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検索結果 18,257 件

  • 若年女性における隠れ肥満と身体機能との関係

    花村 衣咲, 吉田 恵理子, 永峯 卓哉, 飛奈 卓郎, 世羅 至子 保健医療学雑誌 15 (1), 53-61, 2024-04-01

    <p>【緒言】隠れ肥満(Normal weight obesity: NWO)は,BMIが正常範囲(18.5‐25.0kg/m2)であるが高体脂肪率(≥30%)を呈する状態であり,特に若年女性ではNWOの該当者が多い.しかし,どのような生活習慣因子が若年女性のNWOに関連しているのか,NWOが運動機能にもたらす影響についても明らかでない.本研究では,若年女性におけるNWOの生活習慣および運動機能…

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  • 新型コロナウイルス感染症対策のために対面とオンデマンド型遠隔授業を併用した体育実技系必修科目の検討

    文谷 知明, 門利 知美, 宮川 健 岡山体育学研究 31 (0), 65-77, 2024-03-31

    <p> 本研究では,対面とオンデマンド型遠隔授業を併用した体育実技系必修科目の受講生にアンケート調査を実施し,今後の授業の一助となる資料を得ることを目的とした.対象者は451名(男性99名,女性352名)であった.その結果,週70分以上の運動時間は概ね妥当な設定であることが示された.男性はストレッチング,レジスタンス運動,有酸素性運動を同等に重視しているのに対し,女性はストレッチングを重視し,レ…

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  • 乳児期初期におけるMovement toward midlineと姿勢推定の関連

    Sermpon Nisasri, 根本 清香, 儀間 裕貴 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 143-143, 2024-03-31

    ...total MTMでは上半身面積に有意差が見られ、これはHand-to-trunk contact (HT) の出現頻度と関連していると考えられた。upper MTMでは下半身面積に有意差が見られた。これは、非対称性緊張性頸反射によるものであると考えられるが、上半身面積では有意差が見られなかった。...

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  • 乳幼児用抱っこ紐における腰部への負担と筋疲労の軽減に関する検討

    松田 雅弘, 掛川 圭, 藤野 雄次, 高橋 容子, 北原 エリ子, 楠本 泰士 支援工学理学療法学会誌 3 (2), 89-97, 2024-03-29

    <p>家事や移動中に従来の抱っこ紐を装着することは、育児の精神的ストレスに加え、肩こりや腰痛を引き起こすなど、母親にとって肉体的負担が大きい可能性がある。そこで、母親が長時間赤ちゃんを抱っこできる負担の少ない抱っこ紐が必要だと考え、その抱っこ紐を開発した。本研究では、左右の腰椎に装着するサポートストラップ、腰椎ベルト、肩ストラップを工夫して、新しく作製した抱っこ紐を装着し、30分間の運動前後の身…

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  • 脳血管疾患を持つ症例の%努力性肺活量と日常生活動作との関連性

    永岡 直充, 今田 健 呼吸理学療法学 3 (1), 91-98, 2024-03-22

    <p>背景と目的:脳血管疾患を持つ症例の呼吸機能と日常生活動作(ADL)との関連を検討した。</p><p>対象と方法:対象は回復期リハビリテーション病棟に入院し,2016年から7年間で筆者が担当した23例とした。ADLの指標には機能的自立度評価法(FIM),基本動作能力(ABMS-II),身体機能はTrunk Control …

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  • 出生児が早期先天梅毒と診断された梅毒感染未診断妊婦の1例

    加藤 正隆, 川村 裕士, 清水 貴大, 中森 あかり, 谷口 義弘, 鈴木 秀文, 吉田 好雄, 医学領域 産婦人科学分野, Kato Masataka, Kawamura Hiroshi, Shimizu Takahiro, Nakamori Akari, Taniguchi Yoshihiro, Suzuki Hidefumi, Yoshida Yoshio, Department of Obstetrics and Gynecology Division of Medicine 福井大学医学部研究雑誌 24 [1]-[7], 2024-03-01

    ...The neonate presented hepatosplenomegaly and purpura of the trunk at birth, and the results of her blood tests showed anemia and thrombocytopenia....

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  • 衣服と皮膚の接触に伴う皮膚振動に関する基礎研究

    佐藤 真理子, 伊豆 南緒美, 松井 有子, 田中 由浩 デサントスポーツ科学 45 (0), 35-47, 2024-02-22

    <p>衣服着用時,ヒトの動作に伴い,衣服と皮膚の受動的な接触が生じる.本研究では先ず,上肢運動時の体幹部における衣服と皮膚の接触について,圧力測定フィルムにより検討し,顕著な接触部位として,頸部,肩先,肩甲骨を明らかにした.次に,肩甲骨突出部近傍で,皮膚振動計測の可能性を探り,皮膚と衣服の接触から生じる皮膚振動の振動強度と周波数中央値の検討により,接触部から2cmほど離れた部位を,適する計測部位…

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  • 妊娠中に競技復帰目的のトレーニングを行った選手の 体組成変化の記録

    松田 貴雄, 清永 康平, 宮崎 奈美 デサントスポーツ科学 45 (0), 182-190, 2024-02-22

    <p>目的:日常の体調管理に体重が用いられるが,アスリートの場合,骨格筋量と相関する体水分量が日常的に測定できることが望ましい.今回,産後の競技復帰を目指して妊娠中にトレーニングを継続したパラアスリートの妊娠中の体組成変化を記録した.方法:前腕にて簡便に測定できるように開発した体水分量計を用いて体水分量を日常的に測定して,1か月に1回外来受診時に測定した体組成値と比較を行った.結果:体水分量は妊…

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  • 多発皮膚潰瘍を呈し難治性壊疽性膿皮症として治療されていた播種性皮膚リーシュマニア症の1例

    小林 由季, 伏間江 貴之, 和田 麻依, 新川 紗由香, 三條場 千寿, 後藤 康之, 大内 健嗣, 舩越 建 日本皮膚科学会雑誌 134 (2), 321-328, 2024-02-20

    <p>54歳男.海外渡航歴多数あり.初診3年前に左肘潰瘍を生じ,他の部位にも拡大.他院にて非結核性抗酸菌症,その後壊疽性膿皮症と診断され治療を受けたが難治であった.顔面・体幹に多発皮膚潰瘍あり,病理組織学的に稠密な炎症細胞浸潤と壊死像,キネトプラストを有する虫体をみとめた.PCRで原虫種を同定し,播種性皮膚リーシュマニア症と診断.ステロイド中止,リポゾーム化アムホテリシンB,イトラコナゾール投与…

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  • 脳血管疾患患者の座位における体幹を前方から支持する補助具の注意機能への影響

    花田 智仁, 狩長 弘親 作業療法 43 (1), 97-105, 2024-02-15

    <p>体幹を前方から支持する補助具(以下,体幹前方サポート)の注意機能への有効性を明確化し,Activities of Daily Living(以下,ADL)上での影響について検討した.脳血管疾患患者に対し,体幹前方サポートあり・なし座位でクロスオーバー研究に沿って注意機能の検査および主観点数,荷重中心位置を測定した.結果,体幹前方サポートあり座位は,検査成績および主観点数,荷重中心位置に有意…

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  • 投影法により性格・心理傾向を推測可能なシステムの提案

    小野 瑞稀, 岩下 志乃 知能と情報 36 (1), 538-542, 2024-02-15

    <p>本研究では児童生徒が精神疾患になりうるリスクを抑えることを目的とし,投影法の1つである樹木画を用いてユーザの心理状態を推測し,その状態に合った心理教育を提供するシステムを作成することを最終目標とする.今回は,そのうちの樹木画を描いた結果からユーザの心理・性格傾向を示す部分を作成した.この描画システムはパソコン上でマウスを使って木の描画を行うものとなっており,木の幹,根,葉の2D …

    DOI Web Site 参考文献2件

  • A Rare Case of a Common Inferior Pulmonary Vein Presumed to Be a Remnant of the Common Pulmonary Vein

    Kokubu Yuki, Watanabe Tetsuya, Yamada Takahisa, Morita Takashi, Kawasaki Masato, Kikuchi Atsushi, Kondo Takumi, Kawai Tsutomu, Nishimoto Yuji, Seo Masahiro, Nakamura Jun, Kayama Kiyomi, Tamura Yuto, Fujita Takeshi, Chang Yongchol, Tanichi Masanao, Oshita Takuya, Fukuda Yuto, Fukunami Masatake Internal Medicine 63 (3), 407-411, 2024-02-01

    ...Preoperative multidetector computed tomography showed that the inferior pulmonary vein (PV) was a common trunk, and the left and right superior PVs branched from the center of the left atrial roof....

