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検索結果 3,670 件

  • がん化学療法中の高齢びまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者の便秘予防に向けたセルフケア支援

    六戸部,香里, 磯見,智恵, 繁田,里美, 月田,佳寿美, 医学部附属病院, 看護学領域 臨床看護学分野, Mutobe,Kaori, Isomi,Chie, Shigeta,Satomi, Tukida,Kasumi, University of Fukui Hospital, Department of Clinical Nursing,Division of Nursing,Faculty of Medical Sciences,University of Fukui 福井大学医学部研究雑誌 24 [1]-[12], 2024-03-01

    ...本研究ではがん化学療法を受ける高齢びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫 ( 患者へのセルフケアを活かした排便コントロールの支援計画を作成し,その有効性を検討することを目的とした 。2 名の参加者に対し作成した支援計画に沿って看護実践し,内容をセルフケアの視点で分析した。...

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  • グロムス腫瘍内に認めた血管内大細胞型B細胞リンパ腫(IVLBCL)の1例

    髙橋 秀悟, 滝 哲郎, 多根 健太, 小池 悠太郎, 村田 翔平, 三好 智裕, 鮫島 譲司, 青景 圭樹, 石井 源一郎, 坪井 正博, 元井 紀子 肺癌 64 (1), 55-56, 2024-02-20

    <p>血管内リンパ腫(IVL)は節外リンパ増殖性疾患の稀なサブタイプである.非常に稀であるが,固形腫瘍内にIVLを認める例が報告されている.今回,我々はグロムス腫瘍内にIVLを認めた1例を経験したので報告する.</p>

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  • 胸腺腫術後再発治療後に難治性下痢症として発症したGood症候群の1例

    堀口 寿里安, 大竹 宗太郎, 福冨 寿典, 小山 孝彦 肺癌 64 (1), 50-54, 2024-02-20

    ...tomographyで胸膜播種が疑われる所見を認めた.化学療法を実施後,X+15年に播種巣切除術を施行し,胸腺腫の播種と診断した.術後経過は良好であったが,術後4カ月目から1カ月で5 kgの体重減少を伴う慢性下痢症が出現した.精査で下痢の原因は特定できず,整腸剤や止痢剤で治療したが遷延した.偶発的に発見された早期食道癌に対して内視鏡的粘膜下層剥離術後に誤嚥性肺炎・敗血症を発症した.精査で低γグロブリン血症,B細胞...

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  • 新生児スクリーニング検査で同定されたB細胞欠損症

    松本 昂之, 西村 豊樹, 山元 綾子, 澤田 浩武, 盛武 浩 日本免疫不全・自己炎症学会雑誌 3 (1), 16-20, 2024-02-02

    ...deficiency:BCD)を同定した.症例はkappa-deleting recombination excision circles(KRECs)が低値を示し精査対象となった.当科で行った複数回のCD 19陽性B細胞の測定で,一貫してB細胞割合が2%未満でありBCDの診断に至った.診断後は免疫グロブリン補充療法を行いながら,1歳5か月となる現在まで重篤な感染症を合併することなく経過している....

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  • 抗レトロウイルス療法による免疫再構築により消失したHIV関連EBV陽性粘膜皮膚潰瘍

    有馬 直佑, 藤崎 真由, 中別府 聖一郎, 島 晃大, 林田 真衣子, 鎌田 勇平, 中村 大輔, 吉満 誠, 橋口 照人, 東 美智代, 谷本 昭英, 大島 孝一, 石塚 賢治 臨床血液 65 (1), 13-17, 2024

    ...倦怠感や体重減少の精査のため実施した下部消化管内視鏡検査で回盲部潰瘍を認め,生検でびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断された。その後の精査中にニューモシスチス肺炎を併発し,後天性免疫不全症候群(AIDS)の合併が判明した。...

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  • Philadelphia染色体陰性急性リンパ芽球性白血病の晩期再発に対するinotuzumab ozogamicinおよびCAR-Tのsequential療法

    水谷 陽, 草壁 信輔, 福島 健太郎, 村上 拓, 濱田 雅隆, 長谷川 千紘, 水田 惠美子, 山口 優太, 中井 りつこ, 倉重 隆明, 日野 彬央, 上田 智朗, 藤田 二郎, 宮村 能子, 保仙 直毅 臨床血液 65 (2), 78-83, 2024

    ...<p>症例は25歳女性,約10年前にB細胞性急性リンパ芽球性白血病治療後経過観察中であったが,末梢血芽球出現のため紹介となった。骨髄検査と合わせ,再発と診断された。白血病は化学療法抵抗性であり,キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法(tisagenlecleucel, Tisa-cel)を行う方針としてリンパ球採取を実施した。...

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  • <i>ALK</i>融合遺伝子を伴う造血器腫瘍

    大野 仁嗣 Tenri Medical Bulletin 26 (1), 32-53, 2023-12-25

    ...リンパ腫(LBCL)は,びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫全体の1%未満を占めるに過ぎないが,免疫芽球・形質芽球様の細胞形態を特徴とする.t(2;17)(p23;q23)/<i>CLTC</i>::<i>ALK</i>を伴うALK陽性LBCLは,ALK IHCで細胞質顆粒状染色パターンを示す.inv(2)(p23q13)/<i>RANBP2</i>::<i>ALK</i> を伴う急性骨髄性白血病(AML...

    DOI Web Site Web Site 参考文献79件

  • 腫瘤が完全に消失するまでの経過を経胸壁心エコー図検査で観察できた巨大心臓原発性悪性リンパ腫の1例

    根本 咲, 清水 哉, 長野 恭之, 長野 いづみ, 成田 健太郎, 小沼 清治, 大塚 喜人 超音波検査技術 48 (6), 587-594, 2023-12-01

    ...れを自覚し,近医循環器内科を受診した.TTEで心臓腫瘤を認め当院に紹介となった.TTEで右房右室にかけて112×64 mmの辺縁不整,内部エコー不均一な腫瘤を認めた.腫瘤は三尖弁を巻き込み,弁尖の可動性は制限され,三尖弁狭窄の状態を呈していた.また右心系だけではなく,大動脈周囲,左心系房室間溝,左房後壁側にも充実性のエコー像を認めており,広範囲で巨大な腫瘤であった.心臓腫瘤生検で,びまん性大細胞型B細胞...

    DOI Web Site 医中誌

  • 陰囊がんと鑑別を要した扁平コンジローマ

    竹内 聡, 石倉 侑, 米田 玲子, 隅田 幸佑, 中原 剛士 西日本皮膚科 85 (6), 437-438, 2023-12-01

    ...追加の免疫組織化学染色では肥厚した表皮の比較的浅層に抗 Treponema pallidum 抗体が陽性で(<b>図 2 c</b>),細胞間に多数の菌体様構造がみられた(<b>図 2 d</b>)。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 頚部傍脊椎領域原発悪性リンパ腫に対し椎弓形成術を施行した小児の1例

    飯田 暁人, 濱中 秀昭, 黒木 修司, 比嘉 聖, 永井 琢哉, 黒木 智文, 日髙 三貴, 帖佐 悦男 整形外科と災害外科 72 (4), 735-738, 2023-09-25

    ...【症例】12歳,男児.1か月前より頚部痛あり,徐々に上肢麻痺(MMT3),巧緻運動障害が出現し紹介となった.MRIでC3-6の椎体から椎弓にかけての腫瘍性病変と脊髄腫大を認めた.受診翌日にC3-6の椎弓形成を行い,前駆B細胞性リンパ芽球性リンパ腫と診断された.小児科にて化学療法施行後,C3-6に対し陽子線を18 Gy照射した.現在術後4年で麻痺なく,寛解を維持している.最終観察時C2-7角は11度であった...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • ANCA関連血管炎—最近の診療の進歩を中心に—

    藤元 昭一 脈管学 63 (5), 75-83, 2023-08-10

    ...最近,CD20抗原陽性B細胞に対する抗体製剤であるリツキシマブや選択的C5a受容体拮抗薬であるアバコパンの有用性が示されてきた。また,副作用の観点から,グルココルチコイド投与量をできるだけ少なくすることも可能となってきている。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 急速に増悪し形質転換した胃原発濾胞性リンパ腫の1例

    井上 裕太, 大瀬 貴之, 吉江 智郎, 日笠 雄太, 二井 諒子, 阿部 哲之, 家本 孝雄, 林 宏樹, 山本 侑毅 日本消化器病学会雑誌 120 (5), 423-432, 2023-05-10

    ...<p>症例は79歳男性.胃角部大弯に10mm大で発赤調の表面陥凹型様病変を認め,胃原発濾胞性リンパ腫と診断した.PET-CTで縦隔リンパ節の集積を認めたが,腫瘍量が少なく無治療経過観察の方針とした.8カ月後に胃内のリンパ腫病変が多発増大し,十二指腸乳頭部口側に潰瘍形成をともなう腫瘤を認めた.びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫へ形質転換したと診断し,化学療法を施行した.治療後は55カ月間再発なく経過している...

    DOI PubMed 医中誌

  • 造影超音波検査が有用であった肝原発DLBCLの1例

    手嶋 翔一朗, 西浦 哲哉, 小林 真未, 藤田 寿之, 牧野 謙二, 長岡 進矢, 三浦 史郎, 伊東 正博 医学検査 72 (2), 272-280, 2023-04-25

    ...腫瘍生検により肝原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma;以下DLBCL)と診断された。DLBCLの肝原発病変は非常に稀であり未だ報告数が少ないのが現状である。今回,造影超音波検査が診断に有用であったDLBCLの症例を経験したので報告する。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 経胸壁心エコー図検査で治療経過を観察した心臓悪性リンパ腫の5例

    森下 真由美, 阿部 幸雄, 松村 嘉起, 渡辺 理瑠, 福田 夏未, 蛭子 知香, 森田 智宏, 奥村 真弓, 榊原 弘光, 松下 容子, 仲川 暁子, 大原 理恵子, 横田 重樹 超音波検査技術 48 (2), 167-174, 2023-04-01

    ...<p>当院において20年間で5例の心臓悪性リンパ腫を経験した.全例がびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B cell lymphoma: DLBCL)であった.発見の契機は全例で胸部CT検査であり,孤立性の心臓腫瘍は2例であった.腫瘍の存在部位は心室中隔が1例,4例は右房自由壁側で,そのうち1例では右房から右室にわたる自由壁側に存在し,三尖弁輪後尖を巻き込むように認められた....

