胸部感染性疾患におけるヒト免疫グロブリンG-ジエチレントリアミン五酢酸インジウム (<SUP>111</SUP>In-DTPA-IgG) シンチグラフィの有用性の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Detection of Intrathoracic Infectious Lesions Using <SUP>111</SUP>In-Diethylenetriamine Pentaacetic Bicyclic Anhydride-IgG (<SUP>111</SUP>In-DTPA-IgG) Scintigraphy
  • 胸部感染性疾患におけるヒト免疫グロブリンG-ジエチレントリアミン五酢酸インジウム(111In-DTPA-IgG)シンチグラフィの有用性の検討
  • キョウブ カンセンセイ シッカン ニ オケル ヒト メンエキ グロブリン G
  • Detection of Intrathoracic Infectious Lesions Using 111In-Diethylenetriamine Pentaacetic Bicyclic Anhydride-IgG (111In-DTPA-IgG) Scintigraphy

この論文をさがす

抄録

胸郭内の炎症, 感染が疑われた10症例にジエチレントリアミン五酢酸インジウム標識ヒト免疫グロブリンG (111In-DTPA-IgG) シンチグラフィを施行し, その有用性を検討した. 肺炎の4例, 肺膿瘍の2例, 肺結核の1例, 結核性胸膜炎の1例の計8例が真陽性となり, 肺炎の1例は疑陰性, 肺癌の1例が真陰性であった. 肺内病変のみならず胸腔内の病変への集積も認められた. 本検査における感度, 特異度, 正確度はそれぞれ88.9%(8/9), 100%(1/1), 90%(9/10) であった. 111In-DTPA-IgGは胸郭内の炎症, あるいは感染性病変の検出に有用であると考えられた.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 72 (2), 128-135, 1998

    一般社団法人 日本感染症学会

参考文献 (16)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