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検索結果 3,719 件

  • 北部北上帯ジュラ紀付加体中に産する前期ペルム紀流紋岩とその帰属

    内野 隆之 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 74 (2), 61-69, 2023-05-24

    <p>北上山地,北部北上帯南縁部のジュラ紀付加体中津川コンプレックス中には長さ約2 km,幅約150 mにわたって巨斑晶質流紋岩が産する.本流紋岩はこれまで前期白亜紀の岩脈と考えられていたが,ジルコンのU–Pb年代を測定した結果,約280 Ma(前期ペルム紀)のものであることが判明した.カリ長石を大量に含む本岩はジュラ紀付加体の構成要素とは考えづらいことや,北部北上帯の南側に位置する根田茂帯には…

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  • 中新世の日本海拡大に伴う東北日本前弧域火山活動

    山元 孝広, 山﨑 誠子 地質学雑誌 129 (1), 165-177, 2023-03-16

    <p>茨城県城里町塩子に分布するアルミナに乏しく,鉄に富む無斑晶状安山岩の貫入岩から,新たに16.40±0.10 MaのK‒Ar年代値を得た.また微量成分組成とSr‒Nd同位体比から,この火山岩が近傍の元古沢玄武岩に近い組成の苦鉄質マグマの結晶分化で生成された残液マグマ起源であることを明らかにし,元古沢玄武岩については日本海拡大時の高温アセノスフェアの注入により溶融した島弧リソスフェア性マントル…

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献47件

  • 北部北上帯大鳥ユニットの地質と付加年代

    武藤 俊, 伊藤 剛, 村山 雅史 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 74 (1), 1-40, 2023-02-10

    <p>東北日本の北部北上帯に属するジュラ紀から白亜紀初期に形成された付加体は,同時代に形成された西南日本の付加体と比較して研究が少ない.本論文では,北部北上帯北東部,安家川上流に分布するジュラ紀付加体大鳥ユニットについての調査結果を報告する.詳細なマッピングに基づき,大鳥ユニットが,構造的下位を占めチャートと珪質泥岩の整然相が構造的に繰り返す大越沢サブユニットと,構造的上位を占め泥質岩に砂岩,チ…

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  • (エントリー)山口県東部,ジュラ紀付加体玖珂層群を貫く土生花崗閃緑岩の定置過程とマンガン鉱床の形成

    秋本 悠作, 大和田 正明, 亀井 淳志, 永嶌 真理子 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 380-, 2023

    <p>【はじめに】山口県東部玖珂層群には後期白亜紀の火成活動に伴う花崗岩類が分布している.これら花崗岩類は東アジア東縁に発達した白亜紀の間欠的な大規模火成活動(magmatic flare ups)期に対応し,ジュラ紀付加体の玖珂層群を貫く.また,成因的な関係は不明であるが,周囲にはMnやW鉱床が分布する.本発表で対象とする土生花崗閃緑岩は,これまでSr同位体比組成(大和田ほか,1995;Tsu…

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  • 長野県上高地,梓川左岸斜面における重力変形体の内部構造

    永田 秀尚, 小嶋 智 山の科学 6 (0), 1-12, 2023

    上高地,梓川左岸斜面での地質調査によって,重力変形体の内部構造が明らかになった.変形体の基岩は,ジュラ紀付加体美濃帯の主として泥岩からなる.層理面は北北東-南南西走向をもち,分水界の尾根にほぼ平行である.また地層は西に高角度で傾斜しており,これによって岩盤は地表面傾斜より面構造が急な逆目盤構造となっている.変形体内部では,その上部で岩盤のゆるみが大きいほど層理面傾斜が低角度となり,また下部では層…

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  • 航空レーザ測量データから取得した森林情報を活用した斜面災害リスクの検討

    小荒井 衛, 村上 亘, 桑原 祐史, 村山 いであ, 渡辺 啓太 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 262-, 2023

    <p>1,はじめに斜面崩壊に対して樹木の根系が抑止効果を持つとされているが,樹木の根系を調べるためには樹木の根を掘り返さなければならず,必ずしもその実態が解明されている訳では無い。一方で,航空レーザ技術の高度化により樹高をはじめとする植生の三次元構造を面的に捉えることが容易になってきている。そこで,樹木の三次元構造と根系の発達状況が広域に観察できる伐採跡地の作業道で両者の関係を明らかにし,航空レ…

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  • [招待講演]周辺地質からみた京都の伝統産業

    貴治 康夫 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 139-, 2023

    <p>京都盆地は基盤の地質区分からみると丹波帯に位置する.東は花折断層系,西は西山断層系の活動による断層崖が発達する.京都盆地には北東から高野川,北西から賀茂川が流入する.東山丘陵を隔てて盆地の東方には山科盆地がある.京都盆地南東の宇治地域は茶どころであり,さらに滋賀や奈良を結ぶ水陸路の要衝として都との結びつきが強い.人々が集住する盆地の中で,平安時代から1000年以上続いた古都の長い歴史が伝統…

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  • 四国西部,北部秩父帯の大規模逆転層をナップとして覆う水なし山ユニット

