検索結果を絞り込む

本文・本体へのリンク

検索結果 525 件

  • 高浸透圧高血糖状態を契機に中枢性尿崩症と診断された2型糖尿病の1例

    平澤 麗子, 西谷 里枝, 蘆立 恵子, 川村 光信, 山田 哲也 糖尿病 66 (10), 750-757, 2023-10-30

    ...強調画像では下垂体後葉高信号の消失を認め,高張食塩水負荷試験およびバソプレシン負荷試験の結果より中枢性尿崩症(CDI)と診断した.2型糖尿病治療中に感染を契機としてHHSを発症し,治療経過中にCDI合併の診断に至った1例を経験した.HHS治療後も多尿が持続する場合は,尿崩症合併も疑う必要があると考えられる....

    DOI

  • 横隔神経発症の神経鞘腫に対してロボット支援下手術を施行した1例

    並木 賢二, 丸井 努, 山本 裕崇, 白橋 幸洋, 岩田 尚 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (5), 472-478, 2023-07-15

    ...<p>神経鞘腫は胸腺腫,奇形腫についで高頻度に見られる縦隔腫瘍であり,後縦隔に発生することが多い.また,腫瘍は交感神経,あるいは肋間神経より発生することが多く,横隔神経から発生した神経鞘腫は稀である.症例は40歳代女性.2021年のCT健診で4 cm大の縦隔腫瘤を指摘されたため手術目的で当科へ紹介となった.2017年からのCT健診では経時的に腫瘤の増大を認めた.胸部MRIではT1強調画像で低信号,T2...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 造影超音波検査が有用であった肝原発DLBCLの1例

    手嶋 翔一朗, 西浦 哲哉, 小林 真未, 藤田 寿之, 牧野 謙二, 長岡 進矢, 三浦 史郎, 伊東 正博 医学検査 72 (2), 272-280, 2023-04-25

    ...MRIでは腫瘤はT1強調画像低信号,T2強調画像高信号,拡散強調画像高信号,ADC低値を呈した。Gd-EOB-DTPA造影MRIのdynamic studyでは,腫瘍の造影効果は乏しく,内部には徐々に増強される隔壁様の構造がみられた。肝細胞相では腫瘍は周囲肝実質に比べて低信号を呈した。その他の部位に明らかな腫瘤性病変は指摘できず,PET-CTでも肝腫瘤以外に異常集積は認めなかった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 胆道MRIのエッセンス:―問題解決型MRIに用いられるコントラストメカニズム―

    竹原 康雄 胆道 37 (1), 12-21, 2023-03-31

    ...<p>MRIではT1強調画像やT2強調画像はもとより,他のモダリティにないコントラスト(拡散強調画像,脂肪抑制画像)などが存在し,更に非特異性ガドリニウムキレート造影剤の他に肝細胞特異性造影剤(Gd-EOB-DTPA)が利用可能で,胆道系の画像診断において,MRIは問題解決型の役割を担う場面が多いと思われる.胆道疾患の臨床現場で頻繁に遭遇する疾患や,最近注目されている疾患を材料に,MRIのコントラスト...

    DOI 医中誌

  • 十二指腸浸潤を認めた膵粘液癌の1切除例

    戒能 美雪, 播磨 陽平, 津山 高典, 仁志 麻衣子, 一杉 知毅, 浦田 洋平, 中村 陽平, 戒能 聖治 山口医学 72 (1), 39-43, 2023-02-28

    ...強調画像で低信号,T2強調画像で高信号,MRCPで内部は弱い高信号を呈した.膵粘液癌もしくは膵管内乳頭粘液性癌と診断し,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理診断は膵粘液癌pT3N0M0 StageⅡAであった.腫瘍辺縁部および隔壁様組織の線維化,さらには粘液湖内の血流や高粘稠度を反映した特徴的な造影パターン及びMRCPの信号強度が本疾患の診断に有用と考えられた....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 膝前十字靭帯に海綿状血管腫を生じた1例

    鬼木 泰成, 日野 駿佑 日本関節病学会誌 42 (4), 357-359, 2023

    ...強調画像で低輝度,T2*強調画像で高輝度を呈する腫瘤様陰影を認め,ACLガングリオンの疑いとなった.関節鏡視下手術を実施し,ACL後外側線維束に毛細血管拡張を伴う12×8mm弾性軟の腫瘍様の膨隆を認めた.膨隆部を切除し,病理へ提出し,ACL内海綿状血管腫の診断となった.術後6か月以上経過をしているが,症状は消失し,靱帯不安定性も診られていない....

    DOI 医中誌

  • 低磁場MRI装置における足関節領域の自作Sat Padを用いた脂肪抑制効果の基礎的検討

    北 亜美, 米澤 奈々, 佐々木 雅史 大阪物療大学紀要 11 (0), 23-29, 2023

    ...本研究では0.3Tの低磁場MRI装置を用いて、油と寒天を封入した自作ファントムにライスパッドを5箇所に配置し、それぞれの配置箇所においてSE法のT1強調画像とCHESS法の脂肪抑制T1強調画像を撮像した。これらの画像を用いて油と寒天の信号値よりコントラスト比を算出した。次に、健常ボランティアの足関節について同様に5箇所にライスパッドを配置し、CHESS法の脂肪抑制T1強調画像を撮像した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 画像診断で術前診断した縦隔血管腫の1例

    大隅 祥暢, 濱崎 博一, 丸塚 孝 日本臨床外科学会雑誌 84 (1), 43-46, 2023

    ...<p>症例は73歳,女性.縦隔腫瘍の精査加療目的に当科へ紹介となった.造影CTにおいて前縦隔に長径2.5cmの病変を認め,病変は辺縁から緩徐に点状に造影されるperipheral puddles像を認めた.造影MRIにてT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号であり,dynamic studyにて経時的に造影される腫瘍であった.これらの画像所見より,縦隔血管腫の可能性が疑われた.病変は周囲への明らかな...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 肘関節内に発生した結節性筋膜炎の1例

    栗山 幸治, 阿部 真悟 日本肘関節学会雑誌 30 (2), 405-407, 2023

    ...13歳男性の肘関節内に生じた結節性筋膜炎の1例を報告する.肘関節前方の圧痛と肘関節可動域制限を認めた.エコーで肘関節液貯留と肘関節内前内側に約3×3×0.8cm大の腫瘤を認め,MRIでも同様に肘関節前内側に内部はT1 強調画像で筋肉と等信号,T2 強調画像で高信号の境界明瞭,表面平滑な腫瘤を認めた.病理組織診断の結果,結節性筋膜炎と診断された.術後1年2か月の観察時,再発はなく,疼痛,肘関節可動域は...

    DOI 医中誌

  • 中小脳脚と脳梁に脳浮腫を生じた高血糖高浸透圧症候群の1例

    坂本 和香奈, 櫨川 岩穂, 和田 邦泰, 浦田 譲治 糖尿病 65 (5), 215-222, 2022-05-30

    ...強調画像で低信号の病変を認め,浸透圧性脱髄症候群(ODS)を疑った.MRI上の病変は15病日に改善,26病日には消失しており,脱髄ではなく浮腫と最終的に診断した.意識障害は精神科医にて解離性亜混迷疑いと診断された.HHSを背景に中小脳脚に生じた脳浮腫の報告は我々の検索では認められず,病変が早期に消失した点も特徴的である....

    DOI 医中誌

  • 脳内ネットワーク解析

    重本 蓉子, 松田 博史 Medical Imaging Technology 40 (3), 103-107, 2022-05-25

    ...<p>今日の日常臨床において,MRI はアルツハイマー病の早期診断や鑑別診断,および進行度評価に必須の検査法である.画像解析法の進歩に伴い,拡散テンソル画像を用いた脳の線維結合や脳内ネットワークなど,局所的な脳萎縮の評価にとどまらない新たな情報を得ることができるようになった.三次元T1 強調画像は日常臨床において短時間で安定した画像が取得可能であり,近年ではネットワーク解析へも応用されている.個人脳内...

    DOI

  • 認知症領域における医用画像を用いた機械学習とその問題点

    舞草 伯秀 Medical Imaging Technology 40 (3), 81-87, 2022-05-25

    ...<p>Magnetic resonance image(MRI)によるT1強調画像は,軟組織のコントラストに優れる撮像技術であるため,脳変性を伴うような疾患の診断に多く用いられている.従来は放射線科医師による視覚評価にとどまっていたMRIの臨床利用であるが,近年は工学や情報学の研究者による画像解析技術の発達に伴い,voxel by voxelや解剖学的関心領域内の脳組織の体積を定量的に自動で評価することが...

    DOI

  • 異所性成分を含む子宮平滑筋肉腫破裂の1例

    田中 美柚, 髙尾 由美, 鈴木 直宏, 天野 泰彰, 宇治田 麻里, 江本 郁子, 安彦 郁 日本婦人科腫瘍学会雑誌 40 (2), 55-61, 2022-04-25

    ...強調画像高信号も認め,腫瘤の頭側で腫瘤および子宮の輪郭が途切れ,子宮悪性間葉系腫瘍の破裂を疑った.子宮全摘出術,両側付属器切除術,大網部分切除術を行った.術中,腫瘍の破裂,破裂部への回腸の癒着を認め,回腸部分切除術も行った.病理所見は核異型の目立つ紡錘形細胞の不規則束状増殖,12/10 HPFの核分裂像,凝固壊死,および多核巨細胞の浸潤を認め,骨肉腫・軟骨肉腫の異所性成分を伴っていた.以上より異所性成分...

    DOI Web Site 医中誌

  • 肝内側区域切除を行ったmulticystic biliary hamartomaの1例

    黒木 直美, 田中 智章, 菅瀬 隆信, 谷口 正次, 後藤 崇, 古賀 倫太郎, 木脇 拓道, 田中 弘之 日本臨床外科学会雑誌 83 (2), 395-401, 2022

    ...強調画像で低信号,T2強調画像で高信号を呈した.CEA 1.4ng/ml,CA19-9 4.0U/mlと腫瘍マーカーは正常値であった.Intraductal papillary neoplasm of the bile ductの可能性を否定できず,手術適応と判断して肝内側区域切除を施行した.病理検査所見では,嚢胞壁は核異型のない単層円柱上皮で覆われていた.嚢胞の周囲には,胆管周囲付属腺や血管を含んだ...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 自然消失をきたした肝細胞癌の1例

    上田 直幸, 河岡 友和, 浅田 佳奈, 荒瀬 隆司, 小林 剛, 森 馨一, 大段 秀樹, 横崎 典哉, 有廣 光司, 相方 浩 超音波医学 49 (5), 441-447, 2022

    ...強調画像でS2に17 mmの肝細胞相で低信号を示すいびつな結節を認めた.血管造影下CT検査:S2に腫瘍濃染を認め,CTAPで17mmの低吸収域を認めた.その一部がCTHAで濃染を認めた.これらの結果より,中分化型肝細胞癌が疑われた.病理所見:壊死巣は線維性被膜を伴い,周囲には慢性炎症細胞や飛沫状組織球の浸潤を認めた.細胞のghostからは肝細胞癌が消失した像と見做された.結語:自然消失をきたしたと考...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 憩室内から発生したと思われるS状結腸癌の1例

    荒川 拓也, 三宅 秀夫, 永井 英雅, 吉岡 裕一郎, 柴田 耕治, 湯浅 典博, 藤野 雅彦 日本臨床外科学会雑誌 83 (1), 117-122, 2022

    ...<p>症例は64歳の男性で,健診の便潜血陽性を主訴に当院を受診した.下部消化管内視鏡検査でS状結腸に浮腫状の狭窄を認め,内腔に腫瘤性病変を認めなかった.CTではS状結腸に,内部に気泡を含む低吸収性腫瘤を認めた.この腫瘤はMRIではT1強調画像で筋肉と等信号,T2強調画像で筋肉よりやや高信号,拡散強調像では高信号を呈し,FDG-PETではFDGの高集積を認めた.以上から,S状結腸癌を疑いS状結腸切除,...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 肝細胞癌との鑑別が困難であった肝孤立性壊死性結節の1例

    島内 貴弘, 青笹 季文, 秋元 寿文, 岩本 一亜, 小野 聡, 志田 晴彦 日本臨床外科学会雑誌 83 (1), 136-141, 2022

    ...<p>症例は77歳の男性.近医で肝エコー検査にて肝腫瘍病変を指摘され紹介受診.腹部超音波検査で肝S7に46×41mm大のモザイクパターンを有する腫瘍,造影CTでは動脈相では軽度の造影効果,門脈相および平衡相では境界明瞭な低吸収域を示す被膜形成のない充実性腫瘍を認め,MRIではT1強調画像で軽度高信号,T2強調画像で低信号の境界明瞭な腫瘍を認め,肝細胞癌を最も強く疑い,肝後区域切除を施行した.病理組織学的検査...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献22件

  • 高齢発症てんかんが示唆された門脈大循環シャント脳症

    吉原 章王, 佐々木 貴史, 大平 俊一郎, 安齋 高穂, 齋藤 直史 福島医学雑誌 72 (1), 31-35, 2022

    ...頭部MRIで両側淡蒼球にT1強調画像高信号域を認め,腹部CTで門脈から分枝し下大静脈へ直接流入する門脈下大静脈シャントを認めた。門脈大循環シャント脳症と診断し内科的治療で血中アンモニア値は正常化した。てんかん発作が高齢で初発した場合には,てんかん発作を来すさまざまな疾患と高齢発症てんかんとを鑑別する必要がある。超高齢社会の日本において,高齢者のてんかんに対する理解を深めることは重要である。</p>...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件 参考文献10件

  • Arterial spin labelingによるMR灌流画像で両側線状体に一過性の血流増加を認めた低酸素脳症の1例

    後藤 克宏, 堤 貴大, 深水 豊, 高崎 実, 田中 厚生, 庄野 禎久, 森岡 隆人 脳卒中 44 (6), 636-641, 2022

    ...強調画像で,両側線状体に高信号域が出現し,ASLでは同部の血流は経時的に低下していった.これはFujiokaらが提唱した大脳半球の一過性あるいは軽度の虚血後に,同側線状体に遅発性にT1高信号が出現する病態が,両側に生じたものと考えた.MRIの通常撮像法にASLを加えることで,低酸素脳症に対する画像評価の精度が上がる可能性が示された....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 全身に治療困難な占拠性病変を伴った神経皮膚黒色症の一例

    澤村 桃子, 松島 智恵子, 北村 律子, 飯尾 潤, 西田 吉伸 日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (1), 205-210, 2022

    ...<p> 患児は出生時から全身に巨大色素性母斑,頭頸部に血管腫,脂腺母斑を認めた.入院後に施行した頭部MRI検査では,T1強調画像で小脳・脳幹部にメラニン沈着と考えられる高信号域を認め,神経皮膚黒色症と診断した.貧血・血小板減少が進行し,連日の輸血を要した.血球減少の原因検索のため施行した造影CT検査,造影MRI検査,腹部超音波検査で血管腫を伴わない肝脾腫と,両側頸部から縦隔,後腹膜,腸間膜に広範にリンパ...

    DOI 医中誌

  • 両膝に半月板骨化症が生じた1例

    梅田 涼, 赤津 頼一, 中島 新, 園部 正人, 齋藤 淳哉, 乗本 将輝, 山田 学, 小山 慶太, 山本 景一郎, 山川 奈々子, 松下 容子, 中川 晃一 日本関節病学会誌 41 (2), 50-54, 2022

    ...単純X線画像では脛骨外側関節面の陥凹および外側関節裂隙に骨化陰影を認め,MRIでは顆間にT1強調画像で高信号,T2強調画像で骨髄と等信号の領域を認めた。診断として関節内遊離体が考えられ,関節鏡手術を施行した。しかし,関節内に遊離体が存在せず,LM後節には骨化組織を認めたため,半月板と一塊に切除した。切除した病理組織所見は半月板と連続する脂肪髄を伴った骨組織であり,LM骨化症と診断した。...

