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検索結果 22 件

  • <南>への道 : 東峰夫「オキナワの少年」の場合(<特集>琉球・沖縄文学と国家)

    村上 呂里 日本文学 50 (1), 58-67, 2001

    東峰夫「オキナワの少年」(一九七一年)は米軍占領下のコザを舞台とし、<南>への脱出願望とその道程を描いた作品である。少年の<沖縄>=「島」から<南>への脱出の道筋には、日米両帝国の暴力の《記憶》が意識的に描きこまれている。その《記憶》を掘り起こしながら、「オキナワの少年」の<南>への道が<他者>にひらき「新たな共同性」(冨山一郎)に連なる道であるかどうかについて検証する。

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  • オキナワの少年」試論 : <マイナー文学>の視座から

    大野 隆之 日本文学 47 (2), 32-42, 1998

    絶えず政治問題が先行する沖縄文学のあり様を、復帰騒ぎの中で埋もれていった「オキナワの少年」を取り上げることにより分析した。この作品は、少数民族が大言語をもって創造するということで定義される<マイナー文学>の特徴と重なる点が非常に多い。一人の少年の学校生活や家庭の問題が、すぐさま政治や国家と結びついてしまうのであり、この性質は、沖縄文学を捉え直すための、新しい視点を提供している。

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