    辻 智大 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 437-, 2023

    <p>西南日本外帯に分布する秩父帯はペルム紀・ジュラ紀付加体によって構成され,北側に三波川変成岩類と接していることから,三波川変成岩類の上昇に伴う前弧域の変形が記録されていると期待される.特に,四国西部の北部秩父帯には大規模逆転構造が記載されており(辻・榊原,2009),その地質構造およびその背景となる造構作用を理解することは,この時期の造山運動のプロセスを理解すことに繋がる.四国西部の北部秩父…

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  • Decadal–centennial-scale solar-linked climate variations and millennial-scale internal oscillations during the Early Cretaceous

    Hitoshi Hasegawa, Nagayoshi Katsuta, Yasushi Muraki, Ulrich Heimhofer, Niiden Ichinnorov, Hirofumi Asahi, Hisao Ando, Koshi Yamamoto, Masafumi Murayama, Tohru Ohta, Masanobu Yamamoto, Masayuki Ikeda, Kohki Ishikawa, Ryusei Kuma, Takashi Hasegawa, Noriko Hasebe, Shoji Nishimoto, Koichi Yamaguchi, Fumio Abe, Ryuji Tada, Takeshi Nakagawa Scientific Reports 12 (1), 2022-12-19

    ...also previously observed in the abrupt climatic oscillations (known as Dansgaard–Oeschger events) in the ‘intermediate glacial’ state of the late Pleistocene, and in their potential analogues in the Jurassic...

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  • ジュラ紀付加体における流域圏の自然環境

    苗村, 晶彦, 齋藤, 圭, 猪股, 弥生, 奥田, 知明, 山本, 博文 日本海地域の自然と環境 : 福井大学地域環境研究教育センター研究紀要 = Nature and Environment of The Sea of Japan Districts 29 59-65, 2022-12-02

    上流部にジュラ紀付加体が広く分布している福井県美浜町を流域とする耳川において,NOx からの二次物質である大気中のO3 および河川水中のNO3- を軸に調査した.耳川流域近郊の三方におけるO3濃度は,首都圏の中心地・東京タワーよりも1.3 倍高く,アジア大陸の越境汚染の可能性が推測された.耳川流域では源流において,NO3- …

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  • 巡検案内書:足尾山地南西部「桐生及足利」地域のジュラ紀付加体

    伊藤 剛 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 73 (4), 143-192, 2022-11-01

    <p>足尾山地南西部「桐生及足利」地域には,足尾帯に属するジュラ紀付加体が広く分布する.同地域内のジュラ紀付加体は,黒保根–桐生コンプレックス,大間々コンプレックス,葛生コンプレックス,行道山コンプレックスの各構造層序単元からなる.また,足利市名草周辺では,後期白亜紀の花崗閃緑岩からなる足利岩体が貫入している.本案内書では,付加体の特徴的な岩相や層序が観察できる露頭やルートとして14地点を紹介す…

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  • 大島造山末期(前期白亜紀中頃)の北上地域は伸張応力場だったのか?

    山路 敦, 本間 健一郎, 越谷 信 地質学雑誌 128 (1), 167-172, 2022-07-06

    <p>北部北上地域でAptian期の火成活動に伴ってできたとされる,鉱脈群について応力解析を行った.データ取得範囲はジュラ紀付加体中にあるものの,上部白亜系久慈層群の基底の近傍にあり,また同層群が緩傾斜なので,この鉱脈群の形成後の傾動は無視できる.解析結果と既存の地質情報から,NNW-SSE次いでNW-SE方向の引っ張り応力が,Aptian期のうちに働いていたことが判明した.</p>

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  • 上部ジュラ系有峰層(富山県南東部)の砂岩層にみられる堆積構造(2)

    平澤, 聡 富山市科学博物館研究報告 = Bulletin of the Toyama Science Museum 46 83-92, 2022-07-01

    富山県南東部(有峰地域)に分布する上部ジュラ系有峰層の砂岩単層について,岩相の記載し堆積場について考察した.対象とした砂岩層は極細粒砂岩および泥質極細粒砂岩からなり,層内褶曲を伴う.堆積構造から,砂質な高密度混濁流による急速な堆積作用が示唆される.また,古流向は北西から南東方向に卓越していたようである.層内褶曲は造構運動ではなく,南側へ傾斜した古斜面におけるスランピングで形成されたと推定される.…

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  • 関東山地北縁下仁田の下部白亜系砂岩・泥岩

    地学雑誌 131 (3), Cover03_01-Cover03_02, 2022-06-25

    <p> 西南日本から連続する中央構造線(MTL)は,群馬県西部下仁田地域を通過し,北側に領家帯の白亜紀花崗岩類や美濃・丹波帯(=足尾帯)のジュラ紀付加体が,南側に三波川帯の白亜紀高圧型片岩が広く露出する.MTLのすぐ南側には,低角度断層を介して三波川変成岩の上に特異な岩石・地層群がクリッペとして累重する.「跡倉クリッペ」はペルム紀花崗岩やホルンフェルス,非変成の白亜系–古第三系礫岩・砂岩など,ど…