    DOI 医中誌

  • カテコラミン産生を伴い術中に著明な血圧変動を認めた後腹膜巨大傍神経節腫の 1 切除例

    小野寺, 篤, 原, 健太朗, 玉川, 洋, 湯川, 寛夫, 益田, 宗孝, 利野, 靖, Onodera, Atsushi, Hara, Kentaro, Tamagawa, Hiroshi, Yukawa, Norio, Masuda, Munetaka, Rino, Yasushi 横浜医学 72 (4), 525-530, 2021-12-03

    ...今回われわれは,カテコラミン産生を伴い術中に著明な血圧変動を認めた後腹膜巨大傍神経節腫の 1 切除例を経験したので報告する.症例は76歳男性.咳嗽精査目的のCT検査で10×10×9cm大の後腹膜腫瘍を指摘され当院を紹介受診した.MRI検査で腫瘍はT 1 強調画像で低信号,T2強調画像で高信号を呈し,PET-CT検査では腫瘍に一致してSUVmax5.5の不均一なFDG集積を認めた.超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 肝内胆管にびまん性に胆管狭細像を認めた早期梅毒性肝炎の1例

    小野 隆裕, 橋本 章, 田中 隆光, 福家 洋之, 清水 敦哉, 欠田 成人, 中野 洋 肝臓 62 (11), 734-741, 2021-11-01

    ...<p>症例は40歳代女性.風俗店勤務.外陰部腫瘤,潰瘍,体幹部丘疹,手掌足底に紅斑を認め梅毒を疑った.梅毒反応陽性,胆道系優位の肝胆道系酵素上昇を認めた.腹部超音波検査で門脈域に高エコー像を認めた.造影CTでは動脈相で肝内胆管の一部拡張と壁肥厚,肝実質に不均一な造影所見を認め,以上より胆管炎も疑われた.MRIではT1強調画像opposed-phaseで門脈域周囲低信号域を認め,MRCPで胆管の枯れ枝状変化...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献10件

  • 上下肢3か所に多発した腱鞘巨細胞腫の治療経験

    當瀬 雅大, 大田 智美, 坂本 武郎, 田島 卓也, 山口 奈美, 長澤 誠, 森田 雄大, 横江 琢示, 川越 秀一, 帖佐 悦男, 川野 啓介 整形外科と災害外科 70 (4), 749-753, 2021-09-25

    ...〔症例〕45歳男性で,約4年前に左示指に釣り針が刺さった同時期より左示指,左肘,左膝の腫瘤を自覚した.MRIで3か所とも関節外にT1強調画像で等から軽度高信号,T2強調画像で低信号,造影で不均一に造影される境界明瞭な腫瘤を認めた.左膝腫瘤の切除生検を施行した結果,腱鞘巨細胞腫の診断に至った.生検と画像所見より,多発腱鞘巨細胞腫と判断し,3か所同時に腫瘍摘出術を施行し,最終診断もすべて腱鞘巨細胞腫であった...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 若年者に発生した巨大胸腺脂肪腫の1例

    荒木 健太郎, 伊藤 祥隆, 都島 由紀雄 日本呼吸器外科学会雑誌 35 (6), 749-753, 2021-09-15

    ...<p>症例は19歳男性.呼吸困難を主訴に前医を受診し,その際に施行された胸部CTで縦隔に腫瘤性病変を認めたため,精査加療目的に当院へ紹介となった.胸部CT検査で前縦隔から右側にかけて右房を圧排する大きさ97×42 mmで脂肪濃度の腫瘤性病変を認めた.胸部MRI検査でT1強調画像,T2強調画像でともに高信号を示し,脂肪抑制画像で低信号を示した.以上より,脂肪腫もしくは脂肪肉腫の術前画像診断で手術の方針...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 多彩な画像所見を呈した肝原発神経内分泌腫瘍の2例

    天沼 誠, 永井 英成, 吉峰 尚幸, 小林 康次郎, 荻野 悠, 向津 隆規, 松井 哲平, 大道 泰子, 和久井 紀貴, 篠原 美絵, 籾山 浩一, 工藤 岳秀, 丸山 憲一, 澁谷 和俊, 五十嵐 良典 肝臓 62 (8), 501-511, 2021-08-01

    ...<p>肝原発神経内分泌腫瘍は画像診断に苦慮することが多く,肝腫瘍生検を行うことで診断されることが多い.同腫瘍の画像所見において,腹部超音波検査では不均一な高エコー腫瘤,そして腹部CT検査では単純CTで低吸収,造影CTで腫瘍辺縁部のみの濃染像として描出され,MRIではT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号を示すのが特徴であると言われている<sup>1)</sup>....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 帝王切開手術瘢痕に生じた腹壁子宮内膜症の1例

    中村 英玄, 牧口 貴哉, 小林 未央, 青木 大地, 平井 優樹, 山津 幸恵, 正田 晃基, 森 有実, 調 憲, 岩瀬 明, 横尾 聡 北関東医学 71 (3), 207-210, 2021-08-01

    ...<p> 帝王切開手術瘢痕に生じた腹壁子宮内膜症の1例を経験した.患者は40代女性,半年前より月経時の周期的な痛みを伴う腹壁腫瘤を自覚し当院を受診した.2年前に帝王切開の既往があり,同手術瘢痕頭側に長径2 cmの皮下腫瘍を触知した.エコーでは腹直筋上に内部やや不均一な低エコー腫瘤を認め,MRIではT1強調画像で低信号,T2強調画像でやや高信号の結節を認めた.帝王切開手術瘢痕に生じた腹壁子宮内膜症を疑い...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか3件 参考文献11件

  • 必見!画像でわかる神経眼科疾患

    橋本 雅人 日本視能訓練士協会誌 50 (0), 1-11, 2021

    ...視神経炎では、STIR法で視神経全体が高信号および造影T1強調画像で造影効果を示すのに対し、虚血性視神経症やレーベル遺伝性視神経症では正常視神経と変わらない画像となる。また外眼筋肥大を示す疾患としては、甲状腺眼症、眼窩筋炎、IgG4関連眼疾患、筋への転移性腫瘍が代表的であり、各々特徴的な画像を示す。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 乳癌術後全身検索における非造影拡散強調画像併用全身核磁気共鳴画像に関する検討

    長内 孝之, 上平 大輔, 村形 綾乃, 谷田部 悠介, 田波 秀朗 日本外科系連合学会誌 46 (1), 22-27, 2021

    ...強調画像の矢状断による全脊髄scanを29sliceで2区域の範囲を撮像した.60例のうちDWIBSにて3例に集積性を認め,うち2例をDWIBS検査陽性と診断した.骨シンチにて1例(1.6%)に集積性を認め骨転移(転移箇所2か所以内のOligometastasis)と診断した.他臓器への転移は認めなかった.DWIBSは感度100%,特異度96.6%,陽性的中率33.3%,陰性的中率100%であった....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 直腸間膜内に認めた副精嚢の1例

    榎本 義久, 薮野 太一, 高橋 正純, 望月 康久, 小野 響子, 林 宏行 日本臨床外科学会雑誌 82 (10), 1884-1890, 2021

    ...<p>症例は69歳の男性.CTで直腸間膜内に,12mm大の境界明瞭で造影効果を伴う結節性病変を認めた.MRIではT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号,拡散強調画像で高信号を呈し,PET-CTではSUV-max 2.2の軽度集積を認めた.EUS-FNAを施行した結果,核腫大,クロマチン増量した異型細胞が散在しており,癌が疑われる組織像であった.免疫組織染色では,CK7(+),CK20(-),CD20...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 脳MRI画像統計解析:小児疾患への応用

    掛田 伸吾, 渡邊 啓太 日本小児放射線学会雑誌 37 (1), 61-67, 2021

    ...<p>近年,マルチバンドRFや圧縮センシングに代表されるMRI高速撮像技術は飛躍的に進歩し,日常診療においても脳高分解能画像の取得が容易になってきた.これに伴い,得られた脳MRIデータの解析技術・手法も日々アップデートされている.Voxel-based morphometry analysis(VBM)やsurface-based morphometry(SBM)は,高分解能3次元T1強調画像を用いる...

    DOI 医中誌

  • 低磁場MRI装置による化粧品の磁化率アーチファクトについての基礎的検討

    佐々木 雅史, 宇田川 実央, 木寺 敏仁, 林 茉莉香, 山口 瑞木 大阪物療大学紀要 9 (0), 23-27, 2021

    ...シーケンス別のファントム撮像では、T2*強調画像、T1強調画像、STIR、T2強調画像の順で磁化率アーチファクトの出現の程度が異なった。したがって、0.2Tの低磁場MRI 装置においても暗い濃色系のアイシャドウは磁化率アーチファクトが現れるため、撮像部位によって落とすことを推奨する。...

    DOI

  • 上唇に生じた明細胞癌NOSの1例

    尾原 清司, 片山 暁恵, 大沼 秀行, 榎本 庸佑 島根県立中央病院医学雑誌 45 (0), 61-67, 2021

    ...MRIでは境界明瞭な楕円形の内部が多房性の腫瘤を認め,T1強調画像で低信号,T2強調画像では 高信号を呈していた.【処置および経過】上唇唾液腺腫瘍の診断のもと,全身麻酔下に腫瘍摘出術を 施行した.摘出標本は淡明な胞体を持つ腫瘍細胞の充実性増殖を認め,明細胞癌NOSと診断された. 術後3年2か月を経過し,再発はない.【結語】今回われわれは,上唇に生じた明細胞癌NOSの1 例を経験したので報告した....

    DOI 医中誌

  • 妊娠末期に発症した一過性尿崩症の一例

    平間 千尋, 西村 陽子, 岩端 由里子, 古谷 菜摘, 本間 千夏, 倉崎 昭子, 近藤 春裕, 長谷川 潤一, 鈴木 直 日本周産期・新生児医学会雑誌 57 (2), 390-394, 2021

    ...<p> 【症例】31歳,2妊1産.妊娠30週より塩酸リトドリンを服用していた.妊娠32週に口渇感と倦怠感で前医受診したが異常所見を認めず,妊娠35週,症状増悪のため前医受診し肝・腎機能障害を認め,当院へ母体搬送となった.尿浸透圧126mOsm/Kg,血中浸透圧301mOsm/Kgと高浸透圧であった.頭部MRIではT1強調画像で下垂体後葉の高信号消失を認め,尿崩症と診断し,同日よりデスモプレシンの点鼻...

    DOI 医中誌

  • 内視鏡的粘膜下層剝離術にて切除した右梨状陥凹に発生した脂肪腫の1例

    赤石 千香, 佐野 俊和, 阿部 寛子, 菅井 有 日本消化器内視鏡学会雑誌 63 (12), 2453-2459, 2021

    ...<p>症例は83歳,男性.嚥下時違和感を主訴に受診した.内視鏡検査にて下咽頭右梨状陥凹に表面平滑で黄色調の粘膜下腫瘍を認めた.CT検査では右梨状窩付近に境界明瞭な低吸収腫瘤を認め,MRI検査ではT1及びT2強調画像で高信号,脂肪抑制T1強調画像で低信号を呈し,著明な拡散異常や内部造影効果は認めなかった.以上の検査結果より脂肪腫の診断で,耳鼻咽喉科の協力の下,彎曲型喉頭鏡にて喉頭展開を行い,内視鏡的粘膜下層剝離術...

    DOI 医中誌

  • 眼球運動障害を伴った視力回復不良の抗MOG抗体陽性視神経炎の1例

    石川 大起, 石川 均, 龍井 苑子, 後関 利明, 金山 俊介, 飯田 嘉彦, 庄司 信行 神経眼科 37 (4), 413-417, 2020-12-25

    ...<p> 症例は74歳,女性.右眼の視野狭窄,眼痛,急激な視力低下を主訴に当科受診.初診時,視力は右眼手動弁,左眼(1.2).右)相対的瞳孔求心路障害(RAPD)陽性.全方位で右眼の眼球運動障害を認めた.両眼とも軽度白内障を認める他は,黄斑部,視神経,含め特記すべき事項はなかった.頭部MRI Gd脂肪抑制T1強調画像並びに脂肪抑制T2 強調画像にて右球後視神経から視交叉及び視索までの高信号域を認めた....

    DOI 医中誌

  • 右胸壁巨大神経鞘腫切除後に乳糜胸を来した1例

    塚本 遥, 尾高 真, 仲田 健男, 矢部 三男, 秋葉 直志, 大塚 崇 日本呼吸器外科学会雑誌 34 (7), 711-716, 2020-11-15

    ...<p>症例は66歳,女性.胸部レントゲン異常陰影を指摘され当院を紹介受診した.胸部CT検査で右胸腔尾側に長径12 cmの腫瘍を認めた.胸部MRI検査にてT1強調画像で高信号,T2強調画像で低信号を示し囊胞性腫瘍を疑う所見であった.腫瘍摘出術を施行し神経鞘腫と診断した.術翌日より約1,000 ml/dayの乳糜排液を認め乳糜胸と診断した.絶食・高カロリー輸液を行ったが改善を認めないため,術後7日目に胸腔鏡手術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 左肝動脈神経叢から発生した神経鞘腫の1例

    有竹 典, 髙木 健司, 長野 菜月, 小林 龍太朗, 前田 孝, 河合 清貴, 川井 覚, 神谷 里明 日本消化器外科学会雑誌 53 (11), 862-870, 2020-11-01

    ...<p>症例は47歳の女性で,健診の腹部超音波検査にて肝尾状葉腹側に境界明瞭内部均一な長径43 mmの低エコー腫瘤を指摘され,精査目的に当院を受診した.腹部造影CTでは造影効果に乏しく,造影MRIではT1強調画像にて低信号,T2強調画像にて高信号であった.周囲への圧排や浸潤は認めなかった.神経鞘腫と診断し,半年ごとの画像検査によるフォローとした.初診時より2年半後までに腫瘍は経時的に増大し(56×35...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 嚢胞内出血に伴い信号強度の異なった多房性嚢胞を呈した膵漿液性嚢胞腺腫の1例

    山下 純平, 前平 博充, 飯田 洋也, 森 治樹, 安川 大貴, 塩見 一徳, 福尾 飛翔, 前川 毅, 村本 圭史, 竹林 克士, 小島 正継, 植木 智之, 貝田 佐知子, 三宅 亨, 石川 健, 山口 剛, 木村 祥佳, 松原 亜季子, 谷 眞至, YAMASHITA Junpei, MAEHIRA Hiromitsu, IIDA Hiroya, MORI Haruki, YASUKAWA Daiki, SHIOMI Motonori, FUKUO Asuka, MAEKAWA Takeru, MURAMOTO Keiji, TAKEBAYASHI Katsushi, KOJIMA Masatsugu, UEKI Tomoyuki, KAIDA Sachiko, MIYAKE Toru, ISHIKAWA Ken, YAMAGUCHI Tsuyoshi, KIMURA Shoka, MATSUBARA Akiko, TANI Masaji 滋賀医科大学雑誌 34 (1), 1-4, 2020-10-26

    type:Departmental Bulletin Paper

    DOI 機関リポジトリ

  • 高周波ラジオ波メスが有用であった脂肪芽腫の1例

    矢田部 玲子, 五嶋 翼, 吉田 真理子, 中原 さおり Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 56 (6), 961-965, 2020-10-20

    ...<p>症例は5歳女児.3歳時に右胸鎖関節部の腫瘤に気付き,徐々に増大してきたため5歳時に当院を受診した.右胸鎖関節部から鎖骨上に約3 cm大の軟らかい腫瘤を触知した.エコーで腫瘤は被膜を有する境界明瞭な充実性であり皮下の脂肪腫を疑ったが,深部が境界不明瞭であったためMRIを施行した.MRIでは,腫瘤はT1強調画像,T2強調画像で高信号,脂肪抑制造影T1強調画像で低信号を示し,右胸鎖関節付近の皮下から...

    DOI Web Site 医中誌

  • 深層学習を用いた脳MRI画像解析とアルツハイマー病診断支援への応用

    伊藤 康一 Medical Imaging Technology 38 (4), 163-168, 2020-09-25

    ...<p>ヒトの脳は,正常加齢に伴って萎縮することがわかっており,この傾向を利用することでT1強調画像から年齢を推定することができる.アルツハイマー病などの脳疾患は,正常加齢と異なる萎縮パターンを示すため,T1強調画像から推定される年齢と実年齢とを比較することにより,診断支援を行うことが可能である.本論文では,3D CNNを用いた年齢推定手法を提案する.提案手法では,3D CNNにより年齢推定に適した特徴量...

