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検索結果 2,417 件

  • 低酸素応答を標的とした新規薬剤の開発史

    吉川 清次, 萩本 裕樹, 中村 英二郎 日本薬理学雑誌 159 (3), 160-164, 2024-05-01

    <p>2019年のノーベル医学生理学賞はWilliam G. Kaelin Jr博士,Peter J. Ratcliffe博士,Gregg L. Semenza博士の3氏に贈られた.受賞理由として新規の生理機構解明がHIF-PH阻害薬とHIF-2阻害薬という革新的な治療薬開発に繋がったことが挙げられる.上記の博士は,それぞれ腫瘍内科医,腎臓内科医,小児科医という異なるバックグラウンドを有し独自の…

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  • 酸素センシングにおけるTRPA1チャネルの普遍的役割

    中尾 章人, 劉 可, 高橋 重成, 森 泰生 日本薬理学雑誌 159 (3), 165-168, 2024-05-01

    <p>ヒトを含む好気性生物が生命を持続させるATPを得るためには,酸素が必要不可欠である.しかし,その一方で,活性酸素種などを産生し,酸素は生体に様々な障害を引き起こす.このような酸素の両義的生物活性に対応すべく,体内の酸素分圧を鋭敏に感知して組織へ適切に酸素供給を制御する仕組みを好気性生物は備えている.低酸素に対する生理的な応答には,急性と緩徐な相があり,急性の低酸素応答における酸素センシング…

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  • 日本の小学生の性格特性と防災意識との関連

    清水 誉子, 酒井 彰久, 小林 渓太, 野原 正美, 佐々木 麻未, 増田 和哲, 佐藤 大介, 医学系部門看護学領域臨床看護学分野, 教育・人文社会系部門 教員養成領域生活科学教育講座, 大学院医学系研究科附属地域医療高度化教育センター看護キャリアアップ部門, 大学院医学系研究科修士課程災害看護専門看護師コー ス, Shimizu Takako, Sakai Akihisa, Kobayashi Keita, Nohara Msami, Sasaki Asami, Masuda Kazuaki, Sato Daisuke, Department of Clinical Nursing Division of Nursing, Department of Human Ecology and Technology Education Division of Teacher Education, University of Fukui Graduate School of Medicine Center for Advanced Education in Community Medicine, Graduate School of Medical Sciences Master’s Program in Nursing 福井大学医学部研究雑誌 24 29-38, 2024-03-01

    本研究の目的は小学生の性格特性と防災意識との関連を明らかにすることである。対象者はA県内小学校5・6年生であった。調査内容は性格特性として小学生用5因子性格検査40項目と防災意識の質問10項目であった。その結果5・6年生124名の調査協力が得られ未回答者を除外した117名を分析対象とした。児童の性格特性は協調性と統制性の2項目が基準の平均値よりも得点が高く他者への思いやりや責任感が強い集団であっ…

    DOI 機関リポジトリ HANDLE 参考文献1件

  • 活動中の香刺激が日常生活でのレクリエーションによる達成感および食欲へ及ぼす影響

    石長 孝二郎 栄養学雑誌 82 (1), 24-34, 2024-02-01

    <p>【目的】レクリエーション時の室内へのにおい散布なし (無臭),におい散布あり (鰻蒲焼,白檀) により,食欲および達成感に影響を与えるかを把握するとともに,日常生活のレクリエーションの活動状況とその際の身体状況及び気分状態が食欲に影響を与えているかを探索することを目的とした。</p><p>【方法】対象は女子大学生とした。用意した昼食を喫食させ,15時から問診とバイタルサイン測定,続いて今の…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 新型コロナウイルス感染症パンデミック下の地域在住高齢者における抑うつと関連要因の変化

    益満 智美, 佐々木 八千代, 手塚 栞菜, 小西 円, 白井 みどり 日本健康医学会雑誌 32 (4), 400-408, 2024-01-29

    <p>地域在住高齢者におけるコロナ禍の抑うつ状態の変化とその関連要因を明らかにすることを目的とした。2020年11月から2022年12月にかけて,大阪府A市シルバー人材センターの登録者を対象に,ベースラインから第4回追跡まで,5回の自記式質問紙調査を実施した。調査内容は基本属性,主観的健康感,JST版活動能力指標(JST),抑うつ,生活状況などであった。抑うつはGeriatric …

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  • プレホスピタルケアに従事する看護師の首尾一貫感覚と多職種連携の実践能力との関連

    山田 春奈, 古賀 明美, 川久保 愛, 武富 由美子 日本看護研究学会雑誌 46 (5), 5_839-5_847, 2024-01-20

    <p>目的:プレホスピタルケア(以下,PC)に従事する看護師のSOC(首尾一貫感覚)と多職種連携の実践能力との関連を明らかにする。方法:全国58のドクターヘリ基地施設でPCに従事する看護師を対象に,個人属性,SOC,多職種連携の実践能力を無記名自記式質問紙で調査した。結果:36施設の132名を分析対象とした(有効回答率46.3%)。SOC総得点56.8(SD=10.8)点,把握可能感21.8(S…

    DOI 医中誌

  • 看護専門学校生の首尾一貫感覚の経年変化と看護教育との関係

    山本 幸子, 田中 マキ子 日本看護研究学会雑誌 46 (5), 5_755-5_765, 2024-01-20

    ...<p>目的:看護専門学校生の首尾一貫感覚(Sense of Coherence:SOC)に影響を与えるストレス,統制の所在(Locus of control:LOC),特性不安の関係性を明らかにし,縦断的変化からSOCを発達させる要因としての対処方略を見出す。...

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  • 精神科における患者の退院に関する意思決定支援の課題:

    舞弓 京子, 福浦 善友 日本看護研究学会雑誌 46 (5), 5_743-5_754, 2024-01-20

    <p>目的:精神科での退院に関する意思決定支援の課題を明らかにし,精神科看護師の意思決定支援について考察する。方法:対象は精神科退院経験のあるピアサポーター20名。面接調査をし,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチで分析した。結果:患者は,退院を表明するが【受け止めてもらえない退院表明】や【不十分な意思表明】のために【入院継続を選択】していた。一方,退院が進まなくても【退院に向け行動】する…

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  • 発達と症候学を基盤とする小児神経学へのいざない

    菊池 健二郎 日本小児放射線学会雑誌 40 (1), 2-9, 2024

    <p>近年の画像検査や分子生物学的検査の技術進歩は著しく,未診断症例において確定診断がついたり,複数の疾患を統合した新たな疾患概念の誕生がある.さらに根治療法がなかった疾患においても,新たな治療法が開発され,疾患予後が大きく改善している.しかし,そのような時代になろうとも,診療の現場では問診や身体所見が極めて重要であることは変わらない.</p><p>小児神経分野は,神経症候学を基盤とする事に加え…

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  • 視細胞外節の特徴的な膜構造と膜タンパク質の繊毛輸送におけるエンドソーム経路の役割

    大津 航 日本薬理学雑誌 advpub (0), 2024

    <p>ヒトをはじめとする哺乳動物は,網膜に達した可視光線を視細胞が受容し,そのシグナルが脳に伝達されることで,明暗や色,形などの情報を視覚として認知している.光子を吸収し,そのエネルギーを化学シグナルへ変換する初期反応を担っているのが外節と呼ばれる視細胞独自の膜小器官である.外節の内部にはディスク膜と呼ばれる扁平な膜構造が多数存在しており,ロドプシンを豊富に含んでいる.この特徴的な構造は一次繊毛…

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  • 複合面構造と応力逆解析による断層の運動履歴および応力史の推定:塩ノ平断層と車断層への適用例

    酒井 亨, 亀高 正男, 青木 和弘, 島田 耕史, 高木 秀雄 地質学雑誌 130 (1), 89-109, 2024

    断層破砕帯には多様な姿勢の剪断面が形成されている.それらの周囲に発達した複合面構造から各剪断面の剪断センスを推定できるが,それらが同じ活動ステージ(応力)で形成されたものか否かは識別ができない.本研究ではこの課題を解決するために,複合面構造の観察と応力逆解析を組み合わせて,塩ノ平断層と車断層の運動と応力の履歴の解明を試みた.結果として,塩ノ平断層において5つ,車断層において2つの活動ステージを復…

    DOI 研究データあり 参考文献1件

  • 放射線治療部門におけるレジリエンスエンジニアリングを用いた未然防止事例の分析

    津田 信太朗, 安渡 大輔, 若林 倭, 中島 健雄, 越智 悠介, 奥村 拓朗, 増田 弘和, 内藤 浩司, 坪内 健人, 木村 亜紀子, 永田 靖 日本放射線技術学会雑誌 80 (1), 36-46, 2024

    <p>【目的】レジリエンスエンジニアリングとは変化や外乱においてシステムが自分の機能を調整し,必要な動作を維持することができる能力であり,レジリエンスポテンシャルが必要な要件とされている.今回われわれはレジリエンスポテンシャルと,エラーの未然防止事例との関係を明らかにすることを目的とした.【方法】当部門で報告されたエラー事例から,レジリエンスポテンシャルとの関連を放射線治療プロセスごとに集計した…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献1件

  • 救急外来における救急看護認定看護師による院内トリアージの実践

    小倉 久美子, 河村 諒, 市川 敦子 日本救急看護学会雑誌 26 (0), 20-31, 2024

    <p><b>目的</b>:本研究の目的は、救急外来における救急看護認定看護師による院内トリアージの実践を明らかにすることである。</p><p><b>方法</b>:研究参加者は7名の救急看護認定看護師であり、半構造化面接を用いて質的記述的に分析した。</p><p><b>結果</b>:院内トリアージの実践は、迅速に系統立てて情報を収集する問診、確実な観察、急変を回避する再評価の「緊急度判定につながる…

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  • 消滅危惧集落で生きる一人暮らし男性後期高齢者の心理的葛藤

    藤川 君江, 緒方 浩志, 林 真紀, 謝 海棠, 上里 彰仁 日本農村医学会雑誌 72 (6), 535-543, 2024

    本研究は,総務省が指定する過疎地域の8市町村で暮らす,80歳以上の一人暮らし男性の心理的葛藤を明らかにすることを目的とした。調査対象者は,日常生活が自立している34人に半構造化面接を行なった。テキストマイニングにより分析した結果,消滅危惧集落の一人暮らし男性高齢者の心理的葛藤は,【話し相手がいない寂しさ】はあるが【家を離れたくない】と思っていた。80歳を超えて【身体機能の衰えの進行】を自覚してお…

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  • 広島大学歯学部における国際化教育―授業への英語導入を基軸とした多様な取り組み―