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  • 建物壁面石材を用いた大学での環境科学教材の開発

    石川, 牧子, 清家, 一馬, Ishikawa, Makiko, Seike, Kazuma 動物研究 (4) 1-13, 2022-03-26

    野外での教育活動は、環境教育に大きく貢献する。しかし、学生数の多い私立大学などの教育機関にとって、さらに、2020年からの新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の蔓延に伴う様々な活動制限により、その実施は容易ではない。 建物の建築石材には特徴的な化石が含まれていることがあり、また、石材によっては産地、当時の堆積環境や堆積年代の詳細が明らかにされている。これらを利用することで、野外巡検で得ら…

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  • Integrated phylogenomics and fossil data illuminate the evolution of beetles

    Chenyang Cai, Erik Tihelka, Mattia Giacomelli, John F. Lawrence, Adam Ślipiński, Robin Kundrata, Shûhei Yamamoto, Margaret K. Thayer, Alfred F. Newton, Richard A. B. Leschen, Matthew L. Gimmel, Liang Lü, Michael S. Engel, Patrice Bouchard, Diying Huang, Davide Pisani, Philip C. J. Donoghue Royal Society Open Science 9 (3), 211771-, 2022-03

    ...Our divergence time analyses recovered a late Carboniferous origin of Coleoptera, a late Palaeozoic origin of all modern beetle suborders and a Triassic–Jurassic origin of most extant families, while fundamental...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献5件 参考文献114件

  • The origin and evolution of a plant resistosome

    Zhen Gong, Jinfeng Qi, Meijuan Hu, Guozhi Bi, Jian-Min Zhou, Guan-Zhu Han The Plant Cell 34 (5), 1600-1620, 2022-02-15

    ...that ZRKs were derived from the cell surface immune receptors wall-associated protein kinases (WAKs) through the loss of the extracellular domain before the split of eudicots and monocots during the Jurassic...

    DOI PDF PDF 被引用文献1件

  • Global dispersal and diversification in ground beetles of the subfamily Carabinae

    曽田, 貞滋, Takami, Yasuoki, Ikeda, Hiroshi, Liang, Hongbin, Karagyan, Gayane, Scholtz, Clarke, 堀, 道雄 Molecular Phylogenetics and Evolution 167 2022-02

    ...Our results show that Carabinae originated in the Americas and diversified into four tribes during the period from the late Jurassic to the late Cretaceous, with two in South America (Celoglossini) and...

    HANDLE

  • 韓国の錦山地域における古原生代花崗片麻岩のジルコン・モナズ石の地質年代学的・地球化学的な研究

    岩水 健一郎, 姜 志勲, 堀江 憲路, 外田 智千, 竹原 真美, 早坂 康隆, 大藤 茂 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 369-, 2022

    <p><b>背景と目的</b></p><p></p><p>韓国の先カンブリア時代の基盤岩は、主に北西部の京畿地塊と南東部の嶺南地塊に分布する。両地塊の境界は、三畳紀に形成され始めたと考えられているSouth Korean Tectonic Line(SKTL)である [1]。ジュラ紀の花崗岩類の貫入などが原因で、地表でのSKTLの詳細な位置は不明である。</p><p></p><p>筆頭著者らは、…

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  • 層状チャートのオスミウム同位体比からみた三畳紀-ジュラ紀境界の環境変動

    村井 亮太, 黒田 潤一郎, 岡田 有希, 吉田 夏子, 鈴木 勝彦, 堀 利栄 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 90-, 2022

    <p>三畳紀-ジュラ紀(TJ)境界(およそ201.4 Ma)には顕生代の5大絶滅のひとつが起きたことが知られており、その直前の後期三畳紀においても段階的な絶滅イベントが指摘されている(Rigo et al., 2020)。三畳紀末の大量絶滅を引き起こした原因の一つとして,分裂を始めたパンゲア大陸で形成したCentral Atlantic Magmatic Province …

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  • 福島県上部ジュラ系~下部白亜系相馬中村層群の炭素同位体比層序と凝灰岩のU-Pb放射年代

    都丸 大河, 高嶋 礼詩, 西 弘嗣, 黒柳 あずみ, 山中 寿朗, 折橋 裕二, 淺原 良浩 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 107-, 2022

    <p>白亜紀前期(Berriasian~Albian)は,地球温暖化が進行する時期であり,現在よりも大気CO<sub>2</sub>濃度や海水準が高い時代であった.また,白亜紀には巨大火成岩岩石区(Large Ignous Provinces : LIPs)の形成に起因する海洋無酸素事変(Oceanic Anoxic Events : …

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  • 飛騨帯の起源:二つの中国地塊間の未完の衝突帯

    磯崎 行雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 117-, 2022

    <p>日本列島のほぼ中央部に産する飛騨帯には、かつて先カンブリア時代基盤岩と想像された高度変成岩類や圧砕花崗岩類が産する。南側の美濃帯からの18億年前花崗岩礫の発見などもあって、先カンブリア時代基盤岩を持つアジア東部(特に朝鮮半島)と飛騨帯との対比がかつて盛んに試みられた。しかし、その後の岩石学的・年代学的研究は、飛騨帯の花崗岩や片麻岩がいずれも顕生代(大部分は中生代)の年代を持つ岩石であること…