    DOI 医中誌

  • 骨盤内に発生したchronic expanding hematomaにより生じた静脈血栓塞栓症の1例

    古河 裕紀子, 小嶋 浩士, 渡邉 亜矢, 池内 雅樹, 有村 賢一, 浦部 由利, 田宮 貞史 心臓 52 (6), 652-657, 2020-06-15

    ...<p> 症例は70代女性.右被殻出血に対し当院脳外科にて加療中であったが,治療8日目に呼吸促拍と頻脈を生じ,当科を受診した.造影CT検査にて両側肺動脈内と下肢静脈に血栓と骨盤内嚢胞性腫瘤を認め,静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism;VTE)の診断で当科へ転科した.また,MRI検査では骨盤内にφ=13 cm大の石灰化を伴う嚢胞性腫瘤を認めた.内部は脂肪抑制併用T1強調画像,T2...

    DOI 医中誌

  • 後頚部に発生した骨外性粘液型軟骨肉腫の1例

    中島 帆奈美, 松田 光太郎, 平岡 弘二, 濱田 哲矢, 中田 路子, 大島 孝一, 山田 裕一, 小田 義直, 志波 直人 整形外科と災害外科 69 (1), 26-29, 2020-03-25

    ...<p>骨外性粘液型軟骨肉腫(Extraskeletal myxoid chondrosarcoma; EMC)は稀な疾患である.今回,後頚部に発生したEMCの1例を経験したので報告する.症例は64歳,女性.後頚部の4×3cmの腫瘤を主訴に当科を受診.発赤,局所熱感,疼痛は認めなかった.腫瘍はMRI T1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号を示し,ガドリニウムにて造影された.切開生検を行い神経内分泌癌...

    DOI Web Site 医中誌

  • 手指末節骨内に発生した類表皮嚢腫の1例

    井上 隆広, 井上 三四郎, 松延 知哉, 岩崎 元気, 菊池 直士, 阿久根 広宣, 丸塚 浩助 整形外科と災害外科 69 (1), 154-156, 2020-03-25

    ...【症例】41歳男性.12歳時に左示指を受傷し,縫合処置を受けた既往がある.1.5年前に近医で偶然示指末節骨透亮像を指摘された.半年前より特に誘因なく左示指疼痛が出現し,骨透亮像の増大を指摘され当科紹介となった.MRI検査で骨透亮部はT1強調画像で低信号,T2強調画像で高度の高信号を示し,造影効果は認めなかった.初診より1.5ヶ月後,腫瘍掻爬及び人工骨移植を行った.培養陰性で,病理学的に類表皮嚢腫と診断...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 術前診断に難渋した小児大網内副脾捻転の1例

    山岡 敏, 上原 秀一郎, 石塚 悦昭, 星 玲奈, 後藤 俊平, 吉澤 信輔, 川島 弘之, 金田 英秀, 大橋 研介, 越永 従道 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 56 (1), 100-104, 2020-02-20

    ...<p>副脾の発生頻度は剖検例の10~30%とされ,ほとんどは無症状で経過する.今回,腹腔内腫瘤の診断で開腹手術を施行し,術中に副脾捻転と診断した1例を経験した.症例は7歳,男児.左上腹部痛を主訴に前医を受診し,左上腹部腫瘤にて当科へ紹介となった.超音波検査では血流の乏しい充実性腫瘤を認め,造影CT検査では径6 cmで腫瘤内部は造影効果に乏しく,MRI検査ではT1強調画像で低信号,T2強調画像で等信号...

    DOI Web Site 医中誌

  • 統合失調症における皮質下体積とその側性の変化

    岡田 直大 日本生物学的精神医学会誌 31 (1), 2-5, 2020

    ...私たちは今後ACMPを通じて参画施設より,慢性・初回エピソードSZ患者と健常者のT1強調画像,重症度等の臨床データの提供を受ける。画像データからFreeSurferで皮質下領域体積を算出し,メガ解析により全体の効果を測る。アジア地域の住民は比較的類似の文化的民族的背景を共有しており,アジア人を対象とする研究は有益である。本研究により,新たなSZの脳構造メカニズムの解明が期待される。...

    DOI 医中誌

  • 〈一般演題抄録〉Malignant transformation が疑われたPigmented hepatocellular adenoma の1 例

    ⼭⽥ 貴⼤, 豊⽊ 嘉 ⼀, 市澤 愛郁, ⽊村 俊郎, 神 寛之, 中井 款, ⻘⽊ 計績, 川嶋 啓明, 遠藤 正章, 楠美 智⼰ 弘前医学 70 (2-4), 180-180, 2020

    ...腹部MRI では, T1 強調画像で⾼信号, T2 強調画像で低信号, 造影ダイナミックでは, 病変が早期から均⼀に濃染され後期相まで持続. <br>  以上の結果から局性結節性過形成や肝細胞腺腫などの良性腫瘍が考えられたが, 悪性の可能性を否定できず, 同年 11 ⽉に腹腔鏡下肝外側区域切除術を施⾏. <br>  切除標本は 22×23mm の充実性で⿊⾊境界明瞭な腫瘍....

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • 静脈洞血栓症の合併により出血を来した developmental venous anomaly の1例

    大垣 福太朗, 周藤 高, 戸村 九月, 松永 成生, 小林 夏樹, 石川 幸輔, 五林 優子 脳卒中 42 (6), 538-542, 2020

    ...<p><b>要旨</b>:症例は29歳女性.突然の激しい頭痛を発症し,次第に左下肢のしびれを伴ったため,発症3日後に近医を受診され,当科紹介となった.頭部CTで右側頭頭頂葉に浮腫性変化を伴う出血性病変を認め,頭部MRIではT1強調画像において脳底静脈から直静脈洞にかけて連続する高信号を認めた.経口避妊薬の内服歴と臨床経過から静脈洞血栓症が疑われた.発症後より頭痛は改善傾向にあり,出血発症を考慮して経口避妊薬...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 非造影乳房MRIからの造影画像自動生成モデルの構築

    井上 謙一 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2020 (0), 2Q6GS1002-2Q6GS1002, 2020

    ...[方法と対象]当院で撮影された原発性乳癌と診断された症例の造影MRI画像の内、脂肪抑制T1強調画像(T1)、脂肪抑制T2画像(T2)、拡散強調画像(DWI)、造影早期相画像(早期相)の切断面が 4種類全て一致している画像を用いた。U-Netを用いて、T1、T2、DWIから早期相を推定するよう学習させた。 [結果]MSEを264まで減少させ得た。...

    DOI

  • 舌縁に発生した神経鞘腫の1例

    葭葉 清香, 守谷 崇, 鈴木 麻衣子, 八十 篤聡, 武井 良子, 高橋 浩二, 鎌谷 宇明, 代田 達夫 昭和学士会雑誌 80 (5), 422-429, 2020

    ...強調画像で低信号,T2強調画像で高信号を示す内部不均一な腫瘤を認め,右側舌良性腫瘍と診断した.手術後の舌運動障害を考慮し,術前に舌運動および構音機能の評価を行い,舌運動訓練を開始した.2015年10月に全身麻酔下にて右側舌腫瘍摘出術を施行した.病理組織学的に,腫瘍細胞の大半は核の柵状配列を示す紡錘形細胞で,細胞が束状に配列するVerocay bodyの形成と細胞分布がまだらで,基質が浮腫状を呈した領域...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • Why are collaborative studies in Asian countries needed? The concept and framework of the Asian Consortium on MRI studies in Psychosis(ACMP)

    小池 進介, 森田 健太郎, 植松 明子, 北島 和俊, 平野 羊嗣, 笹林 大樹, 高橋 努, 高柳 陽一郎, 佐久間 篤, 岡田 直大, 吉野 伸哉, 上野 雄己, 松本 和紀, 鬼塚 俊明, 鈴木 道雄, 笠井 清登 日本生物学的精神医学会誌 31 (1), 12-19, 2020

    ...予備集計では,初回エピソード精神病700名および健常対象者1,000名のT1強調画像が解析可能である見積りである。大規模データに対応して,データベースと前処理パイプライン,倫理的配慮に関する管理体制,研究者間コミュニケーションの促進を構築してきた。今後,統合失調症の生物学的基盤を新たに見いだし,バイオマーカー候補を臨床応用できることを期待している。...

    DOI 医中誌

  • 肝原発平滑筋肉腫の一例

    山岡 賢治, 児玉 健一郎, 河岡 友和, 難波 麻衣子, 内川 慎介, 大屋 一輝, 盛生 慶, 中原 隆志, 村上 英介, 山内 理海, 平松 憲, 今村 道雄, 相方 浩, 織田 麻琴, 有廣 光司, 小林 剛, 大段 秀樹, 茶山 一彰 肝臓 60 (10), 358-365, 2019-10-01

    ...強調画像で低信号,T2強調画像,拡散強調画像で高信号を呈し,造影では動脈相で高信号,門脈相,肝細胞相で低信号となった.Positron emission tomography CTでは肝の病変にはFDG集積を認めたが,他臓器への集積は認めなかった.病理組織検査で肝平滑筋肉腫と診断し外科手術を行った.現在手術療法から5カ月経過したが再発なく生存中である....

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献14件

  • 非機能性膵神経内分泌腫瘍との鑑別が困難であった無症候性paragangliomaの1例

    関根 匡成, 眞嶋 浩聡 膵臓 34 (4), 181-187, 2019-08-25

    ...<p>症例は38歳,女性.検診の腹部超音波検査にて膵腫瘍が指摘され,当院を受診した.CTで膵頭部に早期濃染する腫瘍が指摘された.MRIでは腫瘍はT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号,拡散強調画像で拡散の低下を認めた.超音波内視鏡では,膵頭体移行部の門脈近傍に14mm大の境界明瞭,辺縁整で内部は均一な低エコー腫瘤を認め,造影では早期に強い濃染像を認めた.腫瘍に対してEUS-FNAを施行し,膵神経内分泌腫瘍...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献10件

  • 興味深いMRI所見を呈した悪性黒色腫膵転移の1例

    安田 剛士, 保田 宏明, 江口 大樹, 竹田 善哉, 伏木 邦博, 小野澤 由里子, 片山 政伸, 田中 基夫, 馬場 正道, 重松 忠 膵臓 34 (4), 188-194, 2019-08-25

    ...<p>60代,女性.皮膚黄染を主訴に受診.半年前に右副鼻腔悪性黒色腫に根治切除術の施行歴があった.来院時の腹部造影CTでは膵頭部を中心に多発する最大25mmの遷延性濃染を示す腫瘤を認め,悪性黒色腫の転移再発が疑われた.原発巣はメラニン産生性であり,その転移巣であればMRIのT1強調画像で高信号を呈すると想定されたが,膵腫瘤は低信号を呈していた.膵頭部病変に超音波内視鏡下穿刺吸引生検(EUS-FNA)...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 悪性外耳道炎(頭蓋底骨髄炎)

    高橋 邦行 日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会会誌 7 (2), 63-68, 2019-05-20

    ...</p><p>本疾患の症状は強い頭痛が多く,CRP値などの炎症反応が高くなりにくいことに注意する.他疾患との鑑別が重要であり,悪性腫瘍,結核性中耳炎,ANCA関連血管炎性中耳炎は常に念頭におく.画像所見では骨条件CTで皮質骨の連続性の破綻,MRI T1強調画像で骨内部の低信号化が特徴に挙げられる.治療は6~8週程度の抗菌薬静脈投与を基本とするが,さらに長期の抗菌薬投与も行われる.本疾患は高齢者に多く...

    DOI 医中誌

  • 階段昇降後に発症した膝窩筋内血腫の1例

    松尾 拓, 上田 幸輝, 山名 真士, 伊東 孝浩, 烏山 和之, 内村 大輝, 水城 安尋, 萩原 博嗣 整形外科と災害外科 68 (1), 154-156, 2019-03-25

    ...<p>38歳女性.初診数週間前より徐々に左膝痛出現.初診1週間前,階段昇降中に左膝の屈伸制限が出現.前医で半月板損傷に伴うロッキングが疑われ紹介となった.膝窩部に疼痛があり可動域は伸展-40°,屈曲135°でMcMurrayテストは陰性.MRIで半月板の損傷はなく,脛骨近位後面に50mm大の腫瘤を認め,これによる伸展制限が疑われた.初診7日後の造影MRIで,T1強調画像で不均一な高信号,T2強調画像...

    DOI Web Site 医中誌

  • 腰椎dermoid cystの治療経験

    古閑 丈裕, 藤本 徹, 谷脇 琢也, 岡田 龍哉, 中村 孝幸, 中村 英一 整形外科と災害外科 68 (2), 238-241, 2019-03-25

    ...<p>症例は27歳男性.9か月前より特に誘引なく両下肢痛が出現した.近医受診し保存的加療が行われたが改善なく,MRIにて馬尾腫瘍を認め精査加療目的に当科外来を受診した.腰椎可動域に制限はなく神経学的にも異常を認めなかったが,仙椎部に皮膚洞を認めていた.X線で異常所見は認めずMRI像では第3腰椎レベルで馬尾を圧迫する硬膜内腫瘤を認めており,T1強調画像で淡い高信号,T2強調画像で内部不均一な高信号,ガドリニウム...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • Acinar Cell Cystadenoma の一例

    前本, 遼, 伊藤, 達雄, 徳家, 敦夫, 野田, 弘志, 力山, 敏樹 自治医科大学紀要 41 67-73, 2019-03

    ...腹部MRIではT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号であり,主膵管との交通は指摘できなかった。超音波内視鏡検査でも充実性成分や血流はなかった。以上より膵漿液性嚢胞性腫瘍を考え,膵体尾部切除術を施行。病理所見にて,嚢胞壁は異型のない腺房細胞で裏装され,trypsin染色に陽性を示した。...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 胸腔鏡下に摘出した前縦隔気管支原性嚢胞の1例

    槇殿 公誉, 久保 義郎 日本臨床外科学会雑誌 80 (11), 1987-1991, 2019

    ...<p>症例は63歳,女性.2016年12月に全身倦怠感を主訴に当院を受診.胸部CT検査で前縦隔腫瘍を認め,精査・加療目的に2017年1月に入院となった.胸部CT検査では前縦隔に30×20mm大の嚢胞性病変を認め,胸部MRI検査ではT1強調画像で筋肉と比較し等信号,T2強調画像で僅かに高信号であった.胸腺嚢胞または嚢胞性胸腺腫を疑い,胸腔鏡下に摘出した.病理学的に退縮した胸腺内に嚢胞性病変を認め,内腔面...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • アジア精神病MRI研究コンソーシアム

    小池 進介, 森田 健太郎, 植松 明子, 北島 和俊, 平野 羊嗣, 笹林 大樹, 高橋 努, 高柳 陽一郎, 佐久間 篤, 岡田 直大, 吉野 伸哉, 上野 雄己, 松本 和紀, 鬼塚 俊明, 鈴木 道雄, 笠井 清登 予防精神医学 4 (1), 2-15, 2019

    ...予備的な集計では、初回エピソード精神病700名および健常対象者1,000名のT1強調画像が解析可能であると考えられる。こうした大規模データに対応して、(1) データ共有データベースと前処理パイプラインの構築、 (2) プロジェクトおよび倫理的配慮に関する管理体制、 (3) 研究者間のコミュニケーションと共同研究体制の推進について準備を進めてきた。...

    DOI 医中誌

  • 術前鑑別診断に苦慮した胸腺原発血管脂肪腫の一例

    石井 大介, 宮本 和俊, 宮城 久之, 平澤 雅敏, 高林 江里子, 櫻井 由香里, 鳥海 尚久, 更科 岳大 日本小児放射線学会雑誌 35 (2), 126-132, 2019

    ...<p>11歳,女児.8歳時に胸部X線検査で腫瘤影を指摘された.CTでは前縦隔右側から心臓右縁にかけて44 × 32 mmの腫瘤を認め,周囲の組織との境界は明瞭で,石灰化は観察されず,明らかな造影効果は認めなかった.MRIでは,T1強調画像(WI)で中間信号があり,T2-WIで低信号から高信号が混在していた.明らかな脂肪成分は認めなかった.血管造影で右内胸動脈から腫瘤への流入血管および上大静脈への複数...

    DOI 医中誌

  • 頭部MRIで神経皮膚黒色症として特徴的な画像所見を認めた新生児の2例

    青木 龍, 原 裕子, 山田 洋輔, 鶴田 志緒, 長谷川 久弥 日本小児放射線学会雑誌 35 (2), 143-147, 2019

    ...<p>神経皮膚黒色症は,先天性巨大色素性母斑と中枢神経系のメラノサイト増殖からなる稀な先天性疾患である.我々は先天性巨大色素性母斑と多発する衛星色素性細胞を有し,頭部MRIで神経皮膚黒色症として特徴的な画像所見を認めた新生児2例を経験したので報告する.2例ともにT1強調画像で高信号,T2強調画像で低信号を示す脳実質病変が,特に側頭葉扁桃体と脳幹,小脳に多発して認められた.MRIでの信号異常はメラニン...

