幻想の平安文学
著者
書誌事項
幻想の平安文学
笠間書院, 2018.1
- タイトル読み
-
ゲンソウ ノ ヘイアン ブンガク
大学図書館所蔵 95件 / 全95件
すべての地域すべての図書館
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
収録内容
- 枕草子の跋文 : 「書きつく」という行為をめぐって
- 動態としての枕草子 : 本文と作者と
- 清少納言 : 基点としての「宮にはじめてまゐりたるころ」
- 枕草子 : 今後への課題
- 枕草子の「終わり」の覚え書き : 日記的章段の末尾
- 声をあげる老者たち : 源氏物語をひらくもの
- 末摘花覚え書き : 異文化の体現者として
- 浮舟 : 見られたものとしての変容
- 源氏物語の愛と死
- 「八の宮物語」としての宇治十帖
- 源氏物語の「齢」覚え書き : 「過ぐる齢にそへて」の周辺
- 源氏物語の年齢意識 : 光源氏四十賀の現実性
- 「問はず語り」の場としての源氏物語 : 非礼なる伝達
- 「柱」のある風景 : 源氏物語・枕草子における柱に寄る人
- 寝覚人物小考 : 原本・中村本の対比による
- 宇治十帖と寝覚物語 : 作者と読者の問題
- 夜の寝覚
- 寝覚物語の方法と表現 : 「偏った物語」として
- 心内語論 : 心情表現の深化
- 山里の女としての中の君
- 寝覚物語の時間 : 物語内部における「昔」の形成
- 中の君 : 非現実と現実とのあいだ
- 夜の寝覚の恋 : 女主人公は何を恋うたか
- 夜の寝覚の研究状況 : 未知の物語として
- 女主人公という選択 : 強い中の君の出発
- 「鼻」を茹でる : 今昔物語と芥川龍之介
- 六条斎院物語歌合 : 物語と作者の関係
- 物語作品と作者 : 「作者不明」についての覚え書き
- 「紅梅文庫」覚え書き : 目録を中心に
- 鈴木一雄校注新潮日本古典集成『狭衣物語』上・下
- 須山名保子編著『和泉式部集(正続)用語修辞総索引』
- 小嶋菜温子編『王朝の性と身体 : 逸脱する物語』
- 秋山虔編『王朝語辞典』
- 小嶋菜温子著『源氏物語の性と生誕』
- 後藤祥子他編著『はじめて学ぶ日本女性文学史[古典編]』
- 秋山虔著『古典をどう読むか』
- 河添房江著『源氏物語時空論』
- 吉岡曠著「源氏物語の遠近法」
- 永井和子著『源氏物語と老い』
内容説明・目次
内容説明
作者名が明記される漢詩文や歌と異なり、物語は、作者とは別に設定された「語り手」が語ることが建前の、現実とは切り離された虚構的存在である。「作者」の存在そのものは直接には見えてこない。いわば物語自体が「幻想」を抱えている。また一方、老人を語り手に設定することで叙述そのものが相対化されて幻想は深まり、物語は自在性を獲得した。物語と作者、老者の語りを主題に、枕草子・源氏物語・寝覚物語を読み解いてきた著者の集大成!
目次
- 1 枕草子(枕草子の跋文—「書きつく」という行為をめぐって;動態としての枕草子—本文と作者と ほか)
- 2 源氏物語(声をあげる老者たち—源氏物語をひらくもの;末摘花覚え書き—異文化の体現者として ほか)
- 3 寝覚物語(寝覚人物小考—原本・中村本の対比による;宇治十帖と寝覚物語—作者と読者の問題 ほか)
- 4 物語と作者(「鼻」を茹でる—今昔物語と芥川龍之介;六条斎院物語歌合—物語と作者の関係 ほか)
- 5 書評・紹介(鈴木一雄校注 新潮日本古典集成『狭衣物語』上・下;須山名保子編著『和泉式部集(正続)用語修辞総索引』 ほか)
「BOOKデータベース」 より