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検索結果 207,727 件

  • 特発性両側腎動脈解離により腎梗塞を来した1例

    酒井 麻里, 武内 克憲, 湖東 慶樹 脈管学 64 (3), 41-44, 2024-05-10

    <p>症例は46歳,男性。右下腹部痛のため当院を受診した。造影CTで右腎の造影不良域と両側腎動脈解離を認めた。入院後,降圧療法およびヘパリンによる抗凝固療法を開始し,腹痛も改善した。入院9日目のCT再検で左腎下極枝に新たな解離と造影不良域が出現したが,腎機能増悪なく保存的加療を継続し,良好に経過した。特発性腎動脈解離は非常に稀な疾患であるが,急性腹症を来す鑑別疾患の1つとして念頭におく必要がある…

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  • Chondroitin sulfate proteoglycan 4: An attractive target for antibody-based immunotherapy

    KUROKAWA Tomohiro, IMAI Kohzoh Proceedings of the Japan Academy. Ser. B: Physical and Biological Sciences 100 (5), 293-308, 2024-05-10

    ...Among these, chondroitin sulfate proteoglycan 4 (CSPG4), a significant tumor cell membrane-bound proteoglycan, has emerged as a promising target, especially in light of advances in chimeric antigen receptor...

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  • 歯科医師会における災害歯科保健医療体制の構築

    大黒 英貴 日本災害医学会雑誌 29 (2), 89-94, 2024-05-08

    <p>平時の「生活を守り支える医療」を担う歯科医師の多くは、地域の歯科医師会に所属し、平常時から多職種と連携して地域包括ケアの一役を担っている。災害が発生すれば、自治体・歯学部と連携して、JDATを派遣し、多職種と連携しながら支援活動をおこなう。2011年に発生した東日本大震災における岩手県歯科医師会の対応は、平常時から連携協力していた関係職種と一緒になって、歯科所見による身元確認や避難所・高齢…

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  • 水田域の持つ遊水地機能の超過洪水に対するソフト対策としての活用法

    沢田 明彦, 後藤 慎一, 増本 隆夫 水文・水資源学会誌 advpub (0), 2024-05-05

    <p> 用排水路等の農業水利施設を含めた水田域の持つ潜在的な遊水地機能とその利活用方法を検討するため,マクロな水田域の貯留能力を定量化するとともに,その機能を用いた農村地域が流域治水に果たす役割を論じた.そこでは,流域の排水能力の整備水準を上回る超過洪水時に生じる水田域での氾濫水の貯留が,都市域の治水に貢献してきた実態を遊水地機能の効果として評価し,その機能を治水に利活用することを超過洪水に対す…

    DOI Web Site 参考文献10件

  • Psychosocial Impact of Sexual Abuse:

    KARTHIGA R K Jaishree, U Vijayabanu Asian Journal of Human Services 26 (0), 223-230, 2024-05-01

    ...Themes such as curiosity, helplessness, loneliness, trauma and preventive measures emerged. The results indicated that the victims never sought help from anyone....

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  • 本邦の重症心不全に対する補助人工心臓を用いた治療戦略

    羽田 佑, 一二三 亨, 福嶌 教偉 日本集中治療医学会雑誌 31 (3), 195-202, 2024-05-01

    <p>治療抵抗性重症心不全は予後不良であり,その克服は我々の課題である。昨今,重症心不全に対する治療法は心臓移植と補助人工心臓治療の発展により,劇的に変化している。 特に補助人工心臓については,その性能が向上し,転帰改善に寄与している。また,これまで植込型補助人工心臓は,本邦では心臓移植を前提とする患者にしか適応がなかったが,2021年5月からdestination …

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  • ICUに入室した患者の家族における退院後の精神症状発生に関連する要因:事後解析

    大野 美香, 本荘 弥生, 永登 諒, 平敷 好史, 池口 修平, 神津 玲, 嶋田 正子, 渡辺 伸一 日本集中治療医学会雑誌 31 (3), 203-208, 2024-05-01

    <p>【目的】ICUに入室した患者の家族における退院後の精神症状発生に関連する要因を探索する。【方法】本研究は本解析に対して事後に実施された症例対照研究である。対象は,ICU に48時間以上滞在し退院した患者と,その患者がICU滞在中に1回以上面会した家族である。 患者データを,家族に精神症状あり〔Hospital Anxiety and Depression …

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  • マルチコアファイバ光ネットワークにおけるコア間クロストークを考慮した光パス更新モデル

    川口 陽大, 佐藤 丈博, 大木 英司 電子情報通信学会論文誌B 通信 J107-B (5), 286-300, 2024-05-01

    近年,5Gの進展やVirtual reality (VR)等のアプリケーションの登場により,多くの接続要求を収容できるネットワークの実現が期待されている.そこで,ネットワーク資源の利用効率の向上が期待できるエラスティック光ネットワークに注目が集まっている.一方,次々と新たな光パス要求が到着あるいは既存の光パスが削除されるようなエラスティック光ネットワークでは,スペクトルの断片化に対処するために,…

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  • 集中治療後慢性痛の概念と治療戦略

    天谷 文昌 日本集中治療医学会雑誌 31 (3), 188-193, 2024-05-01

    <p>集中治療の進歩により,重症患者の救命率は劇的に向上したが,集中治療後の患者における長期的なQOL低下が新たな課題になっている。慢性痛は頻度の高い愁訴であり,慢性痛患者のQOLは低い。疼痛はその機序に従い,侵害受容性疼痛,神経障害性疼痛,痛覚変調性疼痛に分類される。ICUを退室した患者の約半数は慢性的な痛みを自覚し,そのうち半数が集中治療に関連した慢性痛を発症している。集中治療後慢性痛患者の…

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  • 急激な経過を辿り救命できなかった腸炎ビブリオによる壊死性筋膜炎の1例

    中山 美里, 中山 雄二朗, 前田 将, 具嶋 泰弘, 前原 潤一 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 112-116, 2024-04-30

    <p>65歳,男性が発熱,意識障害のため救急搬送された。来院時はショックで,右下肢痛を訴え,患部に紫斑と水疱形成が認められた。重症軟部組織感染症として緊急入院し,メロペネム,バンコマイシン,クリンダマイシンの投与を開始した。Finger testが陽性であり,直ちに右下肢切断術を施行した。術後は集学的全身管理を継続したが,紫斑が全身に拡大し第3病日に死亡した。後に血液培養からVibrio …