    DOI 医中誌

  • 繰り返す腸閉塞に対して腹腔鏡下回盲部切除術を施行した回腸子宮内膜症の1例

    福島 登茂子, 中川 真理, 竹内 瑞葵, 江原 玄, 野田 大地, 大谷 泰介, 松尾 亮太 日本外科系連合学会誌 44 (1), 56-61, 2019

    ...<p>症例は44歳,女性.2017年3月と7月に腹痛・嘔吐を認め腸閉塞の診断で当院入院となった.腹部CTで回盲部の壁肥厚と小腸の拡張を認めた.症状が月経周期に一致して繰り返し出現したため回腸子宮内膜症が疑われた.月経困難症に対する,約6カ月間の偽閉経療法においては症状の再燃は認めなかった.内服中止後に再度腸閉塞を認め当院入院となり,骨盤MRIでは回腸にT1強調画像で高信号,T2強調画像では低信号の腫瘤性病変...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の耳科学的臨床像―好酸球性中耳炎との比較において

    藤川 太郎, 大庭 聖也, 川島 慶之, 真壁 彩音, 伊藤 卓, 竹田 貴策, 堤 剛 Otology Japan 29 (1), 45-51, 2019

    ...<p>好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)は初期において耳症状が主症状であることが多い.今回我々はEGPAの臨床像を明らかにするために,耳症状を主症状とするEGPAの一症例を呈示し,さらに自験例のEGPAと好酸球性中耳炎の臨床所見を比較した.EGPAに特徴的な耳内所見はツチ骨周囲と外耳道後壁の肉芽性炎症であり,造影3次元T1強調画像(3D-SPGR法)から示唆された後耳介動脈炎との関連が考えられた...

    DOI 医中誌

  • 腸骨内板の破壊を伴い巨大嚢胞性病変を有する急速進行性骨溶解を発症したセメントレス人工股関節全置換術の1例

    濱田 大志, 森 俊陽, 塚本 学, 山中 芳亮, 内田 宗志, 酒井 昭典 Journal of UOEH 40 (4), 307-312, 2018-12-01

    ...強調画像およびT2強調画像ともに,腸骨の出血性嚢胞病変の高い信号強度領域を示した.ライナーとヘッド交換に加え,骨移植とカップの再置換を要した.また嚢胞性病変を除去し,腸骨内板に塊状同種骨移植を行った.骨溶解および嚢胞性病変が同時期に生じた場合,病変による骨組織の破壊は,インプラント周囲のみにとどまらず,インプラントから遠く離れた部位(腸骨翼や腸骨内板など)にも及ぶ可能性がある.遠隔または嚢胞性病変の...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか3件 参考文献16件

  • GAD抗体陰性,IA-2抗体陽性の高齢発症1型糖尿病例の治療中に糖尿病性舞踏病を発症した1例

    佐藤 亜沙美, 日高 周次, 田原 康子, 川原 有希子, 加島 尋, 相良 佳子, 大賀 雅俊, 加賀 明彦, 鈴木 正義, 加隈 哲也, 加隈 香苗, 柴田 洋孝 糖尿病 61 (10), 686-693, 2018-10-30

    ...強調画像で右被殻高信号を認め,糖尿病性舞踏病と診断した.高齢発症1型糖尿病患者に糖尿病性舞踏病を発症した症例は稀であり,短期間に繰り返した血糖変動が糖尿病性舞踏病を誘発した可能性が考えられた.GAD抗体陰性,IA-2抗体陽性の高齢発症1型糖尿病も稀であり,併せて報告する....

    DOI 医中誌

  • 日本語話者における発達性読み書き障害児の脳形態の特徴

    橋本 照男, 樋口 大樹, 宇野 彰, 瀧 靖之, 川島 隆太 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 38 (3), 272-276, 2018-09-30

    ...磁気共鳴画像 (MRI) 装置により, 参加者の脳の高解像度 T1 強調画像を撮像し, 局所灰白質・白質容量を算出した。灰白質容量には定型発達とディスレクシアに差はなかった。白質容量は定型発達のほうが小脳と皮質をつなぐ広い領域で有意に大きかった。本研究で明らかになった小脳と皮質の神経連絡の問題が, 日本語話者における発達性ディスレクシアの原因の 1 つである可能性が推察された。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 腰部神経根症状を呈し椎間板ヘルニアとの鑑別診断に難渋した腰椎椎間板嚢腫の2例

    津田 智弘, 上原 昌義, 上原 健, 金城 仁, 若林 創, 中里 結花, 内間 良二 整形外科と災害外科 67 (2), 274-278, 2018-03-25

    ...<p>我々は椎間板ヘルニアに類似した症状を示す,腰椎椎間板嚢腫の2例を経験した.2例とも腰痛と片側下肢痛が主訴で,神経根障害を呈していた.MRIで腰椎硬膜管内に片側神経根を圧排し,椎間板に連続するT1強調画像でlow-intensity,T2強調画像でhigh-intensityを示す嚢胞性病変が認められた.1例は造影MRIでrim enhancementを呈し,discal cystに類似した.もう...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 鼠径ヘルニア嵌頓の疑いから発見された多発肺転移を有する会陰部原発孤立性線維性腫瘍の新生児例

    道傳 研太, 崎村 祐介, 古谷 裕一郎, 廣谷 太一, 下竹 孝志 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 54 (2), 259-263, 2018

    ...<p>症例は日齢4の女児.出生時より左陰唇部に腫瘤を認め,超音波所見から左外鼠径ヘルニアの疑いで当科に紹介された.初診時,左大陰唇部皮下に15 mm大の弾性軟の腫瘤を認め,還納は困難であった.腹部CTでは左陰唇部皮下に18×14×14 mm大の腫瘤性病変が確認されたが,腹腔内との連続は認めなかった.MRIのT1強調画像で低信号,T2強調画像で不均一な高信号を呈し,横紋筋肉腫が疑われた.胸部CTで右上下葉...

    DOI Web Site 医中誌

  • 骨・関節痛で発症した小児急性リンパ性白血病の3例

    窪田 博仁, 才田 聡, 上月 景弘, 濱端 隆行, 大封 智雄, 加藤 格, 梅田 雄嗣, 平松 英文, 西小森 隆太, 平家 俊男, 岡本 健, 足立 壯一 臨床血液 59 (2), 167-173, 2018

    ...画像検査の特徴的所見として,MRIではT1強調画像におけるびまん性の骨髄信号の変化,FDP-PETでは広範な骨髄の異常集積を認めた。症例2, 3においては腸骨からの骨髄穿刺では診断困難であったが,FDG-PETで異常集積を認めた脛骨からの骨髄穿刺により確定診断を得ることができ,骨髄穿刺部位の選定にもFDG-PETは有用と考えられた。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • Rituximab併用化学療法後に骨壊死を合併したWaldenströmマクログロブリン血症

    中村 文彦, 平井 理泉, 比護 貴史, 栂野 富輝, 関根 理恵子 臨床血液 59 (3), 305-309, 2018

    ...MRIにて両側大腿骨遠位,両側脛骨近位および遠位にT1強調画像で低信号を呈する比較的境界明瞭な信号変化を認めた。本症例は,WMに対するリツキシマブ治療後に骨壊死を合併した初めての報告である。リツキシマブ投与後の腫瘍崩壊が骨壊死の発症に関与した可能性がある。リツキシマブ治療後に骨痛が出現した場合には,骨壊死を積極的に疑ってMRIによる精査を行うべきである。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • ダイナミック造影MRIによる循環動態定量化における参照領域の自動抽出法の検討

    生駒 洋子, 小畠 隆行, 立花 泰彦, 尾松 徳彦, 岸本 理和, 東 達也, 辻 比呂志 生体医工学 Annual56 (Abstract), S360-S360, 2018

    ...ダイナミック造影画像から得られたkep-weighted画像に加え、造影剤の初期取り込み画像、解剖学的情報を表すT1強調画像を用い、画素ごとに各画像の正規化画素値を要素とする3次元ベクトルを作成した。この3次元空間においてk-means法によるクラスタリングを行い、3種類の画素値の分布パターンに基づいた領域分割を行った。...

    DOI

  • イレウスを初発症状とした回腸子宮内膜症の診断にMRIが有用であった2例

    淺岡 礼人, 渡辺 一輝 日本外科系連合学会誌 43 (1), 77-83, 2018

    ...<p>イレウスを呈する消化管疾患は悪性腫瘍から良性疾患まで多岐にわたるため,治療方針の決定に術前診断が重要である.特に回腸子宮内膜症のような良性疾患でイレウスを初発症状とする場合,術前診断が困難である反面,手術の低侵襲化が求められる.通常,イレウス時の緊急画像診断としてCTや消化管造影が施行され,MRIが行われることは少ない.しかし,回腸を含む腸管子宮内膜症のMRIでは,脂肪抑制T1強調画像で点状の...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 保存的に治療した出血性椎骨動脈解離の1 例

    西 憲幸, 山田 與徳, 丸谷 明子, 宮座 静香, 高橋 大介, 小林 潤也, 渡辺 光太郎, 合田 敏章, 池上 剛史 脳卒中 40 (4), 280-284, 2018

    ...<p>68 歳男性.特記すべき既往歴なし.胃摘出術後3 日目に突然の後頸部痛と嘔吐を発症し,くも膜下出血(Hunt and Kosnik grade 2)の診断で当科に紹介となった.脳血管撮影で,両側椎骨動脈に狭窄病変や血管壁の不整を認め,MRI のT1 強調画像では,両側椎骨動脈に壁内血腫を示唆する高信号域を描出した.くも膜下出血で発症した両側椎骨動脈解離と診断したが,出血源が左右どちらの椎骨動脈...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 開頭術後に発症した骨蝋による異物性前頭洞炎の2例

    小幡 翔, 端山 昌樹, 前田 陽平, 武田 和也, 津田 武, 横井 慶, 猪原 秀典 日本鼻科学会会誌 57 (4), 616-622, 2018

    ...両症例ともに病変はCTでは軟部陰影の中に低吸収域で,またMRIではT1強調画像,T2強調画像いずれも無信号ないし低信号で描出され,副鼻腔内病変として非典型的な所見を呈していた。一例は手術記録が不詳であったため骨蝋の同定は困難であったが,一例では骨蝋の使用についての記載が認められた。いずれに対しても診断,および症状改善のために手術を行った。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 腹腔鏡下に切除した脾sclerosing angiomatoid nodular transformationの1例

    谷 昌樹, 山本 秀和, 山田 理大, 山本 道宏, 原田 英樹, 財間 正純 日本臨床外科学会雑誌 79 (6), 1299-1304, 2018

    ...症例は49歳,女性.検診の胃透視検査で胃粘膜下腫瘍の疑いのため,紹介受診した.上部消化管内視鏡検査で,胃体上部大弯に壁外性圧迫を認めた.造影CTでは脾臓に平衡相で淡く造影される6cm大の腫瘤を認め,MRIでは辺縁は整・平滑な腫瘤で,T1強調画像で脾と等信号,T2では低信号であった.腫瘍マーカー・可溶性IL-2レセプターは正常範囲であった.術前診断は困難であり,確定診断目的に腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 腹腔鏡下切除した最大径12cm食道GISTの1例

    木村 泰生, 丸山 翔子, 瀧口 豪介, 浅利 貞毅, 藤田 博文, 荻野 和功 日本臨床外科学会雑誌 79 (7), 1439-1444, 2018

    ...症例は69歳,男性.検診で施行された胸部単純X線検査にて,異常陰影を指摘された.精査目的に行われた造影CTにて,下部食道左側壁に接する径10×10cm大の不均一に造影される充実性腫瘤を認めた.MRIでは,T1強調画像で一部高信号を示し,腫瘍内出血が示唆された.超音波内視鏡下穿刺生検を行ったところ,免疫染色でc-kit陽性を示す核分裂像の乏しい食道gastrointestinal stromal tumor...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献8件

  • MRI画像に対するスパースコーディング超解像処理の有用性

    石丸 直樹, 大田 淳子, 梅原 健輔, 鈴木 崇師, 大野 隼輔, 岡本 健太郎, 石田 隆行 Medical Imaging Technology 36 (4), 196-202, 2018

    ....それぞれScSRおよび従来の拡大補間法を適用し,得られた高解像度画像のPSNR,SSIMを計測し,評価,比較した.T1強調画像,造影後T1強調画像,T2強調画像,FLAIR画像のすべてにおいて,ScSRのPSNR,SSIMともにBilinear,Bicubic,Lanczos補間と比較して有意に高値を示した(p<0.05).TOF画像ではすべての再構成画像において,ScSRのPSNR,SSIMともに...

    DOI 医中誌

  • 症例報告 Anti–Neutrophil Cytoplasmic Antibody関連血管炎性中耳炎によりGarcin症候群を合併した1例

    水野 貴文, 波田野 琢, 佐々木 芙悠子, 王子 悠, 仲野 総一郎, 田村 直人, 服部 信孝 神経治療学 35 (1), 27-32, 2018

    ...強調画像及び頭部computed tomographyで左内頚動脈錐体部から海綿静脈洞部,側頭骨,乳突蜂巣に骨破壊を伴う肉芽腫を認め,ANCA関連中耳炎によるGarcin症候群と診断した.経静脈的免疫グロブリン大量療法,ステロイドパルス療法及び後療法としてPSL 50mgを投与し,肉芽腫は縮小し症状は改善した.近年,ANCA関連血管炎に中耳炎を合併することが報告されており,ANCA関連血管炎性中耳炎...

    DOI 医中誌

  • 成人における結腸間膜リンパ管腫の1例

    芳竹 宏幸, 片岡 直己, 山口 智之, 高見 友也, 畑野 光太郎, 冨田 雅史 日本臨床外科学会雑誌 79 (4), 840-843, 2018

    ...症例は27歳の女性で,受診2日前からの腹痛を主訴に当院を受診した.既往歴は特になく生来健康であった.理学所見では右上腹部から季肋部に圧痛が認められたが,明らかな腫瘤は触知されなかった.腹部エコー検査では上腹部に多房性の嚢胞性病変が認められた.腹部CT検査では,内部は均一で造影効果のない腫瘤像が見られ,腹部MRI検査ではT1強調画像で低信号を,T2強調画像では高信号を示す腫瘤像が認められた.リンパ管腫...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 腫瘤像を呈した腸間膜脂肪壊死の1例

    菊地 望, 野田 弘志, 鈴木 康治郎, 遠藤 裕平, 渡部 文昭, 力山 敏樹 日本臨床外科学会雑誌 78 (9), 2140-2143, 2017

    ...症例は59歳,女性.上腹部痛を主訴に前医を受診し,CT検査で小腸腫瘍を疑われ精査加療目的に当科を受診.腹部CT検査で胃背側に45mm大の内部不均一,造影効果がない腫瘍を認め,MRI検査ではT1・T2強調画像で高信号,内部に不整形の低信号域が混在していた.脂肪抑制T1強調画像では信号低下がみられた.脂肪肉腫の診断で手術を施行した.胃結腸間膜内に被膜を伴う腫瘤を認め,膵臓などの周囲臓器への浸潤は認めず,...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 胸椎硬膜外に発生した血管脂肪腫の1例

    川越 秀一, 濱中 秀昭, 黒木 修司, 比嘉 聖, 川野 啓介, 永井 琢哉, 李 徳哲, 関本 朝久, 帖佐 悦男 整形外科と災害外科 66 (4), 761-763, 2017

    ...【症例】32歳女性.主訴は両下肢のしびれ感,筋力低下,歩行困難,膀胱直腸障害.3ヶ月前から下肢筋力の低下を自覚し,1ヶ月前から歩行不能となった.近医でのMRIで硬膜背側に腫瘍性病変を認めたため当科紹介となった.MRIでは第6~10胸椎高位に,T1強調画像,T2強調画像ともに不均一な高信号を示す腫瘍性病変を認め,それによる硬膜背側の著明な圧迫を確認した.造影CT検査では早期に腫瘍の濃染を認めた.椎弓切除後...