    DOI Web Site PubMed 参考文献15件

  • 様々な合併症を併発し治療に難渋した重症の日本紅斑熱の1例

    稲永 優医, 髙木 慎太郎, 小坂 祐未, 大屋 一輝, 森 奈美, 岡信 秀治, 辻 恵ニ, 岡田 武規, 横山 敬生, 岡野 博史, 牟田 毅, 佐々木 諒, 古川 善也 日本病院総合診療医学会雑誌 20 (1), 48-54, 2024-01-31

    70代男性。入院4日前, 発熱を認め躯幹四肢の発赤, 全身倦怠感も出現し当院紹介受診。躯幹四肢に淡紅斑を認めCRP29.86mg/dL, Cr2.47mg/dL, eGFR21mL/min/1.73 m<sup>2</sup>, 血小板数5.4万/μL, FDP 24.5μg/mLで急性腎障害とDICのため入院した。また, …

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  • 原発事故後に生育した10年生コナラ萌芽更新木における部位別<sup>137</sup>Cs濃度分布

    小川 秀樹, 熊田 淳, 齋藤 直彦, 櫻井 哲史 日本森林学会誌 106 (1), 1-6, 2024-01-31

    <p>福島原子力事故直前となる2011年2月に皆伐更新を行い,その後10年生育してきのこ原木としての収穫が近づいているコナラ萌芽木について,放射性セシウム(<sup>137</sup>Cs)による地上部の汚染状況を調査した。2021年5月に福島県内の落葉広葉樹林において萌芽株3株から計9本の萌芽を伐採して幹,枝,葉を採取し,それぞれの<sup>137</sup>Cs濃度と幹および太枝における<s…

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  • 診断に難渋した類血管腫型線維性組織球腫の1例

    岡 俊吾, 川端 智也, 原 重雄, 池田 実香, 松添 晴加, 大濱 大瑛, 片岡 和哉 日本形成外科学会会誌 44 (1), 18-25, 2024-01-20

    ...<p> Angiomatoid fibrous histiocytoma (AFH) is a rare intermediate malignant soft tissue tumor that usually affects the extremities and trunk, areas where lymph nodes are normally found....

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  • 咽頭癌に対しニボルマブ投与後に生じたサルコイド様肉芽腫の1例

    本多 皓, 石川 真郷, 山本 俊幸 日本皮膚科学会雑誌 134 (1), 91-98, 2024-01-20

    <p>63歳,男性.中咽頭癌に対するニボルマブ導入10週後に体幹に搔痒を伴う紅斑を生じた.病理組織学的に真皮内に類上皮細胞とLanghans型巨細胞を含むサルコイド様肉芽腫を認めた.他臓器症状は認めず,血清アンギオテンシン変換酵素の値は正常であった.ステロイド外用剤のみで皮膚症状は軽快したが,甲状腺や膵臓にも免疫関連有害事象が出現したため最終的にニボルマブは中止された.免疫チェックポイント阻害剤…

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  • 片脚スクワット動作と片脚着地動作の運動学,運動力学特性の関係

    月田 隼貴, 山田 孝禎, 月田 理江, 野口 雄慶 スポーツ理学療法学 2 (1), 16-21, 2024

    <p>【目的】片脚スクワット(SLS)動作と片脚着地(SLL)動作における膝外反角度,膝外反モーメント,体幹側方傾斜角度の関係を明らかにすることを目的とした。</p><p>【方法】健常な青年男性15名が,20 cm高の台上からのSLL動作および片脚立位から膝関節を60°まで屈曲するSLS動作の2課題を行った。SLL動作開始から完了までの膝外反角度,膝外反モーメント,体幹側方傾斜角度の最高値,SL…

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  • 重複中大脳動脈の存在で診断に難渋した脳梗塞の1例

    岩田 牧子, 川口 正二郎, 田中 雄一郎 脳卒中 advpub (0), 2024

    <p>症例は,運動後の雷鳴頭痛で当院を初診した56歳女性.頭部CTで9年前に他院で治療された陳旧性脳梗塞を認めた.鎮痛剤を処方したが,頭痛は改善せず6日後に再診.MRIで新規病変はなく,MRAでは左MCAの描出が不良であった.描出不良は陳旧性脳梗塞によると解釈した.頭痛は継続し,11日後に再検したMRIで新規脳梗塞があり,入院となった.脳血管撮影で重複中大脳動脈の存在と,MCA主幹の血管径の不整…

    DOI Web Site 参考文献10件

  • COVID-19禍における小児脳腫瘍患者の終末期在宅緩和医療

    米岡 有一郎, 黒岩 巌志, 大石 誠, 棗田 学, 鈴木 博, 池田 幸恵, 関 泰弘, 秋山 克彦 小児の脳神経 49 (1), 1-8, 2024

    <p>コロナウイルス感染症(COVID-19)蔓延下では,病院での面会が大幅に制限された.小児病棟も例外ではなく,小児脳腫瘍の終末期患者の中に,在宅療養を選択する家族があった.本論文では,小児脳腫瘍終末期緩和医療の2例を提示する.悪性腫瘍患者の在宅看取り経験が豊富な訪問診療医と関連診療科医とがん相談支援センターとが連携した.患児の痛みや苦しみの緩和だけでなく,患児を支える家族の不安に対し,介護や…

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  • 柔道における「内股」の指導法に関する一考察:

    濵口 和人, 古川 巧, 出口 達也 スポーツパフォーマンス研究 16 (0), 10-17, 2024

    本研究は,熟練度が異なる大学柔道選手を対象に内股を試技として関節角度の比較を実施し,それぞれの特徴から技術指導に対する実践的な示唆を得ることを目的とした.実験参加者は,大学男子柔道選手(Skilled10 名,Unskilled10 名)を対象に,柔道の内股を行い,その動作は光学式3 次元動作分析システムMac3D(250Hz)を用いて記録した.動作中の足に作用する地面反力は,フォースプレート(…

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  • 高齢者の歩行時の筋同時収縮活動におけるシステマティックレビュー

    木村 太祐, 前園 佑貴 理学療法学 advpub (0), 2024

    ...部位別報告数は,trunk 1件,thigh 8件,shank 9件であり,対象者内での部位間の関係性の報告はなかった。レビュー結果は,加齢の変化により高齢者の歩行時ではtrunkのMCoが低く,下肢MCoで高い特徴所見がみられた。下肢MCoでも主にthighが高くshankは一様の結果ではなかった。...

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  • リズム聴覚刺激が歩行のステップ時間と体幹加速度に与える影響

    高橋 優基, 前田 剛伸, 黒部 正孝, 嘉戸 直樹, 鈴木 俊明, 岩月 宏泰 理学療法科学 39 (2), 91-99, 2024

    <p>〔目的〕リズム聴覚刺激を併用した歩行の開始時および定常時期のステップ時間と体幹加速度の変化を健常成人で検討することを目的とした.〔対象と方法〕健常成人17名を対象に,屋内平地歩行を2条件で実施した.条件1は20歩の自由歩行とした.条件2は条件1の20歩の平均ステップ時間より設定したリズム聴覚刺激に初期接地を合わせる歩行とした.歩行開始から5歩ごとに4期に区分した.〔結果〕Ⅰ期(1~5歩目)…

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  • 高齢者の人工膝関節全置換術後患者における歩行能力と下肢・体幹機能の関連性

    上野 勝也, 東 利紀, 渡邉 陽祐, 多和田 絵里奈, 山田 康貴, 橋本 恵, 後藤 伸介, 髙橋 祐樹, 黒田 一成, 淺 亮輔, 羽場 俊広 理学療法科学 39 (1), 53-59, 2024

    <p>〔目的〕高齢の人工膝関節全置換術(TKA)患者の歩行能力と体幹,下肢機能の関連性を調査すること.〔対象と方法〕対象は,TKAを施行した前期高齢者22名と後期高齢者36名.歩行能力は,10 m歩行時間,8の字歩行時間を,体幹機能は,Trunk Righting Test(TRT),端座位側方リーチテストで,下肢機能は,片脚立位保持時間,疼痛,筋力(膝伸展,股外転),関節可動域(膝屈伸,股内転…