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  • 救命救急センター病棟の聴診器の汚染度

    小野内 汐美, 大山 清実広, 安永 天音, 星野 凪沙, 大橋 一孝, 鈴木 光子, 大山 亜紗美, 小野寺 誠, 伊関 憲 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 75-79, 2024-04-30

    <p><b>目的</b>:聴診器の汚染度を,ルミテスターを用いてATP拭き取り法で測定した。聴診器の汚染度を測定し,その後酒精綿で拭って効果があるかを検討した。<b>方法</b>:救命救急センター病棟で用いている看護師の聴診器を無作為に抽出し,ルミテスターを用いて聴診器の膜型面の汚染度を調べた。酒精綿を用いて10秒間拭き,5分乾かした後に測定した。また,膜型面の細菌培養検査を行った。<b>結果<…

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  • 髄膜脳炎を合併した日本紅斑熱の1例

    中山 美里, 尾崎 諒吏, 具嶋 泰弘, 前原 潤一 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 108-111, 2024-04-30

    <p>75歳,男性が意識変容と全身の発疹,発熱のため受診した。7日前に山中で右下腿を虫に刺され,黒色痂皮が付着していた。血液検査で炎症反応上昇と肝腎機能障害,DICを認め,リケッチア感染症を疑いミノサイクリン投与を開始した。入院後に意識障害が増悪し,髄液検査では単核球優位の細胞数増加と軽度の糖低下を認めた。痂皮PCR検査でRickettsia …

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  • 感染性流産後に著明な心機能低下を認め周産期心筋症の関与が考えられた1例

    髙野 隼, 中島 絵理, 原 直輝, 勝田 晃平, 宇佐美 健喜, 有野 聡, 佐々木 庸郎, 小島 直樹, 稲川 博司, 岡田 保誠 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 121-125, 2024-04-30

    <p>周産期心筋症はまれな病態であるが,致死的になることがあり注意を要する。今回,生来健康な30歳,女性が感染性流産に伴う敗血症性ショックで入院した。入院後に著しい心機能の低下を認めたため,敗血症性心筋症だけでなく周産期心筋症の関与を疑った。欧州のガイドラインで推奨されているドパミンアゴニストであるブロモクリプチンの投与を行ったところ心機能の改善を認めた。敗血症性心筋症と周産期心筋症の鑑別は困難…

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  • 教職志望の学生への一次救命処置に関する講義方法と課題

    関 由起子, 桐淵 博 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 93-101, 2024-04-30

    <p><b>目的</b>:一次救命処置(basic life support;BLS)に関する実技講習受講経験のある教職志望学生に対して,学校事故の統計や学校事故の実例を講義に取り入れることにより,救命活動への自信がどのように変化するかを検討する。<b>方法</b>:A大学教育学部1年生対象の講義前後にアンケートを実施した。講義ではBLSの基本と効果に加え,体育活動時などにおける事故対応テキスト…

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  • 小児糖尿病患者における重症低血糖に関するアンケート調査

    小児糖尿病委員会, 浦上 達彦, 母坪 智行, 小川 洋平, 菊池 透, 臼田 里香, 松井 克之, 広瀬 正和, 平井 洋生, 阿比留 教生, 藤原 幾磨, 水野 晴夫, 都 研一, 高橋 和眞, 島田 朗 糖尿病 67 (4), 202-208, 2024-04-30

    <p>日本糖尿病学会に所属し,小児科を標榜する専門医と糖尿病学会の小児糖尿病委員に対して,中学生以下の糖尿病患者における2017年1月~2021年12月に発生した重症低血糖(SH)に関するアンケート調査を行った.33施設から回答があり,その内17施設が対象となる小児糖尿病を診察していた(1型506名,2型302名).その内SHの経験ありは11施設で,総数は25人(全て1型糖尿病)であった.対象の…

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  • 剖検にて大腸癌穿孔が判明した<i>Clostridium septicum</i>による非外傷性ガス壊疽の1例

    石亀 那歩, 広瀬 由和, 井ノ上 幸典, 中原 亜紗, 橋立 英樹, 草部 雄太, 廣瀬 保夫 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 102-107, 2024-04-30

    <p><i>Clostridium septicum</i>による非外傷性ガス壊疽が急激に進行して死亡し,剖検で大腸癌が判明した1例を報告する。症例は70歳代,女性。来院3日前に左肩痛が出現し,悪化傾向のため救急搬送された。来院時左上肢・体幹部に紫斑や水疱,皮下気腫を認めた。CTにて頸部から体幹部・左上肢に広範な皮下気腫を認め,腹部では上行結腸壁の一部が穿孔し周囲の脂肪織濃度上昇を認めた。消化管…

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  • 編集後記

    日本臨床救急医学会 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 132-132, 2024-04-30

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  • アンカロン注とアミオダロン塩酸塩注150mg“TE”を注射した患者における静脈炎発症までの時間の違い

    齊藤 将之, 中島 義仁, 堀 英生, 鈴木 匡, 市原 利彦 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 80-85, 2024-04-30

    <p>アミオダロンは成人の生命を脅かす不整脈の治療に広く用いられている。本研究では,2008年1月〜2021年12月までに当院で末梢静脈からアミオダロンを投与された患者314例を対象とした。これらの患者のうち,静脈炎を発症したのは40名(12.7%)であった。われわれは静脈炎発症までの時間を先発品と後発品の投与で比較した。 …

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  • おかやまマラソンにおける医療救護体制と救命活動

    角南 和治, 津島 義正, 石井 史子, 木下 公久, 羽井佐 実, 氏平 徹, 髙田 良江, 堀 純也, 西岡 良子, 氏家 良人 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 86-92, 2024-04-30

    <p>おかやまマラソンは2015年より約15,000人のランナーが参加し開催されている。救護所13カ所,ドクターランナー約50名に加え,突然の心停止に特化して対応するAED班を設置した。AED班は待機班(沿道に0.5〜1km間隔),自転車班,フィニッシュエリア班に分け,NPO救命おかやま(日頃から心肺蘇生講習会に携わる医療従事者,救急救命士などで構成)に医療系学生などが救護サポーターで加わり,約…

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  • 当院における脳波検査の緊急報告について

    津藤 有子, 若杉 志穂, 杉山 嘉史, 海老名 俊明, 廣瀬 春香 医学検査 73 (2), 205-214, 2024-04-25

    <p>臨床検査室は,患者の予後に影響を与える可能性が高い異常値・異常所見を早期に検査依頼医師に連絡することが求められている。しかしながら脳波検査における緊急報告は,各施設に委ねられているのが現状であり,検査室からの調査報告は少ない。我々はISO 15189(国際標準化機構 臨床検査室―品質と能力に関する特定要求事項)の認定取得を機に神経学的予後への影響を考慮した緊急報告値(波形)を定めた。201…

