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検索結果 7,449 件

  • 巨大創発電磁応答をもたらす高密度磁気スキルミオン物質の設計

    車地 崇, 十倉 好紀 日本物理学会誌 79 (4), 186-191, 2024-04-05

    ...</p><p>われわれは磁気フラストレーションの効果を利用して,反転対称性のある物質においても磁気スキルミオンを安定化させる物質設計方法を開発した.特にガドリニウム原子(Gd)が三角格子を形成するように配列した結晶構造をとる金属間化合物Gd<sub>2</sub>PdSi<sub>3</sub>において,単結晶を使ったX線回折実験による磁気構造解析と電気輸送特性の詳細な測定により,Gdスピンによる磁気...

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  • 炭酸化養生を行ったコンクリートの二酸化炭素含有量の測定方法に関する研究

    横川 勇輝, 横関 康祐 Cement Science and Concrete Technology 77 (1), 450-458, 2024-03-29

    <p>近年、環境配慮型のコンクリートに固定した二酸化炭素量を評価する研究が行われている。しかしながら、評価を行う試料の前処理方法について検討している例は少ない。そのため本研究では、試料切断時の水分が二酸化炭素含有量測定結果に与える影響、試料の分取方法、試料重量について検討を行った。その結果、切断には乾式切断を用いる方がよいことが分かった。また、環境配慮型コンクリートをクーロメーターにより分析する…

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  • SiGe/Ge 薄膜試料における線回折吸収分光法によるデバイワーラー因子の導出の試行2

    藤原 孝将 SPring-8/SACLA利用研究成果集 12 (1), 41-44, 2024-02-29

    ...このフォノンの異方性を観測するために、線回折吸収分光法 (DAFS) の EXAFS 振動を精密に解析し、フォノン振動と関係性のあるデバイワーラー因子の推定を試みている。2019A 期に行った NaI シンチレーションカウンターを用いた実験では、その結果 DAFS の振動信号を得ることができたが、デバイワーラー因子の算出には十分な S/N 比が得られなかった。...

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  • 放射光マイクロビーム線回折による化合物半導体の転位分布測定

    佐々木 拓生, 高橋 正光 SPring-8/SACLA利用研究成果集 12 (1), 4-7, 2024-02-29

    ...化合物半導体における単一転位のその場観察技術の確立に向けて、放射光マイクロビームによる線回折の面内マッピングを実施した。その結果、GaN 基板においては貫通転位、InGaAs/GaAs ヘテロエピタキシャル薄膜においてはミスフィット転位と思われる線回折強度の面内分布が得られた。...

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  • 生体高分子ナノ結晶の線回折実験技術の開発

    吾郷 日出夫, 小林 周, 上野 剛, 平田 邦生, 中迫 雅由, 山本 雅貴 SPring-8/SACLA利用研究成果集 12 (1), 78-82, 2024-02-29

    ...本実験では回折能が一層小さな微結晶の線回折強度測定の妨げとなるバックグラウンド散乱の抑制を目指した真空回折計の開発に向けた課題の検討を、SACLA でのコヒーレント線回折イメージング(CXDI)用真空回折計 TAKASAGO-6 を用いて実施した。その結果X線結晶構造解析用真空カメラの開発に、TAKASAGO-6 で開発された技術が応用できることを確認した。...

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  • リチウムイオン電池における極限反応解析のための時分割線回折技術開発

    村田 徹行, 木内 久雄, 平野 辰巳, 森田 将史, 松原 英一郎 SPring-8/SACLA利用研究成果集 12 (1), 28-32, 2024-02-29

    リチウムイオン電池(LIB)の不安全状態における熱暴走反応に伴う正極活物質を始めとする各部材の構造変化を観測するため、専用に設計した電池釘刺し装置により強制的に熱暴走させた LIB ラミネートセルに放射光を透過入射させるその場放射光 XRD 測定系を構築した。幅広の開口部を持つ CdTe 検出器を用いることにより、ゴニオメーターで検出器を動かすことなくミリ秒オーダーでの高時間分解連続露光を行うこ…

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  • 超高圧力による水素リッチ分子の新奇固体構造の構築

    坂田 雅文, 伊藤 慎介, 中本 有紀, 清水 克哉 SPring-8/SACLA利用研究成果集 12 (1), 17-20, 2024-02-29

    ...チオ尿素の高圧力下粉末線回折測定で明確な相転移は観測されず、測定した圧力領域(16 GPa 以下)では直方晶系の結晶格子を維持していると考えられる。...

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  • 準安定β相により高強度を目指した歯科用Ti-Mn合金の機械的性質

    高橋 正敏, 笹崎 浩司, 髙田 雄京 日本歯科理工学会誌 43 (1), 41-47, 2024-01-25

    ...<p>高強度歯科用チタン合金開発の基材として5~20%(mass%)のMnを含有したTi-Mn合金を試作し,その鋳造体の合金相,硬さ,耐力,引張強さ,伸びを調べた.X線回折試験の結果,Ti-5~7%Mnはα+β合金で,8%Mn以上の組成は準安定β相を持つ合金であった.Ti-6~8%Mnには~相のピークも認められた.Ti-Mn合金の硬さはいずれもTiより有意に大きかった.Ti-7%Mnの硬さは~相の析出...

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  • サンビームにおける共焦点線回折用スパイラルスリットの性能評価 (2)

    北原 周, 黒松 博之, 山田 周吾 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (6), 419-425, 2023-12-28

    ...BL16XU に導入したスパイラルスリットと2次元検出器 PILATUS 300K からなる共焦点線回折測定システムの性能評価を行った。サンビームにおけるスパイラルスリットは空間分解能を重視したスリット幅 0.08 mm に加え、検出の効率性を重視したスリット幅 0.15 mm のものを追加導入した。2つのスパイラルスリットの性能を比較して、サンビーム各社の利用実験に供する準備を行った。...

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  • 北海道南西部,濁川火山カルデラ噴火の軽石礫に認められる高Ba異常とその成因:岩石組織および化学組成からの検討

    金田 泰明, 長谷川 健, 井村 匠 地質学雑誌 129 (1), 615-631, 2023-12-22

    ...<p>北海道南西部,濁川火山のカルデラ噴火堆積物を対象に,高Ba異常を示す灰色軽石(高Ba灰色軽石)の成因を検討した.同一堆積物内で共存する通常の灰色軽石(低Ba灰色軽石)と比較すると,両者は斑晶組合せや火山ガラス組成が一致する一方で,高Ba灰色軽石にのみ石基の気泡部分に細粒(粘土質)充填物が認められた.充填物は,化学組成およびX線回折パターンから,鉄アロフェンおよびカオリナイトなどの変質物質からなり...

    DOI Web Site 参考文献46件

  • 徳之島の秋利神川河口に産する暗色破砕岩脈

    貞包 健良, 山本 啓司, 上田 脩郎, 笠原 慎平, 久保 臣悟, 寺林 優 地質学雑誌 129 (1), 633-642, 2023-12-22

    ...<p>徳之島西部の秋利神川河口には,泥質片岩と砂質片岩からなる岩塊が露出していて,その北東面から東面にかけて暗灰色の脈(暗色脈)が貫入している.暗色脈は厚さが10ないし20 cm程度であり,細粒の基質と岩片からなる.岩片のほとんどは泥質片岩と砂質片岩であり,稀に角閃岩が認められる.暗色脈は基質を含めて母岩と同程度に固結している.岩片のサイズ分布が尺度不変であることと,粉末X線回折プロファイルにおいて...

    DOI Web Site 参考文献30件

  • Ni<sub>3</sub>Ga金属間化合物触媒を用いたベンゼンのドライリフォーミング

    刘 可, 清水 研一, 古川 森也 Journal of the Japan Petroleum Institute 66 (6), 254-257, 2023-11-01

    ...X線回折およびX線吸収微細構造解析の組み合わせにより, Ni<sub>3</sub>Ga金属間化合物がナノ粒子として形成されていることを確認した。NiとGaの合金化によりCO<sub>2</sub>利用率が大幅に向上し,CO<sub>2</sub>転化率はNi単体触媒の約2倍となった。またGaは触媒活性の向上とコークス生成の抑制に重要な役割を果たしていることが示唆された。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献19件

  • 異常散乱線回折法を活用した Fe<sub>3</sub>O<sub>4</sub> への Ni 置換解析手法の開発

    出口 博史, 大本 篤, 土谷 博昭, 花木 宏修, 山下 正人, 藤本 慎司 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (5), 366-371, 2023-10-31

    ...異常散乱線回折の結果から、Ni の Fe<sub>3</sub>O<sub>4</sub> 結晶格子への置換状態を解析する手法を開発した。本手法が正しい解を求めることを検証した後、Ni 共存下でさび層を還元して得られた Fe<sub>3</sub>O<sub>4</sub> の異常散乱線回折測定を行い、本解析手法を適用した。その結果、Ni が置換している可能性が高いことがわかった。...

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  • 食品中の油脂結晶構造ミクロ分布評価を目的としたマイクロビーム線回折技術の開発 II

    佐藤 眞直 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (5), 328-332, 2023-10-31

    ...食品分野での新規産業利用ニーズ開拓を企図して、マーガリンやマヨネーズのような加工油脂製品におけるエマルション油滴中の油脂結晶構造分布評価技術としての顕微X線技術を BL46XU で開発するため、2014A 期に立ち上げたX線マイクロビーム形成装置を活用したマイクロビーム線回折測定の技術検証を行った。...

