田 純佳, 松石 隆, 石川 創, 山田 格 日本セトロジー研究 30 (0), 7-10, 2020

    ...<p>北海道松前町から1992年から2002年における同町内の鯨類漂着記録の提供を受け,写真から鯨種と性別を可能な限り判定した.判定の結果,オウギハクジラ9個体,ツチクジラ1個体,ミンククジラ1個体の11件11個体(SNH13901~SNH13911)の漂着記録が得られた.</p>...

    DOI HANDLE Web Site ほか1件

  • 豚丹毒の予防を考える-豚丹毒予防事業について-

    片岡 康 日本野生動物医学会誌 24 (4), 135-140, 2019-12-20

    ...豚以外の動物でも,牛や犬,鳥類や鯨類にも豚丹毒菌感染症が報告されており,特にイルカにおける豚丹毒の発生は,発症個体が急性敗血症で死亡する例が数多く報告されている。豚における豚丹毒の治療にはペニシリン系抗菌薬が有効とされ,さらに予防には生ワクチンや不活化ワクチンが応用されている。これらの対策に加えて,豚では日頃からの飼養衛生管理を徹底させることが豚丹毒の予防に重要である。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • アドベンチャーワールドにおける豚丹毒菌感染症の予防について

    尾﨑 美樹 日本野生動物医学会誌 24 (4), 153-157, 2019-12-20

    ...<p> アドベンチャーワールドでは,1990年から2008年の間にバンドウイルカ,カマイルカ,オキゴンドウの3種の鯨類において豚丹毒菌(<i>Erysipelothrix rhusiopathiae</i>)感染症が認められた。1990年から1998年までの5例は蕁麻疹型であり,2006年以後に発症した4例のバンドウイルカとカマイルカはいずれも発症後3~4日で死亡する敗血症型であった。...

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  • 横浜・八景島シーパラダイスにおける豚丹毒症対策の現状

    大津 大, 大坪 裕美 日本野生動物医学会誌 24 (4), 141-145, 2019-12-20

    ...<p> 横浜・八景島シーパラダイスでは,開業以来鯨類における豚丹毒症の発症が複数回認められている。豚丹毒症は人獣共通感染症であるうえ,急性敗血症型で死亡する個体も出たことから,2003年より豚用の豚丹毒不活化ワクチンによるワクチネーションプログラムを実施し,この感染症に対するリスク軽減を図ってきた。2018年9月現在では鯨類5種30頭のうち5種25頭でこのワクチネーションを実施している。...

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  • 下関市立しものせき水族館における鯨類の豚丹毒菌感染症と餌の管理

    進藤 英朗, 鍬崎 賢三, 立川 利幸 日本野生動物医学会誌 24 (4), 159-162, 2019-12-20

    ...<p> 下関市立しものせき水族館では2001年のオープンから約18年間,飼育鯨類20頭(バンドウイルカ12頭とスナメリ8頭)のうちスナメリ1頭の血液培養から豚丹毒菌<i>Erysipelothrix rhusiopathiae</i>が陽性となった以外に同菌の発生記録はない。また,2018年4月時点で飼育していた飼育鯨類12頭の血清の豚丹毒菌生菌発育凝集反応による抗体価はすべて16倍未満であった。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献6件

  • 九十九島の自然と海きららの取組み

    川久保 晶博 日本野生動物医学会誌 24 (3), 91-96, 2019-09-25

    ...調査活動では,サンゴ類,海藻(育成を含む),カブトガニ,海岸動物,クラゲ,そして鯨類の調査などを実施している。それぞれの調査で得られた情報は,まず展示に反映し来館された方々へ分かりやすく発信している。また,国内や海外での学会における口頭発表やポスター発表,学会誌への投稿などで積極的に発信している。新聞・テレビなどマスコミにも調査結果を発信して,一般の方々にも分かりやすく情報を公開している。...

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  • 富山湾における鯨類の記録(2018年)

    南部, 久男, 田島, 木綿子, 山田, 格 富山市科学博物館研究報告 = Bulletin of the Toyama Science Museum 43 71-76, 2019-07-01

    ...2018年に富山湾(富山県側)で漂着・目撃した鯨類情報を収集した.ヒゲクジラでは,ナガスクジラ科のミンククジラ1例1個体の漂着,同科ナガスクジラ属の一種1例1個体の目撃,同科ザトウクジラ1例1個体の漂着,ハクジラでは,マッコウクジラ科のマッコウクジラ1例1個体の目撃,マイルカ科のカマイルカ1例の目撃,同科ミナミハンドウイルカの来遊,同科ハンドウイルカ属の一種の来遊,であった.ナガスクジラ属の一種はツノシマクジラ...

