サメ軟骨原料および配合食品に含まれるコンドロイチン硫酸表示のためのHPLCによる実用的な定量法

書誌事項

タイトル別名
  • A practical method for determining chondroitin sulfate content in shark cartilage materials and products

この論文をさがす

抄録

コンドロイチン硫酸は健康食品に広く用いられているが、その原料であるサメ軟骨抽出物や製品中のコンドロイチン硫酸の含量を正確かつ実用的に測定可能な方法は現状ではなく、これら製品の含量表示に実際の量よりも多いものがあることを問題視されていた。本研究において、これらサンプルを酵素分解し生成させた不飽和二糖をHPLCに供し、各ピークの総面積から定量する方法を構築した。標準品としては、コスト面と入手性からサメ軟骨由来の精製コンドロイチン硫酸を並行して分解したものを使用した。反応条件の最適化と分子吸光係数による補正を実施した結果、サメ軟骨原料では精度、回収率共に良好な結果が得られた。一方、配合製品についてはラベル表示に比べ73-92%の値が得られた。反応マトリクスの影響などさらなる改良は必要であるものの、適切な製品表示のための分析法として実用的な方法であると考えられた。

収録刊行物

参考文献 (22)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