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  • 地質と城郭:足尾山地ジュラ紀付加体の例

    伊藤 剛, 市澤 泰峰 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 132-, 2022

    <p><b>はじめに</b></p><p>日本の歴史上では,多くの城が築かれた.築城にあたっては,地質や地形が考慮されたと考えられるが,広範囲においてその関係を論じた研究は少ない.筆頭演者の伊藤は,足尾山地南西部において5万分の1地質図幅「桐生及足利」を刊行した(伊藤ほか,2022).その調査の過程で,同地域やその周辺の城郭と地質の関係を検討した(Ito and Ichizawa, …

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  • 熊本県南部黒瀬川帯(日奈久帯)の上部ジュラ系~下部白亜系の層序と堆積環境

    川上 高平, 尾上 哲治 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 274-, 2022

    <p>西南日本外帯の黒瀬川帯からは,一部に陸棚石灰岩を伴うペルム系〜白亜系堆積岩類が古くから知られている.九州西部に分布する黒瀬川帯は,この堆積岩類の分布域に基づいて,北から宮地帯,日奈久帯,渋利帯,坂本帯の4帯に区分されている.このうち日奈久帯の白亜系層序は,松本・勘米良(1964)によって詳しい研究がなされ,下位から川口層,八竜山層,日奈久層,八代層がほぼ南から北に向かって,整合または非整合…

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  • 日本列島・韓半島東縁部におけるジュラ紀花崗岩の全岩化学組成とジルコンU-Pb年代、Lu-Hf同位体組成

    川口 健太, Oh Chang Whan, Jeong Ji Wan, 古姓 昌也, 柴田 悟史, 早坂 康隆 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 275-, 2022

    <p>日本海拡大以前の原日本列島はアジア大陸東縁において成長した。地理的観点から、原日本列島の少なくとも一部は、韓半島と共通の進化を遂げたと予想できる。従って、東アジアの構造進化を包括的に理解するには、日本列島と韓半島との対比が極めて重要である。しかし、先カンブリア紀の地塊を主体とする韓半島と、古生代以降の沈み込み帯で成長した原日本列島を構成する地体は決定的に異なり、両者の繋がりは不明な点が多い…

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  • 東北日本ジュラ紀付加体中の遠洋深海堆積岩層における石炭紀-ペルム紀境界

    武藤 俊, 高橋 聡, 村山 雅史 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 85-, 2022

    <p>石炭紀-ペルム紀境界はカザフスタンのアクトベ地方に国際標準模式層断面および地点(GSSP)が定められており,コノドント<i>Streptognathodus isolatus</i>の初産出により定義されている[1].隣接するウラル地域や,北米[2],南中国[3]などから<i>S. isolatus</i>を含むコノドントの進化的系統が再現され,イラン[4],北極圏[5],南米[6]などで…

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  • 横浪アンバーから復元した前期白亜紀の海水Os同位体組成

    藤永 公一郎, 矢野 萌生, 安川 和孝, 中村 謙太郎, 大田 隼一郎, 桑原 佑典, 中山 健, 加藤 泰浩 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 164-, 2022

    ...</i>, [9] 矢野ほか, 2022<i> JpGU2022</i>, [10] Nakamura, 1990 <i>Pre-Jurassic evolution of Eastern Asia</i>, [11] Sato and Kase, 1996 <i>Island Arc</i>, [12] 藤永ほか, 1999 <i>地質学論集</i>, [13] 藤永・加藤, 2001 <i>資源地質...

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  • 美濃帯犬山地域の三畳紀/ジュラ紀境界における放散虫-コノドント化石層序

    冨松 由希, 尾上 哲治, Rigo Manuel 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 91-, 2022

    <p>三畳紀末大量絶滅(約2億140万年前)は,超大陸パンゲアの分裂に伴う火山活動(CAMP:Central Atlantic Magnetic Province)による急激な気候変動で生じたと考えられている.この絶滅イベントでは,陸域での四肢動物の絶滅や植物相の変化,海域に生息したコノドントの根絶を始め,アンモナイト,放散虫などの様々な海棲生物に影響を与えたことが知られている.美濃帯犬山地域の…

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  • 愛知県東部中新統設楽層群玖老勢層に産する礫岩:

    藪田 桜子, 竹内 誠, 斎藤 眞 地質学雑誌 127 (12), 689-700, 2021-12-15

    <p>中新統北設亜層群最上部の玖老勢層上部には,チャネル構造を呈する複数の礫岩層が分布する.本研究では,玖老勢層礫岩の礫種構成と珪質泥岩礫の放散虫化石による年代を明らかにした.玖老勢層礫岩は,火山岩・凝灰岩・凝灰角礫岩礫を主とし,花崗岩類・石英岩・チャート・珪質泥岩・泥岩・砂岩・マイロナイト礫を伴う.珪質泥岩礫中の放散虫化石は中期ジュラ紀の年代を示す.北設亜層群下部の砕屑物は,主に北設亜層群の基…

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  • 諏訪対曲とその形成期

    小坂 共栄, 矢野 孝雄 地球科学 75 (4), 289-304, 2021-10-25

    <p>北部フォッサマグナの上部新生界は,本州中央部における基盤岩類の湾曲構造(諏訪対曲)を層序-構造的不整合で覆っている.この事実は,対曲構造が上部新生界の堆積開始期(約17Ma)以前に形成され,全般にわたって侵食・削剥されていたことを示す.諏訪対曲は10<sup>4</sup>km<sup>2</sup>規模の大規模な延性的変形構造であり,高封圧-高地温勾配-低歪速度場における長時間変形によっ…

