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検索結果 850 件

  • 腰椎椎間関節近傍囊腫に対する保存療法の有効性について

    伊藤 裕哉, 神原 俊輔, 松本 智宏, 伊藤 圭吾 Journal of Spine Research 15 (4), 707-712, 2024-04-20

    ...</p><p><b>結果:</b>34例(58%)で保存療法は有効であった.有効性に寄与する因子は,①T2強調画像でCyst内部が強高信号,②FBのみで軽快し,SNRBを必要としなかった症例であった.</p><p><b>結語:</b>LJFCの加療としては,まずはFBなどの低侵襲な保存療法を行うべきであることが示唆された.</p>...

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  • 顎下部に生じた脂肪腫の1例

    渡辺, 秀紀, 小佐野, 仁志, 内藤, 浩美, 安彦, 圭悟, 佐藤, 雄飛, 土肥, 昭博, 野口, 忠秀, 森, 良之 自治医科大学紀要 46 47-52, 2024-03

    ...MR画像では左側顎下部にT1およびT2強調画像で高信号を示す腫瘤を認めた。左側顎下部腫瘍の診断にて,20XX年10月に左側顎下部腫瘍摘出術を施行した。病理組織学的診断は単純性脂肪腫であった。...

    機関リポジトリ

  • パーキンソニズムを呈した成人脳動静脈奇形の1例

    上野 滋登, 渡邉 章二, 佐藤 雅紀, 内田 裕之, 山崎 一朗, 大坪 俊昭, 大窪 隆一, 八代 一孝 脳卒中 advpub (0), 2024

    ....治療後は画像上,脳動静脈奇形は消失し,両側基底核のT2強調画像の高信号域も改善した.しかし,すくみ足などの錐体外路症状の改善はみられなかった.未破裂脳動静脈奇形に対する治療介入については慎重な判断が求められるが,脳動静脈奇形は未破裂であっても神経症状を呈し,不可逆となる場合もあるため,治療適応には慎重な検討を要する....

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  • ASL灌流像が診断に有用であった可逆性後頭葉白質脳症(PRES)合併2型糖尿病の1例

    牟田 大毅, 岩瀬 正典, 井手 均, 青谷 領一郎, 平田 詩乃, 髙木 可南子, 酒匂 哲平, 由比 智裕, 宇都宮 英綱, 大隈 俊明, 北園 孝成 糖尿病 66 (9), 697-704, 2023-09-30

    ...<p>症例は56歳の男性で頭痛,嘔吐,意識障害のため救急搬送された.血圧192/100 mmHg,血糖233 mg/dL,HbA1c 10.8 %,蛋白尿12.0 g/gCr,血清アルブミン2.1 g/dL,eGFR 41 mL/min/1.73 m<sup>2</sup>,右下1/4盲を認めた.頭部MRIのFLAIR,T2強調画像で両側側脳室周囲白質に慢性虚血性変化が認められたが,その他には異常信号域...

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  • 術前に診断しえた膵頭部神経鞘腫に対して腹腔鏡下核出術を施行した1例

    阿部 俊也, 仲田 興平, 重松 慶一, 中村 聡, 井手野 昇, 池永 直樹, 藤森 尚, 笠 普一朗, 島田 有貴, 小田 義直, 中村 雅史 膵臓 38 (4), 279-285, 2023-08-31

    ...<p>症例は48歳,女性,腹痛を主訴に近医を受診し,腹部超音波検査で膵頭部腫瘤を指摘され,精査加療目的に当院を紹介され受診した.造影CTで膵頭部に15mm大の遅延性に増強される充実性腫瘤を認め,MRIのT2強調画像で高信号を示し,EUSでは膵頭部に境界明瞭な15mm大の低エコー腫瘤を認め,画像上は神経内分泌腫瘍や充実性偽乳頭状腫瘍が鑑別診断に挙げられた.EUS-FNBによる生検で束状に増殖した紡錘形細胞...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 化膿性脊椎炎に併発した縦隔膿瘍の1例

    滝 雄史, 山本 真一, 坪地 宏嘉, 遠藤 俊輔 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (5), 420-425, 2023-07-15

    ...<p>症例は80歳代男性.頸部痛と発熱を主訴に前医を受診し,CTで第1-2胸椎の両側に液体貯留が認められた.また,MRIのShort TI inversion recovery(STIR)画像とT2強調画像で,第1-2及び第2-3胸椎の間の椎間板の高信号が認められたほか,STIR画像で第一胸椎に高信号を認めた.血液培養でMethicillin susceptible Staphylococcus aureus...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 高齢者の右室内心臓血管腫の1手術例

    德永 蔵人, 上野 隆幸, 森山 由紀則, 山本 裕之 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (4), 224-228, 2023-07-15

    ...<p>心臓血管腫は,通常,若年あるいは中年患者において診断される稀な原発性良性心臓腫瘍であり,高齢者での発生はさらに稀である.症例は80歳高齢女性で,間欠的に悪化する左胸部不快感を訴え,当院を受診した.経胸壁心エコー検査で右心室前壁内腔に広基性に付着する可動性のない腫瘍を認めた.造影CT検査では右心室内に不整な楕円形の造影陰影欠損を認め,MRI検査(T2強調画像)で右心室前壁に楕円形の腫瘍が付着していることを...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 横隔神経発症の神経鞘腫に対してロボット支援下手術を施行した1例

    並木 賢二, 丸井 努, 山本 裕崇, 白橋 幸洋, 岩田 尚 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (5), 472-478, 2023-07-15

    ...強調画像では辺縁が高信号,内部は不均一な低信号であった.PET-CTでは局所的にFDGの集積(SUV MAX 3.95)を認めた.これらの画像検査から胸腺腫疑いとして,ロボット支援下胸腺胸腺腫摘出術を施行した.悪性腫瘍の左横隔神経への浸潤も否定できず,合併切除した.迅速病理では神経鞘腫の診断であった.術後経過は良好で6PODに退院となった.稀な横隔神経発症の神経鞘腫の手術例を経験したので文献的考察を...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 造影超音波検査が有用であった肝原発DLBCLの1例

    手嶋 翔一朗, 西浦 哲哉, 小林 真未, 藤田 寿之, 牧野 謙二, 長岡 進矢, 三浦 史郎, 伊東 正博 医学検査 72 (2), 272-280, 2023-04-25

    ...MRIでは腫瘤はT1強調画像低信号,T2強調画像高信号,拡散強調画像高信号,ADC低値を呈した。Gd-EOB-DTPA造影MRIのdynamic studyでは,腫瘍の造影効果は乏しく,内部には徐々に増強される隔壁様の構造がみられた。肝細胞相では腫瘍は周囲肝実質に比べて低信号を呈した。その他の部位に明らかな腫瘤性病変は指摘できず,PET-CTでも肝腫瘤以外に異常集積は認めなかった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • BNT162b2ワクチン接種後心筋炎の経過を心臓MRI検査で追跡しえた1例

    吉田 千晃, 谷口 泰代, 高谷 具史, 川合 宏哉 心臓 55 (4), 446-451, 2023-04-15

    ...強調画像で下壁に限局した高信号があり,同部位に心外膜側から心筋内に向かう遅延造影像がみられた.T1とT2マッピングでは側壁から下壁にかけて炎症を主とする心筋障害が示唆された.入院翌日には胸部圧迫感は改善し,第6病日に退院した.3カ月後のCMR検査では心筋障害を示唆する所見がほぼ消失していた.BNT162b2接種後心筋炎は稀な合併症で,接種後2日以内の若年男性に多く発症すると報告がある.軽微な心筋炎では...

    DOI 医中誌

  • 胆道MRIのエッセンス:―問題解決型MRIに用いられるコントラストメカニズム―

    竹原 康雄 胆道 37 (1), 12-21, 2023-03-31

    ...<p>MRIではT1強調画像やT2強調画像はもとより,他のモダリティにないコントラスト(拡散強調画像,脂肪抑制画像)などが存在し,更に非特異性ガドリニウムキレート造影剤の他に肝細胞特異性造影剤(Gd-EOB-DTPA)が利用可能で,胆道系の画像診断において,MRIは問題解決型の役割を担う場面が多いと思われる.胆道疾患の臨床現場で頻繁に遭遇する疾患や,最近注目されている疾患を材料に,MRIのコントラスト...

    DOI 医中誌

  • 十二指腸浸潤を認めた膵粘液癌の1切除例

    戒能 美雪, 播磨 陽平, 津山 高典, 仁志 麻衣子, 一杉 知毅, 浦田 洋平, 中村 陽平, 戒能 聖治 山口医学 72 (1), 39-43, 2023-02-28

    ...強調画像で高信号,MRCPで内部は弱い高信号を呈した.膵粘液癌もしくは膵管内乳頭粘液性癌と診断し,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理診断は膵粘液癌pT3N0M0 StageⅡAであった.腫瘍辺縁部および隔壁様組織の線維化,さらには粘液湖内の血流や高粘稠度を反映した特徴的な造影パターン及びMRCPの信号強度が本疾患の診断に有用と考えられた....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 脱出型(Migrating type)腰椎椎間板ヘルニアに対する椎間板内酵素注入療法の検討

    金澤 慶, 遠藤 健司, 粟飯原 孝人, 鈴木 秀和, 西村 浩輔, 小西 隆允, 澤地 恭昇, 山本 謙吾 Journal of Spine Research 14 (1), 51-56, 2023-01-20

    ...</p><p><b>結果:</b>Migrating typeは,extruding typeに比較して,術後3ヶ月における下肢痛改善率,腰痛改善率,脱出面積改善率は有意に低かった.Migrating typeにおける有効群は4例,無効群は5例であり有効群では全例でMRI T2強調画像において,脱出したヘルニアに髄核と同様な高輝度変化を示し,無効群では5例中4例でMRI T2強調画像において,低輝度...

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  • 亜急性髄膜炎で発症後に,脳脊髄炎を呈したMOG抗体関連疾患の1例

    田山 貴広, 竹内 竣亮, 武井 美貴子, 藤岡 啓介, 小野 朱美, 庄野 実希, 七條 光市, 近藤 秀治, 福良 翔子, 郷司 彩, 森 達夫, 高橋 利幸 脳と発達 55 (5), 363-367, 2023

    ...<p> Myelin oligodendrocyte glycoprotein(MOG)抗体関連疾患では髄膜炎が先行した報告が散見されるが,脳MRIのT2強調画像およびFLAIRで異常所見を認めた報告が多く,脳MRIが正常所見であった報告は少ない.今回,無菌性髄膜炎が先行し発症したMOG抗体関連疾患の1例を報告する.症例は4歳女児.遷延する発熱,頭痛,嘔吐のため入院した.髄液検査で細胞数上昇を認め,...

    DOI 医中誌

  • 膝前十字靭帯に海綿状血管腫を生じた1例

    鬼木 泰成, 日野 駿佑 日本関節病学会誌 42 (4), 357-359, 2023

    ...*強調画像で高輝度を呈する腫瘤様陰影を認め,ACLガングリオンの疑いとなった.関節鏡視下手術を実施し,ACL後外側線維束に毛細血管拡張を伴う12×8mm弾性軟の腫瘍様の膨隆を認めた.膨隆部を切除し,病理へ提出し,ACL内海綿状血管腫の診断となった.術後6か月以上経過をしているが,症状は消失し,靱帯不安定性も診られていない....

    DOI 医中誌

  • 慢性非浸潤性上顎洞真菌症の画像診断

    乾 崇樹, 寺田 哲也, 菊岡 祐介, 高木 春花, 須藤 智之, 堀井 翔平, 鈴木 英佑, 野呂 恵起, 鈴木 倫雄, 河田 了 日本鼻科学会会誌 62 (1), 135-142, 2023

    ...さらに,副鼻腔単純MRIのT2強調画像における洞内の無信号域は真菌症群に有意に多く見られた(p<0.001)。対象例における画像診断精度は,CTにおける石灰化濃度病変の有無では感度0.688,特異度0.839で,MRI T2強調画像における無信号域の有無では感度1,特異度0.968であった。またCTで石灰化濃度病変を認めなかった例は真菌症群で有意に女性が多かった。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 小児多発性硬化症に対してfingolimod hydrochloride(FTY720)が有用であった1例

    齋藤 佳奈子, 松浦 隆樹, 代田 惇朗, 平田 佑子, 小一原 玲子, 菊池 健二郎, 高橋 利幸, 浜野 晋一郎 脳と発達 55 (5), 350-355, 2023

    ...強調画像では両側半卵円中心深部白質,両側脳室周囲白質,右小脳脚に高信号を認めた.髄液検査ではoligoclonal bandが陽性,ミエリン塩基性蛋白が高値であった.1か月以上の間隔を空けた2つ以上の臨床症状と2個以上の脱髄病変を示す時間的かつ空間的多発性を認めたため,再発寛解型のMSと診断した.intravenous methylprednisolone pulse療法で寛解し,その後はprednisolone...

    DOI 医中誌

  • 腸重積を伴う小腸inflammatory myofibroblastic tumorの1例

    朴 容韓, 北原 弘恵, 吉村 昌記, 宮川 雄輔, 唐澤 幸彦, 寺島 剛, 浅香 志穂 日本臨床外科学会雑誌 84 (6), 898-903, 2023

    ...<p>炎症性筋線維芽細胞性腫瘍(inflammatory myofibroblastic tumor:IMT)は炎症細胞の著明な浸潤を伴う筋線維芽細胞様紡錘形細胞の増殖を特徴とする腫瘍性病変である.症例は71歳,男性.2カ月前から続く腹痛を主訴に当院を紹介受診した.腹部CTで回腸に漸増性に造影される30mm大の軟部腫瘍を認め,腫瘍を先進部として腸重積を生じていた.腹部MRIではT1・T2強調画像でともに...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 延髄浮腫による吃逆,ホルネル症候群を呈した頭蓋頚椎移行部硬膜動静脈瘻の1例

    松木 泰典, 金 永珠, 森 達也, 池田 充, 森川 雅史 NEUROSURGICAL EMERGENCY 28 (1), 59-63, 2023

    ...<p> 頭蓋頚椎移行部硬膜動静脈瘻(CCJ‒dAVF)は稀な疾患である.今回延髄浮腫による吃逆,単下肢麻痺,ホルネル症候群で発症したCCJ‒dAVFを経験したので報告する.症例は72歳男性.数日前から嘔気後に吃逆が出現,その後左下肢脱力が生じ当院を受診した.MRIのFLAIR像では右延髄腹側に浮腫像,T2強調画像では椎骨動脈(VA)間の脳幹前面に多数のflow voidを認めた.脳血管撮影(DSA)...

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  • 侵襲的処置を伴わずに発症しT2*強調画像での特徴的な低信号が診断につながった脳空気塞栓症の1例

    岩本 宗矩, 大塚 喜久, 加藤 歩, 矢幡 悟大, 井村 隼, 岡村 有祐, 松本 賢亮 脳卒中 advpub (0), 2023

    ...<p>88歳女性.心不全・尿路感染症で入院し,末梢静脈カテーテルから抗菌薬を投与されていた.入院12日目に突然の意識障害・右片麻痺を呈した.頭部MRIで左前大脳動脈(ACA)・中大脳動脈(MCA)の境界域に拡散制限域があり,T2*強調画像(T2*WI)で同領域の皮質,脳溝に多発低信号を認めた.T2*WIの低信号にほぼ一致してCTで空気像があり,脳空気塞栓症と診断した.翌日,意識障害・片麻痺は改善し,...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 画像診断で術前診断した縦隔血管腫の1例

    大隅 祥暢, 濱崎 博一, 丸塚 孝 日本臨床外科学会雑誌 84 (1), 43-46, 2023

    ...<p>症例は73歳,女性.縦隔腫瘍の精査加療目的に当科へ紹介となった.造影CTにおいて前縦隔に長径2.5cmの病変を認め,病変は辺縁から緩徐に点状に造影されるperipheral puddles像を認めた.造影MRIにてT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号であり,dynamic studyにて経時的に造影される腫瘍であった.これらの画像所見より,縦隔血管腫の可能性が疑われた.病変は周囲への明らかな...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 肩甲下筋腱断裂に対する小胸筋移行術後のMRIの検討

    竹下 歩, 小西池 泰三 肩関節 47 (2), 336-338, 2023

    ...強調画像axial像で行った.全体では小胸筋生着率は88%であったが,Type 3では100%,type 4では60%であった.小胸筋が生着した15肩の筋の前後径は,術前は8.5 ± 1.7(SD)mm,術後3か月時では7.1 ± 2.3(SD)mm,最終調査時では6.1 ± 2.6(SD)mmと減少を認めた.小胸筋移行術の問題点として小胸筋の筋量が少ないことが挙げられ,小胸筋が特にtype 4における...

