一地域における風疹ワクチン累積接種率と抗体保有率

書誌事項

タイトル別名
  • Accumulative Vaccination Rate of Rubella and Positive Antibody Rate in an Area of Japan
  • 一地域における風疹ワクチン累積接種率と抗体保有率--将来の風疹ワクチンにおける問題点
  • イチ チイキ ニ オケル フウシン ワクチン ルイセキ セッシュリツ ト コウタイ ホユウリツ ショウライ ノ フウシン ワクチン ニ オケル モンダイテン
  • Future Problems with Rubella
  • 将来の風疹ワクチンにおける問題点

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抄録

予防接種法が改正となり, 中学生の風疹ワクチン接種率が著減している.また現在暫定的に実施している中学生の風疹ワクチンは, 2003年以降中止となるため, 接種率が将来どのように変化するかは, 重要な問題である.今回, 岡山県の一地域でワクチン累積接種率と887名の風疹抗体保有率を調べたので報告した.個別接種をしていた井原市の中学生の風疹ワクチン接種率は22.8%, 集団接種をしていた芳井町では89.8%であった.2003年以降の推定接種率は, 8歳前後の累積接種率からどちらも40-50%程度になると考えられた.この接種率では将来の風疹の流行や先天性風疹症候群をなくすことは難しい.またブースターの減少に関連して, 90カ月までのワクチン接種による免疫が成人まで持続するか問題である.全国的な啓発運動も含めた早急な対策が必要と考えられる.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 73 (10), 1038-1041, 1999

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (11)*注記

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