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  • 地球化学分野の先端的分析手法と環境毒性学の接点

    板井 啓明 日本毒性学会学術年会 46.1 (0), S24-6-, 2019

    ...</p><p>(2) 大型海棲哺乳類中の水銀の化学形態分析</p><p> 大型海棲哺乳類は体内にppmオーダーの水銀 (Hg) を蓄積することが知られているが、鯨類の体内ではメチル水銀が無機化されていること、セレン (Se) との複合体を形成していることなどが知られており、これらの知見は毒性評価において重要である。...

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  • 沿岸性・外洋性海棲哺乳類における微量元素濃度の変動要因解析

    長谷川 菜々子, 板井 啓明, 国末 達也, 田辺 信介 日本地球化学会年会要旨集 66 (0), 262-, 2019

    ...<p>本研究では、北西太平洋沿岸・外洋域に生息する3種の鯨類として、亜寒帯沿岸性のネズミイルカ (n=16, 1985-2010)、温帯~熱帯外洋性のスジイルカ (n=23, 1982-2011) およびカズハゴンドウ (n=29, 1977-2004) について、筋肉中におけるFe, Cu, Zn, Se, Cd濃度を測定した。...

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  • 機械学習法を用いたシャチ頭骨形態計測データに基づく性判別分析

    高橋 萌, 加藤 秀弘, 北門 利英 哺乳類科学 59 (1), 67-78, 2019

    ...<p>形態情報に基づいた系群識別や雌雄判別では,各個体から得られる形態測定値を必要とする.しかし,鯨類では座礁や漂着に遭遇する機会が少なく採集捕獲にもコストがかかるため,一般に調査できる標本数が少ない傾向にある.ゆえに,形態の計測項目を増やすことで,取得する情報量を増やす解析戦略を取る場合が多いが,標本数に対して計測項目が高次元となる「小標本下での解析」では適用できる手法が限られるほか,少ない情報下...

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  • 富山湾における鯨類の記録(2017年)

    南部, 久男, 田島, 木綿子, 山田, 格 富山市科学博物館研究報告 = Bulletin of the Toyama Science Museum 42 65-67, 2018-07-01

    ...2017年に富山湾(富山県側)で漂着・目撃した鯨類情報を収集した.カマイルカ2例(目撃記録)とハナゴンドウ1例(漂着記録),オウギハクジラ1例1個体(漂着記録)が確認された.いずれも既知種である.このうちオウギハクジラは2017年4月17日,氷見市に漂着し,体長389 cmのオスであった.本種は,富山湾石川県側では8例8個体確認され,富山県側では今回の事例を含め,4例4個体の確認となった....

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  • 和歌山県南部におけるホエールウォッチングの経済評価

    松波 若奈, 栗山 浩一, 今村 航平, 長谷川 聡 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 227-, 2018-05-28

    ...よって本研究では、規制項目の一つである船と鯨類の最接近距離について着目し、船と鯨類の最接近距離が変化したときの観光客の満足度の変化を経済的に評価する。さらに、ウォッチングに対する満足度をウォッチングの構成要素ごとに評価することで、鯨類との距離をとる場合に、何を代替的なサービスとして提供できるか明らかにすることを試みた。...

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  • 捕鯨をめぐる対立の構造

    森下, 丈二 鯨研通信 477 11-17, 2018-03

    シンポジウム「グローバル社会の正義と文化多様性-捕鯨問題を事例として」(2017年9月27日開催、於一橋大学インテリジェントホール)基調講演

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  • カナダ北西海岸地域におけるホエール・ウォッチング・ビジネス

    岸上 伸啓 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2018 (0), 103-, 2018

    ...カナダ北西海岸地域において新たな鯨類利用としてホエール・ウォッチングが行われている。ホエール・ウォッチングとは、海を回遊している自然状態の鯨類の生態を観察する観光の一種である。最近では、経営者としてこのビジネスに参入する先住民も出現しつつある。本発表では、カナダ北西海岸地域バンクーバー島東岸と西岸におけるホエール・ウォッチングを事例として先住民による鯨類の非致死的な利用について検討を加える。...

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  • 富山湾における鯨類の記録 (2016年)

    南部, 久男, 田島, 木綿子, 山田, 格 富山市科学博物館研究報告 = Bulletin of the Toyama Science Museum 41 67-70, 2017-06-20

    ...2015年の富山湾(富山県側)で鯨類の漂着情報を収集した.2016年は富山湾既知種のカマイルカ4例4個体とハナゴンドウ1例1個体を確認した.カマイルは今までの調査で最もよく確認され,ハナゴンドウの富山湾での漂着記録は少なく,今回の記録を含め5例5個体である....