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  • 肘関節内に発生した結節性筋膜炎の1例

    栗山 幸治, 阿部 真悟 日本肘関節学会雑誌 30 (2), 405-407, 2023

    ...13歳男性の肘関節内に生じた結節性筋膜炎の1例を報告する.肘関節前方の圧痛と肘関節可動域制限を認めた.エコーで肘関節液貯留と肘関節内前内側に約3×3×0.8cm大の腫瘤を認め,MRIでも同様に肘関節前内側に内部はT1 強調画像で筋肉と等信号,T2 強調画像で高信号の境界明瞭,表面平滑な腫瘤を認めた.病理組織診断の結果,結節性筋膜炎と診断された.術後1年2か月の観察時,再発はなく,疼痛,肘関節可動域は...

    DOI 医中誌

  • S状結腸癌手術時の直腸傍リンパ節転移を契機に診断された前立腺癌の1例

    加藤 大貴, 北村 智恵子, 山田 純 日本臨床外科学会雑誌 84 (9), 1515-1519, 2023

    ...強調画像で低信号腫瘤を認めた.針生検でadenocarcinomaを認め,前立腺癌の診断となった.前立腺癌の直腸傍リンパ節転移の報告は稀であり,今回われわれは直腸傍リンパ節転移から前立腺癌の診断に至った大腸癌の症例を経験したため,若干の文献的考察を加えて報告する....

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • MRI にて大腿骨と腸骨に骨髄浮腫がみられた下肢の線状強皮症の 1 例

    佐藤 志帆, 梶田 藍, 山﨑 修, 中原 龍一, 森実 真 西日本皮膚科 84 (6), 521-525, 2022-12-01

    ...当院の MRI で左股関節周囲の筋肉と皮下の浮腫性変化,左腸骨の骨髄浮腫,脂肪抑制T2 強調画像で左大腿骨大転子部と近位骨幹端から骨幹にかけての高信号がみられたが,腫瘍性変化はなく経過観察となっていた。X + 1 年 1 月左下肢の皮膚変化を主訴に当科を紹介され受診した。初診時には左臀部から大腿にかけての皮膚硬化と,左大腿から下腿にブラシュコ線に沿った茶褐色斑がみられた。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 臨床的に Chronic Expanding Hematoma の所見を伴った Giant Vascular Eccrine Spiradenoma の 1 例

    髙木 萌, 大賀 保範, 佐藤 絵美, 山口 和記, 古賀 佳織, 青木 光希子, 今福 信一 西日本皮膚科 84 (6), 541-546, 2022-12-01

    ...右側胸部に約 20 cm の表面平滑で常色の軟らかい波動を触れる懸垂性の腫瘤が認められ,造影CT で同部位に血液成分を含む囊胞性領域があり,MRI T2 強調画像では高低信号域が不均一に混在していた。Chronic expanding hematoma(CEH)を疑い,全切除を行った。病理組織像では,腫瘤の大部分は線維性被膜内に血液成分,壊死組織を認め,CEH の所見であった。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • FDG-PETでSUV maxが高値を示した縦隔コレステリン肉芽腫の1手術例

    喜田 裕介, 林 一喜, 花岡 淳 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (6), 666-670, 2022-09-15

    ...強調画像で低信号となる腫瘤像構造を認めた.FDG-PETではSUV max 9.4の集積を認め,胸腺癌・悪性リンパ腫疑いとして診断と治療目的に手術の方針となった.胸腔鏡下縦隔腫瘍摘除術を施行した.一部左腕頭静脈に固着していたものの剥離することが可能で,腫瘍を胸腺と一塊として摘出した.境界明瞭な充実性の腫瘤で,割面は灰白色調であった.病理診断でコレステリン肉芽腫と診断した....

    DOI Web Site 参考文献8件

  • MRCPにおける膵管描出能と膵サーカディアンリズムの関連性

    蓮見 悠 医学検査 71 (2), 313-317, 2022-04-25

    ...MRCPの原理はT2強調画像により,T2値が長い水を対象として撮像を行うhydrographyを基本とした方法である。つまり,膵管や胆管が描出されるためにはT2値が長い物質が存在している必要があるため,日内変動による膵液量の多寡により膵管の描出度合いが異なることが考えられる。...

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  • 異所性成分を含む子宮平滑筋肉腫破裂の1例

    田中 美柚, 髙尾 由美, 鈴木 直宏, 天野 泰彰, 宇治田 麻里, 江本 郁子, 安彦 郁 日本婦人科腫瘍学会雑誌 40 (2), 55-61, 2022-04-25

    ...強調画像中等度信号,拡散低下を示し,出血を疑うT1強調画像高信号も認め,腫瘤の頭側で腫瘤および子宮の輪郭が途切れ,子宮悪性間葉系腫瘍の破裂を疑った.子宮全摘出術,両側付属器切除術,大網部分切除術を行った.術中,腫瘍の破裂,破裂部への回腸の癒着を認め,回腸部分切除術も行った.病理所見は核異型の目立つ紡錘形細胞の不規則束状増殖,12/10 HPFの核分裂像,凝固壊死,および多核巨細胞の浸潤を認め,骨肉腫...

    DOI Web Site 医中誌

  • 脳ドックで発見された脳表ヘモジデリン沈着症の 1例

    泉谷, 智彦, 佐原, 和真, 板東, 康司, 羽星, 辰哉, 松下, 展久, 鈴江, 淳彦 高知赤十字病院医学雑誌 25 (1), 49-54, 2022-04-15

    脳表ヘモジデリン沈着症(superficial siderosis:SS)は,鉄(ヘモジデリン)が脳表や脊髄表面, 脳実質に沈着し,神経障害を来す稀な神経変性疾患であり,小脳・脳幹などの後頭蓋窩や脊髄を中心 にびまん性・対称性に病変が生じる古典型 SS と限局性に病変が生じる限局型 SS の2種類がある.本 邦では SS の診断基準が作成され,SS が指定難病となったことで,SS …

    機関リポジトリ

  • 肝内側区域切除を行ったmulticystic biliary hamartomaの1例

    黒木 直美, 田中 智章, 菅瀬 隆信, 谷口 正次, 後藤 崇, 古賀 倫太郎, 木脇 拓道, 田中 弘之 日本臨床外科学会雑誌 83 (2), 395-401, 2022

    ...強調画像で高信号を呈した.CEA 1.4ng/ml,CA19-9 4.0U/mlと腫瘍マーカーは正常値であった.Intraductal papillary neoplasm of the bile ductの可能性を否定できず,手術適応と判断して肝内側区域切除を施行した.病理検査所見では,嚢胞壁は核異型のない単層円柱上皮で覆われていた.嚢胞の周囲には,胆管周囲付属腺や血管を含んだ線維性結合織がみられ...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 本態性振戦に対するMRガイド下集束超音波治療後早期の治療効果変動と6~12カ月後の治療効果

    北村 和士, 元家 亮太, 西田 南海子, 杉山 純平, 吉崎 航, 西 太郎, 大島 美希, 坂田 夕夏, 松浦 美咲, 佐竹 裕輝, 辻本 実奈美, 甲斐 太陽, 則政 里沙, 奥村 亮介, 高橋 牧郎, 戸田 弘紀 Japanese Journal of Neurosurgery 31 (10), 639-646, 2022

    ...視床腹側中間核MRgFUSを受けた本態性振戦患者23名のうち18名 (78%) はclinical rating scale for tremor (CRST) 改善率が50%を超えた. 50%以下の改善不良例は5名 (22%) でMR T2強調画像の凝固巣が有意に大きかった....

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 鼻翼部に発生したchronic expanding hematomaの1例

    冨岡 大寛, 山田 慎一 日本口腔診断学会雑誌 35 (3), 217-222, 2022

    ...CTにて被膜に覆われた囊胞様病変を認め,またMRIではT2強調画像で高信号と低信号の混在を認めた。全身麻酔下で腫瘤摘出を行った。病理組織学所見で線維性組織が主体であり,内部には微小血管の増生を伴った肉芽組織を認め,臨床所見および病理組織学的所見から慢性拡張性血腫と確定診断した。術後10年経過しているが,再発は認めない。...

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  • 急性感音難聴の診療において遭遇しうるMRI所見について

    川島 慶之 Otology Japan 32 (3), 275-282, 2022

    ...<p>多くの急性感音難聴において,その病態は不明あるいは不確定である.近年,主にMRIの画像診断技術の進歩により多くの急性感音難聴疾患において特徴的な画像所見が可視化されるようになったが,難聴の病態と画像所見の関連については未解明な点が多い.本稿では,最近当科で得られた興味深い急性感音難聴症例のMRI所見の中から,1)脳表ヘモジデリン沈着症で見られるT2*強調画像または脳槽撮影における脳表および内耳神経周囲...

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  • <i>FA2H</i>遺伝子の新規変異が原因であった遺伝性痙性対麻痺35型の1例

    石井 雅宏, 下野 昌幸, 柴原 淳平, 五十嵐 亮太, 福田 智文, 千手 絢子, 塩田 直樹, 楠原 浩一 脳と発達 54 (1), 46-50, 2022

    ...放射線科医と後方視的に検討したところ, 19歳時の頭部MRIでT2強調画像での両側淡蒼球の低信号を認めた. 遺伝性痙性麻痺においては特徴的症状の出現時期や頻度にばらつきがあるため, 特異的な徴候が出現していなくても示唆する症状が複数認められる場合は鑑別疾患の上位に挙げるべきである. その際には網羅的遺伝子解析を含めた確定診断を早めに考慮するべきと考えた.</p>...

    DOI 医中誌

  • 憩室内から発生したと思われるS状結腸癌の1例

    荒川 拓也, 三宅 秀夫, 永井 英雅, 吉岡 裕一郎, 柴田 耕治, 湯浅 典博, 藤野 雅彦 日本臨床外科学会雑誌 83 (1), 117-122, 2022

    ...<p>症例は64歳の男性で,健診の便潜血陽性を主訴に当院を受診した.下部消化管内視鏡検査でS状結腸に浮腫状の狭窄を認め,内腔に腫瘤性病変を認めなかった.CTではS状結腸に,内部に気泡を含む低吸収性腫瘤を認めた.この腫瘤はMRIではT1強調画像で筋肉と等信号,T2強調画像で筋肉よりやや高信号,拡散強調像では高信号を呈し,FDG-PETではFDGの高集積を認めた.以上から,S状結腸癌を疑いS状結腸切除,...

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  • 肝細胞癌との鑑別が困難であった肝孤立性壊死性結節の1例

    島内 貴弘, 青笹 季文, 秋元 寿文, 岩本 一亜, 小野 聡, 志田 晴彦 日本臨床外科学会雑誌 83 (1), 136-141, 2022

    ...<p>症例は77歳の男性.近医で肝エコー検査にて肝腫瘍病変を指摘され紹介受診.腹部超音波検査で肝S7に46×41mm大のモザイクパターンを有する腫瘍,造影CTでは動脈相では軽度の造影効果,門脈相および平衡相では境界明瞭な低吸収域を示す被膜形成のない充実性腫瘍を認め,MRIではT1強調画像で軽度高信号,T2強調画像で低信号の境界明瞭な腫瘍を認め,肝細胞癌を最も強く疑い,肝後区域切除を施行した.病理組織学的検査...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献22件

  • 腹腔鏡下直腸切除術を行った直腸びまん性海綿状血管腫の1例

    中村 健也, 宮川 雄輔, 北沢 将人, 得丸 重夫, 中村 聡, 副島 雄二 日本臨床外科学会雑誌 83 (4), 733-737, 2022

    ...<p>直腸びまん性海綿状血管腫は稀な疾患であり,外科的切除が治療の基本である.今回,われわれは血便による貧血を繰り返した直腸びまん性海綿状血管腫に対して腹腔鏡下括約筋間直腸切除術を施行し,良好な結果を得た.患者は48歳の男性,主訴は血便であった.CTで腸管壁の肥厚と周囲の小石灰化像,MRIで直腸壁肥厚部にT2強調画像で高信号の脈管構造を認め,直腸びまん性海綿状血管腫と診断した.出血による高度の貧血を...

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  • 後頭動脈—頭蓋外椎骨動脈吻合術を施行し周術期脳虚血を予防しえた1例

    濵田 万葉, 乾 敏彦, 長尾 紀昭, 松田 康, 富永 紳介 NEUROSURGICAL EMERGENCY 27 (2), 122-129, 2022

    ...angiography(MRA)にて椎骨脳底動脈の狭窄と,頭部MRI T2強調画像にて両側小脳半球,左橋,および左視床に陳旧性脳梗塞を認めた.頭頚部CT angiographyにて左椎骨動脈が起始部より次第に狭小化し,C2高位で閉塞を認めた.血管撮影にて左深頚動脈が代償性に発達し,C2高位で左椎骨動脈と吻合していることを認めた.これらの所見から,頭蓋頚椎移行部の形成異常により頚椎症性脊髄症と脳循環不全...

    DOI Web Site 医中誌

  • 肘関節に発生した樹枝状脂肪腫の1例

    廣川 達郎, 頭川 峰志, 長田 龍介 日本肘関節学会雑誌 29 (2), 274-277, 2022

    ...<BR>X線で腕橈・腕尺関節の骨びらんと関節裂隙の消失,CTでは滑車の広範な骨びらんと骨欠損を認めた.MRIでは腕橈・腕尺関節の前後方にT1・T2強調画像でlowとhighの混在する滑膜組織の増生を認めた.滑膜切除術及び人工骨充填を施行し,切除検体は病理組織学的に樹枝状脂肪腫と診断された....

    DOI 医中誌

  • B型慢性肝炎患者に合併した乏血性結節を画像フォローアップ中に9年目で多血化を呈した肝細胞癌の1例

    小坂 正成, 河岡 友和, 上平 祐輔, 白根 佑樹, 三浦 崚一, 村上 せらみ, 矢野 成樹, 網岡 慶, 鳴戸 謙輔, 安藤 雄和, 小坂 祐未, 児玉 健一郎, 内川 慎介, 藤野 初江, 大野 敦司, 中原 隆志, 村上 英介, 山内 理海, 今村 道雄, 黒田 慎太郎, 小林 剛, 大段 秀樹, 中村 優子, 粟井 和夫, 城戸 綾, 仙谷 和弘, 大上 直秀, 有廣 光司, 相方 浩 肝臓 63 (1), 24-34, 2022-01-01

    ...</p><p>20XX年に造影MRI検査にて肝S6に肝細胞造影相で低信号,T2強調画像,拡散強調画像で高信号を呈する約10 mmの結節を認めたが,動脈優位相で造影効果はみられなかった.早期肝細胞癌の可能性を念頭に経過観察を行っていたが,約9年の間,画像変化はなく,腫瘍マーカー上昇もみられなかった.20XX+9年,造影MRI検査の動脈優位相にて濃染が出現し,造影CT検査でも早期濃染を認めた.多血化した...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 両膝に半月板骨化症が生じた1例

    梅田 涼, 赤津 頼一, 中島 新, 園部 正人, 齋藤 淳哉, 乗本 将輝, 山田 学, 小山 慶太, 山本 景一郎, 山川 奈々子, 松下 容子, 中川 晃一 日本関節病学会誌 41 (2), 50-54, 2022

    ...単純X線画像では脛骨外側関節面の陥凹および外側関節裂隙に骨化陰影を認め,MRIでは顆間にT1強調画像で高信号,T2強調画像で骨髄と等信号の領域を認めた。診断として関節内遊離体が考えられ,関節鏡手術を施行した。しかし,関節内に遊離体が存在せず,LM後節には骨化組織を認めたため,半月板と一塊に切除した。切除した病理組織所見は半月板と連続する脂肪髄を伴った骨組織であり,LM骨化症と診断した。...