    DOI Web Site 医中誌

  • 甲状腺びまん性大細胞型B細胞リンパ腫による高度気道狭窄に対してステロイド投与が著効した1例

    生田 理紗, 古川 一隆, 林 邦雄, 松塚 文夫 日本病院総合診療医学会雑誌 19 (2), 105-109, 2023-03-31

    ...第4病日のCTで腫瘤は50 mm大まで著明に縮小し,その後の細胞診にて甲状腺びまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断された。R-CHOPを6コース施行したところ,頸部腫瘤はほぼ消失し,現在5年経過も寛解を維持している。甲状腺悪性リンパ腫は急速な頸部腫脹で発症することがあるが,自験例では超音波検査が早期診断に寄与し,ステロイド投与が呼吸困難の改善に有効であった症例であり,文献的考察を加えて報告する。...

    DOI 医中誌

  • 消化管悪性リンパ腫治療における消化管関連合併症の検討

    齊木 祐輔, 神野 正敏, 新井 文子 日本腹部救急医学会雑誌 43 (3), 641-646, 2023-03-31

    ...<p>消化管原発リンパ腫の頻度は高く,組織型はびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma:以下,DLBCL)が最多である。DLBCLは早い経過で進行し,消化管に病変を有する場合は発症時および化学療法後に穿孔や出血など重篤な消化管合併症をきたしうる。消化管原発DLBCLを中心に当院における症例データを検討し,文献的考察を交えて現状のレビューを行った。...

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  • Pegfilgrastimによる薬剤性大動脈炎を合併した脾原発B細胞性リンパ腫の1例

    髙田, 尚志, 田中, 康博, 田村, 啓人, 岡, 智子, 直川, 匡晴 日本赤十字社和歌山医療センター医学雑誌 40 39-45, 2023-03-01

    ...症例は57歳男性.X年2月頃より急激に貧血が進行し, computed tomography (CT)検査で脾腫を認めた.脾摘で脾原発B細胞性リンパ腫と診断された.同年4月より抗癌剤治療を開始し2コース目を施行後,pegfilgrastimを投与した.投与8日後より38℃台の発熱が出現(第1病日), 第3病日に当院救急外来を受診した.血液検査で炎症反応高値, 造影CT検査で大動脈周囲に軟部組織陰影を...

    機関リポジトリ 医中誌

  • リンパ腫の診断と分類の変遷

    新野 大介 島根大学医学部紀要 45 1-10, 2023-03

    リンパ腫はリンパ球に由来する腫瘍の総称であるが、他の腫瘍と比べて亜型が多く、分類が複雑である。現在、リンパ腫の診断には2017 年に発表されたWHO 分類(第4版改訂)が広く使用されているが、WHO 分類第5版は2022 年8月3日に公開されており、今後第5版が使用されていくだろう。過去60 年間には多くの分類法が提唱されてきた。そのようなリンパ腫の分類の変遷についてはしばしばreviewがなさ…

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 診断に苦慮した心タンポナーデを合併した節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型の1例

    福西 雅俊, 佐藤 麻美, 久島 幸穂, 小林 亮太, 後藤 浩実, 西川 幹人, 及川 達也, 吉田 一郎, 三浦 千砂子, 三浦 一郎, 若狭 健太郎 心臓 55 (2), 162-171, 2023-02-15

    ...<p> 悪性リンパ腫の組織型で最も多いのはびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)であり,節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型(ENKL)は非常に稀で予後不良である.我々は心タンポナーデを合併したENKLの1例を経験したので報告する....

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  • 急激な経過をたどった急性リンパ性白血病合併妊娠の1例

    吉田 篤史, 澤田 雅美, 布出 実紗, 大門 篤史, 永昜 洋子, 杉本 敦子, 藤田 太輔, 三好 拓児, 大道 正英 産婦人科の進歩 75 (1), 93-99, 2023-02-01

    <p>妊娠中に急性白血病を発症することはきわめてまれである.今回われわれは,妊産婦死亡に至った急性白血病合併妊娠の1例を経験したので報告する.症例は,45歳,2妊1産の経産婦であった.鼻出血を主訴に来院し,リンパ性白血病と診断され,同時に妊娠17週であることが判明した.著明な血小板数低下と貧血を認め,DICの状態であったため,輸血と化学療法を優先し,血液データの改善を待って人工妊娠中絶の方針とな…

    DOI Web Site 医中誌

  • 化学療法が著効して形成された胃脾瘻孔を介して消化管出血をきたした脾原発悪性リンパ腫の1例

    佐野 智弥, 宮下 正寛, 山口 大輝, 山本 匠, 三浦 拓也, 江口 真平, 西村 潤也, 大河 昌人, 田中 宏, 上西 崇弘 日本腹部救急医学会雑誌 43 (1), 101-104, 2023-01-31

    ...上部消化管内視鏡検査で胃体中部大弯側に巨大な粘膜下腫瘍を認め,生検でびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断された。化学療法により病変は縮小したが,治療開始51日目に吐血し出血性ショックに陥った。腹部CT像で悪性リンパ腫の胃穿破による消化管出血が疑われたが,内視鏡所見で胃脾瘻孔部が大きく止血困難なため緊急手術を行った。...

    DOI Web Site 医中誌

  • コアトラップ付き穿刺針を用いたEBUS-TBNAで診断し,気道ステント留置後に化学療法を行った悪性リンパ腫の1例

    川﨑 樹里, 中山 雅之, 山本 真一, 辻 賢太郎, 新井 直人, 新井 郷史, 山内 浩義, 金井 義彦, 坂東 政司, 萩原 弘一 気管支学 45 (1), 66-71, 2023-01-25

    ...し,胸部CTで前縦隔に6 cm大の腫瘤を認め,気管分岐部が狭窄していた.気管支鏡検査を施行し,気管分岐部前方でViziShot2<sup>Ⓡ</sup> 22 G針を用いてEBUS-TBNAを複数回行ったが微小検体しか得られなかった.診断を急ぐ必要があり,コアトラップ付きEchoTip ProCore<sup>Ⓡ</sup> 22 G針に代えて穿刺したところ,良好な組織検体が採取できた.組織診断はB細胞性...

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  • 多発転移の一部として気管気管支転移を認めたマントル細胞リンパ腫

    北村 直也, 田邊 慶太郎, 明元 佑司, 嶋田 喜文, 尾嶋 紀洋, 本間 崇浩, 野口 映, 土谷 智史 気管支学 45 (1), 59-65, 2023-01-25

    ...</b>びまん性大細胞型B細胞リンパ腫などの悪性リンパ腫が気管気管支に転移することが知られており,その進展形式はびまん性粘膜下浸潤を呈することが多い.一方,マントル細胞リンパ腫(mantle cell lymphoma:MCL)が気管気管支に転移し,孤立性結節の所見を呈するのは稀である.<b>症例....

    DOI 医中誌

  • 診断に難渋した肺原発リンパ腫様肉芽腫症の一例

    山本 耕三, 桑原 元尚, 山本 聡, 高瀬 ゆかり, 竹下 盛重 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (1), 64-68, 2023-01-15

    ...で左肺下葉に9 cm大の腫瘤を認めた.腫瘍マーカーはIL-2Rのみ1310 U/mlと高値であった.気管支鏡検査で確定診断は得られなかった.血液検査で炎症反応を認めており肺膿瘍が疑われ抗生剤治療が行われたが,1ヵ月後のCTで腫瘤は増大傾向にあり当科紹介となった.診断,治療目的に手術を施行したが肺門部が強固に癒着しており生検のみで終了した.病理診断はEBV陽性リンパ腫様肉芽腫症でありびまん性大細胞型B細胞...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 早期治療が奏効した心臓悪性リンパ腫の2例

    江口 実佑, 梅谷 健, 柿崎 有美子, 飯野 昌樹, 中島 雅人 心臓 55 (1), 63-70, 2023-01-15

    ...</p><p> 症例1は65歳男性.呼吸困難を認め前医入院した.心臓超音波検査にて右房内を占拠する巨大腫瘤性病変を認め当院へ転院となった.CT検査にて腫瘍は上大静脈から右房を占拠し,右室にまで進展していた.上大静脈症候群を合併しており,準緊急外科治療を行い,右房内腫瘤摘出術を施行した.術中組織より,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の診断となった.術後経過は良好で,早期の化学療法を開始し,...

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  • 特異な画像所見を呈したprimary mediastinal large B-cell lymphoma, spindle cell variant

    大野 沙耶香, 田中 宏明, 林 清人, 清水 亮, 桑野 秀規, 鈴木 良夫 臨床血液 64 (1), 30-34, 2023

    ...悪性リンパ腫よりは胸腺がんないし高グレードの浸潤性胸腺腫が疑われ,超音波気管支鏡ガイド下針生検,CTガイド下針生検を施行したが診断に至らず,胸腔鏡下縦隔腫瘍生検により紡錘形細胞を呈する縦隔原発大細胞型B細胞リンパ腫(PMBL)の診断となった。針生検検体を後ろ向きに検討すると,挫滅と考えられた組織の一部は紡錘形細胞からなるリンパ腫細胞であったと考えられた。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 初回化学療法後に膵液瘻と腹膜炎を発症したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫

    香月 健吾, 中嶋 ゆき, 穐本 昌寛, 佐久間 敬之, 松村 彩子, 宮崎 拓也, 前田 晃樹, 澤住 知枝, 藤澤 信, 中島 秀明 臨床血液 64 (2), 125-129, 2023

    ...体重減少と腹痛を契機に行ったCTで,後腹膜に20 cm大の巨大腫瘤を認め,生検でびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫と診断した。75%CHP療法施行後に急性腹症を発症し,CTで汎発性腹膜炎と診断した。腹水中のアミラーゼは高値であり,治療開始前のCTで膵臓への浸潤が疑われており,腫瘍縮小による膵液瘻が考えられた。腹水培養で腸内細菌が検出され,消化管穿孔の合併も示唆された。...

