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検索結果 340 件

  • ヒト篩骨洞と下鼻甲介粘膜由来細胞における間葉系幹細胞マーカー発現と多分化能の観察

    大和 賢輔, 岡本 由香子, 竹野 幸夫, 川住 知弘, 竹本 浩太, 石川 智慧, 石野 岳志, 弓削 類, 黒瀬 智之, 寺西 正貴 日本鼻科学会会誌 63 (1), 94-102, 2024

    ...また篩骨洞と下鼻甲介由来の細胞間で抗原陽性率と分化能に関して相違は観察されなかった。以上よりヒト顔面骨の広範な領域を被覆している鼻副鼻腔粘膜にはMSCsとしての潜在能力を有している間葉系細胞が豊富に存在しており,再生医療における新たな可能性に寄与することが示唆された。</p>...

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  • 呼吸障害を呈し内視鏡下手術を施行した両側先天性鼻涙管嚢胞例

    和家 旭志, 寒川 泰, 秋山 貢佐, 星川 広史 日本鼻科学会会誌 63 (1), 134-138, 2024

    ...CT・MRIでは両側下鼻道に下鼻甲介を内側に圧排する腫瘤性病変があり,両側の鼻涙管から下鼻道にかけて連続する軟部陰影を認めた。両側先天性鼻涙管嚢胞による呼吸障害と診断し,同日全身麻酔下に内視鏡下鼻内手術を施行し両側の鼻涙管嚢胞を開放した。日齢11で抜管し,その後は呼吸状態や哺乳は問題なく経過した。術後2年が経過するが再発を認めず経過良好である。...

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  • 好酸球性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻副鼻腔手術―手術手技とチップス, 最近の私の工夫―

    村上 大輔 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 126 (12), 1288-1296, 2023-12-20

    ...</p><p> 本稿では, 好酸球性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻副鼻腔手術 (full house ESS: 病勢コントロールのために可能な限り cell の隔壁を切除し, 各副鼻腔を単洞化する手術) を対象とし, その鼻副鼻腔手術の中でも前頭陥凹 (frontal recess) の開放と中鼻道の癒着を防ぐ方法, central compartment である鼻中隔, 中鼻甲介, 上鼻甲介粘膜の浮腫状病変...

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 経鼻内視鏡下髄膜脳瘤切除術後の頭蓋底再建に有茎中鼻甲介粘膜弁が有用であった 1 例

    村上 大輔, 空閑 太亮, 小宗 徳孝, 迎 伸孝, 宮本 雄介, 鈴木 智陽, 齋藤 雄一, 樋口 良太, 吉本 幸司, 中川 尚志 耳鼻と臨床 69 (2), 116-123, 2023-03-20

    ...蝶形骨洞側窩のように蝶口蓋孔近傍で限局した箇所であれば鼻中隔粘膜弁でなくても中鼻甲介粘膜弁での代用が可能で、minimal transpterygoid approach を用い、さらに蝶口蓋動脈とその分枝である中鼻甲介動脈を温存することで頭蓋底再建時に中鼻甲介粘膜弁の利用が可能となった。</p>...

    DOI 医中誌

  • CO<sub>2</sub>レーザーを用いたアレルギー性鼻炎に対する下鼻甲介粘膜レーザー焼灼術

    尹 泰貴, 朝子 幹也, 岩井 大 日本レーザー医学会誌 43 (4), 221-225, 2023-01-15

    ...<p>アレルギー性鼻炎は,本邦では有病率が50%に迫る疾患であり,大きな社会問題となっている.治療法としては,抗アレルギー剤を主とした薬物療法が第一選択として挙げられるが,治療効果が不十分な症例に対しては手術加療が選択される.その中でも,CO<sub>2</sub>レーザーを使用した下鼻甲介粘膜レーザー焼灼術は低侵襲であり,患者への負担も少ないことから選択されやすい手術方法である.今回,下鼻甲介レーザー...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 鼻出血を契機に発見された腎細胞癌副鼻腔転移例

    岩村 泰, 荒井 康裕, 松本 悠, 和田 昂, 波多野 孝, 折舘 伸彦 日本鼻科学会会誌 62 (1), 153-158, 2023

    ...右下鼻甲介後端付近から出血を認め焼灼止血を行った。止血後の診察で,徐々に下鼻道外側壁が腫脹してきたためCTを撮影したところ,上顎洞内を充満し周囲を圧迫する腫瘍性病変を認め当科紹介受診した。MRIでは,T1強調iso intensity,T2強調iso–high intensityで内部まだら状の上顎洞後壁に基部が予測される42 mm大の腫瘍性病変を認めた。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 顎変形症術後の鼻閉に対して鼻腔形態改善術が奏効した例

    高木 大樹, 本多 伸光 日本鼻科学会会誌 62 (1), 148-152, 2023

    ...薬物療法やネブライザーなどの保存的治療で改善なく,形成外科術後4か月でhemitransfixion approachによる鼻中隔矯正術および両側粘膜下下鼻甲介骨切除術を施行した。術後鼻閉は著明に改善し経過良好である。</p><p>Le Fort I型骨切り術では上顎骨の上方移動に伴い鼻腔の上下幅が短縮されるため,鼻中隔弯曲症や鼻閉をきたす可能性がある。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 顎矯正術後に鼻腔形態異常を生じ,手術加療を要した2症例

    木勢 彩香, 洲崎 勲夫, 関野 恵里子, 丸山 祐樹, 上村 佐和, 浜崎 泰佑, 平野 康次郎, 嶋根 俊和, 小林 一女 日本鼻科学会会誌 62 (4), 637-644, 2023

    ...両症例ともに,顎矯正術の影響と考えられる鼻中隔軟骨の前弯および総鼻道の容積の狭小化が鼻腔形態不良の原因として顕著であり,外鼻変形を伴わなかったことからhemitransfixion approachによる鼻中隔矯正術と両側粘膜下下鼻甲介骨切除術を施行し,鼻腔形態と自覚症状の改善が得られた。...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 内視鏡下鼻内手術にて閉鎖しえたSternberg’s canalからの髄液漏症例

    中澤 圭史, 岡村 彩加, 佐久間 信行, 田中 大貴, 飯村 慈朗 耳鼻咽喉科展望 65 (6), 245-250, 2022-12-15

    ...翼口蓋窩アプローチに加えてEMMMに準じた切開から鼻涙管を温存したうえで,下鼻甲介を離断し上咽頭方向へ偏移し上顎洞内側壁を広く開放した。それによって蝶形骨洞外側の瘻孔に対しても良好な術野の展開および手術操作が可能となった。鼻涙管閉塞の症状も認めず,術後経過は良好である。</p>...

    DOI 医中誌

  • 内視鏡下鼻副鼻腔手術―副損傷の回避―

    井之口 豪 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 125 (11), 1532-1537, 2022-11-20

    ...具体的には 1) 篩板損傷: CT による頭蓋底損傷リスクの評価法, 2) 眼窩損傷: Haller cell と陳旧性眼窩骨折の見落としについて, 3) Onodi 蜂巣: 蜂巣内を走行する視神経の位置関係, 4) 蝶形骨洞: 含気の評価と蝶形骨洞中隔の処理, 5) 血管損傷: 後鼻動脈の扱いと前篩骨動脈の走行位置, 6) 鼻涙管損傷: 鼻腔側壁と下鼻甲介の解剖について順に解説する.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 鼻腔への挿管チューブ留置が有効であった先天性梨状口狭窄症例

    山崎 開, 戸嶋 一郎, 中村 圭吾, 大江 祐一郎, 清水 猛史 日本鼻科学会会誌 61 (4), 670-675, 2022

    ...両側の下鼻甲介と鼻中隔の部分癒着と鼻中隔穿孔を認めたが,生後1歳5カ月現在まで呼吸状態,経口摂取とも良好に経過している。</p><p>高度の先天性梨状口狭窄症に対しては,両側鼻腔への硬度のある挿管チューブ留置が有効な治療法となりうる。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 鼻甲介粘膜移植が再狭窄予防に有効であった後天性後鼻孔閉鎖症例

    雨皿 和輝, 中野 友明, 中濵 千晶, 金村 信明 頭頸部外科 32 (1), 85-89, 2022

    ...術後再狭窄を認め,12か月後に再度内視鏡下手術を行ったが,再狭窄予防にステント留置と下鼻甲介粘膜移植を行った。ステントを留置していたが,作成した後鼻孔はステント径より大きく,下鼻甲介粘膜移植により開存が維持できているものと考え抜去した。13か月の時点で後鼻孔は再々狭窄なく経過しており,下鼻甲介粘膜移植が狭窄予防に有効であったと考えられた。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 小児における下鼻甲介肥大と顎顔面形態の関係

    羽入田 佳美, 荒木 康智, 高橋 正皓, 黄川田 徹, 槇 宏太郎 日本顎変形症学会雑誌 32 (3), 233-240, 2022

    ...本研究では,鼻呼吸障害の原因である重度の下鼻甲介肥大と小児の顎顔面形態の関係を明らかにすることを目的とした。<br> 方法:本研究では,下鼻甲介肥大群は鼻のクリニック東京で肥厚性鼻炎と診断され,下鼻甲介肥大を伴う患者50名(男児30名,女児20名,平均年齢8.9±1.7歳),対照群は昭和大学歯科病院に来院された患者50名(男児18名,女児32名,平均年齢8.7±1.4歳)であった。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献19件

  • 経鼻内視鏡下に切除し得た鼻腔悪性黒色腫例―両側鼻腔アプローチのための鼻中隔粘膜弁挙上の工夫―

    山﨑 一樹, 花澤 豊行, 栗田 惇也, 三田 恭義, 新井 智之, 飯沼 智久, 大塚 雄一郎, 米倉 修二 日本鼻科学会会誌 61 (4), 640-647, 2022

    ...これにより,腫瘍基部を下鼻甲介の後方内側粘膜と同定し,下鼻甲介ごと一塊切除を行うことができた。鼻中隔の開窓時に患側鼻中隔粘膜は切除したが,鼻中隔粘膜弁の切開ラインを工夫したことで術後の鼻中隔穿孔は軽微にとどめられた。</p><p>頭側後方茎の鼻中隔粘膜弁挙上による鼻中隔開窓は鼻腔悪性腫瘍の切除において有効な手法と考えられた。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 上咽頭炎における内視鏡診断と上咽頭擦過療法(EAT)のコツ,およびEAT支援機器について

    田中 亜矢樹 口腔・咽頭科 35 (2), 97-108, 2022

    ...帯域制限光内視鏡はその光学的特性から慢性上咽頭炎に対する内視鏡診断において有用と考えられ,その診断基準案を提示する.急性上咽頭炎と慢性上咽頭炎の内視鏡所見からそれぞれの病態の違いについて考察する.また咽頭嚢やトーンワルト病の発生学的見地から導かれる上咽頭天蓋へのEATの有用性を考察し,下鼻甲介剪刀や鼻用ルーツェ式銃槍鑷子,耳用ローゼン式吸引嘴管などのEAT補助デバイスの使用法を提示し,内視鏡的EAT...