    加藤 功一, 谷本 幸太郎 日本歯科医学教育学会雑誌 40 (1), 20-23, 2024

    <p> <b>抄録</b> 広島大学歯学部では,豊かな人間性を有し,国際的に活躍できる歯科医療人の育成を目的として,この10年あまりの間,教育の国際化に力を注いできた.とりわけ日英両言語授業法を歯学専門プログラムにおけるすべての授業科目で採用した2012年は,国際関連事業の拡大にとって重要なターニングポイントとなった.それを契機に,海外協定校からの学生受け入れが常時可能になり,教育現場の国際化が…

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  • 日本語版Positive Solitude尺度の開発および信頼性・妥当性の検証

    中尾 凪沙, 平野 美千代 日本公衆衛生雑誌 advpub (0), 2024

    <p><b>目的</b> 孤独はSolitudeとLonelinessに分けられ,日本では孤独を不快で苦痛を伴う体験であるLonelinessとして捉えている研究が主である。一方,Solitudeは他の人といる時でも人と関わらないことを選択することで発生するものであり,必ずしも否定的な感情を伴うものではない。本研究ではSolitudeに着目し,“一人でいることをポジティブな経験として,意識的・自…

    DOI PubMed

  • TRPA1チャネルによるがん酸化ストレス防御

    高橋 重成 日本薬理学雑誌 158 (6), 475-477, 2023-11-01

    <p>通常の居場所(niche)を逸脱して生存・増殖するがん細胞は,代謝異常や細胞外マトリックスからの解離など,様々な障害を受けている.これらの障害は細胞恒常性を揺るがす摂動因子であり,結果としてがん細胞は好気性生物が被る酸素毒性(即ち,酸化ストレス)の影響を色濃く受ける.つまり,強固な酸化ストレス防御能を有することが,がん細胞の生存にとって必須である.しかし,どのような機構でがん細胞が酸化スト…

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 東日本大震災被災地に住む女性の被災体験

    及川 裕子, 日比野 直子, 滝沢 隆, 常盤 洋子 日本健康医学会雑誌 32 (3), 368-377, 2023-10-01

    <p>東日本大震災被災地に住む6名の女性を対象にして,2018年8月に震災直後から7年間の被災体験から復興期のメンタルヘルスを含む健康支援について明らかにすることを目的とした半構成的面接調査を行った。面接の録音内容を逐語録とし,質的データ分析法を用いて解析した結果,逐語録から抽出した180のコードを,«震災を経験して残る罪悪感と喪失感»,«甚大な津波被害に対する憤り»,«時間ともに風化していく震…

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  • 食道癌手術における周術期感染管理

    鍋谷 圭宏, 加野 将之, 水藤 広, 桑山 直樹, 首藤 潔彦 日本外科感染症学会雑誌 20 (2), 92-100, 2023-09-15

    <p>食道癌に対する食道切除再建術(食道癌手術)では,術後感染性合併症(postoperative infectious complication:以下,PIC)が術後短期・長期の予後不良因子となる。近年は鏡視下/ロボット支援下の低侵襲食道癌手術(minimally invasive esophagectomy:以下,MIE)が普及し,縫合不全が関与しない切開創手術部位感染(surgical …

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  • ミクログリアの多様性から読み解く神経障害性疼痛

    津田 誠, 河野 敬太 日本薬理学雑誌 158 (5), 362-366, 2023-09-01

    <p>体性感覚神経系の傷害や疾患によって神経障害性疼痛という慢性疼痛が発症する.病態モデル等を用いたこれまでの研究から,神経障害性疼痛の発症におけるミクログリアの寄与が示されてきた.神経損傷等を感知したミクログリアは,細胞形態や遺伝子発現を伴いその細胞機能を変化させ,痛覚伝達神経の興奮性を高めて疼痛の発症を誘導する.しかし最近,神経障害性疼痛の寛解期に増加するミクログリアサブセット(CD11c陽…

    DOI Web Site 参考文献21件

  • 感染症流行下における学生の実習ストレス要因とストレス対処との関連

    吉岡 詠美 日本健康医学会雑誌 32 (2), 157-164, 2023-07-31

    <p>本研究は,感染症流行下において,学生のストレス対処行動を強化するための教育的支援を検討するために,学生の実習ストレス要因とストレス対処との関連性を明らかする。A大学の看護学生80名を対象に質問紙調査を行った。感染症下における学生の実習ストレスに関して因子分析により【オンラインでの実習】,【感染症対応】,【看護の知識・技術】,【教員との関係】,【指導者との関係】という5因子を抽出した。5因子…

    DOI Web Site 医中誌

  • 中規模地域基幹病院に勤務する長期職務継続するスタッフナースの職業的アイデンティティの構成要素

    森嶋 道子, 久米 弥寿子 日本看護研究学会雑誌 46 (2), 2_177-2_188, 2023-07-20

    <p>目的:通算20年以上勤務する役職に就いていない看護師(以下,スタッフナース)の語りから,長期職務継続するスタッフナースの職業的アイデンティティの構成要素を明らかにする。方法:通算20年以上勤務するスタッフナース9名に半構成的面接を行った。得られたデータを逐語録にし,「長期職務継続するスタッフナースとしての私」として自覚される主観的な感覚や,職務に伴う活動や役割,価値・信念に関する記述をコー…

    DOI 医中誌

  • 術前不安と術前管理に着目した周術期外来ケアガイドの検証

    姫野 雄太, 北池 正, 池崎 澄江 日本看護研究学会雑誌 46 (2), 2_165-2_175, 2023-07-20

    <p>目的:開発した周術期外来における術前不安と術前管理に着目したケアガイドの効果を明らかにすること。方法:A県内の既に周術期外来を実施しており,研究協力が得られた1施設において,非無作為化比較試験を行った。協力施設の手術室看護師に,対照群17名に対して協力施設の従来の方法で周術期外来を実施してもらった。その後,介入群17名にケアガイドを使用した周術期外来を実施してもらった。 …

    DOI 医中誌

  • 高年齢介護助手が就労によって感じるメリットと情緒的消耗感との関連:横断研究

    中本 五鈴, 杉浦 圭子, 相良 友哉, 高瀬 麻以, 馬 盼盼, 六藤 陽子, 東 憲太郎, 藤原 佳典, 村山 洋史 日本公衆衛生雑誌 70 (7), 425-432, 2023-07-15

    <p><b>目的</b> 本研究の目的は,高年齢介護助手が就労によって感じるメリットのパターンを明らかにすること,そして,バーンアウトの下位尺度の一つである情緒的消耗感とメリットのパターンの関連を検討することである。</p><p><b>方法</b> 2020年に全国老人保健施設協会が介護老人保健施設を対象に実施した調査データを用いた。調査では,高年齢介護助手を60歳以上の者と定義した。最終的に,…

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 都市在住高齢者の社会経済的地位と口腔健康を媒介する心理社会的要因

    柳沢 志津子, 杉澤 秀博, 原田 謙, 杉原 陽子 日本公衆衛生雑誌 70 (7), 433-441, 2023-07-15

    <p><b>目的</b> 本研究は,都市部に居住する高齢者において,社会経済的地位と口腔健康との関連のメカニズムについて,心理および社会的要因の媒介効果に着目して検証し,口腔健康の階層間格差への対応に資する知見を得ることを目的とした。</p><p><b>方法</b> 東京都に位置する自治体で住民の社会経済階層が高い区と低い区を選択し,それぞれの自治体に居住する65歳以上の住民1,000人ずつの計…

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 現業員による生活保護受給者への禁煙支援に関するツールの有効性の検討

    松浪 容子, 古瀬 みどり 日本禁煙学会雑誌 18 (2), 40-49, 2023-05-31

    <p>【目 的】 生活保護現業員を対象に、生活保護受給者への禁煙支援ツールの有効性について検討する。<br>【方 法】 生活保護現業員を対象に、禁煙支援マニュアルと生活保護受給者向けパンフレットから構成される禁煙支援ツールを配布し、半年間の使用を依頼した。ツール使用前後にアンケートを実施し、禁煙支援に関する認識や支援状況を前後比較した。<br>【結 果】 …

    DOI 医中誌

  • 病院に勤務する助産師のキャリアデザインとその影響要因

    菊地 麻里, 佐々木 真紀子 日本看護研究学会雑誌 46 (1), 1_21-1_31, 2023-04-20

    <p>目的:産科を含む複数の診療科を有する病院に勤務する助産師のキャリアデザインの実態と影響を及ぼす要因を明らかにする。方法:63施設の助産師844人を対象に,質問紙調査を行った。キャリアデザインの影響要因を検討するために順序ロジスティック回帰分析を行った。結果:回答は436人から得られた。約9割の助産師がキャリアデザインをしていた。順序ロジスティック回帰分析の結果,キャリアデザインには仕事満足…

    DOI 医中誌

  • 飲食店において適量注文をする者の特徴

    西田 依小里, 赤松 利恵, 頓所 希望 栄養学雑誌 81 (2), 68-74, 2023-04-01

    <p>【目的】飲食店における適量注文は,食品ロス削減と健康維持増進の両面に貢献できる。本研究では,飲食店において,適量注文をする者の特徴を調べた。</p><p>【方法】2021年9月にインターネット調査会社に登録されている20~64歳の男女1,000人を対象に調査を行った。飲食店で1人分の食事を注文する際の行動として,「事前に量を調べたり,量がわかっているお店や量を調節できる店を選ぶ」等の4項目…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 視覚障害者における視覚的代替性の知覚をもたらす刺激周波数

    木村 朗 日本公衆衛生理学療法雑誌 9 (2), 1-6, 2023-03-30

    視覚障害者の視覚代行性情報の取得にセンサと通電信号(ES)を組み合わせたデバイスを、視覚障害者の衝突防止情報機器として活用することを提案する。先天性視覚障害者と後天性視覚障害者の違いにより、人が近づいたり離れたりする際の微分判定の成功確率に違いがあるが、その判断に影響を与える通電信号の誤読を引き起こす緊張性発汗現象に伴う皮膚インピーダンスの変化に違いがある。このインピーダンスは交流波の周波数特性…

    DOI

  • A助産院の産後ケア事業を利用した高年初産婦の体験

    谷上 友理, 松尾 真璃, 山本 美輪, 石上 悦子, 川田 紀美子 香川大学看護学雑誌 27 (1), 1-12, 2023-03-30

    <p><b>目的</b></p><p>産後ケア事業における高年初産婦への支援の質向上のため,A助産院の産後ケア事業を利用した高年初産婦が,産後ケア事業利用についてどのように感じ考えたのか,その体験を明らかにする.</p><p><b>研究方法</b></p><p>A助産院の産後ケア事業を利用した高年初産婦10名を対象に,産後ケア事業での体験について,A助産院にて約30~60分間,半構造化面接を実施…

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 英語医療用語における多義語の習得と学習者の意識調査

    スミス, 朋子, 天ヶ瀬, 葉子, 山下, 直子, 野口, ジュディー, YAMASHITA SMITH, Tomoko, AMAGASE, Yoko, YAMASHITA, Naoko, NOGUCHI, Judy 大阪医科薬科大学 薬学部雑誌 2 5-20, 2023-03-28

    ...The results suggested that specialized word senses must be explicitly taught, even if students have learned the general sense of polysemous words prior to entering university....