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 垣根仕立てによるブドウ台木の採穂母樹の軽労型栽培技術

    四宮 亮, 田中 莉依, 井樋 昭宏, 松本 和紀 福岡県農林業総合試験場研究報告 10 (0), 32-36, 2024

    ブドウ台木の採穂母樹の軽労型栽培技術の確立を目的に,垣根仕立て栽培が台木品種の樹体生育と作業姿勢の改善に及ぼす影響を調査した。垣根仕立て(以下,垣根区)の「テレキ5BB」の主幹長は55cmであり,主幹径と主枝長に棚仕立て(以下,慣行区)との差はみられなかった。新梢管理について,仕立て方の違いによる作業時間の差はみられなかった。作業姿勢については,腕を肩より上げる姿勢(以下,腕上げ姿勢)と前屈姿勢…

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  • 塞栓性脳梗塞再発時に診断されたcarotid webに対し頚動脈ステント留置術を施行した1例

    大貫 亮慶, 小林 祐太, 亀野 力哉, 藤森 大智, 宗像 良二, 堀内 一臣, 生沼 雅博, 渡邊 善一郎 脳卒中 advpub (0), 2024

    <p>50歳代女性.午睡後の左上肢感覚障害で受診.MRI, MRAで右M2領域の急性期脳梗塞と診断,t-PA, 血栓回収は適応外であり,保存的加療.翌日MRAで閉塞部位は再開通していた.経胸壁心エコー,体幹部CT, ホルター心電図で塞栓源や不整脈なし.頚部MRAで有意狭窄なく,頚動脈エコーは未施行.ホルモン,各種抗体検査で異常なし.塞栓性梗塞とてDOAC開始となり,軽度感覚障害あるも独歩自宅退院…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 肺腺癌に対してDurvalumabを使用後に四肢・頸部の筋強直で発症したStiff-person症候群の1例

    井上 貴司, 大岩 慧, 堀内 一宏 臨床神経学 64 (3), 176-180, 2024

    <p>症例は74歳女性.肺腺癌に対してDurvalumabを使用中に,四肢・体幹部の筋強直が出現した.発作性有痛性筋痙攣と,表面筋電図での主働筋と拮抗筋の持続的な筋収縮を認めた.血液検査ではamphiphysin抗体が強陽性であり,stiff-person症候群(stiff-person syndrome,以下SPSと略記)と診断した.免疫グロブリン大量静注療法やクロナゼパムを開始し,発作性有痛…

    DOI Web Site PubMed 参考文献14件

  • <i>KIT</i>遺伝子変異(Asp419del)が検出された斑状丘疹状肥満細胞症の1例

    深浦 彰子, 沼田 貴史, 千代反田 雅子, 前田 龍郎, 江草 智津, 伊藤 友章, 原田 和俊, 大久保 ゆかり アレルギー 73 (2), 189-195, 2024

    <p>2歳男児.生後6カ月頃より顔面を除く全身に2cm大までの茶褐色斑と結節が左右非対称に多発した.瘙痒(+),Darier徴候(+).病理では,H-E染色で細胞質が淡い両染性で大型の核を有する類円形細胞がみられ,c-kit染色が陽性であった.血液生化学検査と画像検査で異常所見はなかった.遺伝子解析で<i>KIT</i>遺伝子のexon8領域でAsp419delの変異が検出された.以上より,斑状…

    DOI PubMed

  • 東京医科大学病院皮膚科におけるエムポックス28例の臨床症状の検討

    中澤 亜美香, 伊藤 友章, 沼田 貴史, 堺 則康, 大久保 ゆかり, 原田 和俊 日本臨床皮膚科医会雑誌 41 (1), 33-, 2024

    2023年1月1日から2023年6月9日までに東京医科大学病院皮膚科を受診し,エムポックス(サル痘)と診断した28例を,カルテ情報を用いて後方視的に検討を行った.28例中全例が男性で,同性間性交渉者であった.平均年齢は38.9歳で,20〜40歳代に集中していた.皮疹は,紅斑,紅色丘疹,水疱・膿疱,潰瘍,痂皮が混在していた.皮疹の部位の検討では,性器周辺15例,体幹四肢22例,顔面10例,手掌足底…

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  • 筋萎縮性側索硬化患者の開腹腸瘻造設術に対し 腹直筋鞘ブロックを行った一例

    安部, 桂, 清水, 一郎, 武智, 健一, 安部, 俊吾, 彭, 懌, 伊東, 真理 松山赤十字病院医学雑誌 48 (1), 35-39, 2023-12-28

    筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic lateral sclerosis : ALS)は,上位下位運動ニューロンの変性により全身の筋萎縮,筋力低下を生じ呼吸筋麻痺による呼吸不全となる稀な神経変性疾患である.ALSを合併した患者に対する周術期管理では呼吸器合併症や呼吸機能低下を防ぐことが求められる. 今回我々は ALS …

    機関リポジトリ

  • 骨盤および左大腿骨の気腫性骨髄炎の1例

    前谷 和秀, 友田 貴博, 久城 正紀, 則尾 弘文 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (4), 329-333, 2023-12-28

    <p>症例は55歳男性。頸部痛が出現し, 翌日, 前医に救急搬送された。血液検査で炎症反応高値, 血小板減少。CT画像で股関節包の腫脹と周囲の筋肉内にガス像, 大腿骨や骨盤の骨髄にもガス像があり, ショック状態のため当院救命救急センターに転送された。体幹部造影CT検査で左股関節に液体と気腫性病変, 骨盤や大腿骨の骨髄内に気腫性病変, 左大腿骨周囲の筋層内・筋層間にも気腫性病変がみられ, …

    DOI 医中誌

  • 耳下腺 MRI における FIESTA-C 法を利用した顔面神経の描出と耳下腺腫瘍手術への応用

    御子柴 卓弥, 甲能 武幸, 弓田 健斗, 関水 真理子, 永井 遼斗, 石川 直明, 藤原 広和, 小澤 宏之 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 126 (12), 1297-1304, 2023-12-20

    <p> 耳下腺手術において術後顔面神経麻痺は注意すべき合併症の一つである.術後顔面神経麻痺のリスクを評価する上で術前に腫瘍と顔面神経との位置関係を予測することが重要である. 今回, MRI の撮像法の一つである FIESTA-C を用いて顔面神経を描出し, 腫瘍と顔面神経との位置関係を術前に評価可能か検討した. …

    DOI Web Site Web Site 参考文献18件

  • 足関節底屈・背屈の傾斜が腰の位置に着目する指示を与えた場合の持ち上げ動作に及ぼす影響

    古市 将也, 大下 和茂 人間工学 59 (6), 251-257, 2023-12-15

    <p>これまでの研究で「腰を落として物を持つ」という腰の位置に着目する持ち上げ動作の口頭指示が,重量物の持ち上げに理想的とされる股・膝関節を同時に屈曲させる動作に繋がると示唆されている.本研究は,このような指示が下肢柔軟性が低いと想定される場合でも有効かを調べた.男性16名は,踵より爪先が高くなる傾斜を付けた板(Toe-wedge)上で,腰の位置に着目する指示を与え,持ち上げを実施した.その結果…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献19件

  • O-28 森林樹木可視化とバイオマス利活用

    大場 真, 中村 省吾, 大西 悟, 泉 正寿, 長谷川 匡, 山田 修吾 バイオマス科学会議発表論文集 19 (0), 59-60, 2023-11-30

    ...<p>To estimate trunk volume and be visualization inside forest, supplemental software tools were developed for segmentation of tree components and measurement of size parameters by using of the latest...

    DOI

  • アジア産蘚苔類の分類・生態ノート38.

    秋山 弘之, 村尾 邦彦 蘚苔類研究 13 (1), 11-14, 2023-11-21

    京都府産 クマノチョウジゴケ Buxbaumia minakataeの群落から,原糸体上に生じる無性芽を新たに見いだした.原糸体から生じる無性芽は,これまでにヨーロッパ・北米東部に分布するB. viridisから知られていた.今回クマノチョウジゴケから見つかった無性芽は,原糸体から生じた細くて平滑なよく分枝する糸状の柄の先端に生じる.多数の無性芽が近接して形成されるため,原糸体のマットの各所に無…

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  • 糖尿病性浮腫性硬化症の2例

    藤岡 菜月, 緒方 英之, 三川 信之 日本形成外科学会会誌 43 (11), 667-673, 2023-11-20

    ...<p> Scleredema is a rare connective tissue disorder characterized by diffuse, nonpitting edema and skin induration spreading from the neck region to the trunk and upper limbs....

