ケニア共和国ナイロビ市における小児急性呼吸器感染症の現状

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タイトル別名
  • Current Statsu of Acute Respiratoly Infections in Children under Five Years of Age in Nairobi, Kenya
  • ケニア キョウワコク ナイロビシ ニ オケル ショウニ キュウセイ コキュウキ

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抄録

1997年2月より1998年2月の1年間, ケニア共和国ナイロビ市内キベラスラムにおいて, 5歳以下の急性呼吸器感染症の患者を対象に, 細菌・真菌・ウイルスの病原体検索を行った.入院患者総数226人中, 何らかの病原体が検索された病原体陽性患者数は128人 (56.6%) であった.病原体陽性患者の年齢構成は6ヵ月以下が33.3%, 7ヵ月以上1歳以下が28.5%であり, それらは全体の6割をしめた.分離・同定, 検索された病原体数は192検体であった.高頻度に検索された病原体はStreptococcus pneumoniae (60株, 31.3%) で, 次いでrespiratory syncytial virus (20検体, 10.4%), Candida albicans (19株, 9.9%), Moraxella (Branhamella) catarrhalis (15株, 7.8%), adenovirus (10検体, 5.2%), Klebsiella pneumoniae (9株, 4.7%) であった.分離されたS.pneumoniae, M.catarrhalis, K.pneumoniaeはいずれもアフリヵで汎用されている抗生物質に対して耐性を示した.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 72 (12), 1289-1294, 1998

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (14)*注記

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