    機関リポジトリ

  • 熊本地震5年後における被災就労者の精神的健康の経時的変化

    古賀 佳代子, 木村 裕美, 池田 智, 西尾 美登里, 久木原 博子 日本災害医学会雑誌 28 (1), 28-37, 2023-03-24

    <p>【目的】震災後の精神的健康に関する研究として縦断研究は少ない。本研究では、熊本地震5年経過した時点で、被災就労者を対象に精神的健康状態の経時的変化について明らかにする。【方法】震度7を観測した被災地域である益城町に調査依頼した。調査を4回(半年後、1年後、3年後、5年後)実施し、3回以上の回答者111名を対象とした。【結果】熊本地震5年間の就労者の精神的健康状態は、震災3年後においてGHQ…

    DOI

  • 短期大学生との世代間交流を伴う介護予防事業が高齢者に与える影響

    濱田 光佑, 臼井 晴信, 寺村 晃 日本世代間交流学会誌 12 (2), 13-21, 2023-03-20

    本研究は、愛知県清須市で実施されている官学連携の介護予防事業「清須市民げんき大学」の卒業生への半構造化インタビューを通じて、事業への参加による高齢者への効果および事業内で実施されている短期大学生との世代間交流の効果を明らかにすることを目的とした。対象は2020-2021年度の卒業生である65歳以上の高齢者19名であった。得られたデータを質的帰納的に分析した結果、げんき大学への参加による変化として…

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  • COVID-19蔓延状況下での膠原病患者会活動の現状と課題

    原田 小夜, 西田 大介, 後藤 広恵 日本健康医学会雑誌 31 (4), 472-477, 2023-01-30

    <p>COVID-19蔓延状況下での膠原病患者会活動の現状と課題を明らかにすることを目的に,2021年5月に膠原病患者会役員4名にオンラインによるグループインタビューを行い,質的記述的に分析した。その結果,患者会役員は,「患者会を通してできた仲間と一緒に活動する楽しさ」を活動の原動力に患者会活動を進めているが,感染対策から対面交流会が開催できないことやオンラインでの交流の難しさという「コロナ下で…

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  • 循環器系疾患の高齢女性患者に対するケリーパッドを用いた安楽な洗髪体位についての事例検討

    木村 静, 竹内 芳子, 上田 智子, 葉山 有香, 假谷 ゆかり, 和泉 美枝 日本健康医学会雑誌 31 (4), 466-471, 2023-01-30

    <p>ベッド上仰臥位でケリーパッドを用いて実施する洗髪援助時には,股関節と膝関節を屈曲することが推奨されている。しかし,実際に援助を受ける入院患者,とりわけ入院後安静臥床を強いられる循環器系疾患患者における洗髪時の安楽な体位については明らかではない。そこで循環器系疾患で入院している高齢女性患者2名を対象として,ベッド上仰臥位で膝関節を屈曲,または伸展した状態でケリーパッドを用いた洗髪援助を受けた…

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  • 外国人を含む家族の体験に関する文献検討

    隍 智子, 中尾 友美, 清水 安子 日本看護研究学会雑誌 45 (5), 5_959-5_969, 2023-01-20

    <p>目的:外国人を含む家族における患者を支える家族員の異文化体験を明らかにする。方法:7つのデータベースを用いて文献検討を行った。結果:国内文献3件,国外文献7件が抽出された。抽出された文献の本文中から,家族内の患者が医療を受けている国とは異なる生活様式や文化を持っているがゆえに体験した内容に関する記述を23か所抽出し,それらを9カテゴリーから成る【宗教・慣習の違いによる困難な体験】【言語の違…

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  • 在宅で生活することを望む高次脳機能障害者と支える家族に関する研究

    渡邊 正樹 日本農村医学会雑誌 71 (5), 383-390, 2023

    ...医学中央雑誌Web(以下,医中誌)により,1983年から2021年において,「高次脳機能障害」「家族」「地域」「支援」をキーワードにそれぞれ組み合わせて検索を行ない,研究目的および「家族」「支援」に着目し,目的に一致した文献16件を対象に分析を行なった。...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 国内における子どもの味覚およびその評価に関する文献研究

    笹木 忍 日本小児看護学会誌 32 (0), 66-75, 2023

    ...文献検索は医学中央雑誌Web版とCiNii Articlesのデータベースを用い、53件を対象とした。文献は、味覚全体に関する文献と味覚異常に関する文献に分類した。小児看護の臨床において、6歳未満の子どもを対象とした客観的味覚評価は、検査の信頼性は十分検証されているとは言い難く、保護者などによる代理評価を参考とすることが推奨されていた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 真武湯が奏効した発熱疾患の3例

    寺澤 捷年, 小林 亨, 太田 陽子, 隅越 誠, 平崎 能郎, 地野 充時 日本東洋医学雑誌 74 (1), 36-41, 2023

    <p>筆者らは真武湯が奏効した非定型的な熱性疾患の三症例を報告した。第一例は発熱に全身の疼痛を伴い,第二例は強い全身倦怠感を,そして第三例は全身の違和感を伴っていた。いずれの症例も真武湯証に通常見られる,めまい感や動揺感などを伴わなかったが,高木嘉子の提唱する左臍傍圧痛が明らかで,これを根拠として真武湯証と決定した。これらの症例を通して,これまでに我々が固定観念として持っている真武湯証とは全く異…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献1件

  • 精神科領域における急性期の作業療法

    古賀 誠, 小林 崇志, 佐藤 範明 昭和学士会雑誌 83 (5), 301-308, 2023

    昭和大学附属烏山病院は,世田谷区に位置し近隣の地域密着型の中核的精神科病院の役割を担い,精神科救急病棟(以下,スーパー救急)を94床有する.作業療法士はスーパー救急に出入りして,集団をベースとした作業療法(以下,OT)を展開する.今回,スーパー救急における2年間の入院患者の概要をまとめ,入院患者のOT利用状況から急性期におけるOTの役割について考察した.2年間の入院患者は1,006名であり,強制…

    DOI

  • 網膜芽細胞腫の患児における幼児期からの義眼のセルフケアの実態と獲得過程

    永吉 美智枝, 東樹 京子, 高橋 衣, 瀧田 浩平, 秋山 政晴, 柳澤 隆昭 日本小児血液・がん学会雑誌 60 (1), 34-41, 2023

    <p>眼球摘出術を受けた網膜芽細胞腫の患児は,義眼装用を開始し義眼のセルフケア習得が必要となる.本研究は網膜芽細胞腫の患児の幼児期からの義眼のセルフケアの実態とその獲得過程を明らかにすることを目的とした.患児へ義眼のセルフケアを移行した経験のある3~10歳の患児の母親18名を対象に半構造化面接を実施した.質的記述的デザインを用い,語りを要約してサブカテゴリー,カテゴリーを生成した.母親の年齢の中…

    DOI 医中誌

  • 鑑真和上の功績を広めるために造園された唐招提寺薬園の歴史とその再興

    西原 正和 薬史学雑誌 57 (2), 122-127, 2022-12-31

    目的:唐招提寺は,鑑真和上により創建された寺である.鑑真和上は,医学・薬学にも長けており,失明しているにもかかわらず,その嗅覚,味覚,触覚などで薬物を鑑別したとされている.今日,唐招提寺境内に薬園が再興され,その一部が公開されることとなったが,薬園を設置するに至った背景を調査することを目的とした. 方法:過去の書物,文献,報告に加えて,唐招提寺に残る書物や関係者への聞き取り調査を行った. …

    DOI Web Site 医中誌

  • 岐阜県北部,古川断層帯稲越断層の活断層露頭

    田村 友識, 大橋 聖和, 丸尾 渚 地質学雑誌 128 (1), 501-511, 2022-12-29

    <p>稲越断層は岐阜県北部に分布する活断層の一つである.著者らは稲越断層の活動性評価に資するべく,断層西部に露出する未報告の断層露頭を記載した.本断層露頭は地形的に検出された断層トレース上に位置し,幅約5 mの断層ガウジ・断層角礫帯を有する.複合面構造は右横ずれを示し,地形解釈に基づく運動方向と調和的である.断層を覆う砂礫層は局所的に断層帯内部に挟み込まれており,砂礫層に含まれる腐植土の放射性炭…

    DOI Web Site 参考文献25件

  • 携帯型センサーおよび衛星画像からのNDVI値による直播水稲窒素吸収量の推定

    岡田 佳菜子, 倉内 瑠也, 影山 新羅, 志賀 弘行 日本土壌肥料学雑誌 93 (6), 375-383, 2022-12-05

    <p>本試験は北空知地域の水稲直播圃場を対象として,携帯型センサーと衛星画像による2種類の光学センサーを用いて計測したNDVI値と水稲生育の関係を明らかにし,さらにセンサーごとに得たNDVI値を使用して窒素吸収量の推定を行い,推定精度を評価した.両センサーで測定したNDVI値(x)と窒素吸収量(y)の関係は,ともに年次および播種様式に関わらず指数関数式で示すことができ,携帯型センサーではR<su…

    DOI

  • 悪性黒色腫のトピックス

    伊崎 聡志, 藤田 英樹 日大医学雑誌 81 (6), 329-333, 2022-12-01

    ...In addition, what used to be common sense, contraindication for skin biopsy and thesignificance of lymph node dissection, for example, are no longer valid....