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  • 足尾山地のジュラ紀付加体大間々コンプレックスから産出した放散虫及び有孔虫

    伊藤 剛, 鈴木 紀毅, 指田 勝男 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 72 (4), 359-370, 2021-10-13

    <p>本論では,主に群馬県みどり市大間々町に分布する足尾帯ジュラ紀付加体大間々コンプレックスから得られた放散虫化石及び有孔虫の産出を報告する.チャートからはグアダルピアン世~ローピンジアン世(中期~後期ペルム紀)・中期~後期三畳紀・ジュラ紀の放散虫が,珪質泥岩からは前期及び中期ジュラ紀の放散虫が産出した.また,石灰岩からはシスウラリアン世~グアダルピアン世(前期~中期ペルム紀)のフズリナと小型有…

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  • 足尾山地鳴神山東方地域から産出した三畳紀・ジュラ紀放散虫化石の報告

    伊藤 剛, 中村 和也, 日野原 達哉, 栗原 敏之 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 72 (4), 345-358, 2021-10-13

    <p> 本論では,足尾山地鳴神山東方に分布する足尾帯ジュラ紀付加体の大間々コンプレックス及び黒保根–桐生コンプレックスから産出した放散虫を報告する.三畳紀放散虫及びコノドント片が大間々コンプレックスのチャートから産出した.中期ジュラ紀のバッジョシアン期及びバトニアン前期の放散虫が大間々コンプレックスと黒保根–桐生コンプレックスの泥岩から得られた.先行研究で両コンプレックスから報告された中では,泥…

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  • 足尾山地のジュラ紀付加体の地質と対比:5 万分の1 地質図幅「桐生及足利」地域の検討

    伊藤 剛 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 72 (4), 201-285, 2021-10-13

    <p>足尾山地には足尾帯に属するジュラ紀付加体が分布する.5万分の1地質図幅「桐生及足利」の調査結果及び周辺地域の先行研究に基づき,足尾帯ジュラ紀付加体の岩相・層序・化石年代・地質構造を総括する.足尾山地のジュラ紀付加体は,黒保根– 桐生コンプレックス・大間々コンプレックス・葛生コンプレックス・行道山コンプレックス(新称)の4つのコンプレックスに区分される.黒保根– …

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  • 5 万分の1 地質図幅「桐生及足利」地域の足尾帯ジュラ紀付加体から産出した放散虫

    伊藤 剛 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 72 (4), 287-324, 2021-10-13

    <p>足尾山地には足尾帯ジュラ紀付加体が分布する.このジュラ紀付加体は,黒保根–桐生コンプレックス・大間々コンプレックス・葛生コンプレックス・行道山コンプレックスの4コンプレックスからなる.本論では,5万分の1地質図幅「桐生及足利」地域の足尾帯ジュラ紀付加体の42試料から新たに産出した放散虫について報告する.ペルム紀放散虫は,行道山コンプレックスのチャート9試料から産出した.三畳紀放散虫は,葛生…

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  • 足尾山地のジュラ紀付加体大間々コンプレックスに含まれる玄武岩類の地球化学的特徴

    伊藤 剛, 草野 有紀 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 72 (4), 371-381, 2021-10-13

    <p>足尾山地西部に分布する足尾帯ジュラ紀付加体の大間々コンプレックスは,玄武岩類とチャートを多く含むことにより特徴づけられる.本研究では,この玄武岩類の全岩主要元素及び微量元素組成を検討した.化学分析結果からはEタイプ中央海嶺玄武岩(E-MORB)と海洋島玄武岩(OIB)の2種類の異なる地球化学的特徴を示す玄武岩類が示唆された.これらの玄武岩類は,丹波帯の灰屋コンプレックスあるいは雲ケ畑コンプ…

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  • 栃木県足利市名草に分布する足利岩体の黒雲母花崗閃緑岩及び接触変成岩

    伊藤 剛, 中村 佳博 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 72 (4), 383-396, 2021-10-13

    <p>栃木県足利市名草には,足利岩体と呼ばれる黒雲母花崗閃緑岩が分布する.本論では,この黒雲母花崗閃緑岩とその周辺のジュラ紀付加体足尾テレーン構成岩類の記載を行う.黒雲母花崗閃緑岩は,等粒状組織を示す.主要構成鉱物は石英,斜長石,カリ長石,黒雲母である.周辺の足尾テレーンの構成岩類である泥岩やチャートは,黒雲母花崗閃緑岩の貫入によって明瞭な接触変成作用を被り変成泥岩や変成チャートとなっている.ま…

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  • 上部ジュラ系有峰層(富山県南東部)の砂岩層にみられる堆積構造