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  • 世界の側弯症学校検診―歴史的背景と昨今の情勢―

    黒木 浩史 Journal of Spine Research 14 (11), 1346-1353, 2023-11-20

    <p>側弯症学校検診は1963年にアメリカのミネソタ州で開始され,その後,世界中に側弯症学校検診モデルが拡散した.2018年までに出版された文献をもとにした調査で,側弯症学校検診の実施が確認できた国は本邦を加え23ヶ国で,うち4ヶ国(イギリス,ノルウェー,カナダ,オーストラリア)では,現在中止されていた.検診方法の多くは前屈テストであり,スコリオメーター,モアレ,シルエッターでの評価を単独である…

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  • 日本語版Clinical Trunk Control Testの信頼性に関する検証

    吉村 友宏, 神保 和正, 高浜 功丞, 安森 太一, 村山 尊司, 菊地 尚久 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 60 (11), 983-991, 2023-11-18

    <p>目的:脊髄損傷者(SCI)は上下肢に加えて,体幹にも重度の機能障害を生じ,臨床場面では重要な視点となる.SCIに特化した体幹機能評価の確立は課題となっているが,近年では,SCIに国際的な体幹機能評価法としてClinical Trunk Control Test(CTCT)が使用され,良好な信頼性や妥当性が示されている.一方で,本邦において脊髄損傷者に特化した体幹機能評価法は数が乏しい.本研…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 肺動脈走行異常を伴う左上区域転位気管支を認めた肺癌の1切除例

    三股 頌平, 稲田 一雄, 川野 大悟, 佐藤 寿彦 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (7), 605-610, 2023-11-15

    <p>症例は68歳男性.64歳時に右中葉肺癌(pTis)に対し胸腔鏡下右中葉切除術を行われた.術後3年,左肺上葉S3縦隔側にpart solid noduleが出現.その後増大傾向であり,原発性肺癌が疑われ手術の方針となった.</p><p>術前の3D-CTで左上区支は舌区支と独立して分岐する転位気管支の形態であり,気管支鏡検査でも同様の所見であった.また,A6が通常よりも近位(A3レベル)より分…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 右室流出路に発生したcalcified amorphous tumorに対して上部胸骨部分切開,肺動脈幹アプローチで切除した1例

    古山 和憲, 西田 聡, 鷹合 真太郎 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (6), 431-433, 2023-11-15

    <p>症例は35歳,男性.抗リン脂質抗体陽性の全身性エリテマトーデスにて当院内科へ通院していた.心雑音の精査のため,経胸壁心臓超音波検査を施行したところ,右室流出路に石灰化を伴う径30 mm大の腫瘤性病変を指摘された.手術は上部胸骨部分切開で行った.体外循環確立後,心拍動下に肺動脈幹を縦切開し,経肺動脈弁的に右心室を観察したところ,肺動脈弁下に高度に石灰化した腫瘤を認めた.腫瘤の剥離を行い,短時…

    DOI Web Site 参考文献11件

  • Subcutaneous Panniculitis-like T-cell Lymphoma Lacking Subcutaneous Tumor Mimicking Adult-onset Still's Disease

    Tada Maria, Kachi Shion, Onozawa Masahiro, Fujieda Yuichiro, Yoshida Shota, Oki Yotaro, Kamada Kazuro, Nagai Jun, Okada Satomi, Kikuchi Ryo, Hisada Ryo, Hasegawa Yuta, Ohigashi Hiroyuki, Goto Hideki, Hashimoto Daigo, Nakazato Shinichi, Matsuno Yoshihiro, Teshima Takanori, Atsumi Tatsuya Internal Medicine 62 (21), 3231-3235, 2023-11-01

    ...A 40-year-old woman presented with a fever, erythema, and painful subcutaneous nodules on the trunk. Laboratory data and a bone marrow analysis showed hemophagocytic syndrome....

    DOI Web Site PubMed 参考文献21件

  • STRIMの実データへの適用と拡張STRIMの提案

    加藤 裕一, 佐伯 徹郎 システム制御情報学会論文誌 36 (10), 357-367, 2023-10-15

    ...to the latter in the simulation dataset. (2) The previous was improved into ex-STRIM, and the improved showed superior results to that by RF in the simulation and equal to that by RF in the RWD. (3) Trunk...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 食用野生光合成生物のセシウム137 の面移行係数

    清野 嘉之, 赤間 亮夫 森林総合研究所研究報告 22 (3), 109-131, 2023-09-29

    <p>放射線被ばくによる健康上のリスクを減らすうえで、食用野生種の放射性物質濃度を知ることが重要である。2011年の福島第一原発事故の影響を受けた地域に生育する食用野生光合成生物種 (植物、陸生シアノバクテリア、岩石上生地衣類) 380種2094部分、非食用野生光合成生物27種72部分、食用栽培植物15種22部分、計422種2187部分のサンプルを2015~2019年に採取し、生育地の堆積有機物…

    DOI

  • 腰部脊柱管狭窄症における黄色靱帯肥厚とインスリン抵抗性

    酒井 義人, 若尾 典充, 松井 寛樹, 長田 直祥, 渡邉 剛, 渡辺 研 Journal of Spine Research 14 (9), 1184-1191, 2023-09-20

    <p><b>はじめに:</b>腰部脊柱管狭窄症における黄色靱帯の肥厚の発生機序については解明されていない.我々はMRIから本靱帯肥厚を臨床的に定義し,遺伝子レベルでインスリンレセプターシグナルの関与を示した.本研究では黄色靱帯肥厚におけるリスク因子としての内因性インスリンの関与を検討した.</p><p><b>対象と方法:</b>加療を行った腰部脊柱管狭窄症1,119例(平均76.1歳)を対象に,…

    DOI

  • 超音波検査で観察されたバージャー病コルクスクリュー側副路の検討

    本間 香織, 加賀山 知子, 岩井 武尚, 久米 博子, 小泉 伸也, 櫻澤 健一 日本血管外科学会雑誌 32 (5), 345-350, 2023-09-16

    <p>【目的】バージャー病(TAO)は,動静脈の血栓性閉塞部の血栓と血管壁の炎症性変化を認める疾患として報告され,しばしば壊死のため肢切断に至る難治疾患である.診断するうえで重要な所見であるコルクスクリュー側副路(CS)は,主として血管造影で診断されるが,超音波検査にて評価することも可能である.【方法】TAOと診断された22例に対し,血管造影でのCSの診断に基づき超音波検査を加え,周囲の神経や動…

    DOI

  • Shaggy aortaを伴う遠位弓部大動脈瘤に対し2期的ハイブリッド手術を施行した1例

    太田 和寛, 緑川 博文, 植野 恭平, 滝浪 学, 湯田 健太郎, 菅野 惠 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (5), 330-334, 2023-09-15

    <p>症例は67歳男性.前医で肺癌経過観察中のCTで胸部大動脈瘤を指摘され,精査加療目的で当院紹介となった.広範囲にSevere shaggy aortaを伴う最大径68 mmの遠位弓部大動脈瘤であり,手術による脳梗塞,脊髄虚血のリスクが高いと考え,二期的ハイブリッド手術の方針とした.初回手術はbrain isolation法を用いたelephant …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 肺動脈内膜肉腫に対して腫瘍切除とコンポジットグラフトによる右室流出路再建を施行した1例

    奥迫 諒, 井上 理紗, 呉 晟名, 江村 尚悟, 片山 桂次郎, 髙崎 泰一, 髙橋 信也 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (5), 320-324, 2023-09-15

    <p>症例は46歳男性.CTで肺動脈主幹部から左肺門部さらに肺内に浸潤性腫瘤を認め,集学的治療目的に当院紹介となった.手術は肺動脈腫瘍摘出術,左肺全摘出術,右室流出路および肺動脈再建術を行った.右室流出路再建はウシ心のう膜パッチを用い,肺動脈再建には生体弁によるコンポジットグラフトを用いた.術後は重篤な合併症なく経過し,第22病日に独歩退院した.腫瘍の病理組織学的所見は肺動脈内膜肉腫であった.肺…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 外傷・熱傷・皮膚軟部組織感染症における周術期感染管理

    佐藤 幸男 日本外科感染症学会雑誌 20 (2), 133-139, 2023-09-15

    <p>本稿では対象疾患を体幹部外傷,熱傷,皮膚軟部組織感染症に限定して作成した。本マニュアルを作成するにあたっては,われわれの周術期感染管理方法をいわゆる“専門家による意見”として記載,かつ本文の骨格とし,過去20年間に報告されてきた無作為化対照試験,系統的レビュー,メタ解析およびガイドラインの文献検索を行い,“叙述的レビュー”の形式を取った。また,本会と日本化学療法学会合同の「術後感染予防抗菌…