    DOI Web Site 参考文献20件

  • SSIサーベイランスによるガイドラインの臨床効果判定

    森兼 啓太 日本外科感染症学会雑誌 18 (5-6), 421-425, 2022-10-20

    <p>SSI防止ガイドラインで推奨された対策が行われ,結果としてSSIが減少したことが示されてはじめてその臨床効果があったと言える。そして,SSIの減少を示すためには継続的なSSI発生の監視,つまりSSIサーベイランスが必要である。その意味でSSI対策とSSIサーベイランスはクルマの両輪のように協調して運用され,SSIの減少という患者にとって望ましいアウトカムに向かっていく。日本で実施されている…

    DOI

  • 介護補助・保育補助人材として就労意向を持つ高齢者の特性

    相良 友哉, 村山 洋史, 高橋 知也, 西中川 まき, 藤原 佳典 日本公衆衛生雑誌 69 (10), 779-789, 2022-10-15

    <p><b>目的</b> 急速な高齢化の進展や人口減少によって,様々な業界で働き手が不足しており,とくに,介護や保育などの福祉業界において深刻な問題となっている。その対応策のひとつとして,自立した日常生活を送れているいわゆる「元気高齢者(アクティブシニア)」を補助人材として雇用し,施設の非専門的な周辺業務を担ってもらう取組みが散見される。しかし,これらの業務への就労意向を持つ者の割合や,その要件…

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 大宜味村の自立生活高齢者におけるサルコペニア性肥満の発生に影響を及ぼす要因について

    木村 朗 日本公衆衛生理学療法雑誌 9 (1), 1-4, 2022-09-30

    沖縄県の自立型健康長寿地域である大宜味村の高齢者におけるサルコペニア肥満の発生率を明らかにすることを目的とした。本研究の研究課題は、「長寿地域として知られる大宜味村の高齢者のサルコペニア肥満に、幼少期、青年期、中年期、老年期初期の身体活動経験(物語文データ)から得られる身体活動嗜好因子が影響するか」である。目的は、沖縄県の健康長寿地域で自立した生活を送る90歳代人口におけるサルコペニア肥満の発生…

    DOI 医中誌

  • 咬合違和感症候群の診療フローチャートの提案

    和気 裕之, 石垣 尚一, 澁谷 智明, 島田 淳, 玉置 勝司, 松香 芳三, 山口 泰彦, 依田 哲也, 和気 創 日本顎関節学会雑誌 34 (2), 28-37, 2022-08-20

    <p>歯科医師は,日常診療で咬合の違和感を愁訴とする患者に対して,口腔顎顔面領域の診察と検査から,咬合状態,補綴装置,顎関節などの異常を見いだし,それらを除去することで症状の改善に繋げている。しかし,一部で,他覚所見が見つからない患者や,原因と判断した異常を除去しても改善できない症例に遭遇し難渋している。一方,患者のなかには,複数の歯科医療機関で治療を受けても緩解せず,苦悩している者がいる。</…

    DOI 医中誌

  • 療養場所の移行を迫られた高齢がん患者の家族が家で自分が看る意味を見出していくプロセス

    坂井 真愛, 伊東 美佐江, 山本 加奈子 日本看護研究学会雑誌 45 (2), 2_215-2_229, 2022-07-20

    <p>目的:療養場所の移行を迫られた高齢がん患者の家族が,家で自分が看る意味を見出していくプロセスを明らかにする。方法:同意の得られた13名に半構造化面接を行い,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチで分析した。結果:本プロセスは,家族の【なんとなくの看るづもり】が,医師からの【療養場所の移行宣告】を受け,〈家で自分が看る思いの巡らせ〉に変化し,【サポート家族の後押し】と〈プロスタッフの周り…

    DOI 医中誌

  • 日本の鳥類標識調査―その意義と今後の展望

    水田 拓, 尾崎 清明, 澤 祐介, 千田 万里子, 富田 直樹, 仲村 昇, 森本 元, 油田 照秋 山階鳥類学雑誌 54 (1), 71-102, 2022-07-02

    ...We believe it is important to conduct and continue the survey with a sense of purpose and mission for greater good in mind.</p>...

    DOI Web Site 参考文献63件

  • 訪問看護を利用する高齢在宅療養者と家族が抱える口腔ケアの困難感に関する質問紙調査

    野口 京子, 落合 亮太, 渡部 節子 日本健康医学会雑誌 31 (1), 13-22, 2022-04-28

    <p>本研究は,訪問看護を利用する高齢在宅療養者の口腔ケアの実施者を対象として,高齢在宅療養者とその家族が抱える口腔ケアに関する困難感を明らかにすることを目的とした。訪問看護ステーション1施設の利用者を対象に,先行研究を基に作成した自記式紙質問紙調査を実施した。調査を打診した129人中,67人が参加し(応諾率51.9%),口腔ケアの実施者の内訳は,本人が46人(68.7%),家族が21人(31…

    DOI Web Site 医中誌

  • 健康行動における自律性の概念分析

    石井 佳代子, 森田 久美子 日本健康医学会雑誌 31 (1), 71-77, 2022-04-28

    <p>保健指導対象者が健康維持や疾患予防のために行動変容し,健康を維持するためには動機づけによる関わりが効果的と言われている。この動機づけを促進する要因に基本的心理欲求の充足がある。本研究では健康行動において基本的心理欲求の鍵となる自律性の概念分析を行い,概念の構成と定義を明らかにすることを目的とした。看護学などの論文を中心に検索し,Walker&Avantの手法に基づき,検討した。健康行動にお…

    DOI Web Site 医中誌

  • 病院に勤務する看護師の職務に対する幸福感の認識

    田中 聡美, 布施 淳子 日本看護研究学会雑誌 45 (1), 1_105-1_120, 2022-04-20

    <p>目的:病院に勤務している看護師の職務に対する幸福感に影響を及ぼす要因について調査し,リテンションマネジメントに関する示唆を得ることを目的とした。方法:看護師41名に対して自記式質問紙調査を,13名に対しては半構造化面接を実施しデータを収集しテキストマイニング分析を行った。結果:職務に対して幸福と回答した看護師は,患者から感謝されることで自分のしていることに心理的報酬を得ながら自信を持ち,家…

    DOI

  • COVID-19患者の看護を実践した病棟看護師の心理状況

    新谷 理恵子, 佐藤 三穂, 大友 里奈, 佐藤 靖, 佐藤 隆太, 中山 瑛里, 大萱生 一馬, 奥村 美灯, 逸見 奈緒, 矢野 理香, 髙橋 久美子 日本看護研究学会雑誌 45 (1), 1_3-1_11, 2022-04-20

    <p>目的:北海道の高度急性期医療を担う病棟看護師がCOVID-19患者の受け入れを開始してからどのような体験をして,どのような心理状況にあったかを明らかにする。方法:病棟看護師13名を対象にフォーカス・グループインタビューを行い質的に分析した。結果:【患者の受け入れ決定に対する葛藤】,【未知で新規の感染症であることに由来するつらさ】,【自分や家族の感染に対する不安】などを経験し,【看護を続ける…

    DOI 医中誌

  • 有機物連用水田の空撮により取得された土壌の分光反射率と全炭素含量を用いた可給態窒素の推定法

    戸上 和樹, 髙本 慧, 髙橋 智紀 日本土壌肥料学雑誌 93 (2), 69-76, 2022-04-05

    <p>土壌中の有機物を,暗色を呈し微生物の分解に対して安定な腐植と易分解性有機物に区分すると,可給態窒素の簡易・迅速推定法は易分解性有機物の量に基づく.本研究では暗色の安定な腐植に着目し,「土壌の分光反射率から予測される炭素含量は安定な腐植であり,全炭素含量との差は可給態窒素の供給源である易分解性有機物と関係する」の仮説を立て,その検証から土壌の全炭素含量と分光反射率を用いた可給態窒素の新たな推…

    DOI 被引用文献1件

  • 有機物連用水田の空撮により取得された土壌の分光反射率と全炭素含量を用いた可給態窒素の推定法

    戸上, 和樹, 高本, 慧, 高橋, 智紀 日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan 93 (2), 69-76, 2022-04

    土壌中の有機物を,暗色を呈し微生物の分解に対して安定な腐植と易分解性有機物に区分すると,可給態窒素の簡易・迅速推定法は易分解性有機物の量に基づく。本研究では暗色の安定な腐植に着目し,「土壌の分光反射率から予測される炭素含量は安定な腐植であり,全炭素含量との差は可給態窒素の供給源である易分解性有機物と関係する」の仮説を立て,その検証から土壌の全炭素含量と分光反射率を用いた可給態窒素の新たな推定法を…

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 就床時夫婦同室の在宅後期高齢者に対するセンシング技術を用いた睡眠実態調査 : 夜間見守りの必要性の検討

    森木 友紀, 福井 小紀子, 山川 みやえ, 内海 桃絵, 樋上 容子, 生田 花澄, 竹屋 泰 大阪大学看護学雑誌 28 (1), 11-19, 2022-03-31

    【目的】就床時夫婦同室の在宅後期高齢者の夜間見守りの検討に、睡眠状況についてセンシング技術を用いて調査する。【方法】高齢夫妻2 組に対し、センシング機器を用いて測定、自記式記録、家族介護者の観察等を実施した。【結果】1 組目の夫はCPAP を装着していても睡眠時無呼吸が観察され、妻は喘息だが、睡眠効率は高かった。妻は難聴もあり、夫の睡眠状況の影響を受けなかった。2 …

    DOI HANDLE 医中誌

  • 日本の過疎地域における疾病罹患時の地域医療に対する高齢者と非高齢者の安心感に関する要因 : 横断的研究

    森木 友紀, 福井 小紀子, 竹屋 泰 大阪大学看護学雑誌 28 (1), 1-10, 2022-03-31

    本研究では、静岡県の過疎地域において、地域住民を対象とした大規模なアンケート調査を行い、地域医療に対する疾病罹患時の高齢者、非高齢者の安心感に関連する要因の抽出を目的とした。1701 名の住民が統計分析解析対象となり、多変量線形回帰分析の結果、行政への信頼、地域社会の愛着、住民間の温かい関係と医療への親和性が、高齢者の安心感と正の相関を示した。高齢者の安心感は、地域住民との温かい関係や、医療への…

    DOI HANDLE 医中誌

  • 娘の里帰り出産をサポートした就労実母の思い

    小野 愛実, 佐々木 睦子, 小松 千佳, 石上 悦子 香川大学看護学雑誌 26 (1), 51-63, 2022-03-30

    <p><b>目的</b></p><p>娘の里帰り出産をサポートした就労実母の思いを明らかにすることである.</p><p><b>研究方法</b></p><p>A病院で出産した娘の里帰り出産を引き受けた就労実母8名を対象に,半構造化面接法を実施し,質的帰納的に内容の分析をした.香川大学医学部倫理委員会の承認を得て実施した.</p><p><b>結果</b></p><p>就労実母は,娘の出産時に親から受…