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  • 悪性リンパ腫に対する造血幹細胞移植;変わりゆく位置づけ

    篠原 明仁 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 12 (2), 94-102, 2023

    ...びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)においてはpolatuzumab vedotin,ホジキンリンパ腫と末梢性T細胞リンパ腫においてはbrentuximab vedotinがそれぞれの病型の初回治療の一部に採用されるようになり,またDLBCLについては再発・難治性症例に対してCAR-T細胞療法も導入されるようになった。...

    DOI Web Site 参考文献54件

  • 形質芽球性骨髄腫と類似した臨床像を呈した形質芽球性リンパ腫

    中谷 綾, 長手 泰宏, 戸田 淳, 山下 勇大, 廣瀬 由美子, 森 清, 柴山 浩彦 臨床血液 64 (4), 260-264, 2023

    ...PBLは,B細胞抗原の発現を欠きながら形質細胞の表現型を示すアグレッシブB細胞性リンパ腫である。腫瘍細胞形態は形質芽球様であり,多発性骨髄腫のサブタイプである形質芽球性骨髄腫との鑑別は難しい。免疫表現型や臨床経過は酷似している。本症例は多発骨病変,M蛋白が認められ,多発性骨髄腫と酷似する臨床所見であったため診断に苦慮した。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 免疫性血小板減少症の病態と治療

    柏木 浩和 臨床血液 64 (5), 397-405, 2023

    ...特にSyk阻害薬であるfostamatinibはマクロファージとB細胞の活性を抑制し,欧米では既に他剤無効のITP症例に対して承認されている。またCOVID-19ワクチン接種が広く行われるようになり,ITPの新規発症あるいは増悪が注目されている。...

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  • 全身性エリテマトーデスの病態の進歩と治療の最前線

    西見 慎一郎, 矢嶋 宣幸 昭和学士会雑誌 83 (3), 181-189, 2023

    ...従来,副腎皮質ステロイドを中心としたものが使用されてきたが,近年生物学的製剤を含む免疫抑制薬の発展が目覚ましく併用されており良好な成績をおさめている.ヒドロキシクロロキンはヨーロッパリウマチ学会のリコメンデーションでは,全例HCQを投与することが推奨された.ミコフェノール酸モフェチルはループス腎炎の寛解導入治療薬としてシクロホスファミドと差がないことが証明されており治療の主流になりつつある.また,B細胞系...

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  • びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の中枢神経系再発リスク評価および対策

    宮崎 香奈 臨床血液 64 (6), 490-496, 2023

    ...<p>びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の予後はrituximab導入により劇的な改善をもたらした。しかしながら中枢神経系(CNS)再発をきたすと極めて予後不良であることから,CNS再発をいかに低減させることができるか,重要なclinical questionが残っている。CNS再発予後予測モデルとしてCNS-International Prognostic Indexが同定された。...

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  • 低血糖を合併したGAPDH高発現びまん性大細胞型B細胞リンパ腫

    平野 志帆, 岩越 朱里, 今橋 伸彦, 酒井 晃太, 平野 大希, 鈴木 康裕, 足立 達哉, 永井 宏和, 飯田 浩充 臨床血液 64 (7), 608-613, 2023

    ...低血糖,脾腫,傍大動脈リンパ節腫脹の精査目的に当科紹介となり,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma, DLBCL)と診断された。入院後,遷延性低血糖の治療に難渋したが,リンパ腫に対し化学療法を施行したところ低血糖が改善した。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 遺伝性血栓症の病態解析―Bedside to Bench―

    森下 英理子 日本血栓止血学会誌 34 (4), 468-479, 2023

    ...分子病態解析にてFV p.Tyr1989CysはFV Nara(FV p.Trp1920Arg)と類似しており,さらにリン脂質結合能の低下をもたらす可能性が推測された.筆者らが経験した世界初の先天性ヘムオキシゲナーゼ-1(HO-1)欠損症患児は,広範な生体防御機構の機能異常と著明な血栓形成による多臓器不全を認めた.そこで筆者らは,①患者末梢血単球より作成したEpstein-Barrウイルス形質変換B細胞...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献54件

  • EBV陽性リンパ増殖性疾患の診断と管理

    新井 文子 臨床血液 64 (8), 764-771, 2023

    ...<p>Epstein-barr virusはB細胞のみならず,T, NK細胞の不死化の原因となり,かつ遺伝子変異導入を誘導することでリンパ系腫瘍(EBV-positive lymphoproliferative disorders, EBV-LPDs)の発症に寄与する。B細胞性EBV-LPDs(B-EBV-LPDs)は免疫不全を背景に発症する。...

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  • 再発・難治性多発性骨髄腫治療の最適化

    伊藤 薫樹 臨床血液 64 (9), 1074-1082, 2023

    ...本邦では,B細胞成熟抗原を標的としたキメラ抗原受容体T細胞治療が承認され,二重特異抗体や抗体薬物複合体などの新たな治療薬の開発が進行中である。再発難治性骨髄腫に対する最適な治療シークエンスを決定することは困難であるが,臨床試験のエビデンスに基づいて個々の症例に適用していくことが重要である。本教育講演では,再発難治性骨髄腫治療の各治療期におけるエビデンスに基づいた最適な治療選択の枠組みを議論したい。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 切除生検が有用であった肛門管原発びまん性大細胞性B細胞リンパ腫の1例

    穐山 竣, 横田 満, 森川 彰貴, 岡部 道雄, 北川 裕久, 河本 和幸 日本臨床外科学会雑誌 84 (4), 620-626, 2023

    ...マーカーが陽性であり,肛門管原発びまん性大細胞性B細胞リンパ腫の診断に至った.化学療法(R-THPCOP療法)を施行し,2コース後のCT評価で完全奏効が得られた.消化管悪性リンパ腫の治療は,悪性リンパ腫に準じて化学療法が第一選択となる.リンパ腫病変は比較的柔らかく上皮が消退していることもあるため,内視鏡生検で確定診断に至らない場合には自験例のように切除生検が有用と考えられた....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 17;19転座型ALL:留意すべき極めて治療抵抗性のcommon ALL

    稲葉 俊哉 日本小児血液・がん学会雑誌 60 (3), 199-206, 2023

    ...PTH-rP</i>,<i>ANNEXIN</i> <i>II</i>など,さまざまな遺伝子を直接・間接に異常発現させる.この結果,t(17;19)-ALLの半数程度の患者が,CD33陽性,高Ca血症,凝固異常など,common ALLとしては稀な症状を示すので,年長児で,これらの症状を示す正常核型のB前駆細胞ALLは,t(17;19)-ALLを疑い,RT-PCR法によるキメラ検出を試みるべきである.B細胞系...

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  • 成人B細胞性急性リンパ芽球性白血病に対するCAR-T療法

    後藤 秀樹 臨床血液 64 (11), 1432-1439, 2023

    ...<p>成人のB細胞性急性リンパ性白血病(B-cell acute lymphoblastic leukemia, B-ALL)は,初期治療に反応する症例がいる一方で全体としては再発・難治例が多いことが知られている。新規薬剤(blinatumomab,inotuzumab ozogamicin等)による治療や同種造血幹細胞移植が行われるも,依然として再発・難治例の予後は不良である。...

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  • 小児急性リンパ芽球性白血病に対するCAR-T療法

    坂口 大俊 臨床血液 64 (11), 1440-1446, 2023

    ...<p>小児から若年成人世代にかけてのB細胞性急性リンパ性白血病の治療成績は,リスク因子による層別化およびリスクに応じた治療強度の適正化によって,過去半世紀で大きく改善し,その長期生存率は90%に達している。一方で,再発難治例は存在し,従来の化学療法と同種造血細胞移植に加えて,抗体免疫製剤やキメラ抗原受容体T細胞療法が併用されるようになり,その治療開発が進んでいる。...

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  • SLE 治療の最前線

    藤尾 圭志 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S32-2-, 2023

    ...このことはB細胞系のリセットによりSLEの寛解が達成できる可能性を示しており、今後の治療戦略にも大きな影響を及ぼすと考えられる。本講演ではこのようにダイナミックに変化しているSLEの治療を概説し、免疫介在性疾患の層別化医療を考えてみたい。</p>...

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  • iPS細胞由来心筋細胞の配向性が成熟因子に与える影響と薬物評価系への応用

    早乙女 秀雄, 八塚 由紀子, 美野輪 治, 土田 勝博, 広瀬 仁美, 早川 智広, 篠塚 啓, 得能 寿子, 平沼 秀記, 長谷川 明莉, 中冨 一郎, 烏野 初萌, 岡﨑 敦子, 岡﨑 康司 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), O3-41-, 2023

    ...</p><p><b>[方法]</b> 細胞一定方向に培養することが可能な配向プレート(王子CellArray-Heart)と一般的に使用される平板上に播種した2種類のiPS細胞由来心筋細胞(iCellCM2)の成熟度に関して運動活動応答から比較した。自動運動活動、ミトコンドリア、サルコメアのイメージングは、SI8000、FDSS、CQ1などの機器を使用して評価した。...

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  • 腎移植における慢性抗体関連型拒絶反応に対し、今我々は何ができるのか

    田崎 正行 移植 58 (Supplement), s119_2-s119_2, 2023

    ...さらに、HLAMatchmakerやPIRCHE2などの解析ソフトを利用してB細胞エピトープやT細胞エピトープの解析を行い、de novo DSAを産生しやすいペアかどうかを予測することも可能になった。また、DSAにおいても、補体結合性抗体やIgGサブクラスにより移植腎予後が異なることが判明した。...

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  • プロトコール腎生検における3次リンパ組織と移植腎機能

    柳田 素子 移植 58 (Supplement), s186_1-s186_1, 2023

    ...さらに、3次リンパ組織の拡大には、加齢に伴って出現する老化関連T細胞と老化関連B細胞間のCD153-CD30シグナルが必須であり、このシグナルの遮断が3次リンパ組織の形成抑制と腎機能改善をもたらすことを報告している。...

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  • アロ反応性T細胞に着目したマウスの皮膚移植による免疫寛容モデルの検証

    荒田 了輔, 谷峰 直樹, 中野 亮介, 坂井 寛, 田原 裕之, 大平 真裕, 田中 友加, 井手 健太郎, 大段 秀樹 移植 58 (Supplement), s316_2-s316_2, 2023

    ...BALB/c のB細胞をCD40LとIL-4で24時間活性化培養してStimulatorとし、移植後レシピエントの脾臓T細胞と18時間のOneway MLRを行い、CD154+/CD137+アロ反応性T細胞をフローサイトメーターでCD4/CD8+T細胞中にそれぞれ同定した。【結果】BALB/c→C3Hに寛容処置を行うことで移植片は長期生着を認めた。...