    DOI Web Site 医中誌

  • 茎捻転をきたした卵管脂肪腫の1例

    山西 恵, 村上 寛子, 前田 万里紗, 平田 侑里子, 水津 愛, 安原 裕美子, 藤井 剛 産婦人科の進歩 69 (1), 32-36, 2017

    ...<p>卵管脂肪腫はきわめてまれな腫瘍である.今回われわれは卵管脂肪腫茎捻転の1例を経験したので報告する.症例は62歳の1経妊1経産の女性で,4日間持続する下腹部痛を主訴に近医内科を受診後に当院紹介となった.初診時の診察で,左付属器領域に圧痛を認め,MRIにて左付属器にT1強調画像,T2強調画像でともに高信号を呈し,脂肪抑制T1強調画像で抑制される径6 cm大の腫瘤性病変を認めた.左卵巣成熟嚢胞性奇形腫...

    DOI Web Site 医中誌

  • 腹腔鏡下に切除した大網原発デスモイド腫瘍の1例

    川村 紘三, 島本 強 日本外科系連合学会誌 42 (2), 297-301, 2017

    ...<p>症例は20歳,女性.右下腹部痛を主訴に当科を受診した.腹部USで右下腹部腹壁直下に60×25×34mm大の腫瘤性病変を認め,内部は比較的均一で血流は認めなかった.造影CTでは腫瘍辺縁の造影効果を認めたが,内部にはほとんど認めなかった.腸管との連続性は認めなかった.MRI検査T1強調画像で低信号,T2ではやや高信号であった.以上より,大網腫瘍の診断で腹腔鏡下に手術を施行した.腫瘍は大網に限局しており...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 放射線治療歴のない乳腺良性線維性組織球腫の1例

    小林 一泰, 小西 祐輔, 杉森 和加奈, 中川 和彦, 福原 哲治, 花岡 俊仁 日本臨床外科学会雑誌 78 (2), 265-269, 2017

    ...症例は,70代の女性で他院のCT検査にて右乳腺腫瘍を指摘.MMGで右Cにカテゴリー3の腫瘤影,USでは右Cに9.8×10.7mmのカテゴリー3の腫瘍を認めた.MRIでは境界明瞭で卵円形であり,T1強調画像で低信号・T2強調画像で不均一高信号,ダイナミック造影では早期に内部に点状の造影を認め,経過とともに全体に広がった.ABCの結果はClass IIIで,CNBにて浸潤性乳管癌と診断.術前検査では遠隔転移...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 血小板減少症にて発見された巨大脾過誤腫の1例

    仲里 秀次, 豊見山 健, 野里 栄治, 友利 健彦, 宮城 淳, 永吉 盛司, 大嶺 靖, 知花 朝美, 石川 雅士, 佐久川 貴行 日本消化器外科学会雑誌 50 (1), 59-66, 2017

    ...<p> 症例は39歳の男性で,健康診断で血小板減少を指摘され受診した.腹部超音波検査で内部血流を伴う10 cm大の低エコー脾腫瘤を認めた.腹部造影CTで脾実質と同程度に濃染される比較的境界明瞭な腫瘤を脾臓下極に認め,MRIで脾正常実質と比べT1強調画像で等信号,T2強調画像で等~一部高信号を呈した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • MRIで長期間経過を追い2度の妊娠・分娩を経験したcystic adenomatoid tumorの1例

    小椋 恵利, 安彦 郁, 山口 建, 近藤 英治, 馬場 長, 木戸 晶, 松村 謙臣, 小西 郁生 産婦人科の進歩 69 (2), 107-112, 2017

    ...強調画像低信号を示す多数の嚢胞から構成される腫瘤性病変を認めた.Cystic adenomatoid tumorまたは変性子宮筋腫を疑い,手術加療について検討中,自然妊娠に至った.妊娠中のMRIでは腫瘍径は6.2 cmであった.保存的に経過観察し,妊娠40週に女児を経腟分娩した.分娩から半年後のMRIにて腫瘍は9.6 cm大と増大を認めた.手術加療を勧めたが希望されず,経過観察となった.33歳時に再度妊娠...

    DOI Web Site 医中誌

  • 画像診断up to date

    曾根 三千彦 日本耳鼻咽喉科学会会報 120 (10), 1219-1223, 2017

    ...FLAIR画像では, T1強調画像に比べて内耳のリンパの変化を鋭敏に捉えることが可能であり, 3D情報により脳脊髄液によるアーチファクトの影響を減少させ明瞭な所見を得ることができる....

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 骨原発非ホジキンリンパ腫における<sup>18</sup>F-FDG PET/CTの有用性

    山本 翔大, 松村 梨紗, 角永 茂樹, 多和 昭雄, 大杉 夕子 日本小児血液・がん学会雑誌 54 (5), 412-417, 2017

    ...<p>骨原発非ホジキンリンパ腫(NHL)の1例を経験し,この疾患における<sup>18</sup>F-FDG PET/CT(PET/CT)の有用性について検討した.症例は16歳男性.診断の8か月前より右膝の疼痛を認めた.MRIにて右大腿骨遠位部と右脛骨全域および左中頭蓋底部にT1強調画像で低信号の病変を認め,PET/CTで同部位にFDGの高い集積がみられた.右大腿骨遠位部の生検にてBリンパ芽球性リンパ...

    DOI

  • Acute confusional migraineにおける発作時頭部arterial spin labeling MRI

    渡邊 嘉章, 北島 翼, 西口 奈菜子, 渡邊 聖子, 里 龍晴, 伊達木 澄人, 井手口 怜子, 森内 浩幸 脳と発達 49 (2), 136-140, 2017

    ...T1強調画像, T2強調画像, 拡散強調画像, fluid attenuation inversion recovery (FLAIR) 画像は正常であった. 後日再検したASLでは2例ともに血流低下は改善していた. 後頭葉だけでなく, 大脳半球に広範囲の血流低下を来すことがACMの特徴と考えられた....

    DOI 医中誌

  • 造影腹部超音波検査にて早期造影効果を示した膵頭部神経鞘腫の1例

    江上 貴俊, 山田 貴教, 松浦 友春, 辻 敦, 髙橋 百合美, 笹田 雄三, 落合 秀人, 鈴木 昌八, 鈴木 潮人, 齋田 康彦 日本消化器病学会雑誌 114 (5), 881-888, 2017

    ...<p>症例は77歳男性.健診の腹部USで膵腫瘤を指摘.CTでは膵頭部に造影効果のある隔壁構造をともなう3.5cm大の類円形の囊胞性病変,MRIでは隔壁および被膜構造部分はT1強調画像で高信号,T2強調画像で低信号を示した.造影USでは早期に被膜および隔壁に強い造影効果を認めた.亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を行い,紡錘形細胞が束状に増殖し,S-100陽性,SMA陰性を示すことから,膵神経鞘腫と診断した...

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献1件

  • 肘頭骨髄炎に対して持続灌流法を用いた1例

    高島 健一, 尼子 雅敏, 藤巻 亮二, 伊佐治 雅, 山田 真央, 千葉 一裕, 有野 浩司 日本肘関節学会雑誌 24 (2), 379-381, 2017

    ...<p> 症例:77歳男性.主訴は右肘の腫脹,発赤,疼痛.既往歴に糖尿病とアトピー性皮膚炎がある.3か月前から右肘頭部に掻痒感を自覚し,強く掻いていた.1か月前に近医で右肘頭滑液包炎と診断され切開を受けたところ排膿があり,MSSAが検出された.単純X線像で肘頭に骨不整像を認め,CT画像で骨融解像,MRIではT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号となる病変を認めた.右肘頭骨髄炎と診断し,骨掻爬術および...

    DOI 医中誌

  • 保存的加療にて治癒が得られたGradenigo症候群の1例

    蓮 琢也, 多田 剛志, 海邊 昭子, 穴澤 卯太郎, 田中 康広 Otology Japan 27 (5), 699-705, 2017

    ...しかしながらMRIで患側の錐体尖部がT1強調画像で低信号、T2強調画像で高信号、拡散強調画像で高信号、T1脂肪抑制画像で抑制なしの所見を認めたため、炎症の存在を考慮した。入院当日に左鼓膜換気チューブを留置し、点滴加療を開始した。抗菌薬はセフトリアキソンNa(CTRX)4g/dayを選択し、硬膜浮腫の改善を目的にハイドロコーチゾン1000mg/day 3日間の投与を行った。...

    DOI 医中誌

  • 顎下腺原発 oncocytic carcinoma の 1 例

    皆木 正人, 井口 郁雄, 綾田 展明, 江草 憲太郎, 福増 一郎, 河野 達也 耳鼻と臨床 62 (3), 107-112, 2016-05-20

    ...MRI では 5 cm 大の境界明瞭な腫瘤で、T1 強調画像で低信号、T2 強調画像で高信号、ガドリニウムで著明に造影された。悪性腫瘍を念頭に、腫瘍摘出左上頸部郭清術を施行。淡好酸性顆粒状細胞質を有する腫瘍細胞が増殖し、被膜浸潤、脈管侵襲を認め、oncocytic carcinoma と診断した。現在再発・転移は認めていない。</p>...

    DOI 医中誌

  • CAS 術後のin-stent plaque protrusion の観察に頸部血管造影超音波検査が有用であった1 症例

    嶋田 裕史, 久枝 恵美子, 福田 健治, 東 登志夫, 緒方 利安, 川島 博信, 松永 彰, 井上 亨 脳卒中 38 (4), 251-255, 2016

    ...症例は心房細動,高血圧症および2 型糖尿病を有する73 歳の男性.脳梗塞を発症し,左内頸動脈狭窄症の治療のために当院に転院された.頸動脈超音波検査では潰瘍を伴う低輝度病変,MRI T1 強調画像ではプラークは高信号を呈しで不安定プラークが考えられた.脳血管造影検査でNASCET 76.8%であったため,頸動脈ステント留置術(CAS)を行った.その際,ステント留置直後にin-stent plaque...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献8件

  • 左側アプローチによる胸腔鏡補助下に切除した食道GISTの1例

    藤枝 裕倫, 平松 聖史, 雨宮 剛, 後藤 秀成, 関 崇, 新井 利幸 日本臨床外科学会雑誌 77 (4), 809-814, 2016

    ...症例は67歳,女性.頻尿の精査目的で行った造影CTにて,縦隔内に占居性病変を指摘された.病変は,胸部中部食道と左主気管支との間に位置する径32×21mm大の造影効果に乏しい比較的内部均一な腫瘍性病変であった.同病変は,左主気管支との境界が不明瞭であり,かつ食道内腔への半球状の突出を認めた.MRIのT1強調画像で均一な低信号,T2強調画像で均一な軽度の低信号を呈し,粘性の高い液性成分である可能性が示唆...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献7件

  • 鼻中隔粘膜より発生した多形腺腫の2例

    坂口 雄介, 森脇 宏人, 高畑 喜臣, 井上 なつき, 久保田 俊輝, 石井 祥子, 山口 宗太, 大久保 はるか, 吉川 衛 耳鼻咽喉科展望 59 (6), 291-297, 2016

    ...また造影 MRI で腫瘍は, T1 強調画像で低信号, T2 強調画像で高信号と造影効果を認めた。 1例目と同様に鼻内内視鏡下に腫瘍を摘出した。 病理学的組織検査では大部分の表層粘膜上皮は糜爛により脱落した鼻粘膜であり, 上皮下に境界比較的明瞭な腫瘍が形成されており, 多形腺腫の診断であった。...

    DOI

  • 背臥位における15mmの頭部並進運動が頚椎・上位胸椎動態に及ぼす影響

    山﨑 博喜 理学療法学Supplement 2015 (0), 0539-, 2016

    ...撮影条件はSE法におけるT1強調画像をTR:550msec,TE:15.0msec,FA:90°により撮像し,スライス厚3mm,FOV:40×25cm,MS:352×352とした。画像データをFUJIボリュームアナライザーSYNAPSE VINCENTで2枚の画像をフュージョンし解析した。椎体測定は第3頚椎から第5胸椎までの各椎体の並進運動距離とした。...

    DOI

  • 03心−24−ポ−62 アーチェリー選手の試合時の実力発揮能力と島皮質灰白質容積の関係

    新海 陽平, 荒牧 勇 日本体育学会大会予稿集 67 (0), 138_1-138_1, 2016

    ...22名のアーチェリー選手について、MRIを用いてT1強調画像を撮像した。試合時の最高得点(CS)と練習時の最高得点(PS)を取得し、試合時のスコア低下(Decrease in score in a competition, DSC)を(CS-PS)/PSとして計算し、実力発揮能力の指標とした。Voxel based Morphometryの手法を用いて、脳の灰白質容積とDSCの相関を解析した。...

    DOI

  • G 群溶連菌感染による壊死性軟部組織感染症の 1 例

    前原 恵里子, 辻 学, 溝手 政博, 竹内 直英, 古江 増隆 西日本皮膚科 78 (6), 644-649, 2016

    ...蜂窩織炎が疑われ内科より紹介となったが WBC 11110/<i>μ</i>l,CRP 25.86 mg/dl,CK 1781 U/l と高値を認めたため MRI を撮像したところ,T1 強調画像では腓腹筋の一部に高輝度を認め,出血と壊死を反映した所見を呈し,T2 強調画像では皮下組織と筋膜の輝度上昇を認めた。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 造影MRIが破裂瘤の同定に有用であった多発脳動脈瘤の1例

    小割 健太郎, 津野 和幸, 佐藤 元美, 溝渕 雅之, 中嶋 裕之, 吉岡 純二 Japanese Journal of Neurosurgery 25 (6), 514-518, 2016

    ...近年, 可変フリップ角を用いたthree dimensional fast spin echo (3D-FSE) 法によるgadolinium (Gd) 造影T1強調画像で, 破裂動脈瘤の瘤壁に増強効果が認められるとの報告がなされるようになった. 今回われわれも, 同法が破裂部位の診断に有用であった多発脳動脈瘤を有するくも膜下出血の1例を経験した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 頭皮- 皮質間距離が経頭蓋磁気刺激法による下肢一次運動野の運動誘発電位に及ぼす影響

    立本 将士, 山口 智史, 田辺 茂雄, 大高 洋平, 近藤 国嗣, 田中 悟志 理学療法学 43 (6), 469-476, 2016

    ...頭皮- 皮質間距離は,核磁気共鳴画像法によるT1 強調画像から,頭頂部と左中心前回頂部との距離を算出した。MEP の各解析項目と頭皮- 皮質間距離との相関を検討した。【結果】頭皮- 皮質間距離は140%rMT のMEP 振幅値およびRMS 値との間に有意な負の相関関係を認めた。【結論】下肢TMS によるMEP 測定は,頭皮- 皮質間距離の影響を受けることが示唆された。</p>...

    DOI

  • Epstein-Barr virus感染を伴う肝炎症性偽腫瘍の1例

    今泉 健, 松山 貴俊, 中田 拓也, 村田 知洋, 吉村 哲規, 鶴田 耕二, 加藤 弘之 日本臨床外科学会雑誌 77 (2), 423-429, 2016

    ...症例は54歳,女性.以前より肝機能障害を指摘されていた.スクリーニングで施行された近医でのCTにて,肝腫瘤を指摘され当科紹介受診となった.造影CTにて,肝S6辺縁に周囲の造影効果を伴い中心部が造影されない直径10mmと15mmの腫瘤を認めた.MRIにて,腫瘍はT1強調画像で低信号,T2強調画像は淡い高信号,拡散強調画像でも淡い高信号を呈した.病変が小さく,確定診断が困難であったため経過観察としたところ...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 成人男性にみられた膵solid-pseudopapillary neoplasmの1例

    上中 祐子, 藤田 博文, 山川 純一, 前田 暁行, 木村 泰生, 荻野 和功 日本臨床外科学会雑誌 77 (3), 644-649, 2016

    ...<BR>症例は45歳の男性で,検診の腹部CT検査で膵尾部に石灰化を伴う約85mmの腫瘤を指摘され,当院受診した.MRIでは,T1強調画像で腫瘍はhigh intensityを示し,T2強調画像ではhigh intensityとlow intensityが混在していた.画像所見から膵SPNと診断し,膵体尾部切除術を施行した.病理結果では,被膜浸潤・脂肪織浸潤を有する膵SPNと診断した.術後膵液瘻などの...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 膵神経内分泌腫瘍と術前診断した周囲組織に由来する膵頭部paragangliomaの1例

    鈴木 優美, 平松 聖史, 雨宮 剛, 後藤 秀成, 関 崇, 新井 利幸 日本消化器外科学会雑誌 49 (5), 433-438, 2016

    ...強調画像で低信号,T2強調画像で高信号を呈した.RetrospectiveにみるとPGを示唆する画像所見であったが,pNETと術前診断し,手術を施行した.腫瘍は球形の腫瘤で膵頭部前面から有茎性に発育しており,腫瘍摘出術を施行した.病理組織学的所見上synaptophysin,chromogranin A,CD56,S-100陽性であり,膵頭部原発のPGと診断した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 肩甲骨間の疼痛の有無が15㎜の頭部並進運動において頚椎と上位胸椎の骨動態に及ぼす影響

    山﨑 博喜 九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 2016 (0), 156-156, 2016

    ...</p><p>【方法】</p><p>本研究では東芝MRI Vantage Elan MRT-2020 を使用し,肢位は背臥位とした.次に,頭部水平位置を定める為に,鼻尖と外耳孔を結ぶ線がベッドと垂直になる様に規定し撮像した.枕で15㎜頭部を並進運動させ,再度撮像した.撮影条件はSE法におけるT1強調画像をRT : 550msec, TE: 15.0msec, FA: 90°により撮像し,スライス厚3...