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  • アレルギー性鼻炎の治療戦略 Up-to-date

    檜垣 貴哉 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 124 (8), 1144-1149, 2021-08-20

    ...アレルギーは手術で改善する疾患ではないが, 鼻腔形態を改善させる鼻中隔手術や下鼻甲介手術で患者の QOL の改善を図ることができる.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 鼻副鼻腔における異所性リンパ小節の検討

    太田 康 耳鼻と臨床 67 (3), 154-159, 2021-05-20

    ...AR 40 例において下鼻甲介粘膜中に ENL が存在したのが 13 例、存在しなかったのが 27 例であった。粘膜中の好酸球数、血中の好酸球%、血中 IgE 値は有意差をもって ENL が存在する群の方が存在しない群より高値であった。一方、血中 IgG4 は 2 群間に有意差は認められなかった。...

    DOI 医中誌

  • 鼻性頭蓋内合併症を疑い施行された鼻内視鏡手術により診断された未治療の下垂体腺腫の一例

    賀屋 勝太, 楠 威志, 本間 博友, 城所 淑信, 荒井 慎平 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会誌 1 (2), 111-115, 2021

    ...開放創部は下鼻甲介粘膜を充填して終了した。術中の創部培養からは黄色ブドウ球菌が検出され,病理結果より下垂体腺腫の確定診断が得られた。術後,速やかに意識状態の改善が得られた。以上より,本症例は下垂体腺腫の増大による篩骨洞天蓋の骨破壊のため細菌性髄膜炎を発症し,速やかな鼻内視鏡手術によるドレナージが有用であったものと思われた。</p>...

    DOI 医中誌

  • 小児の鼻腔に発生した類上皮血管腫の1例

    加藤 照幸, 荒井 真木, 杉山 夏樹 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 42 (3), 369-374, 2021

    ...症例は5歳,男児で左鼻腔内の中鼻甲介下端に大きさ15 mmの暗赤色易出血性腫瘍を認めた。全身麻酔下に鼻内内視鏡を用いて鼻腔腫瘍摘出手術を施行した。病理組織所見で,類上皮様に腫大した血管内皮細胞が増殖し血管腔様の構造をとり内部に多数の赤血球を認めた。免疫組織学的染色で腫瘍細胞に血管内皮マーカー(CD34)陽性が確認され,類上皮血管腫の診断となった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 鼻甲介に発生したGlomangiopericytoma例

    永田 衣利奈, 油井 健史, 小倉 千佳, 小松﨑 敏光, 上村 佐和, 江川 峻哉, 嶋根 俊和, 小林 一女 耳鼻咽喉科臨床 114 (11), 845-850, 2021

    <p>Glomangiopericytoma (GAPC) is a type of hemangiopericytoma that develops in the sinonasal cavity; the first case was reported as a hemangiopericytoma in 1942. Based on the WHO classification of …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • Endoscopic tri-port approach法にて一塊切除した若年性血管線維腫例

    牧原 靖一郎, 大村 和弘, 宮本 翔太郎, 内藤 智之, 浦口 健介, 津村 宗近, 假谷 伸, 岡野 光博, 安藤 瑞生 日本鼻科学会会誌 60 (4), 546-552, 2021

    ...Endoscopic tri-port approach法は顔面の外切開や歯齦部切開を施行することなく,可能な限り鼻中隔や下鼻甲介を温存しながら,広い術野で病変部への到達が可能であり,翼口蓋窩進展を認める若年性血管線維腫に対して有用なアプローチ法と考えられた。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 鼻内視鏡手術を行った髄膜瘤に伴う髄液鼻漏例

    北田 有史, 菊地 正弘, 大森 孝一 日本鼻科学会会誌 60 (2), 175-181, 2021

    ...上鼻甲介を切除,後部篩骨蜂巣を開放後に髄膜瘤を切除し,硬膜欠損部を同定した。人工硬膜片(DuraGen<sup>®</sup>)を硬膜欠損部にin-lay,over-layし,さらに中鼻甲介粘膜弁をoverlayし,多層性に頭蓋底再建を施行した。術後6ヵ月経過しているが,髄液漏の再発は認めていない。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献27件

  • 初発から5年で再発をきたしたメトトレキサート関連リンパ増殖性疾患の1例

    新村 一, 杉田 佑伊子, 志和 成紀 耳鼻咽喉科展望 63 (6), 294-301, 2020-12-15

    ...左下鼻甲介の腫脹が著明であり, 生検でびまん性大細胞性B細胞リンパ腫の病理組織診断となり, メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患の再発と診断された。 R-CHOP (Rituximab, cyclophosphamide, doxorubicin, vincristine, prednisone) 療法6コースを施行し, 治療後に寛解を認めた。 以降, 1年経過した時点で再発の兆候はない。...

    DOI 医中誌

  • 鼻内手術におけるエチル2-シアノアクリレートの有用性

    平位 知久, 福島 典之, 呉 奎真, 佐藤 祐毅, 藤田 陸登, 益田 慎, 西田 学 日本耳鼻咽喉科学会会報 123 (7), 572-579, 2020-07-20

    ...</p><p></p><p> ① 粘膜下下鼻甲介骨切除術を施行した234例393側に対して, シアノアクリレートを塗布して粘膜切開箇所の閉鎖目的で使用した結果, 367側 (92.9%) の症例で粘膜弁が生着した. ② 前弯を伴う鼻中隔弯曲症31例に対する鼻中隔矯正術の際, batten graft と前鼻棘の縫合部に塗布した結果, 全例で良好な固定効果が得られた. ③ 難治性出血を来した14例18...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 鼻内内視鏡手術で摘出し得た篩骨洞原発眼窩骨腫の 1 例

    渡邊 毅 耳鼻と臨床 66 (3), 62-67, 2020-05-20

    ...内直筋は温存でき、眼窩紙様板骨欠損部は下鼻甲介骨を用いて鼻内より再建可能であった。術後は組織学的に骨腫の診断で、複視は改善した。眼窩骨腫に対する手術では顔面切開アプローチなどの侵襲の大きな方法も挙げられるが、CT・MRI での眼窩内の腫瘤と内直筋の関係を確認し、ナビゲーションシステムで切除範囲を最小限にすることで、侵襲が小さい内視鏡下アプローチの手術適応の拡大が図れると考えている。</p>...

    DOI 医中誌

  • コーンビーム CT を活用した鼻副鼻腔疾患の新しい診断法

    御厨 剛史 日本耳鼻咽喉科学会会報 123 (2), 130-138, 2020-02-20

    ...頭痛と有意に関連する所見は, 上鼻甲介と鼻中隔の接触点 (癒着や周囲の炎症), 上鼻甲介蜂巣, 蝶形骨洞・上顎洞の過剰発達や自然口粘膜肥厚, 下鼻甲介と周囲の接触であった. そのほかアレルギー性鼻炎や低年齢の頭痛との関連が示唆された. 頭痛の日常生活への影響を知ることができる MIDAS/HIT-6 問診票で評価を行ったが, 手術成績は短期長期ともに良好であった....

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献5件

  • 拡大前頭洞手術における遊離下鼻甲介粘膜 graft とシリコンシート留置の有用性

    石野 岳志, 川住 知弘, 高原 大輔, 西田 学, 園山 徹, 竹本 浩太, 河野 崇志, 樽谷 貴之, 濱本 隆夫, 上田 勉, 竹野 幸夫 日本耳鼻咽喉科学会会報 123 (2), 145-151, 2020-02-20

    ...また下鼻甲介の癒着や合併症は認めなかった. 拡大前頭洞手術における遊離下鼻甲介粘膜 graft とシリコンシート留置により neo-ostium の良好な形態維持は可能であり, pedicle flap を用いなくても良好な成績を得ることが可能であった. 拡大前頭洞手術における neo-ostium の形態維持の方法の一つとして本方法が有効である可能性が考えられた.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • アレルギー性鼻炎における手術療法の実際と位置付け

    濱田 聡子 耳鼻咽喉科免疫アレルギー 38 (2), 51-56, 2020

    ...実際の手術方法は ①レーザーなどの下鼻甲介の粘膜層を変性させ局所のアレルギー反応を抑制する変調手術,②粘膜下下鼻甲介切除術,鼻中隔矯正術などの鼻腔形態を整復し鼻閉を改善する手術,③後鼻神経切断術など鼻汁を抑制する手術である。鼻内内視鏡や医療機器の発展により微細な施術が可能となり,低侵襲で効果の高い術式が開発されてきている。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献16件