    DOI 医中誌

  • MYCとBCL2発現を有し<i>MYD88<sup>L265P</sup></i>変異を伴ったCD5陽性CD10陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫

    佐々木 陽平, 村井 聡, 岡村 玲子, 上杉 由香, 島田 翔太郎, 綿貫 めぐみ, 藤原 峻, 川口 有紀子, 荒井 奈々, 柳沢 孝次, 本間 まゆみ, 矢持 淑子, 服部 憲路 臨床血液 64 (1), 42-48, 2023

    ...頸部リンパ節生検を施行し,CD5陽性CD10陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)と診断し,MYCとBCL2発現を認めた。臨床病期はIV期,国際予後指標は高リスクと診断した。また<i>MYD88<sup>L265P</sup></i>変異を認めた。R-THP-COP療法6コース施行後,部分奏効となったが4ヶ月後に再発した。救援療法と再発を繰り返し,診断から18ヶ月後に死亡した。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • リンパ浮腫肢に生じた皮膚びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の 1 例

    宮﨑 梨香子, 望月 亮佐, 中谷 祥子, 高井 利浩, 坂本 攝 皮膚の科学 22 (1), 56-63, 2023

    ...今回,左下肢に単発性の皮膚潰瘍を生じたが,外用薬で改善しなかったため皮膚生検を行い,原発性皮膚びまん性<b>B</b>細胞リンパ腫,下肢型の診断となった。慢性リンパ浮腫肢では蜂窩織炎を始めとする皮膚感染症が発症しやすいことが知られており,稀ながら悪性腫瘍も発生しうることが報告されている。...

    DOI 医中誌

  • Oncologic emergencyを呈した前縦隔腫瘍の生検困難例への経験

    髙橋 良彰, 申 将守, 木下 義晶, 今井 千速, 小林 隆, 荒井 勇樹, 大山 俊之, 横田 直樹, 菅井 佑, 髙野 祥一 日本小児血液・がん学会雑誌 60 (1), 61-64, 2023

    ...から針生検を施行した.線維性組織に炎症細胞浸潤を認めたが,腫瘍性病変としての確定診断は困難であった.生検後,腫瘍は増大し,リンパ腫,肉腫を想定した化学療法を先行した.その後,腫瘍は縮小したため,全身麻酔下に開放生検を施行したが,前回同様の病理所見であり,確定診断は困難であった.腫瘍は再増大し,PET-CTを施行したところ腫瘍の一部に集積を認めた.開胸下に強く集積した部位から生検したところ,大細胞型B細胞...

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  • CD19標的CAR-T細胞療法における再発・治療抵抗性のメカニズムと臨床的特徴

    後藤 秀樹 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 12 (3), 172-180, 2023

    ...<p> 再発・難治性のB細胞性急性リンパ性白血病や悪性リンパ腫(びまん性大細胞型リンパ腫,濾胞性リンパ腫の形質転換など)の予後は不良である。2019年,本邦でもCD19標的キメラ抗原受容体T(CAR-T)細胞療法が使用可能となり,従来の治療では疾患コントロールが困難な症例の一部に長期寛解をもたらしている。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献50件

  • 再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対するPola-BR療法

    森田 侑香, 八木 悠, 金政 佑典, 佐々木 友希, 伊志嶺 賢人, 林 雄大, 美野 真乃, 大東 杏, 田村 太一, 中村 翔平, 奥屋 俊宏, 清水口 卓也, 新谷 直樹, 遠矢 嵩, 清水 啓明, 名島 悠峰, 小林 武, 原口 京子, 土岐 典子, 奥山 美樹, 大橋 一輝, 下山 達 臨床血液 64 (7), 586-595, 2023

    <p>Pola-BR療法(polatuzumab vedotin,bendamustine,rituximab)は,relapsed/refractory diffuse large B-cell lymphoma(R/R DLBCL)に対して承認されているが,本邦での有効性・安全性の報告は限られている。当院でPola-BR療法を施行したR/R DLBCL 29例(chimeric …

    DOI PubMed

  • 左心耳内血栓を合併し,診断に苦慮した脳梗塞発症血管内大細胞型B細胞リンパ腫の1例

    木村 智輝, 川尻 智士, 山田 慎太朗, 細田 哲也, 新井 良和 脳卒中 45 (5), 420-425, 2023

    ...<p>血管内大細胞型B細胞リンパ腫(IVLBCL)はリンパ腫が血管内に増殖する疾患であり,貧血や低アルブミン血症,血清乳酸脱水素酵素の上昇などを呈する.今回我々は,脳梗塞がこれらの症状に先行し,診断に難渋したIVLBCLを経験した.症例は65歳男性.ふらつきで受診し,頭部MRIで多発脳梗塞を認めた.経食道心エコーで左心耳内血栓を認め,心原性脳塞栓症として治療するも,脳梗塞を繰り返した.経過中に微熱が...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • リンパ腫診療におけるリキッドバイオプシーの有用性

    冨田 章裕 臨床血液 64 (9), 1053-1065, 2023

    ...遺伝子解析方法の進歩も相まって,現在までにびまん性大細胞型B細胞リンパ腫,中枢神経悪性リンパ腫,ホジキンリンパ腫などにおけるリキッドバイオプシーの有用性についての報告が集積しつつある。この方法は,悪性リンパ腫の日常診療における診断プロセスやフォローアップの方法を,大きく変化させる可能性を秘めており,その動向が大いに注目される。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • コロナ禍における細胞診業務への影響に関するアンケート調査

    田路 英作, 伊藤 仁, 阿部 仁, 今枝 義博, 小松 京子, 佐々木 伸也, 澁木 康雄, 姫路 由香里, 三宅 真司, 山城 篤, 若狹 朋子 日本臨床細胞学会雑誌 62 (5), 227-236, 2023

    ...</p><p><b>結論</b>:細胞診検体処理のための安全キャビネットの配備や使用方法で十分な対策がなされていない施設があった.がん検診の実施方法にも工夫が必要である.感染症対策を含めた今後の細胞診業務のあり方についての問題が明らかになった.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 悪性リンパ腫に対するCAR-T療法

    下山 達 臨床血液 64 (11), 1447-1455, 2023

    ...<p>本邦において2019年に再発/難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(R/R DLBCL)に対して,CAR-T細胞療法(tisagenlecleucel)が承認された。それ以降DLBCLの治療戦略に大きなパラダイムシフトがおき,現在では3種類のCAR-T製剤が保険承認され,国内45施設(2023年5月現在,各社HP調べ)で治療が可能となっている。...

    DOI PubMed

  • Fc改変抗体の免疫抑制作用に対するin vitro評価 ~サルからヒトへの外挿性を問う~

    岩田 良香, 堅田 仁, 奥田 桃子, 土井 嘉亮, Tim CHING, 原田 麻子, 竹入 章, 本多 正樹, 三島 雅之 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P2-119-, 2023

    ...抗原と抗体が免疫複合体(IC)を形成してFcγRIIbを架橋すると、ITIMリン酸化及びB細胞アポトーシスが引き起こされる。我々は、ヒト及びカニクイザルの免疫細胞にFc改変抗体のICを処置し、ITIMリン酸化及びB細胞アポトーシスの誘導について検討した。...

    DOI

  • 臓器移植における抗体関連性拒絶の制御を目指した取り組み

    大平 真裕, 井手 健太郎, 小野 紘輔, 中野 亮介, 坂井 寛, 黒田 慎太郎, 田原 裕之, 小林 剛, 田中 友加, 大段 秀樹 移植 58 (Supplement), s119_1-s119_1, 2023

    ...</p><p>血液型不適合移植の減感作療法は、リツキサン投与によるB細胞除去でその成績は格段に向上した。しかし、DSAによるクロスマッチ陽性症例は成績が悪く、術前の減感作療法が模索されている。我々の検討では、DSA陽性症例に対してリツキサンを投与するとアロ反応性CD4 T細胞が活性化して、移植後に細胞性拒絶反応が増加した。...

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  • 当院における腎移植後リンパ増殖性疾患(PTLD)の検討

    井藤 綾人, 大山 雄大, 南園 京子, 西田 翔, 岩見 大基 移植 58 (Supplement), s263_3-s263_3, 2023

    ...組織型はびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)が6例、T細胞リンパ腫が1例であった。【結論】当院のPTLDは1.4%にみられ、諸家の報告と同程度であった。最近の症例では、適切な治療介入で寛解が得られている症例を複数認め、早期発見・治療の重要性を改めて実感した。文献的考察を加えて報告する。</p>...

    DOI 医中誌

  • CAR-T細胞療法看護の実践

    福田 裕子 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 12 (1), 43-47, 2023

    ...<p> CAR-T細胞療法は再発・難治B細胞性急性リンパ芽球性白血病と再発・難治びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対し,2019年5月に保険診療として認可された。がん免疫療法のひとつで,患者自身の血液から免疫細胞であるT細胞を採取してがん細胞を特異的に攻撃できるように遺伝子改変を加えたものを患者の体内に戻すことでがん細胞への攻撃力を高めた治療である。...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 著明な馬尾腫大を呈した悪性リンパ腫の80歳女性例

    城野 誉士, 山口 滋紀, 伊東 毅, 佐々木 芽衣, 金塚 陽一, 林 竜一郎 臨床神経学 63 (1), 31-36, 2023

    ...<p>症例は80歳女性.右下肢痛,進行性の両下肢筋力低下を主訴に入院となった.両下肢筋力低下,右L2以下の触痛覚鈍麻,両下肢腱反射消失,膀胱直腸障害を認めた.MRIで造影効果を伴う著明な馬尾腫大を呈した.髄液検査で細胞数上昇,糖の低下,蛋白上昇を認めた.細胞診でclass V,フローサイトメトリーでB細胞性のクロナリティを検出し,中枢神経原発悪性リンパ腫の診断に至った.馬尾病変の悪性リンパ腫は稀でその...