    DOI 医中誌

  • EUSが診断に有用であった多発膵solid-pseudopapillary neoplasmの1例

    羽根田 賢一, 鬼頭 佑輔, 鈴木 雄太, 奥村 徳夫, 梶川 真樹, 渡邊 和子, 奥村 文浩 膵臓 36 (6), 394-403, 2021-12-28

    ...<p>症例は74歳,男性.前医で実施した腹部超音波検査で胆嚢に隆起性病変を指摘され精査目的に当院紹介となった.精査にて胆嚢の隆起性病変は胆嚢腺筋症と診断したが,造影CTで偶発的に膵尾部に径20mmの辺縁石灰化を伴う造影効果の乏しい腫瘍を認めた.MRIでは病変はT1およびT2強調画像で高信号を呈していた.超音波内視鏡検査(EUS)では膵尾部に辺縁石灰化を伴う均一な低エコーの充実性腫瘍を認めた.また,膵体部...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献21件

  • カテコラミン産生を伴い術中に著明な血圧変動を認めた後腹膜巨大傍神経節腫の 1 切除例

    小野寺, 篤, 原, 健太朗, 玉川, 洋, 湯川, 寛夫, 益田, 宗孝, 利野, 靖, Onodera, Atsushi, Hara, Kentaro, Tamagawa, Hiroshi, Yukawa, Norio, Masuda, Munetaka, Rino, Yasushi 横浜医学 72 (4), 525-530, 2021-12-03

    ...今回われわれは,カテコラミン産生を伴い術中に著明な血圧変動を認めた後腹膜巨大傍神経節腫の 1 切除例を経験したので報告する.症例は76歳男性.咳嗽精査目的のCT検査で10×10×9cm大の後腹膜腫瘍を指摘され当院を紹介受診した.MRI検査で腫瘍はT 1 強調画像で低信号,T2強調画像で高信号を呈し,PET-CT検査では腫瘍に一致してSUVmax5.5の不均一なFDG集積を認めた.超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 市販医薬品の薬効成分を磁性化する画期的技術の開発

    梅村, 将就, 中鍛治, 里奈, 永迫, 茜, Islam, Rafikul, 大竹, 誠, 長尾, 景充, 根本, 寛子, 水野, 雄斗, 石川, 聡一郎, 鈴木, 文菜, 石川, 義弘, Umemura, Masanari, Nakakaji, Rina, Nagasako, Akane, Ohtake, Makoto, Nagao, Kagemichi, Nemoto, Hiroko, Mizuno, Yuto, Ishikawa, Soichiro, Suzuki, Fumina, Ishikawa, Yoshihiro 横浜医学 72 (4), 537-544, 2021-12-03

    ...強調画像で低信号を示し,局在や濃度の推定が期待できる. 3 )磁性体は交流磁場で発熱するという特徴(IHクッキングヒーターと同じ原理)も持つため,温熱療法への応用が期待できる.  ...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 妻の看取り直後に発症した高血圧性脳症による PRES 例

    田中 利昌, 吉田 絵理子, 安藤 慎之介, 関川 泰隆, 長谷川 修 日本病院総合診療医学会雑誌 17 (5), 551-555, 2021-09-30

    ...本例では,妻の看取りという急性の精神的ストレスをきっかけに急激な血圧上昇をきたしたと考えられ,頭部MRIのT2強調画像および FLAIR法で PRES に典型的な画像所見を呈した。PRES は予後良好な病態と考えられているが,診断や治療が遅れると後遺症を残す可能性があるため,早期の段階から PRES を想起し画像検査を積極的に行い,治療を開始することが重要であると考えられた。...

    DOI 医中誌

  • 高性能3テスラMRIの最新技術と臨床応用

    福島 啓太, 町田 治彦, 苅安 俊哉, 渡邉 正中, 五明 美穂, 高橋 沙奈江, 齋藤 駿, 吉岡 達也, 中西 章仁, 横山 健一 杏林医学会雑誌 52 (3), 133-140, 2021-09-29

    ...我々はこのAiCEを併用した高分解能T2強調画像を膀胱癌症例に応用し,正確な病期診断に貢献している。「細かくきれいに」といった従来の二律背反を破る,MRIにとってブレイクスルーとなるような技術が臨床応用可能な本装置は画像診断を新たなステージへと導く。</p>...

    DOI 医中誌

  • 上下肢3か所に多発した腱鞘巨細胞腫の治療経験

    當瀬 雅大, 大田 智美, 坂本 武郎, 田島 卓也, 山口 奈美, 長澤 誠, 森田 雄大, 横江 琢示, 川越 秀一, 帖佐 悦男, 川野 啓介 整形外科と災害外科 70 (4), 749-753, 2021-09-25

    ...〔症例〕45歳男性で,約4年前に左示指に釣り針が刺さった同時期より左示指,左肘,左膝の腫瘤を自覚した.MRIで3か所とも関節外にT1強調画像で等から軽度高信号,T2強調画像で低信号,造影で不均一に造影される境界明瞭な腫瘤を認めた.左膝腫瘤の切除生検を施行した結果,腱鞘巨細胞腫の診断に至った.生検と画像所見より,多発腱鞘巨細胞腫と判断し,3か所同時に腫瘍摘出術を施行し,最終診断もすべて腱鞘巨細胞腫であった...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 若年者に発生した巨大胸腺脂肪腫の1例

    荒木 健太郎, 伊藤 祥隆, 都島 由紀雄 日本呼吸器外科学会雑誌 35 (6), 749-753, 2021-09-15

    ...<p>症例は19歳男性.呼吸困難を主訴に前医を受診し,その際に施行された胸部CTで縦隔に腫瘤性病変を認めたため,精査加療目的に当院へ紹介となった.胸部CT検査で前縦隔から右側にかけて右房を圧排する大きさ97×42 mmで脂肪濃度の腫瘤性病変を認めた.胸部MRI検査でT1強調画像,T2強調画像でともに高信号を示し,脂肪抑制画像で低信号を示した.以上より,脂肪腫もしくは脂肪肉腫の術前画像診断で手術の方針...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 多彩な画像所見を呈した肝原発神経内分泌腫瘍の2例

    天沼 誠, 永井 英成, 吉峰 尚幸, 小林 康次郎, 荻野 悠, 向津 隆規, 松井 哲平, 大道 泰子, 和久井 紀貴, 篠原 美絵, 籾山 浩一, 工藤 岳秀, 丸山 憲一, 澁谷 和俊, 五十嵐 良典 肝臓 62 (8), 501-511, 2021-08-01

    ...<p>肝原発神経内分泌腫瘍は画像診断に苦慮することが多く,肝腫瘍生検を行うことで診断されることが多い.同腫瘍の画像所見において,腹部超音波検査では不均一な高エコー腫瘤,そして腹部CT検査では単純CTで低吸収,造影CTで腫瘍辺縁部のみの濃染像として描出され,MRIではT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号を示すのが特徴であると言われている<sup>1)</sup>....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 帝王切開手術瘢痕に生じた腹壁子宮内膜症の1例

    中村 英玄, 牧口 貴哉, 小林 未央, 青木 大地, 平井 優樹, 山津 幸恵, 正田 晃基, 森 有実, 調 憲, 岩瀬 明, 横尾 聡 北関東医学 71 (3), 207-210, 2021-08-01

    ...<p> 帝王切開手術瘢痕に生じた腹壁子宮内膜症の1例を経験した.患者は40代女性,半年前より月経時の周期的な痛みを伴う腹壁腫瘤を自覚し当院を受診した.2年前に帝王切開の既往があり,同手術瘢痕頭側に長径2 cmの皮下腫瘍を触知した.エコーでは腹直筋上に内部やや不均一な低エコー腫瘤を認め,MRIではT1強調画像で低信号,T2強調画像でやや高信号の結節を認めた.帝王切開手術瘢痕に生じた腹壁子宮内膜症を疑い...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか3件 参考文献11件

  • 単房性嚢胞を呈した膵神経内分泌腫瘍の1例

    北見 智恵, 河内 保之, 五十嵐 俊彦, 牧野 成人, 西村 淳, 川原 聖佳子, 新国 恵也 膵臓 36 (2), 195-201, 2021-04-30

    ...<p>嚢胞変性を伴う膵神経内分泌腫瘍(PNET)は比較的まれである.今回われわれは単純性嚢胞を呈したPNETの1例を報告する.症例は61歳女性で,下腹部痛を主訴に受診した.CTで膵頭部に30mm大の単房性嚢胞腫瘤を認め,内部に結節は認めず,壁が尾側で造影された.嚢胞内部が単純CTで軽度高濃度,MRI T2強調画像で高信号,背側に液面形成あり,出血性変化が疑われた.EUSで嚢胞壁が2mmと軽度肥厚あり...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 肋骨原発軟骨肉腫の一切除例

    大越 祐介, 坂田 龍平, 竹尾 正彦, 勝山 栄治 日本呼吸器外科学会雑誌 35 (1), 93-98, 2021-01-15

    ...<p>症例は70歳,女性.左肋弓部の圧痛を伴う手拳大の腫脹に気づき当院内科を受診.CT検査では左第6肋骨周囲に12 cmの肋骨破壊と内部の石灰化を伴う腫瘤を認め,腹膜を越えて肝臓,胃への浸潤が疑われた.またMRI検査にて腫瘤はT2強調画像で内部不均一な高信号を呈していたが,腫瘤と胃,肝臓の間にスペースを認め,腹腔内臓器への浸潤は否定的であった.軟骨肉腫等の胸壁腫瘍が疑われ,加療目的に当科へ紹介.左胸壁広範切除...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 典型的な経過・画像を示したVigabatrin-associated brain abnormalities on magnetic resonance imagingの二例

    安藤 沙耶, 日野田 卓也, 藤本 順平, 山田 浩史, 有薗 茂樹, 菅 剛, 金尾 昌太郎, 石藏 礼一, 小林 由典, 鶴田 悟 日本小児放射線学会雑誌 37 (1), 106-112, 2021

    ...</p><p>症例1は6か月女児.点頭てんかんに対しビガバトリンとACTH療法の併用にて治療中,フォローの頭部MRIにて両側歯状核,中脳被蓋,淡蒼球,中脳黒質にT2強調画像・拡散強調画像で高信号を認めた.</p><p>症例2は6か月女児.結節性硬化症に伴う点頭てんかんの発症予防目的にビガバトリンを使用中,フォローの頭部MRIにて脳幹背側の中脳四丘体・前交連に拡散強調画像で高信号を認めた....

    DOI 医中誌

  • Limited dorsal myeloschisisの病態と外科治療

    森岡 隆人, 村上 信哉, 迎 伸孝, 下川 能史, 黒木 愛, 金田 章子, 庄野 禎久, 鈴木 諭, 溝口 昌弘 Japanese Journal of Neurosurgery 30 (6), 424-431, 2021

    ...皮膚病変から脊髄背側に連続するstalkを, 3D-heavily T2強調画像を中心としたMRIで診断する. 治療は早期の係留解除が勧められるが, このstalk内に先天性皮膚洞が10~20%に合併し, これを硬膜内に残存させると将来dermoidが発生することが知られている....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献32件

  • 腹腔鏡下に切除した腹腔内chronic expanding hematomaの1例

    大村 悠介, 廣 純一郎, 北嶋 貴仁, 井出 正造, 大井 正貴, 問山 裕二 日本臨床外科学会雑誌 82 (1), 206-211, 2021

    ...<p>症例は49歳の男性.下腹部痛を主訴に受診.手術や外傷の既往は認めなかった.腹部CTにて腹腔内に10cm大の辺縁平滑な嚢胞性病変を認め,骨盤MRIではT2強調画像にて辺縁低信号,内部高信号を示す多房性病変を認め,chronic expanding hematoma (以下CEH)と診断した.臨床症状を伴うため手術適応と判断し,腹腔鏡下に摘出術を施行した.病理組織学的検査では新旧混在した血腫を認め...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 小児水頭症画像フォローにおける無鎮静高速MRI

    君和田 友美, 北見 昌広, 林 俊哲, 島貫 義久, 白根 礼造, 冨永 悌二 Japanese Journal of Neurosurgery 30 (9), 675-679, 2021

    ...当科では小児水頭症術後の画像評価として無鎮静での高速T2強調画像 (HASTE : Half fourier Acquision Single shot Turbo spin Echo) による評価を開始した. 水頭症の画像評価は, 主として脳室の大きさを評価することを主眼としているため, 評価に十分耐えられる画像を取得できた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • カーニー複合患者に発症した先端巨大症の1例

    榊原 陽太郎, 中村 歩希, 小野寺 英孝, 川口 公悠樹, 相田 芳夫 Japanese Journal of Neurosurgery 30 (10), 741-747, 2021

    ...MRIのT2強調画像では高信号域の微小な腫瘤が下垂体内部にみられた. 経蝶形骨洞手術により, 灰白色の腫瘤を摘出した. 病理学的には腫瘍細胞はGH陽性で<i>PRKAR1A</i>遺伝子の消失を認めた. 術後の負荷試験ではGH値は抑制され, 経過観察中である. カーニー複合は一般の脳神経外科医にはなじみが少ないと思われ, 本例を提示して本疾患の基本的事項を報告する.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献23件

  • 乳癌術後全身検索における非造影拡散強調画像併用全身核磁気共鳴画像に関する検討

    長内 孝之, 上平 大輔, 村形 綾乃, 谷田部 悠介, 田波 秀朗 日本外科系連合学会誌 46 (1), 22-27, 2021

    ...強調画像を4横断像にて頭頂部から骨盤部まで30sliceで4区域撮像した.さらにfast spin echo T1強調画像の矢状断による全脊髄scanを29sliceで2区域の範囲を撮像した.60例のうちDWIBSにて3例に集積性を認め,うち2例をDWIBS検査陽性と診断した.骨シンチにて1例(1.6%)に集積性を認め骨転移(転移箇所2か所以内のOligometastasis)と診断した.他臓器への...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 直腸間膜内に認めた副精嚢の1例

    榎本 義久, 薮野 太一, 高橋 正純, 望月 康久, 小野 響子, 林 宏行 日本臨床外科学会雑誌 82 (10), 1884-1890, 2021

    ...<p>症例は69歳の男性.CTで直腸間膜内に,12mm大の境界明瞭で造影効果を伴う結節性病変を認めた.MRIではT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号,拡散強調画像で高信号を呈し,PET-CTではSUV-max 2.2の軽度集積を認めた.EUS-FNAを施行した結果,核腫大,クロマチン増量した異型細胞が散在しており,癌が疑われる組織像であった.免疫組織染色では,CK7(+),CK20(-),CD20...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • MRI 乳がん検診における診断補助 AI の可能性

    平原 大助, 高原 太郎 日本乳癌検診学会誌 30 (2), 153-157, 2021

    ...深層学習モデル Xception を用い,脂肪抑制 T2強調画像と拡散強調画像の診断補助モデルの開発を行った。両モデルとも AUC が0.87を超えるモデルができた。MRI 画像のもつ特性を生かした診断を補助する AI の組み合わせ診断が実現することで,乳がん検診の死亡率低下という目的にさらに貢献できる可能性がある。...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 小児髄芽腫術後に小脳性無言症を呈した3例から要因の検討

    岡 千紘, 末永 潤, 三宅 勇平, 広川 大輔, 本間 博邦, 山本 哲哉 小児の脳神経 46 (4), 290-296, 2021

    ...<p>小児髄芽腫11例で小脳性無言症(CMS)発症要因を検討した.CMS発症の3例全例で,術後T2強調画像で片側上小脳脚に新規の高信号変化を認めたが数か月以内には消失.CMSを呈さなかった8例中7例には術後同変化はみられず,小脳脚に同変化を認めた1例は構音障害,失調を認めたが無言症は呈さなかった.最大腫瘍径,摘出度にCMS発症との関連はなかった....

    DOI 医中誌

  • 低磁場MRI装置による化粧品の磁化率アーチファクトについての基礎的検討

    佐々木 雅史, 宇田川 実央, 木寺 敏仁, 林 茉莉香, 山口 瑞木 大阪物療大学紀要 9 (0), 23-27, 2021

    ...また、学生ボランティアによる画像をGRE法のT2*強調画像で撮像した。その結果、ファントム画像において、ブラックとブラウンのアイシャドウで磁化率アーチファクトが顕著に現れ、学生ボランティアの画像においても、眼窩部に著明な磁化率アーチファクトを認めた。シーケンス別のファントム撮像では、T2*強調画像、T1強調画像、STIR、T2強調画像の順で磁化率アーチファクトの出現の程度が異なった。...

    DOI

  • 手指末節骨に生じた骨内表皮嚢腫の1例

    岡部 陽菜子, 前田 和洋, 湯川 充人, 永峯 佑二, 斎藤 充 東日本整形災害外科学会雑誌 33 (1), 88-92, 2021

    ...<p>症例は46歳男性,左環指末節骨の骨折で当科を受診した.MRI T2強調画像は骨内に低信号が混在する高信号領域を認めた.内軟骨腫,骨内ガングリオン,および骨内表皮嚢腫などに伴う病的骨折と診断し,切除術を施行した.嚢胞性病変を掻爬し,人工骨を充填した.病理診断は表皮嚢腫であった.骨内表皮嚢腫は,MRIで特徴的な所見もあり,指節骨に発生する嚢胞性疾患として念頭におく必要がある.</p>...

    DOI 医中誌

  • 上唇に生じた明細胞癌NOSの1例

    尾原 清司, 片山 暁恵, 大沼 秀行, 榎本 庸佑 島根県立中央病院医学雑誌 45 (0), 61-67, 2021

    ...MRIでは境界明瞭な楕円形の内部が多房性の腫瘤を認め,T1強調画像で低信号,T2強調画像では 高信号を呈していた.【処置および経過】上唇唾液腺腫瘍の診断のもと,全身麻酔下に腫瘍摘出術を 施行した.摘出標本は淡明な胞体を持つ腫瘍細胞の充実性増殖を認め,明細胞癌NOSと診断された. 術後3年2か月を経過し,再発はない.【結語】今回われわれは,上唇に生じた明細胞癌NOSの1 例を経験したので報告した....