  • Double mucoperiosteal flapを用いたDraf IIb後の前頭洞口再狭窄予防法

    大國 毅, 山本 圭佑, 高野 賢一 日本鼻科学会会誌 59 (2), 124-131, 2020

    ...double mucoperiosteal flap法は一つの鼻腔において鼻中隔-中鼻甲介,鼻中隔-鼻腔側壁,これらから二つの有茎粘骨膜弁を作成,拡大前頭洞手術後の新規前頭洞口前後壁を広く被覆することができる。今回,われわれは難治性前頭洞病変を有する6症例に対しDraf IIbおよびdouble mucoperiosteal flap法を行った。術後6か月の時点で,全例前頭洞の開存を認めた。...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 小児鼻アレルギー治療の現状―開業医がしていること・できること―

    池田 浩己 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 41 (3), 272-276, 2020

    ...筆者は詳細な問診と,下鼻甲介粘膜や鼻汁の視診から概ね診断は可能と考える。検査は患児への侵襲を考え鼻汁好酸球検査を多用している。治療は投薬が中心であるが,手術加療や適応年齢が5歳に引き下がった舌下免疫療法も積極的に実施している。今回,小児鼻アレルギーについて,和歌山県下耳鼻咽喉科医師を対象に実施したアンケート結果もまじえて診断治療の現状を報告する。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 上下気道炎を呈しコルヒチンが著効したMAGIC症候群を疑う症例

    山本 雅司, 川島 佳代子, 奥野 未佳, 猪原 秀典 日本鼻科学会会誌 59 (4), 406-414, 2020

    ...鼻内所見において,下鼻甲介・鼻中隔粘膜の広範囲にわたる出血性びらんと膿性鼻汁を認めた。また基準嗅覚検査にて嗅覚閾値はスケールアウトであった。口腔内所見においては軟口蓋や口唇に出血性びらんが散見された。皮膚所見においては体幹・四肢に紅暈を伴う嚢胞が多発していた。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • オスラー病の鼻出血に対する鼻粘膜皮膚置換術後にみられる再出血部位の検討

    市村 恵一 日本耳鼻咽喉科学会会報 122 (5), 764-769, 2019-05-20

    ...術式の変遷による再出血部位の特徴についてみると, 初期に鼻中隔から下鼻甲介下半にのみ皮膚移植していた時期には, いわゆる縫い代とした鼻中隔前上部からの出血が多く, 移植を全周性にしてからは,出血の多くは移植皮膚の脱落部, 特に前上部, 前下部, 下鼻甲介前方付着部であったが, 出血の頻度は減少した. 置換範囲を鼻前庭皮膚深部に伸ばしてからは脱落部が著減したため, 結果として再出血も著減した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 低侵襲な下鼻道経由の内視鏡下上顎洞迷入インプラント摘出術

    佐藤 公則 耳鼻咽喉科展望 62 (1), 19-24, 2019-02-15

    ...</p><p></p><p> 本術式の適応は, 上顎洞自然口が開存しており, 上顎洞炎を合併していない例, 下鼻甲介の基部が高位な例, 中鼻道自然口ルート・中鼻道が狭い例, 迷入インプラント体が上顎洞自然口・膜様部から遠位にある例, 上顎洞内側壁の骨が比較的薄い例, short type のインプラント体が上顎洞に迷入している例である。...

    DOI 医中誌

  • 鼻甲介の内反による嗅裂閉鎖が主因と考えられる気導性嗅覚障害例

    服部 貴好, 石橋 卓弥, 高原 大輔, 石野 岳志, 竹野 幸夫 日本鼻科学会会誌 58 (2), 196-202, 2019

    ...CTにて上鼻甲介の内反による嗅裂閉鎖を認め,嗅裂の状態で嗅覚の変動が認められた。症例3は17歳の男性。基礎疾患に慢性副鼻腔炎があり,近医耳鼻咽喉科を不定期受診していたが嗅覚は改善しなかった。CTにて上鼻甲介の内反による嗅裂閉鎖を認め,嗅裂の形態改善目的で中鼻甲介開窓術を行い嗅覚の改善が得られた。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 内視鏡下に摘出した鼻涙管オンコサイトーマ例

    米井 辰一, 端山 昌樹, 野之口 由華, 日尾 祥子, 川島 貴之 日本鼻科学会会誌 58 (4), 677-682, 2019

    ...経鼻内視鏡下に鼻涙管を下鼻甲介と合併切除することで一塊に摘出しえた。術後2年以上経過しているが再発を認めていない。鼻涙管腫瘍はまれな疾患であるが,膿性鼻汁,鼻閉,流涙過多などの一般的な症状で受診することもあり,鑑別疾患として念頭に入れる必要があると考えられた。...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 内視鏡下鼻内副鼻腔手術を施行した歯性上顎洞炎症例の検討

    山野 貴史, 西 総一郎, 杉野 真理子, 梅野 悠太, 坂田 俊文 耳鼻と臨床 64 (6), 209-214, 2018-11-20

    ...また、ほとんどの症例で鼻腔形態改善のために下中鼻甲介形成や鼻中隔矯正などを併用していた。さらに根尖性歯周炎の診断から抜歯した6例中3 例について、抜歯のみでは症状が改善せず、抜歯後に ESS に至っていた。保存的治療で改善を認めない歯性上顎洞炎に対しては、複数の副鼻腔を扱い同時に鼻腔形態改善手術の併用できる ESS を中心とした治療が有用であると考える。</p>...

    DOI 医中誌

  • 呼吸器系における六価クロムの発癌リスク

    矢寺 和博, 森本 泰夫, 上野 晋, 野口 真吾, 川口 貴子, 田中 文啓, 鈴木 秀明, 東 敏昭 Journal of UOEH 40 (2), 157-172, 2018-06-01

    ...職業環境下では肺や鼻,鼻腔の癌を引き起こす.クロム(Ⅵ)含有粒子や塵および煙の吸入曝露は,クロム生成,メッキ,クロム含有金属や合金の溶接,電気メッキ,クロム含有顔料や塗料などのクロム関連職業環境において,一般的に生じる.クロム化合物に関する疫学調査では,クロム(Ⅵ)曝露と肺癌による死亡率との間に強い関連があり,また,鼻や鼻腔の癌との間にも関連があることが示されている.鼻の炎症や潰瘍および鼻中隔の穿孔,鼻甲介...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか3件 被引用文献1件 参考文献37件

  • 鼻甲介の骨血管腫例

    小幡 翔, 服部 賢二, 佐々木 崇博 耳鼻咽喉科臨床 111 (2), 105-108, 2018

    <p>Intraosseous hemangioma is a rare disease, accounting for 0.5% to 1% of all osseous neoplasms. If only osseous neoplasms in the cranium and facial bone are oconsiderd, this disorder would account …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 鼻副鼻腔原発悪性リンパ腫の検討―下鼻甲介腫大を呈する症例の紹介―

    金田 将治, 関根 基樹, 山本 光, 大上 研二, 飯田 政弘, 小倉 豪, 中村 直哉 日本耳鼻咽喉科学会会報 121 (3), 210-214, 2018

    ...</p><p></p><p> 本検討により, 局所所見として下鼻甲介腫大を呈する症例の存在が確認された. 下鼻甲介腫大型は, 粘膜変化に乏しく異常を認識し難い. CT でも, 鼻甲介全体の腫大所見のみで, 炎症性疾患との鑑別は困難であった. 非特異的所見ではあるが, 著しい下鼻甲介腫大を伴った症例では, 悪性リンパ腫の可能性も考慮し組織検査を検討することが望ましい.</p>...

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  • 形成外科手技を用いた鼻中隔外鼻形成術―前弯治療における鼻中隔軟骨尾側部の重要性―

    宮脇 剛司, 積山 真也, 梅田 剛, 森山 壮, 森 恵莉, 浅香 大也, 飯村 慈朗, 鴻 信義 日本鼻科学会会誌 57 (4), 637-646, 2018

    ...耳鼻咽喉科により内視鏡下鼻中隔矯正術と症例に合わせて下鼻甲介粘膜下組織減量術を行う。鼻中隔前弯が軽度の場合は,鼻中隔軟骨と上外側鼻軟骨を一旦離断することで前弯を矯正できる。鼻中隔軟骨尾側部が前鼻棘から脱臼している場合は軟骨を完全に遊離させて鼻中隔後角のトリミングを行い前鼻棘に縫合固定する。非脱臼例は鼻中隔軟骨尾側部の中央を前後的に切断し同部の長さを調整してバテングラフトで補強することも可能である。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 鼻腔原発の Glomangiopericytoma の1例

    齋藤 雄一, 江島 正義, 田中 俊一郎, 中川 尚志 耳鼻と臨床 63 (4), 118-126, 2017-07-20

    ...右鼻腔下鼻甲介前端よりやや後方から、後鼻孔を占拠する表面平滑で、血管豊富な腫瘍を認めた。画像検査および病理組織診の結果、鼻腔原発の Glomangiopericytoma と診断した。生検時易出血性であったものの、腫瘍は鼻腔に限局しており、周囲への浸潤も無かったため、経鼻的内視鏡下腫瘍切除術を施行した。術後合併症および、術後局所再発は認めていない。...