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  • 南極海におけるアデリーペンギンの白色個体に関する報告

    磯田 辰也, 田村 力 山階鳥類学雑誌 48 (2), 74-77, 2017-03-20

    <p>2013年2月20日,南極海の南緯65度56分,東経80度39分においてアデリーペンギン<i>Pygoscelis adeliae</i>の白色個体を確認した.この個体は体色を除き通常のアデリーペンギンと同じ体の特徴とサイズを有していた.体色には黒い部分が無く,羽毛はすべて白色で,目は通常の個体よりも色調が薄かった.そして,嘴は茶から紫がかった赤色で,脚は薄いピンク色だった.この観察された…

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • 利尻島における鯨類漂着等記録(~2015)

    松石, 隆, 松田, 純佳, 黒田, 実加, 佐藤, 雅彦, 佐藤, 里恵, 石川, 創 利尻研究 36 83-88, 2017-03

    Rishiri Island is located in the Sea of Japan off the west coast of Hokkaido, Japan. Stranding record at this island could be important information for understanding the migration of the cetacean in …

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  • 北海道沼田町の幌新太刀別川支流で産出した鯨類化石の珪藻化石年代

    渡辺 真人, 田中 嘉寛 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 68 (1), 17-21, 2017

    ...<p>北海道沼田町からは大型水生脊椎動物化石が多産し,それらの化石の時代論は細かく議論されている.そほろかおしらりかの多くは鮮新世の幌加尾白利加層上部に由来する化石 であり,同層の下部から産出した化石記録の報告は少ない.幌加尾白利加層下部の砂質泥岩中には炭酸塩ノジュールが多数含まれ,産出地点から見てそれらの炭酸塩団塊の一つとみなし得る鯨類化石(NFL 2083)を含む転石中の珪藻化石を分析した.その...

    DOI HANDLE Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献2件

  • 富山湾における鯨類の記録(2015年)

    南部, 久男, 関, 東雄, 田島, 木綿子, 山田, 格 富山市科学博物館研究報告 = Bulletin of the Toyama Science Museum 40 99-101, 2016-06-20

    ...2015年の富山湾(富山県側)で鯨類の漂着,目撃情報を収集した.2015年はマイルカ科のカマイルカLagenorhynchus obliquidens の漂着6例6個体,目撃3例と,ネズミイルカ科のイシイルカ(イシイルカ型)Phocoenoides dalliの漂着が1例1個体確認された.両種とも富山湾では既知種である.カマイルカの12月の目撃情報は,北上初期に富山湾へ来遊した個体と考えられ,富山湾...

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  • 和歌山県東牟婁郡における突きん棒漁業の存立条件

    今川 恵 地域漁業研究 56 (3), 109-122, 2016-06-01

    ...<p>本論文では,和歌山県東牟婁郡で広範に許可が与えられている小型鯨類の突きん棒漁業の操業実態と,突きん棒漁業がなぜ今日においても存続しているのかを明らかにすることを目的としている。というのは突きん棒漁業は自然条件や漁業者の技術・カンといった要素に大きく左右され,効率的漁業とは言い難いからである。</p><p>突きん棒漁業が存続してきた要因としては,以下の2点があげられる。...

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  • 小型鯨類の循環器生理に関する水族館と大学の共同研究 -互いのメリットを求めて-

    鯉江 洋 日本野生動物医学会誌 21 (1), 9-10, 2016-03-31

    ...著者はこれまでに①正常心電図波形に関する研究,②心臓刺激伝導系に関する組織学的研究など小型鯨類に関する循環器生理学的研究を実施してきた。日本は世界でもまれにみる多くの水族館を保有する国である。我々のような教育研究機関は,現場である水族館と一緒になって,積極的に共同研究を行いたいと考えているところも多い。このようなコラボレーションは互いのメリットも大きいと思われる。...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 生態系高次生物のPOPs 汚染と曝露リスクを地球的視座からみる

    田辺 信介 日本生態学会誌 66 (1), 37-49, 2016

    ...さらに、POPs は食物連鎖を通して生物濃縮され高次の生物種ほど汚染が著しいこと、とくに海洋生態系の頂点にいる鯨類などの水棲生物は、体内にきわめて高い濃度のPOPs を蓄積していることが認められた。この要因として、この種の動物の体内に有害物質の貯蔵庫(皮下脂肪)が存在すること、授乳による母子間移行量が大きいこと、有害物質を分解する酵素系が一部欠落していること、などが判明した。...

    DOI 日本農学文献記事索引

  • テナガザルの歌は「歌」といえるか?

    香田 啓貴, 森田 尭, 小林 智男, 宮川 繁 霊長類研究 Supplement 32 (0), 44-44, 2016

    ...しかし、鳴禽類の歌の複雑性は、単一音素が組み合わされた構造であるフレーズといった上位の構造が、組み換えを起こすような系列規則にあるとも考えられており、鳴禽類や鯨類で指摘されるような歌と相同な現象であるかについては疑問が残る。...