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  • 外来患者の高カリウム極異常値速報と医師の対応調査―外来診療との連携強化に向けて―

    飴本 久子, 山本 慶和, 下村 大樹, 嶋田 昌司, 上岡 樹生, 畑中 徳子 医学検査 73 (2), 346-353, 2024-04-25

    <p>はじめに:重度の高カリウム血症は心停止の危険性があり,早期の治療が必要である。天理よろづ相談所病院では血清カリウム値が6.0 mmol/Lを超えた場合を極異常値と設定し,直ちに主治医に報告している。本研究では,極異常値速報に対する医師の対応を調査し,現在の速報体制の改善点について検討した。方法:対象は1年間で高カリウムの極異常値を示した外来患者131名とした。外来での治療状況と高カリウム血…

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  • 漢服の運動機能性に関する研究

    YANG SHIZHE, 柚本 玲, 佐藤 真理子 繊維製品消費科学 65 (4), 284-295, 2024-04-25

    <p>中国の民族服「漢服」に着目し , その運動機能性を明らかにすることを目的とした . 春秋戦国時 代 , 西漢時代 , 唐代の漢服 3 種と現代服の着用実験において , 異なる姿勢での衣服圧測定と官能評 価を行った . 結果 ,8 種の姿勢条件における全身 26 ヶ所の衣服圧測定から , 衣服の重さ , 身頃やパ ンツの幅の寸法 , 重なり枚数が , 衣服圧及びきつさ , …

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  • 農業における環境と経済の両立可能性を考える

    林 岳 農業経営研究 62 (1), 24-30, 2024-04-25

    ...To achieve sustainable farm management in the “VUCA” era, which is characterized by uncertainty, it is important to fully consider how to cope with emerging risks as well as how to balance the environment...

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  • 型指向翻訳のための任意に型付けされた高水準中間表現

    柏木, 力哉 情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) 17 (2), 3-3, 2024-04-22

    コンパイラ実装技術が成熟するにつれて,コンパイラのフロントエンドにも複数の中間形式を用いるデザインが見られるようになった.本発表では,型の記述が必要ない関数型プログラムから,型が明示された中間言語への変換を行うための高水準な中間言語を提案する.特にHaskellやOCamlといった言語を対象として,高水準中間言語を導入することによるデザイン上の有効性と,具体的な言語の仕様を与える.この高水準中間…

    情報処理学会

  • 近距離から通う別居介護者への訪問看護師による支援の特徴

    山根 友絵, 百瀬 由美子 日本看護研究学会雑誌 47 (1), 1_97-1_106, 2024-04-20

    <p>目的:本研究は,近距離から通って介護を行う別居介護者に焦点を当て,訪問看護師が実施している別居介護者支援の特徴を明らかにすることを目的とした。方法:訪問看護師13名に近距離から通って介護する別居介護者への支援について半構造的面接を行い,エスノグラフィーの手法を参考に分析した。結果:訪問看護師が行う別居介護者支援として【限られた接点での初期からの関係作り】,【情報共有による関係職種での食い違…

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  • 転移性髄内腫瘍に対して免疫チェックポイント阻害薬が奏功した1例

    藤井 論, 両角 正義, 村本 明生, 松原 祐二 Journal of Spine Research 15 (4), 721-725, 2024-04-20

    <p><b>はじめに:</b>転移性髄内腫瘍は予後不良であり,化学療法が有効ではないとされている.今回,転移性髄内腫瘍摘出術後に免疫チェックポイント阻害薬にて経過良好であった1例を経験したので報告する.</p><p><b>症例:</b>74歳,男性.肺癌に対し肺上葉切除術を施行された.再発なく経過していたが術後7ヶ月で尿閉と歩行困難が出現した.造影MRIでC7~Th1高位に内部が均一に造影される…

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  • 神経症状を契機に診断された傍腫瘍性神経症候群関連抗体陽性の小細胞肺癌の2例

    岡崎 優太, 吉岡 弘鎮, 上硲 敬介, 奥野 祐希子, 中西 健太郎, 生駒 龍興, 竹安 優貴, 勝島 詩恵, 山中 雄太, 倉田 宝保 肺癌 64 (2), 124-132, 2024-04-20

    <p><b>背景.</b>悪性腫瘍患者は時に様々な神経障害を合併するが,自己免疫学的機序により生じる一群を傍腫瘍性神経症候群(PNS)という.PNSに併存する悪性腫瘍として,小細胞肺癌が最も多いと知られる.腫瘍の発見に先行した神経症状により,小細胞肺癌の診断に至り,治療奏効と共にPNS関連抗体価が低下したPNSの2例を報告する.<b>症例1.</b>63歳.女性.意識障害で救急搬送となった.画像…

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  • 外傷性精巣破裂の1小児例

    松島 正, 宮國 憲昭, 川谷 慶太, 杉原 哲郎, 梶 沙友里, 内田 豪気, 大橋 伸介, 黒部 仁, 大木 隆生 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 60 (2), 195-200, 2024-04-20

    <p>症例は13歳男児.友人に右陰囊を蹴り上げられ受傷し,疼痛が持続したため近医を受診,精巣破裂の疑いで当院紹介となった.超音波検査にて精巣を横断する低エコー域と不均一な低エコー域を認め,右精巣破裂及び陰囊内血腫と考えられた.また,ドプラ超音波検査にて右精巣内の血流低下を認めた.以上より外傷による精巣破裂と診断し,受傷後約9時間後に緊急手術を施行した.精巣白膜が断裂し,破裂した精巣実質が露出して…

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  • 持続可能な地域づくりにおけるP2M

    李 洸昊, 永井 祐二, 中野 健太郎 国際P2M学会研究発表大会予稿集 2024.Spring (0), 68-83, 2024-04-20

    人口減少や少子高齢化、それに加えて地域経済の停滞などにより、さまざまな地域課題が顕在化している。そのため、多様なステークホルダーの連携を基盤としながら、さまざまな地域資源を活用し、新たな地域の価値を創出して地域の魅力を高める地域マネジメント求められている。本研究では、自然と共生する町づくりとして有名な宮崎県綾町の事例を、P2Mの3Sモデルと創造的統合マネジメントから分析を行った。宮崎県綾町は、実…

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  • Japanese ESL Learners’ Self-Perceptions of Being Bilingual

    Wang Hui Ling 東北英語教育学会研究紀要 44 (0), 101-113, 2024-04-16

    ...It recommends that ESL instructors should see their students as emergent bilinguals and allow students to become more confident in their English learning pursuits while using both their L1 and L2 as invaluable...