    DOI 医中誌

  • 嚥下障害を伴う右鎖骨下動脈起始異常に対し人工心肺下に非解剖学的バイパス術を施行した一例

    岩田 良佳, 伊藤 史織, 辻 和也, 岸本 杏珠, 吉田 裕治, 北方 悠太, 平間 大介, 羽生 道弥 Cardiovascular Anesthesia 27 (1), 13-18, 2023-09-01

    <p> 異所性右鎖骨下動脈(aberrant right subclavian artery:ARSA)は,右鎖骨下動脈が大動脈弓の最終枝として分岐する比較的稀な大動脈弓分枝の発生異常である。ARSAの外科的治療は食道や気管の圧迫症状が出た場合などに考慮されるが,定型的な術式は確立されておらず,麻酔科医は事前に術式や再建法について理解しておく必要がある。今回我々は,ARSA・左右総頸動脈共通幹・…

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  • スキーヤーにおける前十字靭帯(ACL)損傷について ―Website での大規模アンケート調査から―

    川江 雄太, 井上 雅之, 伊藤 泰斗, 木田 貴英 日本臨床スポーツ医学会誌 31 (3), 437-444, 2023-08-31

    <p>スキーにおける膝前十字靭帯(以下ACL)損傷の受傷機序や予防法が解明されつつあるにも関わらず,受傷率は約1 割でこの10 年間でもあまり変わっていない.そこで今回,中・上級レベルのスキーヤーを中心にACL 損傷の既往やその受傷機序,ACL 損傷の予防や予防方法についての認識を明らかにすることを目的とし,Google フォームを使用したWebsite …

    DOI

  • 中学生における側腹部筋厚の発育―アロメトリー法を用いて―

    坂槙 航, 筒井 俊春, 前道 俊宏, 鳥居 俊 日本臨床スポーツ医学会誌 31 (3), 460-466, 2023-08-31

    <p>本研究の目的は中学生の側腹部筋厚全体の筋厚の発育様式と外腹斜筋(external oblique;EO),内腹斜筋(internal oblique;IO),腹横筋(transversus abdominis;TrA)の個別の筋厚の発育様式の違いを明らかにすることを目的とした.対象は地域クラブチームに所属する中学生191 名で,超音波画像診断装置を用いて右側のEO,IO,TrA …

    DOI

  • 都市地域計画からみた物流政策

    大門 創 計画行政 46 (3), 33-38, 2023-08-15

    ...Historically, the following logistics continuum has been the most common: trunk-line transportation → distribution center → delivery → cargo handling facility....

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  • 左冠動脈主幹部から生じた医原性DeBakey I型急性大動脈解離に対する一手術例

    原田 寿夫, 柳 茂樹, 瀧 智史 脈管学 63 (5), 97-101, 2023-08-10

    <p>症例は76歳,女性。冠動脈造影で有意狭窄を認め,経皮的冠動脈形成術(PCI)を施行。その際,左冠動脈主幹部(LMT)遠位をエントリーとする冠動脈–大動脈解離を発症。LMTから左前下行枝(LAD)にかけてステント留置後,造影CTでDeBakey I型急性大動脈解離,心タンポナーデを認め,緊急で上行置換+冠動脈バイパス術を施行。LMTをエントリーとするDeBakey …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 当院での伏在静脈本幹フォーム硬化療法

    内田 智夫 静脈学 34 (3), 363-367, 2023-08-10

    <p>当院で2003年から2016年までに行った伏在静脈瘤に対して結紮術などを併用しないポリドカノールによるフォーム硬化療法単独の治療成績を報告する.抜去術や焼灼術の適応があると考えられても患者が手術を希望しない場合を主な治療対象とした.症例数は296例383肢(大伏在静脈338肢,小伏在静脈45肢)であった.再発のため後に手術を施行したのは28例28肢(7.3%)(抜去術4例,EVLA19例,…

    DOI Web Site 参考文献12件

  • Gore VIABAHN VBXによるステントグラフト内挿術を行った腎動脈瘤の一例

    金本 亮, 神山 拓郎, 井ノ上 博法, 山本 啓介, 上野 正裕, 田山 栄基 日本血管外科学会雑誌 32 (4), 311-315, 2023-08-02

    <p>腎動脈瘤に対する血管内治療は近年増加している.とくに,腎動脈主幹部の動脈瘤は,ステントグラフト治療に適していると考えられる.症例は70歳男性.鼠径ヘルニアの術前検査で,右腎動脈瘤(腎動脈主幹部囊状動脈瘤,29×22 mm),冠動脈疾患(左冠動脈主幹部+3枝病変),左総腸骨動脈瘤を指摘された.冠動脈疾患に対してOPCABを施行した後に,右腎動脈瘤に対してVIABAHN …

    DOI

  • 13年間以上の神経伝導検査を追うことができた真の神経性胸郭出口症候群の1例

    山本 真一, 桐山 真美, 三上 容司, 園生 雅弘 臨床神経生理学 51 (4), 145-149, 2023-08-01

    <p>13年間以上の神経伝導検査を追うことができた真の神経性胸郭出口症候群 (TN-TOS) の1例を報告する。65歳, 女性。25年前から右母指球萎縮を自覚し, 14年前から当科一般外来で経過観察されていた。徐々に巧緻運動障害が進み, 専門外来を受診した。右母指球筋萎縮が顕著で, T1領域中心の筋力低下と前腕内側の感覚障害があった。神経伝導検査では, 右短母指外転筋 (APB) …

    DOI 医中誌

  • シルバーカーと歩行車の方向転換動作分析 ~補助車と体幹の動きの関係、上肢の動きに着目して~

    山中 梨央, 石井 慎一郎, 櫻井 好美, 山本 澄子 リハビリテーション・エンジニアリング 38 (3), 181-187, 2023-08-01

    <p> シルバーカーと歩行車は混同されることも多いが、構造上の特性によって異なる操作能力が求められる。本研究では、シルバーカーと歩行車を使用した90°方向転換動作において、胸郭と骨盤の相対回旋角度、補助車と胸郭の相対回旋角度、補助車と骨盤の相対回旋角度、体幹屈曲角度、上肢角度を算出し比較した。シルバーカーは歩行車より、胸郭と骨盤の相対回旋角度、補助車と胸郭の相対回旋角度、補助車と骨盤の相対回旋角…

    DOI 医中誌

  • 初診時にKeele STarT Back Screening Toolで層別化した慢性腰痛患者に対する鍼・柴朴湯併用治療の1症例報告

    堀部 豪, 溝井 令一, 小内 愛, 井畑 真太朗, 山口 智 全日本鍼灸学会雑誌 73 (3), 186-191, 2023-08-01

    <p>腰痛の慢性化には心理社会的要因などが関わる。 しかし、 腰痛治療に際して心理社会的要因を評価し、 かつ鍼治療と漢方薬治療を併用した報告は我々が渉猟した限りない。 今回、 右殿下肢痛を訴えた慢性腰痛患者の心理的要因を評価し、 鍼治療と柴朴湯を投与した結果、 Quality of Life (QOL) が改善したので報告する。 症例:38歳女性。 主訴 右殿下肢痛。 …

    DOI Web Site 参考文献15件

  • Stage IVの右下葉肺癌に対するpembrolizumab療法中に発生した右上葉肺癌に対し手術を施行した1例

    諸星 直輝, 川原 洋一郎, 田尾 嘉浩, 林 浩三, 細川 誉至雄 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (5), 426-431, 2023-07-15

    <p>63歳男性.3年前に多発脳転移や右副腎転移を伴う右下葉肺腺癌の診断で,脳腫瘍摘出術,全脳照射の後,pembrolizumab療法を開始した.1コース目に右上葉肺炎を発症し治療後に不整形のすりガラス陰影が残存した.9コース後,原発巣は0.6 cmへ縮小し転移巣は消失した.48コース後,右上葉肺炎後に残存したすりガラス陰影が急速に増大し,経気管支生検で右下葉肺癌と形態の異なる腺癌の所見が得られ…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 胸腹部人工血管置換術後のelephant trunk狭窄によるアクセス困難に対してTEVARを追加し完遂できたTF-TAVIの1例

    林 奈宜, 柚木 純二, 馬場 康平, 大崎 隼, 山元 博文, 陣内 宏紀, 諸隈 宏之, 蒲原 啓司 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (4), 249-252, 2023-07-15

