救貧のなかの日本近代 : 生存の義務

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救貧のなかの日本近代 : 生存の義務

冨江直子著

(MINERVA社会福祉叢書, 18)

ミネルヴァ書房, 2007.2

タイトル読み

キュウヒン ノ ナカ ノ ニホン キンダイ : セイゾン ノ ギム

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注記

博士論文『生存の義務 : 「救貧制度と日本近代」の社会学的研究」』 (東京大学, 2004年) を基に加筆・修正したもの

参考文献・資料: 巻末p5-19

内容説明・目次

内容説明

戦前日本の救貧は、個人の権利でもなく、国家による恩恵でもなく、シティズンシップにともなう国民の義務、“全体”への参加の義務であった。本書は、1920年代から1940年前後を中心に、救貧をめぐって展開された“言説実践としての政治過程”を分析し、この時期を通じて繰り返された救貧理念—“生存の義務”—の構造と、それが時代を超えて再生産されていく過程を明らかにする。

目次

  • 序章 シティズンシップと日本近代
  • 第1章 問いと視点
  • 第2章 軍事救護法(一九一七年)と「国家」—二つの国家論と二つの権利論
  • 第3章 救護法(一九二九年)と「社会」—義務としての生存権
  • 第4章 救護法の運用と方面委員制度—「社会」に浸透される「国家」
  • 第5章 “戦時革新”の言説(一九三〇年代後半)—人的資源と生産力
  • 第6章 社会事業法(一九三八年)の制定—発展段階論という物語
  • 第7章 母子保護法(一九三七年)の形成—女たちの“公職”
  • 第8章 生存の義務
  • 終章 戦後への問い

「BOOKデータベース」 より

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