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  • 鳴音を用いた小型鯨類の種判別

    亀山 紗穂, 赤松 友成, 荒井 修亮 海洋理工学会誌 22 (1), 57-61, 2016

    Passive acoustic monitoring (PAM) has been widely used as the standard method to observe small cetaceans. Recent drastic improvement of monitoring device makes PAM more convenient, cost-effective …

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  • 北太平洋産ミンククジラの頭骨頭頂部における形態学的多様性と頭頂間骨の発見

    中村 玄, 高橋 萌, 廣瀬 亜由美, 林 凌太朗, 藤瀬 良弘, 宮川 尚子, 井上 聡子, 加藤 秀弘 La mer 54 (1-2), 1-10, 2016

    ...鯨類の骨格を用いた形態学的分類において頭骨頭頂部の形態は重要な分類指標とされている。しかし,これまで北太平洋産ミンククジラについては幼体を含む6 個体の観察結果に基づいて報告されたものであり,より多くの標本に基づいた普遍的特徴を明らかにすることが求められていた。...

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  • 総説 日本味と匂学会第49回大会 若手シンポジウム

    岸田 拓士 日本味と匂学会誌 23 (1), 19-25, 2016

    ...本稿では、独立に海洋環境へと適応進化を遂げた二つの羊膜類グループ、鯨類とウミヘビ類において嗅覚 がどのように進化したのかを紹介する。現生の鯨類は二つのグループ、ヒゲクジラ類とハクジラ類とに分類 される。ハクジラ類は完全に嗅覚を失った一方で、ヒゲクジラ類は著しく退化しているものの嗅覚能力を保 持しており、空気中のニオイを知覚できる。...

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  • 日本の近代鯨類学草創期における東洋捕鯨とアンドリュースの影響

    宇仁 義和 日本セトロジー研究 26 (0), 17-25, 2016

    ...そのような認識は当時の日本の動物学者も持ちあわせ、永澤六郎教授はアンドリュースと手紙で議論した結果を日本産鯨類の学名比定の論文に反映させていた。東洋捕鯨が社内名称として生物学的種の呼称を使用したこと、アンドリュースが標本を観察して学名を比定したこと、この実践が日本の鯨類学の近代化の端緒となった。</p>...

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  • Aquatic adaptation and the evolution of smell and taste in whales

    岸田, 拓士, Thewissen, JGM, 早川, 卓志, 今井, 啓雄, 阿形, 清和 Zoological Letters 1 9-, 2015-12

    [Introduction]While olfaction is one of the most important senses in most terrestrial mammals, it is absent in modern toothed whales (Odontoceti, Cetacea). Furthermore, behavioral evidence suggests …

    DOI HANDLE PDF ほか2件 被引用文献10件 参考文献55件

  • 富山湾における海棲哺乳類の記録(2014年)

    南部, 久男, 関, 東雄, 山田, 格 富山市科学博物館研究報告 = Bulletin of the Toyama Science Museum 39 55-60, 2015-06-20

    ...2014年の富山湾(富山県側)で海棲哺乳類(漂着・目撃)を調査した.鰭脚類ではアシカ科のトドEumetopias jubatusが1例1個体,鯨類ではマイルカ科のカマイルカLagenorhynchus obliquidens が3例3個体,ハセイルカDelphinus capensisが1例1個体あった.カマイルカは富山湾の既知種で,確認月も今までの報告の範囲内であった.ハセイルカは,富山市富岩運河...

    機関リポジトリ Web Site

  • ニタリクジラ<i>Balaenoptera edeni</i>の寛骨(痕跡的骨盤)の形態

    宮川 尚子, 加藤 秀弘 哺乳類科学 55 (1), 1-10, 2015

    ...鯨類の後肢は進化の過程で退化し,現生鯨類では後肢の名残として縮小した寛骨が体内に存在している.現生鯨類の寛骨の形態には種差,雌雄差があることが報告されているが,その報告数は多くない.また,現生鯨類の寛骨は特に若齢期には大部分が軟骨で構成されていることが報告されており,軟骨を切除した標本では骨の正確な形態が把握できない可能性がある.そこで本研究では体が大きく研究の難しいヒゲクジラ類の中でも,これまで寛骨...

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  • 鯨類臨床治療成績の向上を目指す-研究によるサポートの重要性-

    柳澤 牧央 日本野生動物医学会誌 19 (1), 15-20, 2014-03-31

    <p>水族館獣医師の主な作業は,飼育動物の健康管理である。臨床獣医師は,疾患の予防と治療の結果を向上させるために,目的を意識して業務をしなければならない。つまり,日常的な作業の他に行わなければならない仕事がある。多くの水族館獣医師が実際に研究を中心に業務をすることは困難な状況に置かれている。しかしながら,我々が直接臨床治療と関係がある研究を調査することができるのは,臨床獣医師のみである事を考える…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 日本沿岸域における超高速船航路上の鯨類出現状況分析

    辻 紀海香, 加賀美 りさ, 社方 健太郎, 加藤 秀弘 The Journal of Japan Institute of Navigation 130 (0), 105-113, 2014