    DOI

  • 脳局所特徴量を用いた年齢推定とその高精度化に関する検討

    藤本 竜一, 伊藤 康一, 呉 凱, 佐藤 和則, 瀧 靖之, 福田 寛, 青木 孝文 映像情報メディア学会技術報告 40.28 (0), 31-34, 2016

    ...T1強調画像を用いた脳局所特徴量に基づく年齢推定の手法において,有効な領域のみを使用することで年齢推定の精度が向上する.細かく分割されたアトラスで定義された局所領域を利用することで推定精度は向上するが,領域数の増大により,現実的な時間で解析が終わらないという問題が生じる.そこで,本稿では,効率的に年齢推定に有効な局所特徴を選択する手法を提案し,実験を通して有効性を実証する....

    DOI Web Site

  • 腹腔鏡下に摘出した胃結腸間膜原発Castleman病の1例

    丸山 岳人, 大谷 泰介, 渡辺 英二郎, 宮木 陽, 只野 惣介, 福沢 淳也, 松尾 亮太 日本外科系連合学会誌 40 (2), 321-327, 2015

    ...症例は39歳,男性.人間ドックにて胃粘膜下腫瘍を指摘され,当科紹介となった.腹部造影CTで十二指腸球部腹側に境界明瞭で多血性の25mmと12mm大の2つの腫瘤を認め,胃や十二指腸との連続性は判然としなかった.腹部MRIでは,T1強調画像で脾と同程度の低信号,T2強調画像で脾より軽度の高信号を呈していた.術前診断ではCastleman病,消化管間質腫瘍,神経内分泌腫瘍,悪性リンパ腫などを念頭に置き,悪性疾患...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献8件

  • 開腹歴のない若年女性に発生した巨大腹腔内デスモイド腫瘍の1切除例

    橋本 一輝, 大島 貴, 金澤 周, 五代 天偉, 山本 直人, 湯川 寛夫, 利野 靖, 國崎 主税, 今田 敏夫, 益田 宗孝 日本外科系連合学会誌 40 (5), 994-1001, 2015

    ...症例は17歳の女性で,左上腹部の膨隆を主訴に当科を受診した.左上腹部に小児頭大の弾性硬の腫瘤を触知したが,腫瘍マーカーを含め,血液生化学検査所見に異常値は認めなかった.CTでは胃と横行結腸の間に両者を圧排する充実性の腫瘍を認め,MRIではT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号を示した.さらにPET-CTでは腫瘍に高い集積を認めたため,増殖力の高い間葉系腫瘍を疑い,手術を施行した.腫瘍は最大径220mm...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献11件

  • 動脈瘤壁濃染像を呈した部分血栓化大型椎骨脳動脈瘤に対してinternal trapping し奏功した1 治療例

    渡辺 大介, 橋本 孝朗, 岡田 博史, 田中 悠二郎, 一桝 倫生, 加藤 大地, 河野 道宏 脳卒中 37 (2), 121-124, 2015

    ...要旨:症例は43 歳,男性.半年前から続く慢性頭痛があり当院を受診された.MRI T1 強調画像で延髄前方から圧迫する低~高信号が混在する占拠性病変を認めた.部分血栓化大型椎骨動脈瘤と判断し脳血管内治療を行った.脳血管内治療中の血管撮影で動脈瘤壁濃染像が確認され,母血管閉塞されると壁濃染像は消失した.術後,経過良好で独歩退院となった.2 年後のMRI で椎骨動脈瘤は縮小した.部分血栓化動脈瘤は動脈瘤...

    DOI 医中誌 参考文献6件

  • 鼻涙管下鼻甲介スイング法にて内視鏡下に摘出した上顎洞血瘤腫例

    北村 嘉章, 三好 仁美, 松岡 百百世, 藤井 達也, 松田 和徳, 武田 憲昭 日本鼻科学会会誌 54 (1), 25-30, 2015

    ...MRIではT1強調画像で等信号域,T2強調画像で辺縁が低信号域,内部が低信号域と高信号域が混在した腫瘤を認めた。画像所見から血瘤腫を疑い血管造影で栄養血管を確認し,手術前日に塞栓術を施行した。内視鏡下副鼻腔手術により,腫瘤を一塊に切除する目的で鼻涙管下鼻甲介スイング法を用いて摘出術を行った。まず粘膜下下鼻甲介骨切除術を行った後,下鼻道側壁粘膜を剥離し,鼻涙管と下鼻甲介粘膜を一塊として温存した。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献8件

  • 腹直筋内発生神経鞘腫の1例

    田口 昌延, 佐田 尚宏, 赤松 郁夫, 石橋 敏光, 市川 一仁, 安田 是和 日本臨床外科学会雑誌 76 (2), 401-407, 2015

    ...神経鞘腫は上下肢を中心とした末梢神経の存在する部位に発生する.今回,腹直筋内という極めて稀な部位に発生した本疾患の1例を経験した.症例は53歳,女性.開腹歴なし.近医で左下腹部の腹壁腫瘤を指摘され,精査加療目的に当院へ紹介となった.腹部超音波検査では4cm大の腹直筋と連続した境界明瞭な分葉状の低エコー腫瘤を認めた.腹部造影CT検査では漸増性に造影された.腹部造影MRI検査ではT1強調画像で不均一に造影...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 転倒を契機に発症した食道粘膜下血腫の1例

    廣澤 貴志, 高橋 道長, 後藤 慎二, 上野 達也, 佐藤 俊, 内藤 広郎 日本臨床外科学会雑誌 76 (6), 1343-1347, 2015

    ...症例は84歳,女性.パーキンソン病と認知症にて当院神経内科通院中であったが,前夜に屋外を徘徊して転倒し,前胸部痛と嚥下困難のため救急搬送された.造影CTにて後縦隔に長楕円体状の腫瘤(4×4.5×12cm)を認め,食道粘膜下血腫の診断にて保存的治療の目的で入院となった.3病日のMRIでは,後縦隔にT1強調画像で低信号の中に高信号を呈し,4病日の上部内視鏡検査では,中部食道に内腔3/4以上を占拠する表面...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 頭部MRIおよび磁気共鳴スペクトロスコピー(MRS)にて病変を観察した糖尿病性片側舞踏病の1例

    津川 有理, 小室 竜太郎, 西谷 重紀, 高群 美和, 中島 和広, 成田 登紀, 秀嶋 絵理子, 井端 剛, 飯田 さよみ 糖尿病 58 (4), 293-299, 2015

    ...症例は81歳女性.65歳時に2型糖尿病と診断された.当院受診半年前より治療を自己中断し,その後出現した右上肢不随意運動は1週間前より顕著になった.近医を受診し随時血糖498 mg/d<i>l</i>,HbA1c 14.1 %の高血糖を指摘され当院に紹介入院した.入院時右上肢に舞踏運動を認め,非ケトン性高血糖で浸透圧は軽度高値を呈した.頭部MRI T1強調画像で左被殻に高信号を示し,T2,T2<sup...

    DOI Web Site 医中誌

  • 骨外性通常型軟骨肉腫の1例

    富田 雅人, 宮田 倫明, 田上 敦士, 梶山 史郎, 野崎 義宏, 安倍 邦子, 林 徳眞吉, 尾﨑 誠 整形外科と災害外科 64 (1), 152-154, 2015

    ...【症例】症例は50歳,女性である.200X年夏に,右下腿内側の腫瘤に気付いた.疼痛なく放置していたが,200X+1年1月腫瘤が初めて気付いた時の約2倍の大きさとなった為に,2月某日当科を紹介受診した.初診時,右下腿内側に,5×3cm大の弾性硬の腫瘤を触知した.MRIではT1強調画像で等~軽度高信号の不均一な像,T2強調画像で高信号主体の不均一な像を示した.200X+1年6月手術(辺縁切除術)を行った...

    DOI 医中誌 参考文献1件

  • 骨髄浸潤を伴った骨膜性軟骨肉腫の1例

    中川 亮, 冨田 哲也, 熊谷 玲子, 田口 健一, 横山 良平 整形外科と災害外科 64 (3), 570-573, 2015

    ...【症例】36歳男性.初診の2か月前に右膝外側の腫脹,疼痛を自覚した.単純X線像では,右大腿骨遠位骨幹端骨外に淡い骨性隆起を認めた.MRIでは同部位に骨膜に連続するT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号の2.5cm大の骨外腫瘍に加えて,髄内にも同様の信号変化を認めた.切開生検で軟骨肉腫の診断が得られ,広範切除および自家腸骨移植により再建を行った.画像所見,病理組織より骨髄浸潤を伴った骨膜性軟骨肉腫...

    DOI Web Site 医中誌

  • 粘液型脂肪肉腫の1例

    今福 恵輔, 秦 洋郎, 森田 裕介, 中山 ちひろ, 北村 真也, 本間 英里奈, 青柳 哲, 安藤 佐土美, 清水 宏 Skin Cancer 29 (2), 206-209, 2015

    ...MRIではT1強調画像で均一な低信号,T2強調像で均一な高信号を認めた。エコーでは境界明瞭で全域に血流の豊富な腫瘤を認め,内部は大小の隔壁で区切られていた。エラストグラフィでは辺縁部で硬く,内部で柔らかい像を認めた。腫瘍細胞は多数の隔壁で区切られており,周囲との境界は明瞭であった。病理所見では大量の粘液基質や,印環細胞様の細胞を認め,chicken-wire様の分枝を伴う毛細血管が多数認められた。...

    DOI 医中誌 参考文献4件

  • 腎細胞癌同時性膵転移の1切除例

    鈴村 和大, 麻野 泰包, 末岡 英明, 栗本 亜美, 橋本 貴彦, 劉 寧寧, 造住 誠孝, 廣田 誠一, 山本 新吾, 藤元 治朗 日本外科系連合学会誌 40 (2), 303-308, 2015

    ...腎細胞癌の膵転移は比較的稀な疾患である.今回われわれは,腎細胞癌の同時性膵転移の1切除例を経験したので報告する.症例は74歳の女性で,近医にて右腎腫瘍および膵腫瘍を指摘されたため当院紹介入院となる.造影CTでは右腎,左副腎,膵頭部および膵体部に造影効果を有する腫瘍性病変を認めた.MRIでは,CTでみられた腫瘍性病変のいずれもT1強調画像でlow intensity,T2強調画像でhigh intensity...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献7件

  • 膵solid pseudopapillary neoplasmに対して腹腔鏡下脾温存膵体尾部切除術を施行した1例

    鈴村 和大, 岡田 敏弘, 近藤 祐一, 末岡 英明, 宇山 直樹, 飯室 勇二, 平野 公通, 鳥井 郁子, 辻村 亨, 藤元 治朗 日本外科系連合学会誌 40 (4), 812-816, 2015

    ...症例は26歳の女性で,近医で膵体部腫瘍を指摘されたため精査加療目的にて当科入院となった.腹部CTでは造影効果に乏しい境界明瞭な腫瘍を膵体部に認め,MRIでは腫瘍はT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号であった.膵体部のsolid pseudopapillary neoplasmの診断にて脾温存膵体尾部切除術を施行した.術後経過は良好で,第12病日に退院となった.本疾患に対しての腹腔鏡下脾温存膵体尾部切除術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 膵リンパ上皮囊胞の1例

    鈴村 和大, 岡田 敏弘, 近藤 祐一, 末岡 英明, 平野 公通, 飯室 勇二, 裴 正寛, 中井 謙之, 中正 恵二, 藤元 治朗 日本外科系連合学会誌 40 (6), 1179-1184, 2015

    ...症例は58歳の男性で,健診にて膵尾部に囊胞性腫瘤を指摘されたため,精査加療目的に当科紹介入院となった.血液検査ではCA19-9が79.6U/mlと上昇を認めた.腹部超音波検査では膵尾部に内部不均一で境界明瞭な囊胞性腫瘤を,腹部CTでは膵尾部に8.9cm大の隔壁に造影効果のある多房性囊胞性腫瘤を認めた.MRIでは膵尾部の腫瘤はT1強調画像で低信号,T2強調画像で内部に一部低信号を伴う高信号領域として描出...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 中縦隔発生MALTリンパ腫の1例

    小田 梨紗, 水野 幸太郎, 松井 琢哉, 山田 健 日本呼吸器外科学会雑誌 29 (7), 847-851, 2015

    ...症例は76歳男性.胸部異常陰影を指摘され当院を紹介受診され,CTにて右中縦隔に5 cm大の境界明瞭な腫瘤性病変を認めた.MRIでは内部は均一であり,T1強調画像,T2強調画像共に筋肉よりやや高信号であった.診断治療目的に胸腔鏡補助下腫瘍摘出術を施行した.病理組織診断はMALTリンパ腫であった.中縦隔発生のMALTリンパ腫は稀であり,文献的考察を加えて報告する....

    DOI Web Site 医中誌

  • 篩骨洞に発生したjuvenile psammomatoid ossifying fibroma例

    江川 峻哉, 北田 良裕, 石橋 淳, 高橋 郷, 寺崎 雅子, 嶋根 俊和 日本鼻科学会会誌 54 (1), 38-42, 2015

    ...腫瘤は38×24mmでMRI所見はT2強調画像で高信号,T1強調画像で軽度高信号であった。単純CTでは腫瘤内部は比較的高吸収値で周囲骨の膨隆性変化と左眼窩内側壁の圧排と一部壁の消失を認めた。視野欠損や視力障害などは認めなかったが,診断と治療目的で全身麻酔下に内視鏡下鼻内副鼻腔手術を施行した。腫瘤は弾性硬で周囲に骨性隔壁構造を有しており,内部は易出血性であった。...