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  • 放射光線回折法による弾性流体潤滑下トラクションオイルの構造解析

    平山 朋子, 竹原 弘耕, 楠本 貴大 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (5), 316-318, 2023-10-31

    ...本研究では、放射光線回折法を用いて、トラクション伝動装置等における弾性流体潤滑(EHL)状態下での油膜の構造解析を行うための予備検討を行った。本実験では、ビームライン上に小型二円筒試験機を設置し、二円筒間に形成される 1 µm オーダの厚みの油膜に単色X線を照射することによってどの程度の散乱強度が得られるかを確認した。...

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  • 食品中の油脂結晶構造ミクロ分布評価を目的としたマイクロビーム線回折技術の開発

    佐藤 眞直, 小金澤 智之, 梶原 堅太郎, 廣友 稔樹 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (5), 322-327, 2023-10-31

    食品分野での新規産業利用ニーズ開拓を企図して、マーガリンやマヨネーズのような加工油脂製品におけるエマルション油滴中の油脂結晶構造分布評価技術としての顕微X線技術を BL46XU で開発するため、フレネルゾーンプレート (FZP) を用いたX線マイクロビーム形成装置の立ち上げを行った。その結果、X線エネルギーが 10 keV の条件でビームサイズ垂直方向 2.6 μm × 水平方向 5.2 …

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  • X線を用いたナノ繊維の構造解析

    大野 博司, 神川 卓大 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (5), 354-356, 2023-10-31

    ...そこで、本実験では、ナノメートルサイズの微細繊維であるフィブリル(fibril)の束から構成されるとされるシルク繊維を用い、線回折を利用した従来の内部測定手法で現状の測定速度‧精度を確認し、技術課題を抽出することを目的とする。...

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  • リチウムイオン電池内部の温度・応力分布のオペランド計測

    平野 辰巳, 前田 壮宏, 村田 徹行, 山木 孝博, 松原 英一郎, 菖蒲 敬久, 城 鮎美, 安田 良, 高松 大郊 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (5), 345-353, 2023-10-31

    車載用リチウムイオン二次電池(LIB)のサイクル時の劣化要因として、高い電流レートにおける電池内部の温度上昇、リチウムイオンの正負極間移動にともなう電極の膨張・収縮による応力などが指摘されている。そこで、18650 型 LIB 内部における温度・応力分布を同時に評価した。電流:1C での充電時、リチウムイオンの挿入により負極が膨張するため、負極の集電体である Cu …

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  • イリジウム酸化物Ca<sub>5</sub>Ir<sub>3</sub>O<sub>12</sub>における電気トロイダル秩序

    花手 洋樹, 松平 和之 日本物理学会誌 78 (10), 599-604, 2023-10-05

    ...</p><p>我々のグループでは2015年から5<i>d</i>遷移金属イリジウム酸化物Ca<sub>5</sub>Ir<sub>3</sub>O<sub>12</sub>が105 Kで示す非磁性の二次相転移の秩序変数の解明に取り組んできた.2003年に発見されたこの相転移は,比熱や電気抵抗には異常が明確に見られるが,粉末のX線回折および中性子回折からは,構造相転移の兆候が見られず,「隠れた秩序」と...

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  • 反射高速電子回折法で複雑な表面構造をモデルフリーに決定

    青山 大晃, 虻川 匡司 日本物理学会誌 78 (9), 536-541, 2023-09-05

    ...</p><p>超高真空技術が開発されて表面物理学が発達した50年ほど前から,表面の原子配列を決めるために様々な手法が開発されてきた.結晶の場合,構造解析にはもっぱらX線回折が用いられるが,残念ながらX線は透過率が高いため厚さ1 nm程度の表面領域の構造を解析するためには,強く平行性の高い放射光X線を表面すれすれに入射するなど工夫が必要である....

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  • 酸化チタン電極により発生したヒドロキシラジカルによる乳酸の分解

    押鐘 寧, 藤田 ゆめ 精密工学会学術講演会講演論文集 2023A (0), 447-448, 2023-08-31

    <p>口腔衛生への応用を考えて,通電した酸化チタン電極による適度なヒドロキシラジカル発生の検証を行っている.テレフタルサン溶液中でのヒドロキシラジカル発生の化学プローブ法によるモニタリング実験の続報を述べる.また,ミュータンス菌が口腔内で糖を分解して発生する乳酸について,これをヒドロキシラジカルにより分解する過程を模擬する形で,酸化チタン電極を挿入した乳酸水溶液のpH変化の観察について述べる.<…

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  • 反応性スパッタ法によるInGaN薄膜の成長と評価

    野中 広太郎, 齊藤 勝彦, 田中 徹, 郭 其新 電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2023 (0), 66-66, 2023-08-31

    ...また,作製した試料についてX線回折法や透過率スペクトルなどの測定などを行い,結晶性や組成比,バンドギャップなどの解析を行った。</p>...

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  • GaN基板に導入された加工変質層の構造推定(3)

    武田 秀俊, 會田 英雄, 大宮 奈津子, 土肥 俊郎 精密工学会学術講演会講演論文集 2023A (0), 699-700, 2023-08-31

    <p>GaN基板製造の最終工程では超精密機械研磨と化学機械研磨(CMP)とを行う。この際、機械研磨で導入した加工変質層深さの推定ならびに、CMPによるその除去確認が重要となる。本研究では、加工開発を促進するための非破壊評価法として、X線ωロッキングカーブ法を活用した。透過型電子顕微鏡により観察した加工変質層深さとの対比について報告する。</p>

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  • XAFS を用いた Al 中の Fe の局所構造解析

    後藤 和宏, 徳田 一弥, 飯原 順次 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (3), 194-200, 2023-06-30

    ...BL16B2 で線回折および XAFS を用い、アルミニウム (Al) に鉄 (Fe) を添加した二元系合金において生成される金属間化合物の同定と XAFS スペクトルの調査を行った。合金を加工する際の熱処理条件の違いによって金属間化合物の状態が変化することを回折プロファイルと XANES により確認した。...

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  • コアモルファス形成に基づく粉末物性改善の開発

    畑中 友太, 戸塚 裕一 ホソカワ粉体工学振興財団年報 30 (0), 133-136, 2023-05-25

    ...<p>本研究では,3種類の難溶性ポリフェノールをそれぞれナリンジン(NAR)とともに噴霧乾燥し,難溶性化合物の溶解性改善を試みた.粉末X線回折測定では,いずれの噴霧乾燥粒子もハローパターンを示し,示差走査熱量測定では,単一のガラス転移点を示した.難溶性ポリフェノールとNARの噴霧乾燥粒子は難溶性ポリフェノールの溶解性を改善し,特にNARと類似構造を持つナリンゲニンの溶解性を顕著に増大した.</p>...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 縦配向メソゲンエポキシ樹脂を用いた低熱抵抗絶縁薄膜プライマー

    竹澤 由高, 福田 龍一郎 ネットワークポリマー論文集 44 (3), 129-138, 2023-05-10

    ...<p>自己配列性のメソゲンエポキシ樹脂を用いた低熱抵抗絶縁薄膜プライマーの高次構造についてX 線回折を用いて解析した。結晶性のモノマータイプ樹脂(ME)とそれを低融点化したオリゴマータイプ樹脂(MEP)の2 種類のプライマーを比較した結果,いずれもスライドガラス基板,アルミ基板,銅基板上で強い周期構造(モノドメイン構造)と配向方位の無い高次構造(ポリドメイン構造)が存在した。...

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  • ラセミ混合物における静的構造の解析

    島倉 宏典, 田原 周太, 尾原 幸治 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (2), 114-117, 2023-04-28

    ...今回光学異性体をもつ物質における静的構造と融点の関係を調査する目的で、L- 乳酸、DL- 乳酸、L- リンゴ酸、DL- リンゴ酸の高エネルギー線回折実験を行った。<br>  乳酸の構造因子には FSDP が観測されたとともに、L 体と DL 体で構造因子に違いが観測された。一方で、リンゴ酸には FSDP がなく、L 体と DL 体で違いが観測されなかった。...

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  • 放射光線回折・散乱を用いた溶剤ストレスクレージング機構解析

    永野 千草, 今澤 貴史, 川畑 直之, 清井 明 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (2), 161-163, 2023-04-28

    樹脂の破壊機構のひとつに、応力下で各種薬剤と接触してクレーズやクラックを発生する溶剤ストレスクレージング(SSC: Solvent Stress Crazing)がある。その破壊メカニズムについては分子鎖間への薬剤分子の拡散による応力緩和とされているが、詳細な構造解析を行った例は少ない。そこで、SSC …

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  • 活動的な副次断層が伴う断層ガウジの微細構造

    相山 光太郎, 上田 圭一 応用地質 64 (1), 15-27, 2023-04-10

    ...p><p>2014年長野県北部の地震(Mw 6.2)では,神城断層(主断層)と,3条の副次断層が活動した.我々は,その副次断層のうち1条(最新滑り面)の活動性や,その最新滑り面に沿う断層ガウジの微細構造を明らかにするために,トレンチ調査や微細構造解析を実施した.トレンチ調査では,最新滑り面が完新世に少なくとも2回活動していることを確認した.微細構造解析では,ヘリカルX線CTスキャナーや偏光顕微鏡,X線回折装置...

    DOI Web Site 参考文献46件

  • 水晶振動子マイクロバランスと放射光X線回折による有機半導体薄膜成長過程のin-situ解析

    松原 亮介, 久保野 敦史 J106-C (4), 147-153, 2023-04-01

    ...デバイスの特性は,分子配向や結晶核密度といった薄膜構造に大きく依存する.したがって,配向や核密度を決定する薄膜形成初期過程,特に核形成までの素過程を理解することは有機デバイスの高性能化において極めて重要な課題である.そのためには,吸着,拡散,脱離といった薄膜形成素過程をin-situで測定することが必要である.本論文では筆者が取り組んでいる水晶振動子マイクロバランス及び放射光X線を用いた微小角入射2次元X線回折...