    DOI Web Site PubMed 参考文献29件

  • 神経浸潤による末梢神経障害を合併した原発性マクログロブリン血症

    法岡 菜月, 栗田 尚樹, 加村 雄哉, 坂本 竜弘, 加藤 貴康, 横山 泰久, 錦井 秀和, 小原 直, 坂田(柳元) 麻実子, 高橋 華, 中馬越 清隆, 石井 亜紀子, 松岡 亮太, 南木 融, 玉岡 晃, 千葉 滋 臨床血液 64 (1), 18-22, 2023

    ...IgM型M蛋白血症と形質細胞様B細胞の骨髄浸潤を認め,リンパ節腫大と脾腫を伴っており,原発性マクログロブリン血症(Waldenström’s macroglobulinemia, WM)と診断した。神経伝導検査で脱髄主体の神経障害を認めた。血清抗ミエリン関連糖タンパク質(MAG)抗体は陰性であった。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 再発時に異なる組織型を示したmethotrexate関連リンパ増殖性疾患

    加藤 丈晴, 今泉 芳孝, 糸永 英弘, 佐藤 信也, 安東 恒史, 澤山 靖, 一瀬 邦弘, 三好 寛明, 大島 孝一, 宮﨑 泰司 臨床血液 64 (2), 97-101, 2023

    ...腹腔鏡下回盲部切除術を施行され,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の病理所見を認め,MTX-LPDの再発と診断した。MTX-LPDの再発時は,初発時と異なる病理所見を示すことがあるため,生検による診断の確認が望まれる。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫の 1 例

    太田 梓, 東山 礼一, 塩入 勇翔, 増田 真一, 猪爪 隆史, 丸 裕吾 皮膚の科学 22 (1), 7-12, 2023

    ...以上より皮下脂肪織炎様 <b>T </b>細胞リンパ腫と診断し,プレドニゾロンとシクロスポリン内服による治療で症状は改善し,現在まで再発はない。本疾患は非常に稀であり,血球貪食症候群<b>/</b>血球貪食性リンパ組織球症を合併した場合は予後不良となる。難治性の発赤・腫脹・皮下硬結を認めた際は本疾患も鑑別に挙げ,早期に診断・治療を行う事が重要である。...

    DOI 医中誌

  • CAR-T細胞療法の基礎知識

    大西 康 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 12 (3), 148-156, 2023

    ...再発・難治性のB細胞性急性リンパ性白血病,びまん大細胞型B細胞リンパ腫,濾胞性リンパ腫,多発性骨髄腫の治療アルゴリズムにCAR-T細胞療法が追加された。しかし,2023年1月時点でいずれかのCAR-T治療を実施可能な施設は43施設(71診療科)にとどまり,血液内科研修施設687診療科と比較して未だ少ない。このため,各地域で紹介元医療機関とCAR-T実施施設の緊密な連携が欠かせない。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • イミキモド外用療法を行った Pagetoid Bowen 病の 1 例

    鄭 韓英, 大塚 俊宏, 金田 一真, 福永 淳, 森脇 真一 皮膚の科学 22 (2), 145-151, 2023

    ...イミキモド外用前後の <b>CD8 </b>陽性細胞の経時的変化の結果から,イミキモドが <b>TLR-7 </b>を介した自然免疫系の刺激を介して細胞障害性 <b>T </b>細胞を活性化したことによる抗腫瘍効果が推察された。 (皮膚の科学,<i><b>22 : 145</b></i>-<i><b>151, 2023</b></i>)</p>...

    DOI 医中誌

  • 多発性骨髄腫に伴う感染症の予防と治療

    黒田 芳明 臨床血液 64 (9), 1083-1091, 2023

    ...抗CD38抗体はB細胞機能を抑制することで液性免疫不全を来し細菌感染・ウイルス再活性化を増加させる。骨髄腫患者の感染リスクを低下させ治療を遂行するためにもこれらのリスクを把握し,予防薬やワクチンを用いて適切に対応する必要がある。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 成人悪性リンパ腫に対するCAR-T細胞療法の現状と未来

    下山 達 臨床血液 64 (9), 1192-1202, 2023

    ...<p>本邦において2019年に再発/難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(R/R DLBCL)に対して,CAR-T細胞療法(tisagenlecleucel)が承認された。それ以降DLBCLの治療戦略に大きなパラダイムシフトがおき,現在では3種類のCD19・CAR-T製剤が保険承認され,国内45施設(2023年5月現在 各社HP調べ)で治療が可能となっている。...

    DOI PubMed

  • びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の病態理解と臨床的意義

    遠西 大輔 臨床血液 64 (9), 1026-1031, 2023

    <p>びまん性大細胞型リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma, DLBCL)は臨床的・生物学的に不均一な疾患であり,その分類と対応する治療の開発に多大な労力が費やされてきた。2000年代初頭のrituximab併用化学療法の登場により予後の大幅な改善がみられたものの未だに約40%の症例で再発がみられ,再発症例はdose-intensityを高めた化学療法を行うも予後…

    DOI PubMed

  • 節外病変として胃十二指腸に小白色扁平隆起を伴ったびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の1例

    田口 健一, 室 信一郎, 持田 浩志, 武 進, 石木 邦治, 浜田 史洋 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (12), 2401-2406, 2023

    ...<p>びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma:DLBCL)の内視鏡所見は潰瘍形成を伴う軟らかい隆起病変であることが多いが,今回,非典型的な所見を呈したDLBCLの1例を報告する.患者は76歳男性,右頸部の腫脹と倦怠感を主訴に受診した.精査の結果,右頸部リンパ節原発のDLBCL,Lugano分類Ⅳ期と診断した.上部消化管内視鏡検査で胃体部に7mm大の...

    DOI 医中誌

  • 上顎歯肉に生じたEBV陽性粘膜皮膚潰瘍の1例

    西村 勇輝, 笠松 厚志, 宮本 勲, 伊豫田 学, 中嶋 大, 鵜澤 一弘 日本口腔腫瘍学会誌 35 (4), 123-130, 2023

    ...Epstein-Barr virus陽性粘膜皮膚潰瘍 (EBVMCU) は,口腔咽頭,皮膚,消化管に生じる成熟B細胞腫瘍である。2017年に造血器腫瘍のWHO分類においてEBVMCUの疾病概念が確立したが,口腔内に生じたEBVMCUの報告例は自験例を含め未だ稀である。今回,右側上顎歯肉部の有痛性腫瘤を1か月前から認めた79歳女性の症例について報告する。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献22件

  • 間接認識経路におけるB細胞サブセットの免疫抑制能の評価

    望月 哲矢, 田中 友加, 中野 亮介, 坂井 寛, 大平 真裕, 田原 裕之, 井手 健太郎, 大段 秀樹 移植 58 (Supplement), s315_1-s315_1, 2023

    ...この系にWTマウスから分離しOVA peptide pulseした腹腔内B細胞を添加し、T細胞応答の変化を評価した。【結果】B細胞を添加しないcontrol群では、CD8+T細胞の分裂増殖を強く認めたのに対し、OVA pulse B細胞の添加は用量依存的にCD8+T細胞応答が抑制された。...

    DOI 医中誌

  • MTX使用における留意点 リンパ増殖性疾患

    猪熊 茂子, 大出 貴士, 津田 尚法, 増井 良則, 平賀 顕一, 狩野 俊和, 渡邊 荘 臨床リウマチ 35 (4), 234-247, 2023

    ...再活性化あり)によるとされるが,全世界人口の90%が既感染であって,免疫不全,免疫回避の関与があって生じると考えられる.組織型は,diffuse large B-cell lymphomaが最多で半数以上,Hodgikin lymphomaが続き,節外が多い.高用量(>8mg/週),奏効,sIL-2R上昇,IgE上昇,末梢血リンパ球減少が指摘されている.中止後は退縮が多いが,再増悪もある.自然退縮しないB細胞系...

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  • 多分葉核が目立った PEL-like lymphoma と考えられた 1 例

    水口 聖哉, 湊 宏, 黒川 綾子, 大西 博人, 新谷 慶幸, 吉谷 久子, 片柳 和義, 車谷 宏 日本臨床細胞学会雑誌 62 (2), 105-110, 2023

    ...<p><b>背景</b>:Primary effusion lymphoma(PEL)は,明らかな腫瘤形成をせずに体腔内で増殖するまれな HHV-8 陽性の大細胞 B 細胞性リンパ腫である.一方,本邦で報告されている多くの体腔内リンパ腫は HHV-8 陰性を示し,PEL-like lymphoma(PEL-LL)などと呼ばれている.今回われわれは,多分葉核が目立つ異型細胞が胸水中に出現し,PEL-LL...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 急性リンパ性白血病に対するtisagenlecleucel製造結果

    城 友泰, 平安山 知子, 富澤 大輔, 吉原 哲, 加畑 馨, 藤原 実名美, 奥山 美樹, 柴 徳生, 藤井 敬子, 梅澤 佳央, 山﨑 理絵, 武田 航, 葉名尻 良, 福島 健太郎, 三村 尚也, 池本 純子, 岩木 啓太, 米谷 昇, 藤原 慎一郎, 李 政樹, 長村 登紀子, 田野﨑 隆二, 新井 康之 臨床血液 64 (5), 331-337, 2023

    ...<p>実臨床におけるB細胞性急性リンパ芽球性白血病に対するキメラ抗原受容体T(CAR-T)細胞製造成否の状況を明らかにするため,tisagenlecleucel(tisa-cel)製造を実施された81症例を解析した。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • キメラ抗原受容体T細胞療法を受ける患者の身体機能側面からの治療侵襲度の検討

    濱田 涼太, 新井 康之, 北脇 年雄, 錦織 桃子, 諫田 淳也, 水本 智咲, 池口 良輔, 松田 秀一, 髙折 晃史 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 12 (4), 239-244, 2023

    ...2014年から2022年に当院でびまん性大細胞型B細胞リンパ腫,多発性骨髄腫に対してCAR-T細胞療法および自家移植目的で入院した58人を対象とした。CAR-T細胞療法患者では,治療後においてサイトカイン放出症候群(CRS)を26人中23人で発症し,発熱期間は中央値で6日であった。...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 多発性骨髄腫に対するCAR-T細胞療法

    保仙 直毅 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 12 (4), 208-212, 2023

