芸術人類学講義
著者
書誌事項
芸術人類学講義
(ちくま新書, 1481)
筑摩書房, 2020.3
- タイトル読み
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ゲイジュツ ジンルイガク コウギ
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注記
主要参考文献一覧: piv-vii
収録内容
- 「芸術人類」の誕生 : 「根源からの思考」 / 鶴岡真弓 [執筆]
- 爆発、丸石神、グラン=ギニョルな未来 / 椹木野衣 [執筆]
- 「ホモ・オルナートゥス:飾るヒト」 : 分節されない皮膚 / 鶴岡真弓 [執筆]
- 野外をゆく詩学 / 平出隆 [執筆]
- 「東方哲学」の樹立に向けて / 安藤礼二 [執筆]
内容説明・目次
内容説明
「ライオン・マン」—今からおよそ四万年前、世界最古の動物彫刻が現生人類の手によって創られた。材料はマンモスの象牙。二十世紀後半、ドイツ・シュターデル洞窟で発見された、ヒトとライオンを合体させた現実にはありえないハイブリッド・フィギュアはラスコー壁画より古い。人類はなぜ、「芸術」を欲するのか。人類は「神とともに生きる」ことを選んだ時より、「創造する種」としての歩みを始めた。多摩美術大学「芸術人類学研究所」が新しい学問の眺望を、本書において問いかける。
目次
- 序章 「芸術人類」の誕生—「根源からの思考」(生命の「臨界」と芸術の「根源」;「他者」から拓かれたアート)
- 第1章 爆発、丸石神、グラン=ギニョルな未来(芸術人類学とはなにか;岡本太郎と「芸術は爆発だ!」;石子と丸石—二つの石をめぐって;日本列島と“大地?”)
- 第2章 「ホモ・オルナートゥス:飾るヒト」—分節されない皮膚(「ホモ・オルナートゥス:飾るヒト」の誕生;「アール・デコ」と「プリミティヴ・アート」;シベリア「生死の皮」のインターフェース;反転と生命循環;モリスと「装飾」の古層;モリスと人類学;装飾主義:オーナメンタリズムへ)
- 第3章 野外をゆく詩学(遊歩による構想—ポエジーの探究;詩的トポスとしての小さな家—地上的次元;エクリチュールとしての造本—メディア的貫通;想像力と“インク”による書物論—物理学的;物の秘めたる—美術家たちの言語;Inversionと複素数の構造—数学的;Air Language—空中の本へ)
- 第4章 「東方哲学」の樹立に向けて(インド、神智学、近代仏教;「翁の発生」の射程;「国栖」をめぐって;「如来蔵」の哲学—折口信夫の「古代」と鈴木大拙の「霊性」が出逢う;「東方哲学」の樹立に向けて)
「BOOKデータベース」 より