    平澤, 聡 富山市科学博物館研究報告 = Bulletin of the Toyama Science Museum 45 75-79, 2021-07-01

    富山県南東部の東坂森谷中流域に見られる砂岩層の堆積構造を記載した。砂岩層の岩相は下位より偽礫を含む塊状な細粒砂岩(下部)、平行葉理の発達した極細粒砂岩(中部)とカレントリップル斜交葉理で特徴づけられる極細粒砂岩(上部)に大別され、それぞれBouma Ta、 TbおよびTcに類似する。ただし、下部に不明瞭な平行葉理の見られることや、“Tb”-“Tc”間に塊状な区間を挟在することから、典型的なTa-…

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  • 岩手県久慈地域における北部北上帯ジュラ系付加複合体に挟在する 苦鉄質岩の化学組成と起源

    中江 訓 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 72 (3), 173-190, 2021-06-29

    <p>岩手県久慈地域に位置する北部北上帯ジュラ系付加複合体に挟有される玄武岩・ドレライト(苦鉄質岩)について,その起源・由来を解明する目的で,螢光X線分析(XRF)による主要成分元素組成と誘導結合プラズマ質量分析(ICP–MS)による微量元素組成を求めた.北部北上帯は,それぞれを構成する海洋性岩石類に明瞭な時代差がある安家–田野畑亜帯と葛巻–釜石亜帯に二分され,さらに両亜帯とも付加時期が系統的に…

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  • 平成30年7月豪雨による岐阜県飛騨市桂谷での崩壊と土石流

    地主 卓弥, 永田 秀尚, 日野 康久, 伏木 治, 居川 信之, 小嶋 智, 篠田 繁幸, 高木 郁生, 田村 浩行, 都築 孝之, 梅原 正敏, 吉田 一也, 音田 悠輔 応用地質 62 (2), 92-103, 2021-06-10

    <p>平成30年7月豪雨によってJR高山本線を被災させた斜面崩壊,土石流の調査結果を報告する.1,000 m<sup>3</sup>オーダーの2箇所の表層崩壊が発生した.崩壊はジュラ紀飛騨花崗岩の強風化部とその上の土壌との境界付近から発生した.崩壊土砂は高速で移動し,とくに移送域下流で渓床,渓岸の堆積物を取り込んで土石流に成長した.最終的に越流破壊された盛土の上流側には9,000 …

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  • 岩手県盛岡東部,北部北上帯南西縁部の付加体泥岩中の中生代放散虫化石

    内野 隆之, 鈴木 紀毅 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 72 (2), 119-127, 2021-05-19

    <p>北上山地には,南側に南部北上帯が,北側に北部北上帯が共に広く分布している.北部北上帯には主にジュラ紀の付加体が分布しているが,これまで同帯南西縁部ではほとんど化石が見つかっていなかった.今回,盛岡東部外山地域の泥岩から放散虫化石を得た.この泥岩は,近年,前期ジュラ紀の砕屑性ジルコンU–Pb年代が示された砂岩の近傍に産するものである.本化石は,保存不良のため分類名を特定しがたいが,確実に中生…

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  • 北部北上帯南西縁部,ジュラ紀付加体中玄武岩の地球化学的特徴と起源

    内野 隆之 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 72 (2), 109-118, 2021-05-19

    <p>付加体中の玄武岩は沈み込む海洋地殻断片の一部であると一般に考えられている.北上山地の北部北上帯ジュラ紀付加体中の玄武岩も,主に海洋島起源と考えられているが,その研究は少ない.本研究では北部北上帯南西縁部に分布する前期~中期ジュラ紀付加体中の玄武岩6 試料の全岩化学組成を分析し,その起源を推定した.地球化学判別図や微量元素のスパイダー図から,4試料が中央海嶺玄武岩(MORB)の特徴を,2試料…

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  • 20 万分の1 地質図幅「富山」の東部地域の深成岩類のジルコンU–Pb 年代

    竹内 誠, カ スイ, 志村 侑亮 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 72 (1), 41-64, 2021-03-30

    <p>20万分の1地質図幅「富山」の改訂に伴い,範囲内に分布する先古第三紀の深成岩類のジルコン238U–206Pb年代を測定し,飛驒帯における火成活動史を考察した.</p><p>飛驒古期花崗岩類のうち,西側の早月川地域に分布する早月川花崗岩の貫入年代は224.8 ± 1.7 Maで,東側の宇奈月地域に分布する宇奈月花崗岩と舟川花崗岩の貫入年代は,それぞれ236.5 ± 3.1 Maと240.7 …

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  • 物理定数から見た日本の新第三紀花崗岩類

    大熊 茂雄, 金谷 弘 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 72 (1), 81-94, 2021-03-30

    <p>日本列島を構成する基盤花崗岩類の物理的性質を明確にするため,これまでジュラ紀,白亜紀–古第三紀花崗岩類の物理定数に関する研究を行ってきたが,今回は新第三紀花崗岩類について同様の研究を行った.新第三紀花崗岩類は北は北海道の脊梁部から南は屋久島,石垣島に到る日本列島全体に分布し比較的小規模岩体が多く,ある程度の大きさの露出面積を示すのは甲府,丹沢,屋久島花崗岩である.従って今回は,甲府・甲斐駒…

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  • Source of the Jurassic Oil in the Western Mahu Sag of Junggar Basin, NW China

    XIAO Zhenglu, CHEN Shijia, TANG Longxiang, WANG Guibin, HAN Meimei Journal of the Japan Petroleum Institute 64 (2), 67-75, 2021-03-01

    ...A certain scale of oil reservoirs was found in the Jurassic Badaowan formation, which indicates that the Jurassic reservoir has promising prospects for exploration....

