形象・偶像・仮面 : コレージュ・ド・フランス宗教人類学講義

書誌事項

形象・偶像・仮面 : コレージュ・ド・フランス宗教人類学講義

ジャン=ピエール・ヴェルナン [著] ; 上村くにこ, 饗庭千代子訳

みすず書房, 2024.8

タイトル別名

Figures, idoles, masques

形象偶像仮面 : コレージュドフランス宗教人類学講義

タイトル読み

ケイショウ・グウゾウ・カメン : コレージュ・ド・フランス シュウキョウ ジンルイガク コウギ

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内容説明・目次

内容説明

なぜ神々は人間の形で表現されたのか。冥界に消えた死者たちはどう描かれたか。著者はイメージの歴史人類学をめざして、神話と論理の間にイメージ=第三の軸を置いた。それはレヴィ=ストロースが無文字社会で展開した「宗教形象」を、古代ギリシアに適応する試みでもあった。フランスきっての古代ギリシア研究の泰斗による九年間の講義集である。ギリシア人は原石・柱・仮面・動物・怪物などに神が宿っていると考えた。神の力がそうした「偶像」に光を送り、シンボルになって人間に話しかけた。やがて偶像が儀式で用いられなくなり、見られるだけの存在になると、宗教的なシンボルはたんなるイメージへと移行した。イメージをフィクションとしてとらえたのがプラトンであり、それは芸術と呼ばれるものへの道を開いた。さらに考古遺物、碑文、テクスト、図像などの資料を駆使して、仮面の神であるゴルゴン、アルテミス、ディオニュソスを追った。超自然の出現を告げる仮面を目印に、ギリシアの多神教の異教的根源が明らかになっていく。各セクションの末尾には、共同研究の演習に集った発表者たちの広範なテーマを記載し、宗教人類学の課題と可能性を指し示している。

目次

  • 第1部(造形のシンボル;死者たちの像)
  • 第2部(神々の像1―ゴルゴン;神々の像2―アルテミスと仮面;神々の像3―ディオニュソス)

「BOOKデータベース」 より

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