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  • 炭酸化養生を行ったペーストの固定二酸化炭素量分布と測定手法に関する研究

    横川 勇輝, 横関 康祐 Cement Science and Concrete Technology 76 (1), 494-502, 2023-03-31

    ...さらに、部分炭酸化させたペーストに対してクーロメーター、熱分析、X線回折を使用し、固定二酸化炭素量分布を分析した。その結果、中性化深さ周辺でも最大固定量の約半分の二酸化炭素を固定しており、未中性化領域でも二酸化炭素を固定していることが分かった。</p>...

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献2件

  • C-A-S-Hとゼオライトの混相中におけるC-A-S-H生成領域の評価

    神村 幸弥, 斎藤 豪, 鈴木 一帆, 佐伯 竜彦 Cement Science and Concrete Technology 76 (1), 485-493, 2023-03-31

    ...<p>本研究では、アルミノケイ酸カルシウム水和物(C-A-S-H)とゼオライトの混合物中における境界条件の解明を目的とし、異なるSi/Al比とCa/Si比で生成した水和物に対してX線回折(XRD)測定、フーリエ変換赤外分光光度(FT-IR)測定、固体核磁気共鳴(固体NMR)測定を行った。...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • エチレン製造装置の蒸留塔リボイラーのファウリング付着物の分析と分子構造解析

    麓 恵里, 柿沼 敏弘, 鷹觜 利公 化学工学論文集 49 (2), 23-27, 2023-03-20

    ...<p>3カ所のエチレン製造装置(A, B, C)の脱プロパン塔および脱ブタン塔リボイラーからファウリング付着物を回収し,元素分析,X線回折,赤外分光分析,熱分解成分測定,<sup>13</sup>C核磁気共鳴分析(NMR)を行った.付着物には有機物とFe<sub>3</sub>O<sub>4</sub>を主成分とするashが含まれていた.元素分析の結果,炭素数の大きい成分が供給されないリボイラーから...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 〔報告〕 小型線回折分析装置の開発と 高松塚古墳壁画の彩色材料分析への適用

    犬塚 将英, 降幡 順子, 脇谷 草一郎, 田村 朋美, 中田 愛乃, 大迫 美月, 辻本 与志一, 建石 徹, 早川 泰弘, 高妻 洋成, 米村 祥央, Inuzuka Masahide, Furihata Junko, Wakiya Soichiro, Tamura Tomomi, Nakada Akino, Osako Mizuki, Tsujimoto Yoshikazu, Tateishi Toru, Hayakawa Yasuhiro, Kohdzuma Youhei, Yonemura Sachio 保存科学 (62) 63-71, 2023-03-17

    At the conservation and restoration facility of the Takamatsuzuka wall paintings, scientific research on coloring materials has been conducted continuously, concurrently with restoration works. The …

    DOI 機関リポジトリ

  • コヒーレントX線を利用したレンズレス時空間階層イメージング

    高山 裕貴 精密工学会学術講演会講演論文集 2023S (0), 675-676, 2023-03-01

    ...<p>我々は、複合材料やデバイス、生体試料等のミクロ~ナノ空間階層構造を、実使用・自然な状態に近い環境で可視化することを目指して、コヒーレントX線回折イメージングと呼ばれるレンズレスナノイメージング法の開発と実用化を進めてきた。本発表では、これまでの技術開発の状況と、今後の実用化・汎用化のための放射線損傷の低減、構造動態の可視化、被写界深度制限の克服に向けた取り組みについて報告する。</p>...

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  • 低誘電正接LTCC材料の開発

    馬屋原 芳夫 J106-C (3), 112-116, 2023-03-01

    LTCC (Low Temperature Co-fired Ceramics)は,銀や銅などの低抵抗金属と同じ温度(850から900℃)で焼結することができるセラミックスで,これらの金属配線を形成したLTCCを多層化した後に焼結して,通信基板や通信モジュールを作製することができる.5G通信では28 …

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  • 高エネルギー対応二次元検出器を用いた銅板の変形挙動解析2

    徳田 一弥, 後藤 和宏 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (1), 68-72, 2023-02-28

    ...その分析手段としては、近年提唱されている引張その場線回折 (以下、XRD) が有望である。前回課題では、実用的な銅合金の板材 (厚み 0.3 mm) の引張変形前および変形開始直後に、粗大粒の影響でフィッティング値が不規則に変動する問題が判明した。このため本課題では、粗大粒影響低減に向けた試料揺動の効果検証を行った。...

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  • 極微小単結晶構造解析のための補助ソフトウェア開発

    安田 伸広 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (1), 95-98, 2023-02-28

    ...また、2種類のミクロン~サブミクロンサイズの極微小単結晶の線回折測定によってソフトウェアの評価を行った。このソフトウェアを利用することでより簡便に極微小単結晶線回折実験が行うことができると期待される。...

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  • 線回折法によるステンレス鋼溶接継手部の残留応力評価

    水間 秀一, 日比野 真也, 根上 将大, 黒松 博之, 尾角 英毅 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (1), 63-67, 2023-02-28

    ...そこで、鉄道車両で使用される SUS304 および、SUS301L-MT を対象にレーザ溶接とスポット溶接の残留応力に及ぼす影響を線回折法により評価し、残留応力分布に影響する要因を SUS304 と SUS301L-MT の 0.2% 耐力および、SUS301L-MT の圧延時に導入される残留応力分布から考察した。...

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  • 平城京跡出土の奈良時代須恵器内面に存在したバイヤライト

    大道 公秀, 橘田 規, 椎野 博, 清水 文雄, 西念 幸江, 小田 裕樹, 三舟 隆之 分析化学 72 (1.2), 57-62, 2023-01-05

    ...<p>考古学分野において,土器の内面に白色物質が付着した報告が散見される.これまでに土器内面付着白色物を対象に行った蛍光X線分析,FTIR(Fourier Transform Infrared Spectroscopy)分析及びX線回折によって,白色物は水酸化アルミニウムの結晶と同定した報告がある.ただし,その起源については明らかにはなっていない.今般,平城京跡出土の奈良時代須恵器内面に白色付着物が...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 高温高圧下中性子回折実験による鉄の水素化反応のその場観察

    鍵 裕之, 森 悠一郞, 高野 将大, 青木 勝敏, 柿澤 翔, 佐野 亜沙美, 舟越 賢一 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 132-, 2023

    ...高温高圧下でのX線回折測定から鉄の単位胞体積を決定可能であるが、電子数1の水素原子からのX線の散乱はきわめて微弱であるため、X線回折では鉄結晶中の水素原子の占有率を求めることはできない。水素原子の占有率を決定するためには、中性子回折測定を行う必要がある。...

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  • 東南極,セール・ロンダーネ山地産のジルコノライト:京都府産新鉱物「河辺石」との関係

    志村 俊昭, 宮脇 律郎, 門馬 綱一, 亀井 淳志, 束田 和弘, 柚原 雅樹, 大和田 正明 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 394-, 2023

    ...2</sub>O<sub>3</sub>最大約3.6 wt%,Y<sub>2</sub>O<sub>3</sub>最大約18.3 wt%,REE合計では最大約32.6 wt%含まれていた.そして,(REE, Ca) Zr (Ti, Fe<sup>3+</sup>)<sub>2</sub> O<sub>7</sub> のような化学組成であることがわかった.また,先述の小片を国立科学博物館において粉末X線回折...

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  • 災害・建物解体時に廃棄された建材の表面色素染色による石綿検出法

    田端 正明, 原口 椋多, 矢田 光徳, 梅原 智也, 古川 飛翔 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 34 (0), 513-, 2023

    ...更に、偏光顕微鏡、X 線回折法(XRD)、SEM(走査型顕微鏡)顕微赤外分光法ラマンスペクトルよりアスベストであることを確認した。また、10個の試料については公定分析法を実施した。顕微画像によるアスベストの検出結果をXRDおよび公定分析法の結果と比較した。本法は簡単であり、公定分析法(検出感度、0.1% (w/w)未満)よりも高感度にしかも明瞭に、アスベストを検出できた。...

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  • 奄美大島周辺海域における古地震履歴解明に向けたタービダイト層および火山灰層の供給源推定

    中西 諒, 前田 歩, 芦 寿一郎, 天野 敦子, 山口 飛鳥 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 341-, 2023

    ...対象とした採泥点は洪水による土砂流入のある海底谷などを避け,喜界島周辺前弧斜面域の凹地形から採泥された.得られたピストン・マルチプルコア試料は高知大学海洋コア国際研究所においてX線CTスキャン,MSCL-S測定を行った後,サンプリングを行った.コア試料中のガラス質な層準については東京大学大気海洋研究所のSEM-EPMAを用いて,火山ガラスの化学組成分析を行った.砂層については同所のX線回折分析装置によって...

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  • (エントリー)根尾谷断層最新すべり面及びその近傍における方解石の形成過程

    岡田 直也, 吉田 拓海, 大谷 具幸 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 287-, 2023

    ...根尾谷断層では2019年に原子力規制庁によりNDFP-1とNDFD-1の2本のボーリング掘削が行われた.これらのボーリングコアには,濃尾地震の際に変位を生じた最新すべり面が含まれており,地下における最新すべり面を観察・分析することができる.矢田部ほか(2021)は根尾谷断層最新すべり面の断層ガウジにおいてX線CT観察,粉末X線回折分析,および蛍光X線分析を行い,断層活動により最新すべり面で密度低下が...