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 分娩を取扱わない開業助産師の活動に対する思い

    佐々塚 恵美, 佐々木 睦子, 石上 悦子 香川大学看護学雑誌 26 (1), 1-11, 2022-03-30

    <p><b>目的</b></p><p>分娩を取扱わない開業助産師の活動に対する思いを明らかにすることである.</p><p><b>方法</b></p><p>A県およびB県で分娩を取扱わない助産所を開業する助産師10名を対象に,半構造的面接を行い,質的帰納的に内容の分析をした.本研究は,香川大学医学部倫理委員会の承認後に実施した.</p><p><b>結果</b></p><p>対象者の平均年齢は58…

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 双子をもつ父親の体験

    中澤 恵美里, 佐々木 睦子, 小松 千佳, 石上 悦子 香川大学看護学雑誌 26 (1), 37-49, 2022-03-30

    <p><b>目的</b></p><p>双子をもつ父親が,妊娠期から現在に至るまでどのように感じ考えて双子育児をしていたのか,その体験を明らかにすることである.</p><p><b>方法</b></p><p>A県内で双子の父親10名を対象に,半構造化面接法を行い,質的帰納的記述的に内容の分析をした.香川大学医学部倫理委員会の承認後に実施した.</p><p><b>結果</b></p><p>分析結果より…

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 中堅看護師と訪問看護師の初回同行訪問後の在宅療養移行支援への思い

    藤本 真由美, 佐々木 睦子, 大森 美津子 香川大学看護学雑誌 26 (1), 13-24, 2022-03-30

    <p><b>目的</b></p><p>中堅看護師と訪問看護師の初回同行訪問後の在宅療養移行支援への思いを明らかにすることである.</p><p><b>方法</b></p><p>退院後初回同行訪問を実施した中堅病棟看護師と訪問看護師4名ずつを対象に,半構造化面接し,質的帰納的に内容の分析をした.香川大学医学部倫理委員会と高松赤十字病院看護部看護研究倫理審査委員会の承認後実施した.</p><p><b>…

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 入院している統合失調症者の人生の意味の関連要因

    小川 賀惠, 森 千鶴 日本看護研究学会雑誌 44 (5), 5_709-5_719, 2022-01-20

    <p>目的:統合失調症者は未来への不安が強く,生きる意味を感じづらい傾向があり,それらは退院を阻害している。希望をもつことや情緒的なサポートを実感することが人生の意味を高め,回復につながると考えた。本研究では,人生の意味,時間的展望,情緒的サポートの関連を明らかにすることを目的とした。方法:入院中の統合失調症者48名から人生の意味を測定するPILテスト,時間的展望体験尺度,情緒的支援ネットワーク…

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  • 三次救急医療施設における人工呼吸器を装着した意思の疎通が困難な患者へのICU看護師の関わり

    辻 守栄 日本看護研究学会雑誌 44 (5), 5_813-5_825, 2022-01-20

    <p>目的:三次救急医療施設における人工呼吸器を装着した意思の疎通が困難な患者へのICU看護師の関わりを明らかにすること。方法:ICU看護師6名に参与観察と半構成的面接を行い質的記述的に分析した。結果:ICU看護師の関わりとして【患者を非人間化しないよう患者が辿る経過や入院前の生活を想像し,人としての尊厳と日常を守りながら命を保証する】,【医療機器を患者の身体の一部と捉えトラブルがないよう管理し…

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  • 専門学校生が終末期看護実習で行った感情労働の実態と関連する要因

    大江 勤子 日本看護研究学会雑誌 44 (5), 5_791-5_799, 2022-01-20

    <p>目的:専門学校生の終末期看護実習における感情労働および支援の実態と,専門学校生の共感性やストレス対処能力(Sence of Coherence:以下SOC)と感情労働との関連を明らかにし,終末期看護実習指導の示唆を得る。方法:終末期看護実習終了直後の看護専門学校3年生に,質問紙調査を実施した。結果:感情労働総点は96.2±12.7(n=81),感情労働と共感性の関連では,感情労働の「総点」…

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  • 腸内細菌による消化管神経回路の修飾

    尾畑 佑樹 腸内細菌学雑誌 36 (1), 21-27, 2022

    <p>消化管は生体内で最大の感覚器官であり,腸の組織内および管腔内の動的な微小環境を常に監視するための巧妙な仕組みを備えている.消化管固有の神経システムである腸管神経系(Enteric Nervous System, ENS)は,腸管ニューロンおよびグリア細胞から構成されており,腸内環境モニタリングにおいて中心的な役割を果たしている.ENSは,消化管生理機能のほぼ全てに関与していると考えられてお…

    DOI Web Site

  • Gd-EOB-DTPA肝細胞相におけるcompressed sensing factorがコントラストに及ぼす影響

    中 孝文, 金子 茉莉花, 堀 大樹, 南 広哲 日本放射線技術学会雑誌 78 (12), 1445-1450, 2022

    ...)ファクタがコントラストに及ぼす影響について検討することを目的とする.21名の患者を対象に,Hyper SENSEファクタ1.0, 1.4, 1.8と変更した際の肝臓・脾臓contrast ratio(CR),肝臓・腫瘍CRを測定した.結果は肝臓・脾臓CR,肝臓・腫瘍CRにおいてHyper SENSE ファクタの変化による統計学的有意差は認められなかった.Hyper SENSEファクタ1.8とすることで...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献12件

  • 亜全胃温存膵頭十二指腸切除後に発生した可逆性後頭葉脳症症候群の1例

    市野 平之伸, 加藤 祐一郎, 河野 弘, 米山 文彦, 木村 桂子, 山口 直哉 日本臨床外科学会雑誌 83 (10), 1722-1728, 2022

    <p>症例は65歳,女性.2021年3月に十二指腸乳頭部癌の診断で当科へ紹介.亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.術後4日目に突然の意識障害と視覚障害が出現し,血圧は220/140mmHgと異常高値であった.他の神経学的異常所見はなく,視覚障害は光覚弁であった.髄液検査からは脳炎,髄膜炎は否定的であった.頭部CTで特記所見なし.頭部MRIの拡散強調画像,ADC mapやT2 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • シミュレーションを活用した終末期がん患者の臨終後の家族ケアにおける学生の学び

    謝花 小百合, 大城 真理子, 具志堅 翔子, 神里 みどり 日本シミュレーション医療教育学会雑誌 10 (0), 81-89, 2022

    本研究ではシミュレーションを活用した終末期がん患者の臨終後の家族ケアを通した学生の学びを明らかにすることを目的とする。方法は 4 年次学生の緩和ケアレポートを質的記述的に分析した。研究の結果、学生の学びとして【家族の時間を尊重しつつ、寄り添う】【思い出の共有や家族の後悔を最小限にする関わり】など 4 …

    DOI Web Site 医中誌

  • 満洲事変後における日本の対中経済外交と実業界

    藤井 崇史 史学雑誌 131 (11), 1-35, 2022

    本稿では、満洲事変以後に展開された日本の実業家による「民間外交」を分析し、当該期における対中経済外交の変容の一端を明らかにする。具体的には1930年代の南京国民政府による対日関税改定を受けた日本人実業家の運動に着目し、その認識と行動を日本外務省による政策との関連を踏まえて検討した。<br>  1933年5月に宋子文財政部長の主導で対日関税が引き上げられると、日中貿易における地位の低下に直面してい…

    DOI

  • 学童期の子どものう蝕および歯みがき習慣と家庭・生活状況との関連についての一考察

    中山 真理, 植野 正之 口腔衛生学会雑誌 72 (1), 34-41, 2022

    <p> う蝕は個人的な要因だけでなく,社会的に恩恵を受けにくい状況によっても発生すると考えられている.そこで,本研究は,学童期にあたる小学5年生のう蝕および歯みがき習慣と,家庭・生活状況との関連を検討することを目的として行った. </p><p> 2017年に埼玉県は子どもの生活状況を把握するために「子どもの生活調査」を実施した.その調査のうち,3,716組の保護者とその子どもの質問票への回答項目…

    DOI Web Site 医中誌

  • 戦間期日本の女性を施主とする住宅に関する研究

    田中 厚子, 松下 希和, 赤澤 真理 住総研研究論文集・実践研究報告集 48 (0), 1-12, 2022

    ...憧れには施主の交友関係における住まいへの憧れと,一般読者の憧れの二重構造があり,婦人雑誌の記事では,本人が住まいの写真に写ることで憧れを呼び,共同の意識を生み出した。...

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  • 一次乳房再建を省略したnipple-sparing mastectomyを行った乳癌の4例

    松浦 一生, 大崎 昭彦, 一瀬 友希, 藤本 章博, 貫井 麻未, 佐伯 俊昭 日本臨床外科学会雑誌 83 (2), 293-300, 2022

    <p>乳頭乳輪温存乳房全切除術(nipple-sparing mastectomy:NSM)は,整容性に優れた術式として増加しつつあるが,一般的には乳房再建を前提とした術式である.われわれは,NSM後に一次再建を省略した乳癌症例を経験したので報告する.2008年8月から2010年11月までの間で,一次乳房再建をしないNSMを施行した乳癌患者は4例であった.平均年齢は52歳,いずれもマンモグラフィ…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 年間を通した咀嚼教育をするための小学校の食育年間指導計画の作成とその効果

    佐久間 直緒美, 饗場 直美, 高尾 秀伸, 片山 遼介 日本栄養士会雑誌 65 (11), 619-627, 2022

    <p>近年、よく噛めない子どもが増加し、その対策としての咀嚼教育が望まれている。全国の小・中学校では食育年間指導計画があり、6月の「歯と口の健康週間」を中心に咀嚼教育が行われている。しかし、咀嚼に問題を抱える子どもには継続的によく噛むことの良さに関する咀嚼教育と咀嚼練習が必要である。そこで、年間を通して咀嚼教育ができるよう食育年間指導計画を見直し、咀嚼練習は主食とおかずに“よく噛む食材”がバラン…

    DOI 医中誌

  • 啓に関する基礎的考察

    鷲見 涼太 史学雑誌 131 (10), 1-23, 2022

    本稿は、七・八世紀の日本における啓という文書様式について、史料中の「啓」という語句の分析を手懸りに、中国における啓との比較を通じて検討したものである。<br> まず日本の史料をみると、「啓」は『日本書紀』本文や風土記では天皇以外に、『書紀』分註や天寿国繡帳銘では天皇にのみに用いる語句であり、ここからそれぞれの成立時期における啓の機能に差違がみいだせる。 …

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  • 口腔がんが社会生活に及ぼす影響

    隅田 好美, 船山 昭典, 小林 正治 日本歯科心身医学会雑誌 36 (1-2), 20-, 2022

    ...Continuing to work appeared to not only provide economic stability, but also the perception of having a role in society, increasing the likelihood of patients feeling a sense of purpose and a reason to...