    ...<p> CD19キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法は,B細胞白血病およびリンパ腫に有効であることが示された。現在,多くの研究者がさまざまな種類の癌のためにCAR-T細胞を開発しようとしている。多発性骨髄腫(MM)に対しては,B細胞成熟抗原(BCMA)が優れた標的であることが示された。ただし,MMの治療は依然として困難であり,さらなる標的分子の同定を多くの研究者が試みている。...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 再発・難治性びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫に対するtisagenlecleucel輸注後の早期再燃を予測する輸注前因子の検討

    北村 亘, 藤井 伸治, 鴨井 千尋, 浦田 知宏, 小林 宏紀, 山本 晃, 清家 圭介, 藤原 英晃, 淺田 騰, 遠西 大輔, 西森 久和, 藤井 敬子, 松岡 賢市, 前田 嘉信 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 12 (4), 259-267, 2023

    <p> Tisagenlecleucel(tisa-cel)輸注後早期(3ヶ月以内)の病勢増悪/再燃を予測する輸注前因子を明らかにするために,当院の42例を後方視的に解析した。Tisa-cel輸注後の観察期間中央値:8.2ヶ月(範囲:0.2-36.5)で,16例(38.1%)が早期に病勢増悪/再燃した。リンパ球採取前の “primary refractory” …

    DOI Web Site 参考文献27件

  • 胸水セルブロックが診断に有用であった心臓血管肉腫の 1 例

    迫頭 直子, 平山 三国, 今泉 利信, 田中 圭, 黒濵 大和, 穴見 正信, 岸川 正大, 重松 和人, 安倍 邦子, 岡野 慎士 日本臨床細胞学会雑誌 62 (5), 237-245, 2023

    ...</p><p><b>結論</b>:細胞形態学的診断に苦慮する症例において,セルブロックを用いることにより,同一の細胞塊から複数切片の作製および免疫染色による検討ができ,腫瘍細胞の特定,原発巣の推定が可能となる.今回,同時重複がん患者の胸水中に出現した異型細胞の由来特定に苦慮する症例を経験し,体腔液の診断におけるセルブロックの有用性を再認識した.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 小児再発・難治B細胞性急性リンパ性白血病におけるBlinatumomab使用例の検討

    渡壁 麻依, 荒川 ゆうき, 入倉 朋也, 井上 恭兵, 富田 理, 本田 護, 三谷 友一, 森 麻希子, 福岡 講平, 大嶋 宏一, 渡辺 温子, 田中 竜平, 康 勝好 日本小児血液・がん学会雑誌 60 (3), 260-265, 2023

    ...<p>CD19陽性再発・難治B細胞性急性リンパ性白血病に対する治療選択肢にブリナツモマブ(BLIN)がある.BLINの有用性と安全性について小児・若年成人10例の後方視的検討を行った.対象は再発9例,難治1例で,Ig/TCR Polymerase Chain Reaction Minimal Residual Disease(PCR-MRD)プライマー設計が可能であった7例のうち,BLIN開始前に陽性...

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  • 免疫ゲノム薬理学

    中村 祐輔 日本薬理学会年会要旨集 97 (0), 2-B-SL09-, 2023

    ...<p>DNAシークエンス技術やさまざまなオッミクス解析技術の進歩に伴い、サイトカインやケモカインなどの生理活性物質、T細胞・B細胞受容体配列解析などを経時的に捉えることが可能となり、多種多様な病態や薬剤の応答性に関連する免疫細胞の変化を詳細に追跡することができるようになりました。また、シングルセルレベルでの解析技術も進み、ダイナミックな免疫系細胞の動きを詳細に知ることができるようになりました。...

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  • 手術により診断した肺多発結節を呈した侵襲性肺アスペルギルス症の1例

    髙山 哲也, 松本 勲, 髙山 恭滉, 齋藤 大輔, 田中 伸廣, 吉田 周平 日本臨床外科学会雑誌 84 (8), 1199-1204, 2023

    ...<p>背景:肺アスペルギルス症は宿主の免疫状態と肺構造との相互関係により様々な病態と画像所見を呈し,併存疾患により全身状態不良であることが多く,慎重に手術適応を決める必要がある.今回,手術により診断した肺多発結節を呈した侵襲性肺アスペルギルス症の1例を経験したので報告する.症例:67歳,女性.びまん性大細胞性B細胞性リンパ腫に対し,自家末梢血幹細胞移植を施行された.移植4日目に左肺下葉S<sup>8...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 実験動物における膵臓の形態的種差と毒性発現種差の事例

    涌生 ゆみ 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), S22-4-, 2023

    ...イヌではB細胞が島全体に見られ,A細胞は島の辺縁あるいは中央部に少量,D細胞も島の中央あるいは辺縁に少量認められる.サルではA細胞が豊富な膵島,B細胞が豊富な膵島があり,A細胞が豊富な膵島ではA細胞は全体に広がりB細胞は辺縁部に集まる傾向があり,B細胞が豊富な膵島ではA細胞は中央部にB細胞と混在する傾向がある.膵島と腺房は密接に関係しており,血管分布の特徴に種差がある.ヒト,サル,イヌでは多くの血管...

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  • 小腸移植後の難治性拒絶反応に対しベドリズマブを使用した1例

    清水 誠一, 阪本 靖介, 内田 孟, 柳 佑典, 中尾 俊雅, 兒玉 匡, 小峰 竜二, 竹内 一朗, 新井 勝大, 山田 全毅, 福田 晃也, 笠原 群生 移植 58 (Supplement), s204_1-s204_1, 2023

    ...EB virus感染がchronic high loadの状態であり、EBV感染細胞はB細胞であったため、術後3か月目にリツキシマブを使用した。術後5カ月からエベロリムス併用を開始し、術後6か月経過しているが移植腸管の状態は安定している。【結語】ベドリズマブを使用することによって、小腸移植後に免疫抑制剤を安全に減量させられる可能性がある。</p>...

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  • Anti-Radio Protective 105を用いた新たなB細胞培養系の確立

    岩崎 研太, 山崎 達也, 三輪 祐子, 雫 真人, 安次嶺 聡, 石山 宏平, 高村 祥子, 小林 孝彰 移植 58 (Supplement), s235_1-s235_1, 2023

    ...<p>【背景】病態を引きおこす抗体産生B細胞の同定は治療戦略において有効であるが、ヒトB細胞の培養は容易ではない。Radio protective 105はTLR familyに属する分子であり、そのアゴニスト抗体(αRP105)はB細胞を強力に活性化させることがマウスで証明されてきた。本研究ではαRP105によるヒトB細胞培養に成功したので報告する。...

    DOI 医中誌

  • 心臓移植後に移植後リンパ増殖性疾患が疑われ、非心臓移植実施施設で外科的治療を必要とした2症例

    久松 恵理子, 加藤 喬, 裏川 直樹, 後藤 裕信, 金治 新悟, 朝治 直紀, 佐賀 信之, 田中 伴典, 小松 正人, 高江州 悟, 渡邉 琢也, 塚本 泰正, 掛地 吉弘, 平田 健一 移植 58 (Supplement), s302_3-s302_3, 2023

    ...病理検査よりPTLDでびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)と診断した。術後2日目一般病床へ転棟し、術後11日目転院となった。 症例2:20歳代男性、心臓移植後9ヶ月目。血液検査でCRP増加と腹部エコーとCT検査より肝腫瘍を疑われ、当院へ紹介となった。肝生検の結果よりPTLDと診断され治療を予定していたが、発熱と腹痛で緊急入院となった。...

    DOI 医中誌

  • p230 μ-<i>BCR-ABL1</i>融合遺伝子を認めたフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ芽球性白血病の一例

    福塚 勝弘, 倉村 あい美, 中川 美純, 高橋 陸, 茶木 善成, 中川 美穂, 前川 ふみよ, 竹岡 加陽, 林田 雅彦, 飯岡 大, 右京 直哉, 大野 仁嗣 Tenri Medical Bulletin 25 (1), 29-40, 2022-12-25

    ...った.LightCycler<sup>®</sup>を基盤としたリアルタイム定量的PCRを構築し寛解状態を評価したところ,白血病細胞は10<sup>−4</sup>レベルに減少していた.ダサチニブに続いてポナチニブによる維持療法を継続し,2年8か月間血液学的CRを維持している.p230 μ-<i>BCR-ABL1</i>は慢性骨髄性白血病にまれに認められ,やや緩徐な臨床経過をとるとされているが,前駆B細胞...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献30件

  • 乳腺に発生した関節リウマチ関連のリンパ増殖性疾患の一例

    林, 栄子, 田村, 麻衣子, 樋口, 俊惠, 伊東, 優花, 石﨑, 愛理, 梅野, 里奈, 増田, 雅史, 斎藤, 利江子, 大森, かすみ, 林, 敦志, 大木, 知佳, 都地, 友紘, 小山, 芳伸, 吉富, 誠二, 竹内, 誠 岡山赤十字病院医学雑誌 33 (1), 56-61, 2022-11-30

    ...リウマチ(RA)を発症し,前医でメトトレキサート(MTX)投与中にLDH 上昇あり,精査目的に当院紹介となった.造影CT で左乳腺腫瘤と左腋窩リンパ節腫大を認め,エコーでは左C領域に縦横比の小さい楕円形低エコー腫瘤が見られた.線維腺腫を推定し穿刺吸引細胞診を施行したところ,中型でやや大小不同のあるlymphoid cellを多数認めるも組織球の混在が確認され,鑑別困難とした.摘出生検にてびまん性大細胞型細胞...

    機関リポジトリ 医中誌

  • メトトレキサートで治療中に原発性子宮リンパ腫と診断された高齢関節リウマチの 1 例

    甲藤 大智, 小林 弘, 青木 昭子, 阿部 晋衛, 藤森 浩司, 大高 純, 中津川 宗秀 日本病院総合診療医学会雑誌 18 (6), 428-434, 2022-11-30

    ...CT 下外腸骨リンパ節生検でびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断した。化学療法を施行,腫大した子宮と リンパ節の縮小を認めたが,肺炎を合併し第51病日死亡となった。RA患者におけるリンパ腫発症の危険因子として高齢とMTXが報告されている。...