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  • 海底熱水活動域において海底着座型掘削装置で取得された掘削試料の物性計測

    大田 優介, 笠谷 貴史, 川田 佳史, 椎木(戸塚) 修平, 熊谷 英憲, 岩本 久則, 町山 栄章, 飯島 耕一, 金子 純二 物理探査 76 (0), 14-21, 2023

    ...また,蛍光X線分析法による元素濃度分析と線回折分析による鉱物同定も実施し,掘削記載と併せて鉱物分類を行った。その結果,約20 mの範囲に渡る方鉛鉱や黄鉄鉱など導電性硫化鉱物の断続的な産出が明らかとなった。これらの導電性硫化鉱物の濃集地点の分布は,誘導分極効果の強度が高い地点の分布と良く対応することがわかった。一方で高い誘導分極効果の地点と低比抵抗の地点の分布は一致しなかった。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献14件

  • 下部マントル条件下でのカリウムに富むケイ酸塩への希ガスの取り込みの探索

    飯塚 理子, Fischer Rebecca, Gu Jesse, Dong Junjie, Sheehan Jack, Mardaru Darius, Chariton Stella, Prakapenka Vitali 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 130-, 2023

    ...レーザー加熱ダイヤモンドアンビルセルを用いた、高圧下でのX線回折およびラマンスペクトルのその場観察と回収試料の化学分析により、ホーランダイト構造を持つKAlSi<sub>3</sub>O<sub>8</sub>の結晶構造中の希ガス溶存量やメカニズムについて考察した。</p>...

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  • 溶出試験前後における焼却飛灰中結晶相組成と溶出メカニズムの関係

    白田 ひびき, 関野 梨名, 加世田 大雅, 大渕 敦司, 松田 渉, 小川 熟人, 小池 裕也 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 34 (0), 537-, 2023

    ...全ての溶出試験前後の都市ごみ焼却飛灰に対して蛍光 X 線分析法による元素分析、X 線回折法による結晶相分析を行い、元素組成と結晶相組成を求めることで溶出特性を評価した。定量分析によって、都市ごみ焼却飛灰中易溶性塩の組成と溶出試験から溶出により減少する成分の割合を算出できた。さらに、ごみ組成や消石灰噴霧の有無による焼却飛灰ごとの差異を考察した。</p>...

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  • 北海道南西部,濁川カルデラ噴出物中の軽石に認められる高Ba異常とその原因: 変質を受けたリサイクル軽石の認定

    金田 泰明, 長谷川 健, 井村 匠 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 255-, 2023

    ...高Ba灰色軽石と低Ba灰色軽石は共通した斑晶鉱物組合せや火山ガラス組成を有する一方で,高Ba灰色軽石にのみ石基の気泡部分に細粒充填物が認められた.細粒充填物は,化学組成およびX線回折パターンから,鉄アロフェンおよびカオリナイトなどの変質物質であると考えられる.高Ba灰色軽石の全岩化学組成は,SiO<sub>2</sub>組成変化図上で,低Ba灰色軽石と細粒充填物の中間にプロットされ,低Ba灰色軽石に...

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  • 新規セラミドカプセル

    竹治 智子, 中井 隆人, 德永 俊輔 日本化粧品技術者会誌 56 (4), 369-378, 2022-12-20

    ...細胞間脂質への影響を広角X線回折(WAXD)で解析し,Cer-Hexosomeが角層の直方晶構造を強化することもわかった。</p>...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 2体相関分布関数を用いた強誘電体のナノスケール構造解析

    米田 安宏 応用物理 91 (12), 729-735, 2022-12-01

    ...<p>強誘電体はキャパシタ,メモリやセンサ材料など多岐にわたって利用されてきた.強誘電体材料の多くは複雑な組成の固溶体で構造は平均化される.特にリラクサ強誘電体などの擬立方晶構造の分極発現機構を明らかにするには従来型の周期的構造を仮定した平均構造解析だけでなく,局所構造解析を行わなければならない.2体相関分布関数法は粉末X線回折から動径分布関数を導出し,周期的構造を仮定せずに実空間でモデルフィッティング...

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  • 回折法を利用した LPSO 型マグネシウム合金における階層的変形機構に関する研究

    城 鮎美, 菖蒲 敬久, 萩原 幸司, 渡邉 真史 SPring-8/SACLA利用研究成果集 10 (5), 438-446, 2022-10-31

    ...LPSO 相の局所的な格子ひずみと構造変調の関係を調べるために、単相 18R LPSO Mg-Zn-Y 合金の圧縮下での <i>in-situ</i> 放射光線回折測定を実施した。圧縮応力の増加に伴い、格子ひずみの増加が確認されるとともに、0 0 L 回折面からの回折強度の大小が入れ替わる現象が発生した。...

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  • イオン伝導性ガラス材料における不規則性導入と輸送特性との相関

    臼杵 毅, 一條 泰也, 尾原 幸治, 小野寺 陽平 SPring-8/SACLA利用研究成果集 10 (5), 414-417, 2022-10-31

    ...室温で高イオン伝導性を示す AgI 添加カルコゲナイドガラスを対象として、ガラス化進行に伴う構造変化を高エネルギー線回折実験で追跡し、また、X線異常散乱実験により、可動 Ag イオン周囲の部分構造情報の取得を試みた。...

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  • 先端分析法によるマイクロプラスチックスのキャラクタリゼーション

    梶原 朋子, AN Ying Jun, PADERMSHOKE Adchara, 熊谷 明美, 丸林 弘典, 池本 夕佳, 陣内 浩司, 磯辺 篤彦, 高原 淳 分析化学 71 (10.11), 541-547, 2022-10-05

    ...現代社会においてさまざまな用途で使われており,持続可能な社会を形成するための重要な要素である.一方で,環境に誤って放出されたプラスチックが,マイクロプラスチック(MP)やナノプラスチックとなり,土壌,河川,海洋などで環境汚染を引き起こしていることも明らかになっている.本論文では,日本近海で採取したポリオレフィンMPを中心に,それらの構造と物性をラマン分光,放射光赤外吸収分光,透過電子顕微鏡観察,放射光X線回折...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献14件

  • 固相合成のその場XRD測定と新規材料探索

    三浦, 章 セラミックス 57 (10), 674-677, 2022-10-01

    ...本稿では,著者がSPring-8を用いた放射光X線回折測定を行うようになった経緯を紹介する.その後,その場実験の測定での迅速な新規化合物の発見を可能にした....

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  • 薄膜X線回折測定の基礎と応用

    稲葉 克彦, 小林 信太郎 応用物理 91 (10), 635-639, 2022-10-01

    ...<p>さまざまな機能性薄膜材料を対象としてX線回折測定法は幅広く活用されています.また,多くの測定技法に対応でき,自動化されたX線回折装置も市販されています.本稿では,薄膜試料を対象としたX線回折測定法について,その装置構成や測定技法の基礎について解説します.</p>...

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  • XFEL 利用の単粒子 X 線回折で探る Xe クラスターの結晶化ダイナミクス

    仁王頭 明伸, 永谷 清信, 上田 潔 原子衝突学会誌しょうとつ 19 (5), 80-88, 2022-09-15

    ...<p>物質の結晶化は新規物質合成の基礎となるテーマであり,そのダイナミクスを原子スケールかつ実時間で理解することは重要である.我々は X 線自由電子レーザーを用いた単粒子 X 線回折を Xe クラスタービームに適用し,生成直後の Xe クラスターの構造を観測することに成功した.単粒子 X 線回折によって一つ一つのクラスターの構造を解析することで,Xe クラスターでの結晶化が積 層欠陥を含む準安定相を...

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  • 放射光X線を用いる散乱・分光分析によるソフトマテリアルの特性解析

    高原 淳, 石毛 亮平, 平井 智康, 西堀 麻衣子, 檜垣 勇次, 山添 康介, 原田 慈久 分析化学 71 (9), 461-469, 2022-09-05

    ....放射光の広いエネルギー領域と高輝度かつ質の高い光を用いた散乱法と分光法は,さまざまなソフトマテリアルの構造・特性解析における強力なツールとなる.本論文では,著者らがこれまでに取り組んできた放射光を利用したソフトマテリアルの構造・特性解析の一例として,1)一軸延伸中のコロイド結晶のメカノクロミック挙動と,変形下での粒子配列構造変化のその場超小角X線散乱による解析,2)テンダーX線を用いた斜入射広角X線回折...

    DOI Web Site 参考文献30件

  • 加熱下及び燃料膨潤下におけるポリオキシメチレンの分子運動性と高次構造の解析

    永尾 達彦, 八木 敦史, 神田 裕基, 川口 邦明 分析化学 71 (9), 511-516, 2022-09-05

    ...用途では燃料とPOMが直接接触することで,POMがわずかに燃料を吸収して膨潤し力学特性が変化することが知られている.力学特性の変化としては環境温度の影響が従来から知られており,これらの要因についてPOMの分子運動性や高次構造に与える影響を調べることは,製品設計においても重要であると考えられる.本研究では,加熱下および燃料膨潤下におけるPOMの分子運動性および高次構造変化について,固体NMRおよび広角X線回折...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 一酸化炭素・アルゴン混合ガスハイドレートの水和数測定

    矢作 大輔, 八久保 晶弘, 竹谷 敏 北海道の雪氷 41 51-54, 2022-09

    ...ガスハイドレートの水和数は結晶中にガスがどれだけ占有されているかを表す指標である.重量測定法による水和数の推定は,混合ガスハイドレートにも容易に対応できる利点を有する.一方で試料生成時の氷の残存によって水和数を過大評価する欠点もある.本研究では,重量測定法と粉末X 線回折法を組み合わせて,結晶構造II 型の一酸化炭素・アルゴン混合ガスハイドレートの水和数を推定した.生成圧力の増加にともない,水和数はわずかに...