    DOI 医中誌

  • 鼻内視鏡手術を行った髄膜瘤に伴う髄液鼻漏例

    北田 有史, 菊地 正弘, 大森 孝一 日本鼻科学会会誌 60 (2), 175-181, 2021

    ...対応するMRI像は,T2強調画像で髄液と同等の信号を示した。腫瘍性病変の併発や頭部外傷の既往はなく,髄膜瘤に伴い髄腋鼻漏を生じたと考えられた。安静などの保存的治療を行っても髄液鼻漏は改善せず,内視鏡下に髄膜瘤切除術を施行した。左上鼻甲介内側の嗅裂天蓋部に,約5 mmの髄膜瘤を認めた。上鼻甲介を切除,後部篩骨蜂巣を開放後に髄膜瘤を切除し,硬膜欠損部を同定した。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献27件

  • 内視鏡的粘膜下層剝離術にて切除した右梨状陥凹に発生した脂肪腫の1例

    赤石 千香, 佐野 俊和, 阿部 寛子, 菅井 有 日本消化器内視鏡学会雑誌 63 (12), 2453-2459, 2021

    ...<p>症例は83歳,男性.嚥下時違和感を主訴に受診した.内視鏡検査にて下咽頭右梨状陥凹に表面平滑で黄色調の粘膜下腫瘍を認めた.CT検査では右梨状窩付近に境界明瞭な低吸収腫瘤を認め,MRI検査ではT1及びT2強調画像で高信号,脂肪抑制T1強調画像で低信号を呈し,著明な拡散異常や内部造影効果は認めなかった.以上の検査結果より脂肪腫の診断で,耳鼻咽喉科の協力の下,彎曲型喉頭鏡にて喉頭展開を行い,内視鏡的粘膜下層剝離術...

    DOI 医中誌

  • SCNとIPMNが隣接併存した嚢胞性膵腫瘍の一切除例

    中村 直人, 甲津 卓実, 松林 潤, 中山 雄介, 北口 和彦, 浦 克明, 豊田 英治, 大江 秀明, 廣瀬 哲朗, 白瀬 智之, 土井 隆一郎 膵臓 35 (6), 575-582, 2020-12-28

    ...<p>症例は59歳女性.人間ドックで嚢胞性膵病変を指摘され当院へ紹介された.腹部造影CTで膵尾部に50×30mmの多房性嚢胞性病変を認めた.中心部の嚢胞には早期相で濃染する充実成分を認め,周囲をより大きな嚢胞が取り囲む分葉状形態をとっていた.MRIではT2強調画像で高信号を呈する多嚢胞性病変として描出された.EUSでは嚢胞内結節,蜂巣状構造を認め,ERPにより主膵管と交通する嚢胞を認めた.膵液細胞診...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 眼球運動障害を伴った視力回復不良の抗MOG抗体陽性視神経炎の1例

    石川 大起, 石川 均, 龍井 苑子, 後関 利明, 金山 俊介, 飯田 嘉彦, 庄司 信行 神経眼科 37 (4), 413-417, 2020-12-25

    ...<p> 症例は74歳,女性.右眼の視野狭窄,眼痛,急激な視力低下を主訴に当科受診.初診時,視力は右眼手動弁,左眼(1.2).右)相対的瞳孔求心路障害(RAPD)陽性.全方位で右眼の眼球運動障害を認めた.両眼とも軽度白内障を認める他は,黄斑部,視神経,含め特記すべき事項はなかった.頭部MRI Gd脂肪抑制T1強調画像並びに脂肪抑制T2 強調画像にて右球後視神経から視交叉及び視索までの高信号域を認めた....

    DOI 医中誌

  • 右胸壁巨大神経鞘腫切除後に乳糜胸を来した1例

    塚本 遥, 尾高 真, 仲田 健男, 矢部 三男, 秋葉 直志, 大塚 崇 日本呼吸器外科学会雑誌 34 (7), 711-716, 2020-11-15

    ...<p>症例は66歳,女性.胸部レントゲン異常陰影を指摘され当院を紹介受診した.胸部CT検査で右胸腔尾側に長径12 cmの腫瘍を認めた.胸部MRI検査にてT1強調画像で高信号,T2強調画像で低信号を示し囊胞性腫瘍を疑う所見であった.腫瘍摘出術を施行し神経鞘腫と診断した.術翌日より約1,000 ml/dayの乳糜排液を認め乳糜胸と診断した.絶食・高カロリー輸液を行ったが改善を認めないため,術後7日目に胸腔鏡手術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 左肝動脈神経叢から発生した神経鞘腫の1例

    有竹 典, 髙木 健司, 長野 菜月, 小林 龍太朗, 前田 孝, 河合 清貴, 川井 覚, 神谷 里明 日本消化器外科学会雑誌 53 (11), 862-870, 2020-11-01

    ...<p>症例は47歳の女性で,健診の腹部超音波検査にて肝尾状葉腹側に境界明瞭内部均一な長径43 mmの低エコー腫瘤を指摘され,精査目的に当院を受診した.腹部造影CTでは造影効果に乏しく,造影MRIではT1強調画像にて低信号,T2強調画像にて高信号であった.周囲への圧排や浸潤は認めなかった.神経鞘腫と診断し,半年ごとの画像検査によるフォローとした.初診時より2年半後までに腫瘍は経時的に増大し(56×35...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 高周波ラジオ波メスが有用であった脂肪芽腫の1例

    矢田部 玲子, 五嶋 翼, 吉田 真理子, 中原 さおり Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 56 (6), 961-965, 2020-10-20

    ...<p>症例は5歳女児.3歳時に右胸鎖関節部の腫瘤に気付き,徐々に増大してきたため5歳時に当院を受診した.右胸鎖関節部から鎖骨上に約3 cm大の軟らかい腫瘤を触知した.エコーで腫瘤は被膜を有する境界明瞭な充実性であり皮下の脂肪腫を疑ったが,深部が境界不明瞭であったためMRIを施行した.MRIでは,腫瘤はT1強調画像,T2強調画像で高信号,脂肪抑制造影T1強調画像で低信号を示し,右胸鎖関節付近の皮下から...

    DOI Web Site 医中誌

  • 血清コレステロール値が正常を示した腱黄色腫の1例

    蛯子 隼, 金城 政樹, 村上 弘, 赤嶺 良幸, 當銘 保則 整形外科と災害外科 69 (4), 884-887, 2020-09-25

    ...強調画像で低信号,被膜のみ造影効果を示す腫瘍を認めた.切開生検で腱黄色腫と診断した後に高トリグリセライド血症に対し,脂質代謝コントロールを行い右手関節部の腫瘤を可及的に切除した.術後5か月で関節可動域・握力に術前と大きな変化はなく,書字・パソコン操作時の支障は消失した....

    DOI Web Site 医中誌

  • 交通外傷による非骨傷性頸髄硬膜外血腫の一例

    上山 晋也, 中尾 彰太, 吉元 孝一, 泉野 浩生, 文野 裕美, 日下部 賢治, 安達 晋吾, 松岡 哲也 日本外傷学会雑誌 34 (3), 65-69, 2020-07-20

    ...第2病日に腕神経叢損傷を疑い頸部MRIを撮像すると, 第3頸椎から第6頸椎にわたる脊髄の右背側に, T2強調画像でモザイク状の血腫を認めた. 症状・画像所見から頸髄硬膜外血腫と診断した. 麻痺は経時的に改善傾向を示しており, 保存的加療の方針とした. 第7病日に撮像した頸部MRIでは血腫は退縮していた. 麻痺も改善し, 第9病日に退院となった....

    DOI 医中誌

  • インフルエンザウィルス感染症により横紋筋融解症と急性腎障害をきたした1例

    石淵 絹人, 金子 真以, 丹羽 弘喜, 深澤 洋敬, 古谷 隆一 日本急性血液浄化学会雑誌 11 (1), 64-67, 2020-06-01

    ...MRI検査では体幹や大腿筋に脂肪抑制T2強調画像で高信号域が認められ,筋力低下部位と合致していたため横紋筋融解症による体動困難であったと考えられた。その後乏尿となり,第4病日にはCr値6.8mg/dLまで上昇したため血液透析を開始した。第25病日頃から尿量は増加傾向となり,体動困難は徐々に軽快した。第32病日に血液透析から離脱し,その後も腎機能障害は改善し第50病日に退院となった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 開口障害で発症した蝶形骨洞炎の小児例

    池川, 環, 矢内, 貴憲, 小林, 慈典, 鏑木, 陽一 横浜医学 71 (2), 63-67, 2020-04-30

    ...蝶形骨洞炎は,全副鼻腔炎の約3%であり₁),頻度の少ない疾患である.今回,開口障害を 契機に蝶形骨洞炎と診断した一例を経験した.11歳男児,発熱と開口障害で来院し,白血球数 6600/ μL,CRP 3.71 mg/dLと炎症反応を認めた.造影CTで蝶形骨洞炎を認めたが,開口障害の原因は特定できなかった.頭部MRIの脂肪抑制T2強調画像で右内側・外側翼突筋に高信号を認めたことから, 右蝶形骨洞炎と右内側...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 鏡視下腱板縫合術術後に感染を起こした一例

    赤塚 孝太, 本多 弘一, 中村 秀裕, 後藤 昌史, 大川 孝浩, 志波 直人 整形外科と災害外科 69 (1), 105-107, 2020-03-25

    ...強調画像で高信号領域を上腕骨頭に広範に認めた.血液検査でCRPは0.34,好酸球比率は51%と高値であった.アンカーによるアレルギー反応を疑い,鏡視下デブリードマンを施行,細菌培養にてグラム陽性嫌気性球菌(Peptostreptococcus asaccharolyticus)が検出された.6週間の抗菌薬投与で炎症反応は正常化した.本症例では感染症状が軽微であったが,このようなケースも常に念頭に置いて...

    DOI Web Site 医中誌

  • 後頚部に発生した骨外性粘液型軟骨肉腫の1例

    中島 帆奈美, 松田 光太郎, 平岡 弘二, 濱田 哲矢, 中田 路子, 大島 孝一, 山田 裕一, 小田 義直, 志波 直人 整形外科と災害外科 69 (1), 26-29, 2020-03-25

    ...<p>骨外性粘液型軟骨肉腫(Extraskeletal myxoid chondrosarcoma; EMC)は稀な疾患である.今回,後頚部に発生したEMCの1例を経験したので報告する.症例は64歳,女性.後頚部の4×3cmの腫瘤を主訴に当科を受診.発赤,局所熱感,疼痛は認めなかった.腫瘍はMRI T1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号を示し,ガドリニウムにて造影された.切開生検を行い神経内分泌癌...

    DOI Web Site 医中誌

  • 手指末節骨内に発生した類表皮嚢腫の1例

    井上 隆広, 井上 三四郎, 松延 知哉, 岩崎 元気, 菊池 直士, 阿久根 広宣, 丸塚 浩助 整形外科と災害外科 69 (1), 154-156, 2020-03-25

    ...【症例】41歳男性.12歳時に左示指を受傷し,縫合処置を受けた既往がある.1.5年前に近医で偶然示指末節骨透亮像を指摘された.半年前より特に誘因なく左示指疼痛が出現し,骨透亮像の増大を指摘され当科紹介となった.MRI検査で骨透亮部はT1強調画像で低信号,T2強調画像で高度の高信号を示し,造影効果は認めなかった.初診より1.5ヶ月後,腫瘍掻爬及び人工骨移植を行った.培養陰性で,病理学的に類表皮嚢腫と診断...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • リンパ性間質を伴う小結節性胸腺腫の2手術例

    喜田 裕介, 徳永 義昌, 岡本 卓 日本呼吸器外科学会雑誌 34 (2), 166-170, 2020-03-15

    ...<p>【症例1】59歳男性.CT検診で前縦隔腫瘤を指摘された.CTで不均一に濃染される15 mm大の軟部濃度結節を認めた.MRIでT1強調・T2強調画像とも低信号を呈する陰影を認め,高濃度のタンパク質を含む囊胞もしくは胸腺腫疑いとして胸腔鏡下縦隔腫瘍摘出術を施行し,リンパ性間質を伴う小結節性胸腺腫(MNT)と診断した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 膵尾部粘液性嚢胞腫瘍との鑑別が困難であった脾類表皮嚢胞の1例

    中山 雄介, 豊田 英治, 松林 潤, 池野 嘉信, 北口 和彦, 伊藤 達雄, 大江 秀明, 奥野 知子, 廣瀬 哲朗, 土井 隆一郎 膵臓 35 (1), 91-96, 2020-02-28

    ...<p>症例は47歳,女性.健診の腹部超音波検査で,膵尾部に嚢胞性病変を指摘され,当院へ紹介された.腹部造影CT検査では,膵尾部端に,内部隔壁を伴う最大径46mmのcyst in cyst様構造を呈する多房性嚢胞を認めた.MRI検査では,嚢胞内容液がT2強調画像でまだらに高信号を呈していた.EUS検査では,嚢胞内部にechogenicな構造物を認め,同部位は小嚢胞の集簇像を呈していた.以上より,膵粘液性嚢胞腫瘍...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 術前診断に難渋した小児大網内副脾捻転の1例

    山岡 敏, 上原 秀一郎, 石塚 悦昭, 星 玲奈, 後藤 俊平, 吉澤 信輔, 川島 弘之, 金田 英秀, 大橋 研介, 越永 従道 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 56 (1), 100-104, 2020-02-20

    ...<p>副脾の発生頻度は剖検例の10~30%とされ,ほとんどは無症状で経過する.今回,腹腔内腫瘤の診断で開腹手術を施行し,術中に副脾捻転と診断した1例を経験した.症例は7歳,男児.左上腹部痛を主訴に前医を受診し,左上腹部腫瘤にて当科へ紹介となった.超音波検査では血流の乏しい充実性腫瘤を認め,造影CT検査では径6 cmで腫瘤内部は造影効果に乏しく,MRI検査ではT1強調画像で低信号,T2強調画像で等信号...

    DOI Web Site 医中誌

  • 投球前後における肘尺側側副靱帯のMRI画像の変化

    川鍋 慧人, 古島 弘三, 宇良田 大悟, 貝沼 雄太, 安田 武蔵, 船越 忠直, 草野 寛, 高橋 啓, 堀内 行雄, 伊藤 惠康 日本肘関節学会雑誌 27 (2), 293-297, 2020

    ...強調画像,プロトン密度強調画像のそれぞれ冠状断・水平断とした.被験者1では投球前後を比較して輝度変化は認められなかった.被験者2,3は投球前と比較し前腕回内屈筋群に輝度変化が認められ,被験者3ではUCL実質内にも輝度変化が認められた.投球数の増加,連投は投球障害のリスクを高めることが示唆された....

    DOI

  • 縦隔血管腫の一例

    馬場 夏未, 斉藤 彰俊, 小山 敏雄, 後藤 太一郎 山梨肺癌研究会会誌 33 19-23, 2020

    ...MRIでは、T2強調画像で全体に高信号を呈し、内部にsignal voidが認められた。また、3D MR digital subtraction angiography(MRDSA)を施行したところ、下行大動脈とほぼ同様の血行動態を呈しており、病変部は多血性腫瘍であると考えられた。ただしFDG-PET/CT検査では、病変部はSUVmax2.0であり、これは縦隔の生理的集積と同程度であった。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件

  • 〈一般演題抄録〉Malignant transformation が疑われたPigmented hepatocellular adenoma の1 例

    ⼭⽥ 貴⼤, 豊⽊ 嘉 ⼀, 市澤 愛郁, ⽊村 俊郎, 神 寛之, 中井 款, ⻘⽊ 計績, 川嶋 啓明, 遠藤 正章, 楠美 智⼰ 弘前医学 70 (2-4), 180-180, 2020

    ...腹部MRI では, T1 強調画像で⾼信号, T2 強調画像で低信号, 造影ダイナミックでは, 病変が早期から均⼀に濃染され後期相まで持続. <br>  以上の結果から局性結節性過形成や肝細胞腺腫などの良性腫瘍が考えられたが, 悪性の可能性を否定できず, 同年 11 ⽉に腹腔鏡下肝外側区域切除術を施⾏. <br>  切除標本は 22×23mm の充実性で⿊⾊境界明瞭な腫瘍....

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • MRI検査で診断したposterior reversible encephalopathy syndrome(PRES)妊産婦8例の検討

    西端 修平, 吉田 彩, 副島 周子, 安原 由貴, 神谷 亮雄, 黒田 優美, 通 あゆみ, 岡田 英孝 産婦人科の進歩 72 (3), 237-242, 2020

    ...<p>可逆性後頭葉白質脳症 posterior reversible encephalopathy syndrome(PRES)は,一過性の脳浮腫に伴う症候群であり,迅速な治療介入により神経学的後遺症を残さず可逆性で予後良好とされている.一方で,脳出血のリスク,神経学的後遺症や死亡の報告もある.今回,MRI検査のT2強調画像およびFLAIRで高信号,DWIで同部位に信号変化を伴わないものを後方視的に...