    DOI 医中誌

  • 当科における鼻副鼻腔血管性腫瘍及び血管奇形(いわゆる血管腫)の検討

    島村 歩美, 初鹿 恭介, 増山 敬祐 日本鼻科学会会誌 56 (4), 639-645, 2017

    ...発生部位は鼻中隔3例,下鼻甲介2例,上顎洞1例,鈎状突起前方1例,鼻腔側壁1例,眼窩内側壁1例であった。治療は,外科的切除(鼻内アプローチ)6例,硬化療法1例,硬化療法+外科的切除1例,1例は選択的塞栓術を施行し現在も経過観察を行っている。ガイドラインでは血管奇形に対しては外科的切除と並び硬化療法の有用性が示されているが,鼻副鼻腔血管奇形に対し硬化療法を施行した症例は未だ少ない。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献6件

  • 睡眠時呼吸障害の治療

    中田 誠一 日本耳鼻咽喉科学会会報 120 (2), 104-108, 2017

    ...<br> CPAP が鼻閉のためにうまく使えない場合に鼻閉改善手術 (鼻中隔矯正術, 粘膜下下鼻甲介骨切除術, 下鼻甲介切除術など) の適応がある. また OSA 患者の軟口蓋の位置が高く (口腔内を視診したときに口蓋垂や口腔の後方をしっかり認める), 舌根部の空間が広い場合, 鼻閉改善手術単独でも OSA を軽減させる可能性が高い.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 重症鼻過敏症に対する後鼻神経切断術 (経鼻腔翼突神経切断術)

    竹野 幸夫 日本耳鼻咽喉科学会会報 120 (11), 1299-1304, 2017

    ...<p> 重症アレルギー性鼻炎症例では, しばしば下鼻甲介粘膜の不可逆的腫脹と同時に鼻過敏性の亢進が顕著である. この神経原性反射の閾値の低下は, くしゃみ・むずむず感の原因となっている. 同時に遠心性副交感神経の興奮優位による分泌亢進は鼻汁過分泌の主因の一つとなっている. わが国で考案された後鼻神経切断術 (経鼻腔翼突神経切断術) は, これらの症状を観血的に制御する機能的手術である....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献14件

  • 孤立性蝶形骨洞病変に対する手術治療の臨床的検討

    端山 昌樹, 識名 崇, 西池 季隆, 増村 千佐子, 太田 有美, 前田 陽平, 武田 和也, 岡﨑 鈴代, 猪原 秀典 日本鼻科学会会誌 55 (4), 528-534, 2016

    ...上鼻甲介は27例(70.3%)と多くで切除されおり,篩骨洞の開放は16例(42.1%)で行われていた。術後に蝶形骨洞の閉鎖または狭窄による症状を呈したものは2例(5.3%)であった。手術アプローチによる術後の閉塞に差は認めず,経鼻中隔的なアプローチ法はその他の方法と同等の術後経過が得られた。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • アレルギー性鼻炎と慢性副鼻腔炎における嗅覚障害の比較検討

    橋本 健吾, 都築 建三, 雪辰 依子, 竹林 宏記, 岡 秀樹, 児島 雄介, 阪上 雅史 日本鼻科学会会誌 55 (4), 549-555, 2016

    ...</p><p>【方法】2012年3月から2015年4月の間に,術前に基準嗅力検査により嗅覚を評価しえた20–49歳のARの下鼻甲介手術(inferior turbinate surgery; ITS)症例35例(下鼻甲介手術群:ITS群),およびCRSの両側内視鏡下鼻・副鼻腔手術(endoscopic sinus surgery; ESS)症例71例(鼻・副鼻腔手術群:ESS群)を対象とした。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 鼻内内視鏡手術を行った先天性鼻涙管嚢胞例

    渡邊 浩基, 伊藤 卓, 山田 雅人, 小出 暢章, 渡部 大樹, 今村 公俊, 東 裕哉, 堤 剛 日本鼻科学会会誌 55 (4), 544-548, 2016

    ...鼻内所見では左下鼻道を占拠し内側に下鼻甲介を圧排する腫瘤性病変を認めた。CT,MRIでは左涙嚢,鼻涙管から下鼻道にかけて連続する軟部影が見られ,特徴的な形態から先天性鼻涙管嚢胞と診断した。その後,経過観察中に酸素飽和度の急激な低下を繰り返し,人工呼吸器管理となった。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 鼻涙管下鼻甲介スイング法にて内視鏡下に摘出した上顎洞血瘤腫例

    北村 嘉章, 三好 仁美, 松岡 百百世, 藤井 達也, 松田 和徳, 武田 憲昭 日本鼻科学会会誌 54 (1), 25-30, 2015

    ...内視鏡下副鼻腔手術により,腫瘤を一塊に切除する目的で鼻涙管下鼻甲介スイング法を用いて摘出術を行った。まず粘膜下下鼻甲介骨切除術を行った後,下鼻道側壁粘膜を剥離し,鼻涙管と下鼻甲介粘膜を一塊として温存した。次に鼻涙管と下鼻甲介を内側・外側へスウィングさせながら上顎洞内側壁を広く切除し,上顎洞を大きく開放した。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献8件

  • 当科におけるEndoscopic modified medial maxillectomy症例の検討

    津田 武, 端山 昌樹, 吉波 和隆, 川島 貴之, 識名 崇 日本鼻科学会会誌 54 (2), 111-116, 2015

    ...この場合下鼻甲介を含む上顎洞内側壁を切除することから後遺症を引き起こす可能性がある。これらの問題を解決するため鼻涙管と下鼻甲介を温存しつつ上顎洞にアプローチする方法としてEndoscopic modified medial maxillectomy(EMMM)が報告され,そのアプローチを用いた手術の症例数も増加傾向にある。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献8件

  • 小児鼻疾患の治療

    工藤 典代 日本耳鼻咽喉科学会会報 118 (3), 176-181, 2015

    ...保存治療に抵抗する高度の鼻閉に対しては, 下鼻甲介粘膜下切除術を行っている. 経年的な鼻症状の変化を調査したところ, 3年後も鼻閉などの鼻症状の改善に大きな効果が得られることが分かった.<br>  鼻副鼻腔炎では「診療ガイドライン」や「副鼻腔炎診療の手引き」があり, それらを参考に診療を進める. 鼻疾患の治療には鼻汁吸引や自然口開大処置などの局所処置が重要である....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 粘膜下下鼻甲介骨部分切除術を先行する内視鏡下鼻副鼻腔手術

    平位 知久, 福島 典之, 宮原 伸之, 三好 綾子, 有木 雅彦 日本耳鼻咽喉科学会会報 118 (7), 882-887, 2015

    ...内視鏡下鼻副鼻腔手術 (endoscopic sinus surgery, 以下 ESS と略) における一部の症例に対して, 下鼻甲介骨が上顎洞内側壁に連続している基部のみを外して上顎洞を開放する粘膜下下鼻甲介骨部分切除術 (submucosal partial-turbinectomy, 以下 SPT と略) を先行して施行した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献8件

  • 内視鏡手術を行った上顎洞含歯性囊胞の2例

    端山 昌樹, 吉波 和隆, 津田 武, 大崎 康宏, 川島 貴之 頭頸部外科 25 (1), 91-97, 2015

    ...本術式は鼻腔側壁に粘膜弁を作成し,下鼻甲介,鼻涙管を含む鼻腔側壁を温存できるのが特徴である。いずれの症例も本術式を用いることで上顎洞内病変を直視鏡で観察することができ,埋伏歯の摘出と囊胞の開窓または全摘出が可能であった。2症例を比較し,文献的考察を加えて報告する。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献6件

  • 頭蓋頚椎移行部病変に対する内視鏡下経鼻的アプローチに必要な神経解剖

    辛 正廣, 近藤 健二, 斉藤 延人 Japanese Journal of Neurosurgery 23 (3), 227-231, 2014

    ...経鼻的にCJVに至るためには, 下鼻甲介に沿って上咽頭に到達し, 左右耳管隆起間の粘膜を剥離, その奥の椎前筋群を切除して進入する. 上咽頭後方では, 下位脳神経や内頚動静脈は, アプローチ経路より外側に存在しており, 正中線上を進入することで, 斜台下部から延髄前方までを安全に術野に収めることができる. 周辺解剖を十分理解することが安全に到達するためのキーポイントとなり得る....

    DOI 医中誌 参考文献9件

  • 閉塞性睡眠時無呼吸に対する鼻手術の効果について

    森脇 宏人, 和田 弘太, 千葉 伸太郎, 恩田 信人, 澤井 理華, 吉越 彬, 渡邊 統星, 安藤 裕史, 内田 亮, 八木 朝子, 吉川 衛 耳鼻咽喉科展望 58 (1), 24-30, 2014

    ...そこで, われわれは新しい試みとして, OSA 患者に対し鼻腔形態改善手術 (鼻中隔矯正術および下鼻甲介粘膜切除術) の前後で終夜睡眠ポリグラフ検査を施行し, 通常の睡眠脳波解析に加え, 自覚的な睡眠の満足度と相関が高くノンレム睡眠における睡眠の不安定性を表すとされている cyclic alternating pattern (CAP) による評価を行い, どのような傾向があるかまずは3例について検討...

    DOI 医中誌

  • 鼻内内視鏡による若年性血管線維腫の治療

    西池 季隆 頭頸部外科 24 (1), 33-37, 2014

    ...中鼻甲介下部の切除により,その後方に存在する翼突管や蝶口蓋孔付近の操作が容易になる。腫瘍の翼突管方向への進展を術前に確認し,その部位の取り残しがないようにすることが必要である。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献17件

  • 小児アレルギー性鼻炎

    岡野 光博 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 35 (3), 217-221, 2014

    ...また重症例に対しては手術も考慮されるが,国内外を通じて小児アレルギー性鼻炎に対する下鼻甲介手術の長期的な有効性と安全性に関するエビデンスは十分ではない。...

    DOI 医中誌

  • Endoscopic modified Lothrop procedureが有用であった前頭陥凹骨腫例

    牧原 靖一郎, 石原 久司, 宮武 智実, 小林 正佳, 假谷 伸, 岡野 光博, 西﨑 和則 日本鼻科学会会誌 53 (4), 542-546, 2014

    ...骨腫は前頭蓋底,右眼窩紙様板,篩板側壁,frontal beak,前頭洞中隔,右中鼻甲介と癒合していた。EMLPを施行し,それらの癒合部を安全に処理した上で骨腫を摘出し,前頭洞を広く開放した。術後経過は良好である。今回の結果から,前頭陥凹骨腫に対してEMLPの適用は有用であると考えられる。...