    機関リポジトリ

  • C<sub>60</sub>(111) 表面上ペンタセン薄膜界面における結晶構造評価

    遠藤 豪太, 北江 泰隆, 鶴田 諒平, 笠松 昂平, 染谷 大地, 伊藤 航世, クマーラ ロシャンタ, 小金澤 智之, 中山 泰生 SPring-8/SACLA利用研究成果集 10 (4), 386-391, 2022-08-31

    有機薄膜太陽電池が持つ大きな課題の一つとして無機系太陽電池と比較した際の相対的なキャリア移動度の低さが指摘されているが、これを改善するための方策の一つとして高移動度な結晶性有機半導体材料の交互積層界面が提唱されている。本研究では、分子の界面積層順序の違いによる界面構造変化を明らかにするとともに、エピタキシャル成長による有機半導体交互積層 pn …

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  • 粉末線回折実験における蛍光バックグラウンドを利用したX線吸収端近傍スペクトル測定法の開発

    勝矢 良雄, 田中 雅彦 SPring-8/SACLA利用研究成果集 10 (4), 360-364, 2022-08-31

    ...粉末線回折実験における簡便なX線吸収端近傍スペクトル(XANES)測定法として、蛍光バックグラウンドを利用した測定法の開発を行った。この方法は粉末線回折データのバックグラウンド領域に標的元素の蛍光X線成分が含まれることを利用して、バックグラウンド領域の強度変化によって蛍光法による XANES 測定を行うものである。...

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  • 直交ダイマースピン系 SrCu<sub>2</sub>(BO<sub>3</sub>)<sub>2</sub> の高圧下新奇秩序相における結晶構造

    山浦 淳一, 山内 一宏, 瀧川 仁 SPring-8/SACLA利用研究成果集 10 (3), 235-237, 2022-06-30

    ...粉末線回折実験から低温高圧下の構造決定を試みた。晶系を推定できる特徴的な反射に対して線幅の温度変化を調査し、相転移の存在を示唆する線幅のブロードニングを観測した。群論的考察と NMR の結果から、単斜晶系、空間群 <i>Cm</i> の低対称相へと転移していると推測している。これは、NMR から示唆された空間群よりも低い対称性となっていることを意味している。...

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  • Ziegler-Natta触媒におけるδ-MgCl<sub>2</sub>担体の構造決定

    和田 透, 高棹 玄徳, 寺野 稔, CHAMMINGKWAN Patchanee, 谷池 俊明 Journal of the Japan Petroleum Institute 65 (3), 88-96, 2022-05-01

    ...現代の工業用触媒に含まれるδ-MgCl<sub>2</sub>は非常に無秩序であるため,粉末X線回折(PXRD)だけではその構造を決定することが困難である。そのため,ナノサイズの板状結晶や一次元の鎖状構造など,いくつかの構造モデルがこれまでに提案されてきた。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献31件

  • Interaction between Limonene and Intercellular Lipids in Dried Skin Stratum Corneum: Comparison of Vaporized and Liquid Limonene

    太田 昇 SPring-8/SACLA利用研究成果集 10 (2), 229-231, 2022-04-28

    ...乾燥させた皮膚角層の構造とリモネンの相互作用機構を精密に解析にするために、時間分割線回折法を試みた。液体のリモネンを乾燥させた角層に作用させると、構造変化が短時間で生じるために、イメージングプレートX線検出システムでは時間分解能が足りない問題がある。そのため気化させたリモネンを作用させる方法を試みたところ、皮膚角層の細胞間脂質の構造変化の測定が可能であることが明らかになった。...

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  • 硫化水素ハイドレートの結晶構造

    茂筑 高士, 星川 晃範, 八久保 晶弘, 勝矢 良雄, 田中 雅彦, 小西 繁輝, 坂田 修身 SPring-8/SACLA利用研究成果集 10 (2), 171-175, 2022-04-28

    ...その詳細を調べるために結晶構造解析が必要となるが、非常に毒性が高いため、分解して硫化水素が発生した場合を考慮すると、実験室系線回折装置を使うことは不可能である。今回 BL15XU の高分解能粉末線回折装置を用いて微量の試料の測定を行い、結晶構造の解析を行った。その結果、硫黄原子は、水分子が作るカゴ構造の中心付近に位置しているが、若干の偏心が示唆された。...

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  • サンビームにおける高エネルギー対応二次元検出器の性能評価

    徳田 一弥, 黒松 博之, 北原 周, 山田 周吾 SPring-8/SACLA利用研究成果集 10 (2), 220-224, 2022-04-28

    高エネルギー対応二次元検出器である PILATUS 300K (CdTe 素子)の性能評価を行った。標準試料を用いた比較から、70 keV で Si 素子の約 30 倍の感度利得があることが明らかになった。また、適切な一次光減衰フィルタを入れることで、高次光を活用して 70 keV より高い領域も測定できることも確認できた。一方で高エネルギーになるほど感度補正が不正確になるため、微量相の検出など…

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  • セメント硬化過程における単色高分解能 CT-XRD 連成法の開発

    人見 尚 SPring-8/SACLA利用研究成果集 10 (2), 211-214, 2022-04-28

    ...これらの測定のため、単色光を用いたX線 CT と線回折の連成観察手法の開発に取り組み、セメント硬化体の供試体の CT による内部構造と構成鉱物の同定が可能な回折プロファイルの取得を実現した。...

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  • 制限ナノ空間における水の物性

    客野 遥 日本物理学会誌 77 (4), 215-221, 2022-04-05

    ...</p><p>本研究では,直径が異なる複数のSWCNT試料(<i>D</i>>1.45 nm)を用いて,直径や温度に対して内包水の物性がどのように変化するかを系統的に調べた.研究手法は,核磁気共鳴実験,X線回折実験,古典分子動力学計算などである....

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  • 尾瀬ヶ原湿原に蓄積する有機物,鉄,リン,粘土鉱物の河川からの距離に伴う鉛直分布の変化

    村田 智吉, 野原 精一 低温科学 80 1-23, 2022-03-31

    ...地点が多かった.遊離鉄含量は,表層付近で高くなる傾向があった.全リン酸含量は,深度との明瞭な関係性はなく,強熱減量の増加に対し放物線を描くような増減パターンを示し,湿原土壌中のリン酸の蓄積には河川からの距離と植物バイオマスによる吸収と蓄積が強く寄与していると考えられた.洪水などの河川氾濫の影響を強く受けたと思われる層位では、粒径組成において粗粒な画分割合が高かった.細粒画分(< 20μm)におけるX線回折分析...

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  • 粉末X線回折法の基礎とその解析法

    菅原 義之 化学と教育 70 (3), 134-137, 2022-03-20

    ...<p>粉末X線回折分析は,広く化学研究に用いられていることから,理工系学部の化学系の学科では機器分析に関する学生実験で取り上げられることが多い。またブラッグの法則は,高校物理で学習する内容である。本講座では,結晶学の関連する内容を含め化学系の学科で学ぶX線およびX線回折に関する基礎的内容を概説するとともに,広く使われている粉末X線回折法について,原理とこの分析を用いる主な解析法について述べる。...

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  • テラヘルツ波を用いた樹脂内部残留応力評価システム開発に向けた研究

    田中 惇士, 木村 文信, 吉田 一朗, 梶原 優介 精密工学会学術講演会講演論文集 2022S (0), 244-245, 2022-03-02

    ...<p>先行研究では樹脂内部残留応力計測を目的としてテラヘルツ時間領域分光法(THz-TDS)を用い,THz波の吸収係数の偏光度が他の既存手法で測定した残留応力と相関があると示した.本研究の目的は,連続な差周波光源を用いて発生させたテラヘルツ波の吸収係数の偏光度から残留応力を計測するシステムの開発である.本稿では,上記システム開発のための基礎実験として実施したTHz-TDSとX線回折による配向計測について...

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  • 半世紀にわたる泥岩切土法面の風化過程と法面安定への影響

    永田 政司, Sharmily BHOWMIK, 菊本 統, 藤原 優, 佐藤 尚弘 地盤工学ジャーナル 17 (1), 73-89, 2022-03-01

    ...本研究では,著しい風化が確認された泥岩切土法面を対象として,掘削から約50年にわたって弾性波探査等の現地調査や土質試験,X線回折分析を行い,法面の風化機構と安定性への影響を検討した。...

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 高速応答空間材料創製に向けた動的ナノ空間のピコ秒解析手法の開発

    北川 進, 堀 彰宏, 松田 亮太郎, 河口 智也, 前川 修也, 松原 英一郎, 久保田 佳基, 佐藤 洋平, 田中 義人 SPring-8/SACLA利用研究成果集 10 (1), 101-104, 2022-02-28

    ...本研究課題では、高輝度超短パルス量子ビームであるX線自由電子レーザーを用いてガス吸着下における PCP の時分割線回折実験を行い、PCP のガス吸着に伴う構造応答を観測し、動的ナノ空間のピコ秒解析手法の開発を行った。...

