麻疹・風疹二混ワクチンの野外接種試験

• 武内 可尚

  川崎市立川崎病院小児科

• 富樫 武弘

  市立札幌病院小児科

• 砂川 慶介

  国立東京第二病院小児科 北里大学感染症学

• 加藤 達夫

  聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院小児科

• 神谷 齊

  国立療養所三重病院小児科

• 中山 哲夫

  北里生命科学研究所ウイルス感染制御

書誌事項

タイトル別名

• Field Trial of Combined Measles and Rubella Live Attenuated Vaccine
• マシン フウシン ニコンワクチン ノ ヤガイ セッシュ シケン

抄録

麻疹・風疹二混 (HF) 生ワクチンを12-90カ月の小児442名に接種し抗体反応と副反応調査をおこなった. 368例で接種前後のペア血清を採取し, 接種前麻疹赤血球凝集抑制 (hemagglutination inhibition; HI) 抗体陰性者363例のうち抗体陽転例は343例 (94.5%) であった. 接種前風疹HI抗体陰性者361例のうち抗体陽転例は349例 (96.7%) であった.副反応調査は406例が対象となった. 37.5℃ 以上の発熱は102例 (25.1%), 39.5℃ 以上の発熱は2例 (0.5%) に認められた.発熱出現日の平均は6.7日で, 平均有熱期間は2.2日間であった発疹は87例 (21.4%) に認められ, 発疹の平均出現日は接種後7.1日で平均4.8日間発疹が持続し, リンパ節腫脹は12例 (3.0%) に認められた. 麻疹・風疹二混生ワクチンは各単味ワクチン接種と同等の効果と安全性が確認され, 二混生ワクチンは臨床的に有用である.

収録刊行物

• 感染症学雑誌

  感染症学雑誌 76 (1), 56-62, 2002

  一般社団法人 日本感染症学会

キーワード

• measles
• rubella
• combined vaccine

詳細情報

• CRID: 1390001205048357504
• NII論文ID: 130004716855
• NII論文ID: 10008702132
• NII書誌ID: AN00047715
• DOI: 10.11150/kansenshogakuzasshi1970.76.56
• ISSN: 1884569X
• ISSN: 03875911
• NDL書誌ID: 6054136
• PubMed: 11852475
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I6054136
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2002185762
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可