食品中における腸炎ビブリオの耐熱性溶血毒の産生およびそれに及ぼす消化酵素の影響

• 七山 征子

  東京都立立川短期大学

• 大谷 由美

  東京都立立川短期大学

• 坂井 亜紀

  東京都立立川短期大学

• 清水 春江

  東京都立立川短期大学

• 山本 学

  東京都立立川短期大学

• 新井 輝義

  東京都立衛生研究所多摩支所

• 平田 一郎

  東京都立衛生研究所多摩支所

書誌事項

タイトル別名

• Thermostable Direct Hemolysin (TDH) in Foods and the Effect of a Few Digestive Enzymes on TDH Production by <i>Vibrio parahaemolyticus</i>

抄録

魚介類を生食する我国で, 夏期に多発する細菌性食中毒の代表的な原因菌である腸炎ビブリオの病原因子として注目される耐熱性溶血毒 (TDH) を取り上げ, 原因食品として知られるエビ, シラス干しおよび食中毒事例のないカキ中で産生される可能性を, 溶血活性を指標として検討した. エビ, シラス干しに本菌を濃厚接種 (約10⁷/ml) した場合, TDHが産生されるのに対し, カキではTDHの産生は認められなかった. さらに, トリプシン, パンクレアチンをエビにあらかじめ作用させるとTDHの産生量が増大したので, 食品中のみならず,消化管内特に小腸でのTDH産生の可能性が示唆された. 食品中でのTDH産生ならびに消化酵素の関与を示した報告は今までになく, はじめてと思われる.

収録刊行物

• 日本食品微生物学会雑誌

  日本食品微生物学会雑誌 12 (2), 123-127, 1995

  日本食品微生物学会

キーワード

• Thermostable direct hemolysin (TDH)
• Vibrio parahaemolyticus
• Shrimp
• Shirasuboshi
• Oyster
• Trypsin
• Pancreatin

詳細情報

• CRID: 1390282679404241408
• NII論文ID: 10030898384
• NII書誌ID: AN10552871
• DOI: 10.5803/jsfm.12.123
• ISSN: 18825982
• ISSN: 13408267
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsfm1994/12/2/12_123/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1996043678
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可