小児におけるPenicillin低感受性<I>S. pneumoniae</I>感染症の経験

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タイトル別名
  • Penicillin Insensitive and Resistant <I>Streptococcus pneumoniae</I> Infection in Children
  • 小児におけるPenicillin低感受性S.pneumoniae感染症の経験
  • ショウニ ニ オケル Penicillin テイ カンジュセイ S.pneum
  • Penicillin Insensitive and Resistant Streptococcus pneumoniae Infection in Children

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抄録

従来, 絶対的であったS. pneunzoniaeに対するpenicillin-Gの感受性の普偏性が, 最近, 欧米では崩れ初めている. 当国立岡山病院小児医療センターにおいても, 1986年3月以後の2年間で4例のpenicillin-Ginsensitive株 (MICO.1~1μg/ml) と1例のresistant株 (MIC4μg/ml) による小児の感染症を経験した. 1例は1歳の髄膜炎の症例であり, 他の4例は中耳炎の症例であった.<BR>1976年より59株の臨床重要株を保存しており, これら保存株のpenicillin-G低感受性株のスクリーニングに, oxacillindiscを使用した. 自験例のpenicillin-G低感受性5株は全て20mm以下の阻止帯直径を示した.<BR>1986年の初例以後のS. pneumoniaeのpenicillin低感受性株検出率は18%と高率であり, 今後の大きな問題である.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 63 (3), 189-194, 1989

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (9)*注記

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