Virtual Officeの基本部分の開発

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  • Implementation of Basic Function of Virtual Office

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抄録

Virtual Officeにおいては、ワークステーション、ネットワーク、FAX、電話、AV機器、データベースなどを統合し、利用者が仮想オフィスで仕事をするとき、ワークステーションの端末をマウス操作などの簡単な操作でこれらの機器やデータベースを扱うことができるような利用者インタフェースを提供する。すなわち、現在のオフィスにおいて行われている人間の移動、書類の移動、書類の管理、機器操作などを、ワークステーションの画面上の物体を操作することによって実現しようとするものである。Virtual Officeのための利用者インタフェースにおいては、計算機を専門としない人々にとっても目的の操作を容易に行えることが重要であるが、従来、計算機の操作方法として使われてきた、コマンド入力などの利用者インタフェースは、複雑なコマンドを利用者に覚えさせることを要求し、全く適していない。そこで、J-StarやMacintoshに代表されるような、ディスプレイ上に開かれたウィンドウ(作業盤)に乗っている物体(書類など)をマウス操作などで移動することができるような、いわゆるオブジェクト指向型利用者インタフェースによってVirtual Officeの利用者インタフェースを構築するのがよいと思われる。実際にVirtual Officeを構築する際には、利用者インタフェース部や様々な機器の接続と操作を構築する部分、書類、データベースやそのセキュリティを管理する部分などが必要になると考えられる。このためには特別なハードウェアが必要となるなど、容易に実現できるものではない。また、複数の人間が共同で行うプロジェクトと、Virtual Officeとの関係など、さらに検討、研究されなければならないが、まず、比較的簡単に実際の操作を視覚的に表現できるMacintosh上のHyperCardを利用して、利用者インタフェースの基本部分を構築した。

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