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  • 合成ランタンオキシアパタイトの光触媒能

    駒田 裕子, 玉置 幸道, 亀水 秀男 日本歯科保存学雑誌 65 (1), 30-37, 2022-02-28

    ...</p><p> 材料と方法:La-OAP光触媒の合成は乾式法で行った.ピロリン酸カルシウムと酸化ランタンの混合物をマルチ雰囲気炉にて酸素ガスフロー下で各3種類の温度(1,000°C,1,200°C,1,400°C)で,4時間加熱して合成した.生成物の同定は粉末X線回折により検討した.また,La-OAPの光触媒能は10~60分間の照射時間による可視光下のメチレンブルー(MB)色素の退色により評価した....

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  • 射出成形品溶着樹脂界面の結晶構造解析

    舟本 三恵, 松永 拓郎 SPring-8/SACLA利用研究成果集 10 (1), 76-82, 2022-02-28

    射出成形樹脂溶着品の溶着強度と構造の相関を調べることを目的とし、マイクロビームX線を用いた局所的な構造観察を実施した。溶着部は溶着工程において一度溶融し、再度冷却されることにより結晶化が起こるが、溶着時の試験片の押し付け圧によって、溶着界面における結晶構造の分布が異なることが明らかになった。定量的に溶着時加圧力-溶着界面の結晶構造の関係を評価する方法を構築し、プロセス条件の最適化、不具合発生時の…

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  • 温度変化発電時における、強誘電体の結晶・ドメイン構造変化の試料深さ方向依存性の研究

    福田 竜生, 吉井 賢資, 西畑 保雄, 川崎 卓郎, 坂本 友和, 金 周永, 山中 暁, 村山 一郎, 加藤 敬典, 金 允護, 馬場 将亮, Parussangi Kasumia, 江島 真弘, 石橋 尚也, 須藤 伊央利, 杉山 大晴, 上村 海, 阿部 晃大, 川村 悠太, 元女 陽介, 中山 忠親, 山田 昇, 武田 雅敏, 原山 侑己, 坂本 哲世, 國方 淳, 岸本 宗真, 田中 裕久 SPring-8/SACLA利用研究成果集 10 (1), 35-40, 2022-02-28

    ...焦電効果を利用する温度変化発電のための強誘電体素子性能の表面深さ依存性を調べるため、発電熱電サイクル運転中の素子の時分割線回折実験を行った。X線エネルギー及び散乱配置を変えた測定結果を比較する事で、表面から数 µm の領域では性能が落ちている事を示唆する結果を得た。...

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  • 天然ゴムにおける伸張結晶化速度の温度依存性

    登阪 雅聡 SPring-8/SACLA利用研究成果集 10 (1), 16-19, 2022-02-28

    ...そこで、平衡融点と結晶化温度の差(過冷却度)が一定となる様に温度と延伸倍率を設定し、広角線回折による時分割測定で結晶化キネティクスの検討を行った。結晶化過程は、時定数が異なる二つのプロセスにより近似することができた。そのうち、長い方の時定数から見積もった活性化エネルギーは、過冷却度の増大と供に低下した。よって、このプロセスは核生成によって律速されていると示唆された。...

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  • 表面X線回折の進展

    若林 裕助 日本結晶学会誌 64 (1), 26-32, 2022-02-28

    <p>The surface X-ray diffraction method was started in mid 1980s and has been developed in tandem with synchrotron facility. It takes advantage of many characteristics of synchrotron x-ray, such as …

    DOI Web Site 参考文献36件

  • 中性子・ミュオンを用いた日本刀の金属学的研究

    鬼柳 善明 日本物理学会誌 77 (2), 93-98, 2022-02-05

    ...</p><p>これらの情報を得るために,従来は刀を破断して,断面観察が行われてきた.しかし,この方法では,重要な文化財である刀自体が失われてしまうため,広く系統的に刀剣の研究を進めることは困難である.そのため,非破壊測定が必須と考えられてきたが,X線回折では透過力が弱いため内部を調べることができなかった.このように非破壊測定が必要となる測定対象(文化財や機械部品など)には透過力が高い中性子回折を使った...

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  • CO<sub>2</sub>水素化反応からのメタノール合成用亜鉛ジルコニア触媒のDFT計算による表面構造の解析

    吉田 光宏, 城塚 達也, 多田 昌平 石油学会 年会・秋季大会講演要旨集 2022 (0), 44-, 2022

    ...この触媒の構造は、X線回折やX線光電子分光、電子顕微鏡観察などの実験手法で調べられているが、原子レベルでの詳細な構造を明らかにすることは困難である。本研究では、密度汎関数計算(DFT計算)により亜鉛ジルコニアのバルクおよび表面構造を調べ、Zn種の固溶現象を原子レベルで検討する。また、亜鉛ジルコニア表面上でのCO<sub>2</sub>水素化反応を調べ、その反応機構を考察する。</p>...

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  • もみ殻灰添加による一般廃棄物焼却飛灰中の鉛に対する不溶化効果の検討

    北村 洋樹, 石垣 智基, 石森 洋行, 山田 正人 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 33 (0), 353-, 2022

    ...X線回折分析の結果から、焼却飛灰中のCa(OH)<sub>2</sub>ならびにCaClOHが、非晶質シリカを主体とするもみ殻灰と反応し、新たに形成したケイ酸カルシウム水和物により鉛の溶出量が低下したものと考えられる。焼成温度の違いによって、もみ殻灰のCa(OH)<sub>2</sub>との反応性や鉛の不溶化効果に差が認められたが、詳細については今後の検討を要する。...

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  • クリソコーラと誤認されやすいタルクの分析

    趙 政皓, 江森 健太郎, 岡野 誠, 賀 雪菁, 鍵 裕之 宝石学会(日本)講演会要旨 44 (0), 14-14, 2022

    ...</p><p>5つのクリソコーラ原石について、 FTIR スペクトル、 Raman スペクトル、 X 線回折パターン共に文献と一致し、クリソコーラであることが確認できた。一方、2つのビーズの石の淡青色の箇所について FTIR スペクトル、 Ramanスペクトル、 X 線回折パターンすべてクリソコーラ文献と一致しせず、ケイ酸マグネシウム鉱物であるタルクと一致することが明らかになった。...

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  • 顕微蛍光X線分析を用いたハウスダスト中の鉛含有物の探索

    高木 麻衣, 瀬山 春彦, 田中 敦, 吉永 淳 室内環境 25 (2), 159-167, 2022

    ...色調・形態の観察やXRFスペクトル解析, 粉末X線回折分析(XRD)を行った結果, これらはMo, Cr, Ti, Baなどが共存する塗料片や鉛系の安定剤を使用したポリ塩化ビニルの破片と考えられた。これらが細断され, 細かい破片となってハウスダストに混入して鉛濃度が高くなる可能性があることが示唆された。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • 遺跡内堆積土の透水性と岩石の風化過程について~溶結凝灰岩の風化皮膜に着目して~

    猪股 雅美 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 136-, 2022

    ...花崗岩地域と流紋岩地域の山城跡は,築城による地形改変は同時期である<sup>2)</sup>.それにもかかわらず堀を埋める堆積土の粒径分布が大きく異なるのは,母岩となる岩石の風化過程が影響していると考えられる.そこで,空堀内部に残存している岩石礫の風化過程について,岩石観察,薄片観察により比較をおこなった.また今回は災害地質としてこれまでに検討例が多い花崗岩ではなく流紋岩に着目し,岩石中の粘土鉱物をX線回折...

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  • <b>根尾谷断層破砕帯地下浅部における断層ガウジの特徴と鉱物充填</b>

    大谷 具幸, 矢田部 和真, 森 崇, 梅村 綾子, 吉田 英一, 勝田 長貴 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 239-, 2022

    ...<p>原子力規制庁が行った孔井掘削により得られたボーリングコアを用いて,1891年濃尾地震で活動した根尾谷断層の地下浅部における断層ガウジのX線CT観察,粉末X線回折(XRD)分析,蛍光X線(XRF)分析,微小部蛍光X線(XGT)分析,走査型電子顕微鏡エネルギー分散型X線分光法(SEM-EDX)分析を行った.これらより根尾谷断層の地下浅部における最新すべり面およびその近傍の断層ガウジの特徴を明らかにすることにより...

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  • 食用油脂分野における放射光利用の可能性

    仲西 賢剛 Oleoscience 22 (2), 71-76, 2022

    ...その工業的な利用を目的として,放射光X線回折測定により製造工程を想定した急冷条件下での結晶化挙動を観察した。その結果,分子間化合物を効率的に結晶化させる条件やその形成過程が明らかになった。加えて,食用油脂の結晶構造解析に関して放射光を利用したその他の事例も紹介する。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献12件

  • 原子力材料におけるDX利用と課題

    黒﨑 健 日本原子力学会誌ATOMOΣ 64 (10), 569-571, 2022

    ...一つは,高熱伝導率ウラン化合物の網羅的探索,もう一つは,X線回折パターンからの弾性定数の高精度予測である。どちらも現在進行中の研究であるため,具体的な結果を示すというよりも,研究の背景や手法・進め方を中心に概説する。最後に,原子力分野におけるMIやDX(デジタルトランスフォーメーション)利用の現状と課題について,筆者の考えを記す。</p>...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 放射光X 線を利用したFe-Mn-Si 系合金のビード部における溶接凝固現象の解明

    柳樂 知也, 中村 照美, 吉中 奎貴, 澤口 孝宏, 青木 祥宏, 山下 享介, 藤井 英俊 溶接学会全国大会講演概要 2022f (0), 198-199, 2022

    ...これまでに放射光X線イメージングおよびX線回折を併用したその場観察により、TIG溶接のクレータ部において、凝固モードや凝固割れの発生挙動について明らかにしてきた。本研究では、熱源が移動するビード部におけるその場観察手法を開発し、溶接凝固現象について調査を行う。...