    <p>経カテーテル的大動脈弁置換術 (TAVI) では経大腿動脈 (TF) アプローチが最も多く,侵襲の少ない方法であるが,時にアクセスが悪く,施行困難な症例も経験する.また,過去の人工血管置換術は脚の径,屈曲,吻合部やelephant trunkなどデバイスの通過が困難なこともある.今回,胸腹部置換術後のアクセス困難に対してTEVARを追加しTF-TAVIを完遂した症例を経験した.症例は80歳…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • Translocation of Fungicides and Their Efficacy in Controlling<i>Phellinus noxius</i>, the Cause of Brown Root Rot Disease

    Ting-Zhi Liao, Yu-Hsuan Chen, Jyh-Nong Tsai, Chieh Chao, Tzu-Pi Huang, Cheng-Fang Hong, Zong-Chi Wu, Isheng Jason Tsai, Hsin-Han Lee, Ned B. Klopfenstein, Mee-Sook Kim, Jane E. Stewart, Ndeme Atibalentja, Fred E. Brooks, Philip G. Cannon, A. Mohd Farid, Tsutomu Hattori, Hoi-Shan Kwan, Regent Yau Ching Lam, Yuko Ota, Norio Sahashi, Robert L. Schlub, Louise S. Shuey, Alvin M. C. Tang, Chia-Lin Chung Plant Disease 107 (7), 2039-2053, 2023-07-01

    ...Because all tested fungicides lacked basipetal translocation, soil drenching should be considered instead of trunk injection for their use in BRRD control.</jats:p>...

    DOI Web Site 参考文献45件

  • グラップルソーを用いた広葉樹造材における生産性

    鈴木 秀典, 中澤 昌彦, 伊藤 崇之, 山口 智, 図子 光太郎 森林総合研究所研究報告 22 (2), 43-50, 2023-06-30

    <p>コナラが優占する広葉樹二次林において、グラップルソーを用いた造材作業の生産速度および労働生産性を明らかにした。造材作業はグラップルソー操作員とチェーンソー作業員の2名で行われ、生産速度は3.2 m<sup>3</sup>/時、労働生産性は1.6 m<sup>3</sup>/人・時となった。造材に要する作業時間 (実働作業時間) …

    DOI

  • 高齢者の慢性腰痛における難治性に関わる因子の検討

    酒井 義人, 若尾 典充, 松井 寛樹, 長田 直祥, 渡邉 剛, 金子 怜奈, 渡辺 研 Journal of Spine Research 14 (6), 884-890, 2023-06-20

    <p><b>はじめに:</b>高齢者における慢性腰痛の予後と経過については医学的エビデンスに乏しい.本研究では高齢者慢性疼痛の病態解明と治療法の開発を目的としたプロジェクトから慢性腰痛に関する縦断データを利用し,非特異的慢性腰痛患者における難治性に寄与する因子を解析した.</p><p><b>対象と方法:</b>65歳以上の3ヶ月以上持続する慢性腰痛患者341例(平均78.5歳,男133例,女20…

    DOI 医中誌

  • 腰椎固定術後患者の術前体幹筋量は患者報告アウトカムの予測要因になる

    岡﨑 陽海斗, 大坂 祐樹, 古谷 英孝, 山下 耕平, 星野 雅洋 理学療法学 50 (3), 61-68, 2023-06-20

    <p>【目的】腰椎固定術後患者の術前体幹筋量が患者報告アウトカム(Patient Reported Outcome:以下,PRO)の予測要因になるかを検討した。【方法】腰椎変性疾患に対して腰椎固定術を施行した86名を対象とした(平均年齢70.8歳)。術前の体幹筋量,骨格筋量指数(Skeletal Muscle Mass …

    DOI

  • 経皮的椎体形成術後の運動療法の継続は続発性椎体骨折を予防する:6~12ヶ月の後ろ向き観察研究

    中谷 友洋, 峯玉 賢和, 寺口 真年, 延與 良夫, 前田 孝浩, 原田 悌志, 玉井 英伸, 中川 雅文, 山本 義男, 松尾 咲愛, 左近 奈菜, 中川 凌太, 長田 若菜, 坂田 倫哉, 北裏 清剛, 中川 幸洋 Journal of Spine Research 14 (6), 915-922, 2023-06-20

    <p>経皮的椎体形成術(以下BKP)後に理学療法士監視下で運動療法を継続することで続発性椎体骨折と後弯変形を予防できるかどうかを後ろ向きに検討した.退院後にも3ヶ月以上運動療法を行ったPT群50例,入院中のみ運動療法を行ったControl群80例が対象となった.術後3ヶ月,最終観察時の続発性椎体骨折の発生率はPT群で有意に低かった.さらに,術後3ヶ月の体幹伸展筋力,EuroQol 5 …

    DOI

  • 脊椎疾患に対するピラティスによる運動療法の可能性

    藤谷 順三, 西良 浩一 Journal of Spine Research 14 (6), 869-877, 2023-06-20

    <p>腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)に示されたように,腰痛治療の選択肢として運動療法は重要である.近年,Motor Controlの概念に基づくピラティスの有効性が注目されている.ピラティスのコンセプトは,Joint by Joint Theoryに基づき,低可動な胸椎・股関節は可動性(mobility)を,過可動な頸椎・腰椎は安定性(stability)を向上させることで,脊椎への…

    DOI 医中誌

  • 靴紐の締め方の強弱が若年者の歩行動作に与える影響

    村野 良太, 佐藤 健, 友野 貴之, 加藤 麻樹 人間工学 59 (3), 103-112, 2023-06-15

    <p>本研究は靴紐の締め方の強弱(tightness)が歩行動作に与える影響を明らかにすることを目的とした.実験参加者は男性9名(22.8±1.2歳),女性9名(21.9±1.8歳)とし,歩行課題(自然歩行,努力歩行)と靴紐の締め方の強弱(fit条件,loose条件)を操作した歩行実験を行った.Kinect …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献26件

  • Efficacy of Roflumilast Foam, 0.3%, in Patients With Seborrheic Dermatitis

    Matthew J. Zirwas, Zoe D. Draelos, Janet DuBois, Leon H. Kircik, Angela Y. Moore, Linda Stein Gold, Javier Alonso-Llamazares, Michael Bukhalo, Suzanne Bruce, Kimmie Eads, Lawrence J. Green, Scott T. Guenthner, Laura K. Ferris, Seth B. Forman, Steven E. Kempers, Edward Lain, Charles W. Lynde, David M. Pariser, Darryl P. Toth, Paul S. Yamauchi, Robert C. Higham, David Krupa, Patrick Burnett, David R. Berk JAMA Dermatology 159 (6), 613-, 2023-06-01

    ...></jats:sec><jats:sec><jats:title>Objective</jats:title><jats:p>To assess safety and efficacy of roflumilast foam, 0.3%, in adult patients with seborrheic dermatitis affecting the scalp, face, and/or trunk...

    DOI PDF 被引用文献1件

  • 文字造形に応じて動的に変化する書家の全身協調

    野澤 光 生態心理学研究 15 (1), 67-86, 2023-06-01

    <p> 本稿の目的は,書道熟達者1名の書字技能を,全身協調という観点から検証することである.実験では,大型の紙面に複数の文字をかく臨書課題を熟達者に課した.臨書中の書家の筆先・頭部・体幹の3変数のうちの2変数同士の機能的な結合関係を,相互相関関数で評価した結果,書家は,筆先と体幹の速度を結合させており,なおかつ,その結合度合いは字画のかたちに応じて動的に変化していた.書家は,字画のかたちに応じて…

    DOI

  • 非赤枯性溝腐病の病原菌によるスギ木片の腐朽に及ぼす含水率の影響

    岩澤 勝巳 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 625-, 2023-05-30

    <p> 千葉県のサンブスギに被害が多い非赤枯性溝腐病の被害材を利活用する際に、自然乾燥した木材では病原菌のチャアナタケモドキが一定期間生存しているため、伐木造材後における腐朽の進行が懸念される。そこで、自然乾燥した木材における本菌による腐朽の進行の有無を明らかにするため、含水率が異なる木片に本菌を接種して腐朽率を調査した。調査では、絶乾させたスギ木片(2cm×3cm×4cm)に異なる量の蒸留水…

    DOI

  • 成長特性の異なるスギ品種間での樹幹加温に対する発現変動遺伝子解析

    宮崎 祐子, 東 若菜, Uchiyama Christmas, 高木 正博, 石井 弘明 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 428-, 2023-05-30

