SpaceFusion : 情報融合型共有3次元仮想環境アーキテクチャ

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  • SpaceFusion : Information Fusion Architecture for Shared 3D Virtual Environments

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抄録

我々は, インターネット上の共有3次元仮想環境アーキテクチャ SpaceFusion を構築中である. インターネット上の共有仮想環境としては, テキストのみの IRC, 2次元のアニメーションを使用した Habitat などが存在してきた. これらは, 複数のユーザ間の会話を主な目的としている. 近年, これらの発展形として3次元画像を用いたシステムが出現してきた. CommunityPlace や, AlphaWorld などが代表的である. これらもまた, 主にユーザ間の会話や疑似体験を目的としている. しかし, インターネットは, このような同期的な会話だけでなく電子メイルや News システムによる非同期会話, World Wide Web (以下では, WWW と略する) による情報の獲得発信, PointCast Network などによる情報の配信などにも使用されており, 同期的な会話はむしろ少数派である. そのため, 同期的な会話以外の機能を持った共有環境が必要とされている. また, 将来的にはインターネットによる情報空間サイバースペースは, 実世界の実時間の情報を多く反映し, さらにそれとは逆に実世界の事物に働きかけることも可能となり, 仮想世界で閉じずに実世界と融合していくだろう. その場合, 実世界の情報を表示する場でありかつ実世界とのインタフェースとしての共有環境が必要となる. SpaceFusion は, このような要求に対応すべく設計されている. この論文では, SpaceFusion の概要について述べ, プロトタイプシステム Chiba について触れる.

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