マクロホモプシスガムのF344/DuCrjラットを用いた28日間経口投与毒性試験

  • 玉野 静光
    株式会社DIMS医科学研究所
  • 吉野 裕子
    株式会社DIMS医科学研究所 名古屋市立大学大学院医学研究科実験病態病理学
  • 市原 敏夫
    株式会社DIMS医科学研究所 名古屋市立大学大学院医学研究科実験病態病理学
  • 今井 則夫
    株式会社DIMS医科学研究所 名古屋市立大学大学院医学研究科実験病態病理学
  • 萩原 昭裕
    株式会社DIMS医科学研究所
  • 大本 俊郎
    三栄源エフ・エフ・アイ株式会社
  • 浅井 以和夫
    三栄源エフ・エフ・アイ株式会社
  • 中村 幹雄
    三栄源エフ・エフ・アイ株式会社
  • 白井 智之
    名古屋市立大学大学院医学研究科実験病態病理学

書誌事項

タイトル別名
  • 28-Day Oral Toxicity of Macrophomopsis Gum in F344/DuCrj Rats

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抄録

F344/DuCrj(Fischer)系ラットを用いて、マクロホモプシスガムの28日間反復投与毒性試験を飼料中濃度0, 1.25, 2.5および5.0%で実施した。マクロホモプシスガム投与の影響として以下の変化が観察された。食餌効率では、雌雄の5.0%投与群で低値傾向を認めた。血液学的検査では、白血球百分率において分節好中球の低値を雄の全投与群で認めた。また、プロトロンビン時間の延長を雄の2.5%および5.0%群で認めた。血液生化学検査では、総ビリルビンの軽度な高値を雌の2.5%および5.0%投与群で認めた。総コレステロールの低値を雄の5.0%投与群および雌の2.5%投与群で、リン脂質の低位を雄の5.0%投与群で、総蛋白の低値を雄の2.5%および5.0%投与群で、アルブミンの低値を雄の2.5%投与群でそれぞれ軽度に認めた。しかし、これらは毒性学的影響のある変動とは考えられなかった。臨床症状、生存率、体重、摂餌量、摂水量、尿検査、眼科学的検査、肉眼的病理学検査、器官重量および病理組織学的検査ではマクロホモプシスガム投与の影響を認めなかった。以上の結果より、無毒性量(NOAEL)は、5.0% (雄で3956mg/kg/day、雌で4257mg/kg/day)であった。

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参考文献 (17)*注記

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