1992 年~2007 年に沖縄県の人,動物および環境から分離された <i>Salmonella </i>Weltevreden の薬剤感受性と耐性遺伝子

書誌事項

タイトル別名
  • Antimicrobial Susceptibility and Resistance Genes Among <i>Salmonella enterica </i>Serovar Weltevreden Isolates from Humans, Farm Animals, and the Environment in Okinawa Prefecture Between 1992 and 2007
  • 1992年~2007年に沖縄県の人,動物および環境から分離されたSalmonella Weltevredenの薬剤感受性と耐性遺伝子
  • 1992ネン 2007ネン ニ オキナワケン ノ ヒト ドウブツ オヨビ カンキョウ カラ ブンリ サレタ Salmonella Weltevreden ノ ヤクザイ カンジュセイ ト タイセイ イデンシ

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抄録

1992 年~2007 年に沖縄県の人の下痢症患者,動物および動物の飼育環境から分離したSalmonella Weltevreden 86 株の薬剤感受性,薬剤耐性遺伝子保有状況を調べた.下痢症患者由来は41 株,動物種別では採卵鶏25 株,肉用牛5 株,豚5 株,乳用牛3 株,ネズミ2 株,馬1 株,ハエ1 株および配合飼料原料3 株である.薬剤耐性が認められた株は7 株(8.1%)であった.最高は肉用牛由来株で12 薬剤のうち6 剤に耐性であった.薬剤別耐性はストレプトマイシン6 株(7.0%),オキシテトラサイクリン6 株(7.0%),アンピシリン2 株(2.3%),カナマイシン2 株(2.3%),クロラムフェニコール2 株(2.3%),スルファメトキサゾール?トリメトプリム2 株(2.3%).一方,ゲンタマイシン,セフロキシム,コリスチン,ナリジクス酸,ホスホマイシンおよびオフロキサシンにはすべて感受性であった.耐性型はABPC-SM-KM-OTC-CPST,ABPC-SM-ST,SM-KM-OTC,SM-OTC-CP,SM-OTC,OTCの6耐性型に区分された.薬剤耐性遺伝子はアンピシリン耐性2 株がすべてblaTEM を保有し,ストレプトマイシン耐性株ではaadA 4株,strA 2 株,オキシテトラサイクリン耐性株ではtetA 2 株およびtetB 3 株,クロラムフェニコール耐性株ではcatA1 2 株の耐性遺伝子が検出された.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 84 (1), 24-27, 2010

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (26)*注記

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