マルチモーダルな共同注意学習システムへの自律バイアス調整機構の応用

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抄録

本研究は、中野らの研究で提案された幼児のマルチモーダルな共同注意学習システムに相互排他性バイアスの強さを自律調整する推論モデルを応用することで、パラメータ調整の不要な学習システムの構築とその有用性を検討する。中野らの学習システムは視線追従と言葉の同時学習に相互排他性バイアスを利用するが、そのバイアスの強度は2つのパラメータにより決定され、それらの値は経験則に依存する。他方、幼児はバイアスの強さを状況と発達の程度に応じて自律調整すると考えられる。本研究は、このシステムの学習モジュールに、相互排他性バイアスの強度を状況に応じて緩やかに調整するLSモデルを用いることで自律型学習システムの構築を図る。

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