QUALIBAX<sup>TM</sup> Systemを使用した油粕におけるサルモネラ迅速検査法の検討

  • 北澤 秀基
    日清オイリオグループ株式会社 横浜磯子事業 日本獣医生命科学大学 獣医保健看護学応用部門
  • 行縄 陽介
    日清オイリオグループ株式会社 横浜磯子事業
  • 青木 博史
    日本獣医生命科学大学 獣医保健看護学基礎部門
  • 植田 富貴子
    日本獣医生命科学大学 獣医公衆衛生学教室
  • 盛田 隆行
    日清オイリオグループ株式会社 水島工場
  • 望月 眞理子
    日本獣医生命科学大学 獣医保健看護学応用部門

書誌事項

タイトル別名
  • A Rapid Method Using QUALIBAX<sup>TM</sup> System for Detecting <i>Salmonella</i> in Oil Meal
  • A Rapid Method Using QUALIBAX System for Detecting Salmonella in Oil Meal

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抄録

<p>配合飼料原料として使用される油粕は,古くからサルモネラ汚染が報告されている.油粕の製造現場では,製品や製造環境材料を対象に,定期的にサルモネラ検査を実施しているが,製造現場に適した検査法として,近年,QUALIBAXTMシステムなどの簡易迅速検査法が開発されてきた.しかしながら製造現場では,工程汚染の早期発見や製品の迅速な出荷などを目的に,さらなる迅速化が求められている.そこで,製造環境材料などからサルモネラを短時間で効率よく検出することを目的に,検査時間のさらなる短縮を試みた.まず,前増菌培地を検討した結果,MP培地はBPWなどの他の培地と比較し,7 hr培養後の菌数は有意に高かった(p<0.001).次に,前増菌培養後のDNA抽出段階においてQuickGene-Mini80を用いることにより,感度が大幅に向上した.MP培地,QuickGene-Mini80およびQUALIBAXTMシステムを組み合わせて使用することにより,10 hr以内でサルモネラを検出できる可能性が示唆された.この方法は製造現場における品質管理に有用であると考えられた.</p>

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参考文献 (14)*注記

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