    DOI

  • 助産師の「アドバンス助産師」による継続教育システムと多職種連携教育

    江藤 宏美 日本薬理学雑誌 157 (6), 411-415, 2022

    <p>2015年から,All Japanで助産師の個人認証制度が開始された.日本の助産師免許は終身保持であり,更新制ではないため,免許取得後に助産師各自の経験や学習について示すことはなかった.しかし,ハイリスクの増加や高度で多様な医療の現状などから,助産師の実践能力強化の必要性を背景に,自律して院内助産が担当できる実践能力を認証するシステムとして,本認証制度が創設された.日本看護協会は,助産実践…

    DOI Web Site

  • 「喜唾」を目標にして食欲不振と流涎が改善した附子理中湯証の1例

    前田 ひろみ, 吉永 亮, 土倉 潤一郎, 井上 博喜, 矢野 博美, 田原 英一 日本東洋医学雑誌 73 (2), 207-213, 2022

    <p>症例は65歳男性。X—3年に食道・胃接合部癌にて手術歴がある。X 年1月より食欲不振となり3月に当院内科に入院した。癒着性小腸閉塞の診断で5月上旬に外科的イレウス解除術を施行したが,症状は改善せず6月中旬より当科併診となった。流涎を「喜唾」と捉え,心下痞鞕,手足の冷えから附子理中湯の煎じ薬を開始した。内服5日目から活気が出現し8日目から唾液量が減少し12日目から味覚と食欲が改善した。経口摂…

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 大正期における「心霊」と「科学」の位相

    田部井 隼人 史学雑誌 131 (11), 40-65, 2022

    ...それまで知識人によって専有されていた「知」が『変態心理』のような雑誌によって拡散し、それが他の新聞や雑誌によって消費されるという特異な状況が起こっていた。『変態心理』や変態心理学における心霊に関する「知」そのものが、こうした「知の大衆化」と不可分の関係にあったのである。...

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  • Effect of shared learning of disaster medicine on medical and pharmacy students

    Kimura Takaaki, Kubota Yoshie, Ikeda Yukihiro, Shigeoka Hironori, Inoue Tomomi, Kotake Takeshi, Hiraide Atsushi 日本災害医学会雑誌 26 (2), 43-49, 2021-12-24

    ...</p><p>The shared learning of disaster medicine with a discussion type program was effective in getting the sense of interprofessional collaboration in disaster medicine on both medical and pharmacy students...

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  • 戦後日本の学校体育の成立過程における「冬季体育」に関する教育実践史研究

    岡田 悠佑 日本教科教育学会誌 44 (3), 77-89, 2021-12-20

    ...その際,1950年代から 1960年代の雑誌「体育科教育」における「冬季体育」に関する記事を分析対象とした。「冬季体育」の問題は,降雪雨によって施設が制限されるという問題と,寒さによる子どもの運動意欲の低下という問題の二つに整理することができた。そして,施設の制限の問題に対しては,校庭,体育館,教室を利用するそれぞれの場合に応じた対処方法が確認できた。...

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  • 感性教育研究の動向

    北川 祥子 日本教科教育学会誌 44 (2), 67-72, 2021-09-28

    ...教育雑誌も 続々と感性教育の特集号を発行した。感性教育の研究は,幼児教育から高等教育まで広くなされ, 特に,小,中学校での研究が全体の64パーセントを占めている。研究対象の教科は,図画工作・美術,文学・国語,音楽,理科などで多いが,他の教科や体験活動,情報教育等広範囲であり,学校教育全般で研究されてきていた。...

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  • 看護大学生のボランティア活動:老人大学アンケート結果から考える地域高齢者の期待と今後の課題

    神崎 匠世 広島都市学園大学雑誌 : 健康科学と人間形成 = Journal of Hiroshima Cosmopolitan University : Health Sciences and Human Formation 7 (1), 39-43, 2021-08-31

    地域貢献は大学の基本的役割として位置づけられ,知識の付与,知的・応用的能力の発展とその成果を提供し,社会に寄与することが求められている。本報告では,近隣公民館における看護大学生のボランティア活動の報告と,地域高齢者を対象とした大学への期待に関する調査結果をもとに,地域貢献活動の今後の課題について検討した。公民館開講の老人大学を受講している 65 …

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  • 長距離ランニングを継続して行っている 向老者・高齢者の健康状態と健康管理行動

    沼田 郁子, 小林 敏生, 田淵 啓二 広島都市学園大学雑誌 : 健康科学と人間形成 = Journal of Hiroshima Cosmopolitan University : Health Sciences and Human Formation 7 (1), 11-21, 2021-08-31

    本研究の目的は,長距離ランニングを行っている向老者・高齢者が安全かつ健康的にランニングを継続できるような支援のあり方を構築するための,基礎資料を得ることである。 A 壮年走ろう会に所属する向老者及び高齢者 245 名を対象に,基本属性,身体的健康状態,精神的健康状態,ランニング状況,健康管理行動について調査を実施・分析を行った。その結果,向老者・高齢長距離ランニング継続者においては,身体に障害を…

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  • 看護師の採血および静脈注射時の手袋着用率向上のための教育介入効果の検討

    大釜 恵, 渡部 節子, 森 みずえ 日本健康医学会雑誌 30 (2), 162-169, 2021-07-27

    <p>看護師の採血および静脈注射時における手袋着用率を向上させるための教育介入の効果を検討した。病院に勤務する看護師218人を対象として,質問紙により手袋着用の実態を評価し,手袋未着用の理由を認識・技術・物品の3要因に分類した。各要因に対して,アンドラゴジーの考え方や自己効力感を高める方法として,グループディスカッションやビデオ視聴など多角的な介入を取り入れた教育を実施した。教育介入の3ヶ月後お…

    DOI Web Site 医中誌

  • 茨城県大子町に分布する中新世栃原流紋岩類の岩脈を用いた火山活動の年代とその応力場

    細井 淳, 羽地 俊樹, 岩野 英樹, 檀原 徹, 平田 岳史 地質学雑誌 127 (7), 395-402, 2021-07-15

    <p>新第三紀の棚倉断層帯周辺の古応力は,主に断層を用いて調べられてきた.しかし断層の解析には時代制約が困難という弱点がある.本論では,新第三系栃原流紋岩類を対象に,流紋岩岩脈のジルコンU-Pb年代測定から火成活動の時代を制約し,岩脈群を用いて当時の古応力を求めた.その結果,U-Pb年代測定では17.2±0.2 …

    DOI Web Site Web Site 参考文献20件

  • 高齢女性の認知的ソーシャルキャピタルに関連する要因

    小林 美奈子, 森田 久美子 東海公衆衛生雑誌 9 (1), 138-145, 2021-07-03

    <p><b>目的</b> 本研究の目的は,地域在住の高齢女性の認知的ソーシャルキャピタルに影響する諸要因を検討することである.</p><p><b>方法</b> A県B町保健センターで行われている健康教室に参加している,60歳以上の活動的な女性を対象に, 無記名自記式の調査を実施した。調査項目は,基本属性,生活習慣,睡眠満足度,健康関連QOL(SF-8の下位尺度8項目)の他,高齢者版スピリチュアリ…

    DOI Web Site 医中誌

  • 衛星画像から推定した表層土壌・作物生育に基づく黒ボク土畑作地帯における可変施肥導入の可能性

    丹羽 勝久, 横堀 潤, 石倉 究, 原 圭祐, 笛木 伸彦, 今田 伸二 日本土壌肥料学雑誌 92 (3), 249-254, 2021-06-05

    <p>北海道の畑作地帯では土壌窒素肥沃度マップに基づく窒素可変施肥技術が導入されつつあるが,その効果は,窒素肥沃度が圃場内の作物生育のばらつきと正の相関を示す圃場で高いと考えられる.本研究では土壌腐植含量を窒素肥沃度の指標として着目し,十勝地域の123圃場で衛星画像から表層の土壌腐植含量,テンサイおよびバレイショの地上部の生育量を推定し,それらの関係から窒素可変施肥が効果的であろうと思われる圃場…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • ジャカルタに住む日本人の母親の現地生活,育児とその支援への思い

    望月 好子, 佐久間 夕美子, 石田 貞代, 座波 ゆかり 日本健康医学会雑誌 30 (1), 3-14, 2021-04-30

    <p>目的:ジャカルタに住む日本人の母親の現地生活,育児とその支援への思いを滞在3・4年目の駐在員の妻に焦点をあてて明らかにする。</p><p>方法:2018年9月に,ジャカルタに住む日本人の母親に半構造化面接を実施し,質的統合法を用いて分析した。</p><p>結果:ジャカルタに住む日本人の母親たちは,①【特有の生活事情への懸念】をもっていた。加えて②【医療への不安感とその対応への変化】を経験し…

    DOI Web Site 医中誌

  • 慢性心不全患者における病気認知の関連因子

    浅井 克仁, 籏持 知恵子, 南村 二美代 日本看護研究学会雑誌 44 (1), 1_41-1_50, 2021-04-20

    ...方法:The Common-Sense Modelを参考に研究の枠組みを作成し,背景因子,病気認知(B-IPQ),刺激,経験則(Heuristics)についてデータ収集を行った。160名を分析対象とし,B-IPQと刺激,経験則との単変量解析の後に有意差を認めた変数を独立変数とした重回帰分析を行った。...