    In order to develop Under Water Speaker system (UWS) incorporating species specific audible properties, we examined cetacean sighting survey data collected by hydrofoil crew from four major …

    DOI 参考文献2件

  • 残留性有機汚染物質による地球規模の環境汚染と高次生物の曝露リスク

    田辺 信介 日本毒性学会学術年会 41.1 (0), EL7-, 2014

    ...さらに、POPsは食物連鎖を通して生物濃縮され高次の生物種ほど汚染が著しいこと、とくに海洋生態系の頂点にいる鯨類や鰭脚類などの水棲生物は、体内にきわめて高い濃度のPOPsを蓄積していることが認められた。この要因として、この種の動物は体内に有害物質の貯蔵庫(皮下脂肪)が存在すること、授乳による母子間移行量が大きいこと、有害物質を分解する酵素系が一部欠落していること、などが判明した。...

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  • 北太平洋産ミンククジラの精巣における季節的変化

    井上 聡子, 木白 俊哉, 藤瀬 良弘, 中村 玄, 加藤 秀弘 日本水産学会誌 80 (2), 185-190, 2014

    北太平洋産ミンククジラの精巣において,4 月から 10 月にかけての季節的変化を検討した。精巣重量の変化には 268 個体を使用し,うち 70 個体(各月 10 個体)の精巣組織を観察した。分析の結果,精巣重量は体長 7 m 以上の個体でのみ 7 月頃から増加が認められた。精細管直径は 5~6 月に縮小した後,徐々に拡大した。精母細胞など発達した精細胞は 7 …

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site 参考文献9件

  • 昭和期「鯨の解体ショー」の研究(予報)

    石川 創 日本セトロジー研究 24 (0), 1-10, 2014

    ...にかけて,今ならば魚市場の祭りなどで盛んに行われている「マグロの解体ショー」と類似した「鯨の解体ショー」と呼ばれるイベントが国内各地で行われていた.すなわち4~5 mの鯨を丸のまま会場に持ち込み,観客の前で解説をしながら専門業者が解体し,生肉を即売する形態のイベントである.しかし,日本の近代捕鯨史に関する様々な書物や資料をあたっても,鯨の解体ショーに関する記述は皆無に近い.このため下関海洋科学アカデミー鯨類研究室...

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  • 津軽海峡におけるカマイルカの環境選択

    前澤 知輝, 東坂 博樹, 石井 緑, 田代 郷史, 黒田 実加, 松田 純佳, 松石 隆 日本セトロジー研究 24 (0), 27-32, 2014

    ...<p>鯨類の分布は餌生物に規定され、海表面水温、クロロフィルa濃度、海底傾斜、水深といった海洋環境に大きく依存していると推論されてきた。本研究では、北海道大学鯨類研究会が通年、津軽海峡で実施している鯨類目視調査の記録を、調査区画ごとに集計してカマイルカの遭遇率ならびに集中度を求め、一般化線形混合モデル(GLMM)を用いて分布と海洋環境の関係について検討した。...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件

  • 野生動物入門セミナーを開催して -次世代を担う若者たちのリレー-

    嶌本 樹, 森田 藍, 谷 大輔 日本野生動物医学会誌 18 (1), 17-21, 2013-03-29

    ...11名の講師による,野生動物学概論,寄生虫,外来種,鯨類,繁殖,感染症,保護管理,野生動物救護,生態学,保全医学などの講義のほか,学生部会OBによる講義やナイトセミナー,懇親会などを通して,参加者は野生動物分野の広さを実感し,また学生同士や講師との活発な交流もみられた。本セミナーは野生動物に興味をもつ学生の良き学びの場となり,また今後の学生の活動や将来の進路を考える機会を提供できた。</p>...

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  • 土佐湾のホエールウォッチングにおける鯨類の出現頻度と気象海洋条件との関係

    三好, 智子, 加藤, 元海 黒潮圏科学 = Kuroshio Science 6 (2), 230-236, 2013-03-25

    ...ホエールウォッチングでは、鯨類の出現する確率や出現頭数、ブロー頻度は日によって大きく異なることが知られているが、その要因についてはよくわかっていない。そこで本研究では、2012年5-10月の間、土佐湾宇佐港から出航するホエールウォッチング船に乗り、土佐湾における鯨類の出現頻度と気象海洋条件との関係を、ニタリクジラを主な観察対象として調査した。5-6月は鯨類が全く観察されない日があった。...

    機関リポジトリ Web Site

  • 核遺伝子によるヒゲクジラ亜目の統計分類学的研究

    厚坂 優樹, 上田 真久, 後藤 睦夫, パステネ ルイス, 田島 木綿子, 山田 格, 小川 博, 佐々木 剛 霊長類研究 Supplement 29 (0), 163-, 2013

    ... 鯨目 (Cetacea)は,陸棲とは異なる水棲環境に適応した哺乳動物であり,現生鯨類はヒゲクジラ亜目 (Mysticeti)とハクジラ亜目 (Odontoceti)の 2亜目で構成されている.鯨類の系統関係については,1990年代以降再編が続いており,その問題として過去に急速な放散が起こった事が先行研究により示唆されている.本研究では,ヒゲクジラ亜目における核遺伝子の未解析領域の配列決定および分子系統解析...

