自閉症に対するエビデンスに基づく実践を我が国に定着させるための戦略(特集号 エビデンスに基づいた発達障害支援の最先端23巻1号追加論文)

DOI Web Site 被引用文献1件
  • 井上 雅彦
    鳥取大学大学院医学系研究科臨床心理学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Strategies for Establishing Evidence-Based Practice in Behavioral Research on Autism in Japan(Supplemental Article to Special Issue 23 (1): Forefront of Evidence-Based Behavioral Support for Persons With Developmental Disabilities)
  • 特集号 エビデンスに基づいた発達障害支援の最先端23巻1号 追加論文 自閉症に対するエビデンスに基づく実践を我が国に定着させるための戦略
  • トクシュウゴウ エビデンス ニ モトズイタ ハッタツ ショウガイ シエン ノ サイセンタン 23カン 1ゴウ ツイカ ロンブン ジヘイショウ ニ タイスル エビデンス ニ モトズク ジッセン オ ワガクニ ニ テイチャク サセル タメ ノ センリャク

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抄録

本論文では我が国の自閉症支援における行動論研究のエビデンスに基づく実践を確立するための諸条件について提言を行った。研究基盤を作る上では国際研究のゴールデンスタンダードである評価尺度の標準化推進、研究組織の体制整備、マニュアルの整備、セラピストの養成と専門性の基準策定をあげた。またエビデンス研究の効果を伝える仕組みとして、単一被験体法の普及・発展による他の学問分野との交流促進、行政機関の発信行動を促進するためのシンポジウム開催などの諸条件を指摘した。そして最後にエビデンス研究の効果を生かせる環境作りのために、人材養成と教育分野におけるエビデンス研究の推進を取り上げた。自閉症に対する臨床・教育的研究のエビデンスが臨床サービスとして定着するための戦略について考察した。

収録刊行物

  • 行動分析学研究

    行動分析学研究 23 (2), 173-183, 2009

    一般社団法人 日本行動分析学会

被引用文献 (1)*注記

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