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  • Exploring Sustainable Diets as a Climate Mitigation Strategy:

    Zainal Anizawati, Fadzil Hidayah Mohd, Shahali Edy Hafizan Mohd, Zhu Chenghao, Jacobs George M International Review for Spatial Planning and Sustainable Development 12 (2), 1-27, 2024-04-15

    ...Based on the pentagram sustainability model, we identified four emergent themes: “environmental dimension of sustainability in dietary choices for climate mitigation”, “economic aspect of adopting a sustainable...

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  • 日本麻酔科学会「アナフィラキシーに対する対応プラクティカルガイド」の概説

    原 哲也 日本歯科麻酔学会雑誌 52 (2), 72-79, 2024-04-15

    <p> <b>【要旨】</b> アナフィラキシーは周術期の重篤な有害事象の一つである.原因薬物に対する免疫学的反応あるいは非免疫学的反応を呈し,迅速かつ的確な治療が行われなければ,急速に重篤化するため,アナフィラキシーの診断および治療に習熟する必要がある.</p><p> 一般的なアナフィラキシーの初期治療は救急蘇生と同様に,気道確保,呼吸補助,循環維持を図り,適切なアドレナリンの投与,高濃度酸素…

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  • コロナ禍中に於ける「小児アザのオンライン診療」の実際

    西堀 公治 日本レーザー医学会誌 45 (1), 17-23, 2024-04-15

    <p>オンライン診療(旧遠隔診療)は遠隔医療のうちの一つで,2018年に厚生労働省がオンライン診療指針を策定して以来,段階的に利活用の整備が進んできた.新型コロナウイルス感染症の拡大により本邦で緊急事態宣言が発令され従来の診療体制が崩れ,医療サービスの提供法が変化した一つが「オンライン診療」であった.我々は小児アザの診療に於いて早期に診断し治療するスタイルを取る当院での取り組み及び症例を検討した…

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  • The Role of Metaverse in Silk Road’s Tourism:

    Dayoub Bashar, Yang Peifeng, Omran Sarah, Zhang Qiuyi, Dayoub Alaa International Review for Spatial Planning and Sustainable Development 12 (2), 63-78, 2024-04-15

    ...<p>This paper examines the potential of emerging immersive technologies like the Metaverse to promote the Silk Road cultural heritage within the framework of China's Belt and Road Initiative (BRI)....

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  • Impact of a Liver Immune Status Index among Living Liver Transplant Recipients with Hepatocellular Carcinoma

    Imaoka Yuki, Ohira Masahiro, Sato Saki, Chogahara Ichiya, Bekki Tomoaki, Imaoka Kouki, Nakano Ryosuke, Yano Takuya, Sakai Hiroshi, Kuroda Shintaro, Tahara Hiroyuki, Ide Kentaro, Kobayashi Tsuyoshi, Tanaka Yuka, Akabane Miho, Sasaki Kazunari, Ohdan Hideki JMA Journal 7 (2), 232-239, 2024-04-15

    ...Donor LISI emerges as a significant predictor of early recurrence risk following living-donor liver transplantation for HCC, highlighting the role of the liver antitumor activity of liver NK cells in managing...

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  • 認知バイアス

    川合 伸幸 作業療法 43 (2), 159-163, 2024-04-15

    <p>自分は合理的で正しい判断をしていると誰もが信じている.しかし,さまざまな要因によって無意識のうちに判断が歪むことがある.認知バイアスとして知られる認知・判断のバイアスは,いまでは100種類以上もあるとされる.経験を積めば,そのようなバイアスが減少すると考えるかもしれないが,むしろ経験を重ねたほうが顕著になるバイアスも存在する.日常のみならず治療の場面でも生じる認知バイアスを軽減するには,ま…

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  • COVID-19流行期における災害訓練の経験と課題

    水 大介, 中出 雅治 日本災害医学会雑誌 29 (1), 81-86, 2024-04-13

    <p>COVID-19流行以降、多数の参加者が集まるシミュレーション訓練は、お互いが近距離で接触する機会が多いため、感染拡大の懸念から実施することは容易ではなくなった。一方でシミュレーション訓練は適切な医療を提供するための教育の場としては欠かせない。特に、災害は重大かつ特殊な課題であり、適切な医療の提供には定期的な研修・訓練が必須である。今回COVID-19流行期において、全病院職員を対象とした…

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  • 経時活動記録のテキストマイニングによる解析—令和元年台風19号における福島県の医療活動より—

    田代 雅実, 島田 二郎, 稲葉 洋平 日本災害医学会雑誌 29 (1), 54-60, 2024-04-13

    <p>【目的】令和元年台風第19号における福島県の災害派遣医療チーム(DMAT)活動に焦点を当て、経時活動記録から、災害時の話題やその変化を客観的に評価した。【結果】文字数と文数の推移は、超急性期から急性期にかけて増加傾向を示し、亜急性期に急激な減少となった。経時活動記録に頻出する語が時期によって変化した。【考察】超急性期には「病院」と「DMAT」が頻出し、DMATが医療機関への対応情報を積極的…

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  • Molecular and Entomological Characterization of 2023 Dengue Outbreak in Dhading District, Central Nepal

    Rimal, Sandesh, Shrestha, Sabin, Paudel, Sunita Wagle, Shah, Yogendra, Bhandari, Govinda, Pandey, Kishor, Kharbuja, Anjana, Kapandji, Merveille, Gautam, Ishan, Bhujel, Rajshree, Takamatsu, Yuki, Bhandari, Rudramani, Klungthong, Chonticha, Shrestha, Sanjaya Kumar, Fernandez, Stefan, Malavige, Gathsaurie Neelika, Pandey, Basu Dev, Urano, Takeshi, Morita, Kouichi, Ngwe, Tun Mya Myat, Dumre, Shyam Prakash Viruses 16 (4), art. no. 594-, 2024-04-12

    ...DENV-2 (97.5%) re-emerged after six years in Dhading while DENV-3 was identified for the first time....