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  • Recent advances in heteromorph ammonoid palaeobiology

    René Hoffmann, Joshua S. Slattery, Isabelle Kruta, Benjamin J. Linzmeier, Robert E. Lemanis, Aleksandr Mironenko, Stijn Goolaerts, Kenneth De Baets, David J. Peterman, Christian Klug Biological Reviews 96 (2), 576-610, 2021-01-13

    ...Devonian, Triassic, and Jurassic heteromorphs had a preference for deep‐subtidal to offshore facies but are rare in shallow‐subtidal, slope, and bathyal facies....

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  • 新潟県糸魚川市大所川流域に分布する下部ジュラ系来馬層群の砂岩組成の層位変化

    川尻 啄真, 松岡 篤 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 305-, 2021

    <p>【はじめに】砕屑岩の組成は後背地の検討において重要な指標となるが, 砕屑物の運搬過程や堆積環境などの要因によって組成が変化することが知られている (千々和, 1992).</p><p> 富山県・長野県・新潟県の三県にわたって分布する下部ジュラ系来馬層群について, 砂岩組成の層位変化について報告する. 来馬層群は, 犬ヶ岳地域,小滝・大所地域, 来馬地域の3地域に分かれて分布する. 白石 …

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  • 足尾山地南西部「桐生及足利」地域のジュラ紀付加体の上に築かれた城郭

    伊藤 剛, 市澤 泰峰 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 304-, 2021

    <p>人間の活動は,しばしば地質や地形と関連する.日本の歴史では多くの城郭が築かれ,その建築に関しては地質学・地形的要素が考慮されたと考えられる.演者の1人伊藤は,足尾山地南西部「桐生及足利」において5万分の1地質図幅を作成中である.城郭と地質の関係を検討するために,「桐生及足利」地域の地質図上に,城郭29城(山城及び平山城)の位置をプロットした.このうち24城が足尾帯ジュラ紀付加体の分布域に位…

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  • 足尾帯南部葛生地域海山相に挟在する砕屑岩相から産出したジュラ紀中世の放散虫化石

    鎌田 祥仁, 上迫 彬岳 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 239-, 2021

    <p>栃木県佐野市周辺はジュラ紀付加体の構成岩類が分布し足尾帯南部に相当する.当地域は馬蹄形に分布するペルム系玄武岩類−石灰岩を特徴とし,周辺には三畳系―ジュラ系のチャートー砕屑岩相が分布する.これらはユニット1〜3に区分され,ユニット1および3はチャートー砕屑岩相から,ユニット2はペルム系玄武岩−石灰岩からなり(鎌田,1997),後者のペルム系玄武岩類−石灰岩は海山相に相当する(例えば, …

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  • 美濃帯における三畳紀/ジュラ紀境界層の再検討

    曽田 勝仁, 冨松 由希, 山下 大輔, 尾上 哲治, 池原 実 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 163-, 2021

    <p>三畳紀/ジュラ紀(T/J)境界は顕生累代における五大大量絶滅の1つで,ジュラ紀型のアンモナイトや放散虫の出現などによって特徴付けられ,パンサラッサ海遠洋深海域で堆積した美濃帯の層状チャートでも認められる.美濃帯勝山セクションではT/J境界層の年代値を基にしたミランコビッチサイクル層序が構築されるなど(Ikeda and Tada, …

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  • 北部北上帯北東部大鳥ユニットの岩相・地質構造・付加年代

    武藤 俊, 伊藤 剛 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 082-, 2021

    <p>北部北上帯には,ジュラ紀に形成された付加体が広く分布しており,これは西南日本や極東ロシアのジュラ紀付加体と一連の海溝で形成されたものと考えられている(例えば永広ほか,2008).特に,岩相および構造層序の比較から,北部北上帯は西南日本の秩父帯南帯や極東ロシアのタウハ帯との関連が論じられている(大藤・佐々木,2003;高橋ほか,2016).一方で,北部北上帯のジュラ紀付加体は白亜紀花崗岩の貫…

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  • 関東山地北部秩父帯蛇木ユニットから得られた放散虫化石と砕屑性ジルコンのU-Pb年代

    岡部 一志, 堤 之恭, 鎌田 祥仁 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 238-, 2021

    <p><b>はじめに</b></p><p> 関東山地に分布するジュラ紀の付加体である北部秩父帯は,傾斜角度などの構造的な特徴から主部と南縁部に区分されてきた(例えば,大久保・堀口,1969).久田ほか(2016)は,蛇紋岩が欠如するといった黒瀬川帯との相違点を挙げながらも,南縁部が黒瀬川帯に属する可能性を指摘している.つまり北部秩父帯内における主部と南縁部の境界は,地質学的に大きな境界である可能…

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  • ジュラ系智頭コンプレックス中にみられるテクトニック・メランジュの変形構造