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  • 海のこころ,森のこころ-鯨類と霊長類の知性に関する比較認知科学-

    友永 雅己, 森阪 匡通 霊長類研究 Supplement 29 (0), 35-, 2013

    ...<br><br>5)ディスカッション 「これからの研究の展望と課題」<br><br> なお本ミニシンポジウムは科学研究費補助金基盤研究(S)「海のこころ,森のこころ-鯨類と霊長類の知性に関する比較認知科学-」(課題番号:23220006; 研究代表者:友永雅己)の一環として企画されたものである....

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  • 成長に伴うマイルカの頭骨の形態の変化について

    山本 智, 谷田部 明子 日本セトロジー研究 23 (0), 7-12, 2013

    ...<p>鯨類の頭骨がもつテレスコーピング(Telescoping)という形態学的特徴は、呼吸や発声、摂餌などを水棲生活へ適応した結果と考えられているが、新生仔は成体と異なり、未発達のまま出生する。そこで、本研究では新生仔から成体までの93個体のマイルカ(Delphinus delphis)の頭骨を用いて外観の観察および計測を行い、成長に伴う形態変化とその意義を考察した。...

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  • 飼育下アジアゾウのメス間における鼻先でお接触行動

    安井 早紀, 伊谷 原一 霊長類研究 Supplement 29 (0), 101-, 2013

    ... アジアゾウ(<i>Elephas maximus</i>)は,母系集団を中心として離合集散を行い,霊長類や鯨類と並んで高度で複雑な社会を形成すると言われている(Sukumar, 2003).鼻先で他個体の体を触る行動は,アジアゾウの社会交渉のなかでも最も頻繁に見られるものの1つであるため,個体間での社会関係の形成において重要な役割を果たしていると考えられる.しかしこの行動ついての記述は多いものの,...

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  • 山口県におけるスナメリの地方名の研究

    石川 創 日本セトロジー研究 23 (0), 1-5, 2013

    <p>山口県内におけるスナメリNeophocaena phocaenoidesの地方名(別名)について、県内の漁業協同組合へのアンケートおよび聞き取りで調査を行った。回答数はのべ49件で20種の名前が収集できた。スナメリの地方名は県東部(柳井市、上関町、周防大島町等)では「デゴンドウ」が最も多く、デゴン、レゴンドウなど同じ語源から派生したと思われる「ゴンドウ」のつく名称が多かった。一方、県西部(…

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  • 10年間にわたる津軽海峡鯨類目視調査にもとづく鯨類出現の季節性と経年変化

    市森 大地, 鈴木 駿介, 小島 千里, 石森 謙太郎, 杉谷 舞, 松田 純佳, 小野 雄大, 松石 隆 日本セトロジー研究 23 (0), 29-33, 2013

    ...<p>10年間通年にわたって津軽海峡で実施している鯨類目視調査計375回で発見された全鯨種について集計し、その出現の季節性と経年変化を検討した。この期間に発見された鯨類は1,876群19,065頭となり、カマイルカ、イシイルカ、ネズミイルカ、ミンククジラ、ハンドウイルカ、マイルカ、シャチの少なくとも7種類の鯨類が発見された。シャチを除く6種が4月~6月に発見頭数のピークを迎えた。...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件

  • 2012年中における佐渡海峡の新潟~両津航路船(佐渡汽船)による鯨類目撃記録

    本間 義治, 岩下 雅彦 日本セトロジー研究 23 (0), 21-22, 2013

    ...<p>今回の報告は,佐渡海峡の新潟~両津航路における佐渡汽船ジェットフォイル(J)とカーフェリー(F)による鯨類目撃記録を,2012年分について纏め,整理した結果を1994年からの結果と比較検討してみたものである.2012年はこの記録を取り始めた1994年以来次位の目撃回数であった前年(2011年:81回)に比し,半数以下の34 回であった.目撃は2月に始まり,12月まで続いた.ピークは3月の11回...