    機関リポジトリ HANDLE

  • 湿度を使った発電技術と湿度変動電池

    駒﨑 友亮 日本画像学会誌 63 (2), 194-199, 2024-04-10

    <p>海洋から蒸発した水分が雨となって地上に降り注ぎ,河川を通って海洋に戻るサイクルは水の大循環と呼ばれ,水力発電はこのサイクルを利用して発電を行っている.河川は地上に局所的にしか存在しないが,空気中の水蒸気は地球上の大部分の環境でアクセス可能な資源であると言える.近年,この空気中の水蒸気 (湿度) …

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  • P2M理論を適用したアジャイルポートフォリオマネジメント

    上條 英樹, 小笠原 秀人 国際P2M学会誌 18 (2), 39-60, 2024-04-05

    ITの急速な進化により新興のデジタル企業がITを駆使して新たに市場参入し創造的な新しい価値を素早く投入することで伝統的な企業や市場を破壊する「デジタルディスラプション」が起きている。この時代において多くの企業は、デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)により新たな価値をいかに素早く市場に投入するかに企業の存続がかかっている。DXに対応した開発手法としてアジャイルが普及してきている。アジャイ…

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  • 巨大創発電磁応答をもたらす高密度磁気スキルミオン物質の設計

    車地 崇, 十倉 好紀 日本物理学会誌 79 (4), 186-191, 2024-04-05

    <p>磁気スキルミオンとは固体中のスピンが渦を巻くように配列した状態である.連続体極限においてスピンの向きの連続変形では壊せない磁気構造であり,零でないトポロジカル量子数で特徴づけられる.このトポロジカルな安定性や,まるで粒子のように電流によって渦の位置を操作できることなどが注目されており,新規磁気メモリや論理素子への応用に期待が持たれている.</p><p>また磁気スキルミオンはその特殊なスピン…

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  • 北陸地域の水稲初冬直播き栽培における出芽・苗立ち性および収量性

    大平 陽一, 加藤 仁, 下野 裕之 日本作物学会紀事 93 (2), 107-121, 2024-04-05

    <p>作期分散を可能にする水稲初冬直播き栽培技術の北陸地域での確立に向けて,品種,種子の生産年次および種子コーティングが越冬後の出芽率に及ぼす影響ならびに,機械播種による収量性を評価した.当地域で普及している6品種のうち,「北陸193号」を除く5品種は手播きによる出芽率が34~68%であり実用性があると考えられた.また,前年産種子は出芽率が当年産種子に劣りやすい点,チウラム水和剤の種子コーティン…

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  • 温暖地西部における黒ダイズ新品種「黒招福」の狭畦密植栽培の検討

    川崎 洋平, 浅見 秀則, 藤本 寛 日本作物学会紀事 93 (2), 132-139, 2024-04-05

    <p>温暖地西部の中山間地域では小区画・分散圃場が多く,大規模化に伴う省力・低コスト化が難しいことから生産者の生産性の向上が課題となっている.近年,温暖地のダイズ栽培において,選択性茎葉処理型除草剤の活用による中耕培土を省略した狭畦密植栽培が普及しつつある.本研究では機械収穫適性に優れる黒ダイズ新品種「黒招福」を対象として,中山間地域において省力的な狭畦密植栽培が可能であるか検討した.試験は20…

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  • 難治性出血及び持続菌血症に対して人工肛門造設を必要とした急性出血性直腸潰瘍の1例

    豊田 幸樹年, 山田 真生, 川合 良尭, 大政 皓聖, 清水 正幸 蘇生 43 (1), 12-15, 2024-04-02

    <p>直腸潰瘍は多量の下血を来すことがあり出血に難渋する症例も散見される。症例は70歳代,男性。侵襲性肺炎球菌に起因した肺炎・敗血症性ショックに対し入院加療中であった。第21病日に多量の新鮮血下血を来した。急性出血性直腸潰瘍と診断し,内視鏡的止血を行った。第28病日に再出血した。内視鏡的止血に難渋し外科的止血を行った。第38病日よりPantoea …

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  • トアルコトラジャのブランド戦略 : キーコーヒーが紡ぐサステナビリティとイノベーションの調和

    大木, 裕子 Kyoritsu business & economics review 4 1-26, 2024-04

    創業以来、キーコーヒーは日本のコーヒー業界をリードする存在として、品質向上と味わいの多様化に尽力してきた。1970 年代に、インドネシアのスラウェシ島にて自社農園開発事業を開始し、地元住民によるコーヒー栽培の品質向上との二つの柱を築き、トラジャ地方のコーヒー栽培の発展に寄与してきた。現代のコーヒー市場は、消費者の嗜好の変化とスペシャルティコーヒーの台頭により大きく変動している。本研究では、このよ…

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  • 外傷性破裂を来した膵粘液性囊胞腺癌の1例

    池田 優子, 田﨑 健太郎, 福長 徹, 菅本 祐司, 久保嶋 麻里, 水町 遼矢, 木下 麻優子, 江口 正信, 松原 久裕 日本消化器外科学会雑誌 57 (4), 197-203, 2024-04-01

    <p>症例は44歳の女性で,転倒し上腹部打撲,同部の疼痛を主訴に近医受診した.腹腔内出血,腸管損傷を疑われ同日当科紹介となった.膵損傷または膵囊胞破裂による急性汎発性腹膜炎を疑い緊急手術を施行,手術所見より膵囊胞破裂の診断となった.部分切除した囊胞壁の病理組織学的所見より膵粘液性囊胞腫瘍(mucinous cystic …

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  • 伐倒くん蒸処理丸太におけるマツノマダラカミキリの生存とその要因

    江崎 功二郎, 中村 克典, 前原 紀敏 日本森林学会誌 106 (4), 101-108, 2024-04-01

    <p>マツノマダラカミキリ(以下,本種)幼虫駆除のために行われる伐倒くん蒸処理において,薬剤投入量の不足や不完全な被覆などによる被覆内のメチルイソチオシアネート(以下,MITC)濃度の低下は殺虫率の低下をもたらす。さらに被害材の地面などとの密着は,材内への有効成分の浸透を阻害し,本種の殺虫効果を低下させる可能性がある。本研究では被覆内で集積山の中心部のほかに,集積山の下部と上部に地面または被覆シ…

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  • 新型コロナウイルス感染を契機に増悪し大腸亜全摘を施行した潰瘍性大腸炎の1例

    長安 健, 藤好 直, 本間 重紀, 市川 伸樹, 吉田 雅, 柴田 賢吾, 松井 博紀, 桂田 武彦, 中久保 祥, 畑中 佳奈子, 武冨 紹信 日本消化器外科学会雑誌 57 (4), 204-211, 2024-04-01

    <p>新型コロナウイルス感染症(Coronavirus Disease 2019;以下,COVID-19と略記)のパンデミック発生から4年が経ったが,潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis;以下,UCと略記)との関連につき一定の見解は得られていない.今回,COVID-19罹患後増悪し手術となったUCを経験した.症例は62歳の男性で,UCに対し内科加療中であった.COVID-19発症後…

