急性期病院における高齢患者の不穏状態と看護師の困難感

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タイトル別名
  • Difficulties Faced by Nurse in Caring for Elderly Patients in an Acute Hospital when Symptoms of Confusion Appear
  • キュウセイキ ビョウイン ニ オケル コウレイカンジャ ノ フオン ジョウタイ ト カンゴシ ノ コンナンカン

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抄録

http://ci.nii.ac.jp/naid/40020065780

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急性期病院の病棟看護師が、不穏状態の高齢患者の対応において何を困難と認識しているのか現状を明らかにすることを目的として、2010年10月〜12月に調査を実施した。30の急性期病院の看護師長200名に自記式質問紙を配布し、148名から回答を得た(回収率74%)。その結果、調査対象期間の1週間に不穏状態となった高齢患者の症状別の人数は、興奮状態106人であり、次いで睡眠障害98人、不安抑鬱が76人であった。また、病棟看護師が対応困難なことは、「カテーテルや点滴の自己抜去」96.5%が最も多く、次いで「転倒・転落」95.1%、「説明しても理解が得にくい」88.2%であった。さらに、患者対応に関する相談相手は、主治医、精神科医が主であった。一方、専門看護師や認定看護師が勤務する施設では、必ず彼らに相談しており、その場合は、症状の解決に対する評価が高かった。

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