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  • イルカはなぜ胃炎になるのか -水族館臨床と進化医学-

    岩尾 一 日本野生動物医学会誌 17 (4), 139-144, 2012-12-21

    ...胃炎症候群は,飼育下の鯨類では高率にみられる病気の1つである。 病因としては様々な要因があげられているが,はっきりとした病因は不明である。野生下の鯨類は,昼夜関係なく摂餌を行っているが,飼育下では人の活動時間の日中に集中して給餌を受ける。結果,野生下では生じにくい, 極端に長い空胃時間が日常的に繰り返され,その結果,胃炎が生じるという仮説を提唱したい。...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献9件

  • 九州芦屋層群産のヒゲ鯨類新種とその意義

    Okazaki Yoshihiko 北九州市立自然史・歴史博物館研究報告A類(自然史) 10 (0), 129-152, 2012-03-31

    <p>The Ashiya Group (Late Oligocene) is distributed in the northern part of the Kyushu Island, West Japan, yields many cetacean fossils. Among them, an archaic mysticete is reported here. The fossil …

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  • ハンドウイルカ(Tursiops truncatus) の腸内細菌とその薬剤耐性状況

    木嶋, 祥子, 中馬, 猛久, 大塚, 美加, 佐々木, 恭子, 岡本, 嘉六 鹿兒島大學農學部學術報告=Bulletin of the Faculty of Agriculture, Kagoshima University 62 65-72, 2012-03

    ...鯨類の腸内保有細菌は環境のモニタリング評価に有用と期待されるが, それらの分離報告は少ない。かごしま水族館のハンドウイルカは錦江湾とつながった屋外水路での展示を通し, 湾内の細菌を摂取していると考えられ, 外部環境の影響を受けている可能性がある。そこで, 直腸便から菌を分離同定し, E. coliとVibrio 科細菌について, パルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)による遺伝子解析, 薬剤感受性試験...

    機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 鯨血しょうを利用した練り製品の品質改善

    坂本, 啓, 鈴木, 貢治, 阿部, 行洋, 畠山, 紗織, 霜山, まさ子 宮城県水産研究報告 (12) 31-34, 2012-03

    ...鯨類の血しょうによる練り製品の品質改善効果を調べた。1)ミンククジラ,イワシクジラ,ツチクジラのそれぞれの血しょうに練り製品の弾力改善効果が確認されたが,商業捕鯨で捕獲されたツチクジラの血しょうには,海水が混入した可能性があり,血液採取方法には課題が残った。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 津軽海峡におけるカマイルカの推定来遊個体数と餌生物豊度の関係

    尾崎 司宙, 黒田 実加, 富安 信, 伊藤 啓仁, 岩井 卓也, 高木 優樹, 水野 裕菜, 森光 雄大, 岩原 由佳, 松田 純佳, 松石 隆 日本セトロジー研究 22 (0), 1-4, 2012

    ...<p>津軽海峡で最も多く発見される鯨類であるカマイルカLagenorhynchus obliquidensは、この海域で摂餌を行っていることが示唆されている。カマイルカは一般にカタクチイワシを主な餌生物とするほか、スケトウダラ、イカ類、サケ科魚類なども捕食することが知られている。また津軽海峡でのカマイルカとの遭遇率は年により大きく変動している。...

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  • オウギハクジラ全身骨格を用いたハンズオン標本の開発

    南部 久男, 山田 格, 藤田 将人, 石川 雄士 日本セトロジー研究 22 (0), 15-24, 2012

    ...行事の参加者へのアンケート結果より、参加者自らが、楽しみながら触れて組み立を体験する、鯨類が大きな哺乳類であることを実感する、鯨類の骨格の構造や水中適応した骨格の特徴を考える、という目的は概ね達成されたと思われた。ハンズオンの手法は、骨格の特徴を理解するには優れた方法であると思われる。</p>...

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  • シャチにおける視覚器の形態学的特徴

    船坂 徳子, 吉岡 基, 柿添 裕香, 神田 幸司, 白水 博 哺乳類科学 51 (2), 305-310, 2011

    ...シャチにおける視覚器の構造を把握するため,眼球とハーダー腺の形態学的特徴を調べた.眼球は多数の眼筋に覆われており,眼球壁は角膜と強膜からなる眼球線維膜,毛様体,虹彩と脈絡膜からなる眼球血管膜,網膜からなる眼球内膜の3層によって構築されていた.網膜は,組織学的に暗所適応型の特徴を有していた.眼球内の各部位を計測し,他鯨種と比較したところ,シャチの眼球は数種のマイルカ科鯨類と同様の形態を有することがわかった...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 鯨類管理レジームの制度的相互連関

    大久保 綾子, 真田 康弘, 石井 敦 国際政治 2011 (166), 166_57-70, 2011

    This paper aims at revising the analytical framework of institutional interaction established by Sebastian Oberthür and Thomas Gehring, and applies the revised framework to the international regimes …

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 新潟県沿岸・沖合における海生哺乳類の漂着・混獲・目撃記録(2009年1月~2010年5月)

    本間 義治, 岩尾 一, 箕輪 一博, 中村 幸弘, 青栁 彰, 岩下 雅彦, 大原 淳一 日本セトロジー研究 21 (0), 19-22, 2011

    ...2009年中における新潟~両津航路の佐渡汽船乗組員による鯨類目撃記録は、141件と極めて多かったが、これについては別報した(本間・岩下 2010)。一方、直江津~小木航路船に乗船した大原はイシイルカの群れを目撃した。、ほかにも第9管区海上保安本部がツチクジラの群れを撮影した。また、遊漁船が柏崎沖でカマイルカの群れを目撃している。漂着したオウギハクジラ属の一種については、肉眼的病理解剖を行った。...

