報復の連鎖 : 権力の解釈学と他者理解
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報復の連鎖 : 権力の解釈学と他者理解
学樹書院, 2016.2
- タイトル別名
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Die Wiederkehr der Rache : eine Hermeneutik der Macht
- タイトル読み
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ホウフク ノ レンサ : ケンリョク ノ カイシャクガク ト タシャ リカイ
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注記
参考文献: 巻末p9-10
内容説明・目次
内容説明
21世紀の今日、世界はなお深刻な分裂と報復の連鎖に呻吟する。その根底に蠢くものは何か、その一つは、権力←→暴力による他者支配の攻撃欲動である。攻撃欲動の起因は他者に想定される。隣人、異文化・文明、さらに他国家なる他者の理解が不可避の問いとなる。その二つ目は、私=主体に潜む他我alter egoである。他者の理解は相互の理解を目指す。その前面に立ちはだかるこのalter egoの理解が不可避の問いとなる。ドイツ哲学界をリードする俊英が、ハイデッガー、ガダマー、ミード、フッサール、ラカン、デリダ、ロールズ、レヴィナス、フロイト、ベンジャミン、ニーチェ、スミス、シュミットを読み解く。
目次
- 1 解釈学の旧来の理解概念とその限界—M.ハイデガー、H.G.ガダマー、G.H.ミード
- 2 自分のものの理解と他人のものの理解 解釈学と反解釈学を考究の射程に—E.フッサール、J.ラカン、J.デリダ
- 3 正義という三元的位置からの他者理解か、あるいは汝の要求という二元的位置からの他者理解か—J.ロールズ、E.レヴィナス
- 4 男女の性差関係にみられる理解の諸葛藤—S.フロイト、J.ベンジャミン
- 5 理解、攻撃、そして合意‐ニーチェに関する付説—F.ニーチェ
- 6 経済に関わる理解の概念—A.スミス
- 7 政治的な理解の問題—C.シュミット、J・デリダ
「BOOKデータベース」 より