    DOI 医中誌 参考文献4件

  • 鼻腔放線菌症例

    積山 幸祐, 黒野 祐一 日本鼻科学会会誌 53 (4), 566-571, 2014

    ...左下鼻道に肉芽と黒褐色塊を認め,CTでは下鼻甲介と接する石灰化陰影とその周囲に軟部組織陰影を認めた。同部位の生検による病理組織学的検査で鼻腔放線菌症と診断とされた。放線菌症に対しアモキシシリン(AMPC)1500mg/日を投与し,約2か月間保存的治療を施行したのちに局所麻酔下に摘出術を施行し,術後約1か月AMPC 1500mg/日を投与した。...

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献10件

  • 鼻副鼻腔悪性腫瘍に対する内視鏡下腫瘍切除術の適応と限界

    波多野 篤, 飯村 慈朗, 重田 泰史, 岡野 晋, 青木 謙祐, 清野 洋一, 齊藤 孝夫, 加藤 孝邦 耳鼻咽喉科展望 57 (4), 184-193, 2014

    ...腫瘍の局在と施行術式をもとに, 1) 鼻中隔から発生した内側側方型, 2) 中鼻甲介から発生した上方型, 3) 蝶形骨洞前壁より前方の後方型に分類され, すべて一塊切除が施行された。 安全域が十分に確保できなかった症例に対しては術後放射線治療が施行された。...

    DOI 医中誌

  • 睡眠時呼吸障害の治療

    中田 誠一, 鈴木 賢二 日本耳鼻咽喉科学会会報 117 (8), 1064-1072, 2014

    ...OSAS に対する鼻手術治療 (鼻中隔矯正術, 下鼻甲介切除術, 粘膜下下鼻甲介骨切除術など) には2つの目的がある. 1つは CPAP 治療が鼻閉にて使えないときその救済治療としてである. もう1つは OSAS そのものを治す目的としてである. 前者は両側の鼻腔通気度の値が0.35Pa/cm<sup>3</sup>/sec....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • コンピュータ支援外科における最近の進歩

    鴻 信義 日本耳鼻咽喉科学会会報 117 (6), 775-781, 2014

    ...そこで1990年代から, より安全な手術を目的に内視鏡下鼻内手術 (ESS) にナビゲーションシステムが応用されるようになった. 2008年に下鼻甲介と鼻中隔手術を除くほとんどの鼻科領域手術に対してナビゲーション加算が認められたことも相まって, 現在は本邦でもかなり普及している....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 術後性上顎囊胞に対するEndoscopic modified medial maxillectomyの検討

    中山 次久, 山川 秀致, 常見 泰弘, 久保木 章仁, 後藤 一貴, 金谷 洋明, 春名 眞一 頭頸部外科 24 (1), 45-49, 2014

    ...Endoscopic modified medial maxillectomy(EMMM)は,下鼻甲介を温存し鼻腔形態を保ちつつ上顎洞への広い視野が確保できる手術方法である。われわれは,2012年1月から12月まで17例20側の術後性上顎囊胞に対して内視鏡下鼻内手術を施行し,その内11側でEMMMを施行した。術後経過観察中に1例1側で再発を認めた。...

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献1件

  • 内視鏡下鼻内手術後に病態が判明した原発性線毛運動不全症の2例

    平位 知久, 福島 典之, 宮原 伸之, 中下 陽介 日本鼻科学会会誌 52 (2), 137-142, 2013

    ...いずれの症例も,PCDと診断であることを診断しえたのは,術後も粘性鼻漏が継続するなどの経過不良であったため,術後にあらためて,下鼻甲介粘膜の生検を行ってからであった。両症例とも術前からみられた粘性鼻漏が,術後も変化なく継続し,術前診断の重要性を認識させられた。...

    DOI 医中誌 参考文献6件

  • 内視鏡下経鼻的頭蓋底手術

    村下 秀和, 田渕 経司, 星野 朝文, 上前泊 功, 和田 哲郎, 阿久津 博義, 高野 晋吾, 原 晃 耳鼻咽喉科展望 56 (Supplement1), s64-s68, 2013

    ...一方, 手術操作野確保目的に, 中鼻甲介や上鼻甲介の切除, 翼突管神経の切除は極力行わない。これは術後の中鼻道の閉塞 (副鼻腔炎の惹起) や嗅覚障害, 流涙を防ぐためである。手術操作野の確保と術後鼻・副鼻腔機能の維持は一見相反することのように思われるが, 内視鏡下副鼻腔手術に長けた耳鼻咽喉科医が脳神経外科医と連携することにより解決し得るものと考える。...

    DOI 医中誌

  • 鼻甲介粘膜下経由上顎洞篩骨洞手術変法

    蔦 佳明, 村田 清高 日本耳鼻咽喉科学会会報 116 (3), 170-173, 2013

    ...粘膜下下鼻甲介骨切除術の切開線を前後方向とし, 下鼻甲介粘膜を切除しないで上顎洞の大きさに見合った膜様部の開窓を行うことにより, 術後の痂皮形成が減少した. つまり術後の創傷治癒期間が原法より短縮できたので, 下鼻甲介粘膜下経由上顎洞篩骨洞手術変法の術式を紹介する....

    DOI Web Site PubMed ほか1件 被引用文献1件 参考文献13件

  • 霊長類マカク属における鼻腔形状の地理的変異

    伊藤 毅, 西村 剛, 高井 正成 霊長類研究 Supplement 29 (0), 77-, 2013

    ...バーバリーマカクは熱帯や亜熱帯に分布する多くの種に比べて縦長の鼻腔をもっていた.しかし,同じく温帯に分布するニホンザルは比較的幅広い鼻腔をもつことが分かった.さらに,ニホンザル種内においても,寒冷な地域に分布する個体ほどより鼻腔の内部が幅広い傾向が確認された.眼窩間幅の広いヒトやバーバリーマカクは鼻腔が縦に広がる余地を持つため寒冷適応として縦長の鼻腔を持つが,その余地のないニホンザルは鼻腔を横方向に拡大し鼻甲介...

    DOI

  • 内視鏡下経鼻的手術に必要な鼻腔の解剖

    中川 隆之 Japanese Journal of Neurosurgery 22 (5), 357-361, 2013

    ...Mid-lineアプローチでは, 中鼻甲介を温存しても, 十分な術野を得ることができる. 内頚動脈隆起や視神経管周辺での手術操作が必要な場合, 経中鼻道的にも蝶形骨洞の操作が行えるよう, 篩骨洞開放が必要となる. 最後部篩骨洞のバリエーションであるOnodi cellに注意が必要である. 蝶形骨洞外側にアプローチする場合, 上顎洞後壁削除が必要となる....

    DOI 医中誌 参考文献11件

  • 上顎洞含歯性嚢胞に対するEndoscopic Modified Medial Maxillectomyの有用性

    吉川 衛, 柳原 健一, 久保田 俊輝, 石井 祥子, 大久保 はるか, 山口 宗太, 大木 幹文, 大越 俊夫 耳鼻咽喉科展望 56 (2), 59-64, 2013

    ...さらに, Endoscopic medial maxillectomyをもとに下鼻甲介と鼻涙管を温存するEndoscopic modified medial maxillectomy (EMMM) が考案され, 種々の上顎洞病変に対して行われるようになってきた。...

    DOI 医中誌

  • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対する鼻中隔矯正術および下鼻甲介切除術の効果

    高橋 里沙, 大淵 豊明, 寳地 信介, 竹内 頌子, 大久保 淳一, 池嵜 祥司, 鈴木 秀明 日本耳鼻咽喉科学会会報 116 (7), 789-792, 2013

    ...今回われわれはOSASに対する鼻中隔矯正術および粘膜下下鼻甲介骨切除術の効果について検討した.<br>対象は, 鼻中隔彎曲症と肥厚性鼻炎による鼻閉を伴い, 内視鏡下鼻中隔矯正術と両側粘膜下下鼻甲介骨切除術を施行したOSAS患者9例 (男性8例, 女性1例; 平均年齢53.2歳) である....

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献11件

  • 鼻甲介に基部を有する鼻ポリープ例

    永野 広海, 早水 佳子, 大堀 純一郎, 黒野 祐一 耳鼻咽喉科臨床 105 (6), 533-536, 2012

    Almost all choanal polyps originate from the maxillary sinus and a choanal polyp (CP) originating from the inferior nasal concha (INC) is a rare entity.<br> A 56-year-old man presented to the ENT …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 睡眠時呼吸障害病態の手術効果からの検討

    久松 建一, 工藤 逸大, 牧山 清, 高根 智之, 平井 良治 口腔・咽頭科 25 (2), 139-150, 2012

    ...104名の21~73歳 (男性83名, 女性21名) の閉塞性睡眠時無呼吸低呼吸症候群 (OSAHS), 上気道抵抗症候群 (UARS) 疑い例, いびき, 日中の過眠を伴う睡眠時呼吸障害 (SDB) に対して鼻中隔矯正術, 粘膜下下鼻甲介骨切除術, 後鼻神経切断術, 中鼻甲介部分切除術を含む鼻腔整形術 (ER), コブレーションを用いたuvulopalatopharyngoplasty (cobUPPP...

    DOI 医中誌 参考文献19件

  • 鼻腔通気度検査と音響鼻腔計測検査を用いた内視鏡下副鼻腔手術の術後評価

    竹内 裕美, 加瀬 康弘, 内藤 健晴, 堀部 晴司, 大木 幹文, 岡本 牧人, 竹内 万彦, 千葉 伸太郎, 中島 逸男, 片田 彰博 日本鼻科学会会誌 51 (4), 455-461, 2012

    ...症例数の内訳は,鼻中隔矯正術・鼻甲介切除術40例,内視鏡下鼻副鼻腔手術I型11例,II型11例,III型68例,IV型84例であった。<br>鼻中隔矯正術・鼻甲介切除術,両側手術(III型,IV型),片側手術での統計学的解析では,両側IV型手術におけるMCAを除き全ての術式で手術前にくらべて鼻腔抵抗の低下,MCAおよび0-5cm鼻腔容積の増加を認めた。...