    DOI Web Site Web Site

  • 津軽海峡におけるカマイルカの来遊個体数推定

    松田 純佳, 岩原 由佳, 小林 沙羅, 金子 信人, 鈴木 励, 松石 隆 日本セトロジー研究 21 (0), 15-18, 2011

    ...<p>カマイルカLagenorhynchus obliquidens は津軽海峡において最も多く観察される鯨類である。2004年~2010年に津軽海峡で行われた目視調査より得られた発見記録にもとづき、ライントランセクト法によって津軽海峡への本種の来遊個体数の規模を推定した。来遊個体数の推定は、カマイルカの来遊期間である3月~7月と、来遊盛期である5月の2種類の期間について行った。...

    DOI HANDLE Web Site ほか1件

  • 富山湾における鯨類の記録(2009年)

    南部, 久男, 真柄, 真実, 栗原, 望, 山田, 格, 関, 東雄, 台蔵, 正一, 石川, 雄士 富山市科学博物館研究報告 = Bulletin of the Toyama Science Museum 33 105-108, 2010-03-15

    ...2009年に3科4種8例8個体の鯨類(漂着7例7個体で、目撃が1例1個体)を富山湾で確認した。いずれも富山湾では既知種である。カマイルカは、1月23日~6月4日にかけ、最も多い4例4個体が確認された。他にハンドウイルカ1例1個体、イシイルカ1例1個体、ミンククジラ2例2個体を確認した。...

    機関リポジトリ

  • 南極ロス海の海洋生態系構造 : 開洋丸/JARPA共同による生態系総合調査の概要と結果総括

    永延, 幹男, 村瀬, 弘人, 西脇, 茂利, 安間, 洋樹, 松倉, 隆一, 高尾, 芳三, 瀧, 憲司, 林, 倫成, 渡邉, 侑子, 矢吹, 崇, 依田, 康男, 野入, 善史, 久我, 真理子, 吉川, 康平, 國分, 亙彦, 岩見, 哲夫, 伊藤, 喜代志, 後藤, 睦夫, 磯田, 辰也, 松岡, 耕二, 田村, 力, 藤瀬, 良弘 水産海洋研究 74 (1), 1-12, 2010-02

    ...2004/05年南半球夏季に南極ロス海域において、特にオキアミと鯨類の関係解明を目的とした、生態系総合調査を実施した。水産庁開洋丸と南極海鯨類捕獲調査(JARPA)船団が共同して調査を行った。(1)海洋観測、(2)RMTによるプランクトンと魚類採集、(3)計量魚探によるオキアミ現存量調査、(4)高次捕食者(鳥類と鯨類)の目視調査、及び(5)クロミンククジラ標本採集の5項目を調査対象とした。...

    日本農学文献記事索引 Web Site 参考文献57件

  • 平衡段階数, 糖類の種類およびクジラ卵胞液の添加がガラス化クジラ卵子の生存率と成熟率に及ぼす影響

    鈴木 遥, 馬谷 真弘, BHUIYAN Mohammad Musharraf Uddin, 渡部 浩之, 茂越 敏弘, 松岡 耕二, 藤瀬 良弘, 石川 創, 大隅 清治, 佐々木 基樹, 福井 豊 日本野生動物医学会誌 15 (2), 65-72, 2010

    本研究では,平衡段階数(3段階と5段階),クジラ卵胞液の添加および糖類(スクロースとトレハロース)が3種類のヒゲクジラ(イワシ,ニタリおよびミンククジラ)未成熟卵子のガラス化保存後の生存率及び成熟率に及ぼす影響を調査した。さらに卵子微細構造の観察も行った。ニタリクジラでは5段階平衡の生存率が3段階平衡に比べ有意に高くなったが,イワシクジラでは5段階平衡の成熟率が3段階平衡に比べ有意に低くなった。…

    DOI Web Site 参考文献53件

  • セイウチ(Odobenus rosmarus)の血中プロゲステロン動態および腟前庭粘膜上皮細胞像変化について

    木下 こづえ, 桑野 涼, 佐藤 名保, 田中 平, 永田 牧子, 平 治隆, 楠 比呂志 日本繁殖生物学会 講演要旨集 103 (0), 91-91, 2010

    ...【目的】海棲哺乳類の繁殖生理の解明と人工繁殖に関する研究は、鯨類では活発に行われているが、鰭脚類ではほとんど行われていない。腟前庭粘膜上皮細胞診は、雌動物の生殖周期を非侵襲的にリアルタイムでモニターできる方法で、希少種ではジャイアントパンダの授精適期の把握においてその有用性が実証されている(Durrant et al. 2003)。...

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