    <p>日本の主要造林樹種の一つであるスギでは、選抜された精英樹の成長特性の把握が行われてきた。本研究では、初期評価で早生型(系統名:ヤイチ)および晩生型(系統名:メアサ)と評価された2系統について、夏季および秋季において形成層帯で発現変動する遺伝子群について解析し、系統の肥大成長に関連する成長特性を説明するメカニズムを遺伝子発現レベルで理解することを試みた。</p><p> …

    DOI

  • 福島県におけるスギ・ヒノキ・アカマツ樹幹部の中長期的な<sup>137</sup>Cs濃度変化

    山村 充, 井上 美那, 氏家 亨, 赤間 亮夫 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 666-, 2023-05-30

    <p>福島第一原子力発電所事故以降,福島県では森林域の放射性セシウムを対象としたモニタリング調査が継続されている。本稿では,2013年度から実施される福島県内の約80箇所における針葉樹(スギ・ヒノキ・アカマツのいずれか)を対象とした立木の放射性セシウム濃度分析や林床のセシウム蓄積量調査の結果について報告する。2013年度以降の各年度において調査箇所ごとに1本の立木を伐倒後,地上1m高から外樹皮,…

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  • レーザーを用いた地すべりによる樹木への影響把握

    長岡 佑樹, 加藤 顕, 笠井 美青, 早川 裕弌 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 125-, 2023-05-30

    <p> 防災や砂防分野において、地すべりによる樹木への影響は二次災害を予防するためにも重要である。しかし、地すべりによる地面の動きと樹木との関係は明らかではない。地面が動くことにより樹木が傾くが、その傾きが地面の動きと同じとは限らないためである。本研究では地すべりと樹木の相互関係を理解するために、3次元データを用いて幹の傾きを解析した。調査地は北海道沙流郡のオタリマップ地すべりである。樹木を23…

    DOI

  • 心タンポナーデで発症した巨大左バルサルバ洞動脈瘤破裂例

    田中 仁, 那須 通寛, 井内 幹人 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (3), 185-188, 2023-05-15

    <p>症例は63歳男性,突然の胸部圧迫感,四肢冷感を主訴として救急搬送された.既往歴として肺非定型抗酸菌症のため11年間の3剤併用療法(クリンダマイシン,リファンピシン,エタンブトール)を行っている.造影CTで左バルサルバ洞は5.8cmに拡大しており,経胸壁心エコーでは高度の大動脈弁逆流,心タンポナーデにより右心房・右心室が圧迫されていた.検査中に血行動態が不安定となり気管内挿管を行い,カテコラ…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • COMPLEX HEMODYNAMICS OF INTERVORTEX VEIN ANASTOMOSES IN HIGHLY MYOPIC EYES

    Hongshuang Lu, Shiqi Xie, Jianping Xiong, Changyu Chen, Yining Wang, Muka Moriyama, Koju Kamoi, Kengo Uramoto, Kyoko Ohno-Matsui Retina 43 (5), 723-732, 2023-05

    ...<jats:sec> <jats:title>Purpose:</jats:title> <jats:p>To analyze the complex pattern of filling of the intervortex vein (IVV) anastomoses through large trunks in highly myopic eyes...

    DOI Web Site 参考文献27件

  • 河川と平野の地形からみえること─利根川・荒川下流低地を例に

    久保 純子 第四紀研究 62 (2), 47-60, 2023-05-01

    <p>利根川と荒川は江戸時代初期には関東平野中央部で合流し,東京湾へ流入していた.現在の利根川は加須低地から鬼怒川下流低地へ本流を移し,また現在の荒川は荒川低地から東京低地に流下している.著者は東京低地の歴史時代・先史時代の地形変遷を皮切りに,利根川・荒川の近世以前の流路や年代を,低地の微地形を手がかりとして考察した.加須低地や中川低地では,かつての利根川河道は自然堤防や河畔砂丘などの発達が手が…

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 回結腸静脈経由に右門脈血栓を除去し左肝切除術を施行しえた肝門部領域胆管癌肉腫の1例

    西村 透, 上月 章史, 前田 詠理, 秋田 真之, 森川 達也, 阿部 紘一郎, 田中 智浩, 金田 邦彦, 織田 大介, 坂本 憲昭, 今井 幸弘 日本消化器外科学会雑誌 56 (5), 263-272, 2023-05-01

    <p>症例は81歳の男性で,他院通院中に肝機能障害を認め,精査目的に当院へ紹介となった.当院での腹部造影CTにて肝門部から左肝管に進展する腫瘍を認め,肝門部領域胆管癌の診断で手術の方針とした.術前に閉塞性黄疸が出現したため,内視鏡的胆道ドレナージ(endoscopic biliary drainage;EBD)tubeの留置を行った.処置後膵炎を生じ,CTにて炎症に起因すると思われる門脈本幹から…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献34件

  • ガラス外傷による椎骨動脈損傷に対して緊急母血管塞栓術を施行した1例

    本田 淳悟, 鈴木 健也, 佐野 秀史, 小川 菜生子, 守屋 まりこ, 沼田 儒志, 大竹 成明, 弦切 純也 日本臨床救急医学会雑誌 26 (2), 111-117, 2023-04-30

    <p>80歳代の女性。転倒時に破損したガラス片が左後頸部に刺さり受傷し,出血性ショックで当院に救急搬送された。ガラス片はすでに家族が抜去していた。来院時,Zone Ⅲの頸部刺創から活動性出血を認め,椎骨動脈,あるいは外頸動脈分枝の損傷が疑われた。輸液に反応せず,用手圧迫止血でもショックでありCT撮影は断念し,直視下止血術も困難と判断し血管内治療を計画した。血管造影検査で左椎骨動脈V3領域に造影剤…

    DOI Web Site 医中誌

  • スギ人工林における樹幹離脱流由来の滴下雨が樹木近傍の樹冠通過雨に与える影響

    白木 克繁, 辻中 晴菜, 有吉 桜, 内山 佳美 日本森林学会誌 105 (4), 129-135, 2023-04-30

    <p>スギ人工林内に試験プロットを設け,3本のスギにおいて樹幹近くの樹冠通過雨量を<i>小型ビニールプール</i>を幹周りに固定して計測した。この量と,一般的に樹冠通過雨として計測される10個の貯留雨量計で測定した樹冠通過雨量の指標値との比較を行った。測定対象とした3本のスギでは,降雨中の林外雨,樹冠通過雨,樹幹流の観測結果から,樹冠の枝幹で雨水が集水され樹幹流となる過程において,樹木ごとに集水…

    DOI Web Site Web Site 参考文献13件

  • 交通外傷後の片側性頚部交感神経幹損傷に対して反対側の星状神経節ブロックを行った1例

    清水 貴仁, 人見 俊一, 塙 宏基, 高橋 良享, 山口 重樹, 濱口 眞輔 日本ペインクリニック学会誌 30 (4), 84-87, 2023-04-25

    <p>片側の頚部交感神経幹損傷が疑われた外傷性頚部症候群の治療を経験した.症例は49歳の男性で,交通事故時に打撲した左側の顔面痛,顔面火照り,鼻閉と左頚部痛,上肢痛を主訴に受診した.脳神経科では複合性局所疼痛症候群I型とされたが,交感神経活動と関連した症状を評価した結果,われわれは外傷性の左交感神経麻痺を伴う頚椎椎間関節症と診断した.左交感神経遮断効果を減弱する目的で,右側の星状神経節ブロック(…

    DOI 医中誌

  • 小児多系統炎症性症候群の1例

    奈良平 敦司, 佐藤 英嗣 日本皮膚科学会雑誌 133 (4), 683-687, 2023-04-20

    <p>小児多系統炎症性症候群(multisystem inflammatory syndrome in children:MIS-C)は小児の新型コロナウイルスに感染後に重篤な循環器障害を呈する疾患である.11歳男児のSARS-Cov-2感染より3週間後に3日間以上持続する発熱と心機能障害があり,体幹・四肢には紅斑の出現がみられ血液検査所見と合わせてMIS-Cの診断であった.本症は高頻度で消化器…

    DOI Web Site 医中誌

  • Alexander病患児の全身麻酔経験

    西田 洋平, 谷山 貴一, 上田 啓介, 友松 薫, 橋本 栗太朗, 澁谷 徹 日本歯科麻酔学会雑誌 51 (2), 27-29, 2023-04-15

    ...Symptoms include convulsions, macrocephaly, psychomotor retardation, limb muscle weakness, spastic paralysis, limb and trunk ataxia, dysarthria, dysphonia, dysphagia, and other medullary and spinal cord...