    DOI 医中誌

  • 難治性自己免疫性水疱症におけるリツキシマブの使用経験

    前島 えり, 三井 広, 山本 佐織, 富田 央澄, 武藤 容典, 島田 眞路, 川村 龍吉 日本皮膚科学会雑誌 132 (12), 2681-2687, 2022-11-20

    ...<p>リツキシマブ(RTX)はB細胞に発現する細胞表面CD20抗原に対する抗体である.国内外から自己免疫性水疱症に対する有用性が報告され,2021年12月に本邦でも天疱瘡に対する適応承認が追加された.保険承認に先立ち,当科では既存治療で難治の自己免疫性水疱症4例(尋常性天疱瘡2例,落葉状天疱瘡1例,ラミニンγ1類天疱瘡1例)にRTXの投与を経験した.いずれの症例も投与後に臨床的改善を認めたが,2例で...

    DOI Web Site 医中誌

  • 多彩な心室性不整脈を呈した心臓浸潤を伴う悪性リンパ腫の1例

    西瀨戸 美沙, 山元 芙美, 荻野 祐也, 辰元 良麻, 中島 啓太郎, 森 唯史, 長家 聡明, 冨桝 りか, 宮原 正晴, 山口 尊則 心臓 54 (11), 1278-1284, 2022-11-15

    ...<p> 症例は73歳,男性.10カ月前よりびまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対し化学療法・放射線療法が施行され,3カ月前のCTで病変は縮小を維持していた.X-1日,動悸が出現したため近医を受診した.ホルター心電図で30分持続する単形性心室頻拍(ventricular tachycardia;VT)を指摘され,X日,当院へ救急搬送となった.当院搬入時,QT延長(QTc 477 ms)を認め,心室性期外収縮...

    DOI 医中誌

  • 低悪性度B細胞腫瘍におけるM蛋白と自己免疫性血球減少の後方視的研究

    杉崎 真人, 宮澤 悠里, 清水 啓明 北関東医学 72 (4), 343-347, 2022-11-01

    ...<p> リンパ球系腫瘍ではしばしば自己免疫性血球減少(AIC)を合併する.しかし,どのような特徴をもつ症例で合併しやすいかは明らかでない.当院で診断した低悪性度B細胞腫瘍(LGBCM)155例を対象とし,immunoglobulin(Ig)の増加と,AICの合併頻度を後方視的に検討した.6例がAICを合併し,そのうち4例でIgが増加していた.4例中3例がmonoclonal(Mono)IgGを伴い,...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献19件

  • 心臓浸潤を認めた後頸部悪性リンパ腫の1例

    中尾 由佳, 井西 千晶, 錦 沙由理, 坂上 綾華, 植田 七海, 森 雅美 医学検査 71 (4), 754-758, 2022-10-25

    ...後頸部に腫瘤を自覚し前医を受診,生検にてびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫と診断され,化学療法目的で当院へ転院となった。心臓超音波検査では心嚢内に腫瘤と心嚢液貯留,左室の下壁基部から乳頭筋レベルで壁運動低下を認めた。化学療法が施行され,4コース終了後の心臓超音波検査では心嚢内の腫瘤は縮小し,左室壁運動も改善を認め,CT検査でも後頸部と左房背側の腫瘤は縮小が見られた。...

    DOI

  • 脾破裂で診断された脾原発悪性リンパ腫の1例

    一瀬 諒紀, 高橋 誠, 佐々木 隆義, 林 達也 日本腹部救急医学会雑誌 42 (6), 675-679, 2022-09-30

    ...病理組織所見より脾原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の診断となった。現在,術後16ヵ月が経過し,complete metabolic response(CMR)を維持している。非外傷性脾破裂により発見される脾原発悪性リンパ腫は非常にまれである。脾腫瘤破裂においては,術後化学療法を見据え,脾臓摘出術による診断的治療を積極的に検討する必要がある。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • び漫性小細胞型B細胞リンパ腫と診断した犬の1例

    三谷 浩気 動物臨床医学 31 (3), 102-1105, 2022-09-25

    ...リンパ節の病理組織検査によりび漫性小細胞型B細胞リンパ腫(DSBCL)と診断した。CHOP療法による化学療法を実施したところ良好な反応を示し一時完全寛解に達した。その後は2度の再燃を繰り返し,第489病日に死亡した。DSBCLは小細胞型リンパ腫であるが,臨床的に高悪性度リンパ腫として治療すべき疾患と考えられた。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 悪性リンパ腫の診断前に診断しえた高齢者のサイトメガロウイルス肺炎の1例

    山根 真由香, 水田 順也, 荻野 慶隆, 岩部 直美, 窪田 哲也, 横山 彰仁 気管支学 44 (5), 354-359, 2022-09-25

    ...気管支鏡検査を施行した.気管支肺胞洗浄液の細胞診で封入体を認め,血液検査でCMV陽性細胞数の上昇を認めCMV肺炎と診断した.ガンシクロビルで治療を開始したが,1週間後にニューモシスチス肺炎(<i>Pneumocystis</i> pneumonia:PCP)の合併と診断しスルファメトキサゾール・トリメトプリム合剤にて加療し解熱傾向となった.その後,右下腿内側に皮疹が出現し,生検結果よりびまん性大細胞型B細胞性...

    DOI 医中誌

  • 悪性リンパ腫に対する化学療法後に発症したcytomegalovirus感染症を契機に判明した後天性免疫不全症候群

    濵田 梨紗子, 酒井 康平, 胡中 公謹, 中山 綾菜, 中野 考平, 松村 卓郎, 富永 貴元, 藤岡 侑香, 高橋 徹 山口医学 71 (2+3), 83-87, 2022-08-31

    ...<p> 症例は胃原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対してR-CHOP療法を6サイクル施行した聾唖の69歳の男性.リンパ腫は完全奏効を得るも,化学療法終了後に難治性下痢が生じた.高度のcytomegalovirus(CMV)抗原血症を伴っており,CMV腸炎の診断でganciclovirやfoscarnetで治療したが,CMV感染が遷延した.化学療法による免疫抑制以外の免疫不全の存在を疑...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • ステント留置後の右冠動脈周囲の心外膜から発生し,心タンポナーデを併発した心臓原発悪性リンパ腫の1例

    木村 悟, 新木 貴, 石見 慎, 西 涼介, 中平 茜, 木村 僚太, 中村 伸一, 高城 有紀, 小伊勢 栞, 高橋 愛里紗, 山下 雅敏, 堀田 怜, 士反 英昌 超音波検査技術 47 (4), 371-378, 2022-08-01

    ...出血は否定的であり腫瘍の可能性が示唆された.リンパ節の腫大やsIL-2Rが高値であることから悪性リンパ腫が考えられた.さらに心囊液の細胞診での異型細胞の検出が裏付けとなった.FDG-PET/CT検査では悪性リンパ腫の浸潤に矛盾しない結果であった.心臓を主体に腫瘍が存在したことから心臓原発悪性リンパ腫の可能性が示唆された.組織診断目的のため鎖骨上窩リンパ節から生検を施行し,病理結果よりびまん性大細胞型B細胞...

    DOI

  • 自己免疫性溶血性貧血の改善に血漿交換が有効であった一例

    髙垣 和也, 古賀 光, 伊藤 野利子, 羽原 利幸, 杉浦 弘幸, 黒井 大雅, 瀬﨑 伸夫 医学検査 71 (3), 544-548, 2022-07-25

    ...引き続き行われたリツキシマブの投与により,CD20陽性B細胞によるIgG抗体の産生が抑制された結果,更なる病態の回復が確認された。血漿交換は自己免疫性溶血性貧血において確立された治療法ではないが,本症例においては有効な治療法であったと考える。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 骨髄標本のスマッジ細胞集簇像が診断の契機となった血管内大細胞型B細胞リンパ腫

    河野 克海, 橋倉 悠輝, 髙木 覚, 松浦 成美, 長安 真由美, 久冨木 庸子, 梅北 邦彦 医学検査 71 (3), 574-580, 2022-07-25

    ...これらの所見から血管内大細胞型B細胞リンパ腫が積極的に疑われ,ランダム皮膚生検が施行された。骨髄生検と同様,CD20陽性の大型のリンパ腫細胞の浸潤が皮膚血管内に認められ,血管内大細胞型B細胞リンパ腫の診断に至った。血管内大細胞型B細胞リンパ腫は,リンパ節腫脹や腫瘤形成といったリンパ腫の典型的な所見を呈さないため診断が困難な場合が多い。...

    DOI Web Site 医中誌

  • JAK阻害薬投与中の原発性骨髄線維症に発症した肺原発EBV陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の1例

    小澤 亮太, 倉石 博, 小林 周平, 武内 裕希, 田中 駿ノ介, 山本 学, 住 昌彦, 里見 英俊, 小山 茂 気管支学 44 (3), 240-245, 2022-05-25

    ...</b>78歳女性.X-20年PMF発症.X-6年JAK阻害薬ルキソリチニブ開始.X年に倦怠感と乾性咳嗽が出現し,胸部CTで両肺に多発腫瘤影を認めた.入院第6病日に経気管支生検(TBB)を施行し,EBV陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断した.第8病日に発熱と呼吸不全が出現し,多発腫瘤影とすりガラス陰影の増悪を認めた.急速に呼吸不全が進行し第14病日に永眠された.<b>結論....

    DOI 医中誌

  • アレルゲン免疫療法の進歩

    神前 英明 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 125 (5), 853-860, 2022-05-20

    ...抗原を取り込んだ樹状細胞が, 所属リンパ節で抗原提示を行い, 制御性 T 細胞, 制御性 B 細胞が誘導され, IL-10, IL-35, TGF-<i>β</i> を産生し, 抗原特異的T細胞, B 細胞を抑制する. 抗原特異的 IgG4 が誘導され, 抗原特異的 IgE の阻害抗体として働く....

    DOI Web Site 参考文献62件

  • 馬尾症候群を呈した黒毛和種繁殖牛にみられた牛伝染性リンパ腫の1症例

    永田, 健樹, 佐伯, 陽平, 伊井, 辰仁, Chambers, J.K., 内田, 和幸, 猪熊, 壽 産業動物臨床医学雑誌 = Japanese journal of large animal clinics 13 (1), 15-20, 2022-05

    ...体表リンパ節腫大,牛伝染性リンパ腫ウイルスのプロウイルス量著増,チミジンキナーゼ活性の著増および末梢血B細胞のモノクローナルな増殖が認められたことから,牛伝染性リンパ腫の発症が強く疑われた。病理解剖により全身リンパ節の腫大がみられ,右心耳,腎臓,膀胱,子宮壁,延髄底部に腫瘤形成が認められた。...