    DOI Web Site 医中誌

  • <i>SUCLA2</i>関連ミトコンドリアDNA枯渇症候群の1例

    野崎 章仁, 森 未央子, 熊田 知浩, 橋口 昭大, 髙嶋 博, 村山 圭, 藤井 達哉 脳と発達 52 (5), 318-322, 2020

    ...臨床所見は精神運動発達遅滞, 低緊張, 感音性難聴, 摂食困難, 成長障害, 筋萎縮, 外眼筋麻痺, 眼瞼下垂, 胃食道逆流, 反復嘔吐, 矢状縫合早期癒合, 軸索型末梢神経障害, 拘束性呼吸障害, 脊柱後側彎症を認めた. 8か月での血液・髄液検査で乳酸高値を認め, 頭部MRIで大脳萎縮を認めた. 2歳時の頭部MRI (T2強調画像) で両側基底核に高信号を認めた....

    DOI 被引用文献1件

  • 篩骨洞の若年性砂粒腫様骨形成線維腫例

    森下 裕之, 小林 正佳, 竹内 万彦 日本鼻科学会会誌 59 (1), 6-12, 2020

    ...また,MRIのT2強調画像で腫瘤内部に多房性嚢胞変化を認めた。術前の生検で悪性所見を認めず,内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術を施行した。術中の迅速病理検査にてJPOFが疑われたため,頭蓋底,眼窩内側壁は温存して分割切除した。術後の最終病理組織診断もJPOFであった。現在術後3年経過したが症状は消失し,頭蓋底および眼窩内側壁に腫瘍の残存を認めるが,再増生はしていない。...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 舌縁に発生した神経鞘腫の1例

    葭葉 清香, 守谷 崇, 鈴木 麻衣子, 八十 篤聡, 武井 良子, 高橋 浩二, 鎌谷 宇明, 代田 達夫 昭和学士会雑誌 80 (5), 422-429, 2020

    ...強調画像で高信号を示す内部不均一な腫瘤を認め,右側舌良性腫瘍と診断した.手術後の舌運動障害を考慮し,術前に舌運動および構音機能の評価を行い,舌運動訓練を開始した.2015年10月に全身麻酔下にて右側舌腫瘍摘出術を施行した.病理組織学的に,腫瘍細胞の大半は核の柵状配列を示す紡錘形細胞で,細胞が束状に配列するVerocay bodyの形成と細胞分布がまだらで,基質が浮腫状を呈した領域を認めたため,Antoni...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 成人小腸間膜リンパ管奇形の1例

    村瀬 秀明, 大野 玲, 鈴木 祐太, 林 久美子, 西野 将司, 樋口 京子, 吉野内 聡, 上田 吉宏, 吉田 剛, 小畑 満 日本外科系連合学会誌 45 (6), 792-799, 2020

    ...<p>症例は70歳男性.突然の腹痛を主訴に近医を受診し,整腸薬を処方されたが,改善せず2日後に当院を紹介受診した.造影CTにて右下腹部の小腸間膜に約7cm大の多房性囊胞状腫瘤を認めた.2日後に腹痛は消失した.腹部MRIでは腫瘤は下腹部正中に移動しており,T2強調画像で高信号を呈していた.小腸間膜リンパ管奇形を疑い,待機的手術を予定したが,退院後7日目に同様の腹痛にて再入院した.造影CTでは腫瘤は左下腹部...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献22件

  • T2強調MRI画像に用いる脂肪抑制強度の検討

    伊藤 由理恵, 岩崎 俊子 福井医療科学雑誌 16 1-4, 2019-11-25

    ...当院で撮像しているT2強調系撮像シーケンスは,T2強調画像と脂肪抑制T2強調画像の2種類である.前者は水と脂肪が共に高信号,後者は脂肪と筋肉が共に低信号となり読影困難だった.そこで脂肪抑制強度を調整し,1種類の画像で水,脂肪,筋肉が視覚的に分離できるような,通常よりも弱い脂肪抑制(以下FatSAT)の強さを求めた.FatSATの強度を0から100%まで10%ごとに変化させ撮像し信号雑音比を測定,あわせて...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件

  • 肝原発平滑筋肉腫の一例

    山岡 賢治, 児玉 健一郎, 河岡 友和, 難波 麻衣子, 内川 慎介, 大屋 一輝, 盛生 慶, 中原 隆志, 村上 英介, 山内 理海, 平松 憲, 今村 道雄, 相方 浩, 織田 麻琴, 有廣 光司, 小林 剛, 大段 秀樹, 茶山 一彰 肝臓 60 (10), 358-365, 2019-10-01

    ...強調画像,拡散強調画像で高信号を呈し,造影では動脈相で高信号,門脈相,肝細胞相で低信号となった.Positron emission tomography CTでは肝の病変にはFDG集積を認めたが,他臓器への集積は認めなかった.病理組織検査で肝平滑筋肉腫と診断し外科手術を行った.現在手術療法から5カ月経過したが再発なく生存中である....

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献14件

  • Preiser病の1例

    小倉 友介, 吉田 健治, 田原 慎太郎, 白石 絵里子, 井上 貴司, 中村 英智, 森松 稔, 志波 直人 整形外科と災害外科 68 (4), 748-751, 2019-09-25

    ...【症例】67歳女性.誘引なく右手背腫脹,右手関節痛が出現した.発症より2か月後の当科初診時X線では明らかな所見を認めず,MRI T1, T2強調画像で舟状骨全体に異常信号を認めた.保存療法で経過観察したが疼痛は改善せず,X線で舟状骨の圧壊進行を認めた.初診より5か月後に関節鏡下滑膜切除術,DRSA,長掌筋腱充填を施行した.術後1年4か月が経過し,関節可動域の改善を認め,手関節痛は軽快した....

    DOI Web Site 医中誌

  • 非機能性膵神経内分泌腫瘍との鑑別が困難であった無症候性paragangliomaの1例

    関根 匡成, 眞嶋 浩聡 膵臓 34 (4), 181-187, 2019-08-25

    ...<p>症例は38歳,女性.検診の腹部超音波検査にて膵腫瘍が指摘され,当院を受診した.CTで膵頭部に早期濃染する腫瘍が指摘された.MRIでは腫瘍はT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号,拡散強調画像で拡散の低下を認めた.超音波内視鏡では,膵頭体移行部の門脈近傍に14mm大の境界明瞭,辺縁整で内部は均一な低エコー腫瘤を認め,造影では早期に強い濃染像を認めた.腫瘍に対してEUS-FNAを施行し,膵神経内分泌腫瘍...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献10件

  • コモンマーモセットにおける体重と脳の大きさの相関

    中村 克樹, 三輪 美樹, 鴻池 菜保 霊長類研究 Supplement 35 (0), 52-52, 2019-07-01

    ...小型動物用MRI装置(ブルカー社製 PharmaScan 4.7T)を用い専用のステレオ装置に頭部を固定した状態でT1、T2強調画像を撮像し、大脳の前後長と左右の幅を計測し、体重との相関を調べた。1.5歳以上で体重が300gから350gまでの個体14頭で計測した。少なくとも調べた14頭では、体重が大きいほど脳の前後長も幅も大きい傾向が見られた。...

    DOI

  • 当院で経験した感染性肝囊胞23例の検討

    宮里 賢, 豊見山 麻未, 名富 久義, 城間 裕子, 與那嶺 圭輔, 西澤 万貴, 馬渕 仁志, 金城 譲, 仲地 紀哉, 島尻 博人, 豊見山 良作 肝臓 60 (4), 117-126, 2019-04-01

    ...<p>感染性肝囊胞は比較的稀な疾患とされているが画像診断の進歩により診断する機会が増加しており,当院では2009年から2018年の間に23例を経験した.今回は画像検査の所見と囊胞液の検査結果,治療経過について検討した.腹部超音波検査では22例に囊胞内のスラッジエコーを認め,腹部造影CT検査では5例に囊胞壁の造影効果を認めた.腹部MRI検査を14例に行い全例でT2強調画像での囊胞内部の信号低下を認め,...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 階段昇降後に発症した膝窩筋内血腫の1例

    松尾 拓, 上田 幸輝, 山名 真士, 伊東 孝浩, 烏山 和之, 内村 大輝, 水城 安尋, 萩原 博嗣 整形外科と災害外科 68 (1), 154-156, 2019-03-25

    ...<p>38歳女性.初診数週間前より徐々に左膝痛出現.初診1週間前,階段昇降中に左膝の屈伸制限が出現.前医で半月板損傷に伴うロッキングが疑われ紹介となった.膝窩部に疼痛があり可動域は伸展-40°,屈曲135°でMcMurrayテストは陰性.MRIで半月板の損傷はなく,脛骨近位後面に50mm大の腫瘤を認め,これによる伸展制限が疑われた.初診7日後の造影MRIで,T1強調画像で不均一な高信号,T2強調画像...

    DOI Web Site 医中誌

  • 腰椎dermoid cystの治療経験

    古閑 丈裕, 藤本 徹, 谷脇 琢也, 岡田 龍哉, 中村 孝幸, 中村 英一 整形外科と災害外科 68 (2), 238-241, 2019-03-25

    ...<p>症例は27歳男性.9か月前より特に誘引なく両下肢痛が出現した.近医受診し保存的加療が行われたが改善なく,MRIにて馬尾腫瘍を認め精査加療目的に当科外来を受診した.腰椎可動域に制限はなく神経学的にも異常を認めなかったが,仙椎部に皮膚洞を認めていた.X線で異常所見は認めずMRI像では第3腰椎レベルで馬尾を圧迫する硬膜内腫瘤を認めており,T1強調画像で淡い高信号,T2強調画像で内部不均一な高信号,ガドリニウム...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 悪性リンパ腫と鑑別を要した多房性胸腺囊胞の1症例

    船崎 愛可, 岩井 俊, 本野 望, 関村 敦, 薄田 勝男, 浦本 秀隆 日本呼吸器外科学会雑誌 33 (2), 156-160, 2019-03-15

    ...<p>悪性リンパ腫と鑑別を要した多房性胸腺囊胞を経験した.症例は40歳代,男性.左副腎腫瘍・睡眠時無呼吸症候群・気管支喘息の経過観察中にCT上多発する前縦隔腫瘍を認めた.腫瘍マーカーや自己抗体は陰性,FDG-PETでは腫瘤にSUVmax3~4の軽度の集積,MRI検査ではT2強調画像で内部が高信号の多房性腫瘍を認めた.腫瘍は巨大であるため悪性リンパ腫も疑い,全身麻酔下切除生検を行った.高度肥満により分離肺換気...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • Acinar Cell Cystadenoma の一例

    前本, 遼, 伊藤, 達雄, 徳家, 敦夫, 野田, 弘志, 力山, 敏樹 自治医科大学紀要 41 67-73, 2019-03

    ...腹部MRIではT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号であり,主膵管との交通は指摘できなかった。超音波内視鏡検査でも充実性成分や血流はなかった。以上より膵漿液性嚢胞性腫瘍を考え,膵体尾部切除術を施行。病理所見にて,嚢胞壁は異型のない腺房細胞で裏装され,trypsin染色に陽性を示した。...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 胸腔鏡下に摘出した前縦隔気管支原性嚢胞の1例

    槇殿 公誉, 久保 義郎 日本臨床外科学会雑誌 80 (11), 1987-1991, 2019

    ...<p>症例は63歳,女性.2016年12月に全身倦怠感を主訴に当院を受診.胸部CT検査で前縦隔腫瘍を認め,精査・加療目的に2017年1月に入院となった.胸部CT検査では前縦隔に30×20mm大の嚢胞性病変を認め,胸部MRI検査ではT1強調画像で筋肉と比較し等信号,T2強調画像で僅かに高信号であった.胸腺嚢胞または嚢胞性胸腺腫を疑い,胸腔鏡下に摘出した.病理学的に退縮した胸腺内に嚢胞性病変を認め,内腔面...

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  • 総肝動脈神経叢に発生した神経鞘腫の1例

    柿本 忠俊, 三浦 修, 松岡 功治, 竹尾 幸子 日本外科系連合学会誌 44 (4), 837-843, 2019

    ...<p>症例は65歳男性.鼠径ヘルニアに対して手術予定であったが,術前に施行した腹部超音波検査で,肝門部から膵上縁に至る80mm大の低エコー腫瘤を認めた.腹部造影CTでは肝十二指腸間膜に沿って比較的均一な腫瘤像を認め,辺縁に被膜様構造を伴っていた.MRI検査ではT2強調画像で全体に軽度の高信号,辺縁は軽度の低信号であり,内部に囊胞様領域を認めた.総胆管および左右肝管の狭小化を認め,圧排もしくは浸潤が疑...

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  • 頭部MRIで神経皮膚黒色症として特徴的な画像所見を認めた新生児の2例

    青木 龍, 原 裕子, 山田 洋輔, 鶴田 志緒, 長谷川 久弥 日本小児放射線学会雑誌 35 (2), 143-147, 2019

    ...<p>神経皮膚黒色症は,先天性巨大色素性母斑と中枢神経系のメラノサイト増殖からなる稀な先天性疾患である.我々は先天性巨大色素性母斑と多発する衛星色素性細胞を有し,頭部MRIで神経皮膚黒色症として特徴的な画像所見を認めた新生児2例を経験したので報告する.2例ともにT1強調画像で高信号,T2強調画像で低信号を示す脳実質病変が,特に側頭葉扁桃体と脳幹,小脳に多発して認められた.MRIでの信号異常はメラニン...

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  • 繰り返す腸閉塞に対して腹腔鏡下回盲部切除術を施行した回腸子宮内膜症の1例

    福島 登茂子, 中川 真理, 竹内 瑞葵, 江原 玄, 野田 大地, 大谷 泰介, 松尾 亮太 日本外科系連合学会誌 44 (1), 56-61, 2019

    ...<p>症例は44歳,女性.2017年3月と7月に腹痛・嘔吐を認め腸閉塞の診断で当院入院となった.腹部CTで回盲部の壁肥厚と小腸の拡張を認めた.症状が月経周期に一致して繰り返し出現したため回腸子宮内膜症が疑われた.月経困難症に対する,約6カ月間の偽閉経療法においては症状の再燃は認めなかった.内服中止後に再度腸閉塞を認め当院入院となり,骨盤MRIでは回腸にT1強調画像で高信号,T2強調画像では低信号の腫瘤性病変...

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  • 乳児期から成人期への長期経過で多彩なてんかんの病像変容を認めたBPANの臨床・脳波学的報告

    西本 静香, 吉永 治美, 遠藤 文香, 才津 浩智, 松本 直通, 小林 勝弘 脳と発達 51 (5), 323-327, 2019

    ...脳波では広汎性の速波, 睡眠中の速律動 (bursts of fast rhythm) および広汎性緩徐性棘徐波群発など特徴的な所見を認めた. 19歳時にMRI T2強調画像で淡蒼球や黒質に低信号域を認め, 全エクソーム解析でNM_007075.3 : c.830+2dupの<i>de novo</i>変異を認めた. 20歳頃から歩行困難など退行が始まったが, 同時期に非定型欠神発作は消失し, 脳波異常...

    DOI 医中誌

  • 前頭前野背外側部の機能低下によりパーキンソニズムを呈し、連続的運動学習が困難となった症例

    吉田 修樹 理学療法学Supplement 46S1 (0), E-213_2-E-213_2, 2019

    ...</p><p>【経過】</p><p>脳画像ではT1・T2強調画像にて被殻、淡蒼球内外節に高信号域を認めた。また、両側の前頭前野背外側部(dorsolateral prefrontal cortex;以下DLPFC)と前頭前野腹外側部の深部白質領域に虚血像と脳萎縮を認め、右側の上・下頭頂小葉には水腫の圧迫を認めた。</p><p>歩容は小刻み様であり、杖操作の理解も乏しく、杖歩行困難であった。...

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  • MRIを用いたL4/5腰椎変性すべり症患者のすべりの程度と椎間関節水腫に関する研究

    上田 晃希, 宮﨑 雅司, 藤川 寿史, 髙田 聖也, 中西 和毅, 井尻 幸成, 榊間 春利 理学療法学Supplement 46S1 (0), H2-7_2-H2-7_2, 2019

    ...FEや筋断面積の計測にはMRIのT2強調画像を用いた。臨床症状としてL4/5すべり症患者の25名の痛みの程度(VAS)をカルテより収集した。統計処理は各群の正規性検定を行い、その後の統計学的検定を選択し検討した。有意水準は5%とし、統計処理ソフトは、SPSS(Version20, IBM, USA)を使用した。...