    DOI 医中誌 参考文献11件

  • 直腸癌が併存した肝原発悪性リンパ腫の1例

    南 貴之, 平松 和洋, 夏目 誠治, 加藤 岳人, 柴田 佳久, 吉原 基 日本臨床外科学会雑誌 76 (5), 1130-1136, 2015

    ...症例は65歳の男性で,便潜血反応陽性のため大腸内視鏡検査を行ったところ直腸癌を認め,当院へ紹介となった.腹部造影CTで肝S1に15mm,S4に12mm,S6に17mmの乏血性腫瘤を認めた.腹部MRI検査を行い,T1強調画像で低信号,T2強調画像で淡い高信号,EOB-MRIの肝細胞相で低信号を示した.直腸癌および同時性多発肝転移の診断で術前化学療法を行った.投与終了後の効果判定ではRECISTにより原発巣...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献3件

  • 腹腔鏡下に切除した後腹膜消化管重複症の1例

    笠井 明大, 山内 淳一郎, 安田 将, 安食 隆, 赤平 純一, 石山 秀一 日本臨床外科学会雑誌 76 (5), 1201-1205, 2015

    ...症例は34歳,男性.背部痛を主訴に前医を受診した.腹部CTにて石灰化を伴う後腹膜腫瘤を認め当院消化器センターへ紹介となる.腹部造影CTでは膵尾部背側に約30mmの内部に石灰化を伴う嚢胞性腫瘤を認めた.腹部MRI検査ではT2強調画像で高信号,T1強調画像で低信号を認め,dermoid cystが疑われたが,診断確定のため手術を行う方針となった.手術は5ポートにて行った.膵下縁と横行結腸間膜の付着部を切開...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 開頭手術を行なった症候性ラトケ嚢胞の1例

    景山 寛志, 都築 伸介, 豊岡 輝繁, 岡 一成 日本農村医学会雑誌 64 (4), 700-704, 2015

    ...嚢胞内部は均一で, T1強調画像で高信号, T2強調画像では低信号を呈しており, 内容物の高い粘稠度が示唆された。嚢胞壁は菲薄で, ガドリニウム造影にて造影されず, 鞍隔膜は嚢胞により頭側に挙上伸展され, また両側視神経も若干頭側に圧排されていた。嚢胞の局在およびその内容の性状から, 開頭手術による治療を選択し, 術後速やかに球後痛は消失した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 胃壁に発生した気管支原性囊胞の1例

    土井 雄喜, 大島 貴, 菅野 伸洋, 林 茂也, 木村 準, 吉川 貴己, 利野 靖, 大谷 方子, 國崎 主税, 益田 宗孝 日本消化器外科学会雑誌 48 (5), 399-406, 2015

    ...症例は57歳の女性で,胸背部痛を主訴に受診した.CTにて胃壁に連続する40 mm大の腫瘤を認め,胃粘膜下腫瘍を疑い超音波内視鏡検査を施行した.超音波内視鏡検査では,食道胃接合部の粘膜下に境界明瞭で内部均一な低エコーを呈する壁外に突出する病変として認められ,さらに精査目的で施行したMRIでは,腫瘍内部は均一でT1強調画像で著明な高信号を呈し,T2強調画像では淡い高信号を呈していた.以上から,内腔に粘調...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献15件

  • 傍精索に発生した紡錘形細胞型脂肪肉腫の1例

    松下 紘三, 佐藤 広生, 岡 潔, 末吉 貴直, 水田 博志 整形外科と災害外科 64 (3), 585-589, 2015

    ...【症例】41歳男性.2年前より下腹部の腫瘤を自覚し次第に増大してきた為,近医を受診しMRIにて腫瘍性病変を指摘され当科外来紹介受診となった.右下腹部に径11cm×10cm,弾性硬,可動性良好な腫瘤を触知し,MRIでは右下腹部の皮下脂肪組織内に径10cm×6cm×4cmの境界明瞭な腫瘤性病変があり,腫瘍尾側は右精索と近接していた.信号パターンはT1強調画像では低信号,T2強調画像では高信号を呈し,内部...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

  • メチル水銀により生じる聴覚伝導路異常の解析

    石原 康宏, 伊藤 康一, 高橋 亮平, 石田 敦彦, 山﨑 岳 日本毒性学会学術年会 42.1 (0), O-5-, 2015

    ...私たちは、核磁気共鳴画像法(MRI)を用いて、メチル水銀を投与したマウスの脳の形態、および、T1強調画像のシグナル強度を網羅的に調べたところ、下丘神経核のT1シグナルが増大していることが明らかとなった。下丘神経核は聴覚伝導路の一部であり、蝸牛で感知した聴覚刺激を大脳皮質聴覚野に伝える中継核である。そこで、本研究では、メチル水銀の聴覚伝導路への影響について、下丘神経核に着目して調べた。...

    DOI

  • 3.0T Radial scan 法による頸動脈プラーク評価

    中村, 麻名美, 真壁, 武司, 畠山, 遼兵, 宇野, 弘幸, 丹羽, 潤, 古明地, 孝宏, 對馬, 州一, 下山, 則彦, 工藤, 和洋, 柴田, 瑤子, 坂田, 元道 函館医学誌 = Hakodate medical journal 38 (1), 45-48, 2014-10

    ...出血を伴うプラークは,T1強調画像(T1weighted image:T1WI)で高信号,T2強調画像(T2weighted image:T2WI)で等信号から高信号を示す4, 7, 9)。また,出血をほとんど伴わないプラークは,T1WI で等信号,T2WI で等信号から軽度高信号を示す4, 7, 9)。このふたつのプラークは,増大して破綻する危険性があり不安定プラークとされている。...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 閉塞性水頭症で発症したLhermitte-Duclos diseaseの一例

    伊古田, 雅史, 野首, 光弘, 藤原, 洋平, 山黒, 友丘, 加持, 春菜, 海老原, 彰, 草鹿, 元, 石川, 眞実, 田中, 裕一 自治医科大学紀要 36 113-117, 2014-03

    ...同部位はT1強調画像で縞状の等~低信号を呈し,T1Gd造影では部分的に線状に増強される所見を示した。手術は右後頭下開頭腫瘍摘出術を施行した。術中,腫瘍内を走行する静脈からの止血に難渋した。腫瘍はやや黄白色で肥大した脳回状構造で血管に富んでいた。病理診断はLhermitte-Duclos diseaseであった。...

    機関リポジトリ Web Site 医中誌

  • 右腰部に生じたinflammatory myofibroblastic tumorの1例

    西岡 いずみ, 土橋 人士, 大熊 慶湖, 佐藤 恭子, 長谷川 敏男, 池田 志斈 Skin Cancer 28 (3), 325-328, 2014

    ...単純MRIを施行したところ,周囲との境界は比較的明瞭で,T1強調画像で骨格筋と等信号,T2強調画像で淡い高信号を呈する分葉状腫瘤であった。診断目的に局所麻酔下で皮下腫瘤の一部を生検した。病理組織では,摘出腫瘤は境界明瞭で,核異型の少ない線維芽細胞様の紡錘形細胞が花筵状の増生を示し,腫瘍細胞間にリンパ球,形質細胞,好酸球などを主体とした炎症細胞浸潤が高度にみられた。...

    DOI 医中誌 参考文献2件

  • 特発性小腸腸間膜血腫の1切除例

    鈴木 文武, 岡本 友好, 船水 尚武, 伊藤 隆介, 藤岡 秀一, 矢永 勝彦 日本外科系連合学会誌 39 (5), 921-925, 2014

    ...症例は64歳男性.腹痛と腹部腫瘤を自覚し近医を受診した.腹部CT検査にて腹腔内に腫瘤性病変を認めたため,当院紹介受診となった.血液検査所見上,明らかな異常所見はなく,腫瘍マーカーの上昇も認めなかった.腹部MRI検査では,左上腹部にT1強調画像でlow~high intensity,T2強調画像でiso~high intensityを呈する囊胞性腫瘤を認めたが,腸閉塞の所見はなかった.術前に確定診断がつかず...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献2件

  • 胸壁線維形成性線維芽細胞腫の1切除例

    山田 響子, 近藤 竜一, 三浦 健太郎, 藏井 誠, 石井 恵子 日本呼吸器外科学会雑誌 28 (1), 91-95, 2014

    ...症例は54歳,女性.背部の腫瘤を主訴に近医を受診した.右背部肩甲骨下に,硬く可動性のない3 cm大の腫瘤を認めた.CT上は境界不明瞭,MRIではT1強調画像で等信号・T2強調画像で高信号の中に索状の低信号域を認めた.穿刺吸引細胞診では診断がつかず,腫瘍局在から弾性線維腫を疑い,腫瘍摘出術を行った.術後病理組織検査では弾性線維はほとんどみとめない膠原線維主体の組織で,線維形成性線維芽細胞腫と診断された...

    DOI 医中誌 参考文献5件

  • 特徴的な画像, 病理所見を呈した口腔底表皮嚢腫の症例

    馬場 洋徳, 相澤 直孝, 土屋 昭夫, 髙橋 姿 口腔・咽頭科 27 (2), 179-183, 2014

    ...表皮嚢腫は MRI 画像にて T1 強調画像で低信号, T2 強調画像で高信号の内部均一の像を示すことが一般的である. 今回われわれは, 特徴的な画像, 病理所見を呈した口腔底皮様嚢腫の症例を経験した. 症例は35歳男性, 緩徐に増大する左顎下部病変を認めた. MRIT2 強調で低信号の無数の粒状結節が混在した, sack of marbles の所見を認めた....

    DOI 医中誌

  • 複視と頭痛を初発症状とした特発性肥厚性硬膜炎の1症例

    末次 啓子, 山本 明史 日本ペインクリニック学会誌 21 (2), 92-96, 2014

    ...複視と頭痛を初発症状とし,多彩な脳神経症状を呈した特発性肥厚性硬膜炎の1例を報告する.患者は71歳・男性で,複視が先行したあとに頭痛が生じ,眼瞼下垂・嚥下障害・嗄声など多彩な脳神経症状が次々に出現した.病初期の頭痛は群発頭痛に類似し,後期は頭重感や頭部を締め付けられるような特徴を呈した.MRIでは海綿静脈洞や斜台部の硬膜に,T1・T2強調画像でともに低信号を示す肥厚を認め,ガドリニウム造影T1強調画像...

    DOI Web Site 医中誌

  • 特異な進展形式を示し後縦隔腫瘍と術前診断された肺過誤腫の1例

    関根 康寛, 星野 英久, 石川 亜紀, 小出 卓, 松島 秀和, 門山 周文 気管支学 36 (6), 594-598, 2014

    ...背景.肺過誤腫は良性腫瘍の中で最も頻度が高く,発生部位から肺実質型,気管支内型に分類されているが,稀に肺外に突出するような進展形式を示すものがある.症例.52歳,女性.健診で胸部異常陰影を指摘され当院紹介となった.胸部CTでは,右後縦隔に20mm大の結節影を認めた.胸部MRIでは,T1強調画像で骨格筋と同程度の信号強度を呈し,T2強調画像で内部に一部低信号域を含む不均一な高信号の結節として認められた...

    DOI 医中誌

  • 中枢神経悪性リンパ腫

    大野 仁嗣 Tenri Medical Bulletin 17 (2), 97-109, 2014

    ... 原発性中枢神経リンパ腫(PCNSL)は,病変が中枢神経に発生・限局し,他の臓器には病変を認めないものと定義されるであろう.大半の症例はびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の病理形態を示す.巣症状,精神神経症状,脳圧亢進症状,痙攣などで発症し,病変は脳室周囲に生じることが多い.MRI画像では,T1強調画像で等~低信号,T2強調画像で等~軽度高信号,造影によって強い増強効果を示す.PCNSLの初期治療は高用量...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献30件

  • 軽度認知障害を有する高齢者における身体活動,海馬容量,記憶の相互関連性

    牧迫 飛雄馬, Liu-Ambrose Teresa, 島田 裕之, 土井 剛彦, 朴 眩泰, 堤本 広大, 上村 一貴, 鈴木 隆雄 理学療法学Supplement 2013 (0), 0019-, 2014

    ...また,脳画像解析ソフトウェア(FMRIB Software Library 5.0 FIRST)を用いて,頭部MRI撮像で得られたT-1強調画像から海馬容量を算出した。それぞれの強度による身体活動量と海馬容量,各記憶検査との関連を調べるために,相関分析および年齢を共変量とした回帰分析を用いた。...

    DOI 医中誌

  • 化膿性椎間関節炎のCT・MRI 所見:他疾患との比較検討

    堀 郁子, 金﨑 佳子, 飴谷 資樹, 森山 正浩, 謝花 正信, 太田 靖利, 小川 敏英 松江市立病院医学雑誌 18 (1), 11-18, 2014

    ...強調画像低信号を認めたが,近傍の椎間板にはT2 強調画像で高信号域は認めなかった.化膿性脊椎炎では,椎間関節炎は片側であり,全例で骨外の膿瘍を認めた.粗大な骨破壊はなく,淡い石灰化も認めなかった.椎間関節面も平滑であった.結核では骨破壊が明瞭であった.非感染例では,全例で両側の椎間関節周囲に境界不明瞭な濃染を認めた.5 例の椎間関節面に不整または骨皮質下嚢胞を認め,6 例に靭帯や関節包に淡い石灰化...

    DOI 医中誌

  • 下顎骨に発生した骨未分化高悪性度多形肉腫の1例

    山田 朋弘, 北村 直也, 笹部 衣里, 山本 哲也 日本口腔腫瘍学会誌 26 (4), 193-198, 2014

    ...パノラマX線写真にて右側下顎埋伏智歯歯冠周囲のX線透過像が認められ,CT画像では右側下顎枝前縁に位置し造影性を有する径2cmの腫瘤性病変と虫食い状骨吸収を認め,MR画像ではT1強調画像にて下顎枝の骨髄信号の低下を認めた。生検にて肉腫と診断されたため,下顎半側切除術,頸部郭清術および大胸筋皮弁による再建術を施行した。切除物の最終病理組織診断は骨未分化高悪性度多形肉腫であった。...

    DOI 医中誌 参考文献2件

  • 多中心性に発生した前縦隔atypical lipomatous tumorの1例

    角岡 信男, 平山 杏, 稲沢 慶太郎 日本呼吸器外科学会雑誌 28 (4), 515-520, 2014

    ...症例は62歳男性,前胸部絞扼感にて当院受診,胸部CTにて心臓を圧排する85×44 mmの腫瘤を前縦隔左側に認めた.胸部MRIではT1強調画像で高信号,T2強調画像で軽度高信号,脂肪抑制T2強調画像で低信号であり,前縦隔脂肪腫疑いにて胸腔鏡下にて前縦隔左側の腫瘍を摘出した.病変は被膜を有し周囲脂肪組織とともに全摘出した.術後病理ではatypical lipomatous tumor(well differentiated...

    DOI 医中誌 参考文献1件

  • 胸腺腫との鑑別を要した成人縦隔海綿状血管腫の1例

    伊藤 博道, 吉田 進, 後藤 行延, 伊藤 美帆, 淀繩 聡, 小川 功 日本臨床外科学会雑誌 75 (8), 2150-2155, 2014

    ...症例は73歳,女性.血痰を主訴に近医を受診した.口内炎の微出血と判断されたが,胸部CTにて前縦隔に長径3.5cm大の石灰化を伴う腫瘤を認め,精査治療目的で紹介となった.腫瘍マーカーに異常値を認めず,MRIではT1強調画像で低信号,T2で高信号の腫瘤であり,嚢胞化を伴う胸腺腫を疑い胸骨正中切開で胸腺全摘術を施行した.腫瘤は2cm大で,胸腺組織とその周囲の脂肪織に被包されており,嚢胞性の部分と充実性の部分...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 腹腔鏡下切除を行った側方リンパ節領域神経鞘腫の1例

    中嶌 雅之, 永末 裕友, 田中 栄治, 林 亨治, 横溝 博, 平田 稔彦 日本臨床外科学会雑誌 75 (7), 2051-2056, 2014

    ...症例は77歳,男性.血尿を主訴に平成24年12月,当院泌尿器科を受診し,腹部CTで骨盤内左側,内腸骨静脈の背側に境界明瞭な4cm大の腫瘤を指摘された.腹部造影MRI検査では,T1強調画像で低信号,T2強調画像で辺縁と内部で信号強度の異なる高信号を呈していた.また,左S1の神経との連続を疑う所見を認めた.以上の所見より神経鞘腫を疑い,平成25年4月に,腹腔鏡下腫瘍摘出手術を施行した.病理検査の結果,良性神経鞘腫...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 膵原発神経鞘腫の1例

    清水 芳政, 菊池 勇次, 立川 伸雄, 古内 孝幸, 堀 眞佐男, 佐久間 正祥 日本臨床外科学会雑誌 75 (3), 798-804, 2014

    ...症例は45歳,女性.7年前より腹部腫瘤を自覚するも経過観察していた.増大傾向を主訴に当院を受診した.腹部CTでは,膵頭部に8cm大の一部石灰化を含むlow density massを認め,MRI検査ではT1強調画像でlow intensity,T2強調画像でhigh intensityの腫瘤で内部に出血を疑わせる領域を認めた.膵管および総胆管に閉塞はなく,solid-pseudopapillary...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献5件

  • Susceptibility-weighted imaging(SWI)を含む画像経過を観察しえた糖尿病性舞踏病の1例

    恒川 卓, 吉岡 修子, 杉山 摩利子, 篠原 由里, 西尾 勇一郎, 佐藤 郁子, 佐藤 豊大, 湯浅 浩之 糖尿病 57 (4), 249-255, 2014

    ...強調画像で同部位に高信号域が認められた.MRIのsusceptibility-weighted imaging(SWI)では,両側被殻の外側に18ヶ月前のSWIでは認められなかった低信号域が認められた.CTの高吸収域は14日で消失し,T1強調画像の高信号域は3ヶ月後には低信号に変化したがSWIの低信号域は残存した.そのため陳旧性の被殻外側出血の存在下に,高血糖による反応性のアストロサイトが増加し糖尿病性舞踏病...