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  • 公共的価値とその創造に向けたアプローチに関する研究の展開(1)

    東郷, 寛 商経学叢 70 (4), 307-326, 2024-03-31

    [要旨] 本研究の目的は,公共的価値とその創造に向けたアプローチに関する研究の展開を明確にしたうえで,今後の研究課題を導出することにある。本稿(1)では,第一に,公共的価値経営が登場する前に行政管理のパラダイムとなった新公共経営をとりあげ,その教義と理論的基盤を述べたうえで,その総括を行う。第二に,新公共経営に代わって行政管理の新たなパラダイムとなる可能性を秘めている公共的価値経営をとりあげる。…

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  • 本学発"多孔質体挿人により性能改善した微生物発電"の その後の社会実装に向けた展開

    森田, 廣 山陽小野田市立山口東京理科大学紀要 7 67-75, 2024-03-31

    本学在職中に筆者の研究室にて研究し発明した「無機多孔質体を用いた微生物燃料電池」は従来の10倍の発電出力 をもたらし、現状の化石燃料依存の電気エネルギーに置き換わる、もしくは補完する新たなエネルギーハーベスティング技術として脚光を浴びている。筆者は大学退職後、1B森田研究室の卒業生諸君とこれまで培った微生物発電の基盤技術を世に出し、人類のエネルギー問題に少なからぬ貢献をすべく、無機多孔質体を製造…

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  • 産業看護職が新型コロナウイルス感染症流行期に実施した遠隔面談・保健指導における困難感と工夫

    島本 さと子, 吉野 純子, 石塚 真美, 三橋 祐子, 錦戸 典子 東海大学看護研究 1 (1), 76-84, 2024-03-31

    <p><b>目的:</b>新型コロナウイルス感染症流行期の遠隔面談・保健指導における産業看護職の実践上の困難感と工夫を明確化することを目的とした.<b>方法:</b>産業看護職10名が遠隔面談・保健指導について半構造化面談で語った内容のうち困難感や工夫について抽出した.<b>結果:</b>困難感は【支援対象者の情報や理解度・感情の授受がしにくい】【職場や社内での接点の減少により状況把握・支援がし…

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  • 目次

    日本在宅救急医学会誌 7 (2), 0-0, 2024-03-31

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  • ソーシャルワーカーの自己覚知におけるスピリチュアリティの気づきと変容に関する考察

    羽鳥 恵一 評論・社会科学 (148) 39-63, 2024-03-31

    近年のソーシャルワーク実践では,スピリチュアルな側面を含む全人的な存在としてクライエントを理解することが求められつつある。そのためにはソーシャルワーカー自身にスピリチュアリティへの気づきや変容が求められるが,本稿ではソーシャルワーカーの自己覚知に関する先行研究を検討することで,その中にそれらが含まれていることを明らかにした。また,気づきの契機となる危機的状況と乗り越えについては,スピリチュアル・…

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  • Infection is the Most Frequent Disease Category of Autopsy-detected Diagnostic Errors in Japan

    Katayama Kohta, Suzuki Tomoharu, Numata Kenji, Adachi-Katayama Maho, Watari Takashi, Tokuda Yasuharu, Patel Payal K., Ohira Yoshiyuki JOURNAL OF HOSPITAL GENERAL MEDICINE 6 (2), 17-24, 2024-03-31

    A diagnostic error is a failure to establish an accurate and timely explanation of the health problem of a patient or communicate that explanation to the patient. Considering that a diagnostic error …

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  • 薬剤探索の新たな戦略:NMR 独自の視点の活用

    井上 直也, 白木 琢磨, 米澤 康滋, 櫻井 一正 近畿大学先端技術総合研究所紀要 (29) 1-9, 2024-03-31

    本稿では近年みられる薬剤の探索戦略の変遷と、その中で見られる核磁気共鳴法(NMR)の役割について概説する。1957年のタンパク質分子の立体構造の報告から、Structure-Based Drug Discovery (SBDD) という戦略が生まれた。タンパク質の立体構造を基に「活性部位をピンポイントで狙う」薬剤分子を人工的にデザインするという発想である。しかしSBDD薬剤には、副作用や細胞馴…

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  • 欧州におけるエコデザイン規制の展開

    戸田 裕美子 マーケティング史研究 3 (1), 50-67, 2024-03-31

    <p> 本論文は,ファストファッションが登場してからおよそ30年の間に,ファストファッション企業の成長の副産物として生み出された環境負荷に目を向け,欧州において近年展開しているエコデザイン規制の展開を整理することを目的としている。ファストファッション企業のいくつかが欧州を起源にするということに加え,衣料品の消費市場として最大規模であるのがEUであるという事情も相まって,2010年代ごろからファス…

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  • バイオテクノロジーを用いた新薬開発のイノベーションプロセス

    山崎 挙央 イノベーション・マネジメント 21 (0), 161-177, 2024-03-31

    <p>昨今開発される新薬は、バイオ薬や分子標的薬といった新しい類型の製品に移行している一方で、その新薬の適応市場は小規模化する傾向がある。バイオ/分子標的薬開発への移行は、医薬品企業にとっては、開発・製造コストが嵩み、高いスイッチング・コストや高い開発結果の不確実性というリスクをとる必要がある。それにもかかわらず、開発された新薬の適応市場が小規模化するということは、製品開発イノベーションの一般的…

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  • グローバリゼーション/ディグローバリゼーションのダイナミズムと経済システムの変容

    河村 哲二 イノベーション・マネジメント 21 (0), 35-70, 2024-03-31

    <p>1990年代に顕著となったグローバリゼーションの潮流は、アメリカの経済グローバル化を最大の震源として進んだ。それは、第二次大戦後、1950・60年代に全盛期を迎えた、アメリカを筆頭とし、西ヨーロッパ、日本等の先進諸国・地域を中心として高い水準の経済成長が続いた「持続的成長」のシステムが、1960年代末から機能不全に陥ったことに対応して、企業の経営革新・金融革新の模索と、それと相互促進的にI…

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  • 小学校児童に対する発音の指導の可能性

    阿部 聡生 実践英語音声学 5 (0), 39-57, 2024-03-31

    本報告は,小学生児童を対象にしたフォニックスを用いた発音指導の効果と児童の印象をアンケートと自由記述を用いて調査したものである。その結果,生徒がフォニックスを用いた発音の練習を楽しみ,価値があると感じていることが明らかになった。さらに,自由回答を通じて,児童は日本語と英語の音の比較を行い,調音方法を言語化し,フォニックスの知識を読むことや話すことなど英語の他の領域の学習にも応用していることが分か…