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  • 圧子押込み試験を利用した表面機械加工層における残留応力と塑性ひずみの深さ分布測定

    髙橋 響生, 岡野 成威, 望月 正人, 橋本 匡史 溶接学会全国大会講演概要 2022f (0), 246-247, 2022

    ...オーステナイト系ステンレス鋼の切削加工に伴って生じる表面機械加工層内部の残留応力と塑性ひずみの簡便かつ迅速な評価試験方法として,圧子押込み試験を利用した残留応力・塑性ひずみの深さ方向分布測定法について検討した.押込み試験によって推定された結果とX線回折法による測定結果との比較を行ない,良好に一致することが確認できた.以上より,圧子押込み試験法の適用可能性が見出された....

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  • 南鳥島EEZで採取された3層のレアアース濃集層を含む深海堆積物コア試料における鉱物組成および粒度の深度方向変化

    小田 裕太, 大田 隼一郎, 安川 和孝, 藤永 公一郎, 中村 謙太郎, 加藤 泰浩 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 160-, 2022

    ...REY peakが確認されているコアは少ないため,2nd, 3rd REY peakを含めた本海域の堆積層全体がどのような鉱物組成・粒度の変遷を経てきたのかについては,未だ十分に検討されていない.またこのことが,2nd, 3rd REY peakの成因解明を阻む大きな障害ともなっている.そこで本研究では, 3つすべてのREY peakを持つMR15-E01 PC07コアに着目し,偏光顕微鏡による観察やX線回折分析...

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  • 石垣島名蔵湾の海草藻場による赤土の捕集作用

    佐野 亘, 菅 浩伸 日本地理学会発表要旨集 2022s (0), 213-, 2022

    ...</b><b>現地調査と分析手法</b></p><p><b></b> アンパルの前方の汀線付近を基点とした2本の測線を設定し,測線に沿って地形断面測量,底質の観察(表層堆積物,水性植物の植生の記載)を実施した.さらに100 m毎に表層堆積物の採取を行った.採取した表層堆積物は実験室へ持ち帰り,篩い分けした後に0.5 mm以下の粒径の堆積物についてXRD(X線回折装置)を用いて鉱物分析を実施した....

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  • 極性化合物を有する液晶ポリウレタン混合物の相転移と配向挙動

    中川 翔吾, 氏家 誠司, 那谷 雅則 Studies in Science and Technology 11 (1), 63-66, 2022

    ...スメクチックA相の形成は、ファン組織の観察とX線回折測定による層周期の観測によって明らかになった。等方相からスメクチックA相への降温過程では、暗視野中にバトネが多数現れたのちにファン組織が形成された。スメクチックA相ではX線小角域に層間隔に対応する鋭い反射と、X線広角域には層内での短距離秩序を示すブロードな反射が観測された。...

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  • 放射光X線を利用したFe-Mn-Si系合金の凝固モードの解析

    柳樂 知也, 中村 照美, 吉中 奎貴, 澤口 孝宏, 青木 祥宏, 山下 享介, 藤井 英俊 溶接学会全国大会講演概要 2022s (0), 38-39, 2022

    ...本研究では、放射光X線イメージングおよびX線回折を利用して、TIG溶接中での凝固過程のその場観察を行った。高空間分解能観察により、オーステナイトの晶出挙動などの凝固モードの特徴について詳細に調査し、一般的なステンレス鋼の凝固現象との違いについて明らかにする。...

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  • サンビームにおける共焦点線回折用スパイラルスリットの性能評価

    北原 周, 黒松 博之, 徳田 一弥, 山田 周吾 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (7), 554-559, 2021-12-27

    ...BL16XU に導入したスパイラルスリットと PILATUS 検出器からなる共焦点線回折測定システムの性能評価を行った。このスパイラルスリットの空間分解能はスリット幅 0.08 mm の設計値から期待される値であった。Al 合金の引張試験によって評価した残留応力結果から、Al 材料において 10 MPa 程度の応力分解能を持つことが分かった。...

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  • 二軸延伸ポリエチレンテレフタラート上に溶液成長したペンタセン誘導体薄膜の結晶構造評価

    森田 湧也, 鶴田 諒平, 笠松 昂平, 染谷 大地, 小金澤 智之, 中山 泰生 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (7), 560-566, 2021-12-27

    ...本研究では、市販の二軸延伸ポリエチレンテレフタラート(PET)フィルム上にペンタセン誘導体結晶薄膜を溶液成長させ、その結晶状態を偏光顕微鏡観察、微小角入射線回折および面外線回折測定により調査した。その結果、ペンタセン誘導体結晶の成長方向は PET 分子鎖の配向に依存しないことが確認された。...

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  • 立方晶 MnN 薄膜の XAFS 解析

    犬丸 啓, 高田 朋宏 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (7), 496-498, 2021-12-27

    ...線回折では立方晶 MnN が生成している薄膜を EXAFS 解析したところ結合距離があわず、他の結晶相が主として存在することが明らかとなった。この知見をもとに放射光による回折実験を行い、結晶相の同定に至った。...

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  • Al<sub>2</sub>(SO<sub>4</sub>)<sub>3</sub> 含有樹脂被覆炭素鋼における鉄さびの構造と還元挙動

    出口 博史, 林田 将汰, 土谷 博昭, 花木 宏修, 山下 正人, 藤本 慎司 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (7), 550-553, 2021-12-27

    ...本研究では、 Al カチオンがさびの種類と還元反応に及ぼす影響を調査するため、Al<sub>2</sub>(SO<sub>4</sub>)<sub>3</sub> を含有した樹脂で被覆した炭素鋼と被覆しない炭素鋼の腐食試験と還元実験を行い、生成したさびを線回折法と XAFS 法により解析した。その結果、Al カチオンは鉄さびの還元によるカソード反応を抑制することがわかった。...

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  • 粒状配合肥料から遊離する水分の発生程度評価法の開発

    尾﨑 洋輔, 日高 秀俊, 山下 耕生 日本土壌肥料学雑誌 92 (6), 465-470, 2021-12-05

    ...肥料と接触させていた水分検知紙は,原料の配合条件によって変色の程度が異なることが分かった.よって,本研究で検討した方法は肥料間の反応に寄与する遊離水分を検出する方法として有効であると考えられ,新たな配合条件でBB肥料を作成する場合や,従前と異なる原産の肥料原料を使用する場合などに活用が期待できる.本研究で実施した保管試験では,尿素とDAPを用いた配合条件において特に水分検知紙の変色が顕著であったが,X線回折分析...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • タンパク質の構造変化をどのように記述するか――生体分子におけるパスサンプリング手法の発展

    松永 康佑, 森次 圭, 藤崎 弘士 日本物理学会誌 76 (11), 714-722, 2021-11-05

    ...な意味が込められている.例えば,体内の生化学反応として重要な酵素反応を考えると,酵素タンパク質は結合する基質分子とぴったりと結合するように「設計」されている.これは「形」(分子の表面の様子)からも推察できるが,原子レベルで見ると,様々な原子間結合(水素結合など)が酵素基質間にうまく存在しているということでもある.よって,タンパク質の構造を原子レベルで調べることは最も重要であり,そのための実験手法(X線回折法...

    DOI Web Site

  • 温度変化によって生じる鞭毛軸糸の構造変化

    八木 俊樹, 藤田 洋介, 上村 慎治, 岩本 裕之 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (6), 375-379, 2021-10-29

    ...そこで本研究では、鞭毛サンプルの線回折実験を行い、異なる温度において鞭毛にどのような構造変化が生じるか調べた。その結果、鞭毛の直径が低温環境下で小さくなる傾向があることがわかった。...

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  • BL40B2 における小角分解能向上に向けた取り組み

    太田 昇, 関口 博史 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (6), 486-489, 2021-10-29

    ...そのために長さ 10 m の実験ハッチ内に新たに真空パスを設置し、試料から2次元検出器までの距離でおよそ 8 m の小角線回折装置を設定した。バックグラウンドの低減が必要になったので試料上流のX線透過窓としてカプトンと窒化シリコンの2種類について検討を行った。このうちの窒化シリコンを用いた計測システムにおいて、フィルムを用いた試験測定を行った。...

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  • リチウムイオン実電池の充放電中のオペランド二次元線回折計測

    平野 辰巳, 村田 徹行, 松原 英一郎, 菖蒲 敬久, 城 鮎美, 高松 大郊 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (6), 443-446, 2021-10-29

    車載用リチウムイオン実電池(LIB)のサイクル時の劣化要因として、高い電流レートにおける電池内部の温度上昇、リチウムイオンの正負極間移動にともなう電極の膨張・収縮による応力などが指摘されている。そこで、小型のLIB内部における温度・応力分布を同時に評価する手法を検討した。その結果、高レートな繰り返し充放電による温度上昇(25℃ 以上)で軸方向に発生した引張方向の応力変化(31 …

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  • 高プロトン伝導性ペロブスカイト型酸化物材料 Ba-Zr-Y-O 系の結晶構造解析

    銭谷 勇磁, 加納 学, 鬼頭 俊介, 菅原 健人, 澤 博 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (6), 434-437, 2021-10-29

    ペロブスカイト型結晶構造を有する Ba(Zr,Y)O<sub>3-δ</sub> (以後、BZY)は、500~700°C の温度領域において10<sup>-3</sup> S・cm 程度のプロトン (H<sup>+</sup>) 伝導性を示すことが知られている[1]。我々は、結晶粒界が存在しない BZY …

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  • 溶着樹脂界面の結晶構造・ひずみ分布解析

    舟本 三恵, 岸田 佳大, 石井 裕基, 米山 弘亮, 梅本 和彦, 谷垣 健志 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (6), 480-485, 2021-10-29

    ...樹脂溶着界面の破壊メカニズムを明確にするために、ガラス繊維強化ナイロン6樹脂の溶着試験品について、溶着界面近傍の結晶構造分布、引張負荷前後のひずみ分布、及び破壊起点の可視化をマイクロビーム線回折法とX線透過像計測により評価した。その結果、結晶構造分布とそれに対応したひずみ分布の存在を明らかにした。...