    DOI Web Site 医中誌

  • ダンベル型を呈した硬膜外血管腫の3症例

    田籠 泰明, 宮崎 正志, 吉岩 豊三, 小寺 隆三, 津村 弘 整形外科と災害外科 63 (2), 345-349, 2014

    ...脊髄血管腫は椎体血管腫が一般的であり,椎体病変のない脊髄硬膜外血管腫は比較的稀な疾患である.そのうち,椎間孔およびその外側へ進展し,ダンベル型を呈したものの報告はさらに少ない.われわれはダンベル型を呈した脊髄硬膜外血管腫の3症例を経験した.3症例すべて数ヶ月かけて徐々に進行する脊髄症状を呈していた.MRIではT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号,ガドリニウム造影で均一に造影され,すべての症例で...

    DOI 医中誌

  • 子宮内膜症性嚢胞から発症したと考えられた卵巣癌4症例の検討

    田吹 邦雄, 寺井 義人, 田中 良道, 佐々木 浩, 恒遠 啓示, 金村 昌徳, 大道 正英 産婦人科の進歩 66 (2), 155-162, 2014

    ...強調画像で等~低信号,T2 強調画像で高信号を呈していた.全例で卵巣癌根治術を施行,術後病理組織の結果は類内膜腺癌2例,明細胞腺癌2例であった.進行期は1A期,1C期,2C期,3C期であり,1A期を除いた症例で術後補助療法としてTC療法を施行した.現在平均50カ月経過観察しているが,全例再発徴候なく経過良好である.今回経験した4症例から,子宮内膜症性卵巣嚢胞の癌化におけるMRI検査での腫瘍内容液の性状...

    DOI Web Site 医中誌

  • 脳梗塞片麻痺患者における後頭下筋群の脂肪浸潤に影響を及ぼす因子

    光武 翼, 中田 祐治, 岡 真一郎, 平田 大勝, 森田 義満, 堀川 悦夫 理学療法学Supplement 2013 (0), 0804-, 2014

    ...方法は臨床検査技師によって計測されたMRIを用いてT1強調画像のC1/2水平面を使用した。取得した画像はPC画面上で画像解析ソフトウェア(横河医療ソリューションズ社製ShadeQuest/ViewC)により両側大後頭直筋を計測した。Elliottら(2005)による脂肪浸潤の計測方法を用いて筋肉内脂肪と筋肉間脂肪のpixel信号強度の平均値を除することで相対的な筋肉内の脂肪浸潤を計測した。...

    DOI 医中誌

  • 肋骨原発軟骨肉腫の1切除例―適切な切除縁の設定に関する検討―

    門司 祥子, 岩田 輝男, 宗 知子, 浦本 秀隆, 花桐 武志, 田中 文啓 日本呼吸器外科学会雑誌 27 (7), 817-821, 2013

    ...症例は66歳男性.腰部脊柱管狭窄症の精査中,胸部X線にて右下肺野に26 mm大の結節影を認め,CT検査にて右第6肋骨より胸腔内に発育する腫瘍を認めた.造影MRI検査にてT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号を呈し,造影効果はわずかであったため,軟骨肉腫が疑われ,軟骨腫等が鑑別にあがった.術前生検は施行せず,3 cmの切除縁を確保しての広範切除術を施行した.術中迅速病理検査にてlow gradeの...

    DOI 医中誌 参考文献16件

  • 血糖値の著明な逸脱により頭部CTとMRIで異常所見を呈した2症例

    山下 茂樹, 入江 洋正, 大竹 孝尚, 吉田 光剛, 岡本 洋史, 新庄 泰孝, 横田 喜美夫, 米井 昭智 日本集中治療医学会雑誌 20 (2), 261-264, 2013

    ...発症4日目のMRIのT1強調画像で左被殻に高信号を認めた。著しい低血糖・高血糖は頭部CT・MRIに異常所見をきたすことがあり,脳梗塞や脳出血との鑑別が重要である。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • 対側線条体にT1 強調画像高信号および穿通枝梗塞を認めた非糖尿病性片側舞踏病の1 例

    道傳 整, 橋本 隆男 脳卒中 35 (6), 453-456, 2013

    ...要旨:症例は糖尿病のない90 歳女性で,急性発症した右半身の舞踏運動が1 カ月の経過で増悪した.発症4 週後の頭部MRI では新規病変を認めなかったが,6 週後の頭部MRI で左放線冠に新規梗塞,隣接する左被殻後部にT1 強調画像高信号を認めた.MRA では主幹動脈に高度狭窄を認めなかった.舞踏運動はハロペリドール内服にて改善した.高血糖に線条体のT1 強調画像高信号を伴って片側舞踏病を生じる病態は...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献10件

  • 術前に悪性腫瘍と鑑別困難であった肝血管形成異常の1 例

    中畠 賢吾, 上原 秀一郎, 大植 孝治, 上野 豪久, 銭谷 昌弘, 奈良 啓悟, 曹 英樹, 臼井 規朗, 堀 由美子, 森井 英一 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 49 (7), 1240-1243, 2013

    ...症例は7 歳男児.Lowe 症候群で当院小児科に通院中であった.近医での超音波検査で肝右葉に腫瘤を認めたため,当科に紹介となった.造影CT では辺縁が強く造影されたが,中心部は造影効果がなく,周囲に結節が多発していた.造影MRI ではT1 強調画像で低信号,T2 強調画像で高信号を呈した.血管内皮腫などの良性腫瘍が考えられた一方で,未分化肉腫などの悪性腫瘍も否定できず,右葉切除を施行し腫瘍を全摘した...

    DOI Web Site 医中誌

  • 空腸間膜原発神経内分泌腫瘍の1例

    酒井 望, 石川 文彦, 関 雅史, 伊藤 博, 諏訪 敏一, 宮崎 勝 日本臨床外科学会雑誌 74 (7), 1899-1903, 2013

    ...症例は56歳,女性.上腹部痛の精査にて腹腔内腫瘤を指摘された.腹部CTでは腹部大動脈左側,椎体腹側に径3.2cmの辺縁整で内部が不均一に造影される腫瘍を認めた.腹部MRIではCTと同部位に41.4×31.6×25.8mmの辺縁整な腫瘤を認めた.T1強調画像では低信号,T2強調画像,STIR像では均一な等信号で,内部は軽度濃染していた.間葉系腫瘍を疑い手術を施行したところ腫瘍はTreitz靱帯より約2cm...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献26件

  • 胎児の頸部嚢胞穿刺が出生前診断と分娩管理に有用であった先天性梨状窩瘻の1症例

    浮田 真吾, 日高 庸博, 笹原 淳, 石井 桂介, 田附 裕子, 窪田 昭男, 光田 信明 産婦人科の進歩 65 (3), 277-282, 2013

    ...強調画像で低信号,T2強調画像で高信号の単房性腫瘤を認め,咽喉頭レベルで気道の圧排所見を伴っていた.リンパ管腫を疑い,生後の確実な気道確保と経腟分娩の選択を目的として妊娠35週6日に胎児頸部嚢胞穿刺を行った.26mlの内溶液を穿刺吸引したところ嚢胞は縮小し,穿刺内容液の細胞診ではリンパ球の血球成分に乏しく,扁平上皮細胞を認めたため,先天性梨状窩瘻が考えられた.妊娠37週4日に誘発分娩を行い,同日経腟分娩...

    DOI Web Site 医中誌

  • Modic分類と腰椎疼痛誘発テストを用いた腰部安定性の検討

    山形 卓也 理学療法学Supplement 2012 (0), 48101346-48101346, 2013

    ...豊根らによると椎体終板軟骨はMRI のT1強調画像で高輝度を呈するModic Type 2,低輝度を呈するModic Type 1に分類され,Modic Type 1 は椎体間不安定性と腰痛と相関することが報告されている.また、大鳥らによるとType2は椎体間の不安定性が安定化していても軟骨終板の輝度変化異常例では、軟骨終板の変性の程度が強く、それが腰痛の原因となっていると考えられたと述べている。...

    DOI

  • P9-02  脳白質の石灰化病変を呈した全身性エリテマトーデスの一例

    遠藤 裕子, 有沼 良幸, 荘 信博, 谷 名, 松枝 佑, 原 亮祐, 安部 学朗, 和田 達彦, 永井 立夫, 田中 住明, 廣畑 俊成 日本臨床免疫学会会誌 36 (5), 417b-417b, 2013

    ...強調画像でGd増強効果を認めた.髄液細胞数増加はないがIL-6 6.8 pg/mlと上昇.以上より脳血管炎による麻痺と診断.ステロイドパルス,PSL 60mg/日へ増量,アザチオプリンを併用し麻痺は徐々に改善した.従って本症例の神経病変は血管炎によるreversible neurological deficitと考えられた.また基底核のみならず白質にも石灰化をきたしておりGd増強効果を認めたことから...

    DOI Web Site 医中誌

  • 左環指に多発した腱鞘巨細胞腫の1例

    楊 拓也, 岡 潔, 末吉 貴直, 佐藤 広生, 薬師寺 俊剛, 水田 博志 整形外科と災害外科 62 (3), 620-622, 2013

    ...われわれは左環指に多発した腱鞘巨細胞腫の1例を経験したので報告する.症例は35歳女性である.平成22年5月頃,左環指に腫瘤が出現したため近医を受診し,経過観察されていた.その後,平成24年3月に同指に新たな腫瘤が出現したため当科を紹介された.MRIでは左環指に3カ所,T1強調画像にて低信号,T2強調画像にて低信号~等信号を呈し,Gd造影画像にて増強効果を有する病変を認めた.辺縁切除を施行し,病理組織学的検査...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献13件

  • 診断にMRI拡散強調画像が有用であった化膿性脳室炎の1例

    古田 夏海, 古田 みのり, 牧岡 幸樹, 藤田 行雄, 岡本 幸市 北関東医学 63 (3), 249-252, 2013

    ...T2強調画像, FLAIR画像, ガドリニウム造影T1強調画像では明らかな病変は指摘されなかった. 細菌性髄膜炎により脳室内およびくも膜下腔に膿が波及した結果, 化膿性脳室炎を呈し, 拡散強調画像で高信号病変として指摘されたものと考えられた. 抗生剤およびステロイド投与により排尿障害以外の後遺症なく症状は改善し, 拡散強調画像でも高信号病変は消失した....

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか2件 参考文献3件

  • 息止め困難な患者の上腹部MRIにおけるT1強調画像改善

    小不動 喜美子, 片山 順子, 堀江 慶一郎, 土田 千賀, 岩崎 俊子 新田塚医療福祉センター雑誌 9 1-6, 2012-12-01

    ...今回われわれは、息止めが出来ない患者の上腹部のMRI検査におけるT1強調画像の画質不良を改善することを目的として、撮像法を検討した。本研究に同意を得られた健常人を対象に多種類のT1強調画像を撮像し、医師2名、技師2名で画質評価を行った。...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 術前診断しえた侵襲性血管粘液囊腫の1例

    久田 将之, 勝又 健次, 河北 英明, 石崎 哲央, 高木 融, 土田 明彦, 青木 達哉, 佐藤 永一 日本外科系連合学会誌 37 (6), 1147-1152, 2012

    ...<br> 骨盤MRIにおいて腫瘍内部はT1強調画像で低信号,T2強調画像では高信号に層構造状の低信号として描出された.また,腫瘤は前立腺,直腸右側壁に接するように存在し,肛門挙筋を圧排する長径10cm大の腫瘤を認めた.骨盤MRIで侵襲性血管粘液囊腫(aggressive angiomyxoma)(以下AAM)に特徴的な所見を認めたため超音波ガイド下にて経皮的組織診を行いAAMと診断した....

    DOI 医中誌 参考文献21件

  • 舌下腺に発生した筋上皮癌の1例

    新美 奏恵, 新垣 晋, 中里 隆之, 程 迴コ, 西山 秀昌, 齊藤 力 日本口腔腫瘍学会誌 24 (3), 113-120, 2012

    ...MR画像ではT1強調画像で類球形で内部が不均一な腫瘤を認めた。下顎骨への浸潤像は認めなかった。切除した腫瘍は分葉状で舌下腺内から周囲組織に浸潤増殖していた。免疫組織化学的検査ではS-100蛋白,SMA,pan-keratin,CK19,MUC-I,Calponin,Vimentin陽性を示し,筋上皮癌の診断であった。...

    DOI 医中誌 参考文献31件

  • 頚部頚動脈の狭窄性病変におけるMRI画像診断(<特集>閉塞性脳血管障害における新たな展開)

    佐々木 真理 Japanese Journal of Neurosurgery 21 (5), 395-399, 2012

    ...頚部頚動脈の狭窄性病変の画像診断としてMRプラークイメージングが注目されているが,施設・装置間の差異は大きく,さまざまな手法が十分な最適化や検証なしに用いられている.T1強調画像の中では,心電同期black-blood法のコントラストは不良であり,MP-RAGE法は脂質のコントラストが低下する傾向がある,一方で,通常のSE法やMRA元画像は比較的良好なコントラストと汎用性を有している.今後,精度検証...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • MRIプラークイメージングに基づく頚動脈ステント留置術の治療成績

    小柳 正臣, 吉田 和道, 岸田 夏枝, 黒山 貴弘, 西 秀久, 奥 圭祐, 永田 学, 吉本 修也, 鳥橋 孝一, 黒崎 義隆, 定政 信猛, 鳴海 治, 佐藤 宰, 半田 明, 山形 専 脳神経血管内治療 6 (4), 240-244, 2012

    ...<b>【目的】</b>我々は頚部頚動脈狭窄症に対しMRIプラークイメージングによる検討を行ってきた.Black-blood法T1強調画像(BB-MRI)にて高信号を示しプラークボリュームの多いプラークを有する症例は頚動脈ステント留置術(carotid artery stenting;CAS)ハイリスク症例と考え,頚動脈内膜剥離術(carotid endarterectomy;CEA)を可能な限り施行...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献4件 参考文献15件

  • 足関節底屈運動における母趾貢献と長母趾屈筋断面積の関係

    鈴木 徹, 倉田 勉, 小口 敦, 赤羽根 正浩, 矢内 宏二, 田口 英紀, 笹原 潤, 鮫島 康仁, 小黒 賢二 理学療法学Supplement 2011 (0), Ca0214-Ca0214, 2012

    ...筋断面積はMRI下腿水平断像(T1強調画像)を撮像し、画像解析ソフトImageJ(Broken Symmetry Software製)を使用してSOLとFHLの筋断面積を計測し、さらにSOLに対するFHLの筋断面積比を求めた。撮像は距腿関節関節窩より近位方向へ1cm等間隔にて全26箇所とし、筋断面積計測箇所はSOLの最大膨留部であった距腿関節関節窩より近位18cm部の水平断像とした。...

    DOI

  • ステロイド治療効果判定にMRI拡散強調画像が有用であった自己免疫性膵炎の1例

    吉見 聡, 佐々木 民人, 芹川 正浩, 小林 賢惣, 神垣 充宏, 南 智之, 岡崎 彰仁, 行武 正伸, 石垣 尚志, 石井 康隆, 小酒 慶一, 毛利 輝生, 谷為 恵三, 有廣 光司, 茶山 一彰 膵臓 27 (4), 608-616, 2012

    ...症例は40歳代の男性.心窩部の違和感にて当院を受診し,血液検査で炎症反応と膵酵素の上昇を認めた.CTでは,膵尾部に限局した腫大を認め,平衡相で淡い造影効果を認めた.EUSで同病変は43×27mm大の低エコー腫瘤として描出され,MRIではT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号,拡散強調画像(DWI)で著明な高信号を呈した.ERCPでは膵尾部主膵管に約20mmの狭細像を認めた.EUS-FNAでは悪性所見...

    DOI 医中誌 参考文献26件

  • 後縦隔に発生した気管食道嚢胞の1例

    冨地 信和, 小野 貞英, 小野寺 賢, 石田 格, 大浦 裕之, 半田 政志 肺癌 52 (2), 215-219, 2012

    ...<b>症例</b>.43歳,女性.胸部X線写真で左下肺野に異常陰影を指摘され,当院を受診.胸部CT画像では,下行大動脈に近接した傍胸椎部に,境界明瞭で楕円形の低吸収を呈する腫瘤陰影が認められた.MRIではT1強調画像で比較的均一な高信号,T2強調画像で著明な高信号を示した.後縦隔腫瘍が疑われ,開胸にて腫瘍摘出術が施行された.腫瘍は6×3×3 cmの単房性嚢胞で,食道や気管支との交通はみられなかった....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

ページトップへ