    DOI 医中誌

  • 無床診療所で医療安全に取り組んでいる看護師の安全文化:

    小林 美雪, 小村 三千代 日本看護研究学会雑誌 44 (1), 1_87-1_98, 2021-04-20

    目的:本研究は,無床診療所における看護師の安全文化を明らかにすることを目的とした。方法:研究デザインはエスノグラフィーを用いた。研究参加者は,地方都市の耳鼻咽喉科の看護師5名であった。結果:無床診療所の看護師の安全文化として8カテゴリーと4テーマが見出された。〈流れを止めない手指擦式法と流れを止めてでもする石けん手洗い〉〈二人の目で確かめる〉からテーマ1「基本を守り続ける」が,〈柔軟性のある改善…

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  • 生活実感に呼応する相対湿度50%を基準としたWBGTの提案

    堀越 哲美, 加藤 里実, 加藤 和雄, 小松 義典, 石松 丈佳 日本生気象学会雑誌 57 (4), 117-126, 2021-03-31

    <p>暑熱環境で,WBGTの示す数値は気温より低く,これは生活実感に合致しない.そこで,人間の感覚に合う新しいWBGT指標の作成を目的とした.Gagge(1976)によれば,湿り空気線図上において等しいWBGTを与える直線が引ける.線図上でWBGTの値は,相対湿度100%の時の温度である.そこで,基準とする湿度を変更し,相対湿度50%の場合の温度を新しい指標WBGT50と定義した.WBGTとWB…

    DOI Web Site 医中誌

  • ニューノーマル・新たな社会変容とリスク観

    森宮 康 保険学雑誌 2021 (652), 652_1-652_17, 2021-03-31

    <p>現代社会は2020年に入り,社会環境とのかかわりの中,新型コロナの感染拡大により政治・経済・医療等を含め,様々な活動領域においてコロナに関わるリスクの影響を考えざるを得ない状況下におかれた。三密回避の状況下,諸活動はコロナの伝播の波に揺さぶられ,社会環境はコロナの影響を含めつつも,経済・経営・金融・雇用・国際等の環境の変化のもと,活動を展開せざるを得ない現実がある。経営体に関わる⽛重要な課…

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  • 生命保険における「助け合い」と相互性に関する考察

    田中 隆 保険学雑誌 2021 (652), 652_193-652_214, 2021-03-31

    <p>本稿の目的は,生命保険の制度としての継続性について,「助け合い」や「相互扶助」と,技術的相互性の観点から,「純粋贈与」と,「技術性」や「システムとしての官僚制」の視点を加味し,考察を行うことである。本稿では,保険業界が肯定し,日本保険学会では肯定色が薄い「助け合い」について,その意識が濃いフラターナル保険組合の衰退と,それが希薄な保険相互会社の制度的継続性から,技術的相互性を支える技術性に…

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  • ALS患者介護者のTPPV装着決定に関与した心理的葛藤とTPPV装着後の介護

    山本 麻理奈, 清水 裕子 香川大学看護学雑誌 25 (1), 33-39, 2021-03-30

    <p>人工呼吸器装着の意思決定とその後の療養生活の継続には家族の存在が大きく影響する.中でも人工呼吸器装着を決定した患者は長期の療養となることが多いため,介護を継続する要因について検討することは重要である.そのため,人工呼吸器装着の意思決定時の経緯をふまえ,本研究の目的は,ALS患者家族のTPPV装着決定に関与した心理的葛藤を明らかにし,今後のTPPV装着後の療養生活に与える影響について示唆を得…

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件

  • セデーションを受ける終末期がん患者・家族に対する緩和ケア病棟看護師の看護実践

    名越 恵美, 太田 奈月, 高本 美緒, 玉木 優貴, 松本 啓子 香川大学看護学雑誌 25 (1), 1-8, 2021-03-30

    <p>緩和治療が進歩してもがんの終末期には耐えがたい苦痛が存在する.緩和ケア病棟に入院する終末期がん患者は,全人的な苦痛の緩和としてセデーションが行われることも多い.そこで,本研究では質の高い緩和ケアの提供に向けて,セデーションを受けている終末期がん患者・家族に対する緩和ケア病棟看護師の看護実践について明らかにすることを目的とする.方法は3箇所の緩和ケア病棟看護師16名の研究参加者に対し,半構造…

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件

  • 首都圏高齢者のボランティア活動頻度と心身・社会的状況との関連

    相良 友哉, 高橋 知也, 西中川 まき, 村山 洋史, 藤原 佳典 日本世代間交流学会誌 10 (0), 25-32, 2021-03-20

    本研究は、社会貢献性が高く、世代間交流を伴うボランティア活動を行っている首都圏地域在住高齢者を対象に、 活動頻度が高い高齢者がどのような心理・身体・社会的状況であるか検 討することを目的としている。 2019年10月から11月にかけて、 首都圏で絵本の読み聞かせ活動を行っている9団体の会員へ自記式のアンケート調査を実施し、 295名から有効回答を得 た(回収率:78.9%)。 分析の結果、 …

    DOI

  • 戦後の家庭料理に見られるマツタケ高級化の過程

    泉 桂子, 佐々木 理沙 日本森林学会誌 103 (1), 1-12, 2021-02-01

    ...料理雑誌・漫画を資料に用い,マツタケの高級食材としての評価は家庭料理においていつ頃定着したのかを明らかにした。1950年代後半から1960年代の消費者にとってマツタケは一面では惣菜用のキノコであった。料理書では他のキノコの代替や節約料理の材料となり,洋食や中華料理にも用いられ,多様な調理方法,切り方や加熱法が見られた。レシピサイトを用いて家庭料理におけるマツタケの代替物を調査した。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 大学病院に勤務する看護職員における部署異動の経験と首尾一貫感覚および職業ストレスの関連性

    白戸 信行, 下司 映一, 安部 聡子, 榎田 めぐみ, 福地本 晴美, 椿 美智博, 藤後 秀輔, 長嶋 耕平, 田中 伸 昭和学士会雑誌 81 (1), 30-39, 2021

    近年の医療情勢において,看護師の人材確保は重要な課題であり,「いきいきと働き続けられる」ためには,さまざまなストレスに対応する力が必要と考えられている.SOCはストレス対処能力とも言われる認知的評価に関わる概念でありSOC得点が高いとバーンアウトしにくいことや,精神的健康度が保たれることがわかっている.本研究では部署異動とSOCおよび職業ストレスの関連性を明らかにするとともに,キャリア形成の一環…

    DOI 機関リポジトリ 医中誌 被引用文献1件

  • 胎児と新生児の骨疾患:診断の決め手となるkey findingの指摘

    宮嵜 治 日本小児放射線学会雑誌 37 (1), 25-33, 2021

    <p>本稿は第56回日本小児放射線学会学術集会シンポジウム「新生児と画像診断」において行った講演内容を抜粋した総説である.骨系統疾患の読影プロセスにおいて単純X線撮影から異常所見を発見する「key findingの指摘」に加え,「pathognomonic finding」という概念を紹介した.“Pathognomonic”という単語は「疾病特徴的」,「ある種の疾患に特異的な徴候,または症状に関…

    DOI 医中誌

  • 第 56 回学術集会会長講演─日々の診療から学ぶ

    藤枝 幹也 日本小児腎臓病学会雑誌 advpub (0), 101-107, 2021

    <p>コロナ禍の大変な時期にもかかわらず先生方の絶大なるご支援の下,第 56 回日本小児腎臓病学会学術集会を主催させていただきました.本稿では感謝の意味をこめて,私の臨床医としての歴史を振り返りながらお世話になった先生方へのお礼と,次代に活躍される後輩の先生方への熱きエールをお送りします.貴重な存在である小児腎臓病医に,以下の言葉をお願いとしてお送りしたいと思います.1)時間軸(歴史軸)と空間軸…

    DOI Web Site 参考文献24件

  • 中山間地域の消滅危惧集落における1人暮らし男性後期高齢者を支える心理・社会的要因

    藤川 君江, 林 真紀, 上里 彰仁 日本農村医学会雑誌 70 (4), 344-353, 2021

    本研究は,総務省が指定する過疎地域のうち東北地方,関東地方,四国地方,九州地方,の5町村で暮らす,75歳以上の1人暮らし男性を支えている心理・社会的要因を明らかにすることを目的とした。調査対象者は,自己選択・自己決定が可能でコミュニケーションに障がいのない,1人暮らし男性21人であり,調査方法として半構成的面接を行なった。分析は,内容分析の手法を用いた。分析の結果,1人暮らしを支えている心理的要…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件

  • トネリの勘籍

    堀部 猛 史学雑誌 130 (7), 43-60, 2021

    古代の日本では、官人への出身や得度に際し、戸籍を勘検して身元を確認する勘籍が行われていた。その勘籍に関する木簡が、二〇〇五年、徳島県の観音寺遺跡ではじめて出土し、注目を集めた。阿波国名方郡に本貫をもつ資人の勘籍について、国司が解で報告するという内容をもつ。この木簡が示す勘籍の手続きは、後に『延喜式』(式部上)の条文にもなる帳内・資人特有の勘籍方式である。すなわち、本貫の京・国が保管する戸籍でもっ…

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  • 入院中に経験した “友人の死” の受け止め:思春期患者への聞き取り調査

    佐々木 美和, 新家 一輝, 畑中 めぐみ, 小島 勢二, 高橋 義行 日本小児血液・がん学会雑誌 58 (1), 19-25, 2021

    <p>目的:入院中にできた友人を亡くした思春期患者の経験や思いを明らかにし,死別後の精神的なケアのあり方について検討する.方法:友人の死を経験した思春期患者6名(入院時10–18歳)を対象に,退院後,半構造化面接を実施し質的帰納的に分析した.結果:時間経過から3つの局面があり,13カテゴリーが抽出された.病棟の雰囲気の変化から,友人の死を察知していた対象者もいたが,不安な気持ちを自ら誰かに相談し…

    DOI 医中誌

  • 腹膜透析を受けている高齢者の主介護者の介護負担感と関連要因

    桐明 あゆみ, 下山 節子, 森山 智文, 深水 圭, 三橋 睦子, 西津 規, 大脇 浩香, 木庭 薫, 菅原 園子, 小山 由香里, 今村 朋子, 加藤 ひろみ, 今井 早良, 河原田 康貴 日本透析医学会雑誌 54 (6), 271-281, 2021

    <p>【目的】腹膜透析を受ける高齢者を介護する主介護者の介護負担感に関連する要因を明らかにする.【方法】九州,中国,関東地方の6病院を共同研究施設とし,152名の腹膜透析を受ける高齢者の主介護者を対象に,自記式質問紙調査を実施した.有効回答が得られた96名を対象に,主介護者と被介護者の属性,介護状況を説明変数,介護負担感を目的変数とした数量化Ⅰ類を用いた分析を行った.【結果】介護による夜間の覚醒…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 地域で生活する高齢者のうつ状態と関連要因

    木村 裕美, 西尾 美登里, 古賀 佳代子 日本農村医学会雑誌 70 (4), 325-333, 2021

    地域で生活する元気高齢者の抑うつの実態を明らかにし,生きがい感などとの関連要因を検討した。対象はA大学で行なわれた市民公開講座の参加高齢者213名に,基本属性,高齢者うつ尺度(Geriatric Depression Scale:以下GDS),高齢者向け生きがい感スケール(K-1式)(以下,生きがい感スケール),高齢者ソーシャルサポート尺度(以下,ソーシャルサポート尺度),基本チェックリスト(以…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • エテルカルセチド過剰投与により低回転骨,高カルシウム血症をきたした維持血液透析患者の3例