    DOI 医中誌 参考文献3件

  • 鼻中隔より発生したグロムス腫瘍の1例

    河村 さやか, 近藤 健二, 吉田 剛, 壁谷 雅之 日本鼻科学会会誌 51 (2), 109-114, 2012

    ...反復する左鼻出血で当科を受診され,鼻中隔左側面と左中鼻甲介の間に腫瘤性病変を認め,生検により病理組織学的にグロムス腫瘍と確定診断された。画像所見で腫瘍の基部が鼻中隔に限局していた事や,造影効果が強くなく生検の際に出血も少なかった事より,鼻中隔軟骨膜下の層で鼻中隔粘膜を剥離し腫瘍と一塊に切除すれば腫瘍本体を損傷せず安全に摘出が可能と判断し,術前に血管塞栓術を施行せずに内視鏡下鼻内手術を施行した。...

    DOI 医中誌 参考文献8件

  • 若年性鼻咽腔血管線維腫<br>—翼突管への進展の評価—

    西池 季隆, 識名 崇, 前田 秀典, 日尾 祥子, 猪原 秀典 日本耳鼻咽喉科学会会報 115 (11), 965-970, 2012

    We operated on three patients with juvenile nasopharyngeal angiofibroma in the past 3 years. The endoscopic transnasal approach was utilized in all the cases, and in one case it was accompanied with …

    DOI Web Site PubMed ほか1件 被引用文献1件 参考文献22件

  • 鼻閉が関係した睡眠呼吸障害の治療

    中田 誠一 日本気管食道科学会会報 63 (2), 136-139, 2012

    ...<br>OSASにおける鼻手術での下鼻甲介の術式選択においては, 時間がたっても鼻腔の通りが良く, かつ術後合併症が少ない粘膜下下鼻甲介骨切除術は, より進められるべき術式と考える。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 鼻粘膜皮膚置換術を施行したオスラー病例

    計良 宗, 朝倉 光司, 本間 朝, 氷見 徹夫 耳鼻咽喉科臨床 105 (3), 223-226, 2012

    Nasal dermoplasty is currently the treatment of choice in severe epistaxis in those with hereditary hemorrhagic telangiectasia. The Japanese literature dose not, to our knowledge, report the …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献19件

  • 当院における鼻腔血管腫症例の検討

    南 和彦, 土師 知行 日本鼻科学会会誌 51 (4), 462-467, 2012

    ...下鼻甲介(7例)や鼻中隔(4例)からの発生が多かった。平均年齢47.6歳(16~71歳)で,50~60歳代に多かったが,性差はなかった。主な症状は鼻出血と鼻閉で疼痛を訴えた症例はなかった。すべての症例で鼻内アプローチでの切除術を施行し,再発は認めていない。1例で術前の選択的塞栓術を施行し,術中の出血を制御できた。...

    DOI 医中誌 参考文献2件

  • 嗅神経芽細胞腫に対する内視鏡下経鼻手術―その術式の検討

    中川 隆之, 児玉 悟, 小林 正佳, 荻野 枝里子, 坂本 達則, 伊藤 壽一 日本鼻科学会会誌 51 (4), 474-480, 2012

    ...内視鏡下経鼻手術では,篩骨洞天蓋,上,中鼻甲介,篩板,嗅糸の切除を原則とし,詳細な切除範囲は術中病理検査にて決定し,全例術後放射線治療を行った。病理組織学的な断端における腫瘍浸潤の有無,再発の有無,嗅覚温存,合併症について解析した。結果,12-51ヶ月の観察期間中再発は認められず,3例で嗅覚が温存され,術後合併症は認めなかった。...

    DOI 医中誌 参考文献10件

  • 小児難治症状への対応—鼻閉について—

    吉村 剛 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 33 (3), 215-218, 2012

    ...近年は上皮を温存する下鼻甲介粘膜下凝固術,あるいは粘膜下切除術を施行することもあり,これらの場合は粘膜下のみ処置を行うことで出血を最小限に抑えることが可能であり,ガーゼパッキングも最小限で済む。小児の副鼻腔炎では,後鼻孔鼻茸を伴わず保存療法でも無効の場合,10歳未満では鼻茸のみの切除にとどめ,12歳以下の症例では各副鼻腔を開放するが必要最小限に留める。...

    DOI 医中誌

  • 大型ヒヒ族<i>Procynocephalus wimani</i>(中期更新世、中国)の鼻腔構造とその系統的位置について

    西村 剛, 矢野 航, 伊藤 毅, EBBESTAD Jan Ove R., BERG-MADSEN Vivianne, 高井 正成 霊長類研究 Supplement 28 (0), 52-, 2012

    ...<br> 新安標本では、下鼻甲介骨のほぼ全体がマトリックス内で保存されていた。それを参照して分析したところ、上顎骨は海綿質骨に占められ、上顎洞はまったく形成されていないことが明らかになった。また、鼻涙管の後方の中鼻道には、下鼻甲介骨で形成される小さな嚢状構造が確認された。この嚢状構造は、現生種ではゲラダヒヒにのみ同様のものが確認された。...

    DOI

  • P-2-D2-01 鼻粘膜の癒着により経鼻エアウェイ挿入困難を来した2症例

    小池 牧子, 堀口 利之, 松崎 美保子, 山田 和孝, 平野 悟, 許斐 博史 日本重症心身障害学会誌 37 (2), 342-342, 2012

    ...鼻咽喉ファイバースコープで鼻腔の観察を行い、症例1は下鼻甲介と鼻中隔の間、症例2では下鼻甲介と鼻腔底の間を架橋するように粘膜の癒着を認めた。癒着の部位は、各々前鼻孔から約5cm、1cm、チューブ挿入時に先端が当たる深さに一致していた。粘膜の癒着のほかには、異常を認めなかった。この2症例は、切除などの特別な処置は必要としなかった。...

    DOI

  • 炭酸ガスレーザーによる下鼻甲介粘膜焼灼術の長期治療成績

    竹野 幸夫, 中下 陽介, 石野 岳志, 宮原 伸之, 呉 奎真, 野田 礼彰, 平川 勝洋 日本鼻科学会会誌 50 (1), 7-12, 2011

    ...医療用レーザーを用いた下鼻甲介粘膜焼灼術は, 多くの施設より良好な臨床成績が報告されており, 鼻アレルギーの手術療法としてほぼ確立した方法といえる。今回我々は, 通年性HD鼻アレルギー症例で炭酸ガスレーザーによる下鼻甲介粘膜焼灼術を施行し, 最終治療後5年以上の経過時における状態が評価可能であった35例について臨床成績を検討した。...

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献6件

  • 内視鏡下経鼻的下垂体手術<br>— 当科における方法と工夫 —

    村下 秀和, 田渕 経司, 星野 朝文, 原 晃 日本鼻科学会会誌 50 (1), 31-34, 2011

    ...そこで我々は術前CTを使用し, オノディ蜂巣の存在を認めた症例にのみ上鼻甲介の部分切除と後部篩骨洞の開放を行った。58.8%の症例で上鼻甲介の温存が可能であった。副鼻腔発達のバリエーションにより鼻, 副鼻腔構造の開放および切除範囲を決定することが重要と考えた。鼻, 副鼻腔内の内視鏡操作は耳鼻咽喉科医の専門分野であり, 耳鼻咽喉科医が脳神経外科医と連携し積極的に手術に参加するべきと考える。...

    DOI 医中誌 参考文献5件

  • 鼻閉に対するデイサージャリー―下鼻甲介手術を除いて―

    春名 眞一 日本耳鼻咽喉科学会会報 114 (9), 755-760, 2011

    デイサージャリーは, 患者の負担が少なく, 多くの手術件数を行え, 入院期間の短縮で医療費抑制の面でも有益性は高い. 鼻閉に対する適応には鼻ポリープ, 慢性副鼻腔炎, 鼻中隔彎曲症, 鼻アレルギーや鼻腔腫瘤などがある. しかし, 安易な選択は, 術後出血などで帰宅できず入院の必要を生じ, また鼻閉効果不良などの患者の不満を生じさせる. 術後管理が行えるスタッフ, 同伴者や設備を揃えること, …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献22件

  • 直視下に出血部位を確認しながら血管内治療を施行した難治性鼻出血の1例:症例報告

    小嶋 篤浩, 奥井 俊一, 真柳 圭太, 渡部 佳弘 脳神経血管内治療 5 (2), 130-133, 2011

    ...<b>【症例】</b>54歳男性.左中鼻甲介後端からの難治性出血が持続したため,血管内治療を施行した.まず直視下にて出血点に鑷子の先端をあて,外頚動脈撮影を行った.出血点が蝶口蓋動脈の外側後鼻枝であることが確認され,蝶口蓋動脈末梢部に離脱式コイルを留置した.出血部位の血流が消失した時点で手技を終了した.術後,症状は軽快し,退院となった....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 通年性鼻アレルギー症例に対する免疫療法とレーザー手術の併用療法

    白崎 英明, 金泉 悦子, 氷見 徹夫 日本レーザー医学会誌 31 (2), 131-134, 2010

    ...目的:下鼻甲介レーザー手術はアレルギー性鼻炎の鼻閉に有効であることが多数報告されている.上皮の再生のために治療効果は永続的でない場合が多い.レーザー手術例における免疫療法の併用効果を検討するために後ろ向き研究を行った....