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  • 回腸間膜Castleman病の1例

    津田 雄二郎, 池永 雅一, 堺 貴彬, 佐藤 豪, 知念 良直, 板倉 弘明, 加藤 亮, 上田 正射, 中島 慎介, 太田 勝也, 遠藤 俊治, 千原 剛, 山内 周, 家出 清継, 山田 晃正 日本外科系連合学会誌 44 (1), 130-135, 2019

    ...<p>症例は48歳の女性で,左季肋部痛を主訴に前医を受診した.精査時の腹部CTで腸間膜に50mm大の腫瘍を指摘され,当院を紹介受診した.腹部造影CTでは,小腸間膜内に早期から均一に内部が造影される50mm大の充実性腫瘍を認めた.腹部MRIでは,拡散強調画像でやや高信号,T2強調画像で低信号を呈していた.悪性疾患が否定できず,外科切除の方針とした.回腸終末から30cmの回腸間膜に弾性軟の腫瘍を認めた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 腸骨内板の破壊を伴い巨大嚢胞性病変を有する急速進行性骨溶解を発症したセメントレス人工股関節全置換術の1例

    濱田 大志, 森 俊陽, 塚本 学, 山中 芳亮, 内田 宗志, 酒井 昭典 Journal of UOEH 40 (4), 307-312, 2018-12-01

    ...強調画像ともに,腸骨の出血性嚢胞病変の高い信号強度領域を示した.ライナーとヘッド交換に加え,骨移植とカップの再置換を要した.また嚢胞性病変を除去し,腸骨内板に塊状同種骨移植を行った.骨溶解および嚢胞性病変が同時期に生じた場合,病変による骨組織の破壊は,インプラント周囲のみにとどまらず,インプラントから遠く離れた部位(腸骨翼や腸骨内板など)にも及ぶ可能性がある.遠隔または嚢胞性病変の存在を検出するために...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか3件 参考文献16件

  • 診断治療に難渋した淋菌性後部尿道周囲膿瘍

    簑輪 忠明, 根本 勺, 柳 雅人, 三浦 剛史, 坪井 成美, 近藤 幸尋, 鈴木 康友 日本泌尿器科学会雑誌 109 (4), 237-240, 2018-10-20

    ...強調画像にて後部尿道に6cm大の高信号を呈する多房性腫瘤を認め,さらに尿細菌培養検査ではグラム陰性球菌を検出,また淋菌クラミジアPCRにて淋菌陽性を検出した.以上から淋菌性後部尿道周囲膿瘍の診断でCeftriaxone(CTRX)4g/dayを開始した.しかし炎症所見改善せず,第7病日には排尿困難の増悪を認めたため膀胱瘻を造設した.第8病日の造影CTで膿瘍の増大を認めたため経会陰的に膿瘍穿刺し,少量...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献5件

  • 多数の米粒体を含んだリウマチ性肩峰下滑液包炎の1例

    松永 英人, 緒方 宏臣, 山下 武士, 川谷 洋右, 竹村 健一, 今村 悠哉, 坂本 圭, 米村 憲輔 整形外科と災害外科 67 (4), 703-705, 2018-09-25

    ...【症例】69歳,男性.6年前より関節リウマチの診断にて,内服加療をされていたが自己中断していた.2ヶ月前より続く右肩の疼痛,腫脹,可動域制限のために当科再診となった.MRIではT2強調画像,脂肪抑制画像にて滑液包部の高信号と多数の低信号結節像を認めた.鏡視所見では,肩甲上腕関節内に著明な滑膜の増生を認め,肩峰下滑液包内に滑膜の増生と多数の米粒体を認めた.滑膜切除術と米粒体の除去術を施行した.術後1ヶ...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 後十字靭帯に尿酸結晶沈着とムコイド変性を併発した1例

    吉武 孝次郎, 永野 賢, 上原 慎平, 福島 庸介, 河野 眞司, 崎村 陸 整形外科と災害外科 67 (3), 527-530, 2018-09-25

    ...<p>膝十字靭帯のムコイド変性は比較的に稀である.今回,尿酸結晶沈着にムコイド変性を併発した1例を経験したので報告する.症例は38歳男性.痛風発作の既往あり.数年前より右膝窩部に違和感があり,1週間ほど前より誘因なく屈曲制限が出現した.診察上,関節水腫は軽度,膝屈曲時に膝窩部に疼痛を認めた.MRIで後十字靭帯(PCL)は著明に腫大し,内部はT2強調画像で高信号変化を認めたが,連続性は保たれていた.鏡視...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 背部に発生した紡錘形細胞脂肪腫の1例

    有馬 大智, 佐々木 裕美, 嶋田 博文, 永野 聡, 天辰 愛弓, 瀬戸口 啓夫, 後藤 優子, 平木 翼, 谷本 昭英, 小宮 節郎 整形外科と災害外科 67 (4), 857-860, 2018-09-25

    ...【症例】70歳男性,背部皮下に弾性軟,約8 cm大の腫瘤を認めた.MRI上T2強調画像にて著明な高信号を主体とし,漸増性の増強効果を呈し内部に微小な脂肪成分を認め,分葉状の形態を呈していた.粘液型脂肪肉腫との鑑別が必要と考え,生検術を施行.肉眼的に粘液性の成分と一部線維性の組織を採取した.病理所見では粘液腫様の間質内に存在する短紡錘形の腫瘍細胞はCD34陽性,ロープ状膠原線維の存在やMDM2陰性から...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献3件

  • 鼻内視鏡手術後に診断された悪性腫瘍症例の臨床的検討と術前検査に関するアンケート調査

    江口 博孝, 端山 昌樹, 前田 陽平, 武田 和也, 津田 武, 猪原 秀典 日本耳鼻咽喉科学会会報 121 (7), 899-904, 2018-07-20

    ...MRI に関しては全例でT2強調画像での低信号領域という共通性を見出すことができた. この点に着目し悪性腫瘍が疑われる場合には生検を実施するべきであると考えられた. またアンケート調査での結果からそれらの検査の必要性が十分に認識されていないことが示唆された. 今後, 片側性副鼻腔病変の診療における生検, MRI の重要性を啓発する必要がある.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 悪性リンパ腫との鑑別に苦慮した両側同時性精巣腫瘍の1例

    山田 真海, 黒田 健司, 浅野 篤, 尾島 健一郎, 伊藤 敬一, 新本 弘, 淺野 友彦 日本泌尿器科学会雑誌 109 (3), 160-163, 2018-07-20

    ...<p>悪性リンパ腫との鑑別に苦慮した両側同時性精巣腫瘍の1例を報告する.症例は56歳男性.左陰囊内腫瘤を主訴に近医を受診し,両側精巣腫瘍の診断のため当科に紹介され受診した.超音波検査では両側精巣内に内部均一な低エコー領域を認めた.MRI T2強調画像にて両側精巣内に内部均一な低信号像を認めた.胸腹部骨盤CTではリンパ節腫脹を含め転移を示唆する所見を認めなかった.精巣腫瘍の好発年齢から外れていること,...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献5件

  • 腰部神経根症状を呈し椎間板ヘルニアとの鑑別診断に難渋した腰椎椎間板嚢腫の2例

    津田 智弘, 上原 昌義, 上原 健, 金城 仁, 若林 創, 中里 結花, 内間 良二 整形外科と災害外科 67 (2), 274-278, 2018-03-25

    ...<p>我々は椎間板ヘルニアに類似した症状を示す,腰椎椎間板嚢腫の2例を経験した.2例とも腰痛と片側下肢痛が主訴で,神経根障害を呈していた.MRIで腰椎硬膜管内に片側神経根を圧排し,椎間板に連続するT1強調画像でlow-intensity,T2強調画像でhigh-intensityを示す嚢胞性病変が認められた.1例は造影MRIでrim enhancementを呈し,discal cystに類似した.もう...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 鼠径ヘルニア嵌頓の疑いから発見された多発肺転移を有する会陰部原発孤立性線維性腫瘍の新生児例

    道傳 研太, 崎村 祐介, 古谷 裕一郎, 廣谷 太一, 下竹 孝志 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 54 (2), 259-263, 2018

    ...<p>症例は日齢4の女児.出生時より左陰唇部に腫瘤を認め,超音波所見から左外鼠径ヘルニアの疑いで当科に紹介された.初診時,左大陰唇部皮下に15 mm大の弾性軟の腫瘤を認め,還納は困難であった.腹部CTでは左陰唇部皮下に18×14×14 mm大の腫瘤性病変が確認されたが,腹腔内との連続は認めなかった.MRIのT1強調画像で低信号,T2強調画像で不均一な高信号を呈し,横紋筋肉腫が疑われた.胸部CTで右上下葉...

    DOI Web Site 医中誌

  • 触診で発見された外側胸筋神経が由来と思われる胸壁神経鞘腫の1例

    松平 秀樹, 野田 祐基, 石川 あい, 荒川 智嗣, 吉田 和彦, 森川 利昭 日本臨床外科学会雑誌 79 (1), 79-83, 2018

    ...狭心症で通院中に,内科医が触診で左前胸部に4cm大の可動性が乏しい皮下腫瘤を指摘し,精査目的に当科へ依頼となった.MRI検査でのT2強調画像にて内部性状は中心部が低信号,周辺部が高信号の同心円状の信号を呈しており,神経鞘腫と診断し切除した.術中所見では外側胸筋神経が発生母地と考えられた.体表から触知される胸壁神経鞘腫は稀な病態であり,さらに外側胸筋神経から発生した神経鞘腫の報告例は検索しえなかった....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 腱板被覆断裂の術前MRI評価とその特徴

    橋本 耕太郎, 佐志 隆士, 信原 克哉, 吉矢 晋一 肩関節 42 (3), 706-709, 2018

    ...強調画像において腱内に正常腱とは異なる信号変化を全例に認めた.そして,腱板疎部の線維化が61%,腱板の腫脹が50%,上腕骨大結節部の骨嚢胞変化が30%,下方関節包の線維化が25%の対象者にみられた.被覆断裂の術前MRI画像には,上記5つの特徴的な所見がみられ,このうちT2強調画像における腱内高信号変化が全例に認めており,特に重要な所見と考えられた....

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  • 開頭術後に発症した骨蝋による異物性前頭洞炎の2例

    小幡 翔, 端山 昌樹, 前田 陽平, 武田 和也, 津田 武, 横井 慶, 猪原 秀典 日本鼻科学会会誌 57 (4), 616-622, 2018

    ...両症例ともに病変はCTでは軟部陰影の中に低吸収域で,またMRIではT1強調画像,T2強調画像いずれも無信号ないし低信号で描出され,副鼻腔内病変として非典型的な所見を呈していた。一例は手術記録が不詳であったため骨蝋の同定は困難であったが,一例では骨蝋の使用についての記載が認められた。いずれに対しても診断,および症状改善のために手術を行った。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 中大脳動脈塞栓症に対する血栓回収術後に遅発性白質病変を認めた1 例

    佐々木 貴浩, 戸村 九月, 岡田 秀雄, 辻 栄作, 林 宣秀, 桑田 俊和 脳卒中 40 (4), 270-274, 2018

    ...<p>症例は79 歳女性.3 時間前からの左片麻痺を主訴に救急搬送された.MRI で右中大脳動脈近位部閉塞に伴う梗塞像を認め,rt-PA 静脈内投与とPenumbra システムによる血栓回収術で再開通を得た.翌日のMRI で梗塞巣は放線冠と被殻に限局し,術後10 日にmodified Rankin Scale 1 で自宅へ退院したが,退院2 カ月後に意欲低下を発症した.T2 強調画像,FLAIR 画像...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • MRI画像に対するスパースコーディング超解像処理の有用性

    石丸 直樹, 大田 淳子, 梅原 健輔, 鈴木 崇師, 大野 隼輔, 岡本 健太郎, 石田 隆行 Medical Imaging Technology 36 (4), 196-202, 2018

    ...高解像度診断用ディスプレイの実用化に伴い,ディスプレイの解像度に合わせて画像を拡大し,足りない解像度を補う必要があるが,MRIの解像度をハードウェアレベルで改善するには,長時間撮像を要し,患者の負担が大きい.そこで本研究では,MRI 画像を対象にスパースコーディング超解像処理(ScSR)を適用し,その有用性を検討した.頭部MRI画像のうちT1強調画像,T2強調画像,FLAIR画像,TOF画像を用いた...

    DOI 医中誌

  • 腫瘍内出血との鑑別を要した小脳出血で発症した硬膜動静脈瘻の1例

    吉田 陽一, 樋口 佳則, 野村 亮太, 池上 史郎, 辛 寿全, 原 彩佳, 瀬戸口 大毅, 小林 英一, 野本 和宏, 岩立 康男 脳卒中 40 (6), 427-431, 2018

    ...<p>症例は75 歳男性.既往歴として,5 年前に足趾の悪性黒色腫摘出を受けているが,再発転移なく経過していた.ふらつきと歩行障害が出現したため近医を受診し,小脳失調を指摘され当院に紹介された.MRI ではT2 強調画像で出血を伴う高信号域を認めた.拡散強調画像では急性期の虚血を疑う所見はなく,同部位は造影MRI で不均一に造影された.悪性黒色腫の脳転移も鑑別に挙げ,まずステロイド治療を開始した.1...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 成人における結腸間膜リンパ管腫の1例

    芳竹 宏幸, 片岡 直己, 山口 智之, 高見 友也, 畑野 光太郎, 冨田 雅史 日本臨床外科学会雑誌 79 (4), 840-843, 2018

    ...症例は27歳の女性で,受診2日前からの腹痛を主訴に当院を受診した.既往歴は特になく生来健康であった.理学所見では右上腹部から季肋部に圧痛が認められたが,明らかな腫瘤は触知されなかった.腹部エコー検査では上腹部に多房性の嚢胞性病変が認められた.腹部CT検査では,内部は均一で造影効果のない腫瘤像が見られ,腹部MRI検査ではT1強調画像で低信号を,T2強調画像では高信号を示す腫瘤像が認められた.リンパ管腫...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 両側感音難聴で発見された脳表ヘモジデリン沈着症の1症例

    鴨志田 梨沙, 高尾 なつみ, 中川 千尋 耳鼻咽喉科展望 60 (5), 226-230, 2017-10-15

    <p> 脳表ヘモジデリン沈着症は, クモ膜下腔における反復性あるいは持続性の出血により, 脳室上衣, 脊髄, 脳神経にヘモジデリンが沈着する中枢神経系の慢性疾患である。 臨床的には, 感音難聴, 小脳性失調, 錐体路徴候を三主徴とし, 耳鼻咽喉科を受診する率が高い厚生労働省指定難病である。</p><p></p><p> 今回われわれは, 進行性の両側感音難聴を主訴に受診し, MRI …

    DOI 医中誌

  • T2緩和時間を指標とした15%最大筋力時の手関節伸展運動筋の解析

    吉田, 一也, 高森, 正祥, 秋山, 純和, 瀬尾, 芳輝, Kazuya, Yoshida, Masayoshi, Takamori, Sumikazu, Akiyama, Yoshiteru, Seo Dokkyo Journal of Medical Sciences 44 (1), 73-79, 2017-03-25

    ...骨格筋緩和時間(T1, T2)を指標としたMRI法は,表面筋電図法,超音波法に加え新しい骨格筋の運動分析法として注目されている.本研究では,物を把持するなど日常生活で重要な手関節伸展運動について検討した.健常人8名を被験者とし,最大等尺性収縮筋力の15%の等張性収縮運動の前後でのT2強調画像とT2の変化,および運動後25分の回復を測定した.測定筋は,短橈側手根伸筋,総指伸筋,小指伸筋,円回内筋,尺側手根伸筋...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 腫瘤像を呈した腸間膜脂肪壊死の1例

    菊地 望, 野田 弘志, 鈴木 康治郎, 遠藤 裕平, 渡部 文昭, 力山 敏樹 日本臨床外科学会雑誌 78 (9), 2140-2143, 2017

    ...症例は59歳,女性.上腹部痛を主訴に前医を受診し,CT検査で小腸腫瘍を疑われ精査加療目的に当科を受診.腹部CT検査で胃背側に45mm大の内部不均一,造影効果がない腫瘍を認め,MRI検査ではT1・T2強調画像で高信号,内部に不整形の低信号域が混在していた.脂肪抑制T1強調画像では信号低下がみられた.脂肪肉腫の診断で手術を施行した.胃結腸間膜内に被膜を伴う腫瘤を認め,膵臓などの周囲臓器への浸潤は認めず,...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 胸椎硬膜外に発生した血管脂肪腫の1例

    川越 秀一, 濱中 秀昭, 黒木 修司, 比嘉 聖, 川野 啓介, 永井 琢哉, 李 徳哲, 関本 朝久, 帖佐 悦男 整形外科と災害外科 66 (4), 761-763, 2017

    ...【症例】32歳女性.主訴は両下肢のしびれ感,筋力低下,歩行困難,膀胱直腸障害.3ヶ月前から下肢筋力の低下を自覚し,1ヶ月前から歩行不能となった.近医でのMRIで硬膜背側に腫瘍性病変を認めたため当科紹介となった.MRIでは第6~10胸椎高位に,T1強調画像,T2強調画像ともに不均一な高信号を示す腫瘍性病変を認め,それによる硬膜背側の著明な圧迫を確認した.造影CT検査では早期に腫瘍の濃染を認めた.椎弓切除後...

