Loop-mediated isothermal amplification (LAMP) 法によるメタロ-β-ラクタマーゼ遺伝子の迅速・簡易検出の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Development and Evaluation of Novel Loop-Mediated Isothermal Amplification for Rapid Detection of <I>bla</I><SUB>IMP-1</SUB> and <I>bla</I><SUB>VIP-2</SUB> Genes
  • Loop mediated isothermal amplification LAMP ホウ ニ ヨル メタロ ベータ ラクタマーゼ イデンシ ノ ジンソク カンイ ケンシュツ ノ ケントウ
  • Development and Evaluation of Novel Loop-Mediated Isothermal Amplification for Rapid Detection of blaIMP-1 and blaVIP-2 Genes

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抄録

Loop-mediated isothermal amplification (LAMP) 法は, 特定の遺伝子を簡易・迅速に検出する新しい方法として注目されている. 今回, IMP-1型及びVIM-2型メタロ-β-ラクタマーゼ (MBL) 遺伝子保有株を対象に, 各々のMBL型特異的プライマーを作成しLAMP法にて, 遺伝子型別を行い, 同時に特異性, 感度に関する検討を行った. さらに蛍光目視検出に関する検討も行った. LAMP法は, 63℃恒温下で1時間以内に遺伝子増幅が確認できた. 特異性試験のために, MBL産生株をLAMP法及びPCR法で測定したところ, 全例で遺伝子型が一致した. LAMP法の最小検出感度は, リアルタイム濁度測定装置を用いた場合, IMP-1型MBL産生株で30cfu/test, VIM-2型MBL産生株で3cfu/testであった. さらに, 蛍光目視検出でも陰性検体を明瞭に区別でき, 同一の検出感度を示した. これらの成績から, LAMP法を用いることによりMBL産生菌の遺伝子型の判定が特別な装置を用いず迅速・簡易に行える事が確認された.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 80 (4), 405-412, 2006

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (27)*注記

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