    秦 美沙, 萬代 新太郎, 森 崇寧, 太田 潤, 吉嶺 朝陽, 安藤 史顕, 須佐 紘一郎, 飯盛 聡一郎, 磯部 清志, 内藤 省太郎, 蘇原 映誠, 賴 建光, 岡戸 丈和, 内田 信一 日本透析医学会雑誌 54 (12), 689-696, 2021

    <p>経口さらには静注投与可能なカルシミメティクスの登場によって慢性腎臓病に伴う二次性副甲状腺機能低下症の治療戦略は近年劇的に変化した.カルシウム(Ca),リン,副甲状腺ホルモン(PTH)の指標範囲値達成率の向上や副甲状腺摘出術の回避という恩恵は極めて大きい.しかしながらわれわれは最近,エテルカルセチドの過剰投与によって高Ca血症を呈した維持血液透析患者の3例を経験した.症例はおのおの38歳男性…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 共同体的衆民政と協同民主主義のあいだ

    大谷 伸治 史学雑誌 130 (3), 35-60, 2021

    本稿は、筆者が新たに発見した政治学者・矢部貞治が書いた三点の史料にもとづき、共同体的衆民政と協同民主主義の異同、すなわち戦前・戦時・戦後の連続/断絶を詳らかにし、その成果にもとづいて、周知の矢部の憲法改正案と天皇退位論を再検討するものである。<br>  敗戦を前にした矢部政治学は、戦時期の自己批判によって二度目の発展を遂げた。<br> …

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  • オピオイド鎮痛薬臨床使用の現状と問題点

    中川 貴之 日本薬理学雑誌 156 (3), 128-133, 2021

    <p>現在,国内では14種類のオピオイド鎮痛薬成分があり,工夫を凝らした多彩な剤形が揃っている.そのため様々な強度や種類の痛みに対して,また,様々な状態の患者に対して,きめ細やかな対応が可能となっている.2018年,WHOからエビデンスに基づいたがん疼痛治療ガイドラインが発表された.これまで国内のがん疼痛治療ガイドラインや教科書等で掲載されていたWHO方式3段階除痛ラダーが重要視されなくなり,鎮…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献4件

  • 心不全患者に対する生活指導の看護師意識調査

    津之下 真海, 小林 平, 門内 美鈴, 石川 恵子, 川村 洋子, 藤原 敬士, 上田 雅美, 本間 智明 日本農村医学会雑誌 69 (6), 628-633, 2021

    当院では,2014年より心不全に対する包括的心臓リハビリテーションを導入した。導入当初,患者の生活指導率は77%だったが,2017年度は61%と低下していた。心不全に対する日常生活指導に対して看護師がどのような認識を持っているか調査した。当院では独自のパンフレットを使用し,心不全手帳を用いて自己管理するように指導を行なっている。2018年12月に循環科病棟に所属する看護師28名に生活指導に関する…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 農村高齢者が伝統野菜をつくる意味

    吉村 隆 日本農村医学会雑誌 70 (1), 85-91, 2021

    集落において高齢者がただ1人で伝統野菜を栽培する意味を捉え,健康との関係を検討するために,半構成インタビューを行ない地域の社会文化的文脈から質的に分析した。その結果,伝統野菜の栽培は,暮らしの中で【人々と結びつく手段】であり,対象者はその中で他者と能動的な関係性を築いていた。また,【老いと向き合うこと】を通して,五感を使い知的機能を活用する主体的な活動そのものである伝統野菜の栽培は【身体機能を維…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献4件

  • 造血幹細胞移植を受ける高齢患者に対する看護の現状および今後の課題

    櫻井 麻子 Journal of Hematopoietic Cell Transplantation 10 (3), 124-128, 2021

    <p> 近年,骨髄非破壊的移植の開発により,高齢患者の移植が増加している。2事例の高齢患者の看護を振り返り,今後の課題について検討した。その結果,高齢患者が移植を受ける際は,患者の価値観や希望を尊重しつつ様々なリスクを予測したうえで,多職種の医療チームにより移植適応の可否を適正に評価する必要があり,看護師は患者や家族の理解度を把握した上で意思決定支援を行っていかなければならないことが明らかとなっ…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 成人看護学シミュレーション演習の動画撮影と視聴導入による教育効果

    森田 夏代, 田原 恭子 日本シミュレーション医療教育学会雑誌 9 (0), 11-17, 2021

    本研究の目的は、成人看護学シミュレーション演習「手術直後の援助」に動画撮影と視聴した動画を用いてのデブリーフィングの教育効果を明らかにすることである。A 大学看護学科 2 年次生のうち、成人看護学シミュレーション演習を履修した学生に演習終了後に自記式質問紙調査を行い、演習場面の動画撮影と視聴によるデブリーフィングの教育効果を検証した。その結果、ARCS モデル 4 …

    DOI

  • 直腸全周性粘膜病変を伴う粘膜下層浸潤癌の1例

    木建 薫, 小林 弘典, 石田 裕, 服部 拓也 日本大腸肛門病学会雑誌 74 (4), 247-252, 2021

    <p>直腸表面隆起性病変(0-IIa型)とそれに連続して全周性に拡大する表面平坦型(0-IIb型)粘膜内癌病変を経験した.粘膜内癌病変は通常内視鏡では粘膜の軽度発赤として観察された.Narrow band imaging拡大内視鏡下には茶褐色調の微細血管が比較的整った網目模様に観察された.生検にて高分化管状腺癌を認め,表面隆起型腫瘍および直腸に全周性に広がる表面平坦型早期癌と診断した.腫瘍の深達…

    DOI Web Site 医中誌

  • 肺高血圧症の血管リモデリングにおける増殖因子の役割

    山村 彩, Md Junayed Nayeem, 佐藤 元彦 日本薬理学雑誌 156 (3), 161-165, 2021

    <p>肺高血圧症(PH)は,様々な病変により慢性的に肺動脈圧が上昇する疾患である.肺高血圧症治療ガイドラインでは,安静時の平均肺動脈圧が25 mmHg以上の場合をPHと定義している.PHの中で最も典型的な臨床像を示す肺動脈性肺高血圧症(PAH)では,肺血管の過収縮(攣縮)や肥厚(リモデリング)が起こるため,肺動脈圧が上昇する.持続的な肺動脈圧の上昇は,右室肥大を起こし,最終的に右心不全をきたす.…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献27件

  • 小児急性骨髄性白血病(AML)経験者の就学・就労促進に関わる要因と支援

    宮下 佳代子, 小林 京子, 山口(中上) 悦子, 足立 壯一, 長谷川 大一郎, 岩本 彰太郎, 小林 良二, 照井 君典, 今村 俊彦, 嶋田 明, 金井 理恵, 早川 晶, 力石 健, 田村 真一, 佐藤 篤, 堀部 敬三, 大杉 夕子 日本小児血液・がん学会雑誌 58 (1), 12-18, 2021

    <p>目的:AML経験者における就学・就労促進に関与する要因を明らかにするため以下の研究を行った.方法:小児期にANLL91およびAML99プロトコルで治療し,現在JACLS参加施設で経過観察中の15歳以上のAML経験者10名に半構造化面接を実施し,面接内容を質的記述的に分析した.結果:6のカテゴリーと23のサブカテゴリーが抽出された.AML経験者は,【慎重な歩み】や【自分のなかで調整・納得】を…

    DOI 医中誌

  • 古代・中世移行期における天皇の変質

    井上 正望 史学雑誌 130 (4), 38-63, 2021

    本稿は、十~十三世紀の期間を主として、中世的天皇の形成過程の検討を行うものである。中世的天皇の特徴として、個人としての側面と機関としての側面の二面性を持つことが指摘されてきたが、そのような二面性の分化過程を、特に天皇の「隠蔽」に関する検討を中心に明らかにすることを目指す。従来古代~中世の天皇変質に関しては、その相対化ばかりが注目されてきたが、実際には形式的ながらも絶対化も並行して行われていたこと…

    DOI

  • 学童保育施設における児童の栄養状態を反映したおやつ提供のあり方の検討

    吉村 弘太, 小林 ゆき子, 青井 渉, 木戸 康博, 桑波田 雅士 日本栄養士会雑誌 64 (1), 31-38, 2021

    学童期の児童にとって、おやつは補食としての役割を担う。しかし、学童保育施設の運営指針ではおやつの具体的な内容や栄養価については提言されておらず、空腹感を和らげる目的でしかとらえられていない。本研究では、学童保育施設を利用する児童の栄養状態と習慣的な食事摂取量を調査し、施設におけるおやつ提供のあり方について検証を試みた。K市に所在する15の学童保育施設を利用する児童を対象に、小学生・中学生・高校生…

    DOI 医中誌

  • ユビキチン修飾系による一次線毛動態制御と疾患治療

    西村 有平, 稲垣 昌樹 日本薬理学雑誌 156 (1), 4-8, 2021

    <p>ユビキチン修飾系は様々な細胞機能の制御に重要な役割を果たしている.多様な疾患がユビキチン修飾系の異常と関連しており,ユビキチン修飾系の機能を調節する薬物は,これらの疾患に対する新たな治療薬として期待されている.また,ユビキチンプロテアソーム系によるタンパク質分解機構を利用して,疾患の原因となる任意のタンパク質を選択的に分解する治療薬の開発も進められている.一方,ユビキチン修飾系は,細胞のア…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献39件

  • 地域で暮らす精神障害者の視座による訪問看護の支援内容とその価値

    松田 光信, 河野 あゆみ 日本看護研究学会雑誌 43 (5), 5_835-5_845, 2020-12-20

    目的:精神障害をもちながら地域で暮らす当事者が,精神科訪問看護からどのような支援を受け,その支援を受けることでどのような価値を見出しているのかを明確にすることである。<br>方法:精神科訪問看護を利用している当事者を対象として,自由記載による回答を中心に求める無記名自記式質問紙調査を実施し,その内容を質的帰納的に分析した(分析対象者138名)。<br>結果:地域で暮らす当事者は,精神科訪問看護に…

    DOI 医中誌

  • 未治療の未破裂脳動脈瘤を持つ人の病気の不確かさとその関連要因

    林 幸子, 習田 明裕 日本看護研究学会雑誌 43 (5), 5_823-5_834, 2020-12-20

    未治療の未破裂脳動脈瘤(Unruptured Intracranial Aneurysm;以下UIA)を持つ人の病気の不確かさとその関連要因を明らかにすることを目的に,未治療のUIAを持つ165名を対象に,【療養の場を問わず使用できる病気の不確かさ尺度(以下, 病気の不確かさ尺度)】を用いて自記式質問紙調査を実施した。その結果,不確かさ尺度の平均得点は72.1±22.9であり,悪性腫瘍患者より高…

    DOI

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