    日本農学文献記事索引 Web Site 医中誌

  • 乳房に数個のソフトボール大の腫瘤を認めた牛伝染性リンパ腫の1症例

    谷, 千賀子, 福家, 直幸, 田角, 隆行, 山口, 良二, 中畑, 新吾, 森下, 和広 産業動物臨床医学雑誌 = Japanese journal of large animal clinics 13 (1), 8-14, 2022-05

    ...また乳房腫瘤内にCD20,IgM抗体陽性のB細胞が浸潤し,核分裂像が散見された。EBLの診断において,本例のように臨床所見だけでは判断ができないため,血液検査,ウイルスの抗体検査・PCR検査,剖検所見,病理組織学的所見の全ての総合的な診断が,極めて重要であることを再確認した。...

    日本農学文献記事索引 Web Site 医中誌

  • リンパ球性下垂体炎の診断と治療

    椙村 益久 日本内科学会雑誌 111 (4), 830-835, 2022-04-10

    ...<p>・リンパ球性下垂体炎(lymphocytic hypophysitis:LH)は,下垂体や視床下部にT細胞及びB細胞からなるリンパ球や形質細胞浸潤が認められる慢性炎症疾患で,自己免疫機序の関与が想定されている.</p><p>・LHの患者は,下垂体前葉機能低下症や中枢性尿崩症とともに,頭痛,視野障害,高プロラクチン血症を呈することが多い....

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 悪性リンパ腫;

    村松 叡, 三浦 勝浩 日大医学雑誌 81 (2), 83-86, 2022-04-01

    <p>Surgical resection is not the treatment of choice for many blood neoplasms, such as malignant lymphoma. Thus,malignant lymphoma was one of the first diseases to which anticancer drug therapy was …

    DOI Web Site 参考文献25件

  • 抗体による病理現象の認識についての一考察

    小海 康夫 札幌医学雑誌=The Sapporo Medical Journal 90 (1-6), 1-10, 2022-03-31

    ...L29, L30 モノクローナル抗体は、人リンパ球B 細胞分化因子を認識するモノクローナル抗体である。これらの抗体の開発によりin situ でB 細胞の分化段階を分子レベルで検討することが可能となった。現在のリンパ腫の病理診断においてモノクローナル抗体が果たす役割とその意義について考察する。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件

  • 造血器腫瘍に対するCAR-T細胞療法の現状と展望

    保仙 直毅 日本内科学会雑誌 111 (3), 633-639, 2022-03-10

    ...<p>がん特異的抗体の抗原認識部位とCD28等の共刺激分子及びCD3ζとの融合体であるCAR(chimeric antigen receptor)を発現するCAR-T細胞は,がん特異的抗原を認識して活性化し,がん細胞を傷害する.CD19を標的としたCAR-T細胞のB細胞性血液がんに対する効果は驚異的であり,今までは治すことができなかった多くの患者を治すことができる.抗IL(interleukin)-...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 膀胱原発MALTリンパ腫の1例

    今村 哲也, 宮地 志穂里, 堀内 英輔, 池田 健 日本泌尿器科学会雑誌 113 (1), 28-32, 2022-01-20

    ...肉眼的血尿が出現し,当科を受診した.膀胱鏡にて膀胱三角部から左側壁にかけて左尿管口を巻き込む粘膜下腫瘍を認めた.CTでは左尿管口周囲に3.5×2.5cm大の充実性腫瘤を認め,左水腎,水尿管を認めた.またMRIで腫瘤はT2強調で低信号,拡散強調画像で高信号を示したが壁外浸潤は認めなかった.組織診断目的に経尿道的膀胱腫瘍切除を施行し,可能な限り腫瘍を切除した.病理組織結果はびまん性にN/C比の高い細胞が出現しB細胞性...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献5件

  • 声門上部に発生した喉頭原発悪性リンパ腫の 1 例

    佐藤 有記, 島津 倫太郎, 山内 盛泰, 倉富 勇一郎 耳鼻と臨床 68 (1), 43-49, 2022-01-20

    ...喉頭内視鏡下生検を 2 度施行した結果、病理組織診断でびまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫と診断され、喉頭原発悪性リンパ腫と診断した。化学放射線療法を施行し、寛解状態となった。まれな疾患ではあるが、喉頭原発悪性リンパ腫は喉頭悪性腫瘍の鑑別において常に念頭に置く必要があると考えられた。</p>...

    DOI 医中誌

  • 子宮全摘により診断に至った血管内大細胞型B細胞性リンパ腫

    小川 磨育子, 家田 美保, 早川 正哉, 水谷 裕之, 小川 健一朗, 佐藤 朋子, 佐竹 立成, 小島 由美 臨床血液 63 (3), 182-188, 2022

    <p>症例は82歳女性。2020年8月,約2週間続く発熱にて当院救急外来を受診し,食事摂取不良と炎症反応高値を認め精査目的に救急科入院となった。貧血,血小板減少,脾腫,LDH・フェリチン・sIL-2R高値を認め,当初より血管内リンパ腫(IVLBCL)を疑い,骨髄生検,ランダム皮膚生検を行うも診断に至らず,血球貪食症候群の診断で当科に転科した。Gaシンチグラフィにて子宮体部,脊椎・骨盤骨に広範な集…

    DOI 医中誌

  • 異時性重複がんを伴った温式自己免疫性溶血性貧血

    山野 裕介, 牧山 純也, 荒木 政人, 古本 嵩文, 鳥山 愛生, 新野 大介, 森内 幸美 臨床血液 63 (4), 254-259, 2022

    ...腹腔鏡下小腸切除術が行われ,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断された。悪性腫瘍の既往があり,AIHA診断から長期間が経過した場合でも,AIHAの再燃がみられた場合には異時性重複がんの可能性も考え,悪性腫瘍の検索を進めていくことが重要である。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • エピゲノム修飾を標的としたB細胞リンパ腫の治療

    錦織 桃子, 髙折 晃史 臨床血液 63 (4), 313-321, 2022

    ...<p>B細胞の胚中心反応では免疫機能を担う遺伝子群の発現がエピゲノム修飾により一時的に抑制されるが,濾胞性リンパ腫ではエピゲノム修飾遺伝子の変異が高頻度に存在し,胚中心の脱出に必要な遺伝子発現が抑制されたままとなる。...

    DOI Web Site

  • ポライビー<sup>®</sup> 点滴静注用30mg,140mg

    水岡 崇 ファルマシア 58 (6), 591-593, 2022

    ...<br>GO29365試験及びJO40762試験等のデータに基づき、「再発又は難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫」の効能又は効果にて2021年3月に承認された。なお、本剤は2019年11月に「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」の希少疾病用医薬品に指定された。...

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  • ラクナ梗塞様症状で発症し血管内大細胞型B細胞リンパ腫と診断した1例

    横田 一樹, 梅田 麻衣子, 本郷 祥子, 土田 拓睦, 梅森 幸恵, 藤田 信也 臨床神経学 62 (6), 492-495, 2022

    ...<p>症例は,突然の左失調性片麻痺で発症した79歳男性.頭部MRI拡散強調画像で右内包後脚に高信号病変を認め,ラクナ梗塞の診断で入院した.高血圧などの脳梗塞の危険因子はなかった.微熱があり,貧血と血小板低値を認め,血清LDH,CRPが高値だった.追加検査で可溶性インターロイキン2受容体が高値であったため悪性リンパ腫を疑い,老人性血管腫からの皮膚生検で血管内大細胞型B細胞リンパ腫(intravascular...

    DOI Web Site PubMed 参考文献9件

  • B細胞リンパ腫の治療開発と進歩

    宮﨑 香奈 臨床血液 63 (6), 619-625, 2022

    ...<p>B細胞リンパ腫は悪性リンパ腫全体の約7割を占める。Rituximab導入はB細胞リンパ腫の予後に劇的な改善をもたらした。標準治療であるR-CHOP療法を受けたとしても,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者の30~40%は満足のいく結果が得らえていない。分子遺伝学的研究により,その疾患発症機構や予後不良性の原因が明らかにされつつある。...

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  • 悪性リンパ腫に対する造血幹細胞移植

    伊豆津 宏二 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 11 (3), 140-147, 2022

    ...化学療法感受性の再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対する自家造血幹細胞移植併用大量化学療法(自家移植)は,ランダム化第3相試験が根拠となって行われてきた。晩期再発例では,今でも有用性が高いが,早期再発例では救援化学療法が奏効せず自家移植に進めない可能性が高い。今後,このような患者では従来の救援療法がCAR-T細胞療法に置き換わっていく可能性がある。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献49件

  • 肺がんに対する免疫チェックポイント阻害薬併用化学療法後に発症した血管免疫芽球性T細胞リンパ腫

    川上 絢子, 黒田 裕行, 鈴木 隆晴, 小林 弘典, 阿部 静太郎, 宇井 雅博, 井上 佳菜子, 大島 孝一, 曽根 博仁, 瀧澤 淳 臨床血液 63 (7), 759-763, 2022

    ...リンパ節生検でAITL周囲のB細胞にEBER(EBV-encoded small RNA)が陽性であった。ICI中止後に鼠径リンパ節は直径1.5 cmまで自然縮小し,傍大動脈周囲リンパ節は不変,肝腫瘤は増大した。増大した病変は肺がんの転移である可能性が考えられた。本症例のAITLの発症機序にはICI投与とEBV再活性化の関与が推察される。...

    DOI 医中誌

  • Tirabrutinibにより完全奏効を達成した再発難治性Bing-Neel症候群

    萩原 政夫, 井出 史朗, 大原 慎, 今井 唯, 内田 智之, 井上 盛浩 臨床血液 63 (7), 770-775, 2022

    ...2017年に四肢筋力低下および聴力障害が出現し,髄液のクローン性B細胞の増加やPET-CTにおける異常所見からBing-Neel syndrome(BNS)の診断を得た。大量cytarabine療法が奏効し寛解を得たが,2019年に2回目再発となり,bendamustine/rituximab療法により3回目寛解を得た。...

    DOI Web Site 医中誌

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