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  • 在宅救急における救急救命士の活躍の可能性

    鈴木 健介, 郡 愛, 小川 理郎, 横田 裕行 日本在宅救急医学会誌 7 (2), 8-12, 2024-03-31

    <p> 救急救命士は、医師の指示の下、重度傷病者に対して、医療機関に搬送するまでの間に、救急救命処置を行うことを業としている。2021年10月1日に改正救急救命士法が施行され、同法第2条第1項において「重度傷病者が病院若しくは診療所に到着し当該病院若しくは診療所に入院するまでの間(当該重度傷病者が入院しない場合は、病院又は診療所に到着し当該病院又は診療所に滞在している間)」と、「救急救命処置」の…

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  • 重症心不全患者と家族の穏やかな自宅療養継続を支える訪問看護師の実践―「ケアの意味を見つめる事例研究」による分析―

    田嶋 ひろみ, 柄澤 清美, 雨宮 有子, 吉田 滋子, 山田 妙子 家族看護学研究 29 (0), 37-50, 2024-03-31

    <p>本研究は,本人の強い願いで退院した重症心不全患者が,穏やかな自宅療養を継続できている事例を「ケアの意味を見つめる事例研究」を用いて省察し,その看護の実践を明らかにした事例研究である.</p><p>実践は,3つの【大見出し】と20の小見出しで表された.看護師は,退院直後から生命の危機,家族の意向のズレで療養方針が決まらない危機,妻の介護危機といった困難を捉えたが,どんなふうになっても最期まで…

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  • University EFL Learners' Use of Technology and Their Perceived Difficulties in Academic Writing

    Yabukoshi Tomoko, Mizumoto Atsushi LET関西支部研究集録 22 (0), 117-129, 2024-03-31

    <p> 本稿では,ICT機器が利用可能なライティング環境下において,学習者が利用しているツールや活動中に困難に感じている点について報告している。参加者は54名の大学生で,(1) アウトラインの作成,(2) 下書き,(3) 修正といった3段階のライティング活動を通して,英作文を完成させた。活動中は教科書や資料が参照可能で,PCやスマートフォン等の機器の使用も許可され,オンライン・…

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  • 製造業の組織の壁を乗り越えるPMO

    冨田 寛 プロジェクトマネジメント研究報告 4 (1), 19-24, 2024-03-31

    <p>製造業は長年にわたり,業務効率を追求し縦割り組織を各社内に形成してきた.しかしながら近年,低コスト開発,短納期開発,DXなどが経営課題に掲げられ,製造業においてもアジリティを高め,効率よく高い価値を提供し続けること,「新規事業創出」や「事業の変革」が求められている.一方でこれまでに培われてきたルール,プロセス,資産が存在し,新規事業の立ち上げ,変革の必要性を訴えたとしても,「総論賛成,各論…

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  • 高齢者施設において急変時心肺蘇生を望まない入所者の対応に関する課題~看取り介護加算の視点から~

    藤野 丈貴, 横田 裕行, 鈴木 健介 日本在宅救急医学会誌 7 (2), 15-23, 2024-03-31

    <p>【はじめに】高齢多死社会を迎えるわが国において、アドバンス・ケア・プランニングを前提に、想定された急変時に蘇生処置を望まない表明をしている場合の対応について、さまざまな会議体で報告がなされている。このような背景のなか、穏やかな最期を迎えられるよう支援することを目的に「看取り介護加算」が策定されているが、その実態については明らかとなっていない。</p><p>【目的】看取り介護加算を算定してい…

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  • リノベーション工事における第三の担い手の萌芽

    河野 直, 小坂 知世, ウェルチ ブライアン オルテガ, 河野 桃子 住総研研究論文集・実践研究報告集 50 (0), 13-24, 2024-03-31

    職人でもDIYerでもない「第三の担い手」がリノベーション工事の一部を担い始めている。彼らは建築に関わる職歴や学歴を有していないが,メディアやワークショップ等を通じて技能を高め,趣味のDIYを生業としての施工に転じた人物である。その実態を明らかにする事を目的に,日本の第三の担い手 10 名とステークホルダーにヒアリングを行った。米国調査では,先行事例から課題や社会的背景を考察した。研究結果として…

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  • 在宅医療におけるTrousseau症候群の3例

    二ノ坂 建史 日本在宅救急医学会誌 7 (2), 24-27, 2024-03-31

    <p> 在宅診療中にTrousseau症候群を発症した2例と、Trousseau症候群による脳梗塞を2回きたした状態から在宅診療を開始した1例について報告する。</p><p>【症例1】肺腺癌の38歳女性。在宅診療中に脳梗塞を発症し、病院へ搬送。血管内治療・ヘパリン投与が行われたが、原疾患の進行のため病院で永眠。</p><p>【症例2】腎盂癌の62歳男性。在宅診療中に脳梗塞を発症し、病院へ搬送。入…

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  • 不搬送指示とACPの問題点

    石上 雄一郎 日本在宅救急医学会誌 7 (2), 4-7, 2024-03-31

    <p> 終末期医療を行っていくうえで、療養場所の選定は非常に重要である。家族と過ごす時間を大切にしたいという思いがある方は、在宅医療を望まれる傾向にある。在宅医療の終末期患者の状態悪化時にどこまで治療を行うか? という課題がある。米国ではdo not hospitalize(以下、DNH)指示があり主に高齢者施設で使われる。DNH指示が不搬送指示に近い内容である。以下のような課題がある。①搬送す…

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  • 津波被害が想定される三重県A市内の保育所を対象とした避難計画と災害対策に関する実態調査

    千葉 奈央, 石井 美恵子, 内海 清乃 日本災害医学会雑誌 29 (1), 46-53, 2024-03-30

    <p>【目的】三重県A市は30年以内70–80%の確率で津波被害が想定されている。小児救急二次医療施設・災害拠点病院であるA病院勤務者の約20%が保育所を利用しているため、津波発生後の勤務継続に関する可能性を探ることを目的に、保育所の津波避難計画と災害対策の実態を質問紙調査した。【対象】A市内33か所に所在する保育所のうち、回答施設29施設、回収率87.9%(有効回答率100%)であった。【結果…

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  • 病院職員を対象に実施した津波被災後の登院可否に関するアンケート調査結果