    DOI 医中誌 参考文献13件

  • 粘液嚢胞を合併した巨大中鼻甲介蜂巣の1例

    澤井 理華, 浅香 大也, 鴻 信義 耳鼻咽喉科展望 53 (2), 117-120, 2010

    ...<br>以上より, 粘液嚢胞を合併した右巨大中鼻甲介蜂巣, 鼻中隔彎曲症, 慢性副鼻腔炎の診断にて, 全身麻酔下に両側内視鏡下鼻副鼻腔手術, 鼻中隔彎曲矯正術を施行した。右中鼻甲介蜂巣を開放すると, 内部より白色粘稠な貯留液を認めた。中鼻甲介蜂巣の内側壁は温存し, 外側壁をすべて除去した後, 甲介を整復した。現在術後5ヵ月, 経過良好であるが今後定期的な経過観察が必要と考える。...

    DOI 医中誌

  • アレルギー性鼻炎の外科的治療

    朝子 幹也, 河本 光平, 濱田 聡子, 大岡 久司, 福井 英人, 村田 英之, 友田 幸一 日本鼻科学会会誌 49 (1), 8-14, 2010

    Surgery in allergic rhinitis (AR) is viewed as a last resort. Surgical procedures and instruments depend on the depth of the target organ, and on the approach from outside or inside the inferior …

    DOI 被引用文献1件 参考文献7件

  • 自律神経薬とヒト鼻粘膜局所循環動態の変化について

    高野 信也, 森川 敬之 耳鼻と臨床 55 (6), 249-256, 2009

    自律神経薬を鼻粘膜に負荷し、鼻粘膜微細血管構築の変化を自然光および NBI で観察した。(1)エピネフリン負荷で 13 例全例において平均 1.8 分で血管収縮が始まり、平均 4.4 分で血管拡張が始まった。(2)硫酸サルブタモール負荷で、アレルギーを認めない症例では反応を認めない。(3)硫酸サルブタモール負荷で、鼻汁型アレルギー症例の 25%で負荷後 5 …

    DOI 医中誌

  • 術前血管塞栓療法が有効であった鼻腔血管腫の2症例

    吉福 孝介, 永野 広海, 黒野 祐一 耳鼻咽喉科展望 52 (1), 34-42, 2009

    ...左鼻腔内に易出血性の腫瘤が存在し, CTにて左中鼻甲介前方に鼻中隔を圧排する造影効果を認める腫瘤を認めた。血管造影検査を施行し蝶口蓋動脈をマイクロコイルにて塞栓した後, 内視鏡下に, 腫瘍を一塊に摘出した。<br>今回, 2症例において術前血管塞栓術を施行した結果, 術中出血は少量であり, 術前血管塞栓術は有効と考えられた。...

    DOI 医中誌

  • 鼻腔内におけるComputational Fluid Dynamics Simulation

    山本 高久, 中田 誠一, 紋谷 慎, 中島 務 耳鼻咽喉科展望 52 (Supplement), s24-s29, 2009

    ...本研究では, 形状の異なる左右鼻腔空間内の物質輸送特性を定量的に明らかにすることを目的とし, 鼻中隔彎曲症・慢性副鼻腔炎・肥厚性鼻炎・下鼻甲介腫脹の患者CTデータから鼻腔の3次元幾何形状モデルを作成, 鼻腔内の数値流体力学解析 (CFD) を行った。...

    DOI 医中誌

  • 鼻甲介粘膜腫脹に対する高周波電気凝固術の検討

    小島 純也, 吉村 剛, 浅香 大也, 飯田 誠, 鴻 信義 耳鼻咽喉科展望 52 (3), 153-158, 2009

    ...他覚的所見については鼻アレルギーの診療ガイドラインに従い内視鏡を使用して下鼻甲介粘膜腫脹を評価した。自覚症状はくしゃみ, 水様性鼻漏, 鼻閉でそのうちの鼻閉に対しもっとも効果を認めた。他覚所見は鼻内所見において有意差を認めた。...

    DOI 医中誌

  • 通年性アレルギー性鼻炎に対する高周波凝固術

    小宅 大輔, 越智 健太郎, 高津 光晴, 深澤 雅彦, 肥塚 泉 日本耳鼻咽喉科学会会報 112 (5), 422-428, 2009

    ...高周波電気凝固術により下鼻甲介の肥大性病変による症状はほとんどの症例で改善した. 本法は合併症も少なく, 外来で簡単に行うことができ, 下鼻甲介の肥大性病変に対し有効な治療法の一つと考えられた....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献30件

  • ヒスタミン負荷によるヒト鼻粘膜局所循環動態の変化について

    高野 信也, 森川 敬之 耳鼻と臨床 55 (6), 243-248, 2009

    ...1 %ヒスタミン (シグマ社製) を点鼻負荷し、その後 5 分間の下鼻甲介表層粘膜の血管構築を自然光および NBI で 1 分おきに観察した。1 ) アレルギー性鼻炎症例の全例で平均 1.0 分から下鼻甲介毛細血管拡張を認め、間質浮腫を平均 2.2 分から認めた。2 ) アレルギー性鼻炎症例では即時相反応の発現が早かった。...

    DOI 医中誌

  • 鼻腔内に生じた孤立性線維性腫瘍の 1 例

    安松 隆治, 平川 直也, 白土 秀樹, 中島 寅彦, 橋本 和樹, 古後 龍之介, 小宗 静男 耳鼻と臨床 55 (2), 74-78, 2009

    ...中鼻甲介を基部とした孤立性線維性腫瘍の 1 例を経験したので報告する。症例は 59 歳、女性で徐々に出現した鼻背部の腫脹を主訴に当科を受診した。生検で孤立性線維性腫瘍の診断であった。易出血性であったが Denker 法に内視鏡を併用することによって安全に摘出可能であった。術後病理で悪性所見を認めず、12 カ月経過した。現在再発は認めていない。...

    DOI 医中誌

  • 腹膜転移した鼻腔原発悪性黒色腫の1例

    林 真路, 丸山 浩高, 関谷 正徳, 江口 武彦, 藤岡 憲 日本臨床外科学会雑誌 70 (5), 1536-1540, 2009

    ...症例は56歳,男性.2007年2月に左鼻出血で当院耳鼻科を受診し,左副鼻腔に10mm大の腫瘍を指摘された.精査にて遠隔転移のない左中鼻甲介悪性黒色腫と診断された.重粒子線治療(炭素イオン線57.6GyE/16回)および化学療法(DTIC,ACNU,VCR×5クール)が施行され,CRと判定されていた.2007年12月,下腹部痛のために施行されたCT検査で,左腹部5cm大の腫瘤を指摘された.2008年2...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献17件

  • 眼窩下壁吹き抜け骨折に対する鼻内法整復術

    比野平 恭之 頭頸部外科 19 (1), 19-23, 2009

    ...<br>視野と操作性を確保するため粘膜下下鼻甲介骨切除を行い,鼻中隔の彎曲があれば矯正する。経中鼻道的に上顎洞を大きく開放し,眼窩内容の逸脱が高度な場合は経下鼻道アプローチを追加する。上顎洞内に逸脱した眼窩内容に陥入,癒着する骨片を摘出し,眼窩内容を鉗子や吸引管で鈍的に持ち上げる。眼球運動障害改善度を眼球牽引試験で確認する。症例によりバルーンで眼窩底を4~6日間挙上する。...

    DOI 医中誌 参考文献15件

  • 鼻甲介経由の上顎洞手術

    小笠原 寛, 井之口 豪 頭頸部外科 18 (1), 91-95, 2008

    Since 1985 endoscopic sinus surgery has been carried out by middle meatal antrostomy after temporarily separating the mucosa of the inferior turbinate. The mucosa of the inferior turbinate is …

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献11件

  • 花粉症に対するプランルカスト飛散前投与開始の効果

    平井 良治, 山内 由紀, 久松 建一, 牧山 清, 小山 英明, 木島 太郎, 村田 かおる 耳鼻咽喉科展望 50 (6), 440-444, 2007

    ...飛散前投与開始群は飛散開始後投与開始群に比べて統計学的有意差はないものの, くしゃみ, 鼻汁, 鼻閉, 下鼻甲介粘膜腫脹, symptom medication score (SMS) のスコアがいずれも低かった。特に花粉飛散開始初期において, 飛散前投与開始群は飛散開始後投与開始群に比べ自覚症状および下鼻甲介粘膜腫脹が抑制されていた。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • <I>Conidiobolus coronatus</I>による Entomophthoromycosisの1例: 中国での第1例目の報告

    楊 秀敏, 杉田 隆, 比留間 政太郎, 池田 志斈 日本医真菌学会総会プログラム・抄録集 51 (0), 104-104, 2007

    ...現症:右鼻腔より下鼻甲介に腫脹を認め、鼻全体より頬部、上口唇にかけて高度の腫脹と変形を認める。血液・生化学的検査は正常、頭部X 線検査で骨に異常無く、CT検査では、上額部、鼻腔の炎症性変化で、endoscopeの検査で腫瘍性病変はなかった。...

    DOI

  • 蓄膿症および鼻ポリープを伴う慢性副鼻腔炎の馬1例

    和田 枝実子, 島田 章則, 澤田 倍美, 森田 剛仁, 佐藤 加奈子, 辻野 久美子, 日笠 喜朗, 天谷 友彦 日本獣医師会雑誌 59 (2), 112-115, 2006

    ...鼻腔内の触診により右鼻腔内前縁に親指大の腫瘤が触知され, さらに腫瘤は鼻孔より突出するまでに増生伸長し, 鼻汁の排出も継続してみられた.また, 前頭部の膨隆も現れた.病理解剖の結果, 肉眼的に右鼻腔内において背鼻甲介粘膜がその全域 (縦2.5cm, 横7cm, 全長25cm) にかけて高度に肥厚するとともに, 黄色ゼリー状を呈しており, 末端部の肥厚部位は腫瘤状の形態を示し, 外鼻孔より突出していた...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献8件

  • オフィスサージャリーの適応と限界―鼻・副鼻腔領域―

    佐藤 公則 日本耳鼻咽喉科学会会報 109 (12), 807-812, 2006

    ...<br>鼻•副鼻腔疾患のOSの適応と限界を決定する重要な条件の一つは,術後の出血にどう対応できるかである.この点から比較的侵襲が少なく,術後出血などの可能性が少ない手術がOSの適応になる.レーザーによる下鼻甲介粘膜焼灼術,非観血的鼻骨骨折整復術,鼻茸摘出術,鼻•副鼻腔手術後の補正手術,副鼻腔嚢胞開窓術などがOSの良い適応になる.さらに鼻内篩骨洞手術程度が,医師も患者も比較的安心してできる限界といえる...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献6件 参考文献11件

  • 鼻甲介後端部よりの後鼻出血症例

    佐伯 修 耳鼻と臨床 51 (1), 42-45, 2005

    ...これらの鼻出血のうち、鼻腔深部外側方向からの出血で、出血個所を左下鼻甲介後端部と推測して、その止血にHunnicuttの方法と電気凝固、および圧迫タンポンによる治療を試みて、幸いに治癒した症例を経験した。同じ鼻出血でも症例により、出血部位と破綻した血管の種類を推測して、慎重に治療を進める必要があると思われた。...