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  • GGG基板上ZnTe薄膜のMOVPE成長と評価

    澤田 航哉, 斉藤 勝彦, 田中 徹, 郭 其新 電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2021 (0), 282-282, 2021-09-17

    ...デバイスなどの各種光デバイスへの応用が期待されている.THzデバイス応用では,アライメントの容易さ等から可視光を透過する透明基板上に結晶面方位を制御し成長されたZnTe薄膜が求められる.本研究では,熱膨張係数がZnTeに比較的近い透明材料であるガドリニウム・ガリウム・ガーネット(GGG)に着目し,有機金属気相成長(MOVPE)法を用い異なる基板温度下でZnTe薄膜を成長し,成長条件と薄膜の配向性の関係をX線回折測定...

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  • 超小型KBミラーを用いた軟X線sub 50 nm集光システムの開発

    島村 勇徳, 竹尾 陽子, 木村 隆志, 仙波 泰徳, 岸本 輝, 大橋 治彦, 三村 秀和 精密工学会学術講演会講演論文集 2021A (0), 543-544, 2021-09-08

    <p>2mm長と8mm長のミラーで構成される超小型Kirkpatrick-Baezミラーは、焦点距離が最短2mmと極端に短く、集光・顕微観察で利点が多い。一方、曲率半径10m以上だった従来のX線ミラーと異なり、超小型ミラーは曲率半径が150mmと急峻な形状を持つ。本研究ではこれらミラーを成膜法で作製した。計測には走査型白色干渉計を用いた。修正加工によって形状誤差PV値が2.8nmとなるミラーを作…

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  • 硬X線光電子分光法による GaInN/GaN 量子井戸のピエゾ電界評価

    水島 啓貴, 新井 龍志, 稲葉 雄大, 蟹谷 裕也, 工藤 喜弘 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (5), 351-355, 2021-08-26

    ...また、線回折による結晶構造解析を用いて GaInN 層の In 組成を見積もり、構築した解析手法により見積もられるピエゾ電界との相関を調査した。緑~橙帯発光の試料では、GaInN 層の In 組成が増加するにつれてピエゾ電界が増加する傾向が確認された。一方で、赤帯発光の試料では橙試料と比べてピエゾ電界が低下することがわかった。...

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  • XFEL による気相試料の線回折計測

    佐藤 尭洋, 岩崎 純史, 山田 佳奈, 山内 薫 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (5), 369-374, 2021-08-26

    ...SACLA-XFEL 光を超短パルスX線光源として用いる線回折像計測装置を開発し、気相試料 CCl<sub>4</sub> の時間分解線回折計測を試みた。その結果、<i>s</i> = 1.2 ~ 6.2 にわたるX散乱線強度分布曲線の測定とフェムト秒レーザーパルスに対する遅延時間に依存して変化するX散乱信号の観測に成功した。...

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  • 超微粒ナノ多結晶ダイヤモンドの高応力下での変形挙動

    角谷 均, 中本 有紀, 坂田 雅文, 清水 克哉 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (5), 311-314, 2021-08-26

    ...本研究では、放射光を用いた高圧力下の in-situ 線回折により、各種 NPD の高応力下の弾性特性の挙動を定性比較した。その結果、せん断応力場においては、組織の微細化(~30 nm 以下)により NPD の体積減少率が増大する傾向が見られた。これは、構成粒子の超微細化により NPD の弾性変形性が向上(低弾性率化)することを示唆する。...

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  • Beを含む菫青石様鉱物の鉱物学的性質

    林 政彦, 間中 裕二, 安井 万奈, 山﨑 淳司 宝石学会誌 35 (1-4), 14-19, 2021-07-31

    ...</p><p>線回折パターンからは,合成結晶BeMg<sub>2</sub>Al<sub>2</sub>Si<sub>6</sub>O<sub>18</sub>の報告データと極めてよい一致をみた。これは,Beを含む菫青石とも言えるが,これまで天然の鉱物としての記載報告は見当たらない。</p><p>本カット石が合成物でなく天然鉱物であり,産地が明確な場合には新鉱物の宝石であろう。</p>...

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  • 線回折法による Ni 基単結晶耐熱合金のクリープ損傷評価

    根上 将大, 日比野 真也, 水間 秀一, 黒松 博之, 尾角 英毅 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (4), 206-210, 2021-06-30

    ...タービン動翼に用いられる Ni 基単結晶合金を対象に、線回折法によるクリープ損傷評価を試みた。その結果、<i>ω</i>ロッキングカーブの半値全幅の変化が、クリープ寿命消費率と良い相関性を持っていることが確認でき、本手法が Ni 基単結晶合金のクリープ劣化評価に有効である可能性が示された。...

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  • マイクロビーム線回折および蛍光X線マッピングによる GaInN/GaN 多重量子井戸の解析

    稲葉 雄大, 山口 雄大, 工藤 喜弘 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (4), 200-205, 2021-06-30

    ...レーザダイオードや発光デバイスに用いられる GaInN/GaN 多重量子井戸の格子ひずみ及び In 組成分布を、放射光マイクロビームを用いた線回折および蛍光X線測定により解析した。得られた分布と蛍光顕微鏡観察により取得した発光強度分布と比較したが、明確な相関は得られなかった。...

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  • 銅鉄合金の歪変化解析

    後藤 和宏, 徳田 一弥, 佐藤 一成 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (4), 219-222, 2021-06-30

    ...銅(Cu)に鉄(Fe)を添加した合金を対象として、熱処理と加工による強度変化要因を調べるために、線回折とプロファイル解析で得られる不均一格子歪を解析した。測定試料には Cu と Fe の二相が共存する合金を用い、各相から観測される回折ピークを用いて評価した結果、加工前の熱処理温度に依存して Fe の歪および Cu と Fe の結晶子サイズが変化していることを確認した。...

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  • コアモルファス形成に基づいた機能性粉体の開発

    内山 博雅 ホソカワ粉体工学振興財団年報 28 (0), 31-36, 2021-05-25

    ...フラボノイド化合物の一つであるnaringenin(NRG)と9つのフラボノイド化合物間で,コアモルファスの形成をスクリーニングしたところ,hesperetin(HPT)がNRGの溶解性を最も改善した.そこでNRGとHPTがモル比で3/1から1/3となるように,melt-quenching methodにより粒子(melt-quenched particles: MQPs)を調製し評価を行った.粉末X線回折測定...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 小型キュービックアンビル圧力セルの開発と静水圧性の評価

    藤原 直樹, 上床 美也 日本物理学会誌 76 (5), 295-301, 2021-05-05

    ...</p><p>より高圧で有効な圧力セルはいくつか知られているが,例外なく試料空間が小さくなるため,一部例外を除き殆ど抵抗測定またはX線回折実験しか行われていない.高圧で有効な圧力セルの中で,キュービックアンビル圧力セルは簡便性と静水圧性において優れている.この圧力セルでは,試料と圧力媒体を立方体形状のシール材(ガスケット)の中に密封して,立方体の各面を同じ力で押す構造になっている.荷重は鉛直方向から...

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  • 日本全国土砂データベースによる埼玉県出土縄文土器の産地推定の試み

    親泊 宗一郎, 大屋 道則, 阿部 善也, 中井 泉 X線分析の進歩 52 (0), 179-198, 2021-03-31

    ...<p>本研究では放射光粉末X線回折(SR-XRD)および高エネルギー放射光蛍光X線分析(HE-SR-XRF)により埼玉県出土縄文土器を分析し,日本全国土砂データベース(JRS-DB)を利用することで,土器の産地推定の可能性を検証した.まず,SR-XRDにより土器中の重鉱物の半定量分析を行い,HE-SR-XRFにより重元素の定量分析を行った.次に,得られた重鉱物・重元素組成をもとに主成分分析を行い埼玉県域...

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  • 蛍光X線法およびX線回折法による油山山麓周辺の砂鉄の鉱物および化学組成分析

    石掛 雄大, 市川 慎太郎, 栗崎 敏 X線分析の進歩 52 (0), 207-215, 2021-03-31

    ...同様の時期を示す可能性がある製鉄関連遺跡が多数見つかっている.しかし,この地域の鉄製遺物は調査が不十分であり,始発原料の入手先が明らかにされていない.遺跡がある油山山麓は,砂鉄が豊富に含まれていることが多い花崗岩帯で構成されている.したがって,油山山麓の砂鉄が鉄製遺物の始発原料として使用された可能性がある.本研究では,始発原料の候補として油山山麓の河川砂から砂鉄を採取し,蛍光X線分析(XRF)およびX線回折分析...

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  • 油水界面の結晶状態に着目した,O/W型クリームクレンジング製剤の安定化

    松尾 一貴 日本化粧品技術者会誌 55 (1), 61-67, 2021-03-20

    ...広角X線回折測定において,不安定化した製剤は,低温で油水界面の結晶構造がα型からβ'型へ多形転移し,その結晶性が高くなることが明らかとなった。疎水性の高いポリオールを活用することにより,低温での多形転移および,結晶化を抑制することが可能となり,製剤を安定化できることを明らかにした。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献5件

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