固定化組換えヒトレニンを用いた表面プラズモン共鳴応答によるレニン阻害活性のスクリーニング法の検討

  • 後藤 猛
    秋田大学大学院工学資源学研究科環境応用化学専攻
  • 菊地 賢一
    秋田大学大学院工学資源学研究科環境応用化学専攻
  • 堀 一之
    秋田県総合食品研究センター
  • 高橋 砂織
    秋田県総合食品研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Surface plasmon resonance applicability study using immobilized recombinant human renin to screen for renin inhibitory activity

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抄録

レニンは哺乳動物の血圧を制御するレニン-アンギオテンシン系の最初の律速反応を触媒することから、高血圧の治療のためにレニンは最も重要な阻害対象である。大豆や穀類などの食物からレニン阻害物質が見出され、それらはサポニン類や不飽和脂肪酸類であると同定されてきた。本研究は、昆虫細胞で生産しSPRセンサーチップに固定化した組換えヒトレニンを用いてサポニン類や不飽和脂肪酸類のSPR応答を調べ、SPR応答とレニン50%阻害濃度には定性的な相関があることを明らかにした。さらに、幾つかの豆類の抽出物のSPR応答はレニン阻害活性とほぼ対応していることを示した。これらの結果から、固定化組換えヒトレニンを用いたSPR分析は天然食物からのレニン阻害物質のスクリーニングに有用であることが分かった。

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