    DOI 医中誌

  • 睡眠時無呼吸症候群と耳鼻咽喉科治療

    榎本 冬樹 順天堂医学 51 (3), 304-310, 2005

    ...実際は鼻性・中咽頭性による閉塞が多く鼻中隔彎曲矯正術・下鼻甲介切除術・口蓋扁桃摘出術・口蓋垂軟口蓋咽頭形成術uvulo-palato-pharyngoplasty (UPPP), 舌正中部分切除がおこなわれ, 最重症例, 中枢性SASに対しては気管切開を施行している....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献14件

  • 耳鼻咽喉科・頭頸部領域の先端技術・先進手術

    池田 勝久 順天堂医学 51 (1), 25-33, 2005

    ...鼻科学では, 花粉症・アレルギー性鼻炎に対して多様なニーズに応える治療を提供すべく, 軽症-中等症にはアルゴンプラズマ凝固装置やレーザーを使った日帰り・短期入院手術, 重症・難治症例には新しい手術的治療法として下鼻甲介粘膜減量と選択的後鼻神経切断術を実施している. さらに, あらゆる良性の鼻・副鼻腔疾患に対して低侵襲な内視鏡的副鼻腔手術を標準的手術として導入・確立している....

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 鼻甲介蜂巣によるきゅう覚障害2例

    西山 康之, 西山 彰子 耳鼻咽喉科臨床 97 (10), 863-869, 2004

    Two cases of olfactory disturbance caused by large concha bullosa were reported. Severe stenosis of the olfactory cleft caused by concha bullosa swelling was revealed through coronal scanning by …

    DOI

  • 硬口蓋が未手術であった右側口唇口蓋裂成人症例に対する顎裂部骨移植術の適用

    飯野 光喜, 佐々木 知一, 幸地 省子, 福田 雅幸 Journal of Japanese Cleft Palate Association 29 (3), 316-321, 2004

    ...右側口唇顎口蓋裂.初診時口腔内所見は,口唇と軟口蓋は閉鎖されていたが,硬口蓋・顎裂は未手術で口蓋中央部に大きな披裂が認められた.披裂閉鎖の目的で通常の顎裂部骨移植術に準じた手術を行なった.顎裂部唇側粘膜骨膜の切開・剥離に引き続き顎裂近遠心両側の粘膜骨膜を前方から披裂部後端まで剥離し,それぞれ鼻腔側と口腔側に切開後両側の粘膜骨膜を縫合して鼻腔底と口蓋を形成した.この際,肥大して披裂部に嵌入していた下鼻甲介下部...

    DOI 医中誌 参考文献16件

  • 山梨県の民家で発見されたニホンオオカミ頭蓋の骨学的および画像解析学的検討

    遠藤 秀紀, 酒井 健夫, 伊藤 琢也, 鯉江 洋, 木村 順平 日本野生動物医学会誌 9 (2), 109-114, 2004

    ...加えて,CTスキャンによる画像解析の結果,鼻甲介の,背,中,腹の3つの部位が確認され,イヌと同様に鼻甲介が鼻腔内で複雑な構造を備えていることが明らかとなった。また,CT画像上で,明瞭な鼻中隔軟骨や背腹方向に狭い前頭洞が観察された。これらのCTの画像データは,ニホンオオカミの嗅覚機能の議論に貢献するものと思われる。...

    DOI Web Site 被引用文献6件 参考文献14件

  • <原著> 鼻粘膜におけるInsulin-Like Growth Factor-I (IGF-I) のmRNAの発現

    黄 淳一, 中島 司, 久松 健一, 三井 和浩, 村上 嘉彦 山梨医科学雑誌 19 (1), 33-41, 2004

    ...対症としては,鼻ポリープ,鼻アレルギー患者の下鼻甲介,及び肥厚性鼻炎の患者の下鼻甲介もちいた。さらに,鼻ポリープにおけるIGF-IのmRNAの発現が,局所適用性副腎皮質ステロイドであるプロピオン酸フルチカゾン(FDP)の投与によりその発現が抑制されうるかを半定量的RT-PCR法を用いて検討した。...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 鼻甲介粘膜処理用超音波ブレードの開発

    鈴木 賢二, 澤田 健, 早野 嘉晃, 八木沢 幹夫, 西村 忠郎 日本鼻科学会会誌 42 (4), 329-332, 2003

    Two ultrasonic surgical systems, SonoSurg<sup>®</sup> (Olympus) and Harmonic Scalpel<sup>®</sup> (Johnson and Johnson), are frequently used for general chest and abdominal endoscopic surgery. …

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献8件

  • 鼓膜癒着を伴う耳手術症例に対する鼻粘膜移植部位の病理組織学的検討

    永瀬 大, 松井 和夫, 竹村 栄毅, 窪田 哲昭 昭和医学会雑誌 63 (2), 211-221, 2003

    ...癒着を伴った真珠腫性中耳炎の新鮮例, 鼓膜の癒着を伴った再手術例に対し, 再癒着を防止するために鼓膜癒着部の中耳粘膜欠損部に下鼻甲介粘膜を移植した.段階手術を行った症例で下鼻甲介粘膜を移植した部位の中耳粘膜組織を光学および電子顕微鏡にて観察した.また移植前の下鼻甲介粘膜, 非癒着部の中耳粘膜と比較し組織形態学的に検討した.段階手術を施行した29例全例に対して第二次手術時に鼻粘膜移植部位の組織を一部採取...

    DOI Web Site 医中誌

  • 神経内分泌顆粒を有する鼻腔悪性腫瘍4例

    森川 敬之, 吉原 俊雄, 後藤 さよ子, 河野 聖美 耳鼻と臨床 49 (2), 111-117, 2003

    ...中鼻甲介と鼻中隔の間に存在するポリープ様腫瘤の免疫組織学的検査はNSE、S-100、EMA、CKが陽性で、神経内分泌癌と診断した。症例2は83歳、女性。主訴は右鼻出血、嗅覚低下。右総鼻道に充満する赤褐色腫瘤の免疫組織学的検査にてNSE、S-100が陽性で、嗅神経芽細胞腫と診断した。症例3は73歳、男性。主訴は右鼻閉、鼻出血。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • スギ花粉症に対する下鼻甲介化学剤手術の長期治療効果

    西山 耕一郎, 八尾 和雄, 井口 芳明, 山本 一博, 鈴木 立俊, 佐藤 賢太郎, 岡本 牧人 日本鼻科学会会誌 41 (1), 36-40, 2002

    Since 1986, we have conducted chemosurgery using trichloracetic acid (TCA) on nasal turbinates to treat nasal allergy. We studied long-term treatment results measuring kallikrein activity in nasal …

    DOI 医中誌 参考文献20件

  • ヒューマンインフォメーション  鼻周期の長時間計測と解析

    星野 聖 映像情報メディア学会誌 56 (11), 1841-1844, 2002

    小型軽量プロペラの回転速度により左右別々に鼻呼気を計測する装置を試作し, 鼻呼吸量の優位側反転の現象と, 鼻周期の日周性を長時間計測した.2変数の多変量自己回帰モデルにより解析した結果, 一側の強固なりズム性や, 総呼吸量が変化する時の左右差などが観察された.

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献7件

  • マイクロデブリッダーを用いた下鼻甲介切除術

    宮澤 享司, 星野 通隆, 伊藤 篤, 高橋 正克, 大賀 真紀, 杉浦 彩子, 中島 務 耳鼻咽喉科臨床 95 (11), 1113-1119, 2002

    Using an endoscopic shaver, we performed global turbinectomy of the inferior nasal turbinate mucosa for 31 patients (20 males and 11 females, aged 14-68 years) with hypertrophic rhinitis refractory …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻内手術  術前後のケアマネジメントと術後経過

    森山 寛 耳鼻咽喉科展望 45 (2), 150-160, 2002

    ...この好酸球浸潤の病態は浮腫状の多発性の鼻茸が, 中鼻道, 中鼻甲介, 嗅裂にみられ下鼻甲介に病変はほとんど見られず, 洞内は浮腫状の粘膜で, ときに粘稠性のにかわ (膠) 状の分泌物 (ムチン) の貯留を認めるなどの特徴を示す。このような副鼻腔粘膜に好酸球 (活性化) が著明に浸潤し鼻茸を合併した副鼻腔粘膜病変は, 好酸球性副鼻腔炎あるいは好酸球関連副鼻腔炎と呼ばれる。...

    DOI 医中誌

  • 鼻甲介前方切除術に関する臨床的研究

    飛田 正, 三島 陽人, 加瀬 康弘, 飯沼 壽孝 日本耳鼻咽喉科学会会報 104 (6), 663-667, 2001

    Introduction: Minimal cross-sectional areas situated at the anterior end of the inferior turbinate have the most influence on nasal patency. To improve persistent nasal obstruction, 2 types of …

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献2件 参考文献23件

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