プラント監視制御ミドルウェアの開発 : データベース機能

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  • Development of Middleware for Plant Monitoring and Control Systems : Database Functions

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抄録

本論文では、プラント監視制御システムのためのデータベース機能として、データの複製を管理するための複製管理ミドルウェア、および、オブジェクト指向データモデルの下で、設備データなどの静的なデータとセンサデータなどの時間によって変化するデータとを統合的に扱える環境を提供するReal-Time View Serverについて述べる。プラント監視制御システムにおけるデータベース機能においては、高速性・耐故障性などの要求が課せられる半面、データアクセスに対する平行処理制御が緩和されるため、同じデータを分散システム中の複数のデータベース上に配置する複製データベースの構成を取る場合が多い。複製管理ミドルウェアは、このような環境における分散データベース管理システム(分散DBMS)を構築する基盤となるものである。また、プラント監視制御システムにおいては、設備や帳票などの静的なデータだけでなく、時々刻々と変化するセンサ値データなどを統合的にモデル化できるデータベースが必要となる。Real-Time View Server(RTVS)は、Real-Time Data Server(RTDS)で提供される時系列データも含めたデータの構造化、検索、安全性を提供するデータベースミドルウェアである。このような機能を支援するデータベース層を提供することによって、アプリケーションの開発効率を大幅に向上させることが可能となる。本論文では、このRTVSを用いたプラント監視制御システムの例として、製造管理データベースを紹介する。

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