    DOI Web Site 医中誌

  • 茎捻転をきたした卵管脂肪腫の1例

    山西 恵, 村上 寛子, 前田 万里紗, 平田 侑里子, 水津 愛, 安原 裕美子, 藤井 剛 産婦人科の進歩 69 (1), 32-36, 2017

    ...<p>卵管脂肪腫はきわめてまれな腫瘍である.今回われわれは卵管脂肪腫茎捻転の1例を経験したので報告する.症例は62歳の1経妊1経産の女性で,4日間持続する下腹部痛を主訴に近医内科を受診後に当院紹介となった.初診時の診察で,左付属器領域に圧痛を認め,MRIにて左付属器にT1強調画像,T2強調画像でともに高信号を呈し,脂肪抑制T1強調画像で抑制される径6 cm大の腫瘤性病変を認めた.左卵巣成熟嚢胞性奇形腫...

    DOI Web Site 医中誌

  • 左横隔膜上に発生した食道囊腫の1例

    中村 努, 太田 正穂, 鬼澤 俊輔, 濱野 美枝, 石多 猛志, 毛利 俊彦, 平井 栄一, 片桐 聡, 新井田 達雄, 廣島 健三 日本気管食道科学会会報 68 (6), 403-408, 2017

    ...腫瘍は径5 cmありCTでlow density, MRIのT1T2強調画像にて高信号で隔壁があり食道囊腫と診断した。手術は左開胸開腹で行い腫瘍は下縦隔に存在し横隔膜,肺および心囊と癒着しており剥離した。囊腫の口側と肛門側で食道をテーピングした後,腫瘍と食道筋層を分けていき破裂することなく摘出できた。食道粘膜は損傷しなかったが膨隆し食道筋層が約1/3周欠損となったため,胃底部を食道筋層に縫合した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件

  • 内部に血流シグナルを有した精巣類表皮囊胞の1例

    白石 周一, 川合 健治, 下野 浩一, 小路 直 超音波検査技術 42 (2), 200-205, 2017

    ...<p>症例は20歳代男性.下痢および血便にて近医を受診し,内視鏡検査で大腸に多発潰瘍を認め,Crohn病の疑いにて当院を紹介受診された.当院の骨盤腔MRI検査時に右精巣腫瘤を指摘された.患者本人曰く2年くらい前から右精巣の腫脹がみられたとのことであった.視触診にて右精巣の腫大を認めるも,無痛性であった.HCG定量は1 mIU/ml以下であった.MRI検査では,右精巣に結節状の腫瘤性病変を認め,T2強調画像...

    DOI 医中誌

  • 長崎県で2015年秋に発症した急性弛緩性脊髄炎の3例

    原口 康平, 里 龍晴, 森山 薫, 井上 大嗣, 渡邊 嘉章, 藤井 明子, 松尾 光弘, 伊達木 澄人, 森内 浩幸 脳と発達 49 (6), 408-412, 2017

    ...いずれの症例も先行感染から4~9日後に急性弛緩性麻痺を発症し, 脊髄MRIのT2強調画像では全例で脊髄前角付近を中心とした高信号域病変を, 髄液検査では全例で細胞数増多と2例で蛋白の上昇を, 末梢神経伝導検査では全例にF波の出現率低下を認め, 弛緩性脊髄炎と診断された....

    DOI 医中誌

  • 無症候性野球競技者における棘下筋発揮能力と棘下筋伸長性との関連性

    平田 朋大, 飯山 裕斗, 外牧 匠, 櫨木 裕哉, 松浦 央憲, 横山 尚宏, 川元 大輔, 長津 秀文, 信太 圭一, 高田 和真 理学療法学Supplement 2016 (0), 1216-, 2017

    ...肩関節MRIの水平断のT2強調画像を用いて調査を行った。ISPWの計測には肩甲骨関節窩の幅が最大となる像を用いた。肩甲骨関節窩の中点と肩甲骨体部の厚みが薄くなる点を結び関節窩軟骨下骨から4cm近位で垂線を引きこの線を基準にしてSteller Orderにてtransverse planeでのISPWを実数値に換算し測定した。棘下筋力の測定は,Infraspinatus test肢位にて行った。...

    DOI

  • 大腿四頭筋セッティングにおける膝蓋上嚢周囲脂肪体の画像評価

    真辺 樹里, 橋元 彩弥, 横山 雄輔, 田中 紳太郎, 湯ノ口 悠士, 高田 和真, 横山 尚宏, 長津 秀文, 信太 圭一, 川元 大輔 理学療法学Supplement 2016 (0), 0042-, 2017

    ...膝関節MRIの矢状断,T2強調画像を用い調査した。撮影肢位は仰臥位,股関節軽度内旋位,膝関節伸展位にて同部位を固定,安静時と大腿四頭筋セッティング時を撮影した。撮影条件は冠状面・水平面にて,膝関節面より顆間窩中央に垂直になるよう位置を決め,矢状断10mm間隔に3スライス撮影し2枚目を画像解析した。...

    DOI

  • 腹壁の皮下に発生したatypical lipomatous tumorの1例

    室谷 研, 堤 裕史, 星野 弘毅, 橋本 直樹, 岩﨑 茂 北関東医学 67 (2), 163-167, 2017

    ...MRI T1, T2強調画像にて内部不均一な高信号を呈する腫瘤を認めた. 画像所見より悪性腫瘤の可能性を考え充分に剥離marginをとり完全切除した. 腫瘤は肉眼的には脂肪組織に被包された境界明瞭で淡い黄色を呈していた. 組織学的には脂肪細胞にわずかに核腫大が見られた....

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか3件 参考文献2件

  • 画像所見と組織像との対比が可能であったsclerosing angiomatoid nodular transformation(SANT)の1例

    齊藤 宏和, 岩﨑 智仁, 山邊 聡, 浦田 譲治, 橋本 大輔, 近本 亮, 豊住 康夫, 住吉 真治, 馬場 秀夫, 多田 修治 日本消化器病学会雑誌 114 (3), 473-482, 2017

    ...<p>53歳,女性.腎盂腎炎で入院中の腹部CTで脾腫瘤を認めた.腫瘤はMRI T2強調画像で低信号を呈し,漸増性の造影効果を認めた.半年間の経過観察で腫瘤は増大し,悪性が否定できず,腹腔鏡下脾部分切除を施行した.病理組織学的に3種類の血管成分が混在した血管腫様結節を認め,SANTと診断した.本症例の画像所見と組織像の対比と,本邦報告例の検討からSANTの画像診断では造影MRIが最も有用であると考えられた...

    DOI PubMed 医中誌

  • 急性心筋炎に冠攣縮を合併した1例

    白川 裕基, 弓削 大, 石井 俊輔, 柿﨑 良太, 木村 嶺, 東谷 浩一, 岡田 拓也, 川口 竹男, 阿古 潤哉 心臓 49 (3), 276-281, 2017

    ...強調画像で後側壁の心外膜側に高信号域,同部位に遅延造影像を認め,後側壁を中心とした急性心筋炎と診断した.本症例で認めた左室壁運動低下には2つの機序が推察され,後側壁は心筋炎,前壁の中間部から心尖部にかけては冠攣縮の影響と考えられた.冠攣縮に対してカルシウム拮抗薬の内服を開始したところ,左室前壁領域の壁運動は数日で改善し,左室後壁領域は約2カ月後にCMRにおけるT2強調画像,遅延造影像の改善とともに左室駆出率...

    DOI

  • 歯性副鼻腔炎と副鼻腔真菌症の合併例の検討

    北村 貴裕 日本鼻科学会会誌 56 (4), 597-601, 2017

    ...また,副鼻腔真菌症はCTでは,真菌塊の存在を示唆するような石灰化を認め,MRI T2強調画像では,低信号域もしくは無信号域を呈する。今回の検討は1年間の内視鏡下鼻副鼻腔手術施行症例中の2例の症例報告であり,感染経路の1つとして抜歯窩の可能性があることと,免疫抑制剤や抗菌薬の長期,多剤使用も一因と考えられる。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献3件

  • 学童期に発生した臀部脂肪芽腫の1例

    金森 大輔, 芦塚 修一, 馬場 優治, 平松 友雅, 田中 圭一朗, 吉澤 穣治, 大木 隆生 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 53 (6), 1181-1185, 2017

    ...強調画像で高信号,脂肪抑制を認めた.DWIやSTIRでは高信号であり脂肪成分以外の混在も考慮され術前に奇形腫が疑われた.腹臥位で臀裂に沿って切開し,被膜に覆われた腫瘍は一塊として切除可能であった.合併症なく術後7日で退院し,病理診断は脂肪芽腫であった....

    DOI Web Site 医中誌

  • 放射線治療歴のない乳腺良性線維性組織球腫の1例

    小林 一泰, 小西 祐輔, 杉森 和加奈, 中川 和彦, 福原 哲治, 花岡 俊仁 日本臨床外科学会雑誌 78 (2), 265-269, 2017

    ...症例は,70代の女性で他院のCT検査にて右乳腺腫瘍を指摘.MMGで右Cにカテゴリー3の腫瘤影,USでは右Cに9.8×10.7mmのカテゴリー3の腫瘍を認めた.MRIでは境界明瞭で卵円形であり,T1強調画像で低信号・T2強調画像で不均一高信号,ダイナミック造影では早期に内部に点状の造影を認め,経過とともに全体に広がった.ABCの結果はClass IIIで,CNBにて浸潤性乳管癌と診断.術前検査では遠隔転移...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 血小板減少症にて発見された巨大脾過誤腫の1例

    仲里 秀次, 豊見山 健, 野里 栄治, 友利 健彦, 宮城 淳, 永吉 盛司, 大嶺 靖, 知花 朝美, 石川 雅士, 佐久川 貴行 日本消化器外科学会雑誌 50 (1), 59-66, 2017

    ...<p> 症例は39歳の男性で,健康診断で血小板減少を指摘され受診した.腹部超音波検査で内部血流を伴う10 cm大の低エコー脾腫瘤を認めた.腹部造影CTで脾実質と同程度に濃染される比較的境界明瞭な腫瘤を脾臓下極に認め,MRIで脾正常実質と比べT1強調画像で等信号,T2強調画像で等~一部高信号を呈した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • MRIで長期間経過を追い2度の妊娠・分娩を経験したcystic adenomatoid tumorの1例

    小椋 恵利, 安彦 郁, 山口 建, 近藤 英治, 馬場 長, 木戸 晶, 松村 謙臣, 小西 郁生 産婦人科の進歩 69 (2), 107-112, 2017

    ...強調画像高信号,T1強調画像低信号を示す多数の嚢胞から構成される腫瘤性病変を認めた.Cystic adenomatoid tumorまたは変性子宮筋腫を疑い,手術加療について検討中,自然妊娠に至った.妊娠中のMRIでは腫瘍径は6.2 cmであった.保存的に経過観察し,妊娠40週に女児を経腟分娩した.分娩から半年後のMRIにて腫瘍は9.6 cm大と増大を認めた.手術加療を勧めたが希望されず,経過観察となった...

    DOI Web Site 医中誌

  • 2.高齢者の脳出血の現状

    古和 久典, 中島 健二 日本老年医学会雑誌 54 (4), 514-518, 2017

    <p>脳出血によって,寝たきりや重度後遺症をきたす患者は,加齢に伴って増えていく.降圧療法の普及に伴い,脳出血危険因子としての高血圧の影響は低下しているものの,高血圧はいまだもっとも影響の強い危険因子である.</p><p>新たなMRI撮像法を用いることによって,高齢者に多く,脳葉型出血を呈し,高血圧の関与が少なく,再発を繰り返す脳アミロイドアンギオパチーに関連した脳出血の臨床診断や,微小脳出血の…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献4件

  • Acute confusional migraineにおける発作時頭部arterial spin labeling MRI

    渡邊 嘉章, 北島 翼, 西口 奈菜子, 渡邊 聖子, 里 龍晴, 伊達木 澄人, 井手口 怜子, 森内 浩幸 脳と発達 49 (2), 136-140, 2017

    ...T1強調画像, T2強調画像, 拡散強調画像, fluid attenuation inversion recovery (FLAIR) 画像は正常であった. 後日再検したASLでは2例ともに血流低下は改善していた. 後頭葉だけでなく, 大脳半球に広範囲の血流低下を来すことがACMの特徴と考えられた....

    DOI 医中誌

  • Acute disseminated encephalomyelitisとして加療されていたgliomatosis cerebriの男児例

    所谷 知穂, 西内 律雄, 吉川 清志 脳と発達 49 (4), 267-270, 2017

    ...頭部MRI検査ではT2強調画像 (T2WI), fluid-attenuated inversion recovery (FLAIR) 画像で側脳室から第四脳室にかけて脳室壁を裏打ちするように帯状の高信号域を認め, gadoliniumの造影効果は乏しかった. 開頭内視鏡下脳室内腫瘍生検を施行し病理検査でastrocytoma gradeⅢと診断され, 画像診断と合わせてGCと確定した....

    DOI 医中誌

  • 無症候性野球競技者における棘下筋厚と棘下筋伸長性との関連性

    松浦 央憲, 飯山 裕斗, 外牧 匠, 櫨木 裕哉, 平田 朋大, 横山 尚宏, 川元 大輔, 長津 秀文, 信太 圭一, 高田 和真 理学療法学Supplement 2016 (0), 1217-, 2017

    ...肩関節MRIの水平断のT2強調画像を用いて調査を行った。ISPWの計測には肩甲骨関節窩の幅が最大となる像を用いた。肩甲骨関節窩の中点と肩甲骨体部の厚みが薄くなる点を結び関節窩軟骨下骨から4cm近位で垂線を引きこの線を基準にしてSteller Orderにてtransverse planeでのISPWを実数値に換算し測定した。...

    DOI

  • MRI heavy T2強調画像を用いた片側顔面痙攣の病因血管についての検討

    小林 俊策, 原 雄時, 五十嵐 正史, 鈴木 利根, 町田 繁樹 神経眼科 34 (3), 300-, 2017

    ...片側顔面痙攣は血管圧迫による原発性と続発性に分けられる.原発性の圧迫血管には前下小脳動脈(AICA)や後下小脳動脈(PICA)などが知られている.今回,片側顔面痙攣患者21例の横断像および冠状断像のMRI heavy T2強調画像を撮影し,圧迫の原因血管の種類および圧迫方向を三次元的に解析し,圧迫所見と臨床症状の関係を検討した.その結果,患側の91%で顔面神経が小脳橋角槽で圧迫されていた.原因血管については...

    DOI 医中誌

  • 造影腹部超音波検査にて早期造影効果を示した膵頭部神経鞘腫の1例

    江上 貴俊, 山田 貴教, 松浦 友春, 辻 敦, 髙橋 百合美, 笹田 雄三, 落合 秀人, 鈴木 昌八, 鈴木 潮人, 齋田 康彦 日本消化器病学会雑誌 114 (5), 881-888, 2017

    ...<p>症例は77歳男性.健診の腹部USで膵腫瘤を指摘.CTでは膵頭部に造影効果のある隔壁構造をともなう3.5cm大の類円形の囊胞性病変,MRIでは隔壁および被膜構造部分はT1強調画像で高信号,T2強調画像で低信号を示した.造影USでは早期に被膜および隔壁に強い造影効果を認めた.亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を行い,紡錘形細胞が束状に増殖し,S-100陽性,SMA陰性を示すことから,膵神経鞘腫と診断した...

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献1件

  • 肘頭骨髄炎に対して持続灌流法を用いた1例

    高島 健一, 尼子 雅敏, 藤巻 亮二, 伊佐治 雅, 山田 真央, 千葉 一裕, 有野 浩司 日本肘関節学会雑誌 24 (2), 379-381, 2017

    ...<p> 症例:77歳男性.主訴は右肘の腫脹,発赤,疼痛.既往歴に糖尿病とアトピー性皮膚炎がある.3か月前から右肘頭部に掻痒感を自覚し,強く掻いていた.1か月前に近医で右肘頭滑液包炎と診断され切開を受けたところ排膿があり,MSSAが検出された.単純X線像で肘頭に骨不整像を認め,CT画像で骨融解像,MRIではT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号となる病変を認めた.右肘頭骨髄炎と診断し,骨掻爬術および...

    DOI 医中誌

  • 保存的加療にて治癒が得られたGradenigo症候群の1例

    蓮 琢也, 多田 剛志, 海邊 昭子, 穴澤 卯太郎, 田中 康広 Otology Japan 27 (5), 699-705, 2017

    ...しかしながらMRIで患側の錐体尖部がT1強調画像で低信号、T2強調画像で高信号、拡散強調画像で高信号、T1脂肪抑制画像で抑制なしの所見を認めたため、炎症の存在を考慮した。入院当日に左鼓膜換気チューブを留置し、点滴加療を開始した。抗菌薬はセフトリアキソンNa(CTRX)4g/dayを選択し、硬膜浮腫の改善を目的にハイドロコーチゾン1000mg/day 3日間の投与を行った。...