    森川 祥彦, 岸和田 昌之, 家城 洋平, 田坂 健, 寺村 文恵, 岩本 卓也 日本災害医学会雑誌 29 (1), 39-45, 2024-03-30

    <p>【目的】三重大学医学部附属病院における南海トラフ地震発生時の登院可否の実態について調査を行う。【方法】今回、津波被災24時間後を想定した場合の登院可能な職員数について病院職員2,052人を対象に安否確認システムANPIC<sup>®</sup>のアンケート機能を用いて調査を行った。【結果】1,155人(56.3%)から回答を得た。801名(69.4%)が登院可能と回答した一方で、224名(…

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  • 全身性強直性痙攣と著明なアシドーシスを呈したヘリウムガス中毒の1例

    鄭 善仁, 金子 直之, 柚木 良介 日本救急医学会関東地方会雑誌 45 (2), 122-126, 2024-03-29

    <p>症例は20歳代の男性。自殺目的に頭から被ったビニール袋にヘリウムガスを充填させて吸入し, 倒れているのを発見された。救急隊接触時にSpO2測定不能で, リザーバー付き酸素マスク10L/分投与で搬送された。来院時, Glasgow Coma Scale (GCS) E4V2M4。体温 39.2℃。脈拍 151/分。血圧 102/52mmHg。呼吸数40/分, SpO2 95% …

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  • 後腹膜気腫を呈した小児鈍的外傷性十二指腸穿孔の1例

    杉中 宏司 日本救急医学会関東地方会雑誌 45 (2), 137-139, 2024-03-29

    <p>今回われわれは, 後腹膜気腫を呈した小児の鈍的外傷性十二指腸穿孔を経験した。症例は, 12歳の男児。サッカーの試合中に相手の膝が心窩部に当たり受傷した。来院時, 心窩部に自発痛, 圧痛はあったが反跳痛はなかった。血液生化学検査では優位所見なく, 腹部造影CT画像では, 十二指腸浮腫性壁肥厚, 膀胱直腸窩に少量の腹水を呈するのみであった。胃管留置により減圧を施行し, …

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  • Impact of COVID-19 and Closed Transmission of SARS-CoV-2 during the First Wave in Toyama Prefecture, Japan, March 30 to May 18, 2020

    Tamura Kosuke, Inasaki Noriko, Itamochi Masae, Saga Yumiko, Shimada Takahisa, Yazawa Shunsuke, Sasajima Hitoshi, Kawashiri Chikako, Yamazaki Emiko, Ichikawa Tomomi, Kaya Hiroyasu, Yamamoto Yoshihiro, Morinaga Yoshitomo, Yamashiro Seiji, Nomura Satoshi, Takeda Shinichi, Ito Hiroyuki, Hirota Koujiro, Horie Yukio, Hirano Norikazu, Sekizuka Tsuyoshi, Kuroda Makoto, Tani Hideki, Oishi Kazunori Japanese Journal of Infectious Diseases 77 (2), 75-82, 2024-03-29

    ...The reduced inter-prefectural mobility of local residents may support the lack of strain diversity in SARS-CoV-2 during the first wave of the state of emergency.</p>...

    DOI Web Site PubMed 参考文献24件

  • 非外傷性膀胱破裂の1例

    鐘ヶ江 紘典, 早川 達也, 植地 貴弘, 首藤 瑠里, 柴崎 貴俊, 宮城 隆志, 竹下 諒, 中村 俊介, 中森 知毅 日本救急医学会関東地方会雑誌 45 (2), 127-131, 2024-03-29

    <p>症例は60歳代の男性。受診の10ヶ月前に尿膜間囊胞に対する腹腔鏡下摘出術を受け, その際に膀胱頂部を合併切除された。長時間排尿を我慢した後の下腹部痛を主訴に当院救急外来を受診した。腹部CT検査で膀胱周囲に腹水の貯留があり, 膀胱造影検査で, 膀胱頂部からの膀胱外への造影剤の流出がみられたため非外傷性膀胱破裂の診断で抗菌薬投与を行い, …

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  • 2度目の抗毒素2回投与の後に血清病を発症したマムシ咬傷の1例

    藤原 慈明, 田中 保平, 藤屋 将眞, 渡邊 伸貴, 新庄 貴文, 松村 福広, 伊澤 祥光, 米川 力, 間藤 卓 日本救急医学会関東地方会雑誌 45 (2), 140-143, 2024-03-29

    <p>マムシ咬傷は死亡例も報告され, 重症例ではマムシ抗毒素投与が推奨されている。症例は66歳の女性。4年前にもマムシ咬傷で抗毒素を2回投与されていた。今回, 再び右手をマムシに噛まれ, Grade III の判断により抗毒素を2回投与された。投与後に症状は改善傾向となり, 第4病日に退院した。しかし, 退院した翌日より発熱, …

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  • 知的障害特別支援学校における被災後も見据えた学校防災のためのチェック項目の作成

    梶本 夏未, 赤木 恭吾 岡山大学教師教育開発センター紀要 14 177-189, 2024-03-29

    学校防災の基軸となる学校安全計画は,策定・訓練・見直し等による継続的な改善が十分に行われていない現状がある。またそれを扱う教員,とりわけ特別支援学校教員の,有事の責任の大きさに見合っていない準備体制の不十分さ,そこから教員の不安が派生して存在する。本研究では,今後学校への策定義務化が見込まれる事業継続計画(BCP)の,被災後を見据える観点を,学校安全計画に組み入れることを目的にチェック項目を作成…

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  • デジタル化と制度変化と政府の役割~取引費用経済学と新制度経済学からのアプローチ~

    篠﨑 彰彦 経済分析 209 (0), 132-154, 2024-03-29

    本稿では、情報通信技術の導入がデジタル・トランスフォーメーション(DX)を促すメカニズムを取引費用経済学と新制度経済学の枠組みに基づいて論考し、日本が直面する課題と政府の機能・役割について考察した。デジタル化は、安定していた「企業と市場の境界」に不均衡を生み出して組織運営の見直しを迫るとともに、「情報処理機構としての市場」と「制度としての市場」に非対称的な影響を及ぼすことで、様々な「制度改革」を…

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  • Brugada症候群と鑑別を要した薬剤性失神の1例

    松下 鈴佳, 森田 智也, 浅野 和宏, 梁 豪晟, 高橋 仁, 舩越 拓 日本救急医学会関東地方会雑誌 45 (2), 132-136, 2024-03-29

    <p>失神を呈した患者の心電図はBrugada型であったが, Brugada症候群による失神ではなく薬剤性失神と判断した症例を経験したため報告する。症例は40歳代の女性。胸痛を自覚し, 硝酸イソソルビドスプレーを使用した後に一過性意識消失発作をきたした。来院時の心電図がBrugada型であったため, Brugada症候群による失神を考えた。しかし, 意識消失の状況が昼間, …

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