    於保 幸正, 平山 恭之, 河本 直美, 石川 千穂 地質学雑誌 126 (12), 663-678, 2020-12-15

    <p>岡山県真庭市久世町から苫田郡鏡野町を経て津山市に分布するジュラ系智頭コンプレックスについて小構造を調べた結果,このコンプレックスにはテクトニック・メランジュに由来する岩石が含まれていることが明らかとなった.変形構造の解析から4つのステージの変形が識別できた.ステージ(1)では層に平行な伸びと展張割れ目が形成され,ステージ(2)では層にほぼ平行な単純剪断による非対称な構造とblock-in-…

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  • SIMS を用いた中生代放散虫岩の酸素同位体分析

    BÔLE Maximilien, 池田 昌之, O. BAUMGARTNER Peter, 堀 利栄, BOUVIER Anne-Sophie, KUKOČ Duje BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 71 (4), 355-393, 2020-11-13

    <p>化石殻の炭酸カルシウムの酸素同位体比(δ18O)を用いた古海洋研究が広く用いられているが,珪質化石殻について は分析の制約や同位体分別の不確定性等のため,古海洋研究への適用例は限られている.本論では,二次イオン質量分 析計(SIMS)によって測定した日本,イタリア,スイス,ルーマニアの中生代チャートに含まれる放散虫化石 δ18O 変 動の古海洋指標としての有用性について報告する.53 …

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  • 下北半島北東部,北部北上帯の U–Pb 年代測定砂岩近傍の泥岩から得られた 後期ジュラ紀放散虫化石

    内野 隆之, 鈴木 紀毅 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 71 (4), 313-330, 2020-11-13

    <p>青森県下北半島の北東部では,北部北上帯に属する付加体が,桑畑山地域,片崎山地域,大森地域に分布している. 桑畑山地域の付加体については,後期ジュラ紀の岩屋ユニットと前期白亜紀前半の尻労ユニットに区分されるなど,こ れまで多くの研究がなされているものの,片崎山・大森地域の付加体については,大森地域の砂岩から砕屑性ジルコン U–Pb 年代が得られているほかは,詳しいデータはほとんどない. …

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  • 西南日本,山口県に分布するアンモナイトを含む豊浦層群から産出した放散虫

    西園 幸久, 米光 功雄 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 71 (4), 281-296, 2020-11-13

    <p>豊浦層群は西南日本山口県に分布する日本における下部−中部ジュラ系模式地の一つであり,アンモナイト化石を 多産する.しかし,放散虫のような微化石の報告は今まで知られていない.豊浦層群最上部 7 か所から Transhsuum hisuikyoense 帯および Striatojaponocapsa plicarum 帯の放散虫を見出した.これらの放散虫は,中期ジュラ紀 Aalenian か …

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  • 令和2年(2020年)7月豪雨によって熊本県南部で発生した斜面崩壊

    地学雑誌 129 (5), Cover05_01-Cover05_02, 2020-10-25

    <p> 2020年7月3日から4日に記録的な豪雨に見舞われた熊本県南部の芦北町と津奈木町では多数の斜面災害や浸水被害等が発生し,14名の貴重な人命が奪われた.今回の斜面災害はジュラ紀の付加体が分布する地域を中心に起こっており,土石流に移行したものとそうでないものが認められた.いずれのタイプの崩壊も厚い風化土層内で発生したものであり,深さが20 …

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  • A Global Data Set of Present‐Day Oceanic Crustal Age and Seafloor Spreading Parameters

    Maria Seton, R. Dietmar Müller, Sabin Zahirovic, Simon Williams, Nicky M. Wright, John Cannon, Joanne M. Whittaker, Kara J. Matthews, Rebecca McGirr Geochemistry, Geophysics, Geosystems 21 (10), 2020-10

    ...mean age of oceanic crust is 64.2 Myr, slightly older than previous estimates, mainly due to the inclusion of pockets of Mesozoic aged crust in the Atlantic and Mediterranean and improvements to the Jurassic...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 被引用文献1件

  • 西三河平野ボーリング試料に含まれる更新統の珪質岩礫から産出した中・古生代放散虫化石:礫の供給源の推定

    伊藤 剛, 阿部 朋弥, 宮川 歩夢 第四紀研究 59 (5), 105-116, 2020-10-01

    <p>西三河平野南西部の油ヶ淵低地で採取したボーリング試料中の更新統下部の礫層に含まれるチャート礫及び珪質泥岩礫から放散虫化石を抽出した.チャートの中亜角礫からペルム紀放散虫を,中亜角礫~亜円礫から三畳紀放散虫を,中角礫からジュラ紀放散虫を得た.これらの礫の供給源は,調査地域南方の渥美半島に露出するジュラ紀付加体秩父テレーンである可能性が最も高い.そして,重力異常(ブーゲー異常)に基づくと渥美半…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献3件 参考文献12件

  • Pangea Rifting Shaped the East Antarctic Landscape

    Alessandro Maritati, Martin Danišík, Jacqueline A. Halpin, Joanne M. Whittaker, Alan R. A. Aitken Tectonics 39 (8), 2020-08

    ...By contrast, continental extension associated with the Jurassic–Cretaceous breakup of East Gondwana resulted in significant denudation only locally in regions west of the Bunger Hills....

    DOI Web Site Web Site ほか3件 被引用文献1件

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