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  • 脊髄性筋萎縮症診療の実際

    桃木 恵美子 日大医学雑誌 82 (2), 87-93, 2023-04-01

    ...Type I onset in infancy is characterized by decreased muscletone, loss of tendon reflexes, and decreased voluntary movements of the proximal limbs and trunk from approximately 1 to 3 months of age....

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 持続性ペニシリン製剤単回筋注により速やかに治癒が得られた早期梅毒性肝炎の一例

    小林 聖幸, 野村 貴子, 赤岩 譲, 扇喜 智寛, 扇喜 真紀, 石川 賀代, 小野 正文, 正木 勉 肝臓 64 (4), 194-200, 2023-04-01

    <p>症例は50歳代男性.全身倦怠感,皮膚掻痒感,褐色尿を主訴に受診し血液検査で総ビリルビンや肝胆道系酵素の上昇を認めた.肝炎ウイルスマーカーや自己抗体は陰性であった.第5病日に入院時はみられていなかった皮疹が四肢体幹に出現し,入院時の梅毒反応定性が陽性であったため,再度詳細に病歴を聴取したところ,入院2カ月前の性風俗産業利用歴が判明した.早期梅毒第2期及び早期梅毒性肝炎と診断したが,患者が近日…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献18件

  • 地域在住高齢者における座位バランス低下は立位バランス低下や転倒要因と関連するか

    星 真行, 神先 秀人, 縮井 純一, 真壁 寿 日本予防理学療法学会雑誌 2 (1), 24-31, 2023-03-31

    <p>【目的】地域在住高齢者における座位バランス低下と立位バランス低下や転倒要因との関連を検討する.【方法】歩行可能な高齢者50 名を対象に,立位・座位での静止時の圧中心点(COP)の総軌跡長,前後左右へのCOP 最大移動距離を測定した.他に,最大歩行速度,長座位体前屈,筋力を測定した.転倒群と非転倒群に分けて比較し,測定項目間の関連は相関係数を用い,因子分析を行った.【結果】転倒群では非転倒群…

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  • 痙直型脳性麻痺患者における座位Index of Postural Stability の信頼性と妥当性

    楠本 泰士, 木村 優希, 高木 健志, 髙橋 恵里, 松田 雅弘, 新田 收 小児理学療法学 1 (1), 18-27, 2023-03-31

    <p><b>【目的】</b>痙直型脳性麻痺患者に対する座位バランスの評価として,座位Index of Postural Stability(IPS)の検者間信頼性と構成概念妥当性を検証することを目的とした。</p><p><b>【方法】</b>横断研究として実施し,対象者は痙直型脳性麻痺患者29名(GMFCSレベルⅠ4名,Ⅱ4名,Ⅲ10名,Ⅳ11名)とした。測定項目は座位IPSとTrunk …

    DOI 医中誌

  • 起き上がり動作の獲得が不十分な片麻痺患者に対する非麻痺側上肢設置位置の検討

    長田 悠路, 大田 瑞穂, 田邉 紗織 神経理学療法学 2 (1), 1-11, 2023-03-31

    <p><b>【目的】</b>脳卒中後の長期臥床は身体機能の回復を妨げるため、離床に関連する起き上がりなどの動作指導や環境設定が理学療法士に求められる。本研究の目的は片麻痺患者が円滑に起き上がれる上肢の設置位置を明らかにすることである。</p><p><b>【方法】</b>片麻痺患者13名の起き上がり動作について、起き上がり側上肢外転角度を30度、60度、90度として動作時間(1相:重心が起き上がり…

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  • Distal bypass術施行後にOPCABを行った包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)の1例

    加藤 有紀, 中村 康人, 河合 憲一, 石田 成吏洋, 熊田 佳孝 日本血管外科学会雑誌 32 (2), 125-128, 2023-03-29

    <p>包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)患者の多くは糖尿病や末期腎不全患者で,冠動脈病変を合併していることも多い.症例は59歳女性,9年間の維持透析と糖尿病があった.右拇趾の潰瘍を認め,他院で血管内治療をするも感染制御不良で当院へ紹介となった.右足病変は壊死が中足部にまで拡大していた.両側下腿の閉塞病変と,左冠動脈主幹部を含む冠動脈2枝病変を認めた.虚血の改善を優先し,抗菌薬投与の上,右浅大腿動…

    DOI 医中誌

  • 右B<sup>3</sup>転位気管支分岐異常を伴う右上葉肺癌の1切除例

    山田 竜也, 森 毅 気管支学 45 (2), 130-134, 2023-03-25

    <p><b>背景.</b>今回右B<sup>3</sup>が中葉気管支より分岐した右上葉肺癌の切除例を経験したので報告する.<b>症例.</b>68歳,女性.右上葉S<sup>1</sup>bに最大径47 mm,充実径42 mmの部分充実腫瘤を認めた.右B<sup>3</sup>が中葉気管支根部より分岐していた.手術手順は肺門処理先行アプローチとしV<sup>1-3</sup>を切離した後,上幹…

    DOI 医中誌

  • 心臓カテーテル治療後の手背橈骨動脈穿刺部仮性瘤を契機に診断された後天性血友病の治療例

    漆野 恵子, 嶋岡 徹, 池田 元彦, 木村 龍範 日本血管外科学会雑誌 32 (2), 87-91, 2023-03-23

    <p>カテーテル穿刺部仮性瘤は血管外科医として日常遭遇する.一方,後天性血友病Aは第VIII因子に対する自己抗体が原因となる非常に稀な疾患であり致命的な大出血をきたす.今回,カテーテル穿刺部の仮性瘤形成を契機に後天性血友病Aと診断し,経過中に急性胆囊炎を併発し治療に苦渋した症例を経験した.症例は79歳男性.亜急性心筋梗塞治療後の手背橈骨動脈仮性瘤で当科へ入院となった.左手背の血腫,上肢,体幹の広…

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  • 多形紅斑を呈し,次世代シーケンサー解析で確定診断に至った日本紅斑熱の1例

    山本(前波) 真梨子, 福地 健祐, 丸山 千明, 糟谷 啓, 藤山 俊晴, 島内 隆寿, 伊藤 泰介, 蘇 泓如, 大橋 典男, 本田 哲也 日本皮膚科学会雑誌 133 (3), 473-480, 2023-03-20

    <p>57歳,男性.来院の6日前より,38度台の発熱と四肢・体幹部の多形紅斑様皮疹が出現し,当科を受診した.高CRP血症,D-dimerの上昇,肺水腫を伴っていた.血液培養検査は陰性で,ペア血清にて各種ウイルス抗体価上昇は認めなかったが,日本紅斑熱の特異的IgG抗体価の軽度上昇を認めた.一方,末梢血単核球のPCR検査では日本紅斑熱リケッチアは陰性であり,日本紅斑熱に特異的な刺し口や典型的な皮疹も…

    DOI Web Site 医中誌

  • 小児期発症アトピー性皮膚炎患者の皮膚苔癬化に対するデュピルマブ使用による診療経験

    吉原 伸弥, 藤田 雄治, 宮本 学, 安藤 裕輔, 加藤 正也, 吉原 重美 日本小児アレルギー学会誌 37 (1), 113-119, 2023-03-20

    <p>苔癬化はアトピー性皮膚炎(AD)の慢性病変であり,主に掻破を繰り返すことにより皮膚が肥厚した結果生じる.苔癬化は難治性とされ,ステロイド軟膏が効きづらい病変である.我々は,小児期発症のAD患者に対し,デュピルマブを投与し頭頸部・上肢・下肢・体幹の総合的な皮膚病変の改善に有効であるかを苔癬化を中心とし検証したためその結果を報告する.対象は,小児期にADを発症し15歳以上でデュピルマブによる治…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 腹部自家組織による乳房再建術のリハビリテーション治療

    肥田 理恵, 沢田 よしみ, 藤嶋 亮太, 森瀬 脩平, 齋藤 亮, 小山内 俊久 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 60 (3), 235-247, 2023-03-18

    <p>目的:乳房再建術のリハビリテーション治療については報告が少なく,標準的なプログラムもない.本研究の目的は,われわれが作成したプログラムの実行可能性を検討することである.また,術後の身体機能と生活の質(QOL)の推移も報告する.</p><p>方法:2020年9月から2021年10月に,当院で横軸型腹直筋皮弁または深下腹壁動脈穿通枝皮弁による再建術を受けた乳がん患者15人を前向きに評価した.プ…

    DOI Web Site 参考文献14件

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