    DOI 医中誌

  • 多発性付着部炎の1 例 ─小児リウマチ性疾患における付着部炎の評価の重要性─

    高倉 麻衣子, 清水 正樹, 井上 なつみ, 水田 麻雄, 谷内江 昭宏 小児リウマチ 8 (1), 3-9, 2017

    ...13歳女児.10歳時に両大腿部のこわばりと両膝関節痛が出現し,11歳時から両手のこわばりと 両肩の痛みが出現した.13歳時に原因精査目的に当科へ紹介となった.関節エコー検査で四肢の 腱周囲,付着部に浮腫性変化,血流シグナルの増加を認めた.18FFDG PET検査では,両四肢の腱 鞘部,付着部のほか,坐骨結節にFDGの集積を認めた.MRI検査ではFDG集積部に一致して脂肪 抑制T2強調画像で高信号となる...

    DOI Web Site 医中誌

  • 顎下腺原発 oncocytic carcinoma の 1 例

    皆木 正人, 井口 郁雄, 綾田 展明, 江草 憲太郎, 福増 一郎, 河野 達也 耳鼻と臨床 62 (3), 107-112, 2016-05-20

    ...MRI では 5 cm 大の境界明瞭な腫瘤で、T1 強調画像で低信号、T2 強調画像で高信号、ガドリニウムで著明に造影された。悪性腫瘍を念頭に、腫瘍摘出左上頸部郭清術を施行。淡好酸性顆粒状細胞質を有する腫瘍細胞が増殖し、被膜浸潤、脈管侵襲を認め、oncocytic carcinoma と診断した。現在再発・転移は認めていない。</p>...

    DOI 医中誌

  • 術前に動脈瘤が疑われた耳下腺類上皮血管腫 (Angiolymphoid hyperplasia with eosinophilia:ALHE) の 1 例

    本郷 貴大, 澤津橋 基広, 西嶋 利光, 山元 英崇, 中島 寅彦 耳鼻と臨床 62 (2), 63-72, 2016-03-20

    ...MRI では、T1、T2 強調画像で淡い高信号を呈し、不均一に造影され、内部に flow void を伴う腫瘤を認めた。MRA では浅側頭動脈分枝の流入を認めた。耳下腺動脈瘤の診断にて摘出術を施行した。腫瘤は耳下腺深葉に位置し、血管の流入を認めた。切除標本の病理組織所見で、類上皮様に腫大した血管内皮細胞で裏打ちされた未熟な毛細血管の増殖を認め、間質に多数の好酸球やリンパ球の浸潤を伴っていた。...

    DOI 医中誌

  • 舌に発生した筋肉内脂肪腫の1例

    柚鳥 宏和, 石田 優, 松本 耕祐, 松尾 健司, 辻 和志, 橘 進彰, 古森 孝英 日本口腔腫瘍学会誌 28 (4), 287-291, 2016

    ...T1,T2強調画像にて28×19×31mm大の腫瘤を認めた。全身麻酔下に舌腫瘍摘出術を行った。病理組織学的所見は,成熟した大小不同の脂肪細胞の増殖からなり,内部に筋線維束が認められたため,舌の筋肉内脂肪腫と診断した。術後10か月まで再発なく経過している。<br>本邦でこれまでに報告された舌の筋肉内脂肪腫は10例であった。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

  • 遠位胆管粘液癌の1例

    中山 雄介, 高橋 進一郎, 大久保 悟志, 高橋 大五郎, 西田 保則, 小嶋 基寛, 小西 大 胆道 30 (4), 763-768, 2016

    ...<p>症例は72歳,男性.食欲不振を主訴に前医を受診し,胆管腫瘍を指摘され紹介となった.超音波検査では,遠位胆管に低エコー腫瘍を認め,CT検査では,遠位胆管に遷延性の造影効果を示す全周性の壁肥厚像を認めた.MRI検査では,壁肥厚部はT2強調画像で低信号であった.以上より,遠位胆管癌の診断で亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.肉眼的には遠位胆管に16×15mmの結節浸潤型病変を認めた.病理組織学的...

    DOI 医中誌

  • 棘上筋の筋萎縮~非腱板断裂症例における筋萎縮についての検討

    水城 安尋, 内村 大輝, 玉井 幹人 肩関節 40 (3), 813-816, 2016

    ...腱板断裂における一次修復の目安として筋の萎縮や脂肪浸潤等が用いられる.我々は年齢等による筋萎縮の影響を検討するため,腱板断裂例以外の症例での筋萎縮を検討した.鏡視下に腱板断裂を否定した34例37肩平均年齢42.4歳.筋萎縮はMR斜位矢状断像にて肩甲棘が肩甲骨と連続する最外側のスライスを用いT2強調画像及びSTIR像を比較し,筋と筋+脂肪の比(筋占有率M/L),Tangent signの有無,筋萎縮の...

    DOI 医中誌

  • Dixon法MRIを用いた腱板断裂患者における三角筋脂肪量の評価

    水島 衣美, 廣瀬 聰明, 吉本 正太, 道家 孝幸, 芝山 雄二, 杉 憲, 今村 塁, 岡村 健司 肩関節 40 (3), 828-831, 2016

    ...<BR> 対象は鏡視下腱板修復術の術前MRIを撮像した32例33肩.平均年齢66歳,男性17肩,女性16肩であった.MRIでT2強調画像とDixon法の撮像を行い,Axial像で上腕骨頭が最大径となるレベルで三角筋断面積を計測,また同レベルのfat fractionを算出した.三角筋の断面積,fat fractionと性別,年齢,BMI,ROM,術前の90度外転筋力,罹病期間,断裂サイズ,VAS,DASH...

    DOI 医中誌

  • 左側アプローチによる胸腔鏡補助下に切除した食道GISTの1例

    藤枝 裕倫, 平松 聖史, 雨宮 剛, 後藤 秀成, 関 崇, 新井 利幸 日本臨床外科学会雑誌 77 (4), 809-814, 2016

    ...症例は67歳,女性.頻尿の精査目的で行った造影CTにて,縦隔内に占居性病変を指摘された.病変は,胸部中部食道と左主気管支との間に位置する径32×21mm大の造影効果に乏しい比較的内部均一な腫瘍性病変であった.同病変は,左主気管支との境界が不明瞭であり,かつ食道内腔への半球状の突出を認めた.MRIのT1強調画像で均一な低信号,T2強調画像で均一な軽度の低信号を呈し,粘性の高い液性成分である可能性が示唆...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献7件

  • 術前診断困難であった腹直筋に生じた骨化性筋炎の1例

    渡部 嘉文, 中場 寛行, 谷口 英治, 吉川 浩之, 玉川 浩司, 佐々木 優, 有馬 良一 日本臨床外科学会雑誌 77 (9), 2320-2324, 2016

    ...症例は76歳,男性.体動時に下腹部痛を認め,近医で左腹直筋内の腫瘤を指摘されたため当院紹介.CTで左腹直筋内に辺縁造影効果を伴う23×23×52mmの低信号域を認めた.腫瘤はMRIのT1/T2強調画像で低信号,拡散強調画像で高信号を示した.画像所見では鑑別診断を行うことは困難であり,超音波下針生検を追加施行した.針生検の結果で紡錘形細胞肉腫が疑われたため,腫瘍摘出術を施行した.摘出標本の病理組織学的検査...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献2件

  • 鑑別を要した仙骨部椎間関節嚢腫の1例

    西 亜紀, 﨑村 俊之, 依田 周, 野口 智恵子, 矢部 嘉浩 整形外科と災害外科 65 (3), 541-544, 2016

    ...【症例】74歳女性.2年前より右下肢の違和感を自覚.徐々に増悪し,右下肢痛・しびれ出現,歩行困難となったため当院受診.MRIのT2強調画像で仙骨部の脊柱管内にhigh,low混在する15mm大の腫瘤性病変を認めた.腫瘤は造影MRIで造影効果なく,Myelo CTでも造影されず硬膜外腫瘤と判断した.手術は右L5/Sよりアプローチし,S1神経根を同定してから尾側の腫瘤へ向かって徐々に骨切除した.S1神経根背側...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 絨毛性疾患との鑑別を要した子宮漿膜下腹膜妊娠の1例

    丸尾 原義, 黄 豊羽, 中島 由貴, 新谷 潔 産婦人科の進歩 68 (2), 112-117, 2016

    ...強調画像にて高信号を示す腫瘤を認めたが,はっきりした胎嚢像は認めなかった.そのため,臨床的侵入奇胎あるいは異所性妊娠の両方の可能性を考え,初診時点で性器出血症状を認めず,超音波検査でDouglas窩に腹腔内出血を疑う所見も認めないことから,保存的に化学療法を行う方針とした.15週2日よりMethotrexate(MTX) 17.5 mg/body×5日間の治療を行ったが,口内炎,消化器症状などの副作用...

    DOI Web Site 医中誌

  • 鼻中隔粘膜より発生した多形腺腫の2例

    坂口 雄介, 森脇 宏人, 高畑 喜臣, 井上 なつき, 久保田 俊輝, 石井 祥子, 山口 宗太, 大久保 はるか, 吉川 衛 耳鼻咽喉科展望 59 (6), 291-297, 2016

    ...また造影 MRI で腫瘍は, T1 強調画像で低信号, T2 強調画像で高信号と造影効果を認めた。 1例目と同様に鼻内内視鏡下に腫瘍を摘出した。 病理学的組織検査では大部分の表層粘膜上皮は糜爛により脱落した鼻粘膜であり, 上皮下に境界比較的明瞭な腫瘍が形成されており, 多形腺腫の診断であった。...

    DOI

  • G 群溶連菌感染による壊死性軟部組織感染症の 1 例

    前原 恵里子, 辻 学, 溝手 政博, 竹内 直英, 古江 増隆 西日本皮膚科 78 (6), 644-649, 2016

    ...蜂窩織炎が疑われ内科より紹介となったが WBC 11110/<i>μ</i>l,CRP 25.86 mg/dl,CK 1781 U/l と高値を認めたため MRI を撮像したところ,T1 強調画像では腓腹筋の一部に高輝度を認め,出血と壊死を反映した所見を呈し,T2 強調画像では皮下組織と筋膜の輝度上昇を認めた。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 巨舌を呈した舌対称性脂肪腫症の1例

    見立 英史, 川野 真太郎, 清島 保, 三上 友里恵, 後藤 雄一, 河津 俊幸, 池邉 哲郎, 中村 誠司 日本口腔腫瘍学会誌 28 (4), 293-298, 2016

    ...両側舌縁部の腫瘤は,MRIのT1および T2強調画像で高信号,T2脂肪抑制像で信号低下を示した。生検組織の病理組織学的診断は脂肪腫であった。病変が対称性はないものの,両側の舌縁部にあることから,SLTと診断した。慢性心房細動に対して抗凝固薬を内服しており,術後の出血および腫脹による気道閉塞が懸念されたため,左右2回に分けて全身麻酔下に腫瘍減量術を行った。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 磁気共鳴画像法(MRI)を用いた閉鎖筋の筋活動分析

    平尾 利行, 竹井 仁, 佐久間 孝志, 妹尾 賢和, 近藤 貴揚 理学療法科学 31 (2), 297-302, 2016

    ...〔方法〕高負荷の課題1(60°/sec)と無負荷の課題2(500°/sec)における等速性股関節外旋運動前後で,MRIのT2強調画像から内閉鎖筋,外閉鎖筋,大殿筋,中殿筋,縫工筋のMR信号強度率を抽出し比較した.〔結果〕抽出された課題1において内閉鎖筋,外閉鎖筋,中殿筋,縫工筋で,課題2において内閉鎖筋,外閉鎖筋,縫工筋で,運動前に比べ運動後にMR信号強度率が有意に上昇した....

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか3件 被引用文献1件 参考文献14件

  • 無疹性帯状疱疹に伴う脊髄炎を生じた血液透析患者の1例

    濱田 真宏, 森川 貴, 山崎 大輔, 竹内 由佳, 大野 良晃, 柴田 幹子, 岸田 真嗣, 今西 政仁, 北林 千津子, 小西 啓夫 日本透析医学会雑誌 49 (4), 297-303, 2016

    ...MRIにて胸椎2-3レベルの脊髄の腫大を認め, 左側よりにT1, T2強調画像で淡いhigh intensity areaを認めた. 髄液検査にて水痘帯状疱疹ウイルスを認めたが, 皮疹を認めないことから無疹性帯状疱疹に伴う脊髄炎と診断した. 免疫能が低下していると皮疹が現れにくいといわれており, そのため診断に苦慮することが多い....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献18件

  • 多結節性の肝脂肪沈着を来したアルコール性肝線維症の1例

    道免 和文, 日高 響子, 田中 博文, 春野 政虎, 一木 康則, 西江 昭弘, 相島 慎一, 下田 慎治 肝臓 57 (10), 548-553, 2016

    ...<p>症例は48歳の男性.全身倦怠感,食思不振を主訴に当科を受診.総ビリルビン3.46 mg/d<i>l</i>,AST 384 IU/L,γGTP 1,067 IU/m<i>l</i>と肝障害を認め,超音波検査で肝内に多発性に集簇した高輝度結節がみられた.これらの病変はCT検査では低吸収域,MRIT1,T2強調画像で高信号域を呈し,脂肪抑制強調像で信号強度は共に低下した.集簇,多発したこれらの病変...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献14件

  • Epstein-Barr virus感染を伴う肝炎症性偽腫瘍の1例

    今泉 健, 松山 貴俊, 中田 拓也, 村田 知洋, 吉村 哲規, 鶴田 耕二, 加藤 弘之 日本臨床外科学会雑誌 77 (2), 423-429, 2016

    ...症例は54歳,女性.以前より肝機能障害を指摘されていた.スクリーニングで施行された近医でのCTにて,肝腫瘤を指摘され当科紹介受診となった.造影CTにて,肝S6辺縁に周囲の造影効果を伴い中心部が造影されない直径10mmと15mmの腫瘤を認めた.MRIにて,腫瘍はT1強調画像で低信号,T2強調画像は淡い高信号,拡散強調画像でも淡い高信号を呈した.病変が小さく,確定診断が困難であったため経過観察としたところ...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 成人男性にみられた膵solid-pseudopapillary neoplasmの1例

    上中 祐子, 藤田 博文, 山川 純一, 前田 暁行, 木村 泰生, 荻野 和功 日本臨床外科学会雑誌 77 (3), 644-649, 2016

    ...<BR>症例は45歳の男性で,検診の腹部CT検査で膵尾部に石灰化を伴う約85mmの腫瘤を指摘され,当院受診した.MRIでは,T1強調画像で腫瘍はhigh intensityを示し,T2強調画像ではhigh intensityとlow intensityが混在していた.画像所見から膵SPNと診断し,膵体尾部切除術を施行した.病理結果では,被膜浸潤・脂肪織浸潤を有する膵SPNと診断した.術後膵液瘻などの...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 膵神経内分泌腫瘍と術前診断した周囲組織に由来する膵頭部paragangliomaの1例

    鈴木 優美, 平松 聖史, 雨宮 剛, 後藤 秀成, 関 崇, 新井 利幸 日本消化器外科学会雑誌 49 (5), 433-438, 2016

    ...強調画像で高信号を呈した.RetrospectiveにみるとPGを示唆する画像所見であったが,pNETと術前診断し,手術を施行した.腫瘍は球形の腫瘤で膵頭部前面から有茎性に発育しており,腫瘍摘出術を施行した.病理組織学的所見上synaptophysin,chromogranin A,CD56,S-100陽性であり,膵頭部原発のPGと診断した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 左第3中足骨に発生した類骨骨腫の1例

    緒方 光次郎, 岡 潔, 佐藤 広生, 末吉 貴直, 浦田 泰弘, 水田 博志 整形外科と災害外科 65 (1), 66-70, 2016

    ...目的:左第3中足骨に発生した類骨骨腫の1例を経験したので報告する.症例:患者は8歳男児.2か月前にサッカーをした後から左足背部の腫脹,疼痛を認め近医にて疲労骨折の診断を受けるも,改善なく当科紹介となった.単純X線像では第3中足骨に全周性の骨硬化像と,第2中足骨の外側皮質骨にも硬化像が見られた.単純CTでは,中足骨基部にnidusを認めた.MRIでは,nidus周囲にはT2強調画像及びSTIR像にて高信号域...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 学生野球競技者における肢位別での棘下筋発揮能力の関係性

    竹元 悠綺, 鶴田 廣大, 川畑 翔平, 白川 栞里, 西門 唯生, 横峯 幸之輔, 横山 尚宏, 川元 大輔, 長津 秀文, 信太 圭一, 高田 和真 理学療法学Supplement 2015 (0), 1308-, 2016

    ...肩関節MRIの水平断のT2強調画像を用いて調査を行った。ISPWの計測には肩甲骨関節窩の幅が最大となる像を用いた。肩甲骨関節窩の中点と肩甲骨体部の厚みが薄くなる点を結び関節窩軟骨下骨から4cm近位で垂線を引きこの線を基準にしてSteller Orderにてtransverse planeでのISPWを実数値に換算し測定した。肢位別棘下筋力の測定は,ISPT肢位と矢状面でのECT肢位にて行った。...

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